JP6720370B1 - 軸駆動発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】短絡発生中及び短絡開放後の復電までの電源電圧の低下期間を短縮して、安定した船内母線電源を供給する。【解決手段】軸駆動発電装置は、船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、軸発電機の界磁巻線に励磁電力を供給する励磁用コンバータと、励磁用コンバータの位相を制御し、軸発電機の端子電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、軸発電機の出力側に接続された自励形コンバータと、自励形コンバータから出力される直流電圧を平滑するためのキャパシタと、キャパシタにより平滑された直流電圧を交流電圧に逆変換して出力する自励形インバータと、自励形インバータの出力を制御する制御装置とを有する。制御装置は、船内母線又は船内負荷で短絡が発生した際、高調波フィルタの出力側と船内母線とを接続する遮断器を開放するための短絡電流を給電し、短絡点を開放した直後に予め設定された電圧まで復帰させるように出力を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、船舶の主機軸により駆動される発電機において、この発電機出力を自励形電力変換器を用いて電力変換して船内給電を行う軸駆動発電装置に関する。
船舶の主機軸により駆動される軸駆動発電装置は、例えば、特許文献1に記載されており、自励形電力変換器による短絡電流供給方法は、例えば、特許文献2や非特許文献1に記載されており、一般によく知られている。
船舶において、主機軸又は減速機を介した軸に発電機を接続して、回転エネルギーを電気エネルギーに変換して電力回収を行うことでエネルギーを有効利用する軸駆動発電装置などは一般によく実装されている。
図7には、従来技術による主機軸に発電機を接続した軸駆動発電装置の一例を示している。図7において、1はプロペラ、2は発電機、3は主機、21は変換装置、22は同期調相機、23は交流リアクトル、24は船内母線、25は船内負荷である。
図7に示す軸駆動発電装置において、発電機2は、主機3によりプロペラ1と同軸にて駆動され、発電機2で発生する電気エネルギーは変換装置21に入力され、電力変換され、高調波対策用の交流リアクトル23を介して船内母線24及び船内負荷25へ給電される。この例によれば、変換装置21は、他励素子で構成されており、同期調相機22を電源として転流動作を行う。また、同期調相機22は、系統短絡時の無効電流供給源としても利用される。
以上の構成により主機軸により駆動される発電機2より回転エネルギーを回収し、船内母線24へ電力供給する方法は広く採用されている。
図8には、従来技術による静止器を用いた発電装置システムの一例を示している。図8において、31は交流電源、32は無停電電源装置、33は系統母線、34は負荷装置である。
図8に示す発電装置システムでは、交流電源31より無停電電源装置32を介して系統母線33へ給電され、負荷装置34が駆動される。この時、系統母線33または負荷装置34で短絡事故などが発生した場合、無停電電源装置32より短絡点に流れる過電流を無停電電源装置32自身で検出して、系統母線への出力電圧を瞬時に絞り、この出力電圧を緩やかに上昇させる仕組み(ソフトスタート)で再起動することで短絡点に対して継続的に電流を供給する方法は一般によく知られている。
以上の構成により自励形素子で構成される電力変換装置より給電される短絡電流を供給する方法は一般的に知られている。
特開2006−180653号公報 特開昭61−262026号公報
松崎薫著、「無停電電源システム実務読本」、オーム社、2007年11月、第6章
しかしながら、従来技術による方法で船内給電を行う場合、短絡電流の供給は可能だが、短絡発生中及び短絡開放後の復電までの期間は電圧低下してしまい、主機運転に必要な補機類の停止を招くおそれがあった。
本発明は上記状況に対処するためになされたもので、短絡発生中及び短絡開放後の復電までの電源電圧の低下期間を短縮して、安定した船内母線電源を供給することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明による軸駆動発電装置は、船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、前記軸発電機の界磁巻線に励磁電力を供給する励磁用コンバータと、前記励磁用コンバータの入力電源電圧をレベル変換する変圧器と、前記励磁用コンバータの位相を制御し、前記軸発電機の端子電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、前記軸発電機の出力側に接続された自励形コンバータと、前記自励形コンバータから出力される直流電圧を平滑するためのキャパシタと、前記キャパシタにより平滑された直流電圧を交流電圧に逆変換して出力する自励形インバータと、前記自励形インバータの出力側に接続された高調波フィルタと、前記自励形インバータの出力を制御する制御装置とを有し、前記高調波フィルタの出力側と、船内負荷が接続される船内母線とが遮断器により接続されており、前記制御装置は、前記船内母線又は前記船内負荷で発生した短絡を検出する短絡検出器、及び前記船内母線又は前記船内負荷の短絡点の開放を検出する復電検出器を有し、前記船内母線又は前記船内負荷で短絡が発生したことが前記短絡検出器により検出された際、前記自励形インバータに対して、低減電圧又はゼロ電圧に出力電圧を切り替えるように指令し、その後、スロープ状に出力電圧が上昇するように指令し、前記復電検出器により短絡点開放が検出された直後に、前記自励形インバータに対して、予め設定された電圧まで復帰させるように指令する。
請求項2に記載の発明による軸駆動発電装置は、請求項1記載の軸駆動発電装置において、前記制御装置は、短絡点を開放した直後に定格電圧まで即座に復帰させるように前記自励形インバータの出力を制御する。
請求項3に記載の発明による軸駆動発電装置は、請求項1記載の軸駆動発電装置において、前記制御装置は、短絡点を開放した直後に、前記遮断器を開放するための短絡電流の供給時より高い出力電圧の復電レートに従って復帰させるように前記自励形インバータの出力を制御する。
請求項4に記載の発明による軸駆動発電装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の軸駆動発電装置において、前記自励形コンバータと前記自励形インバータの直流中間部に蓄電機器を接続して、短絡発生時に前記蓄電機器から短絡電力を給電する。
請求項5に記載の発明による軸駆動発電装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の軸駆動発電装置において、前記自励形コンバータと前記自励形インバータの直流中間部に燃料電池を接続して、短絡発生時に前記燃料電池から短絡電力を給電する。
本発明の軸駆動発電装置によれば、短絡発生中及び短絡開放後の復電までの電源電圧の低下期間を短縮して、安定した船内母線電源を供給することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における舶用軸駆動発電装置(軸駆動発電装置)の構成の一例を示す図。 第1の実施形態における制御装置の構成例を示す図。 第1の実施形態における制御装置による動作結果として得られる出力特性図。 第2の実施形態における制御装置による動作結果として得られる出力特性図。 第3の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図。 第4の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図。 従来技術による主機軸に発電機を接続した軸駆動発電装置の一例を示す図。 従来技術による静止器を用いた発電装置システムの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、本発明の第1の実施形態における舶用軸駆動発電装置(以下、軸駆動発電装置と称する)の構成の一例を示す図である。
図1において、1は船舶を駆動するためのプロペラ、2は主機軸に接続された軸発電機、3は主機、4は発電機の界磁巻線、5は励磁用コンバータ、6は自動電圧調整器、7は変圧器、8は自励形コンバータ、9はキャパシタ(直流コンデンサ)、10は自励形インバータ、11は高調波フィルタ、12は制御装置、13a〜13cは遮断器、14は出力検出器、15は船内負荷、16は船内母線である。
第1の実施形態における軸駆動発電装置は、船舶の主機軸により駆動されるプロペラ1と同軸に接続され主機3により駆動される軸発電機2と、軸発電機2の界磁巻線4に励磁電力を供給する励磁用コンバータ5と、励磁用コンバータ5の入力電源電圧をレベル変換する変圧器7と、励磁用コンバータ5の位相を制御し、軸発電機2の端子電圧を一定に保つ自動電圧調整器6と、軸発電機2の出力側に接続された自励形コンバータ8と、自励形コンバータ8から出力される直流電圧を平滑するためのキャパシタ9と、キャパシタ9により平滑された直流電圧を交流電圧に逆変換して出力する自励形インバータ10と、自励形インバータ10の出力側に接続された高調波フィルタ11と、自励形インバータ10の出力を制御する制御装置12とを有している。軸駆動発電装置は、高調波フィルタ11の出力側と、船内負荷15が接続される船内母線16とが遮断器13aにより接続され、変圧器7と船内母線16とが遮断器13bにより接続され、船内母線16と船内負荷15が遮断器13cにより接続される。第1の実施形態における制御装置12は、出力検出器14により検出される船内母線16の電圧あるいは電流をもとに、船内母線16又は船内負荷15で短絡が発生したことを検出した際、遮断器13aを開放するための短絡電流を給電し、短絡点を開放した直後に予め設定された電圧まで復帰させるように自励形インバータ10の出力を制御する構成を有する。
