以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明する。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における照明システムの構成を示す図である。
この照明システム1000は、少なくとも1つの照明装置100と、それらの照明装置100を遠隔操作するためのリモコン装置300とからなる。
少なくとも1つの照明装置100は、例えば、部屋Aに配設された3つの照明装置100Aと、部屋Bに配設された2つの照明装置100Bとを含む。2つの壁スイッチ200はそれぞれ、ユーザによる操作に応じて、接続状態を導通と非導通とに切り換える。また、2つの壁スイッチ200のうちの壁スイッチ200Aは、商用電源Pと部屋Aの3つの照明装置100Aのそれぞれとの間に接続されている。2つの壁スイッチ200のうちの壁スイッチ200Bは、商用電源Pと部屋Bの3つの照明装置100Bのそれぞれとの間に接続されている。したがって、壁スイッチ200Aは、ユーザによる操作に応じて、部屋Aの3つの照明装置100Aのそれぞれの状態を点灯と消灯とに切り替える。壁スイッチ200Bは、ユーザによる操作に応じて、部屋Bの2つの照明装置100Bのそれぞれの状態を点灯と消灯とに切り替える。
つまり、壁スイッチ200Aがユーザによって操作されることによってオン(導通)になると、商用電源Pからの電力が壁スイッチ200Aを介して部屋Aの各照明装置100Aに供給される。その結果、各照明装置100Aは点灯する。一方、壁スイッチ200Aがユーザによって操作されることによってオフ(非導通)になると、商用電源Pから各照明装置100Aへの電力供給が、壁スイッチ200Aによって遮断される。その結果、各照明装置100Aは消灯する。
同様に、壁スイッチ200Bがユーザによって操作されることによってオン(導通)になると、商用電源Pからの電力が壁スイッチ200Bを介して部屋Bの各照明装置100Bに供給される。その結果、各照明装置100Bは点灯する。一方、壁スイッチ200Bがユーザによって操作されることによってオフ(非導通)になると、商用電源Pから各照明装置100Bへの電力供給が、壁スイッチ200Bによって遮断される。その結果、各照明装置100Bは消灯する。
リモコン装置300は、例えば壁に配設されているコンセントを介して商用電源Pに接続される。そして、このように接続されたリモコン装置300は、商用電源Pの停電を検知する。停電を検知したときには、リモコン装置300は、各照明装置100に対して、蓄電池からの電力供給のオンへの切り替えを指示する切替信号を、例えばBluetooth(登録商標)によって送信する。なお、リモコン装置300は、後述するように、蓄電池からの電力供給のオフへの切り替えを指示する切替信号も送信する。したがって、切替信号のうち、蓄電池からの電力供給のオンへの切り替えを指示する切替信号を、以下、オン切替信号と称し、蓄電池からの電力供給のオフへの切り替えを指示する切替信号を、以下、オフ切替信号と称する。
各照明装置100は、リモコン装置300からオン切替信号を受信すると、そのオン切替信号に応じて点灯する。このとき、各照明装置100は、それぞれに備えられた蓄電池からの電力に基づいて点灯する。
図2Aは、リモコン装置300の背面側の斜視図である。
リモコン装置300は、図2Aに示すように、コンセントに差し込まれる差込プラグ306を備える。この差込プラグ306の1対の栓刃306aがコンセントの差込口に差し込まれる。
図2Bは、リモコン装置300がコンセントに差し込まれている様子を示す図である。
リモコン装置300に備えられている差込プラグ306の1対の栓刃306aは、コンセントの差込口に差し込まれる。これにより、1対の栓刃306aは、壁701に埋設されているプラグ受け700に接続される。このように、差込プラグ306の1対の栓刃306aがプラグ受け700に接続されることによって、リモコン装置300は、商用電源Pと電気的に接続し、壁スイッチ200A,200Bの操作に関わらず、商用電源Pの停電を検知することができる。
図3は、リモコン装置300の正面側の斜視図である。
リモコン装置300は、上述のようにコンセントに差し込まれて用いられる。したがって、コンセントの差込口を塞いでしまう。そこで、リモコン装置300は、他の機器の差込プラグを商用電源Pに接続するためのプラグ受け(差込口)307を備えている。したがって、リモコン装置300がコンセントに差し込まれて、差込口を塞いでいるときでも、他の機器の差込プラグをプラグ受け307に差し込めば、他の機器は商用電源Pから供給される電力を利用することができる。
