JP6713754B2 - 蒸気使用設備の監視システム - Google Patents

蒸気使用設備の監視システム Download PDF

Info

Publication number
JP6713754B2
JP6713754B2 JP2015224218A JP2015224218A JP6713754B2 JP 6713754 B2 JP6713754 B2 JP 6713754B2 JP 2015224218 A JP2015224218 A JP 2015224218A JP 2015224218 A JP2015224218 A JP 2015224218A JP 6713754 B2 JP6713754 B2 JP 6713754B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
temperature
abnormal
cause
supply pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015224218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017090020A (ja
Inventor
俊喜 竹中
俊喜 竹中
泰平 飛田
泰平 飛田
竜樹 中嶌
竜樹 中嶌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tlv Co Ltd
Original Assignee
Tlv Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tlv Co Ltd filed Critical Tlv Co Ltd
Priority to JP2015224218A priority Critical patent/JP6713754B2/ja
Publication of JP2017090020A publication Critical patent/JP2017090020A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6713754B2 publication Critical patent/JP6713754B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Pipeline Systems (AREA)

Description

本願は、蒸気によって対象物を加熱する蒸気使用機器を備えた蒸気使用設備の監視システムに関する。
例えば特許文献1に開示されているように、蒸気によって対象物を加熱する蒸気使用機器を備えた蒸気使用設備が知られている。この蒸気使用設備は、段ボールシート製造装置(コルゲートマシンとも呼ばれる)であり、蒸気使用機器である加熱ロール(回転ロールとも呼ばれる)を有している。加熱ロールは、内部に高温高圧の蒸気が供給され、外部の段ボールシートを間接的に加熱するものである。加熱ロールに供給された蒸気は、段ボールシートと熱交換してドレンとなり、排出経路に排出される。
特開2008−207345号公報
ところで、上述したような蒸気使用設備の運転状態を監視する監視システムとして、例えば蒸気使用機器への蒸気の供給圧力を監視し、その供給圧力が異常であるとその旨を報知する(警報を行う)ものがある。しかしながら、現場の作業者は、報知された異常の原因が容易には判明しない場合があり、そうすると、異常に対し速やかに対処することができない。そのため、蒸気使用設備の一部または全体を長時間に亘って停止せざるを得ない場合があった。
本願に開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、少なくとも蒸気使用機器への蒸気の供給圧力に異常が発生した場合に、その異常に対し速やかに対処することができる監視システムを提供することにある。
本願の蒸気使用設備の監視システムは、上記目的を達成するために、異常が発生すると、その異常内容を表示すると共に、その異常の原因事項も表示するようにした。
具体的に、本願に開示の技術は、蒸気が供給され、該供給された蒸気によって対象物を加熱する蒸気使用機器を備えた蒸気使用設備の監視システムを前提としている。上記監視システムは、圧力センサと、入力部と、判断部と、記憶部と、表示部とを備えている。上記圧力センサは、上記蒸気使用機器への蒸気の供給圧力を検出するものである。上記入力部は、上記圧力センサが検出した供給圧力が送信されるものである。上記判断部は、上記入力部に送信された供給圧力が異常か否かを判断するものである。上記記憶部は、上記供給圧力が異常となる原因事項が予め記憶されているものである。上記表示部は、上記判断部が供給圧力は異常と判断すると、供給圧力が異常であることを表示すると共に、上記記憶部に記憶された供給圧力が異常となる原因事項を表示するものである。
以上のように、本願の蒸気使用設備の監視システムによれば、蒸気使用機器への蒸気の供給圧力に異常が発生すると、供給圧力が異常であることが表示部に表示されるだけでなく、供給圧力が異常となる原因事項も表示部に表示される。つまり、異常内容だけでなく、その異常の原因事項も表示させることができる。これにより、作業者は、異常の原因を容易に把握することができるので、異常に対し速やかに対処することができる。よって、蒸気使用設備を長時間に亘って停止させる事態を回避することができる。
