JP6719053B2 - 空気清浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気清浄機に関する。
従来、本体ケース内に、フィルタなどの空気清浄部と、ファンモータなどの送風部とを有し、前記送風部を駆動させることで、吸込み口から吸い込んだ空気の塵埃などを前記空気清浄部で除去(捕集)する空気清浄機が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1及び2の空気清浄機では、空気中に含まれる塵埃などの微粒子を検出する汚れ検出部(特許文献2ではダスト検出器)を備え、汚れ検出部の検出結果に基づいて送風部の駆動を制御するようになっている。
このような空気清浄機の汚れ検出部では、光を発する発光素子と、光を受光する受光素子と、加熱部とを有する。汚れ検出部は、加熱部によって生じる上昇気流によって塵埃などの微粒子を発光素子及び受光素子の検出領域内に運び、検出領域内に発光素子の光を照射し、検出領域内に存在する微粒子からの反射光を受光素子にて受光することで微粒子の有無を検出可能となっている。そして、受光した信号をマイコン等の制御部によって扱い易いように信号を増幅するようになっている。
特開2015−64173号公報 特開2002−89907号公報
ところで、上記のような空気清浄機の汚れ検出部では、熱源を温めることで生じる上昇気流によって検出エリア内に塵埃などの微粒子を運び、検出エリア内に運ばれた微粒子を検出するようになっている。
しかしながら、熱源を温めるだけでは花粉等の比較的大きな微粒子を検出エリア内に運ぶことができない、という課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、汚れ検出部における微粒子の検出精度を向上させることができる空気清浄機を提供することにある。
上記課題を解決するために、空気清浄機は、吸込み口及び吹出し口を備えた本体ケースと、前記吸込み口から空気を吸い込んで前記吹出し口から吹き出させる送風部と、前記本体ケース内に設けられ、前記吸込み口から流入した空気を清浄する空気清浄部と、前記本体ケース内に設けられ、前記吸込み口から流入した空気に含まれる微粒子を光学的に検出して該微粒子の粒子径に応じた出力信号を出力する汚れ検出部と、前記汚れ検出部の出力信号と予め設定された粒子径閾値とを比較して汚れ判定を行い、前記送風部で吸い込む風量と前記空気清浄部の動作を制御する制御部を有する空気清浄機であって、前記制御部は、
前記汚れ検出部に供給する空気の風量を複数段階に変更する風量変更手段と、風量毎に、前記汚れ検出部で検出された微粒子の粒子径毎の個数濃度を算出する個数濃度算出部と、前記風量と前記微粒子の粒子径の組み合わせ毎に設定された個数濃度閾値を格納した閾値テーブルと、前記風量及び粒子径毎に、算出された前記個数濃度と前記個数濃度閾値を比較することにより、粒子径毎の汚れ判定を行う判定部を備えた。
本発明の空気清浄機によれば、汚れ検出部における微粒子の検出精度を向上させることができる。
実施形態における空気清浄機の斜視図である。 同上における空気清浄機の断面図である。 同上における空気清浄機のほこりセンサの概略構成図である。 同上における空気清浄機の電気的構成を示すブロック図である。 同上における空気清浄機のほこりセンサの配置態様について説明するための概略構成図である。 (a)〜(c)は同上における空気清浄機の動作態様について説明するための空気清浄機の断面図である。 (a)(b)は同上における空気清浄機のほこりセンサの信号強度と粒子径について説明するためのグラフである。 閾値として設定される個数濃度分布曲線を示す説明図である。 閾値として設定される個数濃度分布曲線を示す説明図である。 汚れ判定処理動作を示すフローチャートである。
以下、空気清浄機の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気清浄機は、略箱状の本体ケース1を有し、本体ケース1の前面側には吸込み口2が設けられる。また、本体ケース1の上面(天面)側には吹出し口3が設けられる。
図1及び図2に示すように、吸込み口2には空気清浄部としてのフィルタ4が着脱可能に設けられる。フィルタ4は、2種類のフィルタ4a,4bを有する。フィルタ4aは、例えば塵埃や所謂PM2.5などを捕集する集塵フィルタとして作用し、フィルタ4bは臭いを除去する脱臭フィルタとして作用する。本体ケース1内には吸込み口2から流入した空気を吹出し口3から吹き出させるための送風部としてのファンモータ5が収容される。
