JP2004301086A - 排気ガス再循環バルブ - Google Patents

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Toshihiro Tawara
敏弘 田原
Kenichi Nomura
健一 野村
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Abstract

【課題】弁体を弁座に対して確実に着座させることにより、耐摩耗性および気密性の向上を図る。
【解決手段】駆動部18の駆動作用下に変位するプランジャ100に、連結機構20を介して弁軸14を連結し、前記弁軸14の下端部に弁体38を一体的に形成するとともに、前記弁体38を弁座34に着座・離間させることにより再循環路32の内部を流通する排気ガスの連通状態を切り換えている。そして、前記弁座34に着座する弁体38の上面が略球状に形成され、前記弁軸14をガイドする弁軸ガイド60の軸線方向に沿った長さを、弁軸14の直径の4〜6倍の範囲内に設定するとともに、弁軸ガイド60から弁座34と弁体38との着座部位までの軸線方向に沿った長さを、前記弁軸ガイド60の軸線方向に沿った長さの1.5倍より小さく、もしくは略同等となるように設定する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガス再循環バルブに関し、一層詳細には、駆動源の作用下に変位する弁体が弁座に着座した際の耐摩耗性および気密性を向上させた排気ガス再循環バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、内燃機関から排出される有害成分を除去するために、排気ガス再循環バルブが用いられている。この排気ガス再循環バルブは、内燃機関から排出される排気ガスを吸気系に再循環させ、前記排気ガス中に含まれるNOx等の有害成分を減少させるために、前記内燃機関の吸気系と排気系とを連通させる機能を有する。
【0003】
一般的に、排気ガス再循環バルブは、内燃機関の吸気系と排気系とを連通させる再循環路が形成されるハウジングと、前記ハウジングの上部に連結される駆動部と、前記駆動部の駆動作用下に軸線方向に沿って変位し、前記再循環路を流通する排気ガスの連通状態を切り換える弁体とから構成される。そして、前記弁体は弁棒の一端部側に連結され、前記弁棒がハウジングの内部に設けられた軸受によって軸線方向に沿って変位自在にガイドされている。
【0004】
また、前記駆動部と弁棒とは連結部材を介して一体的に連結され、前記駆動部の駆動作用下に弁棒を介して弁体が軸線方向に沿って変位する。そして、前記弁体がハウジングに設けられる弁座に対して離間または着座する。その際、前記弁体は、その弁座への当接側が略球状に形成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭58−42881号公報(第1頁右欄〜第2頁左欄、図1)
【特許文献2】
特公昭61−46660号公報(第2頁右欄、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1および特許文献2に係る排気ガス再循環バルブにおいては、この弁棒をガイドする軸受と前記弁棒との間には、前記弁棒が変位する際の接触を防止するため必ず所定間隔の隙間が設けられており、この軸受の隙間によって、前記弁棒が軸線方向に沿って変位する際、弁棒の倒れ(傾き)が発生する。それに伴って、前記弁棒に連結された弁体が弁座に対して傾いて着座した偏当り状態となるという問題がある。
【0007】
高温の排気ガスに曝された排気ガス再循環バルブでは、特に高温下であるため前記弁体の摩耗が助長されるとともに、前記弁体によるシール性が一層問題となる。
【0008】
このような弁軸の倒れによる弁体の偏当りを防止するために、弁体を略球面状に形成しているが、再循環路を流通する排気ガスの要求流量が大きくなるにつれて、弁体と弁座とのシール点直径と弁軸の直径との比も大きくなるため、単に弁体を略球面状に形成するだけでは弁体の偏当りを吸収することができない。そのため、前記弁軸の傾きを矯正することが困難であり、前記弁体の摩耗を抑制することができないとともに、前記弁体が弁座に着座した際のシール性への影響が大きくなる。
【0009】
本発明は、前記の問題を考慮してなされたものであり、構成を簡素化するとともに、弁体を弁座に対して確実に着座させることにより、耐摩耗性および気密性をより一層向上させることが可能な排気ガス再循環バルブを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、排気ガスの循環通路と弁座とを有する弁基部と、
前記弁基部に連結されるハウジングと、
前記ハウジングの内部に配設され、電気信号により軸線方向に沿って駆動する可動部材と、
前記可動部材に連結機構を介して連結される弁軸と、
前記弁軸の端部に形成され、前記弁座に離間・着座することにより前記循環通路を開閉する弁体と、
前記弁基部と前記可動部材との間に配設され、前記弁軸を軸線方向に沿って変位自在に支持する軸受と、
を備える排気ガス再循環バルブにおいて、
