JP6711766B2 - 排気ガス再循環バルブ - Google Patents

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本発明は、排気ガス再循環バルブに関し、一層詳細には、内燃機関の排気系から吸気系へと排気ガスを再循環させる流路を切換可能な排気ガス再循環バルブに関する。
本出願人は、内燃機関から排出される排気ガスを吸気系へと再循環させることにより、前記排気ガス中に含まれるNOx等の有害成分を減少させることが可能な排気ガス再循環システムに用いられ、前記排気ガスの吸気系への供給状態を切り替えるための排気ガス再循環バルブを提案している(特許文献1参照)。
この排気ガス再循環バルブは、ボディと、該ボディにおける弁体の軸線方向に沿った変位をガイドするガイド部材と、前記弁体を駆動する駆動部と、前記弁体と駆動部とを連結する連結機構とを備えている。このボディには、排気ガスの供給される入口ポートと、前記排気ガスの排出される出口ポートとを有し、入口ポートには環状の弁座が設けられ、そのシート面に弁体が着座することで排気ガスの流通が遮断された弁閉状態としている。
特開2004−301086号公報
本発明は、前記の提案に関連してなされたものであり、弁開時に流通する排気ガスの流量を増加させることが可能な排気ガス再循環バルブを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、排気ガスの流通する通路及び弁座を有したボディと、ボディに連結されるハウジングと、ハウジングの内部に設けられ通電作用下に軸方向に沿って移動する可動部材と、可動部材に連結され弁座に離間・着座することにより通路を開閉する弁体とを備え、弁体がボディから離間する方向に変位することで弁開する排気ガス再循環バルブにおいて、
弁座は、円環状に形成され排気ガスの供給されるボディの流入口に設けられ、
中央に形成され軸方向に沿って貫通した弁孔と、
軸方向に沿った一端部側に形成され前記弁体の着座するシート部と、
軸方向に沿った他端部側に形成されシート部に対して流入口の開口部側に延在する整流部と、
を備え
整流部は軸方向に沿って延在し、その内周径が、シート部における弁体の着座部位の内周径、弁体の最大外周径のいずれよりも大きく一定径で形成され、
整流部における上流側となる端部は、弁体が最も弁開した全開状態において、弁体の外周面との間のクリアランスが、着座部位と外周面とのクリアランスと略同一となるように形成されることを特徴とする。
本発明によれば、排気ガス再循環バルブを構成するボディの流入口に弁座が設けられ、この弁座は、軸方向に沿った一端部側に弁体の着座するシート部が形成され、軸方向に沿った他端部側にはシート部に対して流入口の開口部側に延在する整流部が形成されると共に、その中央には弁孔が軸方向に沿って貫通している。
従って、弁体が弁座のシート部から離間した弁開時において、排気ガスの流入する流入口側に向かって延在した整流部によって弁体との間のクリアランスが好適にコントロールされ、両者の間を流れる排気ガスが好適に整流される。その結果、弁座に整流部を有していない従来の排気ガス再循環バルブと比較し、流入口から通路へと流れる排気ガスの流量を増加させることができる。
さらにまた、弁体は、可動部材に連結される軸部と、軸部の端部に形成され弁座に着座自在な弁部と、を有し、弁部を、軸部から離間する方向に向かって徐々に拡径するテーパ状に形成するとよい。
またさらに、弁座を、流入口に対して弁体が弁閉する際の変位方向へ移動規制した状態で固定するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ボディの流入口に設けられる弁座が、軸方向に沿った一端部側に形成され弁体の着座するシート部と、軸方向に沿った他端部側に形成されシート部に対して流入口の開口部側に延在する整流部とを有し、弁体が弁座のシート部から離間した弁開時において、排気ガスの流入する流入口側に向かって延在した整流部によって弁体との間のクリアランスが好適にコントロールされ、両者の間を流れる排気ガスが好適に整流される。その結果、弁座に整流部を有していない従来の排気ガス再循環バルブと比較し、流入口から通路へと流れる排気ガスの流量を増加させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環バルブの全体断面図である。 図1の排気ガス再循環バルブにおける弁体の弁部近傍を示す拡大断面図である。 図2の排気ガス再循環バルブにおける弁開状態を示す拡大断面図である。 排気ガス再循環バルブにおける弁体の弁開度と流通する排気ガスの流量との関係を示す特性曲線図である。
