JP2016111787A - 埋込磁石型ロータ、および埋込磁石型ロータの製造方法 - Google Patents

埋込磁石型ロータ、および埋込磁石型ロータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プレス加工を複雑化することなく漏れ磁束を低減すること。【解決手段】ロータ10のコア20は、第1部分22と第2部分24とを備えている。第1部分22は、回転軸34に連結されている一方、第2部分24は回転軸34から分離されている。第1部分22の縁部22bと第2部分24の縁部24bとの間には永久磁石30が充填されている。永久磁石30の両端には、それぞれ連結部材40が配置されている。第1部分22の縁部22aは径方向内側を向いており、第2部分24の縁部24aは径方向外側を向いている。連結部材40は第1部分22の縁部22aと第2部分24の縁部24aとの間に嵌め込まれている。連結部材40の透磁率は、コア20の透磁率よりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石がコアに埋め込まれた埋込磁石型ロータ、および埋込磁石型ロータの製造方法に関する。
埋込磁石型ロータは、空気よりも透磁率が高いコア内に永久磁石が埋め込まれているため、永久磁石のN極から出た磁束がステータコイルを鎖交することなくS極に入る短絡磁路がコアによって形成される。短絡磁路による漏れ磁束が増えると、永久磁石の磁束を有効に利用できない。
そこで従来は、たとえば特許文献1に見られるように、コアを電磁鋼板の積層体として構成し、電磁鋼板のうち短絡磁路となりうる部分に塑性歪みを付与することが提案されている。塑性歪みを付与した部分は、付与しなかった場合と比較して磁気抵抗が大きくなる。このため、短絡磁路内の磁束を低減することができる。
特開2005−117740号公報
ところで、上記ロータは、プレスによる打ち抜き加工によって電磁鋼板を成型するに際し、特定の箇所に限って塑性歪みを付与する必要が生じ、プレス加工が複雑となる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレス加工を複雑化することなく漏れ磁束を低減することのできる埋込磁石型ロータ、およびその製造方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.埋込磁石型ロータは、永久磁石がコアに埋め込まれた埋込磁石型ロータであって、前記コアは、第1部分と第2部分とを含み、少なくとも当該埋込磁石型ロータの径方向外側において前記第1部分の縁部と前記第2部分の縁部とは、隙間を有して互いに対向しており、前記永久磁石は、前記隙間に配置されており、前記第1部分および前記第2部分の双方と前記永久磁石とに接触する連結部材を備え、前記第1部分および前記第2部分は、前記径方向外側における縁部が、当該埋込磁石型ロータの径方向に対して一方向に傾いており、前記第1部分は、当該埋込磁石型ロータの回転軸に連結されており、前記第2部分のうち前記連結部材に接触する箇所は、前記連結部材に対して当該埋込磁石型ロータの径方向内側に位置する。
上記構成では、第2部分のうち連結部材に接触する箇所が連結部材に対して径方向内側に位置するため、第2部分に遠心力が加わると、この力が連結部材を介して第1部分に伝えられる。ここで、第1部分は、回転軸に連結されている。このため、第1部分から連結部材に上記伝達された力に抗する力が及ぼされ、連結部材から第2部分にこの力が伝えられる。このため、第2部分が遠心力によって飛散することを、連結部材によって抑制することができる。
また、第1部分および第2部分は、永久磁石に接触する部分よりも連結部材側における縁部が互いに離れているため、連結部材に接触する永久磁石の端部の磁束にとっての短絡磁路が、コアによって形成されることがない。短絡経路を形成しうる位置には、連結部材が存在するものの、連結部材はコアとは分離した部材であるため、連結部材の形状や材料の設定によって、漏れ磁束を低減することが可能である。すなわち、たとえば連結部材の透磁率をコアの透磁率よりも低くするなら、連結部材に磁束が通りにくくなり、ひいては漏れ磁束を低減することができる。またたとえば、連結部材をコアよりも硬度の高いものとして磁路を形成する断面積をコアの材料によって実現可能なものよりも小さくするなら、連結部材で磁気飽和を早期に生じさせることができ、ひいては漏れ磁束を低減することができる。
こうした効果は、コアを電磁鋼板とすることを前提とせず、またコアに塑性歪みを付与することを必要としない。このため、上記構成では、プレス加工を複雑化することなく漏れ磁束を低減することができる。
