JP6714342B2 - 電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、電池セルを有する電池モジュールに関する。
リチウムイオン(二次)電池は、高容量で小型軽量な二次電池として、近年様々な用途に多用されている。一般的なリチウムイオン電池は、正極及び負極を構成する略平板状の集電体の一面に正極活物質及び負極活物質をそれぞれ設けた後で熱処理してこれら正極活物質及び負極活物質を乾燥させ、正極活物質と負極活物質との間に必要であればセパレータを挾んでこれら正極活物質と負極活物質を積層することで略平板状の電池セルであるリチウム二次単電池を製造し、この単電池を必要であれば複数層積層して積層型電池モジュールを構成し、この積層型電池モジュールを、電池の外殻をなす容器に収納してリチウムイオン電池を構成していた。
しかしながら、従来のリチウム二次単電池は、正極、負極活物質が熱処理されて乾燥されており、さらに、バインダー樹脂で強固に固着されていることが多いので、平板状に形成されたリチウム二次単電池に対してこれを屈曲させる方向に応力を作用させる用途に用いることが困難であった。一例として、従来のリチウム二次単電池を含むリチウムイオン電池が搭載された携帯電話等が地面に落下した際、リチウム二次単電池に大きな外力が作用することでこのリチウム二次単電池の特性に影響を及ぼす可能性があった。
そこで、少なくとも一方向へリチウム二次単電池を屈曲させる方向への応力の作用を許容する構成のリチウム二次単電池が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特表2015−501461号公報 特開2013−211262号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、リチウム二次単電池を少なくとも一方向へ屈曲させる方向への応力の採用を許容する構成が提案されているものの、このリチウム二次単電池から電源電圧を取り出すための電極端子について屈曲を許容する構成については開示されていない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、電極端子を含めて屈曲可能に構成することの可能な電池モジュールの提供を、その目的の一つとしている。
本発明は、第1極の樹脂集電体と第2極の樹脂集電体との間にセパレータを介して対峙する、正極活物質及び電解液を含んでなる正極電極組成物と負極活物質及び電解液を含んでなる負極電極組成物とを有する平板状の電池セルを備える電池モジュールに適用される。そして、電池モジュールの上面及び下面に伸縮性を有する平板状の固体からなる導電部を設け、導電部は、電池モジュールの長手方向に延在する複数の帯状のストライプ部を備えることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
ここで、第1極の樹脂集電体及び第2極の樹脂集電体は、電池モジュールの一縁部からその側面に延び、電池モジュールから離れる方向に延びる延出部を備え、電池モジュールは、導電部の一縁部から延出部の上面に沿って延びる、伸縮性を有する平板状の固体からなる接続部を有することが好ましい。また、導電体層は、導電性フィラーを含む導電性エラストマーからなることが好ましい。さらに、正極活物質及び負極活物質の少なくとも一方は、導電助剤と高分子とを含んでなる被覆層を有する電極活物質を含むことが好ましい。そして、電極組成物は更に繊維状導電性物質を含むことが好ましい。
本発明によれば、電極端子を含めて屈曲可能に構成することの可能な電池モジュールを提供することができる。
本発明の第1実施形態である電池モジュールを示す一部破断斜視図である。 第1実施形態の電池モジュールが適用されたリチウムイオン電池を示す断面図である。 第1実施形態の電池モジュールが適用されたリチウムイオン電池を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態である電池モジュールを示す一部破断斜視図である。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態である電池モジュールについて説明する。図1は本発明の第1実施形態である電池モジュールを示す一部破断斜視図、図2は第1実施形態の電池モジュールが適用されたリチウムイオン電池を示す断面図、図3は第1実施形態の電池モジュールが適用されたリチウムイオン電池を示す斜視図である。
これら図において、本実施形態の電池モジュールが適用されるリチウムイオン電池Lは、リチウムイオン電池Lの外殻をなす中空の容器20内に外形略平板状のリチウム二次単電池1を有する電池モジュール21が収納されて構成されている。
ここで、本発明においてリチウム二次単電池1とは、正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層を正極集電体の表面に形成した正極と、負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層を負極集電体の表面に形成した負極とを有し、正極電極組成物と負極電極組成物とがセパレータを介して積層された構造を有し、電池容器、端子配置及び電子制御装置等を備えていない電池である(参考:日本工業規格JIS C8715-2「産業用リチウム二次電池の単電池及び電池システム」)。なお、リチウム二次単電池1は単電池と略する場合がある。
電池セルの一態様である単電池1は、図1及び図2に詳細を示すように、略平板状の樹脂集電体である正極集電体7の表面に正極電極活物質と電解液とを含む略平板状の正極電極組成物層5が形成された正極2と、同様に略平板状の樹脂集電体である負極集電体8の表面に負極電極活物質と電解液とを含む略平板状の負極電極組成物層6が形成された負極3とが、同様に略平板状のセパレータ4を介して積層されて構成され、全体として略平板状に形成されている。これにより、正極集電体7及び負極集電体8を図中上面及び下面にそれぞれ有する単電池1が構成される。