図1は、実施形態に係る蒸気使用設備の概略構成を示す配管系統図である。 図2は、実施形態に係る蒸気使用設備のドレン排出系統を示す配管系統図である。 図3は、実施形態に係る蒸気使用機器を示す概略的な構成図である。 図4は、実施形態に係る監視システムの概略構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係るモニタの表示内容の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るモニタの表示内容の一例を示す図である。 図7は、その他の実施形態に係る蒸気使用設備のドレン排出系統を示す配管系統図である。
以下、本願の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本願に開示の技術、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1に示す蒸気使用設備1は、段ボールシート製造装置(コルゲートマシンともいう。)である。蒸気使用設備1は、段ボールシートを加熱するための複数(本実施形態では、7つ)の蒸気使用機器30を備えている。蒸気使用機器30は、蒸気が供給され、該供給された蒸気によって対象物である段ボールシートを加熱する加熱ロール(回転ロールともいう。)である。
〈蒸気使用設備の構成〉
図1に示すように、蒸気使用設備1は、蒸気使用機器30に蒸気を供給するための蒸気供給系統10を備えている。蒸気供給系統10は、主供給管11と、複数(本実施形態では、7つ)の供給管13と、ヘッダー14とを有している。
主供給管11は、ボイラから高温高圧の蒸気が供給される。主供給管11の流出端はヘッダー14に接続されている。主供給管11には、2つのメインバルブ15,16が設けられている。上流側のメインバルブ15は手動式のバルブであり、下流側のメインバルブ16は電動式のバルブである。主供給管11には、2つのメインバルブ15,16をバイパスするバイパス管12が設けられている。つまり、バイパス管12の流入端は主供給管11において手動式のメインバルブ15の上流側に接続され、バイパス管12の流出端は主供給管11において電動式のメインバルブ16の下流側に接続されている。バイパス管12には、2つのバイパスバルブ17,18が設けられている。上流側のバイパスバルブ17は手動式のバルブであり、下流側のバイパスバルブ18は電動式のバルブである。手動式のメインバルブ15およびバイパスバルブ17は開度が連続的または段階的に変更可能ないわゆる流量調整弁であり、電動式のメインバルブ16およびバイパスバルブ18は全開と全閉の二段階で切り換わるものである。バイパス管12は主供給管11よりも口径が小さく、バイパスバルブ17,18はメインバルブ15,16よりも口径が小さい。つまり、バイパス管12における蒸気流量は主供給管11における蒸気流量よりも少ない。
複数の供給管13は、複数の蒸気使用機器30の各々に蒸気を供給する個別配管である。具体的に、7つの供給管13のうち2つは、主供給管11と蒸気使用機器30とに接続されている。つまり、2つの供給管13は、流入端が主供給管11におけるバイパス管12よりも下流側に接続され、流出端が蒸気使用機器30に接続されている。7つの供給管13のうち5つは、ヘッダー14と蒸気使用機器30とに接続されている。つまり、5つの供給管13は、流入端がヘッダー14に接続され、流出端が蒸気使用機器30に接続されている。各供給管13には、手動式の供給バルブ19が1つずつ設けられている。このように構成された蒸気供給系統10では、主供給管11の蒸気は、それぞれの供給管13を通って2つの蒸気使用機器30に供給されると共に、ヘッダー14に供給される。ヘッダー14に供給された蒸気は、それぞれの供給管13を通って5つの蒸気使用機器30に供給される。
各蒸気使用機器30には、ドレン排出系統20が接続されている。つまり、本実施形態の蒸気使用設備1は7つのドレン排出系統20を備えている。図2に示すように、ドレン排出系統20は、蒸気使用機器30に接続され、蒸気使用機器30で発生したドレンが排出される排出管21を備えている。排出管21には、上流側から順に、上流側バルブ22、ストレーナ23、スチームトラップ24、チェックバルブ25および下流側バルブ26が設けられている。上流側バルブ22および下流側バルブ26は、手動式のバルブである。ストレーナ23は、ドレン中に含まれる異物を除去するものである。ストレーナ23のブロー部23aにはブロー管27が接続されており、ブロー管27にはブローバルブ28が設けられている。スチームトラップ24は、流入したドレンのみを自動的に下流側へ排出するものである。チェックバルブ25は、上流側から下流側へ向かう(図2において左側から右側へ向かう)流体の流れのみを許容するものである。
