JP6708969B2 - 旋回制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、旋回電動機を用いて旋回体を旋回させる建設機械の旋回制御装置に関するものである。
従来より、旋回体を備える建設機械では、滑らかな加減速を実現するために、加減速時において、旋回電動機の実速度を目標速度に向けて緩やかに増加させる或いは減少させる遅れ制御が行われている。遅れ制御としては、実速度を一定の傾きで目標速度に近づける台形制御や、実速度をS字カーブを持つ傾きで目標速度に近づけるS字制御が知られている。
このような遅れ制御を行う従来技術として、例えば、特許文献1がある。特許文献1は、電動機の減速開始時に、電動機を駆動するための駆動指令を、時間の経過に対して緩やかに減少されるように遅延させ、減速開始時の乗り心地を良好にする技術を開示する。
特開2009−293221号公報
ところで、遅れ制御は、旋回停止の操作が入力されることで零にされた目標速度に向けて、緩やかに減少する旋回指令値を設定し、設定した旋回指令値と実旋旋回速度との偏差が零になるように旋回電動機をフィードバック制御することで実現される。
このように、遅れ制御では、旋回指令値が緩やかに減少されるので、実旋回速度が目標速度よりも低い状況下で旋回停止の操作が入力されると、旋回停止の操作の入力時から暫くの期間、旋回指令値が実旋回速度よりも大きくなってしまう。特に比例制御(P制御)をフィードバック制御として適用した場合、残留偏差により、実旋回速度が目標速度よりも低い速度を維持する可能性が高く、この状況下で旋回停止の操作が入力されると、この操作の入力時から暫くの期間、旋回指令値が実旋回速度よりも大きくなってしまう。
ここで、旋回停止の操作が入力された場合、オペレータは旋回体を停止させる意思を示しているので、旋回電動機に加速トルクを付与する必要がない。そのため、建設機械では、旋回停止の操作の入力されている状態において、旋回指令値が実旋回速度より大きい状態であれば、旋回電動機へのトルク指令値の出力を停止する制御が実施される。したがって、この状態においては、建設機械は、減速トルクが発生せず、旋回体が慣性エネルギーで旋回するフリーラン状態になる。フリーラン状態は、建設機械の安全性及び乗り心地を悪化させるので、可能な限り短くすることが望ましい。
上記の特許文献1では、駆動指令を緩やかに減少させることで遅れ制御が実現されているものの、フリーラン状態を考慮した記載が全くないので、フリーラン状態を短縮することはできないという問題がある。
本発明の目的は、旋回体の制動時において発生するフリーラン状態を短縮すると同時に、旋回体を滑らかに停止させる旋回制御装置を提供することである。
本発明の一態様による旋回制御装置は、旋回体と、前記旋回体を旋回させるための操作が入力される操作部とを備える建設機械の旋回制御装置であって、
前記旋回体を旋回駆動する旋回電動機と、
前記旋回電動機を駆動する旋回インバータと、
前記旋回電動機の実旋回速度を検出する速度検出部と、
前記操作部に入力された操作量を検出する操作量検出部と、
前記操作量に応じた目標速度を算出する目標速度算出部と、
前記実旋回速度が前記目標速度に所定の傾きで遅れて到達するように旋回指令値を算出する指令値算出部と、
前記旋回指令値と前記実旋回速度との偏差が零となるようにトルク指令値を算出し、前記旋回インバータに出力する駆動部とを備え、
前記駆動部は、前記操作量検出部が旋回停止の操作の入力を検出している状態において、前記旋回指令値が前記実旋回速度以上の状態である第1状態であれば、前記偏差に拘わらず前記トルク指令値の出力を停止し、前記操作量検出部が旋回停止の操作の入力を検出している状態において、前記旋回指令値が前記実旋回速度より小さい状態である第2状態であれば、前記トルク指令値を出力し、
前記指令値算出部は、前記第1状態において、前記旋回指令値を、第1の傾きで経時的に減少させ、前記第2状態において、前記旋回指令値を、前記第1の傾きよりも緩やかな第2の傾きで経時的に減少させる。
本態様によれば、旋回停止を示す操作の入力中において、旋回指令値が実旋回速度以上の第1状態であれば、偏差に拘わらず、旋回インバータへのトルク指令値の出力が停止されるので、旋回体はフリーラン状態になる。
しかし、本態様では、第1状態において、旋回指令値は第1の傾きで経時的に減少される。ここで、第1の傾きは、この期間の経過後の旋回指令値の傾きである第2の傾きよりも大きな傾きを持つ。そのため、旋回体がフリーラン状態になっている期間を短くできる。一方、この期間の経過後には、第1の傾きよりも緩やかな第2の傾きで旋回指令値が減少されるので、旋回体を滑らかに停止させることができる。
上記態様において、前記指令値算出部は、前記実旋回速度が低下するにつれて、前記第1及び第2の傾きを緩やかにしてもよい。
