JP6718569B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手に関し、特に、樹脂からなる管状部材の端部に接続される管継手に関する。
従来から、水などの流体を流通させるホースを水栓等に接続するために管継手が用いられている。
図6を参照して、特許文献1に記載された軟性樹脂管メカニカル継手(以下、管継手100と称する)の構造を説明する。この図に示す管継手100は、軟性樹脂からなる樹脂管104の端部を水栓器具などに固定するための治具である。管継手100は、本体部となる胴103と、胴103の一部であり樹脂管104に挿入されるスリーブ105と、樹脂管104が挿通され胴103と螺合する袋ナット101と、を備えている。更に、管継手100は、樹脂管104との嵌合を強化するために、所謂Cリングであるリング102および止水パッキン109を備えている。また、樹脂管104が十分に挿入されていることを確認するために、胴103を貫通する樹脂管点検孔108が形成されている。
樹脂管104の端部は次のように管継手100に対して固定される。先ず、樹脂管104にリング102を装着した後に、樹脂管104にスリーブ105を挿入する。次に、樹脂管104が挿通している状態の袋ナット101と胴103とを螺合させる。そのようにすると、胴103と袋ナット101との間にリング102が挟まれる。また、胴103の端部106は傾斜面を呈しており、袋ナット101の内面107も傾斜面を呈している。従って、内側に向かって押し出されるリング102で、樹脂管104の端部は管継手100に固定される。また、スリーブ105の外面には、止水パッキン109が配置されており、樹脂管104に止水パッキン109が内側から当接することで、使用時における漏水が抑止されている。
特開2002−250490号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された管継手では、部品点数を削減しつつ樹脂管104を良好に固定することが簡単でない課題があった。
具体的には、上記したリング102はCリングであるので、袋ナット101の締め付けにより内側に向かってリング102を押しこんだとしても、リング102による樹脂管104の固定が必ずしも十分で無かった。このことから、使用状況下における止水の効果が十分に得られない恐れが有った。
また、上記した管継手100では、止水のためにスリーブ105の外周に止水パッキン109を配置しているが、止水パッキン109を採用することで、管継手100を構成する部品点数が増加してしまう課題があった。
本発明はこれらの問題点を鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、部品点数を削減しつつ十分な密閉効果を有する管継手を提供することにある。
本発明は、流体が内部を流通する管状部材の端部を固定する管継手であり、 前記管状部材に向かう側である一方側に配置され、前記管状部材に挿入される内側筒状部と、 前記内側筒状部よりも半径方向外側に配置された外側筒状部と、 前記管状部材の端部が挿通されると共に、前記外側筒状部に螺合する袋ナットと、 前記管状部材が挿通され、前記外側筒状部の前記一方側を向く側面と、前記袋ナットの前記一方側の反対側である他方側を向く側面との間に配置され、断面形状が略円形であるリング状部材と、前記外側筒状部よりも前記他方側に形成されて、前記外側筒状部よりも径が大きい拡径部と、前記拡径部を貫通し、前記内側筒状部の後端部分に対応する位置に形成された確認孔と、を具備し、 前記外側筒状部の前記一方側の前記側面は、前記一方側に向かって膨らむ形状を呈しており、 前記袋ナットの前記他方側の前記側面は、前記他方側に向かって膨らむ形状を呈しており、前記外側筒状部の前記側面および前記袋ナットの前記側面は、湾曲して膨らむ形状を呈し、更に、前記外側筒状部の前記側面および前記袋ナットの前記側面は、半径方向に沿う直線に関して線対称な形状であり、 前記袋ナットを前記外側筒状部に螺合させると、前記袋ナットの他方側の端部が前記拡径部の一方側の端部に当接し、前記袋ナットの前記側面と前記外側筒状部の前記側面とは離間し、前記側面部よりも一方側の前記袋ナットの内径は、前記管状部材の外径と略同一であり、前記側面部よりも他方側の前記外側筒状部の内径は、前記管状部材の外径と略同一であることを特徴とする。
