JP6719137B2 - 計測装置 - Google Patents

計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6719137B2
JP6719137B2 JP2018549092A JP2018549092A JP6719137B2 JP 6719137 B2 JP6719137 B2 JP 6719137B2 JP 2018549092 A JP2018549092 A JP 2018549092A JP 2018549092 A JP2018549092 A JP 2018549092A JP 6719137 B2 JP6719137 B2 JP 6719137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
distance
measurement
magnetic sensor
specifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018549092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018084278A1 (ja
Inventor
宮崎 秀樹
秀樹 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujidenolo Co Ltd
Original Assignee
Fujidenolo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujidenolo Co Ltd filed Critical Fujidenolo Co Ltd
Publication of JPWO2018084278A1 publication Critical patent/JPWO2018084278A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6719137B2 publication Critical patent/JP6719137B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/0206Three-component magnetometers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/12Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means
    • G01D5/14Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage
    • G01D5/142Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage using Hall-effect devices
    • G01D5/145Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable using electric or magnetic means influencing the magnitude of a current or voltage using Hall-effect devices influenced by the relative movement between the Hall device and magnetic fields
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Description

本発明は、磁性体との間の距離を計測する計測装置に関する。
計測対象となる磁性体までの距離を計測する計測装置では、通常、少なくとも3つの磁気センサが3次元的に配置される。例えば特許文献1に記載された位置局限装置では、3つの1軸磁力計が平面を形成するように設置される。それぞれの1軸磁力計は、移動物体との間の距離に応じて変動する磁界の大きさを検出し、検出結果を示す信号をコンピュータに出力する。コンピュータは、3つの1軸磁力計から出力された信号に基づき、移動物体の移動の軌跡、及び移動物体の位置を特定する。
特開平6−66921号公報
上記の位置局限装置では、3つの磁気センサが平面を形成するように設置されるので、設置領域が広範囲となる場合がある。この場合、装置が大型化する可能性がある。
本発明の目的は、磁性体との間の距離を計測可能であり且つ小型化が可能な計測装置を提供することである。
本発明に係る計測装置は、磁界の、特定の1つの直線方向である特定方向の成分の大きさを選択的に計測可能な少なくとも2つの磁気センサであって、前記特定方向に並んで配置された前記少なくとも2つの磁気センサと、前記少なくとも2つの磁気センサのそれぞれによって検出された前記磁界の大きさを示す計測値を、複数のタイミングで繰り返し取得する取得手段と、前記取得手段によって、前記少なくとも2つの磁気センサのそれぞれから特定のタイミングで取得された少なくとも2つの計測値のうち、絶対値が最も大きい計測値を特定する第1特定手段と、前記第1特定手段によって特定された前記絶対値が最も大きい計測値を検出した第1磁気センサを特定する第2特定手段と、前記第2特定手段によって特定された前記第1磁気センサと計測対象物との間の、前記特定方向と直交する直交方向の距離を、前記取得手段によって取得された前記計測値の時間変化に基づいて特定する第3特定手段とを備えたことを特徴とする。
