JP6717126B2 - 放射線画像検出器 - Google Patents
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Description
たとえば特許文献1には、光電変換素子上に設けられた蛍光層上に、高屈折率の酸化チタンからなるセラミックス粒子を含む有機樹脂からなる平坦化層が設け、発光光の散乱させることが開示されている。また、特許文献2には、基材上に、有機膜からなる蛍光体下地層を設け、下地層上に蛍光体層(シンチレータ層)を形成し、蛍光体の表面に、金属反射層を設けることが開示されている。特許文献2には、下地層が下引層に相当し、メトキシシランの重合体からなる有機膜(酸化ケイ素膜)を設けることが開示されている。なお、これらの特許文献1および2では、基材上に蛍光体層(シンチレータ層)が直接蒸着により形成されているので、直接蒸着型とも呼ばれる。
放射線を可視光に変換するシンチレータ層と、
シンチレータ層を挟んで、光電変換素子アレイと反対側に位置する反射層と、
シンチレータ層と反射層の間に存在し、画像形成領域でシンチレータ層に接する下引層と、
光電変換素子アレイとシンチレータ層の間に存在する、少なくとも1層以上からなる中間層とを含む放射線検出器であって、
前記シンチレータ層の先端から、光電変換素子アレイに向かって距離50μm以内の箇所を、シンチレータ隣接部Aとし、
前記シンチレータ層の蒸着されている表面から、光電変換素子アレイと反対側に向かって距離5μm以内の箇所を、シンチレータ隣接部Bと規定したとき、
前記シンチレータ隣接部A、シンチレータ隣接部Bのそれぞれに、少なくとも1種類以上の無機物質が含まれており、
かつシンチレータ隣接部A、シンチレータ隣接部Bに含まれる物質のうち、それぞれ最も小さい熱膨張係数を持つ物質間の熱膨張係数差が、1.5×10-5[/K]以下であることを特徴とする放射線検出器。
[2]前記放射線検出器において、
前記シンチレータ隣接部Aに含まれる層が中間層のみであることを特徴とする、[1]に記載の放射線検出器。
[3]前記放射線検出器において、
前記中間層のうちシンチレータに接している層の厚みが1μm以下であることを特徴とする、[1]ないしは[2]に記載の放射線検出器。
[4]前記放射線検出器において、前記シンチレータ隣接部Aが、中間層のうちシンチレータに接している層であることを特徴とする、[1]ないしは[3]に記載の放射線検出器。
[5]前記放射線検出器において、前記下引層の主成分が無機物質であることを特徴とする、[1]ないし[4]のいずれかに記載の放射線検出器。
[6]前記放射線検出器において、前記下引層の熱膨張係数が1.5×10-5[/K]以下であることを特徴とする、[1]ないし[5]のいずれかに記載の放射線検出器。
[7]前記放射線検出器において、前記中間層のうち少なくとも1層の主成分が無機物質であることを特徴とする、[1]ないし[6]のいずれかに記載の放射線検出器。
[8]前記放射線検出器において、前記中間層のうち少なくとも1層の熱膨張係数が1.5×10-5[/K]以下であることを特徴とする、[1]ないし[7]のいずれかに記載の放射線検出器。
[9]前記放射線検出器において、前記下引層が単一の層から構成されてなることを特徴とする、[1]ないし[8]のいずれかに記載の放射線検出器。
[10]前記放射線検出器において、前記下引層の主成分と前記中間層の主成分が同一であることを特徴とする、[1]ないし[9]のいずれかに記載の放射線検出器。
[11]前記放射線検出器において、前記中間層が単一の層から形成されることを特徴とする、[1]ないし[10]のいずれかに記載の放射線検出器。
[12]前記放射線検出器において、前記シンチレータ層が無機物質の結晶からなることを特徴とする、[1]ないし[11]のいずかに記載の放射線検出器。
[13]前記放射線検出器において、前記シンチレータ層の主成分がヨウ化セシウムであることを特徴とする、[12]に記載の放射線検出器。
図1に示すように、前記シンチレータ層の先端(光電変換素子アレイ側の表面)から、直接かつ垂直に光電変換素子アレイに向かって距離50μm以内の箇所を、シンチレータ隣接部Aとし、
前記シンチレータ層の蒸着されている表面(光電変換素子アレイと反対側の表面)から、光電変換素子アレイと反対側に直接かつ垂直に向かって距離5μm以内の箇所を、シンチレータ隣接部Bと規定する。