また、フィルタ4の前面側にはフィルタ4を覆うようにフロントパネル6が設けられる。
フロントパネル6は、パネル用アクチュエータ6a(図4参照)によって全体を前後方向に移動させたり、下端部のみを前後方向に移動させたりすることが可能となっている。
また、吹出し口3にはルーバー7が傾動可能に設けられ、ルーバー用アクチュエータ7a(図4参照)によって傾動動作が実施される。
図1及び図2に示すように、本体ケース1内には汚れ検出部としてのほこりセンサ8が設けられている。
より具体的には、図5に示すように、ほこりセンサ8はフィルタ4が設けられる流路R1とは別の流路(風路)R2に設けられる。なお、ほこりセンサ8が設けられる流路R2は下流側においてフィルタ4が設けられる流路R1と合流するようになっている。そして、ほこりセンサ8が設けられる流路R2とフィルタ4が設けられる流路R1とが合流した合流流路R3に前記ファンモータ5が収容される。即ち、ほこりセンサ8が設けられる流路R2は合流流路R3と連通しているので、ファンモータ5が動作すると、吸込み口2から吸い込まれた空気が、流路R1,R2から合流流路R3に吸入されるようになっている。
図3及び図4に示すように、ほこりセンサ8は、センサハウジング9内に加熱部10と、検出部11を有する。
図3に示すように、センサハウジング9は、中空であり、直線状の流路形成部12と、流路形成部12の長手方向中間部から両側に、検出部11を収容する2つの検出部収容部13,14が延設されている。
流路形成部12の基端部(図3において下方)には主に空気の流入が可能な開口部12aが形成され、流路形成部12の先端部(図3において上方)には主に空気の流出が可能な開口部12bが形成されている。
流路形成部12の内部において基端部寄りには、加熱部10が図示しない支持部によって支持される。
加熱部10は、例えば抵抗素子にて構成される。つまり、加熱部10に対して電力供給することで生じる加熱部10の熱によってセンサハウジング9内に上昇気流を発生させることが可能となる。なお、加熱部10は一定の発熱を生じるものであれば抵抗素子に限らない。
また、2つの検出部収容部13,14は、流路形成部12を中心に三股形状をなすように形成される。すなわち、一方の検出部収容部13と他方の検出部収容部14は、流路形成部12を中心として反対側に位置するように設けられる。
一方の検出部収容部13には、検出部11を構成する受光素子15が収容され、他方の検出部収容部14には、検出部11を構成する発光素子16が収容される。
図4に示すように、検出部11は、光を照射する発光素子16と、光を受光してその光量に応じた電流信号を出力する受光素子15と、受光素子15から出力される電流信号を微粒子の量に対応したパルス信号に変換して出力する信号変換部17とを有する。
発光素子16は、例えば電源の供給に基づいて一方向に光を出力する発光LEDや半導体レーザーを用いることが可能である。また、受光素子15は、例えば受光した光量に応じて出力電流が変化するフォトダイオードを用いることが可能である。
発光素子16の光の照射方向と受光素子15の受光方向には集光レンズ15a,16aを配置して集光することにより、検出領域Arでの光量を高め、より微細な微粒子を検出できるようにしている。なお、集光レンズ15a,16aは光量を高めるものであるため、配置しなくとも目的とする検出仕様を満足できれば省略することが可能である。
図4に示すように、信号変換部17は、増幅回路18と、比較回路19と、出力回路20とを有する。
増幅回路18は、受光素子15から出力される信号を増幅して比較回路19に出力する。比較回路19は、増幅回路18から出力された信号を判定基準値となる閾値VA及びVBとを比較することでパルス状の信号を比較結果として出力回路20に対して出力する。以下では、閾値VAと比較した比較結果を出力Aとし、閾値VBと比較した比較結果を出力Bとして取り扱う。
出力回路20は、比較回路19から出力されるパルス状の信号を後述する制御部21において取り扱いし易い電圧レベルに適宜変換し、変換した信号を制御部21に対して出力する。加熱部10は、制御部21から出力される制御信号に基づいて発熱動作を行うようになっている。