図3に示すように、蒸気使用機器30は、ロール本体31と、サイフォン管33とを備えている。ロール本体31は、軸心Xに沿って延びる中空状の円柱体であり、その内部に蒸気を収容可能に構成されている。ロール本体31の両端には、軸心Xに沿って延びる軸部32aおよび軸部32bが設けられ、両軸部32a,32bは、軸受(図示省略)により回転自在に支持されている。即ち、ロール本体31は、軸心X回りに回転自在に支持されている。ロール本体31は、軸心Xが水平方向に延びる状態で支持されている。一方の軸部32aには供給管13が接続されており、供給管13から蒸気が軸部32aの内部を通ってロール本体31の内部に供給される。ロール本体31内に供給された蒸気は、ロール本体31の外周面に接触する段ボールシートと熱交換して凝縮し、段ボールシートが加熱される。蒸気は、凝縮してドレンとなり、ロール本体31内の底部に溜まる。
サイフォン管33は、軸部32aを介してロール本体31を貫通している。サイフォン管33は、軸部32aから軸心Xに沿ってロール本体31の内方へ延びた後、ロール本体31の底部に向かって屈曲している。サイフォン管33の流入端(図3において右側端)は、ロール本体31の底部におけるロール本体31の内周面に近接している。サイフォン管33の流出端(図3において左側端)は、軸部32aから軸心Xに沿ってロール本体31の外方へ延びている。サイフォン管33の流出端には、排出管21が接続されている。蒸気使用機器30では、ロール本体31内に供給された蒸気の圧力によってドレンがサイフォン管33から排出管21に排出される。
上述した蒸気使用設備1では、最初に昇圧運転が行われ、蒸気使用機器30への蒸気の供給圧力(以下、単に供給圧力ともいう。)が所定圧力に達すると、通常運転が行われる。昇圧運転では、メインバルブ16は閉弁され、メインバルブ15およびバイパスバルブ17,18は開弁される。また、供給バルブ19、上流側バルブ22および下流側バルブ26は開弁され、ブローバルブ28は閉弁される。この昇圧運転では、ボイラからの蒸気が、メインバルブ16は通過せずにバイパスバルブ17,18のみを通過するので、各蒸気使用機器30に蒸気が少しずつ供給される。これにより、供給圧力が一気に上昇するのを防止できる。そして、供給圧力が所定圧力まで上昇すると、メインバルブ16が開弁されて通常運転が開始される。つまり、通常運転ではメインバルブ15,16およびバイパスバルブ17,18の全てが開弁されるので、各蒸気使用機器30への蒸気の供給流量が昇圧運転時よりも増大する。
〈監視システムの構成〉
本実施形態の監視システム40は、上述した蒸気使用設備1の運転状態を監視するものである。図4に示すように、監視システム40は、制御装置41と、モニタ45と、圧力センサ46と、複数(本実施形態では、7つ)の温度センサ47とを備えている。
圧力センサ46は、ヘッダー14に設けられ(図1参照)、ヘッダー14の蒸気圧力を検出するものである。ヘッダー14は7つの供給管13と連通しているため、ヘッダー14の蒸気圧力は、各供給管13の蒸気圧力に相当する。つまり、圧力センサ46は各蒸気使用機器30への蒸気の供給圧力を検出している。温度センサ47は、7つのドレン排出系統20のそれぞれに1つずつ設けられている。具体的に、温度センサ47は排出管21においてストレーナ23とスチームトラップ24との間に設けられている(図2参照)。温度センサ47は、排出管21のドレン温度を蒸気使用機器30の温度として検出するものである。排出管21は蒸気使用機器30で発生したドレンが排出されるため、排出管21のドレン温度は蒸気使用機器30の温度(以下、ロール温度ともいう。)に概ね相当する。
制御装置41は、入力部42と、判断部43と、記憶部44とを有している。入力部42は、圧力センサ46が検出した供給圧力が送信されると共に、各温度センサ47が検出したロール温度が送信される。判断部43は、入力部42に送信された供給圧力が異常か否かを判断する。具体的に、判断部43は、入力部42に送信された供給圧力が、予め設定された所定圧力よりも低いと、供給圧力が異常と判断する。また、判断部43は、入力部42に送信されたロール温度が異常か否かを判断する。具体的に、判断部43は、入力部42に送信されたロール温度が、予め設定された所定温度よりも低いと、ロール温度が異常と判断する。記憶部44には、予め、供給圧力が異常となる原因事項(即ち、供給圧力の異常の原因と考えられる事項)が複数記憶されている。また、記憶部44には、予め、ロール温度が異常となる原因事項(即ち、ロール温度の異常の原因と考えられる事項)が複数記憶されている。供給圧力が異常となる原因事項およびロール温度が異常となる原因事項の詳細は後述する。
モニタ45は、判断部43が異常と判断すると、その異常内容を表示すると共に、その異常の原因事項を表示するものであり、本願の請求項に係る表示部を構成している。つまり、モニタ45は、判断部43が供給圧力は異常と判断すると、供給圧力が異常であることを表示すると共に、記憶部44に記憶された供給圧力が異常となる複数の原因事項を表示する。その具体例について図5を参照しながら説明する。モニタ45には、供給圧力が異常であることの表示として「供給圧力低下」が表示される(図5において左上)。そして、モニタ45には、供給圧力が異常となる原因事項として、3つの原因事項(以下、原因事項1〜3という。)が表示される。原因事項1は「ボイラ稼働状態」である。ボイラ稼働状態が異常であると、供給圧力が低下する原因となる。原因事項2は「手動バルブの開閉状態」である。ここでいう手動バルブは、メインバルブ15およびバイパスバルブ17である。メインバルブ15およびバイパスバルブ17の少なくとも一方が閉弁されていると、供給圧力が低下する原因となる。原因事項3は「電動バルブの開閉状態」である。ここでいう電動バルブは、メインバルブ16およびバイパスバルブ18である。昇圧運転時では、バイパスバルブ18が閉弁されていると、供給圧力が低下する原因となる。通常運転時では、メインバルブ16およびバイパスバルブ18の少なくとも一方が閉弁されていると、供給圧力が低下する原因となる。こうして表示された原因事項1〜3について、作業者は確認作業を行う。
