JP6711850B2 - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP6711850B2
JP6711850B2 JP2017566059A JP2017566059A JP6711850B2 JP 6711850 B2 JP6711850 B2 JP 6711850B2 JP 2017566059 A JP2017566059 A JP 2017566059A JP 2017566059 A JP2017566059 A JP 2017566059A JP 6711850 B2 JP6711850 B2 JP 6711850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
skin
facing surface
absorber
central
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017566059A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018100650A1 (ja
Inventor
麗子 ▲高▼島
麗子 ▲高▼島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Publication of JPWO2018100650A1 publication Critical patent/JPWO2018100650A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6711850B2 publication Critical patent/JP6711850B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/51Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the outer layers
    • A61F13/511Topsheet, i.e. the permeable cover or layer facing the skin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、トップシートにローションを付した吸収性物品に関する。
特許文献1は、トップシートにローションを付した吸収性物品を開示している。特許文献1のローションは、吸収性物品の幅方向の中央の領域に、間隔を空けて非連続的に配置されている。特許文献1のローションは、使用時に着用者の肌に触れることによって効果を発揮するものであり、物品内部に流れ込まないように高い粘度のものが選択される(特許文献1の段落0059)。
特表2008−522772号公報
一般的に、吸収性物品は、流通時に厚み方向に積層されており、厚み方向に押圧される。また、吸収性物品は、着用された状態で体圧を受け、厚み方向に押圧される。吸収性物品が厚み方向に押圧されると、トップシート内のローションが吸収体側に移動することがある。トップシートに付されたローションが移動することによって、ローションが肌に触れ難くなり、ローションの効果を継続できないことがあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、トップシート上に付したローションの効果を継続し易い吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示に係る吸収性物品(使い捨ておむつ10)は、前後方向(前後方向L)と、前記前後方向と直交する幅方向(幅方向W)と、吸収体(吸収体40)と、前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシート(トップシート50)と、を備え、前記吸収体は、前記吸収体の幅方向の中央に配置された中央領域(中央領域44)と、前記中央領域の前記幅方向の両側に配置された側部領域(側部領域45)と、を有し、前記側部領域の坪量は、前記中央領域の坪量よりも高く、前記トップシートの前記中央領域と重なる領域には、ローションが塗布された塗布領域(塗布領域53)が設けられていることを要旨とする。
一実施形態における使い捨ておむつの平面図である。 図1に示したA−A線に沿った使い捨ておむつの断面図である。 展開状態の吸収体の平面図である。 図3のB−B線に沿った吸収体の断面図である。 トップシートと吸収体の幅方向に沿った断面を模式的に示した断面図である。 使い捨ておむつの着用状態を模式的に示した断面図である。 実施例1及び2に係る吸収性物品の刷け速度と、比較例1から3に係る吸収性物品の刷け速度と、の結果を示した図である。 3回模擬尿を滴下した際の滴下スタートから30秒経過、1分経過、2分経過、3分経過、及び5分経過のトップシートの写真を示した図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
前後方向と、
前記前後方向と直交する幅方向と、
吸収体と、
前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシートと、を備え、
前記吸収体は、前記吸収体の幅方向の中央に配置された中央領域と、前記中央領域の前記幅方向の両側に配置された側部領域と、を有し、
前記側部領域の坪量は、前記中央領域の坪量よりも高く、
前記トップシートの前記中央領域と重なる領域には、ローションが塗布された塗布領域が設けられている、吸収性物品。
中央領域は、側部領域よりも坪量が低く、吸収性物品が厚み方向に押圧された際に側部領域よりも圧力を受け難い。当該中央領域と重なる領域にローションが付されているため、トップシートのローションが吸収体側に移行し難く、トップシート上にローションが残り続けることにより、ローションの効果を継続し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記塗布領域は、前記トップシートの前記側部領域と重なる領域にも配置されており、
前記吸収性物品を包装する包装体から開封した状態で、前記中央領域と重なる前記塗布領域のローションの坪量は、前記側部領域と重なる前記塗布領域のローションの坪量よりも高いことが望ましい。
中央領域と重なる領域は、吸収体の幅方向の中央に配置されており、排泄口からの体液が多く排出される。中央領域と重なる領域におけるローションの坪量が多いため、体液が多く排出される領域においてローションの効果を継続し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記塗布領域と前記ローションが塗布されていな非塗布領域とは、前記前後方向に延び、前記幅方向に交互に配置されており、
前記塗布領域の親水度は、前記非塗布領域の親水度よりも低く、
前記塗布領域は、前記トップシートの肌対向面側に設けられており、
前記トップシートにおいて前記中央領域と重なる領域には、前記塗布領域及び前記非塗布領域が配置されていることが望ましい。
塗布領域と非塗布領域は、交互に配置されており、非塗布領域には、塗布領域に付されたローションが浸透する。塗布領域は、トップシートの肌対向面側に設けられているため、非塗布領域に浸透したローションも、トップシートの肌対向面側に多く浸透している。非塗布領域の肌対向面側は、ローションの一部が浸透し、その親水度が低下する。そのため、非塗布領域において、トップシートは、厚み方向に親水度が変化し、肌対向面側から非肌対向面側に向かって親水度が高くなる。
トップシート上に排出された体液は、親水度が低い側から高い側に導かれるため、塗布領域から非塗布領域に導かれる。非塗布領域に導かれた体液は、より親水度の高い非肌対向面側に移行し易く、吸収体側に引き込まれる。よって、体液を迅速に引き込むことができる。中央領域と重なる領域に塗布領域及び非塗布領域が配置されており、トップシート上にローションが残り続け易いため、体液を引き込む機能を継続し易くなる。また、前後方向に沿って塗布領域及び非塗布領域が設けられているため、体液を前後方向に沿って拡散し、広い面積で体液を引き込むことができ、引き込み性を高めることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記側部領域の密度は、前記中央領域の密度よりも高いことが望ましい。