前記弁軸は、前記可動部材に対して該可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結されるとともに、前記弁体は、前記弁座とのシール点近傍のみが略球状に形成される球面部を有することを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、循環通路を開閉する弁体を弁軸と一体的に形成し、前記弁軸を連結機構を介して可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結する。そして、前記弁体における弁座とのシール点近傍のみを略球状に形成することにより、前記弁軸に所定角度だけ傾きが生じた際においても、前記弁体の球面部を常に弁座に対して好適に着座させることができる。
【0012】
また、前記弁軸は、前記可動部材に対して該可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結されているため、前記弁軸に傾きが生じた際においても、その傾きが連結機構の軸線と略直交する方向への変位によって吸収されるため、前記可動部材が軸線と略直交する方向に変位することがない。
【0013】
従って、弁軸の傾きが生じた場合においても、弁体および可動部材を軸線方向に沿って円滑に変位させることができるとともに、球面部を介して弁体を弁座に対して確実に着座させて気密性を保持することができる。そのため、循環通路を流通する排気ガスの流量が大きい場合においても、弁体によって好適に弁座に着座することにより閉塞して排気ガスの流通を確実に遮断することができる。
【0014】
また、弁軸と可動部材とを前記可動部材の軸線と略直交する方向にのみ変位自在に連結する連結機構と、弁体の弁座との当接面のみに略球状に形成される球面部とを設け、弁軸に傾きが生じた場合においても簡便に弁体を弁座へと着座させることができる。そのため、構成を簡素化することができるとともに、組み付け性を向上させることができる。
【0015】
さらに、前記弁体における球面部を、その弁座との当接面のみに形成することにより、前記弁体に対して球面部を加工する工数を前記弁体全体を略球状に形成する場合と比較して抑制することができる。そのため、弁体の製造性を向上させることができるとともに、それに伴って、コストを低減することができる。
【0016】
さらにまた、軸受の軸線方向に沿った長さを、前記弁軸の直径の4〜6倍の範囲内に形成するとともに、前記軸受の弁体側の端面から前記弁体が弁座に着座した着座位置までの軸線方向に沿った離間距離を、前記軸受の長さの1.5倍以下となるように形成することにより、軸受に支持された弁軸に生じる傾きの角度を抑制することができるとともに、前記弁軸が傾斜した際における弁体および連結機構の軸線と略直交する方向への変位量を抑制することができる。そのため、前記弁軸を軸線方向に沿ってより一層円滑に変位させることができる。
【0017】
またさらに、本発明は、排気ガスの循環通路と弁座とを有する弁基部と、
前記弁基部に連結されるハウジングと、
前記ハウジングの内部に配設され、電気信号により軸線方向に沿って駆動する可動部材と、
前記可動部材に連結機構を介して連結される弁軸と、
前記弁軸の端部に形成され、前記弁座に離間・着座することにより前記循環通路を開閉する弁体と、
前記弁基部と前記可動部材との間に配設され、前記弁軸を軸線方向に沿って変位自在に支持する軸受と、
を備える排気ガス再循環バルブにおいて、
前記弁軸は、前記可動部材に対して該可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結され、前記弁軸をガイドする軸受の長さを、前記弁軸の直径の4〜6倍の範囲内とし、前記軸受から弁体が弁座に着座した着座位置までの軸線方向に沿った距離を、前記軸受の長さの1.5倍以下となるように形成することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、弁体における弁座と着座する当接面の形状に関わらず、前記弁軸に軸受を支点として傾きが生じた場合においても、前記弁体を弁座に対して確実に着座させて気密性を保持することができる。
【0019】
また、その際、軸受に支持された弁軸の傾斜角度を抑制することができるとともに、前記弁軸が傾斜した際における弁体および連結機構の軸線と略直交する方向への変位量を抑制することができる。そのため、前記弁軸を軸線方向に沿ってより一層円滑に変位させることができる。
【0020】
さらに、排気ガスの要求流量が大きくなった場合においても、弁体の偏当りを好適に吸収することができる。すなわち、前記弁体の偏当りの吸収効果が高い。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る排気ガス再循環バルブについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0022】
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環バルブを示す。
【0023】
この排気ガス再循環バルブ10は、図示しない内燃機関の排気系から吸気系への排気ガスの循環を制御する弁部(弁基部)12と、前記弁部12における弁軸14の軸線方向に沿った変位をガイドするガイド部16と、前記弁部12を駆動する駆動部18と、前記弁部12と駆動部18とを連結する連結機構20と、前記弁部12の開閉状態を検出するセンサ部22とから構成される。
【0024】
弁部12は弁ボディ24を備え、この弁ボディ24の下部には内燃機関の排気系と連結される入口ポート26と、前記内燃機関の吸気系と連結される出口ポート28とが形成されている。前記入口ポート26および出口ポート28は、該入口ポート26の上部に形成された連通室30と、前記弁ボディ24に形成された排気ガスの循環流路である再循環路(循環通路)32とによって連通される。