図4に示すように、制御部21は、ファンモータ5と、ほこりセンサ8と、各アクチュエータ6a,7aと電気的に接続され、各部を制御することで空気清浄機を統括的に制御するものである。制御部21は、各部を制御することで、「ニオイ・煙」動作、「ハウスダスト」動作、「花粉」動作の3つのパターンで空気清浄機を制御する。
図6(a)に示すように「ニオイ・煙」動作は、例えばほこりセンサ8において2μm未満の微粒子を検出した場合に、フロントパネル6全体を前方に移動させるとともにルーバー7を本体ケース1に対して略90度となるよう上方に向けた状態で浄化された空気が噴出される。このような動作により、吸込み口2から室内全体の空気が順次取り込まれて、ニオイ・煙が主にフィルタ4aで除去される。
図6(b)に示すように「ハウスダスト」動作は、例えばほこりセンサ8において2μm以上で10μm未満の微粒子を検出した場合に、フロントパネル6の下方のみを前方に移動させてフロントパネル6を傾動させるとともに、ルーバー7が本体ケース1に対して略45度となる状態で浄化された空気が噴出される。このような動作により、吸込み口2から特に室内の高さ方向中間部から下部にかけて滞留する空気が順次取り込まれて、当該領域に滞留しやすいハウスダストが主にフィルタ4aで除去される。
図6(c)に示すように「花粉」動作は、例えばほこりセンサ8において10μm以上の微粒子を検出した場合に、フロントパネル6の下方のみを前方に移動させてフロントパネル6を傾動させるとともに、ルーバー7が本体ケース1に対して略30度となるような状態でファンモータ5が駆動される。このような動作により、吸込み口2から特に室内の床近傍に滞留する空気が順次取り込まれて、当該領域に滞留しやすい花粉が主にフィルタ4aで除去される。
また、本実施形態の空気清浄機では、図4、図5に示すごとく、前述したようにほこりセンサ8が設けられる流路R2が合流流路R3に連通した状態であるため、制御部21によるファンモータ5の回転数(出力)の制御により、流路R2における風速(風量)を変更可能となっている。なお、ファンモータ5の駆動時の吹出し口3における最小風量は1.1m/minであり、最大風量が8.7m/minに設定されている。
そして、図3に示すように、ほこりセンサ8の開口部12aから流路形成部12内に導入される風量は、図5に示す吹出し口3の風量の1/10程度に設定され、図3に示す制御部21はファンモータ5の回転速度に基づいて、ほこりセンサ8内に導入される単位時間当たりの風量を認識するようになっている。
次に、風量の違いによる検出信号の変化について図7(a)(b)を用いて説明する。
図7(a)(b)にはそれぞれ、粒子径の違いによる受光素子15(図3参照)の信号強度(受光器信号)と制御部21(図4参照)に出力されるパルス出力の波形が示されている。図7(a)(b)における検出信号S1はおよそ1μmであって1μm以上の粒子径の微粒子を検出した場合の信号強度を示している。図7(a)(b)における検出信号S2はおよそ2μmであって2μm以上の粒子径の微粒子を検出した場合の信号強度を示している。図7(a)(b)における検出信号S3はおよそ8μmであって8μm以上の粒子径の微粒子を検出した場合の信号強度を示している。図7(a)(b)における検出信号S4は、およそ10μmであって10μm以上の粒子径の微粒子を検出した場合の信号強度を示している。
また、図7(a)にはファンモータ5の風量が最も小さい状態である風量W1における受光素子15の信号強度と、それに伴うパルス出力の波形を示している。そして、図7(b)にはファンモータ5の風量が風量W1よりも大きい状態である風量W2における受光素子15の信号強度と、それに伴うパルス出力の波形を示している。
図7(a)(b)からわかるように、微粒子の粒子径が大きいほど、受光素子15における信号強度が高く、それに伴って信号の出力時間も長くなっている。また図7(a)と図7(b)を比較してわかるように、検出対象である微粒子の粒子径が同じであっても風量が異なると信号強度が異なる。より具体的には、微粒子の粒子径が同じであっても風量が小さいと、発光素子16が発光する光は確実に微粒子に当たって反射するので、信号強度が高くなる。
このため、本実施形態では、風量が最も小さい状態である風量W1の状態において検出対象である微粒子が2μm未満か2μm以上かを判定するための判定基準を閾値VBとし、同様に1μm未満か1μm以上かを判定するための判定基準を閾値VAとして設定する。ここで、閾値VBは、風量W2の状態において粒子径が10μm未満か10μm以上かを判定するための判定基準であり、閾値VAは、風量W2の状態において粒子径が2μm未満か2μm以上かを判定するための判定基準として設定される。ここで、比較回路19(図4参照)は、閾値VAを下回った場合に出力Aとしてオフ信号、閾値VA以上の場合に出力Aとしてオン信号を出力する。また、比較回路19は閾値VBを下回った場合に出力Bとしてオフ信号、閾値VB以上の場合に出力Bとしてオン信号を出力する。
