JP5059565B2 - 旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械 - Google Patents

旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械 Download PDF

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Description

本発明は、建設機械の旋回機構の駆動制御を行う旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械に関する。
従来より、上部旋回体を旋回させるための旋回機構の動力源として電動機を備える建設機械が提案されている。このような建設機械では、電動機の力行運転で旋回機構を加速(駆動)するとともに、旋回機構を減速(制動)する際に回生運転を行い、発電される電力をバッテリに充電している(例えば、特許文献1参照)。また、この特許文献1に記載された建設機械は、旋回機構以外の駆動機構を油圧で駆動するために油圧ポンプを備えるが、この油圧ポンプを駆動するためのエンジンに増速機を介して発電機を接続し、発電で得る電力をバッテリの充電と旋回機構の電動機の駆動に用いている。
特開平2004−036303号公報
ところで、上部旋回体の旋回機構を駆動するための電動機を停止状態から駆動開始する場合、又は、旋回方向を反転する場合に、駆動トルクをステップ状に急激に立ち上げると、旋回機構のギアのバックラッシュによる衝撃が生じる可能性がある。
このようなバックラッシュによる歯打ちが生じると、上部旋回体に大きな衝撃が伝達し、旋回駆動を滑らかに立ち上げることができず、乗り心地が悪化するという課題があった。また、バックラッシュの歯打ちが続くと、旋回機構のギアが損傷するという課題があった。
そこで、本発明は、旋回駆動開始時及び駆動方向反転時における乗り心地が良好で旋回機構の長寿命化を実現できる旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械を提供することを目的とする。
本発明の一局面の旋回駆動制御装置は、電動機で旋回駆動される建設機械の旋回機構を駆動制御する旋回駆動制御装置であって、建設機械の操作手段を介して入力される操作量に基づき、前記電動機を駆動するための駆動指令を生成する駆動指令生成部を含み、前記駆動指令生成部は、該駆動指令生成の駆動指令時間の経過に対して緩やかに立ち上がる又は立ち下がるように該駆動指令を遅延させるトルク制限特性演算部と、前記駆動指令によって発生するトルクが前記電動機の許容トルク以下になるようにトルク制限を行うトルク制限部とを含み、前記トルク制限特性演算部は、前記トルク制限部がトルク制限を行うためのトルク制限特性を時間の経過に対して遅延させることにより、前記駆動指令を遅延させる。
前記トルク制限特性演算部は、前記駆動指令によって表される駆動トルクの回転方向を判定するトルク方向判定部を含み、前記トルク制限特性演算部は、前記トルク方向判定部の判定結果に基づき、前記トルク制限部がトルク制限を行うための正転側及び逆転側のトルク制限特性を時間の経過に対して遅延させてもよい。
前記トルク制限特性演算部は、前記トルク方向判定部の判定結果に基づき、正転側と逆転側とで異なるトルク許容値を出力する切替スイッチを含んでもよい。また、前記駆動指令生成部は、レバー操作量の増大に応じて前記駆動指令の生成に用いられる電流指令値の許容値を増大させる制限特性によってトルク制限を行う第2のトルク制限部を含んでもよい。

前記トルク制限特性演算部は、S字フィルタ、移動平均フィルタ、一次遅れフィルタ、又は二次遅れフィルタを含んでもよい。
また、前記S字フィルタは、直列接続された複数段の移動平均フィルタによって実現されてもよい。
本発明の一局面の建設機械は、前記いずれかに記載の旋回駆動制御装置を含む。
本発明によれば、旋回駆動の開始時に緩やかにトルクを立ち上げることにより、乗り心地が良好で旋回機構の長寿命化を実現できる旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械を提供できるという特有の効果が得られる。
以下、本発明の旋回駆動制御装置及びこれを含む建設機械を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態の旋回駆動制御装置を含む建設機械を示す側面図である。
この建設機械の下部走行体1には、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。また、上部旋回体3には、ブーム4、アーム5、及びバケット6と、これらを油圧駆動するためのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9に加えて、キャビン10及び動力源が搭載される。
