以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第1の動作概要とを示すイメージ図である。図2は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第2の動作概要とを示すイメージ図である。図3は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第3の動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図1(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、サーバ100と通信可能な電気機器としてのエアコン200と、エアコン200に命令を入力するためのリモコン290と、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。
次に、図1(A)〜図1(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図1(A)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、エアコン200は通常の自動運転を開始する。
たとえば、エアコン200は、自動運転として、室温と外気温に基づいて、冷房運転や暖房運転を実行する。図1(A)に関しては、室温29℃と外気温31℃とに基づいて、エアコン200は、目標温度27℃の冷房運転を実行する。
図1(B)に示すように、自動運転中に、お父さんがリモコン290を介して温度を下げるための命令をエアコン200に入力する。エアコン200は、サーバ100に、お父さんを特定するための情報と受け付けた制御情報とを送信する。サーバ100は、お父さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図1(C)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、エアコン200はお父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度26℃の冷房運転を開始する。
同様に、図2(A)に示すように、お母さんが部屋に入ってくる。お母さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お母さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お母さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に未だお母さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、エアコン200は通常の自動運転を開始する。
たとえば、エアコン200は、自動運転として、室温と外気温に基づいて、冷房運転や暖房運転を実行する。図2(A)に関しては、室温29℃と外気温31℃とに基づいて、エアコン200は、目標温度27℃の冷房運転を実行する。
図2(B)に示すように、自動運転中に、お母さんがリモコン290を介して温度を上げるための命令をエアコン200に入力する。エアコン200は、サーバ100に、お母さんを特定するための情報と受け付けた制御情報とを送信する。サーバ100は、お母さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お母さんは電源をOFFにする。
その後、図2(C)に示すように、お母さんが部屋に入ってくる。お母さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お母さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お母さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お母さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、エアコン200はお母さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度28℃の冷房運転を開始する。
さらにその後、図3(A)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、エアコン200はお父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度26℃の冷房運転を開始する。
その後、図3(B)に示すように、さらにお母さんが部屋に入ってくる。お母さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、お父さんのスマートフォンとお母さんのスマートフォン300とを検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御とお母さんのお好みの制御とをサーバ100に問い合わせる。サーバ100は、先にお父さんのお好みの制御情報を送信したため、今度はお母さんのお好みの制御をエアコン200に送信する。エアコン200はお母さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度28℃の冷房運転を開始する。
その後、図3(C)に示すように、さらにお父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、お父さんのスマートフォンとお母さんのスマートフォン300とを検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御とお母さんのお好みの制御とをサーバ100に問い合わせる。サーバ100は、先にお母さんのお好みの制御情報を送信したため、今度はお父さんのお好みの制御情報をエアコン200に送信する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度26℃の冷房運転を開始する。
以上のように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、電気機器が周辺のユーザを認識し、電気機器周辺のユーザに適した動作を実行することができる。
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図4は、本実施の形態にかかるサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図4を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、通信インターフェイス160とを含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。より詳細には、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ120は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ハードディスク、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。たとえば、メモリ120は、ユーザお好み制御データ121を記憶する。
図5は、本実施の形態にかかるユーザお好み制御データ121を示すイメージ図である。図5を参照して、ユーザお好み制御データ121は、電気機器毎に、ユーザとお好みの制御との対応関係を格納する。
図4に戻って、通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、ルータなどを介して、電気機器に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、ルータなどを介して電気機器からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<電気機器としてのエアコン200のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成する電気機器としてのエアコン200のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図6は、本実施の形態にかかる電気機器としてのエアコン200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図6を参照して、エアコン200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、通信インターフェイス260と、機器駆動部270と、カメラ280と、スピーカ250とを含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、エアコン200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータなどを記憶する。たとえば、メモリ220は、スマートフォン300の識別情報とユーザの識別情報との対応関係を記憶する。そして、CPU210は、スマートフォン300から識別情報を受信して、エアコン200の周囲にいるユーザを認識する。
ディスプレイ230は、CPU110からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。
