JP6713826B2 - 親子弁及びその閉弁方法並びに蒸気タービン設備 - Google Patents

親子弁及びその閉弁方法並びに蒸気タービン設備 Download PDF

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Description

本開示は、親子弁及びその閉弁方法並びに蒸気タービン設備に関する。
高圧流体等の流れの制御のために、複数の弁体及び弁座を有するバルブが用いられることがある。
例えば、特許文献1には、主弁内に子弁が設けられた弁が記載されている。この弁の開弁時、弁棒が上昇すると、弁棒に連結された子弁が主弁に先行して開き、次いで、子弁とともに主弁が開くようになっている。また、子弁が主弁より先行して開くときに主弁前後が均圧化されて、比較的小さな駆動力で主弁を開くことができるようになっている。
特開昭60−114380号公報
ところで、複数の弁体及び弁座を有するバルブ(親子弁)の閉弁時に、大きな衝撃力が弁体や弁座に生じる場合がある。
例えば、蒸気タービンに用いられる上記特許文献1に記載のバルブは、蒸気タービンの運転状態に応じて急閉鎖される場合がある。このとき、主弁と子弁とが一体的に着座すると、弁体及び弁座に大きな衝撃力が生じるため、弁体及び弁座を含むシート部に損傷が生じる可能性が高くなる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、シート部の損傷を低減可能な親子弁及び蒸気タービン設備を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る親子弁は、
弁棒と、
前記弁棒の先端側に設けられる子弁と、
前記子弁のための子弁弁座を形成する内壁面を有し、該内壁面によって画定される内部空間に前記子弁を収容する主弁と、
前記主弁のための主弁弁座を有する弁ケーシングと、
を備え、
前記主弁が前記主弁弁座から離れた開弁位置にあるとき、前記弁棒又は前記子弁の一方が前記子弁の開弁方向に前記主弁に対して付勢されるように構成される。
上記(1)の構成では、親子弁の閉弁時に、主弁が開弁位置にあるときに、弁棒又は子弁が子弁の開弁方向に主弁に対して付勢される。このため、主弁が開弁位置から閉弁位置に移動するとき、子弁は、主弁の内部空間において子弁の開弁方向側に保持されながら主弁とともに主弁の閉弁方向に移動し、主弁が主弁弁座に着座した後に、主弁の内壁面により形成される子弁弁座に着座することとなる。よって、上記(1)の構成によれば、閉弁時に主弁と子弁とが段階的に着座するため、主弁と子弁とが一体的に着座する場合(例えば、子弁が主弁に着座したまま主弁が主弁弁座に着座する場合)に比べて、弁座に衝突する弁体の質量が低減される。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記主弁は、前記弁棒の外周側に位置し、前記弁棒を該弁棒の軸方向に案内するための第1ブッシュを含み、
前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記第1ブッシュと前記弁棒との間に形成される第1室が、前記小弁が収容される前記主弁の前記内部空間の圧力よりも低圧となるように構成される。
上記(2)の構成によれば、主弁が開弁位置にあるとき、前記第1ブッシュと前記弁棒との間に形成される第1室が、主弁の内部空間の圧力よりも低圧となる。よって、弁棒には、第1室と主弁の内部空間との圧力差に基づく子弁の開弁方向の付勢力が作用する。よって、上記(2)の構成によれば、閉弁時に、上述の圧力差に基づく付勢力により、主弁と子弁とが段階的に着座するため、主弁と子弁とが一体的に着座する場合に比べて、弁座に衝突する弁体の質量が低減される。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、
前記第1室は、前記主弁に対して前記弁棒及び前記子弁をリフトするためのリフト用隙間である。
上記(3)の構成によれば、主弁に対して弁棒及び子弁をリフトするためのリフト用隙間を利用して、主弁内部空間よりも低圧となる第1室を形成することができる。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、
前記弁棒は、前記弁棒の内部おいて前記軸方向に延びる連通路を有し、
前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記連通路を介して、前記第1室と、前記第1室よりも低圧の第2室とが連通され、
前記主弁が閉弁位置にあるとき、前記第1室と前記第2室とが連通しないように構成される。
上記(4)の構成によれば、主弁が開弁位置にあるとき、連通路を介して第1室を第2室に連通させることで、第1室内の圧力を減少させて、第1室と主弁の内部空間との圧力差に基づく子弁の開弁方向の付勢力を作り出すことができる。