「全体構成」
図2は、本実施の形態の旋回駆動制御装置を含む建設機械の構成を表すブロック図である。この図2では、機械的動力系を二重線、高圧油圧ラインを実線、パイロットラインを破線、電気駆動・制御系を一点鎖線でそれぞれ示す。
機械式駆動部としてのエンジン11と、アシスト駆動部としての電動発電機12は、ともに増力機としての減速機13の入力軸に接続されている。また、この減速機13の出力軸には、メインポンプ14及びパイロットポンプ15が接続されている。メインポンプ14には、高圧油圧ライン16を介してコントロールバルブ17が接続されている。
コントロールバルブ17は、本実施の形態の建設機械における油圧系の制御を行う制御装置であり、このコントロールバルブ17には、下部走行体1用の油圧モータ1A(右用)及び1B(左用)、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9が高圧油圧ラインを介して接続される。
また、電動発電機12には、インバータ18を介してバッテリ19が接続されており、また、バッテリ19には、インバータ20を介して旋回用電動機21が接続されている。
旋回用電動機21の回転軸21aには、レゾルバ22、メカニカルブレーキ23、及び旋回減速機24が接続される。また、パイロットポンプ15には、パイロットライン25を介して操作装置26が接続される。
操作装置26には、油圧ライン27及び28を介して、コントロールバルブ17及び圧力センサ29がそれぞれ接続される。この圧力センサ29には、本実施の形態の建設機械の電気系の駆動制御を行うコントローラ30が接続されている。
このような本実施の形態の建設機械は、エンジン11、電動発電機12、及び旋回用電動機21を動力源とするハイブリッド型の建設機械である。これらの動力源は、図1に示す上部旋回体3に搭載される。以下、各部について説明する。
「各部の構成」
エンジン11は、例えば、ディーゼルエンジンで構成される内燃機関であり、その出力軸は減速機13の一方の入力軸に接続される。このエンジン11は、建設機械の運転中は常時運転される。
電動発電機12は、力行運転及び回生運転の双方が可能な電動機であればよい。ここでは、電動発電機12として、インバータ18によって交流駆動される電動発電機を示す。この電動発電機12は、例えば、磁石がロータ内部に埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnetic)モータで構成することができる。電動発電機12の回転軸は減速機13の他方の入力軸に接続される。
減速機13は、2つの入力軸と1つの出力軸を有する。2つの入力軸の各々には、エンジン11の駆動軸と電動発電機12の駆動軸が接続される。また、出力軸にはメインポンプ14の駆動軸が接続される。エンジン11の負荷が大きい場合には、電動発電機12が力行運転を行い、電動発電機12の駆動力が減速機13の出力軸を経てメインポンプ14に伝達される。これによりエンジン11の駆動がアシストされる。一方、エンジン11の負荷が小さい場合は、エンジン11の駆動力が減速機13を経て電動発電機12に伝達されることにより、電動発電機12が回生運転による発電を行う。電動発電機12の力行運転と回生運転の切り替えは、コントローラ30により、エンジン11の負荷等に応じて行われる。
メインポンプ14は、コントロールバルブ17に供給するための油圧を発生するポンプである。この油圧は、コントロールバルブ17を介して油圧モータ1A、1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9の各々を駆動するために供給される。
パイロットポンプ15は、油圧操作系に必要なパイロット圧を発生するポンプである。この油圧操作系の構成については後述する。
コントロールバルブ17は、高圧油圧ラインを介して接続される下部走行体1用の油圧モータ1A、1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9の各々に供給する油圧を運転者の操作入力に応じて制御することにより、これらを油圧駆動制御する油圧制御装置である。
インバータ18は、電動発電機12の力行運転に必要な電力をバッテリ19から電動発電機12に供給するとともに、電動発電機12の回生運転によって発電された電力をバッテリ19に充電するために電動発電機12とバッテリ19との間に設けられたインバータである。
バッテリ19は、インバータ18とインバータ20との間に配設されている。これにより、電動発電機12と旋回用電動機21の少なくともどちらか一方が力行運転を行っている際には、力行運転に必要な電力を供給するとともに、また、少なくともどちらか一方が回生運転を行っている際には、回生運転によって発生した回生電力を電気エネルギーとして蓄積するための電源である。