かつシンチレータ隣接部A、シンチレータ隣接部Bに含まれる物質のうち、それぞれ最も小さい熱膨張係数を持つ物質間の熱膨張係数差が、1.5×10-5[/K]以下である。
以下、各構成部材について順に説明する。
本発明に係る放射線検出器において、支持体は必ずしも必要でない。支持体は、シンチレータ層を形成する蛍光体の土台として用いられるとともに、シンチレータ層の構造を保持する役割を有する。支持体の材料としては、各種のガラス、高分子材料、金属等が挙げられる。なお最終的な放射線検出器において支持体は脱離されていてもよい。
アルミニウムシート、鉄シート、銅シート等の金属シート又はこれらの金属の酸化物の被覆層を有する金属シート;バイオナノファイバーフィルム等を用いることができる。これらは一種単独で用いても積層して用いてもよい。
このような高分子フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、セルロースアセテート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、エポキシ、ポリアミドイミド、ビスマレイミド、フッ素樹脂、アクリル、ポリウレタン、アラミド、ナイロン、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルサルフォン、ポリサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、バイオナノファイバー等からなるフィルムが挙げられる。
シンチレータ層は、外部から入射された放射線であるX線のエネルギーを、可視光に変換する役割を有する。
本発明において蛍光体とはα線、γ線、X線等の電離放射線が照射されたときに原子が励起されることにより発光する蛍光体をいう。すなわち、放射線を紫外・可視光に変換して放出する蛍光体を指す。蛍光体は外部から入射されたX線などの放射線エネルギーを効率よく光に変換可能な材料である限り特に制限されない。また、放射線の光への変換は必ずしも瞬時に行われる必要は無く、シンチレータ層に一旦潜像として蓄積され、後から読み出す方式を用いても良い。
基本組成式(I):MIX・aMIIX'2・bMIIIX''3:zA
で表わされる金属ハロゲン化物系蛍光体が挙げられる。
Aは、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Na、Mg、Cu、Ag(銀)、TlおよびBi(ビスマス)からなる群より選択される少なくとも1種の元素を表す。
a、bおよびzはそれぞれ独立に、0≦a<0.5、0≦b<0.5、0<z<1.0の範囲内の数値を表わす。
基本組成式(II):MIIFX:zLnで表わされる希土類付活金属フッ化ハロゲン化物系蛍光体も挙げられる。
基本組成式(III):Ln2O2S:zA
で表される希土類酸硫化物系蛍光体も挙げられる。
基本組成式(IV):MIIS:zA
で表される金属硫化物系蛍光体も挙げられる。
基本組成式(V):MIIa(AG)b:zA
で表される金属オキソ酸塩系蛍光体も挙げられる。
また、
基本組成式(VI):MaOb:zA
で表わされる金属酸化物系蛍光体が挙げられる。
Aは、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Na、Mg、Cu、Ag(銀)、TlおよびBi(ビスマス)からなる群より選択される少なくとも1種の元素を、それぞれ表す。
また他に、
基本組成式(VII):LnOX:zA
で表わされる金属酸ハロゲン化物系蛍光体が挙げられる。
賦活剤としては、タリウム(Tl)、ユーロピウム(Eu)、インジウム(In)、リチウム(Li)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、ナトリウム(Na)などを含むものが好ましい。これらの賦活剤は、元素の状態でシンチレータ中に存在する。なお、賦活剤は、例えば、沃化タリウム(TlI)、臭化タリウム(TlBr)、塩化タリウム(TlCl)、フッ化タリウム(TlF、TlF3)等が使用される。
