JP6713663B2 - 機械要素 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝動機構等の動的な機構や、部材同士を接合したり連結する等の静的な機構等、種々のメカニズムを構成しうる機械要素に係り、特に、永久磁石を利用した動力伝動機構を構成する機械要素に関する。
従来、この種の機械要素として、例えば、特開平4−131555号公報(特許文献1)に掲載され、回転伝動機構を構成する機械要素が知られている。図22に示すように、この機械要素は、N極面及びS極面を有した円盤状の永久磁石100を、そのN極面及びS極面側に設けた一対の円盤状の磁性板101で挾持して結合された円柱状の主輪102及び従輪103を備えて構成されている。主輪102及び従輪103の軸心には、夫々、回転軸104,105が設けられている。そして、主輪102に対して、従輪103を、その軸方向の極性が主輪102の軸方向の極性とは逆になるようにして、主輪102の外側面と従輪103の外側面とを吸着させ、主輪102の回転を従輪103に伝達するようにしている。従輪103の磁性板101の外側には一般径よりより大径で従輪103をガイドするフランジ106が設けられている。これにより、永久磁石100の磁力により、主輪102と従輪103を吸着させてバックラッシュを抑制した回転伝動機構を構成している。
特開平4−131555号公報
しかしながら、この従来の機械要素において、主輪102と従輪103とのバックラッシュは抑制できるが、主輪102の回転軸104及び従輪103の回転軸105の支持にあっては軸方向(極面に直交する方向R)の遊びにより僅かではあるが移動するので、この軸方向(極面に直交する方向R)においては主輪102と従輪103とがずれ易く、互いの位置決め精度が悪く、特に、高速回転するとぐらついて安定性に劣るという問題があった。そのため、従来においては、従輪103の磁性板101にフランジ106を設けて主輪102をガイドするようにはしているが、ずれようとした際には主輪102がフランジ106に当たるので、回転効率を損なうとともに、主輪102とフランジ106との間には、多少なりとも間隙があるので、その分、ずれが生じ、互いの位置決め精度に劣り、振動の原因にもなって、それだけ安定性に劣る。
また、主輪102の回転軸104と従輪103の回転軸105の軸のねじれが生じた場合にも多少なりとも駆動特性に影響が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、吸着し合う永久磁石同士の極面に直交する方向の互いのずれを防止して、互いの位置決め精度の向上を図った機械要素を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の機械要素は、図1に示す原理図に示すように、N極面及びS極面を有した一対の永久磁石1を、これらのN極面同士を対峙させて結合した第1永久磁石ユニットU1と、
N極面及びS極面を有した一対の永久磁石1を、これらのS極面同士を対峙させて結合した第2永久磁石ユニットU2とを備え、
上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2は、該各ユニットU1,U2における一対の永久磁石1の境界部2が現れる外側面同士を対面させて配置され、
上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が配置された配置状態において、該各ユニットU1,U2の上記境界部2同士が接近吸着するようにした構成としている。
永久磁石1としては、フェライト系磁石、Nd−Fe−B系磁石、Sm−Fe系磁石、アルニコ系磁石等、適宜の材質のものが選択される。更に、全体の形状を構成する材質として焼結タイプ、プラスチックマグネット(プラマグ)タイプ、ゴム磁石タイプ等があり、応用目的と磁力の吸着力によって使い分けることができる。
永久磁石1の極面に直交する方向から見た形状としては、例えば、円形,楕円形,四角形,六角系等の多角形等、適宜の形状を選択することができる。
各ユニットU1,U2において、永久磁石の結合は、接着剤等のバインダを用いた接着や溶着等の化学的手段、あるいは、ボルトナット等による締結等の機械的手段等、適宜の手段により行うことができる。
これにより、図1に示すように、第1永久磁石ユニットU1においては、一対の永久磁石1がこれらのN極面同士を対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石1の境界部2に、N極の磁力が集中して分布するようになる。一方、第2永久磁石ユニットU2においては、一対の永久磁石1がこれらのS極面同士を対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石1の境界部2に、S極の磁力が集中して分布するようになる。
そのため、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の外側面同士を対面させた配置状態においては、各ユニットU1,U2の一対の永久磁石1の境界部2に、磁力が集中して分布しているので、一対の永久磁石1の境界部2同士が強固に吸着する。この状態において、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が、一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rに相対的に動こうとしても、各ユニットU1,U2の一対の永久磁石1の境界部2同士の吸着が強固になっていることから、容易に動くことが抑止され、このため、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2同士の極面に直交する方向Rの互いのずれを防止することができ、互いの位置決め精度の向上を図ることができる。また、機械的に位置を制御するフランジなどサポート部品を用いなくても、互いの位置決め精度の向上を図ることができる。
また、このような目的を達成するため、本発明の機械要素は、図2に示す原理図に示すように、動力伝動機構を構成する機械要素において、N極面及びS極面を有した一対の板状の永久磁石を、これらのN極面同士を磁性体からなる板状のヨークを介して対峙させた状態で、対向する当該N極面同士を上記ヨークに接触させて結合し該ヨークの外周面に磁力を集中させる第1永久磁石ユニットと、
N極面及びS極面を有した一対の板状の永久磁石を、これらのS極面同士を磁性体からなる板状のヨークを介して対峙させた状態で、対向する当該S極面同士を上記ヨークに接触させて結合し該ヨークの外周面に磁力を集中させる第2永久磁石ユニットとを備え、
上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットは、該各ユニットにおける一対の永久磁石の境界部を構成するヨークの外周面が現れる外側面同士を対面させて配置され、上記ヨークの外周面の一部同士が接触する配置状態において、該各ユニットの上記磁力が集中したヨークの外周面同士が接近吸着しており
上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの少なくとも何れかを、上記各ユニットのヨークの外周面の一部同士が接触しながら回転可能であるとともに、
上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方の駆動を、上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方に対して、伝達するようにした構成としている。
永久磁石1としては、フェライト系磁石、Nd−Fe−B系磁石、Sm−Fe系磁石、アルニコ系磁石等、適宜の材質のものが選択される。更に、全体の形状を構成する材質として焼結タイプ、プラスチックマグネット(プラマグ)タイプ、ゴム磁石タイプ等があり、応用目的と磁力の吸着力によって使い分けることができる。
永久磁石1の極面に直交する方向から見た形状としては、例えば、円形,楕円形,四角形,六角系等の多角形等、適宜の形状を選択することができる。