インバータ20は、上述の如く旋回用電動機21とバッテリ19との間に設けられ、コントローラ30からの指令に基づき、旋回用電動機21に対して運転制御を行う。これにより、インバータが旋回用電動機21の力業を運転制御している際には、必要な電力をバッテリ19から旋回用電動機21に供給する。また、旋回用電動機21が回生運転をしている際には、旋回用電動機21により発電された電力をバッテリ19へ充電する。
旋回用電動機21は、力行運転及び回生運転の双方が可能な電動機であればよく、上部旋回体3の旋回機構2を駆動するために設けられている。力行運転の際には、旋回用電動機21の回転駆動力の回転力が減速機24にて増幅され、上部旋回体3が加減速制御され回転運動を行う。また、上部旋回体3の慣性回転により、減速機24にて回転数が増加されて旋回用電動機21に伝達され、回生電力を発生させることができる。ここでは、旋回用電動機21として、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号によりインバータ20によって交流駆動される電動機を示す。この旋回用電動機21は、例えば、磁石埋込型のIPMモータで構成することができる。これにより、より大きな誘導起電力を発生させることができるので、回生時に旋回用電動機21にて発電される電力を増大させることができる。
なお、バッテリ19の充放電制御は、バッテリ19の充電状態、電動発電機12の運転状態(力行運転又は回生運転)、旋回用電動機21の運転状態(力行運転又は回生運転)に基づき、コントローラ30によって行われる。
レゾルバ22は、旋回用電動機21の回転軸21Aの回転位置及び回転角度を検出するセンサであり、旋回用電動機21と機械的に連結することで旋回用電動機21の回転前の回転軸21Aの回転位置と、左回転又は右回転した後の回転位置との差を検出することにより、回転軸21Aの回転角度及び回転方向を検出するように構成されている。旋回用電動機21の回転軸21Aの回転角度を検出することにより、旋回機構2の回転角度及び回転方向が導出される。
メカニカルブレーキ23は、機械的な制動力を発生させる制動装置であり、旋回用電動機21の回転軸21aを機械的に停止させる。このメカニカルブレーキ23は、電磁式スイッチにより制動(オン)/解除(オフ)が切り替えられる。
旋回減速機24は、旋回用電動機21の回転軸21aの回転速度を減速して旋回機構2に機械的に伝達する減速機である。
旋回機構2は、旋回用電動機21のメカニカルブレーキ23が解除された状態で旋回可能となり、この状態において、上部旋回体3が左方向又は右方向に旋回される。
操作装置26は、旋回用電動機21、下部走行体1、ブーム4、アーム5、及びバケット6を操作するための操作装置であり、レバー26A及び26Bとペダル26Cを含む。レバー26Aは、旋回用電動機21及びアーム5を操作するためのレバーであり、上部旋回体3の運転席近傍に設けられる。レバー26Bは、ブーム4及びバケット6を操作するためのレバーであり、運転席近傍に設けられる。また、ペダル26Cは、下部走行体1を操作するための一対のペダルであり、運転席の足下に設けられる。
この操作装置26は、パイロットライン25を通じて供給される油圧(1次側の油圧)を運転者の操作量に応じた油圧(2次側の油圧)に変換して出力する。操作装置26から出力される2次側の油圧は、油圧ライン27を通じてコントロールバルブ17に供給されるとともに、圧力センサ29によって検出される。
レバー26A及び26Bとペダル26Cの各々が操作されると、油圧ライン27を通じてコントロールバルブ17が駆動され、これにより、油圧モータ1A、1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9内の油圧が制御されることによって、下部走行体1、ブーム4、アーム5、及びバケット6が駆動される。
また、メカニカルブレーキ23は、レバー26A、26B、又はペダル26Cのいずれかが操作されると、コントローラ30によって解除されるように構成される。
なお、油圧ライン27は、油圧モータ1A及び1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダの駆動に必要な油圧をコントロールバルブに供給する。
圧力センサ29では、レバー26Aの操作による、油圧ライン28内の油圧の変化が圧力センサ29で検出される。圧力センサ29は、油圧ライン28内の油圧を表す電気信号を出力する。この電気信号は、コントローラ30に入力される。
「コントローラ30」
