JP6708982B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、接着剤組成物に関する。更に詳しくは、本発明は2−シアノアクリル酸エステルを含有する接着剤組成物であって、柔軟性を有するとともに、優れた接着耐久性を発現する接着剤組成物に関する。
2−シアノアクリル酸エステルを含有する接着剤組成物は、主成分である2−シアノアクリル酸エステルが有する特異なアニオン重合性により、被着体表面に付着する僅かな水分等の微弱なアニオンによって重合を開始し、各種材料を短時間で強固に接合することができる。そのため、所謂、瞬間接着剤として、工業用、医療用、家庭用等の広範な分野において用いられている。しかし、この接着剤組成物は、その硬化物が硬く脆いため、優れたせん断接着強さを有する反面、剥離接着強さ及び衝撃接着強さが低く、特に異種の被着体間での耐冷熱サイクル性に劣るという問題点を有する。また、この接着剤組成物を用いて柔軟な被着体を接着する場合は、被着体が有する柔軟性を損なうという問題もある。
従来、このような問題点を改良するため、種々の可塑剤及びエラストマー等を配合する改質方法が提案されている(例えば、特許文献1、2及び3)。また、難溶性のゴムやエラストマー粒子を配合する方法も提案されている(例えば、特許文献4)。更に、2−シアノアクリル酸エステルと常温湿気硬化型接着剤との2種類の接着剤を使用して、短時間で被着体の仮止めを達成するとともに、一定時間経過後に十分な接着強さが得られるようにした接着方法も開示されている(例えば、特許文献5)。
一方、当該接着剤の耐水性を改善するため、2−シアノアクリル酸エステルにモノシラン化合物やビスシラン化合物を配合することが知られている(例えば、特許文献6)。
特開平2−34678号公報 特開平6−145605号公報 特開平6−57214号公報 特開平6−240209号公報 特開昭63−12677号公報 米国特許出願公開第20130174981号明細書
しかし、上記の特許文献1に記載された改質方法では、柔軟性は付与できるものの、異種被着体間での耐冷熱サイクル性が不十分であること、また硬化物から可塑剤がブリードアウトし、接着強さが継時的に低下するという問題がある。また、上記の特許文献2〜4に開示される接着剤組成物は、接着強さは向上する場合があるものの、硬化物は硬く、柔軟性に劣る問題がある。更に、特許文献5に開示された接着方法は、二液型接着剤を用いるため、作業性が悪く、生産性も低く、また、二液を相互に混合しないように塗布するため、接着剤硬化物全体としては柔軟性が不足するという問題がある。一方、特許文献6に開示された接着剤組成物にはシラン化合物が含まれているが、当該シラン化合物は低分子量体であるため、硬化物の柔軟性は得られない。
本発明は、上記の従来の状況に鑑みてなされたものであり、2−シアノアクリル酸エステルを含有する接着剤組成物であって、柔軟性を有するとともに、優れた接着耐久性を発現する接着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、2−シアノアクリル酸エステル、加水分解性シリル基を有する重合体、エラストマー、酸触媒、及び特定のオニウム塩を含有する接着剤組成物が、柔軟性と接着耐久性を併せ持つことを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、その一局面によれば、
(a)2−シアノアクリル酸エステルと、(b)加水分解性シリル基を有する重合体と、(c)エラストマーと、(d)酸触媒と、(e)下記一般式(1)で表されるオニウム塩とを含有し、前記(a)成分を100質量部とした場合に、前記(b)成分の含有量は5〜200質量部、前記(c)成分の含有量は5〜50質量部、前記(d)成分の含有量は0.0005〜0.5質量部、前記(e)成分の含有量は0.001〜5質量部であることを特徴とする接着剤組成物を提供する。
(1)
[式(1)において、Cはオニウムカチオンであり、Aはビス(フルオロスルホニル)イミドアニオンである]
本発明の好ましい態様によれば、上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体は、オキシアルキレン系重合体、ビニル系重合体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、及びポリカーボネート系重合体からなる群より選択される少なくとも1種の重合体である。
本発明の別の好ましい態様によれば、上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体の数平均分子量は、500〜50000である。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、上記(c)エラストマーは、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体、及び、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体を用いてなる共重合体である。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、上記(c)エラストマーは、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体、及びカルボキシ基含有単量体とを用いてなる共重合体である。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、上記2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体は、エチレン、プロピレン、イソプレン及びブタジエンのうちの少なくとも1種であり、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体は、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルのうちの少なくとも一方である。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、上記(d)酸触媒は、25℃におけるpKaが4以下の酸である。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、上記(d)酸触媒は、スルホン酸、リン酸、リン酸モノエステル、リン酸ジエステル、亜リン酸、及び亜リン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種の酸である。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、上記(e)オニウム塩のカチオンは、第四級アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、及び第三級スルホニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種のオニウムカチオンである。
本発明の接着剤組成物は、2−シアノアクリル酸エステル、加水分解性シリル基を有する重合体、エラストマー、酸触媒、及び特定のオニウム塩を含有する。そのため、硬化物が柔軟性を有するとともに、耐冷熱サイクル性及び耐温水性等の接着耐久性に優れる。
以下、本発明の接着剤組成物について詳しく説明する。
本発明の接着剤組成物は、(a)2−シアノアクリル酸エステル、(b)加水分解性シリル基を有する重合体、(c)エラストマー、(d)酸触媒、及び(e)下記一般式(1)で表されるオニウム塩を特定量含有する接着剤組成物である。
(1)
[式(1)において、Cはオニウムカチオンであり、Aはビス(フルオロスルホニル)イミドアニオンである]
上記「(a)2−シアノアクリル酸エステル」(本明細書では、「(a)成分」と略称することもある)としては、この種の接着剤組成物に一般に使用される2−シアノアクリル酸エステルを特に限定されることなく用いることができる。この2−シアノアクリル酸エステルとしては、2−シアノアクリル酸のメチル、エチル、クロロエチル、n−プロピル、i−プロピル、アリル、プロパギル、n−ブチル、i−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、フェニル、テトラヒドロフルフリル、ヘプチル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、2−オクチル、n−ノニル、オキソノニル、n−デシル、n−ドデシル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシイソプロピル、メトキシブチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシイソプロピル、プロポキシメチル、プロポキシエチル、イソプロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、ブトキシエチル、ブトキシプロピル、ブトキシイソプロピル、ブトキシブチル、2,2,2−トリフルオロエチル及びヘキサフルオロイソプロピル等のエステルが挙げられる。これらの中でも、硬化性に優れる接着剤組成物が得られることから、炭素数1〜4のアルキル基を有する2−シアノアクリル酸アルキルエステルが好ましい。これらの2−シアノアクリル酸エステルは1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の接着剤組成物は、「(b)加水分解性シリル基を有する重合体」(本明細書では、「(b)成分」と略称することもある)を含有する。本発明によれば、加水分解性シリル基を有する重合体を含有させることとしたため、耐冷熱サイクル性及び耐温水性等の接着耐久性を向上することができる。また、当該重合体を含有させることとしたため、2−シアノアクリル酸エステルを含む接着剤組成物に柔軟性を付与することができる。