本発明は、流体が内部を流通する管状部材の端部を固定する管継手であり、 前記管状部材に向かう側である一方側に配置され、前記管状部材に挿入される内側筒状部と、 前記内側筒状部よりも半径方向外側に配置された外側筒状部と、 前記管状部材の端部が挿通されると共に、前記外側筒状部に螺合する袋ナットと、 前記管状部材が挿通され、前記外側筒状部の前記一方側を向く側面と、前記袋ナットの前記一方側の反対側である他方側を向く側面との間に配置され、断面形状が略円形であるリング状部材と、前記外側筒状部よりも前記他方側に形成されて、前記外側筒状部よりも径が大きい拡径部と、前記拡径部を貫通し、前記内側筒状部の後端部分に対応する位置に形成された確認孔と、を具備し、 前記外側筒状部の前記一方側の前記側面は、前記一方側に向かって膨らむ形状を呈しており、 前記袋ナットの前記他方側の前記側面は、前記他方側に向かって膨らむ形状を呈しており、前記外側筒状部の前記側面および前記袋ナットの前記側面は、湾曲して膨らむ形状を呈し、更に、前記外側筒状部の前記側面および前記袋ナットの前記側面は、半径方向に沿う直線に関して線対称な形状であり、 前記袋ナットを前記外側筒状部に螺合させると、前記袋ナットの他方側の端部が前記拡径部の一方側の端部に当接し、前記袋ナットの前記側面と前記外側筒状部の前記側面とは離間し、前記側面部よりも一方側の前記袋ナットの内径は、前記管状部材の外径と略同一であり、前記側面部よりも他方側の前記外側筒状部の内径は、前記管状部材の外径と略同一であることを特徴とする。従って、外側筒状部の側面および袋ナットの側面が、互いに対向する方向に膨らむ形状を呈しているので、両者の間に配置されるリング状部材を半径方向内側に押圧変形することができる。このことから、半径方向内側に変形したリング状部材が、管状部材を内側に向かって局所的に押圧するので、管状部材の端部を管継手に強固に接続することができる。また、継手部材を構成する部品の中で、所謂消耗品は安価なリング状部材のみであるので、ランニングコストを低減させることができる。更に、部品点数が少ないので、食品工場等において洗浄をする際に要する手間や時間を低減することができる。更にまた、袋ナットの締め込みに要する力を小さくしつつ、管状部材を固定する力を大きくし、簡便な操作で管状部材を確実に接続することができる。
本発明の管継手を示す図であり、(A)は管継手を示す斜視図であり、(B)は管継手を示す分解斜視図である。 本発明の管継手を示す図であり、(A)は管状部材と接続する前の管継手を示す断面図であり、(B)は管継手と接続された管継手を示す断面図であり、(C)は(B)の要所を拡大して示す断面図である。 本発明の他の形態の管継手を示す斜視図である。 本発明の他の形態の管継手を示す図であり、管継手を構成する各部材を前後方向に離して示す斜視図である。 本発明の他の形態の管継手を示す図であり、(A)はプラグが接続されている状態を示す断面図であり、(B)はプラグが離脱した状態を示す断面図である。 背景技術にかかる管継手を示す断面図である。
図1を参照して、本形態の管継手10の構成を説明する。図1(A)は管継手10を示す斜視図であり、図1(B)は管継手10を構成する各部材を軸方向に離して示す斜視図である。
以下の説明では、前方、後方、外側および内側の各方向を適宜用いる。ここで、前方とは後述する管状部材11を向く方向であり、後方とは前方の反対方向であり、外側とは半径方向外側であり、内側とは半径方向内側である。また、以下の説明では、前方が一方側に対応し、後方が他方側に対応する。
図1(A)および図1(B)を参照して、管継手10は、前方から、袋ナット13と、リング状部材14と、本体部12とから構成されている。管継手10の役割は、管状部材11と水栓等の流体供給部との間に介装され、流体が流通可能な状態で両者を接続することにある。ここで、管状部材11は、可撓性に優れる軟性樹脂材料からなる所謂ホースである。管継手10および管状部材11の内部を流通する流体は、例えば、水などの液体または圧縮空気などの気体である。
