JP6714016B2 - 部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法 - Google Patents

部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6714016B2
JP6714016B2 JP2017553499A JP2017553499A JP6714016B2 JP 6714016 B2 JP6714016 B2 JP 6714016B2 JP 2017553499 A JP2017553499 A JP 2017553499A JP 2017553499 A JP2017553499 A JP 2017553499A JP 6714016 B2 JP6714016 B2 JP 6714016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
consumption
tape
current consumption
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017553499A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017094070A1 (ja
Inventor
芳行 深谷
芳行 深谷
和也 松山
和也 松山
寿人 澤浪
寿人 澤浪
高浜 透
透 高浜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2017094070A1 publication Critical patent/JPWO2017094070A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6714016B2 publication Critical patent/JP6714016B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components
    • H05K13/0417Feeding with belts or tapes
    • H05K13/0419Feeding with belts or tapes tape feeders
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B15/00Systems controlled by a computer
    • G05B15/02Systems controlled by a computer electric
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/0885Power supply

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、複数のテープフィーダを交換可能に装備した部品供給装置において、装備されたテープフィーダに電源装置から供給する消費電流を制御する電源制御装置、および電源制御方法に関する。
基板の生産作業を行う設備として、はんだ印刷機、電子部品装着機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの設備を連結して基板生産ラインを構成することが一般的になっている。このうち電子部品装着機は、基板搬送装置、部品供給装置、および部品移載装置を機台に備える。部品供給装置の代表的な構成例として、キャリアテープを繰り出す方式のテープフィーダを複数列設し、かつ、機台に着脱可能とされた構成が多用される。この部品供給装置は、機台に装備されると機内動作用電源装置に接続され、各テープフィーダに消費電流が供給される。
テープフィーダの繰り出しモータが動作してキャリアテープを繰り出しているときの動作時消費電流と、繰り出しモータが動作していないときの待機時消費電流とで、大きな開きがある。また、テープフィーダの機種に依存して、動作時消費電流および待機時消費電流は異なる。ここで、電子部品装着機が基板を生産しているときに、多数のテープフィーダが同時に動作することは発生しない。このため、機内動作用電源装置の出力電流容量は、数台程度のテープフィーダが同時に動作する場合を考慮して適正に設定されている。その一方で、部品供給装置を機台から取り外した状態で段取り作業を行えるように、機外段取り用電源装置が準備されている場合がある。この種の部品供給装置の電源供給に関する技術例が特許文献1に開示されている。
特許文献1の電子部品装着機は、複数の内蔵電源を有する装着機本体と、アクチュエータ(繰り出しモータ)が搭載された部品供給装置とを備えている。さらに、この電子部品装着機は、アクチュエータの識別情報が記憶された接続手段と、識別情報に基づきいずれかの内蔵電源を選択する制御手段と、選択した内蔵電源から部品供給装置に電源供給できるように電源経路を切り替える電源切り替え手段と、を備えている。これによれば、アクチュエータの識別情報を記憶する接続手段を備えるという簡単な構成で、いずれかの内蔵電源を選択でき、製造コストを低減できる、とされている。端的に言うと、アクチュエータの消費電流の大小に応じて適正な出力電流容量の内部電源を選択し、ケーブルやコネクタの容量を小さく抑えることで、製造コストを低減できる。
特開2007−207976号公報
ところで、特許文献1で複数の内蔵電源を有すること自体がコスト上昇の一因であり、機内動作用電源装置は単一であることがコスト上は優位である。しかしながら数台程度のテープフィーダの動作に対応する機内動作用電源装置は、近年、出力電流容量の点で問題点が発生している。
詳述すると、テープフィーダから供給する部品種を変更する段取り作業時に、繰り出しモータを逆転させて、装填されていたキャリアテープを排出するアンローディング動作が行われる。従来型のテープフィーダでは、アンローディング動作を行わせるために操作ボタンを押し続ける必要があり、2台以下でのアンローディング動作が一般的であった。これに対して、新型のオートローディングフィーダでは、一旦操作ボタンを押せばアンローディング動作が最後まで行われるので、多数台でのアンローディング動作が可能になっている。この場合に、基板生産時よりも大きな消費電流が流れ、機内動作用電源装置の出力電流容量を超過する過電流のおそれが生じる。
上記した問題点は、機外段取り用電源装置を用いた機外段取り作業でも、同様に発生し得る。むしろ、列設されたテープフィーダの全数で部品種を変更する場合には、機外段取り作業のほうが一般的であり、過電流のおそれが大きい。
また、オートローディングフィーダでは、電子部品装着機が基板を生産しているときにも段取り作業が行われる。つまり、電子部品装着機の稼動中に、キャリアテープの先端を装填するローディング動作や前記したアンローディング動作が行われる。この場合、何台かのローディング動作およびアンローディング動作と、他の何台かの部品供給動作とが重なって過電流状態に陥るおそれがある。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、過電流とならない範囲内で電源装置の出力電流容量を十分に活用してテープフィーダの段取り作業を効率化できる部品供給装置の電源制御装置、および電源制御方法を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明の部品供給装置の電源制御装置は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、を備え、前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流は、所定の前記動作を実行していない待機状態に対応する待機時消費電流、所定の前記動作を準備している準備状態に対応する準備時消費電流、および所定の前記動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流を含み、前記消費電流取得部は、複数の前記テープフィーダが前記待機状態、前記準備状態、および前記動作状態のいずれであるかを判別して、または仮定して、対応する前記待機時消費電流、前記準備時消費電流、および前記動作時消費電流のいずれかを取得する。
また、部品供給装置の電源制御装置は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、 前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、複数の前記テープフィーダのいずれかに所定の前記動作を実行させる個別指令、および複数の前記テープフィーダの全台に所定の前記動作を実行させる一括指令の少なくとも一方を受け付ける指令受け付け部と、 を備えてもよい。
また、部品供給装置の電源制御装置は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、 前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、を備え、前記消費電流取得部は、前記テープフィーダの機種および状態と、前記消費電流とを対応付けた機種・状態別消費電流一覧表を保持しており、複数の前記テープフィーダに機種および現在の状態を問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから機種および現在の状態の回答を受け取り、あるいは、複数の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して、複数の前記テープフィーダに機種を問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから機種の回答を受け取り、受け取った前記回答を前記機種・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせた前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を取得する、構成でもよい。
また、部品供給装置の電源制御装置は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と 前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、を備え、前記消費電流取得部は、 前記テープフィーダの個体を識別する識別コードおよび状態と、前記消費電流とを対応付けた個体・状態別消費電流一覧表を保持しており、複数の前記テープフィーダに前記識別コードおよび現在の状態を問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから前記識別コードおよび現在の状態の回答を受け取り、あるいは、複数の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して、複数の前記テープフィーダに前記識別コードを問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから前記識別コードの回答を受け取り、 受け取った前記回答を前記個体・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせた前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を取得する、構成でもよい。
また、本発明の部品供給装置の電源制御方法は、 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、複数の前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御方法であって、 複数の前記テープフィーダの前記消費電流を、実測値または設計値に基づいてそれぞれ取得する消費電流取得ステップと、複数の前記テープフィーダの前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算ステップと、前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御ステップと、を備え、前記テープフィーダの前記消費電流は、所定の前記動作を実行していない待機状態に対応する待機時消費電流、所定の前記動作を準備している準備状態に対応する準備時消費電流、および所定の前記動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流を含み、前記消費電流取得ステップにおいて、複数の前記テープフィーダが前記待機状態、前記準備状態、および前記動作状態のいずれであるかを判別して、または仮定して、対応する前記待機時消費電流、前記準備時消費電流、および前記動作時消費電流のいずれかを取得する。
