JP2007239674A - 羽根車および遠心ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】羽根車の翼枚数の変化に応じて、羽根車の通液路の出口幅と出口高さを適切な寸法にし、高効率を達成することができる羽根車を提供する。
【解決手段】羽根車2は、複数の翼14と、隣り合う翼14,14の間に形成された通液路16とを備えている。羽根車2の翼14の出口から入口に向かう所定の範囲において、通液路16の高さHおよび幅Bをそれぞれ略同一にして通液路16の断面を略長方形とする。羽根車2は、翼14の枚数をZとして、H/B=34/Zκ(κは係数)の関係を有する形状を備えている。κの値は1.6≦κ≦2.2の範囲にあることが好ましい。
【選択図】図4

Description

本発明は、羽根車に係り、特に遠心ポンプに用いられる羽根車に関するものである。また、本発明は、かかる羽根車を備えた遠心ポンプに関するものである。
図1は、従来の遠心ポンプの主要部を示す断面図である。図1に示すように、この遠心ポンプは、ポンプケーシング101と、ポンプケーシング101の内部に配置された羽根車102と、ポンプケーシング101の高圧側の開口部に固着されたケーシングカバー103と、ケーシングカバー103の開口部に挿通された主軸104とを備えている。羽根車102は主軸104の一端に固定されている。このような遠心ポンプにおいて、流体がポンプケーシング101の吸込口101aから吸い込まれ、羽根車102により昇圧されて吐出し口101bから吐出される。
図2は、図1に示す従来の羽根車102の子午断面図、図3は、図2に示す羽根車102の正断面図である。図2および図3に示すように、主板110と側板112との間には複数の翼114が渦巻状に配置され、隣り合う翼114の間には通液路116が形成されている。
図3に示すように、通液路116の高さH1は、羽根車102の外周に向かうほど大きくなるように形成されている。また、通液路116の幅は、翼114の入口においてはB1であり、羽根車102の外周に向かうほど狭くなるように形成されており、羽根車2の外周における通液路116の幅はB2となっている。また、通液路116の翼出口における周方向長さはL1となっている。なお、翼114の圧力面114aが翼の表である。一般的には、羽根車102の通液路116の断面は、長方形、平行四辺形または台形などの形状になっている。
ここで、従来の遠心ポンプにおいては、羽根車102の通液路116で生じる逆流渦によってポンプ効率が低下するという問題がある。また、最高効率点の吐出し量が少ない場合や低比速度の場合、通液路116の出口幅B2は小さくなり、10mm以下になることがある。このような場合に、羽根車102を鋳造で一体成形するのはかなり困難であり、製品の不良率が高くなるという問題がある。
これらの問題を解決するために、本発明者等は、製造が容易で、かつ、高効率を達成できる低比速度の遠心ポンプを提供することを目的として、羽根車102の通液路116の断面形状を正方形または略正方形にすることを提案している(特許文献1〜3参照)。
しかしながら、既に製品化が完了している低比速度のポンプ(以下、「既存ポンプ」という)において、羽根車を容易に製造し、かつ、高効率を達成するために、羽根車102の通液路116の断面形状を正方形または略正方形に設計すると、次のような問題が生じる。すなわち、翼114の枚数(翼114の総数)を多くして通液路116の出口幅B2を狭くすると、ポンプの全揚程が部分吐出し量において最大値を示す、いわゆる「山なりカーブ」となる。一方、この「山なりカーブ」を避けるために、翼114の枚数を少なくして通液路116の出口幅B2を大きくすると、既存ポンプのケーシングに羽根車102を寸法的に格納できなくなるという問題が生じる。
特開2002−122095号公報 特開2003−201994号公報 特開2004−278311号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、羽根車の翼枚数の変化に応じて、羽根車の通液路の出口幅と出口高さを適切な寸法にし、高効率を達成することができる羽根車を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、高効率および低比速度を実現することができる遠心ポンプを提供することを第2の目的とする。
低比速度の遠心ポンプにおいて、従来の諸係数を利用した設計手法では、予測どおりの性能が確保できないという問題があった。特に、効率の低下が著しい「山なりカーブ」になるという問題があるため、従来の設計手法ではポンプの性能を正確に予測できなかった。そこで、本発明者は、翼の枚数、通液路の高さおよび幅などの諸元を種々変化させて羽根車を試作し、実験によって最適な設計手法を見つけ出した。