実旋回速度が低い場合、実旋回速度を緩やかに減少させても旋回体が停止するまでの時間は一定時間内に抑えることができる。
本態様によれば、実旋回速度が低下するにつれて、第1、第2の傾きは緩やかにされるので、旋回体が停止するまでの時間を一定時間内に抑えつつ、旋回体を滑らかに停止させることができる。
上記態様において、前記建設機械は、前記旋回体に対して姿勢が変更可能に取り付けられた作業装置を更に備え、
前記作業装置の姿勢を検出する姿勢検出部を更に備え、
前記指令値算出部は、前記姿勢検出部により検出された姿勢から、前記旋回体の旋回面での前記作業装置の長さを算出し、前記算出した長さが長くなるにつれて、前記第1及び第2の傾きを大きくしてもよい。
旋回体の旋回面における作業装置の長さが長いほど、旋回体の慣性が増大するので、旋回停止の操作が入力されてから旋回体が停止するまでの時間は長期化する。本態様では、旋回面における作業装置の長さが長いほど、第1、第2の傾きが急峻にされるので、旋回体に対してより早く減速トルクを付与することができ、旋回体を速やかに停止させることができる。
上記態様において、前記駆動部は、比例制御により前記偏差が零となるようにトルク指令値を算出してもよい。
比例制御では、残留偏差により、実旋回速度が目標速度よりも低い速度を維持する可能性が高い。この状況下で、旋回停止の操作が入力されると、この操作の入力時から暫くの期間、旋回指令値が実旋回速度よりも高くなってしまう。本態様では、上述のように、第1状態において、旋回指令値は第1の傾きで減少されるので、比例制御を適用した場合において頻発することが予測されるフリーラン状態の期間を短くすることができる。
本発明によれば、旋回体がフリーラン状態になっている期間を短くできると同時に、旋回体を滑らかに停止させることができる。
本発明の実施の形態における旋回制御装置が適用された建設機械の外観図である。 図1に示す建設機械のシステム構成の一例を示すブロック図である。 台形制御が採用された場合の旋回指令値の時間的な推移を示すグラフである。 S字制御が採用された場合の旋回指令値の時間的な推移を示すグラフである。 第1マップを示したグラフである。 第2マップを示したグラフである。 比較例の旋回制御装置において、フリーラン状態を説明するグラフである。 、本発明の実施の形態に係る旋回制御装置におけるフリーラン状態を説明するグラフである。 本発明の実施の形態における旋回制御装置の動作を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は、本発明の実施の形態における旋回制御装置が適用された建設機械1の外観図である。建設機械1は、ハイブリッドショベルで構成されているが、これは一例であり、油圧ショベル等のショベルカーで構成されてもよい。また、建設機械1としては、クレーン等の旋回体を備える建設機械であればどのような建設機械が採用されてもよい。
建設機械1は、クローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3(旋回体の一例)と、上部旋回体3に取り付けられた作業装置4とを備えている。
作業装置4は、上部旋回体3に対して起伏可能に取り付けられたブーム15と、ブーム15の先端部に対して揺動可能に取り付けられたアーム16と、アーム16の先端部に対して揺動可能に取り付けられたバケット17とを備えている。
また、作業装置4は、上部旋回体3に対してブーム15を起伏させるブームシリンダ18と、ブーム15に対してアーム16を揺動させるアームシリンダ19と、アーム16に対してバケット17を揺動させるバケットシリンダ20とを備えている。上部旋回体3はオペレータが搭乗するキャビンを備えている。
図2は、図1に示す建設機械1のシステム構成の一例を示すブロック図である。建設機械1は、エンジン101と、エンジン101の駆動軸Z1に連結された発電電動機102及び油圧ポンプ103と、バッテリ108の充放電及び発電電動機102の駆動を制御する発電インバータ104と、バッテリ108の充放電及び旋回電動機106の駆動を制御する旋回インバータ105と、上部旋回体3を旋回させる旋回電動機106と、発電電動機102及び旋回電動機106により発電された電力が充電可能なバッテリ108と、オペレータの操作が入力される操作部109と、操作部109の操作量を検出する操作量検出部110と、建設機械1を制御するコントローラ200とを備える。なお、図2において、旋回インバータ105、旋回電動機106、速度センサ107、操作部109、操作量検出部110、及びコントローラ200は旋回制御装置を構成する。
エンジン101は、例えば、ディーゼルエンジンで構成される。発電電動機102は、エンジン101の動力により発電機として機能し、エンジン101の動力を電力に変換する。また、発電電動機102は、バッテリ108からの電力により電動機として機能し、エンジン101をアシストする。
油圧ポンプ103は、エンジン101の動力により駆動して、作動油を吐出する。油圧ポンプ103から吐出された作動油は、図略のコントロールバルブを介して図1に示すブームシリンダ18〜バケットシリンダ20に供給される。
発電インバータ104は、例えば、三相インバータで構成され、発電電動機102により変換された電力をバッテリ108に蓄電させる。また、発電インバータ104は、発電電動機102の発電機としての機能と、発電電動機102の電動機としての機能との切り換えを制御する。また、発電インバータ104は、コントローラ200の制御の下、発電電動機102のトルクを制御する。
旋回インバータ105は、例えば、三相インバータで構成され、バッテリ108の電力を旋回電動機106に供給し、旋回電動機106を駆動させる。また、旋回インバータ105は、上部旋回体3の旋回減速時に旋回電動機106に発生する回生電力をバッテリ108に蓄電させる。また、旋回インバータ105は、駆動部203から出力されるトルク指令値にしたがって、三相のPWM信号を生成して旋回電動機106に出力する。
旋回電動機106は、バッテリ108の電力により駆動され、図1に示す上部旋回体3を旋回させる。
バッテリ108は、発電インバータ104の制御の下、発電電動機102が発電した電力を蓄電する。また、バッテリ108は、旋回インバータ105の制御の下、旋回電動機106の回生電力を蓄電する。
速度センサ107は、例えば、ロータの回転角度を検出するロータリエンコーダと、検出された回転角度を微分することで、旋回電動機106の回転速度を算出するプロセッサとで構成されている。そして、速度センサ107は、プロセッサが算出した旋回電動機106の回転速度を上部旋回体3の実旋回速度として検出する。
操作部109は、例えば操作レバー111を備え、上部旋回体3を旋回させるためのオペレータによる操作を受け付ける。ここで、操作部109は、操作レバー111の傾倒角度に応じてパイロット圧を変化させる。操作レバー111は、例えば、左右方向に傾倒可能に構成され、上部旋回体3を右方向に旋回させる場合、例えば、右方向に傾倒され、上部旋回体3を左方向に旋回させる場合、左方向に傾倒される。また、操作レバー111は傾倒量が0の場合を含む一定の角度範囲が中立範囲に設定されている。
操作量検出部110は、例えば、油圧センサで構成され、操作レバー111の傾倒量に応じて変化するパイロット圧を用いて、操作部109の操作量を検出する。具体的には、操作量検出部110は、操作レバーの右方向への傾倒量が中立範囲を超えて増大するにつれて、例えば正の方向に操作量を増大させ、操作レバーの左方向への傾倒量が中立範囲を超えて増大するにつれて、例えば負の方向に操作量を増大させる。ここで、操作量検出部110は、ポテンショメータで構成されてもよい。なお、操作量検出部110は、中立範囲以外の位置から中立範囲に操作レバー111が戻された場合、旋回停止の操作が入力されたことを検出する。
コントローラ200は、例えば、ASIC(application specific integrated circuit)、若しくはFPGA(field−programmable gate array)といった専用のプロセッサ、又はCPU、書き換え可能なROM、RAM等を備えるコンピュータで構成されている。
コントローラ200は、目標速度算出部201、指令値算出部202、及び駆動部203を備える。
目標速度算出部201は、操作量検出部110が検出した操作量に応じて、上部旋回体3の目標速度を算出する。ここで、目標速度算出部201は、操作量が正の方向に増大するにつれて、目標速度を正の方向に、例えばリニアに増大させ、操作量が負の方向に増大するにつれて、目標速度を負の方向に、例えばリニアに増大させる。
指令値算出部202は、実回転速度を目標速度に所定の傾きで遅れて到達させる遅れ制御を実現するための旋回指令値を算出する。ここで、遅れ制御としては、旋回指令値が目標速度に向けて直線状の傾きで増加させる又は減少させる台形制御、或いは旋回指令値が目標速度に向けてS字状の傾きで増加させる又は減少させるS字制御が採用できる。
図3は、台形制御が採用された場合の旋回指令値の時間的な推移を示すグラフであり、縦軸は速度を示し、横軸は時間を示している。図3において点線は目標速度を示し、実線は旋回指令値を示している。この例では、時刻t1において、操作レバー111がある傾倒量で傾倒され、時刻t1〜時刻t3の期間この傾倒量で操作レバー111が保持され、時刻t3において、操作レバー111が中立範囲に戻された操作が入力されている。そのため、目標速度は、時刻t1において零から値S1に増大し、時刻t1〜t3の期間において値S1を維持し、時刻t3において値S1から零に減少している。
