JP2014009887A - ドレン回収システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 初期ドレン排出弁が正常に開かない場合でもシステム停止を回避すること。
【解決手段】
負荷機器2からのドレンを前記ドレンタンク7に回収する第一回収運転と、負荷機器か2らのドレンを補給水タンク11に回収する第二回収運転とを切り替える制御器13とを備えるドレン回収システムにおいて、第三弁V3を設けた第一初期ドレン排出ライン14と、第二弁V2と補給水タンクと11の間に設けられる第四弁V4と、第五弁V5を設けた第二初期ドレン排出ライン15とを備え、制御器13は、前記第三弁V3の正常時において、初期ドレンを前記第一初期ドレン排出ライン14を通して排出する第一初期ドレン排出運転と、第三弁V3の異常時において、初期ドレンを前記第二初期ドレン排出ライン15を通して排出する第二初期ドレン排出運転とを行う。
【選択図】図1
【解決手段】
負荷機器2からのドレンを前記ドレンタンク7に回収する第一回収運転と、負荷機器か2らのドレンを補給水タンク11に回収する第二回収運転とを切り替える制御器13とを備えるドレン回収システムにおいて、第三弁V3を設けた第一初期ドレン排出ライン14と、第二弁V2と補給水タンクと11の間に設けられる第四弁V4と、第五弁V5を設けた第二初期ドレン排出ライン15とを備え、制御器13は、前記第三弁V3の正常時において、初期ドレンを前記第一初期ドレン排出ライン14を通して排出する第一初期ドレン排出運転と、第三弁V3の異常時において、初期ドレンを前記第二初期ドレン排出ライン15を通して排出する第二初期ドレン排出運転とを行う。
【選択図】図1
Description
この発明は、負荷機器で生成した高温のドレンを密閉型ドレンタンクに回収して、回収したドレンを蒸気ボイラへ供給して利用するドレン回収システムに関する。
出願人は、ドレンのドレンタンクへの流入を停止したい場合やドレンのドレンタンクへの流入が不可能な場合でも熱損失を抑えながらその停止を可能として、負荷機器の運転停止といった異常事態を防止することを目的とするドレン回収システムを特願2012−26781号にて提案している。
このドレン回収システムは、蒸気を負荷機器へ供給する蒸気ボイラと、ドレン戻しラインを通して負荷機器から排出されるドレンを貯留し、ドレンポンプを有するドレン供給ラインを通して、貯留したドレンを蒸気ボイラへ供給する密閉型のドレンタンクと、補給水ポンプを有する補給水ラインを通して補給水をドレンタンクへ供給する大気開放型の補給水タンクと、ドレン戻しラインに設けられる第一弁と、ドレン戻しラインの第一弁の上流側と補給水タンクとの間に接続されるドレン逃がしラインと、ドレン逃がしラインに設けられる第二弁と、第一弁を開き、第二弁を閉じて負荷機器からのドレンをドレンタンクに回収する第一回収運転と、第一弁を閉じ、第二弁を開いて負荷機器からのドレンを補給水タンクに回収する第二回収運転とを切り替える制御器とを備えるものである。
このドレン回収システムにおいて、特許文献1の技術を適用して、低温の初期ドレンを排出するために、ドレン戻しラインの第二弁と負荷機器との間に接続され第三弁(初期ドレン排出弁)を設けたドレン排出ライン(ドレン廃棄ライン)を設けることが考えられる。
こうした初期ドレン対策を施したドレン回収システムにおいては、第三弁が弁自体の故障やゴミかみなどにより開かない事態が発生(第三弁の異常)することがある。こうした第三弁の異常が発生すると、ドレン回収システム自体を停止する必要があり、単一の故障によりシステム停止となる。
この発明が解決しようとする課題は、初期ドレン排出弁が正常に開かない場合でもシステム停止を回避することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、
蒸気を負荷機器へ供給する蒸気ボイラと、ドレン戻しラインを通して前記負荷機器から排出されるドレンを貯留し、ドレンポンプを有するドレン供給ラインを通して、貯留したドレンを前記蒸気ボイラへ供給する密閉型のドレンタンクと、補給水ポンプを有する補給水ラインを通して補給水を前記ドレンタンクへ供給する大気開放型の補給水タンクと、前記ドレン戻しラインに設けられる第一弁と、前記ドレン戻しラインの前記第一弁の上流側と前記補給水タンクとの間に接続されるドレン逃がしラインと、前記ドレン逃がしライン