図2に、第1の実施形態における制御装置12の構成例を示す。12aは定格電圧指令、12bは低減電圧又はゼロ電圧指令、12cは出力電圧検出信号、12dは出力電流検出信号、12eは出力電圧指令信号、12fは短絡検出器、12gは復電検出器、12hは電圧指令制御器である。
なお、出力検出器14は、船内母線16の電圧を検出して、出力電圧検出信号12cを制御装置12の短絡検出器12f及び復電検出器12gに出力する。また、出力検出器14は、船内母線16の電流を検出して、出力電流検出信号12dを制御装置12の短絡検出器12f及び復電検出器12gに出力する。
図3は、第1の実施形態における制御装置12による動作結果として得られる出力特性図の一例を示している。図3において、101,102は出力電圧カーブ、110は短絡発生点、111は短絡回路開放点を示す。
(作用)
図1においては、主機3を駆動源として、主機軸により駆動される軸発電機2の発生する電力は、自励形コンバータ8及びキャパシタ9及び自励形インバータ10により電力変換され、高調波フィルタ11を介して船内母線16及び船内負荷15に各々遮断器13a,13cを介して接続される。主機軸構成において軸発電機2が主機を駆動源として減速機などを介して駆動される場合であってもよい。
ここで、軸発電機2の出力電圧は界磁巻線4に船内母線16を電源として遮断器13bを介して変圧器7でレベル変換された電圧を元に励磁用コンバータ5で電力給電されることで発生する。軸発電機2より発生する電圧は、自動電圧調整器6により一定となるように励磁用コンバータ5を制御している。界磁巻線4に供給する電源は船内母線16に限らず、他の電源機器からの供給であってもよい。また、レベル変換のための変圧器7は構成上なくてもよい。
このとき、給電中に例えば船内負荷15で短絡が発生した場合、船内母線16の電圧が低下することで、自励形インバータ10の出力電圧との間に差を生じ、電流(短絡電流)が流れる。ここで、制御装置12は、図2に示すように、電圧指令制御器12hにより内部で予め設定された定格電圧指令12a、あるいは低減電圧又はゼロ電圧指令12bを電圧基準として選択して、自励形インバータ10へ出力電圧指令信号12eを与えるものである。また、短絡検出器12fは、出力電圧検出信号12c、出力電流検出信号12dを入力として船内母線16の短絡状況を検出するものである。さらに、復電検出器12gは、出力電圧検出信号12c、出力電流検出信号12dを入力として船内母線16の復電状況を検出するものである。電圧指令制御器12hは、短絡検出器12f及び復電検出器12gの検出状況に応じて、定格電圧指令12aあるいは低減電圧又はゼロ電圧指令12bの何れかに切り替わり出力電圧指令信号12eを決定する。
電圧指令制御器12hは、定格電圧指令12aから低減電圧又はゼロ電圧指令12bへ切り替わる際は即座に切り替わるが、その後、自動的に定格電圧指令12aに向かってスロープ状に数値復帰する機能を有している。
なお、定格電圧指令12a乃至低減電圧又はゼロ電圧指令12bは、内部で予め設定された値に限らず、外部信号として与えられるものでもよい。また、短絡検出器12f及び復電検出器12gは、出力電圧検出信号12cあるいは出力電流検出信号12dの何れか一方に基づいて短絡発生を検出する構成としてもよい。
通常時は、電圧指令制御器12hにより定格電圧指令12aが選択され、自励形インバータ10の出力電圧は定格電圧に制御されている。船内母線16又は船内負荷15で短絡が発生した際には短絡検出器12fにより短絡を検出して、出力電圧指令信号12eを定格電圧指令12aから低減電圧又はゼロ電圧指令12bに切り替えることで、出力電圧を低減出力又はゼロに設定する。こうして、電位差を小さくすることで自励形インバータ10の過電流トリップによる停止を回避することができる。その後、自動的に出力電圧指令信号12eがスロープ状に復帰することで電圧指令が上昇することにより船内インピーダンスに比例して電流が上昇して短絡点近傍の遮断器13aを開放するための電流を継続的に給電する(短絡電流の供給を維持する)。なお、出力電圧の復帰手段はスロープに限らず、関数やパルスのオン期間に応じて上昇させるなどの他のレート変更手段であってもよい。
ここで、船内母線16の短絡時は母線電圧が低下する(ゼロに近づく)ため、インバータ出力電圧と乖離する。つまり自励形インバータ10の出力電圧を上昇させても船内母線16の電圧は上昇しない。この時、継続的に電流を供給することで遮断器13aがトリップして短絡点と切り離されることで船内母線16の電圧は上昇復帰が可能となる。
第1の実施形態の構成では、短絡点近傍の遮断器13aを開放するために自励形インバータ10の出力電圧をスロープ状に上昇させて電流を継続的に供給するが、この上昇度合いが緩やかであると短絡点開放後の復電に時間がかかることから、電圧指令制御器12hにスロープ状に数値復帰する機能に加えて、復電検出器12gにより船内母線16の復電状況を検出して、定格電圧指令12aに即座に切り替える機能を付与する。これにより、自励形インバータ10の出力電圧を定格電圧に即座に復帰させることができる。