中間層は光電変換素子アレイとシンチレータ層の間に存在する、少なくとも1層以上からなる。したがって、中間層は、単層であっても2層以上の複数の積層体であってもよい。さらに、中間層は、光電変換素子アレイとシンチレータ層の間に存在するものであれば、機能が異なる複数の層であってもよい。たとえば以下の保護層と光学結合層が挙げられる。これらの積層の順序は特に制限されない。
保護層は、シンチレータ層全体を保護し、蛍光体の劣化を抑制する役割を有する。保護層は、有機材料からなるもので、無機材料からなるもののいずれであってもよく、両方を組み合わせてもよく、さらに2層以上の積層物から構成されていてもよい。なお、シンチレータ層の劣化を抑制する役割を有する防湿保護層も保護層に含まれる。
保護層は、上記有機材料、無機材料を含むフィルムを貼り付けたり、塗料を塗布することで作製可能であり、ポリパラキシリレンなど耐湿膜が形成する場合、シンチレータ層が形成された支持体をCVD装置の蒸着室に入れ、ポリパラキシリレンが昇華した蒸気中に露出させておくことにより、シンチレータ層と支持体の全表面がポリパラキシリレン膜で被覆された放射線検出器を得ることができる。
光学結合層は、シンチレター層と光電変換素子とを密接に貼り合わせる機能を具備する。
熱硬化樹脂としては、例えば、アクリル系やエポキシ系、シリコーン系等を主成分とする樹脂が挙げられる。なかでもアクリル系及びシリコン系等を主成分とする樹脂が低温熱硬化の観点より好ましい。市販品では、例えば、東レダウコーニング(株)製 メチルシリコーン系 JCR6122等が挙げられる。
ホットメルトシートの場合、シンチレータ層と光電変換素子の間にホットメルトシートを挿入し、減圧下で、加熱することによって、光学結合層が形成される。感圧性接着シートは、ラミネーション装置等により貼り合せる。
シンチレータ隣接部Aは、前記シンチレータ層の先端(光電変換素子アレイ側の表面)から、直接かつ垂直に光電変換素子アレイに向かって距離50μm以内の箇所である。このため隣接部Aには、通常、中間層が含まれるが、後述する光電変換素子アレイの一部も含むこともある。
中間層のうちシンチレータに直接、接している層の厚みを1μm以下とすることも好ましい態様である。この厚みの中間層が、シンチレータ層に直接設けておけば熱膨張率に関係なく、加熱・冷却における膨張及び収縮の影響が少ないため、シンチレータ層のクラック発生を抑制できる。
本発明では、反射層も必ずしも必要ではなく、また反射層が下引層を兼ねていてもよい。反射層を設けることで、センサーと逆方向の発光を反射することで、シンチレータ層で変換された光が効率的にセンサーへ導かれ感度が向上する。
光散乱粒子としては、白色顔料からなるものが、光の屈折という点で好ましい。
酸化チタンとしては、具体的には、例えば塩酸法で製造されたCR−50,CR−50−2,CR−57,CR−80,CR−90,CR−93,CR−95,CR−97,CR−60−2,CR−63,CR−67,CR−58,CR−58−2,CR−85,硫酸法で製造されたR−820,R−830,R−930,R−550,R−630,R−680,R−670,R−580,R−780,R−780−2,R−850,R−855,A−100,A−220,W−10(以上商品名:石原産業(株)製)などが挙げられる。
本発明においては、支持体とシンチレータ層の間(反射層を設けない場合など)、又は反射層とシンチレータ層の間(反射層を支持体のシンチレータ側に設ける場合)に下引層を設ける。
たとえばアルミニウム、銀、白金、パラジウム、金、銅、鉄、ニッケル、クロム、コバルト、ロジウム、マグネシウム、チタン、ステンレスなどの金属材料、
酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化チタン(TiO2)、酸化マグネシウム(MgO)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化ニオブ(Nb2O5)、酸化タンタル(Ta2O5)、酸化亜鉛(ZnO)、三酸化アンチモン(Sb2O3)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、前記金属材料で使用される銀、銅、クロム、コバルト、ロジウム、ステンレスなどの元素の金属酸化物、フッ化リチウム(LiF)、フッ化マグネシウム(MgF2)などの金属フッ化物の他に、PbCO3・Pb(OH)2、BaSO4、Al2O3、M(II)FX(但し、M(II)はBa、Sr及びCaの各原子から選ばれる少なくとも一種の原子であり、XはCl原子又はBr原子である。)、CaCO3、リトポン(BaSO4・ZnS)、珪酸マグネシウム、塩基性珪硫酸塩、塩基性燐酸鉛、珪酸アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、マイカ、タルクなどの無機材料、