側部領域の密度が中央領域の密度よりも高いため、中央領域に引き込まれた体液は、側部領域に導かれる。体液を幅方向に拡散することができ、体液の引き込み性を高めることができる。また、吸収体の幅方向の全域にわたって吸収性能を有効活用することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記中央領域の厚みは、前記側部領域の厚みよりも薄いことが望ましい。
中央領域は、吸収体の厚みが比較的薄く、側部領域と比較して非肌対向面側に凹んでいる。よって、中央領域と重なる領域は、厚み方向に押圧され難く、ローションを保持し続け、ローションの効果を継続し易い。また、中央領域が非肌対向面側に凹んでいるため、着用者と吸収体の間に前後方向に延びる空間を形成できる。当該空間によって体液を前後方向に拡散することができ、吸収体の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記側部領域から前記中央領域に向かって非肌対向面側に延びる壁部を有し、
前記トップシートにおいて前記壁部と重なる領域には、少なくとも前記非塗布領域が配置されていることが望ましい。
壁部の非塗布領域によって、中央領域に引き込まれた体液を側部領域に引き込むことができる。体液を幅方向に拡散することができ、体液の引き込み性を高めることができる。中央領域に引き込まれた体液を側部領域に引き込むことにより、吸収体の幅方向の全域にわたって吸収性能を有効活用することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記非塗布領域の前記幅方向の長さは、1mm以上、10mm以下であることが望ましい。
非塗布領域の幅方向の長さが短くなると、液捌け性が高くなり、液浸透性が低くなる。一方、非塗布領域の幅方向の長さが長くなると、液捌け性が低下し、液浸透性が高くなる。非塗布領域の前記幅方向の長さは、1mm以上、10mm以下であることにより、トップシートの液捌け性と液浸透性を両立することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記トップシートは、凸部及び前記凸部よりも非肌対向面側に凹む凹部を有し、
前記凸部及び前記凹部は、前記前後方向に延び、前記幅方向に交互に配置されており、
前記塗布領域は、少なくとも前記凸部に設けられており、
前記非塗布領域は、少なくとも前記凹部に設けられていることが望ましい。
凸部にローションが付されていると、トップシートの肌対向面側の親水度が低くなり、凹部にローションが付されていないと、トップシートの肌対向面側の親水度が高い状態で維持される。そのため、凸部から凹部に向かって親水度が高くなる。体液は、より親水度の高い非肌対向面側に移行し易く、吸収体側に引き込まれ、迅速に吸収体側に引き込まれる。また、トップシートの凸部及び凹部によって、体液を前後方向に拡散することができ、吸収体の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体は、パルプと高吸収性ポリマーを有し、
前記側部領域の前記高吸収性ポリマーの坪量は、前記中央領域の前記高吸収性ポリマーの坪量よりも高いことが望ましい。
側部領域は、高吸収性ポリマーの坪量が比較的高いため、体液の吸収時に膨潤し易い。側部領域が膨潤することにより、中央領域は、着用時に体圧を更に受け難く、ローションが吸収体側に移行することを抑制できる。また、側部領域が膨潤することにより、着用者と吸収体の間の空間の容積がより大きくなり、体液を前後方向に拡散し続け、吸収体の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記前後方向に延びる一対の第1折り目及び一対の第2折り目を有しており、
前記吸収体は、
前記一対の第1折り目の間に位置し、前記吸収体の幅方向の中央を含む中央吸収層と、
前記第1折り目より幅方向内側に位置する前記第2折り目と前記第1折り目との間に位置し、前記中央吸収層の肌対向面側にそれぞれ配置される一対の第1側部吸収層と、
前記第2折り目よりも幅方向の外側に位置し、前記第1側部吸収層の肌対向面側にそれぞれ配置される一対の第2側部吸収層と、を有し、
前記中央領域は、前記中央吸収層のみが配置され、
前記側部領域は、前記中央吸収層、前記第1側部吸収層及び前記第2側部吸収層が積層されており、
前記第1側部吸収層の肌対向面と前記第2側部吸収層の非肌対向面とは、接合されていないことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1側部吸収層と第2側部吸収層が接合されている構成と比較して、側部領域の厚みが厚くなり易い。そのため、中央領域による凹みを深く形成できる。中央領域と重なる領域がより押圧され難く、ローションを保持し続け、ローションの効果を継続し易い。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収体の非肌対向面側に配置された非肌面シートを有し、
前記第2側部吸収層は、前記第1折り目よりも幅方向外側に延びており、
前記第2側部吸収層の非肌対向面と前記非肌面シートとが接合された接合領域と、前記接合領域よりも前記幅方向の内側において、前記第2側部吸収層の非肌対向面と前記非肌面シートとが接合されていない非接合領域と、が設けられていることが望ましい。
第2側部吸収層と非肌面シートは、接合領域によって接合され、非接合領域によって接合されていない。そのため、幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力がかかった際に、接合領域を基点にして、非接合領域に接する吸収体が着用者側に盛り上がるように変形し、第2側部吸収層、非肌面シート、及び中央吸収層によって囲まれた空間を設けることができる。当該空間によって尿を収容できる。また、当該空間によって前後方向に尿を拡散でき、吸収体の前後方向の全域で体液を保持できる。
===本実施の形態に係る吸収性物品について===
次に、本発明に係る吸収性物品としての使い捨ておむつの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)使い捨ておむつの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る吸収性物品としての使い捨ておむつ10の展開状態の平面図である。図2は、図1に示したA−A線に沿った使い捨ておむつ10の断面図である。図3は、展開状態の吸収体の平面図である。図4は、図3に示すB−B線に沿った吸収体の断面図である。図1に示す平面図は、使い捨ておむつを構成するトップシート50及びサイドシート70等の皺が形成されない状態まで、レッグ伸縮部75及び立体ギャザーの弾性部材77を伸長させた状態の図である。なお、本実施の形態の吸収性物品は、使い捨ておむつに限られず、吸収パッドであってもよい。
使い捨ておむつ10は、前胴回り域20と、股下域25と、後胴回り域30と、を有する。前胴回り域20は、着用者の前胴回り部(腹部分)と接する部分である。また、後胴回り域30は、着用者の後胴回り部(背部分)と接する部分である。股下域25は、前胴回り域20と後胴回り域30との間に位置し、脚回り開口部35が設けられる領域である。脚回り開口部35は、使い捨ておむつの外側縁に設けられており、使い捨ておむつが着用者に着用された状態で着用者の脚回りに沿って配置される部分である。なお、外側縁は、幅方向の外側端であり、内側縁は、幅方向の内側端である。
なお、本実施形態では、前胴回り域20から後胴回り域30に向かう方向を前後方向Lと呼び、前後方向Lと直交する方向を幅方向Wと呼び、着用者の肌対向面側T1と、肌対向面側T1と反対側であり、着用者の非肌対向面側T2と、を含む方向を厚み方向Tと呼ぶ。