上記で説明した制御について図3を用いて説明する。図3に示す出力特性図では自励形インバータ10の出力電圧の指令値をイメージしている。図3に示す出力特性図において、時間軸の左側(通常時)において出力電圧カーブ101は定格電圧であり、短絡発生を検知した短絡発生点110の時点で出力電圧を低下させ、短絡回路開放点111の時点で出力電圧レート101から出力電圧レート102に切り替えて出力電圧を即座に復電する。
上記のように短絡点開放を検出した時点で自励形インバータ10の出力電圧を定格電圧に即座に切り替えることで、短絡事故の際の船内母線16の電圧が低下する期間を短くすることができる。
(効果)
以上の構成により、第1の実施形態における軸駆動発電装置では、船内母線16あるいは船内負荷15における短絡発生時に短絡点開放を検出して、短絡点開放を検出した直後に、出力電圧を定格電圧に即座に切り替えることで出力電圧復帰時間を短縮し、安定した船内母線電源の供給を可能としている。これにより、短絡事故により発生する船内母線16のブラックアウト又は電源電圧の低下期間を短くして、主機駆動用の補機運転を継続させることができ、船内航行を維持することが可能となる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、短絡点開放検知後に自励形インバータ10の出力電圧を定格電圧に即座に変更している。この場合、船内負荷15が大きければ電圧上昇と同時に突入電流が流れ、自励形インバータ10の出力過電流を引き起こすおそれがある。
そこで、第2の実施形態では、制御装置12の電圧指令制御器12hに対してさらなる改良を加え、自励形インバータ10の出力電圧をステップ状に変更して即座に定格電圧まで上昇させるのではなく、遮断器13aを開放するための短絡電流の供給時より高い出力電圧の船内負荷15に対応した復電レートに従って復帰させるように自励形インバータ10の出力を制御する。なお、第2の実施形態における軸駆動発電装置の構成は、図1に示す第1実施形態の構成と同じものとして詳細な説明を省略する。
図4は、第2の実施形態における制御装置12による動作結果として得られる出力特性図の一例を示している。電圧指令制御器12hは、例えば図4に示すように出力電圧カーブ101で運転していた状態において短絡発生点110の時点で出力電圧を低下させ、第1の実施形態と同様にして自励形インバータ10の出力電圧をスロープ状に上昇させて短絡電流を継続的に供給する。そして、電圧指令制御器12hは、短絡回路開放点111の時点で出力電圧カーブ101とは異なる、予め設定した復電レートに従って復帰させるように自励形インバータ10の出力を制御する。復電レートは、船内負荷15に応じて、例えば図4に示す復電レート103a乃至復電レート103bの範囲で設定される。
このようにして、第2の実施形態における軸駆動発電装置では、短絡電流供給時とは異なる第2のスロープを設定して、短絡点開放を検出した時点で自励形インバータ10の出力電圧を復電レートに従って制御することにより、突入電流の発生を抑制して、安定な船内電源を構築することができる。なお、第2のスロープは、関数やパルスのオン期間に応じて上昇させるなどの他のレート変化手段であってもよい。
[第3の実施形態]
第1乃至第2の実施形態では、船内母線16又は船内負荷15で短絡が発生した際、短絡給電の影響を軸発電機2及び自励形コンバータ8が受けるおそれがある。このため、短絡給電の影響を軸発電機2及び自励形コンバータ8が受けないようにするため、軸発電機2の設計が複雑になる場合や、自励形コンバータ8の容量アップが必要となる場合がある。そこで、第3の実施形態の軸駆動発電装置では、直流電圧部に蓄電機器17を設けて短絡電流供給時の過渡的な電力を蓄電機器から供給することで、軸発電機2や自励形コンバータ8への影響を抑制する。
図5は、第3の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図である。なお、第1の実施形態において説明した図1と同じ構成について同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、第3の実施形態における軸駆動発電装置では、自励形コンバータ8と自励形インバータ10の直流中間部に蓄電機器17を接続している。従って、短絡発生時には、蓄電機器17から短絡電力を給電することができる。
こうして、直流電圧部に蓄電機器17を設けて短絡電流供給時の過渡的な電力を蓄電機器17から供給することで、軸発電機2や自励形コンバータ8への影響を抑制することができる。従って、軸発電機2について複雑な設計をする必要が無く、また短絡給電の影響を考慮した自励形コンバータ8の容量増大を抑制することができる。
[第4の実施形態]
