JP6716246B2 - 資金繰りデータ作成装置、資金繰りデータ作成方法および資金繰りデータ作成プログラム - Google Patents

資金繰りデータ作成装置、資金繰りデータ作成方法および資金繰りデータ作成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、資金繰りデータ作成装置、資金繰りデータ作成方法および資金繰りデータ作成プログラムに関する。
特許文献1は、会計処理システムにおける仕訳中に現金、あるいは預金等の資金勘定が含まれる場合に、自動的に資金繰りコード、資金繰り金額を付与する。資金繰り関連項目について資金繰りコードを対応づけた資金繰りマスタ、および資金科目が借方、貸方のそれぞれで発生した場合の資金繰りコードを登録した科目マスタを有し、仕訳の入力時に仕訳された勘定科目の種別および借方、貸方の種別に基づいて、マスタに登録された資金繰りコードを抽出し付与する。このように、特許文献1には、コード情報に基づいて自動的に資金繰り関連科目の集計が可能で、資金繰り実績表を作成することができる技術が開示されている。
特開平11−120227号公報
上記特許文献1にあっては、仕訳中に現預金等の資金勘定が含まれる場合に、自動的に資金繰りコード、資金繰り金額を付与し、資金繰りマスタと科目マスタとを使って仕訳入力時に仕訳された勘定科目の種別および借方、貸方の種別に基づいて、マスタに登録された資金繰りコードを抽出して付与している。しかしながら、資金繰り関連科目の集計に漏れがあった場合、あるいは、複合仕訳を行う場合には、現預金の増減と資金繰り項目とが一致した資金繰りデータを作成することができなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、現預金の増減と資金繰り項目とが一致した資金繰りの集計結果を確認することができる資金繰りデータ作成装置、資金繰りデータ作成方法および資金繰りデータ作成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、制御部を備えた資金繰りデータ作成装置であって、前記制御部は、仕訳入力された仕訳データを収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段で収集した仕訳データの現預金勘定をもとに相手科目を判断し、資金繰り項目に集計された資金繰りデータを作成するデータ作成手段と、前記資金繰りデータ作成後、資金繰り項目に集計された仕訳データと資金繰り項目に集計されなかった仕訳データとを確認する結果確認手段と、前記結果確認手段が確認した資金繰り項目に集計されなかった未集計データを集計可能データに処理し直す未集計処理手段と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、前記データ作成手段は、総勘定科目の中で資金として取り扱われる科目の資金区分と、その属性情報とが登録された資金区分マスタテーブルを用い、集計対象となる仕訳データの相手科目を判断することを特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、前記データ作成手段は、集計対象となる前記資金区分と、資金区分の相手科目と、資金区分に該当する勘定科目が発生した仕訳の発生貸借に応じた資金繰り項目とが登録された科目コード基準マスタテーブルを用い、前記資金区分の相手科目に応じて発生させる資金繰り項目を指定することを特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、前記データ作成手段は、集計対象となる資金コードと、該資金コードを登録した仕訳の発生貸借に応じた資金繰り項目とが登録された資金コード基準マスタテーブルを用い、前記資金コードによって支出・収入理由を定義することを特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、前記未集計処理手段は、相手科目が判断できない場合は、代表科目をセットして代表科目の資金繰り項目として集計し、代表科目として集計しない場合は、現預金科目にセットした前記資金コードの資金繰り項目により集計すること、を特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、前記未集計処理手段は、前記結果確認手段で未集計データとされた仕訳データの資金繰り実績を変更して他の資金項目に変更することで集計可能データとすること、を特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成装置は、前記データ作成手段は、前記資金繰りデータと前記集計可能データとを用いて資金繰り帳票データを作成し、該資金繰り帳票データに基づいて、対象期間における資金繰りを集計する資金繰り集計表、異なる対象期間における資金繰り同士を比較する資金繰り比較表、対象期間における資金繰りの推移を表す資金繰り推移表のうちの少なくとも一つの表データを作成し、前記表データを表示する表示実行手段を、さらに備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成方法