本形態では、管継手10の前方部分は、管状部材11の後端に取り付けられる。また、管継手10の後方部分には、即ち本体部12の後方部分を構成する接続部16には、図示しない雄ネジが形成されている。そして、接続部16は、水道栓などに螺合することで接続される。使用状況下においては、水などの流体は、管継手10側から管状部材11に向かって供給される。
図2を参照して、上記した管継手10の構成を詳述する。図2(A)は管継手10を管状部材11の後端に接続する途中段階を示す断面図であり、図2(B)は管継手10を管状部材11の後端に接続した状態を示す断面であり、図2(C)は図2(B)の要所を拡大して示す断面図である。
図2(A)を参照して、袋ナット13に管状部材11の後端付近が挿入されている。袋ナット13は、金属部材を略円筒状に成形したものであり、その前方部分の内径は、管状部材11の外径と略同一である。また、袋ナット13の後方部分の内径は、その前方部分の内径よりも大きく形成されている。更に、袋ナット13の後方部分の内面には雌ネジが形成されている。
また、袋ナット13の前後方向の中間部分には、後方に向かって膨らむ形状を呈する側面部20が形成されている。具体的には、側面部20は、その外側部分が内側部分よりも後方に向かって突出するように連続して湾曲する湾曲形状を呈している。側面部20の湾曲する断面形状は、円の一部であっても良いし、円形以外の滑らかな湾曲形状であっても良い。側面部20は、その外側の端部が最も後方に配置され、その内側の端部が最も前方に配置される。側面部20がこのような形状を呈していることで、後述するように、リング状部材14を良好に内側に押圧し、管状部材11を強固に固定することができる。
リング状部材14は、管状部材11よりも硬質な樹脂材料からなるリング状の部材である。リング状部材14の内径は、管状部材11と同程度でも良いし、若干大きくても良いし、若干小さくても良い。またリング状部材14の断面形状は、略円形とされている。
本体部12は、前方部分に形成された内側筒状部17と、内側筒状部17よりも外側に配置された外側筒状部18と、後方部分に形成された筒状の接続部16とから構成されている。本体部12は、切削技術等により形成された金属材料から一体的に形成されている。
内側筒状部17は、前方に向かって伸びる筒状の部材であり、その外径は、管状部材11の内径と同程度または若干長い程度とされている。内側筒状部17は、ニップルと称される場合もある。内側筒状部17の前方側端部付近の外面を、円周方向に沿って窪ませることで、凹状部22が形成されている。ここでは、複数の凹状部22が形成されている。かかる凹状部22を形成することで、使用状況下において、管状部材11の内面部分が凹状部22に嵌合し、管状部材11の内部に水圧が作用しても、両者の間から水が外部に漏れ出すことが抑止されている。
外側筒状部18は、本体部12の前方側であって、内側筒状部17を外側から囲む箇所に形成された筒状の部材である。外側筒状部18の内径は、管状部材11の外径と同程度される。一方、外側筒状部18の外径は、袋ナット13の後方部分の内径よりも短くされている。外側筒状部18の外周面には、袋ナット13の後方部分の内面に形成された雌ねじと螺合可能な雄ねじが形成されている。
外側筒状部18の前端部分には、前方に向かって膨らむ形状を呈する側面部19が形成されている。具体的には、側面部19は、その外側部分が内側部分よりも前方に向かって突出するように連続して湾曲する湾曲形状を呈している。側面部19の湾曲する断面形状は、円の一部であっても良いし、円形以外の滑らかな湾曲形状であっても良い。側面部19は、その外側の端部が最も前方に配置され、その内側の端部が最も後方に配置される。側面部19が、このような形状を呈していることで、後述するように、リング状部材14を良好に押圧し、内側に向かって押圧変形されたリング状部材14で、管状部材11を強固に固定することができる。