ポリパラキシリレンの他に、前記反射層で高分子結合材(バインダー)として例示したポリウレタン、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、ポリエステル、セルロース誘導体(ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジエン共重合体、各種の合成ゴム系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系樹脂、尿素ホルムアミド樹脂等の有機材料が例示される。
本発明にかかる放射線検出器において、前記下引層が単一の層から形成されることが好ましい態様である。すなわち、下引層は、二層構造のものは層間での熱膨張係数差)から、本発明の目的を果たせないことがある。
光電変換素子アレイは、シンチレータ層で変換された可視光などを吸収して、電荷の形に変換することで電気信号に変換して、放射線画像検出器の外部に出力する役割を有しており、従来公知のものを用いることができる。
このうち、光電変換素子は、シンチレータ層で変換された発生した可視光などを吸収して、電荷の形に変換する機能を有している。ここで、光電変換素子は、そのような機能を有する限り、どのような具体的な構造を有していてもよい。例えば、本発明で用いられる光電変換素子は、透明電極と、入光した光により励起されて電荷を発生する電荷発生層と、対電極とからなるものとすることができる。これら透明電極、電荷発生層および対電極は、いずれも、従来公知のものを用いることができる。また、本発明で用いられる光電変換素子は、適当なフォトセンサーから構成されていても良く、例えば、複数のフォトダイオードを2次元的に配置してなるものであってもよく、あるいは、CCD(Charge Coupled Devices)、CMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサーなどの2次元的なフォトセンサーからなるものであっても良い。
このように、本発明で用いうる光電変換素子として種々の構成のものを用いることができる。例えば、後述する本願実施例で用いられているように、ガラス基板上に複数のフォトダイオードと複数のTFT素子を形成してなる光電変換素子を、光電変換素子として用いることができる。
本発明に係る放射線検出器は、例えば、必要に応じて、支持体に対して、従来公知の方法に従って反射層の形成を行い、その後、下引層およびシンチレータ層の形成を行い、中間層を介在させて、光電変換素子と積層することにより、得ることができる。
シンチレータ層は、真空容器内に蒸発源及び基板回転機構を有する蒸着装置を用いて、支持体を前記支持体回転機構に設置して、当該支持体を回転しながら蛍光体材料を蒸着する工程を含む気相堆積法により、シンチレータ層を形成する態様の製造方法が好ましい。
支持体は、脱離させてもよくし、そのまま残しておいてもよい。そのまま残して使用する場合、透明な材料から構成されることが望ましい。
本発明の放射線画像検出器は、種々の態様のX線画像撮影システムに応用することができる。
以下、実施例により、本発明を詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
[製造例]
支持体として、厚さ125μmのポリイミドフィルム(宇部興産(株)製UPILEX−125S)を用いた。
実施例1〜6、比較例1〜5の樹脂反射層は、ポリエルテル樹脂に酸化チタンを分散させたものを50μmの厚さにコーティングした。
実施例7は銀、実施例8はアルミニウムをスパッタして反射層(100nm)を形成した。
実施例9および10の反射層は、形成しなかった。
実施例1、9、10および比較例2、3のSiO2下引層は、シリカのスパッタによって形成した。厚みは100nmである。