操作部240は、ボタン、タッチパネル、キーボードなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。
通信インターフェイス260は、IEEE802.11a/b/g/n/acなどの無線LAN通信、ZigBee(登録商標)、BlueTooth(登録商標)、あるいは、イーサネット(登録商標)などの有線LANなどの通信モジュールによって実現される。通信インターフェイス260は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。すなわち、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100やリモコン290やスマートフォン300などの他の装置から各種の情報を受信したり、当該他の装置に各種の情報を送信したりする。
機器駆動部270は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器の各部(モータやヒータなど)を制御する。
カメラ280は、CPU210からの信号に基づいて、静止画像や動画像を撮影する。具体的には、カメラ280は、撮影した画像データをCPU210に受け渡す。CPU210は、画像データを逐次メモリ220に記憶させていく。
スピーカ250は、CPU210からの信号に基づいて、音声を出力する。
<ユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成するユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図7は、本実施の形態にかかる電気機器としてのスマートフォン300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図7を参照して、スマートフォン300は、主たる構成要素として、CPU310と、メモリ320と、ディスプレイ330と、操作部340と、通信インターフェイス360と、スピーカ380を含む。
CPU310は、メモリ320に記憶されているプログラムを実行することによって、スマートフォン300の各部を制御する。
メモリ320は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ320は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100やエアコン200から受信したデータ、操作部340を介して入力されたデータ、ユーザ端末のユーザを特定するための情報などを記憶する。
たとえば、メモリ320は、スマートフォン300の識別情報を格納し、エアコン200からの要求に応じてCPU310が通信インターフェイス360を介してエアコン200に識別情報を提供する。あるいは、メモリ320は、スマートフォン300のユーザの識別情報を格納し、エアコン200からの要求に応じてCPU310が通信インターフェイス360を介してエアコン200にユーザの識別情報を提供する。
ディスプレイ330は、CPU310からのデータに基づいて、画像やテキストを表示する。操作部340は、ポインティングデバイスやスイッチなどから構成され、ユーザからの各種の命令をCPU310に入力する。なお、ユーザ端末は、ディスプレイ330と操作部340とを含むタッチパネル350を有してもよい。
通信インターフェイス360は、CPU310からのデータを、インターネット、ルータなどを介して、サーバ100やエアコン200に送信する。たとえば、CPU310は、メモリ320からユーザIDを読み出して、通信インターフェイス360を介してエアコン200やサーバ100に送信する。逆に、通信インターフェイス360は、インターネット、ルータなどを介してサーバ100やエアコン200からのデータを受信して、CPU310に受け渡す。
<サーバ100における情報処理>
次に、図8を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100がエアコン200からデータを受信した場合における情報処理について説明する。なお、図8は、本実施の形態にかかるサーバ100がエアコン200からデータを受信した場合における情報処理を示すフローチャートである。
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、エアコン200からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU110は、受信したデータから、対象となるエアコン200がユーザからの自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS102)。エアコン200が自動運転命令を受け付けた場合(ステップS102にてYESである場合)、CPU110は受信したデータからユーザを特定するための情報を読み出す(ステップS104)。
CPU110は、ユーザお好み制御データ121を参照して、ユーザに対応する制御命令を読み出す(ステップS106)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、制御命令をエアコン200に送信する(ステップS108)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
より詳細には、本実施の形態においては、サーバ100のCPU110は、ユーザのお好みの制御を示す情報をエアコン200に送信するときに、エアコン200を特定するための情報に対応付けて、最後に対象となったユーザを特定するための情報をメモリ120に格納しておく。そして、エアコン200からのデータに複数のユーザを特定するための情報が含まれている場合には、CPU110は、エアコン200からデータを受け付けるたびに、メモリ120を参照して、最後に対象となったユーザ以外のユーザに対応する制御命令を順に読み出し(ステップS106)、当該制御命令をエアコン200に送信する(ステップS108)。
なお、ユーザお好み制御データ121に、対象となるユーザに対応するお好みの制御命令が未登録の場合は、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、ユーザに対応するお好みの制御命令が未登録である旨をエアコン200に送信する(ステップS108)。
エアコン200が他の制御命令を受け付けた場合(ステップS102にてNOである場合)、CPU110は受信したデータからユーザを特定するための情報を読み出す(ステップS112)。CPU110は、受信したデータからエアコン200が受け付けた命令を読み出して、ユーザお好み制御データ121のユーザに対応する制御命令を更新する(ステップS114)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
<エアコン200における情報処理>
次に、図9を参照しながら、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理について説明する。なお、図9は、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理を示すフローチャートである。
エアコン200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して、リモコン290からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU210は、受信したデータから、自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS122)。自動運転命令を受け付けた場合(ステップS122にてYESである場合)、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得する(ステップS124)。なお、CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に自動運転命令を受け付けた旨と周辺にいるユーザを特定するための情報とをサーバ100に送信する(ステップS126)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100からユーザに対応するお好みの制御命令を受信して(ステップS128)、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS130)。
このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、サーバ100を介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNS(Social Networking Service)の掲示板に制御命令を投稿してもよい。たとえば、CPU210は、ユーザを示す情報と、制御を示す情報とをそれらに出力させる。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
