JP6726560B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機とリモコンとの技術に関し、特に外部のサーバからの制御命令を受け付ける空気調和機とそのリモコンとを含む空気調和システムの技術に関する。
従来から、空気調和機とリモコンとに関する技術が知られている。たとえば、特開2014−66516号公報(特許文献1)には、空気調和装置が開示されている。特許文献1によると、空気調和機に対して運転を指示する遠隔操作装置を備えた空気調和装置において、室内温度を検出する室内温度検出手段及び室内湿度を検出する室内湿度検出手段と、遠隔操作装置の筐体の幅方向の一側に配置された室内温度を設定する室内温度設定ボタンと、遠隔装置の筐体の幅方向であって室内温度設定ボタンの他側に配置された室内湿度を設定する室内湿度設定ボタンと、室内温度検出手段により検出された室内温度を室内温度設定ボタンが配置された遠隔操作装置の筐体の幅方向の一側に、室内湿度検出手段により検出された室内湿度を室内湿度設定ボタンが配置された遠隔操作装置の筐体の幅方向の他側に表示する表示部を遠隔操作装置に備えた。
また、特開2015―31473号公報(特許文献2)には、空気調和機が開示されている。特許文献2によると、室内温度センサ、湿度センサ、メモリ部及び室内機制御部を具備した室内機と、室外温度センサを具備した室外機と、室内機との間で運転信号の送受信を行うリモコン装置とを有し、リモコン装置からの指示又は室内機制御部における演算に基づいて設定される運転目標としての設定温度をメモリ部に記憶しており、この設定温度に基づいて運転を行う空気調和機において、リモコンから設定温度の変更の指示を受けた場合、センサからの検出データ、設定温度を含む各種パラメータをユーザ履歴情報としてメモリ部に記憶し、各種パラメータに変化があった場合に、記憶されているユーザ履歴情報を参照して、一致又は近似のユーザ履歴情報が存在したときは、当該ユーザ履歴情報における設定温度を推奨設定温度として表示部に対して表示する。
特開2014−66516号公報 特開2015―31473号公報
空気調和機に関する従来よりも正確な情報をリモコンを介してユーザに提供するための技術が求められている。そこで、本発明の目的は、空気調和機に関する従来よりも正確な情報をリモコンを介してユーザに提供することができる空気調和システムを提供することにある。
この発明のある態様に従うと、サーバからのデータを受け付けるための空気調和機と、リモコンと、を備える空気調和システムが提供される。そして、リモコンが表示する情報の少なくとも一部と、サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部と、を同期させる。
好ましくは、リモコンが把持されたときに、またはリモコンに運転開始命令または操作命令が入力されたときに、リモコンが空気調和機に、サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を要求する。
好ましくは、リモコンは定期的に、空気調和機に、サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を要求する。
好ましくは、空気調和機がサーバから制御命令を受け付けたときに、空気調和機が、サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を、リモコンに送信する。
好ましくは、リモコンは、サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を表示する際に、所定の画像または所定のテキストを表示する。
好ましくは、空気調和機は、リモコンを介して入力された制御命令の情報をサーバにアップロードする。サーバは、アップロードされた制御命令の情報に基づいて、空気調和機に対応するデータを更新する。
好ましくは、空気調和機は、サーバからのデータに基づく制御命令を実行しているときに、リモコンからの所定の制御命令を受け付けると、その後のサーバからのデータに基づく制御命令を実行しない。なお、サーバからのデータに基づく制御命令を空気調和機が実行しないのは、たとえば、電源のONまたはOFF命令が入力されるまで、または特殊機能のONまたはOFF命令が入力されるまで、またはリモコンからの当該所定の制御命令の受け付けから所定の期間が経過するまで、の少なくともいずれかであることが好ましい。
好ましくは、空気調和機は、サーバからのデータに基づいて空気調和機が制御命令を実行しているときに、リモコンからの制御命令を受け付けても、その後の通信端末からの遠隔制御命令は実行する。
好ましくは、リモコンは、サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行している制御命令の少なくとも一部を取得して記憶し、その後にリモコンに運転終了命令が入力されると、リモコンは制御命令の少なくとも一部を引き続き記憶し、その後にリモコンに運転開始命令に入力されると、リモコンは記憶していた制御命令の少なくとも一部を表示するまたは空気調和機へ制御信号として送信する。
以上のように、この発明によれば、空気調和機に関する従来よりも正確な情報をリモコンを介してユーザに提供することができる空気調和システムが提供される。
第1の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかるリモコン300の第1の画面例を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかるリモコン300の第2の画面例を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかるサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。 第1の実施の形態にかかるユーザお好み制御命令データベース121を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかる電気機器データベース122を示すイメージ図である。 第1の実施の形態にかかるサーバ100における情報処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態にかかる空気調和機200のハードウェア構成を表わすブロック図である。 第1の実施の形態にかかるリモコン300のハードウェア構成を表わすブロック図である。 第2の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第3の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第4の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第5の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第6の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第7の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第8の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第8の実施の形態にかかるリモコン300の画面例を示すイメージ図である。 