は、制御部を備えた資金繰りデータ作成装置に実行させるための資金繰りデータ作成方法であって、前記制御部で実行される、仕訳入力された仕訳データを収集するデータ収集ステップと、前記データ収集ステップで収集した仕訳データの現預金勘定をもとに相手科目を判断し、資金繰り項目に集計された資金繰りデータを作成するデータ作成ステップと、前記資金繰りデータ作成後、資金繰り項目に集計された仕訳データと資金繰り項目に集計されなかった仕訳データとを確認する結果確認ステップと、前記結果確認ステップで確認した資金繰り項目に集計されなかった未集計データを集計可能データに処理し直す未集計処理ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る資金繰りデータ作成プログラムは、制御部を備えた資金繰りデータ作成装置に実行させるための資金繰りデータ作成プログラムであって、前記制御部において実行させるための、仕訳入力された仕訳データを収集するデータ収集ステップと、前記データ収集ステップで収集した仕訳データの現預金勘定をもとに相手科目を判断し、資金繰り項目に集計された資金繰りデータを作成するデータ作成ステップと、前記資金繰りデータ作成後、資金繰り項目に集計された仕訳データと資金繰り項目に集計されなかった仕訳データとを確認する結果確認ステップと、前記結果確認ステップで確認した資金繰り項目に集計されなかった未集計データを集計可能データに処理し直す未集計処理ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、現預金の増減と資金繰り項目とが一致した資金繰りの集計結果を確認することができるという効果を奏する。
図1は、資金繰りデータ作成装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、資金繰りデータ作成時の運用フローの一例を示す図である。 図3は、資金区分マスタメンテ画面の一例を示す図である。 図4は、科目コード基準マスタメンテ画面の一例を示す図である。 図5は、資金コード基準マスタメンテ画面の一例を示す図である。 図6は、資金繰りデータ作成画面の一例を示す図である。 図7は、資金繰り未集計リスト画面の一例を示す図である。 図8は、資金繰り明細リスト画面の一例を示す図である。 図9は、資金繰り実績登録画面の一例を示す図である。 図10は、資金繰り登録リスト画面の一例を示す図である。 図11は、資金繰り集計表画面の一例を示す図である。 図12は、資金繰り比較表画面の一例を示す図である。 図13は、資金繰り推移表画面の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る資金繰りデータ作成装置、資金繰りデータ作成方法および資金繰りデータ作成プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100は、仕訳入力によって登録された現預金勘定をもとに、相手科目を判断して資金繰り項目に集計する。しかし、相手科目が判断できずに集計から漏れた場合、あるいは、代表科目(諸口)として集計せずに複合仕訳を行う場合については、さらに現預金勘定に資金用途を示す資金コード(分析コード)をセットすることで、資金繰り項目に集計できるようにした点に特徴がある。このように、本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100は、二段階の集計処理を行うことにより、集計結果の漏れが少なくなり、複合仕訳をする場合であっても資金繰りデータを適切に集計できるようにしたものである。
[2.構成]
本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、資金繰りデータ作成装置の構成の一例を示すブロック図である。
資金繰りデータ作成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、資金繰りデータ作成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
資金繰りデータ作成装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。資金繰りデータ作成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、資金繰りデータ作成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、資金繰りデータ作成装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106には、資金区分マスタテーブル106a、科目コード基準マスタテーブル106b、資金コード基準マスタテーブル106c、仕訳データ記憶部106d、および資金繰りデータ記憶部106eを備えている。
資金区分マスタテーブル106aは、総勘定科目マスタに登録されている勘定科目の中で、資金として取り扱う科目とその属性情報とが登録されているテーブルである。
