JP6722988B2 - 空調装置、および制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、空調装置の制御に関し、特に、携帯端末で遠隔操作することが可能な空調装置の制御に関する。
近年、スマートフォン等の携帯端末で遠隔操作することが可能な空調装置が普及している。たとえば、空調装置の遠隔操作に関し、特開2014−49776号公報(特許文献1)は、「家電機器の使用者にとって不適切な電源オン・オフが遠隔制御によって行われることを防止できる」遠隔制御装置を開示している。
特開2007−51799号公報(特許文献2)は、「ユーザが空気調和機の設置場所を中心とする一定エリア内に入って、しかもユーザが運転開始を望む場合のみ、空気調和機の運転を開始することができる」遠隔操作システムを開示している。
特開2015−10769号公報(特許文献3)は、「手元操作と遠方操作とにおいて異なる作動を行うことができるとともに、ユーザが意図しない運転状態の変更を抑制することができる」空気調和機を開示している。
特開2008−101880号公報(特許文献4)は、「人の不在と切り忘れを不在継続時間に応じて適宜判断することで、再入室時の快適性を犠牲にすることなく省エネ運転と運転停止の一連の操作を自動的に行うことのできる」空気調和機を開示している。
特開2009−232536号公報(特許文献5)は、「位置センサレスでモータを駆動するとともに、負荷トルクの変動の大きい場合でも安定なモータの駆動制御を行うことができる」モータの制御装置を開示している。
非特許文献1は、スマートフォンやタブレット等の通信機器と連携して家電を遠隔操作することが可能な高機能学習リモコンを開示している。
特開2014−49776号公報 特開2007−51799号公報 特開2015−10769号公報 特開2008−101880号公報 特開2009−232536号公報
"iRemocon"、[online]、[平成27年1月23日検索]、インターネット<URL: http://i-remocon.com/iremocon_features/#features3>
ユーザは、空調装置の運転を遠隔操作で開始することによって、帰宅時に合わせて室内の温度を最適にすることがある。室外および室内で温度差がある程度あれば、ユーザは、帰宅時に快適に感じる。すなわち、室外および室内間で一定以上に温度差を生じさせることは、電力の無駄となる。したがって、ユーザの帰宅時における快適性を保ちつつ、消費電力を抑制することが可能な空調装置が望まれている。特許文献1〜5および非特許文献1は、このような空調装置を開示するものではない。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、遠隔操作による運転によって消費される電力を抑制することが可能な空調装置を提供することである。他の局面における目的は、遠隔操作による運転によって消費される電力を抑制することが可能な制御方法を提供することである。さらに他の局面における目的は、遠隔操作による運転によって消費される電力を抑制することが可能な制御プログラムを提供することである。
ある局面に従うと、空調装置は、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から空調装置の運転を開始するための命令を受信するとともに、当該携帯端末または他の端末から室外の温度を受信するための通信部と、室内の温度を検出するための検出部と、通信部が命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、空調装置の現在の設定温度で空調装置を運転するよりも消費電力が抑制され得る設定温度に空調装置の設定温度を変更し、変更後の設定温度で空調装置の運転を開始するための運転制御部とを備える。
好ましくは、運転制御部は、通信部が命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、室内の温度または室外の温度に近付けるように現在の設定温度を変更する。
好ましくは、空調装置の動作モードは、暖房運転モードと、冷房運転モードとを含む。運転制御部は、通信部が命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があり、かつ、動作モードが暖房運転モードであるときに、空調装置の設定温度を現在の設定温度よりも下げ、通信部が命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があり、かつ、動作モードが冷房運転モードであるときに、空調装置の設定温度を現在の設定温度よりも上げる。
好ましくは、空調装置は、空調装置の周囲にいる人物を検出するための人物検出部と、人物検出部によって空調装置の周囲にいる人物が検出したときに、運転制御部による設定温度の変更を禁止するための禁止部とをさらに備える。
他の局面に従うと、空調装置は、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から、空調装置の運転を開始するための命令を受信するための通信部と、空調装置の周囲にいる人物を検出するための人物検出部とを備える。通信部は、命令を受信した場合において、人物検出部が空調装置の周囲に人物を検出したときに、運転を開始するか否かを確認するための通知を携帯端末に送信する。
さらに他の局面に従うと、空調装置は、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から、空調装置の運転を開始するための命令を受信するための通信部と、空調装置の周囲にいる人物を検出するための人物検出部と、空調装置の運転を制御するための運転制御部と、回転式の圧縮機とを備える。空調装置の動作モードは、空調装置の消費電力を抑制することよりも圧縮機の回転振動を抑制することを優先する振動抑制モードと、圧縮機の回転振動を抑制することよりも空調装置の消費電力を抑制することを優先する電力抑制モードとを含む。運転制御部は、通信部が命令を受信した場合において、人物が人物検出部によって検出されたときに、振動抑制モードで空調装置の運転を開始し、通信部が命令を受信した場合において、人物が人物検出部によって検出されなかったときに、電力抑制モードで空調装置の運転を開始する。
好ましくは、電力抑制モードによる運転は、圧縮機の回転数の下限値を示す最低回転数を現在設定されている最低回転数よりも下げることを含む。
好ましくは、電力抑制モードによる運転は、圧縮機の回転数の上限値を示す最高回転数を現在設定されている最高回転数よりも下げることを含む。
好ましくは、空調装置は、他の空調装置と通信することが可能である。他の空調装置は、自身の周囲にいる人物を検出することが可能である。運転制御部は、通信部が命令を受信した場合において、人物検出部が空調装置の周囲に人物を検出したときであって、かつ、他の空調装置が周囲に人物を検出しなかったことを示す情報を当該他の空調装置から受信したときに、電力抑制モードで空調装置の運転を開始する。
好ましくは、運転制御部は、空調装置のリモコンによる操作を検出した場合には、振動抑制モードまたは電力抑制モードで空調装置を運転することよりも、空調装置に予め設定されている動作モードで空調装置を運転することを優先する。
好ましくは、空調装置は、運転制御部による動作モードの切り替えを有効にするか否かを受け付けるための受付部をさらに備える。
さらに他の局面に従うと、空調装置の制御方法は、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から空調装置の運転を開始するための命令を受信するとともに、当該携帯端末または他の端末から室外の温度を受信するステップと、室内の温度を検出するステップと、命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、空調装置の現在の設定温度で空調装置を運転するよりも消費電力が抑制され得る設定温度に空調装置の設定温度を変更し、変更後の設定温度で空調装置の運転を開始するステップとを備える。
