JP6710280B2 - 機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金及びその製造方法 - Google Patents

機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金及びその製造方法(MAGNESIUM ALLOY HAVING EXCELLENT MECHANICAL PROPERTIES AND CORROSION RESISTANCE、AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME)に関し、より詳細には、機械的特性が低下することなく、耐蝕性が向上されたマグネシウム合金及びその製造方法に関する。
軽量金属であるマグネシウム(Mg)またはマグネシウムを主成分に含む合金は、比強度、寸法安定性、機械加工性、振動吸収性等に優れ、近年、自動車、鉄道、航空機、船舶などの輸送機器、家電機器、医療機器、生活用品などの軽量化及び生体分解特性が要求される様々な分野に適用可能である。このため、産業の核心素材として脚光を浴びている。
しかし、マグネシウムは、強い化学的活性により低い耐蝕性を有する。
従来技術は、Fe、Ni、Cu等の不純物が、マグネシウム合金の耐蝕性に与える悪影響を最小化するために、多くの段階の精錬過程を介して不純物の含量を低減する方法を適用している。
しかし、経済的な側面からは、精錬により不純物の含量を制御するには限界があり、一定水準以上に耐蝕性を向上させるには困難な問題点があった。
韓国登録特許第036099号公報
本発明の目的は、機械的特性が低下することなく、耐蝕性が向上されたマグネシウム合金を提供することにある。
本発明の他の目的は、機械的特性が低下することなく、耐蝕性が向上されたマグネシウム合金を経済的に製造できる方法を提供することにある。
本発明の他の目的及び利点は、下記の発明の詳細な説明、特許請求の範囲及び図面によりさらに明確になる。
本発明の一側面によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、スカンジウムを0.001重量部〜1.0重量部含み、その他は、マグネシウムと不可避的不純物とで構成されたマグネシウム合金であって、上記マグネシウム合金は、Fe固溶限(solid solubility limit)が増加し、腐食性が低減する、機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金が提供される。
本発明の一実施例によれば、上記スカンジウムを0.05重量部〜0.5重量部含むことができる。
本発明の一実施例によれば、3.5wt%塩水に72時間浸漬する場合、腐食速度が0.5mm/y以下であることができる。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が80〜120MPaであり、引張強度が160〜180MPaであり、延伸率が6〜13%であることができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、0.001〜0.007重量部の鉄;0.001〜0.002重量部のケイ素;0.005〜0.015重量部のカルシウム;及び、0.003〜0.012重量部のマンガンをさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、0.5〜7.0重量部の亜鉛をさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が120〜190MPaであり、引張強度が210〜310MPaであり、延伸率が20〜30%であることができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、2.5〜10重量部の錫をさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が130〜280MPaであり、引張強度が210〜310MPaであり、延伸率が5〜17%であることができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、2〜10重量部のアルミニウムをさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が130〜200MPaであり、引張強度が230〜320MPaであり、延伸率が10〜25%であることができる。
本発明の一実施例によれば、Mg−Zn−Al、Mg−Zn−Sn、Mg−Al−Sn、及びMg−Zn−Al−Snから選択される組成をさらに含むことができる。
本発明の他の側面によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、スカンジウムを0.001重量部〜1.0重量部含み、その他は、マグネシウムと不可避的不純物とで構成されたマグネシウム合金を鋳造する段階;上記鋳造されたマグネシウム合金を均質化する段階;及び、上記均質化されたマグネシウム合金を予熱した後に押出する段階を含み、上記マグネシウム合金は、Fe固溶限が増加し、腐食性が低減するものである、機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金の製造方法が提供される。
