JP6707911B2 - 筆記ボードシステム - Google Patents
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Description
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
筐体11の内側には、演算手段20及び検出手段30が納められる。そのため、筐体11においても演算手段20が納められる部位である制御部12及び検出手段30が納められる検出部13を有して構成されている。
特に検出部13のうち、この上に紙等の被筆記シートが置かれる支持面13aを有する側の板は検出手段30の表層板31も兼ねるように構成されている。当該表層板31については後で詳しく説明する。
このROMに保存されたプログラムには、検出手段30に含まれるタッチセンサ32からの信号、感圧センサ41からの信号に基づき、鉛筆の使用、消しゴム50の使用を区別して判断するとともに、使用された位置、範囲、軌跡を演算して、筆記データ、消字データを得るためのプログラムが含まれてもよい。
さらにこのROMには、紙などの被筆記シートの有無を検知する被筆記シート検知手段45からの信号を受信して被筆記シートの存在を判断し、電源の入り切りやその他の制御をするプログラムが含まれてもよい。
この表層板31は、検出手段30に対する入力面(タッチ面、接触面)として機能する。すなわち、表層板31に外部導体(例えば、筆記具、人間の指等)を接触(接近)させることにより、タッチセンサ32に検知させて外部から情報を入力するとともに、表層板31に消しゴム50を押圧するように押し当てることで感圧センサ41にこれを検知させて外部からの情報を入力する。そのため、表層板31の厚さは特に限定されることはないが、0.1mm以上1.5mm以下であることが好ましい。さらに望ましくは0.1mm以上0.6mm以下が現実的である。この理由として、タッチセンサが反応しなくなるため0.1mm厚が下限値であり、0.6mm厚以下でないとタッチセンサが動作しなくなるためである。タッチセンサの感度が高ければ1.5mm厚も可能である。
また、上記したように、表層板31は、筐体11の一部を兼ねており、被筆記シートを支持する支持面13aをなしている。
これに対して図6に示した例は、図5(c)からわかるように、第1検知電極34aと第2検知電極35aとが重なると平面視で隙間G1ができるようにされた形態である。
遮蔽フィルム40の厚さは、上記のようにノイズを遮蔽することができればよいのでそのための厚さがあればよい。そのためには、遮蔽フィルムの好ましい厚さは、20μm以上200μm以下である。特に、遮蔽フィルムは遮蔽層と基材フィルムからなるが、遮蔽層の好ましい厚さは0.1μm以上、10μm以下である。
感圧センサ41としては特に限定されることなく汎用の感圧センサを適用することができる。
消しゴム50は円柱状であることが好ましく、この場合には直径が10mm以下の円柱状である。好ましくは直径が5mm以下である。
一方、当該断面積の下限値は、消しゴムとして機能することができる限り、特に限定されることはない。
筆記ボード10の支持面13aに被筆記シート60が載せられると、被筆記シート検出手段45が検知し、その信号を受信した演算手段20により、筆記ボード10を休止状態から入力待ち状態へと移り、筆記ボードへの入力を行うことができる。ただし、これに限らず、電気的にスイッチを備えることもできる。
被筆記シート60としては、紙等の任意の不導体のシートを用いることができ、市販の用紙を用いることも可能である。なお、被筆記シート60の全体が不導体である必要はなく、被筆記シート60の一部が導電性を有していてもよい。
なお、図12では見易さのため他の層と同様に支持面13aから被筆記シート60が離れて表れているが、実際には被筆記シート60は支持面13aに接触し載置されている。
ここで、「先端部近傍」とは、筆記具の先端部から5mm以内の範囲を指す。先端部に導体を有する筆記具61としては、鉛筆、ボールペン、万年筆等を例示することができる、鉛筆は、先端部に黒鉛で形成された芯を有しており、この芯が導体をなす。すなわち、鉛筆の芯、シャープペンシルの芯は導体なので、教育現場で通常に児童、生徒、学生が使用する筆記具を通常通りに使用することができる。先端部に金属部材を有するボールペンや万年筆においては、この金属部材が導体をなす。先端部近傍に導体を有する筆記具61としては、先端部近傍に金属部材を有する種々の筆記具を好適に用いることができる。この場合、消しゴムで消去できるインキを備える筆記具であれば、消しゴムによる字消し検出も可能である。
筆記ボード10が表示装置と接続されている場合、消しゴム50の移動の軌跡のデータを当該表示装置へリアルタイム(実時間処理)で送信することにより、消しゴム50で被筆記シート60に筆記されていた内容が消去された状態で表示装置に表示される。また、消しゴム50の移動の軌跡のデータを、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶するようにしてもよい。
そしてこのような鉛筆の使用及び消しゴム50の使用の判別を使用者に頼ることなく筆記ボード10が自動でおこなう。従って、使用者は通常筆記すると同じように書き進めればよく、筆記ボート10を使用することによる追加の操作は必要ないので利便性が高い。
また、使用が終了して紙などの被筆記シートを除去することで休止状態になるように構成してもよい。これにより利便性をさらに高めることができる。
そして、筆記ボード10の支持面13a上で生徒が紙に書いた内容をスクリーンやディスプレイ等の表示装置に表示することができる。紙に印刷された課題(試験問題)への各生徒の回答を教師側のディスプレイに表示するようにすると、各生徒の課題の進行状況をモニターしたり、課題の進行に応じてリアルタイムに採点したりすることが可能となる。
10 筆記ボード
11 筐体
12 制御部
13 検出部
13a 支持面
20 演算手段
30 検出手段
31 表層板
32 タッチセンサ
33 支持フィルム
34 第1電極(検出電極)
35 第2電極(検出電極)
40 遮蔽フィルム
41 感圧センサ
42 補強板
45 被筆記シート検出手段
50 消しゴム
60 被筆記シート
61 外部導体(筆記具)
Claims (7)
- 筆記ボード、及び消しゴムを有し、
前記筆記ボードは、
被筆記シートを支持する支持面を形成する表層板と、
前記表層板に積層され前記支持面上への外部導体の接触位置または接近位置を検出するタッチセンサと、
感圧センサと、
前記タッチセンサ、及び前記感圧センサからの検知信号を受信し、演算処理をする演算手段と、を備え、
前記演算出願では、前記タッチセンサによる検知が行われたときに筆記がなされたと判断し、前記タッチセンサによる検知が行われることなく、前記感圧センサにより接触の検知が行われたときに字消しがなされたと判断する演算をおこなう、
筆記ボードシステム。 - 前記消しゴムは柱状である部位を有し、該柱状の軸線に直交する断面の断面積が78.5mm2以下である請求項1に記載の筆記ボードシステム。
- 前記タッチセンサのうち前記表層板とは反対側に遮蔽フィルムが配置される、請求項1又は2に記載の筆記ボードシステム。
- 前記演算手段では、
前記タッチセンサによる検知が行われることなく、前記感圧センサにより、78.5mm2以下の面積で接触の検知が行われたときに字消しがなされたと判断する演算をおこなう、
請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記ボードシステム。 - 前記消しゴムの前記柱状である部位は円柱である請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記ボードシステム。
- 前記円柱の直径が10mm以下である請求項5に記載の筆記ボードシステム。
- 前記筆記ボードに接続され、前記被筆記シートへの筆記内容を表示する表示装置をさらに備える、請求項1乃至6のいずれかに記載の筆記ボードシステム。
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JP2016042833A JP6707911B2 (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 筆記ボードシステム |
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Family Applications (1)
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JP2016042833A Active JP6707911B2 (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 筆記ボードシステム |
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- 2016-03-04 JP JP2016042833A patent/JP6707911B2/ja active Active
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