JP4470351B2 - ダストセンサー及び空気清浄機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内空気中の粉塵を光学的に検出するダストセンサー及び空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
室内空気中にはほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)が混在しており、空気清浄機や煙感知器などといったものに使用する場合、その識別を行うことによってより良い動作が得られると考えられる。ここで、アレルゲン物質の粒子径は3μm〜100μm(特に3〜50μm)に集中しており、また煙の粒子は0.1μm以下に集中しているという特徴があるため、これらを識別するためには粒子径の測定が必要であると考えられる。粉塵の粒子径を測定するに当たって光学的な方法としてパーティクルカウンターのように粉塵通過部の内径を絞り、光源にレーザー光のような波長の短い光を用いて散乱光を受光素子で検出し、その特徴より粒子径を測定する方法が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来からあるパーティクルカウンターのような方式では、その装置の小型化ができず、高額になってしまうという問題がある。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)を識別することができる構成が簡単で安価なダストセンサーを提供し、また、またほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)を識別することができる構成が簡単で安価なダストセンサーを備えることでほこり(アレルゲン物質)、煙(タバコの煙)に応じた運転が可能な空気清浄機を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るダストセンサーは、パルス駆動する光源から光を照射し、発生パルスと同期した散乱光を受光素子で検出することにより粉塵量を検出し、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きいものをほこりと識別するようにしたダストセンサーであって、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きい場合において、その後の一定期間の平均値が設定値よりも大きいものはほこりと識別しないようにするための識別手段を設けて成ることを特徴とするものである。すなわち、ダストセンサーにより受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きい場合には識別手段によりほこり(アレルゲン物質)として識別するのであるが、この時タバコの煙を吹きかけるなどの行為により急激な変化をもたらして誤ってほこり(アレルゲン物質)として誤識別してしまうことがある。このため、一定期間における最大値と平均値との差によりほこり(アレルゲン物質)と識別できるときでも、その後の一定期間の平均値が設定値よりも大きい場合にはほこり(アレルゲン物質)と識別せず、これにより煙(タバコの煙)による急激な変化による誤識別を低減することができることになる。
【0006】
また、ほこりと識別しないようにするためのその後のある一定期間を何回か設け、そのうちの平均値が設定値以上となる確率を求め、この確率が一定以上の確率の場合にほこりと識別しないようにするための識別手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、煙(タバコの煙)による急激な変化による誤識別をいっそう低減することができることになる。
【0007】
また、最大値と平均値の差を算出する一定期間を風量に応じて変更するようにした識別手段を設けることが好ましい。すなわち、風量によりほこり(アレルゲン物質)による受光素子からの受光パルス出力の連続本数が変化するため、上記のように最大値と平均値の差を算出する一定期間を風量に応じて変更することで、識別精度を向上させることができるものである。
【0008】
また、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差によりほこりと識別することが、所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定するようにした識別手段を設けることが好ましい。すなわち、室内空気が清浄な時でも少数のほこり(アレルゲン物質)が浮遊していることがあり、清浄な空気であるにもかかわらず過剰に反応してしまうことがあるが、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差によりほこりと識別することが、所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定することで、清浄な空気とほこり(アレルゲン物質)が発生した空気とを確実に識別することができるものである。
【0009】
また、受光素子で検出した受光パルスの連続本数が一定以上連続する場合に煙として識別するようにした識別手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、最大値と平均値の差によるほこり(アレルゲン物質)の識別と共に煙(タバコの煙)の識別ができるものである。
【0010】
また、受光素子で受光した出力で粉塵の識別を行うための識別手段を設けると共に、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて濃度表示をする表示手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、識別手段により粉塵の識別を行い、また、粉塵濃度を表示手段により表示することができるものである。
【0011】
また、受光素子で受光した出力で粉塵の識別を行うための識別手段を設けると共に、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて濃度表示をする表示手段を設け、整流回路で整流し且つ増幅器で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時で且つ識別手段による識別のための整流前の出力を検出できないときは粉塵濃度から煙と識別するようにした識別手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、整流前の出力で識別手段による識別ができないときでも、整流回路で整流し且つ増幅器で増幅して一定以上の粉塵濃度表示用出力が検出されると、ほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)の出力特徴から粉塵濃度表示用出力から煙(タバコの煙)として識別することができるものである。
【0012】
また、粉塵濃度表示用出力が一定時間連続して検出され所定濃度を上まわった場合に煙と識別するようにした識別手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、より確実に煙(タバコの煙)として識別できるものである。
【0013】
また、ほこり識別時において、煙と識別を行うための一定時間が長くなるように変更して煙と識別する識別手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ほこり(アレルゲン物質)識別時に煙(タバコの煙)と誤識別しないようにでき、ほこり(アレルゲン物質)識別時に確実に煙(タバコの煙)識別できるものである。
【0014】
また、ほこり識別後、粉塵濃度表示用出力が上昇したままの時は煙と識別するための一定時間を更に長くなるように変更して煙と識別する識別手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、より確実にほこり(アレルゲン物質)識別時に煙(タバコの煙)と誤識別しないようにできるものである。
【0015】
また、粉塵濃度表示の値をほこりと煙の識別結果より粉塵種類に応じて粉塵濃度を最適化して表示する表示手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、人の官能値などに合わせて最適な濃度表示ができることになる。
【0016】
また、単位時間当たりのほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するための濃度算出手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ほこり濃度の算出をするに当たって、単位時間当たりのほこり識別回数に基づいて濃度の算出ができて本来の室内空気中の粉塵濃度に則した値を算出することができるものである。
【0017】
また、単位時間当たりのほこり識別回数を数回で移動平均し、その平均したほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するための濃度算出手段を設けることが好ましい。このような構成とすることで、単位時間当たりのほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するに当たって、早い間隔で滑らかな変化を持たせて、より細かな値での粉塵濃度の算出ができる。
【0018】
また、受光素子で受光したパルス出力を検出する出力検出手段と、検出した出力を増幅する増幅器と、増幅器により増幅された出力を用いて識別するための識別手段とを設けることが好ましい。このような構成とすることで、パルス出力が弱くても増幅器で増幅して識別ができるものである。
【0019】
また、本発明の空気清浄機は、請求項1乃至請求項14のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御するための制御部を有していることを特徴とするものである。このような構成とすることで、ダストセンサーの出力に基づいて、空気清浄機を最適の運転となるように制御することができるものである。
【0020】
また、本発明の空気清浄機は、請求項5又は請求項7乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によって煙が検出されて煙に適した運転及び表示がなされている時はほこりが検出されても煙に適した運転を行うように制御することを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、煙(タバコの煙)が存在するときには臭いの物質も同時に存在することが考えられるため、優先的に臭いの物質を除去する運転を行う必要があり、このため、煙が検出されて煙に適した運転及び表示がなされている時はほこりが検出されても煙に適した運転を行うことで対応できるものである。