計測装置は、磁界の特定方向の成分の大きさを選択的に計測可能な少なくとも2つの磁気センサを用い、計測対象物との間の直交方向の距離を特定可能である。ここで、少なくとも2つの磁気センサは、特定方向に並んで配置される。このため、計測装置は、少なくとも2つの磁気センサが設置される領域を、特定方向に限定できるので、小型化が可能となる。
本発明において、前記第2特定手段によって特定された前記第1磁気センサによって検出された前記計測値と、前記第3特定手段によって特定された前記距離とに基づいて、前記計測対象物の磁気モーメントの大きさを特定する第4特定手段を更に備えてもよい。この場合、計測装置は、計測対象物との間の直交方向の距離だけでなく、計測対象物の磁気モーメントも特定できる。
本発明において、前記第3特定手段は、前記第2特定手段によって特定された前記第1磁気センサによって検出された前記計測値である第1計測値の時間変化と、前記第1磁気センサに隣接する第2磁気センサによって検出された前記計測値である第2計測値の時間変化とに基づいて、前記距離を特定してもよい。この場合、計測装置は、少なくとも2つの磁気センサを特定方向に並べた構成であっても、計測対象物との間の直交方向の距離を適切に特定できる。
本発明において、前記第3特定手段は、前記第2計測値の時間変化及び前記第1計測値の時間変化のうち、小さい側に対する大きい側の比を示す以下の式に基づいて、前記距離を特定してもよい。B=(p+x3.5/(x×(p−5×p+x))。但し、前記比をBr、前記距離をx、前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとの前記特定方向の間隔をpと表記する。この場合、計測装置は、少なくとも2つの磁気センサの間の間隔と比に基づいて、計測対象物との間の直交方向の距離を特定できる。
計測装置1の概要、及び制御部3の電気的構成を示す図である。 距離xと比Bとの関係を示すグラフである。 (1/LN(B))1/2と距離xとの関係を示すグラフである。 メイン処理を示すフローチャートである。
<計測装置1の概要>
本発明に係る計測装置1の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、計測装置1は、磁性体を含む計測対象物7との間の距離、及び、計測対象物7の磁気モーメントの大きさを計測可能な装置である。計測装置1は、センサ部2、及び、制御部3を備える。センサ部2及び制御部3は、ケーブルCを介して通信可能に接続される。
センサ部2は、磁気センサ2(1)、2(2)・・・2(j−1)、2(j)、2(j+1)・・・2(n)(nは整数、jは、nよりも小さい整数)(以下、それぞれを総称して、「磁気センサ20」という。)を備える。磁気センサ20は、磁界の特定方向の成分の大きさを選択的に計測可能である。磁気センサ20の具体例として、アモルファス磁性ワイヤの磁気インピーダンス効果(Magneto-Impedance element MI効果)を利用した周知のMIセンサが挙げられる。磁気センサ2(1)、2(2)・・・2(n)は、それぞれが検出可能な磁界の成分の方向(特定方向)に、等間隔に並んで順番に配置される。
磁気センサ20と、隣接する他の磁気センサ20との間隔を、pと表記する。特定方向を「Y方向」といい、Y方向と直交する直交方向を「X方向」「Z方向」という。計測対象物7は、X方向に沿ってセンサ部2に近接する向きDに移動しているものとする。
磁気センサ20は、検出された磁界のY方向の成分の強さを示す値(以下、「計測値」という。)を示す信号を、ケーブルCを介して制御部3(後述)に出力する。
制御部3は、周知のPCである。制御部3は、CPU31、記憶部32、出力部33、及び、通信インターフェース(通信I/F)34を備える。CPU31は、記憶部32に記憶されたプログラムに基づき、メイン処理(図4参照、後述)を実行する。メイン処理では、磁気センサ20から出力された信号によって示される計測値(以下、「磁気センサ20によって検出される計測値」と言い換える。)に基づき、計測対象距離及び計測対象モーメントが特定される。計測対象距離は、計測対象物7とセンサ部2との間のX方向の最短距離である。計測対象モーメントは、計測対象物7の磁気モーメントのうちY方向の成分の大きさである。記憶部32は、CPU31が実行するプログラムを記憶する。出力部33は、LCDである。出力部33は、算出された計測対象距離及び計測対象モーメントを表示させる。通信I/F34は、ケーブルCを介してセンサ部2と通信を行なうためのインターフェース素子である。CPU31は、記憶部32、出力部33、及び、通信I/F34と電気的に接続する。
<計測対象距離の特定方法>
計測対象距離の特定方法について説明する。計測対象物7の磁性体が持つ磁気モーメントが作る3次元空間の磁場分布は、式(1)で示される。なお、計測対象物7の磁気双極子が作る磁束密度ベクトルを、Bと表記する。磁気双極子モーメントベクトルを、m´と表記する。磁気双極子からの距離ベクトルを、r´と表記する。磁気双極子からの距離の絶対値を、rと表記する。
Figure 0006719137