本発明に係る排気ガス再循環バルブについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環バルブを示す。
この排気ガス再循環バルブ10は、図1に示されるように、ボディ12と、該ボディ12に連結され弁体14の変位を案内するガイド部16と、通電作用下に前記弁体14を軸方向(矢印A、B方向)に沿って移動させる駆動部18と、該駆動部18のプランジャ(可動部材)20と前記弁体14とを連結する連結機構22と、前記弁体14の軸方向に沿った開度を検出するためのセンサ部24とを含む。
ボディ12の下部には、その中央に開口し図示しない内燃機関の排気系と接続される入口ポート(流入口)26と、該入口ポート26から離間して開口し前記内燃機関の吸気系と接続される出口ポート28とが形成される。また、入口ポート26の上方(矢印A方向)には連通室30が形成され、該連通室30の側部に接続された湾曲状の循環通路(通路)32を介して入口ポート26と出口ポート28とが連通している。なお、連通室30は、入口ポート26の上部からボディ12の上面に開口するように形成される。
入口ポート26は、図1〜図3に示されるように、最もボディ12の下方(矢印B方向)に形成された第1孔部34と、該第1孔部34の上方(矢印A方向)に形成され縮径した第2孔部36とからなり、該第2孔部36が連通室30と接続されている。すなわち、入口ポート26は、連通室30側(矢印A方向)に向かって段階的に縮径する段付状に形成される。そして、入口ポート26の第2孔部36には環状の弁座38が装着される。
この弁座38は、例えば、円環状に形成され、一端部側(矢印A方向)に形成され弁体14の弁部54が着座するシート部40と、前記シート部40の他端部側(矢印B方向)に形成される脚部(整流部)42とを有し、前記シート部40及び脚部42の中心には軸方向(矢印A、B方向)に沿って貫通する弁孔44が形成される。
シート部40は、略一定の外周径で形成されると共に、内周側に形成された弁孔44が一端部から脚部42側(矢印B方向)に向かって徐々に縮径している。換言すれば、シート部40は、一端部から他端部側(矢印B方向)に向かって徐々に弁孔44側(径方向内側)への膨出量が大きくなるように形成される。
そして、最も径方向内側に突出したシート部40の他端部には、後述する弁体14の弁部54が当接するシート面46が形成される。このシート面46が、シート部40において最も小さな内周径D1(図3参照)で形成される。
脚部42は、シート部40と略同一の外周径で形成されると共に、その弁孔44の内周径D2は、前記シート部40の弁孔44より拡径した一定径で形成され、軸方向に沿って所定長さで形成される。すなわち、弁孔44は、シート部40側(矢印A方向)となるシート面46の内周径D1に対して入口ポート26の開口部側となる脚部42側(矢印B方向)の内周径D2の方が大きく形成されている(D1<D2)。
また、脚部42は、図3に示される弁体14がシート部40から離間し下方(矢印B方向)へ最も移動した全開時において、後述する弁体14における弁部54と該脚部42の下端42aとの間のクリアランスC2と、前記弁部54とシート面46とのクリアランスC1とが略同一となる長さに設定される(C1≒C2)。すなわち、脚部42における下端42aの位置は、弁体14の全開時におけるクリアランスに応じて適宜設定される。
そして、弁座38は、入口ポート26の第1孔部34側からシート部40の外周面が第2孔部36の内周面に摺接するように挿入され、前記シート部40の一端部が第2孔部36と連通室30との境界となる段部48に係止された状態で溶接等によって固定される。これにより、弁座38が入口ポート26において軸方向(矢印A方向)に位置決めされる。
また、入口ポート26において脚部42が第1孔部34に収納され、その外周面と第1孔部34との間に環状の空間部50が形成される。この空間部50は、例えば、排気ガス再循環バルブ10を組み付ける際、前記空間部50に対して組付用治具E(図2中、二点鎖線形状参照)が軸方向に沿って挿入されることで位置決めを行うインロー孔として利用される。なお、弁座38は、入口ポート26内に収納され軸方向(矢印B方向)に突出することがない。
弁体14は、図1〜図3に示されるように、例えば、長尺に形成された軸部52と、該軸部52の下端に形成され径方向外側へと拡径した弁部54とからなり、前記軸部52がボディ12、ガイド部16及び駆動部18の中央に沿って鉛直方向(矢印A、B方向)に延在するように収納される。なお、弁体14の上端部は、後述するセンサ部24に連結されることで前記弁体14の開度が検出される。
また、軸部52の軸方向に沿った途中には、径方向内側に縮径した切欠部56が形成され、後述する連結機構22の第1リテーナ92が装着される。