【0021】
また、本発明の空気清浄機は、請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によって整流後の出力が一定値以上もしくは粉塵濃度が一定値以上の時にのみ運転、表示を行うように制御することを特徴とするものであってもよい。すなわち、粉塵濃度表示が上昇していないときでも識別ができていることがあり、このため、整流後の出力が一定値以上もしくは粉塵濃度が一定値以上の時にのみ運転、表示を行うように制御することで、粉塵濃度表示と識別結果とを合わせるためや、過剰な空気清浄機の運転を押さえることができる。
【0022】
また、請求項4のダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によってほこり識別時とほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更するように制御するものであることが好ましい。このような構成とすることで、ほこり(アレルゲン物質)識別時の運転とほこり(アレルゲン物質)確定時の運転とを変更することで、清浄空気時の空気清浄機の過剰な運転を押さえることができるものである。
【0023】
また、請求項4のダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、ほこり識別時には運転せず、ほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更する制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、清浄空気時に誤って空気清浄機を運転することがなく、ほこり(アレルゲン物質)発生時に確実に空気清浄機を運転することができるものである。
【0024】
また、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間によりほこりの濃度を判断して運転を切り替える制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間により簡単にほこりの濃度を判断できて、このほこりの濃度に応じて、濃度が高ければ運転風量を大きくし、濃度が低ければ運転風量を小さくするというように空気清浄機の運転を切り替えることができるものである。
【0025】
また、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間を数回平均し、その平均したほこりの識別時間間隔によりほこりの発生濃度を判断して運転を切り替える制御部を設けることも好ましい。このように数回の識別間隔時間の平均を用いて運転風量を決定することで、室内空気の清浄時に起り得る誤動作を低下することが可能となる。
【0026】
また、ほこりの識別頻度からほこり識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、室内空気中の浮遊粉塵濃度に応じて最適な運転を行うことが出来るものである。
【0027】
また、一日におけるほこりの識別回数から、その回数に応じて翌日のほこり識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、各家庭や事務所など空気清浄機が設置された設置空間の状況に応じた最適の運転を行うことができることになる。
【0028】
また、一日におけるほこりの識別による運転時間の合計に基づき翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、室内空気中のほこりに対してより最適な運転を行うことができることになる。
【0029】
また、請求項4記載のダストセンサーを備え、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定し、一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数から翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けることも好ましい。このような構成とすることで、ほこりの発生頻度が高いとする確定回数から、最適な運転を行うことができるものである。
【0030】
また、一日におけるほこりの識別回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、各家庭や事務所など空気清浄機が設置された設置空間の状況に応じてほこり識別時の運転時間を変更して最適な運転を行うことができるものである。
【0031】
また、請求項4記載のダストセンサーを備え、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定し、一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けて成るものであってもよい。このような構成とすることで、室内空間の状況に応じてほこり識別時の運転時間を変更して最適な運転を行うことができるものである。
【0032】
また、一日におけるほこりの識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けることが好ましい。このような構成とすることで、最適な運転を行うことができるものである。
【0033】
また、請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、識別手段によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段で識別が出来ない場合には濃度表示を行わず且つ識別表示を行わず且つ運転風量変更を行わないように制御する制御部を設けて成るものであってもよい。このような構成とすることで、パルス出力による識別が行えていない場合に、違和感のない運転が行えるものである。
【0034】
また、請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、識別手段によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段で識別が出来ない場合に運転風量を上げるように制御する制御部を設けて成るものであってもよい。このような構成とすることで、増幅した出力が濃度表示を行うレベルで且つ識別手段で識別が出来ない場合であっても、運転風量を上げてダストセンサー内を通過する粉塵量を上げてパルス出力による識別を容易にすることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0036】
図1にはダストセンサーの構成が示してある。ダストセンサーは、少なくとも光源1と受光素子2とからなり、粉塵が通過した際の光源1からの照射光の散乱を受光素子2で受光して出力することで粉塵を検出するようになっている。光源1はほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)の識別を行う上で検出感度を向上するために発振回路3を使用してパルス駆動するようになっている。すなわち、光源1をパルス駆動すると光源1で使用する電流を直流駆動時に比較して大きくできるため、検出感度が向上するものである。パルス駆動した際のパルスの間隔は同じ電流値であれば短くすることにより更に検出感度は向上する。例えば、パルス間隔を20msから5msに変更することによりほこり(アレルゲン物質)に対する検出感度は約4倍になる。そして、上記のようにパルス駆動する光源1から光をパルス発光し、発生パルスと同期した散乱光を受光素子2で受光してこの受光素子2で受光したパルス出力を出力検出手段4により検出し、検出した出力を用いて識別手段5により以下に述べるようにしてほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)の識別を行うようにしている。
【0037】
室内空気中にはほこり(アレルゲン物質)による粉塵以外にも煙(タバコの煙)による粉塵も存在している。ほこり(アレルゲン物質)の粒子径は1μm以上のものが多く、煙(タバコの煙)による粉塵は1μm以下のものが多い。しかしながら両者の粉塵発生濃度を比較すると煙(タバコの煙)が圧倒的に多いため、ほこり(アレルゲン物質)による受光素子2の出力は図2のようになり、その出力特徴により、一定期間あたりの最大値と平均値の差から、差が所定値(例えば0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別することで、室内空気中に混在しているほこり(アレルゲン物質)を識別するようになっている。
【0038】
このとき、煙(タバコの煙)による受光素子2の出力においても、タバコの煙をダストセンサーに吹きかけるなどの行為によって急激な変化をもたらし、ほこり(アレルゲン物質)と識別してしまうことがある。
【0039】
そこで、図3に示すように、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きくてほこり(アレルゲン物質)と識別できるときでも、その後の一定期間(例えば0.2s間)の平均値が設定値以上に大きくなると(例えば1.0V以上となると)識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別しないようにすることで煙(タバコの煙)による急激な変化による誤識別を低減するのである。
【0040】
もちろん、まず一定期間あたりの最大値と平均値の差から、差が所定値以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別し、その後の一定期間の平均値が設定値に満たない場合にはほこり(アレルゲン物質)と識別するものである。
【0041】
つまり、本発明においては、識別手段5で識別するにあたって、1ステップにおいて一定期間あたりの最大値と平均値の差から、差が所定値よりも大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と仮識別し、その後次のステップにおいて一定期間の平均値が設定値以上であるか否かにより1ステップにおいてほこり(アレルゲン物質)と仮識別した通りにほこり(アレルゲン物質)と識別するか、あるいは仮識別とは逆にほこり(アレルゲン物質)とは識別しないようになっている。
【0042】