磁気センサ20がY方向に間隔pで等間隔に並べられた状態で、j番目の磁気センサ2(j)に対してX方向に距離x分離隔した地点に、計測対象物7が近づいた場合を想定する(図1参照)。このとき、計測対象物7の磁気双極子が作る磁場成分のY方向の成分を、i(iはn以下の整数)番目の磁気センサ2(i)が検出した場合、検出される磁束密度ベクトルBは、式(2)で示される。なお、比例定数を、kと表記する。磁気モーメントの強さを、mと表記する。磁気モーメントの方向角を、θと表記する。
Figure 0006719137
Y方向の位置が計測対象物7と一致する磁気センサ2(j)によって検出される磁束密度ベクトルBは、式(2)にi=jを代入することによって、式(3)で示される。
Figure 0006719137
磁気センサ2(j)に隣接する磁気センサ2(j−1)、2(j+1)によって検出される磁束密度ベクトルBj+1、Bj−1は、式(2)にi−j=±1を代入することによって、式(4)で示される。
Figure 0006719137
j番目の磁気センサ2(j)によって検出される磁束密度ベクトルB、及び、磁気センサ2(j)に隣接する磁気センサ2(j−1)、2(j+1)によって検出される磁束密度ベクトルBj+1、Bj−1をそれぞれ時間微分した場合、式(5)(6)によって示される。但し、式(5)は、磁束密度ベクトルBを時間微分した結果dB/dtを示す。式(6)は、磁束密度ベクトルBj+1、Bj−1を時間微分した結果dBj+1/dt、dBj−1/dtを示す。又、時間変化に応じてθは変動しないものとする。
Figure 0006719137
Figure 0006719137
式(5)と式(6)との比を算出した場合、式(7)で示される。但し、比をBと表記する。ここでBは、dB/dtと、dBj+1/dt及びdBj−1/dtとのうち、小さい側の値を分子とし、大きい側の値を分母として算出される。このため、Bは常に1以上の値となる。以下では、dBj+1/dt及びdBj−1/dtの方が、dB/dtよりも小さいことを前提として説明する。
Figure 0006719137
磁束密度ベクトルBを微分した結果であるdB/dtと、磁束密度ベクトルBj+1、Bj−1を微分した結果であるdBj+1/dt、dBj−1/dtの比Bは、磁気センサ2(j)、2(j+1)、又は、磁気センサ2(j)、2(j−1)によって検出される計測値に基づいて容易に算出できる。又、間隔pは、センサ部2を構成する既知のパラメータである。従って、式(7)のうち不定となるパラメータは、距離xのみである。従って、式(7)に基づいて距離xを算出することは、原理的に可能である。
しかし、式(7)は、xの5次以上のべき数を含む多次方程式であるため、式(7)に基づいて距離xが算出される場合、CPU31に大きな処理負荷がかかる。このため、本実施形態では、磁気センサ20間の間隔pを式(7)に代入して距離xに対する比Bが予め算出され、xとBrとの対応関係を示すグラフ(図2参照)が導出される。図2に示すグラフは、間隔pを280mmとした場合における、距離x[mm](横軸)と比B(縦軸)との関係を示す。計測装置1は、このグラフに、磁気センサ2(j)、2(j+1)、又は、磁気センサ2(j)、2(j−1)によって検出される計測値に基づいて算出される比Brを適用する。これによって計測装置1は、距離xを一義的に算出できる。
又、計測装置1は、図2に示すグラフを適用する方法の他に、次の方法によって距離xを算出できる。距離xと比Bとの関係は、式(8)によって精度良く近似できる。但し、A、Bはそれぞれ定数を示す。
Figure 0006719137
図3は、(1/LN(B))1/2(横軸)と距離x(縦軸)との関係を示すグラフである。相関関係は、0.999である。従って、計測装置1は、磁気センサ20間の間隔pに基づいて定数A、Bを予め算出し、これを利用することによって、距離xを線形計算によって容易に算出できる。
なお、磁気センサ20によって検出される計測値の絶対値は、計測対象物7に近接する程大きくなる。図1において、計測対象物7と磁気センサ2(j)とはY方向の位置が一致するので、磁気センサ2(j)は、計測対象物7に最も近接する。このため、磁気センサ2(j)によって検出される計測値は、他の磁気センサ2(1)〜2(j−1)、2(j+1)〜2(n)によって検出される計測値よりも大きくなる。つまり、絶対値が最も大きい計測値を検出した磁気センサ20は、Y方向の位置が計測対象物7と略一致する。このため、絶対値が最も大きい計測値を検出した磁気センサ20を選択して式(1)〜(8)における磁気センサ2(j)とし、距離xを算出することによって、計測装置1は、磁気センサ2(j)と計測対象物7との間の計測対象距離を特定できる。
<計測対象モーメントの算出方法>
計測対象モーメントの算出方法について説明する。はじめに、算出された距離xが式(3)に代入される。Bjは、j番目の磁気センサ2(j)によって検出される磁束密度ベクトルである。但し、Bjには環境磁界が影響している。このため、環境磁界の大きさが予め特定され、Bjから環境磁界の大きさが減算されることによって、式(9)に示すように、環境磁界の影響が排除された磁束密度ベクトルbが算出される。但し、環境磁界の大きさを、BEと表記する。
Figure 0006719137
式(9)を変形することによって、式(10)が導出される。
Figure 0006719137
mは、磁気モーメントの大きさ示すスカラー量である。しかし、mにはsinθが乗算されるので、求めることが可能な量は、磁界モーメントのうちY方向の成分の大きさmである。従って、式(10)を適用することによって、計測対象物7の磁気モーメントのY方向の成分の大きさmを算出できる。ここで、式(10)に代入される距離xとして、計測対象距離が用いられた場合、算出されるmは計測対象モーメントに対応する。
