JP6709994B2 - ステージ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板や液晶表示装置、有機EL表示装置などの製造装置や検査装置に使用される位置決めテーブルで、テーブルを移動してテーブル上の対象物を位置決めするステージ装置に関するものである。
近年、印刷などの低コスト技術で、ワークの必要な部分に選択的に機能膜を形成する方法が注目されている。そしてワークの大判化が進む中、大型化したテーブルにおいても荷重を分散し薄型化が可能なステージ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これについて図15、図16を用いて説明する。図15は、従来の並進旋回2自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図である。図16は、図15の並進旋回2自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部の並進・回転自由度部、および、第3の機構部のリニアモータを持たない3自由度部の概略とを示す図である。
図15,16において、101(101a、101b)は電動機(リニアモータ)、102a、102bは動作量検出手段、103a、103bは制御器、104はテーブル、105は対象物、106a、106bは1軸駆動並進回転機構、107は機台部、108は指令部、111a、111bは並進駆動部、112a、112b,112c、112d、112eは並進自由度部、113a、113b、113c、113d,113eは回転自由度部、116は第2の機構部、118a、118bは第3の機構部、125a、125bは電動機制御装置となっている。また、1軸駆動並進回転機構106a、106bは、機台部107側から上に並進駆動部111a、111bと回転自由度部113a、113bと並進自由度部112a、112bの順に構成されている。第2の機構部116は、機台部107側から上に並進自由度部112c、回転自由度部113cの順に配置されて構成されている。第3の機構部118a、118bは、機台部107側から上に並進自由度部112d、112e、回転自由度部113d、113e、並進自由度部112d、112eの順に配置されて構成されている。
1軸駆動並進回転機構106a、106bは、テーブル104の対角線上の両端(A,B)の位置に配置され直動案内121に沿ってY方向に移動できるようになっている。第2の機構部116は、テーブル104の旋回中心部(C)に配置されている。第3の機構部118a、118bは、テーブル104の前記対角線とは別の対角線上の両端(D、E)の位置に配置され直動案内121に沿ってX方向およびY方向に移動できるようになっている。A,B,C,D,E部のY方向に移動可能な直動案内ブロックは、3本の長ストローク移動可能な直動案内上を長ストローク移動可能に載置されている。
また、各並進駆動部111を構成するリニアモータ101は、それぞれ2つの制御器103が接続されている。制御器103a、103bは指令部108から動作命令を受け取り、リニアモータ101を動作させる。動作量検出手段102a、102bはリニアモータ101もしくはリニアモータ101が駆動する直動案内ブロック122の移動量を検出し、その移動量と指令部108の動作命令における移動量との差をゼロにするように制御器103a、103bが動作を制御する。
次に、並進旋回2自由度ステージ装置の動作について図17を用いて説明する。
図17は、従来例の並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回移動を示す図である。
その動作は、図17に示すように、A,B点における2つの1軸駆動並進回転機構106の並進駆動部111のリニアモータ101をそれぞれ反対側に動作させると、C点の第2の機構部116を中心としてテーブル104を旋回させることができる。1軸駆動並進回転機構106aをδY、1軸駆動並進回転機構106bをδYだけ動作させれば、1軸駆動並進回転機構106a、106bの回転自由度部113はθだけ回転し、並進自由度部112はδX、δXだけ移動する。また、その移動に伴って第3の機構部118a、118bの回転自由度部113はθだけ回転し、テーブル104側の並進自由度部112はD点でδX、E点でδXだけ移動し、機台107側の並進自由度部112はD点でδY、E点でδYだけ移動する。つまり、第2の機構部116の回転自由度部113cが中心となって、テーブル104がθだけ旋回する。
以上のように、テーブルの旋回と、1軸駆動並進回転機構106の各リニアモータ101の移動量と第2の機構部116、第3の機構部118の、各回転自由度部113、並進自由度部112の移動量は、幾何学的に決まる。
このようにテーブルの中心と4隅の複数個所を支持して荷重を分散することで、テーブルの薄型化を可能にしている。
特許第4826584号公報
しかしながら、大型化に対応するために従来例のように支持点を増やした並進旋回2自由度ステージ装置を用いてサブミクロンオーダーの超精密なテーブル104の位置決めをする場合、前述のように理屈上、移動量は幾何学的に決まるはずであるにもかかわらず、目標通りの位置に位置決めできないという問題があった。