ヨーク3としては、飽和磁束密度が高い鉄系の材料、電磁軟鉄、低炭素鋼、珪素鋼板等、適宜の材質のものが選択される。必要に応じて、熱処理を行ない、あるいは、防錆のためのメッキや塗装処理を施すことができる。更には、ヨーク表面の樹脂塗布やゴム被覆によって、摩耗防止や摩擦係数の最適化を図ることができる。
ヨーク3の永久磁石の極面に直交する方向から見た形状としては、永久磁石と同様に、例えば、円形,楕円形,四角形,六角系等の多角形等、適宜の形状を選択することができる。ヨークの形状は、永久磁石と同じであっても良く、また異なっていても良い。
各ユニットU1,U2において、永久磁石とヨークの結合は、接着剤等のバインダを用いた接着や溶着等の化学的手段、あるいは、ボルトナット等による締結等の機械的手段等、適宜の手段により行うことができる。また、プラマグ、ゴム磁石使用の場合は、永久磁石とヨークの結合においてインサート成形などの同時成形を用いることも可能である。
これにより、図2に示すように、第1永久磁石ユニットU1においては、一対の永久磁石1がこれらのN極面同士をヨーク3を介して対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石1の境界部2であるヨーク3の外周面に、N極の磁力が集中して分布するようになる。一方、第2永久磁石ユニットU2においては、一対の永久磁石1がこれらのS極面同士をヨーク3を介して対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石1の境界部2であるヨーク3の外周面に、S極の磁力が集中して分布するようになる。特に、ヨーク3は、透磁率が極めて高く、しかも、永久磁石1間にあって比較的薄く形成することができるので、このヨーク3に磁力を大きく集中させてその吸引力を極めて大きくすることができる。
そのため、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の外側面同士を対面させた配置状態においては、各ユニットU1,U2の一対の永久磁石1の境界部2であるヨーク3に、磁力が集中して分布しているので、各ユニットU1,U2のヨーク3同士が強固に吸着する。この状態において、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が、一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rに相対的に動こうとしても、各ユニットU1,U2のヨーク3同士の吸着が強固になっていることから、容易に動くことが抑止され、このため、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2同士の極面に直交する方向Rの互いのずれを防止することができ、互いの位置決め精度の向上を図ることができる。
また、図3に示すように、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の軸同士のねじれに対しては、軸方向の相対的移動が規制された状態でも、これに対応することができる。例えば、ユニット同士が回転伝動機構を構成する場合、多少の軸のねじれが生じても、駆動特性に対する影響が極めて少なくなる。
また、必要に応じ、上記第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rから見た形状及び大きさを同じにするとともに、該第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の厚さを同じにし、
上記第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rから見た形状及び大きさを同じにするとともに、該第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の厚さを同じにした構成としている。
各ユニットにおいて、一対の永久磁石の磁力が同じ場合には、ヨークの中心に磁力線が集中し吸着点の精度が向上する。吸着点を敢えて中心に設定せずに制御したい場合は、一対の永久磁石の磁力の大きさを変えることを行うことができる。片側の磁石が無い場合は吸着点が定まらず、ヨーク側面に吸着することなど不安定問題を生じる。
この場合、必要に応じ、図4に示すように、上記第1永久磁石ユニットU1の永久磁石1の厚さをT1、上記第2永久磁石ユニットU2の永久磁石1の厚さをT2としたとき、T1:T2=1:(1〜2)、若しくは、T1:T2=(1〜2):1にした構成としている。
また、上記のヨーク3を介した場合は、上記第1永久磁石ユニットU1のヨーク3の厚さをK1、上記第2永久磁石ユニットU2のヨーク3の厚さをK2としたとき、K1≦T1、K2≦T2にした構成としている。
図5に示すように、厚さの比が1:2より大きいと、例えば、T2>2×T1になると、第1永久磁石ユニットU1の境界部2(ヨーク3)が、第2永久磁石ユニットU2の境界部2(ヨーク3)に吸引される磁力が有効に及ばないときがあり、その場合は、第1永久磁石ユニットU1のS極と第2永久磁石ユニットU2のN極が吸引することになり、第1永久磁石ユニットU1のS極と第2永久磁石ユニットU2のS極は反発し、第1永久磁石ユニットU1と第2永久磁石ユニットU2とが互いに遠ざかる方向に力(F1)が働き、境界部2(ヨーク3)同志が合体することが難しくなる。
ヨーク同士が当初から吸着している場合でも常に中心に整合させる磁力が働いている。用いる永久磁石の磁束密度と、ヨークの材質の透磁率及びその厚さとの関係を最適化し、磁束密度を最大限効果的に使用できるようにする。ヨークの厚さを最適化し、両側の永久磁石からの磁束を中心部で最大にすることが望ましい、基本的にはヨークは出来るだけ薄い方が良い。厚くなると、ヨーク中心部に磁束の集中が起きにくくなり位置合わせ精度の向上が困難になる。したがって、最大限の厚みとしては最大でもK1≦T1、K2≦T2である。
また、必要に応じ、図6に示すように、上記第1永久磁石ユニットU1のヨーク3の外周部を該第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の外側面から外方に突出した凸部4に形成し、
上記第2永久磁石ユニットU2のヨーク3の外周部を該第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の外側面から外方に突出した凸部4に形成した構成としている。
ヨーク3同士を吸着しやすくすることができる。また、ヨークを凸形状とすることで永久磁石同士の接触を防ぐことができて、精度と効率が良い駆動が可能となる。即ち、本発明により回転伝動機構を構成する場合、従来の駆動伝達方式との大きな違いとして、ヨークのセンターで軸の中心精度が確立していることに加えて、駆動軸のねじれや平行度がずれてもヨークのセンター同士が吸引することで、軸の中心精度が保証されることにある。軸のねじれや平行度のずれが大きいシステムの場合は、できるだけ、お互いが凸部と凸部の形状を持ったヨークが良いと想定される。
更に、必要に応じ、図7に示すように、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方のヨーク3の外周部を該何れか一方の一対の永久磁石1の外側面から外方に突出した凸部4に形成し、
上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方のヨーク3の外周部を上記何れか一方のヨーク3の外周部である凸部4が係合するように該何れか他方の一対の永久磁石1の外側面から内方に凹んだ凹部5に形成した構成としている。
凸部4が凹部5に係合するのでヨーク3同士の吸着が確実になる。また、凹形状にすることで、接触面積を向上させることできて、大荷重を受ける場合に最適となる。特に、回転伝動機構を構成する場合、低速での駆動には有効となる。