上記のように、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きくてほこり(アレルゲン物質)と識別できるときでも、その後の一定期間の平均値が設定値以上に大きくなると識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別しないようにすることで煙(タバコの煙)による急激な変化による誤識別を低減するのであるが、この際に、煙(タバコの煙)による出力がしきい値付近でふらつくことが考えられる。そこで、その後のある一定期間(ほこりと識別しないようにするための平均値が設定値を超えるか否かを求めるための一定期間)を何回か設け、連続して平均値が設定値を超えた場合だけでなく、何回か設けた一定期間(例えば40ms×10回=0.4s)のうちで平均値が設定値を越える確率を求め、その確率が一定以上の確率(例えば50%以上の確率)の場合にはほこり(アレルゲン物質)と識別しないようにすることで、煙(タバコの煙)による急激な変化による誤識別をいっそう低減することができるものである。
【0043】
なお、図4には参考例の図面が示してある。受光素子2の出力をパルスとして出力して最大値と平均値の差からほこり(アレルゲン物質)を識別手段5で識別しているので、単発的なノイズにより最大値と平均値の差が大きくなるとほこり(アレルゲン物質)と誤認識してしまう可能性がある。そこで、参考例においては、一定期間内に光源1から一定周期で発光される連続発光パルスの散乱光を受光素子2で受光し、受光素子2の出力に基づいて一定期間内における最大値と平均値との差によりほこり(アレルゲン物質)であるか否かの識別を識別手段5により識別するに当たって、図4に示すように、一定期間内に前後に連続して受光パルスがない1本のみの単発受光パルスが存在した場合にはほこりと識別しないようにすることで、単発的なノイズによる誤認識を低減することができるものである。
【0044】
また、このとき、一定期間内における最大値と平均値との差によりほこり(アレルゲン物質)であるか否かの識別を識別手段5により識別するに当たって、上記のように一定期間内に前後に連続して受光パルスがない1本のみの単発受光パルスが存在したとしても、一定期間内に最大値と平均値との差が一定値以上で且つ2本以上の受光パルスが連続する連続受光パルスが出力された場合にはほこり(アレルゲン物質)として識別するものである。この場合、1ステップ目における一定期間内に前後に連続して受光パルスがない1本のみの単発受光パルスだけしか存在せず、2ステップ目の一定期間内において前後に連続して受光パルスがない1本のみの単発受光パルスと、2本以上の受光パルスが連続する連続受光パルスが出力された場合があるが、この場合も最大値と平均値との差が一定値以上であるとほこり(アレルゲン物質)として識別するものである。
【0045】
これらのとき、風量によりほこり(アレルゲン物質)による受光素子2からの受光パルス出力の連続本数が変化するものであり、このため、識別手段5により識別するに当たって最大値と平均値の差を算出する一定期間を風量に応じて変更するようにするとよい。
【0046】
また、室内空気中には清浄な時でも少数のほこり(アレルゲン物質)が浮遊しており、このほこり(アレルゲン物質)を検出することがあるため、清浄な空気中であるにもかかわらず、過剰反応してしまうことがある。そこで、図5のように、ある一定期間(例えば30s)に上記各実施形態に示すようにしてほこり(アレルゲン物質)を識別するサイクルが2回以上あって、この2回以上のサイクルにおいて2回以上ほこり(アレルゲン物質)を識別したときにほこり(アレルゲン物質)であると識別手段5により確定し、これにより清浄な空気とほこり(アレルゲン物質)が発生している空気とを確実に識別することができるものである。
【0047】
ところで、煙(タバコの煙)による受光素子2の出力は図6のようになり、この出力特徴により受光素子2の受光パルス連続本数が一定以上連続する場合(例えば120本以上連続する場合)には識別手段5により煙(タバコの煙)と識別するようになっている。したがって、受光素子2の出力により、識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)の識別と煙(タバコの煙)の識別とができることになる。
【0048】
上記のように受光素子2の出力により識別手段5で室内空気の状態を識別するのに加え、上記識別とは別に図7に示すように受光素子2の出力を整流回路6で整流し、更に増幅器7で増幅し、この整流回路6、増幅器7を介して整流・増幅した出力に基づいて粉塵濃度を求めて表示手段8により濃度表示をするようにしてもよいものである。この場合、表示手段8において濃度表示と同時に識別手段5による識別表示を行うようにしてもよいものである。図7においては表示手段8として粉塵濃度を表示するための濃度表示部8aと、ほこり(アレルゲン)表示部8b及び煙(タバコの煙)表示部8cからなる識別表示部とが設けてあり、識別表示部ではほこり(アレルゲン)と識別された場合にはほこり(アレルゲン)表示部8bが点灯し、煙(タバコの煙)と識別された場合には煙(タバコの煙)表示部8cが点灯することで識別結果が表示されるようになっている。もちろん表示に当たっては図7の例にのみ限定されるものではない。
【0049】
ここで、図8に示すように、整流回路6で整流し且つ増幅器7で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時に、識別手段5による識別のための整流前の出力(受光素子2の出力)を検出できないときがあるが、このような場合には一定以上の粉塵濃度出力が検出されるとこの粉塵濃度出力により識別手段5で煙(タバコの煙)と識別するものである。すなわち、受光素子2で受光した出力を整流回路6で整流し、検出精度を高めるために増幅器7で信号増幅した後に粉塵濃度を求めて表示手段8で粉塵濃度表示を行うようにしたダストセンサーにおいては、0〜2mg/mであっても整流前の出力信号を整流し、増幅することで粉塵濃度用出力信号を検出することができるが、0〜2mg/mの場合は整流前の出力信号が小さいので該整流前の出力信号を検出して識別手段で識別ができないことがある。そこで、粉塵濃度用出力信号を検出しているが、整流前の出力が検出できない時はほこり(アレルゲン物質)は単発的であり、識別できないときには粉塵濃度表示ができないという出力特徴から、粉塵濃度表示用出力は検出しているが整流前出力が検出できない時は煙(タバコの煙)と識別するのである。
【0050】
この時、図9に示すように、整流後出力、つまり粉塵濃度表示用出力が一定時間(例えば15s以上)連続して所定濃度(例えば図9では0.01表示レベル)を上まわる場合に識別手段5により煙(タバコの煙)と識別する。これにより確実に煙(タバコの煙)として識別できるものである。
【0051】
ここで、ほこり(アレルゲン物質)存在時に煙(タバコの煙)と誤識別しないようにするために、図10に示すように、ほこり(アレルゲン物質)識別時には煙(タバコの煙)識別する一定時間を長く(例えば30s以上)するように変更し、この長く設定した一定時間中に連続して粉塵濃度表示用出力が所定濃度(例えば図10では0.01表示レベル)を上まわる場合に識別手段5により煙(タバコの煙)と識別する。これによりほこり(アレルゲン物質)識別時に確実に煙(タバコの煙)識別できるものである。
【0052】
更に、ほこり(アレルゲン物質)識別後、粉塵濃度表示用出力が上昇したままの時は、煙(タバコの煙)と誤識別しないようにするため、図11に示すように、煙(タバコの煙)と識別するための一定時間を上記よりも更に長く(例えば60s以上)にする。このようにほこり識別後、粉塵濃度表示用出力が上昇したままの時は煙と識別するための一定時間を更に長くなるように変更して煙と識別することで、より確実にほこり(アレルゲン物質)識別時に煙(タバコの煙)と誤識別しないようにできるものである。
【0053】
また、図12に示すように、受光素子2で受光した受光出力を整流回路6を用いて整流し、検出精度を高めるために増幅器7を使用して信号増幅した後に粉塵濃度を求めて表示手段8により粉塵濃度表示を行うようにしたダストセンサーにおいて、粉塵の粒子径により粉塵濃度表示が異なるため、粉塵濃度表示の値をほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)の識別結果により、粉塵種類に応じて粉塵濃度を最適化、例えば人の官能値に合わせるなどして粉塵濃度表示を行ってよいものであり、このようにした場合には人の官能値等に合わせて最適な濃度表示ができるものである。
【0054】
ところで、上記においては粉塵濃度を求めるに当たって図7に示すように受光素子2の出力を整流回路6で整流し、更に増幅器7で増幅し、この整流回路6、増幅器7を介して整流・増幅した出力に基づいて粉塵濃度を求めるようにした例を示したが、粉塵濃度を求めるに当たっては以下に述べるような方法により求めてもよい。
【0055】
すなわち、光学式のダストセンサーでは、光源1から照射される光が粉塵により反射し、その散乱光を受光素子2で検出するという原理のものであり、このため、煙(タバコの煙)のようにほぼ均一に分散している粒子数の多い粉塵と異なり、ほこり(アレルゲン物質)のように粒子数の少ない粉塵においては、粒子の大きさ、通過速度、センサー内の通過位置などによりダストセンサーの出力が大きく異なるものである。そこで、識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)の識別を行うのは前述の各実施形態と同様であるが、本実施形態においては、図13、図14に示すように、ある一定期間(例えば1分間)における識別手段5によるほこり(アレルゲン物質)の識別回数を求め、濃度検出手段9によりこの一定期間におけるほこり(アレルゲン物質)の識別回数に基づいて粉塵濃度を算出するものであり、このようにして粉塵濃度を算出することで室内に浮遊している粉塵の本来の濃度を算出することができるのである。粉塵濃度の算出には粉塵1粒子当たりの平均質量に識別回数を掛けたものを使用してもよいし、あるいは、一定期間内の識別時の平均値を識別回数で平均したものを使用してもよい。
【0056】
また、上記のように単位時間当たりのほこり識別回数に基づいて濃度算出手段9によりほこりの発生濃度を算出するに当たり、図15に示すように、移動平均を用いて粉塵濃度を算出するようにしてもよいものである。このように移動平均を用いて粉塵濃度を算出することで、単位時間毎に算出を行うよりも早い間隔で、滑らかな変化を持たせてより細かい値で粉塵濃度の算出ができることになる。
【0057】