正極集電体7及び負極集電体8は、単電池1の端部に形成されたシール部材9により所定間隔をもって対向するように位置決めされている。また、セパレータ4の端部がこのシール部材9内に埋め込まれることで、このセパレータ4が支持されるとともに、セパレータ4と正極集電体7及び負極集電体8との位置関係が定められている。
正極集電体7とセパレータ4との間の間隔、及び、負極集電体8とセパレータ4との間の間隔はリチウムイオン電池Lの容量に応じて調整され、これら正極集電体7、負極集電体8及びセパレータ4の位置関係は必要な間隔が得られるように定められている。
単電池1は、必要に応じて隣り合う単電池1の正極集電体7の上面と負極集電体8の下面とが隣接するように直列に積層され、あるいは本実施形態のように単電池1単独で外形略平板状の電池モジュール21が形成され、そして、この電池モジュール21が容器20に減圧封止されて収納されて、図2及び図3に示すリチウムイオン電池Lが構成されている。
電池モジュール21を構成する正極集電体7及び負極集電体8は、図1及び図2に示すように、その一縁部(図1においてそれぞれ左手前部及び右後方部)から電池モジュール21の側面に延び、さらに、電池モジュール21から離れる方向(図1においてそれぞれ左手前及び右後方)に延びる延出部7a、8aを備えている。
電池モジュール21の図1及び図2において上部及び下部には、それぞれ電極端子10、11が設けられている。より詳細には、図1に最もよく示されるように、電池モジュール21の上面である単電池1の正極集電体7の上面には、導電体層からなる導電部10aが形成されている。この導電部10aは、正極集電体7の図1における上面よりやや小さい矩形状に形成されている。また、電極端子10は、導電部10aの一縁部(図1において左手前)から正極集電体7の延出部7aの上面に沿って延びる、同様に導電体層からなる接続部10bを備えている。そして、正極集電体7の延出部7a及び接続部10bの端部にはコネクタ12が接続されている。
同様に、電池モジュール21の下面である単電池1の負極集電体8の下面にも、導電部である導電部11aが形成されている(図1において図示略)。この導電部11aは、負極集電体8の下面よりやや小さい矩形状に形成されている。また、電極端子11は、導電部11aの一縁部(図1において右後方)から負極集電体8の延出部8aの下面に沿って延びる、同様に導電体層からなる接続部11bを備えている。そして、負極集電体8の延出部8a及び接続部11bの端部にはコネクタ13が接続されている。
本実施形態のリチウムイオン電池Lを構成する容器20は、図2及び図3(a)に示すように、上容器20a及び下容器20bに分割されて構成されている。上容器20a及び下容器20bは略同一の形状に形成されており、上面が開口した上容器本体20c及び下容器本体20dと、これら上容器本体20c及び下容器本体20dの図2において左右の端部から側方に突出する一対の上容器縁部20e及び下容器縁部20fとを備える。
そして、上容器20a及び下容器20bが相対向して配置されることで形成される内部空間に電池モジュール21が収納され、この内部空間が減圧された状態で、上容器縁部20e及び下容器縁部20fが図略のシール部材により封止されることで、本実施形態のリチウムイオン電池Lが構成される。
正極電極活物質は正極活物質粒子を含んでなり、正極活物質粒子としては、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLiCoO2、LiNiO2、LiMnO2及びLiMn24)、遷移金属酸化物(例えばMnO2及びV25)、遷移金属硫化物(例えばMoS2及びTiS2)及び導電性高分子(例えばポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン及びポリカルバゾール)等が挙げられる。
また、負極電極活物質は負極活物質粒子からなり、負極活物質粒子としては、黒鉛、難黒鉛化性炭素、アモルファス炭素、高分子化合物焼成体(例えばフェノール樹脂及びフラン樹脂等を焼成し炭素化したもの等)、コークス類(例えばピッチコークス、ニードルコークス及び石油コークス等)、炭素繊維、導電性高分子(例えばポリアセチレン及びポリキノリン等)、スズ、シリコン、及び金属合金(例えばリチウム−スズ合金、リチウム−シリコン合金、リチウム−アルミニウム合金及びリチウム−アルミニウム−マンガン合金等)、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLi4Ti512等)等が挙げられる。
単電池1においては、正極、負極活物質粒子は、表面の少なくとも一部が被覆用樹脂及び導電助剤を含む被覆剤で被覆されてなる被覆活物質粒子であることが好ましい。
被覆剤は被覆用樹脂を含んでおり、正極活物質粒子の周囲が被覆剤で被覆されていると、電極の体積変化が緩和され、電極の膨脹を抑制することができる。被覆用樹脂の例としては、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート等が挙げられる。これらの中ではビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂が好ましい。
導電助剤としては、導電性を有する材料から選択される。