第8の実施の形態にかかる通信端末500のハードウェア構成を表わすブロック図である。 第9の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第10の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。 第11の実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<空気調和システム1の全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要について説明する。図1は、本実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成と動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかる空気調和システム1は、主に、サーバ100と、インターネットやルータ400などを介してサーバ100に接続可能な空気調和機200と、空気調和機200を制御するためのリモートコントローラ300などを含む。
以下では、リモートコントローラ300は、リモコン300ともいう。そして、リモコン300からの命令をリモコン命令ともいい、サーバ100からの命令をクラウド命令ともいう。本実施の形態においては、クラウド上のサーバ100が、ユーザ毎のお好みの制御命令を記憶しており、ユーザに適した制御命令を空気調和機200に送信するものである。
なお、リモコン300は、空気調和機200と一緒に梱包されているものである。あるいは、リモコン300は、空気調和機200とセットで販売されている。あるいは、リモコン300は、空気調和機200に専用のものである。あるいは、リモコン300は、空気調和機200を制御するように設定されるものである。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。まず、ユーザがリモコン300に電源ON命令を入力する(ステップS100)。なお、本実施の形態および別の実施の形態において、電源ON命令は、運転ON命令であってもよいし、電源OFF命令は運転OFF命令であってもよい。
リモコン300は、赤外線通信によって空気調和機200に制御命令を送信する(ステップS102)。ここでは、リモコン300は、制御命令として、空気調和機200の電源ON命令と、前回の運転終了時の運転モード、設定温度、風向き、風量などを空気調和機200に送信する。空気調和機200は、リモコン300からの制御命令に基づいて動作する(ステップS104)。
本実施の形態においては、リモコン300は、図2に示すように、リモコン300から空気調和機200に送信された制御命令、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がリモコン300から入力された制御命令を実行中であることを示す「リモコン」マークを表示する。なお、「リモコン」マークは、リモコン300に入力された制御命令を表示中であることを示すものであってもよい。
本実施の形態においては、サーバ100が、インターネットやルータ400を介して、空気調和機200におすすめの制御命令を送信してくる(ステップS106)。空気調和機200は、サーバ100からの制御命令に基づいて動作する(ステップS108)。なお、この時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
本実施の形態においては、ユーザが、リモコン300を持ち上げたり、リモコン300に触れたりした際に(ステップS110)、リモコン300は、空気調和機200に空気調和機200が現在実行中の制御命令を要求する(ステップS112)。空気調和機200は、リモコン300からの要求に応じて、現在実行中のクラウド命令またはクラウド命令の一部たとえば設定温度などをリモコン300に提供する(ステップS114)。リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令または制御命令の一部たとえば設定温度などを表示する(ステップS116)。
なお、本実施の形態においては、クラウド命令またはクラウド命令の一部を空気調和機200がリモコン300に提供する形態であるが、リモコン命令やクラウド命令であることを選択せずに、リモコン300より情報提供の要求があった場合は、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
そして、本実施の形態においては、リモコン300は、図3に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供されたクラウド命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がクラウド上のサーバ100からの命令を実行中であることを示す「クラウド」マークを表示する。なお、「クラウド」マークは、クラウドから空気調和機200に入力された制御命令を表示中であることを示すものであってもよい。
以上のように、本実施の形態にかかる空気調和システム1においては、リモコン300の表示内容が空気調和機200の実行中の命令と一致しやすくなるため、ユーザが空気調和機200の実行中の命令を誤って認識したり、その結果意図しない命令を空気調和機200に入力したりしてしまう可能性を低減することが可能になる。以下、このような機能を実現するための空気調和システム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバ100のハードウェア構成>
まず、本実施の形態にかかる空気調和システム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図4は、本実施の形態にかかるサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図4を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、ディスプレイ130と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)などによって実現される。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、ユーザお好み制御命令データベース121、電気機器データベース122、その他の本実施の形態にかかる情報提供サービスに利用されるデータベースなどを記憶する。なお、本実施の形態においては、これらのデータベースなどの情報がサーバ100に格納されているが、それらの情報はサーバ100がアクセス可能な他の装置に格納されてもよい。
図5は、本実施の形態にかかるユーザお好み制御命令データベース121を示すイメージ図である。図5を参照して、本実施の形態にかかるユーザお好み制御命令データベース121は、命令毎に、主に、命令IDと、機器IDと、ユーザIDと、命令が有効にされる季節または日付と、命令が有効にされる時間帯と、命令が有効にされる外気温と、運転モードと、設定温度などの対応関係を含む。