使い捨ておむつ10は、吸収体40と、吸収体40の肌対向面側T1に配置されるトップシート50と、吸収体40の非肌対向面側T2に位置する非肌面シートと、を少なくとも有する。吸収体40は、少なくとも股下域25に配置される。吸収体40は、吸収コア40aと、コアラップ40bと、を有する。吸収コア40aは、従来の使い捨ておむつと同様の材料によって構成でき、粉砕パルプや高吸収ポリマー(SAP)などの吸収材料を含んでおり、公知の部材や材料を用いて適宜構成することができる。コアラップ40bは、吸収材料である吸収コア40aを覆うシートである。コアラップ40bは、透液性を有する各種の繊維不織布もしくはティッシュによって構成される。吸収体40については、後述にて詳細に説明する。トップシート50は、不織布や織物などの液透過性のシートによって形成される。トップシート50は、着用者の肌に当接するシートである。なお、トップシート50と吸収体40との間に、体液の引き込み性を高める補助シートを設けてもよい。
バックシート60aは、液不透過性を有し、吸収コア40a及びコアラップ40bの非肌対向面側T2に配置される。バックシート60aの非肌対向面側T2には、不織布からなる外装シート60が配置される。
サイドシート70は、トップシート50の外側縁を覆い、トップシート50よりも幅方向Wの外側に延出する。サイドシート70の内側縁は、幅方向Wの外側に折り返されており、2層のサイドシート70間に前後方向に伸縮する弾性部材77が配置される。サイドシート70と弾性部材77とは、立体ギャザーを構成する。立体ギャザーは、前後方向に伸縮する弾性部材77を有し、かつ使い捨ておむつの幅方向の中心よりも幅方向の両外側に一対で配置される。
サイドシート70には、ファスニングテープ90が備えられる。ファスニングテープ90は、後胴回り域30において、幅方向Wに沿って延び、前胴回り域20のターゲット部95に止着されることにより、使い捨ておむつ10を着用者の身体に保持する。ターゲット部95は、一対のファスニングテープ90がそれぞれ止着するように構成されている。吸収体40の幅方向の外側には、脚回り開口部35の周囲に形成され、前後方向Lに伸縮可能なレッグ伸縮部75が備えられる。
(2)吸収体の構成
次いで、吸収体40の構成について詳細に説明する。吸収体40は、図3及び図4に示すように、展開状態において1枚のシート状である。吸収体40は、前後方向Lに延びる一対の第1折り線FL1と、前後方向Lに延びる一対の第2折り線FL2と、を有する。一対の第1折り線FL1及び一対の第2折り線FL2は、吸収体40を折り畳むための折り線であり、吸収体40を折り畳んだ状態で形成される。吸収体40は、一対の第1折り線FL1と一対の第2折り線FL2とによって4か所で折られており、複数層に積層されている。一対の第1折り線FL1同士、一対の第2折り線FL2同士、及び第1折り線FL1と第2折り線FL2は、それぞれ幅方向Wにおいて離間している。図3に示すように、吸収体40の展開状態(第1折り線FL1及び第2折り線FL2によって折り畳まれていない状態)において、第2折り線FL2は、第1折り線FL1よりも幅方向Wの外側に位置する。図2に示すように、吸収体40の折り畳み状態(第1折り線FL1及び第2折り線FL2によって折り畳まれた状態)において、第2折り線FL2は、第1折り線FL1よりも幅方向Wの内側に位置する。
吸収体40は、折り畳み状態において、一対の第1折り線FL1の間に位置する中央吸収層401と、第1折り線FL1と第2折り線FL2との間に位置する一対の第1側部吸収層402と、第2折り線FL2よりも幅方向Wの外側に位置する一対の第2側部吸収層403と、を有する。第1側部吸収層402及び第2側部吸収層403は、中央吸収層401の肌対向面側T1に配置されており、本願の側部吸収層を構成する。図3及び図4に示す展開状態において、中央吸収層401は、吸収体40の幅方向Wの中央を含み、一対の第1折り線FL1の間の領域である。第1側部吸収層402は、展開状態において中央吸収層401を挟んで両側に位置し、第1折り線FL1と第2折り線FL2の間の領域である。第2側部吸収層403は、展開状態において中央吸収層401及び一対の第1側部吸収層402を挟んで両側に位置し、第2折り線FL2よりも幅方向の外側の間の領域である。中央吸収層401、第1側部吸収層402、及び第2側部吸収層403は、幅方向Wにおいて連続している。中央吸収層401、第1側部吸収層402及び第2側部吸収層403は、連続する1枚のコアラップ40bによって覆われている。コアラップ40bは、中央吸収層401、第1側部吸収層402及び第2側部吸収層403を跨っている。
吸収体40は、第1折り線FL1によって着用者に対して谷折りされ、かつ第2折り線FL2によって着用者に対して山折りされる。吸収体40が折り畳まれた折り畳み状態で、中央吸収層401の肌対向面側T1に第1側部吸収層402が配置され、第1側部吸収層402の肌対向面側T1に第2側部吸収層403が配置されている。第2側部吸収層403は、少なくとも一部が第1側部吸収層402の肌対向面側T1に配置されていればよい。吸収体40は、第1折り線FL1及び第2折り線FL2によって折り畳まれるため、幅方向Wの寸法がコンパクトになる。
折り畳み状態で一対の第2折り線FL2は、幅方向Wにおいて離間している。一対の第2折り線FL2の間には、中央吸収層401のみが配置される。一対の第2折り線FL2の間の領域は、吸収体40の幅方向Wの中央に配置され、かつ中央吸収層401を有する中央領域44を構成する。第1折り線FL1と第2折り線FL2の間の領域は、中央領域44の幅方向Wの両外側に配置され、かつ中央吸収層401、第1側部吸収層402、及び第2側部吸収層403を有する側部領域45を構成する。吸収体40は、少なくとも中央領域44及び側部領域45を有する。
中央領域44の厚みは、側部領域45の厚みよりも薄い。本実施の形態の中央領域44の厚みは、3.8〜4.4mmであり、側部領域45の厚みは、5.0mm〜5.4mmである。中央領域44は、側部領域45よりも非肌対向面側T2に凹んでいる。中央領域44が非肌対向面側T2に凹んでおり、着用者と吸収体40の間に前後方向Lに延びる空間S1が形成される。当該空間S1によって股下域に排出された体液を前後方向Lに拡散することができ、吸収体40の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。また、中央領域44側から側部領域45側に体液が導かれると、側部領域45の内側縁(中央領域44側の側部)は、体液の吸収に伴って膨潤する。側部領域45と中央領域44との厚み差が大きくなり、空間S1の容積を確保でき、吸収体40の前後方向の全域にわたって吸収性能をより有効活用し易くなる。
第2側部吸収層403の外側縁は、第1折り線FL1よりも幅方向Wの外側に位置する。第1折り線FL1よりも幅方向Wの外側には、第2側部吸収層403のみが配置される。幅方向Wの外側から幅方向Wの内側に向かう力がかかると、最も幅方向の外側に位置する第2側部吸収層403が幅方向Wの内側に押圧される。第2側部吸収層403が着用者側に盛り上がるように変形すると、中央領域44を挟んだ両側において第2側部吸収層403による壁を比較的高く設けることができる。よって、体液の横漏れを抑制し、排泄物の漏れをより抑制できる。
また、折り畳み状態の吸収体40の外側縁40Eは、着用者の脚回りに配置される。吸収体40の外側縁40Eは、第2側部吸収層403の外側縁である。折り畳み状態の吸収体40の外側縁40Eには、第2側部吸収層403のみが配置され、比較的厚みが薄い。よって、着用者の脚回りにおける違和感を低減できる。
第1側部吸収層402の吸収材料の坪量は、中央吸収層401の吸収材料の坪量よりも低く、第2側部吸収層403の吸収材料の坪量よりも低い。具体的には、中央吸収層401は、パルプとSAPを有し、第1側部吸収層402は、実質的に吸収材料を有しない。第1側部吸収層402は、設計上のSAP等の吸収材料の坪量が零であるが、製造工程において中央吸収層等から混入したSAPやパルプを有していてもよい。中央吸収層401のパルプの坪量及び第2側部吸収層403のパルプの坪量は、第1側部吸収層402のパルプの坪量よりも高い。第1側部吸収層402は、中央吸収層401等よりも低い坪量のパルプを含んでいてもよいし、パルプ及びSAPの両方を含まずにコアラップ40bのみで構成されていてもよく、比較的坪量が低く構成されていることにより、第1側部吸収層402を介して中央吸収層401に体液を円滑に導くことができる。なお、変形例において、第1側部吸収層402の吸収材料の坪量は、中央吸収層401の吸収材料の坪量と同じであってもよいし、第2側部吸収層403の吸収材料の坪量と同じであってもよい。