に設けられる第二弁と、前記第一弁を開き、前記第二弁を閉じて前記負荷機器からのドレンを前記ドレンタンクに回収する第一回収運転と、前記第一弁を閉じ、前記第二弁を開いて前記負荷機器からのドレンを前記補給水タンクに回収する第二回収運転とを切り替える制御器とを備えるドレン回収システムにおいて、
前記ドレン戻しラインの第一弁と前記負荷機器との間に接続され第三弁を設けた第一初期ドレン排出ラインと、
前記ドレン逃がしラインの第二弁と前記補給水タンクとの間に設けられる第四弁と、
前記ドレン逃がしラインの第二弁と前記第四弁との間に接続され第五弁を設けた第二初期ドレン排出ラインとを備え、
前記制御器は、前記第三弁の正常時において、前記第一弁および前記第二弁を閉じ、前記第三弁を開いて、初期ドレンを前記第一初期ドレン排出ラインを通して排出する第一初期ドレン排出運転と、
前記第三弁の異常時において、前記第一弁および前記第四弁を閉じ、前記第二弁および前記第五弁を開いて、初期ドレンを前記第二初期ドレン排出ラインを通して排出する第二初期ドレン排出運転とを行うことを特徴としている。
蒸気を負荷機器へ供給する蒸気ボイラと、ドレン戻しラインを通して前記負荷機器から排出されるドレンを貯留し、ドレンポンプを有するドレン供給ラインを通して、貯留したドレンを前記蒸気ボイラへ供給する密閉型のドレンタンクと、補給水ポンプを有する補給水ラインを通して補給水を前記ドレンタンクへ供給する大気開放型の補給水タンクと、前記ドレン戻しラインに設けられる第一弁と、前記ドレン戻しラインの前記第一弁の上流側と前記補給水タンクとの間に接続されるドレン逃がしラインと、前記ドレン逃がしライン
に設けられる第二弁と、前記第一弁を開き、前記第二弁を閉じて前記負荷機器からのドレンを前記ドレンタンクに回収する第一回収運転と、前記第一弁を閉じ、前記第二弁を開いて前記負荷機器からのドレンを前記補給水タンクに回収する第二回収運転とを切り替える制御器とを備えるドレン回収システムにおいて、
前記ドレン戻しラインの第一弁と前記負荷機器との間に接続され第三弁を設けた第一初期ドレン排出ラインと、
前記ドレン逃がしラインの第二弁と前記補給水タンクとの間に設けられる第四弁と、
前記ドレン逃がしラインの第二弁と前記第四弁との間に接続され第五弁を設けた第二初期ドレン排出ラインとを備え、
前記制御器は、前記第三弁の正常時において、前記第一弁および前記第二弁を閉じ、前記第三弁を開いて、初期ドレンを前記第一初期ドレン排出ラインを通して排出する第一初期ドレン排出運転と、
前記第三弁の異常時において、前記第一弁および前記第四弁を閉じ、前記第二弁および前記第五弁を開いて、初期ドレンを前記第二初期ドレン排出ラインを通して排出する第二初期ドレン排出運転とを行うことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、前記第三弁の異常時は前記第二初期ドレン排出運転により、初期ドレンが前記補給水タンクに流入することが防止されるので、第三弁が正常に開かない場合でも第二初期ドレン排出運転により、ドレン回収システムのシステム停止を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記制御器は、前記第三弁の上流側のドレン温度が設定値以下のとき、前記第一初期ドレン排出運転を行い、前記第三弁の異常時において、前記第四弁の上流側のドレン温度が設定値以下のとき、前記第二初期ドレン排出運転を行うことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、初期ドレンを確実に排出することができるという効果を奏する。
この発明によれば、第三弁が正常に開かない場合でも第二初期ドレン排出運転により、ドレン回収システムのシステム停止を回避することができる。
この発明の実施例1のドレン回収システムを図1および図2に従い説明する。
<実施例1の構成>
この実施例1のドレン回収システム1は、蒸気を負荷機器2へ供給する蒸気ボイラ3と、ドレン戻しライン4を通して負荷機器2から排出されるドレンを貯留し、ドレンポンプ5を有するドレン供給ライン6を通して、貯留したドレンを蒸気ボイラ3へ供給する密閉型のドレンタンク7と、補給水ポンプ8を有する補給水ライン9を通して補給水を前記ドレンタンク7へ供給する大気開放型の補給水タンク11と、ドレン戻しライン4に設けられる第一弁V1と、ドレン戻しライン4の第一弁V1の上流側と補給水タンク11との間