弁部54は、軸部52の下端部から下方(矢印B方向)に向かって徐々に径方向外側へと拡径した断面三角形状に形成され、テーパ状の外周面54aを有している。図3に示されるように、この弁部54において最大径となる下端の外周径D3は、弁孔44におけるシート面46の内周径D1より大きく、且つ、脚部42の内周径D2より小さく形成される(D1<D3<D2)。そして、弁体14は、軸部52及び弁部54が弁座38の弁孔44に挿通され、前記弁部54の外周面54aがシート部40のシート面46に対して着座又は下方へと離間することで入口ポート26の開閉を行う。また、弁部54の下端は、シート部40に着座した弁閉状態において弁座38の脚部42に臨むように配置される。
一方、図1に示されるように、ボディ12の上部には、例えば、金属製材料からなる有底状のハウジング58が設けられボルト60によって連結される。このハウジング58は、例えば、円筒状に形成され、その内部には連結機構22及び駆動部18が収納されると共に、その底壁中央に開口した孔部58aを介してガイド部16のホルダ64が設けられる。
ガイド部16は、例えば、ボディ12とハウジング58との間に設けられ、弁体14の軸部52を保持する円筒状のガイド体62と、該ガイド体62の外周側を囲繞するように設けられるホルダ64と、前記ホルダ64の下面とボディ12との間に挟持される薄板状のカバー66とからなる。そして、ホルダ64の下端部がボディ12とハウジング58との間に挟持されることで固定される。
このガイド体62の略中央部には弁体14の軸部52が変位自在に挿通され、カバー66は下方に向かって膨出したカップ状に形成され、その上端部がボディ12とホルダ64との間に挟持される。
駆動部18は、ハウジング58の内部に配設され、略円柱状の内孔を有する第1及び第2支持部材68、70と、第1支持部材68と第2支持部材70の間に設けられコイル72の巻回されたボビン74と、前記第1及び第2支持部材68、70の内周側を覆うスリーブ76と、前記スリーブ76の内部に沿って移動自在に設けられるプランジャ20とを含む。
第1支持部材68は、弁体14の軸線に略直交するように延在すると共に、ハウジング58の上部にその端部が固定される第1周縁部78と、前記弁体14に沿って延在する筒状の第1膨出部80とからなる。
一方、第2支持部材70は、弁体14の軸線に略直交するように延在すると共に、前記ハウジング58の下部に端部が固定される第2周縁部82と、前記弁体14に沿って延在し、且つ、前記第1支持部材68の第1膨出部80と対向する筒状の第2膨出部84とからなる。
また、第1支持部材68と第2支持部材70とによって囲繞された空間には、弁体14を駆動するためのコイル72が配設される。このコイル72は、後述する端子106に対して電気的に接続され、樹脂製材料からなるボビン74に巻回される。なお、ボビン74は、第1支持部材68と第2支持部材70との間に保持される。
さらに、第1支持部材68及び第2支持部材70の内周側には、非磁性材料でカップ状に形成されたスリーブ76が設けられ、その下端中央には弁体14の軸部52が挿通される挿通孔86が形成される。
このスリーブ76の内部には、磁性体からなる円筒状のプランジャ20が摺動自在に設けられ、前記プランジャ20の内周側には、その軸方向(矢印A、B方向)に沿った中央近傍から径方向内側に突出したフランジ部88が形成され、該フランジ部88の内部に弁体14の軸部52が挿通される。
このプランジャ20のフランジ部88と弁体14の切欠部56との間には、前記プランジャ20と弁体14とを連結する連結機構22が設けられている。
この連結機構22は、例えば、フランジ部88の上面側に配設される環状の第1スプリングホルダ90と、前記フランジ部88の下面側に配設される第1リテーナ92と、前記弁体14における第1リテーナ92より下方に設けられる第2リテーナ94とからなる。
第1スプリングホルダ90はフランジ部88の上面側に配設され、その内周端及び外周端がそれぞれ上方に向かって折曲されている。そして、第1スプリングホルダ90とセンサ部24に設けられた第2スプリングホルダ96との間に、第1スプリング98が介装されている。前記第1スプリング98は、プランジャ20を下方(矢印B方向)に押圧する方向に付勢している。
第1リテーナ92は、プランジャ20より小径な略円盤状に形成され、その略中央部に形成された係着孔を介して弁体14の切欠部56に装着される。この第1リテーナ92の下面にはスリーブ76との間に第2スプリング100が介装されると共に、前記第2スプリング100の内側には第2リテーナ94との間に第3スプリング102が介装されている。すなわち、プランジャ20のフランジ部88は、第1スプリング98による下方への弾発力と、第2スプリング100による上方への弾発力との作用下に挟持されている。
