JP6709575B2 - 上包み包装における糊噴射装置 - Google Patents

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この発明は、上包み包装、特に、菓子折り箱のような直方体状の形状を有する製品を一枚のシート状の包装材(以下、包装紙という)で包装する際に、包装紙に糊を付着させるのに用いられる糊噴射装置に関する。
従来、菓子折り箱のような直方体の形状を呈する製品を一枚の長方形状の包装紙で包装する包装として、包装紙を製品に胴巻きし、製品の両端より突出する包装紙の筒状張出し端部の側縁部分を製品の端面に沿って折り込むとともに当該筒状張出し端部の上下縁部分を製品の端面に沿って折り込む上包み包装が知られている(特許文献1参照)。
上記の上包み包装においては、一般に図4に示すような包装工程を辿って、製品の周りに包装紙が折り込まれる。即ち、多数枚の包装紙Sが積み重ねられた状態で用意され(行程(1))、包装すべき製品Cについても縦に積まれた状態で集積されて用意される(行程(2))。集積されている製品Cは、例えばその最も下に位置しているものから1個ずつ送り出され(行程(3))、包装紙Sについては、最も上の1枚がスタックから送り出す準備がされる(行程(4))。
行程3において突き上げ位置に送られた製品Cは、下からエレベータなどの昇降装置によって上方に持ち上げられる(行程(5))。行程(4)で準備がされた包装紙Sが、製品Cの突き上げ経路上に送り出される(行程(6))。製品Cは、上方に置かれた包装紙Sに向って更に突き上げられ、製品Cの天面c1及びそれに交差する両側面c2,c2が、当該突き上げに伴って折り込まれる包装紙Sの天面部分s1及び側面部分s2,s2で覆われる(行程(7))。
包装紙Sの片方のフラップ部分s3を折り込むことにより製品Cの底面c3の一部が覆われ、同時に包装紙Sの一方の横側縁部分s6を製品の端面c4に沿って折り込む(行程(8))。その後、包装紙Sの他方のフラップ部分s3を折り込むことにより製品Cの底面c3の残りの部分が覆われるとともに、折り込んだ先端が先に折り込まれたフラップ部分s3上に重なる。包装紙Sの他方の横側縁部分s6が製品の端面c4に沿って折り込まれ、また、包装紙Sの上側縁部分s4,s4が上方に折り返される(行程(9))。
包装紙Sの下側縁部分s5,s5が製品Cの端面c4,c4上に折り曲げられてその一部を覆うとともに、上方に折り返された上側縁部分s4,s4が水平状態に折り戻される(行程(10))。製品Cが包装紙S共々、上方に押し上げられることによって、水平状態にある上側縁部分s4,s4が下に向って製品Cの端面c4,c4上に折り曲げられて端面c4,c4上の残る部分を覆うとともに、折り込んだ先端が既に製品Cの端面c4,c4上に折り曲げられている下側縁部分s5,s5上に重なる(行程(11))。
上側縁部分s4,s4の折込み(行程(11))において、サイド折りの場合には、上側縁部分s4,s4が下側縁部分s5,s5上に折り重ねられて製品Cの端面c4,c4をはみ出さすことなく覆う状態になったときに包装が完了し、包装済みの製品Cが下から積み重ねられる(行程(11s))。アンダーホールドの場合には、上側縁部分s4,s4及び下側縁部分s5,s5の高さが製品Cの端面c4,c4の高さよりも高いので、最後の行程で上側縁部分s4,s4が製品Cの底面c3にまで折り曲げられ、既に折り込まれたフラップ部分s3,s3に重ねられる(行程(11u))。重ねられた包装済みの製品Cは、後行程(例えば、段ボール箱詰め行程)に搬出される(行程(12))。上包み包装においては、包装紙Sの折込みは、製品Cを包装紙Sとともに横方向(水平方向)に移動させるときに、相対的な動きを利用して、折り具によって行われる。
包装紙の重なり部分に糊等を付着して糊付けすることで、製品Cの包装紙Sによる包装体Pが完成する(図4の行程(11)に示す状態)。この上包み包装は、菓子折り箱のみならず、書籍などの直方体状のものであれば、そうした物品の包装に適用可能である。