に接続されるドレン逃がしライン12と、ドレン逃がしライン12に設けられる第二弁V2と、第一回収運転と第二回収運転とを切り替えて行う制御器13とを備えている。
この実施例1のドレン回収システム1は、蒸気を負荷機器2へ供給する蒸気ボイラ3と、ドレン戻しライン4を通して負荷機器2から排出されるドレンを貯留し、ドレンポンプ5を有するドレン供給ライン6を通して、貯留したドレンを蒸気ボイラ3へ供給する密閉型のドレンタンク7と、補給水ポンプ8を有する補給水ライン9を通して補給水を前記ドレンタンク7へ供給する大気開放型の補給水タンク11と、ドレン戻しライン4に設けられる第一弁V1と、ドレン戻しライン4の第一弁V1の上流側と補給水タンク11との間
に接続されるドレン逃がしライン12と、ドレン逃がしライン12に設けられる第二弁V2と、第一回収運転と第二回収運転とを切り替えて行う制御器13とを備えている。
制御器13による第一回収運転は、第一弁V1を開き、第二弁V2を閉じて負荷機器2からのドレンをドレンタンク7に回収するものであり、第二回収運転は、第一弁V1を閉じ、第二弁V2を開いて負荷機器2からのドレンを補給水タンク11に回収するものである。
第一弁は、ノーマルクローズのモータバルブからなり、第二弁は、ノーマルクオープンのモータバルブからなるが、モータバルブ以外の弁を用いることができる。第三弁V3は、ノーマルクローズのモータバルブからなるが、モータバルブ以外の弁を用いることができる。
また、ドレン回収システム1は、ドレン戻しライン4の第一弁V1と負荷機器2との間に接続され第三弁V3を設けた第一初期ドレン排出ライン14と、ドレン逃がしライン12の第二弁V2と補給水タンク11との間に設けられる第四弁V4と、ドレン逃がしライン12の第二弁V2と第四弁V4との間に接続され第五弁V5を設けた第二初期ドレン排出ライン15とを備えている。
さらに、ドレン回収システム1は、加圧蒸気ライン16,圧力逃がしライン17と、ドレン循環ライン18とを備えている。
加圧蒸気ライン16は、第六弁V6を備え、蒸気ボイラ(蒸気ボイラの蒸気出口に設けられるスチームヘッダを含む)からドレンタンクへ大気圧を超える圧力の加圧蒸気を供給し、第六弁V6の開閉により、ドレンタンク7内の圧力を後記第一圧力P1よりやや低い第三圧力P3に制御する。
第六弁V6は、機械式に圧力に応答して開閉する弁,またはドレンタンク7内圧力を検出する圧力センサ(図示省略)により電気的に開閉するモータバルブなどの弁とする。また、第六弁V6は、供給蒸気量を調整する機能と蒸気を遮断する機能を有する単一の弁とするが、供給蒸気量を調整する弁と、蒸気を遮断する弁とから構成することもできる。
圧力逃がしライン17は、ドレンタンク7の気相部と補給水タンク11とを接続し、設定圧以上で開く圧力逃がし弁としての圧力調整弁19と、この圧力調整弁19と並列に接続するモータバルブからなる第七弁V7を設けている。この第七弁V7は、ドレンタンク7内圧力を検出する圧力センサ(図示省略)により圧力調整弁19の作動圧力(第一作動圧力)より高い作動圧力(第二作動圧力)で開き、第二作動圧力よりディファレンシャル分低い圧力で閉じる。
ドレン循環ライン18は、ドレン供給ライン6のドレンポンプ5出口側とドレンタンク7との間に形成され(ドレン供給ライン6の一部を含む)、ドレンタンク7内のドレンを循環させるものである。ドレン循環ライン18の循環量は、ドレンポンプ5冷却に必要な最低限の流量である最小流量(ミニマムフロー)以上としている。
図1において、符号21は、補給水ライン9に設けられ、補給水ポンプ8と、補給水タンク11方向の流れを阻止する逆止弁である。符号22は、補給水タンク11に設けられる補給水補充ラインであり、図示省略の水位検出器により補給水タンク11内の水位が設定水位となるように補給水補充ライン22の流量が調整される。また、符号23は、ドレン供給ライン6に設けられ、ドレンポンプ5方向の流れを阻止する逆止弁であり、符号24は、ドレン戻しライン4の負荷機器2の下流側に設けたスチームトラップである。