一方、旋回指令値は、時刻t1〜t2の期間をかけて直線状の傾きで零から値S1まで緩やかに増大している。また、旋回指令値は、時刻t3〜t4の期間をかけて直線状の傾きで値S1から零まで緩やかに減少している。これにより、旋回電動機106は、実旋回速度が徐々に増大又は減少され、安全性及び乗り心地の向上が図られている。
図4は、S字制御が採用された場合の旋回指令値の時間的な推移を示すグラフであり、縦軸は速度を示し、横軸は時間を示している。図4において点線は目標速度を示し、実線は旋回指令値を示している。図4では図3と同様の操作が入力されている。図4において、図3との相違点は、旋回指令値が直線状ではなく、S字状に増加されている(時刻t1〜t2)、又は、減少されている(時刻t3〜t4)点にある。詳細には、時刻t1、t2、t3、t4において、旋回指令値は緩やかなカーブを描いて変化しており、図3に比べて、より滑らかに変化されている。以下では、遅れ制御として台形制御を適用した場合を例に挙げて説明する。
図2に参照を戻す。指令値算出部202は、第1マップM400及び第2マップM500を用いて旋回指令値を算出する。図5は、第1マップM400を示したグラフであり、縦軸は加速度及び減速度、横軸は操作量を示す。図6は、第2マップM500を示したグラフであり、縦軸は加速度及び減速度、横軸は操作量を示す。なお、第1、第2マップM400、M500はROM等の記憶装置に予め記憶されている。
第1マップM400は、旋回指令値が実旋回速度以上の場合に用いられる。第2マップM500は、旋回指令値が実旋回速度未満の場合に用いられる。第1、第2マップM400、M500は、共に、減速時の旋回指令値の加速度を示す減速傾き特性G401、G501と、加速時の旋回指令値の加速度を示す加速傾き特性G402、G502とを備えている。
減速傾き特性G401、G501は、共に、操作量に拘わらず一定の値V1、V2を維持しているが、値V1の方が値V2に比べて値が大幅に大きい値が設定されている。図5、図6の例では、値V1は値V2に対してほぼ8倍の値に設定されているがこれは一例である。これにより、操作量検出部110が旋回停止を示す操作の入力を検出している状態において、旋回指令値が実旋回速度以上の状態である第1状態であれば、旋回指令値は、目標速度に向けて値V1の傾きで減少する。そして、操作量検出部110が旋回停止を示す操作の入力を検出している状態において、旋回指令値が実旋回速度未満の状態である第2状態であれば、旋回指令値は、目標速度に向けて値V2の傾きで減少する。つまり、第1状態においては、第2状態に比べて、旋回指令値は急峻な傾きで減少する。この理由については後述する。
加速傾き特性G402、G502は、共に、操作量がOP1を超えると値が増大し始め、操作量がOP1〜OP2の区間では値が一定の傾きで増大し、操作量がOP2を超えると一定の値V3、V4で推移する。ここで、値V4は値V3に比べて若干大きいが、値V3とほぼ同じ値に設定されている。
これにより、加速時においては、旋回指令値は、実旋回速度以上であるか否かに拘わらず、操作量がOP1〜OP2の区間では、操作量が大きいほど、目標速度に向けて大きな傾きで増大され、操作量がOP2を超えると、目標速度に向けて値V3、V4の傾きで増大されてる。これにより、操作量がOP2を超えるまでは、操作量が増大するにつれて加速度が増大する操作感覚をオペレータに与えることができる。
図2に参照を戻す。駆動部203は、旋回指令値と実旋回速度との偏差が零となるようにトルク指令値を算出して旋回インバータ105に出力し、旋回電動機106をフィードバック制御する。
ここで、駆動部203は、フィードバック制御として、比例制御を採用する。これは、PI制御(比例積分制御)を採用した場合、偏差が積算されるので、上部旋回体3の位置決めの応答性が悪化することを考慮したためである。但し、比例制御を採用すると残留偏差の影響により、実旋回速度が目標速度よりも低い速度を維持する可能性が高くなる。
また、駆動部203は、操作量検出部110が旋回停止を示す操作の入力を検出した状態において、旋回指令値が実旋回速度以上の状態である第1状態にあれば、偏差に拘わらずトルク指令値の出力を停止する。
一方、操作量検出部110が旋回停止を示す操作の入力を検出した状態において、旋回指令値が実旋回速度未満の状態である第2状態にあれば、トルク指令値を出力する。
フィードバック制御では、旋回指令値が実旋回速度以上であれば、旋回電動機106のトルクを上昇させるトルク指令値が出力される。しかし、旋回停止の操作の入力時においては、オペレータは旋回停止の意思を示しているので、トルクを上昇させる必要はない。そこで、駆動部203は、第1状態において、トルク指令値の出力を停止する。但し、第1状態では、旋回電動機106はトルク制御されなくなるため、上部旋回体3は、慣性エネルギーで旋回するフリーラン状態になる。