一方、上記(4)の構成では、主弁が閉弁位置にあるとき、第1室と第2室とが連通しないようになっているので、第1室から第2室に向かう流体のリーク流れが遮断される。これにより、主弁の内部空間からの弁棒と第1ブッシュとの間を介した流体のリークを低減することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記弁ケーシングは、前記弁棒の前記軸方向に対して交差する方向に沿った副シート面を有し、
前記弁棒は、前記主弁が前記閉弁位置にあるときに前記副シート面に着座可能な副シート部を含み、
前記主弁が前記閉弁位置にあるとき、前記連通路と前記第2室とは、前記副シート部及び前記副シート面が当接することにより形成される当接部によって隔てられるように構成される。
上記(5)の構成によれば、主弁が閉弁位置にあるとき、連通路と第2室とを隔てる当接部により、第1室から第2室への流体の流れをより確実に遮断することができる。これにより、主弁の内部空間からの弁棒と第1ブッシュとの間を介した流体のリークを低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(4)又は(5)の構成において、
前記弁ケーシングは、前記弁棒の前記外周側に位置し、前記弁棒を該弁棒の前記軸方向に案内するための第2ブッシュを含み、
前記第2ブッシュと前記弁棒との隙間を介したリーク流体を回収するための第1回収ラインをさらに備え、
前記第2室は、前記第1回収ラインによって形成される。
上記(6)の構成によれば、第2ブッシュと弁棒との隙間を介したリーク流体を回収するための第1回収ラインを利用して、第1室の圧力を主弁の内部空間の圧力よりも低くするための第2室を形成することができる。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、前記親子弁は、
前記第1回収ラインよりも前記子弁から離れた位置にて前記弁ケーシングに設けられ、前記第1回収ラインよりも低圧の流体溜りに接続される第2回収ラインをさらに備える。
上記(7)の構成によれば、第2室を形成する第1回収ラインよりも低圧の流体溜りに接続される第2回収ラインをさらに備えるので、第2ブッシュと弁棒との隙間を介したリーク流体が第1回収ラインで回収しきれなかった場合であっても、該リーク流体を大気側に放出せずに第2回収ラインを介して回収することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(4)乃至(7)の何れかの構成において、
前記弁棒は、前記連通路の両端側にそれぞれ接続されるとともに、前記弁棒の半径方向に延びる一対の連通穴を含み、
前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記一対の連通穴のうち前記子弁側に位置する第1連通穴が前記第1室に連通し、前記一対の連通穴のうち前記第1連通穴以外の第2連通穴が前記第2室に連通するように構成される。
上記(8)の構成によれば、第1室と第2室とが、連通路並びに第1連通穴及び第2連通穴を介して連通されるので、簡素な構成により第1室の圧力を効果的に減少させることができ、主弁の内部空間の圧力と第1室との圧力差に基づく小弁の開弁方向への付勢力を増大させることができる。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る上記タービン設備は、
前記(1)乃至(8)の何れかに記載の親子弁と、
前記親子弁の下流側に設けられる蒸気タービンと、
を備える。
上記(9)の構成によれば、閉弁時に主弁と子弁とが段階的に着座するため、主弁と子弁とが一体的に着座する場合(例えば、子弁が主弁に着座したまま主弁が主弁弁座に着座する場合)に比べて、弁座に衝突する弁体の質量が低減される。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る親子弁の閉弁方法は、
弁棒と、
前記弁棒の先端側に設けられる子弁と、
前記子弁のための子弁弁座を形成する内壁面を有し、該内壁面によって画定される内部空間に前記子弁を収容する主弁と、
前記主弁のための主弁弁座を有する弁ケーシングと、
を含む親子弁の閉弁方法であって、
前記主弁が前記主弁弁座から離れた開弁位置にあるときに、前記弁棒又は前記子弁の一方を前記子弁の開弁方向に前記主弁に対して付勢する付勢ステップと、
前記付勢ステップの後、前記弁棒を前記小弁の閉弁方向に動かして、前記主弁を前記主弁弁座に着座させるステップと、
前記主弁の着座後、前記弁棒を前記閉弁方向にさらに動かして、前記子弁を前記子弁弁座に着座させるステップと、
を備える。
上記(10)の方法によれば、閉弁時に主弁と子弁とが段階的に着座するため、主弁と子弁とが一体的に着座する場合(例えば、子弁が主弁に着座したまま主弁が主弁弁座に着座する場合)に比べて、弁座に衝突する弁体の質量が低減される。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、シート部の損傷を低減可能な親子弁及び蒸気タービン設備が提供される。
