JP6712159B2 - ディフューザ、及び多段ポンプ装置 - Google Patents

ディフューザ、及び多段ポンプ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ディフューザ、及び多段ポンプ装置に関するものである。
従来から、流体を移送するために多段ポンプが広く用いられている。多段ポンプは、駆動軸に沿って配置された複数段の羽根車が、流体の流路を画定するディフューザに収容されて構成される。ディフューザは、羽根車が昇圧した流体を螺旋状に案内して整流し、次の段の羽根車へと移送する。多段ポンプでは、羽根車とディフューザとの段数を変更することにより、所望の揚程を得ることができる。
特開平6−323291号公報
多段ポンプ装置では、所定の定格吐出量で運転するときに最もエネルギ効率が高くなるようにディフューザの形状が設計される。例えば一般に、ディフューザは、内部の流路を区画するディフューザ翼の角度βwが、出口流れの旋回速度成分を除去して軸方向に向かうように設計される。しかし、ディフューザ内の流れの剥離を抑制しながら出口流れの旋回速度成分を除去するためには、ディフューザの軸方向長さを大きくする必要があり、ポンプ全長が大きくなるという問題がある。
また、軸方向の長さの短いディフューザで、出口流れの旋回速度成分をなくすためには、ディフューザ翼の角度βwを大きくする必要があり、入口から出口にかけて翼角度βwの増加も大きくなる。この場合には、ディフューザ内の流れに剥離が発生しやすくなり、ディフューザ内の二次流れ(流れの乱れ)によってディフューザの効率が低下してしまう。さらに、羽根車とディフューザとを複数段重ねた場合には、前段のディフューザで発生した剥離が次段以降の羽根車およびディフューザに影響し、エネルギ効率が低下してしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ディフューザが複数段重ねられる多段ポンプ装置において、小型でエネルギ効率が高いディフューザ、及び多段ポンプ装置を提案することを目的とする。
本発明のディフューザは、多段ポンプに用いられ、回転軸回りに回転する羽根車と同心上に配置されて羽根車の回転に伴って誘引される流体を案内する。このディフューザは、流体の流入側から流出側に向けて径が細くなるように円筒状の流路を画定するケース部と、円筒状の流路に複数配置され、円筒状の流路を螺旋状に区画する複数のディフューザ翼部と、を備える。複数のディフューザ翼部について、ケース部の任意の子午面位置において、回転軸に対する周方向とディフューザ翼部の翼面接線方向とのなす角度をディフューザ翼角度βwと定義する。このディフューザ翼角度βw(°)は、子午面位置の単位変化量ΔXc(mm)に対して、Δβw<2.4・ΔXcの関係を満たす変化量Δβwで変化する。また、ディフューザ翼角度βwは、すべての領域において、90°より小さくなっている。 これにより、ディフューザの出口流れに旋回速度成分が残り、ポンプ流量によらず各ディフューザの出口流れを安定させることができ、小型でエネルギ効率の高い多段
ポンプ装置を実現することができる。
また、ケース部が画定する流路の最大外径φDcと、ディフューザ翼部の外周側の子午面翼長さLcとは、Lc/φDc<0.64の関係を満たすことが好ましい。
また、ケース部が画定する流路の最大内径φDhと、ディフューザ翼部の内周側の子午面翼長さLhとは、Lh/φDh<0.63の関係を満たすことが好ましい。
また、ディフューザ翼部は、内周側の子午面翼長さLhが外周側の子午面翼長さLc以下であることが好ましい。
また、ケース部の流出側端部における内周側の壁面は、流路の内径が最大となる位置よりも下流側において、回転軸となす角の最大値θoが比速度Nsに対して、θo>1500・Ns−0.6の関係を満たすことが好ましい。ここで、比速度Nsは、ポンプの回転速度(min−1)をNp、吐出し量(m/min)をQp、全揚程(m)をHpとして、Ns=(Np・Qp1/2)/Hp3/4で表される。
本発明の多段ポンプ装置は、上記の本発明のディフューザと、このディフューザと同心円状に配置され、ディフューザに流体を誘引する羽根車と、を複数段備える。
この多段ポンプ装置によれば、本発明のディフューザと同様の効果を奏することができる。