本発明の一実施例によれば、機械的特性を低下することなく、耐蝕性が向上されたマグネシウム合金及びその製造方法を提供することができる。
本発明によれば、機械的特性が低下することなく、母材と不純物との間の微小ガルバニック腐食を抑制するだけでなく、表面に形成される被膜の不動態特性をともに向上できるスカンジウムを添加することで、マグネシウム合金の耐蝕性を向上させることができる。
本発明に係る機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金は、自動車、鉄道、航空機、船舶等の輸送機器、家電機器、医療機器、生活用品等の軽量化及び生体分解特性が要求される様々な分野に有用に活用することができる。
本発明に係る機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金は、ステント及びプレート等のインプラントのような、身体と接触する医療装置分野に有用に活用することができる。
本発明の一実施例により、純粋なマグネシウム(Pure Magnesium)のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験(immersion test)の結果を介して腐食速度を示すグラフである。 本発明の一実施例により、純粋なマグネシウムのスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、純粋なマグネシウムのスカンジウム含有量に応じる機械的特性(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−亜鉛合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−亜鉛合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−亜鉛合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−亜鉛合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる機械的特徴(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−錫合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−錫合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−錫合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−錫合金の外部の特徴を示す写真である。 本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる機械的特性(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−アルミニウム合金の外部の特徴を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−アルミニウム合金の外部の特徴を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム−アルミニウム合金の外部の特徴を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる機械的特性(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。 本発明の一実施例により、マグネシウム合金のスカンジウム含有の可否に対する鉄(Fe)の固溶限の含量を示すグラフである。 本発明の一実施例に係るマグネシウム合金の製造方法を説明するための順序図である。
本発明は多様な変換を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、特定実施例を図面に例示し、詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物及び代替物を含むものとして理解されるべきである。
本発明を説明するに当たって、係わる公知技術に関する具体的な説明が本発明の要旨をかえって不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
第1、第2等の用語は、多様な構成要素を説明するために使用されるが、上記構成要素が上記用語により限定されることはない。上記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけに使用される。
本出願で用いた用語は、ただ特定の実施例を説明するために用いたものであって、本発明を限定するものではない。単数の表現は、文の中で明白に表現しない限り、複数の表現を含む。