【0025】
連通室30は、入口ポート26の上部から弁ボディ24の上面に開口するように形成される。前記入口ポート26には環状の弁座34が配設され、この弁座34には、入口ポート26および連通室30の内部を介して弁軸14が挿通される。前記連通室30は、その側部に接続される再循環路32を介して出口ポート28と連通し、前記弁座34には、弁体38が着座するシート面36が形成されている。
【0026】
弁軸14は長尺に形成され、その下端部には半径外方向に拡径した弁体38が一体的に形成され、前記弁体38が前記弁座34に対して着座または離間することにより入口ポート26の開閉を行う。なお、弁軸14の上端部側は、センサ部22における後述するセンサロッド128の下端部と連結されている。
【0027】
この弁体38は、弁軸14の下端部から徐々に半径外方向へと拡径するように形成され、図3および図4に示されるように、弁座34のシート面36に着座する上面には略球状の球面部40が形成されている。そして、前記球面部40は、弁体38の上面において弁座34に当接するシール点D(図2および図5参照)の近傍のみに環状に形成されている。図4に示されるように、この球面部40の弁軸14における軸線方向の沿った高さHは、1〜2mmの範囲内(1≦H≦2)となるように設定されることが望ましい。
【0028】
この場合、前記球面部40の高さHを1mm未満(H<1)とすると、前記弁体38の弁座34とが当接するシート位置を略中央となるように設定する際、より一層の寸法精度が要求されるため製造コストが増大する。
【0029】
また、一方で、前記球面部40の高さHを2mm超過(H>2)とすると、前記弁軸14の重量が増大し、かつ加工時間を要する。
【0030】
すなわち、球面部40の軸線方向の沿った高さHを1〜2mmの範囲内とすることにより、前記球面部40を有する弁体38の製造性を向上させることができるとともに、弁体38における球面部40以外の部位をその流量特性に応じて任意の形状に形成することができる。
【0031】
なお、前記弁体38の形状は、弁座34へ着座するシール点Dの近傍のみが略球状に形成される場合に限定されるものではなく、前記弁体38の上面側を下方に向かって徐々に拡径するように傾斜するテーパ状の傾斜面としてもよいし、弁体38全体を略球状としてもよい。また、いずれの形状においても弁座34側は傾斜面でよい。
【0032】
また、図1および図2に示されるように、弁軸14の上端から所定長だけ下端部側には、半径内方向に縮径した細軸状の切欠部42が形成されている。
【0033】
前記弁ボディ24の上部には、図1に示されるように、金属製材料からなる有底状のハウジング44がねじ部材46を介して連結され、前記ハウジング44は、略円筒状に形成される側壁48と、前記側壁48の下端から一体的かつ略水平方向に延在する底壁50とからなる。なお、前記弁ボディ24の上面とハウジング44の下面との間には、環状のシール部材52が挟持されているため、弁ボディ24の連通室30の内部を流通する排気ガスが外部に漏出することが防止される。
【0034】
また、前記ハウジング44には、その側壁48と底壁50とに跨って窓部54が形成され、前記窓部54を介してハウジング44の内部と外部(大気側)とが連通している。
【0035】
さらに、前記底壁50の略中央部には孔部56が形成され、この孔部56の内部には弁軸14を軸線方向に沿って変位自在に支持するガイド部16が配設されている。
【0036】
一方、前記ハウジング44の開口した上部には、センサ部22が一体的に装着されている。
【0037】
ガイド部16は、弁ボディ24とハウジング44との間に配設され、このガイド部16は、弁軸14を保持する略円筒状の弁軸ガイド60と、前記弁軸ガイド60の外周側を囲繞するように孔部56に装着される保持部材62と、前記保持部材62の下面と弁ボディ24との間に挟持される薄板状のアンダーカバー64とからなる。
【0038】
この弁軸ガイド60は耐熱性材料(例えば、カーボン焼結体またはステンレス鋼)から形成され、その略中央部には軸線方向に沿って貫通するガイド孔66を介して弁軸14が変位自在に支持されている。前記ガイド孔66の内周径は、前記弁軸14の直径Bより若干大きく形成されているため、前記弁軸14が駆動部18の駆動作用下に軸線方向に沿って変位する際の変位抵抗となることがない。すなわち、弁軸14とガイド孔66との間にはクリアランス68が設けられている。
【0039】
前記弁軸14は、弁軸ガイド60によってのみ軸線方向に沿って変位自在に支持されている状態にある。
【0040】
そして、図2に示されるように、前記ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAは、前記弁軸14の直径Bの4〜6倍の範囲内となるように設定されている(A=4〜6B、A/B=4〜6)。すなわち、前記弁軸14の直径Bが大きくなるのに比例して、前記弁軸ガイド60の長さAが長くなるように設定されている。
【0041】