また、多段ポンプ装置は、羽根車を回転させる動力源を、更に備えてもよい。
本実施形態の多段ポンプ装置を模式的に示す縦断面図である。 本実施形態のディフューザ周辺を拡大して示す模式図である。 外側ケース部を省略してディフューザの内側ケース部とディフューザ翼部とを示す模式図である。 多段ポンプの吐き出し量に対する羽根車の効率曲線を示す図である。 多段ポンプの吐き出し量に対するディフューザの効率曲線を示す図である。
以下、本願発明の一実施形態に係るディフューザ及び多段ポンプ装置を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、一例として、水中ポンプを備える深井戸水中モータポンプについて説明するが、本発明は、こうした例に限定されず種々の多段ポンプ装置およびディフューザに適用することができる。
図1は、本実施形態の多段ポンプを模式的に示す縦断面図である。図中、太線矢印は、流体の流れを模式的に示すものである。図1に示すように、多段ポンプ装置10は、動力源としてのモータ100と、モータ100の上部に取り付けられるポンプ部200とを備える。
モータ100は、電気ケーブル102を介して図示しない外部電源に接続されている。モータ100は、その駆動軸104が、継手106を介してポンプ部200の主軸230に接続されている。本実施形態では、モータ100の駆動軸104およびポンプ部200の主軸230は、軸線(回転軸)Aw方向に伸びて同心に配置されている。モータ100は、ポンプ部200の主軸230を回転させることができるものであれば、如何なるものを用いてもよい。モータ100は、本発明の中核をなさないため、詳細な構成については説明を省略する。
ポンプ部200は、吸込ケース210と、吐出ケース220と、主軸230と、羽根車240と、ディフューザ250と、を備える。
吸込ケース210は、モータ100の上部に設けられ、ポンプ部200の最下段として配置される。吸込ケース210は、下部の組付部212とモータ100のケース108とがビス214により締結されて、モータ100に固定される。吸込ケース210は、略円筒状に形成され、流体を吸い込むための吸込口216が組付部212の上部に形成されている。吸込ケース210の上部の組付部218には、ディフューザ250の組付部252がビス253により締結されて、ディフューザ250が固定される。
吐出ケース220は、ディフューザ250の上部に設けられ、ポンプ部200の最上段として配置される。吐出ケース220は、下部の組付部222とディフューザ250の組付部254とがビス255により締結されて、ディフューザ250に固定される。吐出ケース220は、略円筒状に形成され、上部の組付部224が図示しない吐出配管に取り付けられる。吐出ケース220は、流体が逆流するのを抑制する逆止弁226を内部に備える。
主軸230は、モータ100に継手106を介して接続され、吸込ケース210およびディフューザ250の内部を挿通する。主軸230は、ディフューザ250の軸受スリーブ268によって軸支される。主軸230には、複数の羽根車240が取り付けられ、主軸230の回転に伴って複数の羽根車240が回転する。
羽根車240は、主軸230を挿入するための円筒状の挿入部と、挿入部の外周面に取り付けられた複数の羽根と、を有する。羽根車240は、主軸230と一体に回転し、複数の羽根により流体を上流(図中下方)から下流(図中上方)に圧送する。
ディフューザ250は、金属または樹脂などにより形成され、羽根車240の回転軸(主軸230)と同心に配置されている。図2は、本実施形態のディフューザ周辺を拡大して示す模式図である。なお、図2は、軸線Awに沿った断面を示しているが、ディフューザ翼部280については、翼面に沿って1枚のディフューザ翼部280を示している。また、ディフューザ翼部280については、断面ではないが理解が容易となるように網掛けを付している。以下、軸線Awに沿った断面を「子午面」という。