つまり、出力A及び出力Bの状態と風量とから制御部21は、微粒子の粒子径を判定することができる。より具体的には次の通りである。
制御部21は、風量W1の場合に出力A及び出力Bがともにオフの場合、微粒子が存在しないか1μm未満の粒子径であると判定する。制御部21(図4参照)は、風量W1の場合に出力Aがオン状態で、出力Bがオフ状態である場合、微粒子の粒子径が1μm以上2μm未満であると判定する。制御部21(図4参照)は、風量W1の場合に、出力A及び出力Bがともにオンの場合、微粒子の粒子径が2μm以上であると判定する。
制御部21(図4参照)は、風量W2の場合に出力A及び出力Bがともにオフの場合、2μm未満であると判定する。制御部21(図4参照)は、風量W2の場合に出力Aがオン状態で、出力Bがオフ状態である場合、微粒子の粒子径が2μm以上10μm未満であると判定する。制御部21(図4参照)は、風量W2の場合に、出力A及び出力Bがともにオンの場合、微粒子の粒子径が10μm以上であると判定する。
上記のような判定動作により、制御部21はほこりセンサ8の出力A,Bに基づいて、各風量W1,W2において単位時間当たりに検出される微粒子の個数と粒子径を認識可能となっている。
そして、微粒子の検出結果に基づいて、制御部21は例えば5段階の汚れ判定を行い、その判定結果を5段階の汚れレベルとして、例えばフロントパネル6の上方位置に設けられる表示部に表示する。
一方、ほこりセンサ8内に導入される風量が異なると、室内空間に存在する微粒子の濃度が同一であっても、単位時間当たりに検出される微粒子の数は、風量が多くなるほど増大する。従って、単位時間当たりに検出される微粒子の個数に基づいて汚れ判定を行うと、風量が多いほど汚れレベルが高くなってしまい、正確な汚れ判定ができない。
また、ほこりセンサ8内に導入される風量を大きくすると、図7(a)(b)に示すように、出力Bで検出していた微粒子を出力Aのみで検出することになるので、微粒子の粒子径を正確に判定することができず、ルーバー7を最適に制御できない可能性がある。
そこで、本実施形態では汚れレベルの判定を行うために、制御部21は、検出された微粒子の個数濃度を算出する機能を備えるとともに、図4に示すように、制御部21に風量毎に微粒子の個数濃度を判定する閾値を格納した閾値テーブル22を備えている。そして、微粒子の個数濃度と、個数濃度の閾値を比較することにより、汚れレベルの判定を行う。
詳述すると、図8において、分布曲線X1,X2は、それぞれ風量W1、W2における所定の濃度q1の粒子径2μmの微粒子をほこりセンサ8で検出した場合の吸込み流量あたりの信号強度の分布を示している。分布曲線X1、X2で囲まれる領域の面積は、微粒子の個数(存在量)に比例する。ここで、分布曲線X1を用いて説明する。閾値VBを示す直線の上側と分布曲線X1で囲まれる領域を領域S1、閾値VBを示す直線の下側と分布曲線X1とで囲まれる領域をS2とする。領域S1の面積で表される微粒子の個数は、所定の濃度q1における閾値VBを超えた粒子径2μmの微粒子の個数と対応している。そして、領域S2の面積で表される微粒子の個数は、所定の濃度q1において、閾値VBを超えなかった粒子径2μmの微粒子の個数に対応している。すなわち、ほこりセンサ8は、粒子径2μmの微粒子であっても、S2/(S1+S2)の割合で粒子径2μm未満として検出することになる。そこで、空気清浄機として判断する(粒子径2μmの微粒子の)汚れレベルを濃度q1としたとき、その汚れレベルに対応する閾値(出力Bのカウント数)を分布曲線X1を用いて表すことができる。すなわち、ほこりセンサ8が出力する出力Bのカウント数(閾値VBを超えたカウント数)が領域S1の面積で表される微粒子の個数以上になったときに、測定している対象の空気の粒子径2μmの微粒子の濃度が濃度q1以上になったと判断するのである。そして、分布曲線X2は、風量W1を風量W2に増大させた場合を示し、2μmの微粒子の個数濃度の分布が閾値VA側にスライドしている。そして、これらの分布曲線X1,X2が各風量W1,W2において汚れ判定を行うための閾値として閾値テーブル22に格納されている。また、所定の濃度q1以外の濃度を表す分布曲線を閾値テーブル22に格納しておくことによって、他の汚れレベルの判定が可能になる。なお、これらの分布曲線X1,X2は、実験から得られた分布曲線である。