ところで、前述の図7、図8、図12に示すように受光素子2の出力により識別手段5で室内空気の状態を識別するのに加え、上記識別とは別に図7に示すように受光素子2の出力を整流回路6で整流し、更に増幅器7で増幅し、この整流回路6、増幅器7を介して整流・増幅した出力に基づいて粉塵濃度を求めて表示手段8により濃度表示をするものにおいて、ダストセンサーのパルス出力を使用してほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)の識別を行うに当たり、整流回路6で整流し且つ増幅器7で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時に、識別手段5による識別のための整流前の出力(受光素子2の出力)を検出できないときがある。つまり、濃度を検出して表示するためのアナログ出力は整流を行った後に増幅しているので該アナログ出力が粉塵濃度表示レベルに達していても、パルス出力による識別ができないことが起こりうる。このため、図16に示すように、受光素子2で受光したパルス出力を出力検出手段4により検出し、これを増幅器10で増幅し、増幅した出力を用いて識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)、煙(タバコの煙)を識別するものである。これにより、パルス出力が小さくても簡単且つ確実に識別することができるようになり、これにより粉塵濃度検出出力を粉塵濃度表示レベルに達する前であっても識別が可能となるものである。
【0058】
この時、煙識別には図16に示すような増幅器10を備えたダストセンサーを用い、ほこり(アレルゲン物質)識別には増幅器10を備えないダストセンサーを用いるようにしてもよいものである。
【0059】
上記各実施形態において述べたダストセンサーは空気清浄機に備えられるものである。空気清浄機は集塵手段や脱臭手段を備えたもので送風手段により室内空気を空気清浄機内に吸い込んで集塵手段で集塵すると共に脱臭手段で脱臭するようにしたものである。空気清浄機にはダストセンサーの出力に基づいて運転を制御するための制御部を有しており、ダストセンサーの出力に基づいて、空気清浄機を最適の運転となるように制御するようになっている。例えば、ほこり(アレルゲン物質)をダストセンサーで検出した場合(つまりほこりと識別した場合)には制御部により空気清浄機がほこり(アレルゲン物質)を除去する運転となり、また、煙(タバコの煙)をダストセンサーで検出した場合(つまり煙と識別した場合)には制御部により空気清浄機が煙(タバコの煙)を除去する運転となる。この場合、表示手段8を設けている場合には粉塵濃度の表示や識別結果の表示が行われ、室内空気の粉塵濃度が判り、また、空気清浄機が何を除去対象にして運転しているかが判るものである。
【0060】
図17には前述のダストセンサーを搭載した空気清浄機の識別結果の表示方法及び運転方法の一実施形態のフローチャートが示してある。本実施形態においては、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機において、該制御部によって煙が検出されて煙に適した運転及び表示がなされている時はほこりが検出されても煙に適した運転を行うように制御するようにしたものである。すなわち、煙(タバコの煙)の存在時にはにおい物質も同時に存在することも考えられ、この臭物質を優先的に除去することが望まれる。そこで、このように、煙(タバコの煙)を識別している際にほこり(アレルゲン物質)を識別したとしても表示手段8においては煙(タバコの煙)の識別表示のみとし、また、空気清浄機は煙(タバコの煙)用の運転を行うように制御部により制御する。また、ほこり(アレルゲン物質)を識別していた時でも煙(タバコの煙)の識別を行った時点で、表示手段8において煙(タバコの煙)用の運転を行う煙(タバコの煙)の識別表示のみとし、煙(タバコの煙)用の運転を行うように制御部により制御するものである。
【0061】
また、特に、ほこり(アレルゲン物質)において粉塵濃度表示が上昇していないときでも識別ができていることがあり、粉塵濃度表示と識別結果を合わせるためや、過剰な空気清浄機の運転を抑えるために整流後の出力が一定値以上もしくは粉塵濃度表示が一定値以上の時のみ識別表示、運転をおこうようにする。このように、整流後の出力が一定値以上もしくは粉塵濃度が一定値以上の時にのみ運転、表示を行うように制御することで、粉塵濃度表示と識別結果とを合わせるためや、過剰な空気清浄機の運転を押さえることができるものである。
【0062】
また、ほこり識別時とほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更するように制御部によって制御するようにし、ほこり(アレルゲン物質)識別時の運転とほこり(アレルゲン物質)確定時の運転とを変更することで、清浄空気時の空気清浄機の過剰な運転を押さえることができるものである。
【0063】
また、ほこり識別時には運転せず、ほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を制御部により変更するようにしてもよいものである。この場合は、清浄空気時に誤って空気清浄機を運転するということがなく、ほこり(アレルゲン物質)発生時に確実に空気清浄機を運転することができるものである。
【0064】
すでに述べたように、光学式のダストセンサーでは、光源1から照射される光が粉塵により反射し、その散乱光を受光素子2で検出するという原理のものであり、このため、煙(タバコの煙)のようにほぼ均一に分散している粒子数の多い粉塵と異なり、ほこり(アレルゲン物質)のように粒子数の少ない粉塵においては、粒子の大きさ、通過速度、センサー内の通過位置などによりダストセンサーの出力が大きく異なるものであり、このため、ダストセンサーを備えた空気清浄機の運転に当たり、ほこり(アレルゲン物質)の識別時における運転が本来の粉塵濃度に応じた運転が出来ない場合がある。
【0065】
そこで、前述の図13で説明した単位時間当たりの識別回数から粉塵濃度を算出するダストセンサーを用いる方法がある。ただ、空気清浄機としての使用を考えた場合、粉塵の検出後に出来る限り速やかな運転を行うことが望まれるため、図18に示すように、ほこり(アレルゲン物質)の識別から次のほこり(アレルゲン物質)の識別までの間隔により、ほこり(アレルゲン物質)の発生濃度を判断して空気清浄機の運転風量を切り替えるように制御する。つまり、ほこり(アレルゲン物質)の識別から次のほこり(アレルゲン物質)の識別までの間隔を何段階かに分けて、上記間隔が長いと空気清浄機の運転風量が小となるように送風手段を制御部により制御し、上記間隔が短くなると運転風量が大となるように送風手段を制御部により制御するものである。図18には上記間隔を4段階に分けて運転風量が大、標準、小、静音の4段階となるように運転を急速、標準、弱、静音の4段階に制御する例が示してある。例えば、ほこり(アレルゲン物質)の識別から次のほこり(アレルゲン物質)の識別までの間隔が15秒以下の場合にはほこり(アレルゲン物質)の発生濃度が高いと判断して急速運転となり、30秒以下の場合にはほこり(アレルゲン物質)の発生濃度が標準濃度と判断して標準運転となり、45秒以下の場合には(アレルゲン物質)の発生濃度が低いと判断して弱運転となり、60秒以下なら(アレルゲン物質)の発生濃度が更に低いと判断して静音運転となるように切り替え制御するものであり、図18の識別イから次の識別ロまで20秒の場合にはロの識別後に標準運転となり、ロの識別からハの識別まで10秒の場合にはハの識別後に急速運転となり、ハの識別からニの識別まで35秒の場合にはニの識別後に弱運転となるものである。ここで、いずれの運転の場合も所定時間経過すると運転風量を次第に小さくしていって静音運転となるように自動制御するようにしてもよい。
【0066】
ここで、ほこり(アレルゲン物質)の識別から次のほこり(アレルゲン物質)の識別までの間隔により運転を行う際に、清浄時の室内空気中に浮遊している粉塵が偶然に2回連続してダストセンサー内を通過し、ほこり(アレルゲン物質)の間隔が短くなり、粉塵濃度が高いと認識される誤作動が起こる可能性がある。このため、図19に示すように、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間を数回(図19においては例えば3回)平均し、その平均したほこりの識別時間間隔によりほこりの発生濃度を判断して運転風量を決定し、決定された風量となるように送風手段を制御するようにしてもよい。図19においては、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間を3回平均して得た値が30秒であるため標準運転となるように制御される。
【0067】
次に、図20に基づいて本発明のダストセンサーを備えた空気清浄機の他の実施形態につき説明する。清浄されたきれいに保たれている室内においては、室内空気中に浮遊している粉塵は少なくなり、空気清浄機の運転風量変化も少なくなる。また、室内空気中に浮遊している粉塵が多過ぎると、ダストセンサーの反応、運転風量変化も多くなり過ぎる。そこで、図20に示すように、室内空気中の浮遊粉塵濃度に応じて、最適な運転を行うように、一定時間内でのほこり(アレルゲン物質)の識別回数により、それぞれの識別のしきい値を変更してほこり(アレルゲン物質)の識別の感度を変更して運転するように制御部により制御する。
【0068】
すなわち、ある一定期間におけるほこり(アレルゲン物質)の識別回数が多いと次の一定期間における識別のためのしきい値を大きくし、識別回数が少ないと次の一定期間における識別のためのしきい値を小さくして高感度となるように制御部により制御するものであり、図20に基づいて説明すると、例えばある一定期間における識別回数が2回の場合にはしきい値を0.3Vとし、3回以上の場合にはしきい値を0.35Vとし、1回以下の場合にはしきい値を0.25Vとなるように設定したとすると、図20においては、一定期間においてほこり(アレルゲン物質)の識別に当たって、最大値と平均値の差が例えば0.3V(しきい値が0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別し、上記識別が3回あったので感度を下げるために、次の一定期間における識別のためのしきい値を0.35Vに変更し、次の一定時間においては最大値と平均値の差が0.35V以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別するようにしたものが示してある。
【0069】
なお、上記においては一定時間内でのほこり(アレルゲン物質)の識別回数により、それぞれの識別のしきい値を変更してほこり(アレルゲン物質)の識別の感度を変更して運転する例で示したが、本実施形態においては、一定時間内での煙(タバコの煙)の識別回数により、それぞれの識別のしきい値を変更して煙(タバコの煙)の識別の感度を変更して運転するようにしてもよいものである。
【0070】
次に、図21に基づいて本発明のダストセンサーを備えた空気清浄機の他の実施形態につき説明する。各家庭、事務所等において空気清浄機を設置した室内の粉塵発生状況がそれぞれ異なるものである。そこで、各家庭や事務所において最適運転を行うために、一日におけるほこりの識別回数から、その回数に応じて翌日のほこり識別のしきい値を変更して運転するように制御部により制御する。