すなわち、本発明の第1の態様によれば、羽根車の翼枚数の変化に応じて、羽根車の通液路の出口幅と出口高さを適切な寸法にし、高効率を達成することができる羽根車が提供される。この羽根車は、複数の翼と、隣り合う上記翼の間に形成された通液路とを備えている。また、上記羽根車の翼の出口から入口に向かう所定の範囲において、上記通液路の高さHおよび幅Bをそれぞれ略同一にして該通液路の断面を略長方形とする。さらに、羽根車は、上記翼の枚数をZとして、H/B=34/Zκ(κは係数)の関係を有している。ここで、κの値は1.6≦κ≦2.2の範囲にあることが好ましい。
上記所定の範囲は、上記羽根車の翼の入口から出口までの間であってもよい。あるいは、上記所定の範囲は、上記羽根車の翼の入口から出口に向かって該翼の全長の10%〜40%の位置から上記翼の出口までの間であってもよい。この場合において、上記羽根車の翼の入口から出口に向かって該翼の全長の10%〜40%の位置までの間は、上記通液路の幅が次第に小さくなり、該通液路が円錐状になっていることが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、高効率および低比速度を実現することができる遠心ポンプが提供される。この遠心ポンプは、主軸と、ポンプケーシングとを備えている。上記羽根車は、上記ポンプケーシングの内部に配置され、上記主軸に固定される。この場合において、上記遠心ポンプの回転速度(min−1)をN、吐出し量(m/min)をQ、全揚程(m)をHとして、Ns=(NQ1/2)/H3/4で表される比速度Nsが50〜140であることが好ましい。
本発明に係る羽根車によれば、羽根車の翼枚数の変化に応じて、羽根車の通液路の出口幅と出口高さを適切な寸法にし、高効率を達成することができる。また、本発明に係る遠心ポンプによれば、高効率および低比速度を実現することができる。
以下、本発明に係る羽根車の実施形態について図4から図6を参照して詳細に説明する。なお、図4から図6において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図4は、本発明の第1の実施形態における羽根車2の子午断面図、図5は、図4に示す羽根車2の正断面図である。図4に示すように、羽根車2は、主板10と、側板12と、主板10と側板12との間に配置された複数の翼14とを有している。図5に示すように、翼14は、径方向外側に向かって末広がりの扇形の断面を有している。これにより、隣接する翼14の間に溝状の通液路16が形成されている。
ここで、羽根車2の翼入口から翼出口までの間の通液路16の高さおよび幅はそれぞれ同一寸法となるようにされている。すなわち、羽根車2の翼入口から翼出口までの間において、通液路16の幅は出口幅B、通液路16の高さは出口高さHでそれぞれ略一定となっており、通液路16の断面は略長方形となっている。なお、羽根車2の外周における通液路16の周方向長さはLとなっている。
翼14の圧力面14aとしては、既存の遠心ポンプにおける羽根車の圧力面の形状をそのまま採用すると都合がよいが、揚程曲線や最高効率点の吐出し量を調整するために、翼14の圧力面14aの出口角度βを変えてもよい。本実施形態における羽根車2の設計においては、既存の遠心ポンプの羽根車に基づき、羽根車の外径は既存ポンプのものと同一にしている。
まず、既存の遠心ポンプの羽根車の出口面積A(翼出口における周方向長さL1の総和と出口幅B2の積)を計算する。この出口面積Aを本発明に係る羽根車2の出口面積とする。次に、翼の枚数Zを決め(本実施形態においてはZ=4)、出口幅Bをある値に仮定して、翼出口における周方向長さLをL=A/(Z・B)として求める。そして、圧力面14aと羽根車2の外周との交点から、図5に示すように出口高さHをとり、H/B=34/Zκ(κは1.6〜2.2)という関係が満たされるか否かを判定する。この関係が満たされていなければ、出口幅Bの値を変えて再度計算し、上記関係が満たされるように調整する。なお、実験結果からκ=1.9が最良であることがわかったので、κを1.9に近づけるのが好ましい。
このように設計した羽根車をポンプケーシングの内部に配置し、主軸に固定して図1に示すような遠心ポンプを製作することができる。このような遠心ポンプにおいては、翼枚数Z=4のときに効率が最高となり、Z=3、Z=5の順に効率がよかった。一方、翼枚数Z=2のときと、翼枚数が6以上のときには効果が低いことがわかった。既存ポンプと比較して、最高効率点における性能はおおよそ次のとおりとなった。吐出し量については、Z=4で既存ポンプと同一になり、Z=3では5%小さくなり、Z=5では5%大きくなった。全揚程については、Z=3で5%高くなり、Z=4、Z=5では15%高くなった。締切全揚程については、翼枚数Zとは関係なく5%〜8%高くなった。なお、遠心ポンプの回転速度(min−1)をN、吐出し量(m/min)をQ、全揚程(m)をHとして、Ns=(NQ1/2)/H3/4で表される比速度Nsを50〜140にすることが好ましい。