また、部品供給装置の電源制御方法は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、複数の前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御方法であって、複数の前記テープフィーダの前記消費電流を、実測値または設計値に基づいてそれぞれ取得する消費電流取得ステップと、複数の前記テープフィーダの前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算ステップと、前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御ステップと、複数の前記テープフィーダのいずれかに所定の前記動作を実行させる個別指令、および複数の前記テープフィーダの全台に所定の前記動作を実行させる一括指令の少なくとも一方を受け付ける指令受け付けステップと、を備えてもよい。
本発明の部品供給装置の電源制御装置は、装備された複数のテープフィーダの状態に対応する消費電流を実測値または設計値に基づいて取得し、これらを加算した全消費電流を演算し、全消費電流が電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、各テープフィーダの所定の動作を制御する。したがって、全消費電流が出力電流容量を超過しない範囲内で多数台のテープフィーダを動作させることができ、過電流とならない範囲内で出力電流容量を十分に活用してテープフィーダの段取り作業を効率化できる。
また、本発明は、部品供給装置の電源制御方法として実施することができ、上述した本発明の部品供給装置の電源制御装置と同じ効果が得られる。
本発明の第1実施形態の部品供給装置の電源制御装置を用いる電子部品装着機の全体構成を模式的に示した平面図である。 テープフィーダの本体部の内部構成を示した側面断面図である。 第1実施形態の部品供給装置の電源制御装置を説明するブロック図である。 電源制御装置およびテープフィーダの制御部が、制御線を介して動作する流れを説明した図である。 第1変形態様の消費電流取得部が保持している機種・状態別消費電流一覧表を例示した図である。 機外段取り作業で複数のテープフィーダのアンローディング動作を実行する第1実施形態の電源制御装置の動作フローの図である 機外段取り作業で複数のテープフィーダのアンローディング動作を実行する第1実施形態の電源制御装置の応用形態の動作フローの図である。 第2実施形態の部品供給装置の電源制御装置を説明するブロック図である。 指令受け付け部が複数の個別指令を受け付けた場合の第2実施形態の電源制御装置の動作フローの図である。 指令受け付け部が複数の個別指令を受け付けた場合の第2実施形態の電源制御装置の第1応用形態の動作フローの図である。 第3実施形態の部品供給装置の電源制御装置を説明するブロック図である。
(1.電子部品装着機9の全体構成)
本発明の第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2について、図1〜図7を参考にして説明する。まず、本発明の第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2を用いる電子部品装着機9の全体構成について説明する。図1は、電子部品装着機9の全体構成を模式的に示した平面図である。図1の紙面右側から左側に向かう方向が基板Kを搬入出するX軸方向、紙面下側の前側から紙面上側の後側に向かう方向がY軸方向である。電子部品装着機9は、基板搬送装置92、部品供給装置1、部品移載装置94、部品カメラ95、および制御装置96などが機台91に組み付けられて構成されている。基板搬送装置92、部品供給装置1、部品移載装置94、および部品カメラ95は、制御装置96から制御され、それぞれが所定の作業を行うようになっている。
基板搬送装置92は、基板Kを実装位置に搬入し位置決めし搬出する。基板搬送装置92は、搬送ユニット925およびバックアップユニット926からなる。搬送ユニット925は、一対のガイドレール921、922、および一対のコンベアベルトなどで構成されている。一対のガイドレール921、922は、機台91の上面中央を横断し、かつ互いに平行して機台91に組み付けられている。一対のガイドレール921、922の向かい合う内側に設けられた一対のコンベアベルトは、基板Kの両縁をそれぞれ戴置した状態で輪転して、基板Kを機台91の中央部に設定された実装位置に搬入および搬出する。バックアップユニット926は、実装位置の下方に配設され、基板Kを押し上げて水平姿勢でクランプする。
部品供給装置1は、機台91の上面に着脱される略矩形のパレット部材1A上に複数のテープフィーダ10が列設されて構成されている。テープフィーダ10には様々な種類や大きさが有り、それぞれ消費電流が異なる。ここでは、オートローディングフィーダと呼ばれる方式のテープフィーダ10を想定する。テープフィーダ10は、本体部11、および本体部11の後部に配設された2個の供給リール18、19などで構成されている。各供給リール18、19、は、多数の電子部品が一列にテーピングされたキャリアテープを巻回保持している。このキャリアテープが所定ピッチずつ繰り出され、電子部品が収納状態を解除されて順次供給される。
図2は、テープフィーダ10の本体部11の内部構成を示した側面断面図である。テープフィーダ10は、本体部11を形成する2枚の側板にレール12、前側テープ繰り出し機構13、後側テープ繰り出し機構14、テープ剥離機構15、次テープ制御機構16、および制御装置17などが組み付けられて構成されている。本体部11を形成する2枚の側板は、離隔して平行配置されており、図2では紙面手前側の側板が省略されている。
レール12は、その上面でキャリアテープの繰り出しを案内する部材である。レール12は、本体部11の前側の概ね中間高さから後側の上部へと傾斜して配置されている。レール12の前端の上側に形成された挿入口121は、2個の供給リール18、19から繰り出されたキャリアテープを上下に重ねて挿入できるようになっている。レール12の長さ方向の中間付近に、浮上防止部材122が設けられている。浮上防止部材122は、トーションスプリング123によってレール12の上面に押圧されている。浮上防止部材122は、レール12との間にキャリアテープを繰り出し可能に挟持して、浮上を防止する。レール12の後端付近の上側に、部品供給位置124が設定されている。
前側テープ繰り出し機構13は、レール12の前方寄りの下部に配設されている。前側テープ繰り出し機構13は、第1繰り出しモータ131、第1ギヤ132、第2ギヤ133、第1スプロケット134、および第2スプロケット135などで構成されている。第1繰り出しモータ131の出力軸は、ギヤ結合により第1ギヤ132および第2ギヤ133を介して、第1スプロケット134および第2スプロケット135に回転連結されている。第1スプロケット134および第2スプロケット135の出力歯は、レール12に形成された間隙から上方に突出してキャリアテープの係合穴に係入する。
後側テープ繰り出し機構14は、レール12の後方寄りの下部に配設されている。後側テープ繰り出し機構14は、第2繰り出しモータ141、第3ギヤ142、第4ギヤ143、第3スプロケット144、および第4スプロケット145などで構成されている。第2繰り出しモータ141の出力軸は、ギヤ結合により第3ギヤ142および第4ギヤ143を介して、第3スプロケット144および第4スプロケット145に回転連結されている。第3スプロケット144および第4スプロケット145の出力歯は、レール12に形成された間隙から上方に突出してキャリアテープの係合穴に係入する。
テープ剥離機構15は、レール12の後方寄りの上部、換言すると後側テープ繰り出し機構14の上側に配設されている。テープ剥離機構15は、繰り出されるキャリアテープのカバーテープをキャリアテープから剥離し、部品供給位置124で部品を供給可能にする。
次テープ制御機構16は、レール12の前方寄りの上部、換言すると前側テープ繰り出し機構13の上側に配設されている。次テープ制御機構16は、2個の供給リール18、19から挿入口121へと重ねて挿入された第1および第2のキャリアテープの繰り出しを制御する。つまり、次テープ制御機構16は、現在使用している第1のキャリアテープの繰り出しを許容し、次に使用する第2のキャリアテープの先端付近を保持する。そして、次テープ制御機構16は、第1のキャリアテープが無くなると自動的に第2のキャリアテープの繰り出しを開始するとともに、第3のキャリアテープの挿入を許容する。
制御装置17は、本体部11の下方寄りに配設されている。制御装置17は、図略のマイクロプロセッサやメモリ、ドライバ、通信部などを備え、ソフトウェアで動作する。テープフィーダ10がパレット部材1A上に装備されると、本体部11の後面に設けられたコネクタ171を介して、制御装置17と制御装置96とが通信接続される。これにより、制御装置17は、制御装置96と必要な情報を授受できるようになる。なお、コネクタ171は、テープフィーダ10に電源を供給する役割も担っている。制御装置17は、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141を制御して、所定の動作を制御する。所定の動作とは、次に説明するローディング動作、部品供給動作、およびアンローディング動作である。
新しい供給リール18、19のキャリアテープを使用するとき、オペレータは、供給リール18、19からキャリアテープの先端を引き出して、テープ挿入口121から第1スプロケット134まで挿入する。すると、制御装置17からの制御により、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141が正転して、キャリアテープが装填される。このテープフィーダ10の動作が、ローディング動作である。また、制御装置17からの制御により、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141が間欠駆動され、キャリアテープがピッチ送りされることで、部品の供給が行われる。このテープフィーダ10の動作が、部品供給動作である。
さらに、テープフィーダ10のアンローディング動作で、制御装置17からの制御により、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141が逆転駆動される。すると、第1〜第4スプロケット134、135、144、145が逆転して、キャリアテープは手前側に戻される。最終的に、キャリアテープは、第1スプロケット134の前側まで排出される。これにより、オペレータは、使いかけの供給リール18、19と新しい供給リールとを交換できる。アンローディング動作は、使いかけのキャリアテープを回収する動作であり、生産する基板Kの種類の変更に伴う段取り作業時に多く発生する。このとき、多数台のテープフィーダ10でアンローディング動作が重なると、電源装置41、42(図3に示す)の過電流状態に陥りやすい。
本体部11の前側上部に操作パネル172が配設されている。操作パネル172は、制御装置17と接続されて情報を授受する。操作パネル172は、オペレータの操作を受け付ける操作部173、およびオペレータに情報を提供する表示部174を有する。オペレータは、操作部173の操作ボタンを押すことにより、当該のテープフィーダ10のローディング動作やアンローディング動作を指令できる。
図1に戻り、部品移載装置94は、複数のテープフィーダ10の各部品供給位置124から電子部品を吸着採取し、位置決めされた基板Kまで搬送して装着する。部品移載装置94は、X軸方向およびY軸方向に水平移動可能なXYロボットタイプの装置である。部品移載装置94は、一対のY軸レール941、942、Y軸スライダ943、実装ヘッド944、ノズルツール945、吸着ノズル946、および基板カメラ947などで構成されている。一対のY軸レール941、942は、機台91の両方の側面寄りに配置されて、前後方向(Y軸方向)に延在している。Y軸レール941、942上に、Y軸スライダ943がY軸方向に移動可能に装架されている。
実装ヘッド944は、Y軸スライダ943に装架されて、X軸方向に移動可能とされている。実装ヘッド944は、2組のボールねじ機構によってX軸方向およびY軸方向に駆動される。ノズルツール945は、実装ヘッド944に交換可能に保持される。ノズルツール945は、部品を吸着して基板Kに装着する吸着ノズル946を1本または複数本有する。基板カメラ947は、実装ヘッド944にノズルツール945と並んで設けられている。基板カメラ947は、基板Kに付設されたフィデューシャルマークを撮像して、基板Kの正確な位置を検出する。
部品カメラ95は、基板搬送装置92と部品供給装置1との間の機台91の上面に、上向きに設けられている。部品カメラ95は、実装ヘッド944が部品供給装置1から基板K上に移動する途中で、吸着ノズル946に吸着されている電子部品の状態を撮像する。部品カメラ95の撮像データによって電子部品の吸着姿勢の誤差や回転角のずれなどが判明すると、制御装置96は、必要に応じて部品装着動作を微調整する。