図7は、比較例の旋回制御装置において、フリーラン状態を説明するグラフであり、縦軸は旋回速度を示し、横軸は時間を示している。ここで、比較例の旋回制御装置は、図5に示す第1マップM400を用いずに、図6に示す第2マップM500のみを用いて旋回指令値の傾きを決定するものとする。
図7において、グラフG801は目標速度を示し、グラフG802は旋回指令値を示し、グラフG803は実旋回速度を示している。この例では、時刻t1以前において実旋回速度が目標速度よりも低い速度を維持している。これは、比例制御の残留偏差の影響による。
時刻t1では、操作レバー111が中立範囲に戻され、旋回停止の操作が入力されたので、操作量が零になり、目標速度が零になっている。このとき、台形制御を実現するために、旋回指令値は第2の傾きK2で減少している。また、残留偏差の影響により、実旋回速度は、旋回指令値よりも低くなっている。
時刻t1〜t2の期間TA1では、旋回停止の操作が入力された状態において、旋回指令値が実旋回速度以上の状態である第1状態である。そのため、トルク指令値の出力が停止されている。これにより、期間TA1では、上部旋回体3はフリーラン状態になる。
時刻t2では、旋回停止の操作が入力された状態において、旋回指令値が実旋回速度未満の状態である第2状態になったので、トルク指令値の出力が開始されている。以降、実旋回速度は旋回指令値に追従して減少する。
このように、比較例の旋回制御装置では、旋回指令値と実旋回速度との大小関係に拘わらず、一定の傾きで旋回指令値が減少されるので、期間TA1で示すフリーラン状態が長期化するという問題がある。
そこで、本実施の形態の旋回制御装置は、以下の構成を採用する。図8は、本発明の実施の形態に係る旋回制御装置におけるフリーラン状態を説明するグラフであり、縦軸及び横軸の関係は図7と同じである。図8において、グラフG901は目標速度を示し、グラフG902は旋回指令値を示し、グラフG903は実旋回速度を示している。また、図8が想定するシーンは図7と同じである。そのため、期間TA1ではフリーラン状態が発生している。
図8において、図7との相違点は、グラフG902に示すように、時刻t1〜t2までの期間TA1における旋回指令値の傾きが時刻t2以降の旋回指令値の傾きよりも大きくされている点にある。
すなわち、本実施の形態では、指令値算出部202は、操作量検出部110が旋回停止の操作の入力を検出している状態において、旋回指令値が実旋回速度以上の状態である第1状態であれば、第1マップM400の減速傾き特性G401を参照し、値V1で規定される第1の傾きK1で旋回指令値を減少させる。これにより、フリーラン状態の期間TA1の短縮が実現されている。一方、指令値算出部202は、操作量検出部110が旋回停止の操作の入力を検出している状態において、旋回指令値が実旋回速度未満の状態である第2状態であれば、指令値算出部202は、第2マップM500の減速傾き特性G501を参照し、値V2(<V1)で規定される第2の傾きK2で、旋回指令値を減少させる。
次に、本発明の実施の形態における旋回制御装置の動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態における旋回制御装置の動作を示すフローチャートである。
このフローチャートは、例えば、エンジン101の駆動が開始されてからエンジン101の駆動が停止されるまで、繰り返し実行される。
S301では、操作量検出部110は、操作部109の操作量を検出する。例えば、操作レバー111が中立範囲に入ると零の操作量が検出され、操作レバー111が中立範囲を超えて傾倒されたのであれば、傾倒量に応じた操作量が検出される。
次に、目標速度算出部201は、S301で検出された操作量に応じた目標速度を算出する(S302)。例えば、零の操作量が検出されたのであれば、零の目標速度が設定される。
次に、速度センサ107は、実旋回速度を検出する(S303)。次に、指令値算出部202は、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値以上であれば(S304でYES)、中立範囲を超えて操作レバー111が傾倒されたか否かを判定する(S305)。この場合、指令値算出部202は、操作量検出部110が検出した操作量が零でなければ、中立範囲を超えて操作レバー111が傾倒されたと判定し、操作量検出部110が検出した操作量が零であれば、操作レバー111は、中立範囲を超えて傾倒されていないと判定すればよい。なお、旋回指令値の絶対値と実旋回速度の絶対値とを比較しているのは、上部旋回体3の右方向への旋回と左方向への旋回とで、実旋回速度の正負が逆転することを考慮したためである。