【0071】
すなわち、一日におけるほこり(アレルゲン物質)の識別回数が多いと翌日における識別のためのしきい値を大きくし、一日における識別回数が少ないと翌日における識別のためのしきい値を小さくして高感度となるように制御部により制御するものであり、図21に基づいて説明すると、例えば一日におけるほこり(アレルゲン物質)の識別回数が10回以下は識別のためのしきい値を0.25Vとし、20〜20回は識別のためのしきい値を0.3Vとし、20回以上は識別のためのしきい値を0.35Vとなるように設定したとすると、図21においては、一日においてほこり(アレルゲン物質)の識別に当たって、最大値と平均値の差が例えば0.3V(しきい値が0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別し、上記識別が6回しかなかったので感度を上げるために、翌日における識別のためのしきい値を0.25Vに変更し、翌日においては最大値と平均値の差が0.25V以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別するようにしたものが示してある。
【0072】
これにより各家庭、事務所等において空気清浄機の最適な運転を行って室内空気の浄化ができるものである。
【0073】
なお、上記においては一日におけるほこりの識別回数から、その回数に応じて翌日のほこり識別のしきい値を変更して運転する例で示したが、本実施形態においては、一日における煙(タバコの煙)の識別回数から、その回数に応じて翌日の煙(タバコの煙)識別のしきい値を変更して運転するようにしてもよいものである。
【0074】
ところで、ほこり(アレルゲン物質)については、室内空気中の粉塵濃度が高くなった時、ほこり(アレルゲン物質)が一日のうちに何回あるのかも重要となるので、一日におけるほこり(アレルゲン物質)の確定回数が何回あったかを求め、この一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数から翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するようにしてもよいものである。つまり、すでに述べたように、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定するようになっており、このようにして求めるほこり(アレルゲン物質)の確定回数を求め、一日における上記ほこりの発生頻度の高いとする確定回数から翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するものである。
【0075】
すなわち、一日におけるほこり(アレルゲン物質)の確定回数が多いと翌日における識別のためのしきい値を大きくし、一日における確定回数が少ないと翌日における識別のためのしきい値を小さくして高感度となるように制御部により制御するものであり、図22に基づいて説明すると、例えば一日におけるほこり(アレルゲン物質)の確定回数が5回以下は識別のためのしきい値を0.25Vとし、5回〜10回は識別のためのしきい値を0.3Vとし、10回以上は識別のためのしきい値を0.35Vとなるように設定したとすると、図22においては、一日においてほこり(アレルゲン物質)の識別に当たって、最大値と平均値の差が例えば0.3V(しきい値が0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別し、この識別が所定期間内に2回以上あった確定が2回しかなかったので感度を上げるために、翌日における識別のためのしきい値を0.25Vに変更し、翌日においては最大値と平均値の差が0.25V以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別するようにしたものが示してある。
【0076】
これにより、ほこりの発生頻度が高いとする確定回数から、最適な運転を行うことができるものである。
【0077】
また、連続して粉塵が発生し続けた場合、識別回数や確定回数以上に室内空気が汚れる場合も考えらえる。そのため、図23に示すように、一日におけるほこりの識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時のしきい値を変更するように制御部により制御するようにしてもよい。
【0078】
例えば、ほこり(アレルゲン物質)の識別に当たって、最大値と平均値の差が例えば0.3V(しきい値が0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別して20分間送風手段を運転し、また、一日における運転時間の合計が100分以下の場合には翌日のほこり(アレルゲン物質)の識別のためのしきい値を0.25Vとし、一日における運転時間の合計が100分を越え且つ150分以下の場合には翌日のほこり(アレルゲン物質)の識別のためのしきい値を0.3Vとするように設定した場合、図23においてはほこり(アレルゲン物質)の識別による一日の運転時間の合計が100分となっている(なお、送風手段の運転中に次のほこり(アレルゲン物質)の識別が行われた場合には当該運転時間を図23のA分(図では10分)だけ延長する)ので、翌日のほこり(アレルゲン物質)の識別のためのしきい値を0.25Vに変更し、翌日においては最大値と平均値の差が0.25V以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別して空気清浄機の運転を行うものである。
【0079】
これにより本実施形態においては、室内空気中のほこりに対してより最適な運転を行うことができる。
【0080】
なお、上記においては一日におけるほこり(アレルゲン物質)の識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するように制御部により制御して運転する例で示したが、本実施形態においては、一日における煙(タバコの煙)の識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時のしきい値を変更するように制御部により制御して運転するようにしてもよいものである。
【0081】
次に、図24に基づいて本発明のダストセンサーを備えた空気清浄機の他の実施形態につき説明する。空気中の浮遊粉塵濃度に応じて、空気清浄機の最適の運転を行う方法として、前述のようにほこり(アレルゲン物質)識別のしきい値を変更する方法以外にも、識別後に運転する時間を変更する方法も考えられる。図24にはその一実施形態が示してあり、一日のほこり(アレルゲン物質)の識別回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するように制御部により制御するようになっている。
【0082】
例えば、ほこり(アレルゲン物質)の識別に当たって、最大値と平均値の差が例えば0.3V(しきい値が0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別し、一日のほこり(アレルゲン物質)の識別回数が10回以下の場合には15分間送風手段を運転し、また、一日のほこり(アレルゲン物質)の識別回数が10回を越え且つ20回以下の場合には20分間送風手段を運転し、また、一日のほこり(アレルゲン物質)の識別回数が20回以上の場合には25分間送風手段を運転するように設定したとする。上記設定に基づいて、図24においては、1日に6回ほこり(アレルゲン物質)を識別したので、翌日はほこり(アレルゲン物質)を識別手段5で識別する毎に、15分間送風手段を運転するように制御部により運転時間を制御するものである。
【0083】
なお、上記においては一日におけるほこりの識別回数から、その回数に応じて翌日の識別時における運転時間を変更して運転する例で示したが、本実施形態においては、一日における煙(タバコの煙)の識別回数から、その回数に応じて翌日の識別時の運転時間を変更して運転するようにしてもよいものである。
【0084】
次に、図25に基づいて本発明のダストセンサーを備えた空気清浄機の他の実施形態につき説明する。図25にはその一実施形態が示してあり、本実施形態は、一日におけるほこり(アレルゲン物質)の発生頻度の高いとする確定回数からその回数に応じて翌日のほこり(アレルゲン物質)の識別時の自動運転時間を変更して運転するように制御部により制御するものである。
【0085】
ここで、ほこり(アレルゲン物質)の発生頻度の高いとする確定とはすでに述べたように、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこり(アレルゲン物質)と識別し、このほこり(アレルゲン物質)と識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定するものであり、このほこり(アレルゲン物質)の発生頻度が高いとする確定回数が一日に何回あるかを測定し、その回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するのである。例えば1日に確定回数が5回以下の場合には識別手段5でほこり(アレルゲン物質)を識別する毎に15分間送風手段を運転し、1日に確定回数が6回〜10回の場合には識別手段5でほこり(アレルゲン物質)を識別する毎に20分間送風手段を運転し、1日に確定回数が11回以上の場合には識別手段5でほこり(アレルゲン物質)を識別する毎に25分間送風手段を運転するように設定したとする。上記設定に基づいて、図25においては、1日の確定回数が2回であったので、翌日はほこり(アレルゲン物質)を識別手段5で識別する毎に、15分間送風手段を運転するように制御部により運転時間を制御するものである。
【0086】
なお、上記においては一日におけるほこりの確定回数から、その回数に応じて翌日の識別時における運転時間を変更して運転する例で示したが、本実施形態においては、一日における煙(タバコの煙)の確定回数から、その回数に応じて翌日の識別時の運転時間を変更して運転するようにしてもよいものである。
【0087】
次に、図26に基づいて本発明のダストセンサーを備えた空気清浄機の他の実施形態につき説明する。本実施形態においては、一日におけるほこりの識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するように制御部により制御して最適な運転を行うようになっている。
【0088】