センサ部24は、ハウジング58の上部に装着されるセンサケース104を有し、その内部には弁体14の軸方向に沿った弁開度を検出可能なセンサユニット(図示せず)が収納されている。また、センサケース104の側部には、所定長だけ突出し内部に端子106の収納されたコネクタ部108が形成され、前記端子106は図示しないリード線を介してコイル72と接続される。そして、コネクタ部108には、図示しない電源に接続されたカプラが接続されることで該電源からの電流がコイル72へと供給される。
また、センサ部24で検出された弁体14の弁開度は、検出信号に変換されコネクタ部108の端子106を介して図示しないコントローラへと出力される。
本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環バルブ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、以下の説明では、図1に示される弁体14の弁部54が弁座38のシート部40に着座し、入口ポート26と出口ポート28との連通が遮断された弁閉状態を初期状態として説明する。
このような図1に示す弁閉状態において、図示しない電源に接続されたコネクタ部108を通じて駆動部18のコイル72に電流を供給することで、前記コイル72の励磁作用下に磁界が発生しプランジャ20がスリーブ76の内周面に沿って下方(矢印B方向)へと移動する。
そして、プランジャ20が、そのフランジ部88を介して第1リテーナ92を押圧することにより、第2スプリング100の弾発力に抗しながら前記プランジャ20が下方(矢印B方向)へ変位する。その際、前記第1リテーナ92と連結された弁体14の軸部52が、ガイド部16のガイド作用下に下方(矢印B方向)に変位し、図3に示されるように、この弁体14の弁部54が弁座38のシート部40から離間することによって、入口ポート26と出口ポート28とが連通された弁開状態となる。
また、このプランジャ20は、コイル72の励磁作用下に生じる下方への押圧力と第2スプリング100の弾発力がつり合う位置で停止する。すなわち、弁部54の開閉量(弁開度)は、コイル72に供給される電流量によって決定される。
これにより、内燃機関の排気系から供給された排気ガスが入口ポート26から弁座38の弁孔44、連通室30及び循環通路32を通じて出口ポート28へと流れ、前記内燃機関の吸気系へと供給される。この際、排気ガスは、図3に示されるように、テーパ状に形成された弁体14における弁部54の外周面54aに沿って流れることで弁座38の弁孔44へと好適に導かれ、しかも、弁座38のシート部40に対して他端部側(矢印B方向)に延在した脚部42を有し、弁開時における弁部54の外周面54aとシート面46との間のクリアランスC1、前記外周面54aと脚部42の下端42aとの間のクリアランスC2とが略同一となるため、脚部42の弁孔44と弁部54との間を通じてシート部40側へと好適に導かれる。なお、上述したクリアランスC2は、脚部42において弁部54に対する離間距離が最小となる下端42aとの間のものとなる。
その結果、弁座38に対する弁部54の弁開度と排気ガスの流量との関係を示した図4の特性曲線図から諒解されるように、整流部として機能する脚部を有しておらず、弁開時における弁体と弁座との間のクリアランスが大きくなる従来技術に係る排気ガス再循環バルブの特性曲線L´(図中、破線参照)と比較し、本願発明の特性曲線L(図中、実線参照)では、排気ガスを入口ポート26へと円滑に導くことで該入口ポート26から出口ポート28へと流れる排気ガスの流量を増加させることが可能となる。換言すれば、弁座38における上流側に脚部42を設け、弁体14の外周面54aとの間のクリアランスC1、C2をコントロールすることで、両者の間を流れる排気ガスを整流し、入口ポート26へと導くことができるため流量の増加が可能となる。
また、この排気ガスの流量は、弁座38に対する弁体14の弁開度、すなわち、下方への離間距離が大きくなるほど増加していることがわかる。
次に、図示しない電源からコイル72への電流の供給を停止すると、第2スプリング100の弾発力によってプランジャ20が上昇し、これに伴って弁体14は、ガイド部16のガイド作用下に上方(矢印A方向)へ移動する。そして、弁体14の弁部54が弁座38のシート部40に着座し、入口ポート26が閉塞された弁閉状態となる。この弁部54が弁座38のシート部40へと着座する際、該弁座38には連通室30側(矢印A方向)へ押圧力が付与されるが、前記弁座38が入口ポート26の段部48に係止され連通室30側への移動が規制されているため、前記弁座38がボディ12に対して脱抜してしまうことがなく入口ポート26の所定位置で確実に維持される。すなわち、段部48が弁座38の抜け止めとして機能する。