ここで、上記した袋ナット13の側面部20と、外側筒状部18の側面部19とは、半径方向に沿う直線に関して線対称な形状とされても良い。そのようにすることで、後に説明するように、リング状部材14に対して、側面部20および側面部19で均等に内側に向かう圧力を作用させることができるので、リング状部材14を介して安定して管状部材11を固定することができる。
本体部12の外側筒状部18の後方には、外側筒状部18よりも外径が大きい拡径部21が形成されている。拡径部21の外径は、袋ナット13の後端部分よりも、大きく形成されている。このようにすることで、後述するように、使用状況下にて袋ナット13の後端部を拡径部21の前方側面に当接させ、袋ナット13と本体部12との相対的位置を所定のものとすることができる。
上記したように、本体部12の後方側には拡径部21よりも外径が短い円筒形状を呈する接続部16が形成されており、接続部16の外面には雄ネジが形成されている。
また、拡径部21を厚み方向に円筒状に貫通することで確認孔15が形成されている。確認孔15の前後方向の位置は、内側筒状部17の後端部分に対応している。確認孔15の役割は、本体部12の内側筒状部17が管状部材11に十分に挿入されているか否かを確認することにある。即ち、確認孔15から管状部材11が全体的に視認されたら、内側筒状部17が管状部材11に十分に挿入されたと判断する。一方、確認孔15から管状部材11が視認されなかったら、または確認孔15から管状部材11が部分的にしか視認されなかったら、内側筒状部17が管状部材11に十分に挿入されていないと判断する。
ここでは、拡径部21の対向する位置に、2つの確認孔15が形成されている。このようにすることで、本体部12の後方に形成されている接続部16が、例えば水道栓に接続された際に、本体部12がどのような角度で接続されたとしても、何れか一方の確認孔15が上方を向く。従って、管継手10を使用する使用者は、確認孔15を上方から視認することで、内側筒状部17が管状部材11に十分挿入されているか否かを簡単に確認することができる。
図2(A)の状態から、本体部12の内側筒状部17を管状部材11の後方端部に挿入し、袋ナット13の後方部分と外側筒状部18とを螺合させることで、図2(B)に示すような状態に成り、管状部材11の後方端部に管継手10が接続される。
具体的には、内側筒状部17の殆どの部分が管状部材11の内部に挿入され、これにより管状部材11の内部空間と、管継手10の内部空間とが連通する。ここでは、内側筒状部17が後方側の端部まで管状部材11に挿入されており、管状部材11の後端部分は、確認孔15を経由して外部から視認可能である。
また、袋ナット13は、本体部12の前方部分を構成している外側筒状部18に螺合されている。即ち、袋ナット13は、本体部12に当接することでそれ以上回転できなくなるまで、回転される。
袋ナット13を本体部12に対して螺合させることで、両者の間に配置されているリング状部材14は内側に向かって圧縮変形される。具体的には、リング状部材14は、袋ナット13の側面部20と、本体部12の外側筒状部18の側面部19とで、軸方向に沿って押圧されることで、圧縮変形される。上記したように、袋ナット13の側面部20は後方に向かって膨らむ湾曲形状を呈しており、本体部12の側面部19は前方に向かって膨らむ湾曲形状を呈している。従って、側面部20および側面部19で前後方向から押圧されたリング状部材14は、内側に向かって圧縮変形する。この図からも明らかなように、リング状部材14の外側部分が前後方向から圧縮されることで変形し、リング状部材14の内側部分が管状部材11に押し込まれるようになる。
このように変形したリング状部材14が、内側に向かって管状部材11を押圧変形させることで、管状部材11は、内側筒状部17側に押し付けられ、その前後方向における位置が固定される。また、管状部材11の内側側面が、内側筒状部17の外側側面に密着され、使用状況下にて管状部材11の内部に大きな圧力が作用したとしても、両者の間から流体が外部に漏出してしまうことが抑止される。