2.上記1記載の埋込磁石型ロータにおいて、前記永久磁石は、一対の端部が当該埋込磁石型ロータの径方向外側において互いに異なる前記連結部材に接触するものであり、前記第2部分は、前記永久磁石によって前記第1部分および前記回転軸の双方から分離された部分である。
上記構成では、永久磁石の一対の端部のそれぞれが互いに異なる連結部材に接触している。このため、一対の端部のそれぞれの磁束のうち漏れ磁束となるものの割合を低減することができる。また、上記構成では、第2部分が回転軸に連結されていないが、第2部分のうち連結部材に接触する箇所が連結部材に対して径方向内側に位置するため、第2部分に遠心力が加わると、これに抗する力が連結部材から及ぼされる。このため、第2部分が遠心力によって飛散することを、連結部材によって抑制することができる。
3.上記1または2記載の埋込磁石型ロータにおいて、前記連結部材の透磁率は、前記コアの透磁率よりも低い。
上記構成では、連結部材の透磁率がコアの透磁率よりも低いため、連結部材にはコアよりも磁束が通りにくい。このため、第1部分と第2部分とをコアの外周部で互いに離すことなく連結された構成としてコアによって短絡磁路が形成される場合と比較して、連結部材を短絡磁路とする漏れ磁束の方が小さくなる。
4.上記1〜3のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータにおいて、前記永久磁石がボンド磁石である。
ボンド磁石は、加熱することで流動性を付与しやすいため、コアに流動性を付与したボンド磁石の磁石材料を充填することができる。この際、第1部分と第2部分との間に連結部材を配置しておくなら、流動性を付与された磁石材料が充填されるにつれて連結部材に力が及ぼされ、連結部材が第1部分および第2部分の双方に接触してそれらに強く押しつけられるようになる。そしてこれにより、連結部材を埋込磁石型ロータに組み付けることができる。したがって、上記構成では、漏れ磁束を低減するための連結部材を磁石材料の充填工程において組み付けることができる。
5.上記1〜4のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータにおいて、前記連結部材の硬度は、前記コアの硬度よりも高い。
上記構成では、連結部材の硬度がコアの硬度よりも高いため、連結部材の断面積を、この部分をコアによって形成する場合の断面積よりも小さくすることが可能となる。そしてこの場合、連結部材に磁束が入ったとしてもコアよりも少量の磁束で磁気飽和を生じさせることが可能となり、ひいては漏れ磁束を低減することができる。またたとえば、連結部材をコアに食い込ませることも可能となり、この場合、連結部材とコアとの結合力を高めることができる。
6.上記1〜5のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータの製造方法において、前記コアのうち前記径方向外側に前記連結部材を配置する配置工程と、前記配置工程の後、前記第1部分と前記第2部分との間の前記隙間に前記永久磁石または該永久磁石の磁石材料のいずれかを充填する充填工程とを有し、前記充填工程において、前記いずれかが前記連結部材に及ぼす力によって、該連結部材を前記第1部分および前記第2部分に押し当てる。
上記方法では、充填工程において永久磁石または磁石材料が連結部材に及ぼす力を利用して、連結部材を組みつけることができる。
一実施形態にかかる埋込磁石型ロータの断面形状を示す断面図。 図1のA部分の拡大図。 (a)〜(c)は、同実施形態にかかる埋込磁石型ロータの製造工程を示す断面図。 同実施形態にかかる埋込磁石型ロータの回転時に生じる力を模式的に示した断面図。 同実施形態の変形例にかかる埋込磁石型ロータの断面形状を示す断面図。 (a)および(b)は、同実施形態の変形例にかかる埋込磁石型ロータの製造工程を示す断面図。
以下、埋込磁石型ロータおよびその製造方法の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すロータ10は、埋込磁石同期機(IPMSM)を構成する。ロータ10は、円筒状をなしている。ロータ10は、コア20を備えている。コア20は、電磁鋼板を複数積層して形成されている。コア20は、回転軸34に連結された第1部分22と、第1部分22に対して分離された第2部分24とを備えている。そして、第1部分22の縁部22a,22bと第2部分24の縁部24a,24bとは、隙間を有して互いに対向して配置されている。そして、隙間には、永久磁石30が充填されている。第2部分24は、ロータ10の周方向Dcに沿って5箇所に設けられており、これに対応して、永久磁石30は、周方向Dcに沿って、5箇所に配置されている。これら永久磁石30は、ロータ10の軸方向に直交する断面形状が略U字状の形状である。なお、永久磁石30の磁石材料は、磁粉と樹脂との混合物であるボンド磁石である。
