JP6717220B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、直流電源と負荷との間に設けられる、DC−DCコンバータやDC−ACインバータなどの電力変換装置に関する。
たとえば、直流電源の電圧を昇圧または降圧して負荷へ供給するDC−DCコンバータは、各種機器の電源装置として今日広く用いられている。入力側と出力側がトランスによって絶縁された絶縁型DC−DCコンバータでは、トランスの一次側に、直流電源の直流電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング回路が設けられ、トランスの二次側に、変換された交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路が設けられている。
このような絶縁型DC−DCコンバータにおいては、一次側のスイッチング回路の動作を制御する制御部と、二次側の出力電圧を検出する電圧検出器とが設けられる。電圧検出器で検出された出力電圧は、フィードバック信号として一次側の制御部に入力される。制御部は、このフィードバック信号に基づいて、スイッチング回路のスイッチング素子を駆動するための駆動信号を生成し、この駆動信号によりスイッチング素子をオン・オフさせる。駆動信号としては、PFM(Pulse Frequency Modulation)信号や、PWM(Pulse Width Modulation)信号などが用いられる。
絶縁型DC−DCコンバータでは、入力側と出力側とが絶縁されているので、上述したフィードバック信号を信号線によって、直接出力側から入力側へ伝送することはできない。このため、フィードバック経路に、トランスやフォトカプラなどの絶縁通信部が必要となる。絶縁通信部は、出力側の電圧検出器からのフィードバック信号を受信し、これを絶縁しつつ入力側の制御部へ送信する。特許文献1、2には、このような絶縁通信部を備えた絶縁型DC−DCコンバータが記載されている。
特許文献3には、入力電圧、出力電流、および周囲温度をそれぞれ検出するセンサと、これらのセンサの各検出値とスイッチング素子の駆動信号のオン時間との関係を示したテーブルとを設け、各センサの検出値とテーブルとを用いて、スイッチング素子の駆動信号のオン時間を設定することが記載されている。特許文献4には、入力電圧と出力電流の各検出値を制御部に入力し、入力電圧および出力電流の増減に応じて、スイッチング素子のオン期間を制御することが記載されている。
ところで、電力変換装置には、DC−DCコンバータ単体から構成されるものだけでなく、DC−DCコンバータ(第1変換部)の後段に、DC−ACコンバータや他のDC−DCコンバータなど(第2変換部)が設けられたものがある。このような電力変換装置では、第2変換部もスイッチング回路を備えており、このスイッチング回路を制御するための制御部(第2制御部)が、第1変換部の制御部(第1制御部)とは別に設けられる。そして、第1制御部と第2制御部とは、前述の絶縁通信部により絶縁されている。
第1制御部は、第1変換部の出力電圧に基づいて、第1変換部のスイッチング回路を駆動するための駆動信号の生成に必要な指令値を演算し、この指令値に基づいて駆動信号を生成する。同様に、第2制御部は、第2変換部の出力電圧に基づいて、第2変換部のスイッチング回路を駆動するための駆動信号の生成に必要な指令値を演算し、この指令値に基づいて駆動信号を生成する。
特開2014−53981号公報 特開2014−60850号公報 特開平11−113252号公報 特開平11−136938号公報
本発明は、第1変換部と第2変換部とを有する電力変換装置において、第1変換部の動作を制御する第1制御部の演算負荷を軽減するとともに、入力電圧の変動に対する第1制御部の応答性を向上させることを課題としている。
本発明に係る電力変換装置は、直流電源と負荷との間に設けられる電力変換装置であって、直流電源の電圧が入力される第1変換部と、この第1変換部の出力電圧が入力される第2変換部と、第1変換部の動作を制御する第1制御部と、第2変換部の動作を制御する第2制御部とを備えている。第1変換部は、入力側と出力側が絶縁されていて、入力側に直流電源の電圧をスイッチングする第1スイッチング回路を有している。第2変換部は、第1変換部の出力電圧をスイッチングする第2スイッチング回路を有している。第1制御部は、第1スイッチング回路を駆動する第1駆動信号を第1変換部へ出力し、第2制御部は、第2スイッチング回路を駆動する第2駆動信号を第2変換部へ出力する。電力変換装置には、さらに、第1変換部の入力電圧を検出する第1電圧検出器と、第1変換部の出力電圧を検出する第2電圧検出器と、第1制御部と第2制御部との間に両制御部を絶縁するように設けられた絶縁通信部とが設けられている。第2制御部は、第2電圧検出器で検出された出力電圧に基づいて、第1駆動信号の生成に必要な第1指令値を演算し、当該第1指令値を、絶縁通信部を介して第1制御部へ送信する。第1制御部は、第1電圧検出器で検出された入力電圧に応じて、第2制御部から受信した第1指令値を制限して、制限された第1指令値である制限指令値を算出し、当該制限指令値に基づいて第1駆動信号を生成する。第2制御部は、さらに、第2駆動信号の生成に必要な第2指令値を演算し、当該第2指令値に基づいて第2駆動信号を生成する。