なお、例えば、3つの互いに直交した軸上に磁気センサ20が配列された場合、計測装置1は、式(11)によって、磁気モーメントの大きさm自体を算出できる。但し、磁界モーメントのうちX方向の成分の大きさを、mと表記する。磁界モーメントのうちZ方向の成分の大きさを、mと表記する。
Figure 0006719137
<メイン処理>
図4を参照し、メイン処理について説明する。メイン処理は、計測対象物7との間の計測対象距離、及び、計測対象物7の計測対象モーメントの計測を開始するための指示が計測装置1に入力された場合、記憶部32に記憶されたプログラムをCPU31が実行することによって開始される。メイン処理では、記憶部32に記憶された定数A、B(式(8)参照)、及び、環境磁界の大きさBE(式(9)参照)が参照される。
CPU31は、磁気センサ20によって検出された計測値を、所定周期で、磁気センサ2(1)、2(2)、・・・2(n)の全てから繰り返し取得する(S11)。CPU31は、特定の周期で取得されたn個の計測値のうち、絶対値が最も大きい計測値を特定する(S13)。CPU31は、絶対値が最も大きい計測値が検出された磁気センサ20を更に特定する(S15)。CPU31は、S15の処理によって特定された磁気センサ20から所定周期で繰り返し取得された複数の計測値を選択する(S17)。
以下、S15の処理によって特定される磁気センサ20、言い換えれば、磁気センサ2(1)、2(2)、・・・2(n)のうち特定の周期で取得される計測値の絶対値が最も大きい磁気センサ20を、「第1磁気センサ」という。S17の処理によって選択される複数の計測値、言い換えれば、第1磁気センサから所定周期で繰り返し取得された複数の計測値を、「第1計測値」という。以下では、磁気センサ2(j)が第1磁気センサとして特定された場合を例示して具体的に説明する。第1計測値はBに対応する。
CPU31は、第1磁気センサ2(j)に隣接する磁気センサ2(j+1)、2(j−1)の何れか一方を特定する(S19)。CPU31は、特定された磁気センサ2(j+1)、2(j−1)の何れか一方から所定周期で繰り返し取得された複数の計測値を選択する(S21)。
以下、S19の処理によって特定される磁気センサ20、言い換えれば、第1磁気センサに隣接する磁気センサを、「第2磁気センサ」という。S21の処理によって選択される複数の計測値、言い換えれば、第2磁気センサから所定周期で繰り返し取得された複数の計測値を、「第2計測値」という。以下では、磁気センサ2(j−1)が第2磁気センサとして特定された場合を例示して具体的に説明する。第2計測値はBj−1に対応する。
CPU31は、S17の処理によって選択された第1計測値B、及び、S21の処理によって選択された第2計測値Bj−1をそれぞれ時間微分し、時間変化dB/dt、dBj−1/dtを算出する(S23)。CPU31は、第2計測値Bj−1の時間変化dBj−1/dtに対する、第1計測値Bの時間変化dB/dtの比Bを更に算出する(S23)。CPU31は、算出された比Br、及び、記憶部32に記憶された定数A,Bを式(8)に代入することによって、距離xを算出する(S25)。算出される距離xは、計測対象物7に対してX方向に最も近接する磁気センサ2(j)と計測対象物7との間の距離、即ち、計測対象距離に対応する。
CPU31は、第1計測値B、S25の処理によって算出された距離x、及び、記憶部32に記憶された環境磁界の大きさBEを、式(9)に代入する。CPU31は、各値が代入された式(9)を変形し、式(10)を導出する。これによって、CPU31は、磁気モーメントmを算出する(S27)。算出される磁気モーメントmは、計測対象物7の磁気モーメントmのY方向の成分の大きさ、即ち、計測対象モーメントに対応する。
CPU31は、算出された計測対象距離、及び、計測対象モーメントを、出力部33に出力する(S29)。CPU31はメイン処理を終了させる。
<本実施形態の主たる作用、効果>
以上のように、計測装置1では、磁界のY方向の成分の大きさを選択的に計測可能な磁気センサ20が、Y方向に配列される。計測装置1のCPU31は、磁気センサ20によって検出される計測値に基づき、第1磁気センサ2(j)と計測対象物7との間のX方向の距離である計測対象距離を特定できる(S25)。磁気センサ2(1)、2(2)・・・2(n)は、Y方向に並んで配置可能であるので、計測装置1は、磁気センサ20を2次元的又は3次元的に配置させる必要がない。このため、計測装置1は、磁気センサ20が設置される領域をY方向に限定できるので、センサ部2の小型化が可能となる。
CPU31は、第1磁気センサ2(j)によって検出された第1計測値Bを時間微分することにより、時間変化dB/dtを得る。CPU31は、第2磁気センサ2(j−1)又は2(j+1)によって検出された第2計測値Bj−1、Bj+1を時間微分することにより、時間変化dBj−1/dt、dBj+1/dtを得る。CPU31は、dB/dtとdBj−1/dt又はdBj+1/dtとの比Bを式(8)に代入することによって、計測特定距離を特定する。この場合、計測装置1は、磁気センサ2(1)、2(2)・・・2(n)がY方向に配列された場合であっても、計測対象距離を適切に特定できる。又、定数A、B(式(8)参照)により表される近似式を用いて計測特定距離を特定できるので、CPU31の処理負荷を軽減できる。