本願において、「含む」または「有する」等の用語は明細書に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在を指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたもの等の存在または付加可能性を予め排除するものではないと理解しなくてはならない。
以下、本発明の一実施例に係る耐蝕性に優れたマグネシウム合金及びその製造方法を添付図面を参照して詳細に説明し、添付図面を参照して説明するに当たって、同一または対応する構成要素には同一の図面符号を付し、これに関する重複説明を省略する。
本発明の一側面によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、スカンジウムを0.001重量部〜1.0重量部含み、その他はマグネシウムと不可避的不純物とで構成されたマグネシウム合金であって、上記マグネシウム合金は、Fe固溶限が増加し、腐食性が低減する機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金が提供される。
一般的にマグネシウム合金の耐蝕性を向上させるためには、不純物の含量を制御したり、またはマグネシウム母材の腐食電位を増加させたりする方法などが適用される。また、合金製造工程を制御して腐食の障害物の役割を担う第2相をネットワーク(network)形態に連続して生成させる方法も適用される。しかし、これらの方法は、母材と不純物との微小ガルバニック腐食を効果的に制御できないだけでなく、機械的特性の低下を伴うことになる。
本発明は、機械的特性が低下することなく、母材と不純物との間の微小ガルバニック腐食を抑制するだけでなく、表面に形成される被膜の不動態特性をともに向上させることができる二重効果(dual effect)を有する、マグネシウム合金にスカンジウム(Sc)を添加する技術である。
すなわち、本発明は、マグネシウム及びマグネシウム合金中に存在する不純物の含量を物理的または化学的な方法を用いて低減することではなく、微量元素を添加することにより不純物の電気化学的特性を変化させるとともに表面に形成される被膜の不動態特性を向上させることにより耐蝕性を向上させることである。
図1は、本発明の一実施例により、純粋なマグネシウムのスカンジウム含有量に応じる浸漬試験結果を介して腐食速度を示すグラフである。図2は、本発明の一実施例により純粋なマグネシウムのスカンジウム含有量に応じる浸漬試験後のマグネシウム合金の外部の特徴を示す写真である。
上記の図1及び図2に示すように、純粋なマグネシウムに比べて、著しく向上した耐蝕性を示す。
本発明によれば、商業用素材水準の純度(Pure Mg基準99.9%)を有する商用マグネシウム対比40%以上、高純度素材(Pure Mg基準99.99%、製造コストは商用素材対比100倍)対比20%以上耐蝕性を向上させることができる。
本発明の一実施例によれば、上記スカンジウムをマグネシウム合金100重量部に対して、0.001重量部〜1.0重量部、0.05〜0.25重量部、0.001〜0.1重量部、0.05〜0.5重量部、または 0.05〜0.1重量部含むことができ、これに限定されないが、0.05〜0.5重量部が好ましい。上記スカンジウムの含量が0.001未満であると、スカンジウムの含量が少なすぎて耐腐食性向上の効果を得にくく、スカンジウムの含量が1.0を超過すると、かえって腐食性が増加するおそれがある。
本発明の一実施例によれば、3.5wt%塩水に72時間浸漬するとき、腐食速度が0.5mm/y以下になることができる。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が80〜120MPaであり、引張強度が160〜180MPaであり、延伸率が6〜13%であることができる。
図3は、本発明の一実施例により、純粋なマグネシウムのスカンジウム含有量に応じる機械的特性(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。
図3に示すように、スカンジウムの含量が増加することにより、降伏強度及び引張強度が増加することを確認することができる。これは、スカンジウムの含量が増加することにより機械的強度が増加することを意味する。上記グラフに示すように、本発明のマグネシウム合金は、機械的特性が低下することなく、耐蝕性を向上することができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、0.001〜0.007重量部の鉄;0.001〜0.002重量部のケイ素;0.005〜0.015重量部のカルシウム;及び、0.003〜0.012重量部のマンガンをさらに含むことができる。
上記マグネシウム合金には、合金の原料または製造過程で不可避に混入される不純物を含むことができ、マグネシウム合金100重量部に対して、0.001〜0.007重量部の鉄、0.001〜0.002重量部のケイ素を含むことが好ましい。
上記マグネシウム合金に含有されるカルシウムは、析出強化及び固溶強化により合金の強度増進に寄与するものであり、カルシウムの含量が0.005未満であると、析出強化効果が微々たるものになり、0.015を超過すると、カルシウムの分率が高すぎてガルバニック腐食を促進するおそれがある。