ディフューザ250は、この実施形態では、主軸230と、羽根車240とを収容し、流体の流路を画定する。ディフューザ250は、流体の逆流を防ぐために、羽根車240との間にライナリング258を備える。ディフューザ250は、上下に組付部252、254を有し、吸込ケース210および吐出ケース220との固定が可能である。また、ディフューザ250は、ディフューザ250と羽根車240との組を1段として、複数段を積層可能に形成されている(図1の例では、2段が積層されている)。
図3は、外側ケース部を省略してディフューザの内側ケース部とディフューザ翼部とを示す模式図である。なお、図3では、図2と対応するように、1枚のディフューザ翼部280の翼面に網掛けを付している。図2及び図3に示すように、ディフューザ250は、流路の内壁を画定する内側ケース部260と、流路の外壁を画定する外側ケース部270と、内側ケース部260と外側ケース部270とを接続する複数のディフューザ翼部280と、を備える。なお、内側ケース部260、外側ケース部270、およびディフューザ翼部280は、例えば金属の鋳造などにより一体に形成されてもよいし、別々に形成されて接続されてもよい。
内側ケース部260には、主軸230が挿入される軸受スリーブ268が設けられる(図1参照)。図1〜図3に示すように、内側ケース部260は、上方(下流)に向かうほど径が小さくなる略円筒形状に形成されている。外側ケース部270は、内側ケース部260との間に流路が画定されるように、内側ケース部260の外郭に対応した形状の空間を内部に有する。つまり、外側ケース部270は、中空の形状に形成され、上方に向かうほど径が小さくなる略円筒形状に形成されている。内側ケース部260と外側ケース部270とは、互いに離間して配置されることにより、羽根車240から誘引される流体が通過する円筒状の流路Fcを画定する。
内側ケース部260と外側ケース部270とは、互いに離間した状態で複数(本実施形態では、7つ)のディフューザ翼部280によって接続されている。複数のディフューザ翼部280は、軸線Awに対して周方向に均等な位置関係で円筒状の流路Fcに配置され、それぞれ滑らかな曲面状の板面(翼面)を有する板状に形成されている。
ディフューザ翼部280は、図2及び図3に示すように、周方向に回転しながら、内側ケース部260と外側ケース部270とにより画定される円筒状の流路Fcを翼面によって区画するように配置されている。ディフューザ翼部280は、下端部(流路の流入側の端部)では、板面が主軸230の軸方向と略垂直となり、上端部(流路の流出側の端部)では、板面が主軸230の軸方向と略並行となるように設けられている。これにより、ディフューザ翼部280は、内側ケース部260と外側ケース部270とにより画定される空間が複数の螺旋状の流路となるように区画する。
本実施形態では、ディフューザ翼部280は、翼角度βwが小さい変化量Δβwで変化するように構成されている。ここで、翼角度βwは、流体の流路に沿ったディフューザ翼部280の翼厚中心線Cdにおける接線と、当該接線に対する軸線Aw回りの周方向の接線Rdとのなす角度(°)である。また、本実施形態では、ディフューザ翼部280の厚さは略一定であり、翼厚の中心線Cdにおける接線は、翼面における接線と略同一となる。ただし、翼角度βwは、翼厚の中心線Cdに代えて、ディフューザ翼部280の上流側(図中、下側)または下流側(図中、上側)における翼面の接線と、軸線Aw回りの周方向の接線Rdとのなす角度(°)としてもよい。この翼角度βwは、内側ケース部260および外側ケース部270の子午面の位置Xc(mm)に応じて変化している(図中、位置Xc1に対する翼角度βw(Xc1)および位置Xc2に対する翼角度βw(Xc2)参照)。具体的には、翼角度βwは、ディフューザ250の入口付近(図中、下方)では小さく、出口付近(図中、上方)では大きくなっている。これにより、羽根車240から誘引された周方向の流れ成分が多く含まれる流体を整流して下流(図中、上方)へ案内することができる。そして、本実施形態のディフューザ翼部280は、子午面の位置Xcの単位変化量ΔXcに対する翼角度βwの変化量Δβwが、すべての領域において、次式(1)に示す関係を満たす。換言すれば、翼角度βwは、子午面位置Xcで微分した導関数がすべての領域において値2.4(°/mm)未満となっている。また、ディフューザ翼角度βwは、すべての領域において、90°より小さく形成される。これにより、ディフューザ250の出口から吐出される流体に意図的に旋回速度成分が残る。このように、翼角度βwを定めてディフューザ翼部280を設計することにより、子午面の長さを小さくしてもディフューザ250内の流れに剥離が生じるのを抑制することができる。また、2段目以降のディフューザ250に誘引される流体の流れを安定させることができる。これにより、特に2段目以降のディフューザ250においてエネルギ効率を向上させることができ、多段ポンプ装置10のエネルギ効率を向上することができる。