通常の制御命令を受け付けた場合(ステップS122にてNOである場合)、CPU210は、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS132)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得する(ステップS134)。CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に制御命令を受け付けた旨と周辺にいるユーザを特定するための情報とをサーバ100に送信する(ステップS136)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
次に、図10を参照しながら、自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理について説明する。なお、図10は、本実施の形態にかかる自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理を示すフローチャートである。
まず、エアコン200のCPU210は、自動運転中に、定期的に、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する(ステップS142)。あるいは、CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせが一致するか否かを判断する(ステップS144)。前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化があった場合(ステップS144にてYESである場合)、CPU110は、今回新たに取得した、ユーザを特定するための情報をメモリ220に格納する(ステップS146)。
通信インターフェイス260を介して、サーバ100に自動運転命令を受け付けた旨と周辺にいるユーザを特定するための情報とをサーバ100に送信する(ステップS148)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100からユーザに対応する制御命令を受信して(ステップS150)、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS152)。このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、サーバ100を介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化が無かった場合(ステップS144にてNOである場合)、CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
より詳細には、本実施の形態においては、サーバ100が、エアコン200を特定するための情報に対応付けて、最後に対象となったユーザを特定するための情報を記憶するものであるが、エアコン200のCPU210が、最後に対象となったユーザを特定するための情報をメモリ220に格納するものであってもよい。そして、エアコン200の周囲に複数のユーザが存在する場合には、CPU210は、リモコン290からデータを受け付けるたびに、最後に対象となったユーザ以外のユーザを特定するための情報と、サーバ100に自動運転命令を受け付けた旨と、を通信インターフェイス160を介してサーバ100に送信してもよい(ステップS126)。つまり、エアコン200側でユーザを順に切り替える制御を行ってもよい。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、複数のユーザが電気機器の周囲にいる場合に、自動運転命令を押すたびに別のユーザのお好みの制御に切り替わっていくものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。
たとえば、サーバ100またはエアコン200が、複数のユーザそれぞれのお好み制御に基づいて、複数のユーザに適したお好み制御を計算して取得するものであってもよい。具体的には、サーバ100のCPU110またはエアコン200のCPU210が、複数のユーザそれぞれのお好み制御に基づいて、複数のユーザのそれぞれに適したお好み制御の平均値、たとえば目標温度や目標音量や目標時間などの平均値、を計算してエアコン200が当該計算後のお好み制御を実行するものであってもよい。
あるいは、本実施の形態のように、1または複数のユーザの組み合わせ毎に、お好み制御を準備するものであってもよい。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。以下では、図11を参照しながら、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。図11は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
本実施の形態においては、図1(B)や図2(B)に示したように、サーバ100は、お父さんのお好みの制御や、お母さんのお好みの制御を蓄積する。そしてさらに、サーバ100は、お父さんとお母さんの組み合わせに対する好みの制御も蓄積する。
たとえば、図11(A)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、エアコン200はお父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度26℃の冷房運転を開始する。
その後、図11(B)に示すように、さらにお母さんが部屋に入ってくる。お母さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、お父さんのスマートフォンとお母さんのスマートフォン300とを検知する。エアコン200は、お父さんとお母さんの組み合わせに対応するお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんとお母さんの組み合わせに対応するお好みの制御情報が蓄積されている場合は、エアコン200は当該お父さんとお母さんの組み合わせに対するお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度27℃の冷房運転を開始する。
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。なお、サーバ100と、電気機器としてのエアコン200と、ユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるサーバ100のメモリ120は、図12に示すようなユーザお好み制御データ122を格納する。図12を参照して、ユーザお好み制御データ122は、電気機器毎に、1または複数のユーザの組み合わせとお好みの制御との対応関係を格納する。
<サーバ100における情報処理>
次に、図8を再度参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100がエアコン200からデータを受信した場合における情報処理について説明する。
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、エアコン200からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU110は、受信したデータから、対象となるエアコン200がユーザから自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS102)。エアコン200が自動運転命令を受け付けた場合(ステップS102にてYESである場合)、CPU110は受信したデータから1または複数のユーザの組み合わせを特定するための情報を読み出す(ステップS104)。
CPU110は、ユーザお好み制御データ121を参照して、1または複数のユーザの組み合わせに対応する制御命令を読み出す(ステップS106)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、制御命令をエアコン200に送信する(ステップS108)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
なお、ユーザお好み制御データ121に、1または複数のユーザの組み合わせに対応するお好みの制御命令が未登録の場合は、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、ユーザに対応するお好みの制御命令が未登録である旨をエアコン200に送信する(ステップS108)。
エアコン200が他の制御命令を受け付けた場合(ステップS102にてNOである場合)、CPU110は受信したデータから1または複数のユーザの組み合わせを特定するための情報を読み出す(ステップS112)。CPU110は、受信したデータからエアコン200が受け付けた命令を読み出して、ユーザお好み制御データ121の1または複数のユーザの組み合わせに対応する制御命令を更新する(ステップS114)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
<エアコン200における情報処理>
次に、図9を再度参照しながら、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理について説明する。