さらに、モニタ45には、上述した3つの原因事項1〜3について確認作業を行う順番が表示される。つまり、モニタ45には、複数の原因事項のうち、どの原因事項から優先して確認作業を行えばよいかが表示される。この原因事項の優先順位は、異常の原因として可能性の高い順番となっている。図5に示すモニタ45では、上述した原因事項1〜3の順番で確認する旨が表示されている。
また、モニタ45は、判断部43がロール温度は異常と判断すると、ロール温度が異常であることを表示すると共に、記憶部44に記憶されたロール温度が異常となる複数の原因事項を表示する。その具体例について図6を参照しながら説明する。モニタ45には、ロール温度が異常であることの表示として「ロール温度低下」が表示される(図6において左上)。そして、モニタ45には、ロール温度が異常となる原因事項として、3つの原因事項(以下、原因事項1〜3という。)が表示される。原因事項1は「供給バルブ19、上流側バルブ22および下流側バルブ26の開閉状態」である。供給バルブ19、上流側バルブ22および下流側バルブ26の少なくとも1つでも閉弁されていると、蒸気使用機器30から排出管21にドレンが排出されない。そうすると、蒸気使用機器30には新たな蒸気が供給されないため蒸気使用機器30の温度(ロール温度)は低下し、また排出管21ではドレンが流通しないためドレン温度(ロール温度に相当)が低下する。原因事項2は「ストレーナ23の詰まり、スチームトラップ24内のスクリーンの詰まり、スチームトラップ24内のオリフィスの詰まり」である。これらの詰まりが発生していると、原因事項1と同様、蒸気使用機器30から排出管21にドレンが排出されないので、ロール温度が低下する。なお、この原因事項2について確認する前に、ブローバルブ28を開弁してみる。ブローバルブ28を開弁してもなおロール温度の低下が改善されない場合、ロール温度低下の原因は原因事項2ではないと推測できる。逆に、ブローバルブ28の開弁によってロール温度の低下が改善したら、原因事項2について確認作業を行う。原因事項3は「ロール内部の状態」である。具体的には、サイフォン管33が損傷していないか否かである。サイフォン管33が曲がっていたり折れていたりすると、ロール本体31内のドレンがサイフォン管33から排出されない。つまり、サイフォン管33が損傷していると、原因事項1と同様、蒸気使用機器30から排出管21にドレンが排出されないので、ロール温度が低下する。
以上のようにして表示されたロール温度が異常となる原因事項1〜3について、作業者は確認作業を行う。さらに、モニタ45には、供給圧力の異常と同様、ロール温度が異常となる原因事項1〜3について確認作業を行う順番が表示される。この原因事項の優先順位は、異常の原因として可能性の高い順番となっている。図6に示すモニタ45では、上述した原因事項1〜3の順番で確認する旨が表示されている。
以上のように、上記実施形態の監視システム40によれば、蒸気使用機器30への蒸気の供給圧力に異常が発生すると、供給圧力が異常であることがモニタ45に表示されるだけでなく、供給圧力が異常となる原因事項もモニタ45に表示される。つまり、上記実施形態の監視システム40では、異常内容だけでなく、その異常の原因事項も表示させるようにした。これにより、作業者は、異常の原因を容易に把握することができるので、異常に対し速やかに対処することができる。よって、蒸気使用設備を長時間に亘って停止させる事態を回避することができる。
また、蒸気使用機器30の温度に異常が発生した場合も同様に、蒸気使用機器30が異常であることおよびその異常の原因事項をモニタ45に表示するようにした。したがって、蒸気使用機器30の温度異常に対しても速やかに対処することができる。
また、上記実施形態の監視システム40では、異常となる複数の原因事項をモニタ45に表示すると共に、その複数の原因事項について確認作業を行う順番もモニタ45に表示するようにした。これにより、異常の原因として可能性の高い事項から優先して確認作業を行うことができる。したがって、原因事項についての確認作業の効率化を図ることができる。
また、上記実施形態の監視システム40では、温度センサ47を排出管21に設け、排出管21のドレン温度を蒸気使用機器30の温度として検出するようにした。これにより、蒸気使用機器に温度センサを直接取り付けなくても、蒸気使用機器30の温度を検出することが可能である。蒸気使用機器30は、回転動作を行う加熱ロールであるため、温度センサを取り付けることが困難な機器であるが、その場合でも、上記実施形態によれば蒸気使用機器30の温度を容易に検出することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記の実施形態は以下のように構成するようにしてもよい。