この場合、ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAと弁軸14の直径Bとの比であるA/Bを6超過(A/B>6)とすると、弁軸ガイド60の軸線方向に沿った長さAが長くなり、前記弁軸ガイド60の製造性およびガイド孔66の内周径に必要とされる寸法精度を維持することが難しくなり、製造コストが増大する。また、前記ガイド孔66によって支持する弁軸14は、高温の排気ガスに曝されることによって熱膨張する。そのため、前記ガイド孔66には前記弁軸14の熱膨張を吸収するためにクリアランス68を大きく確保する必要が生じ、排気ガス再循環バルブ10全体が大型化してしまう。
【0042】
一方、反対に、ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAと弁軸14の直径Bとの比であるA/Bを4未満(A/B<4)とすると、前記弁軸ガイド60の下端面から、弁座34に弁体38が着座した際のシール点Dまでの軸線方向に沿った距離Eと前記ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAとの比であるE/Aとの組み合わせ相乗効果が低下してしまう。
【0043】
すなわち、ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAを、前記弁軸14の直径Bの4〜6倍の範囲内に設定することにより、排気ガス再循環バルブ10全体の大きさを増大させることがないとともに、弁軸ガイド60を弁部12と駆動部18との間に効率よく配設することができる。
【0044】
さらに、前記弁軸ガイド60の下端面から、弁座34に弁体38が着座した際のシール点Dまでの軸線方向に沿った距離Eが、前記ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAの1.5倍もしくはそれ以下となるように設定されている(E≦1.5A、E/A≦1.5)。すなわち、前記弁軸ガイド60から弁座34と弁体38との着座位置までの距離Eは、弁軸ガイド60の長さAが長くなるのに反比例し、相対的に小さくなるように設定されている。このA/B、E/Aの組み合わせ相乗効果により、弁体38の偏当りの吸収効果が特に大きくなる。
【0045】
図1に示されるように、前記弁軸ガイド60を囲繞する保持部材62は、前記弁軸ガイド60と同様に耐熱性材料から形成され、前記保持部材62の下端部は弁ボディ24とハウジング44との間に挟持されている。
【0046】
アンダーカバー64は耐熱性材料から略カップ状に形成され、半径外方向へと延在する周縁部が、弁ボディ24の上面と保持部材62との間で挟持されている。そして、前記アンダーカバー64の略中央部には挿通孔70が形成され、前記挿通孔70に挿通される弁軸14の外周面を囲繞している。そのため、前記アンダーカバー64によって前記弁軸ガイド60および保持部材62が外部から遮蔽される。
【0047】
駆動部18はハウジング44の内部に配設され、略円柱状の内孔を有する第1支持部材72と第2支持部材74とを備えている。
【0048】
この第1支持部材72は、弁軸14の軸線に略直交するように延在するとともに、ハウジング44の上部にその端部が固定される第1周縁部76と、前記弁軸14に沿って延在する筒状の第1膨出部78とからなる。
【0049】
一方、第2支持部材74は、弁軸14の軸線に略直交するように延在するとともに、前記ハウジング44の下部に端部が固定される第2周縁部80と、前記弁軸14に沿って延在し、かつ前記第1支持部材72の第1膨出部78と対向する筒状の第2膨出部82とからなる。ここで、第2膨出部82は、その外周が上方に向かって徐々に縮径するテーパ状に形成されている。
【0050】
第1支持部材72および第2支持部材74は、各外周面に形成された第1周縁部76および第2周縁部80によって、それぞれハウジング44における側壁48の内面に固定され、前記第2周縁部80の下面にはカバー部材84が固着される。このカバー部材84は略カップ状に形成され、その略中央部には保持部材62が挿通されている。ここで、第2支持部材74、ハウジング44の側壁48および底壁50との間に空間86が形成され、この空間86は前記窓部54を介して外部と連通されている。すなわち、ハウジング44の内部に前記窓部54を介して外気が導入されることにより、前記ハウジング44の内部が好適に冷却される。
【0051】
また、ハウジング44の内部における第1支持部材72と第2支持部材74とによって囲繞された空間86には、弁軸14を駆動するためのコイル88が配設される。前記コイル88は非金属製材料からなるボビン90に巻回され、このボビン90は、第2支持部材74上のスプリングワッシャ92によって、第1支持部材72に指向して弾性的に固定される。このコイル88には、図示しない電源が接続される。
【0052】
一方、第1支持部材72および第2支持部材74の内孔には、非磁性体材料で略カップ状に形成されたスリーブ部材94がその底面を下にして挿入され、前記スリーブ部材94の開口された上端は、外方向に湾曲して形成され、前記第1支持部材72の上端に係止される。
【0053】
スリーブ部材94の下部には、後述する第2ばね部材122のガイドとして機能する下に凸の略カップ状の突出部96が形成され、その略中央部には、前記ハウジング44内に挿入された弁軸14が挿通される挿通孔98が形成される。
【0054】
さらに、スリーブ部材94の内部には、磁性体からなる略円筒状のプランジャ(可動部材)100が前記弁軸14と同軸上かつ摺動自在に挿入される。そして、プランジャ100の内周側には、その略中央部において半径内方向に所定長だけ突出したフランジ部102が形成されている。前記フランジ部102の内部には弁軸14が挿通され、前記弁軸14の外周面とフランジ部102の内周面との間には所定間隔のクリアランスC1(図2参照)が設けられている。