上記マグネシウム合金に含有されるマンガンは、固溶強化により合金の強度増進に寄与し、合金中のマンガン及び不純物が含有された化合物を形成することにより、マグネシウム合金の耐腐食性を向上する効果を有し、マンガンの含量が0.003重量部未満であると、その効果が微々たるものであって影響がなく、0.012重量部を超過すると、マンガンの分率が高すぎてガルバニック腐食を促進するおそれがある。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、0.5〜7.0重量部の亜鉛をさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、上記スカンジウムをマグネシウム−亜鉛合金のマグネシウム100重量部に対して、0.001〜0.5重量部、0.05〜0.25重量部、0.05〜0.1重量部、0.001〜0.25重量部、0.001〜0.1重量部、または0.01〜0.5重量部含むことができ、これに限定されないが、0.05〜0.25重量部が好ましい。上記スカンジウムの含量が0.001未満であると、スカンジウムの含量が少なすぎて耐腐食性の向上の効果を得にくく、スカンジウムの含量が0.5を超過すると、かえって腐食性が増加するおそれがある。
図4は、本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。
図5から図8は、本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる、浸漬試験後のマグネシウム−亜鉛合金の外部の特徴を示す写真である。
図4から図8によれば、亜鉛の含量が増加することにより、マグネシウム−亜鉛合金の腐食速度が増加することが分かり、亜鉛の含量に関係なく、マグネシウム合金100重量部に対してスカンジウムを0.001重量部〜0.5重量部含む場合には、腐食速度が低下する。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が120〜190MPaであり、引張強度が210〜310MPaであり、延伸率が20〜30%であることができる。
図9は、本発明の一実施例により、マグネシウム−亜鉛合金のスカンジウム含有量に応じる機械的特徴(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。
図9によれば、亜鉛の含量に関係なく、スカンジウムの含量が増加することにより降伏強度及び引張強度が増加する。また、亜鉛の含量がマグネシウム合金100重量部に対して2重量部以下含まれる場合は、スカンジウムの含量が増加することにより延伸率も増加する。したがって、本発明のマグネシウム合金は、機械的特性及び耐蝕性をともに向上させることができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、2.5〜10重量部の錫をさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、上記スカンジウムをマグネシウム−錫合金のマグネシウム100重量部に対して、0.001〜0.5重量部、0.05〜0.25重量部、0.05〜0.1重量部、0.001〜0.1重量部、0.001〜0.25重量部、または、0.01〜0.5重量部含むことができ、これに限定されないが、0.05〜0.1重量部が好ましい。上記スカンジウムの含量が0.001未満であると、スカンジウムの含量が少なすぎて耐腐食性向上の効果を得にくく、スカンジウムの含量が0.5を超過すると、かえった腐食性が増加するおそれがある。
図10は、本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。
図11から図14は、本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる、浸漬試験後のマグネシウム−錫合金の外部の特徴を示す写真である。
図10から図14に示すように、錫の含量が増加することによりマグネシウム−錫合金の腐食速度が増加することが分かり、錫の含量に関係なく、スカンジウムを0.001〜0.5重量部含む場合は、腐食速度が低下する。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が130〜280MPaであり、引張強度が210〜310MPaであり、延伸率が5〜17%であることができる。
図15は、本発明の一実施例により、マグネシウム−錫合金のスカンジウム含有量に応じる機械的特性(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。
図15によれば、錫の含量に関係なく、スカンジウムの含量が0.001〜0.25重量部に増加することにより降伏強度及び引張強度が増加する。したがって、本発明のマグネシウム合金は、機械的特性及び耐蝕性をともに向上させることができる。
本発明の一実施例によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、2〜10重量部のアルミニウムをさらに含むことができる。