また、X軸方向に移動する1軸ステージ装置上に前記並進旋回2自由度ステージ装置を搭載して3自由度ステージ装置を構成し、前記並進旋回2自由度ステージ装置でテーブル104上の対象物105のサブミクロンオーダーの超精密な位置決めを行った後で、前記並進旋回2自由度ステージ装置全体を前記X軸方向に移動させたとする。この場合、X方向の加減速によって生じる慣性力によって対象物105を搭載したテーブル104が1ミクロン程度位置ずれを起こしてしまうという問題があった。その問題現象の本質を解明するために10ナノメートルレベルの超精密な測定技術を駆使して現象を分析し課題を明確にした。
その課題について図15、図17、図18を用いて説明する。図18は従来の並進旋回2自由度ステージ装置のテーブル104のθ旋回量と、直動案内121の移動量の関係を示す図である。図17のA,B点の2つの各リニアモータの移動量δY、δYを同量にし、移動方向を反対方向にしてC点を中心に旋回させる場合の各部の移動量と旋回量θの関係は、式(1)、式(2)、式(3)、式(4)のようになる。
Figure 0006709994

Figure 0006709994

Figure 0006709994

Figure 0006709994
テーブルを大型化する場合、対象物を縦置き、横置きどちらにも対応できるようにするためにテーブルを正方形状に構成する場合が多く、その場合、図17の支持点A、B、D、Eの配置を決める角度αは45degとなる。またそれらの支持点A、B、D、Eの中心C点からのX方向、Y方向の距離L、Lを725mm、テーブル104の旋回量θを5degとした場合の各部の移動量は、δX=δX=60.7mm、δY=δY=60.7mm、δY=δY=66.2mm、δX=δX=66.2mmとなり、A、B、D、E点のいずれにおいても、δYとδXは同じとなるよう移動する必要がある。この旋回量θと直動案内121の移動量δX、δYをグラフに描くと、図18のようになる。
また、テーブル104上に対象物105をロボット等を用いて搭載して、その搭載位置の僅かなずれを狙いの位置に修正するような場合には、θは0.5deg程度しか旋回しなくても良いが、その場合は、θ=0.5degで、δX=δX=6.299mm、δY=δY=6.299mm、δY=δY=6.299mm、δX=δX=6.299mmとなる。更にθを0.1degまで小さくしても、δX=δX=1.264mm、δY=δY=1.264mm、δY=δY=1.264mm、δX=δX=1.264mmとなり、θを0.1degとすることで各部の移動量は小さくなるが、δYとδXが同じとなるよう移動しなくてはならないことには変わりはなく、ミリメートルレベルの移動が必要となる。
そして、図15、図17を見て分かるように、δY、δYの移動は、A、B点でのリニアモータ101の移動方向と平行に機台部107上に配置した直動案内121を摺動方向に滑らせれば良く、動作量検出手段102a、102b、電動機制御装置125を用いてδY、δYを目標通りに移動させることができる。しかし、δX、δXの移動は、テーブル104の直下に配置した直動案内121を摺動方向とほぼ直交する方向にリニアモータ101で力を加えながら横滑りさせる必要がある。しかもA、B、C点の直動案内121、回転用軸受け123には軸受け隙間があると位置決め時にガタが生じて位置決め精度が劣化するため、軸受け隙間の無い予圧タイプのものを使用する必要がある。これにより、摺動抵抗が大きくなってしまう。
その摺動抵抗に打ち勝って横滑りさせようとするために、直動案内の摺動方向に直交する方向に大きな力が加わってテーブル104直下の直動案内121およびその下の回転軸受け部123に歪が生じてしまう。これにより、δX、δXの実際の移動量は計算上の移動量に対して前記歪の量だけ少なくなる。そのためにサブミクロンレベルで見ると目標通りに正確に位置決めできない。また別途画像認識などで対象物の位置を計測しながら目標の位置まで移動させたとしても、その状態で、並進旋回2自由度ステージ装置をX方向に移動させると、その時の慣性力で並進旋回2自由度ステージ装置が揺らされて、前記歪が解放されて、テーブル104に位置ずれが発生し、目標の位置から外れてしまう。以上が今回解明した従来の並進旋回2自由度ステージ装置で、サブミクロンレベルで超精密にテーブル104を位置決めしようとした場合に発生する課題である。
なお、δY、δYの移動が同方向の同量の移動となるようテーブル104をY方向に移動させる場合には、δX、δXは幾何学的にゼロのため、前記の歪は発生せず、その場合は前記歪に起因するテーブルの位置ずれは発生しない。つまり、歪は、テーブル104を旋回させる場合に発生する。
本発明は従来の課題を解決するもので、テーブルを旋回させる際に生じる機構部の歪を抑えて、テーブルを正確に位置決めすることができるステージ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためにステージ装置は、
対象物を搭載するテーブルを所定の位置に位置決めするステージ装置において、
中心回りに旋回する前記テーブルの旋回円の中心方向と接線方向にそれぞれ並進自由度を持つ2つの並進自由度部と、1つの回転自由度部と、を有する第1の機構部と、
前記テーブルの旋回移動中心に1つの回転自由度部を有する第2の機構部と、
を備える。