第1側部吸収層402のパルプの坪量が中央吸収層401及び第2側部吸収層403と比較して低いため、側部領域45の厚みが厚くなり過ぎることを抑制でき、非肌対向面側T2に位置する中央吸収層401に体液を導き易くなる。また、第1側部吸収層402のパルプの坪量よりも中央吸収層401のパルプの坪量が高いため、第1側部吸収層402から中央吸収層401に体液が移行し易くなり、非肌対向面側T2に位置する中央吸収層401に体液を導き易くなる。第1折り線FL1及び第2折り線FL2には、パルプの坪量の違いによる剛性差が形成される。よって、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点に吸収体40をより折り畳み易くなる。
第1側部吸収層402の厚みは、中央吸収層401の厚みよりも薄く、第2側部吸収層403の厚みよりも薄い。第1折り線FL1及び第2折り線FL2は、吸収体40の厚み及び坪量が変化する境界であり、剛性が変化する境界となる。よって、第1折り線FL1及び第2折り線FL2を基点に吸収体40を折り畳み易い。吸収体は、側部領域45から中央領域44に向かって非肌対向面側に延びる壁部46を有する。壁部46は、側部領域45において最も厚みが厚い部分から中央領域44側に延びる部分である。
側部領域45の坪量は、中央領域44の坪量よりも高い。中央領域44は、側部領域45よりも坪量が低いため、吸収性物品が厚み方向に押圧された際に側部領域よりも圧力を受け難い。当該坪量は、パルプ及び高吸収性ポリマーを有する吸収コア40aと、コアラップ40bと、を合わせた坪量である。また、側部領域45の高吸収性ポリマーの坪量は、中央領域44の高吸収性ポリマーの坪量よりも高い。側部領域45の坪量は、側部領域45において積層された中央吸収層401、第1側部吸収層402及び第2側部吸収層403を合わせた坪量である。側部領域45は、高吸収性ポリマーの坪量が比較的高いため、体液の吸収時に膨潤し易い。側部領域45が膨潤することにより、着用者と吸収体の間の空間の容積がより大きくなり、体液を前後方向に拡散し続け、吸収体40の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。
側部領域45のパルプの坪量は、中央領域44のパルプの坪量よりも高い。側部領域45は、パルプの坪量も比較的高いため、体液の吸収前の状態において厚くなり易い。また、側部領域45は、SAPの坪量も高いため、体液の吸収後の状態においても厚くなり易い。よって、着用者と吸収体の間に前後方向に延びる空間S1の容積を確保し続けることができ、体液を前後方向Lに拡散し、吸収体40の前後方向Lの全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。
側部領域45の密度は、中央領域44の密度よりも高い。本実施の形態の側部領域45の密度は、0.172〜0.186g/mであり、中央領域44の密度は、0.106〜0.122g/mである。側部領域45の密度が中央領域44の密度よりも高いため、中央領域44に引き込まれた体液は、側部領域45に導かれ易い。体液を幅方向Wに拡散することができ、吸収体の幅方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。なお、本実施の形態の吸収体40は、中央吸収層401上に、第1側部吸収層402及び第2側部吸収層403を配置した状態で、厚み方向Tに圧縮することによって得られる。また、密度の測定は、中央領域44及び側部領域45のそれぞれからサンプルを切り出し、上述した測定方法によって算出できる。
側部領域45の幅方向Wの長さは、側部領域45の体液を吸収した後の厚み以上である。側部領域45の幅方向Wの長さが側部領域45の体液を吸収した後の厚み以上であることにより、着用時に吸収体40が変形した場合であっても側部吸収層と中央吸収層が重なった状態を維持し易く、繰り返し排出される体液を吸収し続け易い。なお、側部領域45の体液を吸収した後の厚みは、吸収体40が最大量の体液を吸収した状態の厚みである。なお、本実施の形態の側部領域45の幅方向Wの長さ及び側部領域45の体液を吸収した後の厚みは、8mmである。
側部領域45において、コアラップ40bは、中央吸収層401の肌対向面側T1及び第1側部吸収層402の非肌対向面側T2に配置されている。側部領域45において、コアラップ40bは、少なくとも2層重なっている。側部領域45においてコアラップ40bが複数重なって配置されていることにより、中央吸収層401側から側部吸収層側に体液を導きやすくなる。吸収体40の厚み方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。なお、本実施の形態のコアラップ40bは、側部領域45の中央吸収層401と第2側部吸収層403の間において4層積層されている。比較的密度が高いコアラップ40bが複数積層されていることより、トップシート50側から吸収体40側への体液の引き込み性を更に向上できる。
(3)トップシートの構成
次いで、トップシート50の構成について詳細に説明する。トップシート50は、ローションが塗布された塗布領域53と、ローションが塗布されていない非塗布領域54と、を有する。塗布領域53及び非塗布領域54は、それぞれ前後方向Lに延びている。塗布領域53は、幅方向Wに間隔を空けて配置され、非塗布領域54は、幅方向Wに間隔を空けて配置されている。塗布領域53と非塗布領域54は、幅方向Wにおいて交互に配置される。なお、本実施の形態において「前後方向に沿って延びる」とは、少なくとも前後方向に一定の範囲を有する構成であればよく、前後方向に対して傾斜しつつ前後方向に延びる構成も含むものである。塗布領域53は、少なくともトップシート50の肌対向面側に設けられている。ローションは、トップシート50の肌対向面側T1から塗布されている。そのため、ローションの量は、トップシートの非肌対向面側よりも肌対向面側T1の方が多い。
ローションの種類は、限定されないが、例えば、疎水性のローションを用いることができる。本実施の形態のローションは、38℃でゲル状状態を維持することができ、且つポリスチレン系ハードセグメントとソフトセグメントとを含むトリブロック以上のブロック共重合体であるスチレン系エラストマー及び炭化水素油を含む疎水性のローションである。ローションが疎水性を有するため、塗布領域53の親水度は、非塗布領域54の親水度よりも低い。このようなローションによれば、ローションが、38℃でもゲル状状態を維持することができるので、使い捨ておむつの着用時において、着用者の体温等によって溶融しない。トップシートの非肌対向面にローションが浸透し難いため、トップシートとコアラップシートとの間の接着剤による接合に影響を与えず、接合状態を長時間に亘って安定して維持することができる。
また、疎水性のローションが、親水性繊維などから構成されるトップシートの肌対向面に、間欠的に塗工されていることで、トップシートの肌対向面に、疎水性を有するローションの塗布領域53が形成される一方、トップシート50の内部は親水性を有しているため、塗布領域53における疎水性の撥水作用とトップシート50内部における親水性の吸水作用との相乗作用によって、トップシート50の肌対向面上に供給された尿などの排泄物が、ローションの塗工されていない非塗布領域54を介して、トップシート50の内部に引き込まれ易い状態を形成することができる。厚み方向の液浸透性を保持しつつトップシートの液捌け性を向上させることができる。さらに、トップシートに着用者の体圧などが掛かり、トップシートの内部に浸透した液状排泄物がトップシートの肌対向面側に向かって移行するような場合でも、疎水性のローションがトップシートの肌対向面に存在することによって、排泄物がトップシートの肌対向面へ浸出することが阻害されるため、一度内部に浸透した液状排泄物の液戻りを効果的に防ぐことができる。その結果、使い捨ておむつを厚み方向の液浸透性を保持しつつ表面のドライ性に優れた使い捨ておむつとすることができる。良好なドライ性を実現することにより、蒸れを抑制し、臀部のかぶれを抑制できる。