本発明の一実施例によれば、上記スカンジウムをマグネシウム−アルミニウム合金のマグネシウム100重量部に対して、0.001〜1.0重量部、0.05〜1.0重量部、0.001〜0.5重量部、または、0.01〜1.0重量部含むことができ、これに限定されないが、0.05〜1.0重量部が好ましい。上記スカンジウムの含量が0.001未満であると、スカンジウムの含量が少なすぎて耐腐食性の向上の効果を得にくく、スカンジウムの含量が1.0を超過すると、かえって腐食性が増加するおそれがある。
図16は、本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。
図17から図19は、本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる腐食速度を示すグラフである。
図16から図19によれば、アルミニウムの含量が増加することによりマグネシウム−アルミニウム合金の腐食速度が増加することが分かり、アルミニウムの含量に関係なく、スカンジウムを0.001〜0.25含む場合は腐食速度が低下する。
本発明の一実施例によれば、降伏強度が130〜200MPaであり、引張強度が230〜320MPaであり、延伸率が10〜25%であることができる。
図20は、本発明の一実施例により、マグネシウム−アルミニウム合金のスカンジウム含有量に応じる機械的特性(降伏強度、引張強度、延伸率)を示すグラフである。
図20に示すように、アルミニウムの含量に関係なく、スカンジウムの含量が0.001〜1.0に増加することにより降伏強度及び引張強度が増加する。したがって、本発明のマグネシウム合金は、機械的特性及び耐蝕性をともに向上させることができる。
図21は、本発明の一実施例により、マグネシウム合金のスカンジウム含有の可否に対する鉄(Fe)の固溶限含量を示すグラフである。
本発明の上記鉄の固溶限は、マグネシウム金属に固溶可能な鉄成分の量を意味する。
鉄などの重金属元素は、マグネシウムの耐蝕性を低減する不純物であってその含量を厳しく制限している。したがって、本発明では、マグネシウム中の鉄の固溶限を高めて、耐蝕性に優れかつ機械的強度の高いマグネシウム合金を提供する。
図21によれば、スカンジウムを含有した場合は、そうではない場合に比べて、亜鉛、錫、アルミニウムの含有成分の種類及び含有量に無関係に、相対的に高い鉄の固溶限を有することができる。
本発明の一実施例によれば、上記スカンジウムを含有する合金は、Mg−Zn−Al、Mg−Zn−Sn、Mg−Al−Sn、及びMg−Zn−Al−Snから選択することができる。
スカンジウムを含有した場合は、そうではない場合に比べて、上記亜鉛、錫、アルミニウムから1種以上選択される含有成分の種類及び含有量に無関係に、相対的に高い鉄の固溶限を有することができる。
本発明の他の側面によれば、マグネシウム合金100重量部に対して、スカンジウムを0.001重量部〜1.0重量部含み、その他はマグネシウムと不可避的不純物とで構成されたマグネシウム合金を鋳造する段階;上記鋳造されたマグネシウム合金を均質化する段階;及び、上記均質化されたマグネシウム合金を予熱した後に押出する段階を含み、上記マグネシウム合金は、Feの固溶限が増加し、腐食性が低減するものである機械的特性及び耐蝕性に優れたマグネシウム合金の製造方法が提供される。
図22は、本発明の一実施例に係るマグネシウム合金の製造方法を説明するための順序図である。
本発明の一実施例によれば、上記鋳造する段階は、650〜800℃で鋳造することができる。これに限定されないが、鋳造温度が650℃未満、または800℃を超過すると、鋳造が好適に行えないことがある。
上記鋳造する段階、均質化する段階及び押出する段階は、公知の技術により実施可能である。例えば、砂型鋳造、薄板鋳造、ダイキャスティング、またはこれらの組み合わせにより実施することができる。詳細な方法は、下記の実施例に記載する。
以下、本発明の実施例についてより詳細に説明する。しかし、下記の実施例は本発明の好ましい一実施例に過ぎず、本発明が下記実施例により限定されることはない。
実施例及び比較例
マグネシウム合金1の製造
本発明に係るマグネシウム合金を製造するために、純粋なMg(99.9%)にScを添加しており、Scは、Mg−2Sc母合金形態に添加した。このとき、純粋なMgにScが、0.001、0.01、0.05、0.1、0.25、0.5、1.0重量%含まれるように、Mg−2Sc母合金を添加した。
700℃で円形シリンダー形態のビレットを鋳造した後、500℃で24時間の間に均質化処理した。
350℃で3時間予熱した後に押出して、厚さ6mm、幅28mmの板状の押出材を製造した。
AZ61合金は、商用マグネシウム合金であって、比較例として用いるために製造した合金である。
上記製造したビレットに対して、500℃で24時間の間に均質化処理を行った後に、直径78mm、長さ140〜160mmの円形シリンダー形態のビレットに加工した。この加工したビレットを350℃で3時間の間に予熱した後に、1.0mm/sのラム速度に押出して、厚さ6mm、幅28mmの板状押出材を製造した。
マグネシウム−亜鉛合金の製造