例えば、ほこり(アレルゲン物質)の識別に当たって、最大値と平均値の差が0.3V(しきい値が0.3V)以上大きいものを識別手段5によりほこり(アレルゲン物質)と識別し、一日におけるほこり(アレルゲン物質)の識別による送風手段の運転時間の合計が100分以下の場合には翌日のほこりと識別する毎の送風手段の運転時間を15分間とし、また、一日のほこり(アレルゲン物質)の識別による送風手段の運転時間の合計が100分を越えて且つ150分以下の場合には翌日のほこりと識別する毎の送風手段の運転時間を20分間とし、また、一日のほこり(アレルゲン物質)の識別による送風手段の運転時間の合計が150分を越えた場合には翌日のほこりと識別する毎の送風手段の運転時間を25分間とするように制御部により運転するように設定したとする。上記設定に基づいて、図26においては、1日の運転時間の合計が100分であったので、翌日はほこり(アレルゲン物質)を識別手段5で識別する毎に、15分間送風手段を運転するように制御部により運転時間を制御するものである。
【0089】
なお、上記においては一日におけるほこりの識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するように制御部により制御して運転する例で示したが、本実施形態においては、一日における煙(タバコの煙)の識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のけむり(タバコの煙)の識別時の自動運転時間を変更するように制御部により制御して運転するようにしてもよいものである。
【0090】
次に、図27に基づいて本発明のダストセンサーを備えた空気清浄機の更に他の実施形態につき説明する。既に述べたように、ダストセンサーのパルス出力を使用してほこり(アレルゲン物質)や煙(タバコの煙)を識別して空気清浄機の運転を行うものにおいて、整流回路6で整流し且つ増幅器7で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時に、識別手段5による識別のための整流前の出力(受光素子2の出力)を検出できないときがある。そこで、図27に示すように、上記のように整流回路6で整流し且つ増幅器7で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時に、識別手段5による識別のための整流前の出力(受光素子2の出力)を検出できない場合(つまり、受光素子2で受光した出力を整流回路6、増幅器7を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段8により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段5で識別が出来ない場合)には濃度表示を行わず且つ識別表示を行わず且つ運転風量変更を行わないように制御部で制御するのである。これにより、パルス出力による識別が行えていない場合に、違和感のない運転ができるものである。
【0091】
また、図28に示すように、識別手段5によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子2で受光した出力を整流回路6、増幅器7を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段8により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段5で識別が出来ない場合に運転風量のみ1段上げるように制御部で制御するようにしてもよい。この場合には、増幅した出力が濃度表示を行うレベルで且つ識別手段5で識別が出来ない場合であっても、運転風量を上げることでダストセンサー内を通過する粉塵量を増加させてパルス出力による識別を容易にすることができるものである。
【0092】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、パルス駆動する光源から光を照射し、発生パルスと同期した散乱光を受光素子で検出することにより粉塵量を検出し、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きいものをほこりと識別するようにしたダストセンサーであるので、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差により簡単にほこり(アレルゲン物質)の識別ができ、しかも、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きい場合において、その後の一定期間の平均値が設定値よりも大きいものはほこりと識別しないようにするための識別手段を設けてあるので、ほこり(アレルゲン物質)の識別を行うに当たって、煙(タバコの煙)の急激な変化による誤識別を低減することができて、正確にほこり(アレルゲン物質)の識別ができる構成が簡単で安価なダストセンサーを提供できるものである。
【0093】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、ほこりと識別しないようにするためのその後のある一定期間を何回か設け、そのうちの平均値が設定値以上となる確率を求め、この確率が一定値以上の確率の場合にほこりと識別しないようにするための識別手段を設けてあるので、経時的な煙(タバコの煙)の出力変動のパターンにより誤識別を低減することができるものである。
【0094】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、最大値と平均値の差を算出する一定期間を風量に応じて変更するようにした識別手段を設けてあるので、風量による識別感度の低下を防止することができるものである。
【0095】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3記載のいずれかに記載の発明の効果に加えて、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差によりほこりと識別することが、所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定するようにした識別手段を設けてあるので、過剰なダストセンサーの反応を抑制することができて、より確実に識別ができるものである。
【0096】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項4記載のいずれかに記載の発明の効果に加えて、受光素子で検出した受光パルスの連続本数が一定以上連続する場合に煙として識別するようにした識別手段を設けてあるので、受光素子による煙(タバコの煙)における出力の特徴からほこり(アレルゲン物質)の識別と共に煙(タバコの煙)の識別ができて、室内空気状態の随時の検出が行えるものである。
【0097】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項5記載のいずれかに記載の発明の効果に加えて、受光素子で受光した出力で粉塵の識別を行うための識別手段を設けると共に、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて濃度表示をする表示手段を設けてあるので、ほこり(アレルゲン物質)の識別と共に粉塵濃度の表示ができるものである。
【0098】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項5記載の発明の効果に加えて、受光素子で受光した出力で粉塵の識別を行うための識別手段を設けると共に、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて濃度表示をする表示手段を設け、整流回路で整流し且つ増幅器で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時で且つ識別手段による識別のための整流前の出力を検出できないときは粉塵濃度から煙と識別するようにした識別手段を設けたので、粉塵濃度表示用出力では検出が行えるが整流前の出力で識別ができない濃度でも粉塵濃度表示出力を使用することで煙(タバコの煙)として識別することができるものである。
【0099】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項7記載の発明の効果に加えて、粉塵濃度表示用出力が一定時間連続して検出され所定濃度を上まわる場合に煙と識別するようにした識別手段を設けてあるので、整流後の粉塵濃度表示用出力の連続上昇時間を長く設定することで誤識別なく煙(タバコの煙)の識別を行うことができるものである。
【0100】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項8記載の発明の効果に加えて、ほこり識別時において、煙と識別を行うための一定時間が長くなるように変更して煙と識別する識別手段を設けてあるので、誤識別なく煙(タバコの煙)の識別ができるものである。
【0101】
また、請求項10記載の発明にあっては、上記請求項9記載の発明の効果に加えて、ほこり識別後、粉塵濃度表示用出力が上昇したままの時は煙と識別するための一定時間を更に長くなるように変更して煙と識別する識別手段を設けてあるので、識別のための連続上昇時間を更に長く設定して誤識別なく煙(タバコの煙)の識別を行うことができるものである。
【0102】
また、請求項11記載の発明にあっては、上記請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、粉塵濃度表示の値をほこりと煙の識別結果より粉塵種類に応じて粉塵濃度を人の官能値に合わせて表示する表示手段を設けてあるので、人の官能値に合わせて最適な粉塵濃度表示ができるものである。
【0103】
また、請求項12記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、単位時間当たりのほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するための濃度算出手段を設けるので、ほこり濃度の算出をするに当たって、単位時間当たりのほこり識別回数に基づいて簡単に濃度の算出ができて本来の室内空気中の粉塵濃度に則した値を算出することができるものである。
【0104】
また、請求項13記載の発明にあっては、上記請求項12記載の発明の効果に加えて、単位時間当たりのほこり識別回数を数回で移動平均し、その平均したほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するための濃度算出手段を設けてあるので、単位時間当たりのほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するに当たって、早い間隔で滑らかな変化を持たせて、より細かな値での粉塵濃度の算出ができるものである。
【0105】