コントローラ30は、本実施の形態の建設機械の駆動制御を行う制御装置であり、速度指令変換部31、駆動制御装置32、及び旋回駆動制御装置40を含む。このコントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含む演算処理装置で構成され、速度指令変換部31、駆動制御装置32、及び旋回駆動制御装置40は、コントローラ30のCPUが内部メモリに格納される駆動制御用のプログラムを実行することによって実現される装置である。
速度指令変換部31は、圧力センサ29から入力される信号を速度指令に変換する演算処理部である。これにより、レバー26Aの操作量は、旋回用電動機21を回転駆動させるための速度指令(rad/s)に変換される。この速度指令は、駆動制御装置32及び旋回駆動制御装置40に入力される。
駆動制御装置32は、電動発電機12の運転制御(力行運転又は回生運転の切り替え)、及び、バッテリ19の充放電制御を行うための制御装置である。この駆動制御装置32は、エンジン11の負荷の状態とバッテリ19の充電状態に応じて、電動発電機12の力行運転と回生運転を切り替える。駆動制御装置32は、電動発電機12の力行運転と回生運転を切り替えることにより、インバータ18を介してバッテリ19の充放電制御を行う。
ここで、本実施の形態の建設機械の制御系では、旋回用電動機21の回転軸21aが反時計回りに回転する回転方向を「正転」と称し、正転方向の駆動を表す制御量に正の符号を付す。一方、旋回用電動機21の回転軸21aが時計回りに回転する回転方向を「逆転」と称し、逆転方向の駆動を表す制御量に負の符号を付す。正転は、上部旋回体3の右方向への旋回に対応し、逆転は、上部旋回体の左方向への旋回に対応する。
「旋回駆動制御装置40」
図3は、本実施の形態の旋回駆動制御装置40の構成を示す制御ブロック図である。
旋回駆動制御装置40は、インバータ20を介して旋回用電動機21の駆動制御を行うための制御装置であり、旋回用電動機21を駆動するための駆動指令を生成する駆動指令生成部50、及び主制御部60を含む。
駆動指令生成部50には、レバー26Aの操作量に応じて速度指令変換部31から出力される速度指令が入力され、この駆動指令生成部50は速度指令に基づき駆動指令を生成する。駆動指令生成部50から出力される駆動指令はインバータ20に入力され、このインバータ20によって旋回用電動機21がPWM制御信号により交流駆動される。
主制御部60は、旋回駆動制御装置40の制御処理に必要な周辺処理を行う制御部である。具体的な処理内容については、関連箇所においてその都度説明する。
なお、旋回駆動制御装置40は、操作レバー26Aの操作量に応じて、旋回用電動機21を駆動制御する際に、力行運転と回生運転の切り替え制御を行うと共に、インバータ20を介してバッテリ19の充放電制御を行う。
「駆動指令生成部50」
駆動指令生成部50は、減算器51、PI(Proportional Integral)制御部52、トルク制限部53、トルク制限部54、トルク制限特性演算部55、減算器56、PI制御部57、電流変換部58、及び旋回動作検出部59を含む。この駆動指令生成部50の減算器51には、レバー26Aの操作量に応じた旋回駆動用の速度指令(rad/s)が入力される。
減算器51は、レバー26Aの操作量に応じた速度指令の値(以下、速度指令値)から、旋回動作検出部59によって検出される旋回用電動機21の回転速度(rad/s)を減算して偏差を出力する。この偏差は、後述するPI制御部52において、旋回用電動機21の回転速度を速度指令値(目標値)に近づけるためのPI制御に用いられる。
PI制御部52は、減算器51から入力される偏差に基づき、旋回用電動機21の回転速度を速度指令値(目標値)に近づけるように(すなわち、この偏差を小さくするように)PI制御を行い、そのために必要なトルク電流指令を演算する。生成されたトルク電流指令は、トルク制限部53に入力される。
トルク制限部53は、レバー26Aの操作量に応じてトルク電流指令の値(以下、トルク電流指令値)を制限する処理を行う。この制限処理は、レバー26Aの操作量に応じてトルク電流指令値の許容値が緩やかに増大する制限特性に基づいて行われる。このようなトルク電流指令値の制限は、PI制御部52によって演算されるトルク電流指令値が急激に増大すると制御性が悪化するため、これを抑制するために行われる。
この制限特性は、レバー26Aの操作量の増大に伴ってトルク電流指令値の許容値(の絶対値)を緩やかに増大させる特性を有し、上部旋回体3の左方向及び右方向の双方向を制限するための特性を有するものである。制限特性を表すデータは、主制御部60の内部メモリに格納されており、トルク制限部53によって読み出される。
トルク制限部54は、トルク制限部53から入力されるトルク電流指令によって生じるトルクが旋回用電動機21の最大許容トルク値以下となるように、トルク制限部53から入力されるトルク電流指令値を制限する。このトルク電流指令値の制限は、トルク制限部53と同様に、上部旋回体3の左方向及び右方向の双方向の回転に対して行われる。