同様に、図9において、分布曲線X3,X4は、それぞれ風量W1、W2における所定の濃度q2の粒子径1μmの微粒子をほこりセンサ8で検出した場合の信号強度の分布を示している。そして、分布曲線X4は、風量W1を風量W2に増大させた場合を示し、1μmの微粒子の個数濃度の分布が閾値VA側にスライドしている。そして、これらの分布曲線X3,X4が各風量W1,W2において汚れ判定を行うための閾値として閾値テーブル22に格納されている。なお、これらの分布曲線X3,X4は、実験から得られた分布曲線である。
本実施の形態では、粒子径1μm、2μmの粒子の場合を用いて説明したが、他の粒子径、例えば、粒子径が5μmを超える微粒子、8μmを超える微粒子に対しても、同様な閾値を設定することができる。
次に、上記のように形成された空気清浄機の作用(一動作例)を説明する。
本実施形態の空気清浄機では、使用者によって操作部が操作されることでその操作に基づいて制御部21はファンモータ5の駆動を制御する。
また、制御部21は、ほこりセンサ8で検出された微粒子の粒子径の違いによって「ニオイ・煙」動作、「ハウスダスト」動作、「花粉」動作のいずれかの動作で空気清浄機を動作させるようになっている。
上記のような清浄化動作と並行して、粒子径2μm及び同1μmの微粒子について汚れレベルを判定する動作を図10に従って説明する。
空気清浄運転が開始されると(ステップ1)、制御部21はほこりセンサ8の出力A,Bを検出し(ステップ2)、あらかじめ設定された所定時間の間、出力A,Bのパルス数をカウントする(ステップ3)。
次いで、ステップ2,3の動作を各風量W1,W2でそれぞれ行い、積算されたパルス数と所定時間内の風量に基づいて、出力A,Bのパルス信号として出力される微粒子の個数濃度を算出する(ステップ4)。
次いで、閾値テーブル22から風量W1,W2毎の閾値である分布曲線X1,X2,X3,X4を読み出す(ステップ5)。
以降では、「分布曲線xxを超える」というように表現しているのは、閾値を超えたカウント数(出力Aあるいは出力B)が、閾値テーブル22に格納された所定の濃度の分布曲線xxと該当の閾値を示す直線とで囲まれた領域で表される微粒子の個数以上となったということである。
次いで、ステップ4で算出された個数濃度が閾値VBを超える範囲で分布曲線X1を超えるか否かを判定する(ステップ6)。すなわち、所定の濃度の分布を示す分布曲線X1と閾値VBの上側とで囲まれる領域に相当する個数と出力Bのカウント数を比較するのである。そして、当該個数濃度が閾値VBを超える範囲で分布曲線X1を超える場合には、ステップ7に移行して当該個数濃度が閾値VAを超える範囲で分布曲線X2を超えるか否かを判定する。
ステップ7で、当該個数濃度が分布曲線X2を超える場合には、ステップ8に移行して粒子径が2μmの微粒子が所定の汚れレベルを超えていると判定して表示部に表示し、ステップ1に復帰する。
ステップ6で、当該個数濃度が閾値VBを超える範囲で分布曲線X1を超えないときと、ステップ7で当該個数濃度が分布曲線X2を超えないときには、ステップ9に移行して、当該個数濃度が閾値VAを超える範囲で分布曲線X3を超えるか否かを判定する。そして、当該個数濃度が閾値VAを超える範囲で分布曲線X3を超える場合には、粒子径が1μmの微粒子が所定の汚れレベルを超えていると判定して表示部に表示し(ステップ10)、ステップ1に復帰する。
ステップ9において、当該個数濃度が閾値VAを超える範囲で分布曲線X3を超えていない場合には、粒子径2μm及び同1μmの微粒子が所定の汚れレベルを超えていないと判定して表示部に表示し(ステップ11)、ステップ1に復帰する。
また、ステップ8、ステップ10及びステップ11の判定結果に基づいて、ルーバー7が最適な角度に制御される。
粒子径が5μm、10μmの微粒子に対しても、同様な分布曲線を閾値として閾値テーブル22に備え、上記と同様な判定を行うこともできる。
上記のような空気清浄機では、次に示す効果を得ることができる。