例えば、上記実施形態のドレン排出系統20は、図7に示すように、ブロー管27およびブローバルブ28を省略し、バイパス管29を設けるようにしてもよい。具体的に、バイパス管29の流入端は、排出管21において上流側バルブ22の上流側に接続されている。バイパス管29の流出端は、排出管21において下流側バルブ26の下流側に接続されている。そして、バイパス管29には手動式のバイパスバルブ29aが設けられている。バイパスバルブ29aは、上述した昇圧運転時および通常運転時は閉弁されている。この形態の場合では、上述したロール温度低下の原因事項2を確認する前にバイパスバルブ29aを開弁してみる。バイパスバルブ29aを開弁してもなおロール温度の低下が改善されない場合、ロール温度低下の原因は原因事項2ではないと推測できる。逆に、バイパスバルブ29aの開弁によってロール温度の低下が改善したら、原因事項2について確認作業を行う。
また、上記実施形態では、温度センサを蒸気使用機器30に取り付けて、蒸気使用機器30の温度を直接検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、蒸気使用機器30の数量は1つであってもよいし上述した数量以外の複数であってもよいことは勿論である。
また、上記実施形態において、蒸気使用設備1は段ボールシート製造装置以外のものであってもよいし、蒸気使用機器30は加熱ロール以外のものであってもよい。
本願に開示の技術は、蒸気によって対象物を加熱する蒸気使用機器を備えた蒸気使用設備の監視システムについて有用である。
1 蒸気使用設備
21 排出管
30 蒸気使用機器
40 監視システム
42 入力部
43 判断部
44 記憶部
45 モニタ(表示部)
46 圧力センサ
47 温度センサ

Claims (2)

  1. 蒸気が供給され、該供給された蒸気によって対象物を加熱する蒸気使用機器を備えた蒸気使用設備の監視システムであって、
    上記蒸気使用機器への蒸気の供給圧力を検出する圧力センサと、
    上記蒸気使用機器の温度を検出する温度センサと、
    上記圧力センサが検出した供給圧力および上記温度センサが検出した温度が送信される入力部と、
    上記入力部に送信された供給圧力および温度が異常か否かを判断する判断部と、
    上記供給圧力が異常となる原因事項および上記温度が異常となる原因事項が予め記憶された記憶部と、
    上記判断部が供給圧力は異常と判断すると、供給圧力が異常であることを表示すると共に、上記記憶部に記憶された供給圧力が異常となる原因事項を表示し、上記判断部が温度は異常と判断すると、温度が異常であることを表示すると共に、上記記憶部に記憶された温度が異常となる原因事項を表示する表示部とを備え、
    上記記憶部は、異常となる原因事項が複数記憶され、
    上記表示部は、上記判断部が異常と判断すると、上記記憶部に記憶された異常となる複数の原因事項を表示すると共に、その複数の原因事項について確認作業を行う順番を表示し、該順番は異常の原因として可能性の高い順番となっており、
    上記蒸気使用設備は、上記蒸気使用機器に接続され、該蒸気使用機器で蒸気が凝縮して発生したドレンが排出される排出管を備え、該排出管には上流側から順にストレーナおよびスチームトラップが設けられ、
    上記ストレーナのブロー部には、ブローバルブが設けられたブロー管が接続され、
    上記温度センサは、上記排出管において上記ストレーナと上記スチームトラップとの間に設けられ、該排出管のドレン温度を上記蒸気使用機器の温度として検出し、
    上記記憶部に記憶された温度の異常である温度低下の原因事項の1つは、上記ストレーナの詰まりおよび上記スチームトラップの詰まりであり、
    上記表示部は、上記ストレーナの詰まりおよび上記スチームトラップの詰まりについて確認する前に、上記ブローバルブを開弁してみて、上記温度低下が改善した場合は、上記ストレーナの詰まりおよび上記スチームトラップの詰まりについて確認作業を行うことを表示する
    ことを特徴とする蒸気使用設備の監視システム。
  2. 請求項1に記載の蒸気使用設備の監視システムにおいて、
    上記蒸気使用設備は、段ボールシート製造装置であり、
    上記蒸気使用機器は、内部に蒸気が供給され、段ボールシートを加熱する加熱ロールである
    ことを特徴とする蒸気使用設備の監視システム。
JP2015224218A 2015-11-16 2015-11-16 蒸気使用設備の監視システム Active JP6713754B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224218A JP6713754B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 蒸気使用設備の監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224218A JP6713754B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 蒸気使用設備の監視システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017090020A JP2017090020A (ja) 2017-05-25