エアコン200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して、リモコン290からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU210は、受信したデータから、自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS122)。自動運転命令を受け付けた場合(ステップS122にてYESである場合)、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によって1または複数のスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得する(ステップS124)。CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に自動運転命令を受け付けた旨と周辺にいる1または複数のユーザを特定するための情報とをサーバ100に送信する(ステップS126)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100から1または複数のユーザに対応する制御命令を受信して(ステップS128)、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS130)。
このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、サーバ100を介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。たとえば、CPU210は、1または複数のユーザを示す情報と、制御を示す情報とをそれらに出力させる。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
通常の制御命令を受け付けた場合(ステップS122にてNOである場合)、CPU210は、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS132)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する(ステップS134)。CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に制御命令を受け付けた旨と周辺にいる1または複数のユーザを特定するための情報とをサーバ100に送信する(ステップS136)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
次に、図10を参照しながら、自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理について説明する。なお、図10は、本実施の形態にかかる自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理を示すフローチャートである。
まず、エアコン200のCPU210は、自動運転中に、定期的に、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によって1または複数のスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する(ステップS142)。あるいは、CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせが一致するか否かを判断する(ステップS144)。前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化があった場合(ステップS144にてYESである場合)、CPU110は、今回新たに取得した、1または複数のユーザの組み合わせを特定するための情報をメモリ220に格納する(ステップS146)。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に自動運転命令を受け付けた旨と周辺にいる1または複数のユーザの組み合わせを特定するための情報とをサーバ100に送信する(ステップS148)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100から1または複数のユーザの組み合わせに対応する制御命令を受信して(ステップS150)、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS152)。このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、サーバ100を介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化が無かった場合(ステップS144にてNOである場合)、CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
<第3の実施の形態>
第1および第2の実施の形態においては、電気機器としてのエアコン200がユーザを認識するものであった。しかしながら、このような形態には限られない。
本実施の形態においては、図13に示すように、ネットワークシステム1は、電気機器としてのエアコン200と通信可能な検知装置500を介してユーザを特定する。たとえば、検知装置500は、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得してもよい。あるいは、検知装置500は、画像センサを搭載し、取得した画像に基づいてユーザを特定してもよい。あるいは、検知装置500が画像センサを搭載し、取得した画像をエアコン200に送信することによって、エアコン200がユーザを特定してもよい。あるいは、検知装置500が画像センサを搭載し、取得した画像をサーバ100に送信することによって、サーバ100がユーザを特定してもよい。
<第4の実施の形態>
第1および第2の実施の形態においては、電気機器としてのエアコン200がユーザを認識するものであった。しかしながら、このような形態には限られない。
本実施の形態においては、図14に示すように、ネットワークシステム1は、サーバ100と通信可能な検知装置500を介してユーザを特定する。たとえば、検知装置500は、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得してもよい。あるいは、検知装置500は、画像センサを搭載し、取得した画像に基づいてユーザを特定してもよい。あるいは、検知装置500が画像センサを搭載し、取得した画像をサーバ100に送信することによって、サーバ100がユーザを特定してもよい。
<第5の実施の形態>
第1および第2の実施の形態においては、電気機器としてのエアコン200がユーザを認識するものであった。しかしながら、このような形態には限られない。
本実施の形態においては、図15に示すように、ネットワークシステム1は、ユーザ端末としてのスマートフォン300がサーバ100と通信することによって、サーバ100がユーザを特定してもよい。たとえば、サーバ100がアクセス可能なデータベースに、電気機器としてのエアコン200の位置情報と、エアコン200を有する家族に属するユーザとが対応付けられる。そして、スマートフォン300が、ユーザ情報と現在位置とをサーバ100に送信する。サーバ100のCPU110は、エアコン200の位置情報と、エアコン200を所有するユーザの家族に属するユーザのスマートフォン300の現在位置と、に基づいて、エアコン200の周囲に位置するユーザを特定してもよい。
<第6の実施の形態>
第1〜5の実施の形態においては、サーバ100が、ユーザ毎のお好みの制御命令を蓄積し、電気機器に提供するものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、電気機器がユーザのお好みの制御命令を蓄積するものである。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図16は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図16(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、電気機器としてのエアコン200と、エアコン200に命令を入力するためのリモコン290と、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。
次に、図16(A)〜図16(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図16(A)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200に未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、エアコン200は通常の自動運転を開始する。
たとえば、エアコン200は、自動運転として、室温と外気温に基づいて、冷房運転や暖房運転を実行する。図16(A)に関しては、室温29℃と外気温31℃とに基づいて、エアコン200は、目標温度27℃の冷房運転を実行する。
図16(B)に示すように、自動運転中に、お父さんがリモコン290を介して温度を下げるための命令をエアコン200に入力する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図16(C)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御情報を蓄積している場合は、お父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度26℃の冷房運転を開始する。