また、請求項14記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項13のいずれかに記載した発明の効果に加えて、受光素子で受光したパルス出力を検出する出力検出手段と、検出した出力を増幅する増幅器と、増幅器により増幅された出力を用いて識別するための識別手段とを設けてあるので、パルス出力が弱くても増幅器で増幅して確実に識別ができるものである。
【0106】
また、請求項15記載の発明にあっては、請求項1乃至請求項14のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御するための制御部を有しているので、ダストセンサーの検出結果に基づいて最適の運転ができる空気清浄機を提供できるものである。
【0107】
また、請求項16記載の発明にあっては、請求項5又は請求項7乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によって煙が検出されて煙に適した運転及び表示がなされている時はほこりが検出されても煙に適した運転を行うように制御するものであるから、ダストセンサーの検出結果に基づいてほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)の識別を行って、該識別に基づいた最適の運転ができる空気清浄機を提供できるのみならず、煙(タバコの煙)を優先的に除去することができるものである。
【0108】
また、請求項17記載の発明にあっては、請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によって整流後の出力が一定値以上もしくは粉塵濃度が一定値以上の時にのみ運転、表示を行うように制御するものであるから、粉塵濃度表示と識別結果を合わせることや過剰な空気清浄機の運転を抑えることができるものである。
【0109】
また、請求項18記載の発明にあっては、請求項4のダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によってほこり識別時とほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更するように制御するものであるから、ほこり識別時とほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更する制御部を設けてあるので、清浄空気時の過剰な空気清浄機の運転を抑えることができるものである。
【0110】
また、請求項19記載の発明にあっては、請求項4のダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、ほこり識別時には運転せず、ほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更する制御部を設けてあるので、実際のほこり(アレルゲン物質)の濃度に応じた正確な運転を行うことができるものである。
【0111】
また、請求項20記載の発明にあっては、上記請求項15記載の発明の効果に加えて、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間によりほこりの濃度を判断して運転を切り替える制御部を設けてあるので、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間により簡単にほこりの濃度を判断できて、このほこりの濃度に応じて、濃度が高ければ運転風量を大きくし、濃度が低ければ運転風量を小さくするというように空気清浄機の運転を切り替えて濃度に対応した運転ができるものである。
【0112】
また、請求項21記載の発明にあっては、上記請求項15記載の発明の効果に加えて、ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間を数回平均し、その平均したほこりの識別時間間隔によりほこりの発生濃度を判断して運転を切り替える制御部を設けてあるので、数回の識別間隔時間の平均を用いて運転風量を決定するという簡単な構成で、室内空気の清浄時に起り得る誤動作を低下できて空気清浄機の最適な運転ができるものである。
【0113】
また、請求項22記載の発明にあっては、上記請求項15記載の発明の効果に加えて、ほこりの識別頻度からほこり識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けてあるので、室内空気中の浮遊粉塵濃度に応じて最適な運転を行うことが出来るものである。
【0114】
また、請求項23記載の発明にあっては、上記請求項22記載の発明の効果に加えて、一日におけるほこりの識別回数から、その回数に応じて翌日のほこり識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けてあるので、各家庭や事務所など空気清浄機が設置された設置空間の状況に応じて翌日の運転を最適の運転とすることができるものである。
【0115】
また、請求項24記載の発明にあっては、上記請求項22記載の発明の効果に加えて、一日におけるほこりの識別による運転時間の合計に基づき翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けてあるので、室内空気中のほこりに対してより翌日の運転を最適の運転とすることができるものである。
【0116】
また、請求項25記載の発明にあっては、請求項4記載のダストセンサーを備え、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定し、一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数から翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けているので、ほこりの発生頻度が高いとする確定回数から、翌日の運転を最適な運転とすることができるものである。
【0117】
また、請求項26記載の発明にあっては、上記請求項15記載の発明の効果に加えて、一日におけるほこりの識別回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けているので、各家庭や事務所など空気清浄機が設置された設置空間の状況に応じて翌日におけるほこり識別時の運転時間を変更して最適な運転を行うことができるものである。
【0118】
また、請求項27記載の発明にあっては、請求項4記載のダストセンサーを備え、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定し、一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けているので、ほこりの発生頻度の高いとする確定回数に基づいて翌日のほこり識別時の運転時間を変更して最適な運転を行うことができるものである。
【0119】
また、請求項28記載の発明にあっては、上記請求項15記載の発明の効果に加えて、一日におけるほこりの識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けているので、翌日の運転を最適な運転とすることができるものである。
【0120】
また、請求項29記載の発明にあっては、請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、識別手段によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段で識別が出来ない場合には濃度表示を行わず且つ識別表示を行わず且つ運転風量変更を行わないように制御する制御部を設けているので、パルス出力による識別が行えていない場合に、違和感のない運転が行えるものである。
【0121】
また、請求項30記載の発明にあっては、請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、識別手段によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段で識別が出来ない場合には運転風量を上げるように制御する制御部を設けているので、増幅した出力が濃度表示を行うレベルで且つ識別手段で識別が出来ない場合であっても、運転風量を上げてダストセンサー内を通過する粉塵量を上げてパルス出力による識別を容易にすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】 同上のほこり(アレルゲン物質)による受光素子出力を示すグラフである。
【図3】 同上の煙(タバコの煙)濃度が急激に変化した際の受光素子出力を示すグラフである。
【図4】 参考例におけるノイズ及びほこり(アレルゲン物質)による受光素子出力を示すグラフである。
【図5】 本発明のほこり(アレルゲン物質)による受光素子出力を示すグラフである。
【図6】 同上の煙(タバコの煙)による受光素子出力を示すグラフである。
【図7】 同上の表示手段を設けた実施形態のブロック図である。
【図8】 同上の他の実施形態のブロック図である。
【図9】 同上の煙(タバコの煙)によるアナログ出力の変化を示す説明図である。
【図10】 同上のほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)によるアナログ出力の変化を示す説明図である。
【図11】 同上のほこり(アレルゲン物質)と煙(タバコの煙)による他の実施形態のアナログ出力の変化を示す説明図である。
【図12】 同上の他の実施形態のブロック図である。
【図13】 同上のほこり(アレルゲン物質)識別回数による粉塵濃度算出を示す説明図である。
【図14】 本発明の更に他の実施形態のブロック図である。
【図15】 同上のほこり(アレルゲン物質)識別回数の移動平均による粉塵濃度算出を示す説明図である。
【図16】 本発明の更に他の実施形態のブロック図である。
【図17】 同上の空気清浄機の制御を示すフロー図である。
【図18】 同上のほこり識別間隔による空気清浄機の運転風量を切り替える例を示す説明図である。
【図19】 同上のほこり識別間隔による空気清浄機の運転風量を切り替える他例を示す説明図である。
【図20】 同上のほこり識別頻度によってほこり識別のためのしきい値を変更する例を示す説明図である。
【図21】 同上の一日におけるほこり識別回数によって翌日のほこり識別のためのしきい値を変更する例の説明図である。
【図22】 同上の一日におけるほこりの発生頻度が高いと確定する確定回数によって翌日のほこり識別のためのしきい値を変更する例の説明図である。
【図23】 同上の一日におけるほこりの識別による運転時間の合計によって翌日のほこり識別のためのしきい値を変更する例の説明図である。