科目コード基準マスタテーブル106bは、資金繰りデータ作成時に、集計対象となる資金区分マスタテーブルの資金区分と相手科目の仕訳登録と、資金区分に該当する勘定科目(資金科目)が発生した仕訳の発生貸借に応じた集計先(資金繰り項目)、および演算区分(+、−)が登録されたテーブルである。
資金コード基準マスタテーブル106cは、資金繰りデータ作成時に、集計対象となる資金コードの登録、資金コードを登録した仕訳の発生貸借に応じた集計先(資金繰り項目)、および演算区分(+、−)が登録されたテーブルである。
仕訳データ記憶部106dは、一般会計の仕訳入力により登録された仕訳データを記憶する記憶部である。
資金繰りデータ記憶部106eは、収集した仕訳明細データを科目コード基準と資金コード基準とを用いて集計して作成した資金繰りデータを記憶する記憶部である。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、資金繰りデータ作成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、データ収集手段としてのデータ収集部102aと、データ作成手段としてのデータ作成部102bと、結果確認手段としての結果確認部102cと、未集計処理手段としての未集計処理部102dと、表示実行手段としての表示実行部102eとを備えている。
データ収集部102aは、科目コード基準および資金コード基準を用いてデータを収集する。データ作成部102bは、収集した仕訳明細データを集計して資金繰りデータを作成する。結果確認部102cは、資金繰りデータを作成する際に、集計できたデータと、科目パターンの不備等により集計できなかったデータとを確認する。未集計処理部102dは、結果確認部102cで集計できなかった仕訳明細データを資金繰り未集計リストに出力し、未集計データを再仕訳したり、未集計データの実績を変更登録したりする。表示実行部102eは、作成したリスト画面や各種表をモニタ114に表示させたり、帳票出力を行ったりする。
[3.具体例]
本実施形態のデータ処理の具体例について、図2から図13を参照して説明する。図2は、資金繰りデータ作成時の運用フローの一例を示す図である。図3は、資金区分マスタメンテ画面の一例を示す図である。図4は、科目コード基準マスタメンテ画面の一例を示す図である。図5は、資金コード基準マスタメンテ画面の一例を示す図である。図6は、資金繰りデータ作成画面の一例を示す図である。図7は、資金繰り未集計リスト画面の一例を示す図である。図8は、資金繰り明細リスト画面の一例を示す図である。図9は、資金繰り実績登録画面の一例を示す図である。図10は、資金繰り登録リスト画面の一例を示す図である。図11は、資金繰り集計表画面の一例を示す図である。図12は、資金繰り比較表画面の一例を示す図である。図13は、資金繰り推移表画面の一例を示す図である。
本実施形態における資金繰りは、一般会計に登録された仕訳データをもとに、資金移動や現預金勘定が発生すると、月次単位で資金繰り帳票へデータを反映させる。本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100は、仕訳データをもとに資金繰り帳票へデータを反映させる際に、仕訳の貸方・借方のパターンによりデータの収集と集計を行う科目コード基準と、資金コードを用いてデータの集計を行う資金コード基準の2つの基準を用いる点に特徴がある。
本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100は、図2に示す手順に従って、資金繰りデータを作成する。まず、一般会計の仕訳入力を行い(ステップS100)、承認された仕訳データは(ステップS102)、仕訳データ記憶部106dに記憶される。制御部102のデータ収集部102aは、仕訳データ記憶部106dに記憶されている仕訳データの現預金勘定をもとに、科目コード基準を用いてデータを収集し(ステップS104)、集計する(ステップS106)。
制御部102のデータ収集部102aは、集計対象となる仕訳データの科目を指定する。資金区分マスタテーブル106aには、図3に示すように、総勘定科目の中で資金として取り扱う科目とその属性情報とが登録されている。このため、データ収集部102aは、資金区分マスタテーブル106aを用いることで、集計対象となる仕訳データの科目を指定することができる。指定した会計科目は、資金区分という単位で括ることができる。なお、仕訳データの集計は、データ収集時に集計対象の科目を設定しておかないと集計することができない。以下に、データ収集および集計の仕組みの一例を説明する。
(データ収集の仕組み)
(1)科目コード基準
制御部102のデータ収集部102aは、仕訳入力より登録されている現預金勘定をもとに相手科目を判断して、資金繰り項目に集計する。例えば、下記例の場合は、資金関連の科目に応じて仕訳のパターンを決める。
(借方) /(貸方)
旅費交通費 12000 / 現金 3000
仮払金 9000
上記例では、現金の相手勘定により支出理由を判断することが可能である。
(2)科目コード基準で複合仕訳となる場合
制御部102のデータ収集部102aは、下記例のように複合仕訳で現金の相手科目が判断できない場合、システム内部にて相手科目の代表科目を自動セットし(代表科目を諸口とし)、代表科目の資金繰り項目として集計する。