図6は、本実施の形態にかかる電気機器データベース122を示すイメージ図である。図6を参照して、本実施の形態にかかる電気機器データベース122は、機器毎に、主に、機器ID、ユーザIDと、機器又はユーザの所在地の郵便番号と、住所などの対応関係を含む。
図4に戻って、ディスプレイ130は、CPU110からの信号に基づいて、テキストや画像を表示する。操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介して、空気調和機200やリモコン300などの他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介して空気調和機200やリモコン300などの他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<サーバ100における情報処理>
次に、図7を参照しながら、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理について説明する。なお、図7は、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理を示すフローチャートである。
サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、空気調和機200などの電気機器からデータを受信すると、以下の処理を実行する。CPU110は、受信したデータから機器IDを取り出す(ステップS102)。
CPU110は、機器IDに基づいて空気調和機200が配置されている場所の郵便番号や住所を読み出す。CPU110は、郵便番号や住所に基づいて、天気予報サーバなどから天候や気温を取得したり、空気調和機200から受信したデータから外気温度や室内温度などを取得したりする(ステップS104)。
CPU110は、ユーザお好み制御命令データベース121を参照して、取得した条件に対応する命令があるか否かを判断する(ステップS106)。CPU110は、条件に対応する命令がなかった場合(ステップS106にてNOである場合)、通信インターフェイス160を介して、次の電気機器からのデータを待ち受ける。
一方、CPU110は、条件に対応する命令が見つかった場合(ステップS106にてYESである場合)、通信インターフェイス160を介して、運転モードや設定温度などの制御命令を空気調和機200に送信する(ステップS108)。CPU110は、通信インターフェイス160を介して、次の電気機器からのデータを待ち受ける。
<空気調和機200のハードウェア構成>
次に、空気調和システム1を構成する空気調和機200のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図8は、本実施の形態にかかる空気調和機200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図8を参照して、空気調和機200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、通信インターフェイス260と、赤外線発信部270と、赤外線受信部280と、機器駆動部290と、を含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、空気調和機200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、リモコン300から受信したデータ、ルータ400やインターネットを介してサーバ100から受信したデータなどを記憶する。
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。なお、ディスプレイ230は、LEDが点灯、消灯、点滅などをすることで、運転ON/OFFの状態示すLEDや、イオン発生装置の運転ON/OFF状態を示すLED、タイマー設定状態を示すLEDなどの複数のLEDから構成される表示部であってもよい。
操作部240は、ボタン、タッチパネルなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。なお、ディスプレイ230と操作部240とは、タッチパネルを構成してもよい。
通信インターフェイス260は、無線LANまたは有線LANなどの通信モジュールによって実現される。通信インターフェイス260は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。すなわち、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100やリモコン300などの他の装置から各種の情報を受信したり、当該他の装置に各種の情報を送信したりする。
赤外線発信部270は、CPU210からの信号に基づいて、赤外線信号を発信する。たとえば、CPU210は、赤外線発信部270を介して、現在実行中の制御命令、たとえば設定温度など、の内容を示す情報や各種情報をリモコン300に提供する。
赤外線受信部280は、リモコン300などからの赤外線信号を検知して、CPU210に受信信号を入力する。たとえば、CPU210は、赤外線受信部280を介して、リモコン300から電源ON/OFF命令、その他の制御命令や各種データなどを受け付ける。
機器駆動部290は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器である空気調和機の各部(モータやヒータなど)を制御する。
<リモコン300のハードウェア構成>
まず、空気調和システム1を構成するリモコン300のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図9は、本実施の形態にかかるリモコン300のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図9を参照して、リモコン300は、主たる構成要素として、CPU310と、メモリ320と、ディスプレイ330、操作部340と、赤外線発信部370と、赤外線受信部380と、タッチセンサ390とを含む。
CPU310は、メモリ320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、リモコン300の各部を制御する。
メモリ320は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現される。メモリ320は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部340を介して入力されたデータ、空気調和機200から受信したデータなどを記憶する。
表示部であるディスプレイ330は、CPU310からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。
