JP6708581B2 - 教示装置、表示装置、教示プログラム及び表示プログラム - Google Patents
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Description
ロボット装置100が備えるロボットアーム機構130の各関節部は、関節部を駆動するアクチュエータ(モータ)132と、モータ132を制御するモータドライバ133と、モータ132の回転角度を計測するエンコーダとを有する。モータドライバ133により、動作制御部103からの指令値に応じたパルス電力がモータ132に供給され、これによりモータ132が回転する。エンコーダ131(ロータリエンコーダ131)は、モータ132の駆動軸又は関節部の回転軸に取り付けられる。エンコーダ131は、モータ132の回転角度を検出し、検出したモータ132の回転角度に関するデータを動作制御部103に送信する。
教示装置200は、システム制御部201と、操作部202と、表示部203と、通信部204と、教示画面発生部205と、工程図発生部206と、タスクプログラム発生部207と、記憶部208とを有する。
工程図発生部206は、ユーザにより入力された手先作業図形要素を含めた複数の図形要素を作業順に従って横軸380に沿って再配列し、隣り合う手先作業図形要素を連結線で連結する。ユーザによる手先作業図形要素の追加は、手先作業追加用図形要素を介して行うことができる。例えば、手先作業追加用図形要素がクリックされると、手先作業の追加候補として複数の手先作業図形要素が表示される。ユーザは、一覧表示された複数の手先作業図形要素から追加する手先作業に対応する手先作業図形要素を選択する。これにより、ユーザにより選択された手先作業図形要素は、クリックした手先作業追加用図形要素に対応する作業順に追加される。図4に示す例では、手先作業3と手先作業4との間の手先作業追加用図形要素364がクリックされ、手先作業「つかむ」を表す手先作業図形要素364aと、手先作業「はなす」を表す手先作業図形要素364bと、手先の経由点を表す手先作業図形要素364cとが表示されている。この中からユーザにより選択された手先作業図形要素は、新たな手先作業4として追加される。
工程図発生部206は手先作業点の位置情報と手先の姿勢情報とに基づいてアーム部5の旋回角度を計算し、計算したアーム部5の旋回角度に従って手先作業図形要素350を回転する。手先作業図形要素350は、円形状の枠体350aの周縁に三角形状の突起350bが結合されてなる。円形状の枠体内350aには、手先作業の種類を示す図柄及びテキストが記載されている。手先作業図形要素350は、上方からみたときのロボットアーム機構130を模しており、円形状の枠体350aは支柱部2、突起350bはアーム部5を表す。すなわち、手先作業図形要素350の突起350bの向きは、対応する手先作業を実行するときのアーム部5の向きを表す。手先作業図形要素350の突起350bの向きは、実際のアーム部5の向きに対応付けされており、例えば、図5(a)に示すように、突起350bが上を向いている手先作業図形要素350を、対応する手先作業を実行するときにアーム部5が基準方向を向いていることを表し、このときの旋回角を0°とする。アーム部5の基準方向は、ロボット座標系のXb軸の正方向、つまりアーム部5の旋回範囲の中心を通る、支柱部2の前方方向である。図5(b)に示すように、突起350bが上方向から左に角度θ傾いた方向を向いている手先作業図形要素350は、対応する手先作業を実行するときにアーム部5が基準方向から左に角度θ傾いた方向を向いていることを表す。
工程図発生部206は手先作業点の位置情報と手先の姿勢情報とに基づいて手先基準点の高さを計算し、計算した手先基準点の高さに従って縦軸に沿って手先作業図形要素350を配置する。工程図345の縦軸は手先基準点の高さを表している。縦軸の最下位置は、実際の手先基準点の最下位置に対応付けられ、縦軸の最上位置は、実際の手先基準点の最上位置に対応付けられている。例えば、縦軸上における横軸380の位置は手先基準点の基準位置に対応付けられている。基準位置とは、アーム部5が水平姿勢であるときの、ロボットアーム機構130の設置面に対する手先基準点の高さである。したがって、図6に示すように、横軸380上に配置された手先作業図形要素350は、対応する手先作業を実行するときにアーム部5が水平姿勢であることを表している。横軸380よりも上方の位置に配置された手先作業図形要素350は、対応する手先作業を実行するときに手先基準点が基準高よりも上に配置されている、つまりアーム部5が水平姿勢から上方に起きた姿勢であることを表している。手先作業図形要素350の縦軸上の位置hv1は、対応する手先作業を実行するときの手先基準点の高さhr1に対応している。横軸380よりも下方の位置に配置された手先作業図形要素350は、対応する手先作業を実行するときに手先基準点が基準高よりも下に配置されている、つまりアーム部5が水平姿勢から下方に伏せた姿勢であることを表している。手先作業図形要素350の縦軸上の位置hv2は、対応する手先作業を実行するときの手先基準点の高さhr2に対応している。