具体的には、金属[アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、金、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック、単層カーボンナノチューブ及び多層カーボンナノチューブ等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物が用いられてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、金、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、金、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤とは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をメッキ等でコーティングしたものでもよい。
導電助剤として導電性繊維を用いることも可能である。導電性繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。
被覆活物質粒子は、例えば、活物質粒子を万能混合機に入れて30〜500rpmで撹拌した状態で、被覆用樹脂を含む樹脂溶液を1〜90分かけて滴下混合し、さらに導電助剤を混合し、撹拌したまま50〜200℃に昇温し、0.007〜0.04MPaまで減圧した後に10〜150分保持することにより得ることができる。
電解液としては、リチウムイオン電池の製造に用いられる、電解質及び非水溶媒を含有する電解液を使用することができる。
電解質としては、通常の電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、LiPF6、LiBF4、LiSbF6、LiAsF6及びLiClO4等の無機酸のリチウム塩、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22及びLiC(CF3SO23等の有機酸のリチウム塩等が挙げられる。これらの内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのはLiPF6である。
非水溶媒としては、通常の電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、ラクトン化合物、環状又は鎖状炭酸エステル、鎖状カルボン酸エステル、環状又は鎖状エーテル、リン酸エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン、スルホラン等及びこれらの混合物を用いることができる。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
非水溶媒の内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのは、ラクトン化合物、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル及びリン酸エステルであり、より好ましいのはラクトン化合物、環状炭酸エステル及び鎖状炭酸エステルであり、さらに好ましいのは環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合液である。特に好ましいのはプロピレンカーボネート(PC)、またはエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合液である。
セパレータ4としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等、ポリオレフィン製の微多孔膜フィルム、多孔性のポリエチレンフィルムとポリプロピレンとの多層フィルム、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等からなる不織布、及びそれらの表面にシリカ、アルミナ、チタニア等のセラミック微粒子を付着させたもの等が挙げられる。
樹脂集電体である正極集電体7、負極集電体8を構成する高分子材料は、導電性高分子であってもよいし、導電性を有さない高分子であってもよい。
高分子材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリシクロオレフィン(PCO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。
電気的安定性の観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)及びポリシクロオレフィン(PCO)が好ましく、さらに好ましくはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン(PMP)である。
また、樹脂集電体は、導電性の高分子材料を含む樹脂集電体の導電性を向上させる目的、あるいは、導電性を有さない高分子材料を含む樹脂集電体に導電性を付与する目的から、導電性フィラーを含んでいると好ましい。導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択される。好ましくは、集電体内のイオン透過を抑制する観点から、電荷移動媒体として用いられるイオンに関して伝導性を有さない材料を用いるのが好ましい。具体的には、カーボン材料、アルミニウム、金、銀、銅、鉄、白金、クロム、スズ、インジウム、アンチモン、チタン、ニッケルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの導電性フィラーは1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、ステンレス(SUS)等のこれらの合金材が用いられてもよい。耐食性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン材料、ニッケル、より好ましくはカーボン材料である。また、これらの導電性フィラーは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに、上記で示される金属をメッキ等でコーティングしたものであってもよい。