以上のように、本実施の形態では、ボディ12の下部に開口した入口ポート26に対し弁座38を装着し、弁体14の弁部54が着座するシート部40を設けると共に、該シート部40に対して前記入口ポート26の開口部側(矢印B方向)に延在した脚部42を設けている。このような構成とすることにより、駆動部18の駆動作用下に弁体14の弁部54が弁座38のシート部40から下方へと離間した弁開時において、テーパ状に形成された弁部54の外周面54aとシート面46及び脚部42の下端42aとの間のそれぞれのクリアランスC1、C2を略同一にできるため、両者の間を流れる排気ガスが好適に整流され、脚部を有していない従来の排気ガス再循環バルブと比較し、入口ポート26から出口ポート28へと流れる排気ガスの流量を増加させることができる。
また、入口ポート26において、弁座38を第2孔部36と連通室30との境界に設けられた段部48によって係止し、前記連通室30側(矢印A方向)への移動を規制しているため、前記弁座38に対して弁体14の弁部54が下方から着座し上方(矢印A方向)への押圧力が付与された場合でも、段部48によって前記弁座38の入口ポート26からの脱抜が確実に防止される。
さらに、入口ポート26には、最も下方に開口した第1孔部34の内周面と弁座38の外周面54aとの間に空間部50が設けられている。例えば、駆動部18を含むハウジング58とボディ12とを組み付ける際、空間部50に組付用治具E(図2参照)を挿入して前記第1孔部34の内周面に係合させることで確実に位置決めできると共に、前記組付用治具Eが前記弁座38に対して接触してしまうことが回避される。
さらにまた、弁座38は、上述したようにシート部40と脚部42とが一体的に形成される場合に限定されるものではなく、前記シート部40と前記脚部42とをそれぞれ別部材から構成してもよい。
またさらに、弁座38におけるシート部40は、その弁孔44の内周径が軸方向に沿って一定となるように形成されていてもよい。
なお、本発明に係る排気ガス再循環バルブは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…排気ガス再循環バルブ 12…ボディ
14…弁体 16…ガイド部
26…入口ポート 30…連通室
34…第1孔部 36…第2孔部
38…弁座 40…シート部
42…脚部 44…弁孔
48…段部 50…空間部
54…弁部 54a…外周面
58…ハウジング 72…コイル

Claims (3)

  1. 排気ガスの流通する通路及び弁座を有したボディと、該ボディに連結されるハウジングと、該ハウジングの内部に設けられ通電作用下に軸方向に沿って移動する可動部材と、前記可動部材に連結され前記弁座に離間・着座することにより前記通路を開閉する弁体とを備え、前記弁体が前記ボディから離間する方向に変位することで弁開する排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記弁座は、円環状に形成され前記排気ガスの供給される前記ボディの流入口に設けられ、
    中央に形成され軸方向に沿って貫通した弁孔と、
    前記軸方向に沿った一端部側に形成され前記弁体の着座するシート部と、
    前記軸方向に沿った他端部側に形成され前記シート部に対して前記流入口の開口部側に延在する整流部と、
    を備え
    前記整流部は前記軸方向に沿って延在し、その内周径が、前記シート部における前記弁体の着座部位の内周径、該弁体の最大外周径のいずれよりも大きく一定径で形成され、
    前記整流部における上流側となる端部は、前記弁体が最も弁開した全開状態において、該弁体の外周面との間のクリアランスが、前記着座部位と前記外周面とのクリアランスと略同一となるように形成されることを特徴とする排気ガス再循環バルブ。
  2. 請求項1記載の排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記弁体は、前記可動部材に連結される軸部と、
    前記軸部の端部に形成され前記弁座に着座自在な弁部と、
    を有し、
    前記弁部は、前記軸部から離間する方向に向かって徐々に拡径するテーパ状に形成される排気ガス再循環バルブ。
  3. 請求項1又は2記載の排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記弁座は、前記流入口に対して前記弁体が弁閉する際の変位方向への移動規制された状態で固定されることを特徴とする排気ガス再循環バルブ。
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