図4は、本実施の形態における照明装置100およびリモコン装置300の構成を示すブロック図である。
照明装置100は、発光部101、給電部102、蓄電池103、充放電部103a、点灯制御部105、受信部106、煙センサ108、および振動センサ109を備える。
発光部101は、例えば少なくとも1つのLED(Light Emitting Diode)素子からなるLEDモジュールであり、点灯制御部105を介して供給される電力に応じて点灯する。具体的には、LED素子は、例えば、表面実装(SMD:Surface Mount Device)型LED素子で構成される。なお、LED素子は、SMD型LED素子でなくてもよく、基体に実装されたLEDチップであってもよい。また、発光部101は、有機EL(Electro Luminescence)素子など他の固体発光素子で構成されていてもよい。
給電部102は、商用電源Pから供給される電力を受け付ける。
蓄電池103は、商用電源Pによって充電される二次電池である。例えば、蓄電池103はリチウムイオン二次電池またはニッケル水素充電池である。なお、蓄電池103は、これら以外の他の二次電池であってもよい。
充放電部103aは、給電部102および点灯制御部105を介して商用電源Pから供給される電力によって蓄電池103を充電する。さらに、充放電部103aは、充電された蓄電池103を放電させることによって、その蓄電池103からの電力を点灯制御部105、受信部106、煙センサ108、および振動センサ109に供給する。したがって、点灯制御部105、受信部106、煙センサ108、および振動センサ109は、商用電源Pが停電していても、蓄電池103からの電力に基づいて駆動することができる。
煙センサ108は、例えば、煙による空気の電離状態の変化に応じてその煙を検出するイオン化式のセンサ、または、煙による光の乱反射または遮光によってその煙を検出する光電式のセンサである。なお、煙センサ108は、これら以外の方式で煙を検知してもよい。煙センサ108は、煙を検知すると煙検知信号を点灯制御部105に出力する。
振動センサ109は、例えば静電容量式、渦電流方式、または圧電効果などによって、揺れを検知する。振動センサ109は、揺れを検知すると揺れ検知信号を点灯制御部105に出力する。
上述の煙センサ108および振動センサ109は、それぞれ充放電部103aを介して蓄電池103から供給される電力を用いて駆動する。つまり、これらのセンサ108,109は、蓄電池103の電力に基づいて待機していて、検知対象が発生した時点で、その検知対象を検知する。点灯制御部105は、これらのセンサ108,109からの信号を受けたときにも、その信号に応じて発光部101を点灯させたり消灯させたりする。
受信部106は、リモコン装置300からの切替信号を受信し、その受信された切替信号を点灯制御部105に出力する。また、受信部106は、充放電部103aを介して蓄電池103から供給される電力によって、切替信号を受信可能な状態で待機している。したがって、受信部106は、蓄電池103からの電力に基づいて、リモコン装置300からの切替信号を受信する。
点灯制御部105は、壁スイッチ200の状態(オンまたはオフ)に応じて、発光部101を点灯させたり消灯させたりする。つまり、壁スイッチ200がユーザによって操作されることによってオン(導通)になると、点灯制御部105は、壁スイッチ200および給電部102を介して供給される商用電源Pからの電力に基づいて、発光部101を点灯させる。一方、壁スイッチ200がユーザによって操作されることによってオフ(非通電)になると、商用電源Pから点灯制御部105に供給される電力は、その壁スイッチ200によって遮断される。したがって、このときには点灯制御部105は、発光部101を消灯させる。
また、点灯制御部105は、受信部106によって受信される切替信号に応じて、発光部101を点灯させたり消灯させたりする。さらに、点灯制御部105は、煙検知信号または揺れ検知信号を受信すると、発光部101を点灯させる。ここで、点灯制御部105は、切替信号(具体的には、オン切替信号)、煙検知信号または揺れ検知信号に応じて発光部101を点灯させるときには、蓄電池103からの電力に基づいて発光部101を点灯させる。なお、点灯制御部105は、商用電源Pからの電力に基づいて発光部101を点灯させるときには、商用電源Pからの電力を、発光部101の点灯に必要な電力に変換する。同様に、点灯制御部105は、蓄電池103からの電力に基づいて発光部101を点灯させるときには、蓄電池103から充放電部103aを介して供給される電力を、発光部101の点灯に必要な電力に変換してもよい。