このような電力変換装置によれば、第1駆動信号の生成に必要な第1指令値が、第2制御部で演算され、第1制御部は、第2制御部から絶縁通信部を介して、第1指令値を受信する。このため、第1制御部では、第1指令値の演算が不要となり、第2制御部から受信した第1指令値に基づいて、第1駆動信号を生成するだけでよいので、第1制御部の演算負荷を軽減することができる。また、第1変換部の入力電圧に応じて第1指令値を制限するので、入力電圧が急変した場合でも、第1制御部が直ちに制限処理を行うことができる。このため、入力電圧の変動に対する第1制御部の応答性が向上し、迅速な制御が可能となる。
本発明において、絶縁通信部は、第1絶縁通信部と第2絶縁通信部とからなり、第2制御部は、第1絶縁通信部を介して第1指令値を第1制御部へ送信し、第1制御部は、第2絶縁通信部を介して制限指令値を第2制御部へ送信する。
この場合、第2制御部は、第1変換部の出力電圧の目標値と第2電圧検出器で検出された検出値との偏差、および第1制御部から受信した制限指令値に基づいて、第1指令値を算出してもよい。
本発明において、第1制御部は、第2制御部から受信した第1指令値が、所定の制限範囲内にあるか否かを判定し、第1指令値が制限範囲内にある場合は、当該第1指令値を制限せず、第1指令値が制限範囲の上限値を超えている場合は、当該第1指令値を上限値に制限し、第1指令値が制限範囲の下限値に満たない場合は、当該第1指令値を下限値に制限してもよい。
この場合、第1電圧検出器で検出された入力電圧に対して、複数の電圧範囲が設定され、これらの電圧範囲のそれぞれに対して制限範囲が設定され、これらの制限範囲のそれぞれに対して、上限値および下限値が設定されていてもよい。
上限値は、電圧範囲のそれぞれに対して同じ値であり、下限値は、電圧範囲に応じて異なる値であり、入力電圧の大きい電圧範囲ほど大きい値であってもよい。あるいは逆に、下限値は、電圧範囲のそれぞれに対して同じ値であり、上限値は、電圧範囲に応じて異なる値であり、入力電圧の大きい電圧範囲ほど小さい値であってもよい。
本発明において、第1駆動信号は、PFM(Pulse Frequency Modulation)信号であり、第1指令値は、PFM信号の周波数であってもよい。
本発明において、第1駆動信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号であり、第1指令値は、PWM信号のデューティ値であってもよい。
本発明によれば、第1変換部と第2変換部とを有する電力変換装置において、第1変換部の動作を制御する第1制御部の演算負荷を軽減できるとともに、入力電圧の変動に対する第1制御部の応答性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による電力変換装置の回路図である。 第1制御指令信号と第1駆動信号の一例を示すタイムチャートである。 第1制御指令信号と第1駆動信号の他の例を示すタイムチャートである。 指令値制限部の具体的構成を示すブロック図である。 指令値の制限範囲の例を示す図である。 指令値の制限範囲の他の例を示す図である。 指令値制限処理の手順を示すフローチャートである。 第1演算制御部の具体的構成を示すブロック図である。 第1制御指令信号と第1駆動信号のさらに他の例を示すタイムチャートである。 第1制御指令信号と第1駆動信号のさらに他の例を示すタイムチャートである。 第1制御指令信号と第1駆動信号のさらに他の例を示すタイムチャートである。 第1制御指令信号と第1駆動信号のさらに他の例を示すタイムチャートである。 本発明の他の実施形態による電力変換装置の回路図である。
本発明に係る電力変換装置の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一の符号を付してある。
最初に、図1を参照して、電力変換装置の構成につき説明する。図1において、電力変換装置100は、直流電源Bと負荷6との間に設けられる。この電力変換装置100は、バッテリ(直流電源B)の電圧を昇圧または降圧して交流に変換し、交流電源を使用する家電製品(たとえばヘアドライヤー、掃除機)などの負荷6へ供給する電源装置として用いられる。
電力変換装置100には、第1変換部1、第2変換部2、第1制御部3、第2制御部4、第1絶縁通信部51、第2絶縁通信部52、第1電圧検出器V1、第2電圧検出器V2、第3電圧検出器V3、電流検出器A、およびスイッチSWが備わっている。第1変換部1には、スイッチSWを介して直流電源Bの電圧が入力され、第2変換部2には、第1変換部1の出力電圧が入力される。第1制御部3は、第1変換部1の動作を制御し、第2制御部4は、第2変換部2の動作を制御する。第1絶縁通信部51および第2絶縁通信部52は、第1制御部3と第2制御部4との間に設けられている。第1電圧検出器V1は、第1変換部1の入力電圧を検出する。第2電圧検出器V2は、第1変換部1の出力電圧を検出する。第3電圧検出器V3は、第2変換部2の出力電圧を検出する。電流検出器Aは、第2変換部2の出力電流を検出する。