(借方) /(貸方)
旅費交通費 8000 / 現金 3000
消耗品費 4000 / 仮払金 9000
上記例では、現金の相手勘定を諸口として支出理由を判断することが可能であり、その他として集計することも可能である。
(3)資金コード基準
制御部102のデータ収集部102aは、上記(2)のパターンにおいて、代表科目あるいはその他として集計したくない場合(仕訳のパターンから支出用途詳細を特定できない場合)に、下記例のように現預金科目に資金コードをセットすることで支出理由を判断し、資金繰り項目に集計する。
(借方) /(貸方)
旅費交通費 8000 / 現金 3000<資金コードS01:旅費>
消耗品費 4000 / 仮払金 9000
上記例では、現預金科目の入力時に強制的に資金コードをセットさせるか、警告を出すようにしても良い。また、このようなチェックを行わないように選択することも可能である。また、相手科目を判断するのではなく、現金の資金コードをセットすることにより支出理由を判断できるようにしても良い。
次に、制御部102のデータ作成部102bは、上記のように収集した仕訳データをもとに資金繰りデータを作成する(ステップS106)。
科目コード基準マスタテーブル106bには、図4に示すように、集計対象となる仕訳(資金区分と相手科目)と、その資金区分に該当する勘定科目(資金科目)が発生した仕訳の発生貸借に応じた集計先(資金繰り項目)と、それらの演算区分(+、−)とが登録されている。このため、データ作成部102bは、科目コード基準マスタテーブル106bを用いることにより、資金区分の相手科目に応じて発生させる資金繰り項目(資金項目)を指定することができる。
また、資金コード基準マスタテーブル106cには、図5に示すように、集計対象となる資金コードと、資金コードを登録した仕訳の発生貸借に応じた集計先(資金繰り項目)と、それらの演算区分(+、−)とが登録されている。このため、データ作成部102bは、資金コード基準マスタテーブル106cを用いることにより、資金コードによって支出・収入理由を定義することができる。以下に、資金繰りデータ作成の一例を説明する。
(資金繰りデータ作成)
制御部102のデータ作成部102bは、上記(2)の科目コード基準と、(3)の資金コード基準とを用いて収集した仕訳明細データをもとに、集計を行うことにより、資金繰りデータを作成することができる。資金繰りデータを作成する場合は、図6の資金繰りデータ作成画面を用いて、基準日と資金繰りデータを作成する対象期間とを入力し、資金繰りデータの作成開始を指示する。これにより、その対象期間における資金繰りデータを作成することができる。
制御部102の結果確認部102cは、資金繰りデータ作成後に、集計できたデータと、科目パターンの不備等により集計できなかったデータとを確認する(ステップS108)。未集計処理部102dは、その確認結果に基づいて、未集計データの処理を行う。
(資金繰り未集計リスト)
制御部102の未集計処理部102dは、結果確認部102cで確認された集計できない仕訳明細データを図7に示す資金繰り未集計リストとして抽出する。つまり、図7の資金繰り未集計リストMR1には、資金関連科目が入力されているにも関わらず、科目パターンの不備等により収集できなかった仕訳明細データのリストが表示される。また、相手科目と資金コードの紐付けが事前に登録されていない場合も資金繰り未集計リストに表示される。
(資金繰り明細リスト)
また、制御部102のデータ作成部102bは、結果確認部102cで確認された集計できた仕訳明細データを図8に示す資金繰り明細リストとして抽出する。つまり、図8の資金繰り明細リストMR2には、資金繰り表の各資金繰り項目の内訳明細が表示されている。このため、資金繰りとして集計した資金繰り結果は、資金繰り未集計リストMR1と資金繰り明細リストMR2とを用いて確認することができる。そして、制御部102の未集計処理部102dは、未集計データがある場合、図2のステップS110で「未集計あり」となり、再度仕訳入力に戻って(ステップS100)、上記資金繰りデータ作成処理(ステップS106)を繰り返す。また、未集計データの実績を変更する場合は、図2のステップS110で「未集計あり実績を変更」となり、未集計データの実績を変更する資金繰り実績登録が行われる(ステップS112)。
(資金繰り実績登録)
制御部102の未集計処理部102dは、図9の資金繰り実績登録画面を用いて未集計データの実績を変更することができる。例えば、図9に示す資金繰り実績登録画面には、「集計金額」欄が表示されているが、この金額を修正する場合は、その下の「登録金額」欄に入力する。これにより、資金繰りとして集計した金額を変更登録することが可能となる。また、これ以外にも、上記(3)の資金コード基準にて資金コードを間違えて登録した場合も、変更登録することが可能である。さらに、上記(2)にてその他の支出として集計されている金額を他の資金項目に変更登録することが可能である。
(資金繰り登録リスト)
