JP5262907B2 - 車両渋滞検出装置 - Google Patents
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Description
この停止低速車両検出装置は、カメラによって道路上の車両を撮影した撮影画像に基づいて、停止状態又は低速状態にある停止低速車両を認識する停止低速車両認識手段と、所定の領域を監視する車両検知器に接続され、当該所定の領域における単位時間あたりに通過する車両台数に基づいて交通状態量を測定する交通状態量測定手段と、測定された交通状態量と渋滞判定しきい値とを比較して、所定の領域における交通流状態が渋滞流か否か判定する渋滞流判定手段と、停止低速車両が認識されたとき、渋滞流判定手段による判定が渋滞流である場合には停止低速車両の認識を解除し、渋滞流判定手段による判定が渋滞流でない場合には交通流に異常があると判定する交通流異常判定手段と、を備える。
このように、車両渋滞検出装置が、レーザレーダセンサの検出結果に基づいて車両を検出する為、車両の渋滞の末尾位置を精度良く検出することが可能であり、光量の少ない環境でも渋滞を検出することが可能であり、さらに従来よりも短い時間毎の渋滞を検出することが出来る。
図1は、本実施形態に係る車両渋滞検出装置Aの機能ブロック図であり、図2は、本実施形態に係る車両渋滞検出装置Aの設置例及び監視エリアARを示す平面模式図である。
3次元レーザレーダセンサA1は、多面体ミラー1、多面体ミラー1を一定速度で回転駆動する主走査モータ2、多面体ミラー1を主走査モータ2の回転軸に直交する方向に所定速度で揺動させる副走査モータ3、レーザ光源4、ハーフミラー5、集光レンズ6、受光器7等を備える。
そして、3次元レーザレーダセンサA1は、監視エリアARに存在する種々の物体による反射光を、レーザパルス光の照射に同期して受光し、その受光タイミング(レーザパルス光の照射タイミングからその反射光の受光タイミングまでの経過時間)から物体(反射点)までの距離情報を求めることが可能となっている。
制御部A3は、CPU、ROM及びRAMから構成される計算機であり、3次元レーザレーダセンサA1を用いて検出される反射光情報から3次元レーダ情報を生成し、当該3次元レーダ情報に基づいて車両の渋滞の有無を検出するものであり、センサ制御部11、車両検出部12、渋滞末尾検出部13及び送信制御部14から構成されている。
なお、センサ制御部11、車両検出部12及び渋滞末尾検出部13は、本実施形態における渋滞末尾指定手段を構成している。
送信制御部14は、所定の時間間隔で、渋滞末尾検出部13が検出した渋滞の有無と渋滞の末尾を渋滞情報として、走行する車両へ送信部A2に送信させる。
まず、センサ制御部11は、300msを一周期として3次元レーザレーダセンサA1にレーダレーザ光を監視エリアAR全体に照射させ、当該レーダレーザ光の反射光の情報を3次元レーザレーダセンサA1に順次検出させ、3次元レーザレーダセンサA1の駆動に応じた同期信号と、反射光に基づく反射光情報を車両検出部12へ出力する。さらに、センサ制御部11は、主走査角度情報と、副走査角度情報とを車両検出部12へ出力する。
そして、車両検出部12では、同期信号、反射光情報、主走査角度情報及び副走査角度情報に基づいて3次元レーダ情報を生成し、当該3次元レーダ情報に基づいて車道Bに存在する移動物体を車両として検出する。
また、渋滞末尾検出部13は、ステップS4において『NO』と判定した場合には、すなわち車両の移動速度が所定のしきい値より高い場合には、上記ステップS5を実行せずに、上記ステップS6を実行する。
例えば、車両渋滞検出装置Aの渋滞末尾検出部13が、図4に示すように、車道Bの車線B2に存在する車両に2000番台の番号を車両IDとして割り当てたとすると、上記ステップS3において車両渋滞検出装置Aから遠い位置、すなわち進行方向側の先頭に存在する「2001」を車両IDとして割り当てた車両2001を処理対象車両として選択し、ステップS4において車両2001の移動速度が所定のしきい値(例えば、10km/h)以下であるか否か判定する。そして、車両渋滞検出装置Aは、ステップS4において車両2001の移動速度が10km/h以下であると判定すると、ステップS5において「2001」を車両IDとして割り当てた車両2001の渋滞カウンタの値に「1」を加算する。
渋滞末尾検出部13は、上記ステップS6において『YES』と判定した場合には、すなわち処理対象車両として選択した車両の渋滞カウンタの値が所定のしきい値より大きい場合には、当該車両を渋滞車両であると判定し、当該処理対象車両として選択した車両の車体後部末尾を渋滞末尾位置として指定し(ステップS7)、車両渋滞検出装置Aに最も近い車両、すなわち進行方向逆側の最後尾の車両を処理対象車両として選択済みであるか否か判定し(ステップS8)、ステップ8において『NO』と判定した場合には、進行方向逆側の最後尾の車両を処理対象車両としてまだ選択していない場合には、現在、処理対象車両として選択している車両の進行方向逆側の車両を次の処理対象車両として選択して(ステップS9)、上記ステップS4を実行する。渋滞末尾検出部13は、上記ステップ8において『YES』と判定した場合には、すなわち進行方向逆側の最後尾の車両を処理対象車両として選択済みである場合には、100msec待機し(ステップS10)、100msec経過すると、再びステップS1から処理を実行する。すなわち、渋滞末尾検出部13は、上記ステップS1〜ステップS10を、100msec毎に繰り返し実行する。