CPU31は更に、第1磁気センサ2(j)によって検出された第1計測値B、距離x、及び、環境磁界の強さBEを式(9)に代入する。これによって、CPU31は、計測対象物7の磁気モーメントのY方向の成分の大きさを対象計測モーメントとして特定できる(S27)。このため、計測装置1は、磁気センサ2(j)と計測対象物7との間のX方向の距離x(計測対象距離)だけでなく、計測対象物7の磁気モーメントの大きさ(磁気対象モーメント)も特定できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。計測装置1の制御部3は、メイン処理を実行可能なCPUを含む専用機器であってもよい。計測装置1は、センサ部2と制御部3とが一体となった構造を有していてもよい。メイン処理は、CPUを含む複数のデバイス(例えば、ASIC)によって分散して実行されてもよい。
磁気センサ20の数は、2以上であれば特に限定されない。Y方向に配列される磁気センサ20の間隔は等間隔でなくてもよい。例えば、磁気センサ20の間隔は、センサ部2のY方向の端部に近接する程長く、センサ部2のY方向の中心に近接するほど短くしてもよい。磁気センサ20はMIセンサに限定されず、磁界の特定方向の成分の大きさを選択的に検出可能な他の磁気センサであってもよい。複数の磁気センサ20から計測値を取得する間隔は、所定周期でなくてもよい。計測対象物7の移動方向は、X方向に沿った方向に限定されず、任意の方向であってもよい。この場合、計測装置1は、計測対象物7の移動方向のうちX方向に沿った成分に基づき、計測対象距離及び計測対象モーメントを算出できる。
計測装置1は、Y方向又はZ方向に配列された複数の磁気センサ20を別に備えてもよい。CPU31は、これらの磁気センサ20によって検出される計測値に基づき、計測対象物7の磁気モーメントの大きさmを算出してもよい。
CPU31は、S23の処理によって算出された比Bを式(7)に代入し、xの多次方程式を解くことによって、計測対象距離を直接的に算出してもよい。この場合、計測装置1は、式(8)で示される近似式に基づいて計測対象距離が算出される場合と比べて、計測対象距離の精度を向上させることができる。
<その他>
S11の処理を行うCPU31は、本発明の「取得手段」の一例である。S13の処理を行うCPU31は、本発明の「第1特定手段」の一例である。S15の処理を行うCPU31は、本発明の「第2特定手段」の一例である。S25の処理を行うCPU31は、本発明の「第3特定手段」の一例である。S27の処理を行うCPU31は、本発明の「第4特定手段」の一例である。
1 :計測装置
20 :磁気センサ
31 :CPU

Claims (4)

  1. 磁界の、特定の1つの直線方向である特定方向の成分の大きさを選択的に計測可能な少なくとも2つの磁気センサであって、前記特定方向に並んで配置された前記少なくとも2つの磁気センサと、
    前記少なくとも2つの磁気センサのそれぞれによって検出された前記磁界の大きさを示す計測値を、複数のタイミングで繰り返し取得する取得手段と、
    前記取得手段によって、前記少なくとも2つの磁気センサのそれぞれから特定のタイミングで取得された少なくとも2つの計測値のうち、絶対値が最も大きい計測値を特定する第1特定手段と、
    前記第1特定手段によって特定された前記絶対値が最も大きい計測値を検出した第1磁気センサを特定する第2特定手段と、
    前記第2特定手段によって特定された前記第1磁気センサと計測対象物との間の、前記特定方向と直交する直交方向の距離を、前記取得手段によって取得された前記計測値の時間変化に基づいて特定する第3特定手段と
    を備えたことを特徴とする計測装置。
  2. 前記第2特定手段によって特定された前記第1磁気センサによって検出された前記計測値と、前記第3特定手段によって特定された前記距離とに基づいて、前記計測対象物の磁気モーメントの大きさを特定する第4特定手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記第3特定手段は、
    前記第2特定手段によって特定された前記第1磁気センサによって検出された前記計測値である第1計測値の時間変化と、前記第1磁気センサに隣接する第2磁気センサによって検出された前記計測値である第2計測値の時間変化とに基づいて、前記距離を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の計測装置。
  4. 前記第3特定手段は、前記第2計測値の時間変化及び前記第1計測値の時間変化のうち、小さい側に対する大きい側の比を示す以下の式に基づいて、前記距離を特定することを特徴とする請求項3に記載の計測装置。
    =(p+x3.5/(x×(p−5×p+x))
    (但し、前記比をBr、前記距離をx、前記第1磁気センサと前記第2磁気センサとの前記特定方向の間隔をpと表記する。)
JP2018549092A 2016-11-04 2017-11-06 計測装置 Active JP6719137B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016216746 2016-11-04
JP2016216746 2016-11-04
PCT/JP2017/039904 WO2018084278A1 (ja) 2016-11-04 2017-11-06 計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018084278A1 JPWO2018084278A1 (ja) 2019-09-26