第1乃至第2乃至第3の実施形態では短絡時の給電電力は軸発電機2又はキャパシタ9又は蓄電機器17から構成されているが、船内負荷15で短絡が発生した際、他の船内負荷電力が大きければ、短絡給電+船内負荷給電となり、軸発電機2や自励形コンバータ8又は蓄電機器17の容量を大きく選定する必要がありシステム容量が増大する問題がある。
そこで、第4の実施形態の軸駆動発電装置では、直流電圧部に燃料電池18を設けて短絡発生時に燃料電池18から必要電力を給電することでシステム容量を抑え、且つ軸発電機2や自励形コンバータ8への影響を抑制したものである。
図6は、第4の実施形態における軸駆動発電装置の構成の一例を示す図である。なお、第1の実施形態において説明した図1と同じ構成について同一符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、第4の実施形態における軸駆動発電装置では、自励形コンバータ8と自励形インバータ10の直流中間部に燃料電池18を接続している。従って、短絡発生時には、燃料電池18から短絡電力を給電することができる。
こうして、他の船内負荷電力が大きくても、直流電圧部に燃料電池18を設けて短絡電流供給時の過渡的な電力を燃料電池18から供給することで、軸発電機2や自励形コンバータ8の容量増大を抑制することができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…プロペラ、2…軸発電機、3…主機、4…界磁巻線、5…励磁用コンバータ、6…自動電圧調整器、7…変圧器、8…自励形コンバータ、9…キャパシタ(直流コンデンサ)、10…自励形インバータ、11…高調波フィルタ、12…制御装置、12a…定格電圧指令、12b…低減電圧又はゼロ電圧指令、12c…出力電圧検出信号、12d…出力電流検出信号、12e…出力電圧指令信号、12f…短絡検出器、12g…復電検出器、12h…電圧指令制御器、13a,13b,13c…遮断器、14…出力検出器、15、25…船内負荷、16、24…船内母線、17…蓄電機器、18…燃料電池、21…変換装置、22…回期調相機、23…交流リアクトル、31…交流電源、32…無停電電源装置、33…系統母線、34…負荷装置、101,102…出力電圧カーブ、103a、103b…復電レート、110…短絡発生点、111…短絡回路開放点。

Claims (5)

  1. 船舶の主機軸により駆動されるプロペラと同軸に接続され主機により駆動される軸発電機と、
    前記軸発電機の界磁巻線に励磁電力を供給する励磁用コンバータと、
    前記励磁用コンバータの入力電源電圧をレベル変換する変圧器と、
    前記励磁用コンバータの位相を制御し、前記軸発電機の端子電圧を一定に保つ自動電圧調整器と、
    前記軸発電機の出力側に接続された自励形コンバータと、
    前記自励形コンバータから出力される直流電圧を平滑するためのキャパシタと、
    前記キャパシタにより平滑された直流電圧を交流電圧に逆変換して出力する自励形インバータと、
    前記自励形インバータの出力側に接続された高調波フィルタと、
    前記自励形インバータの出力を制御する制御装置とを有し、
    前記高調波フィルタの出力側と、船内負荷が接続される船内母線とが遮断器により接続されており、
    前記制御装置は、
    前記船内母線又は前記船内負荷で発生した短絡を検出する短絡検出器、及び前記船内母線又は前記船内負荷の短絡点の開放を検出する復電検出器を有し、
    前記船内母線又は前記船内負荷で短絡が発生したことが前記短絡検出器により検出された際、前記自励形インバータに対して、低減電圧又はゼロ電圧に出力電圧を切り替えるように指令し、その後、スロープ状に出力電圧が上昇するように指令し、前記復電検出器により短絡点開放が検出された直後に、前記自励形インバータに対して、予め設定された電圧まで復帰させるように指令する軸駆動発電装置。
  2. 請求項1記載の軸駆動発電装置において、前記制御装置は、前記復電検出器により短絡点開放が検出された直後に定格電圧まで即座に復帰させるように前記自励形インバータの出力を制御する軸駆動発電装置。
  3. 請求項1記載の軸駆動発電装置において、前記制御装置は、前記復電検出器により短絡点開放が検出された直後に、前記スロープ状に出力電圧を上昇させた時より高い出力電圧の復電レートに従って復帰させるように前記自励形インバータの出力を制御する軸駆動発電装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の軸駆動発電装置において、前記自励形コンバータと前記自励形インバータの直流中間部に蓄電機器を接続して、短絡発生時に前記蓄電機器から短絡電力を給電する軸駆動発電装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の軸駆動発電装置において、前記自励形コンバータと前記自励形インバータの直流中間部に燃料電池を接続して、短絡発生時に前記燃料電池から短絡電力を給電する軸駆動発電装置。
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