永久磁石30は、ロータ10の径方向外側において、連結部材40に接触している。連結部材40は、第1部分22および第2部分24にも接触しており、第1部分22のうち永久磁石30に接触する部分よりも連結部材40側の縁部22aと、第2部分24のうち永久磁石30に接触する部分よりも連結部材40側の縁部24aとが互いに離れている。
図2に、図1のA部の拡大図を示す。図2に示すように、第1部分22の縁部22aは、直線形状となっており、縁部22aの延びる方向D1は、ロータ10の径方向Drに対して角度θ(0<|θ|<90°)だけ傾いている。また、第2部分24の縁部24aは、直線形状となっており、縁部24aの延びる方向D2は、径方向Drに対して角度θだけ傾いている。すなわち、第1部分22の縁部22aと第2部分24の縁部24aとは、ともに径方向Drに対して同一の大きさであって且つ同一の回転方向を有する角度θだけ傾いている。したがって、縁部22aが対向する方向Daは、径方向Dr内側(径方向Drについての図の矢印とは逆側)の成分を有する。一方、縁部24aが対向する方向Dbは、径方向Drの外側の成分を有する。また、第1部分22の縁部22aのうちコア20の外周22cと接触する端部PO1は、第2部分24の縁部24aのうちコア20の外周24cと接触する端部PO2に対して分離されている。
連結部材40の任意の2点を結ぶ線の長さの最大値は、ロータ10の回転中心Oと端部PO1とを結ぶ図中2点鎖線に直交する図中1点鎖線部分の長さよりも長くなっている。なお、図2に1点鎖線にて示す線は、実際には、2点鎖線に直交して且つ連結部材40を横切る任意の線でよいため、無限に存在するが、図2においてはそのうちの1つを例示している。
本実施形態では、連結部材40をコア20よりも透磁率の低い部材としている。詳しくは、連結部材40を、非磁性体としている。また、本実施形態では、連結部材40の硬度を、コア20の硬度よりも高くしている。そして、図2に示すように、連結部材40のうち第1部分22に接触する端部E1は、第1部分22に食い込んでいる。また、連結部材40のうち第2部分24に接触する端部E2は、第2部分24に食い込んでいる。
次に、図3に基づき、ロータ10の製造方法について説明する。
図3(a)は、永久磁石30を配置するスペース(隙間)を設けて第1部分22と第2部分24とを配置し、第1部分22と第2部分24との間に連結部材40を配置したところを示している。換言すれば、連結部材40の配置工程の完了時を示す。なお、配置工程において、第1部分22、第2部分24、および連結部材40は、表面が平らな所定の部材の上に配置される。
図3(b)は、第1部分22と第2部分24との間に、永久磁石30の材料である磁石材料30aを充填する充填工程を示す。ここで、充填対象となる磁石材料30aは、磁紛と樹脂との混合物が高温とされることで流動性が付与されたものである。充填工程において、磁石材料30aが充填されると、磁石材料30aは、ロータ10の径方向外側へと流動し、連結部材40に到達する。これにより、連結部材40に力が加わり、図3(b)に矢印にて示す方向に連結部材40が変位する。
図3(c)は、充填工程の完了時を示す。図3(c)に示すように、連結部材40が第1部分22および第2部分24に接触することで、その変位が規制される。詳しくは、本実施形態では、連結部材40の硬度をコア20の硬度よりも高くしているため、連結部材40がコア20に接触した後も連結部材40に磁石材料30aが力を加えることで連結部材40がコア20に食い込んでいくため、ある程度変位する。しかし、連結部材40の変位は、第1部分22や第2部分24によって制限されるため、やがて停止する。そして、磁石材料30aに磁場が印加されることで、図1に示したロータ10が製造される。なお、磁石材料30aへの磁場の印加工程(着磁工程)の期間は、充填工程の期間と重複することが望ましい。これは、流動性を有する磁石材料30aに磁場が印加されることで、永久磁石30の配向率が向上するためである。ちなみに、配向率とは、磁化容易方向が磁石材料を着磁して生成された永久磁石の表面に垂直な方向に揃っている度合いのこととする。
ここで、図4を参照しつつ本実施形態の作用について説明する。
ロータ10を備えるIPMSMが回転すると、径方向Drに遠心力が生じる。連結部材40のうち第1部分22に接触する側において、遠心力Fc1は、縁部22aの方向D1に平行な成分Ft1と、これに直交する成分Fn1に分解される。ここで、成分Fn1は、第1部分22の縁部22aに直交し、作用反作用の法則によって、第1部分22から逆方向の力が連結部材40に及ぼされることとなる。また、成分Ft1によって連結部材40が変位しようとする場合、連結部材40は第1部分22にさらに食い込むことが必要となる。このため、成分Ft1によって連結部材40が変位することは抑制される。