一実施形態に係るバルブが適用される蒸気タービン設備の概略構成図である。 幾つかの実施形態に係るバルブの全体を示す概略構成図である。 一実施形態に係るバルブの要部を示す構成図である。 一実施形態に係るバルブの要部を示す構成図である。 図3に示すバルブの全開状態を示す図である。 図3に示すバルブが開弁位置から閉弁位置へ移行している状態を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
なお、以下においては、幾つかの実施形態に係るバルブが蒸気タービン設備の蒸気弁として用いられる場合を一例として説明するが、幾つかの実施形態に係るバルブは、蒸気タービン設備以外の用途に用いられるものであってもよく、蒸気以外の流体の制御に用いられるものであってもよい。
まず、一実施形態に係るバルブが適用される蒸気タービン設備について説明する。図1は、一実施形態に係るバルブが適用される蒸気タービン設備の概略構成図である。
図1に示すように、蒸気タービン設備1は、蒸気を生成するためのボイラ2と、ボイラ2からの蒸気の圧力を回転エネルギーに変換する蒸気タービン4と、蒸気タービン4の回転により駆動される発電機8と、を含む。
図1に示す実施形態では、蒸気タービン4は、高圧蒸気タービン5と、中圧蒸気タービン6と、低圧蒸気タービン7と、を含み、高圧蒸気タービン5と中圧蒸気タービン6との間には、再熱器9が設けられる。高圧蒸気タービン5から排出された蒸気は、再熱器9により再加熱されて、中圧蒸気タービン6に供給されるようになっている。また、中圧蒸気タービン6から排出された蒸気は、低圧蒸気タービン7に供給されるようになっている。
ボイラ2と高圧蒸気タービン5とは、主蒸気供給配管3を介して接続されており、主蒸気供給配管3には、止め弁11と加減弁12とを含む蒸気弁10が設けられている。止め弁11を閉じることにより、ボイラ2から高圧蒸気タービン5に供給される蒸気の流れを遮断することが可能となっている。また、加減弁12の開度を調節することにより、ボイラ2から高圧蒸気タービン5に供給される蒸気の流量を調節可能となっている。
また、再熱器9と中圧蒸気タービン6とを接続する配管には止め弁13及び加減弁14が設けられており、これらの止め弁13及び加減弁14によって、中圧蒸気タービン6に供給される蒸気の流れを遮断し、あるいは蒸気の流量を調節することが可能となっている。
幾つかの実施形態において、止め弁11は以下に説明するバルブ20である。幾つかの実施形態では、止め弁13、加減弁12、又は加減弁14が以下に説明するバルブ20であってもよい。
次に、図2〜図6を参照して、幾つかの実施形態に係るバルブ20について説明する。
図2は、幾つかの実施形態に係るバルブの全体を示す概略構成図である。図2に示すように、幾つかの実施形態に係るバルブ20は、弁棒30と、弁棒30の先端側に設けられる第1弁体(子弁)32と、第1弁体32を収容する内部空間35を有する第2弁体(主弁)34と、第1弁体32及び第2弁体34を収容する弁ケーシング22とを備えた親子弁である。
第2弁体34の内部空間35は、第2弁体34の内壁面40により画定され、該内壁面40は、第1弁体32が着座可能な第1弁座(子弁弁座)42を形成する。
弁ケーシング22は、ケーシング本体23と、ケーシング本体23に取付けられるボンネット24とを含み、ケーシング本体23及びボンネット24によって、蒸気入口21から蒸気出口29につながる蒸気流路18、及び、第1弁体32及び第2弁体34の収容空間25が形成されている。
ケーシング本体23は、第2弁体34が着座可能な第2弁座(主弁弁座)26を有する。ボンネット24は貫通孔27を有し、該貫通孔27には弁棒30が挿通されている。
第2弁体には、第2弁体34の内部空間35と、蒸気入口21側の蒸気流路18とを連通させる通路44が設けられている。
ボンネット24には、第2弁体34の背面側空間46と、蒸気入口21側の蒸気流路18とを連通させるバランス孔28が設けられている。
また、ボンネット24には、貫通孔27と弁棒30との間を通って弁体(第1弁体32及び第2弁体34)側から大気側にリークする流体を回収するための第1回収ライン48及び第2回収ライン50が設けられている。第2回収ライン50は、第1回収ライン48よりも第1弁体32から離れた位置に設けられており、第1回収ライン48よりも低圧の流体溜り(不図示)に接続されている。
弁棒30は、レバー36を介してアクチュエータ38(例えば油圧アクチュエータ)に接続されている。また、バルブ20は、弁棒30を介して第1弁体32に閉弁方向の付勢力を与えるためのスプリング37を備える。
第1弁体32及び第2弁体34は、弁棒30を介して駆動されるようになっている。
バルブ20の閉状態においては、第1弁体32及び第2弁体34は、スプリング37により、第1弁座42及び第2弁座26に向かって(閉弁方向に向かって)付勢されている。
バルブ20が開かれるとき、アクチュエータ38を作動させて(例えば油圧アクチュエータの場合、油圧室に油を供給して)、レバー36を介して、スプリング37の付勢力と反対方向の駆動力が弁棒30に対して与えられる。そして、アクチュエータ38により弁棒30に付与される駆動力がスプリング37の付勢力に打ち勝つことにより、まず、弁棒30とともに第1弁体32が開弁方向に移動して、第1弁体32が第1弁座42から離れる。このとき、第2弁体34は第2弁座26に着座したままである。その後、弁開閉方向に沿った向きにおいて互いに対向する弁棒30の弁棒側当接面72(図3参照)と第2弁体34の主弁側当接面74(図3参照)とが当接して、第2弁体34が第1弁体32とともに開弁方向に移動して、第2弁体34が第2弁座26から離れる。このようにして、バルブ20が開弁状態となる(図5参照)。