ここで、トルク制限部54においてトルク電流指令値を制限するための許容値の上限値(右旋回用の最大値)及び下限値(左旋回用の最小値)は、このトルク制限部54によってトルク電流指令値の制限が行われても、傾斜地で、ブーム4、アーム5、及びバケット6が伸張されて上部旋回体3の慣性モーメントが大きい状態においても、ブーム4、アーム5、及びバケット6を斜面の上方に旋回させるための駆動トルクを発生できるような値に設定されている。
なお、トルク制限部54においてトルク電流指令値を制限するための特性(トルク電流指令値の許容値を定めるトルク制限特性)は、次に説明するトルク制限特性演算部55から入力されるパラメータによって与えられる。
トルク制限特性演算部55は、トルク制限部54でトルク電流指令に制限をかけるためのトルク制限特性を決定するためのパラメータを演算する。このトルク制限特性演算部55は、S字フィルタを含む。このS字フィルタとは、例えば、直列接続された2段の移動平均フィルタによって実現されるフィルタであり、各移動平均フィルタが複数区間に分割されたサンプリング周期毎にトルク電流許容値をサンプリングし、区間毎に前回のトルク許容値との平均をとり続けるように構成される。このため、トルク制限特性演算部55で演算されるパラメータには、サンプリング周期とサンプル数が含まれる。なお、トルク制限特性演算部55の詳細構成、及び、パラメータの演算手法については後述する。
減算器56は、トルク制限部54から入力されるトルク電流指令値から、電流変換部58の出力値を減算して得る偏差を出力する。この偏差は、後述するPI制御部57及び電流変換部58を含むフィードバックループにおいて、電流変換部58から出力される旋回用電動機21の駆動トルクを、トルク制限部54を介して入力されるトルク電流指令値(目標値)によって表されるトルクに近づけるためのPI制御に用いられる。
PI制御部57は、減算器56から入力される偏差に基づき、この偏差を小さくするようにPI制御を行い、インバータ20に送る最終的な駆動指令となる電圧指令を生成する。インバータ20は、PI制御部57から入力されるトルク電流指令に基づき、旋回用電動機21をPWM駆動する。
電流変換部58は、旋回用電動機21のモータ電流を検出し、これをトルク電流指令に相当する値に変換し、減算器56に入力する。
旋回動作検出部59は、レゾルバ22によって検出される旋回用電動機21の回転位置の変化(すなわち上部旋回体3の旋回)を検出するとともに、回転位置の時間的な変化から旋回用電動機21の回転速度を微分演算によって導出する。導出された回転速度を表すデータは、減算器51及び主制御部60に入力される。
このような構成の駆動指令生成部50において、速度指令変換部31から入力される速度指令に基づき、旋回用電動機21を駆動するためのトルク電流指令が生成され、上部旋回体3が所望の速度で旋回される。
本実施の形態の旋回駆動制御装置及びこれを用いた建設機械では、以下で詳細に説明するトルク制限特性演算部55で演算されるパラメータにより、トルク制限部54で用いられるトルク制限特性の立ち上がり/立ち下がりが時間の経過に対して緩やかにされるため、旋回用電動機21の駆動開始時又は駆動方向反転時に、駆動トルクを緩やかに立ち上げる/立ち下げることができる。
なお、以下では、特性の「立ち上がり」又は特性が「立ち上がる」ことの反対の動作を表す用語として、「立ち下がり」又は「立ち下がる」なる用語を用いる。「立ち上がり」又は「立ち上がる」と、「立ち下がり」又は「立ち下がる」とは、制御量の変化における符号が異なるだけであり、ともに特性がある値から変化することを表す。
「トルク制限特性演算部55」
図4は、本実施の形態の旋回駆動制御装置40のトルク制限特性演算部55の構成を示す制御ブロック図である。トルク制限特性演算部55は、トルク方向判定部100、正転側切替スイッチ101、逆転側切替スイッチ102、正転側フィルタ演算部103、及び逆転側フィルタ演算部104を含む。
トルク方向判定部100は、トルク制限部53から入力されるトルク電流指令の符号に基づき、旋回用電動機21の回転軸21aのトルク方向を判別する。上述のように、この制御系では、回転軸21aの正転側への回転を表す制御量に正の符号を付し、逆転側への回転を表す制御量に負の符号を付す。このため、トルク方向判定部100では、トルク電流指令の符号に基づいて回転軸21aのトルク方向が判定される。判定されたトルク方向を表すデータは、正転側切替スイッチ101及び逆転側切替スイッチ102に入力される。なお、トルク電流指令値が零の場合は、正負の符号では判別できないため、トルク方向判定部100は、トルク電流指令(2)が零であると判定する。