以上のように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、電気機器が周辺のユーザを認識し、電気機器周辺のユーザに適した動作を実行することができる。なお、当然ながら、第2〜第5の実施の形態のように、他の方法でユーザを認識するものであってもよい。
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。なお、電気機器としてのエアコン200と、ユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるエアコン200のメモリ220は、図5や図12に示すようなユーザお好み制御データ121,122を格納する。
<エアコン200における情報処理>
次に、図17を参照しながら、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理について説明する。なお、図17は、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理を示すフローチャートである。
エアコン200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して、リモコン290からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU210は、受信したデータから、自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS222)。自動運転命令を受け付けた場合(ステップS222にてYESである場合)、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得する(ステップS224)。CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、メモリ220のユーザお好み制御データを参照して、1または複数のユーザの組み合わせに対応する制御命令を読み出す(ステップS226)。CPU210は、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS230)。このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、他のサーバを介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。たとえば、CPU210は、1または複数のユーザを示す情報と、制御を示す情報とをそれらに出力させる。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
通常の制御命令を受け付けた場合(ステップS222にてNOである場合)、CPU210は、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS232)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からユーザを特定するための情報を取得する(ステップS234)。CPU210は、メモリ220のユーザお好み制御データの1または複数のユーザの組み合わせに対応する制御命令を更新する(ステップS236)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
次に、図18を参照しながら、自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理について説明する。なお、図18は、本実施の形態にかかる自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理を示すフローチャートである。
まず、エアコン200のCPU210は、自動運転中に、定期的に、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によって1または複数のスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する(ステップS242)。あるいは、CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせが一致するか否かを判断する(ステップS244)。前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化があった場合(ステップS244にてYESである場合)、CPU110は、今回新たに取得した、ユーザを特定するための情報をメモリ220に格納する(ステップS246)。
CPU210は、メモリ220のユーザお好み制御データを参照して、ユーザの組み合わせに対応する制御命令を読み出す(ステップS250)。CPU210は、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS252)。このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、他のサーバを介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化が無かった場合(ステップS244にてNOである場合)、CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
<第7の実施の形態>
第1〜5の実施の形態においては、サーバ100が、ユーザ毎のお好みの制御命令を蓄積し、電気機器に提供するものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、ユーザ端末が自分のユーザに適した制御命令を蓄積するものである。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図19は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図19を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、電気機器としてのエアコン200と、エアコン200に命令を入力するためのリモコン290と、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。そして、スマートフォン300は、お好み制御アプリケーションがインストールされている。
次に、図19(A)〜図19(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図19(A)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、スマートフォン300のお好み制御アプリケーションに、スマートフォン300のユーザのお父さんのお好み制御を問い合わせる。お好み制御アプリケーションに未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、エアコン200は通常の自動運転を開始する。
たとえば、エアコン200は、自動運転として、室温と外気温に基づいて、冷房運転や暖房運転を実行する。図19(A)に関しては、室温29℃と外気温31℃とに基づいて、エアコン200は、目標温度27℃の冷房運転を実行する。
図19(B)に示すように、自動運転中に、お父さんがリモコン290を介して温度を下げるための命令をエアコン200に入力する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御をスマートフォン300のお好み制御アプリケーションに提供する。お好み制御アプリケーションは、お父さんのお好みの制御命令を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図19(C)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。エアコン200は、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、エアコン200は、お父さんのスマートフォン300を検知する。エアコン200は、スマートフォン300のお好み制御アプリケーションに、スマートフォン300のユーザのお父さんのお好み制御を問い合わせる。お好み制御アプリケーションは、お父さんのお好みの制御情報を蓄積している場合は、お父さんのお好みの制御情報をエアコン200に提供する。エアコン200は、お父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば目標温度26℃の冷房運転を開始する。
以上のように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、電気機器が周辺のユーザを認識し、電気機器周辺のユーザに適した動作を実行することができる。なお、当然ながら、第2〜第5の実施の形態のように、他の方法でユーザを認識するものであってもよい。