また、ステージ装置は、前記第1の機構部は、前記テーブルの対角線上の両側にそれぞれ配置されており、前記対角線とは別の対角線上の両側にそれぞれ配置されている。
また、ステージ装置は、前記電動機は、前記テーブルの対角線上の異なる位置に配置される前記第1の機構部にそれぞれ設けられる。
また、ステージ装置は、前記第1の機構部の2つの前記並進自由度部のうちの一つを駆動する電動機と、動作指令を受けて前記電動機を制御する制御部と、をさらに備え、前記第1の機構部は、前記制御部に動作指令を与える指令装置を備え、前記制御部は、前記電動機を並進方向に動作させることにより、前記テーブルを並進移動もしくは旋回移動させる。
また、ステージ装置は、前記第1の機構部は、前記機台部の上に設けた第1の並進自由度部と、前記第1の並進自由度部の上に設けた第2の並進自由度部と、前記第2の並進自由度部の上に設けた回転自由度部より構成された。
また、ステージ装置は、被検出体となる前記第1の機構部の移動量を検出する動作量検出部をさらに備え、前記制御部は、前記検出された移動量と前記動作指令における移動量との差をなくすように前記第1の機構部の動作を制御する。
また、ステージ装置は、前記第2の機構部は、前記接線方向と平行な方向に並進可能な1つの並進自由度部を有する。
本発明のステージ装置によると、テーブルを旋回させる際に生じる機構部の歪を抑えて、テーブルを正確に位置決めすることができる。
本発明のステージ装置によると、テーブルと対象物の重量をテーブルの隅を含めた複数点で支持することができるのでテーブルの撓みを最小限に抑えることができる。
本発明のステージ装置によると、1軸駆動並進回転機構の2つの並進自由度部の直動案内ブロックを挟んで回転自由度部を置くことができ、テーブルが回転しても、テーブルから機台までを機構部品で1直線上に連続して支持できるので、テーブルと対象物の重量による1軸駆動並進回転機構の高さ方向の変形を抑制することができる。
本発明のステージ装置によると、1軸駆動並進回転機構の2つの並進自由度部を積み上げた上に回転自由度部を積み上げるため、2つの並進自由度部を一体型の2軸直交直動案内機構で構成することができ、1軸駆動並進回転機構の高さを低く抑えることができる。
また、本発明のステージ装置によると、旋回量を小さく抑えることで、1軸駆動並進回転機構の歪の発生を抑えることができ、テーブルを正確に位置決めできる。
また、本発明のステージ装置によると、並進旋回2自由度ステージ装置において、旋回動作時に、目標位置より僅かに多めに回転させたあとで、微小量逆回転させて目標位置へ位置決めすることにより、大きく旋回したことによって生じた1軸駆動並進回転機構の歪を除去することができ、テーブルを正確に位置決めできる。
また、本発明のステージ装置によると、並進旋回2自由度ステージ装置にさらに1軸並進駆動機構を有するので、XY並進とθ回転の3自由度を持たせることができる。
本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図 本発明の実施の形態1における図1のK−K’方向矢視図と1軸駆動並進回転機構の拡大図 本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部、および、第3の機構部の並進・回転自由度部の概略とを示す図 本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回移動を示す図 本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回量と、直動案内の移動量との関係を示す図 本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図 本発明の実施の形態2における図5のK−K’方向矢視図と1軸駆動並進回転機構の拡大図 本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部、および、第3の機構部の並進・回転自由度部の概略とを示す図 本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回移動を示す図 本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回量と、直動案内の移動量との関係を示す図 本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図と側面概略図 本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部、および、第3の機構部を備えた並進回転2自由度ステージ装置の全体を移動させる1軸駆動機構部の並進・回転自由度部の概略とを示す図 本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置のテーブルのY方向移動を示す図 本発明の実施の形態4における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図と側面概略図 従来の並進旋回2自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図 