図8に示すように、上述したように、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の軸同士のねじれに対応する場合には、凹部5の曲率を大きく設定すると、許容度が大きくなる。凸凹形状は大荷重と大トルクの場合に有効となる。即ち、凹部5の曲率と凸部4の曲率を最適化すると更にその効果を向上させることができる。
この場合、図9に示すように、上記ヨーク3の外周部である凸部4を、該ヨーク3が設けられる永久磁石1の極面に直交する面での断面が頂部を有した左右対称形状になるように形成したことが有効である、例えば、対称に盛り上がった断面円弧形状あるいは台形形状に形成される。
これにより、例えば、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が、回転伝動機構の場合、中心がずれて磁力により吸引し吸着しても、クラウン効果によってヨーク3の中心軸が同軸に整合するようになる。
尚、回転させない場合で、強い外力がある場合は、磁力が抗応できすに中心がずれて吸着することがあり得る。
この場合、上記ヨーク3の凸部4の突出幅を当該ヨーク3の厚さの1/2以下にしたことが有効である。ヨーク3の突出量を厚さの1/2にする効果は斜面の形状にあり、急こう配になるとクラウン効果の発生に対して、ずり滑りが勝ってヨーク中心に安定化することが困難になる。ヨークに掛かる荷重力との関係で最適化を図ることができる。
そして、必要に応じ、図4に示すように、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を、互いに離間した離間状態を取りうる構成とし、該離間状態から上記配置状態にしうる構成としている。
これにより、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を、離間状態から各ユニットU1,U2の外側面同士を対面させる配置状態にすると、互いに多少の位置ずれがあっても、各ユニットU1,U2の一対の永久磁石1の境界部2に、磁力が集中して分布しているので、一対の永久磁石1の境界部2同士が接近吸着するように配置される。このため、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2同士の互いの位置決め精度の向上を図ることができる。
この場合、図10に示すように、上記の第1永久磁石ユニットU1の永久磁石1の厚さT1、第2永久磁石ユニットU2の永久磁石1の厚さT2を、T1:T2=1:(1〜2)、若しくは、T1:T2=(1〜2):1にした条件においては、また、ヨーク3を介した場合は、第1永久磁石ユニットU1のヨーク3の厚さK1、第2永久磁石ユニットU2のヨーク3の厚さK2を、K1≦T1、K2≦T2にした条件においては、例えば、第1永久磁石ユニットU1を自由空間から第2永久磁石ユニットU2に接近させる時、第1永久磁石ユニットU1の境界部2(ヨーク3)の位置を、第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rにおいて、(1/2)T2の距離から接近させることによって第2永久磁石ユニットU2の境界部2(ヨーク3)に吸引させることができる。この場合、第1永久磁石ユニットU1を自由空間から接近させる際、第1永久磁石ユニットU1の境界部2(ヨーク3)の位置を、第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rにおいて、(1/2)T2を超える距離から接近させると、第1永久磁石ユニットU1のS極が、第2永久磁石ユニットU2のSからの反発を受け、加えて、第1永久磁石ユニットU1のS極が、第2永久磁石ユニットU2のN極に吸引されて、第1永久磁石ユニットU1と第2永久磁石ユニットU2とが互いに遠ざかる方向の斥力(F2)を受け、境界部2(ヨーク3)同志が合体することが難しくなる。
即ち、このような関係で一番吸引力の強い関係は、ヨーク3のN極とS極であり、磁石ユニットU1のS極と磁石ユニットU2のS極の斥力より何倍も強いので、その斥力に打ち勝って、ヨーク3同士が吸引し合うことになる。
また、必要に応じ、図11及び図12に示すように、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組を複数組設けるとともに、一対の支持体6を設け。各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか一方を所定間隔で上記一方の支持体6に設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか他方を所定間隔で上記他方の支持体6に設けた構成としている。これにより、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組が複数組設けられるので、吸着をより確実にすることができる。
この際、図11に示すように、一方の支持体6に第1永久磁石ユニットU1だけを設け、他方の支持体6に第2永久磁石ユニットU2だけを設けることができる。この場合、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の大きさが同じことを条件に、一方の支持体6と他方の支持体6とをその永久磁石ユニットの軸方向を反転させても、位置決めを行うことができる。
また、この際、図12に示すように、一方の支持体6に第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を混在させて設け、他方の支持体6に第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を混在させて設けることもできる。この場合、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の大きさが同じことを条件に、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組み合わせによっては、図12(a)に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が吸着する関係にあっても、図12(b)に示すように、一方の支持体6と他方の支持体6とを永久磁石ユニットの軸方向を反転させて離間状態から配置状態にした場合、第1永久磁石ユニットU1同士、または、第2永久磁石ユニットU2同士の組み合わせが生じると、互いに反発しあうので、位置決めを行うことができない。そのため、誤装着を防ぐことができる装置に利用することができる。
そしてまた、必要に応じ、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方において、何れか他方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成し、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方において、何れか一方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成し、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を、夫々、これらの中心軸を中心に回転可能にし、該第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組により、回転伝動機構を構成することができる(後述する図13乃至図17参照)。
この場合、必要に応じ、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組を複数組設けるとともに、支持体6としての回転軸を一対設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか一方をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で上記一方の回転軸に設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか他方をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で上記他方の回転軸に設け、上記一対の回転軸が所定の回転比で回転するように該各組の第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の吸着する外側面の外径を定めた構成とすることができる(後述する図16及び図17参照)。