制御装置96は、基板Kに装着する電子部品の種類および順序、当該の電子部品を供給するテープフィーダ10を指定した装着シーケンスを保持している。制御装置96は、基板カメラ947および部品カメラ95の撮像データ、ならびに図略のセンサの検出データなどに基づき、装着シーケンスにしたがって部品装着動作を制御する。また、制御装置96は、生産完了した基板Kの生産数や、電子部品の装着に要した装着時間、電子部品の吸着エラーの発生回数などの稼動状況データを逐次収集して更新する。
(2.第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の構成)
第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の説明に移る。図3は、第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2を説明するブロック図である。図示されるように、パレット部材1Aは、電源側コネクタ31を有する。パレット部材1Aに装備されたテープフィーダ10は、電源側コネクタ31まで接続される。電子部品装着機9に部品供給装置1が搭載されると、電源側コネクタ31は機内動作用電源装置41に自動的に接続される。電子部品装着機9から部品供給装置1が取り外されたとき、電源側コネクタ31には、機外段取り用電源装置42の接続が可能になる。機内動作用電源装置41および機外段取り用電源装置42の出力電流容量Icapは、数台のテープフィーダ10の動作に対応できるように適正に設定されている。
電源制御装置2は、CPUを有してソフトウェアで動作するコンピュータ装置である。電源制御装置2は、機内動作用電源装置41と一体的に構成されてもよく、機外段取り用電源装置42と一体的に構成されてもよく、単体で構成されてもよい。また、機内動作用電源装置41に一体的な電源制御装置と、機外段取り用電源装置42に一体的な電源制御装置とが別物であってもよい。第1実施形態において、電源制御装置2は、機外段取り用電源装置42と一体的に構成されており、機外段取り作業に用いられる。図3に示されるように、電源制御装置2は、設定操作部28を備える。また、部品供給装置1は、電子部品装着機9からが取り外されて、機外段取り用電源装置42に接続された状態が前提となる。
電源制御装置2は、制御線35を介して各テープフィーダ10の制御装置17に接続され、情報の授受が可能になっている。電源制御装置2は、設定操作部28への入力操作による指令、およびテープフィーダ10の操作パネル172の操作部173の操作による指令を受け付ける。設定操作部28への入力操作による指令として、装備された各テープフィーダ10の全台にアンローディング動作を実行させる一括指令を例示できる。テープフィーダ10の操作部173の操作による指令として、当該テープフィーダ10のローディング動作やアンローディング動作を実行させる個別指令を例示できる。
電源制御装置2は、消費電流取得部21、全消費電流演算部22、指令受け付け部23、判定順序制御部24、および動作制御部25を備える。各機能部21〜25は、ソフトウェアによって実現されている。指令受け付け部23は、前述した設定操作部28、および操作部173への指令を受け付ける。換言すると、指令受け付け部23は、装備された各テープフィーダ10のいずれかに所定の動作を実行させる個別指令、および装備された各テープフィーダ10の全台に所定の動作を実行させる一括指令を受け付ける。操作部173は、オペレータの操作による個別指令を受け付けて動作制御部25に送る本発明の個別指令受け付け部の一実施形態である。
消費電流取得部21は、部品供給装置1に装備された複数のテープフィーダ10の状態に対応する消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する。消費電流の値は、設計値、および予め測定された実測値のどちらでもよい。全消費電流演算部22は、複数のテープフィーダ10のそれぞれの状態に対応する消費電流を加算した全消費電流Itotを演算する。判定順序制御部24は、複数のテープフィーダ10所定の動作を実行するか否かを判定する判定順序kを保持している。判定順序制御部24は、指令受け付け部23が複数の個別指令を同時に受け付けたときおよび一括指令を受け付けたときに、判定順序kにしたがって動作を指令するテープフィーダ10を順番に設定する。動作制御部25は、全消費電流Itotが電源装置41、42の出力電流容量Icapを超過しない範囲内で、複数のテープフィーダ10の所定の動作を制御する。消費電流取得部21、全消費電流演算部22、判定順序制御部24、および動作制御部25の詳細な機能および動作については後述する。
(3.第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の動作)
第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の動作の説明に移る。まず、電源制御装置2と特定のテープフィーダ10との間における動作の流れについて説明する。図4は、電源制御装置2およびテープフィーダ10の制御装置17が、制御線35を介して動作する流れを説明した図である。図4の左側が電源制御装置2、右側がテープフィーダ10の制御装置17であり、横方向の矢印によって動作の流れが示されている。なお、図4の動作は、部品供給装置1が電子部品装着機9に搭載されていても同様に行われる。
図4のステップS1で、電源制御装置2の消費電流取得部21は、テープフィーダ10の制御装置17に消費電流を問い合わせる。次のステップS2で、制御装置17は、消費電流取得部21に消費電流を回答する。
ここで、消費電流は、テープフィーダ10の状態に依存して異なる。つまり、テープフィーダ10が所定の動作を実行していない待機状態では、制御装置17および図略のセンサ類が動作する。待機状態のテープフィーダ10には、わずかな待機時消費電流が流れる。また、テープフィーダ10が所定の動作を準備している準備状態では、制御装置17の動作に加えて、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141が励磁される(電圧は加えられるが回転しない)。準備状態のテープフィーダ10には、準備時消費電流が流れる。さらに、テープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態では、制御装置17の動作に加えて、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141が回転する。動作状態のテープフィーダ10には、大きな動作時消費電流が流れる。
また、消費電流は、テープフィーダ10の種類に依存して異なる。例えば、比較的大きな部品を保持した幅の広いキャリアテープを用いるテープフィーダ10では、当然大きな消費電流が流れる。第1実施形態において、各テープフィーダ10の制御装置17は、テープフィーダ10自身の待機時消費電流、準備時消費電流、および動作時消費電流の値を記憶している。これらの電流値は、予め測定された実測値、または設計値とする。なお、以降では、ローディング動作時、部品供給動作時、およびアンローディング動作時で動作時消費電流は同一であるとして説明を進める。精度を高めるためには、各動作で異なる動作時消費電流の値を用いるようにしてもよい。
消費電流取得部21は、複数のテープフィーダ10が待機状態、準備状態、および動作状態のいずれであるかを判別して、または仮定して、対応する待機時消費電流、準備時消費電流、および動作時消費電流のいずれかを取得する。ここで、テープフィーダ10の状態は、現在の状態に限定されず、仮定された状態を含む。具体的に、消費電流取得部21は、装備された各テープフィーダ10に問い合わせを行い、問い合わせたテープフィーダ10から現在の状態に対応する消費電流の値、または所定の動作を実行している動作状態を仮定したときに対応する動作時消費電流の値を受け取る。
なお、消費電流取得部21は、次に説明する第1および第2変形態様としてもよい。第1変形態様の消費電流取得部は、テープフィーダ10の機種および状態と、消費電流とを対応付けた機種・状態別消費電流一覧表を保持している。図5は、第1変形態様の消費電流取得部が保持している機種・状態別消費電流一覧表を例示した図である。図示されるように、一覧表の縦方向に機種A〜Nが並べられ、横方向に待機状態(w)、準備状態(p)、および動作状態(m)が並べられ、交差する各欄に対応する消費電流の値が示されている。例えば、機種Aのテープフィーダ10の待機時消費電流I(A、w)、準備時消費電流I(A、p)、および動作時消費電流I(A、m)である。
第1変形態様の消費電流取得部は、装備されたテープフィーダ10に機種および現在の状態を問い合わせ、問い合わせたテープフィーダ10から機種および現在の状態の回答を受け取る。あるいは、第1変形態様の消費電流取得部は、装備されたテープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して、装備されたテープフィーダ10に機種を問い合わせ、問い合わせたテープフィーダ10から機種の回答を受け取る。これにより、第1変形態様の消費電流取得部は、受け取った回答を機種・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせたテープフィーダ10の状態に対応する消費電流を取得できる。
また、第2変形態様の消費電流取得部は、機種に代えてテープフィーダ10の識別コードを用い、第1変形態様と同様の問い合わせおよび回答に基づいて、消費電流を取得する。第2変形態様の消費電流取得部は、テープフィーダ10の個体を識別する識別コードおよび状態と、消費電流とを対応付けた個体・状態別消費電流一覧表を保持している。個体・状態別消費電流一覧表は、図5に示された機種・状態別消費電流一覧表の機種の欄を識別コードの欄に置き換えたものである。第2変形態様では、テープフィーダ10の機種が同じであっても消費電流に個体差がある場合に、第1変形態様よりも精度の高い消費電流を取得できる。
図4に戻り、指令受け付け部23が個別指令または一括指令を受け付けたときのステップS3で、動作制御部25は、制御装置17に動作の開始を指示する。制御装置17は、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141が回転し始めると、動作を開始した旨を動作制御部25に通知する。次のステップS5で、動作制御部25は、制御装置17に動作の終了を問い合わせる。ステップS6で、制御装置17は、動作が終了した旨または動作中である旨を動作制御部25に回答する。
また、オペレータの操作部173の操作によりローディング動作やアンローディング動作の個別指令が発生したときのステップS7で、制御装置17は、指令受け付け部23を経由して動作制御部25に動作の許可を要求する。ステップS8で、全消費電流Itotが出力電流容量Icapに対して余裕のある場合に、動作制御部25は、動作の開始を制御装置17に指示する。
また、ステップS8で、全消費電流Itotが出力電流容量Icapに対して余裕のない場合に、動作制御部25は、動作の延期または中止を制御装置17に通知する。このとき、制御装置17は、動作が延期または中止された旨を表示部174に表示して、オペレータに通知する。表示部174は、オペレータの操作が有り、かつ、動作制御部25によって所定の動作が止められた場合に、所定の動作が延期または中止された旨をオペレータに通知する本発明の通知部の一実施形態である。なお、余裕のない場合、動作制御部25は、全消費電流Itotが減少して余裕ができてから、動作の開始を制御装置17に指示することが好ましい。
次に、機外段取り作業で複数のテープフィーダ10のアンローディング動作を実行する場合の電源制御装置2の動作について説明する。この動作は、指令受け付け部23が、設定操作部28への入力操作によるアンローディング動作の一括指令を受け付けて開始される。図6は、機外段取り作業で複数のテープフィーダ10のアンローディング動作を実行する第1実施形態の電源制御装置2の動作フローの図である。説明を簡易にするため、準備時消費電流は発生時間が短いものとして省略し、待機時動作電流はゼロであるとする。また、複数のテープフィーダ10のアンローディング動作を実行するか否かを判定する判定順序kは、判定順序制御部24に予め保持されているものとする。判定順序kは、例えば、パレット部材1A上のテープフィーダ10の並び順とすることができ、これに限定されない。
図6の初期化ステップS11で、判定順序制御部24は、判定する第kテープフィーダ10および判定順序kの初期値として、k=1を設定する。また、全消費電流演算部22は、全消費電流Itotの初期値として、Itot=0を設定する。次のステップS12で、動作制御部25は、全部のテープフィーダ10のアンローディング動作が完了したか否か判定する。初回のステップS12では完了していないので、ステップS13に進む。ステップS13で、消費電流取得部21は、第kテープフィーダ10から動作時消費電流Im(k)を取得する。ステップS13は、テープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して、対応する動作時消費電流を取得することに対応している。初回のステップS13で、消費電流取得部21は、第1テープフィーダ10から動作時消費電流Im(1)を取得する。