従来の並進旋回2自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部の並進・回転自由度部、および、第3の機構部のリニアモータを持たない3自由度部の概略を示す図 従来の並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回移動を示す図 従来の並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回量と、直動案内の移動量との関係を示す図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図、図2は本発明の実施の形態1における図1のK−K’方向矢視図と1軸駆動並進回転機構の拡大図、図3は本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部、および、第3の機構部の並進・回転自由度部の概略とを示す図である。
図1〜3において、1は電動機(リニアモータ)、2は動作量検出手段、3a,3b(3)は制御器、4はテーブル、5は対象物、6は1軸駆動並進回転機構、7は機台部、8は指令部、11は並進駆動部、12は並進自由度部、13は回転自由度部、16は第2の機構部、18a,18b(18)は3自由度機構、25は電動機制御装置である。
また、1軸駆動並進回転機構6は、機台部7側から上に並進駆動部11、回転自由度部13、並進自由度部12が順に配置されて構成されている。第2の機構部16は、機台部7側から上に並進自由度部12、回転自由度部13が順に配置されて構成されている。3自由度機構18(第1の機構部)は、機台部7側から上に並進自由度部12、回転自由度部13、並進自由度部12が順に配置されて構成されている。
並進駆動部11は、並進自由度部12と、リニアモータ1とを備えている。2つの並進自由度12と1つの回転自由度部13とを備えたものが、3自由度機構18であり、その3自由度機構18にさらにリニアモータ1を備えたものが1軸駆動並進回転機構6である。つまり、1軸駆動並進回転機構6は、3自由度機構18にリニアモータ1を付加したものである。
2つの1軸駆動並進回転機構6は、機台部7とテーブル4の間に配置されている。2つの1軸駆動並進回転機構6は、テーブル4の対角線上の両側(A,B)に配置されている。並進自由度部12は、上記対角線と平行なV軸方向(中心回りに旋回するテーブル4の旋回円の中心方向)に並進自由度を有している。並進駆動部11は、上記対角線とは別の対角線と平行なU軸方向(中心回りに旋回するテーブル4の旋回円の接線方向)にテーブル4を駆動する。
第2の機構部16は、テーブル4の中央(C)に配置されている。第2の機構部16の並進自由度部12は、U軸方向(接線方向)に一致する方向に並進自由度を有している。
2つの3自由度機構18は、機台部7とテーブル4の間に配置されている。2つの3自由度機構18は、テーブル4の残りの2つの隅(D,E)に配置されている。3自由度機構18は、2つの並進自由度部12を有している。1つの並進自由度部12は、上記角線と平行なV軸方向(中心方向)に並進自由度を有している。もう1つの並進自由度部12は、U軸方向(接線方向)に一致する方向に並進自由度を有している。各並進部分の移動量は、数十ミリメートルである。本発明の直動案内21は、どれも短ストロークである点、また、1軸駆動並進回転機構6および3自由度機構18におけるそれぞれの2つの並進自由度部12の並進方向が中心回りに旋回するテーブル4の旋回円の中心方向と接線方向である点で、並進方向が中心回りに旋回するテーブル4の旋回円の中心方向でもなく、また接線方向でもない特許文献1とは異なっている。
なお、各並進駆動部11を構成するリニアモータ1には、それぞれ制御器3が接続されている。制御器3は指令部8から動作命令を受け取り、リニアモータ1を動作させる。動作量検出手段2は、リニアモータ1が駆動する直動案内ブロック22等が付随する部位の移動量を検出する。制御器3は、当該部位の移動量と指令部8の動作命令における移動量との差をゼロにするようにリニアモータ1の動作を制御する。
<動作>
次に、並進旋回2自由度ステージ装置の動作について図4、図5を用いて説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回移動を示す図である。図5は、本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回量と、直動案内21の移動量との関係を示す図である。
図4に示すように、A、B点における2つの1軸駆動並進回転機構6の並進駆動部11のリニアモータ1をそれぞれ反対側に動作させた場合、テーブル4は、C点の第2の機構部16を中心として旋回する。1軸駆動並進回転機構6aを移動量δU、1軸駆動並進回転機構6bを移動量δUだけ動作させた場合、1軸駆動並進回転機構6a、6bの回転自由度部13は、θだけ回転し、並進自由度部12は、δV、δVだけ移動する。また、その移動に伴って第3の機構部18a、18bの回転自由度部13は、θだけ回転し、テーブル4側の並進自由度部12は、D点でδV、E点でδVだけ移動し、機台7側の並進自由度部12は、D点でδU、E点でδUだけ移動する。そして、テーブル4は、第2の機構部16の回転自由度部13を中心としてθだけ旋回する。