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。なお、電気機器としてのエアコン200と、ユーザ端末としてのスマートフォン300のハードウェア構成については、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ただし、本実施の形態にかかるスマートフォン300のメモリ320は、お好み制御アプリケーションや、スマートフォン300のユーザのお好みの制御情報を記憶する。
<ユーザ端末としてのスマートフォン300における情報処理>
次に、図20を参照しながら、本実施の形態にかかるスマートフォン300がエアコン200からデータを受信した場合における情報処理について説明する。なお、図20は、本実施の形態にかかるスマートフォン300がエアコン200からデータを受信した場合における情報処理を示すフローチャートである。
スマートフォン300のCPU310は、通信インターフェイス360を介して、エアコン200からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU310は、受信したデータから、対象となるエアコン200がユーザから自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS302)。エアコン200が自動運転命令を受け付けた場合(ステップS302にてYESである場合)、CPU310は、メモリ320のユーザお好み制御データを参照して、ユーザに対応するお好みの制御命令を読み出す(ステップS306)。
CPU310は、通信インターフェイス360を介して、制御命令をエアコン200に送信する(ステップS308)。CPU310は、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
なお、メモリ320のユーザお好み制御データに、ユーザに対応するお好みの制御命令が未登録の場合は、CPU310は、通信インターフェイス360を介して、ユーザに対応するお好みの制御命令が未登録である旨をエアコン200に送信する(ステップS308)。
エアコン200が他の制御命令を受け付けた場合(ステップS302にてNOである場合)、CPU310は、受信したデータからエアコン200が受け付けた命令を読み出して、メモリ320のユーザお好み制御データのユーザに対応する制御命令を更新する(ステップS314)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次のデータを待ち受ける。
<エアコン200における情報処理>
次に、図21を参照しながら、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理について説明する。なお、図21は、本実施の形態にかかるエアコン200がリモコン290から命令を受信した場合における情報処理を示すフローチャートである。
エアコン200のCPU210は、通信インターフェイス260を介して、リモコン290からデータを受け付けると、以下の処理を実行する。CPU210は、受信したデータから、自動運転命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS322)。自動運転命令を受け付けた場合(ステップS322にてYESである場合)、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する。CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によって、自動運転命令を受け付けた旨をスマートフォン300に送信し、スマートフォン300にユーザのお好みの制御命令を要求する(ステップS326)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、スマートフォン300からユーザに対応する制御命令を受信して(ステップS328)、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS330)。このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、他のサーバを介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。たとえば、CPU210は、1または複数のユーザを示す情報と、制御を示す情報とをそれらに出力させる。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
通常の制御命令を受け付けた場合(ステップS322にてNOである場合)、CPU210は、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS332)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する。CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によって、制御命令を受け付けた旨と周辺にいるユーザを特定するための情報とをスマートフォン300に送信する(ステップS336)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、次のデータを待ち受ける。
次に、図22を参照しながら、自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理について説明する。なお、図22は、本実施の形態にかかる自動運転中におけるエアコン200の周辺にいるユーザの構成に変化があった場合のエアコン200の情報処理を示すフローチャートである。
まず、エアコン200のCPU210は、自動運転中に、定期的に、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によってスマートフォン300からのユーザを特定するための情報を取得する(ステップS342)。あるいは、CPU210は、カメラ280を介して取得した画像を解析することによって、エアコン200の周囲のユーザを特定してもよいし、その他の方法によってエアコン200周辺のユーザを認識してもよい。
CPU210は、前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせが一致するか否かを判断する(ステップS344)。前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化があった場合(ステップS344にてYESである場合)、CPU110は、今回新たに取得した、ユーザを特定するための情報をメモリ220に格納する(ステップS346)。
CPU210、通信インターフェイス260を介して、WiFi(登録商標)通信またはbluetooth(登録商標)通信によって、自動運転命令を受け付けた旨と周辺にいるユーザを特定するための情報とをスマートフォン300に送信する(ステップS348)。CPU210は、通信インターフェイス260を介して、スマートフォン300からユーザに対応する制御命令を受信して(ステップS350)、当該制御命令に基づいて機器駆動部270を制御する(ステップS352)。このとき、CPU210は、スピーカ250やディスプレイ230に制御命令を示す情報を出力させてもよいし、スマートフォン300に制御命令を示す音声や表示を出力させてもよいし、他のサーバを介してユーザまたはエアコン200が属するグループのSNSの掲示板に制御命令を投稿してもよい。CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
前回のユーザの組み合わせと今回のユーザの組み合わせに変化が無かった場合(ステップS344にてNOである場合)、CPU210は、次の所定時間が経過するまで待機する。
当然に、スマートフォン300が、第1の実施の形態のように、複数のユーザのお好みの制御命令を記憶して、エアコン200からの自動運転命令を受け付けた旨の通知に基づいて、順に対象となるユーザを切り替えて当該ユーザのお好みの制御命令をエアコン200に提供しても良い。あるいは、スマートフォン300が、第2の実施の形態のように、複数のユーザの組み合わせ毎のお好みの制御命令を記憶して、エアコン200からの1または複数のユーザの組み合わせに基づいて、当該組み合わせに対応するお好みの制御命令をエアコン200に提供しても良い。
あるいは、スマートフォン300は自分のユーザのお好みの制御命令のみを記憶し、エアコン200の周囲に複数のユーザがいる場合に、エアコン200が自動運転命令を受け付けるたびに、順に対象となるユーザを切り替えて当該ユーザのスマートフォン300に当該ユーザのお好みの制御命令を要求して、当該制御命令を実行しても良い。
<第8の実施の形態>
第1〜7の実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としてのエアコン200を含むものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としてのテレビ200Bを含むものである。なお、以下では、第1の実施の形態の電気機器をテレビ200Bにした場合について説明するが、第2から第7の実施の形態についても同様に適用することができるものである。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図23は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図23(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、サーバ100と通信可能な電気機器としてのテレビ200Bと、テレビ200Bに命令を入力するためのリモコン290と、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。