また、塗布領域53と非塗布領域54が、交互に配置されており、非塗布領域54には、塗布領域53に付されたローションが浸透する。塗布領域53は、トップシート50の肌対向面側T1に設けられているため、非塗布領域54に浸透したローションも、トップシート50の肌対向面側T1に多く浸透している。非塗布領域54の肌対向面側T1は、ローションの一部が浸透し、その親水度が低下する。そのため、非塗布領域54において、トップシート50は、厚み方向Tに親水度が変化し、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって親水度が高くなる。トップシート50上に排出された体液は、塗布領域53から非塗布領域54に導かれる。非塗布領域54に導かれた体液は、より親水度の高い非肌対向面側T2に移行し易く、吸収体側に引き込まれる。よって、体液を迅速に引き込むことができる。
塗布領域53は、トップシート50の中央領域44と重なる領域に少なくとも設けられている。中央領域44は、側部領域45よりも坪量が低く、使い捨ておむつ10が厚み方向Tに押圧された際に側部領域45よりも圧力を受け難い。加えて、中央領域44は、側部領域45よりも薄い厚みを有し、側部領域45よりも非肌対向面側T2に凹んでいる。よって、中央領域44と重なる領域は、厚み方向Tに押圧され難い。中央領域44と重なる領域に塗布領域53及び非塗布領域54が配置されている。当該中央領域44と重なる領域にローションが付されているため、トップシート50のローションが吸収体側に移行し難い。トップシート50上にローションが残り続けることにより、ローションの効果を継続し易くなる。また、前後方向Lに沿って塗布領域53及び非塗布領域54が設けられているため、体液を前後方向Lに沿って拡散し、広い面積で体液を引き込むことができ、引き込み性を高めることができる。
塗布領域53は、トップシート50の側部領域45と重なる領域にも設けられている。一般的に吸収性物品は、厚み方向に積層された状態で流通される。側部領域45の坪量が中央領域44の坪量よりも高いため、使用前の状態(吸収性物品を包装する包装体から開封した状態)において、側部領域45と重なるトップシート50は、中央領域44と重なるトップシート50よりも押圧される。そのため、中央領域44と重なる領域の塗布領域53の坪量と、側部領域45と重なる領域の塗布領域53の坪量と、が同じ坪量であっても、側部領域45と重なる領域のローションが非肌対向面側(吸収体側)T2により移行し易い。よって、使い捨ておむつを包装する包装体から開封した状態で、中央領域44と重なる塗布領域53のローションの坪量は、側部領域45と重なる塗布領域53のローションの坪量よりも高い。中央領域44と重なる領域は、吸収体40の幅方向Wの中央に配置されており、排泄口からの体液が多く排出される。中央領域44と重なる領域におけるローションの坪量が高いため、体液が多く排出される領域において引き込み性を効果的に発揮できる。
塗布領域53及び非塗布領域54は、トップシート50において壁部46と重なる領域に設けられている。壁部46は、側部領域45から中央領域44に向かって非肌対向面側T2に延びており、平面方向に延びる領域と比較して、体圧を受け難い。よって、トップシート50内にローションが残り易く、体液を引き込む機能を継続し易くなる。加えて、壁部46と重なる領域に設けられた非塗布領域54によって、中央領域44に引き込まれた排泄物を側部領域45に引き込むことができる。排泄物を幅方向Wに拡散することができ、体液の引き込み性を高めることができる。中央領域44に引き込まれた排泄物を側部領域45に引き込むことにより、吸収体40の幅方向の全域にわたって吸収性能を有効活用することができる。
トップシート50上のローションが塗工される範囲(すなわち、トップシート50の肌対向面の面積に対する塗工領域の面積の割合)については、トップシート50の肌対向面の面積(以下、単に「トップシート50の面積」という。)に対して、約1%〜約50%の面積率が好ましく、更に好ましくは約5%〜約30%の面積率であり、特に好ましくは約10%〜約15%の面積率である。ローションが、トップシート50の面積に対して1%未満の面積率で塗工されていると、ローションの塗工領域が少なく、トップシート50の肌対向面における疎水性が不十分であるため、上述の液捌け性及び厚み方向の液浸透性の効果が得られ難くなり、また、トップシート50上のローションの量が少ないため、ローションが有する効果も十分に発揮することができない。一方、ローションが、トップシート50の面積に対して50%を超える面積率で塗工されていると、ローションが塗工されていないトップシート50上の領域(すなわち、非塗工領域)が少ないため、トップシート50の肌対向面上に供給された液状排泄物が、トップシート50内に浸透し難くなる。
また、トップシート50の肌対向面に塗工されるローションの塗工量は、通常1〜30g/m2の範囲内であるが、好ましくは6〜15g/m2の範囲内であり、更に好ましくは6〜10g/m2の範囲内である。ローションの塗工量が6g/m未満であると、ローションの塗工量が少なく、トップシート50の肌対向面における疎水性が不十分であるため、上述の液捌け性の効果が得られ難くなり、また、ローションの塗工量が15g/mを超えると、ローションの疎水性によって弾かれる度合いが増大するため、厚み方向の液浸透性が得られ難くなる。
非塗布領域54の幅方向の長さは、1mm以上、10mm以下である。非塗布領域54の幅方向Wの長さが短くなると、液捌け性が高くなり、液浸透性が低くなる。一方、非塗布領域54の幅方向の長さが長くなると、液捌け性が低下し、液浸透性が高くなる。非塗布領域54の幅方向Wの長さが1mm以上、10mm以下であることにより、トップシート50の液捌け性と液浸透性を両立することができる。
より詳細には、非塗布領域54の幅方向の長さが短くなると、非塗布領域54において塗布領域53から移行したローションの面積率が高くなる。厚み方向Tの親水勾配が設けられた領域が多くなり、親水勾配によって吸収体側に液が移動し易く、液捌け性が良好になる。また、非塗布領域54の幅方向Wの長さが短くなると、ローションの面積率が高くなり、トップシート全体の親水度が低くなる。トップシートにて体液を保持し難くなり、液浸透性が低下する。
非塗布領域54の幅方向Wの長さが長くなると、非塗布領域54において塗布領域53から移行したローションの面積率が低くなり、厚み方向Tの親水勾配が設けられた領域が少なくなり、良好な液捌け性を得難くなる。また、非塗布領域54の幅方向Wの長さが長くなると、ローションの面積率が低くなり、トップシート50全体の親水度が高くなる。トップシート50にて体液を保持し易くなり、液浸透性が向上する。
「液捌け性」とは、トップシート50の肌対向面上に供給された液状排泄物が、肌対向面上から非肌対向面側へ捌ける際の捌け易さを意味し、液状排泄物が、トップシート50の肌対向面上から非肌対向面側へ捌けて、トップシート50内からなくなるのに掛かる時間(すなわち、「捌け速度」)によって定量評価することができる。また、本明細書において、「液浸透性」とは、トップシート50の肌対向面上に供給された液状排泄物が、該肌対向面上からトップシート50内に浸透する際の浸透のし易さを意味し、液状排泄物が、トップシート50の肌対向面上からトップシート50内に浸透し終わるのに掛かる時間(すなわち、「浸透速度」)によって定量評価することができる。
浸透速度及び刷け速度は、以下の工程1〜工程7によって測定できる。
工程1:着用者の体温を想定し、40℃に設定したオーブン内に測定対象サンプルを入れる。測定対象サンプルは、肌対向面側同士が向き合うように、前後方向の中心を基点に二つ折りにした状態とする。
工程2:二つ折りした測定サンプルを10個用意して、厚み方向に重なるように積層し、上部に3.5kgのおもりを載せる。オーブン内で、1日置いておく。
工程3:オーブンから取り出し、おもりを除去した状態で、1時間以上常温で置いておく。
工程4:測定対象サンプルを展開し、肌対向面側のトップシートが配置された領域であって、二つ折の折り線と重ならない領域に、模擬尿の滴下位置を設定する。
工程5:直径60mmの円筒を準備し、円筒の中心が滴下位置となるように円筒をセットする。