第1変換部1は、直流電源Bの電圧をスイッチングして昇圧または降圧する、公知のDC−DCコンバータからなる。第1変換部1の入力側と出力側は、トランスTRによって絶縁されている。トランスTRの一次側(入力側)には、第1スイッチング回路11、インダクタL1、コンデンサC1、および一次巻線W1が設けられている。トランスTRの二次側(出力側)には、ダイオードD1〜D4、コンデンサC2、および二次巻線W2が設けられている。
トランスTRの一次側において、第1スイッチング回路11は、直流電源Bの電圧をスイッチングする回路であって、ブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q1〜Q4を有している。これらのスイッチング素子Q1〜Q4は、それぞれMOS型のFETからなる。スイッチング素子Q1、Q3のドレインは、スイッチSWを介して直流電源Bの正極に接続される。スイッチング素子Q1、Q3のソースは、それぞれスイッチング素子Q2、Q4のドレインに接続されている。スイッチング素子Q2、Q4のソースは、グランドに接地されている。スイッチング素子Q1〜Q4の各ゲートは、第1制御部3の後述する第1駆動信号生成部31に接続されている(接続線の図示は省略)。
インダクタL1の一端は、スイッチング素子Q1、Q2の接続点に接続されている。インダクタL1の他端は、一次巻線W1の一端に接続されている。一次巻線W1の他端には、コンデンサC1の一端が接続されている。コンデンサC1の他端は、スイッチング素子Q3、Q4の接続点に接続されている。なお、インダクタL1としてトランスTRの漏れインダクタンスを利用する場合もある。
トランスTRの二次側において、4つのダイオードD1〜D4は、ブリッジ接続されていて整流回路を構成している。コンデンサC2は、平滑用のコンデンサである。ダイオードD1、D3のカソードは、コンデンサC2の一端とともに、第1変換部1の出力ラインaに接続されている。ダイオードD1、D3のアノードは、それぞれダイオードD2、D4のカソードに接続されている。ダイオードD2、D4のアノードは、コンデンサC2の他端とともに、第1変換部1の出力ラインbに接続されている。出力ラインbは、グランドに接地されている。二次巻線W2の一端は、ダイオードD1、D2の接続点に接続され、二次巻線W2の他端は、ダイオードD3、D4の接続点に接続されている。
第2電圧検出器V2は、出力ラインa、b間の電圧、すなわち第1変換部1の出力電圧を検出する。第2電圧検出器V2で検出された電圧は、フィードバック信号として、第2制御部4の後述する第1制御演算部41に与えられ、また後述する第2制御演算部42にも与えられる。
第2変換部2は、第1変換部1の出力電圧を降圧して交流電圧に変換する、公知のDC−ACインバータからなる。第2変換部2には、第2スイッチング回路21、インダクタL2、インダクタL3、およびコンデンサC3が設けられている。
第2スイッチング回路21は、第1変換部1から出力される直流電圧をスイッチングする回路であって、ブリッジ接続された4つのスイッチング素子Q5〜Q8を有している。これらのスイッチング素子Q5〜Q8も、それぞれMOS型のFETからなる。スイッチング素子Q5、Q7のドレインは、第1変換部1の出力ラインaに接続されている。スイッチング素子Q5、Q7のソースは、それぞれスイッチング素子Q6、Q8のドレインに接続されている。スイッチング素子Q6、Q8のソースは、第1変換部1の出力ラインbに接続されている。スイッチング素子Q5〜Q8の各ゲートは、第2制御部4の後述する第2駆動信号生成部43に接続されている(接続線の図示は省略)。
インダクタL2の一端は、スイッチング素子Q5、Q6の接続点に接続されている。インダクタL2の他端は、コンデンサC3の一端とともに、第2変換部2の出力ラインcに接続されている。インダクタL3の一端は、スイッチング素子Q7、Q8の接続点に接続されている。インダクタL3の他端は、コンデンサC3の他端とともに、第2変換部2の出力ラインdに接続されている。出力ラインc、dには、負荷6が接続される。
第3電圧検出器V3は、出力ラインc、d間の電圧、すなわち第2変換部2の出力電圧を検出する。電流検出器Aは、出力ラインc、dに流れる電流、すなわち第2変換部2の出力電流を検出する。第3電圧検出器V3で検出された電圧と、電流検出器Aで検出された電流とは、それぞれフィードバック信号として、後述する第2制御演算部42に与えられる。
第1制御部3は、マイクロコンピュータからなり、第1スイッチング回路11を駆動するための第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部31と、第1駆動信号の指令値(後述)を制限する指令値制限部32とを有している。第2制御部4も、マイクロコンピュータからなり、第2スイッチング回路21を駆動するための第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部43を有している。また、第2制御部4には、第1制御演算部41と、第2制御演算部42と、メモリ44とが備わっている。