上記(b)成分に含まれる加水分解性シリル基は、珪素原子と、この珪素原子に結合した、ヒドロキシ基及び/又は加水分解性官能基とを有し、加水分解によってシロキサン結合を形成するとともに、架橋構造を形成し得る基である。加水分解性シリル基としては、特に限定されないが、下記一般式(2)で表される基が好ましい。
Figure 0006708982

[式(2)において、R1は、それぞれ、独立に、炭化水素基であり、Xは、それぞれ、独立に、ハロゲン原子、水素原子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、メルカプト基、アルケニルオキシ基及びアミノオキシ基より選ばれる反応性基であり、nは、0、1又は2である。]
上記一般式(2)において、R1は、好ましくは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基である。n=2のとき、複数のR1は、互いに同一であっても、異なってもよい。また、n=0又は1のとき、複数のXは、互いに同一であっても、異なってもよい。上記一般式(2)におけるXは、好ましくはアルコキシ基である。
上記(b)成分の重合体が、加水分解性シリル基を含むと、加水分解縮合の結果、Si−O−Si結合が形成され、優れた強度を有する膜等の硬化物を形成することができる。上記一般式(2)におけるXがアルコキシ基であるときの加水分解性シリル基は、アルコキシシリル基であり、例えば、トリメトキシシリル基、メチルジメトキシシリル基、ジメチルメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、メチルジエトキシシリル基、メチルビス(2−メトキシエトキシ)シリル基等が挙げられる。これらのうち、硬化速度と柔軟性のバランスから、トリメトキシシリル基及びメチルジメトキシシリル基が特に好ましい。
上記(b)成分の一分子中に含まれる加水分解性シリル基の数の平均値は、接着性及び硬化物の柔軟性の観点から、好ましくは1〜4個、より好ましくは1.5〜3個である。加水分解性シリル基の数の平均値が1〜4個の場合、十分な硬化性を備えた接着剤組成物が得られ、かつ、柔軟性を備えた接着剤硬化物が得られる。
また、(b)成分に含まれる加水分解性シリル基の位置は、特に限定されず、重合体の側鎖及び/又は末端とすることができる。
上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体は、オキシアルキレン系重合体、ビニル系重合体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、及びポリカーボネート系重合体からなる群より選択される少なくとも1種の重合体であることが好ましい。これらの中でも、接着剤硬化物の柔軟性、及び2−シアノアクリル酸エステルとの混合安定性の点から、オキシアルキレン系重合体及びビニル系重合体であることがより好ましい。また、前記重合体は、直鎖状重合体及び分枝状重合体のいずれでもよい。また、これらを組み合わせて用いてもよい。
上記オキシアルキレン系重合体は、下記一般式(3)で表される繰り返し単位を含むものであれば、特に限定されない。
−O−R2− (3)
[式(3)において、R2は、2価の炭化水素基である。]
上記一般式(3)におけるR2としては、−CH(CH3)−CH2−、−CH(C25)−CH2−、−C(CH32−CH2−、−CH2CH2CH2CH2−等が挙げられる。これらのうち、−CH(CH3)−CH2−が好ましい。なお、上記オキシアルキレン系重合体は、上記繰り返し単位を1種単独で含んでよいし、2種以上の組み合わせで含んでもよい。
上記オキシアルキレン系重合体の製造方法としては、特に限定されるものではないが、KOHのようなアルカリ触媒による製造方法、遷移金属化合物−ポルフィリン錯体触媒による製造方法、複合金属シアン化物錯体触媒による製造方法、フォスファゼンを用いた製造方法等が挙げられる。これらのうち、複合金属シアン化物錯体触媒による製造方法は、高分子量であり、かつ、分子量分布が狭い重合体を得るのに適しており、この重合体を用いると、接着剤組成物の粘度及び硬化物の破断伸びのバランスが優れるため好ましい。
また、上記ビニル系重合体は、ラジカル重合性を有するビニル系単量体を重合したものであれば特に限定されない。ビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸のエチレンオキサイド付加物、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2−トリフルオロメチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチル−2−パーフルオロブチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロメチル、(メタ)アクリル酸ジパーフルオロメチルメチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロメチル−2−パーフルオロエチルメチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロヘキシルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロデシルエチル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロヘキサデシルエチル等の(メタ)アクリル酸系単量体;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、スチレンスルホン酸及びその塩等のスチレン系単量体;パーフルオロエチレン、パーフルオロプロピレン、フッ化ビニリデン等のフッ素含有ビニル単量体;無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸のモノアルキルエステル及びジアルキルエステル;フマル酸、フマル酸のモノアルキルエステル及びジアルキルエステル;マレイミド、メチルマレイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイミド、ブチルマレイミド、ヘキシルマレイミド、オクチルマレイミド、ドデシルマレイミド、ステアリルマレイミド、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系単量体;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル基含有ビニル系単量体;アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド基含有ビニル系単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニル等のビニルエステル類;エチレン、プロピレン等のアルケン類;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化アリル、アリルアルコール等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、複数を共重合させても構わない。なお、上記表現形式で例えば(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタクリル酸を表す。
加水分解性シリル基を有するビニル系重合体の製造方法は、公知の方法を用いることができ、例えば、特開昭59−122541号、特開昭60−31556号、特開昭63−112642号、特開平6−172631号の各公報に開示されている。
また、加水分解性シリル基を有する重合体として、アルコキシシリル基を有するグラフト共重合体も使用することができる。このような共重合体は、例えば、国際公開WO2007/023669号に開示されている。