樹脂集電体の具体例としては、ポリプロピレンに導電性フィラーとしてアセチレンブラックを5〜20部分散させた後、熱プレス機で圧延したものが挙げられる。また、その厚みも特に制限されず、公知のものと同様、あるいは適宜変更して適用することができる。
シール部材9を構成する材料としては、正極、負極集電体7、8との接着性を有し、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、高分子材料、特に熱硬化性樹脂が好ましい。具体的には、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリフッ化ビニデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
容器20を構成する材料は、容器20内に電池モジュール21を収納しうる材料であれば、任意の材料が好適に適用可能である。但し、単電池1と容器20とが接触する可能性があることを考慮して、容器20を構成する材料は絶縁性を有する材料であることが好ましい。加えて、容器20は、電池モジュール21を内部に収納した状態で減圧封止することから、容器20を構成する材料は可撓性及び気密性を有する材料であることが好ましい。このような材料としては、ラミネートフィルムと呼ばれる、一例として、金属箔の両面を高分子フィルムで覆ったフィルムや、気密性が付与された不織布等が挙げられる。
電極端子10、11及びこの電極端子10、11を構成する導電部10a、11a等は、伸縮性を有し、より詳細には、電極端子10、11は、導電性フィラーを含む導電性エラストマーからなる。導電性エラストマーは、導電性フィラーとゴム状高分子とを溶融混合することで得ることでき、導電性フィラーとしては前記の樹脂集電体とおなじものを適用可能であり、ゴム状高分子としてはシリコーン、ウレタン、ネオプレン、ブチルゴム、エテン−プロペンゴム、アクリレートゴム、ブタジエンゴム、コロプレンゴム、ニトリルゴム、1-1プロペンゴム、フッ素系ゴム、スチレン−ブタジエン、天然ゴム及びそれらの組み合わせ等を適用可能である。
特に伸縮性を有する導電部としては、一例として、Naoji Matsuhisa et. al. “Printable elastic conductors with a high conductivity for electronic textile applications”, Nature Communications 6:7461 doi:10.1038/ncomms8461 (2015)に開示された、高導電性の伸縮性導体が好適に適用可能である。
上述の論文に開示されている高導電性の伸縮性導体は、概略、銀(Ag)フレーク、フッ素系ゴム及びフッ素系界面活性剤を含み、初期の導電率が738S/cm(ジーメンス毎センチメートル)、215%ひずみまで伸張させたときの導電率が182S/cmと、伸縮させた際にも高い導電率を維持しうる伸縮性導体である。また、この高導電性の伸縮性導体は、布地表面に所望のパターンを印刷する周知の手法を用いてプリント可能である。特に、フッ素系界面活性剤は、プリントした伸縮性導体中において表面に局在化した導電性ネットワークの形成を促す重要な成分であり、高い導電率と高い伸縮性をもたらす。
上述の論文に開示されている高導電性の伸縮性導体は、一例として、正極集電体7及び負極集電体8の表面に、例えばステンシルパターンを用いて所定形状に塗布、印刷されることで電極端子10、11が形成される。他に、インクジェット装置等を用いて正極集電体7及び負極集電体8の表面に高導電性の伸縮性導体を塗布しても電極端子10、11を形成することが可能である。
当然、上述の論文に開示された以外の、伸縮性を有する導電部についても、本実施形態の電極端子10、11に好適に適用可能である。
以上の構成の単電池1は、正極集電体7及び負極集電体8のそれぞれの表面に、正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層5、及び負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層6を形成して正極2及び負極3を形成する。正極2及び負極3を形成する手法は任意であり、正極集電体7及び負極集電体8のそれぞれの表面に正極電極組成物及び負極電極組成物を塗布する、正極集電体7及び負極集電体8のそれぞれの表面に、ノズル等を介して正極電極組成物及び負極電極組成物を載置した後に所定厚になるようにヘラ等で均す、など、種々の手法が挙げられる。その後、セパレータ4を介して正極2及び負極3を積層し、正極集電体7及び負極集電体8の端部、さらにセパレータ4の端部をシール部材9により封止することで単電池1を製造することができる。
次いで、上述の工程により製造された単電池1からなる電池モジュール21に電極端子10、11を形成した後、容器20内に収納し、容器20内を減圧脱気した後にシール部材で封止することで、本実施形態のリチウムイオン電池Lを製造することができる。
以上のような構成の本実施形態の電池モジュール21では、単電池1を構成する正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6が、正極活物質又は負極活物質粒子と電解液とを含む正極電極組成物及び負極電極組成物である。すなわち、本実施形態の単電池1では、従来の電池モジュールのように正極活物質及び負極活物質に熱処理してこれら正極活物質及び負極活物質を乾燥させておらず、あるいは、バインダ樹脂等により固着されていないので、これら正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6を備える単電池1が柔軟性を備える構成になる。