図6は、本発明の第2の実施形態における羽根車22の子午断面図である。上述した第1の実施形態で述べた羽根車2を有する遠心ポンプにおいては、既存ポンプと比較して、吐出し量が多くなると吸込性能が悪化することが考えられる。これは、既存ポンプの羽根車と比較して、翼入口の通液路16の面積が小さくなることが原因である。第2の実施形態においては、これを防止するために、翼入口の通液路36の面積を既存ポンプと同一にしている。
すなわち、図6に示すように、翼入口における通液路36の幅を既存ポンプの通液路36の幅B1(図2参照)と同一にするとともに、翼入口から翼出口に向かって翼14の全長の10%〜40%の位置までの間で、通液路36の幅を次第に小さくして、通液路36を円錐状に形成している。翼14の全長の10%〜40%の位置から翼出口までの間の通液路36は、上述した第1の実施形態と同様に、高さH、幅Bで略一定とする。このように構成することによって、吸込性能を既存ポンプとほぼ同一にしつつ、第1の実施形態で述べたのと同様の効果を奏することができる。
ここで、吸込口径80mm以上の遠心ポンプの羽根車においては、一般に、主に吸込性能を高めるために、羽根車の翼入口から羽根車外周に向かって翼全長の10%ないし50%の翼中途点までの間において、主板側と側板側とで翼の入口角度を変えた3次元羽根が用いられている。上述した実施形態では、翼の入口角度が主板側と側板側とで同一であるものとして説明したが、本発明を3次元羽根に適用し、上述した実施形態と同様の効果を得ることもできる。
また、上述した実施形態では、片吸込型の単段の羽根車を備えた遠心ポンプについて述べたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、両吸込型の羽根車やセミオープン型の羽根車、フルオープン型の羽根車にも本発明を適用することができる。また、複数の羽根車を備えた多段ポンプにも本発明を適用できることは言うまでもない。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
従来の遠心ポンプの主要部を示す断面図である。 図1に示す従来の羽根車の子午断面図である。 図2に示す羽根車の正断面図である。 本発明の第1の実施形態における羽根車の子午断面図である。 図4に示す羽根車の正断面図である。 本発明の第2の実施形態における羽根車の子午断面図である。
符号の説明
2,22 羽根車
10 主板
12 側板
14 翼
16,36 通液路

Claims (7)

  1. 複数の翼と、隣り合う前記翼の間に形成された通液路とを備えた羽根車であって、
    前記羽根車の翼の出口から入口に向かう所定の範囲において、前記通液路の高さHおよび幅Bをそれぞれ略同一にして該通液路の断面を略長方形とし、
    前記羽根車は、前記翼の枚数をZとして、H/B=34/Zκ(κは係数)の関係を有する形状を備えたことを特徴とする羽根車。
  2. 前記所定の範囲は、前記羽根車の翼の入口から出口までの間であることを特徴とする請求項1に記載の羽根車。
  3. 前記所定の範囲は、前記羽根車の翼の入口から出口に向かって該翼の全長の10%〜40%の位置から前記翼の出口までの間であることを特徴とする請求項1に記載の羽根車。
  4. 前記羽根車の翼の入口から出口に向かって該翼の全長の10%〜40%の位置までの間は、前記通液路の幅が次第に小さくなり、該通液路が円錐状になっていることを特徴とする請求項3に記載の羽根車。
  5. 前記κの値は、1.6≦κ≦2.2の範囲にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の羽根車。
  6. 主軸と、
    ポンプケーシングと、
    前記ポンプケーシングの内部に配置され、前記主軸に固定された、請求項1から5のいずれか一項に記載の羽根車と、
    を備えたことを特徴とする遠心ポンプ。
  7. 前記遠心ポンプの回転速度(min−1)をN、吐出し量(m/min)をQ、全揚程(m)をHとして、Ns=(NQ1/2)/H3/4で表される比速度Nsが50〜140であることを特徴とする請求項6に記載の遠心ポンプ。
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