こうした上包み包装には、糊ガンと称される糊噴射具(糊噴射ノズル)を備えた糊の噴射装置が適用されている。図5及び図6は、上包み包装機において、糊噴射具が組み込まれた包装紙供給装置の側面図及び正面断面図(図5のA−A断面図)である。製品Cを包むべき包装紙Sに糊付けするために、糊を吹き付ける糊噴射具としての糊ガン61が包装紙供給装置60の一側の定位置に設けられている。糊ガン61は、製品Cの縦方向の搬送経路と交差する位置に搬送される包装紙Sに向かって接着剤としての糊を噴射し、包装紙Sの下側縁部に沿った位置にライン状等の必要な適宜パターンで糊Gが付着される。包装物Sの底面に包装紙の一方のフラップ部分を折り込んだ後に、糊Gが付着された他方のフラップ部分を折り込むときに、包装紙Sの重なり合う部分が糊Gで接着される(図4の胴巻き行程である行程(9)を参照)。その後、製品Cの前後方向に突き出した側縁部分(耳部ともいう)が折り込まれ、このとき、所定位置に固定された別の糊ガンにより接着剤が噴射され、移動する包装材Sの上側縁部分の内側に糊が付着される。折り上げた下側縁部分に、糊が付着された上側縁部分を折り重ねる(図4のサイド折り行程である行程(10)〜(11)を参照)ことで、上下の両側縁部分の重なり合う部分が接着されて、包装工程が終了する。
一般に、糊の噴射ノズルから単位時間当たり噴射される糊の噴射量は、製品のサイズ、即ち、それを包む包装紙のサイズや包装紙の送り速度等に応じて変動する。そこで、上包み包装においては、包装紙のサイズや送り速度が異なる毎に噴射ノズルからの糊の噴射量を変更・調整する必要がある。糊の噴射量の変更は、通常、噴射ノズルに糊を供給するポンプの吐出圧力を変更することで行われるが、そうした圧力変更手段として、ポンプを駆動するエア源からのエアの圧力設定がそれぞれ異なる複数のレギュレータと、いずれのレギュレータを選択するかを切り換えるための切換え弁を備えることがある。切換え弁を操作して複数のレギュレータの中から一つのレギュレータを選択することで、ポンプの吐出圧力を数段階の設定圧力の中のいずれか一つの設定圧力に選択して、糊の噴射量を変更している。しかしながら、こうした糊の噴射量を変更するための構成は、選択すべき設定圧力が多くなるほど多数のレギュレータが必要であって且つ配管構造が複雑になり、構成部品の点数が増加してコスト上昇の原因になるとともに、糊の噴射量の変更操作の面で使い勝手が必ずしも良くなく、更にメンテナンスも煩雑になるという問題点があり、改善の余地がある。
特開昭62−78017号公報(第2頁第4行〜同頁第11行、第3図)
そこで、直方体状の製品を包装紙で包装する上包み包装において、噴射ノズルからの単位時間当たりの糊の噴射量と糊噴射タイミング調整するため、糊供給系統においてはエア源からポンプに送られてポンプを駆動するエアの圧力設定と当該ポンプの糊吐出タイミングを、そしてミストエア供給系統においてはエア源から供給されるミストエアの供給タイミングを、簡単な構成で変更可能とする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、噴射ノズルとその周辺構造としては糊の噴射に必要最小限な構造を備えることで足り、糊供給系統においてはポンプを駆動するためエア源からポンプに送られるエアの圧力設定と当該ポンプの糊吐出タイミング、そしてミストエア供給系統においてはエア源から供給されるミストエアの供給タイミングを部品数の少ない簡単な構成で変更可能とし、噴射ノズルからの単位時間当たり糊の噴射量の変更を低コストで且つメンテナンスについても煩雑にすることなく実現可能にする、上包み包装における糊噴射装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による上包み包装における糊噴射装置は、
噴射口から噴出されるミストエアによって前記噴射口に供給される液状の糊を霧状の糊として噴射する噴射ノズルと、
糊タンクに貯蔵されている前記液状の糊を圧送して前記噴射ノズルに供給するポンプを備える糊供給系統と、
エア源から前記ミストエアを前記噴射ノズルに供給するミストエア供給系統と、
前記糊供給系統における前記液状の糊の供給と前記ミストエア供給系統における前記ミストエアの供給とを制御して、前記噴射ノズルからの前記霧状の糊の噴射量と噴射タイミングを制御する制御装置
を備えている上包み包装における糊噴射装置であって、