工程6:着色した模擬尿を40ml滴下する。滴下と同時にストップウォッチをスタートさせ、滴下スタートから模擬尿が全てトップシートに吸収された時点までの時間を測定し、当該時間を浸透速度とする。
工程7:トップシート50の肌対向面上に滴下された模擬尿が、すべて吸収体側に移行した時間(秒)を計測し、この計測された時間を捌け速度(秒)とする。なお、上記模擬尿は、イオン交換水10Lに、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム8g、塩化カルシウム3g及び色素(青色1号)約1gを溶解させることにより調製する。
図5は、トップシート50と吸収体40の幅方向Wに沿った断面を模式的に示した断面図である。トップシート50は、凸部52及び凹部51を有する。凹部51は、凸部52よりも非肌対向面側T2に凹んでいる。トップシート50は、凸部52からなる畝と凹部51からなる溝を有する畝溝構造である。凹部51及び凸部52は、それぞれ前後方向Lに延びている。凹部51は、幅方向Wに間隔を空けて配置され、凸部52は、幅方向Wに間隔を空けて配置されている。凹部51と凸部52は、幅方向Wにおいて交互に配置される。
トップシート50が凹部51と凸部52を有し、かつ吸収体40の中央領域44が非肌対向面側T2に凹んでいるため、着用者と吸収体の間に前後方向に延びる空間S1と、トップシートの凹凸と、によって体液を前後方向Lに沿って拡散できる。また、中央領域44と重なる凸部52及び凹部51は、体圧によって潰れ難く、その形状を維持し易い。トップシート50の凸部52及び凹部51によって、体液を前後方向Lに拡散することができ、吸収体40の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。
凹部51は、トップシート50の繊維の平均坪量よりも繊維の坪量が低い部分であり、凸部52は、トップシート50の繊維の平均坪量よりも繊維の坪量が高い部分である。凹部51の厚みT51は、凸部52の厚みT52よりも薄い。凹部51の密度は、凸部52の密度よりも高い。このような構成によれば、凸部52と凹部51に密度差が発生する。この密度差によって体液が凸部52の凸部から凹部51へ素早く移行する。そのため、トップシートの凹部51によって体液を引き込み易くなり、吸収性を高めることができる。
塗布領域53は、少なくとも凸部52に設けられていればよく、非塗布領域54は、少なくとも凹部51に設けられていればよい。凸部52にローションが付されていると、トップシート50の肌対向面側T1の親水度が低くなる。凹部51にローションが付されていないと、トップシート50の肌対向面側の親水度が高い状態で維持される。そのため、凸部52の塗布領域53から凹部51の非塗布領域54に向かって親水度が高くなる。体液は、より親水度の高い非肌対向面側に移行し易く、吸収体側に引き込まれ、迅速に吸収体側に引き込まれる。また、トップシートの凸部及び凹部によって、体液を前後方向に拡散することができ、吸収体の前後方向の全域にわたって吸収性能を有効活用し易くなる。なお、本実施の形態の塗布領域53及び非塗布領域54は、凸部52と凹部51にそれぞれ設けられている。
トップシート50は、中央領域44の肌対向面側T1と側部領域45の肌対向面側T1とに跨って配置されている。中央領域44の肌対向面側T1から幅方向に延びるトップシート50は、中央吸収層401と第1側部吸収層402の間に延出せずに、側部領域45の肌対向面側T1に延びる。側部領域45において、トップシート50は、中央吸収層401と第1側部吸収層402の間、及び第1側部吸収層402と第2側部吸収層403の間に配置されていない。このような構成によれば、側部領域45に幅方向Wの内側に向かう力がかかった際に側部吸収層が幅方向Wの内側に移動し難くなり、吸収体40の変形を効果的に抑制できる。また、吸収体40の折り構造を維持することができ、中央吸収層401、第1側部吸収層402及び第2側部吸収層403の3つの吸収層で排泄物を効率よく吸収し、排泄物の漏れを抑制できる。また、トップシート50が中央領域44と側部領域45に跨って配置され、中央吸収層401と側部吸収層の間に巻き込まれていないため、トップシート50の平面方向においてトップシート50による密度差が生じ難く、トップシート50の表面や内部において局所的に尿が滞留することを抑制できる。加えて、中央領域44と側部領域45の境界において、中央領域44の肌対向面、側部領域45の肌対向面、及びトップシート50によって囲まれた空間S2を形成し、当該空間S2によって体液を一時的に保持したり、体液を前後方向に拡散したりできる。
(4)吸収体同士の接合態様及び吸収体と非肌面シートの接合態様
次いで、吸収体同士の接合態様及び吸収体と非肌面シートの接合態様について説明する。使い捨ておむつ10には、吸収体40が折り畳まれた折り畳み状態において、第1接合部R1と、第2非接合部NR2と、第3接合部R3と、第3非接合部NR3と、が設けられている(図6参照)。各接合部は、ホットメルト型接着剤等の接着剤が配置された領域であり、各非接合部は、ホットメルト型接着剤等の接着剤が配置されていない領域、又は接合部よりも接着力が弱くなるように接着剤が配置された領域である。第1接合部R1、第2非接合部NR2、第3接合部R3、及び第3非接合部NR3を有することにより、着用時の使い捨ておむつ10の意図しない変形を抑制し、排泄物の漏れを抑制できる。図6は、使い捨ておむつの着用状態を模式的に示した断面図である。使い捨ておむつ10は、着用者に装着されると、着用者の両足によって挟まれる。使い捨ておむつ10には、幅方向Wの外側から幅方向Wの内側に向かう力がかかる。このとき、第2側部吸収層403の外側縁が第1折り線よりも幅方向の外側に位置するため、幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力は、第2側部吸収層403の外側縁にかかる。第2側部吸収層403は、変形することによって幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力を吸収する。よって、中央吸収層401が当該力によって変形することを防ぐことができる。
第1接合部R1は、中央吸収層401の肌対向面と第1側部吸収層402の非肌対向面とが接合された部分である。第1接合部R1は、中央吸収層401の肌対向面と第1側部吸収層402の非肌対向面とが対向した全面に設けられていてもよいし、当該対向した面の一部に設けられていてもよい。第1接合部R1が設けられていることにより、使い捨ておむつ10に対して幅方向の外側から幅方向の内側に向かって力がかかった際に、中央吸収層401と第1側部吸収層402の位置がずれることを抑制し、第1折り線FL1による折り構造が維持され易い。よって、中央吸収層401の意図しない変形及び吸収体全体が幅入りすることを防ぐことができ、着用者の股下に対して一定の幅で吸収体40を配置できる。一定の幅を有する吸収体40によって排泄物を吸収でき、排泄物の漏れを抑制できる。
第2非接合部NR2は、着用状態において、第1側部吸収層402の肌対向面と第2側部吸収層403の非肌対向面とが接合されていない部分である。第2非接合部NR2は、少なくとも股下域25において第1側部吸収層402の肌対向面と第2側部吸収層403の非肌対向面とが対向した全面に設けられている。第2非接合部NR2は、使い捨ておむつ10の前後方向の中心を跨ぎ、かつ股下域25において前後方向に延びる。本実施の形態の第2非接合部NR2は、接着剤が配置されていない領域であり、折り畳み状態においても非接合状態である。第2非接合部NR2は、折り畳み状態において第1側部吸収層402の肌対向面と第2側部吸収層403の非肌対向面とが接合されており、かつ着用されて幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力がかかった際に第1接合部よりも先に非接合状態となる構成であってもよい。着用時に股下域25において第1側部吸収層402の肌対向面と第2側部吸収層403の非肌対向面とが接合されていないため、幅方向の外側から幅方向の内側に向かう力がかかった際に、中央吸収層401と接合された第1側部吸収層402を基点にして左右の第2側部吸収層403が着用者側に盛り上がるように変形し、第2側部吸収層403の非肌対向面側T2に空間S3が形成される。第1側部吸収層402と第2側部吸収層403の間の空間S3によって排泄物を保持し、排泄物の漏れを抑制できる。