第1制御演算部41は、第2電圧検出器V2で検出された電圧に基づいて、第1駆動信号の生成に必要な第1指令値を演算する。第2制御演算部42は、第2電圧検出器V2で検出された電圧と、第3電圧検出器V3で検出された電圧と、電流検出器Aで検出された電流とに基づいて、第2駆動信号の生成に必要な第2指令値を演算する。なお、これらの指令値は、具体的には、たとえば信号の周波数やデューティ値である(詳細は後述)。メモリ44には、第1変換部1の出力電圧の目標値が記憶されている。この目標値は、予め定められた一定値である。
第1絶縁通信部51および第2絶縁通信部52は、第1制御部3と第2制御部4との間に、両制御部3、4を絶縁するように設けられている。これらの絶縁通信部51、52としては、たとえばパルストランスが用いられる。また、パルストランスに代えて、フォトカプラを用いることもできる。
第1絶縁通信部51の入力側(受信側)は、第2制御部4の第1制御演算部41に接続され、出力側(送信側)は、第1制御部3の指令値制限部32に接続されている。第1絶縁通信部51は、第1制御演算部41から受信した信号を、絶縁しつつ指令値制限部32へ送信する。第2絶縁通信部52の入力側(受信側)は、第1制御部3の指令値制限部32の出力に接続され、出力側(送信側)は、第2制御部4の第1制御演算部41に接続されている。第2絶縁通信部52は、指令値制限部32から受信した信号を、絶縁しつつ第1制御演算部41へ送信する。
第1電圧検出器V1で検出された第1変換部1の入力電圧は、第1制御部3の指令値制限部32に与えられる。指令値制限部32の出力信号は、第1駆動信号生成部31に入力されるとともに、上述したように第2絶縁通信部52を介して、第2制御部4の第1制御演算部41に入力される。
次に、上記構成からなる電力変換装置100の動作を説明する。以下では、公知の回路からなる第1変換部1と第2変換部2の動作については簡単に説明し、本発明の特徴である第1制御部3および第2制御部4の動作について詳細に説明する。
第1変換部1は、スイッチSWがオンし、第1制御部3から第1駆動信号が入力されることにより、動作を開始する。第1スイッチング回路11では、スイッチング素子Q1〜Q4が、第1駆動信号生成部31から与えられる第1駆動信号Sg1〜Sg4によりオン・オフ動作を行う。第1駆動信号は、たとえば、図2の(b)〜(e)に示されているような、PFM(Pulse Frequency Modulation:パルス周波数変調)信号である。(b)〜(e)のPFM信号Sg1〜Sg4は、それぞれスイッチング素子Q1〜Q4のゲートに与えられる。PFM信号がH(ハイレベル)の区間ではスイッチング素子がオンとなり、PFM信号がL(ローレベル)の区間ではスイッチング素子がオフとなる。
このPFM信号により、スイッチング素子Q1、Q4が対をなしてオン・オフし、スイッチング素子Q2、Q3が対をなしてオン・オフすることで、直流電源Bの電圧がスイッチングされ、交流電圧に変換される。この交流電圧は、インダクタL1、トランスTRの励磁インダクタンス、およびコンデンサC1によるLLC共振動作により昇圧され、トランスTRの二次側に伝達される。トランスTRの二次側では、昇圧された交流電圧がダイオードD1〜D4で整流され、コンデンサC2で平滑された後、直流電圧として出力ラインa、bへ出力される。
第2変換部2の第2スイッチング回路21では、スイッチング素子Q5〜Q8が、第2駆動信号生成部43から与えられる第2駆動信号Sg5〜Sg8によりオン・オフ動作を行う。この第2駆動信号は、本実施形態ではPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号である(図示は省略)。この信号により、スイッチング素子Q5、Q8が対をなしてオン・オフし、スイッチング素子Q6、Q7が対をなしてオン・オフすることで、第1変換部1から出力された直流電圧がスイッチングされ、交流電圧に変換される。この交流電圧は、平滑用のインダクタL2、L3により平滑化されて降圧された後、出力ラインc、dへ出力されて負荷6に供給される。
ところで、第1駆動信号生成部31において図2(b)〜(e)のようなPFM信号Sg1〜Sg4を生成するためには、第1変換部1の出力電圧、すなわち第2電圧検出器V2の検出値のフィードバックにより、PFM信号の生成に必要な指令値(第1指令値)を算出する必要がある。PFM信号の場合は、図2(b)に示した周波数f1〜f3が第1指令値となる。従来は、第1変換部1の出力電圧を一次側の第1制御部3にフィードバックして、第1制御部3で第1指令値の演算を行っていたが、本発明では、第1変換部1の出力電圧を二次側の第2制御部4にフィードバックして、第1制御演算部41で第1指令値の演算を行う。この演算の詳細については後述する。
第1制御演算部41は、演算した第1指令値に基づき、図2(a)に示すような第1制御指令信号Sc1を生成する。この第1制御指令信号Sc1は、演算された周波数f1〜f3(第1指令値)を持ったPFM信号である。つまり、第1制御指令信号Sc1は、第1指令値を含む信号である。第1制御演算部41は、この第1制御指令信号Sc1を、第1絶縁通信部51を介して第1制御部3の指令値制限部32へ送信する。
