JP4399815B2 - ロボットの制御方法及び制御装置 - Google Patents
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Description
このような多自由度ロボットを制御する場合、そのすべての自由度について、操作者が入力指示することは容易ではなく、特に、速い動作をリアルタイムで制御することは極めて難しい。
そのため、意識的に制御したい部位を特定し、その部位に細かな動作を実行させる場合に好適であるが、多数の部位を同時に動かして、ロボット全体としての姿勢制御を実行させる場合には、操作が煩雑になって難しく、また、高速の動作を実行させ難いという課題があった。
1) 複数の自由度を有するロボットを制御するロボットの制御方法において、
前記ロボットが取り得る姿勢から選択された複数の選択姿勢それぞれを特定する前記複数の自由度に対応した変数の組と関連づけられている特定座標と、前記ロボットが取り得る姿勢の内、前記選択姿勢以外の姿勢を特定する前記複数の自由度に対応した変数の組と関連づけられている座標と、を有し、前記特定座標及び前記座標が、互いに隣接して位置する座標が特定する姿勢に対して滑らかに姿勢変化が可能な姿勢を特定する前記変数の組と関連づけられている2次元マップを、表示部が表示手段に表示させるマップ表示ステップと、
表示された前記2次元マップにおける前記特定座標及び前記座標の内の任意の座標を座標情報としてユーザが入力手段により入力する座標入力ステップと、
制御部が、入力された前記座標情報に基づいて、該座標情報に関連づけられた前記変数の組を該変数の組みが予め記憶されている記憶部から読み出し、読み出した前記変数の組が特定する姿勢を取るよう前記ロボットを制御する制御ステップと、
を有するロボットの制御方法である。
2) 前記特定座標の内の2つの特定座標間にある座標は、前記2つの特定座標で特定される2つの姿勢を繋ぐ動作の途中の姿勢を特定する前記変数の組みと関連づけられていることを特徴とする1)に記載のロボットの制御方法である。
3) 複数の自由度を有するロボットを制御するロボットの制御装置において、
前記ロボットが取り得る姿勢から選択された複数の選択姿勢それぞれを特定する前記複数の自由度に対応した変数の組と関連づけられている特定座標と、前記ロボットが取り得る姿勢の内、前記選択姿勢以外の姿勢を特定する前記複数の自由度に対応した変数の組みと関連づけられている座標と、を有し、前記特定座標及び前記座標が、互いに隣接して位置する座標が特定する姿勢に対して滑らかに姿勢変化が可能な姿勢を特定する前記変数の組と関連づけられている2次元マップを前記変数の組と共に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記2次元マップを表示装置に表示させる表示部と、
表示された前記2次元マップにおける前記特定座標及び前記座標の内の任意の座標を座標情報として入力する入力部と、
入力された前記座標情報に基づいて、該座標情報に関連づけられた前記変数の組を読み出し、読み出された前記変数の組が特定する姿勢を前記ロボットにとらせるよう指示する制御部と、
を備えたことを特徴とするロボットの制御装置である。
4) 前記特定座標の内の2つの特定座標間にある座標は、前記2つの特定座標それぞれが特定する2つの姿勢を繋ぐ動作の途中の姿勢を特定する前記変数の組みと関連づけられていることを特徴とする3)に記載のロボットの制御装置である。
図1は、本発明のロボットの制御方法の実施例における選択姿勢例を示す図である。
図2は、本発明のロボットの制御方法の実施例におけるマッピングについて説明する図である。
図4は、本発明のロボットの制御装置の実施例を説明する図である。
この実施例において制御するロボットは、例えば関節自由度としてnの自由度を有する人間型ロボット(以下、単にロボットとも称する)である。
E={ a1,a2,a3,a4,…,an }
のようなn次元のデータ列が必要となる。
自由度nは通常30程度あるので、このような指示による操作は現実的なものではない。
この実施例においては、ロボットが取り得る姿勢の内、代表的な複数の姿勢を予め選択し、その各姿勢を特定するn次元データそれぞれを2次元マップ上に独立してマッピングしておく。
また、マッピングした各姿勢に対応する各特定座標間は、その各特定座標で特定されるロボットの異なる姿勢を滑らかにつなぐ姿勢を特定するn次元データが順次マッピングされている。
図1は、ロボット50が取り得る姿勢の中から選択された異なる第1〜第3の姿勢を示している。
第2の姿勢Bsは、図1(2)に示される姿勢であり、これはa1B〜a20Bまでの20の関節角度等のデータからなる第2のデータ列Bにより特定される姿勢である。
Cまでの20の関節角度等のデータからなる第3のデータ列Cにより特定される姿勢である。
この2次元マップ51は、図2に示されるように、n×n(n:正の整数)のマス51mで示され、各マス51mは、それぞれx,y(x=1〜n,y=1〜n)座標(x,y)と一対一対で対応し、座標により特定できる。以下の説明では理解容易のため、n=100として説明する。
図2においては、姿勢Asをマス51a(16,16)にマッピングし、姿勢Bsをマス51b(6,8)にマッピングし、姿勢Csをマス51c(17,6)にマッピングしてある。
また、ある姿勢が他の2つの姿勢の概ね中間の姿勢である場合には、その姿勢を他の姿勢のマッピング位置の中間にマッピングさせるのがよい。