更に、本発明に用いられる加水分解性シリル基を有する重合体には、分子内に極性要素部分が含有されてもよい。ここで、極性要素部分とは、ウレタン結合、チオウレタン結合、尿素結合、チオ尿素結合、置換尿素結合、置換チオ尿素結合、アミド結合、及びスルフィド結合等を指す。このような分子内に極性要素部分が含有される硬化性樹脂の製造方法は、特開2000−169544号公報等に開示されている。
上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体の数平均分子量は、500〜50000であることが好ましく、1000〜40000であることがより好ましく、3000〜35000であることが更に好ましい。前記数平均分子量が500〜50000であれば、硬化物の柔軟性が良好で、優れた耐冷熱サイクル性及び耐温水性を発現する接着剤組成物とすることができる。
なお、本発明における平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下「GPC」と略す)で測定した値である。GPC測定の際には、テトラヒドロフランを移動相として、ポリスチレンゲルカラムを使用し、分子量の値はポリスチレン換算値で求めた。
接着剤組成物における上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体の含有量は、2−シアノアクリル酸エステルを100質量部とした場合に、5〜200質量部である。前記含有量は、10〜150質量部であることが好ましく、15〜100質量部であることがより好ましい。前記重合体の含有量が5〜200質量部であれば、耐冷熱サイクル性及び耐温水性等の接着耐久性に優れた接着剤組成物が得られ、また、柔軟性に富む接着剤組成物が得られる。
上記「(c)エラストマー」(本明細書では、「(c)成分」と略称することもある)とは、常温(20℃±15℃)付近でゴム状弾性を有するものであり、(a)2−シアノアクリル酸エステル及び(b)加水分解性シリル基を有する重合体の双方に溶解するものであれば特に限定されない。上記(a)2−シアノアクリル酸エステルと(b)加水分解性シリル基を有する重合体は、相溶も相容もしないが、前記エラストマーが存在するため、安定に相容することができる。このエラストマーとしては、アクリル酸エステル系共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン系共重合体、スチレン−ブタジエン系共重合体、スチレン−イソプレン系共重合体、エチレン−アクリル酸エステル系共重合体、エチレン−プロピレン系共重合体、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、ポリウレタン系共重合体、ポリエステル系共重合体、フッ素系共重合体、ポリイソプレン系共重合体、クロロプレン系共重合体等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、これらのエラストマーのうち好ましいものとして、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体、及び2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体(但し、下記カルボキシ基含有単量体を除く)を用いてなる共重合体が挙げられる。この共重合体は、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体が重合してなる難溶性セグメントと、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体が重合してなる可溶性セグメントとを備える。本発明において、「2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体」は、「2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体」に比べて2−シアノアクリル酸エステルへの溶解性が劣るものであればよい。
2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体は特に限定されず、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、クロロプレン、1−ヘキセン及びシクロペンテン等が挙げられる。これらの単量体は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。難溶性の重合体となり得る単量体としては、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン及びクロロプレンが用いられることが多く、このうち、エチレン、プロピレン、イソプレン及びブタジエンのうちの少なくとも1種であることが特に好ましい。
また、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体も特に限定されず、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルエーテル、スチレン及びアクリロニトリル等が挙げられ、このうち、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルのうちの少なくとも一方が特に好ましい。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸n−ヘプチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸メトキシプロピル、アクリル酸エトキシエチル及びアクリル酸エトキシプロピル等が挙げられる。これらの単量体は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
更に、メタクリル酸エステルとしては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸n−ヘプチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシプロピル、メタクリル酸エトキシエチル及びメタクリル酸エトキシプロピル等が挙げられる。これらの単量体は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとを併用してもよい。
難溶性の重合体となり得る単量体が重合してなる難溶性セグメントと、可溶性の重合体となり得る単量体が重合してなる可溶性セグメントとの割合は特に限定されず、これらのセグメントの合計を100モル%とした場合に、難溶性セグメントが5〜90モル%、好ましくは10〜80モル%、可溶性セグメントが10〜95モル%、好ましくは20〜90モル%であればよい。この割合は、難溶性セグメントが30〜80モル%、可溶性セグメントが20〜70モル%、特に難溶性セグメントが40〜80モル%、可溶性セグメントが20〜60モル%、更に難溶性セグメントが50〜75モル%、可溶性セグメントが25〜50モル%であることがより好ましい。難溶性セグメントが5〜90モル%であり、可溶性セグメントが10〜95モル%であれば、特に難溶性セグメントが30〜80モル%であり、可溶性セグメントが20〜70モル%であれば、共重合体を2−シアノアクリル酸エステルに適度に溶解させることができ、高いせん断接着強さ等と、優れた耐冷熱サイクル性とを併せて有する接着剤組成物とすることができる。
各々のセグメントの割合は、プロトン核磁気共鳴分光法(以下「1H−NMR」と表記する)測定によるプロトンの積分値に基づいて算出することができる。
更に、上記のエラストマーのうち特に好ましいものとして、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体、及びカルボキシ基含有単量体とを用いてなる共重合体も挙げられる。通常、この共重合体において、カルボキシ基含有単量体は少量含有されていれば良い。カルボキシ基含有単量体も特に限定されず、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸及び桂皮酸等が挙げられる。これらの単量体は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。カルボキシ基含有単量体としては、アクリル酸及びメタクリル酸が用いられることが多く、これらはいずれか一方を用いてもよく、併用してもよい。このカルボキシ基含有単量体が重合してなるカルボキシ基含有セグメントは、親水性の高い2−シアノアクリル酸エステルに可溶性のセグメントになる。当該エラストマーがカルボキシ基を有する共重合体であるため、より優れた接着耐久性を発現する接着剤組成物とすることができる。