指令値制限部32は、第1制御指令信号Sc1を受信すると、第1電圧検出器V1の検出値に応じて、第1指令値に制限をかける処理を行う。この制限処理については、後で詳細に説明する。第1駆動信号生成部31は、指令値制限部32から出力される第1指令値(周波数)に基づいて、第1駆動信号であるPFM信号を生成する。具体的には、図2において、(a)のように、第1制御指令信号Sc1の周波数がf1→f2→f3と変化した場合、第1駆動信号生成部31は、これに追従して(b)〜(e)のように、周波数がf1→f2→f3と変化するPFM信号Sg1〜Sg4を生成する。(c)、(d)のPFM信号は、(b)、(e)のPFM信号を反転した信号となっている。また、前述のように、スイッチング素子Q1、Q4が対をなしてオン・オフするので、(b)と(e)のPFM信号は同じ信号となり、スイッチング素子Q2、Q3が対をなしてオン・オフするので、(c)と(d)のPFM信号は同じ信号となる。
一方、第2制御部4においては、第2駆動信号の生成に必要な第2指令値を、第2制御演算部42が演算する。これは従来から行われている処理である。第2制御演算部42は、電圧検出器V2、V3の各検出値と、電流検出器Aの検出値とに基づいて、第2駆動信号(PWM信号)の第2指令値(デューティ値)を演算し、この第2指令値を含む第2制御指令信号Sc2を第2駆動信号生成部43へ出力する。第2駆動信号生成部43は、第2制御指令信号Sc2により与えられる第2指令値に基づいて、第2スイッチング回路21を駆動するPWM信号Sg5〜Sg8を生成する。
なお、上記の例では、第1駆動信号がPFM信号であったが、第1駆動信号は図3(b)〜(e)に示されているような、PWM信号であってもよい。PWM信号の場合は、図3(b)に示したデューティ値D1〜D3が、第1指令値となる。TはPWM信号の周期を表している。第1制御演算部41は、生成すべきPWM信号のデューティ値(第1指令値)を演算し、その演算結果に基づき、図3(a)に示すような第1制御指令信号Sc1を生成する。この第1制御指令信号Sc1は、演算されたデューティ値D1〜D3を持ったPWM信号、すなわち第1指令値を含む信号である。第1制御演算部41は、この第1制御指令信号Sc1を、第1絶縁通信部51を介して第1制御部3の指令値制限部32へ送信する。指令値制限部32は、第1制御指令信号Sc1を受信すると、前述のPFM信号の場合と同様の制限処理を行い、第1駆動信号生成部31は、デューティ値がD1→D2→D3と変化するPWM信号Sg1〜Sg4を生成する。
次に、指令値制限部32における指令値の制限処理について、図4〜図7を参照しながら説明する。
図4は、指令値制限部32の具体的な構成を示している。指令値制限部32は、指令値制限範囲選択部32aと、指令値制限処理部32bとを有している。指令値制限範囲選択部32aには、第1電圧検出器V1で検出された第1変換部1の入力電圧が入力される。指令値制限範囲選択部32aは、この入力電圧の値に応じて、第1指令値の制限範囲を選択する。
詳しくは、指令値制限範囲選択部32aにおいて、たとえば図5に示すような指令値の制限範囲が設定されている。すなわち、第1電圧検出器V1で検出された入力電圧に対して、複数の電圧範囲A〜Eが設定され、これらの電圧範囲A〜Eのそれぞれに対して、指令値の制限範囲A〜Eが設定されている。また、制限範囲A〜Eのそれぞれに対して、上限値と下限値が設定されている。ここでは、上限値は、電圧範囲A〜Eのそれぞれに対して同じ値Yとなっている。一方、下限値は、電圧範囲A〜Eに応じて異なる値X1〜X5であり、入力電圧の大きい電圧範囲ほど大きい値となっている(X1<X2<X3<X4<X5)。すなわち、入力電圧が大きいほど、指令値は狭い範囲に制限される。
指令値制限範囲選択部32aは、入力電圧の値に応じて、図5の電圧範囲A〜Eのいずれかを選択し、当該電圧範囲に対応する制限範囲の上限値と下限値を、指令値制限処理部32bへ出力する。たとえば、入力電圧の値が図5の電圧範囲Cに属する場合は、指令値制限範囲選択部32aは、電圧範囲Cに対応する制限範囲Cを選択し、当該制限範囲Cの上限値Yと下限値X3とを、指令値制限処理部32bへ出力する。
指令値制限処理部32bは、第2制御部4から与えられる第1指令値と、指令値制限範囲選択部32aから与えられる制限範囲の上限値および下限値とに基づいて、第1指令値に対する制限処理を行い、制限指令値を出力する。この制限指令値には、制限された第1指令値と、制限されない第1指令値の両方が含まれる。指令値制限処理の詳細が、図7のフローチャートに示されている。
図7において、指令値制限処理部32bは、第1指令値を制限範囲と比較し(ステップS1)、第1指令値が制限範囲内か否かを判定する(ステップS2)。判定の結果、第1指令値が制限範囲内であれば、第1指令値は制限をかけずにそのままとする(ステップS3)。たとえば、図5において、電圧範囲がBの場合に、第1指令値が下限値X2以上で、かつ上限値Y以下であれば、制限指令値は第1指令値となる。