本発明に係るマグネシウム−亜鉛合金を製造するために、純粋なMg(99.9%)にZn及びScを添加しており、Znは、99.9%の純度を有する純粋なZnペレット形態に添加し、Scは、Mg−2Sc母合金形態に添加した。このとき、純粋なMgにZnが1、2、4、6重量%含まれるように純粋なZnを添加し、Scが0.001、0.01、0.1、1.0重量%含まれるようにMg−2Sc母合金を添加した。
上記マグネシウム−亜鉛合金の組成は、下記表2の通りである。
このように準備した原料物質を炭素るつぼに装入し、誘導溶解炉を用いて700℃以上に加熱して溶解した後に、徐々に冷却して鎔湯の温度が700℃に到逹したとき、200℃に予熱された円形シリンダー形態の金型に注入してビレットを製造した。
このように製造したビレットに対して、400℃で24時間の間に均質化処理を行った後に、直径78mm、長さ140〜160mmの円形シリンダー形態のビレットに加工した。このように加工したビレットを300℃で3時間の間に予熱した後に、1.0mm/sのラム速度で押出を行い、厚さ6mm、幅28mmの板状押出材を製造した。
マグネシウム−錫合金の製造
本発明に係るマグネシウム−錫合金を製造するために、純粋なMg(99.9%)にSn及びScを添加しており、Snは、99.9%の純度を有する純粋なSnペレット形態に添加し、Scは、Mg−2Sc母合金形態に添加した。このとき、純粋なMgにSnが、3、5、6、8重量%含まれるように純粋なSnを添加し、Scが0.001、0.01、0.1、1.0重量%含まれるようにMg−2Sc母合金を添加した。
上記マグネシウム−錫合金の組成は、下記表3の通りである。
このように準備した原料物質を炭素るつぼに装入し、誘導溶解炉を用いて700℃以上に加熱して溶解した後に、徐々に冷却して鎔湯の温度が700℃に到逹したとき、200℃に予熱された円形シリンダー形態の金型に注入してビレットを製造した。
このように製造したビレットに対して、500℃で24時間の間に均質化処理を行った後に、直径78mm、長さ140〜160mmの円形シリンダー形態のビレットに加工した。このように加工したビレットを300℃で3時間の間に予熱した後に、1.0mm/sのラム速度に押出を行い、厚さ6mm、幅28mmの板状押出材を製造した。
マグネシウム−アルミニウム合金の製造
本発明に係るマグネシウム−アルミニウム合金を製造するために、純粋なMg(99.9%)にAl及びScを添加しており、Alは、99.9%の純度を有する純粋なAlペレット形態に添加し、Scは、Mg−2Sc母合金形態に添加した。このとき、純粋なMgにAlが3、6、9重量%含まれるように純粋なAlを添加し、Scが0.001、0.01、0.1、1.0重量%含まれるように、Mg−2Sc母合金を添加した。
上記マグネシウム−アルミニウム合金の組成は、下記表4の通りである。
このように準備した原料物質を炭素るつぼに装入し、誘導溶解路を用いて700℃以上に加熱して溶解した後に、徐々に冷却して鎔湯の温度が700℃に到逹したとき、200℃に予熱された円形シリンダー形態の金型に注入してビレットを製造した。
このように製造したビレットに対して、400℃で24時間の間に均質化処理を行った後に、直径78mm、長さ140〜160mmの円形シリンダー形態のビレットに加工した。このように加工したビレットを300℃で3時間の間に予熱した後に、1.0mm/sのラム速度で押出を行い、厚さ6mm、幅28mmの板状押出材を製造した。
試験例1:耐蝕性試験
上記のように本発明により製造されたマグネシウム合金の耐蝕性を評価するために、次のように浸漬試験を行った。
浸漬試験は、3.5wt%のNaCl溶液(25℃)中に試験片を72時間の間に浸漬した後に、浸漬前後の重さの変化を測定して腐食速度に換算した。
なお、腐食速度は、下記の数式を用いて計算した。
<試験結果>
(1)浸漬試験
純粋なマグネシウムの場合は、腐食速度が18mm/yであることに対して、0.001重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−0.001Sc)の場合は2mm/y、0.01重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−0.01Sc)の場合は1.7mm/y、0.05重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−0.05Sc)の場合は0.25mm/y、0.1重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−0.1Sc)の場合は0.1mm/y、0.25重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−0.25Sc)の場合は0.25mm/y、0.5重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−0.5Sc)の場合は0.5mm/y、1.0重量%のスカンジウムを含むマグネシウム(Mg−1.0Sc)の場合は0.5mm/y、AZ61の場合は0.8mm/yに示された(図1参照)。