これにより、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組が複数組設けられるので、吸着をより確実にすることができる。また、図11及び図12でも示したように(後述する図16及び図17も参照)、一方の回転軸に第1永久磁石ユニットU1だけを設け、他方の回転軸に第2永久磁石ユニットU2だけを設けると、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の大きさが同じことを条件に、上記の離間状態から配置状態にしうる構成とした場合、一方の回転軸と他方の回転軸とをその軸方向を反転させても、位置決めを行うことができる。
また、一方の回転軸に第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を混在させて設け、他方の回転軸に第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を混在させて設けると、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の大きさが同じことを条件に、上記の離間状態から配置状態にしうる構成とした場合、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組み合わせによっては、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が吸着する関係にあっても、一方の回転軸と他方の回転軸とを永久磁石ユニットの軸方向を反転させて離間状態から配置状態にした場合、第1永久磁石ユニットU1同士、または、第2永久磁石ユニットU2同士の組み合わせが生じると、互いに反発しあうので、位置決めを行うことができない。そのため、誤装着を防ぐことができる装置に利用することができる。
更に、図18に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組を2組設けた回転伝動機構を構成する場合、上述したように、回転軸10にねじれが生じても、ヨーク3の中心同士が吸着するので、駆動を伝達することができる。回転軸10のセンターPは変化しない。
そしてまた、本発明においては、上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方において、何れか他方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成するとともに、その中心軸を中心に回転可能にし、
上記第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方を、その永久磁石1の極面に沿う方向に直状に形成するとともに、その直状方向に沿って直線運動可能に設け、該他方の上記一方に吸着する外側面を該直状方向に沿い上記一方のユニットが転動する平面状に形成し、該第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組により、直線−回転伝動機構を構成することができる(後述する図19参照)。
また、本発明においては、上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方を、カムとし、上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方を、上記ユニットの一方によって直線運動させられるカムフォロアとしたカム機構を構成することができる(後述する図20及び図21参照)。
本発明によれば、第1永久磁石ユニットにおいては、一対の永久磁石がこれらのN極面同士を対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石の境界部に、N極の磁力が集中して分布するようになる。一方、第2永久磁石ユニットにおいては、一対の永久磁石がこれらのS極面同士を対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石の境界部に、S極の磁力が集中して分布するようになる。そのため、第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの外側面同士を対面させた配置状態においては、各ユニットの一対の永久磁石の境界部に、磁力が集中して分布しているので、一対の永久磁石の境界部同士が強固に吸着する。この状態において、第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットが、一対の永久磁石の極面に直交する方向に相対的に動こうとしても、各ユニットの一対の永久磁石の境界部同士の吸着が強固になっていることから、容易に動くことが抑止され、このため、吸着し合う第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニット同士の極面に直交する方向の互いのずれを防止することができ、互いの位置決め精度の向上を図ることができる。
本発明の基本的機械要素の原理を示す図である。 本発明のヨークを用いた機械要素の原理を示す図である。 本発明のヨークを用いた機械要素において、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の軸同士のねじれに対する作用を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の機械要素の原理を示し、(a)は第1永久磁石ユニットと第2永久磁石ユニットとが離間状態から配置状態に至る途中の状態で示す正面図、(b)は第1永久磁石ユニットと第2永久磁石ユニットとの配置状態を示す正面図である。 本発明の機械要素において、第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの大きさの条件において、不具合のある条件について説明するための図である。 本発明の機械要素において、ヨークの形状例を示す図である。 本発明の機械要素において、ヨークの別の形状例を示す図である。 本発明の機械要素において、図7に示すヨークの別の形状例の変形例を示す図である。 本発明の機械要素において、ヨークの凸部の形状例(a)(b)を示す図である。 本発明の機械要素において、第1永久磁石ユニットと第2永久磁石ユニットとが離間状態から配置状態に至る際の経路を説明するための図である。 本発明の機械要素の別の例を示す図である。 本発明の機械要素のまた別の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成する機械要素を、その第1永久磁石ユニットと第2永久磁石ユニットとが離間状態から配置状態に至る途中の状態で示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成する機械要素を、その第1永久磁石ユニットと第2永久磁石ユニットとの配置状態で示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成する別の機械要素を示す図である。 本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成する他の機械要素を示す図である。 本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成するまた他の機械要素を示す図であり、(a)は永久磁石ユニット同士が吸着する状態を示す図、(b)は永久磁石ユニット同士が反転して互いに反発する状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成する機械要素において、回転軸同士のねじれに対する作用を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態に係る直線−回転伝動機構を構成する機械要素を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の実施の形態に係るカム機構を構成する機械要素を示す図である。 本発明の実施の形態に係るカム機構を構成する別の機械要素を示す図である。 従来の回転伝動機構を構成する機械要素を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る機械要素について詳細に説明する。