前記糊供給系統は、前記ポンプを駆動するためのエアを供給する前記エア源と前記ポンプとの間に配設されていて前記制御装置からの圧力指令を受けて前記エアの圧力を変更可能な電空レギュレータと、前記ポンプの出口側に設けられていて前記制御装置からのオン・オフ指令に基づいて前記噴射ノズルへの経路を開閉する圧力スイッチを備えており、
前記ミストエア供給系統は、前記エア源と前記噴射ノズルとの間の経路に介装されていて前記制御装置からのオン・オフ指令に基づいて前記経路を開閉する電磁弁を備えていること、を特徴としている。
この上包み包装における糊噴射装置によれば、制御装置が糊供給系統における液状の糊の供給と、ミストエア供給系統におけるミストエアの供給とを制御しているので、噴射ノズルにおける霧状の糊の噴射量と噴射タイミングが制御されて、必要な時期に必要な量の糊が包装紙に向けて噴射される。糊供給系統において糊タンクに貯蔵されている液状の糊を噴射ノズルに向けて圧送するポンプを備えており、当該ポンプはエア源から供給されるエアによって駆動され、糊タンクに貯蔵されている液状の糊を吸い上げて噴射ノズルに向けて圧送する。エア源と当該ポンプとの間には、制御装置からの圧力指令を受けてエアの圧力を変更可能な電空レギュレータが配設されているので、電空レギュレータは、制御装置からの電気信号としての圧力指令を受けてポンプ駆動のためにエア源からポンプに供給されるエアの圧力を多段階或いは無段階に制御する。電空レギュレータによってポンプへのエアの供給圧力が制御されることでポンプから吐出される液状の糊の圧送圧力が制御され、それによって、ポンプから噴射ノズルに向って単位時間当たりに圧送される液状の糊の量を制御することができる。前記糊供給系統は、更に、ポンプの出口側に設けられていて制御装置からのオン・オフ指令に基づいて噴射ノズルへの経路を開閉する圧力スイッチを備えている。制御装置はポンプの出口側に設けられている圧力スイッチに電気信号としてのオン・オフ指令の信号を送り、圧力スイッチが当該オン・オフ指令に基づいて噴射ノズルへの経路を開閉することで、そのタイミングで液状の糊が噴射ノズルへ送られる。制御装置が圧力スイッチを制御することで液状の糊の圧送タイミングが制御される。前記ミストエア供給系統は、エア源と噴射ノズルとの間の経路に介装されていて制御装置からのオン・オフ指令に基づいて経路を開閉する電磁弁を備えているので、制御装置が当該電磁弁に電気信号としてのオン・オフ指令の信号を送り、当該電磁弁がオン・オフ指令に基づいて噴射ノズルへのミストエア供給経路を開閉制御することで、そのタイミングでミストエアの噴射ノズルへの供給が制御される。
この上包み包装における糊噴射装置において、前記ミストエア供給系統は、前記電磁弁の出口側に設けられていて前記噴射ノズルへの前記ミストエアの流量を調節する流量調整弁を備えることができる。当該流量調整弁の設定によって、圧力を持ったエア源から噴射ノズルへのミストエアの流量が調整され、当該流量が調整されたミストエアが噴射ノズルに供給される。
この上包み包装における糊噴射装置において、前記上包み包装は、一枚の長方形状の包装紙が直方体の形状を呈する製品に胴巻きされ、製品の両端より突出する包装紙の筒状張出し端部の側縁部分を製品の端面に沿って折り込むとともに筒状張出し端部の上下縁部分を製品の端面に沿って折り込む包装であり、前記糊噴射装置は、前記包装紙の重なり部分を接着するために、前記噴射ノズルから前記包装紙に向かって糊を噴射し付着させるのに適用される、とすることができる。本糊噴射装置をかかる上包み包装に適用することで、噴射ノズルからの霧状の糊の噴射によって包装紙への糊の付着領域(長さ、パターン)が的確に制御され、包装紙の胴巻きの際や、その後の筒状張出し端部の側縁部分及び上下縁部分を製品の端面に沿って折り込む際の糊付けを見栄え良く行うことができる。