一方、連結部材40のうち第2部分24に接触する側において、遠心力Fc2は、縁部24aの方向D2に平行な成分Ft2と、これに直交する成分Fn2とに分解される。ここで、成分Fn2は、第1部分22側に連結部材40を押す力となり、結果、第1部分22からこの力に抗する力が及ぼされる。
また、第1部分22に加わる遠心力は、第1部分22が回転軸34に連結されているために、回転軸34との連結力によって相殺される。さらに、第2部分24は、回転軸34に固定されていないものであるが、連結部材40によってその変位が妨げられる。すなわち、第2部分24が遠心力によって径方向Dr外側に変位しようとすると、これにより、第2部分24の縁部24aの方向D2に直交する力の成分が生じる。この力により第2部分24が連結部材40に力を及ぼすと、連結部材40が第1部分22を押すこととなり、第1部分22からの反作用によって、連結部材40が押し返され、連結部材40から第2部分24に反作用が生じる。
さらに、連結部材40はコア20よりも透磁率が低い。このため、永久磁石30のN極から出てS極に入る磁束のうち連結部材40を通過する磁束が低減される。
以上説明した本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)コア20よりも透磁率の低い連結部材40を、永久磁石30の端部に接触させることで、プレス加工を複雑化することなく、漏れ磁束を低減することができる。
(2)コア20のうち回転軸34に連結されていない第2部分24が連結部材40に接触する箇所が、連結部材40に対して径方向Drの内側に位置するようにした。換言すれば、第2部分24の縁部24aが径方向Drの外側において連結部材40に対向するようにした。これにより、第2部分24が遠心力によって変位しようとすると、連結部材40からこれに抗する力が及ぼされるため、第2部分24の飛散が抑制される。
(3)連結部材40の透磁率をコア20の透磁率よりも低くした。これにより、連結部材40が、永久磁石30のN極とS極とを結ぶ短絡磁路を構成することを抑制することができる。
(4)磁石材料30aに流動性を持たせた状態で磁石材料30aを第1部分22および第2部分24間に充填する際に磁石材料30aが連結部材40に及ぼす力によって、連結部材40を第1部分22および第2部分24に押し当て、連結部材40を組みつけた。これにより、充填工程における磁石材料30aの充填を利用して連結部材40を組みつけることができる。
(5)永久磁石30をU字状の形状とし、その両端のそれぞれに連結部材40を接触させた。このため、永久磁石30の両端部のそれぞれからの漏れ磁束を低減することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・「縁部22a,24aについて」
図2に例示したように、直線である縁部22aの方向D1と、直線である縁部24aの方向D2とが等しいものに限らない。これらが互いに異なる場合であっても、径方向Drに対する傾きを示す角度θの符号が互いに等しいなら、縁部22aが連結部材40に接触する箇所が連結部材40に対して径方向Drの外側に位置して且つ縁部24aが連結部材40に接触する箇所が連結部材40に対して径方向Drの内側に位置するようにすることができる。
また、縁部22a,24aを直線とするものに限らない。たとえば円弧を描くものであってもよい。この場合、縁部22a,24aがロータ10の径方向Drに対して一方向に傾くとは、円弧の弦と径方向Drとのなす鋭角の符号が同一であることとすればよい。
・「第1部分と第2部分とについて」
上記実施形態では、第2部分24が、回転軸34から分離しているとしたが、これに限らない。図5に、第1部分22のみならず第2部分24も回転軸34に連結されている例を示す。なお、図5において、図1に示した部材に対応するものについては、便宜上、同一の符号を付している。
図5に示す例では、永久磁石30は、U字状の部材を2分割した形状となっており、隣接する一対の永久磁石30によって、U字状の形状を構成するものとなっている。この場合、第2部分24は第1部分22と連結されている。換言すれば、コア20は、電磁鋼板の一部が永久磁石30を充填するために打ち抜かれて構成されている。そして、この例においても、第2部分24は、連結部材40に接触する箇所が連結部材40よりも径方向Dr内側に位置する部分である。なお、第1部分22と第2部分24とは、回転軸34の近くにおいてその区別が明確ではない。しかし、径方向Drの外側において明確に区別された部分として定義されている。
・「コアについて」