本形態では、リング状部材14を後方に向かって押圧する側面部19を後方に向かって突出する湾曲面とし、リング状部材14を前方に向かって押圧する側面部20を前方に向かって突出する湾曲面としている。このように、側面部19、20を湾曲面とすることで、側面部19、20がリング状部材14を内側に向かって押し出す量が増加し、リング状部材14を内側に向かって押圧する効果を大きくし、管状部材11をより強固に固定することができる。
また、側面部19、20は、それぞれ湾曲して突出する湾曲面を呈している。このようにすることで、湾曲面である側面部19、20がリング状部材14に対してソフトに当接するので、側面部19、20が金属材料からなる面であっても、側面部19、20が接触することでリング状部材14が破損してしまうことが防止されている。また、袋ナット13と本体部12とを螺合させる際においても、側面部19、20はリング状部材14の側面にソフトに当接しながら摺動するようになるので、この螺合させる工程にてリング状部材14が破損してしまうことも防止されている。
更に、本体のリング状部材14は、その途中に継ぎ目がない輪状の部材である。従って、管状部材11の外周面に対して全周的に押圧力を付与し、管状部材11と内側筒状部17との密着性を向上させ、両者の離脱を防止するとともに、両者の間から流体が外部に漏出することを抑止している。更にまた、リング状部材14は、その途中に継ぎ目がない輪状の部材であることから、袋ナット13の側面部20および外側筒状部18の側面部19が、リング状部材14の表面を回転しつつ摺動しても、リング状部材14が変形してしまうことが防止されている。
更にまた、本形態では、上記したように、内側筒状部17の前端付近に凹状部22を形成しており、この凹状部22は、前後方向においてリング状部材14と同程度の位置または前方に配置されている。そのようにすることで、管状部材11の外側部分がリング状部材14で押圧されて固定されると共に、管状部材11の内側部分が凹状部22に食い込んで固定される。よって、管状部材11と本体部12との接合力が、更に向上されている。
また、本形態では、上記したように、内側に向かって押圧されるリング状部材14で管状部材11を固定しているので、背景技術のような止水パッキンを不要にして、管継手10を構成する部品点数を削減することができる。
更に、本形態では、袋ナット13と本体部12とを螺合させる際に、管状部材11が共回りすることが抑止されている。具体的には、かかる螺合を行う際には、袋ナット13の側面部20と、本体部12の側面部19は、リング状部材14に接触することになるが、両者の螺合が終了する直前までは、側面部20とリング状部材14とは線接触しており、側面部19とリング状部材14も線接触している。また、リング状部材14と管状部材11も線接触している。従って、管状部材11に伝わる回転力が抑制され、管状部材11が共回りすることが抑止されている。更に、リング状部材14の外周面には、その耐久性を向上させるために潤滑油が塗布されていることによっても、上記した回転力の伝導が抑制されている。
また、袋ナット13と本体部12とを螺合させる末期時には、内側筒状部17の凹状部22に管状部材11か嵌合しているので、凹状部22の端面および側面の摩擦抵抗が大きくなり、管状部材11の回転が防止されている。更には、上記した螺合を行う際に、確認孔15に管状部材11が部分的に食い込むことで、管状部材11の回転が抑止されている。
図2(C)を参照して、上記のように、袋ナット13と本体部12とを螺合させると、袋ナット13の後方端部が、本体部12の拡径部21の前方側側面に当接する。この当接により、前後方向における、袋ナット13と本体部12との相対的位置が規定される。一方、袋ナット13の側面部20と本体部12の側面部19とは当接しておらず、側面部20と側面部19とは、所定距離L1で離間している。このように、袋ナット13の後端部分を本体部12の拡径部21に当接させ、袋ナット13の側面部20と本体部12の側面部19とを当接させないことで、本体部12と袋ナット13とが当接する箇所を一箇所のみとし、両者の相対的位置を一義的に決定することができる。