正転側切替スイッチ101は、トルク方向判定部100から入力される符号に基づき、正転側のトルク許容値を決定するための切替スイッチである。この正転側切替スイッチ101は、2つの入力端子101a及び101bを有し、入力端子101aには、トルク許容値として零が入力され、入力端子101bには、トルク許容値として旋回用電動機21の正転側の最大許容トルク値が入力される。
正転側切替スイッチ101は、トルク方向判定部100から入力される符号が負の場合とトルク電流指令が零の場合(すなわちトルク電流指令≦0の場合)は、入力端子101aを選択し、トルク許容値として零を出力する。一方、トルク方向判定部100から入力される符号が正の場合(すなわちトルク電流指令>0の場合)は、正転側切替スイッチ101は、入力端子101bを選択し、トルク許容値として許容正転側の最大トルク値を出力する。なお、入力端子101a及び101bに入力されるトルク許容値(零、及び、正転側の最大許容トルク値)は、主制御部60から正転側切替スイッチ101に入力される。
逆転側切替スイッチ102は、トルク方向判定部100から入力される符号に基づき、逆転側のトルク許容値を決定するための切替スイッチである。この逆転側切替スイッチ102は、2つの入力端子102a及び102bを有し、入力端子102aには、トルク許容値として零が入力され、入力端子102bには、トルク許容値として旋回用電動機21の逆転側の最大許容トルク値が入力される。
逆転側切替スイッチ102は、トルク方向判定部100から入力される符号が正の場合とトルク電流指令が零の場合(すなわちトルク電流指令≧0の場合)は、入力端子102aを選択し、トルク許容値として零を出力する。一方、トルク方向判定部100から入力される符号が負の場合(すなわちトルク電流指令<0の場合)は、逆転側切替スイッチ102は、入力端子102bを選択し、トルク許容値として逆転側の最大許容トルク値を出力する。なお、入力端子102a及び102bに入力されるトルク許容値(零、及び、逆転側の最大許容トルク値)は、主制御部60から逆転側切替スイッチ102に入力される。
正転側フィルタ演算部103は、直列接続された2段の移動平均フィルタによって実現されるS字フィルタによって実現される。この正転側フィルタ演算部103は、切替スイッチ101から入力されるフィルタ入力(1)にS字フィルタ処理を行い、フィルタ入力(1)が時間の経過に対してS字型に緩やかに立ち上がる又は立ち下がるように遅延させる。正転側フィルタ演算部103の出力は、正転側のトルク許容値としてトルク制限部54に入力される。
同様に、逆転側フィルタ演算部104は、直列接続された2段の移動平均フィルタによって実現されるS字フィルタによって実現される。この逆転側フィルタ演算部104は、切替スイッチ102から入力されるフィルタ入力(2)にS字フィルタ処理を行い、フィルタ入力(2)が時間の経過に対してS字型に緩やかに立ち上がる又は立ち下がるように遅延させる。逆転側フィルタ演算部104の出力は、逆転側のトルク許容値としてトルク制限部54に入力される。
「動作説明」
図5は、本実施の形態の旋回駆動制御装置40のトルク制限部53の入出力、トルク制限特性演算部55の演算過程における各部の入出力、及び、トルク制限部54の出力を示す波形図である。図5(a)〜(g)に示す各特性の値は、旋回用電動機21の最大許容トルク値を100%とした場合の割合で表す。
図5(a)に示すように、正転側が"80%"で逆転側が"−80%"のトルク電流指令値(1)がトルク制限部53に入力されると、トルク制限部53は、図5(b)に示す正転側トルク許容値(1)及び逆転側トルク許容値(1)を用いてトルク電流指令値(1)を制限する。ここでは、正転側トルク許容値(1)及び逆転側トルク許容値(1)が各々"+60%"と"−60%"に設定されているため、図5(c)に示すように、トルク制限部53から出力されるトルク電流指令値(2)は、正転側が"+60%"、逆転側が"−60%"に制限される。
図5(d)は、トルク制限特性演算部55における正転側と逆転側の最大トルクの値を示す。これらの値は、旋回用電動機21の最大許容トルク値として与えられるため、時間経過によらず一定の値を有する。正転側の最大許容トルクの値は"100%"であり、正転側切替スイッチ101の入力端子101bに入力される。また、逆転側の最大許容トルクの値は、"−100%"であり、逆転側切替スイッチ102の入力端子102bに入力される。
トルク制限特性演算部55のトルク方向部100によって判定されたトルク方向が正転側切替スイッチ101及び逆転側切替スイッチ102に入力されると、正転側切替スイッチ101及び逆転側切替スイッチ102の出力は次のようになる。
図5(e)に示すように、正転側切替スイッチ101から出力されるフィルタ入力(1)は、トルク電流指令値(2)が逆転を表す間又は零である間は、入力端子101aが選択されることによって"0%"となり、トルク電流指令値(2)が正転を表す間は、入力端子101bが選択されることによって"100%"となる。このフィルタ入力(1)は、正転側フィルタ演算部103に入力される。