次に、図23(A)〜図23(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図23(A)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。テレビ200Bは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、テレビ200Bは、お父さんのスマートフォン300を検知する。テレビ200Bは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、テレビ200Bは通常の自動運転を開始する。
たとえば、テレビ200Bは、自動運転として、お父さんを含む家族のいずれかのユーザが電源をOFFしたときのチャンネルと音量とを選択する。図23(A)に関しては、テレビ200Bは、音量20で10チャンネルを表示する。
図23(B)に示すように、自動運転中に、お父さんがリモコン290を介して1チャンネルの選択命令をテレビ200Bに入力する。テレビ200Bは、サーバ100に、お父さんを特定するための情報とお好みの制御情報とを送信する。サーバ100は、お父さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図1(C)に示すように、お父さんが部屋に入ってくる。お父さんがリモコン290の自動運転ボタンを押す。テレビ200Bは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、テレビ200Bは、お父さんのスマートフォン300を検知する。テレビ200Bは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、テレビ200Bはお父さんのお好みの制御情報に基づいて、たとえば音量20で1チャンネルを表示する。
他のユーザが部屋に入ってきた動作概要や、ネットワークシステム1を構成するサーバ100とテレビ200Bとリモコン290とスマートフォン300のハードウェア構成や、各装置の情報処理は、第1〜第7の実施の形態のそれらの説明から当業者であれば容易に実現できるため、ここでは説明を繰り返さない。
<第9の実施の形態>
第1〜7の実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としてのエアコン200を含むものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としての洗濯機200Cを含むものである。なお、以下では、第1の実施の形態の電気機器を洗濯機200Cにした場合について説明するが、第2から第7の実施の形態についても同様に適用することができるものである。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図24は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図24(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、サーバ100と通信可能な電気機器としての洗濯機200Cと、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。
次に、図24(A)〜図24(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図24(A)に示すように、お父さんが洗濯機200Cの前に入ってくる。お父さんが洗濯機200C本体の自動運転ボタンを押す。洗濯機200Cは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、洗濯機200Cは、お父さんのスマートフォン300を検知する。洗濯機200Cは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、洗濯機200Cは通常の自動運転を開始する。
図24(B)に示すように、自動運転中、あるいは電源をONしてすぐに、お父さんが「モード:お急ぎ」、「水:少量」、「水流:中」を洗濯機200Cに入力する。洗濯機200Cは、サーバ100に、お父さんを特定するための情報とお好みの制御情報とを送信する。サーバ100は、お父さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図24(C)に示すように、お父さんが洗濯機200Cの前にくる。お父さんが洗濯機200Cの自動運転ボタンを押す。洗濯機200Cは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、洗濯機200Cは、お父さんのスマートフォン300を検知する。洗濯機200Cは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、洗濯機200Cはお父さんのお好みの制御情報に基づいて、「モード:お急ぎ」、「水:少量」、「水流:中」で洗濯を開始する。
他のユーザが部屋に入ってきた動作概要や、ネットワークシステム1を構成するサーバ100と洗濯機200Cとスマートフォン300のハードウェア構成や、各装置の情報処理は、第1〜第7の実施の形態のそれらの説明から当業者であれば容易に実現できるため、ここでは説明を繰り返さない。
<第10の実施の形態>
第1〜7の実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としてのエアコン200を含むものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としての電子レンジ200Dを含むものである。なお、以下では、第1の実施の形態の電気機器を電子レンジ200Dにした場合について説明するが、第2から第7の実施の形態についても同様に適用することができるものである。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図25は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図25(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、サーバ100と通信可能な電気機器としての電子レンジ200Dと、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。
次に、図25(A)〜図25(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図25(A)に示すように、お父さんが電子レンジ200Dの前にくる。お父さんが電子レンジ200D本体の自動運転ボタンを押す。電子レンジ200Dは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、電子レンジ200Dは、お父さんのスマートフォン300を検知する。電子レンジ200Dは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、電子レンジ200Dは通常の自動運転を開始する。
図25(B)に示すように、自動運転中、あるいは電源をONしてすぐに、お父さんが「酒のかん:ぬるめ」命令を電子レンジ200Dに入力する。電子レンジ200Dは、サーバ100に、お父さんを特定するための情報とお好みの制御情報とを送信する。サーバ100は、お父さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図25(C)に示すように、お父さんが電子レンジ200Dの前にくる。お父さんが電子レンジ200Dの自動運転ボタンを押す。電子レンジ200Dは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、電子レンジ200Dは、お父さんのスマートフォン300を検知する。電子レンジ200Dは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、電子レンジ200Dはお父さんのお好みの制御情報に基づいて、「酒のかん:ぬるめ」で加熱を開始する。
他のユーザが部屋に入ってきた動作概要や、ネットワークシステム1を構成するサーバ100と電子レンジ200Dとスマートフォン300のハードウェア構成や、各装置の情報処理は、第1〜第7の実施の形態のそれらの説明から当業者であれば容易に実現できるため、ここでは説明を繰り返さない。
<第11の実施の形態>
第1〜7の実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としてのエアコン200を含むものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態においては、ネットワークシステム1が、電気機器としての空気清浄器200Eを含むものである。なお、以下では、第1の実施の形態の電気機器を空気清浄器200Eにした場合について説明するが、第2から第7の実施の形態についても同様に適用することができるものである。