図13及び図14には、本発明の実施の形態に係る回転伝動機構を構成する機械要素を示している。この機械要素は、N極面及びS極面を有した一対の永久磁石1を、これらのN極面同士を磁性体からなるヨーク3を介して対峙させて結合した第1永久磁石ユニットU1と、N極面及びS極面を有した一対の永久磁石1を、これらのS極面同士を磁性体からなるヨーク3を介して対峙させて結合した第2永久磁石ユニットU2とを備えている。
永久磁石1としては、フェライト系磁石、Nd−Fe−B系磁石、Sm−Fe系磁石、アルニコ系磁石等、適宜の材質のものが選択される。更に、全体の形状を構成する材質として焼結タイプ、プラスチックマグネット(プラマグ)タイプ、ゴム磁石タイプ等があり、応用目的と磁力の吸着力によって使い分けることができる。
ヨーク3としては、飽和磁束密度が高い鉄系の材料、電磁軟鉄、低炭素鋼、珪素鋼板等、適宜の材質のものが選択される。必要に応じて、熱処理を行ない、あるいは、防錆のためのメッキや塗装処理を施すことができる。更には、ヨーク表面の樹脂塗布やゴム被覆によって、摩耗防止や摩擦係数の最適化を図ることができる。
各ユニットU1,U2において、永久磁石1とヨーク3の結合は、接着剤等のバインダを用いた接着や溶着等の化学的手段、あるいは、ボルトナット等による締結等の機械的手段等、適宜の手段により行うことができる。また、プラマグ、ゴム磁石使用の場合は、永久磁石とヨークの結合においてインサート成形などの同時成形を用いることも可能である。
そして、図14に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2は、各ユニットU1,U2における一対の永久磁石1の境界部2を構成するヨーク3の外周面が現れる外側面同士を対面させて配置され、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が配置された配置状態において、各ユニットU1,U2のヨーク3の外周面同士が接近吸着するようにしている。
詳しくは、本機械要素においては、第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rから見た形状及び大きさを同じにするとともに、第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の厚さを同じにし、第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rから見た形状及び大きさを同じにするとともに、第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の厚さを同じにしている。
実施の形態では、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2は、円盤状に形成されており、互いに接触する外側面は、その永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成されている。また、ヨーク3も円盤状に形成されている。図13に示すように、第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の直径とそのヨーク3の直径とは同じD1に設定され、第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の直径とそのヨーク3の直径とは同じD2に設定されている。また、D1=D2に設定されている。即ち、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2において、互いに接触する外側面は、その永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した同径の円筒面に形成されている。
また、第1永久磁石ユニットU1の永久磁石1の厚さをT1、第2永久磁石ユニットU2の永久磁石1の厚さをT2とし、第1永久磁石ユニットU1のヨーク3の厚さをK1、第2永久磁石ユニットU2のヨーク3の厚さをK2としたとき、T1:T2=1:(1〜2)、若しくは、T1:T2=(1〜2):1にし、K1≦T1、K2≦T2にしている。また、実施の形態では、T1<T2、K1=K2としている。
図5に示すように、厚さの比が1:2より大きいと、例えば、T2>2×T1になると、第1永久磁石ユニットU1の境界部2(ヨーク3)が、第2永久磁石ユニットU2の境界部2(ヨーク3)に吸引される磁力が有効に及ばないときがあり、その場合は、第1永久磁石ユニットU1のS極と第2永久磁石ユニットU2のN極が吸引することになり、第1永久磁石ユニットU1のS極と第2永久磁石ユニットU2のS極は反発し、第1永久磁石ユニットU1と第2永久磁石ユニットU2とが互いに遠ざかる方向に力(F1)が働き、境界部2(ヨーク3)同志が合体することが難しくなる。
第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2は、夫々、これらの中心軸を中心に回転可能になっており、この第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組により、回転伝動機構を構成している。実施の形態では、回転軸10が一対設けられており、第1永久磁石ユニットU1は中心軸を軸心として一方の回転軸10に設けられ、第2永久磁石ユニットU2はその中心軸を軸心として他方の回転軸10に設けられている。これにより、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の配置状態においては、一対の回転軸10は、所定の回転比(実施の形態では1:1)で回転する。
また、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の配置状態においては、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の少なくとも何れか一方は、一方のユニットにおける一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rに移動可能に配置される。実施の形態では、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2両方が、各ユニットU1,U2における一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rに移動可能に配置される。各永久磁石ユニットが一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rに移動可能に配置される際の「移動」とは、軸方向の比較的大きな移動はもとより、回転軸10の軸方向に生じる遊びによる僅かな移動を含む。本実施の形態においては、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2は、夫々、回転軸10を介して一対の永久磁石1の極面に直交する方向R(中心軸方向)に、遊びの分の僅かな量、移動可能に配置されている。