また、制御部102のデータ作成部102bは、図6に示す資金繰りデータ作成画面と、図9に示す資金繰り実績登録画面において作成された資金繰りデータの登録内容を用いて、図10に示す資金繰り登録リストMR3のデータを作成し、表示実行部102eによりモニタ114に表示することができる。つまり、図6で作成した資金繰りデータの中には、未集計データが含まれている場合があるが、図9の資金繰り実績登録を行うことにより未集計分を調整することができるため、これまでは現預金の増減と資金繰り項目とが一致しなかった資金繰りの集計結果(資金繰り登録リスト)を、一致させてモニタ114上で確認できるようになった。
また、図2のステップS110において、資金繰り結果を確認し、未集計データが無かった場合は、その資金繰り帳票を利用する(ステップS114)。さらにここでは、資金繰り実績登録を行って未集計分を調整した資金繰り登録リストMR3も利用することができる。制御部102のデータ作成部102bは、上記資金繰り帳票や資金繰り登録リストを用いて、様々な抽出条件を指定することにより、例えば、資金繰り集計表MR4(図11)、資金繰り比較表MR5(図12)、あるいは、資金繰り推移表MR6(図13)などを作成することができる。また、抽出条件を変えれば、上記以外の資金繰り関係の表を作成することも可能である。
(資金繰り集計表)
制御部102のデータ作成部102bは、上記資金繰り帳票や資金繰り登録リストを用いて、図11に示す作表条件として、資金繰り集計表の対象期間、事業所、部門を指定することにより、指定した条件に応じた資金繰り集計表MR4を作成することができる。資金繰り集計表MR4は、表示実行部102eによりモニタ114に表示したり、帳票出力したりすることにより、資金繰りの集計結果を確認することができる。
(資金繰り比較表)
また、制御部102のデータ作成部102bは、上記資金繰り帳票や資金繰り登録リストを用いて、図12に示す作表条件として、比較を行う2つの期間(年度)、事業所、部門を指定することにより、2つの期間における各資金繰り項目に対する金額と、差異、比率などを一覧表示した資金繰り比較表MR5を作成することができる。資金繰り比較表MR5は、表示実行部102eによりモニタ114に表示したり、帳票出力したりすることにより、資金繰りの比較結果を確認することができる。
(資金繰り推移表)
さらに、制御部102のデータ作成部102bは、上記資金繰り帳票や資金繰り登録リストを用いて、図13に示す作表条件として、資金繰り推移表の対象期間、事業所、部門を指定することにより、指定した条件に応じた資金繰り推移表MR6を作成することができる。資金繰り推移表MR6は、表示実行部102eによりモニタ114に表示したり、帳票出力したりすることにより、資金繰りの推移結果を確認することができる。
[4.本実施形態のまとめおよび他の実施形態]
以上説明したように、本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100によれば、上記(1)または(2)の科目コード基準を用いることにより、資金繰り集計が可能となるため、資金繰りコードを入力しなくても集計を行うことができる。また、上記(3)の資金コード基準を用いて現預金に資金コードをセットすることにより、現預金の金額と資金繰り項目との差異をなくすことができる。このように、本実施形態に係る資金繰りデータ作成装置100によれば、現預金の増減と資金繰り項目とが一致した資金繰りデータを適切に作成することができる。
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、資金繰りデータ作成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、資金繰りデータ作成装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて資金繰りデータ作成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、資金繰りデータ作成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、資金繰りデータ作成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、資金繰りデータ作成装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
以上のように、本発明に係る資金繰りデータ作成装置、資金繰りデータ作成方法および資金繰りデータ作成プログラムは、特に、資金繰り項目の内容を分析して資金繰りデータを作成する場合などにおいて有用である。
100 資金繰りデータ作成装置
102 制御部
102a データ収集部
102b データ作成部
102c 結果確認部
102d 未集計処理部
102e 表示実行部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 資金区分マスタテーブル
106b 科目コード基準マスタテーブル
106c 資金コード基準マスタテーブル
106d 仕訳データ記憶部
106e 資金繰りデータ記憶部
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (8)