次のステップS14で、動作制御部25は、全消費電流Itotと動作時消費電流Im(k)との和が出力電流容量Icapに対して余裕があるか否か判定する。初回のステップS14では、和が出力電流容量Icapよりも小さく、余裕があるのでステップS15に進む。ステップS15で、動作制御部25は、第kテープフィーダ10にアンローディング動作の開始を指示する。初回のステップS15で、動作制御部25は、第1テープフィーダ10にアンローディング動作の開始を指示する。次のステップS16で、全消費電流演算部22は、全消費電流Itotに動作時消費電流Im(k)を加算して、全消費電流Itotを更新する。次のステップS17で、判定順序制御部25は、判定順序kを1だけ増加させて、次のテープフィーダ10の判定に移る。
次のステップS18で、動作制御部25は、アンローディング動作を指示済みのテープフィーダ10があるか否かを判定する。初回のステップS18で、該当するテープフィーダ10は無く、ステップS12に戻る。これによれば、ステップS12〜ステップS18の繰り返しにより、動作制御部25は、繰り返しの回数に等しい台数のテープフィーダ10にアンローディング動作の開始を指示することになる。このとき、全消費電流Itotは徐々に増加し、ステップS14で、全消費電流Itotが出力電流容量Icapに対して余裕が無くなる。すると、ステップS15〜テップS17が実行されなくなる。
また、2回目以降のステップS18では、アンローディング動作を指示済みのテープフィーダ10があるのでステップS19に進む。ステップS19で、動作制御部25は、アンローディング動作を指示済みのテープフィーダ10に対して、動作の終了を問い合わせる。次のステップS20で、動作制御部25はアンローディング動作の終了した第xテープフィーダの有無を確認する。第xテープフィーダがある場合のステップS21で、全消費電流演算部22は、全消費電流Itotから第xテープフィーダの動作時消費電流Im(x)を減算して、全消費電流Itotを更新する。ステップS21の後、およびステップS20で第xテープフィーダがない場合に、ステップS12に戻る。
上述の動作フローにより、動作制御部25は、全消費電流Itotが機外段取り用電源装置42の出力電流容量Icapを超過しない範囲内で、装備された各テープフィーダ10のアンローディング動作を判定順序kにしたがって実行する。そして、ステップS12で、複数のテープフィーダ10のアンローディング動作が終了したとき、すなわち、判定順序kの値がテープフィーダ10の装備台数よりも大きくなったとき、電源制御装置2の動作も終了する。
なお、待機時動作電流を考慮する場合には、ステップS11で、全消費電流Itotの初期値として、複数のテープフィーダ10の待機時動作電流の和を用いる。さらに、ステップS14で、動作時消費電流Im(k)に代えて、動作時消費電流から待機時消費電流を減算した電流増加分を用いる。
従来技術において、個別要求に応じてテープフィーダ10のアンローディング動作を許容する構成が採用されていた。このため、多数の個別要求が同時に発生すると、過電流状態となるおそれが潜在していた。また、従来技術において、アンローディング動作の一括要求や多数の個別要求が発生した場合に、過電流状態を避けるため、一定数(例えば2台)のテープフィーダ10のみにアンローディング動作を許容する構成が採用されていた。しかしながら、テープフィーダ10の種類に依存して消費電流は異なるので、実際には余力が有って一定数を超える(例えば3台以上の)動作が可能な場合もあり、非効率となっていた。
これらの従来技術に対して、第1実施形態では、余力が有る範囲内で、最大数のテープフィーダ10のアンローディング動作を許容する。したがって、段取り作業を効率化して、従来よりも短時間で段取り作業を終了させることができる。
図4の動作の流れ、および図6の動作フローに関する説明は、本発明の実施形態の部品供給装置1の電源制御方法の説明を兼ねている。つまり、図4のステップS1およびステップS2、ならびに図6のステップS13は、装備された各テープフィーダ10の消費電流を実測値または設計値に基づいてそれぞれ取得する消費電流取得ステップに相当する。また、図6のステップS16は、装備された各テープフィーダ10の消費電流Im(k)を加算した全消費電流Itotを演算する全消費電流演算ステップに相当する。さらに、図4のステップS8、ならびに図6のステップS14およびステップS15は、全消費電流Itotが電源装置42の出力電流容量Icapを超過しない範囲内で、装備された各テープフィーダ10の所定の動作を制御する動作制御ステップに相当する。
(4.第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の応用形態)
次に、第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の応用形態について説明する。応用形態では、機外段取り作業で複数のテープフィーダ10のアンローディング動作を実行する場合に、予め保持された判定順序kにしたがうのでなく、同時に動作させるテープフィーダ10のセット構成を最適化する。図7は、機外段取り作業で複数のテープフィーダ10のアンローディング動作を実行する第1実施形態の電源制御装置2の応用形態の動作フローの図である。
図7の消費電流取得ステップS31で、消費電流取得部21が動作して、複数のテープフィーダ10の待機時消費電流および動作時動作電流を取得する。次のフィーダセット仮分割ステップS2で、動作制御部25は、複数のテープフィーダ10を、2台以上のテープフィーダ10で構成されるフィーダセットの複数セットに仮分割する。このとき、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過しないという電流条件を満たすものとする。具体的には、全消費電流演算部22が全消費電流Itotを演算して、電流条件を満たすことを確認する。
例えば、複数のテープフィーダ10が第1〜第5フィーダセットに仮分割されている場合を想定する。全消費電流演算部22は、第1フィーダセット内のテープフィーダ10の動作時消費電流を加算し、さらに、他の第2〜第5フィーダセットのテープフィーダ10の待機時消費電流を加算して全消費電流Itotを求める。全消費電流演算部22は、第2〜第5フィーダセット内のテープフィーダ10がアンローディング動作を実行している場合も想定して、それぞれ同様の演算によって全消費電流Itotを求める。求められた5個の全消費電流Itotが全て出力電流容量Icap以下であれば、電流条件を満たしている。
次のステップS33で、動作制御部25は、今回の仮分割で得られたフィーダセットのセット数が前回までに得られた最小セット数よりも小さいか否か判定する。小さいとき、ステップS34で、最小セット数を今回得られたセット数に置き換える。次のステップS35で、動作制御部25は、複数のテープフィーダ10の仮分割の全組合せを試行したか否か判定する。試行していない場合、仮分割の組合せを変更してステップS32に戻る。電流条件を満たす仮分割の組合せは多数あり、ステップS32〜ステップS35のループは、試行錯誤を繰り返して実行される。
ステップS35で、仮分割の全組合せを試行したと判定されると、ループから抜け出てステップS36に進む。ステップS36で、動作制御部25は、ステップS34で最終的に求められた最小セット数に基づいて、フィーダセットの単位で順番にアンローディング動作を実行させる。以上の説明で分かるように、動作制御部25は、各フィーダセットを構成するテープフィーダ10の組合せを最適化する本発明のアンローディング時最適化部を含んでいる。
上述した第1実施形態およびその応用形態の電源制御装置2の動作は、全台でなくとも多数台のテープフィーダ10にアンローディング動作を行わせる場合に効果的である。また、部品供給装置1が電子部品装着機9に搭載されて機内動作用電源装置42に接続されていても、電子部品装着機9の稼動を停止して段取り作業を行う場合には、上記した第1実施形態およびその応用形態の電源制御装置2の動作は、同様に実施できる。
(5.第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2の態様および効果)
第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダ10を複数交換可能に装備した部品供給装置1において、装備されたテープフィーダ10に電源装置(機外段取り用電源装置42)から供給する消費電流を制御する電源制御装置2であって、部品供給装置1に装備された複数のテープフィーダ10の状態に対応する消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部21と、複数のテープフィーダ10のそれぞれの状態に対応する消費電流を加算した全消費電流Itotを演算する全消費電流演算部22と、全消費電流Itotが電源装置の出力電流容量Icapを超過しない範囲内で、複数のテープフィーダ10の所定の動作を制御する動作制御部25と、を備えた。
これによれば、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過しない範囲内で多数台のテープフィーダ10を動作させることができ、過電流とならない範囲内で出力電流容量Icapを十分に活用してテープフィーダ10の段取り作業を効率化できる。その一方で、出力電流容量Icapを適正化して、電源装置のコストを低廉化できる。また、消費電流を実測する必要がないので、電源制御装置2の構成を簡素化して、コストを低廉化できる。
さらに、テープフィーダ10の状態に対応する消費電流は、所定の動作を実行していない待機状態に対応する待機時消費電流、所定の動作を準備している準備状態に対応する準備時消費電流、および所定の動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流を含み、消費電流取得部21は、複数のテープフィーダ10が待機状態、準備状態、および動作状態のいずれであるかを判別して、または仮定して、対応する待機時消費電流、準備時消費電流、および動作時消費電流のいずれかを取得する。これによれば、3種類の消費電流を使い分けることにより、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過しない範囲を正確に演算できるので、出力電流容量Icapを十分に活用する精度が向上する。
さらに、電源制御装置2は、複数のテープフィーダ10のいずれかに所定の動作を実行させる個別指令、および複数のテープフィーダの全台に所定の動作を実行させる一括指令の少なくとも一方を受け付ける指令受け付け部23をさらに備えた。これによれば、複数のテープフィーダ10の動作の実行状態が様々に変化しても、上記した各効果が顕著に得られる。
さらに、電源制御装置2は、複数のテープフィーダ10の所定の動作を実行するか否かを判定する判定順序kを保持し、指令受け付け部23が複数の個別指令を同時に受け付けたときおよび一括指令を受け付けたときに、判定順序kにしたがって動作を指令するテープフィーダ10を順番に設定する判定順序制御部24をさらに備え、消費電流取得部21は、動作を指令するテープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して対応する動作時消費電流を取得するとともに、その他のテープフィーダの現在の状態に対応する消費電流を取得し、全消費電流演算部22は、動作を指令するテープフィーダ10の動作時消費電流、およびその他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流を加算して全消費電流Itotを演算し、動作制御部25は、全消費電流Itotが出力電流容量Icap以下であれば、動作を指令するテープフィーダ10の所定の動作を実行し、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過していれば、動作を指令するテープフィーダ10の所定の動作を実行しない。
これによれば、予め保持された判定順序kにしたがって、テープフィーダ10の動作の実行可否を効率的に判定できる。
さらに、テープフィーダ10は、オペレータの操作による個別指令を受け付けて動作制御部25に送る個別指令受け付け部(操作部173)と、オペレータの操作が有り、かつ、動作制御部25によって所定の動作が止められた場合に、所定の動作が延期または中止された旨をオペレータに通知する通知部(表示部174)と、を有する。これによれば、操作により個別指令を要求してもテープフィーダ10が動作しない場合に、オペレータは、動作しない理由を理解でき、とまどうことがない。