以上のように、テーブル4の旋回と、1軸駆動並進回転機構6の各リニアモータ1の移動量と、第2の機構部16、第3の機構部18の各回転自由度部13、並進自由度部12の移動量とは、幾何学的に決まる。
そしてテーブル4を大型化する場合、対象物を縦置き、横置きどちらにも対応できるようにするためにテーブル4を正方形状に構成する場合が多く、その場合、図4の支持点A,B,D,Eも正方形状に配置できるので、中心C点からの距離L、Lは等しくなる。
その場合の具体的な各部の移動量と旋回量の関係は、図4のA,B点の2つの各リニアモータ1の移動量δU、δUを同量にし、移動方向を反対方向にしてC点を中心に旋回させる場合、式(5)、式(6)のようになる。
Figure 0006709994

Figure 0006709994
図4のL、Lを725mmとして旋回量θと直動案内21の移動量δU、δVとの関係をグラフに描くと図5のようになる。
具体的にはテーブル4の旋回量θを5degとした場合の各部の移動量は、δU=δU=δV=δV=89.7mm、δV=δV=δU=δU=3.9mmとなり、旋回の接線方向の移動量に比べて、旋回の中心方向の移動量が5パーセント以下で、大幅に小さくなっている。
また、テーブル4上に対象物5をロボットなどの搬送装置を用いて搭載し、その搭載位置のズレを狙いの位置に修正するような場合には、θは0.5deg以下の旋回で十分である。その場合は、θ=0.5deg、δU=δU=δV=δV=8.948mm、δV=δV=δU=δU=0.039mmとなり、旋回の接線方向の移動量に比べて、旋回の中心方向の移動量の割合が0.5パーセント以下で、θ=5degの時に比べて更に小さくなる。
また、θ=0.1degの場合では、δU=δU=δV=δV=1.789mm、δV=δV=δU=δU=0.00156mm=1.56μmとなり、旋回の接線方向の移動量に比べて、旋回の中心方向の移動量の割合が0.09パーセント以下となり、ほぼ移動しなくても良くなる。
以上のように、本発明の実施の形態1では、旋回の接線方向に比べて、旋回の中心方向の移動量を抑えることができ、更に図5を見て分かるように旋回量を小さく制限すればするほど、その効果が大きくなる。
旋回の接線方向の移動量δU、δUの移動は、A,B点でのリニアモータの移動方向と平行に機台部7上に配置した直動案内21を摺動方向に滑らせれば良く、動作量検出手段2、電動機制御装置25を用いてδU、δUを目標通りに移動させることができる。
それに対して、旋回の中心方向の移動量δV,δVの移動は、テーブル4の直下に配置した直動案内21を摺動方向とほぼ直交する方向にリニアモータで力を加えながら横滑りさせる必要がある。摺動抵抗に打ち勝って横滑りさせると直動案内21の摺動方向に直交する方向に大きな力が加わってテーブル4直下の直動案内21およびその下の回転軸受け部23に歪が生じる。
そのため、その歪の分だけ本来の移動量より少なくしか移動できない。しかし本発明の実施の形態1では、この横滑りさせて移動させなくてはならない移動量δV、δVを小さくできるので、歪の発生を少なくでき、より正確に旋回させることができる。また旋回量を小さくすることで、歪の低減効果は飛躍的に大きくなり、旋回量を0.1deg以下にすると、更に正確に旋回させることができるようになる。そして旋回量を0.01deg程度にすると、歪の発生がほぼ見られなくなり、歪による誤差を0.1μm程度に抑えることができる。
また、A、B点における2つの1軸駆動並進回転機構6の並進駆動部11のリニアモータ1を同方向に同量駆動させてテーブル4をU方向に並進移動させる場合は、δV、δVは幾何学的にゼロとなり歪の発生は起きない。これにより、移動量の大小によらず正確にテーブル4を並進移動できる。つまり、本発明の実施の形態1に係るステージ装置では、並進旋回2自由度ステージ装置全体を並進移動させても、テーブルの位置ずれを抑えられる並進旋回2自由度ステージ装置を搭載してXYθに移動できる。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について図面を参照して説明する。図6は、本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図、図7は本発明の実施の形態2における図6のK−K’方向矢視図と1軸駆動並進回転機構の拡大図、図8は本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構、第2の機構部、および、第3の機構部の並進・回転自由度部の概略を示す図である。
実施の形態2の基本的な構成要素は実施の形態1と同じである。
実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、1軸駆動並進回転機構6の構成と、3自由度機構18の構成である。1軸駆動並進回転機構6は、図7に示すように、機台部7側から上に並進駆動部11、並進自由度部12、回転自由度部13が順に配置されて構成されている。また図8に示すように、3自由度機構18は、機台部7から上に並進自由度部12、並進自由度部12、回転自由度部13が順に配置されて構成されている。1軸駆動並進回転機構6と第2の機構部16と第3の機構部18の配置は、実施の形態1と同じである。
<動作>
次に、実施の形態2の並進旋回2自由度ステージ装置の動作について、図9、図10を用いて説明する。