一方、第1指令値が制限範囲内になく、上限値を超えている場合は、第1指令値を上限値に制限する(ステップS4)。たとえば、図5において、電圧範囲がBで第1指令値が上限値Yを超えている場合は、第1指令値を上限値Yとする。この場合の制限指令値は上限値Yである。これにより、第1駆動信号の第1指令値である周波数やデューティ値が大きくなり過ぎるのが抑制され、適正なフィードバック制御を行うことができる。
また、第1指令値が制限範囲内になく、下限値に満たない場合は、第1指令値を下限値に制限する(ステップS5)。たとえば、図5において、電圧範囲がBで第1指令値が下限値X2未満である場合は、第1指令値を下限値X2とする。この場合の制限指令値は下限値X2である。これにより、第1駆動信号の第1指令値である周波数やデューティ値が小さくなり過ぎるのが抑制され、適正なフィードバック制御を行うことができる。
ステップS3〜S5を実行した後、指令値制限処理部32bは、制限指令値を出力する(ステップS6)。この制限指令値は、第1駆動信号生成部31に入力される。第1駆動信号生成部31は、制限指令値に基づいてPFM信号やPWM信号のような第1駆動信号を生成する。
図6は、指令値の制限範囲の他の例を示している。ここでは、下限値が、電圧範囲A〜Eのそれぞれに対して同じ値Xとなっている。上限値は、電圧範囲A〜Eに応じて異なる値Y1〜Y5であり、入力電圧の大きい電圧範囲ほど小さい値となっている(Y1>Y2>Y3>Y4>Y5)。すなわち、図5と同様に、入力電圧が大きいほど、指令値は狭い範囲に制限される。
図8は、第2制御部4の第1演算制御部41の具体的構成を示している。第1演算制御部41には、第2電圧検出器V2から与えられる、第1変換部1の出力電圧の検出値βと、メモリ44(図1)から与えられる、第1変換部1の出力電圧の目標値αと、第2絶縁通信部52を介して指令値制限部32から与えられる制限指令値γとが入力される。第1演算制御部41は、演算器41aと、遅延回路Z−1〜Z−3と、アンプB0〜B3と、遅延回路Z−1〜Z−3と、アンプA1〜A3と、加算器41bとを有している。
演算器41aは、出力電圧の目標値αと検出値βとの差分(α−β)である偏差Eを演算する。遅延回路Z−1〜Z−3は、前回を含む過去の偏差En−1、En−2、En−3を算出する。Eは今回の偏差、En−1は前回(1つ前のタイミング)の偏差、En−2は前々回(2つ前のタイミング)の偏差、En−3は前々々回(3つ前のタイミング)の偏差である。アンプB0〜B3は、各偏差E、En−1、En−2、En−3に対して、ゲインによる重み付けを行う。
遅延回路Z−1〜Z−3は、前回を含む過去の制限指令値Un−1、Un−2、Un−3を算出する。Un−1は前回(1つ前のタイミング)の制限指令値、Un−2は前々回(2つ前のタイミング)の制限指令値、Un−3は前々々回(3つ前のタイミング)の制限指令値である。アンプA1〜A3は、制限指令値の過去値Un−1、Un−2、Un−3に対して、ゲインによる重み付けを行う。
加算器41bは、アンプB0〜B3およびアンプA1〜A3の各出力を加算して、当該加算値を第1指令値として出力する。アンプB0〜B3のゲインをB0〜B3、アンプA1〜A3のゲインをA1〜A3としたとき、第1指令値は次式により算出される。
第1指令値=(E*B0)+(En−1*B1)+(En−2*B2)+(En−3*B3)+(Un−1*A1)+(Un−2*A2)+(Un−3*A3)
上記の式よりわかるように、第1演算制御部41で演算される第1指令値は、第1変換部1の出力電圧の目標値αと検出値βとの偏差(E)、当該偏差の過去値(En−1〜En−3)、および第1制御部3の指令値制限部32から与えられる制限指令値γの過去値(Un−1〜Un−3)に基づいて算出される。従来の一般的な手法に従えば、遅延回路Z−1〜Z−3には、加算器41bの出力すなわち演算された第1指令値が入力されるが、本発明では、第1指令値ではなく、指令値制限部32からフィードバックされた制限指令値γが入力される。このように、二次側(第2制御部4)での第1指令値の演算に、一次側(第1制御部3)で算出された制限指令値を反映させることで、第1指令値の精度が向上する。
上述した実施形態によると、第1スイッチング回路11を駆動する第1駆動信号(PFM信号またはPWM信号)の生成に必要な第1指令値(周波数またはデューティ値)は、第1制御部3ではなく、第2制御部4で演算される。そして、第2制御部4は、演算した第1指令値を、第1制御指令信号Sc1により、第1絶縁通信部51を介して第1制御部3へ送信する。すなわち、従来は第1制御部3で行っていた第1指令値の演算を第2制御部4が行い、第1制御部3は、第2制御部4から第1指令値を受信するようになっている。このため、第1制御部3では、第1指令値の演算が不要となり、第2制御部4から受信した第1指令値に基づいて、第1駆動信号生成部31で第1駆動信号を生成するだけでよいので、第1制御部3の演算負荷を軽減することができる。その結果、第1制御部3に安価なマイクロコンピュータを使用することができる。一方、第2制御部4を構成するマイクロコンピュータは、もともと演算機能を有していることから、第1指令値の演算処理が追加されても、コストが極端に上昇することはない。