そして、制御器13は、負荷機器2から流出し、ドレン戻しライン4を流れるドレン温度を検出する第一温度センサ25,ドレン逃がしライン412流れるドレン温度を検出する第二温度センサ26などの信号を入力して、予め記憶した制御手順に基づき、第一弁V1〜第七弁V7,ドレンポンプ5、補給水ポンプ8などを制御する。第一温度センサ25は、好ましくは、図示のように、スチームトラップ24と第一弁V1との間に設けるが、これに限定されない。第二温度センサ26は、好ましくは、図示のように、第二弁V2と第四弁V4との間に設けるが、これに限定されない。また、この実施例1のように、ドレンタンク7側の制御と補給水タンク11側の制御を連携している場合には、第二温度センサ26を省略し、第一温度センサ25のみで初期ドレン排出を制御することもできる。
制御器13の制御手順には、ドレン排出・回収制御手順,ドレンタンク内圧力制御手順,水位・ドレン温度制御手順,ドレン循環ライン18の循環を制御するドレン循環制御手順などが含まれている。
ドレン排出・回収制御手順は、第三弁V3異常を判定する異常判定手順により、正常と判定された時(正常時)に、第一初期ドレン排出運転を行い、異常と判定された時(異常時)に第二初期ドレン排出運転を行うように構成されている。このドレン排出・回収制御手順の一例を図2に示す。
第一初期ドレン排出運転は、第一温度センサ25の検出温度が第一設定値T1以下であると、第一弁V1および第二弁V2を閉じ、第三弁V3を開いて、初期ドレンを、前記第一初期ドレン排出ライン14を通して排出するものである。第一温度センサ25の検出温度が第一設定値T1を越えた値(T1にディファレンシャルを加えた値)となると、第一弁V1を開き、第二弁V2および第三弁V3を閉じるように構成されている。
また、第二初期ドレン排出運転は、第二温度センサ26の検出温度が第一設定値T2(この実施例では、T2=T1)以下であると第一弁V1および第四弁V4を閉じ、第二弁V2および第五弁V5を開いて、初期ドレンを、第二初期ドレン排出ライン15を通して排出するものである。第二温度センサ26の検出温度が第二設定値T2を越えた値(T2にディファレンシャルを加えた値)となると、第一弁V1および第五弁V5を閉じ、第二弁V2および第四弁V4を開くように構成されている。
第三弁V3異常を判定する異常判定手順は、制御器13から第三弁V3を開く信号を出してから設定時間(たとえば、10秒間)以内に第三弁V3の全開を検出するリミットスイッチ(図示省略)から信号が返ってこないとき、異常と判定するように構成される。この異常判定手順は、以上説明した制御手順に限定されるものではない。
ドレンタンク内圧力制御手順は、第六弁V6および第七弁V7の制御によりドレンタンク7内の圧力を所定圧力範囲に制御する手順であり、水位・ドレン温度制御手順は、水位センサやドレン温度センサ(いずれも図示省略)によりドレンタンク7内の水位を所定水位範囲に制御するすると共に、ドレンタンク7から流出するドレン温度を所定温度範囲に制御するものある。
<実施例1の動作>
(システムの基本動作)
この実施例1においては、負荷機器2からのドレンのドレンタンク7内への流入を停止したい場合やドレンのドレンタンク7への流入が不可能なシステムの異常時(ドレンタンク内の高圧異常や水位異常など)には、制御器13は、第一弁V1を閉じ、第二弁V2を開き(第二開閉状態)、負荷機器2からドレンタンク7内へのドレンの流入を停止させる
。その結果、ドレンタンク7へ流入しようとしたドレンは、ドレン逃がしライン12を通して補給水タンク11へ流入する(第二回収運転)ので、ドレンが滞留することによる負荷機器2の運転の停止を回避できる。
(システムの基本動作)
この実施例1においては、負荷機器2からのドレンのドレンタンク7内への流入を停止したい場合やドレンのドレンタンク7への流入が不可能なシステムの異常時(ドレンタンク内の高圧異常や水位異常など)には、制御器13は、第一弁V1を閉じ、第二弁V2を開き(第二開閉状態)、負荷機器2からドレンタンク7内へのドレンの流入を停止させる
。その結果、ドレンタンク7へ流入しようとしたドレンは、ドレン逃がしライン12を通して補給水タンク11へ流入する(第二回収運転)ので、ドレンが滞留することによる負荷機器2の運転の停止を回避できる。