JP6719137B2 true JP6719137B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=62076799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018549092A Active JP6719137B2 (ja) 2016-11-04 2017-11-06 計測装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10816359B2 (ja)
EP (1) EP3537098B1 (ja)
JP (1) JP6719137B2 (ja)
WO (1) WO2018084278A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018179255A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 フジデノロ株式会社 磁性体検知装置、磁性体検知機能をコンピュータに実現させる為のプログラム、及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP7068206B2 (ja) * 2019-01-31 2022-05-16 ファナック株式会社 工作機械に配置された電動機の内部への異物の侵入を検出する異物検出装置
JP7243536B2 (ja) * 2019-09-06 2023-03-22 積水ハウス株式会社 変位計測装置及び計測システム
WO2021064800A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 フジデノロ株式会社 磁気検出装置、検出方法、及び検出プログラム

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5304931A (en) * 1991-08-09 1994-04-19 Flamig Duane P Magnetic resonance imaging techniques
JP2500347B2 (ja) 1992-08-21 1996-05-29 防衛庁技術研究本部長 3個の1軸磁力計を用いた移動物体の位置局限装置
US5731996A (en) * 1996-03-05 1998-03-24 Hughes Electronics Dipole moment detector and localizer
US6317048B1 (en) * 1999-09-16 2001-11-13 Automotive Systems Laboratory, Inc. Magnetic field sensor
JP2004101273A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Rikogaku Shinkokai 磁気式位置計測システムの誤差校正方法
CN101606037B (zh) * 2007-02-09 2011-05-18 旭化成微电子株式会社 空间信息检测系统及其检测方法以及空间信息检测装置
JP5067155B2 (ja) * 2007-12-28 2012-11-07 ヤマハ株式会社 磁気データ処理装置、ナビゲーション装置、磁気データ処理方法および磁気データ処理プログラム
JP2010025599A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Deed Corp 磁性体検知機
US8026715B2 (en) * 2008-10-03 2011-09-27 International Business Machines Corporation Magneto-resistance based nano-scale position sensor
JP2011070621A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Go Uchiyama 凶器類判別装置
DE102010003292A1 (de) * 2010-03-25 2011-09-29 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Sensoranordnung und Verfahren zum Ermitteln einer Magnetisierungseinrichtung eines Gebermagneten
GB201014334D0 (en) * 2010-08-27 2010-10-13 Harker Benjamin Improvements to structual separation monitoring systems, methods of installing systems and/or position sensors
JP2014101273A (ja) 2011-02-28 2014-06-05 Tokyo Medical And Dental Univ 脂質構造体の製造方法
US9671472B2 (en) * 2014-03-03 2017-06-06 Northrop Grumman Systems Corporation Linear positioning system utilizing helically polarized magnet