カルボキシ基含有セグメントの割合も特に限定されないが、難溶性セグメント、可溶性セグメント、及びカルボキシ基含有セグメントの合計を100モル%とした場合に、0.1〜5モル%、特に0.3〜4モル%、更に0.4〜3モル%であることが好ましい。また、この含有量は、0.5〜2.5モル%、特に0.5〜2.3モル%であることがより好ましい。カルボキシ基含有セグメントが0.1〜5モル%、特に0.5〜2.5モル%であれば、被着体に塗布後、速やかに硬化し、かつ、優れた耐冷熱サイクル性及び耐温水性を有する接着剤組成物とすることができる。
カルボキシ基含有セグメントの割合は、JIS K0070に準じ、電位差滴定法又は指示薬滴定法に基づいて測定することができる。
ここで、共重合体としては、例えば、エチレン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸メチル/アクリル酸ブチル共重合体、エチレン/メタクリル酸メチル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ブタジエン/アクリル酸メチル共重合体、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体、ブタジエン/アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体、及びブタジエン/スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸メチル共重合体等を用いることができる。この共重合体としては、エチレン/アクリル酸メチル共重合体、エチレン/アクリル酸メチル/アクリル酸ブチル共重合体が特に好ましい。また、上記の各々の共重合体に用いられる単量体と、アクリル酸及び/又はメタクリル酸等のカルボキシ基含有単量体とを重合させてなる共重合体を用いることもできる。これらの共重合体は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよく、カルボキシ基含有単量体を用いない共重合体と、カルボキシ基含有単量体を用いた共重合体とを併用してもよい。
エラストマーの平均分子量も特に限定されないが、数平均分子量(Mn)が5000〜500000、特に15000〜150000、更に20000〜100000であることが好ましい。高分子量成分の数平均分子量が5000〜500000であれば、高分子量成分が2−シアノアクリル酸エステルに容易に溶解し、特に耐冷熱サイクル試験後の接着強さが高い接着剤組成物とすることができる。また、高分子量成分の重量平均分子量(Mw)は、5000〜1000000、特に10000〜1000000であることが好ましく、Mw/Mnは1.00〜10.0、特に1.00〜9.0であることが好ましい。
接着剤組成物における上記(c)エラストマーの含有量は、2−シアノアクリル酸エステルを100質量部とした場合に、5〜50質量部である。エラストマー成分の含有量は、2−シアノアクリル酸エステル及び加水分解性シリル基を有する重合体の種類等にもよるが、10〜45質量部であることが好ましく、15〜40質量部であることがより好ましい。エラストマー成分の含有量が5〜50質量部であれば、2−シアノアクリル酸エステルと加水分解性シリル基を有する重合体を安定に相容することができ、結果として優れた接着機能を有する接着剤組成物とすることができる。
上記「(d)酸触媒」(本明細書では、「(d)成分」と略称することもある)は、上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体の硬化触媒である。酸触媒としては、25℃におけるpKaが4以下の酸であることが好ましい。前記pKaは、3.0以下であることがより好ましい。pKaが4以下の酸であれば、実用に適した速さで接着剤組成物が硬化する。この酸触媒の具体例としては、スルホン酸、リン酸、リン酸モノエステル、リン酸ジエステル、亜リン酸、及び亜リン酸エステル等が挙げられる。これらの中でも、硬化性の点から、スルホン酸、リン酸、リン酸モノエステル、及びリン酸ジエステルが好ましい。
接着剤組成物における上記(d)酸触媒の含有量は、2−シアノアクリル酸エステルを100質量部とした場合に、0.0005〜0.5質量部である。酸触媒の含有量は、0.001〜0.4質量部であることが好ましく、0.0015〜0.3質量部であることがより好ましい。酸触媒の含有量が0.0005〜0.5質量部であれば、良好な硬化性が得られ、かつ、接着剤組成物の貯蔵安定性に大きな悪影響を与えない。
上記「(e)下記一般式(1)で表されるオニウム塩」(本明細書では、「(e)成分」と略称することもある)は、接着剤組成物の硬化促進剤として機能するとともに、貯蔵安定性を向上させる。
(1)
[式(1)において、Cはオニウムカチオンであり、Aはビス(フルオロスルホニル)イミドアニオンである]
上記オニウム塩のカチオンとしては、例えば、下記一般式(4)で表されるオニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン及び一般式(5)で表されるオニウムカチオンが挙げられる。
Figure 0006708982

[式(4)において、R3〜R6は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基及びアルキニル基からなる群より選ばれた基であり、上記基は置換基で置換されていてもよく;あるいは、R3〜R6の一部又は全部が、Aで示される原子と一緒になって、非置換又は置換の3〜10員環(ここで、該環はO、S等のヘテロ原子を含んでいてもよい)を形成し、該環の形成に関与していないR3〜R6は、前記で定義したとおりである;そしてAは、窒素原子又はリン原子を表す。なお、上記置換のアルキル基の具体例としては、例えば、アルコキシ基及びアルカノイル基が挙げられる。上記アルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、1〜16がより好ましい。また、R3〜R6の一部が環を形成する場合、通常、R3〜R6のうちの2または3つが環を形成する。R3〜R6の2つが環を形成する式(2)化合物の具体例としては、ピペリジニウムカチオン、モルホリニウムカチオン、ピロリジニウムカチオンなどが挙げられる。]
Figure 0006708982

[式(5)において、R7〜R9は、それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルケニル基及びアルキニル基からなる群より選ばれた基であり、上記基は置換基で置換されていてもよく;あるいは、R7〜R9の一部又は全部が、硫黄原子と一緒になって、非置換又は置換の3〜10員環(ここで、該環はO、S等のヘテロ原子を含んでいてもよい)を形成し、該環の形成に関与していないR7〜R9は、前記で定義したとおりである。なお、上記置換のアルキル基の具体例としては、例えば、アルコキシ基及びアルカノイル基が挙げられる。上記アルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、1〜16がより好ましい。]
上記一般式(4)で表されるオニウムカチオンの代表例としては、第四級アンモニウムカチオン、第四級ホスホニウムカチオン等が挙げられる。
第四級アンモニウムカチオンの具体例としては、テトラメチルアンモニウム、エチルトリメチルアンモニウム、ジエチルジメチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ−n−ブチルアンモニウム、トリメチル−n−プロピルアンモニウム、トリメチルイソプロピルアンモニウム、n−ブチルトリメチルアンモニウム、イソブチルトリメチルアンモニウム、t−ブチルトリメチルアンモニウム、n−ヘキシルトリメチルアンモニウム、ジメチルジ−n−プロピルアンモニウム、ジメチルジイソプロピルアンモニウム、ジメチル−n−プロピルイソプロピルアンモニウム、メチルトリ−n−プロピルアンモニウム、メチルトリイソプロピルアンモニウム、メチルジ−n−プロピルイソプロピルアンモニウム、メチル−n−プロピルジイソプロピルアンモニウム、メチルトリ−n−オクチルアンモニウム、トリエチル−n−プロピルアンモニウム、トリエチルイソプロピルアンモニウム、n−ブチルトリエチルアンモニウム、トリエチルイソブチルアンモニウム、t−ブチルトリエチルアンモニウム、ジ−n−ブチルジメチルアンモニウム、ジイソブチルジメチルアンモニウム、ジ−t−ブチルジメチルアンモニウム、n−ブチルエチルジメチルアンモニウム、イソブチルエチルジメチルアンモニウム、t−ブチルエチルジメチルアンモニウム、n−ブチルイソブチルジメチルアンモニウム、n−ブチル−t−ブチルジメチルアンモニウム、t−ブチルイソブチルジメチルアンモニウム、ジエチルジ−n−プロピルアンモニウム、ジエチルジイソプロピルアンモニウム、ジエチル−n−プロピルイソプロピルアンモニウム、エチルトリ−n−プロピルアンモニウム、エチルトリイソプロピルアンモニウム、エチルイソプロピルジ−n−プロピルアンモニウム、エチルジイソプロピル−n−プロピルアンモニウム、ジエチルメチル−n−プロピルアンモニウム、エチルジメチル−n−プロピルアンモニウム、エチルメチルジ−n−プロピルアンモニウム、ジエチルイソプロピルメチルアンモニウム、エチルイソプロピルジメチルアンモニウム、エチルジイソプロピルメチルアンモニウム、エチルメチル−n−プロピルイソプロピルアンモニウム、テトラ−n−プロピルアンモニウム、テトライソプロピルアンモニウム、トリイソプロピル−n−プロピルアンモニウム、ジイソプロピルジ−n−プロピルアンモニウム、イソプロピルトリ−n−プロピルアンモニウム、ブチルトリメチルアンモニウム、トリメチルペンチルアンモニウム、ヘキシルトリメチルアンモニウム、ヘプチルトリメチルアンモニウム、トリメチルオクチルアンモニウム、トリメチルノニルアンモニウム、デシルトリメチルアンモニウム、トリメチルウンデシルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウム、ジラウリルジメチルアンモニウム、ジメチルジスチリルアンモニウム、ジメチルジオクタデシルアンモニウム、ジメチルジオクチルアンモニウム、ジメチルジパルミチルアンモニウム、エチルヘキサデシルジメチルアンモニウム、ヘキシルジメチルオクチルアンモニウム、ドデシル(フェロセニルメチル)ジメチルアンモニウム、N−メチルホマトロピニウム等のテトラアルキルアンモニウムカチオン;ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリブチルアンモニウム、ベンジルドデシルジメチルアンモニウム等の芳香族アルキル基置換アンモニウムカチオン;トリメチルフェニルアンモニウム、テトラフェニルアンモニウム等の芳香族置換アンモニウムカチオン;ピロリジニウム(例えば、1,1−ジメチルピロリジニウム、1−エチル−1−メチルピロリジニウム、1,1−ジエチルピロリジニウム、1,1−テトラメチレンピロリジニウム、1−メチル−1−プロピルピロリジニウム、1−エチル−1−プロピルピロリジニウム、1−ブチル−1−メチルピロリジニウム)、ピペリジニウム(例えば、1,1−ジメチルピペリジニウム、1−エチル−1−メチルピペリジニウム、1,1−ジエチルピペリジニウム、1−メチル−1−プロピルピペリジニウム、1−エチル−1−プロピルピペリジニウム、1−ブチル−1−メチルピペリジニウム)、モルホリニウム(例えば、1,1−ジメチルモルホリニウム、1−エチル−1−メチルモルホリニウム、1,1−ジエチルモルホリニウム)等の脂肪族環状アンモニウムカチオン等が挙げられる。
また、第四級ホスホニウムカチオンの具体例としては、テトラメチルホスホニウム、トリエチルメチルホスホニウム、テトラエチルホスホニウム等のカチオンを挙げることができる。
イミダゾリウムカチオンの具体例としては、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウム、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジエチルイミダゾリウム、1,2−ジエチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジエチル−2−メチルイミダゾリウム、1,2−ジメチル−3−n−プロピルイミダゾリウム、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−n−ブチル−2,3−メチルイミダゾリウム、1,2,4−トリメチル−3−n−プロピルイミダゾリウム、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリウム、1,2,3,4,5−ペンタメチルイミダゾリウム、2−エチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−n−プロピルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−n−ペンチルイミダゾリウム、2−n−ヘプチル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、2−エチル−1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルベンゾイミダゾリウム、3−メチル−1−フェニルイミダゾリウム、1−ベンジル−3−メチルイミダゾリウム、2,3−ジメチル−1−フェニルイミダゾリウム、1−ベンジル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−フェニルイミダゾリウム、2−ベンジル−1,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−n−ウンデシルイミダゾリウム、1,3−ジメチル−2−n−ヘプタデシルイミダゾリウム等のカチオンが挙げられる。
ピリジニウムカチオンとしては、1−メチルピリジニウム、1−エチルピリジニウム、1−n−プロピルピリジニウム、1−イソプロピルピリジニウム、1−n−ブチルピリジニウム、1−ブチル−3−メチルピリジニウム等のカチオンが挙げられる。
上記一般式(5)で表される第三級スルホニウムカチオンの具体例としては、トリメチルスルホニウム、トリエチルスルホニウム、トリプロピルスルホニウム、トリフェニルスルホニウム等のカチオンが挙げられる。
上記オニウムカチオンの中でも、2−シアノアクリル酸エステルへの溶解性に優れること、及び硬化促進能と接着剤組成物の貯蔵安定性のバランスの点から第四級アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン又は第三級スルホニウムカチオンが好ましく、第四級アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン又はピリジニウムカチオンが更に好ましい。
次に、上記オニウム塩のアニオンは、ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオンである。ビス(フルオロスルホニル)イミドアニオンは求核性がほとんどないため、オニウム塩として接着剤組成物中に存在しても、接着剤組成物の貯蔵安定性に悪影響を及ぼすことはない。一方、当該アニオンの共役酸は超強酸であるため、被着体表面に存在する極めてわずかな塩等と反応することで、求核性を示し、2−シアノアクリル酸エステルの重合開始剤となり得るアニオンを遊離させる。その結果、被着体が金属及び/又は極性の低い熱可塑性エラストマーの場合でも、優れた接着速度を発現することができる。
本発明に用いられるオニウム塩は、前記カチオンとアニオンの組合せであれば特に限定されない。オニウム塩の具体例としては、テトラエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、メチルトリ−n−オクチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、アミルトリエチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、2−エチル−1,3−ジメチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1,3−ジメチル−2−n−プロピルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1,3−ジメチル−2−n−ペンチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、2−n−ヘプチル−1,3−ジメチルイミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−1−メチルピペリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチル−1−メチルピペリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−メチル−1−プロピルピペリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−1−プロピルピペリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、トリメチルオクチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、メチルトリ−n−オクチルアンモニウムアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、ベンジルトリブチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−1−メチルピロリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−1−プロピルピロリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−3−メチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチル−3−メチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−エチル−4−メチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、テトラエチルホスホニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、トリエチルスルホニウムビス(フルオロスルホニル)イミド、トリエチルメチルホスホニウムビス(フルオロスルホニル)イミド等が挙げられる。これらのオニウム塩は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明のオニウム塩は、公知の方法で製造することができる。例えば、Hiroyuki OhnoらのJ.Am.Chem.SOc.,2005,27,2398−2399、又はPeter WasserscheidらのGreen Chemistry,2002,4,134−138に記載のように、対応するオニウムハライドから製造することができる。