(1)汚れ検出部としてのほこりセンサ8は、送風部としてのファンモータ5の駆動に伴って生じる空気の流路R2上に配置される。制御部21は、ファンモータ5の回転数(出力)を変更させることでほこりセンサ8の検出領域Arにおける風速を変更する。このようにほこりセンサ8をファンモータ5の駆動に伴って生じる空気の流路R2上に配置することで、加熱部10の上昇気流だけでは検出領域Ar内に到達させることのできない大きな粒子径の微粒子をファンモータ5によって容易に検出領域Ar内に到達させることができる。また、ファンモータ5の回転数を変更させることで生じるほこりセンサ8における検出信号の信号強度の変化を利用してほこりセンサ8における微粒子の粒子径の焦点をずらすことができる。その結果、微粒子の検出精度を高めることができる。
(2)ほこりセンサ8で検出される微粒子の個数濃度を検出して個数濃度閾値と比較するので、ほこりセンサ8に供給する風量を変化させても、汚れ判定の精度が低下することはない。
(3)閾値テーブル22に格納されている粒子径及び風量毎の分布曲線X1〜X4を閾値として、検出された個数濃度と比較するので、汚れ判定の精度を向上させることができる。
(4)風量の変化にともなう微粒子の個数濃度及び粒子径の変化を、閾値VA,VBで区切られる領域毎に、あらかじめ閾値として設定されている分布曲線X1〜X4と比較することにより、粒子径及び個数濃度を正確に検出することができる。従って、閾値VA,VBで区切られる各粒子径毎の汚れ判定の精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・粒子径を判定する閾値VA,VBをさらに多段階に設定し、風量と粒子径の組み合わせに基づく分布曲線をさらに多種類用意すると、粒子径の判定精度をさらに向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる空気清浄機は、ほこりセンサにおける微粒子の検出精度を高めることができるため、ほこりセンサを例えば他の空調装置などに用いる場合に上記構成を適用可能である。
1 本体ケース
2 吸込み口
3 吹出し口
4 フィルタ(空気清浄部)
5 ファンモータ(送風部、風量変更手段)
7 ルーバー
8 ほこりセンサ(汚れ検出部)
21 制御部(風量変更手段、個数濃度算出部、判定部)
22 閾値テーブル
VA 閾値
VB 閾値
X1〜X4 個数濃度閾値。

Claims (4)

  1. 吸込み口及び吹出し口を備えた本体ケースと、
    前記吸込み口から空気を吸い込んで前記吹出し口から吹き出させる送風部と、
    前記本体ケース内に設けられ、前記吸込み口から流入した空気を清浄する空気清浄部と、
    前記本体ケース内に設けられ、前記吸込み口から流入した空気に含まれる微粒子を光学的に検出して該微粒子の粒子径に応じた出力信号を出力する汚れ検出部と、
    前記汚れ検出部の出力信号と予め設定された粒子径閾値とを比較して汚れ判定を行い、前記送風部で吸い込む風量と前記空気清浄部の動作を制御する制御部と
    を有する空気清浄機であって、
    前記制御部は、
    前記汚れ検出部に供給する空気の風量を複数段階に変更する風量変更手段と、
    風量毎に、前記汚れ検出部で検出された微粒子の粒子径毎の個数濃度を算出する個数濃度算出部と、
    前記風量と前記微粒子の粒子径の組み合わせ毎に設定された個数濃度閾値を格納した閾値テーブルと、
    前記風量及び粒子径毎に、算出された前記個数濃度と前記個数濃度閾値を比較することにより、粒子径毎の汚れ判定を行う判定部と
    を備えたことを特徴とする空気清浄機。
  2. 前記判定部は、前記風量の変化にともなう微粒子の個数濃度及び粒子径の変化を、前記粒子径閾値で区切られる領域毎に前記個数濃度閾値と比較することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記閾値テーブルには、粒子径閾値を少なくとも2段階に設定するとともに、前記複数段階の風量と前記粒子径閾値で区切られる領域との組み合わせ毎に前記個数濃度閾値を設定したことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
  4. 前記制御部は、少なくとも1つのレベルの汚れ判定を行い、
    前記閾値テーブルは、前記レベルに対応した個数濃度における前記汚れ検出部の出力信号の分布曲線を用いたものである請求項1〜3いずれかひとつに記載の空気清浄機。
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