工程図発生部206は手先作業点の位置情報と手先の姿勢情報とに基づいてアーム部5の伸縮長又は手先基準点の旋回半径を計算し、計算したアーム部5の伸縮長又は手先基準点の旋回半径に従って、連結線の色相、彩度、明度、又は線幅の少なくとも一つのを変化させる。連結線370の色はアーム部5の伸縮長又は手先基準点の旋回半径を表している。換言すると、連結線370の色は手先基準点がロボットアーム機構130の設置位置からどれだけ離れているかを表している。ここでは、手先基準点の旋回半径の変化が連結線370の色の濃淡の変化により表されている。色の濃淡は、明度と彩度の組合せにより表される。手先基準点の旋回半径Rは、図8に示すように、アーム部5の伸縮長とアーム部5の起伏角とにより決まる。手先基準点の最大旋回半径Rmaxが濃色に対応付けされ、手先基準点の最小旋回半径Rminが薄色に対応付けされている。したがって、連結線には、手先基準点の旋回半径に従って、最大旋回半径Rmax時の濃色と最小旋回半径Rmin時の薄色との間の色が割り当てられる。例えば、前後の手先作業図形要素を連結する連結線の色が変化していないとき、手先基準点はその旋回半径を維持した状態で、前の作業点から次の作業点まで移動されることを表す。前後の手先作業図形要素を連結する連結線の色が、前方の手先作業図形要素から後方の手先作業図形要素に向かって徐々に薄く変化しているとき、手先基準点はその旋回半径を徐々に長くしながら、前の作業点から次の作業点まで移動されることを表す。なお、連結線の線幅の変化により、手先基準点の旋回半径を表す場合、前後の手先作業図形要素を連結する連結線の線幅が、前方の手先作業図形要素から後方の手先作業図形要素に向かって徐々に狭く変化しているとき、手先基準点はその旋回半径を徐々に長くしながら、前の作業点から次の作業点まで移動されることを表す。
本実施形態に係る教示装置200を用いたロボットの教示作業の手順について図9乃至図15を参照して説明する。図9乃至図13は本実施形態に係る教示装置200を用いたロボットの教示作業の手順1乃至手順5をそれぞれ示す図である。ここでは、作業開始点P0から作業点P1に移動し、ワークをつかみ、作業点P2に移動し、ワークをリリースし、作業終了点として作業開始点P0に戻るまでのタスクに関するタスクプログラムをロボットに教示する手順について説明する。図14は、図9乃至図13の補足説明図である。図14(a),図14(b)、図14(c)は作業開始点(作業終了点)P0,作業点P1,作業点P2をそれぞれ示す。図15は、図14に示す工程図の編集方法を説明するための説明図である。
Claims (11)
- 伸縮性を有するアームを旋回可能且つ起伏可能に支持してなる極座標型ロボットに動作を教示するとともに前記動作の概要を表す工程図を作成し表示する教示装置において、
前記工程図は、前記極座標型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素が第1軸に沿ってその作業順に従って配列され、前記手先作業図形要素各々が手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置され、前記手先作業図形要素各々が前記アームの旋回角度に従って回転され、前記手先作業図形要素の間が前記アームの伸縮長又は前記手先基準点の旋回半径の変化を色相、彩度、明度及び線幅の少なくとも一つの変化として表現する連結線で連結されてなることを特徴とする教示装置。 - 前記手先作業図形要素は、前記第1軸に沿って等間隔に配列されていることを特徴とする請求項1記載の教示装置。
- 前記連結線各々の略中央に前記極座標型ロボットの手先作業を追加を指示するための手先作業追加用図形要素が配置されていることを特徴とする請求項1記載の教示装置。
- 前記手先作業図形要素にはワークの把持作業を表現した図形要素と前記ワークのリリース作業を表現した図形要素とが含まれることを特徴とする請求項1記載の教示装置。
- 多関節型ロボットに動作を教示するとともに前記動作の概要を表す工程図を作成し表示する教示装置において、
前記工程図は、前記多関節型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素が第1軸に沿ってその作業順に従って配列され、前記手先作業図形要素各々が手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置されてなることを特徴とする教示装置。 - 伸縮性を有するアームを旋回可能且つ起伏可能に支持してなる極座標型ロボットに動作を指示するためのタスクプログラムのデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出されたタスクプログラムに基づいて前記極座標型ロボットの動作の概要を表す工程図のデータを発生する工程図発生部と、
前記工程図を表示する表示部とを具備し、