さらに他の局面に従うと、制御プログラムは、空調装置に、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から空調装置の運転を開始するための命令を受信するとともに、当該携帯端末または他の端末から室外の温度を受信するステップと、室内の温度を検出するステップと、命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、空調装置の現在の設定温度で空調装置を運転するよりも消費電力が抑制され得る設定温度に空調装置の設定温度を変更し、変更後の設定温度で空調装置の運転を開始するステップとを実行させる。
さらに他の局面に従うと、空調装置の制御方法は、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から、空調装置の運転を開始するための命令を受信するステップと、空調装置の周囲にいる人物を検出するステップと、命令を受信した場合において、人物が検出されたときに、運転を開始するか否かを確認するための通知を携帯端末に送信するステップとを備える。
さらに他の局面に従うと、制御プログラムは、空調装置に、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から、空調装置の運転を開始するための命令を受信するステップと、空調装置の周囲にいる人物を検出するステップと、命令を受信した場合において、人物が検出されたときに、運転を開始するか否かを確認するための通知を携帯端末に送信するステップとを実行させる。
さらに他の局面に従うと、空調装置の制御方法が提供される。空調装置は、回転式の圧縮機を備える。空調装置の動作モードは、空調装置の消費電力を抑制することよりも圧縮機の回転振動を抑制することを優先する振動抑制モードと、圧縮機の回転振動を抑制することよりも空調装置の消費電力を抑制することを優先する電力抑制モードとを含む。制御方法は、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から、空調装置の運転を開始するための命令を受信するステップと、空調装置の周囲にいる人物を検出するステップと、命令を受信した場合において、人物が検出されたときに、振動抑制モードで空調装置の運転を開始するステップと、命令を受信した場合において、人物が検出されなかったときに、電力抑制モードで空調装置の運転を開始するステップとを備える。
さらに他の局面に従うと、空調装置の制御プログラムが提供される。空調装置は、回転式の圧縮機を備える。空調装置の動作モードは、空調装置の消費電力を抑制することよりも圧縮機の回転振動を抑制することを優先する振動抑制モードと、圧縮機の回転振動を抑制することよりも空調装置の消費電力を抑制することを優先する電力抑制モードとを含む。制御プログラムは、空調装置に、空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から、空調装置の運転を開始するための命令を受信するステップと、空調装置の周囲にいる人物を検出するステップと、命令を受信した場合において、人物が検出されたときに、振動抑制モードで空調装置の運転を開始するステップと、命令を受信した場合において、人物が検出されなかったときに、電力抑制モードで空調装置の運転を開始するステップとを実行させる。
ある局面において、遠隔操作による運転によって消費される電力を抑制することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
第1の実施の形態に従う空調システムのシステム構成の一例を示す図である。 設定変更処理の一例を概略的に示す概念図である。 設定変更処理の他の例を概略的に示す概念図である。 第1の実施の形態に従う空調システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 変形例に従う空調システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態に従う空調装置が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 第1の実施の形態に従う空調システムの主要なハードウェア構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に従う空調装置の空調方法の一例を概略的に示す概念図である。 第2の実施の形態に従う空調装置の操作画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態に従う空調システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施の形態に従う空調装置が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 第2の実施の形態における携帯端末と空調装置との間のデータの流れを示すシーケンス図である。 第3の実施の形態に従う空調装置に備えられる圧縮機を説明するための図である。 第3の実施の形態に従う空調装置の運転制御を概略的に示す図である。 振動抑制モードによる圧縮機の回転数と、電力抑制モードによる圧縮機の回転数とを示す図である。 第3の実施の形態に従う空調システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施の形態に従う空調装置が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<第1の実施の形態>
[空調システム500Aのシステム構成]
図1を参照して、空調システム500Aのシステム構成について説明する。図1は、空調システム500Aのシステム構成の一例を示す図である。空調システム500Aは、携帯端末100Aと、サーバ200と、中継機300と、空調装置400Aとを含む。
携帯端末100Aとサーバ200とは、互いにネットワークで接続されている。サーバ200と中継機300とは、互いにネットワークで接続されている。中継機300と空調装置400Aとは、互いにネットワークで接続されている。
携帯端末100Aは、空調装置400Aを操作するための命令を受け付ける。すなわち、ユーザは、携帯端末100Aを操作することによって、空調装置400Aを遠隔操作することができる。一例として、ユーザは、空調装置400Aの設定を変更したり、空調装置400Aの運転を開始したり、空調装置400Aの運転を停止したりすることができる。携帯端末100Aは、たとえば、スマートフォンやタブレット端末等の端末である。携帯端末100Aは、ユーザから受け付けた操作命令をサーバ200に送信する。
サーバ200は、たとえば、クラウドサーバである。サーバ200は、携帯端末100Aから操作命令を受信すると、当該操作命令の送信先を特定する。サーバ200は、特定した送信先である中継機300に携帯端末100Aからの操作命令を送信する。
中継機300は、たとえば、サーバ200と、空調装置400A等の家電とをネットワーク接続するためのアクセスポイントである。中継機300は、サーバ200と空調装置400Aとを無線LAN(Local Area Network)でネットワーク接続してもよいし、有線LANでネットワーク接続してもよい。中継機300は、サーバ200から受信した操作命令を中継して、当該操作命令を空調装置400Aに送信する。
空調装置400Aは、室内の温度や湿度を調整するための装置である。空調装置400Aは、たとえば、エアコンディショナー(所謂エアコン)である。空調装置400Aは、中継機300から受信した操作命令に応じて動作する。当該操作命令が設定温度を変更する命令である場合には、空調装置400Aは、現在の設定温度を指示された設定温度に変更する。当該操作命令が運転開始命令である場合には、空調装置400Aは、運転を開始する。当該操作命令が運転停止命令である場合には、空調装置400Aは、運転を停止する。
なお、携帯端末100A、サーバ200、中継機300、および空調装置400Aの数は、任意である。たとえば、空調システム500Aは、複数の携帯端末100Aで構成されてもよい。空調システム500Aは、複数のサーバ200で構成されてもよい。空調システム500Aは、複数の中継機300で構成されてもよい。空調システム500Aは、複数の空調装置400Aで構成されてもよい。