図9は本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回移動を示す図、図10は本発明の実施の形態2における並進旋回2自由度ステージ装置のテーブルのθ旋回量と、直動案内21の移動量との関係を示す図である。
図9に示すように、A、B点における2つの1軸駆動並進回転機構6の並進駆動部11のリニアモータ1をそれぞれ反対側に動作させた場合、テーブル4は、C点の第2の機構部16を中心として旋回する。1軸駆動並進回転機構6aを移動量δU、1軸駆動並進回転機構6bを移動量δUだけ動作させた場合、1軸駆動並進回転機構6a、6bの回転自由度部13はθだけ回転し、並進自由度部12はδV、δVだけ移動する。また、その移動に伴って第3の機構部18a、18bの回転自由度部13はθだけ回転し、回転自由度部13の下の並進自由度部12はD点でδV、E点でδVだけ移動し、機台7側の並進自由度部12は、D点でδU、E点でδUだけ移動する。そして、テーブル4は、第2の機構部16の回転自由度部13を中心としてθだけ旋回する。
以上のように、テーブル4の旋回と、1軸駆動並進回転機構6の各リニアモータ1の移動量と、第2の機構部16、第3の機構部18の各回転自由度部13、並進自由度部12の移動量とは、幾何学的に決まる。
そして実施の形態1と同様に、テーブル4を正方形状に構成する場合、図9の支持点A,B,D,Eも正方形状に配置できるので、中心C点からの距離L、Lは等しくなる。その場合の具体的な各部の移動量と旋回量との関係は、図9のA,B点の2つの各リニアモータ1の移動量δU、δUを同量にし、移動方向を反対方向にしてC点を中心に旋回させる場合、式(7)、式(8)のようになる。
Figure 0006709994

Figure 0006709994
図9のL、Lを725mmとして旋回量θと直動案内21の移動量δU、δVとの関係をグラフに描くと図10のようになる。
具体的にはテーブル4の旋回量θを5degとした場合の各部の移動量は、δU=δU=δV=δV=89.4mm、δV=δV=δU=δU=3.9mmとなり、旋回の接線方向の移動量に比べて、旋回の中心方向の移動量が5パーセント以下で、大幅に小さくなっている。
また、テーブル4上に対象物5をロボットなどの搬送装置を用いて搭載し、その搭載位置のズレを狙いの位置に修正するような場合には、θは0.5deg以下の旋回で十分である。その場合は、θ=0.5deg、δU=δU=δV、δV=8.947mm、δV=δV=δU=δU=0.039mmとなり、旋回の接線方向の移動量に比べて、旋回の中心方向の移動量の割合が0.5パーセント以下で、θ=5degの時に比べて更に小さくなる。
また、θ=0.1degの場合では、δU=δU=δV=δV=1.789mm、δV=δV=δU=δU=0.00156mm=1.56μmとなり、旋回の接線方向の移動量に比べて、旋回の中心方向の移動量の割合が0.09パーセント以下となり、ほぼ移動しなくても良くなる。
以上のように、本発明の実施の形態2においても、実施の形態1と若干に数値の違いはあるが、移動量の割合はほぼ同じ値となり、旋回の接線方向に比べて、旋回の中心方向の移動量を抑えることができ、更に図10を見て分かるように旋回量を小さく制限すればするほど、その効果が大きくなる。
旋回の接線方向の移動量δU、δUの移動は、A,B点でのリニアモータ1の移動方向と平行に機台部7上に配置した直動案内21を摺動方向に滑らせれば良く、動作量検出手段2、電動機制御装置25を用いて移動量δU、δUを目標通りにすることができる。
それに対して、旋回の中心方向の移動量δV,δVの移動は、テーブル4の下の回転軸受け部23の直下に配置した直動案内21を摺動方向とほぼ直交する方向にリニアモータ1で力を加えながら横滑りさせる必要がある。摺動抵抗に打ち勝って横滑りさせると直動案内21の摺動方向に直交する方向に大きな力が加わって回転軸受け部23の直下の直動案内21およびその上の回転軸受け部23に歪が生じる。
そのため、その歪の分だけ本来の移動量より少なくしか移動できない。しかし本発明の実施の形態2でも実施の形態1と同様、この横滑りさせて移動させなくてはならない移動量δV、δVを小さくできるので、歪の発生を少なくでき、より正確に旋回させることができる。また旋回量を小さくすることで、歪の低減効果は飛躍的に大きくなり、旋回量を0.1deg以下にすると、更に正確に旋回させることができるようになる。そして旋回量を0.01deg程度にすると、歪の発生がほぼ見られなくなり、歪による誤差を0.1μm程度に抑えることができる。
また、A、B点における2つの1軸駆動並進回転機構6の並進駆動部11のリニアモータ1を同方向に同量駆動させてテーブル4をU方向に並進移動させる場合は、δV、δVは幾何学的にゼロとなり歪の発生は起きない。これにより、移動量の大小によらず正確にテーブル4を並進移動できる。
(実施の形態3)
次に実施の形態3について図面を参照して説明する。
図11は、本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図と側面概略図である。図12は本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構6、第2の機構部16、および、第3の機構部18を備えた並進旋回2自由度ステージ装置30全体をX方向に駆動する1軸並進駆動機構24を更に備えた3自由度ステージ装置の並進・回転自由度部の概略とを示す図である。