リモコン装置300は、送信制御部302、振動センサ303、蓄電池304、充放電部304a、停電検知部305、差込プラグ306およびプラグ受け307を備える。
差込プラグ306は、上述のように、コンセントの差込口400に差し込まれることによって商用電源Pに接続される。プラグ受け307は、他の差込プラグに差し込まれることによって、他の差込プラグを商用電源Pに接続させる。
蓄電池304は、蓄電池103と同様に、商用電源Pによって充電される二次電池である。
充放電部304aは、差込プラグ306を介して商用電源Pから供給される電力によって蓄電池304を充電する。さらに、充放電部304aは、充電された蓄電池304を放電させることによって、その蓄電池304からの電力を、送信制御部302および振動センサ303に供給する。
停電検知部305は、差込プラグ306を介して供給される電力に基づいて商用電源Pの停電を検知する。また、停電検知部305は、商用電源Pの停電を検知していないときには、通電信号を送信制御部302に出力し、停電を検知すると、通電信号の送信制御部302への出力を停止する。停電検知部305は、この通電信号によって、停電の有無を送信制御部302に通知する。
振動センサ303は、照明装置100の振動センサ109と同様に構成され、揺れを検知すると、揺れ検知信号を送信制御部302に出力する。
送信制御部302は、停電検知部305からの通電信号に基づいて、停電検知部305によって停電が検知されたか否かを判定する。つまり、送信制御部302は、停電検知部305から受けている通電信号が途絶えると、停電が検知されたと判定し、蓄電池103からの電力供給のオンへの切り替えを指示する切替信号(オン切替信号)を照明装置100に送信する。また、その通電信号が途絶えた後、再び通電信号を受けると、送信制御部302は、停電が検知されていない、または停電が復旧したと判定し、蓄電池103からの電力供給のオフへの切り替えを指示する切替信号(オフ切替信号)を照明装置100に送信する。さらに、送信制御部302は、振動センサ303から揺れ検知信号を受けると、オン切替信号を照明装置100に送信する。
このように、本実施の形態におけるリモコン装置300の停電検知部305は、コンセントを介して商用電源Pの停電を検知する。したがって、停電検知部305は、壁スイッチ200の状態に関わらず、商用電源Pの停電を適切に検知することができる。つまり、壁スイッチ200がオフにされることによって停電を検知してしまうという誤検知を抑えることができる。これにより、停電したときには、照明装置100は適切に点灯することができる。
図5は、点灯制御部105の処理動作を示すフローチャートである。
点灯制御部105は、商用電源Pからの電力供給があるか否かを判定する(ステップS101)。ここで、商用電源Pからの電力供給がないと判定すると(ステップS101のNo)、点灯制御部105は、発光部101を消灯させる(ステップS102)。次に、点灯制御部105は、リモコン装置300からのオン切替信号が受信部106によって受信されたか否かを判定する(ステップS103)。
ここで、点灯制御部105は、オン切替信号が受信されたと判定すると(ステップS103のYes)、蓄電池103からの電力に基づいて発光部101を点灯させる。そして、点灯制御部105は、リモコン装置300からのオフ切替信号が受信部106によって受信されたか否かを判定する(ステップS105)。点灯制御部105は、オフ切替信号が受信されたと判定すると(ステップS105のYes)、蓄電池103からの電力供給をオフに切り替え、発光部101を消灯させる(ステップS110)。そして、点灯制御部105は、ステップS101からの処理を繰り返し実行する。
また、点灯制御部105は、オン切替信号が受信されていないとステップS103で判定すると(ステップS103のNo)、さらに、煙センサ108からの煙検知信号に基づいて、煙が検知されたか否かを判定する(ステップS106)。さらに、点灯制御部105は、煙が検知されていないと判定すると(ステップS106のNo)、振動センサ109からの揺れ検知信号に基づいて、揺れが検知されたか否かを判定する(ステップS107)。ここで、点灯制御部105は、揺れが検知されていないと判定すると(ステップS107のNo)、ステップS101からの処理を繰り返し実行する。