次に、指令値算出部202は、中立範囲を超えて操作レバーが傾倒されたと判定した場合(S305でYES)、オペレータが加速の意思を示し、且つ、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値よりも大きいので、第1マップM400の加速傾き特性G402から旋回指令値の傾きを決定する(S306)。この場合、加速傾き特性G402から操作量検出部110で検出された操作量に応じた加速度が決定され、決定された加速度によって規定される傾きが旋回指令値の傾きとして決定される。
次に、指令値算出部202は、S306で決定した傾きを用いて旋回指令値を算出する(S308)。ここで、指令値算出部202は、現在の目標速度が現在の旋回指令値よりも大きければ、S306で決定した傾きに単位時間を乗じた値を、現在の旋回指令値に加算することで、旋回指令値を算出すればよい。単位時間としては、図9のフローチャートの1ループの周期、すなわち、旋回指令値の算出周期が採用できる。これにより、図3の時刻t1〜t2に示すような台形制御が実現される。
次に、駆動部203は、S308で算出された旋回指令値と実旋回速度との偏差が零となるようにトルク指令値を算出し、旋回インバータ105に出力し(S310)、処理をS301に戻す。
一方、S305において、中立範囲を超えて操作レバー111が傾倒されていなければ(S305でNO)、指令値算出部202は、上述した第1状態に該当するので、すなわち、オペレータが旋回停止の意思を示し、且つ、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値よりも大きいので、第1マップM400の減速傾き特性G401から旋回指令値の傾きを決定する(S307)。ここでは、減速傾き特性G401の値V1によって規定される第1の傾きK1(図8)が旋回指令値の傾きとして決定される。
次に、指令値算出部202は、S307で決定した第1の傾きK1を用いて旋回指令値を算出する(S309)。ここで、指令値算出部202は、現在の旋回指令値が現在の目標速度よりも大きければ、第1の傾きK1に単位時間を乗じた値を、現在の旋回指令値から差し引くことで、旋回指令値を算出すればよい。これにより、図8の期間TA1に示すように、旋回指令値は、目標速度に向けて第1の傾きK1で減少していく。
次に、駆動部203は、第1状態に該当するので、旋回指令値と実旋回速度との偏差に拘わらず、トルク指令値を出力せず(S311)、処理をS301に戻す。これにより、上部旋回体3はフリーラン状態になる。
S304において、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値未満であれば(S304でNO)、指令値算出部202は、S305と同様、中立範囲を超えて操作レバー111が傾倒されたか否かを判定する(S312)。
次に、指令値算出部202は、中立範囲を超えて操作レバー111が傾倒されたと判定した場合(S312でYES)、オペレータが加速の意思を示し、且つ、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値未満なので、第2マップM500の加速傾き特性G502から旋回指令値の傾きを決定する(S313)。この場合、加速傾き特性G502から操作量検出部110で検出された操作量に応じた加速度が決定され、決定された加速度によって規定される傾きが旋回指令値の傾きとして決定される。
次に、指令値算出部202は、S313で決定した傾きを用いて旋回指令値を算出する(S315)。ここで、指令値算出部202は、現在の目標速度が現在の旋回指令値よりも大きければ、S313で決定した傾きに単位時間を乗じた値を、現在の旋回指令値に加算することで、旋回指令値を算出すればよい。
次に、駆動部203は、オペレータが加速の意思を示しているにも拘わらず、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値未満なので、旋回指令値と実旋回速度との偏差に拘わらず、トルク指令値を出力せず(S317)、処理をS301に戻す。
一方、S312において、中立範囲を超えて操作レバー111が傾倒されていなければ(S312でNO)、指令値算出部202は、上述した第2状態に該当するので、すなわち、オペレータが旋回停止の意思を示し、且つ、旋回指令値の絶対値が実旋回速度の絶対値未満なので、第2マップM500の減速傾き特性G501から旋回指令値の傾きを決定する(S314)。この場合、第2マップM500の減速傾き特性G501の値V2によって規定される第2の傾きK2が旋回指令値の傾きとして決定される。
次に、指令値算出部202は、S314で決定した第2の傾きK2を用いて旋回指令値を算出する(S316)。ここで、指令値算出部202は、現在の旋回指令値が現在の目標速度よりも大きければ、第2の傾きK2に単位時間を乗じた値を、現在の旋回指令値から差し引くことで、旋回指令値を算出すればよい。これにより、図8の時刻t2以降に示すように、旋回指令値は、目標速度に向けて第2の傾きK2で減少していく。