Δβw<2.4・ΔXc ・・・(1)
一般に、ディフューザ250は、出口側から吐出される流体の流れ成分に旋回速度成分ができるだけ含まれないようにディフューザ翼部280が設計される。このために、従来
のディフューザ250は、ディフューザ翼部280の翼角度βwが90°より大きい部分を有すると共に、翼角度βwが大きい変化量Δβwで変化する。しかし、翼角度βwが90°より大きい部分を有したり大きい変化量Δβwで変化すると、ディフューザ250内の流れに剥離が生じやすく、特に2段目以降のディフューザ250においてエネルギ効率が低下することが分かった。このため、本実施形態では、すべての領域において式(1)の関係を満たすと共にディフューザ翼角度βwを90°より小さい角度とし、ディフューザ250の出口から吐出される流体に意図的に旋回速度成分が残るように設計している。これにより、ディフューザ250内の流れに剥離が生じるのを抑制できるとともに、2段目以降のディフューザ250に誘引される流体の流れを安定させることができ、多段ポンプ装置10のエネルギ効率を向上することができる。
さらに、ディフューザ250は、外側ケース部270が画定する流路Fcの最大外径φDcと、ディフューザ翼部280の外周側の子午面翼長さLcとが次式(2)の関係を満たしている。また、ディフューザ250は、内側ケース部260が画定する流路Fcの最大内径φDhと、ディフューザ翼部280の内周側の子午面翼長さLhとが次式(3)の関係を満たしている。ここで、ディフューザ翼部280の外周側および内周側の子午面翼長さLc、Lhは、外側ケース部270および内側ケース部260の子午面におけるディフューザ翼部280が設けられている領域の長さである(図2参照)。さらに、この子午面翼長さLc、Lhは、内周側の子午面翼長さLhが外周側の子午面翼長さLc以下となっている(次式(4)の関係を満たしている)。こうした関係を満たすことにより、軸線Aw方向の長さが小さいディフューザ250とすることができ、式(1)の関係を示すことで、小型でエネルギ効率の高い多段ポンプ装置10を実現することができる。
Lc/φDc<0.64 ・・・(2)
Lh/φDh<0.63 ・・・(3)
Lh≦Lc ・・・(4)
そして、内側ケース部260の子午断面における外周面は、流路Fcの内径が最大(=φDh)となる位置よりも吐出し側に位置する部分において、軸線Awとなす角の最大値θoが比速度Nsに対して、次式(5)の関係を満たしている。ここで、比速度Nsは、ポンプ(モータ)の回転速度(min−1)をNp、吐出し量(m/min)をQp、全揚程(m)をHpとして、次式(6)で表される。こうした関係を満たすことにより、軸線Aw方向の長さが小さいディフューザ250とすることができ、式(1)の関係を示すことで、小型でエネルギ効率の高い多段ポンプ装置10を実現することができる。なお、本実施形態では、内側ケース部260の外周面は、流出側端部(図中、上側端部)において、軸線Awとのなす角が最大(=θo)となっている(図2参照)。ただし、こうした例に限定されず、内側ケース部260の外周面は、流出側端部ではない場所において、軸線Awとのなす角が最大となってもよい。
θo>1500・Ns−0.6 ・・・(5)
Ns=(Np・Qp1/2)/Hp3/4 ・・・(6)
図4は、多段ポンプの吐き出し量に対する羽根車の効率曲線を示す図であり、図5は、多段ポンプの吐き出し量に対するディフューザの効率曲線を示す図である。ここで、図4および図5中の太い実線は、上記した式(1)〜(5)の関係をすべて満たす本実施形態の多段ポンプ装置10について1段目の羽根車240およびディフューザ250を示すグラフである。また、図中の太い破線は、本実施形態の多段ポンプ装置10について2段目の羽根車240およびディフューザ250を示すグラフである。図中の細い実線は、上記した式(1)〜(5)の関係をいずれも満たさない比較例の多段ポンプ装置について1段目の羽根車およびディフューザを示すグラフである。また、図中の細い破線は、比較例の多段ポンプ装置について2段目の羽根車およびディフューザを示すグラフである。図4および図5に示すように、多段ポンプ装置10は、特定の吐き出し量を定格Mdとして、最