この発明による上包み包装における糊噴射装置は、上記のように構成されているので、制御装置が糊供給系統における液状の糊の供給とミストエア供給系統におけるミストエアの供給を制御することで、噴射ノズルにおける霧状の糊の噴射量と噴射タイミングが制御され包装紙に対して必要とされる時期に必要な量の糊が噴射される。しかも、本糊噴射装置は、糊供給系統において、エア源と当該エア源から供給されるエアによって駆動されるポンプとの間に、制御装置からの圧力指令を受けてエアの出力圧力を変更可能な電空レギュレータが配設されているので、電空レギュレータは、制御装置からの当該圧力指令を受けてポンプ駆動のためのエアの出力圧力を多段階或いは無段階に制御することで、ポンプから吐出される液状の糊の圧送圧力が制御され、それによって、ポンプから噴射ノズルに向って単位時間当たりに圧送される液状の糊の量を制御することができる。このように、糊供給系統においては、ポンプからの糊送り圧力を調整するために、エア源からのポンプ駆動用のエアの出力圧力を調整する電空レギュレータを配設することで、圧力設定のために多数のレギュレータとそれを選択するための切換え弁を設ける必要がなくなり、ポンプ駆動用のエアの圧力設定を部品数の少ない簡単な構成で構築可能となる。また、糊供給系統においては、制御装置がポンプの出口側に設けられている圧力スイッチをオン・オフ指令に基づいて動作させて噴射ノズルへの経路の開閉を制御するので、ポンプから圧送される液状の糊の噴射ノズルへの供給と停止がそのタイミングで直ちに制御される。更に、ミストエア供給系統においては、制御装置がそのオン・オフ指令に基づいてエア源と噴射ノズルとの間の経路に介装されている電磁弁を動作させて当該経路の開閉を制御しているので、制御装置によるミストエア供給系統の上記の制御によって、エア源から噴射ノズルへのミストエアの供給タイミングが調整される。このように、本発明によれば、糊供給系統においてはポンプ入力側と出力側にそれぞれ制御装置で動作が制御される電空レギュレータと圧力スイッチを設け、ミストエア供給系統においては制御装置で動作が制御される電磁弁を設けることで、噴射ノズルから包装紙への霧状の糊の噴射タイミングと単位時間当たりの糊の噴射量の変更や調整を低コストで且つメンテナンスについても格別に煩雑にすることなく実現可能にし、糊の付着領域(長さ、パターン)が制御される上包み包装における糊噴射装置を提供することができる。本糊噴射装置によれば、噴射ノズル及びその周辺構造として、糊の噴射に必要最小限な構造を備えることで足り、特に、糊供給系統における電空レギュレータと圧力スイッチ、及びミストエア供給系統における電磁弁のような素子は、それぞれ個別的ではあるが同じ制御装置からの指令信号に基づいて制御されるので、これら素子の動作を一つの制御装置によって一元的に管理することができ、その結果、見栄えの良い上包み包装体を得ることができる。
図1は、この発明による上包み包装における糊噴射装置に用いられる糊噴射用の糊ガンの噴射ノズル部分を拡大して示す縦断面図である。 図2は、この発明による上包み包装における糊噴射装置の糊及びミストエアの供給系統図である。 図3は、この発明による上包み包装における糊噴射装置に用いられる電空レギュレータの一例を示す図である。 図4は、上包み包装における包装手順を説明する包装行程図である。 図5は、上包み包装機において、糊の噴射装置が組み込まれた包装紙供給装置の側面図である。 図6は、図5に示す包装紙供給装置のA−A断面図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による上包み包装における糊噴射装置の実施例を説明する。図1はこの発明による上包み包装における糊噴射装置に用いられる糊噴射用の糊ガンの噴射ノズル部分を拡大して示す縦断面図である。
図1に示すように、糊ガン1の噴射ノズル2は、先端が円錐状の形状をしており、中央先端に糊噴射のための噴射口3が開口している。噴射ノズル2の側面には糊のための流入口4が開口しており、糊経路5は、流入口4から径方向に中心に至る横経路6と、横経路6の奥端から噴射ノズル2の中心に沿って噴射口3に向って延びる縦経路7から形成されている。
噴射ノズル2の側面には、ミストエアの流入のための流入口8が、糊の流入口4よりも噴射口3側に寄った位置に開口している。ミストエアの経路9は、噴射ノズル2の側面の流入口8から径方向に中心に向って延びる横経路10と、横経路10の奥端から噴射ノズル2の縦方向に沿って延びて、噴射ノズル2の棚部16に開口する縦通路11と、噴射ノズル2の先端の円錐状周面13の周りに形成されている円錐状通路12とから形成されている。噴射ノズル2の先端円錐状部分には、円錐状のキャップ14が棚部16の外側近傍の雄ねじ部17にねじ込まれて液密に固定されており、円錐状通路12は円錐状周面13とキャップ14の円錐状の内周面15との間のコーン状の空間として形成されている。