更に、実施の形態では、図13に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を、互いに離間した離間状態を取りうる構成とし、離間状態から配置状態にしうるようにしている。詳しくは、第1永久磁石ユニットU1は、例えば、回転軸10を介して一つの機台(図示せず)に回転可能に支持される一方、第2永久磁石ユニットU2は、例えば、回転軸10を介して別の機台(図示せず)に回転可能に支持されており、第1永久磁石ユニットU1を支持した機台(図示せず)と、第2永久磁石ユニットU2を支持した機台(図示せず)とを、互いに分離可能にするとともに、連結可能にし、分離時に第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を互いに離間した離間状態にし、連結時に第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を、互いに配置状態にしている。
従って、本発明の実施の形態に係る機械要素を用いて構成される回転伝動機構によれば、図13に示すように、第1永久磁石ユニットU1を支持した機台(図示せず)と、第2永久磁石ユニットU2を支持した機台(図示せず)とが分離し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が互いに離間した離間状態から、図14に示すように、第1永久磁石ユニットU1を支持した機台(図示せず)と、第2永久磁石ユニットU2を支持した機台(図示せず)とを連結し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2を互いに配置状態にする。
この場合、図10に示すように、第1永久磁石ユニットU1を自由空間から第2永久磁石ユニットU2に接近させる時、第1永久磁石ユニットU1の境界部2(ヨーク3)の位置を、第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rにおいて、(1/2)T2の距離から接近させることによって第2永久磁石ユニットU2の境界部2(ヨーク3)に吸引させることができる。もし、図10に示すように、第1永久磁石ユニットU1を自由空間から接近させる際、第1永久磁石ユニットU1の境界部2(ヨーク3)の位置を、磁石ユニットBの一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rにおいて、(1/2)T2を超える距離から接近させると、第1永久磁石ユニットU1のS極が、第2永久磁石ユニットU2のSからの反発を受け、加えて、第1永久磁石ユニットU1のS極が、第2永久磁石ユニットU2のN極に吸引されて、第1永久磁石ユニットU1と第2永久磁石ユニットU2とが互いに遠ざかる方向の斥力(F2)を受け、境界部2(ヨーク3)同志が合体することが難しくなる。
これにより、第1永久磁石ユニットU1においては、一対の永久磁石1がこれらのN極面同士をヨーク3を介して対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石1の境界部2であるヨーク3の外周面に、N極の磁力が集中して分布するようになる。一方、第2永久磁石ユニットU2においては、一対の永久磁石1がこれらのS極面同士をヨーク3を介して対峙させて結合されているので、この一対の永久磁石1の境界部2であるヨーク3の外周面に、S極の磁力が集中して分布するようになる。特に、ヨーク3は、透磁率が極めて高く、しかも、永久磁石1間にあって比較的薄く形成することができるので、このヨーク3に磁力を大きく集中させてその吸引力を極めて大きくすることができる。
そのため、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の外側面同士を対面させた配置状態においては、各ユニットU1,U2の一対の永久磁石1の境界部2であるヨーク3に、磁力が集中して分布しているので、各ユニットU1,U2のヨーク3同士が強固に吸着する。この状態において、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が、回転軸10を介して一対の永久磁石1の極面に直交する方向Rに相対的に動こうとしても、各ユニットU1,U2のヨーク3同士の吸着が強固になっていることから、容易に動くことが抑止され、このため、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2同士の極面に直交する方向Rの互いのずれを防止することができ、互いの位置決め精度の向上を図ることができる。その結果、回転伝動をロスなく確実に行うことができるようになる。
図15には、実施の形態に係る回転伝動機構を構成する別の機械要素を示している。これは、上記の回転伝動機構の第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2において、D1=D2、T1=T2、K1≦T1、K2≦T2、K1=K2としている。これによっても、上記と同様の作用,効果を奏する。
図16には、回転伝動機構を構成する他の機械要素を示す。これは、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組を複数組(実施の形態では2組)設けるとともに、回転軸10を一対設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか一方(実施の形態では両組ともに第1永久磁石ユニットU1を選択)をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で一方の回転軸10に設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか他方(実施の形態では両組ともに第2永久磁石ユニットU2を選択)をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で他方の回転軸10に設け、一対の回転軸10が所定の回転比(実施の形態では1:1)で回転するように各組の第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の吸着部の外径を定めた。即ち、この回転伝動機構の第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2において、D1=D2、T1=T2、K1≦T1、K2≦T2、K1=K2としている。
これにより、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組が複数組設けられるので、吸着をより確実にすることができる。また、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の大きさが同じことを条件に、離間状態から配置状態にする際、一方の回転軸10と他方の回転軸10とをその軸方向を反転させても、吸着を行うことができるので、位置決めを行うことができる。
図17には、回転伝動機構を構成するまた他の機械要素を示す。これは、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組を複数組(実施の形態では2組)設けるとともに、回転軸10を一対設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか一方(実施の形態では一方の組は第1永久磁石ユニットU1を選択、他方の組は第2永久磁石ユニットU2を選択)をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で一方の回転軸10に設け、各組において第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2のうち何れか他方(実施の形態では一方の組は第2永久磁石ユニットU2を選択、他方の組は第1永久磁石ユニットU1を選択)をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で他方の回転軸10に設け、一対の回転軸10が所定の回転比(実施の形態では1:1)で回転するように各組の第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の吸着部の外径を定めた。即ち、この回転伝動機構の第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2において、D1=D2、T1=T2、K1≦T1、K2≦T2、K1=K2としている。