操作部340は、ボタン、タッチパネルなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU310に入力する。なお、ディスプレイ330と操作部340とは、タッチパネルを構成してもよい。
赤外線発信部370は、CPU310からの信号に基づいて、赤外線信号を発信する。赤外線受信部380は、空気調和機200などからの赤外線信号を検知して、CPU310に受信信号を入力する。
たとえば、CPU310は、操作部340を介してユーザから受け付けた電源ON/OFF命令、その他の制御命令、実行中の制御命令の要求などを、赤外線発信部370を介して、空気調和機200に送信する。そして、CPU310は、赤外線受信部380を介して空気調和機200から、空気調和機200が現在実行中の制御命令、たとえば設定温度など、の内容を示す情報を取得して、メモリ320に記憶させたり、ディスプレイ330に表示させたりする。
タッチセンサ390は、物体がリモコン300に振れたことを検知して、検知結果をCPU310に受け渡す。CPU310は、タッチセンサ390からの検知結果に基づいて、ユーザにタッチされたことや、ユーザに把持されたことなどを判断する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、リモコン300をユーザが保持した際に空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容とを同期させるものであった。しかしながら、空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容との同期のタイミングはそのような形態には限られない。たとえば、ユーザがリモコン300に空気調和機200に対する操作命令を入力したときに、空気調和機200が実行中の制御命令とリモコン300の表示内容とが同期するような形態も考えられる。
以下では、図10を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作について説明する。なお、ステップS100からステップS108までの動作は、第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ステップS108の時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
本実施の形態においては、ユーザが、リモコン300に空気調和機200の操作命令を入力した際に(ステップS110)、リモコン300が、空気調和機200に空気調和機200が現在実行中の制御命令を要求する(ステップS112)。空気調和機200は、リモコン300からの要求に応じて、現在実行中のクラウド命令またはクラウド命令の一部たとえば設定温度、などをリモコン300に提供する(ステップS114)。リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令または制御命令の一部たとえば設定温度などを表示する(ステップS116)。
なお、本実施の形態においては、クラウド命令またはクラウド命令の一部を空気調和機200がリモコン300に提供する形態であるが、リモコン命令やクラウド命令であることを選択せずに、リモコン300より情報提供の要求があった場合は、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
そして、本実施の形態においては、リモコン300は、図3に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供されたクラウド命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がクラウド上のサーバ100からの命令を実行中であることを示す「クラウド」マークを表示する。これによって、ユーザは、空気調和機200の現在の設定温度を正確に認識することができるようになる。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態においては、リモコン300をユーザが保持した際に空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容とを同期させるものであった。しかしながら、空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容との同期のタイミングはそのような形態には限られない。たとえば、ユーザがリモコン300に空気調和機200の電源ON命令を入力したときに、空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容とが同期する形態が考えられる。
以下では、図11を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。
まず、本実施の形態においては、空気調和機200が電源OFFされた後に、サーバ100が、インターネットやルータ400を介して、空気調和機200におすすめの制御命令を送信してくる場合がある(ステップS100)。空気調和機200は、電源ONされた際に、サーバ100からの制御命令に基づいて動作する。通常の空気調和システム1では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
あるいは、空気調和機200が前回の動作中に、サーバ100が、インターネットやルータ400を介して、空気調和機200におすすめの制御命令を送信してくる場合がある(ステップS100)。空気調和機200は、サーバ100からの制御命令に基づいて動作する。なお、この時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。そして、この状態で、電源がOFFされる場合がある。
本実施の形態においては、ユーザがリモコン300に電源ON命令を入力する(ステップS102)。リモコン300は、赤外線通信によって空気調和機200に制御命令を送信する(ステップS104)。ここでは、リモコン300は、制御命令として、空気調和機200の電源ON命令と、前回の運転終了時の運転モード、設定温度、風向き、風量などを空気調和機200に送信する。空気調和機200は、既にサーバ100から制御命令を受け付けているので、リモコン300からの電源ON命令を受け付けた際には、リモコン300からの設定温度などは無視して、サーバ100からの制御命令を実行する(ステップS106)。
そして、本実施の形態においては、空気調和機200は、電源ON命令に応じて、現在実行中のクラウド命令をリモコン300に提供する(ステップS108)。なお、リモコン300が、電源ON命令に合わせて、空気調和機200が現在実行中の制御命令を要求してもよい。リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS110)。
なお、本実施の形態においては、クラウド命令またはクラウド命令の一部を空気調和機200がリモコン300に提供する形態であるが、リモコン命令やクラウド命令であることを選択せずに、リモコン300より情報提供の要求があった場合は、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