【0055】
プランジャ100のフランジ部102と弁軸14の切欠部42との間には、前記プランジャ100と弁軸14とを連結する連結機構20が設けられている。この連結機構20は、前記フランジ部102の上面側に配設される環状の第1ばね受部材104と、前記フランジ部102の下面側に配設される第1リテーナ106と、前記弁軸14における第1リテーナ106より下方に環状溝を介して装着される第2リテーナ108とからなる。前記第1リテーナ106は、その外周面とプランジャ100の内周面との間に所定間隔のクリアランスC2(図2参照)が設けられている。
【0056】
環状に形成される第1ばね受部材104はフランジ部102の上面側に配設され、その内周端および外周端がそれぞれ上方に向かって折曲されている。そして、第1ばね受部材104と後述する第2ばね受部材148との間に、第1ばね部材110が介装されている。前記第1ばね部材110は、プランジャ100を下方に押圧する方向に付勢している。
【0057】
第1リテーナ106は、図2に示されるように、前記プランジャ100の内周径より小径の略円盤状に形成され、その略中央部には上方に向かって所定長だけ突出した突部112が形成されている。前記突部112の内部には挿入穴114が形成され、前記挿入穴114の直径は、弁軸14の直径Bと略同等に形成されている。
【0058】
前記第1リテーナ106の略中央部には前記挿入穴114と連通した係着孔116が形成され、この係着孔116はこれよりも大径に形成される導入孔118と連通状態にある。前記導入孔118は弁軸14の直径Bと略同等もしくは若干大きく形成されるとともに、係着孔116の直径は前記弁軸14の切欠部42の直径と略同等に形成されている。
【0059】
前記導入孔118は第1リテーナ106の略中央部に形成される係着孔116より半径外方向に若干オフセット(偏心)して形成されている。
【0060】
一方、第1リテーナ106の下面には、下方に向かって突出した環状壁部120が形成され、この環状壁部120の外周側にはスリーブ部材94の突出部96(図1参照)との間に第2ばね部材122が介装されるとともに、前記環状壁部120の内周側には第2リテーナ108との間に第3ばね部材124(図1参照)が介装されている。
【0061】
すなわち、プランジャ100のフランジ部102は、第1ばね部材110が介装される第1ばね受部材104に付勢される下方への弾発力と、第2ばね部材122が介装される第1リテーナ106の下面に付勢される上方への弾発力との作用下に挟持されている。
【0062】
図1に示されるように、第2リテーナ108は略円盤状に形成され、その外周端が上方に向かって折曲されている。そして、前記第2リテーナ108の略中央部には嵌合孔が形成され、前記嵌合孔を弁軸14の略中央部に形成された環状溝に嵌め込むことにより前記第2リテーナ108が弁軸14に一体的に係着される。
【0063】
センサ部22は、ハウジング44の上部に装着されるセンサケース126と、前記センサケース126の内部に軸線方向に沿って変位自在に設けられるセンサロッド128と、前記センサロッド128の変位量を検出する抵抗体130とからなる。
【0064】
センサケース126は、その下端部がハウジング44の内部に挿入され、薄板状の固定カバー132を介してハウジング44の上部に一体的に装着されている。その際、センサケース126の外周面に装着されたシール部材134によってハウジング44の内部の気密が保持される。
【0065】
センサケース126の側方には、所定長だけ突出したコネクタ部136が形成され、前記コネクタ部136には、その内部に配設された端子138を介して図示しない電源と接続されるリード線等が接続される。そして、前記コネクタ部136の端子138を介して前記電源からの電流がコイル88へと供給される。また、前記端子138の一方は抵抗体130に接続され、前記抵抗体130で検出されたセンサロッド128の変位量を検出信号としてコネクタ部136より出力している。
【0066】
さらに、センサケース126の略中央部に形成される装着穴140には、センサロッド128が軸線方向に沿って変位自在に配設されている。この装着穴140の下方には薄板状のカバープレート142が装着され、前記装着穴140を閉塞している。前記カバープレート142の上面には、前記センサロッド128と略平行に抵抗体130が装着されている。
【0067】
センサロッド128は、その上端部がセンサケース126の内部で下方に向かって突出した突起部144に挿入されるとともに、その下端部が前記カバープレート142の孔部を介して弁軸14の上端部に連結されている。センサケース126とセンサロッド128との間には、リターンスプリング146が介装され、前記リターンスプリング146の弾発力によって前記センサロッド128が下方へと付勢されている。
【0068】
カバープレート142の下面には第2ばね受部材148が固着され、前記第2ばね受部材148の略中央部に形成されるシャフト保持部150によって、センサロッド128が軸線方向に沿って変位自在にガイドされている。
【0069】
さらに、センサロッド128の外周面には、該カバープレート142の上面に設けられた抵抗体130と対向する位置にブラシ152が設けられ、前記ブラシ152の先端部が抵抗体130に接触している。
【0070】