JP6372751B2 (ja) * 2014-09-22 2018-08-15 カシオ計算機株式会社 電子機器及びオフセット値取得方法、オフセット値取得プログラム
DE102015203686B4 (de) * 2015-03-02 2023-10-19 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren und Anordnung zur Positionsbestimmung eines magnetischen Körpers mittels Magnetfeldsensoren
JP2016217930A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 セイコーエプソン株式会社 磁気計測システム
JP2017191040A (ja) * 2016-04-14 2017-10-19 セイコーエプソン株式会社 磁場計測装置及び磁場計測方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3537098A4 (en) 2020-06-10
US10816359B2 (en) 2020-10-27
EP3537098B1 (en) 2021-07-21
WO2018084278A1 (ja) 2018-05-11
EP3537098A1 (en) 2019-09-11
JPWO2018084278A1 (ja) 2019-09-26
US20190094043A1 (en) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6719137B2 (ja) 計測装置
CN103837900B (zh) 一种基于矢量磁场探测的地下电缆定位方法及装置
US11422110B2 (en) Observation method and observation device
EP2503285A2 (en) Method and system for a self-calibrated multi-magnetometer platform
JP2018091656A5 (ja)
CN105548917B (zh) 一种非屏蔽环境下磁传感器阵列的校准方法
CN109387707B (zh) 分析目标表面上的电流的方法和设备
TW201300811A (zh) 分布解析裝置
JP6739130B1 (ja) 磁気検出装置、検出方法、及び検出プログラム
US20160097630A1 (en) Apparatus and Method for Magnetic Sensor Based Surface Shape Analysis Spatial Positioning in a Uniform Magnetic Field
RU2016110439A (ru) Способ определения глубины залегания и расстояния до места прохождения коммуникаций и устройство для его осуществления
JP5151540B2 (ja) 目標体探査器
KR101352245B1 (ko) Mems 지자기 센서의 방위각 보정 방법 및 장치
RU2572109C1 (ru) Способ калибровки электронного магнитного компаса
CN107322601B (zh) 一种被机械手夹取的物体的姿态变化检测装置及方法
RU2587111C1 (ru) Способ съемки геомагнитного поля на акватории буксируемым магнитометром и устройство для его осуществления
CN104048593A (zh) 一种三维空间测量装置
RU2686855C1 (ru) Градиентометрический способ магнитной съемки и устройство для его осуществления
RU2381509C1 (ru) Способ измерения скорости движения проводника с током
RU2542793C1 (ru) Устройство для определения положения объекта в пространстве
CN107076805B (zh) 磁场测量装置
CN204115659U (zh) 一种三维空间测量装置
KR20200042162A (ko) 다축 진동 센서로 감지되는 진동의 방향 사상 장치 및 그 방법
US20140172353A1 (en) Method and Apparatus for Estimating Position of a Ferromagnetic Object
RU176494U1 (ru) Магнитный дефектоскоп для диагностики подземных стальных трубопроводов

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6719137

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250