また、点灯制御部105は、ステップS106またはS107において、検知されたと判定すると(ステップS106またはS107のYes)、蓄電池103からの電力に基づいて発光部101を点灯させる(ステップS108)。さらに、点灯制御部105は、煙検知信号および揺れ検知信号に基づいて、煙および揺れの何れも検知されることなく所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS109)。ここで、点灯制御部105は、所定時間が経過したと判定すると(ステップS109のYes)、蓄電池103からの電力供給をオフに切り替え、発光部101を消灯させる(ステップS110)。そして、点灯制御部105は、ステップS101からの処理を繰り返し実行する。
図6は、リモコン装置300の送信制御部302の処理動作を示すフローチャートである。
送信制御部302は、停電検知部305からの通電信号に基づいて、停電が検知されたか否かを判定する(ステップS201)。ここで、停電が検知されたと判定すると(ステップS201のYes)、送信制御部302は、蓄電池103からの電力供給のオン切替信号を送信する(ステップS202)。さらに、送信制御部302は、停電検知部305からの通電信号に基づいて、停電が復旧したか否かを判定する(ステップS203)。つまり、送信制御部302は、途絶えていた通電信号を再び受けたときに、停電が復旧したと判定する。送信制御部302は、停電が復旧したと判定すると(ステップS203のYes)、蓄電池103からの電力供給のオフ切替信号を送信する(ステップS204)。そして、送信制御部302は、ステップS201からの処理を繰り返し実行する。
また、送信制御部302は、停電が検知さていないとステップS201で判定すると(ステップS201のNo)、振動センサ303からの揺れ検知信号に基づいて、揺れが検知されたか否かを判定する(ステップS205)。ここで、揺れが検知されたと判定すると(ステップS205のYes)、送信制御部302は、蓄電池103からの電力供給のオン切替信号を送信する(ステップS206)。一方、揺れが検知されていないと判定すると(ステップS205のNo)、送信制御部302は、ステップS201からの処理を繰り返し実行する。
また、送信制御部302は、オン切替信号の送信後、振動センサ303からの揺れ検知信号に基づいて、揺れが検知されることなく所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS207)。ここで、所定時間が経過したと判定すると(ステップS207のYes)、送信制御部302は、蓄電池103からの電力供給のオフ切替信号を送信する(ステップS204)。そして、送信制御部302は、ステップS201からの処理を繰り返し実行する。
(まとめ)
以上のように、本実施の形態における照明システム1000は、照明装置100と、照明装置100を遠隔操作するためのリモコン装置300とからなる。リモコン装置300は、コンセントを介して商用電源Pの停電を検知する停電検知部305と、停電検知部305によって停電が検知された場合に、切替信号(具体的には、オン切替信号)を送信する送信制御部302とを備える。照明装置100は、発光部101と、給電部102と、蓄電池103と、受信部106と、点灯制御部105とを備える。給電部102は、商用電源Pから供給される電力を受け付ける。蓄電池103は、商用電源Pによって充電される。受信部106は、蓄電池103からの電力に基づいて、リモコン装置300からの切替信号(具体的には、オン切替信号)を受信する。また、点灯制御部105は、電力が商用電源Pから供給されている場合には、商用電源Pからの電力に基づいて発光部101を点灯させる。ここで、点灯制御部105は、電力が商用電源Pから供給されておらず、且つ、その切替信号が受信部106によって受信された場合には、蓄電池103からの電力に基づいて発光部101を点灯させる。
これにより、リモコン装置300の停電検知部305は、コンセントを介して商用電源Pの停電を検知するため、壁スイッチ200の状態に関わらず、商用電源Pの停電を適切に検知することができる。つまり、壁スイッチ200がオフにされることによって停電を検知してしまうという誤検知を抑えることができる。したがって、停電したときには、照明装置100は適切に点灯することができる。さらに、停電していないときには、商用電源Pによる点灯と消灯との切り替えを、ユーザによる壁スイッチ200の操作に応じて、つまり、ユーザによる遠隔からの操作に応じて、行うことができる。