第3接合部R3は、第2側部吸収層403と非肌面シートが接合された部分である。より詳細には、第3接合部R3において、第2側部吸収層403の非肌対面と非肌面シートとしてのバックシート60aの肌対向面とが接合されている。第2側部吸収層403の前後方向Lの範囲は、吸収体40の前後方向Lの全域である。第3接合部R3の幅方向Wの範囲は、第2側部吸収層403の外側縁から幅方向Wの内側に延びる一定の範囲である。第3接合部R3は、第1折り線FL1よりも幅方向Wの外側に位置し、第1折り線FL1と離間している。第3接合部R3よりも幅方向Wの内側には、第3非接合部NR3が設けられている。第3非接合部NR3は、第2側部吸収層403と非肌面シートが接合されていない部分である。第3非接合部NR3は、使い捨ておむつ10の前後方向の中心を跨ぎ、かつ股下域25において前後方向Lに延びる。第3非接合部NR3は、第3接合部R3よりも幅方向Wの内側かつ第1折り線FL1よりも幅方向Wの外側である。第1折り線FL1よりも幅方向の内側の領域では、中央吸収層401とバックシート60aは、接合されている。第3接合部R3は、本発明における接合領域を構成し、第3非接合部NR3は、本発明における非接合領域を構成する。
第2側部吸収層403とバックシート60aは、第3接合部R3によって接合され、かつ第3非接合部NR3によって接合されていない。そのため、幅方向Wの外側から幅方向Wの内側に向かう力がかかった際に、第3接合部R3を基点にして第3非接合部NR3に接する吸収体40が着用者側に盛り上がるように変形し、第2側部吸収層403、バックシート60a、及び中央吸収層401によって囲まれた空間S4を少なくとも股下域25に設けることができる(図6参照)。当該空間S4によって尿を収容できる。また、当該空間S4によって前後方向Lに尿を拡散でき、吸収体40の前後方向Lの全域で体液を保持できる。そのため、長時間使用された場合であっても、吸収体40全体で体液を吸収し、体液の漏れを抑制できる。加えて、当該空間S4によって前後方向Lに湿気を拡散でき、蒸れを抑制し、装着感を向上できる。
第3接合部R3は、弾性部材77の内側縁に重なる領域に配置される。立体ギャザーが複数の弾性部材を有する構成にあっては、弾性部材77の内側縁は、最も幅方向の内側に位置する弾性部材の内側縁である。立体ギャザーの弾性部材77の内側縁は、弾性部材77の伸縮によって収縮し、着用者側に起立する。弾性部材77の内側縁に重なる領域の吸収体は、第3接合部R3によってバックシート60aに接合され、変形し難い。よって、立体ギャザーが収縮する際に吸収体40の形状が維持され易く、立体ギャザーが吸収体40から着用者側に立ち上がり易くなる。よって、立体ギャザーと吸収体40との間に排泄物を収容する空間を広く設けることができ、排泄物の漏れを抑制できる。その結果、吸収体40の折り構造を維持しつつ、排泄物の漏れを効果的に抑制できる。
(5)実施例
次いで、トップシートを異ならせた吸収性物品の吸収性能の比較評価について説明する。実施例1及び2に係る吸収性物品と、比較例1〜3に係る吸収性物品と、を用いて、刷け速度について評価した。実施例1、実施例2及び比較例1に係る吸収性物品の吸収体は、上述の実施の形態の吸収体と同様に、第1折り目及び第2折り目を基点に折り畳まれている。比較例2及び比較例3に係る吸収性物品の吸収体は、折り目を基点に折り畳まれてなく、全体に亘って同じ厚みである。
実施例1、実施例2及び比較例3に係るトップシートは、塗布領域が幅方向に間隔を空けて配置されている。実施例1及び比較例3に係るトップシートの塗布領域間の間隔(非塗布領域の幅)は、2mmである。実施例2に係るトップシートの塗布領域間の間隔(非塗布領域の幅)は、5mmである。比較例1及び比較例2に係るトップシートは、ローションが塗布されていない。
刷け速度は、上述の工程1から7に加えて、工程8:工程6及び8を2回繰り返し、合計40ml×3回分の模擬尿の滴下を実施することによって、測定した。図7に、実施例1及び2に係る吸収性物品の刷け速度と、比較例1から3に係る吸収性物品の刷け速度と、の結果を示す。また、図8に、3回模擬尿を滴下した際の滴下スタートから30秒経過、1分経過、2分経過、3分経過、及び5分経過のトップシートの写真を示す。なお、実施例の刷け速度の測定における滴下位置は、中央領域内とする。
1回目の滴下(40mlの滴下時)においては、実施例1及び2に係る吸収性物品の刷け速度と、比較例1から3に係る吸収性物品の刷け速度と、は、大きく異ならなかった。しかし、2回目の滴下(80mlの滴下時)及び3回目の滴下(120mlの滴下時)においては、実施例1及び2に係る吸収性物品の刷け速度が、比較例1から3に係る吸収性物品の刷け速度よりも飛躍的に速かった。実施例1及び2に係る吸収性物品は、良好な液刷け性を有することがわかった。また、実施例1及び2に係る吸収性物品の比較により、塗布領域の間隔は、5mmよりも2mmが好ましいことがわかった。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
吸収体の幅方向の中央に排出された体液を拡散し、吸収体の吸収性能を有効活用することができる吸収性物品を提供できる。
10 :使い捨ておむつ(吸収性物品)
20 :前胴回り域
25 :股下域
30 :後胴回り域
40 :吸収体
40a :吸収コア
40b :コアラップ
401 :中央吸収層
402 :第1側部吸収層
403 :第2側部吸収層
44 :中央領域
45 :側部領域
50 :トップシート
51 :凹部
52 :凸部
53 :塗布領域
54 :非塗布領域
60 :外装シート
60a :バックシート
L :前後方向
T :厚み方向
W :幅方向
FL1 :第1折り線
FL2 :第2折り線
R1 :第1接合部
NR2 :第2非接合部
R3 :第3接合部
NR3 :第3非接合部

Claims (10)

  1. 前後方向と、
    前記前後方向と直交する幅方向と、
    吸収体と、
    前記吸収体の肌対向面側に配置されたトップシートと、を備え、
    前記吸収体は、前記吸収体の幅方向の中央に配置された中央領域と、前記中央領域の前記幅方向の両側に配置された側部領域と、を有し、
    前記側部領域の坪量は、前記中央領域の坪量よりも高く、
    前記トップシートの前記中央領域と重なる領域には、ローションが塗布された塗布領域が設けられており、
    前記塗布領域は、前記トップシートの前記側部領域と重なる領域にも配置されており、
    前記吸収性物品を包装する包装体から開封した状態で、前記中央領域と重なる前記塗布領域のローションの坪量は、前記側部領域と重なる前記塗布領域のローションの坪量よりも高い、吸収性物品。
  2. 前記塗布領域と前記ローションが塗布されていな非塗布領域とは、前記前後方向に延び、前記幅方向に交互に配置されており、
    前記塗布領域の親水度は、前記非塗布領域の親水度よりも低く、
    前記塗布領域は、前記トップシートの肌対向面側に設けられており、
    前記トップシートにおいて前記中央領域と重なる領域には、前記塗布領域及び前記非塗布領域が配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記側部領域の密度は、前記中央領域の密度よりも高い、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記中央領域の厚みは、前記側部領域の厚みよりも薄い、請求項1からのいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体は、前記側部領域から前記中央領域に向かって非肌対向面側に延びる壁部を有し、
    前記トップシートにおいて前記壁部と重なる領域には、少なくとも前記非塗布領域が配置されている、請求項に記載の吸収性物品。
  6. 前記非塗布領域の前記幅方向の長さは、1mm以上、10mm以下である、請求項又は請求項に記載の吸収性物品。
  7. 前記トップシートは、凸部及び前記凸部よりも非肌対向面側に凹む凹部を有し、