[空調装置400Aの設定変更処理]
図2および図3を参照して、本実施の形態に従う空調装置400Aの設定変更処理について説明する。図2は、設定変更処理の一例を概略的に示す概念図である。図3は、設定変更処理の他の例を概略的に示す概念図である。
上述したように、ユーザは、空調装置の運転を遠隔操作で開始することによって、帰宅時に合わせて室内の温度を最適にすることがある。このとき、室外および室内間で温度差が一定以上あれば、温度差がそれ以上に大きくなったとしても、ユーザは、その温度差を体感しにくい。すなわち、室外および室内で温度差がある程度あれば、ユーザは、帰宅時に快適に感じる。
この点に着目して、空調装置400Aは、携帯端末100A(図1参照)から運転開始命令を受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差(たとえば、5℃)があるときに、現在の設定温度で運転するよりも消費電力が抑制され得るように設定温度を変更し、変更後の設定温度で運転を開始する。これにより、空調装置400Aは、ユーザの帰宅時における快適性を保ちつつ、消費電力を抑制することができる。
変更後の設定温度は、様々な方法で決定され得る。一例として、空調装置400Aは、室内の温度または室外の温度に近付けるように現在の設定温度を変更する。たとえば、図2に示されるように、現在の室内の温度が25℃であり、空調装置400Aの設定温度が20℃であるとする。この場合、空調装置400Aは、室内の温度に近付けるように設定温度を20℃から23℃に変更する。これにより、設定温度と室内の温度との差が小さくなるので、消費電力が抑制され得る。
他にも、変更後の設定温度は、空調装置400Aの動作モードに応じて決定される。一例として、空調装置400Aは、動作モードとして、暖房運転モードと、冷房運転モードとを含む。
図3の例(A)に示されるように、空調装置400Aは、現在の動作モードが暖房運転モードであるときに、携帯端末100Cから運転開始命令を受信すると、設定温度を現在よりも所定温度(たとえば、3℃)下げる。図3の例(A)では、空調装置400Aは、設定温度を25℃から22℃に下げている。これにより、設定温度と室内の温度との差が小さくなり、特に冬季の消費電力が抑制され得る。
図3の例(B)に示されるように、空調装置400Aは、現在の動作モードが冷房運転モードであるときに、携帯端末100Cから運転開始命令を受信すると、設定温度を現在よりも所定温度(たとえば、3℃)上げる。図3の例(B)では、空調装置400Aは、設定温度を20℃から23℃に上げている。これにより、設定温度と室内の温度との差が小さくなり、特に夏季の消費電力が抑制され得る。
[空調システム500Aの機能構成]
図4を参照して、空調システム500Aの機能について説明する。図4は、空調システム500Aの機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示されるように、空調システム500Aは、携帯端末100Aと、空調装置400Aとを含む。携帯端末100Aは、機能構成として、受付部152Aと、通信部156Aとを含む。空調装置400Aは、機能構成として、通信部452Aと、運転制御部470Aとを含む。
受付部152Aは、たとえば、空調装置400Aを遠隔操作するための命令を後述する操作画面130(図9参照)から受け付ける。一例として、当該操作画面130は、運転開始命令、運転停止命令、および設定変更命令等を受け付ける。受付部152Aは、ユーザから運転開始命令を受け付けると、そのことを通信部156Aに出力する。
通信部156Aは、空調装置400Aとの通信を実現するための通信機能である。通信部156Aは、空調装置400Aの運転開始命令と、後述する温度センサ107(図7参照)によって検出された温度とを通信部452Aに送信する。
通信部452Aは、携帯端末100Aとの通信を実現するための通信機能である。通信部452Aは、運転開始命令を受信するとともに、通信部156Aによって送信された温度を室外の温度として受信する。通信部452Aは、当該運転開始命令および当該室外の温度を運転制御部470Aに出力する。
運転制御部470Aは、運転開始命令を受け付けたことに基づいて、室内と室外との温度差を算出する。室内の温度は、たとえば、後述する温度センサ414(図7参照)によって検出される。運転制御部470Aは、当該温度差が所定温度(たとえば、5℃)よりも大きい場合に、室内の温度または室外の温度に近付けるように現在の設定温度を変更し、変更後の設定温度で空調装置400Aの運転を開始する。当該所定温度の大きさは、予め設定されていてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。
(変形例)
図5を参照して、変形例に従う空調システム500Aの機能について説明する。図5は、変形例に従う空調システム500Aの機能構成の一例を示すブロック図である。本変形例においては、空調装置400Aは、周囲に人物がいる場合に、上述の温度変更処理を実行しない。このことを実現するための機能構成として、空調装置400Aは、図4に示される構成に加えて、人物検出部464Aおよび禁止部466Aをさらに備える。
人物検出部464Aは、空調装置400Aの周囲にいる人物を検出する。人物を検出する方法には、様々な方法が採用され得る。一例として、人物検出部464Aは、後述する人感センサ413(図7参照)から得られる情報に基づいて、空調装置400Aの周囲にいる人物を検出する。人感センサ413は、たとえば、カメラであり、人物検出部464Aは、当該カメラから得られる画像に対して画像から人物を検出する。人物検出処理は、たとえば、テンプレートマッチング等の画像処理技術によって実現される。
他の人物検出方法として、人物検出部464Aは、予め登録されている人物(たとえば、家族等)の携帯端末の現在位置を取得し、当該現在位置が空調装置400Aから一定範囲内に含まれる場合に、空調装置400Aの周囲に人物がいると判断してもよい。
人物検出部464Aは、人物を検出した場合には、そのことを禁止部466Aに出力する。人物検出部464Aは、人物を検出しなかった場合には、そのことを運転制御部470Aに出力する。
禁止部466Aは、人物検出部464Aによって空調装置400Aの周囲にいる人物が検出された場合に、運転制御部470Aによる設定温度の変更を禁止する。これにより、空調装置400Aの周囲にいる人物の意思を優先することができ、当該人物の快適性が損なわれない。
運転制御部470Aは、設定温度を変更することを禁止する命令を禁止部466Aから受け付けた場合に、現在の設定温度のままで空調装置400Aの運転を開始する。あるいは、運転制御部470Aは、当該命令を受け付けた場合には、運転開始命令を受け付けたときであっても、空調装置400Aの運転を開始しない。
[空調装置400Aの制御構造]
図6を参照して、空調装置400Aの制御構造について説明する。図6は、空調装置400Aが実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図6の処理は、空調装置400Aの制御装置411(図7参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS10において、制御装置411は、通信部452A(図4参照)として、運転開始命令を携帯端末100Aから受信したか否かを判断する。制御装置411は、運転開始命令を携帯端末100Aから受信したと判断した場合(ステップS10においてYES)、制御をステップS12に切り替える。そうでない場合には(ステップS10においてNO)、制御装置411は、ステップS10の処理を再び実行する。
ステップS12において、制御装置411は、設定温度の変更処理が許可されているか否かを判断する。より具体的には、空調装置400Aは、動作モードとして、帰宅モードを有する。ユーザが帰宅モードをONにしている場合には、制御装置411は、設定温度の変更処理が許可されていると判断する。ユーザが帰宅モードをOFFにしている場合には、制御装置411は、設定温度の変更処理が禁止されていると判断する。制御装置411は、設定温度の変更処理が許可されていると判断した場合(ステップS12においてYES)、制御をステップS30に切り替える。そうでない場合には(ステップS12においてNO)、制御装置411は、制御をステップS20に切り替える。
ステップS20において、制御装置411は、運転制御部470A(図4参照)として、設定温度を変更せずに空調装置400Aの運転を開始する。すなわち、制御装置411は、現在の設定温度のままで空調装置400Aの運転を開始する。
ステップS30において、制御装置411は、人物検出部464A(図5参照)として、空調装置400Aの周囲に人物を検出したか否かを判断する。制御装置411は、周囲に人物を検出したと判断した場合(ステップS30においてYES)、制御をステップS20に切り替える。そうでない場合には(ステップS30においてNO)、制御装置411は、制御をステップS32に切り替える。
ステップS32において、制御装置411は、空調装置400Aの温度センサ414(図7参照)から室内の温度を取得する。
ステップS34において、制御装置411は、通信部452Aとして、携帯端末100Aや他の端末から室外の温度を受信する。一例として、制御装置411は、携帯端末100Aの温度センサ107(図7参照)から室外の温度を受信する。あるいは、制御装置411は、空調装置400Aが設置されている地域の現在の温度を室外の温度として天気予報サイト等から取得してもよい。あるいは、制御装置411は、後述する室外機420の設けられる温度センサ(図示しない)から室外の温度を取得してもよい。
ステップS40において、制御装置411は、運転制御部470Aとして、室内と室外とで一定以上に温度差があるか否かを判断する。制御装置411は、室内と室外とで一定以上に温度差があると判断した場合(ステップS40においてYES)、制御をステップS42に切り替える。そうでない場合には(ステップS40においてNO)、制御装置411は、制御をステップS20に切り替える。
ステップS42において、制御装置411は、運転制御部470Aとして、室内の温度または室外の温度に近付けるように現在の設定温度を変更する。
ステップS44において、制御装置411は、運転制御部470Aとして、変更後の設定温度で空調装置400Aの運転を開始する。
ステップS50において、制御装置411は、変更後の設定温度で空調装置400Aの運転を開始してから一定時間(たとえば、30分)が経過したか否かを判断する。制御装置411は、当該運転を開始してから一定時間が経過したと判断した場合(ステップS50においてYES)、制御をステップS52に切り替える。そうでない場合には(ステップS50においてNO)、制御装置411は、ステップS50の処理を再び実行する。
ステップS52において、制御装置411は、運転制御部470Aとして、現在の室内の温度を保つ保温運転を開始する。
[空調システム500Aのハードウェア構成]
図7を参照して、空調システム500Aのハードウェア構成の一例について説明する。図7は、空調システム500Aの主要なハードウェア構成を示すブロック図である。図7に示されるように、空調システム500Aは、携帯端末100Aと、空調装置400Aとを含む。携帯端末100Aおよび空調装置400Aは、互いにネットワーク接続されている。以下では、携帯端末100Aのハードウェア構成と、空調装置400Aのハードウェア構成とについて順に説明する。
(携帯端末100Aのハードウェア構成)
図7に示されるように、携帯端末100Aは、ROM(Read Only Memory)101と、CPU(Central Processing Unit)としての制御装置102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワークI/F(インタフェース)104と、ディスプレイ105と、GPS(Global Positioning System)モジュール106と、温度センサ107と、記憶装置110とを含む。
ROM101は、携帯端末100Aのオペレーティングシステム、携帯端末100Aで実行される制御プログラム等を格納する。制御装置102は、オペレーティングシステムや携帯端末100Aの制御プログラム等の各種プログラムを実行することで、携帯端末100Aの動作を制御する。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
ネットワークI/F104には、アンテナ等の通信機器が接続される。携帯端末100Aは、当該通信機器を介して、他の通信端末との間でデータを送受信する。他の通信端末は、たとえば、空調装置400A等の家電やその他の端末等を含む。携帯端末100Aは、本実施の形態に従う各種の処理を実現するための制御プログラム112を、ネットワークI/F104を介してダウンロードできるように構成されてもよい。
ディスプレイ105は、制御プログラム112を実行することで表示される各種画面を表示する。ディスプレイ105は、タッチセンサ(図示しない)と組み合わされてタッチパネルとして実現されてもよい。タッチパネルは、空調装置400Aの操作画面や設定画面等の各種画面を表示し、各種画面に対するタッチ操作を受け付ける。
GPSモジュール106は、3つ以上の衛星のそれぞれからGPS信号を受信する。GPSモジュール106は、各GPS信号が発信されてから各GPS信号を受信するまでのそれぞれの時間に応じて現在位置を算出する。
温度センサ107は、携帯端末100Aの周囲の温度を検出するためのセンサである。温度センサ107によって検出される温度は、室外の温度として、空調装置400Aに送信される。温度センサ107は、携帯端末100Aに設けられる代わりに、空調装置400Aの室外機420に設けられてもよい。
記憶装置110は、たとえば、eMMC(Embedded MultiMediaCard)等の記憶媒体を含む。eMMCは、NANDフラッシュメモリと、制御回路とを含む。たとえば、記憶装置110には、本実施の形態に従う制御プログラム112等が格納される。
なお、制御プログラム112は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う携帯端末100Aの趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム112によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスのような形態で携帯端末100Aが構成されてもよい。さらに、制御プログラム112によって提供される機能の一部または全部は、携帯端末100Aおよび空調装置400Aが協働することで実現されてもよい。
(空調装置400Aのハードウェア構成)
次に、空調装置400Aのハードウェア構成について説明する。図7に示されるように、空調装置400Aは、室内機410と、室外機420とを含む。室内機410は、制御装置411と、ネットワークI/F412と、人感センサ413と、温度センサ414(検出部)と、熱交換器415と、室内ファン416と、膨張弁417と、記憶装置418とを含む。室外機420は、熱交換器421と、室外ファン422と、圧縮機423とを含む。
制御装置411は、たとえば、CPUやマイクロコンピュータ等である。制御装置102は、空調装置400Aの制御プログラム419等の各種プログラムを実行することで、空調装置400Aの動作を制御する。
ネットワークI/F412は、アンテナ等の通信機器が接続される。空調装置400Aは、当該通信機器を介して、他の通信端末との間でデータを送受信する。他の通信端末は、たとえば、携帯端末100A等の家電やその他の端末等を含む。空調装置400Aは、本実施の形態に従う各種の処理を実現するための制御プログラム419を、ネットワークI/F412を介してダウンロードできるように構成されてもよい。
人感センサ413は、たとえば、赤外線、超音波、可視光、またはこれらの組み合わせ等を利用して、空調装置400Aの周囲にいる人物を検出するためのセンサである。一例として、人感センサ413は、赤外線センサ、超音波センサ、カメラ等である。
温度センサ414は、室内の温度を検出する。温度センサ414は、たとえば、サーミスタ等である。