このようにバルブ20が開くとき、第2弁体34が第2弁座26に着座した状態で、第1弁体32が第1弁座42から離れて開弁方向に移動すると、第2弁体34に設けられた通路44及びボンネット24に設けられたバランス孔28を介して、蒸気流路18と第2弁体34の背面側空間46とが連通する。これにより、第2弁体34の前後の圧力差が小さくなり、アクチュエータ38等により大きな駆動力を与えずに、第2弁体34を開くことができる。
一方、バルブ20が閉じられるとき、アクチュエータ38を作動させて(例えば油圧アクチュエータの場合、油圧室から油を排出して)、アクチュエータ38によりレバー36を介して弁棒に与える開弁方向の駆動力を減少させる。そして、第1弁体32及び第2弁体34は、スプリング37の付勢力等により、第1弁座42及び第2弁座26に向かって移動し、着座する。このようにして、バルブ20が閉弁状態となる。
図3及び図4は、それぞれ、一実施形態に係るバルブの要部を示す構成図である。なお、図3及び図4は、バルブの全閉状態(すなわち、第1弁体32及び第2弁体34の両方が閉弁位置にある状態)を示す図である。また、図5は図3に示すバルブの全開状態(すなわち、第1弁体32及び第2弁体34の両方が開弁位置にある状態)を示す図であり、図6は図3に示すバルブが開弁位置から閉弁位置へ移行している状態を示す図である。
なお、図3〜図6において、バランス孔の図示は省略されている。また、図4において、第1回収ライン48及び第2回収ライン50の図示は省略されている。
図3及び図4に示す実施形態では、第2弁体34は、弁棒30の外周側に位置し、弁棒30を弁棒30の軸方向に案内するための第1ブッシュ86を含む。図3及び図4に示す例では、第1ブッシュ86は第2弁体34と別体として設けられて第2弁体に対して取り付けられている。一実施形態では、第1ブッシュ86は、第2弁体34と一体的に設けられてもよい。
また、ボンネット24(弁ケーシング22)には、弁棒30の外周側に位置し、弁棒30を弁棒30の軸方向に案内するための第2ブッシュ92を含む。
また、ボンネット24は、第2弁体34の外周側に位置し、第2弁体34の軸方向(弁開閉方向)の摺動を案内するためのスリーブ76と、弁棒30の外周側に位置し、弁棒30を弁棒30を軸方向に案内するためのスリーブ78と、を含む。
幾つかの実施形態では、バルブ20は、弁棒30の軸方向に交差する方向に沿った副シート面98A,98Bと、第1弁体32が設けられる先端側に対する基端側に設けられた副シート部33A,33Bと、弁棒30の軸方向に沿った付勢力を生成可能な付勢部材、を備える。副シート部33A,33Bは、第1弁体32の開弁時に副シート面98A,98Bに当接するように構成されている。そして、第1弁体32又は副シート部33A,33Bの一方は、弁棒30に対して弁棒30の軸方向に相対変位可能であり、付勢部材によって第1弁座42又は副シート面98A,98Bの一方に向かって付勢される。
例えば、図3に示す例示的な実施形態では、第2ブッシュ92の弁棒30基端側端面が副シート面98Aを形成しているとともに、弁棒30の外周側において弁棒30と一体的に動くように設けられた拡径部31の先端側端面が、副シート部33Aを形成している。
また、付勢部材としてのばね62Aが、第1弁体32と弁棒30との間に設けられている。弁棒30の先端側には、弁棒30の先端面70に開口するように弁棒30の軸方向に延在する弁棒穴60が設けられており、ばね62Aは、該弁棒穴60の内部に設けられている。
そして、第1弁体32は、弁棒30に対して弁棒30の軸方向に相対変位可能であり、第1弁体32と弁棒30との間に設けられたばね62Aによって第1弁座42に向かって付勢されている。
なお、拡径部31は、弁棒30と一体的に設けられていてもよい。あるいは、弁棒30とは別体として設けられた拡径部31が弁棒30の外周側に取付けられていてもよい。
図3に示す実施形態では、第1弁体32が、弁棒30に対して弁棒30の軸方向に相対変位可能であり、ばね62Aによって第1弁座42に向かって付勢される。これにより、第1弁体32の閉弁時、副シート部33Aが副シート面98Aに当接するとともに、第1弁体32が第1弁座42にばね62Aによって押し付けられる。このため、第1弁体32及び副シート部33Aの両方で確実にシールでき、バルブ20において、貫通孔27と弁棒30との隙間を介した大気側への流体のリークを低減することができる。