そして、本実施の形態においては、リモコン300は、図3に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供されたクラウド命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がクラウド上のサーバ100からの命令を実行中であることを示す「クラウド」マークを表示する。これによって、ユーザは、空気調和機200の現在の設定温度を正確に認識することができるようになる。
なお、本実施の形態においては、リモコン300に空気調和機200の電源OFF命令が入力された際に(ステップS122)、リモコン300は電源OFF命令と空気調和機200が実行中の制御命令の要求とを空気調和機200に送信してもよい(ステップS124)。そして、空気調和機200は、電源OFFする直前に実行中の制御命令をリモコン300に送信する(ステップS126)。
リモコン300のCPU310は、電源がOFFされる直前の空気調和機200が実行中の制御命令をメモリ320に格納する(ステップS128)。これによって、次回、リモコン300が空気調和機200に電源ON命令を送信する際に、今回の電源がOFFされる直前の空気調和機200が実行中の制御命令を空気調和機200に送信したり、今回の電源がOFFされる直前の空気調和機200が実行中の制御命令をディスプレイ330に表示したりすることができる。
なお、リモコン300のCPU310は、単に定期的に、または別のタイミングで、空気調和機200から実行中の制御命令の一部または全部を取得してメモリ320に格納するものであってもよい。そして、次回、リモコン300が空気調和機200に電源ON命令を送信する際に、空気調和機200が前回に実行していた制御命令の一部または全部をリモコン300が空気調和機200に送信したり、空気調和機200が前回に実行していた制御命令の一部または全部をリモコン300のディスプレイ330に表示したりする構成であってもよい。
<第4の実施の形態>
第1の実施の形態においては、リモコン300をユーザが保持した際に空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容とを同期させるものであった。しかしながら、空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容との同期のタイミングはそのような形態には限られない。たとえば、空気調和機200が、サーバ100からの制御命令を受け付けた際、またはサーバ100からの制御命令を実行し始めた際に、空気調和機200が当該制御命令を示すデータをリモコン300に提供する形態が考えられる。
以下では、図12を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。なお、ステップS100からステップS108までの動作は、第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ステップS108の時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
本実施の形態においては、空気調和機200が、サーバ100からの制御命令を受け付けた際、またはサーバ100からの制御命令を実行し始めた際に、空気調和機200が当該制御命令を示すデータをリモコン300に提供する(ステップS110)。
リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS112)。
なお、本実施の形態においては、リモコン命令やクラウド命令であることを選択せずに、リモコン300からの要求やサーバ100から何らかのデータを受信した際に、空気調和機200が、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
そして、本実施の形態においては、リモコン300は、図3に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供されたクラウド命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がクラウド上のサーバ100からの命令を実行中であることを示す「クラウド」マークを表示する。これによって、ユーザは、空気調和機200の現在の設定温度を正確に認識することができるようになる。
<第5の実施の形態>
第1の実施の形態においては、リモコン300をユーザが保持した際に空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容とを同期させるものであった。しかしながら、空気調和機200が実行中の命令とリモコン300の表示内容との同期のタイミングはそのような形態には限られない。たとえば、リモコン300が、定期的に空気調和機200に、サーバ100から受け付けて実行中の制御命令を示すデータを要求する形態が考えられる。
以下では、図13を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。なお、ステップS100からステップS108までの動作は、第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。すなわち、ステップS108の時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
本実施の形態においては、リモコン300が、定期的に、たとえ5分経過する毎に(ステップS110)、空気調和機200に、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を要求する(ステップS112)。
空気調和機200は、リモコン300からの要求に基づいて、空気調和機200が当該制御命令を示すデータをリモコン300に提供する(ステップS114)。
リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS116)。
なお、本実施の形態においては、クラウド命令またはクラウド命令の一部を空気調和機200がリモコン300に提供する形態であるが、リモコン命令やクラウド命令であることを選択せずに、リモコン300より情報提供の要求があった場合は、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
本実施の形態においては、リモコン300は、図3に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供されたクラウド命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がクラウド上のサーバ100からの命令を実行中であることを示す「クラウド」マークを表示する。これによって、ユーザは、空気調和機200の現在の設定温度を正確に認識することができるようになる。
<第6の実施の形態>
第1の実施の形態においては、空気調和機200がサーバ100からのクラウド命令に応じて運転されているときでも、空気調和機200が実行中の制御命令をリモコン300が表示するものであった。本実施の形態においては、それらの機能に加えて、空気調和機200がクラウド命令を実行しているときにリモコン300からの命令が入力されると、空気調和機200はそれ以降のサーバ100からのクラウド命令を実行しない。