すなわち、前記ブラシ152が抵抗体130に接触する位置において、コネクタ部136の端子138間の抵抗値が変化するため、前記抵抗値の変化を検出することによりセンサロッド128の変位位置を検出することができる。換言すると、前記ブラシ152と抵抗体130とは、接触式のポジションセンサとして機能する。
【0071】
そして、前記弁部12における弁体38の開閉状態は、弁軸14およびセンサロッド128の軸線方向に沿った変位作用下に生じる前記抵抗値の変化によって検出され、前記検出された検出信号がセンサケース126の側部に設けられたコネクタ部136の端子138を介して図示しない制御回路へと出力される。
【0072】
本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環バルブ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0073】
図1は、弁体38が弁座34のシート面36に着座して、入口ポート26と出口ポート28との連通が遮断された弁閉状態を示している。
【0074】
このような弁閉状態において、図示しない電源に接続されたコネクタ部136を介して駆動部18のコイル88に電流を供給する。そして、前記コイル88に電流が供給されることにより弁部12の開弁動作が行われ、前記コイル88への電流の供給を停止することによって前記弁部12の閉弁動作が行われる。
【0075】
すなわち、図示しない制御回路の指示に基づいて、前記電源よりコイル88に所定量の電流が供給されると、該コイル88の励磁作用下に磁界が発生し、プランジャ100がスリーブ部材94の内周面に沿って下方(矢印Z1方向)に移動するように電磁力を受ける。
【0076】
また、第2支持部材74の第2膨出部82は、その外周が上方に向かって徐々に縮径するテーパ状に形成されているため、プランジャ100に加わる軸線方向の電磁力が、該プランジャ100の軸線方向に沿った位置に比例する。
【0077】
そして、プランジャ100が、そのフランジ部102を介して第1リテーナ106を押圧することにより、第2ばね部材122の弾発力に抗しながら前記プランジャ100が下方向(矢印Z1方向)に変位する。その際、前記第1リテーナ106と連結された弁軸14が、弁軸ガイド60のガイド作用下に下方向(矢印Z1方向)に変位し、この弁軸14の下端部に形成される弁体38が弁座34のシート面36から離間することによって、入口ポート26と出口ポート28の間が連通された弁開状態となる。
【0078】
そして、このプランジャ100は、前記電磁力と第2ばね部材122の弾発力がつり合う位置で停止する。すなわち、弁部12の開閉量は、コイル88に供給される電流の強弱によって決定される。
【0079】
ここで、プランジャ100は、第2リテーナ108によってその下限位置が規制されているため、プランジャ100がスリーブ部材94の底面に衝突し、損傷することが回避される。
【0080】
次に、コイル88への電流の供給を停止すると、第2ばね部材122の弾発力による上方向の付勢によってプランジャ100が上昇し、これに伴って弁軸14は、弁軸ガイド60のガイド作用下に上方(矢印Z2方向)に変位する。そして、この弁軸14の弁体38が弁座34のシート面36に着座し、入口ポート26が閉塞された弁閉状態となる。
【0081】
ここで、第1ばね部材110は、第1ばね受部材104を介してプランジャ100を下方向(矢印Z1方向)に付勢することにより、プランジャ100のフランジ部102は、第1リテーナ106に常に当接されているため、振動の発生が阻止される。
【0082】
そして、プランジャ100と第1リテーナ106、弁軸14および第1ばね部材110とは直接結合されていない。そのため、閉弁動作時に前記プランジャ100の慣性力が弁軸14に加わることがなく、弁体38の弁座34への衝突時に、該弁体38または弁座34が損傷することが回避される。
【0083】
このような弁体38による入口ポート26の開閉状態は、弁軸14の上端部に連結されたセンサロッド128を介して抵抗体130に伝達され、該抵抗体130の抵抗変化を出力信号として図示しない制御回路に出力することによりフィードバックされる。
【0084】
一方、弁体38が軸線方向に沿って変位して再循環路32を開閉する際、前記弁体38と一体的に形成される弁軸14が、ガイドされる弁軸ガイド60のガイド孔66との間に形成されるクリアランス68を介して所定角度だけ傾斜した倒れ(傾き)が生じる場合がある。
【0085】
この場合、図5に示されるように、弁軸14の弁軸ガイド60のガイド孔66を支点とした倒れに伴って、前記弁軸14の上端部に連結された第1リテーナ106が、プランジャ100におけるフランジ部102の下面に沿って前記プランジャ100の軸線と略直交する方向(矢印G方向)に変位する。その際、弁軸14とフランジ部102との間にはクリアランスC1が設けられているため、前記弁軸14とプランジャ100とが接触することがない。
【0086】
また、前記弁軸14の上端部に一体的に連結された第1リテーナ106の外周面とプランジャ100の内周面との間にも同様に、クリアランスC2が設けられているため、前記弁軸14の倒れによって前記第1リテーナ106がプランジャ100と接触することがない。
【0087】
そのため、弁軸14が所定角度だけ傾斜した場合においても、弁軸14および第1リテーナ106がプランジャ100と接触することが防止されるため、前記弁軸14およびプランジャ100の軸線方向に沿った変位が妨げられることがなく、円滑に変位することができる。