したがって、本実施の形態における照明装置100は、例えば屋内の天井に設置されるランプとして用いることができるとともに、防災時に周囲の状況を人に分かりやすくするためにその周囲を照らし出す防災用のランプとして用いることができる。
また、本実施の形態では、リモコン装置300は、図1に示すように、部屋Aの照明装置100Aだけでなく、部屋Bの照明装置100Bに対しても上述の切替信号を送信する。つまり、リモコン装置300は、さらに、商用電源Pと蓄電池103との切り替えによって選択された電源から供給される電力に基づいて点灯する他の照明装置に対しても、上述の切替信号を送信する。
これにより、例えば複数の部屋のそれぞれに設置された、その部屋の壁スイッチ200によって操作される照明装置100を、1つのリモコン装置300だけで操作することができる。つまり、停電になったときには、これらの照明装置100を、1つのリモコン装置300だけで点灯させることができる。したがって、1つのリモコン装置300さえあれば、通常の照明装置を照明装置100に置き換えるだけで、停電になったときに照らし出される範囲を簡単に広げることができる。
また、本実施の形態では、リモコン装置300は、コンセントに差し込まれる差込プラグ306と、他の差込プラグを商用電源Pに接続するための少なくとも1つのプラグ受け307とを備える。差込プラグ306をコンセントに差し込めば、リモコン装置300を、商用電源Pにコンセントを介して簡単に接続することができ、商用電源Pの停電の検知が常時可能な状態にさせておくことができる。また、リモコン装置300がコンセントに差し込まれて、コンセントの差込口が塞がれていても、リモコン装置300にはプラグ受け307が備えられている。したがって、他の機器の差込プラグを、そのプラグ受け307に差し込むことができる。その結果、他の機器は商用電源Pからの電力の供給を受けることができる。
また、本実施の形態では、リモコン装置300は、揺れを検知する振動センサ303を備える。そして、送信制御部302は、振動センサ303によって揺れが検知されたときに、切替信号(具体的には、オン切替信号)を送信する。
これにより、例えば地震があったときは、リモコン装置300は、上述の切替信号を照明装置100に送信する。これにより、照明装置100は、消灯していても、その切替信号を受信すると点灯する。したがって、地震があったときには、照明装置100の周囲が自動的に照らし出されるため、周囲の状況をユーザに容易に認識させることができる。
また、本実施の形態では、照明装置100は、さらに、煙を検知する煙センサ108を備える。そして、点灯制御部105は、煙センサ108によって煙が検知されたときに、発光部101を点灯させる。
これにより、停電していないときにも、例えば火災によって煙が発生している周囲が自動的に照らし出されるため、その周囲の状況を人に容易に認識させることができ、危険の回避に役立たせることができる。
また、本実施の形態では、照明装置100は、さらに、揺れを検知する振動センサ109を備える。そして、点灯制御部105は、振動センサ109によって揺れが検知されたときに、発光部101を点灯させる。
これにより、停電していないときにも、例えば地震によって揺れが発生している周囲が自動的に照らし出されるため、その周囲の状況を人に容易に認識させることができ、危険の回避に役立たせることができる。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態における照明装置100は、停電、煙または揺れを検知したときに点灯したが、周辺にある機器からのアラーム音またはチャイムなどの音に応じて点灯、点滅または明滅してもよい。
図7は、アラーム音に応じて点灯する照明装置100と複数の周辺機器とを示す図である。
複数の周辺機器は、例えば、いわゆるドアホンであるインターホン401と、目覚まし時計402と、電話403と、洗濯機404と、火災警報器405とからなる。なお、複数の周辺機器は、音を発する機器であれば、これら以外の機器であってもよい。
これらの複数の周辺機器のそれぞれは、その周辺機器から発せられた音に応じて、点灯への切り替えを指示する切替信号を照明装置100に送信する通知部500を備えている。具体的には、通知部500は、音を検知する音センサ502と、切替信号を例えば赤外線で送信する送信部501とを備えている。音センサ502は、例えばマイクまたは音圧センサとして構成され、音を検知すると音検知信号を送信部501に出力する。送信部501は、その音検知信号を受けると、上述の切替信号を送信する。