以下では、図14を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。なお、ステップS100から、リモコン300が、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS116)までの動作は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
空気調和機200が、クラウド命令を実行中(ステップS108)に、ユーザがリモコン300に新たな制御命令を入力する(ステップS118)。リモコン300は、ユーザの命令に基づいて制御命令を空気調和機200に送信する(ステップS120)。空気調和機200は、リモコン命令を実行する(ステップS122)。
これ以降、空気調和機200は、サーバ100からクラウド命令を受け付けても、当該クラウド命令を実行しない、あるいは受け付けない。すなわち、サーバ100が、インターネットやルータ400を介して、空気調和機200におすすめの制御命令を送信してきても(ステップS124)、先にリモコン命令によってクラウド命令をキャンセルした空気調和機200は、サーバ100からのクラウド命令を実行しない(ステップS126)。
ただし、空気調和機200は、リモコン300からの所定の制御命令、たとえば、冷房時または暖房時の設定温度の変更命令など、を受け付けた場合にサーバ100からのクラウド命令を実行しなく構成されてもよい。すなわち、空気調和機200は、リモコン300から別の制御命令、たとえば、風向きの変更命令や、イオンの出力命令など、を受けた場合は、引き続きサーバ100からのクラウド命令に従ってもよい。
また、より詳細には、空気調和機200は、サーバ100からのクラウド命令を実行しない状態であっても、たとえば、電源のONまたはOFF命令が入力されたり、または特殊機能のONまたはOFF命令が入力されたり、またはリモコン300からの当該所定の制御命令の受け付けから所定の期間(たとえば1時間)が経過したりした場合は、再度クラウド命令に従い始めてもよい。
<第7の実施の形態>
第1の実施の形態においては、空気調和機200がサーバ100からのクラウド命令に応じて運転されているときでも、空気調和機200が実行中の制御命令をリモコン300が表示するものであった。本実施の形態においては、それらの機能に加えて、空気調和機200がクラウド命令を実行しているときにリモコン300からの命令が入力されると、空気調和機200はリモコン300からの命令をサーバ100に提供し、サーバ100が当該情報に基づいてユーザの好みの制御を学習していく。
以下では、図15を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。なお、ステップS100から、リモコン300が、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS116)までの動作は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
空気調和機200が、クラウド命令を実行中(ステップS108)に、ユーザがリモコン300に新たな制御命令を入力する(ステップS118)。リモコン300は、ユーザの命令に基づいて制御命令を空気調和機200に送信する(ステップS120)。空気調和機200は、リモコン命令を実行する(ステップS122)。
本実施の形態においては、空気調和機200は、クラウド命令実行中に受け付けたリモコン命令をサーバ100に送信する(ステップS124)。サーバ100は、空気調和機200から受け付けたユーザ命令に基づいて、ユーザの好みの操作を学習していく(ステップS126)。すなわち、サーバ100は、その時の、日時や、天候や、外気温などに対応付けて、対象となる空気調和機またはユーザのお好みの運転モードや設定温度などをユーザお好み制御命令データベース121に蓄積または更新していく。
なお、本実施の形態においても、これ以降、空気調和機200は、サーバ100からクラウド命令を受け付けても、当該クラウド命令を実行しない、あるいは受け付けない、ことが好ましい。
<第8の実施の形態>
第1の実施の形態においては、空気調和機200がサーバ100からのクラウド命令に応じて運転されているときでも、空気調和機200が実行中の制御命令をリモコン300が表示するものであった。本実施の形態においては、それらの機能に加えて、空気調和機200が、空気調和機200はスマートフォンなどの通信端末500からの遠隔制御命令を実行する。
以下では、図16を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。なお、ステップS100から、リモコン300が、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(図1のステップS116)までの動作は、第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
ユーザが通信端末500Aまたは通信端末500Bに空気調和機200の遠隔制御命令を入力すると、通信端末500Aまたは通信端末500Bはサーバ100またはルータ400などを介して遠隔制御命令を空気調和機200に送信する(ステップS118、ステップS120)に送信する。空気調和機200は、通信端末500A,500Bからの遠隔制御命令を受け付けて実行する(ステップS122)。
なお、この時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
本実施の形態においては、ユーザが、リモコン300を持ち上げたり、リモコン300に触れたりした際に(ステップS124)、リモコン300は、空気調和機200に空気調和機200が現在実行中の制御命令を要求する(ステップS126)。空気調和機200は、リモコン300からの要求に応じて、現在実行中の遠隔制御命令をリモコン300に提供する(ステップS128)。リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS130)。
なお、本実施の形態においては、クラウド命令またはクラウド命令の一部だけでなく遠隔制御命令や遠隔制御命令を空気調和機200がリモコン300に提供する形態であるが、リモコン命令やクラウド命令や遠隔制御命令であることを選択せずに、リモコン300より情報提供の要求があった場合は、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態か通信端末500からの遠隔制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
そして、本実施の形態においては、リモコン300は、図17に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供された遠隔制御命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がスマートフォンなどの通信端末500からの命令を実行中であることを示す「遠隔制御」マークを表示する。