加えて、単電池1を構成する正極集電体7及び負極集電体8がいずれも樹脂集電体からなるので、単電池1全体がさらに柔軟性を備える構成になる。そして、単電池1に設けられた電極端子10、11が伸縮性を有する導電部からなることから、電極端子10、11を含めて単電池1の柔軟性を確保することができる。以上から、本実施形態の電池モジュール21によれば、図3(b)に示すように、電極端子を含めて屈曲可能に構成することの可能な電池モジュール21を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、図4は、本発明の第2実施形態である電池モジュールを示す一部破断斜視図である。
本実施形態の電池モジュール21と上述の第1実施形態の電池モジュール21との相違点は、電極端子10、11の構成にある。すなわち、図4に示すように、単電池1の正極集電体7の上面に形成された導電部10aは、電池モジュール21の長手方向(図4において左手前から右奥方向)に延在する複数の帯状のストライプ部(溶断部)10cを備える。
ストライプ部10cの一端部(図4において左手前部)は、これら一端部を集約する導電部からなる単一の集約部10dに共通に接続され、この集約部10dの先端部は、図1に示すように容器20の外部にまで至り、接続部10bとされている。
また、負極集電体8の下面に設けられた電極端子11も、詳細な図示は省略するが、電極端子10と同様の構成を備えている。
本実施形態においても、電極端子10、11は伸縮性を有する導電部からなる。また、導電部10a、11aのうち、ストライプ部10c、11cを構成する導電部の幅及び厚みは、リチウムイオン電池Lにおいて内部短絡等の異常が発生した際に、このストライプ部10c、11cを構成する導電部が溶融しうる寸法に設定されている。ストライプ部10c、11cを構成する導電部の寸法は、導電部の導電率、導電部が溶融する際にストライプ部10c、11cを流れる電流値、すなわち、異常発生と判定して電流遮断を行うべき電流値等を考慮して決定される。
また、本実施形態では、電池モジュール21は複数の(本実施形態では2つの)単電池1が直列に複数積層されて構成されている。すなわち、単電池1は、隣り合う単電池1の正極集電体7の上面と負極集電体8の下面とが隣接するように直列に積層されて電池モジュール21が形成されている。
従って、本実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
加えて、本実施形態の電池モジュール21が適用されたリチウムイオン電池Lにおいて、内部短絡等の異常が発生し、短絡部分に大電流が流れると、電極端子10、11を構成する導電部10a、11aの少なくとも一つのストライプ部10c、11cを構成する導電体がこの大電流により過熱され、結果として溶融することでこのストライプ部10c、11cが溶断され、これにより、溶断された部分のストライプ部10c、11cを流れる電流が遮断される。従って、電池モジュール21に流れる電流が抑制、好ましくは遮断され、リチウムイオン電池L全体の発熱を抑制することができる。
(変形例)
なお、本発明の電池モジュール21は、その具体的な構成が上述の各実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、ストライプ部10c、11cの本数等は図示例に限定されず、異常電流を抑制、好ましくは遮断しうる寸法であれば本数等に限定はない。
L リチウムイオン電池
1 単電池
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5 正極電極組成物
6 負極電極組成物
7 正極集電体
8 負極集電体
9 シール部材
10、11 電極端子
10a、11a 導電部
10b、11b 接続部
10c ストライプ部(溶断部)
10d 集約部
20 容器
21 電池モジュール

Claims (5)

  1. 第1極の樹脂集電体と第2極の樹脂集電体との間にセパレータを介して対峙する、正極活物質及び電解液を含んでなる正極電極組成物と負極活物質及び電解液を含んでなる負極電極組成物とを有する平板状の電池セルを備える電池モジュールにおいて、
    前記電池モジュールの上面及び下面に伸縮性を有する平板状の固体からなる導電部を有し、
    前記導電部は、前記電池モジュールの長手方向に延在する複数の帯状のストライプ部を備える
    ことを特徴とする電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の電池モジュールにおいて、
    前記第1極の樹脂集電体及び前記第2極の樹脂集電体は、前記電池モジュールの一縁部からその側面に延び、前記電池モジュールから離れる方向に延びる延出部を備え、
    前記電池モジュールは、前記導電部の一縁部から前記延出部の上面に沿って延びる、伸縮性を有する平板状の固体からなる接続部を有することを特徴とする電池モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の電池モジュールにおいて、
    前記導電部は、導電性フィラーを含む導電性エラストマーからなる電池モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電池モジュールにおいて、
    前記正極活物質及び前記負極活物質の少なくとも一方は、導電助剤と高分子とを含んでなる被覆層を有する電極活物質を含むことを特徴とする電池モジュール。
  5. 請求項4記載の電池モジュールにおいて、
    前記電極組成物は更に繊維状導電性物質を含むことを特徴とする電池モジュール。
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