このように構成されている糊ガン1の噴射ノズル2によれば、ミストエアの経路9を経てミストエアが噴射口3から噴射されると、ミストエアの噴出によって、噴射口3付近が負圧となる。糊経路5を経て同じく噴射口3から噴射される糊は、ポンプからの噴射圧力のみならず、かかる負圧によって吸い出される作用を受ける。糊は、噴射口3から噴射ノズル2の前方に置かれた包装紙に向って霧状となって拡散・噴射され、包装紙の必要とされる領域に付着される。
図2は、この発明による上包み包装における糊噴射装置の糊、ミストエア及び吹き飛ばしエアの供給系統図である。図2に示すように、霧状の糊を噴射する噴射ノズル2には、液(流動)状の糊を供給する糊供給系統20と、糊を霧状にするミストエアを供給するミストエア供給系統30とが接続されている。本発明の特徴的な部分は、糊供給系統20に現れている。したがって、本発明の実施において、噴射ノズル2自体には、特別な構造の変更や追加はない。
糊供給系統20は、糊タンク21から液状の糊を噴射ノズル2に供給する系統であり、液状の糊を貯蔵する糊タンク21と、糊タンク21に貯蔵されている液状の糊を噴射ノズル2に向けて圧送するポンプ22と、ポンプ22の出口側に設けられていて制御装置50からのオン・オフ指令に基づいて噴射ノズル2への経路を開閉する圧力スイッチ23を備えている。ポンプ22は、糊タンク21に貯蔵されている液状の糊を常時吸い上げて噴射ノズル2側に向けて圧送している。圧力スイッチ23は、ポンプ22から吐出される糊の圧力(入力圧力)が設定範囲にあるときにその圧力で糊を吐出可能に定める素子であって、実際に糊を吐出する出力タイミングは制御装置50からの指令に基づいて行われる。
ポンプ22は、エア源19からのエアの供給を受けて駆動されるエア駆動型のポンプである。糊供給系統20において、ポンプ24へのエアの供給は電空レギュレータ26によって調整される。即ち、電空レギュレータ26は、エア源19とポンプ22との間を結ぶエア配管に配設されており、制御装置50からの電気信号としての圧力指令信号によって、エア源19からのエア圧の高さを低圧力から高圧力までに亙る範囲内の出力圧力として多段階又は無段階に制御してポンプ22へ送る。したがって、制御装置50が電空レギュレータ26を制御することで、ポンプ22駆動用としてポンプ22に送られるエアの出力圧力が調整され、その結果、ポンプ22による糊の圧送圧力が調整され、ポンプ22から噴射ノズル2に向けて単位時間当たりに圧送される糊の量を変更することができる。具体的には、電空レギュレータ26による出力圧力の調整と圧力スイッチ23の設定とによって、噴射ノズル2から噴射される糊の噴射量と噴射時期(噴射タイミング)が調整・制御される。
図3は、上包み包装における糊噴射装置に用いられる電空レギュレータの一例を示す図である。図3に示すように、電空レギュレータ26は、糊供給系統20の中でポンプ22を駆動するエアの供給に係る経路において、エア源19からのエアの供給を受ける供給ポート(流入ポート)とポンプ22にエアを出力する出力ポート(出口ポート)に接続されている給気用電磁弁27a、及び当該エアの供給に係る経路においてエアを大気に放出する排気ポート(放出ポート)に接続されている排気用電磁弁27bの二つの電磁弁を備えており、給気用電磁弁27aからの出力圧力Poを圧力センサ28で検出し、その検出圧力を電空レギュレータ26の制御回路29にフィードバックして、制御回路29への入力信号である制御装置50からの圧力指令信号Cpに比例した出力圧力になるまで二つの電磁弁27a,27bが訂正動作を行うことで、常に圧力指令信号Cpに比例した出力圧力Poを得るレギュレータである。電空レギュレータ26をエア源19からポンプ22へ送られる駆動用のエアの圧力調整に用いることで、エア源19からのエア圧を、電気的な圧力指令信号Cpに応じて、素早く且つ精度良く、無段階(多段階)な出力圧力に変更することができ、ポンプ22の駆動用のエア圧の調整・制御として適している。