前記工程図は、前記極座標型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素が第1軸に沿ってその作業順に従って配列され、前記手先作業図形要素各々が手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置され、前記手先作業図形要素各々が前記アームの旋回角度に従って回転され、前記手先作業図形要素の間が前記アームの伸縮長又は前記手先基準点の旋回半径の変化を色相、彩度、明度及び線幅の少なくとも一つの変化として表現する連結線で連結されてなることを特徴とする表示装置。 - 多関節型ロボットに動作を指示するためのタスクプログラムのデータを記憶する記憶部と、
前記記憶部から読み出されたタスクプログラムに基づいて前記多関節型ロボットの動作の概要を表す工程図のデータを発生する工程図発生部と、
前記工程図を表示する表示部とを具備し、
前記工程図は、前記多関節型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素が第1軸に沿ってその作業順に従って配列され、前記手先作業図形要素各々が手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置されてなることを特徴とする表示装置。 - 伸縮性を有するアームを旋回可能且つ起伏可能に支持してなる極座標型ロボットに動作を教示するための教示プログラムにおいて、
前記極座標型ロボットに対して前記アームの伸縮動作、旋回動作及び起伏動作の実行命令をユーザ指示に従って出力する手段と、
前記極座標型ロボットの手先作業をその種類とともに入力する手段と、
前記教示された動作の概要を表す工程図を作成する手段と、
前記作成された工程図を表示する手段とをコンピュータに実現させるものであり、
前記工程図を作成する手段は、前記極座標型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素を第1軸に沿ってその作業順に従って配列し、前記手先作業図形要素各々を手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置し、前記手先作業図形要素各々を前記アームの旋回角度に従って回転し、前記手先作業図形要素の間を前記アームの伸縮長又は前記手先基準点の旋回半径の変化を色相、彩度、明度及び線幅の少なくとも一つの変化として表現する連結線で連結することを特徴とする教示プログラム。 - 多関節型ロボットに動作を教示するための教示プログラムにおいて、
前記多関節型ロボットに対して関節動作の実行命令をユーザ指示に従って出力する手段と、
前記多関節型ロボットの手先作業をその種類とともに入力する手段と、
前記教示された動作の概要を表す工程図を作成する手段と、
前記作成された工程図を表示する手段とをコンピュータに実現させるものであり、
前記工程図を作成する手段は、前記多関節型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素を第1軸に沿ってその作業順に従って配列し、前記手先作業図形要素各々を手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置することを特徴とする教示プログラム。 - 伸縮性を有するアームを旋回可能且つ起伏可能に支持してなる極座標型ロボットに動作を指示するためのタスクプログラムのデータを記憶部から読み出す手段と、
前記読み出されたタスクプログラムに基づいて前記極座標型ロボットの動作の概要を表す工程図を作成する手段と、
前記作成された工程図を表示する手段とをコンピュータに実現させるものであり、
前記工程図を作成する手段は、前記極座標型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素を第1軸に沿ってその作業順に従って配列し、前記手先作業図形要素各々を手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置し、前記手先作業図形要素各々を前記アームの旋回角度に従って回転し、前記手先作業図形要素の間を前記アームの伸縮長又は前記手先基準点の旋回半径の変化を色相、彩度、明度及び線幅の少なくとも一つの変化として表現する連結線で連結することを特徴とする表示プログラム。 - 多関節型ロボットの動作を指示するためのタスクプログラムのデータを記憶部から読み出す手段と、
前記読み出されたタスクプログラムに基づいて前記多関節型ロボットの動作の概要を表す工程図を作成する手段と、
前記作成された工程図を表示する手段とをコンピュータに実現させるものであり、
前記工程図を作成する手段は、前記多関節型ロボットの手先作業の種類に応じた態様で表現される複数の手先作業図形要素を第1軸に沿ってその作業順に従って配列し、前記手先作業図形要素各々を手先基準点の高さに従って前記第1軸に直交する第2軸に沿って配置することを特徴とする表示プログラム。
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