なお、第1制御部3と第2制御部4の一方の演算負荷を軽減しようとした場合、第1制御部3に演算処理を集約する(制御演算部41、42を第1制御部3に設ける)と、絶縁通信部5を複数設ける必要があり、部品点数が増えるという問題がある。しかるに、本実施形態のように第2制御部4に演算処理を集約することで、絶縁通信部5は1つで済み、部品点数の増加を抑制することができる。
また、上述した実施形態によると、第1制御部3の指令値制限部32が、第1変換部1の入力電圧(第1電圧検出器V1の検出値)に基づいて、第1指令値に対する制限処理を行っている。第1変換部1の出力電圧(第2電圧検出器V2の検出値)に基づいて制限処理を行った場合は、入力電圧が急変した場合に、二次側でのフィードバック制御の時間遅れにより、一次側で指令値の制限処理が実行されるまでに時間を要する。しかるに、本発明では、入力電圧の急変時に指令値制限部32が直ちに制限処理を行うので、入力電圧の変動に対する第1制御部3の応答性が向上し、迅速な制御が可能となる。
また、上述した実施形態によると、第1制御部3の指令値制限部32から出力される制限指令値が、第2絶縁通信部52を介して、第2制御部4の第1制御演算部41へフィードバックされる。したがって、第2制御部4では、第1駆動信号生成部31から出力される第1駆動信号の、実際の指令値を把握することができる。このため、第1変換部1の出力電圧が、第1指令値の制限によって、第2制御部4が演算した第1指令値から乖離した電圧値であっても、第2制御部4は、異常判定したり誤動作したりすることがない。また、制限指令値のフィードバックによって、第1制御演算部41は、制限指令値を反映した適正な第1指令値を算出することができる。
以上の説明においては、第1制御演算部41が出力する第1制御指令信号Sc1として、図2(a)のPFM信号および図3(a)のPWM信号を例に挙げたが、本発明における第1制御指令信号は、これら以外の信号でもよい。図9〜図12は、第1制御指令信号の他の例を示している。
図9(a)の第1制御指令信号Sc1は、周波数が変化した場合だけ出力されるPFM信号である。図10(a)の第1制御指令信号Sc1は、デューティ値が変化した場合だけ出力されるPWM信号である。図11(a)の第1制御指令信号Sc1は、第1指令値である周波数f1〜f3を2値化した信号である。図12(a)の第1制御指令信号Sc1は、第1指令値であるデューティ値D1〜D3を2値化した信号である。
図13は、本発明の他の実施形態による電力変換装置を示している。図1の電力変換装置100では、第2制御部4に2つの制御演算部41、42が設けられているが、図13の電力変換装置200では、第2制御部4に1つの制御演算部40が設けられている。制御演算部40は、図1の制御演算部41、42が個々に行っていた演算を統合して行う。すなわち、制御演算部40は、第1指令値を演算して、第1制御指令信号Sc1を指令値制限部32へ出力するとともに、第2指令値を演算して、第2制御指令信号Sc2を第2駆動信号生成部43へ出力する。その他の構成については、図1と同じであるので、重複部分の説明は省略する。
本発明では、以上述べた実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
前記の実施形態においては、第2変換部2が、入力側と出力側とが絶縁されていない非絶縁型のDC−ACインバータであったが、第2変換部2は、入力側と出力側とが絶縁された絶縁型のDC−ACインバータであってもよい。この場合、第3電圧検出器V3および電流検出器Aから第2制御部4へ至るフィードバック経路に、絶縁通信部51、52と同様の絶縁通信部が設けられる。
前記の実施形態においては、第2駆動信号生成部43で生成される第2駆動信号がPWM信号であったが、第2駆動信号は、第1駆動信号と同様のPFM信号であってもよい。
前記の実施形態においては、第1変換部1がDC−DCコンバータで、第2変換部2がDC−ACインバータであったが、第1変換部1は、AC−DCコンバータまたはDC−ACインバータであってもよい。また、第2変換部2は、DC−DCコンバータまたはAC−DCコンバータであってもよい。
前記の実施形態においては、スイッチング素子Q1〜Q8としてFETを用いたが、FETの替わりにトランジスタやIGBTなどを用いてもよい。
前記の実施形態においては、第1変換部1の二次側の整流素子としてダイオードD1〜D4を用いたが、ダイオードの替わりにFETを用いてもよい。
前記の実施形態においては、家電製品の電源として用いられる電力変換装置を例に挙げたが、本発明は、家電用以外の電力変換装置にも適用することができる。
1 第1変換部
2 第2変換部
3 第1制御部
4 第2制御部
51 第1絶縁通信部
52 第2絶縁通信部
6 負荷
11 第1スイッチング回路
21 第2スイッチング回路
31 第1駆動信号生成部
32 指令値制限部
40 制御演算部
41 第1制御演算部
42 第2制御演算部
43 第2駆動信号生成部
100、200 電力変換装置