接着剤組成物における上記(e)オニウム塩の含有量は、(a)2−シアノアクリル酸エステルを100質量部とした場合に、0.001〜5質量部である。前記含有量は、0.005〜3質量部であることが好ましく、0.01〜2質量部であることがより好ましい。オニウム塩の含有量が0.001〜5質量部であれば、硬化促進剤として機能し、接着剤組成物の貯蔵安定性に悪影響を与えることもない。
上記のとおり、本発明の接着剤組成物は成分(a)〜(e)を含有し、(a)2−シアノアクリル酸エステル及び(b)加水分解性シリル基を有する重合体の重合に伴って、(a)2−シアノアクリル酸エステル、(b)加水分解性シリル基を有する重合体及び(c)エラストマー成分が相分離し、(a)2−シアノアクリル酸エステルの重合物が分散相となり、(b)加水分解性シリル基を有する重合体の重合物及び(c)エラストマー成分が柔軟な連続相となる海島構造を形成する。この時、(b)加水分解性シリル基を有する重合体が三次元架橋することに起因して、接着耐久性試験後も(a)2−シアノアクリル酸エステルの重合物が分散相のまま固定される。このように海島構造が固定されることに起因して、接着剤硬化物は、耐熱性、耐湿熱性、耐温水性、及び耐冷熱サイクル性等の耐久性試験後も、高い接着強さを維持することができる。また、接着剤硬化物は、柔軟性に優れる硬化物となり得る。
本発明の接着剤組成物には、接着性や貯蔵安定性を向上させるために、シランカップリング剤を含有させることもできる。シランカップリング剤としては、公知のシランカップリング剤を広く使用することができる。例えば、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン等のアクリルシラン類、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカプトシラン類、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらのシランカップリング剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用してもよい。これらのシランカップリング剤の中でも、ビニルトリメトキシシランが貯蔵安定性の点で好ましい。シランカップリング剤の使用量は、(b)加水分解性シリル基を有する重合体100質量部に対し、0.1〜20質量部が好ましく、2〜10質量部がより好ましい。シランカップリング剤が0.1〜20質量部であれば、高い接着性と十分な貯蔵安定性とが得られるため好ましい。
また、本発明の接着剤組成物には、上記の成分の他に、従来、2−シアノアクリル酸エステルを含有する接着剤組成物に配合して用いられているアニオン重合促進剤、安定剤、可塑剤、増粘剤、ヒュームドシリカ、粒子、充填剤、着色剤、香料、溶剤、強度向上剤等を、目的等に応じて、接着剤組成物の硬化性及び接着強さ等を損なわない範囲で適量配合することができる。
アニオン重合促進剤としては、ポリアルキレンオキサイド類、クラウンエーテル類、シラクラウンエーテル類、カリックスアレン類、シクロデキストリン類及びピロガロール系環状化合物類等が挙げられる。ポリアルキレンオキサイド類とは、ポリアルキレンオキサイド及びその誘導体であって、例えば、特公昭60−37836号公報、特公平1−43790号公報、特開昭63−128088号公報、特開平3−167279号公報、米国特許第4386193号明細書、米国特許第4424327号明細書等で開示されているものが挙げられる。具体的には、(1)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレンオキサイド、(2)ポリエチレングリコールモノアルキルエステル、ポリエチレングリコールジアルキルエステル、ポリプロピレングリコールジアルキルエステル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル等のポリアルキレンオキサイドの誘導体などが挙げられる。クラウンエーテル類としては、例えば、特公昭55−2236号公報、特開平3−167279号公報等で開示されているものが挙げられる。具体的には、12−クラウン−4、15−クラウン−5、18−クラウン−6、ベンゾ−12−クラウン−4、ベンゾ−15−クラウン−5、ベンゾ−18−クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、ジベンゾ−24−クラウン−8、ジベンゾ−30−クラウン−10、トリベンゾ−18−クラウン−6、asym−ジベンゾ−22−クラウン−6、ジベンゾ−14−クラウン−4、ジシクロヘキシル−24−クラウン−8、シクロヘキシル−12−クラウン−4、1,2−デカリル−15−クラウン−5、1,2−ナフト−15−クラウン−5、3,4,5−ナフチル−16−クラウン−5、1,2−メチルベンゾ−18−クラウン−6、1,2−tert−ブチル−18−クラウン−6、1,2−ビニルベンゾ−15−クラウン−5等が挙げられる。シラクラウンエーテル類としては、例えば、特開昭60−168775号公報等で開示されているものが挙げられる。具体的には、ジメチルシラ−11−クラウン−4、ジメチルシラ−14−クラウン−5、ジメチルシラ−17−クラウン−6等が挙げられる。カリックスアレン類としては、例えば、特開昭60−179482号公報、特開昭62−235379号公報、特開昭63−88152号公報等で開示されているものが挙げられる。具体的には、5,11,17,23,29,35−ヘキサ−tert−butyl−37,38,39,40,41,42−ヘキサヒドロオキシカリックス〔6〕アレン、37,38,39,40,41,42−ヘキサヒドロオキシカリックス〔6〕アレン、37,38,39,40,41,42−ヘキサ−(2−オキソ−2−エトキシ)−エトキシカリックス〔6〕アレン、25,26,27,28−テトラ−(2−オキソ−2−エトキシ)−エトキシカリックス〔4〕アレン、テトラキス(4−t−ブチル−2−メチレンフェノキシ)エチルアセテート等が挙げられる。シクロデキストリン類としては、例えば、特表平5−505835号公報等で開示されているものが挙げられる。具体的には、α−、β−又はγ−シクロデキストリン等が挙げられる。ピロガロール系環状化合物類としては、特開2000−191600号公報等で開示されている化合物が挙げられる。具体的には、3,4,5,10,11,12,17,18,19,24,25,26−ドデカエトキシカルボメトキシ−C−1、C−8、C−15、C−22−テトラメチル[14]−メタシクロファン等が挙げられる。これらのアニオン重合促進剤は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、安定剤としては、(1)二酸化イオウ及びメタンスルホン酸等の脂肪族スルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の芳香族スルホン酸、三弗化ホウ素メタノール及び三弗化ホウ素ジエチルエーテル等の三弗化ホウ素錯体、HBF4並びにトリアルキルボレート等のアニオン重合禁止剤、(2)ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、t−ブチルカテコール、カテコール及びピロガロール等のラジカル重合禁止剤などが挙げられる。これらの安定剤は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
