JP2016095758A - 情報媒体及び情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報媒体10は、タッチパネル50が検知不可能な大きさからなる接触部22と、タッチパネル50が検知可能な大きさからなる認識部21と、1つの接触部22と1つの認識部21とを1対1対応にて結合し、接触部22及び認識部21より細い接続部23と、が導電材料からなる導電体20を複数有する導電集合体30を備え、接触部22は、同時に触れられる程度に離散し、かつ、密集して配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
情報媒体は、例えば、ユーザが指で触れやすいように十分な大きさを有する接触部と、タッチパネルに検知可能な大きさを有する複数の反応部と、それらを全て繋げる細い導電部とから構成される。これは、接触部において導体が接触しやすいように、また、導電体に指で触れた際に反応部だけがタッチパネルに検知されるように、導電部に対して反応部のみが大きくなるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1)。
また、上述の反応部がそれぞれ独立、あるいは全てを繋げないことで、媒体上の接触する位置により反応する導電体の配列の違いを検知し、それに応じて異なる処理を行うことを可能とした情報媒体が開示されている(例えば、特許文献2)。
第1の発明は、タッチパネルが検知不可能な大きさからなる接触部と、タッチパネルが検知可能な大きさからなる認識部と、1つの前記接触部と、1つの前記認識部とを1対1対応にて結合し、前記接触部及び前記認識部より細い接続部と、が導電材料からなる導電体を複数有する導電集合体を備え、前記接触部は、同時に触れられる程度に離散し、かつ、密集して配置されていること、を特徴とする情報媒体である。
第2の発明は、第1の発明の情報媒体であって、前記複数の接触部が、ユーザの一の指先によって同時に接触可能に配置されていること、を特徴とする情報媒体である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の情報媒体であって、前記導電集合体は、基材上に設けられ、前記基材上には、カバー層が設けられ、前記カバー層には、前記複数の接触部が占める位置に、接触位置が示されていること、特徴とする情報媒体である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの情報媒体であって、前記導電集合体を複数備えること、を特徴とする情報媒体である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの情報媒体と、静電容量方式のタッチパネルを有する情報処理装置と、を備える情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記認識部の配置のパターンと、前記パターンを認識した際に実行される処理とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記認識部を読み取る読取手段と、前記記憶手段を参照して、前記読取手段による前記認識部の配置に応じた処理を行う処理手段と、を備えること、を特徴とする情報処理システムである。
(実施形態)
<情報媒体10>
図1は、本実施形態に係る情報媒体10の構造を説明するための図である。
図1(A)に示す情報媒体10は、例えば、カードゲーム等で用いるカード型の媒体である。また、情報媒体10は、静電容量方式のタッチパネル50を有する情報処理装置5(後述する)に設置し、指等で接触することによって情報媒体10に備えられた導電体20の配置位置を読み取らせ、予め決められた処理を実行させるためのものである。
情報媒体10は、基材11上に、導電集合体30が形成されたものである。導電集合体30は、3つの導電体20を備える。
導電体20は、認識部21と、接触部22と、接続部23とを有する。そして、認識部21と、接触部22とは、接続部23によって結合されている。
情報媒体10が備える3つの認識部21は、その各々を、タッチパネル50が個別に反応可能になるように配置されている。その際、各認識部21は、密集しすぎるとそれぞれが独立した配置であることを検知しづらくなるため、タッチパネル50がそれぞれの配置を検知できる程度にそれぞれ離散して配置されることが好ましい。
情報媒体10が備える3つの接触部22は、その全てが各々それ単体ではタッチパネル50が反応しない程度の大きさであり、例えば、ユーザの親指や人差し指等、ユーザの1本の指によって接触可能な位置に配置されている。3つの接触部22は、その全てが配置された位置の大きさ、すなわち、接触部22の集合体としての外観形状が、ユーザの指約1本分の大きさであり、おおよそ10mm四方の大きさである。つまり、3つの接触部22は、3つの認識部21の各々に比較して、少なくともそれぞれの面積が小さく配置される。また、認識部21は、タッチパネル50で認識しやすいように離散して配置される一方、接触部22は、少なくとも1本の指で集合体の全てを同時に覆うことが可能なように密度を高く、密集して配置されることが好ましい。なお、接触部22同士は、結合しておらず、少なくとも指で同時に接触可能な範囲で離散した位置に配置される。
このように備えられた情報媒体10は、ユーザが指等を用いて導電集合体30を構成する3つの接触部22の全てを跨るように容易に触れることができ、3つ全ての認識部21を同時に情報処理装置5に検知させることで、認識部21の配置パターンに応じた処理を実行させることができる。