これにより、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組が複数組設けられるので、吸着をより確実にすることができる。また、図17(a)に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2が吸着する関係にあっても、図17(b)に示すように、一方の回転軸10と他方の回転軸10とを永久磁石ユニットの軸方向を反転させて離間状態から配置状態にした場合、第1永久磁石ユニットU1同士、または、第2永久磁石ユニットU2同士の組み合わせが生じると、互いに反発しあうので、位置決めを行うことができない。そのため、誤装着を防ぐことができる装置に利用することができる。
また、図18に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組を2組設けた回転伝動機構を構成する場合、回転軸10にねじれが生じても、ヨーク3の中心同士が吸着するので、駆動を伝達することができる。回転軸10のセンターPは変化しない。
尚、上述した実施の形態に係る回転伝動機構を構成する機械要素においては、図6に示すように、第1永久磁石ユニットU1のヨーク3の外周部を第1永久磁石ユニットU1の一対の永久磁石1の外側面から外方に突出した凸部4に形成し、第2永久磁石ユニットU2のヨーク3の外周部を第2永久磁石ユニットU2の一対の永久磁石1の外側面から外方に突出した凸部4に形成して良く、適宜変更して差支えない。この場合、ヨーク3の外周部である凸部4を、ヨーク3が設けられる永久磁石1の極面に直交する面での断面が頂部を有した左右対称形状になるように形成し、例えば、図9に示すように、凸部4を、円弧形状に形成し、あるいは、台形状に形成する。また、ヨーク3の凸部4の突出幅をヨーク3の厚さの1/2以下にする。これにより、回転伝動機構の場合、図6に示すように、例えば、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の中心がずれて磁力により吸引し吸着しても、回転すると、クラウン効果によってヨーク3の中心軸が同軸に整合するようになる。
尚また、上述した実施の形態に係る回転伝動機構を構成する機械要素においては、図7に示すように、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方のヨーク3の外周部を何れか一方(図7では第1永久磁石ユニットU1)の一対の永久磁石1の外側面から外方に突出した凸部4に形成し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方のヨーク3の外周部を何れか一方(第1永久磁石ユニットU1)のヨーク3の外周部である凸部4が係合するように何れか他方(図7では第2永久磁石ユニットU2)の一対の永久磁石1の外側面から内方に凹んだ凹部5に形成して良く、適宜変更して差支えない。ヨーク3の外周部である凸部4は、上記と同様に、ヨーク3が設けられる永久磁石1の極面に直交する面での断面が頂部を有した左右対称形状になるように形成する。また、ヨーク3の凸部4の突出幅をヨーク3の厚さの1/2以下にする。凹部5は凸部4に対応した形状に形成される。図7に示すように、凸部4が凹部5に係合するのでヨーク3同士の吸着が確実になる。また、図8に示すように、吸着し合う第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の軸同士のねじれに対応する場合には、凹部5の曲率を大きく設定し、許容度を大きくすることができる。
図19には、本発明の実施の形態に係る直線−回転伝動機構を構成する機械要素を示している。これは、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方(実施の形態では第1永久磁石ユニットU1)において、何れか他方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方(実施の形態では第2永久磁石ユニットU2)を、その永久磁石1の極面に沿って延びる直状に形成したものである。そして、第1永久磁石ユニットU1を、永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円柱状に形成するとともに、中心軸を中心に回転軸10を介して回転可能にしている。また、第2永久磁石ユニットU2を、その直状方向に沿って直線運動可能に設け、第2永久磁石ユニットU2の第1永久磁石ユニットU1に吸着する外側面を、直状方向に沿い第1永久磁石ユニットU1が転動する平面状に形成し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の組により、直線−回転伝動機構を構成している。
図20には、本発明の実施の形態に係るカム機構を構成する機械要素を示している。これは、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方(実施の形態では第2永久磁石ユニットU2)を、カムとして構成し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方(実施の形態では第1永久磁石ユニットU1)を、その中心軸を中心に回転軸10を介して回転可能にするとともに、第2永久磁石ユニットU2によって直線運動させられるカムフォロアとして構成している。第1永久磁石ユニットU1は、永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円柱状に形成され、第2永久磁石ユニットU2は、永久磁石1の極面に直交する回転軸11を有し外側面をカム面とし回転軸11を中心とした回転により第1永久磁石ユニットU1を上下動させる。
図21には、本発明の実施の形態に係るカム機構を構成する別の機械要素を示している。これは、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか一方(実施の形態では第2永久磁石ユニットU2)を、カムとして構成し、第1永久磁石ユニットU1及び第2永久磁石ユニットU2の何れか他方(実施の形態では第1永久磁石ユニットU1)を、その中心軸を中心に回転軸10を介して回転可能にするとともに、第2永久磁石ユニットU2によって直線運動させられるカムフォロアとして構成している。第1永久磁石ユニットU1を永久磁石1の極面に直交する中心軸を有した円柱状に形成するとともに上下動可能にしてカムフォロアとして構成し、第2永久磁石ユニットU2を、その永久磁石1の極面に沿って延びる直状に形成するとともに第1永久磁石ユニットU1に対する吸着面を凹凸状のカム面に形成して一方向に直線運動するカムとして構成している。
尚、上記実施の形態の回転伝動機構を構成する機械要素において、D1=D2としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、D1≠D2にして、増速あるいは減速の回転伝動機構にして良い。また、直線―回転伝動機構やカム機構においても、各永久磁石ユニットU1,U2のヨーク3を夫々凸部として吸着させるようにし、あるいは、凸部と凹部にして吸着させるようにしても良く、適宜変更して差支えない。更に、永久磁石1の形状や大きさ、ヨーク3の形状や大きさは上述したものに限定されるものではなく、適宜変更して差支えない。要するに、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
本発明によれば、動力伝動機構を構成しうる機械要素として、利用,活用を図ることができ、極めて有用である。
U1 第1永久磁石ユニット
U2 第2永久磁石ユニット
1 永久磁石
2 境界部
3 ヨーク
4 凸部
5 凹部
6 支持体
10 回転軸
11 回転軸

Claims (14)

  1. 動力伝動機構を構成する機械要素において、
