JP6723515B2 - ブラダーの製造方法 - Google Patents
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Description
プレス加硫によりセンターポストタイプのブラダーを製造するブラダーの製造方法であって、
金型として、上金型、中央突起を有する下金型、および中央凹部を有して前記上金型と下金型の間に配置されるコアを備えた金型を用い、
前記金型を開状態にして、前記コアの中央凹部と前記下金型の中央突起との間に前記金型の閉状態時に形成されるボールノーズキャビティと同一形状に予め作製されたカップ体を、前記下金型の中央突起上に配置するカップ体配置工程と、
前記金型に原料ゴムをセットする原料ゴムセット工程と、
前記金型を閉状態にして、セットされた前記原料ゴムを前記上金型、下金型およびコアで形成されるキャビティ内へ原料ゴムを流入させて、プレス加硫することにより、ブラダーの成形を行うプレス加硫工程と、
前記金型を開状態にして、前記コアに設けられたエアーバルブから前記ブラダー内にエアーを供給して前記ブラダーを膨らませることにより、前記コアから前記ブラダーを取り出すブラダー取り出し工程とを備えており、
前記カップ体として、前記下金型の中央突起に設けられた複数本のエア排出用のベントグルーブの一部に嵌合する複数本の位置固定用の凸条と、残りのベントグルーブに対向する位置に形成された複数のエアー逃し用の平坦面または凹部とを有するカップ体を用いることを特徴とするブラダーの製造方法である。
前記カップ体が、AFVタイプのブラダーのボールノーズ部をカットして得られたカップ体であり、
カット後、前記ボールノーズ部に形成された複数の凸条の一部を除去したカップ体であることを特徴とする請求項1に記載のブラダーの製造方法である。
前記複数の凸条の一部を除去した箇所に凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のブラダーの製造方法である。
プレス加硫によりセンターポストタイプのブラダーを製造するブラダーの製造方法であって、
金型として、上金型、中央突起を有する下金型、および中央凹部を有して前記上金型と下金型の間に配置されるコアを備えた金型を用い、
前記金型を開状態にして、前記コアの中央凹部と前記下金型の中央突起との間に前記金型の閉状態時に形成されるボールノーズキャビティと同一形状に予め作製されたカップ体を、前記下金型の中央突起上に配置するカップ体配置工程と、
前記金型に原料ゴムをセットする原料ゴムセット工程と、
前記金型を閉状態にして、セットされた前記原料ゴムを前記上金型、下金型およびコアで形成されるキャビティ内へ原料ゴムを流入させて、プレス加硫することにより、ブラダーの成形を行うプレス加硫工程と、
前記金型を開状態にして、前記コアに設けられたエアーバルブから前記ブラダー内にエアーを供給して前記ブラダーを膨らませることにより、前記コアから前記ブラダーを取り出すブラダー取り出し工程とを備えており、
前記エアーバルブとして、内部にエアー流路が形成され、前記エアー流路を形成する壁面に溝状の幅広部が複数形成されているエアーバルブを用い、
前記ブラダー取り出し工程において、前記ブラダーの底面が前記下金型に接触しながら前記ブラダーが膨らむように、前記エアーバルブからのエアー供給量と前記金型の開動作を制御することを特徴とするブラダーの製造方法である。
前記エアーバルブが、断面多角形の軸が断面多角形の挿通孔を有する外枠の前記挿通孔に挿通されることにより構成され、
前記エアー流路が、前記軸と前記外枠の内壁との間に形成された隙間であることを特徴とする請求項4に記載のブラダーの製造方法である。
前記エアー流路を形成する壁面に形成された溝状の幅広部が、前記壁面の平坦面に形成された凹溝であることを特徴とする請求項5に記載のブラダーの製造方法である。
前記ブラダー取り出し工程において、前記コアが前記下金型の表面から所定の高さ上昇したタイミングで、前記ブラダー内へのエアー供給を開始することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のブラダーの製造方法である。
前記ブラダー取り出し工程において、前記ブラダーの底面が前記下金型に接触しながら前記ブラダーが膨らむように、前記コアと前記上金型の上昇を制御することを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載のブラダーの製造方法である。
本発明者は、従来のブラダーの製造装置の場合、何故に、加硫中にエアー溜まりが発生してゴム流れ不良が生じ、製造後のブラダーにベアーが発生するのか検討を行った。その結果、加硫時、下金型の中央突起に配置されたカップ体に問題があることが分かった。
カップ体配置工程では、図8に示すように、ブラダーの製造装置1の下金型5にカップ体6をセットする。本実施の形態においては、このときに、図3に示すような一部の凸条が除去されたカップ体6を、下金型5の中央突起5aにセットする。