更に、上記したように、使用状況下では、リング状部材14は側面部20および側面部19で前後方向に押圧されるが、側面部20および側面部19を離間させることで、側面部20および側面部19が過度にリング状部材14を押圧することがなく、リング状部材14が破損してしまうことを防止している。
上記した本形態の管継手10に対して耐圧試験を行った結果、管状部材11に対して4MPaの圧力を付与しても、管継手10と管状部材11との間から漏水はなく、この値は規格値を十分に超えるものである。従って、使用状況下において、管継手10の接続部からの流体が外部に流出することはないものと考えられる。
更に、上記した管継手10の引抜強度を計測した結果、降伏荷重は1545Nであり、この値も、規格値を十分に超えるものであり、使用状況下に於いて管状部材11が本体部12から離脱する恐れはないものと考えられる。
次に、図3から図5を参照して、他の形態にかかる管継手40を説明する。ここで説明する管継手40の基本的な構成および使用方法は上記した管継手10と同様であり、相違点は、管継手40の後方部分の着脱を容易とするキャップ57等(プラグ接続機構)を備えていることにある。以下では、その相違点を中心に説明する。
図3は、管継手40を示す斜視図である。管継手40は、前方から袋ナット43、本体部42、本体54およびキャップ57を具備している。図1に示した管継手10では、その後方端部に形成される接続部16は、例えば水道栓などの固定された部位に接続される。一方、ここに図示する管継手40の後端部分には、後述するプラグを簡易な作業で挿入することができる。このようにすることで、管継手40の前方部分には、管状部材41を接続することができるとともに、管継手40の後方部分には、図示しないプラグを介して他の管状部材を接続することができる。また、管継手40においても、本体部42には、管状部材41の挿入状況を確認するための確認孔45が形成されている。
図4を参照して、管継手40の構成を詳述する。図4は、管継手40を構成する各部材を前後方向に離して示す斜視図である。管継手40は、管状部材41を固定するための部材として、袋ナット43、リング状部材44および本体部42を有しており、これらの部材の形状と機能は、上記した管継手10の場合と同様である。
管継手40では、本体部42の後方部分に形成される接続部46に、筒状の本体54が螺合されている。そして、両者の間には、前方から、バルブスプリング47、バルブ48、パッキン49、Oリング50、ワッシャー51、リングスプリング52、スライドリング53が配置されている。また、本体54の円周沿いに等間隔に形成された孔部には、鋼球55が収納されている。
本体54の外側には、本体54に対して前後方向および回転方向に移動可能なようにキャップ57が配置されている。本体54とキャップ57との間には、キャップスプリング56が配置されている。更に、本体54からキャップ57が離脱することを防止するためのストップリング58が、本体54の後方側に嵌めこまれている。
図5を参照して、上記した管継手40の構成を更に詳述する。図5(A)はプラグ60が挿入されている管継手40を示す断面図であり、図5(B)はプラグ60が挿入されていない管継手40を示す断面図である。
図5(A)を参照して、先ず、管継手40の前方部分には、袋ナット43が本体部42に螺合されており、袋ナット43と本体部42でリング状部材44が押圧されている。リング状部材44で管状部材41が本体部42に固定される原理は、上記した通りである。
本体部42の内部には、前方から、バルブスプリング47、バルブ48およびパッキン49が収納されている。バルブスプリング47はバルブ48を後方に付勢しているが、プラグ60が挿入されている状況下では、バルブ48はパッキン49と離間しており、両者の間には間隙が形成されている。この間隙を介して、管状部材41の内部空間とプラグ60の内部空間とは連通している。
パッキン49の後方側には、ワッシャー51で支えられたOリング50、バネで後方に向かって付勢されたスライドリング53が配置されている。Oリング50は、例えば樹脂からなる部材であり、挿入されたプラグ60の外周面に当接して気密性を確保するための部材である。スライドリング53は、挿入されたプラグ60の外周面に当接して、リングスプリング52の付勢力でプラグ60を後方に向かって押圧している部材である。