純粋なマグネシウムに比べて、著しく向上した耐蝕性を示しており、特に0.05〜1.0重量%のスカンジウムを含むマグネシウムは、従来技術であるAZ61よりも優れた耐蝕性を示した。
また、亜鉛を1重量部、2重量部、4重量部、6重量部含むマグネシウム−亜鉛合金の腐食速度を分析したが、亜鉛の含量に関係なく、0.001、0.01、0.1重量部のスカンジウムを含む場合、腐食速度が8.75mm/y以下であって、マグネシウム−亜鉛合金の腐食速度に比べて低いことが分かった(図4参照)。特に、0.1重量部のスカンジウムを含む場合は、著しく低い腐食速度を示した。
また、錫を3重量部、5重量部、6重量部、8重量部含むマグネシウム−錫合金の腐食速度を分析したが、錫の含量に関係なく、0.001、0.01、0.1重量部のスカンジウムを含む場合の腐食速度が7.20mm/y以下であって、マグネシウム−錫合金の腐食速度に比べて著しく低いことを示した(図10参照)。
そして、アルミニウムを3重量部、6重量部、9重量部含むマグネシウム−アルミニウム合金の腐食速度を分析したが、アルミニウムの含量に関係なく、0.001、0.01、0.1重量部のスカンジウムを含む場合、腐食速度が8.84mm/y以下であって、マグネシウム−アルミニウム合金の腐食速度に比べて著しく低いことを示した(図16参照)。特に、0.1重量部のスカンジウムを含む場合は、著しく低い腐食速度を示した。
上記の試験結果によれば、スカンジウムを含むマグネシウムが純粋なマグネシウムよりも優れた耐蝕性を示すことを確認することができ、特に、0.05〜0.5重量%においては、従来技術よりも優れた耐蝕性を示すことを確認することができた。
本発明によれば、商業用素材水準の純度(Pure Mg、基準99.9%)を有する商用マグネシウム対比40%以上、高純度素材(Pure Mg、基準99.99%、製造コストは、商用素材対比100倍)対比20%以上耐蝕性を向上させることができる。
(2)機械的特性試験
純粋なマグネシウムに比べて、0.001、0.01、0.1、1.0重量部のスカンジウムを含む場合は、引張強度及び降伏強度が向上する傾向にある(図3参照)。
これを下記表5に具体的に示す。
また、マグネシウム−亜鉛合金の場合、亜鉛の含量に関係なく、スカンジウムの含量が増加するほど引張強度及び降伏強度が向上する傾向にあることを見せる(図9参照)。
これを下記表6に具体的に示す。
また、マグネシウム−錫合金の場合、錫の含量に関係なく、スカンジウムの含量が増加するほど引張強度及び降伏強度が向上する傾向にあることを見せる(図15参照)。
これを下記表7に具体的に示す。
また、マグネシウム−アルミニウム合金の場合、アルミニウムの含量に関係なく、スカンジウムの含量が増加するほど引張強度及び降伏強度が向上する傾向にあることを見せる(図20参照)。
これを下記表8に具体的に示す。
上記試験結果によれば、スカンジウムを含むマグネシウムが純粋なマグネシウムよりも優れた機械的特性及び耐蝕性を見せることを確認することができ、特に、0.05〜0.5重量部においては、従来技術よりも優れた耐蝕性を示すことを確認することができた。本発明によれば、スカンジウムを含まないマグネシウムに比べて、耐蝕性を著しく向上させることができる。
以上では、本発明の一実施例について説明したが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載した本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除または追加などにより本発明を様々に修正及び変更することができ、これも本発明の権利範囲に属するものといえよう。

Claims (4)

  1. マグネシウム合金100重量部に対して、
    .001〜0.1重量部のスカンジウム;
    0.5〜4.0重量部の亜鉛;
    0.001〜0.138重量部の鉄;
    0〜0.036重量部のケイ素;及び
    0.003〜0.076重量部のカルシウムを含み、
    その他は、マグネシウムと不可避的不純物とで構成されたマグネシウム合金であり、
    前記マグネシウム合金は、3.5wt%塩水に72時間浸漬する場合に腐食速度が0.5mm/y以下である、マグネシウム合金。
  2. 前記スカンジウムを0.05重量部〜0.1重量部含む、請求項1に記載のマグネシウム合金。
  3. 降伏強度が、120〜190MPaであり、引張強度が、210〜310MPaであり、延伸率が、20〜30%である、請求項に記載のマグネシウム合金。
  4. 請求項1に記載されるマグネシウム合金の製造方法であって、
    マグネシウム合金100重量部に対して、
    .001重量部〜0.1重量部のスカンジウム;0.5〜4.0重量部の亜鉛;0.001〜0.138重量部の鉄;0〜0.036重量部のケイ素;及び0.003〜0.076重量部のカルシウムを含み、その他は、マグネシウムと不可避的不純物とで構成されたマグネシウム合金を鋳造する段階;
    前記鋳造されたマグネシウム合金を均質化する段階;及び
    前記均質化されたマグネシウム合金を予熱した後に押出する段階、を含む方法。
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