さらに、消費電流取得部21は、複数のテープフィーダ10に問い合わせを行い、問い合わせたテープフィーダ10から現在の状態に対応する消費電流の値、または所定の動作を実行している動作状態を仮定したときに対応する動作時消費電流の値を受け取る。これによれば、テープフィーダ10自身が消費電流の値を保持しいているので、テープフィーダ10が交換されても、使用する消費電流の値を間違えるおそれがない。
また、第1変形態様の消費電流取得部は、テープフィーダ10の機種および状態と、消費電流とを対応付けた機種・状態別消費電流一覧表を保持しており、複数のテープフィーダ10に機種および現在の状態を問い合わせ、問い合わせたテープフィーダ10から機種および現在の状態の回答を受け取り、あるいは、複数のテープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して、複数のテープフィーダ10に機種を問い合わせ、問い合わせたテープフィーダから機種の回答を受け取り、受け取った回答を機種・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせたテープフィーダの状態に対応する消費電流を取得する。これによれば、テープフィーダ10の機種ごとに消費電流の値を管理すればよいので、簡易である。
また、第2変形態様の消費電流取得部は、テープフィーダ10の個体を識別する識別コードおよび状態と、消費電流とを対応付けた個体・状態別消費電流一覧表を保持しており、複数のテープフィーダ10に識別コードおよび現在の状態を問い合わせ、問い合わせたテープフィーダ10から識別コードおよび現在の状態の回答を受け取り、あるいは、複数のテープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して、複数のテープフィーダ10に識別コードを問い合わせ、問い合わせたテープフィーダから識別コードの回答を受け取り、受け取った回答を個体・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせたテープフィーダ10の状態に対応する消費電流を取得する。これによれば、テープフィーダ10の機種が同じであっても消費電流に個体差がある場合に、第1変形態様よりも精度の高い消費電流を取得できる。
さらに、テープフィーダ10は、電子部品をテーピングしたキャリアテープを供給リールから繰り出す第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141を有し、所定の動作は、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141を逆転駆動してキャリアテープをテープフィーダ10から排出するアンローディング動作を含む。これによれば、段取り作業時に複数のテープフィーダ10にアンローディング動作を行わせる場合、前述した各効果が顕著になる。
さらに、第1実施形態の応用形態において、動作制御部25は、複数のテープフィーダ10でアンローディング動作を実行する場合に、複数のテープフィーダ10を2台以上のテープフィーダ10で構成されるフィーダセットに分割し、かつ、フィーダセット内のテープフィーダ10がアンローディング動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流と、他のフィーダセットのテープフィーダ10がアンローディング動作を実行してない待機状態に対応する待機時消費電流とを加算した全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過しない範囲内とし、フィーダセットの単位で順番にアンローディング動作を実行する。これによれば、判定順序kを用いることなく、複数のテープフィーダ10をセットにして、同時にアンローディング動作を実行することができる。
さらに、動作制御部25は、フィーダセットを構成するテープフィーダ10の組合せを最適化するアンローディング時最適化部を含む。これによれば、同時にアンローディング動作を実行するテープフィーダ10のフィーダセットを最適化でき、段取り作業を効率化する効果が顕著になる。
さらに、電源装置は、部品供給装置1が電子部品装着機9に搭載された場合には電子部品装着機9内の機内動作用電源装置41となり、部品供給装置1が電子部品装着機9から取り外された場合には機外段取り用電源装置42となる。これによれば、機内段取り作業および機外段取り作業の両方で、前述した各効果が発生する。
また、本発明の実施形態の部品供給装置1の電源制御方法は、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダ10を複数交換可能に装備した部品供給装置1において、複数のテープフィーダ10に電源装置(機外段取り用電源装置42)から供給する消費電流を制御する電源制御方法であって、複数のテープフィーダ10の消費電流を、実測値または設計値に基づいてそれぞれ取得する消費電流取得ステップ(ステップS1、S2、S13)と、複数のテープフィーダ10の消費電流を加算した全消費電流Itotを演算する全消費電流演算ステップ(ステップS16)と、全消費電流Itotが電源装置の出力電流容量Icapを超過しない範囲内で、複数のテープフィーダ10の所定の動作を制御する動作制御ステップ(ステップS8、S14、S15)と、を備えた。
本発明は、実施形態の部品供給装置1の電源制御方法として実施することができ、上述した第1実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2と同じ効果が得られる。
(6.第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2A)
次に、第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aについて、第1実施形態と異なる点を主に説明する。図8は、第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aを説明するブロック図である。第2実施形態において、部品供給装置1の構成は第1実施形態と同様であり、電源制御装置2Aの制御内容が異なる。第2実施形態において、電源制御装置2Aは、機内動作用電源装置41と一体的に構成されており、機内段取り作業に用いられる。また、部品供給装置1は、電子部品装着機9に搭載されて、機内動作用電源装置41に接続された状態が前提となる。
第2実施形態の電源制御装置2Aは、設定操作部28に代えて通信部29を有し、制御装置96に通信接続されている。制御装置96から通信部29への指令として、装備された各テープフィーダ10のいずれかに部品供給動作を実行させる個別指令を例示できる。通信部29への個別指令と、テープフィーダ10の操作部173による個別指令とは、独立して発生し得るので、時間的に重なるおそれがある。
電源制御装置2Aは、第1実施形態の判定順序制御部24に代えて優先順位制御部26、を備え、動作制御部25Aの制御内容が異なる。優先順位制御部26も、他の機能部21、22、23、25Aと同様に、ソフトウェアによって実現されている。優先順位制御部26は、複数のテープフィーダ10が所定の動作を実行する優先順位jを決定するとともに、指令受け付け部23が複数の個別指令を同時に受け付けたときおよび一括指令を受け付けたときに、優先順位jにしたがって動作を指令するテープフィーダ10を順番に設定する。
優先順位制御部26は、部品供給動作の指令を受けたテープフィーダ10を優先上位とし、ローディング動作の指令を受けたテープフィーダ10を優先中位とし、アンローディング動作の指令を受けたテープフィーダ10を優先下位とする。さらに、優先順位制御部26は、いくつかのテープフィーダ10が優先中位に該当するとき、基板Kの生産に使用されるまでの時間が短い順番に優先順位を決定する。これに限定されず、優先順位制御部26は、優先中位の中で使用頻度の高い順、あるいは、基板Kまたは部品カメラ95に近い順、あるいは、列設されたテープフィーダ10の中央に近い順などに基づいて、優先順位を決定してもよい。さらに、優先順位制御部26は、優先上位のテープフィーダ10同士の間、および優先下位のテープフィーダ10同士の間でも、優先順位を決定する。優先順位制御部26および動作制御部25Aの詳細な機能および動作については後述する。
次に、第2実施形態の電源制御装置2Aの動作について説明する。図9は、指令受け付け部23が複数の個別指令を受け付けた場合の第2実施形態の電源制御装置2Aの動作フローの図である。ここでは、n個の個別指令を受け付けて、n台のテープフィーダ10に所定の動作を行わせる場合を想定する。図9の優先順位決定ステップS41で、優先順位制御部26は、所定の動作を要求された複数のテープフィーダ10について、優先順位を決定する。複数の個別指令に関係ない多くのテープフィーダ10に、優先順位は割り当てられない。次の初期化ステップS42で、優先順位制御部26は、テープフィーダ10の優先順位jの初期値として、j=1を設定する。
次のステップS43で、消費電流取得部21は、優先順位jのテープフィーダ10の動作状態を仮定して動作時消費電流Im(j)を取得する。次のステップS44で、消費電流取得部21は、優先順位j以外の各テープフィーダ10から現在の状態の消費電流Inowを取得する。次のステップS45で、全消費電流演算部22は、次式を用いて全消費電流Itotを演算する。ただし、Σは、総和を表す演算記号である。
Itot=Im(j)+Σ(Inow)
次のステップS46で、動作制御部25Aは、全消費電流Itotが出力電流容量Icapに対して余裕があるか否か判定する。初回のステップS46では、全消費電流Itotは出力電流容量Icapよりも小さく、余裕があるのでステップS47に進む。ステップS47で、動作制御部25は、優先順位jのテープフィーダ10に動作の開始を指令する。次のステップS48で、優先順位制御部26は、優先順位jが個別指令のn個まで達しているか否か、換言すると、n個の個別指令の全てに対応済みであるか否か判定する。優先順位jがn個より小さいときのステップS49で、優先順位制御部26は、優先順位jを1だけ増加させて次の優先順位のテープフィーダ10を対象とし、ステップS43に戻る。
ステップS43〜ステップS48の繰り返しにより、動作制御部A25は、繰り返しの回数に等しい台数のテープフィーダ10に動作の開始を指令する。これにより、全消費電流Itotは徐々に増加し、ステップS46で、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過して余裕が無くなる場合が生じる。この場合、ステップS44に戻り、ステップS44〜ステップS46を繰り返すことになる。優先上位のテープフィーダ10だけで余裕が無くなることは稀であり、優先下位のテープフィーダ10が待機となり、場合によっては優先中位のテープフィーダ10も待機となる。
ステップS44〜ステップS46の繰り返しの途中で、動作中のテープフィーダ10のいずれかが動作を終了すると、現在の状態の消費電流Inowが減少する。これにより、全消費電流Itotが減少して余裕が生じるので、ステップS46からステップS47に進めるようになる。これにより、待機していた優先中位および優先下位のテープフィーダ10が動作を開始する。上記した制御動作が進んでゆくと、ステップS48で、最後に優先順位jが個別指令のn個に達するので、電源制御装置2Aは動作を終了する。
第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aは、複数のテープフィーダ10が所定の動作を実行する優先順位jを決定するとともに、指令受け付け部23が複数の個別指令を同時に受け付けたときおよび一括指令を受け付けたときに、優先順位jにしたがって動作を指令するテープフィーダ10を順番に設定する優先順位制御部26をさらに備え、消費電流取得部21は、動作を指令するテープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して対応する動作時消費電流Im(j)を取得するとともに、その他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流Inowを取得し、全消費電流演算部22は、動作を指令するテープフィーダ10の動作時消費電流Im(j)、およびその他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流Inowを加算して全消費電流Itotを演算し、動作制御部25は、全消費電流Itotが出力電流容量Icap以下であれば、動作を指令するテープフィーダ10の所定の動作を実行し、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過していれば、動作を指令するテープフィーダ10の所定の動作を実行しない。