次に、駆動部203は、実旋回速度と旋回指令値との偏差が零となるようにトルク指令値を算出し、旋回インバータ105に出力し(S318)、処理をS301に戻す。これにより、旋回電動機106はフィードバック制御される。
このように、本実施の形態によれば、旋回停止を示す操作が入力中において、旋回指令値が実旋回速度以上の状態(第1状態)において、第1の傾きK1で旋回指令値が減少されるので、フリーラン状態の期間TA1を短くすることができる。
なお、本実施の形態は遅れ制御として台形制御を用いた場合を例に挙げて説明したが、遅れ制御としてS字制御を用いてもよい。例えば、第1状態では、指令値算出部202は、第1マップM400から値V1を決定する。ここで、値V1は、図4に示すように、目標速度の減少時の平均傾きを規定する。したがって、指令値算出部202は、現在の目標速度が設定されてからの経過時間に応じて、予め定められたS字形状にフィットするように値V1を修正し、修正した値を第1の傾きK1として設定すればよい。なお、S字制御を適用したときの第2の傾きK2も第1の傾きK1と同様にして決定されればよい。また、S字制御を適用したときの増大時の傾きも第1の傾きK1と同様にして決定されればよい。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実旋回速度が低下するにつれて、第1、第2の傾きK1、K2を緩やかにすることを特徴とする。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一のものは同一の符号を付し、説明を省く。
具体的には、指令値算出部202は、第1の傾きK1を決定する際、旋回速度が低下するにつれて、図5に示す減速傾き特性G401を矢印D4で示す方向に平行移動させ、値V1を減少させ、減速傾き特性G401を補正する。そして、指令値算出部202は、補正後の減速傾き特性G401を用いて値V1を決定し、その値V1を用いて第1の傾きK1を決定する。
また、指令値算出部202は、第2の傾きK2も第1の傾きK1と同様にして、減速傾き特性G501を補正する。すなわち、旋回速度が低下するにつれて、図6に示す減速傾き特性G501を矢印D5で示す方向に平行移動させて値V2を減少させ、減速傾き特性G501を補正する。そして、指令値算出部202は、補正した減速傾き特性G501を用いて値V2を決定し、その値V2を用いて第2の傾きK2を決定する。但し、補正後の減速傾き特性G401、G501において、V1>V2の関係は維持されている。そのため、フリーラン状態の期間TA1は短くされる。
実旋回速度が低い場合、実旋回速度を緩やかに減少させても上部旋回体3が停止するまでの時間は一定時間内に抑えることができる。そのため、第1、第2の傾きK1、K2を緩やかにしても問題はない。そこで、本実施の形態では、実旋回速度が低下するにつれて、第1、第2の傾きK1、K2を低下させ、上部旋回体3をより滑らかに停止させ、乗り心地及び安全性の向上を図っている。
ここで、減速傾き特性G401、G501の補正量と実旋回速度との関係は、例えば、実旋回速度が低下するにつれて補正量が、一次関数的、二次関数的、或いは単調減少関数的に減少するという関係が採用できる。
なお、実施の形態2では、実旋回速度が低下するにつれて、第1、第2の傾きK1、K2を緩やかにしたが、これは一例である。例えば、建設機械1が傾斜地に位置しているのであれば、水平面に対する傾斜地の傾斜角度に応じて、第1、第2の傾きK1、K2を変更してもよい。
例えば、傾斜角度が大きな傾斜地に建設機械1が位置しているほど、フリーラン状態での上部旋回体3の慣性エネルギーは大きくなると考えられる。これを実現するために、旋回制御装置は、建設機械1の傾斜角度を検出する傾斜角センサを備えればよい。そして、指令値算出部202は、傾斜角センサが検出した傾斜角度が大きいほど、減速傾き特性G401、G501を値V1、V2が増大する方向に補正し、補正後の値V1、V2を用いて第1、第2の傾きK1、K2を決定すればよい。これにより、上部旋回体3の慣性エネルギーが大きくなるほどフリーラン状態の期間TA1が短縮され、安全性及び乗り心地を向上させることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、上部旋回体3の旋回面での作業装置の長さが長くなるにつれて、第1、第2の傾きK1、K2を大きくするものである。本実施の形態において、旋回制御装置は図2に示すように、作業装置4の姿勢を検出するための姿勢検出部120を更に備えている。
姿勢検出部120は、ブーム15の上部旋回体3に対する起伏角度を検出する角度センサと、アーム16のブーム15に対する揺動角度を検出する角度センサと、バケット17のアーム16に対する揺動角度を検出する角度センサとで構成されている。また、本実施の形態において、ブーム15、アーム16、及びバケット17の長さは既知であるとする。