また、例えば、図4に示す例示的な実施形態において、ボンネット24(弁ケーシング22)には、第2ブッシュ92よりも弁棒30基端側にて軸方向に沿って延在するように軸方向穴85が設けられている。また、軸方向穴85の内部には、軸方向穴85の内部を弁棒30の軸方向に沿って可動な可動片82が設けられている。可動片82の内周側には、軸方向に沿って伸びる凹部83が設けられている。弁棒30には、該凹部83に弁棒30の径方向に向かって突出するように凸部80が設けられており、凸部80は、凹部83に係合して可動片82に対して軸方向に摺動可能になっている。なお、凸部80が可動片82に対して軸方向に摺動可能であるので、第1弁体32及び第2弁体34が開弁方向に移動するとき、凸部80が可動片82を軸方向に押上げてばね62Bを圧縮することで、副シート部33Bのシートが解除される。
図4に示す実施形態において、第2ブッシュ92の弁棒30基端側端面が副シート面98Bを形成しているとともに、可動片82の弁棒30先端側端面が副シート部33Bを形成している。
また、付勢部材としてのばね62Bが、軸方向穴85の内部において該可動片82よりも弁棒30基端側に設けられている。
そして、副シート部33Bは、弁棒30に対して弁棒30の軸方向に相対変位可能であり、ばね62Bによって副シート面98Bに向かって付勢されている。
図4に示す実施形態では、副シート部33Bが、弁棒30に対して弁棒30の軸方向に相対変位可能であり、ばね62Bによって副シート面98Bに向かって付勢される。これにより、第1弁体32の閉弁時、第1弁体32が第1弁座42に着座するとともに、副シート部33Bが副シート面98Bにばね62Bによって押し付けられる。このため、第1弁体32及び副シート部33Bの両方で確実にシールでき、バルブ20において、貫通孔27と弁棒30との隙間を介した大気側への流体のリークを低減することができる。
幾つかの実施形態では、弁棒30は、弁棒30の先端側において、弁棒30の半径方向に突出又は陥没した凸部又は凹部を含む弁棒側係合部を有するとともに、第1弁体32は、前記弁棒側係合部と係合するように前記半径方向に陥没又は突出した凹部又は凸部を含む弁体側係合部を有し、弁棒側係合部は、第1弁体32の弁棒30に対する弁棒30の軸方向における相対変位を許容するように、弁体側係合部に対して遊嵌されている。
例えば、図3に示す実施形態では、弁棒30は、弁棒30の先端側において、弁棒30の半径方向に突出した凸部52(弁棒側係合部)を有するとともに、第1弁体32は、凸部52と係合するように弁棒30の半径方向に陥没した凹部58(弁体側係合部)を有する。そして、凸部52(弁棒側係合部)は、第1弁体32の弁棒30に対する軸方向における相対変位を許容するように、凹部58(弁体側係合部)に対して遊嵌されている。
より具体的には、図3に示す実施形態において、凸部52(弁棒側係合部)は、弁棒30の軸方向の弁開側(開弁方向)を向いて第1弁体32と対向する第1面54と、弁棒30の軸方向の弁閉側(閉弁方向)を向いて第1弁体32と対向する第2面56と、を有する。そして、第1面54と第1弁体32との間、又は、第2面56と第1弁体32との間の少なくとも一方に隙間(55又は57)が設けられている。
このように、凸部52(弁棒側係合部)は、凹部58(弁体側係合部)に対して遊嵌されており、弁棒30の軸方向において凸部52(弁棒側係合部)と凹部58(弁体側係合部)との間には隙間が形成されると、第1弁体32の弁棒30に対する軸方向における相対変位が許容される。よって、付勢部材であるばね62Aの付勢力により第1弁体32を第1弁座42に適切に押し付けることができ、第1弁体32及び副シート部33Aの両方で確実にシールできる。
また、図3に示す実施形態では、第1弁体32が第1弁座42に着座しているとき(すなわち図3に図示されるバルブ20の状態であるとき)、第1面54と第1弁体32との間に第1隙間55が設けられるとともに、第2面56と第1弁体32との間に第2隙間57が設けられる。
この場合、第1弁体32の閉弁時に、凸部(弁棒側係合部)の弁開側を向く第1面54と第1弁体32との間に第1隙間55が形成されるとともに、凸部(弁棒側係合部)の弁閉側を向く第2面56と第1弁体32との間に第2隙間57が形成される。
第1弁体32の閉弁時において凸部(弁棒側係合部)に対して弁開側に第1隙間55が形成されることで、バルブ20への流体(例えば蒸気)の流入停止に伴う弁棒の温度低下に起因して弁棒30が縮む際、第1弁体32が弁棒30によって持ち上げられてしまうことを防止することができる。
一方、第1弁体32の閉弁時において凸部(弁棒側係合部)に対して弁閉側に第2隙間57が形成されることで、第1弁体32及び副シート部33Aが同時着座できない場合であっても、第1弁体32及び副シート部33Aの両方での良好なシールを実現できる。また、第2隙間57によって、弁棒30および第1弁体32を含む各種部品間の熱伸び差を吸収することができる。
上述したように、図3に示す実施形態において、付勢部材であるばね62Aは、弁棒30の先端面70に開口するように弁棒30の軸方向に延在する弁棒穴60の内部に設けられている。
この場合、弁棒30の軸方向に延在する弁棒穴60によって案内されたばね62Aにより、第1弁体32に対して軸方向の付勢力を与えることができる。これにより、ばね62Aによって第1弁体32が第1弁座42に適切に押し付けられるので、第1弁体32及び副シート部33Aの両方で確実にシールできる。