照明装置100は、これらの周辺機器から切替信号を受信すると点灯する。または、照明装置100は、その切替信号を受信すると点滅あるいは明滅する。また、複数の周辺機器のそれぞれの通知部500から送信される切替信号には、その切替信号を送信した周辺機器の識別情報が含まれていてもよい。照明装置100は、このような識別情報が含まれた切替信号を受信すると、その識別情報に応じた態様で点灯する。つまり、照明装置100は、複数の周辺機器のそれぞれに対して互いに異なる態様で点灯することができる。
例えば、インターホン401からチャイムが鳴ると、照明装置100は、インターホン401の通知部500から切替信号を受信する。したがって、照明装置100は、来客があることを、点灯、点滅あるいは明滅などによってユーザに通知する。また、目覚まし時計402からアラーム音が鳴ると、照明装置100は、目覚まし時計402の通知部500から切替信号を受信する。したがって、照明装置100は、例えば現在時刻が起床時刻であることを、点灯、点滅あるいは明滅などによってユーザに通知する。また、電話403から呼び出し音が鳴ると、照明装置100は、電話403の通知部500から切替信号を受信する。したがって、照明装置100は、例えば着呼があったことを、点灯、点滅あるいは明滅などによってユーザに通知する。また、洗濯機404からアラーム音が鳴ると、照明装置100は、洗濯機404の通知部500から切替信号を受信する。したがって、照明装置100は、例えば洗濯中に異常があったことを、点灯、点滅あるいは明滅などによってユーザに通知する。また、火災警報器405から警報音が鳴ると、照明装置100は、火災警報器405の通知部500から切替信号を受信する。したがって、照明装置100は、例えば火災が発生したことを、点灯、点滅あるいは明滅などによってユーザに通知する。
このような照明装置100では、各周辺機器からのアラーム音またはチャイムなどの音によるメッセージを、光によってユーザに通知することができる。つまり、ユーザは、各周辺機器からのメッセージを視覚的に知得することができる。
また、照明装置100が、音センサ502を備えていてもよい。この場合、点灯制御部105は、音センサ502から音検知信号を受けると、発光部101の状態を消灯から点灯に切り替える。または、点灯制御部105は発光部101を点滅または明滅させる。このような照明装置100では、周辺機器に通知部500を備える必要がないため、音を発する機器であれば、どのような機器からの音に対しても点灯、点滅または明滅することができる。
上記実施の形態における照明装置100は、防災用のランプとして用いることができる。そこで、防災時に、より便利に用いられるように、照明装置100は、ランタンまたは懐中電灯としても用いられるように構成されていてもよい。
図8は、照明装置の外観構成の一例を示す図である。
照明装置100nは、上述の照明装置100の機能構成を備えるとともに、グローブ183、筺体181、給電部102、および複数の突起182とを備えた電球形LEDランプとして構成されている。
筺体181は、略筒状に形成され、上述の蓄電池103、充放電部103a、点灯制御部105、受信部106、煙センサ108および振動センサ109を囲う。
グローブ183は、開口部を有する中空の略半球状に形成された、上述の発光部101を覆う透光性カバーである。このグローブ183は、グローブ183の開口部と筺体181の開口部とが当接するように、筺体181に取り付けられている。発光部101から放出される光は、このグローブ183を介して照明装置100nの外部に放たれる。
給電部102は、口金として構成され、筺体181のグローブ183と反対側の開口部から露出するように、その筺体181に取り付けられている。
複数の突起182はそれぞれ略棒状に形成されている。これらの突起182の一端(基端)は、筺体181に回動自在に取り付けられている。
以上のように照明装置100nが構成されているため、通常時、つまり、壁スイッチ200の操作に応じて照明装置100nを点灯または消灯させるときには、照明装置100nは、給電部102がソケットに嵌め込まれて使用される。また、停電時などの防災時には、照明装置100nをソケットから取り外して、ランタンとして使用することができる。
つまり、通常時には、複数の突起182のそれぞれの基端と反対側の端(先端)をグローブ183側に寄せ、複数の突起182のそれぞれを筺体181の側面に沿わせる。これにより、複数の突起182に邪魔されることなく照明装置100nをソケットに取り付けることができる。