実施例2のAl2O3、実施例3および比較例5のTiO2、実施例4および比較例4のMgF2からなる下引層は、これらの粒子が溶剤に分散した分散液を50μmの厚さとなるように塗布して乾燥して作製した。バインダーとしては、ポリエステル樹脂を粒子に対し30質量%を含むものを使用した。
実施例6のポリメチルメタクリレート(PMMA)下引層は、メチルエチルケトン〔MEK〕に溶解し、乾燥膜厚が3μmとなるように塗布することによって作製した。
上記下引層が形成された支持体表面に、蛍光体材料(CsI(Tl)(0.3mol%))を蒸着させ、厚さが500μmのシンチレータ層を形成した。
実施例1〜4および比較例1のSiO2保護層は、シリカのスパッタによって、100nmとなるように作製した。
層構成を表2に示すように積層させしてPaxScan(バリアン(株)製フラットパネルディスプレイFPD:2520)表面の光電変換素子と貼り合わせた。
○:全く画像欠損なし
△:わずかに筋やムラなどの欠損が生じる
×:視認できるレベルで大きな筋が入っていたり、視野に均一の黒ないし白い部分が存在する
結果を表3に合わせて示す。
Claims (12)
- 光電変換素子アレイと、
放射線を可視光に変換するシンチレータ層と、
シンチレータ層を挟んで、光電変換素子アレイと反対側に位置する反射層と、
シンチレータ層と反射層の間に存在し、画像形成領域でシンチレータ層に接し、主成分が無機物質である下引層と、
光電変換素子アレイとシンチレータ層の間に存在する、少なくとも1層以上からなる中間層とを含む放射線検出器であって、
前記シンチレータ層の先端から、光電変換素子アレイに向かって距離50μm以内の箇所を、シンチレータ隣接部Aとし、
前記シンチレータ層の蒸着されている表面から、光電変換素子アレイと反対側に向かって距離5μm以内の箇所を、シンチレータ隣接部Bと規定したとき、
前記シンチレータ隣接部A、シンチレータ隣接部Bのそれぞれに、少なくとも1種類以上の無機物質が含まれており、
かつシンチレータ隣接部A、シンチレータ隣接部Bに含まれる物質のうち、それぞれ最も小さい熱膨張係数を持つ物質間の熱膨張係数差が、1.5×10-5[/K]以下であることを特徴とする放射線検出器。 - 前記放射線検出器において、
前記シンチレータ隣接部Aに含まれる層が中間層のみであることを特徴とする、請求項1に記載の放射線検出器。 - 前記放射線検出器において、
前記中間層のうちシンチレータに接している層の厚みが1μm以下であることを特徴とする、請求項1ないし2に記載の放射線検出器。 - 前記放射線検出器において、
前記シンチレータ隣接部Aが、中間層のうちシンチレータに接している層であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の放射線検出器。 - 前記放射線検出器において、前記下引層の熱膨張係数が1.5×10-5[/K]以下であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記中間層のうち少なくとも1層の主成分が無機物質であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記中間層のうち少なくとも1層の熱膨張係数が1.5×10-5[/K]以下であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記下引層が単一の層から形成されることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記下引層の主成分と前記中間層の主成分が同一であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記中間層が単一の層から構成されてなることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記シンチレータ層が無機物質の結晶からなることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の放射線検出器。
- 前記放射線検出器において、前記シンチレータ層の主成分がヨウ化セシウムであることを特徴とする、請求項11に記載の放射線検出器。
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