記憶装置418は、たとえば、RAMやROM等の記憶媒体を含む。一例として、記憶装置418には、本実施の形態に従う制御プログラム419や、空調装置400Aの設定情報(図示しない)が格納される。当該設定情報には、空調装置400Aの現在の設定温度や、現在の動作モード等が含まれる。
熱交換器415と、室内ファン416と、膨張弁417と、熱交換器421と、室外ファン422と、圧縮機423とについては図8において説明する。
なお、制御プログラム419は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う空調装置400Aの趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム419によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスのような形態で空調装置400Aが構成されてもよい。さらに、制御プログラム419によって提供される機能の一部または全部は、携帯端末100Aおよび空調装置400Aが協働することで実現されてもよい。
[空調方法]
図8を参照して、空調装置400Aの空調方法について説明する。図8は、空調装置400Aの空調方法の一例を概略的に示す概念図である。
空調装置400Aは、室内機410と、室外機420とを含む。室内機410は、熱交換器415と、室内ファン416と、膨張弁417とを含む。室外機420は、熱交換器421と、室外ファン422と、圧縮機423とを含む。
図8に示されるように、空調装置400Aは、空気と冷媒との間で熱交換を行うことで、暖房運転や冷房運転を実現する。図8には、空調装置400Aの冷房運転時における冷媒のサイクルが示されている。冷房運転時においては、冷媒は、圧縮機423、熱交換器421、膨張弁417、熱交換器415の順に循環する。
より具体的には、圧縮機423は、室内機410から送られる冷媒を圧縮することで、冷媒の温度を上げる。圧縮機423は、たとえば、シングルロータリー圧縮機、ツインロータリー圧縮機、またはハイパーウェーブロータリー圧縮機等である。
熱交換器421は、室外ファン422によって取り込まれた室外の空気と、圧縮機423から送られた冷媒との間で熱交換を行い、冷媒を冷却する。冷却された冷媒は、室内機410の膨張弁417に送られる。
膨張弁417は、冷媒を膨張することで当該冷媒をさらに冷却する。膨張弁417によって冷却された冷媒は、熱交換器415に送られる。
熱交換器415は、室内ファン416によって取り込まれた室内の空気と、膨張弁417によって冷却された冷媒との間で熱交換を行い、室内から取り込まれた空気を冷却する。室内ファン416は、熱交換器415によって冷却された空気を室内に送風する。これにより、室内が冷却される。熱交換器415は、熱交換後の冷媒を室外機420の圧縮機423に送る。
このように、冷房運転時においては、冷媒は、圧縮機423、熱交換器421、膨張弁417、熱交換器415の順に循環する。一方で、暖房運転時には、冷媒は、圧縮機423、熱交換器415、膨張弁417、熱交換器421の順に循環する。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従う空調装置400Aは、遠隔操作による運転開始命令を携帯端末100Aから受信した場合において、室内の温度と室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、室内の温度または室外の温度に近付けるように現在の設定温度を変更し、変更後の設定温度で運転を開始する。室外および室内で温度差がある程度あれば、ユーザは帰宅時に快適に感じるため、本実施の形態に従う温度設定処理により、帰宅時におけるユーザの快適性が保たれつつ、空調装置400Aの消費電力が抑制され得る。
<第2の実施の形態>
[概要]
第2の実施の形態に従う空調システム500B(図1参照)は、携帯端末100B(図1参照)から運転開始命令を受信した場合において、空調装置400B(図1参照)の周囲に人物がいるときには、運転を開始するか否かを確認するための画面(以下、「確認画面」ともいう。)を携帯端末100Bに表示させる。携帯端末100Bのユーザは、確認画面に対して、空調装置400Bの運転を開始するか否かを指示する。
このように、空調装置400Bの周囲に人物がいるときに確認画面が表示されることで、当該人物の意思を優先することができる。また、空調装置400Bの運転を無駄に開始することが無くなるため、消費電力が抑制され得る。さらに、携帯端末100Bのユーザは、空調装置400Bの周囲に人物がいるか否かを確認できるため、室内のセキュリティが改善され得る。
[確認画面]
図9を参照して、空調装置400Bの運転を開始するか否かを確認するための確認処理について説明する。図9は、空調装置400Bの操作画面の一例を示す図である。
図9の画面(A)に示されるように、ユーザは、空調装置400Bを遠隔操作するときに、操作画面130を携帯端末100Bに表示させる。ユーザは、空調装置400Cの動作モードや設定温度を操作画面130に対して指定した上で、空調装置400Bの運転を開始するためのボタン131を押下する。動作モードは、たとえば、冷房運転モード、冷房運転モード、自動運転モード、および除湿モードを含む。携帯端末100Bは、ボタン131の押下を検出すると、操作画面130に設定された内容と運転開始命令とを空調装置400Bに送信する。
空調装置400Bは、運転開始命令を受信すると人物が周囲にいるか否かを判断する。空調装置400Bは、周囲に人物がいると判断した場合、そのことを携帯端末100Bに送信する。
図9の画面(B)に示されるように、携帯端末100Bは、周囲に人物がいることを示す情報を空調装置400Bから受信した場合、空調装置400Bの運転を開始するか否かを確認するための確認画面133を表示する。
ユーザが確認画面133のOKボタンを押下すると、携帯端末100Bは、空調装置400Bに運転開始命令を再び送信する。空調装置400Bは、当該運転開始命令を受信したことに基づいて運転を開始する。ユーザが確認画面133のキャンセルボタンを押下すると、携帯端末100Bは、空調装置400Bの運転を開始することを中止する。
なお、空調装置400Bの周囲に人物が検出された場合には、空調装置400Bは、確認画面133を表示するとともに、操作画面130を表示してもよい。これにより、ユーザは、室内にいる人物に合わせた設定で空調装置400Bの運転を開始することができる。
また、空調装置400Bは、周囲にいる人物を検出するだけでなく、個人を特定してもよい。携帯端末100Bは、個人の特定結果を空調装置400Bから受信し、当該特定結果によって示される個人の名前を確認画面133に表示する。これにより、ユーザは、室内にいる個人を把握でき、室内にいる人物に応じて空調装置400Bの運転を開始するか否かを判断できる。また、ユーザは、室内にいる個人に合わせた設定で空調装置400Bの運転を開始することができる。
[空調システム500Bの機能構成]
図10を参照して、空調システム500Bの機能について説明する。図10は、空調システム500Bの機能構成の一例を示すブロック図である。図10に示されるように、空調システム500Bは、携帯端末100Bと、空調装置400Bとを含む。携帯端末100Bは、機能構成として、受付部152Bと、通信部156Bと、確認部162Bとを含む。空調装置400Bは、機能構成として、通信部452Bと、人物検出部464Bと、運転制御部470Bとを含む。
受付部152Bは、たとえば、空調装置400Bを遠隔操作するための命令を操作画面130(図9参照)から受け付ける。一例として、当該操作画面130は、運転開始命令、運転停止命令、および設定変更命令等を受け付ける。受付部152Bは、ユーザから運転開始命令を受け付けると、そのことを通信部156Bに出力する。
通信部156Bは、空調装置400Bとの通信を実現するための通信機能である。通信部156Bは、空調装置400Bの運転開始命令を通信部452Bに送信する。
通信部452Bは、携帯端末100Bとの通信を実現するための通信機能である。通信部452Bは、携帯端末100Bから受信した運転開始命令を人物検出部464Bに出力する。