これによれば、複数のテープフィーダ10に対する動作の指令を受け付けたとき、優先順位にしたがって、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過しない範囲内で多数台のテープフィーダ10を動作させることができる。
さらに、テープフィーダ10は、電子部品をテーピングしたキャリアテープを供給リールから繰り出す第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141を有し、所定の動作は、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141を駆動してキャリアテープの先端を装填するローディング動作、第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141をピッチ送りで駆動して部品を供給する部品供給動作、および第1繰り出しモータ131および第2繰り出しモータ141を逆転駆動してキャリアテープをテープフィーダ10から排出するアンローディング動作を含む。
これによれば、優先上位のテープフィーダ10の部品供給動作を最優先で行え、優先中位のテープフィーダ10の部品補給に関するローディング動作を次の優先で行える。したがって、電子部品装着機9の基板生産動作を中断させることが少なくなり、基板の生産効率が高められる。
(7.第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aの応用形態)
次に、第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aの2つの応用形態について説明する。第1応用形態では、複数の個別指令によって過電流のおそれが発生する場合に、テープフィーダ10の所定の動作の実行速度を遅くして対応する。第1応用形態において、電源制御装置2Aは、優先順位制御部26に代え、並列動作仮定部を備える。図10は、指令受け付け部23が複数の個別指令を受け付けた場合の第2実施形態の電源制御装置2Aの第1応用形態の動作フローの図である。
図10のステップS61で、並列動作仮定部は、指令受け付け部23が受け付けた複数の個別指令に対応する複数の特定のテープフィーダ10(以降は特定テープフィーダ10と略記)に所定の動作を実行させる場合を仮定する。次のステップS62で、消費電流取得部21は、特定テープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して対応する各動作時消費電流Imを取得する。次のステップS63で、消費電流取得部21は、その他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流Inowを取得する。次のステップS64で、全消費電流演算部22は、次式を用いて全消費電流Itotを演算する。ただし、Σは、総和を表す演算記号である。
Itot=Σ(Im)+Σ(Inow)
次のステップS65で、動作制御部25Aは、全消費電流Itotが出力電流容量Icapに対して余裕があるか否か判定する。全消費電流Itotが出力電流容量Icap以下で余裕がある場合のステップS66で、動作制御部25Aは、特定テープフィーダ10の動作を通常の実行速度で制御する。ここで、実行速度とは、キャリアテープの後側への繰り出し速度または前側への排出速度のことである。全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超えて余裕がない場合のステップS67で、動作制御部25Aは、特定テープフィーダ10の少なくとも1台で所定の動作の実行速度を遅く制御する。
これにより、特定テープフィーダ10の少なくとも1台で、実行速度(キャリアテープの繰り出し速度または排出速度)を遅くして実際の動作時消費電流を減少させ、実際の全消費電流を出力電流容量Icap以下にできる。この場合、特定テープフィーダ10の全台で実行速度を同程度遅くしてもよいし、特定テープフィーダ10の一部で実行速度を遅くしてもよい。特定テープフィーダ10の何台の実行速度をどの程度遅くするかについては、予め設定しておくことができる。例えば、各テープフィーダ10の実行速度の低下分と動作時消費電流の減少分との関係を予め求めておけば、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超える超過分を解消する制御方法は容易に設定できる。
第2実施形態の電源制御装置2Aの第2応用形態では、複数の個別指令によって過電流のおそれが発生する場合に、特定テープフィーダ10の少なくとも2台で所定の動作の実行タイミングを相互にずらして対応する。第2応用形態においても、電源制御装置2Aは、並列動作仮定部を備える。また、第2応用形態における動作フローは、図10に示された第1応用形態の動作フローに類似し、ステップS67の動作のみが異なる。
すなわち、ステップS67に代えて、動作制御部25Aは、特定テープフィーダ10の少なくとも2台で所定の動作の実行タイミングを相互にずらす。これにより、実際の全消費電流を出力電流容量Icap以下にできる。詳述すると、一般的に、動作時消費電流は、時間的に一定でなく、キャリアテープの繰り出し速度(または排出速度)を加速するときにピーク値となり、繰り出し速度が一定に落ち着くと減少する。したがって、第1のテープフィーダ10の所定の動作を先行させ、繰り出し速度が一定に落ち着いたタイミングを見計らって、第2のテープフィーダ10の所定の動作を後続させる。これにより、ピーク値の発生タイミングがずれるので、実際の全消費電流を減少させることができる。
第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aの第1応用形態において、指令受け付け部23が受け付けた複数の個別指令に対応する特定の複数のテープフィーダ10に所定の動作を実行させる場合を仮定する並列動作仮定部をさらに備え、消費電流取得部21は、特定の複数のテープフィーダ10が所定の動作を実行している動作状態を仮定して対応する各動作時消費電流Imを取得するとともに、その他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流Inowを取得し、全消費電流演算部22は、特定の複数のテープフィーダ10の各動作時消費電流Im、およびその他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流Inowを加算して、全消費電流Itotを演算し、動作制御部25Aは、全消費電流Itotが出力電流容量Icap以下であれば、特定の複数のテープフィーダ10の所定の動作を実行し、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過していれば、特定の複数のテープフィーダ10の少なくとも1台で所定の動作の実行速度を遅くして実際の動作時消費電流を減少させることにより、実際の全消費電流を出力電流容量Icap以下にする。
これによれば、過電流を回避しつつ、受け付けた複数の個別指令の全てに対応でき、基板の生産効率および機内段取り作業の効率が高められる。
また、第2実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Aの第2応用形態において、指令受け付け部23が受け付けた複数の個別指令に対応する特定の複数のテープフィーダ10に所定の動作を実行させる場合を仮定する並列動作仮定部をさらに備え、消費電流取得部21は、特定の複数のテープフィーダが所定の動作を実行している動作状態を仮定して対応する各動作時消費電流Imを取得するとともに、その他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流inowを取得し、全消費電流演算部22は、特定の複数のテープフィーダ10の各動作時消費電流Im、およびその他のテープフィーダ10の現在の状態に対応する消費電流Inowを加算して全消費電流Itotを演算し、動作制御部25は、全消費電流Itotが出力電流容量Icap以下であれば、特定の複数のテープフィーダ10の所定の動作を実行し、全消費電流Itotが出力電流容量Icapを超過していれば、特定の複数のテープフィーダ10の少なくとも2台で所定の動作の実行タイミングを相互にずらすことにより、実際の全消費電流を出力電流容量以下Icapにする。
これによれば、過電流を回避しつつ、受け付けた複数の個別指令の全てに対応でき、基板の生産効率および機内段取り作業の効率が高められる。
(8.第3実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2B)
次に、第3実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Bについて、第1および第2実施形態と異なる点を主に説明する。第3実施形態では、全消費電流Itotを実測して監視する。図11は、第3実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Bを説明するブロック図である。図示されるように、第3実施形態の電源制御装置2Bは、指令受け付け部23、動作制御部25B、出力電流制限部27、および全消費電流測定部27Bなどで構成されている。
出力電流制限部27は、ソフトウェアによって実現されている。出力電流制限部27は、実際の全消費電流Itotを、機内動作用電源装置41の出力電流容量Icap以下に制限する。出力電流制限部27の詳細な機能および動作については後述する。全消費電流測定部27Bは、パレット部材1Aに設けられている。全消費電流測定部27Bは、例えば、シャント抵抗を用いた電圧降下測定法によって、機内動作用電源装置41から出力される全消費電流Itotを直接的に実測する。全消費電流測定部27Bの実測値の情報は、出力電流制限部27に取得される。
指令受け付け部23が受け付けた個別指令または一括指令にしたがい、動作制御部25Bは、順次テープフィーダ10を動作させてゆく。この間、出力電流制限部27は、全消費電流Itotの変化を監視している。そして、全消費電流Itotが出力電流容量Icapに達すると、出力電流制限部27は、動作制御部25Bを制御して、あるいは動作制御部25Bと共同で制御を行って、実際の全消費電流Itotを出力電流容量Icap以下に制限する。
出力電流制限部27が全消費電流Itotを制限する具体的な方法として、例えば、第2実施形態の第1応用形態で説明したテープフィーダ10の動作の実行速度を遅くする方法を採用できる。また、具体的な方法として、例えば、第2実施形態の第2応用形態で説明した2台のテープフィーダ10の動作の実行タイミングを相互にずらす方法を採用できる。さらに、具体的な方法として、第2実施形態で説明した優先順位を考慮し、優先順位の低いテープフィーダ10を強制的に停止させてもよい。
第3実施形態の部品供給装置1の電源制御装置2Bは、消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダ10を複数交換可能に装備した部品供給装置1において、複数のテープフィーダ10に電源装置(機内動作用電源装置41)から供給する消費電流を制御する電源制御装置2Bであって、電源装置から複数のテープフィーダ10に出力される消費電流を加算した実際の全消費電流Itotを電源装置の出力電流容量Icap以下に制限する出力電流制限部27を備えた。
これによれば、全消費電流Itotを実測するので過電流状態のおそれを確実に解消でき、かつ、出力電流容量Icapの限度まで全消費電流Itotを確実に増やせるので、基板の生産効率およびテープフィーダ10の段取り作業を顕著に効率化できる。
(9.実施形態の応用および変形)
なお、本発明では、テープフィーダ10の消費電流を用いて制御を行っているが、消費電流に代えてテープフィーダ10の消費電力や必要とされる電源容量を用いても、同様の作用および効果が発生する。また、本発明は、テープフィーダ10の繰り出しモータ131、141が2個以外の構成でも実施可能である。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1:部品供給装置 10:テープフィーダ 11:本体部
13:前側テープ繰り出し機構 131:第1繰り出しモータ
14:後側テープ繰り出し機構 141:第2繰り出しモータ
17:制御装置 173:操作部 174:表示部
1A:パレット部材
2、2A、2B:電源制御装置
21:消費電流取得部 22:全消費電流演算部
23:指令受け付け部 24:判定順序制御部
25、25A、25B:動作制御部 26:優先順位制御部
27:出力電流制限部 27B:全消費電流測定部
28:設定操作部 29:通信部 35:制御線
41:機内動作用電源装置 42:機外段取り用電源装置
9:電子部品装着機 92:基板搬送装置 94:部品移載装置
95:部品カメラ 96:制御装置
Icap:出力電流容量 Itot:全消費電流
Im、Im(k)、Im(j)、Im(x):動作時消費電流
Inow:現在の状態の消費電流

Claims (17)