ミストエア供給系統30は、エア源19からミストエアを噴射ノズル2に供給する系統であり、エア源19と噴射ノズル2との間の経路に介装されていて制御装置50からのオン・オフ指令に基づいて当該経路を開閉する電磁弁31と、電磁弁31の出口側に設けられていて噴射ノズル2へのミストエアの流量を調節する流量調整弁32を備えている。制御装置50が電磁弁31にオン・オフ指令の信号を送ることで、電磁弁31が当該オン・オフ指令に基づいて噴射ノズル2へのミストエア供給経路を開閉することになり、噴射ノズル2からの霧状の糊の噴射又は噴射停止が制御される。当該経路において、電磁弁31の出口側に設けられている流量調整弁32は、その設定によって、圧力を持ったエア源19から噴射ノズル2へのミストエアの流量を調整する。噴射ノズル2には当該流量が調整されたミストエアが供給され、糊のミスト化の程度や霧状の噴射の勢が調整される。
1 糊ガン 2 噴射ノズル 3 噴射口
4 流入口 5 糊の経路 6 横経路
7 縦経路 8 流入口
9 ミストエアの経路 10 横経路 11 縦通路
12 円錐状通路 13 円錐状周面 14 キャップ
15 内周面 16 棚部 17 雄ねじ部
19 エア源
20 糊供給系統 21 糊タンク 22 ポンプ
23 圧力スイッチ
26 電空レギュレータ 27a 給気用電磁弁 27b 排気用電磁弁
28 圧力センサ 29 制御回路
30 ミストエア供給系統 31 電磁弁 32 流量調整弁
50 制御装置
60 包装紙供給装置 61 糊ガン
S 包装紙 s1 天面部分 s2,s2 側面部分
s3,s3 フラップ部分 s4,s4 上側縁部分
s5,s5 下側縁部分 s6,s6 横側縁部分
C 製品 c1 天面 c2,c2 側面
c3 底面 c4,c4 端面
P 包装体 G 糊 Gr 残留糊
Cp 圧力指令信号 Po 出力圧力

Claims (3)

  1. 噴射口から噴出されるミストエアによって前記噴射口に供給される液状の糊を霧状の糊として噴射する噴射ノズルと、
    糊タンクに貯蔵されている前記液状の糊を圧送して前記噴射ノズルに供給するポンプを備える糊供給系統と、
    エア源から前記ミストエアを前記噴射ノズルに供給するミストエア供給系統と、
    前記糊供給系統における前記液状の糊の供給と前記ミストエア供給系統における前記ミストエアの供給とを制御して、前記噴射ノズルからの前記霧状の糊の噴射量と噴射タイミングを制御する制御装置
    を備えている上包み包装における糊噴射装置であって、
    前記糊供給系統は、前記ポンプを駆動するためのエアを供給する前記エア源と前記ポンプとの間に配設されていて前記制御装置からの圧力指令を受けて前記エアの圧力を変更可能な電空レギュレータと、前記ポンプの出口側に設けられていて前記制御装置からのオン・オフ指令に基づいて前記噴射ノズルへの経路を開閉する圧力スイッチを備えており、
    前記ミストエア供給系統は、前記エア源と前記噴射ノズルとの間の経路に介装されていて前記制御装置からのオン・オフ指令に基づいて前記経路を開閉する電磁弁を備えていること、
    を特徴とする上包み包装における糊噴射装置。
  2. 前記ミストエア供給系統は、前記電磁弁の出口側に設けられていて前記噴射ノズルへの前記ミストエアの流量を調節する流量調整弁を備えていること、を特徴とする請求項1に記載の上包み包装における糊噴射装置。
  3. 前記上包み包装は、一枚の長方形状の包装紙が直方体の形状を呈する製品に胴巻きされ、前記製品の両端より突出する前記包装紙の筒状張出し端部の側縁部分を前記製品の端面に沿って折り込むとともに前記筒状張出し端部の上下縁部分を前記製品の端面に沿って折り込む包装であり、前記糊噴射装置は、前記包装紙の重なり部分を接着するために、前記噴射ノズルから前記包装紙に向かって糊を噴射し付着させるのに適用されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の上包み包装における糊噴射装置。
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