基材11は、情報媒体10の基礎となる部材であり、例えば、白色用紙から形成される。なお、基材11は、白色用紙に限らず、上質紙、コート紙、プラスチックカード等であってもよく、導電体20を担持でき、非導電性の物質からなる平面を有していれば、他のものであってもよい。
次に、情報処理装置5の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置5の機能ブロック図である。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置5のタッチパネル50の原理を説明するための図である。
情報処理装置5は、例えば、タブレットPCに代表されるコンピュータの機能を併せ持った装置である。情報処理装置5は、その他、スマートフォン等の携帯型の装置でもよい。
タッチパネル50は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザからの指等によるタッチ入力を検出する入力部としての機能とを有する。また、タッチパネル50は、相互容量検出方式による投影型静電容量方式を使用したものである。
タッチパネル50は、図3(A)に示すモデルのように、その内部に、例えば、短冊状の透明電極を、縦方向と横方向とに各々等間隔に格子状に並べられた構造を有する。図3(A)では、縦方向に並べて配置された縦電極61を受信電極とし、横方向に並べて配置された横電極62を電圧パルスが入力される送信電極とする。この送信電極となる横電極62にパルスを入力すると、縦電極61と横電極62との電極間に電界が生じることとなる。
そして、図3(B)に示すように、例えば、ユーザの指Fがタッチパネル50に接触、あるいは近づくことで、指と電極との間で電界の一部が発生し、電極間の電界が減少することになる。そのため、接触位置を横断する電極では、静電容量の変化が生じて接触位置を特定することができる。タッチパネル50は、各縦電極61と、各横電極62とに設けられたセンサ(図示せず)から静電容量の変化を制御部55に送信することで、制御部55は、タッチパネル50での指等の接触位置を把握できる。
制御部55は、情報処理装置5の全体を制御するCPU(中央処理装置)である。制御部55は、記憶部56に記憶されているOS(オペレーティングシステム)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。制御部55は、読取部55a(読取手段)及び処理部55b(処理手段)としての機能を有する。
読取部55aは、導電体20の接触位置を読み取る。本実施形態において、より詳細には、タッチパネル50上に設置され、少なくとも指F等を介して接触部22に触れられた情報媒体10の認識部21の接触位置を読み取る。
処理部55bは、読取部55aが読み取った認識部21の接触位置である読取パターンに対応した処理を行う。具体的には、後述の記憶部56に記憶されたパターンテーブル56aを参照して、読み取った接触位置と同じパターンがパターンテーブル56a内にあれば、それに対応付けられている処理を行う。
記憶部56は、パターンテーブル56a(記憶手段)を記憶している。パターンテーブル56aは、読取パターンと、処理内容とを対応付けたテーブルである。
通信インタフェース部59は、通信ネットワークを介して他の装置(図示せず)との通信を行うためのインタフェース部である。
次に、情報処理装置5での認識処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る情報処理装置5の認識処理を示すフローチャートである。
この認識処理は、定期的に(例えば、1秒ごとに)行われる。
ステップS(以下、単に「S」という。)10において、情報処理装置5の制御部55は、タッチパネル50から静電容量の変化を受信する。
S11において、制御部55は、静電容量に変化があったか否かを判断する。少なくとも一部が人体と接触した導電体20を有する情報媒体10がタッチパネル50上に設置されたり、ユーザの指Fがタッチパネル50に接触したりした場合には、静電容量に変化が生じる。なお、人体に接触していない導電体20を有する情報媒体10がタッチパネル50に接触した場合には、大きな静電容量の変化が生じることなく、処理は行われない。人体が接触していると判断された、すなわち静電容量に変化があった場合(S11:YES)には、制御部55は、処理をS12に移す。他方、静電容量に変化がなかった場合(S12:NO)には、制御部55は、本処理を終了する。
S13において、制御部55は、読み取った接触位置が、パターンテーブル56aに記憶された読取パターンと一致するか否かを判断する。接触位置がパターンテーブル56aに記憶された読取パターンと一致する場合(S13:YES)には、制御部55は、処理をS14に移す。他方、接触位置がパターンテーブル56aに記憶された読取パターンと一致しない場合(S13:NO)には、制御部55は、本処理を終了する。
S14において、制御部55(処理部55b)は、パターンテーブル56aの読取パターンに対応した処理内容を実行する。その後、制御部55は、本処理を終了する。
次に、情報媒体10をタッチパネル50に適用した具体例を説明する。
図5は、本実施形態に係る情報媒体10を用いた具体例を示す図である。
図5(A)は、図1に示す情報媒体10の3つの接触部22に、ユーザの指Fを接触させた態様を示す。