図3に示す実施形態において、バルブ20は、第1弁体32とばね62Aとの間に位置し、ばね62Aの付勢力を第1弁体32に伝えるための付勢力受け部64をさらに備える。また、付勢力受け部64は、弁棒穴60に係合しており、弁棒穴60によって弁棒30の軸方向に案内されるようになっている。
このように、弁棒穴60によって軸方向に案内されるように構成された付勢力受け部64を介して、軸方向に沿った付勢力を第1弁体32に与えることで、第1弁体32を第1弁座42により適切に押し付けることができる。
また、付勢力受け部64は、第1弁体32側において少なくとも部分的に球面形状部66を有し、該球面形状部66において第1弁体32と接するように構成されている。
この場合、角部を持つ部分において第1弁体32と接する場合に比べて、応力集中を緩和することができ、付勢力受け部64又は第1弁体32の寿命を向上させることができる。
また、付勢力受け部64は、弁棒30の軸方向に向かって凹むように第1弁体32に形成された溝69に係合する突起68を有する。典型的には、溝69及び突起68は、弁棒30の軸中心を通るように設けられる。
弁棒30の軸方向に向かって凹むように第1弁体32に形成された溝69に係合する突起68により、付勢力受け部64の中心位置を、弁棒30の中心軸に確実に合わせることができる。これにより、軸方向に沿った付勢力を第1弁体32に確実に与えて、第1弁体32を第1弁座42により確実に押し付けることができる。このため、バルブ20において第1弁体32及び副シート部33Aの両方で確実にシールできる。
幾つかの実施形態では、第2弁体34が第2弁座26から離れた開弁位置にあるとき、弁棒30又は第1弁体32の一方が第1弁体32の開弁方向に第2弁体34に対して付勢されるように構成される。
本明細書において、弁体が「開弁位置にあるとき」とは、弁体が弁座から離れた任意の位置にあるときに、との意味であってもよく、弁体が弁座から離れた特定の位置にあるときに、との意味であってもよい。すなわち、弁体が「開弁位置にあるとき」とは、弁体が弁座から離れた位置のうち少なくとも1つの位置において、との意味である。
図3に示す実施形態では、第2弁体34が開弁位置にあるとき(図5参照)、第2弁体34に設けられた第1ブッシュ86と弁棒30との間に形成される第1室88が、第1弁体32が収容される第2弁体34の内部空間35の圧力よりも低圧となるように構成される。
より具体的には、弁棒30は、弁棒30の内部おいて軸方向に延びる連通路90を有しており、第2弁体34が開弁位置にあるとき(図5参照)、連通路90を介して、第1室88と、第1室88よりも低圧の第2室89とが連通される。
図3に示す例示的な実施形態では、第2室89は、弁ケーシング22に設けられた第2ブッシュ92と弁棒30との隙間を介したリーク流体を回収するための第1回収ライン48によって形成される。
また、図3に示す実施形態において、弁棒30は、連通路90の両端側にそれぞれ接続されるとともに、弁棒30の半径方向に延びる一対の連通穴(94,96)を含む。一対の連通穴は、これらの連通穴のうち第1弁体32側に位置する第1連通穴94と、第1弁体32とは反対側(弁棒30の基端側)に位置する第2連通穴96とを含む。
そして、第2弁体34が開弁位置にあるとき(図5参照)、一対の連通穴(94,96)のうち第1弁体32側に位置する第1連通穴94が第1室88に連通し、一対の連通穴の(94,96)うち第2連通穴96が第2室89(図3に示す例では第1回収ライン48)に連通するように構成されている。
上述の構成を有するバルブ20の閉弁手順の一例を図3、図5及び図6を参照して説明する。
まず、図5に示すように、第2弁体34が第2弁座26から離れた開弁位置にあるときには、弁棒30の内部に設けられた連通路90の第1連通穴94が第1室88に連通するとともに、第2連通穴96が第2室89である第1回収ライン48に連通される。
これにより、第1弁体32の背面側に形成される第1室88が、連通路90を介して、内部空間35よりも低圧の第2室89である第1回収ライン48と接続され、第1室88は、第2弁体34の内部空間35の圧力よりも低圧となる。よって、弁棒30には、第1室88と第2弁体34の内部空間35との圧力差に基づく第1弁体32の開弁方向の付勢力が作用する。第1連通穴94は、弁棒側当接面72よりも開弁方向側で弁棒30に開口し、第1室88と連通する。
この状態で、アクチュエータ38(図2参照)を作動させることにより(例えば油圧アクチュエータの場合、油圧室から油を排出して)、弁棒30を第1弁体32の閉弁方向に動かす。この際、上述したように、第2弁体34が開弁位置にあるので、第1弁体32が第2弁体34に対して開弁方向付勢される。このため、第2弁体34が開弁位置(図5参照)から閉弁位置(図6参照)に移動するとき、第1弁体32は、第2弁体34の内部空間35において第1弁体32の開弁方向側に保持されながら、第2弁体34とともに第2弁体34の閉弁方向に移動する(図5の状態から図6の状態に遷移する過程)。
そして、図6に示すように第2弁体34が第2弁座26に着座した後に、弁棒30がさらに閉弁方向に動き、第1弁体32が第1弁座42に着座する(図3に示す状態となる)。