    N極面及びS極面を有した一対の板状の永久磁石を、これらのN極面同士を磁性体からなる板状のヨークを介して対峙させた状態で、対向する当該N極面同士を上記ヨークに接触させて結合し該ヨークの外周面に磁力を集中させる第1永久磁石ユニットと、
    N極面及びS極面を有した一対の板状の永久磁石を、これらのS極面同士を磁性体からなる板状のヨークを介して対峙させた状態で、対向する当該S極面同士を上記ヨークに接触させて結合し該ヨークの外周面に磁力を集中させる第2永久磁石ユニットとを備え、
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットは、該各ユニットにおける一対の永久磁石の境界部を構成するヨークの外周面が現れる外側面同士を対面させて配置され、上記ヨークの外周面の一部同士が接触する配置状態において、該各ユニットの上記磁力が集中したヨークの外周面同士が接近吸着しており
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの少なくとも何れかを、上記各ユニットのヨークの外周面の一部同士が接触しながら回転可能であるとともに、
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方の駆動を、上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方に対して、伝達するようにしたことを特徴とする機械要素。
  2. 上記第1永久磁石ユニットの一対の永久磁石の極面方向に直交する方向から見た形状及び大きさを同じにするとともに、該第1永久磁石ユニットの一対の永久磁石の厚さを同じにし、
    上記第2永久磁石ユニットの一対の永久磁石の極面方向に直交する方向から見た形状及び大きさを同じにするとともに、該第2永久磁石ユニットの一対の永久磁石の厚さを同じにしたことを特徴とする請求項1記載の機械要素。
  3. 上記第1永久磁石ユニットの永久磁石の厚さをT1、上記第2永久磁石ユニットの永久磁石の厚さをT2としたとき、T1:T2=1:(1〜2)、若しくは、T1:T2=(1〜2):1にしたことを特徴とする請求項2記載の機械要素。
  4. 上記第1永久磁石ユニットのヨークの厚さをK1、上記第2永久磁石ユニットのヨークの厚さをK2としたとき、K1≦T1、K2≦T2にしたことを特徴とする請求項3記載の機械要素。
  5. 上記第1永久磁石ユニットのヨークの外周部を該第1永久磁石ユニットの一対の永久磁石の外側面から外方に突出した凸部に形成し、
    上記第2永久磁石ユニットのヨークの外周部を該第2永久磁石ユニットの一対の永久磁石の外側面から外方に突出した凸部に形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の機械要素。
  6. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方のヨークの外周部を該何れか一方の一対の永久磁石の外側面から外方に突出した凸部に形成し、
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方のヨークの外周部を上記何れか一方のヨークの外周部である凸部が係合するように該何れか他方の一対の永久磁石の外側面から内方に凹んだ凹部に形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の機械要素。
  7. 上記ヨークの外周部である凸部を、該ヨークが設けられる永久磁石の極面に直交する面での断面が頂部を有した左右対称形状になるように形成したことを特徴とする請求項5または6記載の機械要素。
  8. 上記ヨークの凸部の突出幅を当該ヨークの厚さの1/2以下にしたことを特徴とする請求項7記載の機械要素。
  9. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットを、互いに離間した離間状態を取りうる構成とし、該離間状態から上記配置状態にしうることを特徴とする請求項1乃至8何れかに記載の機械要素。
  10. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの組を複数組設けるとともに、一対の支持体を設け、各組において第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットのうち何れか一方を所定間隔で上記一方の支持体に設け、各組において第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットのうち何れか他方を所定間隔で上記他方の支持体に設けたことを特徴とする請求項9記載の機械要素。
  11. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方において、何れか他方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成し、
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方において、何れか一方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成し、
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットを、夫々、これらの中心軸を中心に回転可能にし、該第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの組により、回転伝動機構を構成したことを特徴とする請求項1乃至10何れかに記載の機械要素。
  12. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの組を複数組設けるとともに、支持体としての回転軸を一対設け、各組において第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットのうち何れか一方をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で上記一方の回転軸に設け、各組において第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットのうち何れか他方をその中心軸を軸心とし且つ所定間隔で上記他方の回転軸に設け、上記一対の回転軸が所定の回転比で回転するように該各組の第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの吸着する外側面の外径を定めたことを特徴とする請求項11記載の機械要素。
  13. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方において、何れか他方の外側面と接触する外側面を、その永久磁石の極面に直交する中心軸を有した円周上に形成するとともに、その中心軸を中心に回転可能にし、
    上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方を、その永久磁石の極面に沿う方向に直状に形成するとともに、その直状方向に沿って直線運動可能に設け、該他方の上記一方に吸着する外側面を該直状方向に沿い上記一方のユニットが転動する平面状に形成し、該第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの組により、直線−回転伝動機構を構成したことを特徴とする請求項1乃至10何れかに記載の機械要素。
  14. 上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか一方を、カムとし、上記第1永久磁石ユニット及び第2永久磁石ユニットの何れか他方を、上記ユニットの一方によって直線運動させられるカムフォロアとしたカム機構を構成したことを特徴とする請求項1乃至10何れかに記載の機械要素。
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