原料ゴムセット工程では、原料ゴム8を下金型5の外周縁部に配置する。
プレス加硫工程では、コア4と上金型3を下降させて金型2を閉じた後、下金型5に配置された原料ゴム8のプレス加硫を行う。
上記したプレス加硫終了後、金型を開き、コア4の下部からエアーを吹き出してブラダーを膨らませてブラダーを取り出す。
上記したとおり、第1の実施の形態ように、カップ体にエアー抜き加工を施すことにより、センターポストタイプのブラダーを製造するために下金型の中央突起にカップ体を被せたとしても、カップ体にエアー抜き用の加工が施されているため、製造後のブラダーにベアーが発生することを防止できる。
図5(a)は本実施の形態で使用されるエアーバルブを示す斜視図であり、図5(b)は従来のエアーバルブのエアー流路の形状を説明する断面図であり、図5(c)は本実施の形態で使用されるエアーバルブのエアー流路の形状を説明する断面図である。
上記した構造のエアーバルブを用いてエアー供給量を増加させることにより、カップ体のずれによるブラダーの取り外し不良の発生を軽減することはできるが、カップ体のずれが大きくなると、大量のエアーがブラダーの外に漏れ出すため、エアー供給量を増加させてもブラダーを適切に取り外すことができなくなる恐れがある。
以上の通り、本実施の形態によれば、エアーバルブの構造を変更してブラダーへのエアーの供給量を増加させていると共に、ブラダーの底面の中央部が下金型に接触するようにエアー供給を制御しているため、カップ体のずれによってブラダーが萎んでブラダーの取り出し不良が発生することを防止することができる。
(1)試験例1
製造後のAFVタイプのブラダーの底面の中央部に形成された椀状のボールノーズ部をカットし、図8に示す従来の方法と同様に、カットしたボールノーズ部をカップ体6として下金型5の中央突起5aに配置して原料ゴムの加硫成形を行うことにより、底面の中央部に開口部が形成されたセンターポストタイプのブラダーを5個製造した。
試験例2では、AFVタイプのブラダーの製造によって8本の凸条が形成されたボールノーズ部をカットし、4本の凸条を削り取ったカップ体を用いたことを除いて、試験例1と同じ条件でセンターポストタイプのブラダーを5個製造した。
試験例3では、図5(c)のように幅広部が形成されてエアー流路が広くなったエアーバルブを使用したことを除いて、試験例1と同じ条件でセンターポストタイプのブラダーを5個製造した。
試験例4では、図7に示すように金型の開動作においてブラダーの底面の中央部が下金型に接触するようにエアーの供給とコアの上昇を制御したことを除いて、試験例1と同じ条件でセンターポストタイプのブラダーを5個製造した。
試験例5では、図5(c)に示すエアーバルブを用い、図7に示すようにエアーの供給とコアの上昇を制御したことを除いて、試験例1と同じ条件でセンターポストタイプのブラダーを5個製造した。
試験例6では、試験例2と同様にカップ体にエアー抜き加工を施すと共に、試験例3と同様に図5(c)に示すエアーバルブを使用し、試験例4と同様に金型の開動作においてブラダーの底面の中央部が下金型に接触するようにエアーの供給とコアの上昇を制御した。なお、他の条件は試験例1と同様に設定した。
(1)ベアー発生数
製造後のブラダーに、加硫中のエアー溜まりによるベアーの発生が生じているか否かを目視確認してベアーが発生しているブラダーの個数を調べた。結果を表1に示す。
加硫工程後の取り出し工程において、ブラダーが膨張せず取り出し不良が発生したブラダーの個数を調べた。結果を表1に示す。
2 金型
2a キャビティ
2b ボールノーズキャビティ
3 上金型
4 コア
4a 中央凹部
5 下金型
5a 中央突起
6 カップ体
6a 接触面
6b 凸条
6c 窪み
7 エアーバルブ
7a バルブ本体
7a1 軸
7a2 ベース
7b 穴あきネジ
7c エアー流路
7e 幅広部
7f バネ
7g ナット
8 原料ゴム(スラブ)
B ブラダー
B1 ブラダーの底面の中央部
d 高さ
Claims (8)
- プレス加硫によりセンターポストタイプのブラダーを製造するブラダーの製造方法であって、
金型として、上金型、中央突起を有する下金型、および中央凹部を有して前記上金型と下金型の間に配置されるコアを備えた金型を用い、
前記金型を開状態にして、前記コアの中央凹部と前記下金型の中央突起との間に前記金型の閉状態時に形成されるボールノーズキャビティと同一形状に予め作製されたカップ体を、前記下金型の中央突起上に配置するカップ体配置工程と、
前記金型に原料ゴムをセットする原料ゴムセット工程と、
前記金型を閉状態にして、セットされた前記原料ゴムを前記上金型、下金型およびコアで形成されるキャビティ内へ原料ゴムを流入させて、プレス加硫することにより、ブラダーの成形を行うプレス加硫工程と、
前記金型を開状態にして、前記コアに設けられたエアーバルブから前記ブラダー内にエアーを供給して前記ブラダーを膨らませることにより、前記コアから前記ブラダーを取り出すブラダー取り出し工程とを備えており、