B 直流電源
V1 第1電圧検出器
V2 第2電圧検出器

Claims (8)

  1. 直流電源と負荷との間に設けられる電力変換装置であって、
    前記直流電源の電圧が入力される第1変換部と、
    前記第1変換部の出力電圧が入力される第2変換部と、
    前記第1変換部の動作を制御する第1制御部と、
    前記第2変換部の動作を制御する第2制御部と、を備え、
    前記第1変換部は、入力側と出力側が絶縁されていて、入力側に前記直流電源の電圧をスイッチングする第1スイッチング回路を有し、
    前記第2変換部は、前記第1変換部の出力電圧をスイッチングする第2スイッチング回路を有し、
    前記第1制御部は、前記第1スイッチング回路を駆動する第1駆動信号を前記第1変換部へ出力し、
    前記第2制御部は、前記第2スイッチング回路を駆動する第2駆動信号を前記第2変換部へ出力する、電力変換装置において、
    前記第1変換部の入力電圧を検出する第1電圧検出器と、
    前記第1変換部の出力電圧を検出する第2電圧検出器と、
    前記第1制御部と前記第2制御部との間に、両制御部を絶縁するように設けられた絶縁通信部と、をさらに備え、
    前記第2制御部は、前記第2電圧検出器で検出された出力電圧に基づいて、前記第1駆動信号の生成に必要な第1指令値を演算し、当該第1指令値を、前記絶縁通信部を介して前記第1制御部へ送信し、
    前記第1制御部は、前記第1電圧検出器で検出された入力電圧に応じて、前記第2制御部から受信した前記第1指令値を制限して、制限された第1指令値である制限指令値を算出し、当該制限指令値に基づいて前記第1駆動信号を生成し、
    前記第2制御部は、さらに、前記第2駆動信号の生成に必要な第2指令値を演算し、当該第2指令値に基づいて前記第2駆動信号を生成し、
    前記絶縁通信部は、第1絶縁通信部と第2絶縁通信部とからなり、
    前記第2制御部は、前記第1絶縁通信部を介して、前記第1指令値を前記第1制御部へ送信し、
    前記第1制御部は、前記第2絶縁通信部を介して、前記制限指令値を前記第2制御部へ送信する、ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項に記載の電力変換装置において、
    前記第2制御部は、
    前記第1変換部の出力電圧の目標値と前記第2電圧検出器で検出された検出値との偏差、および前記第1制御部から受信した前記制限指令値に基づいて、前記第1指令値を算出する、ことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記第1制御部は、
    前記第2制御部から受信した前記第1指令値が、所定の制限範囲内にあるか否かを判定し、
    前記第1指令値が前記制限範囲内にある場合は、当該第1指令値を制限せず、
    前記第1指令値が前記制限範囲の上限値を超えている場合は、当該第1指令値を前記上限値に制限し、
    前記第1指令値が前記制限範囲の下限値に満たない場合は、当該第1指令値を前記下限値に制限する、ことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項に記載の電力変換装置において、
    前記第1電圧検出器で検出された入力電圧に対して、複数の電圧範囲が設定され、
    前記電圧範囲のそれぞれに対して、前記制限範囲が設定され、
    前記制限範囲のそれぞれに対して、前記上限値および前記下限値が設定されている、ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項に記載の電力変換装置において、
    前記上限値は、前記電圧範囲のそれぞれに対して同じ値であり、
    前記下限値は、前記電圧範囲に応じて異なる値であり、前記入力電圧の大きい電圧範囲ほど大きい値である、ことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項に記載の電力変換装置において、
    前記下限値は、前記電圧範囲のそれぞれに対して同じ値であり、
    前記上限値は、前記電圧範囲に応じて異なる値であり、前記入力電圧の大きい電圧範囲ほど小さい値である、ことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の電力変換装置において、
    前記第1駆動信号は、PFM(Pulse Frequency Modulation)信号であり、
    前記第1指令値は、前記PFM信号の周波数である、ことを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の電力変換装置において、
    前記第1駆動信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号であり、
    前記第1指令値は、前記PWM信号のデューティ値である、ことを特徴とする電力変換装置。
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