【図24】 同上の一日におけるほこりの識別回数の合計によって翌日のほこり識別時における運転時間を変更する例の説明図である。
【図25】 同上の一日におけるほこりの発生頻度が高いと確定する確定回数によって翌日のほこり識別時における運転時間を変更する例の説明図である。
【図26】 同上の一日におけるほこりの識別による運転時間の合計によって翌日のほこり識別時における運転時間を変更する例の説明図である。
【図27】 本発明の更に他の実施形態のブロック図である。
【図28】 本発明の更に他の実施形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 光源
2 受光素子
3 発振回路
5 識別手段
6 整流回路
7 増幅器
8 表示手段

Claims (30)

  1. パルス駆動する光源から光を照射し、発生パルスと同期した散乱光を受光素子で検出することにより粉塵量を検出し、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きいものをほこりと識別するようにしたダストセンサーであって、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が所定値よりも大きい場合において、その後の一定期間の平均値が設定値よりも大きいものはほこりと識別しないようにするための識別手段を設けて成ることを特徴とするダストセンサー。
  2. ほこりと識別しないようにするためのその後のある一定期間を何回か設け、そのうちの平均値が設定値以上となる確率を求め、この確率が一定以上の確率の場合にほこりと識別しないようにするための識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項1記載のダストセンサー。
  3. 最大値と平均値の差を算出する一定期間を風量に応じて変更するようにした識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のダストセンサー。
  4. 受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差によりほこりと識別することが、所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定するようにした識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のダストセンサー。
  5. 受光素子で検出した受光パルスの連続本数が一定以上連続する場合に煙として識別するようにした識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のダストセンサー。
  6. 受光素子で受光した出力で粉塵の識別を行うための識別手段を設けると共に、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて濃度表示をする表示手段を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のダストセンサー。
  7. 受光素子で受光した出力で粉塵の識別を行うための識別手段を設けると共に、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて濃度表示をする表示手段を設け、整流回路で整流し且つ増幅器で増幅して粉塵濃度表示用出力を検出した時で且つ識別手段による識別のための整流前の出力を検出できないときは粉塵濃度から煙と識別するようにした識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項5記載のダストセンサー。
  8. 粉塵濃度表示用出力が一定時間連続して検出され所定濃度を上まわる場合に煙と識別するようにした識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項7記載のダストセンサー。
  9. ほこり識別時において、煙と識別を行うための一定時間が長くなるように変更して煙と識別する識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項8記載のダストセンサー。
  10. ほこり識別後、粉塵濃度表示用出力が上昇したままの時は煙と識別するための一定時間を更に長くなるように変更して煙と識別する識別手段を設けて成ることを特徴とする請求項9記載のダストセンサー。
  11. 粉塵濃度表示の値をほこりと煙の識別結果より粉塵種類に応じて粉塵濃度を最適化して表示する表示手段を設けて成ることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載のダストセンサー。
  12. 単位時間当たりのほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するための濃度算出手段を設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のダストセンサー。
  13. 単位時間当たりのほこり識別回数を数回で移動平均し、その平均したほこり識別回数によりほこりの発生濃度を算出するための濃度算出手段を設けて成ることを特徴とする請求項12記載のダストセンサー。
  14. 受光素子で受光したパルス出力を検出する出力検出手段と、検出した出力を増幅する増幅器と、増幅器により増幅された出力を用いて識別するための識別手段とを設けて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載のダストセンサー。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御するための制御部を有していることを特徴とする空気清浄機。
  16. 請求項5又は請求項7乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によって煙が検出されて煙に適した運転及び表示がなされている時はほこりが検出されても煙に適した運転を行うように制御することを特徴とする空気清浄機。
  17. 請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によって整流後の出力が一定値以上もしくは粉塵濃度が一定値以上の時にのみ運転、表示を行うように制御することを特徴とする空気清浄機。
  18. 請求項4のダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、該制御部によってほこり識別時とほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更するように制御することを特徴とする空気清浄機。
  19. 請求項4のダストセンサーを備え、ダストセンサーの出力に基づいて運転を制御する制御部を設けた空気清浄機であって、ほこり識別時には運転せず、ほこり発生頻度が高いと認識した時に表示及び運転を変更する制御部を設けて成ることを特徴とする空気清浄機
  20. ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間によりほこりの濃度を判断して運転を切り替える制御部を設けて成ることを特徴とする請求項15記載の空気清浄機。
  21. ほこりの識別から次のほこりの識別までの経過時間を数回平均し、その平均したほこりの識別時間間隔によりほこりの発生濃度を判断して運転を切り替える制御部を設けて成ることを特徴とする請求項15記載の空気清浄機。
  22. ほこりの識別頻度からほこり識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けて成ることを特徴とする請求項15記載の空気清浄機。
  23. 一日におけるほこりの識別回数から、その回数に応じて翌日のほこり識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けて成ることを特徴とする請求項22記載の空気清浄機。
  24. 一日におけるほこりの識別による運転時間の合計に基づき翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けて成ることを特徴とする請求項22記載の空気清浄機。
  25. 請求項4記載のダストセンサーを備え、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定し、一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数から翌日のほこりの識別のしきい値を変更して運転するための制御部を設けて成ることを特徴とする空気清浄機。
  26. 一日におけるほこりの識別回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けて成ることを特徴とする請求項15記載の空気清浄機。
  27. 請求項4記載のダストセンサーを備え、受光素子出力の一定期間における最大値と平均値との差が設定されたしきい値よりも大きい場合にほこりと識別して運転を行い、このほこりと識別することが所定期間内に2回以上あった場合にほこりの発生頻度が高いと確定し、一日におけるほこりの発生頻度が高いとする確定回数からその回数に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けて成ることを特徴とする空気清浄機。
  28. 一日におけるほこりの識別による運転時間からその運転時間に応じて翌日のほこりの識別時の自動運転時間を変更するための制御部を設けて成ることを特徴とする請求項15記載の空気清浄機。
  29. 請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、識別手段によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段で識別が出来ない場合には濃度表示を行わず且つ識別表示を行わず且つ運転風量変更を行わないように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする空気清浄機。
  30. 請求項6乃至請求項11のいずれかのダストセンサーを備え、識別手段によるほこりの識別によって運転を行い、且つ、受光素子で受光した出力を整流回路、増幅器を介して整流・増幅して粉塵濃度を求めて表示手段により濃度表示を行うに当たり、増幅した出力が濃度表示を行うレベルであっても識別手段で識別が出来ない場合には運転風量を上げるように制御する制御部を設けて成ることを特徴とする空気清浄機。
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