本体54の孔部に配置された鋼球55は、キャップ57で内側に押し出されている。押し出された鋼球55が、プラグ60の縮径部分に嵌合することで、プラグ60は管継手40に嵌合している。キャップ57は、キャップスプリング56で後方に向かって付勢されている。
上記構成により、プラグ60と管状部材41とは気密状態で接続される。
図5(B)を参照して、管継手40からプラグ60を離脱させる際には、先ず、本体54に対してキャップ57を所定方向に回転させた後に、キャップスプリング56の付勢力に対抗しながら、キャップ57を前方に向かって移動させる。そのようにすると、鋼球55が外側に向かって移動し、プラグ60の縮径部から鋼球55が外れ、プラグ60が管継手40から離脱する。この時、リングスプリング52で付勢されているスライドリング53が後方に移動し、鋼球55を内側から支える。
プラグ60が離脱することで、バルブスプリング47で付勢されているバルブ48が後方に移動し、パッキン49の開口をバルブ48が塞ぐことで、バルブ48よりも前方部分の気密性が確保される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
例えば、図2(C)を参照して、側面部19、20の断面形状は、曲面以外の形状であっても良く、例えば、多角形形状であっても良い。
10 管継手
11 管状部材
12 本体部
13 袋ナット
14 リング状部材
15 確認孔
16 接続部
17 内側筒状部
18 外側筒状部
19 側面部
20 側面部
21 拡径部
22 凹状部
40 管継手
41 管状部材
42 本体部
43 袋ナット
44 リング状部材
45 確認孔
46 接続部
47 バルブスプリング
48 バルブ
49 パッキン
50 Oリング
51 ワッシャー
52 リングスプリング
53 スライドリング
54 本体
55 鋼球
56 キャップスプリング
57 キャップ
58 ストップリング
60 プラグ
100 管継手
101 袋ナット
102 リング
103 胴
104 樹脂管
105 スリーブ
106 端部
107 内面
108 樹脂管点検孔
109 止水パッキン


Claims (1)

  1. 流体が内部を流通する管状部材の端部を固定する管継手であり、
    前記管状部材に向かう側である一方側に配置され、前記管状部材に挿入される内側筒状部と、
    前記内側筒状部よりも半径方向外側に配置された外側筒状部と、
    前記管状部材の端部が挿通されると共に、前記外側筒状部に螺合する袋ナットと、
    前記管状部材が挿通され、前記外側筒状部の前記一方側を向く側面と、前記袋ナットの前記一方側の反対側である他方側を向く側面との間に配置され、断面形状が略円形であるリング状部材と、
    前記外側筒状部よりも前記他方側に形成されて、前記外側筒状部よりも径が大きい拡径部と、
    前記拡径部を貫通し、前記内側筒状部の後端部分に対応する位置に形成された確認孔と、を具備し、
    前記外側筒状部の前記一方側の前記側面は、前記一方側に向かって膨らむ形状を呈しており、
    前記袋ナットの前記他方側の前記側面は、前記他方側に向かって膨らむ形状を呈しており、
    前記外側筒状部の前記側面および前記袋ナットの前記側面は、湾曲して膨らむ形状を呈し、更に、前記外側筒状部の前記側面および前記袋ナットの前記側面は、半径方向に沿う直線に関して線対称な形状であり、
    前記袋ナットを前記外側筒状部に螺合させると、前記袋ナットの他方側の端部が前記拡径部の一方側の端部に当接し、前記袋ナットの前記側面と前記外側筒状部の前記側面とは離間し、
    前記側面部よりも一方側の前記袋ナットの内径は、前記管状部材の外径と略同一であり、
    前記側面部よりも他方側の前記外側筒状部の内径は、前記管状部材の外径と略同一であることを特徴とする管継手。

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