また、システムが異常でない正常運転時には、制御器13は、第一弁V1を開き、第二弁V2を閉じ(第一開閉状態)、負荷機器2からのドレンがドレンタンク7内へ流入する(第一回収運転)。
(システムのドレン排出・回収動作)
図2を参照して、蒸気ボイラ2が運転され、ドレン回収システム1の運転開始スイッチ(図示省略)が操作されると、制御器13は、処理ステップS1(以下、処理ステップSNを単にSNと称する。)において、ドレン温度が第一温度センサ25の検出温度が第一設定温度T1以下かどうかを判定する。蒸気ボイラ2の運転開始からあまり時間が経過しておらず、負荷機器2からドレン温度低いと、S1でYESが判定され、S2へ移行して、第一初期ドレン排出運転を行う。
図2を参照して、蒸気ボイラ2が運転され、ドレン回収システム1の運転開始スイッチ(図示省略)が操作されると、制御器13は、処理ステップS1(以下、処理ステップSNを単にSNと称する。)において、ドレン温度が第一温度センサ25の検出温度が第一設定温度T1以下かどうかを判定する。蒸気ボイラ2の運転開始からあまり時間が経過しておらず、負荷機器2からドレン温度低いと、S1でYESが判定され、S2へ移行して、第一初期ドレン排出運転を行う。
S2の第一初期ドレン排出運転では、第一弁V1および第二弁V2を閉じ、第三弁V3を開く。すると、負荷機器2からの排出ドレンは、第一初期ドレン排出ライン14を通してシステム1の系外へ排出される。
ついで、S3において、第三弁V3が異常かどうかを判定する。S3で、異常が判定されると、S4へ移行して、第一弁V1および第三弁V3を閉じ、第二弁V2を開く。すると、初期ドレンは、ドレン逃がしライン12を流れる。
S5において、ドレン温度が第二温度センサ26の検出温度が第二設定温度T2以下かどうかを判定する。今の場合、まだドレン温度が低いので、S5でYESが判定され、S7へ移行して、第二初期ドレン排出運転が行われる。すなわち、S7では、第四弁V4を閉じ、第五弁V5を開く。すると、初期ドレンは、第二初期ドレン排出ライン15を通して系外へ排出される。
S7の処理の後、S1に戻って、S1の判定を行う。ドレン戻しライン4を流れるドレン温度が上昇し、第一温度センサ25の検出温度が第一選定温度T1を超えると、S1でYESが判定され、S8へ移行する。S8では、制御器13がドレンタンク7の異常高圧や異常高水位などの第一弁V1を閉じ、第二弁V2を開く指令(第二開閉状態指示指令)を出す条件を満たしているかどうかを判定する。S8の判定がNOの場合は、S9へ移行して、第一弁V1を開き、第二弁V2および第三弁V3を閉じる。その結果、負荷機器2からの排出ドレンは、ドレン戻しライン4を通して、ドレンタンク7内へ回収される(第一回収運転)。
S8で、YESが判定されると、S4へ移行して、前述のS4の処理を行った後、S5へ移行する。今、ドレン温度が上昇しているとすると、S5でYESが判定され、S6へ移行して、第四弁V4を開き、第五弁V5を閉じる。その結果、負荷機器2からの排出ドレンは、ドレン戻しライン4を通して、補給水タンク11内へ回収される(第二回収運転)。
<実施例1の効果>
以上説明した実施例1によれば、第三弁V3の異常時は第二初期ドレン排出運転により、初期ドレンがドレンタンク7および補給水タンク11への流入が防止される。その結果、第三弁V3が正常に開かない場合でも質の悪い初期ドレンがドレン蒸気ボイラ3へ供給されることによるスケール付着を防止することができる。
以上説明した実施例1によれば、第三弁V3の異常時は第二初期ドレン排出運転により、初期ドレンがドレンタンク7および補給水タンク11への流入が防止される。その結果、第三弁V3が正常に開かない場合でも質の悪い初期ドレンがドレン蒸気ボイラ3へ供給されることによるスケール付着を防止することができる。
また、実施例1によれば、第一温度センサ25により第一初期ドレン排出運転を制御し、第二温度センサ26により第二初期ドレン排出運転を制御しているので、初期ドレンを確実に排出することができ、第三弁が正常に開かない場合でも第二初期ドレン排出運転により、ドレン回収システムのシステム停止を回避することができるという効果を奏する。
この発明は、前記実施例1に限定されるものではなく、第二温度センサ26により第四弁V4および第五弁V5を制御するように構成しているが、第一温度センサ25により第四弁V4および第五弁V5を制御するように構成することができる。