  1. 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、
    前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、
    複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、
    前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、を備え
    前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流は、所定の前記動作を実行していない待機状態に対応する待機時消費電流、所定の前記動作を準備している準備状態に対応する準備時消費電流、および所定の前記動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流を含み、
    前記消費電流取得部は、複数の前記テープフィーダが前記待機状態、前記準備状態、および前記動作状態のいずれであるかを判別して、または仮定して、対応する前記待機時消費電流、前記準備時消費電流、および前記動作時消費電流のいずれかを取得する、
    部品供給装置の電源制御装置。
  2. 複数の前記テープフィーダのいずれかに所定の前記動作を実行させる個別指令、および複数の前記テープフィーダの全台に所定の前記動作を実行させる一括指令の少なくとも一方を受け付ける指令受け付け部をさらに備えた請求項1に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  3. 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、
    前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、
    複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、
    前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と
    複数の前記テープフィーダのいずれかに所定の前記動作を実行させる個別指令、および複数の前記テープフィーダの全台に所定の前記動作を実行させる一括指令の少なくとも一方を受け付ける指令受け付け部と、
    を備えた部品供給装置の電源制御装置。
  4. 複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を実行するか否かを判定する判定順序を保持し、前記指令受け付け部が複数の前記個別指令を同時に受け付けたときおよび前記一括指令を受け付けたときに、前記判定順序にしたがって前記動作を指令する前記テープフィーダを順番に設定する判定順序制御部をさらに備え、
    前記消費電流取得部は、前記動作を指令する前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して対応する動作時消費電流を取得するとともに、その他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を取得し、
    前記全消費電流演算部は、前記動作を指令する前記テープフィーダの前記動作時消費電流、およびその他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を加算して前記全消費電流を演算し、
    前記動作制御部は、前記全消費電流が前記出力電流容量以下であれば、前記動作を指令する前記テープフィーダの所定の前記動作を実行し、前記全消費電流が前記出力電流容量を超過していれば、前記動作を指令する前記テープフィーダの所定の前記動作を実行しない請求項2または3に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  5. 複数の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行する優先順位を決定するとともに、前記指令受け付け部が複数の前記個別指令を同時に受け付けたときおよび前記一括指令を受け付けたときに、前記優先順位にしたがって前記動作を指令する前記テープフィーダを順番に設定する優先順位制御部をさらに備え、
    前記消費電流取得部は、前記動作を指令する前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して対応する動作時消費電流を取得するとともに、その他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を取得し、
    前記全消費電流演算部は、前記動作を指令する前記テープフィーダの前記動作時消費電流、およびその他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を加算して前記全消費電流を演算し、
    前記動作制御部は、前記全消費電流が前記出力電流容量以下であれば、前記動作を指令する前記テープフィーダの所定の前記動作を実行し、前記全消費電流が前記出力電流容量を超過していれば、前記動作を指令する前記テープフィーダの所定の前記動作を実行しない請求項2または3に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  6. 前記指令受け付け部が受け付けた複数の前記個別指令に対応する複数の特定の前記テープフィーダに所定の前記動作を実行させる場合を仮定する並列動作仮定部をさらに備え、
    前記消費電流取得部は、複数の特定の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して対応する各動作時消費電流を取得するとともに、その他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を取得し、
    前記全消費電流演算部は、複数の特定の前記テープフィーダの各前記動作時消費電流、およびその他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を加算して前記全消費電流を演算し、
    前記動作制御部は、前記全消費電流が前記出力電流容量以下であれば、複数の特定の前記テープフィーダの所定の前記動作を実行し、前記全消費電流が前記出力電流容量を超過していれば、複数の特定の前記テープフィーダの少なくとも1台で所定の前記動作の実行速度を遅くして実際の前記動作時消費電流を減少させることにより、実際の前記全消費電流を前記出力電流容量以下にする請求項2または3に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  7. 前記指令受け付け部が受け付けた複数の前記個別指令に対応する複数の特定の前記テープフィーダに所定の前記動作を実行させる場合を仮定する並列動作仮定部をさらに備え、
    前記消費電流取得部は、複数の特定の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して対応する各動作時消費電流を取得するとともに、その他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を取得し、
    前記全消費電流演算部は、複数の特定の前記テープフィーダの各前記動作時消費電流、およびその他の前記テープフィーダの現在の状態に対応する前記消費電流を加算して前記全消費電流を演算し、
    前記動作制御部は、前記全消費電流が前記出力電流容量以下であれば、複数の特定の前記テープフィーダの所定の前記動作を実行し、前記全消費電流が前記出力電流容量を超過していれば、複数の特定の前記テープフィーダの少なくとも2台で所定の前記動作の実行タイミングを相互にずらすことにより、実際の前記全消費電流を前記出力電流容量以下にする請求項2または3に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  8. 前記テープフィーダは、
    オペレータの操作による前記個別指令を受け付けて前記動作制御部に送る個別指令受け付け部と、
    前記オペレータの操作が有り、かつ、前記動作制御部によって所定の前記動作が止められた場合に、所定の前記動作が延期または中止された旨を前記オペレータに通知する通知部と、
    を有する請求項2から7のいずれか一項に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  9. 前記消費電流取得部は、複数の前記テープフィーダに問い合わせを行い、問い合わせた前記テープフィーダから現在の状態に対応する前記消費電流の値、または所定の前記動作を実行している動作状態を仮定したときに対応する動作時消費電流の値を受け取る請求項1から8のいずれか一項に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  10. 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、
    前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、
    複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、
    前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、を備え
    前記消費電流取得部は、
    前記テープフィーダの機種および状態と、前記消費電流とを対応付けた機種・状態別消費電流一覧表を保持しており、
    複数の前記テープフィーダに機種および現在の状態を問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから機種および現在の状態の回答を受け取り、あるいは、
    複数の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して、複数の前記テープフィーダに機種を問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから機種の回答を受け取り、
    受け取った前記回答を前記機種・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせた前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を取得する、
    部品供給装置の電源制御装置。
  11. 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、装備された前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御装置であって、
    前記部品供給装置に装備された複数の前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を、実測値または設計値に基づいて取得する消費電流取得部と、
    複数の前記テープフィーダのそれぞれの状態に対応する前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算部と、
    前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御部と、を備え
    前記消費電流取得部は、
    前記テープフィーダの個体を識別する識別コードおよび状態と、前記消費電流とを対応付けた個体・状態別消費電流一覧表を保持しており、
    複数の前記テープフィーダに前記識別コードおよび現在の状態を問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから前記識別コードおよび現在の状態の回答を受け取り、あるいは、
    複数の前記テープフィーダが所定の前記動作を実行している動作状態を仮定して、複数の前記テープフィーダに前記識別コードを問い合わせ、問い合わせた前記テープフィーダから前記識別コードの回答を受け取り、
    受け取った前記回答を前記個体・状態別消費電流一覧表に照合して、問い合わせた前記テープフィーダの状態に対応する前記消費電流を取得する、
    部品供給装置の電源制御装置。
  12. 前記テープフィーダは、電子部品をテーピングしたキャリアテープを供給リールから繰り出す繰り出しモータを有し、
    所定の前記動作は、前記繰り出しモータを駆動して前記キャリアテープの先端を装填するローディング動作、前記繰り出しモータをピッチ送りで駆動して前記電子部品を供給する部品供給動作、および前記繰り出しモータを逆転駆動して前記キャリアテープを前記テープフィーダから排出するアンローディング動作のうち少なくとも一動作を含む請求項1から11のいずれか一項に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  13. 前記動作制御部は、