<構成>
図11の30は並進旋回2自由度ステージ装置であり、本発明の実施の形態1と同じものである。実施の形態1と異なる点は、並進旋回2自由度ステージ装置の機台部7の下に、1軸並進駆動機構24を更に備えた点である。1軸並進駆動機構24は、機台部7の下面とX軸ベース27の間に直動案内21、電動機(リニアモータ)1および動作量検出手段2を設けて、リニアモータ1によって機台部7をX方向に駆動できるように構成する。リニアモータ1には、制御器3が接続されており、制御器3は指令部8からの動作指令を受け取り、リニアモータ1を動作させる。動作量検出手段2はリニアモータ1が駆動する機台部7の移動量を検出する。制御部3は、その移動量と指令部8の動作指令における移動量との差がゼロになるようにリニアモータ1の動作を制御する。
<動作>
次に、実施の形態3の動作について図13を用いて説明する。図13は本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置のテーブルのY方向移動を示す図である。
本発明の並進旋回2自由度ステージの並進動作は、A、B点における2つの1軸駆動並進回転機構6の並進駆動部11のリニアモータ1を同方向に同量駆動させることによって実現できる。この並進方向Uは、テーブル4の対角線方向である。具体的には、図13に示すように2つのリニアモータ1をδUだけ移動させると、テーブル4は、Y方向にδY、X方向にδXだけ並進移動する。δU、δX、δYの関係は幾何学的に決まり、A,B,D,E点をC点を中心として正方形状に配置する場合、式(9)、式(10)の関係になる。
Figure 0006709994

Figure 0006709994
そのため、テーブル4をδYだけ移動させたい場合、式(9)に従って並進旋回2自由度ステージ装置の2つのリニアモータをδUだけ同じ方向に移動させ、その後1軸並進駆動機構24のリニアモータを式(10)に従ってδXだけマイナス方向に移動させることで、結果としてテーブル4をY方向にのみδYだけ移動させることができる。
そして、この動作において従来例の問題点のような直動案内21での横滑り移動は幾何学的に起こらないため、歪による位置ずれも発生しない。また、前述したように本発明の実施の形態3における並進旋回2自由度ステージ装置自体が本発明の実施の形態1における並進旋回2自由度ステージ装置と同じであるので、角度θの回転の際にも歪による位置ずれは最小限に抑えることができる。これにより、XYθの3自由度で極めて高い精度で位置決めを行うことができる。
(実施の形態4)
次に実施の形態4について図面を参照して説明する。
図14は、本発明の実施の形態4における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の平面概略図と正面概略図と側面概略図である。また本発明の実施の形態4における並進旋回2自由度ステージ装置を用いた3自由度ステージ装置の制御ブロック図と、1軸駆動並進回転機構6、第2の機構部16、および、第3の機構部18を備えた並進旋回2自由度ステージ装置30全体をX方向に駆動する1軸並進駆動機構24を更に備えた3自由度ステージ装置の並進・回転自由度部の概略とを示す図は、実施の形態3と同じ図12である。
実施の形態4の基本的な構成要素は実施の形態3と同じである。
実施の形態4が実施の形態3と異なる点は、並進旋回2自由度ステージ装置30の機台部7の下に構成する1軸並進駆動機構24の直動案内部に、静圧軸受けガイドを用いる点である。
静圧軸受けガイドは、軸ベース27上に設けられたガイドレール41と、左右のガイドレール41の上面側に設けた浮上用静圧軸受け42、ガイドレール41の1本の左右側面に設けた側面ガイド用静圧軸受け43、左右のガイドレール41の下側の面に設けた抱え込み用静圧軸受け44、および静圧軸受けを機台部7に連結する静圧軸受け連結部材46とによって構成する。
リニアモータ1と動作量検出手段2は、駆動系ベースブロック45を介して軸ベース27に固定し、リニアモータ1によって機台部7をX方向に駆動できるように構成する。リニアモータ1には、制御器3が接続されており、制御器3は指令部8からの動作指令を受け取り、リニアモータ1を動作させる。動作量検出手段2はリニアモータ1が駆動する機台部7の移動量を検出する。制御部3は、その移動量と指令部8の動作指令における移動量との差がゼロになるようにリニアモータ1の動作を制御する。
動作については、基本的に実施の形態3と同じである。
実施の形態4が実施の形態3と異なる点は、1軸並進駆動機構24の直動案内に、静圧軸受けガイドを用いることで、移動に伴う振動を極小に抑えられることに加えて摺動抵抗が無くなることで位置決め精度を高めることができる。また摺動抵抗が無くなることで、加減速時以外にはリニモータに駆動力を加える必要が無くなり、リニアモータの発熱を少なくできるので、熱変形による位置誤差も小さくできる。