1 ドレン回収システム
2 負荷機器
3 蒸気ボイラ
4 ドレン戻しライン
5 ドレンポンプ
6 ドレン供給ライン
7 ドレンタンク
8 補給水ポンプ
9 補給水ライン
11 補給水タンク
14 第一初期ドレン排出ライン
15 第二初期ドレン排出ライン
V1 第一弁
V2 第二弁
V3 第三弁
V4 第四弁
V5 第五弁
2 負荷機器
3 蒸気ボイラ
4 ドレン戻しライン
5 ドレンポンプ
6 ドレン供給ライン
7 ドレンタンク
8 補給水ポンプ
9 補給水ライン
11 補給水タンク
14 第一初期ドレン排出ライン
15 第二初期ドレン排出ライン
V1 第一弁
V2 第二弁
V3 第三弁
V4 第四弁
V5 第五弁
Claims (2)
- 蒸気を負荷機器へ供給する蒸気ボイラと、ドレン戻しラインを通して前記負荷機器から排出されるドレンを貯留し、ドレンポンプを有するドレン供給ラインを通して、貯留したドレンを前記蒸気ボイラへ供給する密閉型のドレンタンクと、補給水ポンプを有する補給水ラインを通して補給水を前記ドレンタンクへ供給する大気開放型の補給水タンクと、前記ドレン戻しラインに設けられる第一弁と、前記ドレン戻しラインの前記第一弁の上流側と前記補給水タンクとの間に接続されるドレン逃がしラインと、前記ドレン逃がしラインに設けられる第二弁と、前記第一弁を開き、前記第二弁を閉じて前記負荷機器からのドレンを前記ドレンタンクに回収する第一回収運転と、前記第一弁を閉じ、前記第二弁を開いて前記負荷機器からのドレンを前記補給水タンクに回収する第二回収運転とを切り替える制御器とを備えるドレン回収システムにおいて、
前記ドレン戻しラインの第一弁と前記負荷機器との間に接続され第三弁を設けた第一初期ドレン排出ラインと、
前記ドレン逃がしラインの第二弁と前記補給水タンクとの間に設けられる第四弁と、
前記ドレン逃がしラインの第二弁と前記第四弁との間に接続され第五弁を設けた第二初期ドレン排出ラインとを備え、
前記制御器は、前記第三弁の正常時において、前記第一弁および前記第二弁を閉じ、前記第三弁を開いて、初期ドレンを前記第一初期ドレン排出ラインを通して排出する第一初期ドレン排出運転と、
前記第三弁の異常時において、前記第一弁および前記第四弁を閉じ、前記第二弁および前記第五弁を開いて、初期ドレンを前記第二初期ドレン排出ラインを通して排出する第二初期ドレン排出運転とを行うことを特徴とするドレン回収システム。 - 前記制御器は、前記第三弁の上流側のドレン温度が設定値以下のとき、前記第一初期ドレン排出運転を行い、前記第三弁の異常時において、前記第四弁の上流側のドレン温度が設定値以下のとき、前記第二初期ドレン排出運転を行うことを特徴とする請求項1に記載のドレン回収システム。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015190719A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
JP2015190742A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
JP2019190803A (ja) * | 2018-04-27 | 2019-10-31 | 三浦工業株式会社 | ドレン回収システム |
JP2020143796A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 株式会社テイエルブイ | ドレン回収装置 |
-
2012
- 2012-06-29 JP JP2012146732A patent/JP2014009887A/ja active Pending
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JP7040269B2 (ja) | 2018-04-27 | 2022-03-23 | 三浦工業株式会社 | ドレン回収システム |
JP2020143796A (ja) * | 2019-03-04 | 2020-09-10 | 株式会社テイエルブイ | ドレン回収装置 |
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