同様に、逆転側切替スイッチ102から出力されるフィルタ入力(2)は、トルク電流指令値(2)が正転を表す間又は零である間は、入力端子102aが選択されることによって"0%"となり、トルク電流指令値(2)が逆転を表す間は、入力端子102bが選択されることによって"−100%"となる。このフィルタ入力(2)は、逆転側フィルタ演算部104に入力される。
図5(f)に示すように、正転側フィルタ演算部103から出力される正転側のトルク許容値は、フィルタ入力(1)にS字フィルタ処理を行うことにより、フィルタ入力(1)が時間の経過に対してS字型に緩やかに立ち上がる又は立ち下がるように遅延された特性を表す。この正転側のトルク許容値を表すトルク制限特性は、トルク制限部54に入力される。
同様に、逆転側フィルタ演算部104から出力される逆転側のトルク許容値は、フィルタ入力(2)にS字フィルタ処理を行うことにより、フィルタ入力(2)が時間の経過に対してS字型に緩やかに立ち上がる又は立ち下がるように遅延された特性を表す。この逆転側のトルク許容値を表すトルク制限特性は、トルク制限部54に入力される。
トルク制限部54は、正転側のトルク許容値と逆転側のトルク許容値を表すトルク制限特性を用いてトルク電流指令値(2)を制限する。これにより、図5(c)に示すトルク電流指令値(2)は、図5(g)に示すトルク電流指令値(3)のように、逆転側から正転側への切り替え時(駆動方向反転時)に"0%"からの立ち上がりがS字型を描くように時間経過に対して緩やかに変化するように制限される。また、正転側から逆転側への切り替え時(駆動方向反転時)に"0%"からの立ち下がりが逆S字型を描くように時間経過に対して緩やかに変化するように制限される。
なお、トルク電流指令値(3)の逆転側から正転側への切り替え時(駆動方向反転時)における"−60%"から"0%"への復帰は図5(c)に示すトルク電流指令値(2)と変わらないが、この間は、逆転側のトルク指令が零(0%)に復帰するだけであるため、歯打ちが生じることはなく、旋回機構2の機械的な摩擦力により、回転軸21aは緩やかに減速される。
同様に、トルク電流指令値(3)の正転側から逆転側への切り替え時(駆動方向反転時)における"60%"から"0%"への復帰は図5(c)に示すトルク電流指令値(2)と変わらないが、この間は、正転側のトルク指令が零(0%)に復帰するだけであるため、歯打ちが生じることはなく、旋回機構2の機械的な摩擦力により、回転軸21aは緩やかに減速される。
このように、トルク制限部54から出力されるトルク電流指令値(3)は、逆転側から正転側への切り替え時に"0%"からS字型に緩やかに立ち上がるとともに、正転側から逆転側への切り替え時に"0%"から逆S字型に緩やかに立ち下がる特性となる。
なお、以上では、逆転側から正転側への切り替え時(駆動方向反転時)の立ち上がりと、正転側から逆転側への切り替え時(駆動方向反転時)の立ち下がりについて説明したが、トルク電流指令値(3)は、指令値が零から正転側に立ち上がる場合(駆動開始時)には"0%"からS字型に緩やかに立ち上がり、指令値が零から逆転側に立ち下がる場合(駆動開始時)には"0%"から逆S字型に緩やかに立ち下がる特性となる。
このトルク電流特性値(3)は、減算器56に入力され、電流変換部58との偏差が演算され、この偏差に基づき、トルク電流指令値(3)を目標値とするPI制御が行われる。そして、旋回用電動機21は、インバータ20を介してトルク電流指令値(3)に基づいて最終的に演算されるトルク電流指令によって駆動される。
これにより、旋回用電動機21は、旋回駆動開始時や正転と逆転の駆動方向反転時に駆動トルクが緩やかに立ち上がるため、旋回機構2のバックラッシュの歯打ちによる衝撃の発生を抑制でき、旋回駆動開始時や正転と逆転の駆動方向反転時における旋回動作の動き出しが滑らかな良好な乗り心地を実現できる旋回駆動制御装置及び建設機械を提供することができる。また、旋回機構2のバックラッシュの歯打ちを抑制できることにより、旋回機構2の長寿命化を図ることができる。
以上では、S字フィルタとして、直列接続された移動平均フィルタを2段有する形態について説明したが、S字フィルタに含まれる移動平均フィルタの段数は何段であってもよい。
また、S字フィルタの代わりに、移動平均フィルタ(1段のみ)、一次遅れフィルタ、又は二次遅れフィルタを用いることによってトルク電流指令を時間的に緩やかに遅延させてもよい。
以上では、旋回用電動機21がインバータ20によってPWM駆動される交流モータであり、その回転速度を検出するために、レゾルバ22及び旋回動作検出部59を用いる形態について説明したが、旋回用電動機21は直流モータであってもよい。この場合は、インバータ20、レゾルバ22及び旋回動作検出部59が不要となり、回転速度としては直流モータのタコジェネレータで検出される値を用いればよい。