人物検出部464Bは、運転開始命令を受け付けたことに基づいて、空調装置400Bの周囲にいる人物を検出する。人物検出部464Bは、人物を検出した場合には、そのことを通信部452Bに出力する。人物検出部464Bは、人物を検出しなかった場合には、そのことを運転制御部470Bに出力する。
通信部452Bは、携帯端末100Bから運転開始命令を受信した場合において、人物検出部464Bが空調装置400Bの周囲に人物を検出したときに、空調装置400Bの運転を開始するか否かを確認するための通知(以下、「確認通知」ともいう。)を携帯端末100Bに送信する。
通信部156Bは、空調装置400Bから確認通知を受信した場合に、確認通知を確認部162Bに出力する。
確認部162Bは、確認通知を受け付けたことに基づいて、空調装置400Bの運転を開始するか否かを確認するための確認画面を表示する。確認部162Bは、確認画面に対する応答結果(以下、「確認結果」ともいう。)を通信部156Bに出力する。
通信部156Bは、確認部162Bから確認結果を受け付けると、当該確認結果を空調装置400Bに送信する。
通信部452Bは、サーバ200から確認結果を受信すると、当該確認結果を運転制御部470Bに出力する。
運転制御部470Bは、人物検出部464Bによって人物が検出されなかった場合には、空調装置400Bの運転を開始する。運転制御部470Bは、人物検出部464Bによって人物が検出された場合には、通信部452Bからの確認結果に基づいて、空調装置400Bの運転を開始するか否かを判断する。確認結果が空調装置400Bの運転を開始することを示している場合には、運転制御部470Bは、空調装置400Bの運転を開始する。確認結果が遠隔操作による運転をキャンセルすることを示している場合には、運転制御部470Bは、現在の運転状態を維持する。
[空調装置400Bの制御構造]
図11を参照して、空調装置400Bの制御構造について説明する。図11は、空調装置400Bが実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図11の処理は、空調装置400Bの制御装置411(図7参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS60において、制御装置411は、通信部452B(図10参照)として、運転開始命令を携帯端末100Bから受信したか否かを判断する。制御装置411は、運転開始命令を携帯端末100Bから受信したと判断した場合(ステップS60においてYES)、制御をステップS62に切り替える。そうでない場合には(ステップS60においてNO)、制御装置411は、ステップS60の処理を再び実行する。
ステップS62において、制御装置411は、人物検出部464B(図10参照)として、周囲に人物を検出したか否かを判断する。制御装置411は、周囲に人物を検出したと判断した場合(ステップS62においてYES)、制御をステップS64に切り替える。そうでない場合には(ステップS62においてNO)、制御装置411は、制御をステップS68に切り替える。
ステップS64において、制御装置411は、通信部452Bとして、空調装置400Bの運転を開始するか否かを確認するための通知(すなわち、確認通知)を携帯端末100Bに送信する。携帯端末100Bは、確認通知を受信したことに基づいて、確認画面133(図9参照)を表示する。
ステップS66において、制御装置411は、通信部452Bとして、確認画面133に対する運転開始命令を携帯端末100Bから受信したか否かを判断する。制御装置411は、運転開始命令を携帯端末100Bから受信したと判断した場合(ステップS66においてYES)、制御をステップS68に切り替える。そうでない場合には(ステップS66においてNO)、制御装置411は、本実施の形態に従う処理を終了する。
ステップS68において、制御装置411は、運転制御部470B(図10参照)として、ユーザの遠隔操作により設定された情報を空調装置400Bに反映した上で、空調装置400Bの運転を開始する。
[空調システム500Bのデータフロー]
図12を参照して、空調システム500Bにおけるデータの流れについて説明する。図12は、携帯端末100Bと空調装置400Bとの間のデータの流れを示すシーケンス図である。
ステップS70において、携帯端末100Bは、空調装置400Bの運転開始操作をユーザから受け付ける。
ステップS72において、携帯端末100Bは、運転開始命令を空調装置400Bに送信する。
ステップS74において、空調装置400Bは、運転開始命令を受信したことに基づいて、人物検出処理を実行し、周囲に人物がいるか否かを判断する。
ステップS76において、空調装置400Bは、周囲にいる人物を検出した場合、運転を開始するか否かを確認するための通知(すなわち、確認通知)を携帯端末100Bに送信する。
ステップS78において、携帯端末100Bは、空調装置400Bから確認通知を受信したことに基づいて、確認画面133(図9参照)を表示する。
ステップS80において、携帯端末100Bは、確認画面133に対する運転開始操作をユーザから受け付ける。
ステップS82において、携帯端末100Bは、運転開始命令を空調装置400Bに送信する。
ステップS84において、空調装置400Bは、運転開始命令を受信したことに基づいて、運転を開始する。
[小括]
以上のようにして、空調装置400Bは、遠隔操作による運転開始命令を携帯端末100Bから受信した場合に、周囲に人物がいるか否かを判断する。空調装置400Bが周囲に人物がいると判断された場合には、携帯端末100Bは、空調装置400Bの運転を開始するか否かを確認するための画面(すなわち、確認画面)を表示する。
このように、空調装置400Bは、周囲に人物がいる場合に運転を開始するか否かを携帯端末100Bのユーザに確認することで、周囲にいる人物の意思を優先することができる。また、空調装置400Bの運転を無駄に開始することが無くなるため、消費電力が抑制され得る。
<第3の実施の形態>
[概要]
図13および図14を参照して、第3の実施の形態に従う空調装置400Cの概要について説明する。図13は、空調装置400Cに備えられる圧縮機423(図7参照)を説明するための図である。図14は、空調装置400Cの運転制御を概略的に示す図である。
空調装置400Cは、回転式の圧縮機423を含む。圧縮機423は、冷媒を圧縮するためのロータと、当該ロータを回転するためのモータとを有する。一例として、空調装置400Cは、PWM(Pulse Width Modulation)制御によってモータを制御する。PWM制御とは、パルス波をモータに周期的に印加することによりモータを回転させる駆動方法である。以下では、1周期に占めるパルス波を印加する時間を「デューティー比」ともいう。空調装置400Cは、デューティー比を制御することで、圧縮機423による冷媒の圧縮度合いを変える。
たとえば、圧縮機423がシングルロータリー圧縮機である場合、ロータを回転するためのトルクは、ロータの回転角によって変動する。図13のグラフ(A)には、ロータの回転角に応じたトルクの関係が示されている。
図13のグラフ(B)に示されるように、空調装置400Cは、トルクの大きさに合わせてデューティー比を変えることで、圧縮機423の振動を抑制することができる。その結果、圧縮機423の振動音が抑制される。以下では、デューティー比を変えることで圧縮機423の振動を抑制する動作モードを「振動抑制モード」ともいう。空調装置400Cは、振動抑制モードにおいては、空調装置400Cの消費電力を抑制することよりも圧縮機423の回転振動を抑制することを優先する。
図13のグラフ(C)に示されるように、空調装置400Cは、デューティー比を一定にすることで、振動抑制モードに比べて消費電力を抑制することができる。以下では、デューティー比を一定にする動作モードを「電力抑制モード」ともいう。空調装置400Cは、電力抑制モードにおいては、圧縮機423の回転振動を抑制することよりも空調装置400Cの消費電力を抑制することを優先する。
図14の例(A)に示されるように、空調装置400Cは、遠隔操作による運転開始命令を受信した場合において、周囲にいる人物が検出されたときには、振動抑制モードで運転を開始する。これにより、圧縮機423の振動音を抑制することができ、空調装置400Cの周囲にいる人物を振動音で不快にすることを防ぐ。