    複数の前記テープフィーダで前記アンローディング動作を実行する場合に、複数の前記テープフィーダを2台以上の前記テープフィーダで構成されるフィーダセットに分割し、かつ、
    前記フィーダセット内の前記テープフィーダが前記アンローディング動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流と、他の前記フィーダセットの前記テープフィーダが前記アンローディング動作を実行してない待機状態に対応する待機時消費電流とを加算した前記全消費電流が前記出力電流容量を超過しない範囲内とし、
    前記フィーダセットの単位で順番に前記アンローディング動作を実行する請求項12に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  14. 前記動作制御部は、前記フィーダセットを構成する前記テープフィーダの組合せを最適化して、前記フィーダセットのセット数を最小にするアンローディング時最適化部を含む請求項13に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  15. 前記電源装置は、前記部品供給装置が電子部品装着機に搭載された場合には前記電子部品装着機内の機内動作用電源装置となり、前記部品供給装置が前記電子部品装着機から取り外された場合には機外段取り用電源装置となる請求項1から14のいずれか一項に記載の部品供給装置の電源制御装置。
  16. 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、複数の前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御方法であって、
    複数の前記テープフィーダの前記消費電流を、実測値または設計値に基づいてそれぞれ取得する消費電流取得ステップと、
    複数の前記テープフィーダの前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算ステップと、
    前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御ステップと、を備え
    前記テープフィーダの前記消費電流は、所定の前記動作を実行していない待機状態に対応する待機時消費電流、所定の前記動作を準備している準備状態に対応する準備時消費電流、および所定の前記動作を実行している動作状態に対応する動作時消費電流を含み、
    前記消費電流取得ステップにおいて、複数の前記テープフィーダが前記待機状態、前記準備状態、および前記動作状態のいずれであるかを判別して、または仮定して、対応する前記待機時消費電流、前記準備時消費電流、および前記動作時消費電流のいずれかを取得する、
    部品供給装置の電源制御方法。
  17. 消費電流が供給されて所定の動作を実行するテープフィーダを複数交換可能に装備した部品供給装置において、複数の前記テープフィーダに電源装置から供給する前記消費電流を制御する電源制御方法であって、
    複数の前記テープフィーダの前記消費電流を、実測値または設計値に基づいてそれぞれ取得する消費電流取得ステップと、
    複数の前記テープフィーダの前記消費電流を加算した全消費電流を演算する全消費電流演算ステップと、
    前記全消費電流が前記電源装置の出力電流容量を超過しない範囲内で、複数の前記テープフィーダの所定の前記動作を制御する動作制御ステップと、
    複数の前記テープフィーダのいずれかに所定の前記動作を実行させる個別指令、および複数の前記テープフィーダの全台に所定の前記動作を実行させる一括指令の少なくとも一方を受け付ける指令受け付けステップと、
    を備えた部品供給装置の電源制御方法。
JP2017553499A 2015-11-30 2015-11-30 部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法 Active JP6714016B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/083606 WO2017094070A1 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017094070A1 JPWO2017094070A1 (ja) 2018-09-13
JP6714016B2 true JP6714016B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=58796477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017553499A Active JP6714016B2 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11051439B2 (ja)
EP (1) EP3386286B1 (ja)
JP (1) JP6714016B2 (ja)
CN (1) CN108293318B (ja)
WO (1) WO2017094070A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3166376B1 (en) * 2014-07-04 2019-11-27 FUJI Corporation Tape feeder
WO2019087293A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 ヤマハ発動機株式会社 フィーダー管理装置及びこれを備えた部品実装システム
JP7385062B2 (ja) * 2020-12-17 2023-11-21 株式会社Fuji 管理システム

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2945861B2 (ja) * 1995-11-30 1999-09-06 タナシン電機株式会社 テープレコーダの動作切換装置
JP3841585B2 (ja) 1999-04-21 2006-11-01 松下電器産業株式会社 電子部品実装機、及び該電子部品実装機にて実行される電力供給制御方法
JP2007048891A (ja) 2005-08-09 2007-02-22 Yamaha Motor Co Ltd 表面実装機
JP4690211B2 (ja) 2006-02-01 2011-06-01 山形カシオ株式会社 部品実装装置
JP2008244162A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Juki Corp 部品実装装置
JP5113485B2 (ja) 2007-10-30 2013-01-09 Juki株式会社 部品実装装置
JP4813632B1 (ja) 2010-03-31 2011-11-09 パナソニック株式会社 実装ライン電力制御装置及び実装ライン電力制御方法
JP5223881B2 (ja) * 2010-04-19 2013-06-26 パナソニック株式会社 部品実装装置における部品供給方法
JP4775516B1 (ja) * 2011-03-14 2011-09-21 オムロン株式会社 制御装置、制御方法、プログラム、記録媒体
JP6033588B2 (ja) 2012-06-29 2016-11-30 ヤマハ発動機株式会社 フィーダ及びフィーダ制御方法並びに電子部品装着装置
KR101694226B1 (ko) 2012-06-29 2017-01-09 야마하하쓰도키 가부시키가이샤 피더와 피더 제어 방법 및 전자 부품 장착 장치
JP5845416B2 (ja) * 2012-08-22 2016-01-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 実装基板の製造方法
JP2014165278A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd 実装作業装置におけるモータ制御方法及び実装作業装置
US10165717B2 (en) * 2013-08-26 2018-12-25 Fuji Corporation Component mounting device
CN107211563B (zh) * 2015-04-03 2020-01-21 雅马哈发动机株式会社 换产调整辅助装置、元件安装机、换产调整辅助方法
WO2016174712A1 (ja) * 2015-04-27 2016-11-03 富士機械製造株式会社 フィーダの管理装置
US10993357B2 (en) * 2015-10-09 2021-04-27 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Component mounter, reel holding device
EP3383156B1 (en) * 2015-11-27 2022-03-02 Fuji Corporation Power supply control device and power supply control method for component feeder
US10321620B2 (en) * 2015-12-25 2019-06-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Component supplying device and component supplying method

Also Published As

Publication number Publication date
US20180332746A1 (en) 2018-11-15
JPWO2017094070A1 (ja) 2018-09-13
CN108293318A (zh) 2018-07-17
EP3386286A4 (en) 2019-01-02
EP3386286B1 (en) 2022-06-15
EP3386286A1 (en) 2018-10-10
WO2017094070A1 (ja) 2017-06-08
CN108293318B (zh) 2020-06-30
US11051439B2 (en) 2021-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US12045547B2 (en) Method for optimizing component type arrangement and apparatus for optimizing component type arrangement
US10869420B2 (en) Method for optimizing component type allocation and apparatus for optimizing component type allocation
JP4077078B2 (ja) 実装機における段取りタイミングの管理方法及び同装置
JP6714016B2 (ja) 部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法
CN109804725B (zh) 生产管理装置
CN111434203B (zh) 元件装配机
JP2012230995A (ja) 部品実装ラインの部品実装方法
JP6639520B2 (ja) 部品供給装置の電源制御装置および電源制御方法
JP7144581B2 (ja) 部品種配置方法
JP6656844B2 (ja) 基板の生産方法
CN113348736A (zh) 换产调整作业设定装置
JP2020074472A (ja) マルチフィーダ装置
JP2019071429A (ja) 部品実装機、基板生産ライン、および部品種の割り振り方法
JP6735637B2 (ja) 部品種割り振り方法および部品種割り振り装置
JP7426500B2 (ja) 生産支援装置
JP7117058B2 (ja) 部品種配置演算装置
JP7312334B2 (ja) 自動フィーダーの配置支援システムおよび自動フィーダーの配置支援プログラム
JP7299568B2 (ja) 部品種配置演算方法
WO2018207245A1 (ja) セットアップ条件の設定装置、およびセットアップ条件の設定方法
JP2003332793A (ja) 部品保持具使用可否判定方法
JPWO2018003102A1 (ja) 生産プログラム最適化システム及び生産管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6714016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250