    前記凸部及び前記凹部は、前記前後方向に延び、前記幅方向に交互に配置されており、
    前記塗布領域は、少なくとも前記凸部に設けられており、
    前記非塗布領域は、少なくとも前記凹部に設けられている、請求項、請求項及び請求項のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収体は、パルプと高吸収性ポリマーを有し、
    前記側部領域の前記高吸収性ポリマーの坪量は、前記中央領域の前記高吸収性ポリマーの坪量よりも高い、請求項1から請求項のいずれかに記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収体は、前記前後方向に延びる一対の第1折り目及び一対の第2折り目を有しており、
    前記吸収体は、
    前記一対の第1折り目の間に位置し、前記吸収体の幅方向の中央を含む中央吸収層と、
    前記第1折り目より幅方向内側に位置する前記第2折り目と前記第1折り目との間に位置し、前記中央吸収層の肌対向面側にそれぞれ配置される一対の第1側部吸収層と、
    前記第2折り目よりも幅方向の外側に位置し、前記第1側部吸収層の肌対向面側にそれぞれ配置される一対の第2側部吸収層と、を有し、
    前記中央領域は、前記中央吸収層のみが配置され、
    前記側部領域は、前記中央吸収層、前記第1側部吸収層及び前記第2側部吸収層が積層されており、
    前記第1側部吸収層の肌対向面と前記第2側部吸収層の非肌対向面とは、接合されていない、請求項1から請求項のいずれかに記載の吸収性物品。
  10. 前記吸収体の非肌対向面側に配置された非肌面シートを有し、
    前記第2側部吸収層は、前記第1折り目よりも幅方向外側に延びており、
    前記第2側部吸収層の非肌対向面と前記非肌面シートとが接合された接合領域と、前記接合領域よりも前記幅方向の内側において、前記第2側部吸収層の非肌対向面と前記非肌面シートとが接合されていない非接合領域と、が設けられている、請求項に記載の吸収性物品。
JP2017566059A 2016-11-29 2016-11-29 吸収性物品 Active JP6711850B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/085441 WO2018100650A1 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018100650A1 JPWO2018100650A1 (ja) 2019-04-04
JP6711850B2 true JP6711850B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=62241279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017566059A Active JP6711850B2 (ja) 2016-11-29 2016-11-29 吸収性物品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6711850B2 (ja)
WO (1) WO2018100650A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7178951B2 (ja) * 2019-04-19 2022-11-28 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2020174996A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
WO2020213733A1 (ja) * 2019-04-19 2020-10-22 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP7315437B2 (ja) * 2019-11-20 2023-07-26 大王製紙株式会社 使い捨ておむつ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0984816A (ja) * 1995-07-17 1997-03-31 Ryozo Nachi 紙おむつ
JP4370193B2 (ja) * 2004-03-29 2009-11-25 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP4274548B2 (ja) * 2004-03-29 2009-06-10 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP2006110329A (ja) * 2004-08-20 2006-04-27 Kao Corp 吸収性物品
ES2371249T5 (es) * 2004-12-17 2014-10-06 The Procter & Gamble Company Aplicación de loción de forma discontinua sobre la lámina superior de un artículo absorbente
JP4652387B2 (ja) * 2007-10-03 2011-03-16 王子製紙株式会社 折り返し部を有する吸収体製品
JP5173616B2 (ja) * 2008-06-10 2013-04-03 花王株式会社 吸収性物品
JP5832761B2 (ja) * 2011-03-01 2015-12-16 ユニ・チャーム株式会社 吸収性着用物品
JP3201606U (ja) * 2015-10-06 2015-12-17 花王株式会社 吸収性物品
JP6059329B1 (ja) * 2015-12-25 2017-01-11 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018100650A1 (ja) 2018-06-07
JPWO2018100650A1 (ja) 2019-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5679777B2 (ja) 吸収性物品
JP4653537B2 (ja) 吸収性物品
JP4153204B2 (ja) 吸収体製品とその製造方法およびこれに用いられる内袋とその製造方法
CN109152679B (zh) 吸收性物品
RU2603609C2 (ru) Абсорбирующее изделие с углубленной прилегающей к телу структурой
JP6711850B2 (ja) 吸収性物品
JP5912428B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6901272B2 (ja) 吸収性物品
KR102478357B1 (ko) 흡수성 물품
JP5302612B2 (ja) 吸収性物品
CN105287109B (zh) 吸收性物品
TWM540622U (zh) 吸收性物品
JP5346537B2 (ja) 吸収性物品
WO2017110747A1 (ja) 吸収性物品
JP2003284741A (ja) 吸収性物品
JP6002483B2 (ja) 吸収性物品
JP6674968B2 (ja) 吸収性物品
JP4854578B2 (ja) 吸収性物品
JP7194612B2 (ja) 吸収性物品
JP4521268B2 (ja) パッド型吸収性物品
JP7516227B2 (ja) 吸収性物品
TWI788893B (zh) 吸收性物品
JP7519200B2 (ja) 吸収体及び吸収性物品
WO2015015970A1 (ja) 吸収性物品
JP6621717B2 (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180216

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6711850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250