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図26は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図26(A)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、サーバ100と通信可能な電気機器としての空気清浄器200Eと、ユーザ端末としてのスマートフォン300とを含む。
次に、図26(A)〜図26(C)を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の動作概要について説明する。まず、図26(A)に示すように、お父さんが空気清浄器200Eの前にくる。お父さんが空気清浄器200E本体の自動運転ボタンを押す。空気清浄器200Eは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、空気清浄器200Eは、お父さんのスマートフォン300を検知する。空気清浄器200Eは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に未だお父さんのお好みの制御情報が蓄積されていない場合は、空気清浄器200Eは通常の自動運転を開始する。
図26(B)に示すように、自動運転中、あるいは電源をONしてすぐに、お父さんが「花粉除去モード」の指定命令を空気清浄器200Eに入力する。空気清浄器200Eは、サーバ100に、お父さんを特定するための情報とお好みの制御情報とを送信する。サーバ100は、お父さんのお好みの制御を蓄積する。その後、お父さんは電源をOFFにする。
その後、図26(C)に示すように、お父さんが空気清浄器200Eの前にくる。お父さんが空気清浄器200Eの自動運転ボタンを押す。空気清浄器200Eは、周囲のユーザを検知する。本実施の形態においては、空気清浄器200Eは、お父さんのスマートフォン300を検知する。空気清浄器200Eは、お父さんのお好みの制御をサーバ100に問い合わせる。サーバ100に、お父さんのお好みの制御情報が蓄積されている場合は、空気清浄器200Eはお父さんのお好みの制御情報に基づいて、「花粉除去モード」で運転を開始する。
他のユーザが部屋に入ってきた動作概要や、ネットワークシステム1を構成するサーバ100と空気清浄器200Eとスマートフォン300のハードウェア構成や、各装置の情報処理は、第1〜第7の実施の形態のそれらの説明から当業者であれば容易に実現できるため、ここでは説明を繰り返さない。
<第12の実施の形態>
第1〜7の実施の形態においては、ユーザがリモコン290を利用して、エアコン200に命令を入力する形態について説明したが、ユーザはエアコン200の本体操作部を介して自動運転命令などの命令を入力できるものであってもよい。
逆に、第8〜第11の実施の形態においては、ユーザが本体操作部を介して電気機器に命令を入力する形態について説明したが、ユーザは電気機器のリモコンを介して自動運転命令などの命令を入力できるものであってもよい。
さらに、電気機器は、第1〜第12の実施の形態に例示されたものに限らず、他の家電であってもよいし、AV機器や住宅用設備などであってもよい。そしてそれらの機器は、リモコンを介して自動運転命令などの各種命令を受け付けられるものであっても良いし、本体操作部を介して自動運転命令などの各種命令を受け付けられるものであってもよい。
<第13の実施の形態>
第1〜12の実施の形態においては、電気機器に自動運転命令を入力した際、あるいは電気機器が自動運転命令の実行中に、電気機器の周りの1またはユーザのお好みの制御を実行するものであった。しかしながら、たとえば、電気機器の電源をONした際、あるいは電気機器が他の運転モード、たとえば「マイモード」・「お気に入りモード」など、の実行中に、電気機器の周りの1または複数のユーザのお好みの制御を実行してもよい。
さらには、新たにユーザが自動運転命令を入力しなくても、電気機器や検知装置やサーバやユーザ端末が電気機器の周囲にユーザが来たことを検知した時や、電気機器の周囲のユーザの組み合わせが変更されたことを検知した時に、電気機器の周りの1またはユーザのお好みの制御を実行するものであってもよい。
また、第1〜12の実施の形態においては、電気機器に自動運転命令を入力した際、あるいは電気機器が自動運転命令の実行中に、電気機器の周りの1またはユーザのお好みの制御を蓄積するものであった。しかしながら、たとえば、電気機器の電源をONした際、あるいは電気機器が他の運転モード、たとえば「マイモード」・「お気に入りモード」・「お好み制御登録モード」など、の実行中に、電気機器の周りの1または複数のユーザのお好みの制御を蓄積するものであってもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
上記の第1〜12の実施の形態においては、リモコン290または本体操作部240を介して命令を受け付ける電気機器200と、電気機器200に対する第1の制御をユーザに対応付けて記憶し、リモコン290または本体操作部240を介した電気機器200に対する第1の所定の操作を受け付けた際に電気機器200の周辺にいるユーザに対応する第1の制御を電気機器200に実行させるサーバ100と、を備える、ネットワークシステム1が提供される。
好ましくは、サーバ100は、第2の所定の操作を受け付けた後の電気機器200に対する第1の制御を、電気機器200の周辺にいるユーザに対応付けて記憶する。
好ましくは、第2の所定の操作は、電気機器200に対する第1の所定の操作と同じである。
好ましくは、第1の所定の操作は、自動運転命令ボタンを押すことである。サーバ100は、電気機器200に対する所定の操作を受け付けた際に電気機器200の周辺にいるユーザに対応する第1の制御が登録されていない場合に、通常の自動運転を電気機器200に実行させる。
好ましくは、電気機器200の周辺に複数のユーザがいる場合、サーバ100は、電気機器200に対する第1の所定の操作を受け付けるたびに複数のユーザのうちの対象となるユーザを切り替え、当該切り替え後のユーザに対応する第1の制御を電気機器200に実行させる。
好ましくは、サーバ100は、電気機器200に対する第1の制御を1または複数のユーザの組み合わせに対応付けて記憶する。サーバ100は、電気機器200の周辺に複数のユーザがいる場合、電気機器200に対する第1の所定の操作を受け付けた際に電気機器200の周辺にいる複数のユーザの組み合わせに対応する第1の制御を電気機器200に実行させる。
好ましくは、電気機器200の周辺に複数のユーザがいる場合、サーバ100は、電気機器200に対する第1の所定の操作を受け付けた際に電気機器200の周辺にいる複数のユーザのそれぞれに対応する第1の制御に基づいて平均的な制御を決定し、当該平均的な制御に対応する動作を電気機器200に実行させる。
好ましくは、電気機器200の周辺にいる1または複数のユーザが変わった場合、サーバ100は、変わった後の1または複数のユーザに対応する第1の制御を電気機器200に実行させる。
好ましくは、第1の制御に対応する動作を電気機器200が実行した際に、電気機器200、ユーザが所有する通信端末300、電気機器200またはユーザが属するグループのSNSのページ、の少なくともいずれかが第1の制御を示す情報を出力する。
この発明の別の局面に従うと、リモコン290または本体操作部240を介して命令を受け付ける電気機器200が提供される。電気機器200は、電気機器200に対する所定の操作を受け付けた後の電気機器200に対する第1の制御をユーザに対応付けて記憶するためのメモリ220と、電気機器200に対する所定の操作を受け付けた際に、メモリ220を参照することによって電気機器200の周辺にいるユーザに対応する第1の制御を実行するためのプロセッサ210と、を備える。
この発明の別の局面に従うと、リモコン290または本体操作部240を介して命令を受け付ける電気機器200と、電気機器200と通信可能な、ユーザが持ち運びすることが容易な通信端末300とを備える、ネットワークシステム1が提供される。通信端末300は、電気機器200が所定の操作を受け付けた後の電気機器200に対する第1の制御を記憶し、電気機器200が所定の操作を受け付けた際に第1の制御に関する情報を電気機器200に送信する。電気機器200は、通信端末300からの情報に応じて、第1の制御を実行する。
この発明の別の局面に従うと、電気機器200と通信可能な通信端末300が提供される。通信端末300は、電気機器200が所定の操作を受け付けた後の電気機器200に対する第1の制御を記憶するためのメモリ320と、電気機器200が所定の操作を受け付けた際にメモリ320を参照することによって第1の制御に関する情報を電気機器200に提供するためのプロセッサ310と、を備える。
この発明の別の局面に従うと、メモリ320とプロセッサ310とを含む通信端末300のためのプログラムが提供される。プログラムは、電気機器200が所定の操作を受け付けた後の電気機器200に対する第1の制御をメモリ320に記憶するステップと、電気機器200が所定の操作を受け付けた際にメモリ320を参照することによって第1の制御に関する情報を電気機器200に提供するステップと、をプロセッサ310に実行させる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。