図14の例(B)に示されるように、空調装置400Cは、遠隔操作による運転開始命令を受信した場合において、周囲にいる人物が検出されなかったときには、電力抑制モードで運転を開始する。これにより、空調装置400Cの消費電力を抑制することができる。
なお、図13および図14では、圧縮機423の駆動方法としてPWM制御を例に挙げて説明を行ったが、圧縮機423の駆動方法は、PWM制御に限定されない。たとえば、空調装置400Cは、圧縮機423に印加する一定の電流値(または電圧値)を変えることで、圧縮機423の回転を制御してもよい。
[振動抑制モードおよび電力抑制モード]
図15を参照して、振動抑制モードおよび電力抑制モードにおける空調装置400Cの制御方法について説明する。図15は、振動抑制モードによる圧縮機423の回転数と、電力抑制モードによる圧縮機423の回転数とを示す図である。ここでいう回転数とは、所定時間当たりの圧縮機423の回転数を表わす。すなわち、当該回転数は、圧縮機423の回転速度を表わす。
通常、空調装置400Cは、室内の温度が設定温度に近付いてくると、圧縮機423の回転数を抑える。このとき、室内の温度が設定温度に急激に近付くと、空調装置400Cは、圧縮機423の回転と停止とを繰り返すことになる。圧縮機423の回転と停止とが繰り返されると、消費電力が増大する。そのため、消費電力を抑制するためには、室内の温度は、設定温度に緩やかに近付くほうがよい。
この点に着目して、空調装置400Cは、振動抑制モードにおいては、圧縮機423の最小回転数と最大回転数との少なくとも一方を電力抑制モードよりも下げる。最小回転数は、圧縮機423の回転数の下限値を示す。最大回転数は、圧縮機423の回転数の上限値を示す。好ましくは、図15のグラフ(A),(B)に示されるように、空調装置400Cは、電力抑制モードにおいて、最低回転数を現在設定されている最低回転数よりも下げるとともに、最高回転数を現在設定されている最高回転数よりも下げる。
[空調システム500Cの機能構成]
図16を参照して、空調システム500Cの機能について説明する。図16は、空調システム500Cの機能構成の一例を示すブロック図である。図16に示されるように、空調システム500Cは、携帯端末100Cと、空調装置400Cとを含む。携帯端末100Cは、機能構成として、受付部152Cと、受付部155Cと、通信部156Cとを含む。空調装置400Cは、機能構成として、通信部452Cと、人物検出部464Cと、禁止部468Cと、運転制御部470Cとを含む。
受付部152Cは、たとえば、空調装置400Cを遠隔操作するための命令を操作画面130(図9参照)から受け付ける。一例として、当該操作画面130は、運転開始命令、運転停止命令、および設定変更命令等を受け付ける。受付部152Cは、ユーザから運転開始命令を受け付けると、そのことを通信部156Cに出力する。
受付部155Cは、運転制御部470Cによる動作モードの切り替えを有効にするか否かを受け付ける。すなわち、ユーザは、運転制御モードまたは電力抑制モードに動作モードを切り替えることを許可するか否か指定することができる。受付部152Cは、動作モードの切り替えを無効にする操作をユーザから受け付けた場合に、動作モードの切り替えを無効にする命令(以下、「無効命令」ともいう。)を通信部156Cに出力する。
通信部156Cは、空調装置400Cとの通信を実現するための通信機能である。通信部156Cは、受付部152Cからの運転開始命令と、受付部155Cからの無効命令とを通信部452Cに送信する。
通信部452Cは、携帯端末100Cとの通信を実現するための通信機能である。通信部452Cは、携帯端末100Cから受信した運転開始命令を人物検出部464Cに出力するとともに、携帯端末100Cから受信した無効命令を禁止部468Cに出力する。
人物検出部464Cは、運転開始命令を受け付けたことに基づいて、空調装置400Cの周囲にいる人物を検出する。人物検出部464Cは、人物検出結果を運転制御部470Cに出力する。
運転制御部470Cは、人物検出部464Cによる人物検出結果に基づいて動作モードを決定し、決定後の動作モードで空調装置400Cの運転を開始する。より具体的には、人物が検出された場合には、運転制御部470Cは、振動抑制モードで空調装置400Cの運転を開始する。人物が検出されなかった場合には、運転制御部470Cは、電力抑制モードで空調装置400Cの運転を開始する。
運転制御部470Cは、禁止部468Cから無効命令を受け付けた場合には、動作モードの切り替えを禁止する。すなわち、この場合、運転制御部470Cは、人物検出部464Cによって出力される人物検出結果に関わらず、現在の運転状態のまま空調装置400Cの運転を開始する。
[変形例1]
以下では、変形例1に従う空調装置400Cについて説明する。空調装置400Cがリモコンによる操作を検出した場合には、空調装置400Cの周囲に人物がいる可能性が高い。このような、携帯端末100Cよりも通信距離が短いリモコンによる操作が検出された場合には、運転制御部470Cは、振動抑制モードまたは電力抑制モードで空調装置400Cを運転することよりも、空調装置400Cに予め設定されている動作モードで空調装置400Cを運転することを優先する。周囲にいる人物がリモコンで空調装置400Cを操作することは、空調装置400Cを使用したいという当該人物の意思を示すため、動作モードの切り替えを禁止することで、当該人物の意思が尊重され得る。
あるいは、リモコンによる操作が検出された場合には、運転制御部470Cは、振動抑制モードで空調装置400Cの運転を開始する。これにより、空調装置400Cの周囲にいる人物を圧縮機423の振動音で不快にすることを防ぐ。
[変形例2]
以下では、変形例2に従う空調装置400Cについて説明する。空調装置400Cとは異なる他の空調装置(図示しない)が周囲にいる人物を検出した場合には、空調装置400Cの近くに人物がいる可能性が高い。そのため、他の空調装置が人物を検出した場合には、空調装置400Cに予め設定されている動作モードで空調装置400Cを運転することを優先する。
より具体的には、空調装置400Cは、他の空調装置と通信することができる。当該他の空調装置は、自身の周囲にいる人物を検出することができる。空調装置400Cは、通信部452Cが運転開始命令を受信した場合において、当該他の空調装置が周囲にいる人物を検出した場合には、人物検出部464Cによる人物検出結果に関わらず、振動抑制モードで運転を開始する。これにより、他の空調装置の周囲にいる人物を圧縮機423の振動音で不快にすることを防ぐ。
一方で、運転制御部470Cは、通信部452Cが運転開始命令を受信した場合において、人物検出部464Cが空調装置400Cの周囲に人物を検出したときであって、かつ、他の空調装置が周囲に人物を検出しなかったことを示す情報を当該他の空調装置から受信したときには、電力抑制モードで空調装置400Cの運転を開始する。これにより、空調装置400Cの消費電力が抑制され得る。
[空調装置400Cの制御構造]
図17を参照して、空調装置400Cの制御構造について説明する。図17は、空調装置400Cが実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図17の処理は、空調装置400Cの制御装置411(図7参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子その他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS80において、制御装置411は、通信部452C(図16参照)として、運転開始命令を携帯端末100Cまたは他の端末から受信したか否かを判断する。制御装置411は、運転開始命令を携帯端末100Cまたは他の端末から受信したと判断した場合(ステップS80においてYES)、制御をステップS82に切り替える。そうでない場合には(ステップS80においてNO)、制御装置411は、ステップS80の処理を再び実行する。