可塑剤は本発明の効果が損なわれない範囲であれば含有させることができ、エラストマー成分として特に、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体を多く用いてなる共重合体、即ち、難溶性セグメントが多い共重合体(難溶性セグメントの割合が65モル%以上の共重合体)を用いる場合に、適量含有させることで、その溶解性を向上させることができる。
この可塑剤としては、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、セバシン酸ジメチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソトリデシル、フタル酸ジペンタデシル、テレフタル酸ジオクチル、イソフタル酸ジイソノニル、トルイル酸デシル、ショウノウ酸ビス(2−エチルヘキシル)、2−エチルヘキシルシクロヘキシルカルボキシレート、フマル酸ジイソブチル、マレイン酸ジイソブチル、カプロン酸トリグリセライド、安息香酸2−エチルヘキシル、ジプロピレングリコールジベンゾエート等が挙げられる。これらの中では、2−シアノアクリル酸エステルとの相溶性が良く、かつ可塑化効率が高いという点から、アセチルクエン酸トリブチル、アジピン酸ジメチル、フタル酸ジメチル、安息香酸2−エチルヘキシル、ジプロピレングリコールジベンゾエートが好ましい。これらの可塑剤は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、可塑剤の含有量は特に限定されないが、2−シアノアクリル酸エステルを100質量部とした場合に、好ましくは3〜50質量部、より好ましくは10〜45質量部、更により好ましくは20〜40質量部である。可塑剤の含有量が3〜50質量部であれば、特に難溶性セグメントが多い共重合体であるときに、共重合体の2−シアノアクリル酸エステルへの溶解を容易とし、特に耐冷熱サイクル試験後の接着強さの保持率を向上させることができる。
更に、増粘剤としては、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルとアクリル酸エステルとの共重合体、メタクリル酸メチルとその他のメタクリル酸エステルとの共重合体、アクリルゴム、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、セルロースエステル、ポリアルキル−2−シアノアクリル酸エステル及びエチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。これらの増粘剤は1種のみ用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
接着剤組成物にはヒュームドシリカを含有させることもできる。このヒュームドシリカは、超微粉(一次粒子径が500nm以下、特に1〜200nm)の無水シリカであり、この無水シリカは、例えば、四塩化ケイ素を原料とし、高温の炎中において気相状態での酸化に起因して生成する超微粉(一次粒子径が500nm以下、特に1〜200nm)の無水シリカであって、親水性の高い親水性シリカと、疎水性の高い疎水性シリカとがある。このヒュームドシリカとしては、いずれも用いることができるが、2−シアノアクリル酸エステルへの分散性がよいという点から、疎水性シリカが好ましい。また、エラストマー成分として2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体を多く用いてなる共重合体、即ち、可溶性セグメント(カルボキシ基含有セグメントを含む)が多い共重合体を用いる場合は、親水性シリカを組み合わせて用いることが好ましく、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体を多く用いてなる共重合体、即ち、難溶性セグメントが多い共重合体を用いる場合は、疎水性シリカを組み合わせて用いることが好ましい。
親水性シリカとしては市販の各種の製品を用いることができ、例えば、アエロジル50、130、200、300及び380(以上、商品名であり、日本アエロジル社製である)等が挙げられる。これらの親水性シリカの比表面積は、それぞれ50±15m2/g、130±25m2/g、200±25m2/g、300±30m2/g、380±30m2/gである。また、市販の親水性シリカとしては、レオロシールQS−10、QS−20、QS−30及びQS−40(以上、商品名であり、トクヤマ社製である)等を用いることができる。これらの親水性シリカの比表面積は、それぞれ140±20m2/g、220±20m2/g、300±30m2/g、380±30m2/gである。この他、CABOT社製等の市販の親水性シリカを用いることもできる。
更に、疎水性シリカとしては、親水性シリカの表面に存在するヒドロキシ基と反応し、疎水基を形成し得る化合物、又は親水性シリカの表面に吸着され、表面に疎水性の層を形成し得る化合物を、親水性シリカと溶媒の存在下又は不存在下に接触させ、好ましくは加熱し、親水性シリカの表面を処理することで生成する製品を用いることができる。
親水性シリカを表面処理して疎水化するのに用いる化合物としては、n−オクチルトリアルコキシシラン等の疎水基を有するアルキル、アリール、アラルキル系の各種のシランカップリング剤、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ヘキサメチルジシラザン等のシリル化剤、ポリジメチルシロキサン等のシリコーンオイル、ステアリルアルコール等の高級アルコール、及びステアリン酸等の高級脂肪酸などが挙げられる。疎水性シリカとしては、いずれの化合物を用いて疎水化された製品を用いてもよい。
市販の疎水性シリカとしては、例えば、シリコーンオイルで表面処理され、疎水化されたアエロジルRY200、R202、ジメチルシリル化剤で表面処理され、疎水化されたアエロジルR974、R972、R976、n−オクチルトリメトキシシランで表面処理され、疎水化されたアエロジルR805、トリメチルシリル化剤で表面処理され、疎水化されたアエロジルR811、R812(以上、商品名であり、日本アエロジル社製である)及びメチルトリクロロシランで表面処理され、疎水化されたレオロシールMT−10(商品名であり、トクヤマ社である)等が挙げられる。これらの疎水性シリカの比表面積は、それぞれ100±20m2/g、100±20m2/g、170±20m2/g、110±20m2/g、250±25m2/g、150±20m2/g、150±20m2/g、260±20m2/g、120±10m2/gである。
接着剤組成物におけるヒュームドシリカの好ましい含有量は、2−シアノアクリル酸エステルを100質量部とした場合に、1〜30質量部である。このヒュームドシリカの好ましい含有量は、2−シアノアクリル酸エステルの種類、エラストマーの製造に用いた単量体の種類及び割合、並びにヒュームドシリカの種類等にもよるが、1〜25質量部、特に好ましい含有量は2〜20質量部である。ヒュームドシリカの含有量が1〜30質量部であれば、接着剤組成物の硬化性や接着強さ等を損なわず、作業性も良好な接着剤組成物とすることができる。
本発明を、実施例に基づいてより具体的に説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。なお、下記において、部及び%は、特に断らない限り、質量基準である。
1.評価方法
(1)分子量
装置:アライアンス2695(ウォーターズ社製)
カラム:TSKgel SuperMultiporeHZ−H 2本、TSKgel SuperHZ−2500 2本連結(東ソー社製)
カラム温度: 40℃
溶離液: テトラヒドロフラン 0.35ml/min
検出器: RI
GPCを用いて測定した分子量をポリスチレンの分子量を基準にして換算した。
(2)接着速度
JIS K 6861「α−シアノアクリレート系接着剤の試験方法」に準じて、23℃、60%RH環境下で接着速度を測定した。使用した試験片は次のとおりである。
・ABS:宇部サイコン社製ABS樹脂、商品名「GSE」
(3)耐冷熱サイクル性
アルミニウム板(JIS A6061Pに規定された材質)とABS樹脂製(ABS樹脂として新神戸電機社製、商品名「ABS−N−WN」を用いた)の試験片とを、実施例及び比較例の接着剤組成物を用いて接着させ、温度23℃、湿度60%RHで7日間静置して養生させた後、JIS K 6861に準じて引張せん断接着強さを測定した(これを初期強度とする)。次いで、冷熱衝撃試験機を用いて、−40℃で1時間保持し、その後、80℃で1時間保持する冷熱サイクルを1サイクルとして10サイクル後の引張せん断接着強さを上記と同様にして測定し(これを試験後強度とする)、下記のようにして保持率を算出した。
保持率(%)=(試験後強度/初期強度)×100
(4)耐温水性
アルミニウム板(JIS A6061Pに規定された材質)とABS樹脂製(ABS樹脂として新神戸電機社製、商品名「ABS−N−WN」を用いた)の試験片とを、実施例及び比較例の接着剤組成物を用いて接着させ、温度23℃、湿度60%RHで7日間静置して養生させた後、JIS K 6861に準じて引張せん断接着強さを測定した(これを初期強度とする)。次いで、60℃での温水に1週間浸漬後の引張りせん断接着強さを上記と同様にして測定し(これを試験後強度とする)、下記のようにして保持率を算出した。