なお、本実施の形態にかかる空気調和システム1を構成する通信端末500のハードウェア構成は、図18に示すように、通常のスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、ゲーム機などと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<第9の実施の形態>
第1から第5の実施の形態においては、空気調和機200がサーバ100からのクラウド命令に応じて運転されているときでも、空気調和機200が実行中の制御命令をリモコン300が表示するものであった。そして、第6および第7の実施の形態においては、空気調和機200がクラウド命令を実行しているときにリモコン300からの命令が入力されると、空気調和機200はそれ以降のクラウド命令を実行しないものであった。本実施の形態においては、それらの機能に加えて、空気調和機200がクラウド命令を実行しない状態においても、空気調和機200はスマートフォンなどの通信端末500からの遠隔制御命令を実行する。
以下では、図19を参照しながら、本実施の形態にかかる空気調和システム1の動作概要について説明する。なお、リモコン300が、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(図1のステップS116)までの動作は、第1の実施の形態と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
空気調和機200が、クラウド命令を実行中(ステップS108)に、ユーザがリモコン300に新たな制御命令を入力する(ステップS118)。リモコン300は、ユーザの命令に基づいて制御命令を空気調和機200に送信する(ステップS120)。空気調和機200は、リモコン命令を実行する(ステップS122)。
これ以降、空気調和機200は、サーバ100からクラウド命令を受け付けても、当該クラウド命令を実行しない、あるいは受け付けない。すなわち、サーバ100が、インターネットやルータ400を介して、空気調和機200におすすめの制御命令を送信してきても(ステップS124)、先にリモコン命令によってクラウド命令をキャンセルした空気調和機200は、サーバ100からのクラウド命令を実行しない(ステップS126)。
一方、ユーザが通信端末500Aまたは通信端末500Bに空気調和機200の遠隔制御命令を入力すると、通信端末500Aまたは通信端末500Bはサーバ100またはルータ400などを介して遠隔制御命令を空気調和機200に送信する(ステップS128、ステップS130)に送信する。空気調和機200は、クラウド命令を実行しない状態においても、通信端末500A,500Bからの遠隔制御命令は受け付けて実行する(ステップS132)。
なお、この時点では、リモコン300の表示は、図2のままであるため、実際に空気調和機200が実行中の制御命令と異なっている可能性がある。
本実施の形態においては、ユーザが、リモコン300を持ち上げたり、リモコン300に触れたりした際に(ステップS134)、リモコン300は、空気調和機200に空気調和機200が現在実行中の制御命令を要求する(ステップS136)。空気調和機200は、リモコン300からの要求に応じて、現在実行中の遠隔制御命令をリモコン300に提供する(ステップS138)。リモコン300は、空気調和機200からのデータに基づいて、実際に空気調和機200が実行中の制御命令を表示する(ステップS140)。
なお、本実施の形態においては、クラウド命令またはクラウド命令の一部だけでなく遠隔制御命令や遠隔制御命令を空気調和機200がリモコン300に提供する形態であるが、リモコン命令やクラウド命令や遠隔制御命令であることを選択せずに、リモコン300より情報提供の要求があった場合は、単に、現在の制御中の情報(運転モード、設定温度、風向き、風量など)を示す情報や、リモコン300による制御状態かクラウドによる制御状態か通信端末500からの遠隔制御状態かの情報を提供する形態であってもよい。
そして、本実施の形態においては、リモコン300は、図17に示すように、空気調和機200からリモコン300に提供された遠隔制御命令に関する情報に基づいて、たとえば運転モード、設定温度、風向き、風量などを示す情報と、空気調和機200がスマートフォンなどの通信端末500からの命令を実行中であることを示す「遠隔制御」マークを表示する。
<第10の実施の形態>
第1〜第9の実施の形態にかかる空気調和システム1は、リモコン300が赤外線通信によって空気調和機200と情報のやり取りを行うものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態においては、図20に示すように、リモコン300が、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)やzigbee(登録商標)の通信を介して、空気調和機200に制御命令や各種の要求を送信したり、空気調和機200から実行中の制御命令を取得したりするものであってもよい。
さらには、リモコン300が、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)やzigbee(登録商標)を介して、サーバ100に各種の要求を送信したり、サーバ100から空気調和機200が実行中の制御命令を取得したりするものであってもよい。
さらには、スマートフォンなどの通信端末500が、リモコン300の役割を担ってもよい。
<第11の実施の形態>
第1〜第10の実施の形態にかかる空気調和システム1は、空気調和機200が無線通信によって、ルータ400やインターネットを介して、サーバ100やリモコン300と通信するものであった。しかしながら、そのような形態には限られない。本実施の形態においては、図21に示すように、空気調和機200に接続される通信アダプタ600が、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)やzigbee(登録商標)の通信を介して、ルータ400やインターネットを介して、サーバ100やリモコン300と通信してもよい。なお、通信アダプタ600は、空気調和機200の出荷時や組み立て時に備え付けられるタイプのものであってもよいし、ユーザなどによって後付け可能なタイプであってもよい。
<第12の実施の形態>
第1〜第11の実施の形態の空気調和システム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100や空気調和機200やリモコン300や通信端末500の各々の役割の一部または全部を別の装置が担ったり、サーバ100や空気調和機200やリモコン300や通信端末500の各々の役割の一部または全部を複数の装置で担ったり、サーバ100や空気調和機200やリモコン300や通信端末500のいずれかがサーバ100や空気調和機200やリモコン300や通信端末500のいずれかの役割の一部または全部を担ったりしてもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