ブーム15、アーム16、及びバケット17のそれぞれの長さが既知であるとすると、ブーム15、アーム16、及びバケット17の揺動角度が分かれば、三角関数を用いて旋回面での作業装置4の長さを算出することができる。ここで、旋回面とは、上部旋回体3の回転軸に対して直交する平面を指す。
旋回面での作業装置4の長さが大きくなるにつれて上部旋回体3の慣性エネルギーは増大する。したがって、この場合、建設機械1の安全性及び乗り心地を考慮すると、フリーラン状態の期間TA1は短くすることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、指令値算出部202は、姿勢検出部120が検出した、ブーム15、アーム16、及びバケット17のそれぞれの揺動角度から旋回面での作業装置4の長さを求める。そして、指令値算出部202は、旋回面での作業装置4の長さが増大するほど、減速傾き特性G401、G501を値V1、V2が増大する方向(方向D4、D5と反対方向)に補正する。そして、指令値算出部202は、補正後の値V1、V2を用いて第1、第2の傾きK1、K2を決定すればよい。ここで、減速傾き特性の補正量と旋回面での作業装置4の長さとの関係は、旋回面での作業装置4の長さが増大するにつれて、補正量が、例えば、一次関数的、二次関数的、或いは単調増加関数的に増大するという関係が採用できる。
このように、本実施の形態によれば、旋回面における作業装置4の長さが長いほど、第1、第2の傾きK1、K2が急峻にされるので、上部旋回体3に対してより早く減速トルクを付与することができ、上部旋回体3を速やかに停止させることができる。
なお、減速傾き特性G401、G501は操作量に拘わらず、一定の値V1、V2を持つので、旋回制御装置は、値V1、V2のみをROMに記憶させておけばよい。
G401、G501 減速傾き特性
G402、G502 加速傾き特性
M400 第1マップ
M500 第2マップ
K1 第1の傾き
K2 第2の傾き
1 建設機械
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業装置
105 旋回インバータ
106 旋回電動機
107 速度センサ
108 バッテリ
109 操作部
110 操作量検出部
120 姿勢検出部
200 コントローラ
201 目標速度算出部
202 指令値算出部
203 駆動部

Claims (4)

  1. 旋回体と、前記旋回体を旋回させるための操作が入力される操作部とを備える建設機械の旋回制御装置であって、
    前記旋回体を旋回駆動する旋回電動機と、
    前記旋回電動機を駆動する旋回インバータと、
    前記旋回電動機の実旋回速度を検出する速度検出部と、
    前記操作部に入力された操作量を検出する操作量検出部と、
    前記操作量に応じた目標速度を算出する目標速度算出部と、
    前記実旋回速度が前記目標速度に所定の傾きで遅れて到達するように旋回指令値を算出する指令値算出部と、
    前記旋回指令値と前記実旋回速度との偏差が零となるようにトルク指令値を算出し、前記旋回インバータに出力する駆動部とを備え、
    前記駆動部は、前記操作量検出部が旋回停止の操作の入力を検出している状態において、前記旋回指令値が前記実旋回速度以上の状態である第1状態であれば、前記偏差に拘わらず前記トルク指令値の出力を停止し、前記操作量検出部が旋回停止の操作の入力を検出している状態において、前記旋回指令値が前記実旋回速度より小さい状態である第2状態であれば、前記トルク指令値を出力し、
    前記指令値算出部は、前記第1状態において、前記旋回指令値を、第1の傾きで経時的に減少させ、前記第2状態において、前記旋回指令値を、前記第1の傾きよりも緩やかな第2の傾きで経時的に減少させる旋回制御装置。
  2. 前記指令値算出部は、前記実旋回速度が低下するにつれて、前記第1及び第2の傾きを緩やかにする請求項1に記載の旋回制御装置。
  3. 前記建設機械は、前記旋回体に対して姿勢が変更可能に取り付けられた作業装置を更に備え、
    前記作業装置の姿勢を検出する姿勢検出部を更に備え、
    前記指令値算出部は、前記姿勢検出部により検出された姿勢から、前記旋回体の旋回面での前記作業装置の長さを算出し、前記算出した長さが長くなるにつれて、前記第1及び第2の傾きを大きくする請求項1又は2に記載の旋回制御装置。
  4. 前記駆動部は、比例制御により前記偏差が零となるようにトルク指令値を算出する請求項1〜3のいずれかに記載の旋回制御装置。
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