一方、防災時には、照明装置100nをソケットから取り外し、複数の突起182のそれぞれの先端を給電部102側に寄せる。そして、それらの突起182の先端を例えばテーブル、床、または地面などに当接させれば、グローブ183を上に向けた状態で照明装置100nを安定して立てることができる。照明装置100nは、蓄電池103からの電力によっても点灯するため、床などに立てられた状態で点灯することができる。したがって、照明装置100nをランタンとして使用することができる。
図9A〜図9Cは、照明装置の外観構成の他の例を示す図である。
照明装置100mは、上述の照明装置100nと同様に、照明装置100としての機能構成を備えるとともに、グローブ183、筺体181、給電部102、および引掛け部184を備えた電球形LEDランプとして構成されている。
また、照明装置100mにおける筺体181は、図9Aおよび図9Bに示すように、第1の筺体181aと、第2の筺体181bと、第3の筺体181cとからなり、伸縮自在に構成されている。
第1の筺体181aは、略筒状に形成され、上述の蓄電池103、充放電部103a、点灯制御部105、受信部106、煙センサ108および振動センサ109を囲う。グローブ183は、グローブ183の開口部と第1の筺体181aの開口部とが当接するように、第1の筺体181aに取り付けられている。
第2の筺体181bおよび第3の筺体181cも、それぞれ略筒状に形成されている。第2の筺体181bの一方の開口部には、第3の筺体181cの一方の開口部が接続されている。第2の筺体181bの他方の開口部には、給電部102が露出するように取り付けられている。
このような第2の筺体181bは、図9Aに示すように、第3の筺体181cが第1の筺体181aの内部に挿入されて、第2の筺体181bの開口部が、第1の筺体181aの開口部に当接するように、第1の筺体181aに取り付けられる。
また、第2の筺体181bは、第1の筺体181aに対して移動可能なように取り付けられている。つまり、第2の筺体181bは、図9Bに示すように、第1の筺体181aから引き離し可能であって、引き離されたときには、第3の筺体181cが、露出した状態で、第1の筺体181aと第2の筺体181bとをつなぐ。このように、筺体181は伸縮自在に構成されている。
また、引掛け部184は、略円弧状に形成され、その両端が第2の筺体181bに回動自在に取り付けられている。
以上のように照明装置100mが構成されているため、通常時、つまり、壁スイッチ200の操作に応じて照明装置100mを点灯または消灯させるときには、照明装置100mは、給電部102がソケットに嵌め込まれて使用される。また、停電時などの防災時には、照明装置100mをソケットから取り外して、懐中電灯またはランタンとして使用することができる。
つまり、通常時には、筺体181を縮めた状態で引掛け部184をグローブ183側に寄せる。これにより、引掛け部184に邪魔されることなく照明装置100mをソケットに取り付けることができる。
一方、防災時には、図9Bに示すように、照明装置100mをソケットから取り外し、第2の筺体181bおよび第3の筺体181cを引き出して筺体181を延ばす。これにより、筺体181が握りやすくなるため、照明装置100mを懐中電灯として用いることができる。または、図9Cに示すように、照明装置100mをソケットから取り外し、引掛け部184を給電部102側に寄せる。これにより、引掛け部184を例えばフックなどに引掛けて照明装置100mを吊るすことができ、照明装置100mをランタンとして使用することができる。
以上、本発明の照明システムおよび照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、実施の形態及び変形例における一部の構成要素を任意に組み合わせて構築される別の形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、照明装置100は電球型のランプとして構成されていたが、電球型と異なるタイプの照明装置であってもよい。また、上記実施の形態では、リモコン装置300の送信制御部302は、Bluetooth(登録商標)によって切替信号を送信したが、赤外線などの他の通信方式によって送信してもよい。
なお、上述の点灯制御部105、充放電部103a、充放電部304a、停電検知部305、受信部106、および送信制御部302は、それぞれ電子回路によって構成されている。