【0088】
同様に、弁軸14の下端部が、弁軸ガイド60のガイド孔66を支点として所定角度だけ傾斜するため、前記弁軸14の下端部に形成された弁体38が一体的に傾斜する。その際、前記弁体38における弁座34への当接面が、略球状に形成されているため、球面部40は、弁体38と一体的に形成された弁軸14の倒れの影響を受けることがなく、前記弁体38が常に弁座34のシート面36における一定位置で好適に着座することができる。
【0089】
換言すると、図6に示されるように、例えば、弁体38aの全体を略球状に形成した場合、その弁座34のシート面36における当接位置は、前記弁体38aと一体的に形成される弁軸14の傾斜角度に関わらず、常に弁座34のシート面36における同一位置(図6中、D参照)で着座する。
【0090】
すなわち、図5に示されるように、弁体38は、その上面に略球状の球面部40を設けることにより、弁軸14に所定角度だけ傾斜した倒れ(傾き)が生じた場合においても、前記弁軸14の影響を受けることなく前記弁体38の球面部40を介して弁座34におけるシート面36の略同一位置に着座することができる。
【0091】
その結果、弁軸14に所定角度だけ傾斜した倒れ(傾き)が生じた場合においても、弁軸14およびプランジャ100を軸線方向に沿って円滑に変位させることができるとともに、前記球面部40を介して弁体38を確実に弁座34に着座させて再循環路32の気密性を保持することができる。
【0092】
以上のように、本実施の形態では、弁軸14と弁軸ガイド60のガイド孔66との間に形成されるクリアランス68を介して前記弁軸14に所定角度だけ傾斜した倒れが生じた場合、前記弁軸14に連結された第1リテーナ106が、プランジャ100におけるフランジ部102の下面に沿って前記プランジャ100の軸線と略直交する方向(矢印G方向)に変位する。その際、弁軸14とフランジ部102との間にはクリアランスC1が設けられているため、前記弁軸14の倒れに起因した前記弁軸14とプランジャ100との接触を防止することができる。
【0093】
また、前記第1リテーナ106とプランジャ100との間にも同様にクリアランスC2が設けられているため、前記プランジャ100の軸線と略直交する方向(矢印G方向)に変位した際における前記弁軸14の倒れに起因した前記第1リテーナ106とプランジャ100との接触を防止することができる。その結果、弁軸14が所定角度だけ傾斜した場合においても、弁軸14および第1リテーナ106がそれぞれプランジャ100と接触することがなく、前記弁軸14およびプランジャ100を軸線方向に沿って円滑に変位させることができる。
【0094】
さらに、弁体38における弁座34への当接面が、略球状に形成されているため、この略球状に形成される球面部40を介して弁体38を常に弁座34のシート面36における一定位置(図2中、D参照)に好適に着座させることができる。
【0095】
その結果、弁軸14に所定角度だけ傾斜した倒れ(傾き)が生じた場合においても、弁軸14およびプランジャ100をそれぞれ軸線方向に沿って円滑に変位させることができるとともに、前記球面部40を介して弁体38を確実に弁座34に着座させて再循環路32の気密性を保持することができる。また、再循環路32を流通する排気ガスの流量が大きくなり、弁軸14の直径Bに対する弁体38の弁座34との着座位置における直径F(図2参照)の割合が大きくなった場合においても、同様に弁体38を確実に弁座34に着座させることができる。
【0096】
さらにまた、駆動部18の駆動作用下に軸線方向に沿って変位する弁軸14は、ガイド部16における弁軸ガイド60によってのみ軸線方向に沿って変位自在にガイドされている。また、前記弁軸14と弁体38とを一体的に形成することにより部品点数を削減することができるため、排気ガス再循環バルブ10の構成を簡素化することができ、それに伴ってコストを削減することができる。
【0097】
またさらに、弁体38において弁座34に着座する部位のみに球面部40を形成することにより、弁体38全体を略球状とする場合と比較して前記球面部40を加工する加工範囲を少なくすることができるため、前記弁体38の製造性が向上するとともに、それに伴って製造コストを低減することができる。
【0098】
しかも、前記弁体38の上面形状を、その流量特性に応じた任意の形状とすることにより、一層好適に流量制御することができる。
【0099】
さらに、弁軸14に一体的に連結された第1リテーナ106を介して、弁軸14とプランジャ100とを該プランジャ100の軸線と略直交する方向(矢印G方向)に変位自在に簡便に連結することができる。その結果、前記弁軸14とプランジャ100とを軸線と略直交する方向、あるいは軸線方向に規制する必要がないため、それに伴って連結機構20の構成を簡素化することができるとともに、組み付け性を向上させることができる。
【0100】
さらにまた、弁軸ガイド60におけるガイド孔66の軸線方向に沿った長さAを、前記弁軸14の直径Bの4〜6倍の範囲内となるように設定することにより、前記ガイド孔66に形成されるクリアランス68によって弁軸14に生じる倒れの傾斜角度を抑制することができる、そのため、弁軸14を軸線方向に沿って円滑に変位させることができる。
【0101】