詳しくは、特定座標51a〜51c近傍のマス51mには、その特定座標51a〜51cにマッピングされた選択姿勢に近い姿勢がマッピングされており、特定座標51a〜51cから離れる程、選択姿勢から遠い姿勢がマッピングされている。
また、n次元データを2次元マップにマッピングする手法として、データ列のデータ毎に図3に示すような等高線を作成して入力したり、自己組織化マップ等の周知のマップ化技術を利用することができる。
この制御装置60は、表示装置である液晶表示装置11と、画面に表示されたカーソルを移動させ入力指示を行う入力装置であるマウス12と、液晶表示装置11とマウス12と接続され、通信部13aと制御部13bと記憶部13mとを備えた制御装置13とを有して構成されている。
記憶部13mは、2次元マップ51の各マスの座標情報と各座標情報に対応づけられたデータ列とを予め記憶している。
この制御装置60によれば、操作者は、入力装置(マウス)12を操作し、表示装置11の画面上に表示されるカーソル11aを移動して画面に表示された2次元マップ51の所望の座標のマス51m1に位置させ、その位置情報をクリックにより制御装置13に送出することができる。
上述したマッピングは、別の言い方をするならば、予め設定した複数の姿勢を基準姿勢としてそれぞれ2次元マップにマッピングし、この基準姿勢に関連する関連姿勢のマップ位置を、両姿勢の関連度合いに応じて決定した基準姿勢のマップ位置からの距離と方向に対応する位置とすることで、2次元マップ全体のマッピングを行うものである。
これにより、ロボットの多数の部位を同時に動かすことができ、ロボット全体の姿勢を制御することが容易となる。また、変化する姿勢も高速で指示できるので、静的動作ばかりでなく、動的な動作も容易に実行させることができる。
通信部13aは、無線あるいは有線に拘わらずインターネットを介してロボット50を遠隔制御できるものでもよい。
2次元マップへの姿勢マッピングは、全身の姿勢に限るものではない。例えば、上半身と下半身とを分け、それぞれに独立した2次元マップを設けて独立的に制御可能としてもよい。
また、制御するロボット50は、実在のものでなくてもよい。実施例の制御方法や制御装置は、仮想の多自由度ロボットとしてインターネットゲーム等に登場するバーチャルロボットを制御する制御方法や制御装置に適用することもできる。
11a カーソル
12 入力装置(マウス)
13 制御装置
13a 通信部
13b 制御部
13m 記憶部
50 ロボット
51 2次元マップ
51a〜51c 特定座標
51k 移動軌跡
51m マス
60 制御装置
As〜Cs 第1〜第3の姿勢
A〜C 第1〜第3のデータ列
Claims (4)
- 複数の自由度を有するロボットを制御するロボットの制御方法において、
前記ロボットが取り得る姿勢から選択された複数の選択姿勢それぞれを特定する前記複数の自由度に対応した変数の組と関連づけられている特定座標と、前記ロボットが取り得る姿勢の内、前記選択姿勢以外の姿勢を特定する前記複数の自由度に対応した変数の組と関連づけられている座標と、を有し、前記特定座標及び前記座標が、互いに隣接して位置する座標が特定する姿勢に対して滑らかに姿勢変化が可能な姿勢を特定する前記変数の組と関連づけられている2次元マップを、表示部が表示手段に表示させるマップ表示ステップと、
表示された前記2次元マップにおける前記特定座標及び前記座標の内の任意の座標を座標情報としてユーザが入力手段により入力する座標入力ステップと、
制御部が、入力された前記座標情報に基づいて、該座標情報に関連づけられた前記変数の組を該変数の組みが予め記憶されている記憶部から読み出し、読み出した前記変数の組が特定する姿勢を取るよう前記ロボットを制御する制御ステップと、
を有するロボットの制御方法。 - 前記特定座標の内の2つの特定座標間にある座標は、前記2つの特定座標で特定される2つの姿勢を繋ぐ動作の途中の姿勢を特定する前記変数の組みと関連づけられていることを特徴とする請求項1記載のロボットの制御方法。
- 複数の自由度を有するロボットを制御するロボットの制御装置において、
前記ロボットが取り得る姿勢から選択された複数の選択姿勢それぞれを特定する前記複数の自由度に対応した変数の組と関連づけられている特定座標と、前記ロボットが取り得る姿勢の内、前記選択姿勢以外の姿勢を特定する前記複数の自由度に対応した変数の組みと関連づけられている座標と、を有し、前記特定座標及び前記座標が、互いに隣接して位置する座標が特定する姿勢に対して滑らかに姿勢変化が可能な姿勢を特定する前記変数の組と関連づけられている2次元マップを前記変数の組と共に記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記2次元マップを表示装置に表示させる表示部と、
表示された前記2次元マップにおける前記特定座標及び前記座標の内の任意の座標を座標情報として入力する入力部と、
入力された前記座標情報に基づいて、該座標情報に関連づけられた前記変数の組を読み出し、読み出された前記変数の組が特定する姿勢を前記ロボットにとらせるよう指示する制御部と、
を備えたことを特徴とするロボットの制御装置。 - 前記特定座標の内の2つの特定座標間にある座標は、前記2つの特定座標それぞれが特定する2つの姿勢を繋ぐ動作の途中の姿勢を特定する前記変数の組みと関連づけられていることを特徴とする請求項3記載のロボットの制御装置。
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