前記カップ体として、前記下金型の中央突起に設けられた複数本のエア排出用のベントグルーブの一部に嵌合する複数本の位置固定用の凸条と、残りのベントグルーブに対向する位置に形成された複数のエアー逃し用の平坦面または凹部とを有するカップ体を用いることを特徴とするブラダーの製造方法。 - 前記カップ体が、AFVタイプのブラダーのボールノーズ部をカットして得られたカップ体であり、
カット後、前記ボールノーズ部に形成された複数の凸条の一部を除去したカップ体であることを特徴とする請求項1に記載のブラダーの製造方法。 - 前記複数の凸条の一部を除去した箇所に凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のブラダーの製造方法。
- プレス加硫によりセンターポストタイプのブラダーを製造するブラダーの製造方法であって、
金型として、上金型、中央突起を有する下金型、および中央凹部を有して前記上金型と下金型の間に配置されるコアを備えた金型を用い、
前記金型を開状態にして、前記コアの中央凹部と前記下金型の中央突起との間に前記金型の閉状態時に形成されるボールノーズキャビティと同一形状に予め作製されたカップ体を、前記下金型の中央突起上に配置するカップ体配置工程と、
前記金型に原料ゴムをセットする原料ゴムセット工程と、
前記金型を閉状態にして、セットされた前記原料ゴムを前記上金型、下金型およびコアで形成されるキャビティ内へ原料ゴムを流入させて、プレス加硫することにより、ブラダーの成形を行うプレス加硫工程と、
前記金型を開状態にして、前記コアに設けられたエアーバルブから前記ブラダー内にエアーを供給して前記ブラダーを膨らませることにより、前記コアから前記ブラダーを取り出すブラダー取り出し工程とを備えており、
前記エアーバルブとして、内部にエアー流路が形成され、前記エアー流路を形成する壁面に溝状の幅広部が複数形成されているエアーバルブを用い、
前記ブラダー取り出し工程において、前記ブラダーの底面が前記下金型に接触しながら前記ブラダーが膨らむように、前記エアーバルブからのエアー供給量と前記金型の開動作を制御することを特徴とするブラダーの製造方法。 - 前記エアーバルブが、断面多角形の軸が断面多角形の挿通孔を有する外枠の前記挿通孔に挿通されることにより構成され、
前記エアー流路が、前記軸と前記外枠の内壁との間に形成された隙間であることを特徴とする請求項4に記載のブラダーの製造方法。 - 前記エアー流路を形成する壁面に形成された溝状の幅広部が、前記壁面の平坦面に形成された凹溝であることを特徴とする請求項5に記載のブラダーの製造方法。
- 前記ブラダー取り出し工程において、前記コアが前記下金型の表面から所定の高さ上昇したタイミングで、前記ブラダー内へのエアー供給を開始することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載のブラダーの製造方法。
- 前記ブラダー取り出し工程において、前記ブラダーの底面が前記下金型に接触しながら前記ブラダーが膨らむように、前記コアと前記上金型の上昇を制御することを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか1項に記載のブラダーの製造方法。
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JP2016139412A JP6723515B2 (ja) | 2016-07-14 | 2016-07-14 | ブラダーの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2018008445A JP2018008445A (ja) | 2018-01-18 |
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JP2016139412A Active JP6723515B2 (ja) | 2016-07-14 | 2016-07-14 | ブラダーの製造方法 |
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JP (1) | JP6723515B2 (ja) |
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CN113146961A (zh) * | 2021-06-09 | 2021-07-23 | 北京软体机器人科技有限公司 | 一种外撑型气囊式柔性夹具的制作模具及其制作方法 |
-
2016
- 2016-07-14 JP JP2016139412A patent/JP6723515B2/ja active Active
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