なお、本発明の実施の形態では、旋回量を小さく抑えることで、より正確に位置決めできることを示したが、旋回量が大きい場合であっても、一旦目標位置を通り過ぎて、その後、逆方向に旋回させて目標位置に追い込むように動作させてもよい。その逆方向の旋回量を小さく抑えることによって、機構部に生じる歪を抑えることができ、高い精度で位置決めを行うことができる。また、この回転の行き戻り動作は1回に限らず、複数回実施してもよく、最終の回転量が微小回転量になっていれば同じ効果が得られる。
なお、本発明の実施の形態では、A,B,D,E点のC点からの距離LとLが等しい場合について説明したが、この場合に最も良好な結果になるだけで、LとLが完全に一致していなくても、LとLが近い寸法であれば同様の効果が得られ、ほぼ同等の位置決め精度を実現できる。
なお、本発明の実施の形態における第3の機構部18は、2つの並進自由度部12と1つの回転自由度部13によって構成しているが、この部分については摺動抵抗が小さい方が好ましく、与圧の掛かっていない案内機構を用いる方が好ましい。
なお、本発明の実施の形態では、駆動用の電動機をリニアモータとしたが、機械的剛性の高い送り機構であれば、回転モーターとボールねじによる送り機構であっても構わない。
なお、本発明の実施の形態では、第3の機構部18を2つ並進自由度部と1つの回転自由度部によって構成するものとしたが、この構成に限るものではなく、例えば転動可能な鋼球を挟んで平面内を移動できる機構であっても構わない。
本発明は、プリント基板や液晶表示装置、有機EL表示装置などの製造装置や検査装置に使用される位置決めテーブルにだけでなく、大型のテーブルを移動させてテーブル上の対象物を精密に位置決めする位置決めステージ装置に適応できる。
1 リニアモータ
2 動作量検出手段
3 制御器
4 テーブル
5 対象物
6 軸駆動並進回転機構
6a 軸駆動並進回転機構
6b 軸駆動並進回転機構
7 機台部
8 指令部
11 並進駆動部
12 並進自由度部
13 回転自由度部
16 機構部
18 3自由度機構
18a 機構部
21 直動案内
22 直動案内ブロック
23 回転軸受け部
24 軸並進駆動機構
25 電動機制御装置
27 軸ベース
41 ガイドレール
42 浮上用静圧軸受け
43 側面ガイド用静圧軸受け
44 抱え込み用静圧軸受け
45 駆動系ベースブロック
46 静圧軸受け連結部材
101、101a、101b リニアモータ
102a、102b 動作量検出手段
103a、103b 制御器
104 テーブル
105 対象物
106 軸駆動並進回転機構
106a 軸駆動並進回転機構
106b 軸駆動並進回転機構
107 機台部
108 指令部
111 並進駆動部
112、112a、112b、112c、112d、112e 並進自由度部
113、113a、113b、113c、113d、113e 回転自由度部
116 機構部
118 機構部
118a 機構部
121 直動案内
122 直動案内ブロック
123 回転軸受け部
125、125a、125b 電動機制御装置

Claims (8)

  1. 対象物を搭載するテーブルを所定の位置に位置決めするステージ装置において、
    中心回りに旋回する前記テーブルの旋回円の中心方向と接線方向にそれぞれ並進自由度を持つ2つの並進自由度部と、1つの回転自由度部と、を有する第1の機構部と、
    前記テーブルの旋回移動中心に1つの回転自由度部を有する第2の機構部と、
    を備える、ステージ装置。
  2. 前記第1の機構部は、前記テーブルの対角線上の両側と、前記対角線とは別の対角線上の両側とにそれぞれ配置されている、
    請求項1記載のステージ装置。
  3. 前記第1の機構部の2つの前記並進自由度部のうちの一つを駆動する電動機と、
    動作指令を受けて前記電動機を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記電動機を並進方向に動作させることにより、前記テーブルを前記接線方向に並進移動もしくは旋回移動させる、
    請求項1または2記載のステージ装置。
  4. 前記電動機は、前記テーブルの対角線上の両側にそれぞれ配置されている前記第1の機構部に設けられている、
    請求項3記載のステージ装置。
  5. 前記第1の機構部は、機台部の上に設けた第1の並進自由度部と、前記第1の並進自由度部の上に設けた回転自由度部と、前記回転自由度部の上に設けた第2の並進自由度部より構成された請求項1から4のいずれか一項記載のステージ装置。
  6. 前記第1の機構部は、前記機台部の上に設けた第1の並進自由度部と、前記第1の並進自由度部の上に設けた第2の並進自由度部と、前記第2の並進自由度部の上に設けた回転自由度部より構成された請求項1から4のいずれか一項記載のステージ装置。
  7. 被検出体となる前記第1の機構部の移動量を検出する動作量検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記検出された移動量と前記動作指令における移動量との差をなくすように前記第1の機構部の動作を制御する、請求項4に記載のステージ装置。
  8. 前記第2の機構部は、前記接線方向と平行な方向に並進可能な1つの並進自由度部を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載のステージ装置。
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