上記の第1から第12の実施の形態においては、サーバ100からのデータを受け付けるための空気調和機200と、リモコン300と、を備える空気調和システム1が提供される。そして、リモコン300が表示する情報の少なくとも一部と、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部と、を同期させる。
好ましくは、リモコン300が把持されたときに、またはリモコン300に運転開始命令または操作命令が入力されたときに、リモコン300が空気調和機200に、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を要求する。
好ましくは、リモコン300は定期的に、空気調和機200に、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を要求する。
好ましくは、空気調和機200がサーバ100から制御命令を受け付けたときに、空気調和機200が、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を、リモコン300に送信する。
好ましくは、リモコン300は、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を表示する際に、所定の画像または所定のテキストを表示する。
好ましくは、空気調和機200は、リモコン300を介して入力された制御命令の情報をサーバ100にアップロードする。サーバ100は、アップロードされた制御命令の情報に基づいて、空気調和機200に対応するデータを更新する。
好ましくは、空気調和機200は、サーバ100からのデータに基づく制御命令を実行しているときに、リモコン300からの所定の制御命令を受け付けると、その後のサーバ100からのデータに基づく制御命令を実行しない。なお、サーバ100からのデータに基づく制御命令を空気調和機200が実行しないのは、たとえば、電源のONまたはOFF命令が入力されるまで、または特殊機能のONまたはOFF命令が入力されるまで、またはリモコン300からの当該所定の制御命令の受け付けから所定の期間が経過するまで、の少なくともいずれかであることが好ましい。
好ましくは、空気調和機200は、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が制御命令を実行しているときに、リモコン300からの制御命令を受け付けても、その後の通信端末500からの遠隔制御命令は実行する。
好ましくは、リモコン300は、サーバ100からのデータに基づいて空気調和機200が実行している制御命令の少なくとも一部を取得して記憶し、その後にリモコン300に運転終了命令が入力されると、リモコン300は制御命令の少なくとも一部を引き続き記憶し、その後にリモコン300に運転開始命令に入力されると、リモコン300は記憶していた制御命令の少なくとも一部を表示するまたは空気調和機200へ制御信号として送信する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :空気調和システム
100 :サーバ
110 :プロセッサ(CPU)
120 :メモリ
121 :制御命令データベース
122 :電気機器データベース
130 :ディスプレイ
140 :操作部
160 :通信インターフェイス
200 :空気調和機
210 :CPU
220 :メモリ
230 :ディスプレイ
240 :操作部
260 :通信インターフェイス
270 :赤外線発信部
280 :赤外線受信部
290 :機器駆動部
300 :リモートコントローラ
310 :CPU
320 :メモリ
330 :ディスプレイ
340 :操作部
370 :赤外線発信部
380 :赤外線受信部
390 :タッチセンサ
400 :ルータ
500 :通信端末
500A :通信端末
500B :通信端末
600 :通信アダプタ

Claims (7)

  1. サーバからのデータを受け付けるための空気調和機と、
    リモコンと、を備え、
    前記リモコンが表示する情報の少なくとも一部と、前記サーバからのデータに基づいて空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部と、を同期させ
    前記空気調和機は、前記サーバからのデータに基づく制御命令を実行しているときに、前記リモコンからの所定の制御命令を受け付けると、その後の前記サーバからのデータに基づく自動的な制御命令を実行せずに、ユーザによる通信端末からの遠隔制御命令は実行する、空気調和システム。
  2. 前記リモコンが把持されたときに、または前記リモコンに運転開始命令または操作命令が入力されたときに、
    前記リモコンが前記空気調和機に、前記サーバからのデータに基づいて前記空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を要求する、請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記リモコンは定期的に前記空気調和機に、前記サーバからのデータに基づいて前記空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を要求する、請求項1または2に記載の空気調和システム。
  4. 前記空気調和機が前記サーバから前記制御命令を受け付けたときに、
    前記空気調和機が、前記サーバからのデータに基づいて前記空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を、前記リモコンに送信する、請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  5. 前記リモコンは、前記サーバからのデータに基づいて前記空気調和機が実行中の制御命令の情報の少なくとも一部を表示する際に、所定の画像または所定のテキストを表示する、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  6. 前記空気調和機は、前記リモコンを介して入力された制御命令の情報を前記サーバにアップロードし、
    前記サーバは、アップロードされた前記制御命令の情報に基づいて、前記空気調和機に対応するデータを更新する、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気調和システム。
  7. 前記リモコンは、前記サーバからのデータに基づいて前記空気調和機が実行している制御命令の少なくとも一部を取得して記憶し、
    その後に前記リモコンに運転終了命令が入力されると、前記リモコンは前記制御命令の少なくとも一部を引き続き記憶し、
    その後に前記リモコンに運転開始命令に入力されると、前記リモコンは記憶していた前記制御命令の少なくとも一部を表示するまたは前記空気調和機へ制御信号として送信する、請求項1からのいずれか1項に記載の空気調和システム。
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