JP6713754B2 true JP6713754B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=58770281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015224218A Active JP6713754B2 (ja) 2015-11-16 2015-11-16 蒸気使用設備の監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6713754B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2943494T3 (es) 2019-01-31 2023-06-13 Tlv Co Ltd Sistema de monitorización, método de monitorización y programa de monitorización para una instalación que utiliza vapor
JP2020143796A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 株式会社テイエルブイ ドレン回収装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4154127B2 (ja) * 2000-02-09 2008-09-24 株式会社日立製作所 技術支援アンサーシステム及び、技術支援方法
JP2003050883A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Hitachi Ltd 技術支援コミュニケーションシステム及び、技術支援方法
JP2004227175A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Sony Corp メンテナンスシステム
JP5199586B2 (ja) * 2007-02-23 2013-05-15 レンゴー株式会社 段ボールシート製造装置の蒸気加熱段ロールの加熱制御方法
JP5388337B2 (ja) * 2009-03-02 2014-01-15 株式会社テイエルブイ 機器監視システム
JP5751731B1 (ja) * 2014-05-23 2015-07-22 株式会社テイエルブイ 蒸気使用設備の監視システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017090020A (ja) 2017-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6713754B2 (ja) 蒸気使用設備の監視システム
WO2019163358A1 (ja) チューブリーク検知装置及びチューブリーク検知方法
JP5028188B2 (ja) ヒートポンプシステム及びその運転方法
JP2009133451A (ja) ドレン排出装置の異常監視装置
US11371382B2 (en) Steam-using facility monitoring system
JP6776049B2 (ja) 配管内の水撃予知システム及び水撃予知方法
KR102377203B1 (ko) 증기 사용 설비의 감시 시스템, 감시 방법 및 감시 프로그램
JP2012082978A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP5221907B2 (ja) 給湯装置
JP5818337B1 (ja) 蒸気使用設備の監視システム
JP2018123919A (ja) ガス配管システム
JP2014009887A (ja) ドレン回収システム
JP2010189911A (ja) 給水設備
JP6802685B2 (ja) 配管内の水撃予知システム及び水撃予知方法
JP5225714B2 (ja) 給湯システム
WO2018025432A1 (ja) エアリーク検知装置とこれを備えた蒸気滅菌装置
JP4962677B2 (ja) 蒸気滅菌装置における滅菌判定方法
JP6542495B1 (ja) 圧送装置の異常判定システム及び異常判定方法
JP2013064514A (ja) ボイラシステム
KR101316310B1 (ko) 압축공기 저장장치
JP2016183611A (ja) ポンプシステム
JP2008208877A (ja) 二重配管の液漏れ検知方法及び装置
JP6555477B2 (ja) エアリーク検知装置とこれを備えた蒸気滅菌装置
JP2016183609A (ja) ポンプシステム
JP2016125791A (ja) ボイラシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200324

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6713754

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250