も効率がよくなるようにディフューザ翼部280の角度が設計されている。そして、吐き出し量が定格Mdから離れると流体の流れとディフューザ翼部280の角度が合わなくなってエネルギ効率が低下する。
一般に、ディフューザ250は、同一の物が複数段重ねられ、そのエネルギ効率については1段のディフューザ250を対象として最も効率がよくなるように設計される。しかし、この場合には、図4および図5の比較例に示すように、1段目の羽根車およびディフューザについては高いエネルギ効率を実現できるが(図中、細い実線参照)、2段目の羽根車およびディフューザについてはエネルギ効率が低下してしまう(図中、細い破線参照)。これは、1段目の羽根車およびディフューザを通過した流体の流れに乱れが含まれ、この流れの乱れが2段目以降の羽根車およびディフューザに影響するためである。特に、ポンプの吐き出し量が大きいときにはディフューザ内の流れに剥離が生じ、羽根車およびディフューザのエネルギ効率の低下が顕著になる。また、ディフューザの子午面が短いほど、つまりディフューザの軸線Aw方向の長さが短いほど、ディフューザ内の流れに乱れが生じやすく、2段目以降の羽根車およびディフューザのエネルギ効率が低下する。
一方、本実施系他の多段ポンプ装置10では、上記した式(1)〜(5)の関係を満たすようにディフューザ250が設計されている。これにより、図4および図5中の太い実線および破線に示すように、軸線Aw方向の長さが小さいディフューザ250において2段目の羽根車240およびディフューザ250のエネルギ効率を高くすることができる。これは、ディフューザ250の出口から吐出される流体に意図的に旋回速度成分が残されることに基づく。これにより、2段目以降の羽根車240およびディフューザ250に誘引される流体の流れを安定させることができ、比較例の多段ポンプ装置に比べてエネルギ効率を向上させることができる。なお、吐き出し量に対するエネルギ効率は、ディフューザ250と羽根車240との段数を変更した場合にも、図4及び図5に示す関係と同様の結果が得られた。また、ディフューザ250と羽根車240との段数を3段以上にした場合、3段目以降の羽根車240およびディフューザ250の効率曲線については、図4及び図5に示す2段目の効率曲線(図中、太い破線参照)と同様であった。
以上説明した本実施形態の多段ポンプ装置10では、複数のディフューザ翼部280の翼角度βwが、外周側または内周側における子午面位置の単位変化量ΔXc(mm)に対して、すべての領域において、式(1)の関係を満たす変化量Δβwで変化する。また、ディフューザ翼部280の翼角度βwは、すべての領域において、90°より小さく形成される。これにより、ディフューザ250の出口流れに旋回速度成分が残り、ポンプ流量によらず各ディフューザ250の出口流れを安定させることができ、小型でエネルギ効率の高い多段ポンプ装置10を実現することができる。
また、外側ケース部270および内側ケース部260が画定する流路の最大外径φDc及び最大内径φDhと、ディフューザ翼部280の外周側および内周側の子午面翼長さLc、Lhとが式(2)〜(4)に示す関係を満たすものとした。さらに、内側ケース部260の流出側端部における外周面は、軸線Awとなす角θoが比速度Nsに対して、式(5)の関係を満たすものとした。しかし、ディフューザ翼部280は、こうした例に限定されず、上記した関係のうち、式(2)〜(5)は、少なくとも1つを満たすものとしてもよい。
上記した多段ポンプ装置10では、モータ100が下方に設置され、その上方にポンプ部200が設置されるものとしたが、ポンプ部200の上方にモータ100が設置されてもよい。また、ポンプ部200は、図1に示すように縦置きに限定されるものではなく、横置きなどとしてもよい。また、多段ポンプ装置10は、水中で使用してもよいし、陸上で使用してもよい。