一方、弁軸ガイド60の下端面から弁座34と弁体38との着座位置までの軸線方向に沿った距離Eが、前記ガイド孔66の軸線方向に沿った長さAの1.5倍もしくはそれ以下となるように設定することにより、弁軸14の倒れ角度が一定の場合において、前記第1リテーナ106の軸線と略直交する方向(矢印G方向)への変位量を抑制することができる。すなわち、弁体38の振幅を抑制することができるとともに、弁体38の軸線方向への矯正効果が高い。
【0102】
また、前記球面部40の面積を低減することにより、弁体38の製造性を向上させることができるとともに、前記弁軸14および第1リテーナ106とプランジャ100との間のクリアランスC1、C2を小さくすることができる。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0104】
すなわち、弁軸を連結機構を介して可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結し、前記弁体における弁座とのシール点近傍のみを略球状に形成することにより、前記弁軸が軸受に対して所定角度だけ傾きが生じた際においても、前記弁体の球面部を常に弁座に対して好適に着座させて摩耗を防止し、気密性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る排気ガス再循環バルブを示す縦断面図である。
【図2】図1のプランジャ、弁軸および弁軸ガイドとの関係を示す一部省略縦断面図である。
【図3】図1の弁体および弁座近傍の拡大縦断面図である。
【図4】図1の弁体の拡大側面図である。
【図5】図2のプランジャ、弁軸および弁軸ガイドを示す模式図である。
【図6】弁体を略球状にした場合における模式図である。
【符号の説明】
10…排気ガス再循環バルブ 12…弁部
14…弁軸 16…ガイド部
18…駆動部 20…連結機構
22…センサ部 24…弁ボディ
32…再循環路 34…弁座
36…シート面 38、38a…弁体
40…球面部 42…切欠部
44…ハウジング 60…弁軸ガイド
66…ガイド孔 100…プランジャ
102…フランジ部 106…第1リテーナ
110…第1ばね部材 122…第2ばね部材
136…コネクタ部

Claims (3)

  1. 排気ガスの循環通路と弁座とを有する弁基部と、
    前記弁基部に連結されるハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配設され、電気信号により軸線方向に沿って駆動する可動部材と、
    前記可動部材に連結機構を介して連結される弁軸と、
    前記弁軸の端部に形成され、前記弁座に離間・着座することにより前記循環通路を開閉する弁体と、
    前記弁基部と前記可動部材との間に配設され、前記弁軸を軸線方向に沿って変位自在に支持する軸受と、
    を備える排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記弁軸は、前記可動部材に対して該可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結されるとともに、前記弁体は、前記弁座とのシール点近傍のみが略球状に形成される球面部を有することを特徴とする排気ガス再循環バルブ。
  2. 請求項1記載の排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記軸受の軸線方向に沿った長さは、前記弁軸の直径の4〜6倍の範囲内に形成されるとともに、前記軸受の弁体側の端面から前記弁体が弁座に着座した着座位置までの軸線方向に沿った離間距離が、前記軸受の長さの1.5倍以下となるように形成されることを特徴とする排気ガス再循環バルブ。
  3. 排気ガスの循環通路と弁座とを有する弁基部と、
    前記弁基部に連結されるハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配設され、電気信号により軸線方向に沿って駆動する可動部材と、
    前記可動部材に連結機構を介して連結される弁軸と、
    前記弁軸の端部に形成され、前記弁座に離間・着座することにより前記循環通路を開閉する弁体と、
    前記弁基部と前記可動部材との間に配設され、前記弁軸を軸線方向に沿って変位自在に支持する軸受と、
    を備える排気ガス再循環バルブにおいて、
    前記弁軸は、前記可動部材に対して該可動部材の軸線と略直交する方向に変位自在に連結され、前記弁軸をガイドする軸受の長さを、前記弁軸の直径の4〜6倍の範囲内とし、前記軸受から弁体が弁座に着座した着座位置までの軸線方向に沿った距離を、前記軸受の長さの1.5倍以下となるように形成することを特徴とする排気ガス再循環バルブ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243391A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Keihin Corp 排気ガス再循環バルブ
JP2017116011A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 愛三工業株式会社 流量制御弁
JP2018127946A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 株式会社ケーヒン 排気ガス再循環バルブ

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