また、以上では、トルク電流指令の演算にPI制御を用いる形態について説明したが、これに代えて、ロバスト制御、適応制御、比例制御、積分制御等を用いてもよい。
また、以上では、ハイブリッド型の建設機械を用いて説明したが、旋回機構が電動化されている建設機械であれば、本実施の形態の旋回駆動装置の適用対象は、バイブリッド型に限定されるものではない。
以上、本発明の例示的な実施の形態の旋回駆動制御装置及びこれを用いた建設機械について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
本実施の形態の旋回駆動制御装置を含む建設機械を示す側面図である。 本実施の形態の旋回駆動制御装置を含む建設機械の構成を表すブロック図である。 本実施の形態の旋回駆動制御装置の構成を表す制御ブロック図である。 本実施の形態の旋回駆動制御装置のトルク制限パラメータ演算部の構成を示す制御ブロック図である。 本実施の形態の旋回駆動制御装置のトルク制限部の入出力、トルク制限パラメータ演算部の演算過程における各部の入出力、及び、トルク制限部の出力を示す波形図である。
符号の説明
1 下部走行体
1A、1B 走行機構
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
12 電動発電機
13 減速機
14 メインポンプ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
18 インバータ
19 バッテリ
20 インバータ
21 旋回用電動機
23 メカニカルブレーキ
24 旋回減速機
25 パイロットライン
26 操作装置
26A、26B レバー
26C ペダル
27 油圧ライン
28 油圧ライン
29 圧力センサ
30 コントローラ
31 速度指令変換部
32 駆動制御装置
40 旋回駆動制御装置
50 駆動指令生成部
51 減算器
52 PI制御部
53 トルク制限部
54 トルク制限部
55 トルク制限特性演算部
56 減算器
57 PI制御部
58 電流変換部
59 旋回動作検出部
60 主制御部
100 トルク方向判定部
101 正転側切替スイッチ
102 逆転側切替スイッチ
103 正転側フィルタ演算部
104 逆転側フィルタ演算部

Claims (7)

  1. 電動機で旋回駆動される建設機械の旋回機構を駆動制御する旋回駆動制御装置であって、
    建設機械の操作手段を介して入力される操作量に基づき、前記電動機を駆動するための駆動指令を生成する駆動指令生成部を含み、
    前記駆動指令生成部は、該駆動指令生成部の駆動指令が時間の経過に対して緩やかに立ち上がる又は立ち下がるように該駆動指令を遅延させるトルク制限特性演算部と、前記駆動指令によって発生するトルクが前記電動機の許容トルク以下になるようにトルク制限を行うトルク制限部とを含み、
    前記トルク制限特性演算部は、前記トルク制限部がトルク制限を行うためのトルク制限特性を時間の経過に対して遅延させることにより、前記駆動指令を遅延させる、
    旋回駆動制御装置。
  2. 前記トルク制限特性演算部は、前記駆動指令によって表される駆動トルクの回転方向を判定するトルク方向判定部を含み、
    前記トルク制限特性演算部は、前記トルク方向判定部の判定結果に基づき、前記トルク制限部がトルク制限を行うための正転側及び逆転側のトルク制限特性を時間の経過に対して遅延させる、請求項1に記載の旋回駆動制御装置。
  3. 前記トルク制限特性演算部は、前記トルク方向判定部の判定結果に基づき、正転側と逆転側とで異なるトルク許容値を出力する切替スイッチを含む、請求項2に記載の旋回駆動装置。
  4. 前記駆動指令生成部は、レバー操作量の増大に応じて前記駆動指令の生成に用いられる電流指令値の許容値を増大させる制限特性によってトルク制限を行う第2のトルク制限部を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の旋回駆動制御装置。
  5. 前記トルク制限特性演算部は、S字フィルタ、移動平均フィルタ、一次遅れフィルタ、又は二次遅れフィルタを含む、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の旋回駆動制御装置。
  6. 前記S字フィルタは、直列接続された複数段の移動平均フィルタによって実現される、請求項5に記載の旋回駆動制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の旋回駆動制御装置を含む建設機械。
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