上記したディフューザ250では、内側ケース部260と外側ケース部270との間に、7つのディフューザ翼部280が設けられるものとしたが、ディフューザ翼部280は、1つ〜6つ、又は8つ以上であってもよい。
上記したディフューザ250は、羽根車240を収容するものとしたが、ディフューザ250とは別に羽根車240を収容するケースを備えてもよい。
上記した多段ポンプ装置10では、2段のディフューザ250と羽根車240とが設けられるものとしたが、ディフューザ250と羽根車240とは、3段以上が設けられてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、実施形態および変形例の任意の組み合わせが可能であり、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…多段ポンプ装置
100…モータ
102…電気ケーブル
104…駆動軸
106…継手
108…ケース
200…ポンプ部
210…吸込ケース
212…組付部
214…ビス
216…吸込口
218…組付部
220…吐出ケース
222…組付部
224…組付部
226…逆止弁
230…主軸
240…羽根車
250…ディフューザ
252…組付部
253…ビス
254…組付部
255…ビス
258…ライナリング
260…内側ケース部
268…軸受スリーブ
270…外側ケース部
280…ディフューザ翼部
Aw…軸線
βw…前記ディフューザ翼角度
Rd…周方向の接線
Cd…中心線
Fc…流路
Xc…子午面位置
φDc…最大外径
φDh…最大内径
Ns…比速度
Dh…最大内径φ

Claims (7)

  1. 多段ポンプに用いられ、回転軸回りに回転する羽根車と同心上に配置されて前記羽根車の回転に伴って誘引される流体を案内するディフューザであって、
    流体の流入側から流出側に向けて径が細くなるように円筒状の流路を画定するケース部と、
    前記円筒状の流路に複数配置され、前記円筒状の流路を螺旋状に区画する複数のディフューザ翼部と、
    を備え、
    前記複数のディフューザ翼部は、前記ケース部の任意の子午面位置において、前記ディフューザ翼部の翼面接線方向と前記回転軸に対する周方向とのなす角度であるディフューザ翼角度βw(°)が、前記子午面位置の単位変化量ΔXc(mm)に対して、
    Δβw<2.4・ΔXc
    の関係を満たす変化量Δβwで変化し、
    前記ディフューザ翼角度βwは、すべての領域において、90°より小さい、
    ディフューザ。
  2. 前記ケース部が画定する流路の最大外径φDcと、前記ディフューザ翼部の外周側の子午面翼長さLcとは、
    Lc/φDc<0.64
    の関係を満たす、
    請求項1に記載のディフューザ。
  3. 前記ケース部が画定する流路の最大内径φDhと、前記ディフューザ翼部の内周側の子午面翼長さLhとは、
    Lh/φDh<0.63
    の関係を満たす、
    請求項1又は2に記載のディフューザ。
  4. 前記ディフューザ翼部は、内周側の子午面翼長さLhが外周側の子午面翼長さLc以下である、
    請求項1から3の何れか1項に記載のディフューザ。
  5. 前記ケース部の流出側端部における内周側の壁面は、前記流路の内径が最大となる位置よりも下流側において、前記回転軸となす角の最大値θo(°)が、ポンプの回転速度(min−1)をNp、吐出し量(m/min)をQp、全揚程(m)をHpとして、Ns=(Np・Qp1/2)/Hp3/4で表される比速度Nsに対して、
    θo>1500・Ns−0.6
    の関係を満たす、
    請求項1から4の何れか1項に記載のディフューザ。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のディフューザと、
    前記ディフューザと同心円状に配置され、前記ディフューザに流体を誘引する羽根車と、
    を複数段備える多段ポンプ装置。
  7. 前記羽根車を回転させる動力源を更に備える、
    請求項6に記載の多段ポンプ装置。
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