このように、閉弁時に第2弁体34と第1弁体32とが段階的に着座するため、第2弁体34と第1弁体32とが一体的に着座する場合(例えば、第1弁体32が第2弁体34に着座したまま第2弁体34が第2弁座26に着座する場合)に比べて、弁座に衝突する弁体の質量が低減される。これにより、弁体と弁座の衝突により弁体及び弁座に生じる衝撃力が低減されるため、シート部の損傷を低減することができる。
図3に示す実施形態において第1室88は、第2弁体34に対して弁棒30及び第1弁体32をリフトするためのリフト用隙間である。リフト用隙間の一部は、弁棒30の弁棒側当接面72と第1ブッシュ86とにより画定される。
このように、第2弁体34に対して弁棒30及び第1弁体32をリフトするためのリフト用隙間を利用して、第2弁体34の内部空間35よりも低圧となる第1室88を形成することができる。
図3に示すように、第2弁体34が閉弁位置にあるとき、第1室88と第2室89である第1回収ライン48とが連通しないように構成される。すなわち、連通路90と第2室89である第1回収ライン48とは、上述した副シート部33A及び副シート面98Aが当接することにより形成される当接部によって隔たれるようになっている。
このように、第2弁体が閉弁位置にあるとき、第1室88と第2室89である第1回収ライン48とが連通しないようになっているので、第1室88から第2室89である第1回収ライン48に向かう流体のリーク流れが遮断される。これにより、第2弁体34の内部空間35からの弁棒30と第1ブッシュ86との間を介した流体のリークを低減することができる。
上述したように、図3に示す実施形態では、弁ケーシング22において、第1回収ライン48よりも第1弁体32から離れた位置にて第2回収ライン50が設けられており、この第2回収ライン50は、第1回収ライン48よりも低圧の流体溜り(不図示)に接続されている。
このように、バルブ20が第1回収ライン48に加えて第2回収ライン50を備える場合、第2ブッシュ92と弁棒30との隙間を介したリーク流体が第1回収ライン48で回収しきれなかった場合であっても、該リーク流体を大気側に放出せずに第2回収ライン50を介して回収することができる。
幾つかの実施形態では、バルブの全閉状態(すなわち、第1弁体32及び第2弁体34の両方が閉弁位置にある状態)において、弁棒30を開弁方向へ移動させ始めると、連通路90を介して第1室88と第1室88よりも低圧の第2室89とが連通し、第1室88が第2弁体34の内部空間35の圧力よりも低圧となる。
これにより、第1ブッシュ86と弁棒30との間に内部空間35からのリーク流体の流入が促進され、第1ブッシュ86と弁棒30との摺動性が向上し、弁棒30を比較的小さな駆動力で移動させることができるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 蒸気タービン設備
2 ボイラ
3 主蒸気供給配管
4 蒸気タービン
5 高圧蒸気タービン
6 中圧蒸気タービン
7 低圧蒸気タービン
8 発電機
9 再熱器
10 蒸気弁
11 止め弁
12 加減弁
13 止め弁
14 加減弁
18 蒸気流路
20 バルブ
21 蒸気入口
22 弁ケーシング
23 ケーシング本体
24 ボンネット
25 収容空間
26 第2弁座
27 貫通孔
28 バランス孔
29 蒸気出口
30 弁棒
31 拡径部
32 第1弁体
33A,33B 副シート部
34 第2弁体
35 内部空間
36 レバー
37 スプリング
38 アクチュエータ
40 内壁面
42 第1弁座
44 通路
46 背面側空間
48 第1回収ライン
50 第2回収ライン
52 凸部
54 第1面
55 第1隙間
56 第2面
57 第2隙間
58 凹部
60 弁棒穴
62A,62B ばね
64 付勢力受け部
66 球面形状部
68 突起
69 溝
70 先端面
72 弁棒側当接面
74 主弁側当接面
76 スリーブ
78 スリーブ
80 凸部
82 可動片
83 凹部
85 軸方向穴
86 第1ブッシュ
88 第1室
90 連通路
92 第2ブッシュ
94 第1連通穴
96 第2連通穴
98A,98B 副シート面

Claims (8)

  1. 弁棒と、
    前記弁棒の先端側に設けられる子弁と、
    前記子弁のための子弁弁座を形成する内壁面を有し、該内壁面によって画定される内部空間に前記子弁を収容する主弁と、
    前記主弁のための主弁弁座を有する弁ケーシングと、
    を備え、
    前記主弁が前記主弁弁座から離れた開弁位置にあるとき、前記弁棒又は前記子弁の一方が前記子弁の開弁方向に前記主弁に対して付勢されるように構成され
    前記主弁は、前記弁棒の外周側に位置し、前記弁棒を該弁棒の軸方向に案内するための第1ブッシュを含み、
    前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記第1ブッシュと前記弁棒との間に形成される第1室が、前記子弁が収容される前記主弁の前記内部空間の圧力よりも低圧となるように構成され、
    前記弁棒は、前記弁棒の内部において前記軸方向に延びる連通路を有し、