  1. 制御部を備えた資金繰りデータ作成装置であって、
    前記制御部は、
    仕訳入力された仕訳データを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段で収集した仕訳データの現預金勘定相手科目の紐付関係をもとに現預金勘定の資金繰り項目を判断し、資金繰り項目に集計された資金繰りデータを作成するデータ作成手段と、
    前記資金繰りデータ作成後、資金繰り項目に集計された仕訳データと資金繰り項目に集計されなかった仕訳データとを確認する結果確認手段と、
    前記結果確認手段が確認した資金繰り項目に集計されなかった未集計データを集計可能データに処理し直す未集計処理手段と、
    を備え
    前記未集計処理手段は、
    前記結果確認手段で未集計データとされた仕訳データの資金繰り実績を変更して他の資金項目に変更することで集計可能データとすること、
    を特徴とする資金繰りデータ作成装置。
  2. 前記データ作成手段は、
    総勘定科目の中で資金として取り扱われる科目の資金区分と、その属性情報とが登録された資金区分マスタテーブルを用い、集計対象となる仕訳データの相手科目を判断することを特徴とする請求項1に記載の資金繰りデータ作成装置。
  3. 前記データ作成手段は、
    集計対象となる前記資金区分と、資金区分の相手科目と、資金区分に該当する勘定科目が発生した仕訳の発生貸借に応じた資金繰り項目とが登録された科目コード基準マスタテーブルを用い、前記資金区分の相手科目に応じて発生させる資金繰り項目を指定することを特徴とする請求項2に記載の資金繰りデータ作成装置。
  4. 前記データ作成手段は、
    集計対象となる資金コードと、該資金コードを登録した仕訳の発生貸借に応じた資金繰り項目とが登録された資金コード基準マスタテーブルを用い、前記資金コードによって支出・収入理由を定義することを特徴とする請求項2または3に記載の資金繰りデータ作成装置。
  5. 前記データ収集手段は、
    相手科目が判断できない場合は、代表科目をセットして代表科目の資金繰り項目として集計し、代表科目として集計しない場合は、現預金科目にセットした前記資金コードの資金繰り項目により集計すること、
    を特徴とする請求項4に記載の資金繰りデータ作成装置。
  6. 前記データ作成手段は、
    前記資金繰りデータと前記集計可能データとを用いて資金繰り帳票データを作成し、該資金繰り帳票データに基づいて、対象期間における資金繰りを集計する資金繰り集計表、異なる対象期間における資金繰り同士を比較する資金繰り比較表、対象期間における資金繰りの推移を表す資金繰り推移表のうちの少なくとも一つの表データを作成し、
    前記表データを表示する表示実行手段を、
    さらに備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の資金繰りデータ作成装置。
  7. 制御部を備えた資金繰りデータ作成装置に実行させるための資金繰りデータ作成方法であって、
    前記制御部で実行される、
    仕訳入力された仕訳データを収集するデータ収集ステップと、
    前記データ収集ステップで収集した仕訳データの現預金勘定相手科目の紐付関係をもとに現預金勘定の資金繰り項目を判断し、資金繰り項目に集計された資金繰りデータを作成するデータ作成ステップと、
    前記資金繰りデータ作成後、資金繰り項目に集計された仕訳データと資金繰り項目に集計されなかった仕訳データとを確認する結果確認ステップと、
    前記結果確認ステップで確認した資金繰り項目に集計されなかった未集計データを集計可能データに処理し直す未集計処理ステップと、
    を含み、
    前記未集計処理ステップは、
    前記結果確認ステップで未集計データとされた仕訳データの資金繰り実績を変更して他の資金項目に変更することで集計可能データとすること、
    を特徴とする資金繰りデータ作成方法。
  8. 制御部を備えた資金繰りデータ作成装置に実行させるための資金繰りデータ作成プログラムであって、
    前記制御部において実行させるための、
    仕訳入力された仕訳データを収集するデータ収集ステップと、
    前記データ収集ステップで収集した仕訳データの現預金勘定相手科目の紐付関係をもとに現預金勘定の資金繰り項目を判断し、資金繰り項目に集計された資金繰りデータを作成するデータ作成ステップと、
    前記資金繰りデータ作成後、資金繰り項目に集計された仕訳データと資金繰り項目に集計されなかった仕訳データとを確認する結果確認ステップと、
    前記結果確認ステップで確認した資金繰り項目に集計されなかった未集計データを集計可能データに処理し直す未集計処理ステップと、
    を含み、
    前記未集計処理ステップは、
    前記結果確認ステップで未集計データとされた仕訳データの資金繰り実績を変更して他の資金項目に変更することで集計可能データとすること、
    を特徴とする資金繰りデータ作成プログラム。
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