ステップS82において、制御装置411は、運転開始命令が空調装置400Cのリモコンから送信されたか否かを判断する。制御装置411は、運転開始命令が空調装置400Cのリモコンから送信されたと判断した場合(ステップS82においてYES)、制御をステップS94に切り替える。そうでない場合には(ステップS82においてNO)、制御装置411は、制御をステップS84に切り替える。
ステップS84において、制御装置411は、人物検出部464C(図16参照)として、空調装置400Cの周囲にいる人物を検出したか否かを判断する。制御装置411は、空調装置400Cの周囲にいる人物を検出したと判断した場合(ステップS84においてYES)、制御をステップS94に切り替える。そうでない場合には(ステップS84においてNO)、制御装置411は、制御をステップS86に切り替える。
ステップS86において、制御装置411は、圧縮機423(図7参照)の回転数の下限値を示す最低回転数を所定値A1に設定する。
ステップS88において、制御装置411は、圧縮機423の回転数の上限値を示す最高回転数を所定値A2に設定する。
ステップS90において、制御装置411は、運転制御部470C(図16参照)として、電力抑制モードで空調装置400Cの運転を開始する。このとき、制御装置411は、振動抑制モードや通常モードよりも圧縮機423の回転数を抑制した状態で空調装置400Cの運転を開始する。当該回転数は、所定値A1から所定値A2の間に設定される。
ステップS94において、制御装置411は、圧縮機423の回転数の下限値を示す最低回転数を所定値B1に設定する。所定値B1は、ステップS86に示される所定値A1よりも大きい。
ステップS96において、制御装置411は、圧縮機423の回転数の上限値を示す最高回転数を所定値B2に設定する。所定値B2は、ステップS86に示される所定値A2よりも大きい。
ステップS98において、制御装置411は、運転制御部470C(図16参照)として、振動抑制モードで空調装置400Cの運転を開始する。このとき、制御装置411は、電力抑制モードや通常モードよりも圧縮機423の回転数を抑制した状態で空調装置400Cの運転を開始する。当該回転数は、所定値B1から所定値B2の間に設定される。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従う空調装置400Cは、遠隔操作による運転開始命令を受信した場合において、周囲にいる人物が検出されたときには、振動抑制モードで運転を開始する。これにより、圧縮機423の振動音を抑制することができ、空調装置400Cの周囲にいる人物を振動音で不快にすることを防ぐ。
一方で、空調装置400Cは、遠隔操作による運転開始命令を受信した場合において、周囲に人物が検出されなかったときには、電力抑制モードで運転を開始する。これにより、空調装置400Cの消費電力が抑制され得る。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
100A〜100C 携帯端末、101 ROM、102,411 制御装置、103 RAM、104,412 ネットワークI/F、105 ディスプレイ、106 GPSモジュール、107,414 温度センサ、110,418 記憶装置、112,419 制御プログラム、130 操作画面、131 ボタン、133 確認画面、152A〜152C,155C 受付部、156A〜156C,452A〜452C 通信部、162B 確認部、200 サーバ、300 中継機、400A〜400C 空調装置、410 室内機、413 人感センサ、415,421 熱交換器、416 室内ファン、417 膨張弁、420 室外機、422 室外ファン、423 圧縮機、464A〜464C 人物検出部、466A,468C 禁止部、470A〜470C 運転制御部、500A〜500C 空調システム。

Claims (5)

  1. 空調装置であって、
    前記空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から前記空調装置の運転を開始するための命令を受信するとともに、当該携帯端末または他の端末から室外の温度を受信するための通信部と、
    室内の温度を検出するための検出部と、
    前記通信部が前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、前記空調装置の現在の設定温度で前記空調装置を運転するよりも消費電力が抑制され得る設定温度に前記空調装置の設定温度を変更し、変更後の設定温度で前記空調装置の運転を開始するための運転制御部と、
    前記空調装置の周囲にいる人物を検出するための人物検出部と、
    前記人物検出部によって前記空調装置の周囲にいる人物が検出されたときに、前記運転制御部による設定温度の変更を禁止するための禁止部とを備え
    前記空調装置の動作モードは、
    暖房運転モードと、
    冷房運転モードとを含み、
    前記運転制御部は、
    前記通信部が前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があり、かつ、前記動作モードが前記暖房運転モードであるときに、前記空調装置の設定温度を現在の設定温度よりも下げ、
    前記通信部が前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があり、かつ、前記動作モードが前記冷房運転モードであるときに、前記空調装置の設定温度を現在の設定温度よりも上げる、空調装置。
  2. 前記運転制御部は、前記通信部が前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、前記室内の温度または前記室外の温度に近付けるように現在の設定温度を変更する、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記通信部は、前記命令を受信した場合において、前記人物検出部が前記空調装置の周囲に人物を検出したときに、前記運転を開始するか否かを確認するための通知を前記携帯端末に送信する、請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 空調装置の制御方法であって、
    前記制御方法は、
    前記空調装置を遠隔操作することが可能な携帯端末から前記空調装置の運転を開始するための命令を受信するとともに、当該携帯端末または他の端末から室外の温度を受信するステップと、
    室内の温度を検出するステップと、
    前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があるときに、前記空調装置の現在の設定温度で前記空調装置を運転するよりも消費電力が抑制され得る設定温度に前記空調装置の設定温度を変更し、変更後の設定温度で前記空調装置の運転を開始するステップと、
    前記空調装置の周囲にいる人物を検出するステップと、
    前記検出するステップで前記空調装置の周囲にいる人物が検出されたときに、前記開始するステップでの設定温度の変更を禁止するステップとを備え
    前記空調装置の動作モードは、
    暖房運転モードと、
    冷房運転モードとを含み、
    前記運転を開始するステップは、
    前記受信するステップで前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があり、かつ、前記動作モードが前記暖房運転モードであるときに、前記空調装置の設定温度を現在の設定温度よりも下げることと、
    前記受信するステップで前記命令を受信した場合において、前記室内の温度と前記室外の温度との間に一定以上の温度差があり、かつ、前記動作モードが前記冷房運転モードであるときに、前記空調装置の設定温度を現在の設定温度よりも上げることとを含む、制御方法。
  5. 前記制御方法は、
    前記空調装置の周囲にいる人物を検出するステップと、
    前記命令を受信した場合において、前記人物が検出されたときに、前記運転を開始するか否かを確認するための通知を前記携帯端末に送信するステップとをさらに備える、請求項に記載の制御方法。
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