保持率(%)=(試験後強度/初期強度)×100
(5)はく離接着強さ
0.1mm厚のアルミニウム箔(JIS 1N30に規定された材質)を試験片とし、実施例及び比較例の接着剤組成物を用いて接着させ、温度23℃、湿度60%RHで7日間静置して養生させた後、JIS K 6854−3に準じてT形はく離接着強さを測定した。
(6)硬化物の柔軟性
1mm厚の硬化物を作製し、圧子押込超微小硬度計(フィッシャー インストロメンツ社製 商品名「H100CXYp」)を用い、押し込み荷重200mN、保持時間10秒の条件下で、ユニバーサル硬さを測定した。
2.オニウム塩の合成
合成例1(メチルトリ−n−オクチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド)
50mlナス型フラスコにメチルトリ−n−オクチルアンモニウムクロリド(試薬)4.041g(10.00mmol)、イオン交換水5mlを仕込んだ。ここにビス(フルオロスルホニルイミド)カリウム(三菱マテリアル社製)5.313g(10.00mmol)をイオン交換水10mlに溶解した水溶液を加え、室温下で24時間攪拌した。下層を分液し、5mlのイオン交換水で5回洗浄後、減圧下60℃で乾燥し、無色液体5.166g(オニウム塩A)を得た。
合成例2(1−ブチル−3−メチルピリジニウムビス(フルオロスルホニル)イミド)
メチルトリ−n−オクチルアンモニウムクロリドを1−ブチル−3−メチルピリジニウムブロミド(試薬)2.302gに代えた以外は合成例1と同様に操作し、無色液体3.105g(オニウム塩B)を得た。
合成例3(ベンジルトリブチルアンモニウムビス(フルオロスルホニル)イミド)
メチルトリ−n−オクチルアンモニウムクロリドをベンジルトリブチルアンモニウムブロミド(試薬)3.564gに代えた以外は合成例1と同様に操作し、無色液体4.151g(オニウム塩C)を得た。
3.接着剤組成物の製造
実施例1
2−シアノアクリル酸エチル100部に、二酸化硫黄を20ppm、ハイドロキノンを1000ppm、メタンスルホン酸を0.08部配合する。これに更に表3に記載のエラストマー(エチレン/アクリル酸メチル共重合体、デュポンエラストマー社製、商品名「VamacG」)を20部溶解させた後、予めビニルトリメトキシシラン(モメンティブ パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製、商品名「A−171」)1.5部を混合した、加水分解性シリル基を有する重合体(カネカ社製、商品名「サイリルSAT200」)50部、1−エチル−3−メチル−イミダゾリウムビス(フルオロスルホニル)イミド(第一工業製薬社製 商品名「エレクセルIL−110」)1.50部を配合し、温度15〜30℃で、10分間攪拌し、混合して接着剤組成物を製造した。得られた接着剤組成物を用いて、上記評価行った。結果を表2に示す。
Figure 0006708982
Figure 0006708982
実施例2〜10
2−シアノアクリル酸エチル(実施例9及び10では2−シアノアクリル酸イソブチルと混合)に、酸触媒の種類と含有量、エラストマーの種類(デュポンエラストマー社製 商品名「Vamac」シリーズ、表3参照)及び含有量、加水分解性シリル基を有する重合体の種類及び含有量(カネカ社製 商品名「サイリル」シリーズ、表4参照)、オニウム塩の種類及び含有量が表1の記載となるように配合した以外は、実施例1と同様にして接着剤組成物を製造し、評価した。結果を表2に示す。
なお、表3において、「E」はエチレン、「MA」はアクリル酸メチル、「AA」はアクリル酸、「BA」はアクリル酸ブチルを表す。
Figure 0006708982

Figure 0006708982
比較例1
エラストマーを配合せず、その他の成分は表5の記載となるように配合した以外、実施例1と同様に製造を行ったが、2−シアノアクリル酸エステルと加水分解性シリル基を有する重合体が混合できず、すぐに発熱、ゲル化したため、評価に至らなかった、
比較例2
酸触媒を配合せず、その他の成分は表5の記載となるように配合した以外、実施例1と同様に製造を行った。2−シアノアクリル酸エステルと加水分解性シリル基を有する重合体を混合することはできたが、すぐに増粘、ゲル化したため評価に至らなかった。
比較例3
加水分解性シリル基を有する重合体を配合せず、その他の成分は表5の記載となるように配合した以外、実施例1と同様に製造を行い、同様に評価を行った。結果を表6に示す。
比較例4
オニウム塩を配合せず、その他の成分は表5の記載となるように配合した以外、実施例1と同様に製造を行い、同様に評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 0006708982
Figure 0006708982
本発明は、2−シアノアクリル酸エステルを含有し、所謂、瞬間接着剤として一般家庭用、医療分野等の他、各種産業界などの広範な製品、技術分野において利用することができる。特に、耐冷熱サイクル性及び耐温水性等の接着耐久性が要求される用途において有用である。

Claims (9)

  1. (a)2−シアノアクリル酸エステルと、(b)加水分解性シリル基を有する重合体と、(c)エラストマーと、(d)酸触媒と、(e)下記一般式(1)で表されるオニウム塩とを含有し、
    前記(a)成分を100質量部とした場合に、前記(b)成分の含有量は5〜200質量部、前記(c)成分の含有量は5〜50質量部、前記(d)成分の含有量は0.0005〜0.5質量部、前記(e)成分の含有量は0.001〜5質量部であることを特徴とする接着剤組成物。
    (1)
    [式(1)において、Cはオニウムカチオンであり、Aはビス(フルオロスルホニル)イミドアニオンである]
  2. 上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体が、オキシアルキレン系重合体、ビニル系重合体、ポリエステル系重合体、ポリウレタン系重合体、及びポリカーボネート系重合体からなる群より選択される少なくとも1種の重合体である請求項1に記載の接着剤組成物。
  3. 上記(b)加水分解性シリル基を有する重合体の数平均分子量が、500〜50000である請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
  4. 上記(c)エラストマーが、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体、及び2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体を用いてなる共重合体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  5. 上記(c)エラストマーが、2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体、2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体、及びカルボキシ基含有単量体とを用いてなる共重合体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  6. 上記2−シアノアクリル酸エステルに難溶性の重合体となり得る単量体が、エチレン、プロピレン、イソプレン及びブタジエンのうちの少なくとも1種であり、上記2−シアノアクリル酸エステルに可溶性の重合体となり得る単量体が、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルのうちの少なくとも一方である請求項4又は5に記載の接着剤組成物。
  7. 上記(d)酸触媒は、25℃におけるpKaが4以下の酸である請求項1〜6のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  8. 上記(d)酸触媒が、スルホン酸、リン酸、リン酸モノエステル、リン酸ジエステル、亜リン酸、及び亜リン酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種の酸である請求項1〜7のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  9. 上記(e)オニウム塩のカチオンが、第四級アンモニウムカチオン、イミダゾリウムカチオン、ピリジニウムカチオン、及び第三級スルホニウムカチオンからなる群より選択される少なくとも1種のオニウムカチオンである請求項1〜8のいずれか1項に記載の接着剤組成物。
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