    前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記連通路を介して、前記第1室と、前記第1室よりも低圧の第2室とが連通され、
    前記主弁が閉弁位置にあるとき、前記第1室と前記第2室とが連通しないように構成され、
    前記弁ケーシングは、前記弁棒の前記軸方向に対して交差する方向に沿った副シート面を有し、
    前記弁棒は、前記主弁が前記閉弁位置にあるときに前記副シート面に着座可能な副シート部を含み、
    前記主弁が前記閉弁位置にあるとき、前記連通路と前記第2室とは、前記副シート部及び前記副シート面が当接することにより形成される当接部によって隔てられるとともに、前記主弁が開弁位置にあるとき、前記副シート面と前記副シート部とが前記軸方向において離間するように構成された
    ことを特徴とする親子弁。
  2. 前記弁ケーシングは、前記弁棒の前記外周側に位置し、前記弁棒を該弁棒の前記軸方向に案内するための第2ブッシュを含み、
    前記弁棒は、前記第2ブッシュよりも前記弁棒の基端側に位置する拡径部を有し、
    前記第2ブッシュの前記基端側の端面が前記副シート面を形成するとともに、前記拡径部の前記先端側の端面が前記副シート部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の親子弁。
  3. 前記第1室は、前記主弁に対して前記弁棒及び前記子弁をリフトするためのリフト用隙間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の親子弁。
  4. 前記弁ケーシングは、前記弁棒の前記外周側に位置し、前記弁棒を該弁棒の前記軸方向に案内するための第2ブッシュを含み、
    前記第2ブッシュと前記弁棒との隙間を介したリーク流体を回収するための第1回収ラインをさらに備え、
    前記第2室は、前記第1回収ラインによって形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の親子弁。
  5. 前記第1回収ラインよりも前記子弁から離れた位置にて前記弁ケーシングに設けられ、前記第1回収ラインよりも低圧の流体溜りに接続される第2回収ラインをさらに備えることを特徴とする請求項に記載の親子弁。
  6. 前記弁棒は、前記連通路の両端側にそれぞれ接続されるとともに、前記弁棒の半径方向に延びる一対の連通穴を含み、
    前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記一対の連通穴のうち前記子弁側に位置する第1連通穴が前記第1室に連通し、前記一対の連通穴のうち前記第1連通穴以外の第2連通穴が前記第2室に連通するように構成されたことを特徴とする請求項乃至の何れか一項に記載の親子弁。
  7. 請求項1乃至の何れか一項に記載の親子弁と、
    前記親子弁の下流側に設けられる蒸気タービンと、
    を備えることを特徴とする蒸気タービン設備。
  8. 弁棒と、
    前記弁棒の先端側に設けられる子弁と、
    前記子弁のための子弁弁座を形成する内壁面を有し、該内壁面によって画定される内部空間に前記子弁を収容する主弁と、
    前記主弁のための主弁弁座を有する弁ケーシングと、
    を含む親子弁の閉弁方法であって、
    前記主弁は、前記弁棒の外周側に位置し、前記弁棒を該弁棒の軸方向に案内するための第1ブッシュを含み、
    前記親子弁は、前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記第1ブッシュと前記弁棒との間に形成される第1室が、前記子弁が収容される前記主弁の前記内部空間の圧力よりも低圧となるように構成され、
    前記弁棒は、前記弁棒の内部において前記軸方向に延びる連通路を有し、
    前記主弁が前記開弁位置にあるとき、前記連通路を介して、前記第1室と、前記第1室よりも低圧の第2室とが連通され、
    前記親子弁は、前記主弁が閉弁位置にあるとき、前記第1室と前記第2室とが連通しないように構成され、
    前記弁ケーシングは、前記弁棒の前記軸方向に対して交差する方向に沿った副シート面を有し、
    前記弁棒は、前記主弁が前記閉弁位置にあるときに前記副シート面に着座可能な副シート部を含み、
    前記主弁が前記主弁弁座から離れた開弁位置にあるときに、前記副シート面と前記副シート部とが前記軸方向において離間した状態で、前記弁棒又は前記子弁の一方を前記子弁の開弁方向に前記主弁に対して付勢する付勢ステップと、
    前記付勢ステップの後、前記弁棒を前記弁の閉弁方向に動かして、前記主弁を前記主弁弁座に着座させるステップと、
    前記主弁の着座後、前記弁棒を前記閉弁方向にさらに動かして、前記子弁を前記子弁弁座に着座させるとともに、前記副シート部を前記副シート面に当接させるステップと、
    を備えることを特徴とする親子弁の閉弁方法。
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