電磁鋼板の積層体に限らず、任意の薄板状部材の積層体でよい。もっとも、薄板状部材の積層体にも限らず、単一のフェライトや圧粉磁心によって構成するなどしてもよい。
・「連結部材について」
非磁性体に限らない。ここで、連結部材40の透磁率がコア20の透磁率よりも低いなら、連結部材40が短絡磁路となる漏れ磁束を低減することができる。また、磁性体であってもよい。この場合であっても、連結部材によって形成される磁路の断面積を小さくすることで、磁気飽和がしやすく結果として漏れ磁束を低減することができる。そして、この磁性体がコア20よりも硬い等、強固なものであるなら、コア20によって形成される短絡磁路の断面積を小さくする場合と比較して、ロータ10の耐久性を向上させることができる。
・「永久磁石について」
図1や図5に例示した形状に限らず、たとえばV字状であってもよい。
ボンド磁石に限らない。たとえば、焼結磁石であってもよい。この場合であっても、永久磁石30をコア20に充填する工程において連結部材40を第1部分および第2部分24間に固定することが可能である。図6に、これについて例示する。なお、図6において、図1に示した部材に対応するものについては、便宜上、同一の符号を付している。
図6(a)には、コア20の第1部分22と第2部分24との間に、連結部材40および永久磁石30を配置した工程を示している。ここでは、永久磁石30を平板形状に凸部32が形成されたものとする。また、この工程では、永久磁石30を第1部分22に密着させ、第2部分24から離間させておく。この状態から、永久磁石30に力を加えて永久磁石30を第2部分24側に押しつけると、図6(b)に示すように、連結部材40は、永久磁石30の凸部32によって第1部分22に押しつけられ固定される。なお、この工程の後、永久磁石30と第1部分22との隙間には、樹脂等を充填し、隙間をなくせばよい。
・「そのほか」
永久磁石や磁石材料の充填工程における充填を利用して連結部材を組みつけることは必須ではない。
10…ロータ、20…コア、22…第1部分、22a…縁部、22c…外周、24…第2部分、24a,24b…縁部、24c…外周、30…永久磁石、30a…磁石材料、32…凸部、34…回転軸、40…連結部材。

Claims (6)

  1. 永久磁石がコアに埋め込まれた埋込磁石型ロータであって、
    前記コアは、第1部分と第2部分とを含み、
    少なくとも当該埋込磁石型ロータの径方向外側において前記第1部分の縁部と前記第2部分の縁部とは、隙間を有して互いに対向しており、
    前記永久磁石は、前記隙間に配置されており、
    前記第1部分および前記第2部分の双方と前記永久磁石とに接触する連結部材を備え、
    前記第1部分および前記第2部分は、前記径方向外側における縁部が、当該埋込磁石型ロータの径方向に対して一方向に傾いており、
    前記第1部分は、当該埋込磁石型ロータの回転軸に連結されており、
    前記第2部分のうち前記連結部材に接触する箇所は、前記連結部材に対して当該埋込磁石型ロータの径方向内側に位置する埋込磁石型ロータ。
  2. 前記永久磁石は、一対の端部が当該埋込磁石型ロータの径方向外側において互いに異なる前記連結部材に接触するものであり、
    前記第2部分は、前記永久磁石によって前記第1部分および前記回転軸の双方から分離された部分である請求項1記載の埋込磁石型ロータ。
  3. 前記連結部材の透磁率は、前記コアの透磁率よりも低い請求項1または2記載の埋込磁石型ロータ。
  4. 前記永久磁石がボンド磁石である請求項1〜3のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータ。
  5. 前記連結部材の硬度は、前記コアの硬度よりも高い請求項1〜4のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の埋込磁石型ロータの製造方法において、
    前記コアのうち前記径方向外側に前記連結部材を配置する配置工程と、
    前記配置工程の後、前記第1部分と前記第2部分との間の前記隙間に前記永久磁石または該永久磁石の磁石材料のいずれかを充填する充填工程とを有し、
    前記充填工程において、前記いずれかが前記連結部材に及ぼす力によって、該連結部材を前記第1部分および前記第2部分に押し当てることを特徴とする埋込磁石型ロータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022107273A1 (ja) * 2020-11-19 2022-05-27 三菱電機株式会社 回転子、電動機、送風機、空気調和装置、及び回転子の製造方法

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