なお、渋滞末尾検出部13が、車道Bの車線B2に存在する車両を対象として、上記ステップS1〜上記ステップS10を実行しているが、車線B1及び車線B3に存在する車両を対象にした上記ステップS1〜ステップS10と同様の処理も同時に実行することによって、車線B1及び車線B3の渋滞末尾位置を求めている。
車両渋滞検出装置Aの渋滞末尾検出部13が、図4に示す車両2001を処理対象車両として選択している場合に、ステップS6において車両2001の渋滞カウンタが所定のしきい値(例えば、「30」)より大きいか否か判定し、ステップS6において『YES』と判定すると、ステップS7において車両2001を渋滞車両であると判定し、車両2001の車体後部末尾を渋滞末尾位置として指定する。なお、車両2001の渋滞カウンタが「30」より大きい場合とは、車両2001の移動速度が10km/h以下である状態が3秒(100msec×30)の間継続した場合である。
このように、渋滞末尾検出部13が、進行方向側の先頭の車両2001から進行方向逆側の最後尾の車両2009まで順番に処理対象車両として選択し、処理対象車両が渋滞車両(10km/h以下である状態が3秒の間継続した車両)であるか否か判定し、処理対象車両が渋滞車両として判定した場合に、当該車両の車体後部末尾を渋滞末尾位置として指定することによって、例えば、図4に示すように、車両渋滞検出装置Aから最も近い、すなわち進行方向逆側末尾の渋滞車両である車両2003の車体後部末尾を渋滞末尾位置DPとして最終的に指定することが出来る。
このように、車両渋滞検出装置Aが、3次元レーザレーダセンサA1の検出結果に基づいて車両を検出する為、車両の渋滞の末尾位置を精度良く検出することが可能であり、光量の少ない環境でも渋滞を検出することが可能であり、さらに従来よりも短い時間毎の渋滞を検出することが出来る。
(1)上記実施形態では、図2に示すように、車道Bを走行する車両の後方から3次元レーザレーダセンサA1によってレーザパルス光を照射するようにしているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、車両渋滞検出装置Aが、車道Bを走行する車両の前方から3次元レーザレーダセンサA1によってレーザパルス光を照射するようになっていてもよい。また、車両渋滞検出装置Aが、車道Bを走行する車両の真上から3次元レーザレーダセンサA1によってレーザパルス光を照射するようになっていてもよい。
例えば、渋滞末尾検出部13が、各車両の車間距離を検出し、処理対象車両の進行方向側の車間距離が所定の距離以下である状態が所定の時間継続した場合に、当該処理対象車両が渋滞車両であると判定するようにしてもよい。
Claims (5)
- 車両の通過する領域を走査するレーザレーダセンサと、
前記レーザレーダセンサの検出結果に基づく距離情報と前記レーザレーダセンサの走査方向の情報とからレーダ情報を生成し、前記レーダ情報から前記車両の通過する領域内に存在する車両を検出すると共に検出した車両と前記レーザレーダセンサとの距離に基づいて進行方向側から進行方向逆側の各車両を識別し、進行方向側の車両から進行方向逆側の車両までを順番に渋滞車両であるか否か判定し、最終的な進行方向逆側の渋滞車両を渋滞末尾位置として指定する渋滞末尾指定手段とを、
具備することを特徴とする車両渋滞検出装置。 - 前記制御部は、検出した前記車両の移動速度が、所定の移動速度以下である状態が所定の時間継続した場合に、当該車両が渋滞車両であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両渋滞検出装置。
- 前記制御部は、前記車両の進行方向側の車間距離が、所定の距離以下である状態が所定の時間継続した場合に、当該車両が渋滞車両であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両渋滞検出装置。
- 前記レーザレーダセンサは、車道を走査し、
前記制御部は、車線毎に前記渋滞末尾位置を検出する請求項1〜3のいずれかに記載の車両渋滞検出装置。 - 外部に信号を送信する送信部を具備し、
前記制御部は、前記渋滞末尾位置を渋滞情報として前記送信部に送信させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両渋滞検出装置。
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