図5(B)は、情報処理装置5のタッチパネル50に、図5(A)の状態の情報媒体10を接触させた態様を示す。情報媒体10の3つの接触部22は、指Fによって接触されたままである。また、情報処理装置5のタッチパネル50には、情報媒体10の3つの認識部21が接触されている。この場合、情報媒体10の3つの認識部21は、それぞれ各電極と電界を形成し、静電容量の変化によって、タッチパネル50に検知させることができる。これは、図3で説明した指Fの役割を、3つの認識部21が担っているためである。そして、情報処理装置5の制御部55は、タッチパネル50を介して3つの認識部21の接触位置を読み取る。
情報媒体10が有する3つの認識部21の位置を、情報処理装置5の制御部55が記憶部56に記憶された読取パターン51と一致するか否かを判断することで、制御部55は、読取パターン51に対応した処理を行うことができる。この例では、略二等辺三角形状の頂点となる3点が同時に検知されることによって、情報処理装置5の制御部55は、この読取パターン51に対応した画像(この例では、きりんの画像)を、タッチパネル50に出力させ、音声出力部52(図2参照)から音を出力させる。
次に、他の情報媒体110の例を説明する。
図6は、本実施形態に係る他の情報媒体110の構造を説明するための図である。
図7は、本実施形態に係る情報処理装置5のパターンテーブル56aの例を示す図である。
図8は、本実施形態に係る他の情報媒体110を用いた具体例を示す図である。
図6(B)は、情報媒体110の内部構造を示す。情報媒体110は、基材111上に、3つの導電集合体130(130a,130b,130c)が形成されている。
情報媒体110に設けられている各認識部121(121a,121b,121c)は、例えば、タッチパネル50で認識可能な程度の大きさからなる直径が約10mm程度の大きさの円形の形状を有する。
また、情報媒体110に設けられている各接触部122(122a,122b,122c)及び各接続部123(123a,123b,123c)は、各々情報処理装置5のタッチパネル50が反応しない程度の大きさである。
また、パターンテーブル56aの処理内容は、例えば(a)の場合には、記憶部56に記憶された電話をかけるためのTEL APL(アプリケーション)(図示せず)を呼び出して、「○△□BAR」の電話番号「03−XXXX−YYYY」に電話をかける処理を行う。また、(b)の場合には、記憶部56に記憶された地図を表示するMAP APL(図示せず)を呼び出して、「○△□BAR」の位置である緯度経度(aaaa,bbbb)を中心とした地図を表示させる処理を行う。さらに、(c)の場合には、記憶部56に記憶されたWebブラウザ(図示せず)を起動させて、「○△□」BARのHP(ホームページ)を表示させる処理を行う。
図8(B)は、図8(A)の状態で、情報媒体110をタッチパネル50に接触させた例を示す。そうすると、情報媒体110は、接触部122を介してユーザの指Fに接触している認識部121aによって、タッチパネル50で検知させることができる。そして、情報処理装置5の制御部55は、タッチパネル50を介して認識部121aの配置パターンを読み取る。情報処理装置5がタッチパネル50を介して読み取った読取パターン151aは、情報媒体110の認識部121aの位置が示す形状と同一である。
(1)情報媒体10が有する1つの接触部22に1つの認識部21が対応し、例えば、投影型静電容量方式の複数のタッチパネルにおいて、異なる複数間の電極に認識部21が跨って配置した場合にも、ユーザが接触部22に接触しない限り静電容量の変化が生じることなく、タッチパネル50が誤って認識部21を認識することがなく、情報媒体10は、誤認識を抑制するものにできる。
(2)情報媒体10が有する複数の接触部22の配置位置を、少なくとも1本の指Fで覆うことができる程度に密集して設けられているので、容易に全ての認識部21をタッチパネル50に検知させることができる。よって、複数の接触部22に接続された複数の認識部21を認識させやすくできる。
(4)情報媒体10が有する複数の接触部22が占める位置の面積を、ユーザの一の指Fの指先と同程度の大きさにすることで、ユーザが複数の接触部22の全てを、一度にタッチ等によって接触しやすくできる。
(6)情報処理装置5にパターンテーブル56aを有し、情報媒体10が有する認識部21の位置のパターンに対応した読取パターンと、処理内容とを対応付けているので、帯電された複数の認識部21の配置パターンに対応した処理を、情報処理装置5に確実に行わせることができる。
(1)本実施形態では、3つの導電体20からなる導電集合体30を例に説明したが、これに限定されない。導電体の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
また、1つの導電集合体30と、3つの導電集合体130との例を説明したが、導電集合体の数も、これに限定されるものではない。
(2)本実施形態では、ユーザの指Fを接触部22に接触させるものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、ペン形状の導電体であってもよい。
(3)本実施形態では、情報媒体10は、基材11の上に導電体20を有するものとして説明したが、これに限定されない。情報媒体は、基材の下側に導電体を有するものであってもよい。
10,110 情報媒体
11,111 基材
13 カバー層
20,120,120a,120b,120c 導電体
21,121,121a,121b,121c 認識部
22,122,122a,122b,122c 接触部
23,123,123a,123b,123c 接続部
30,130 導電集合体
50 タッチパネル
55 制御部
55a 読取部
55b 処理部
56a パターンテーブル
114,114a,114b,114c ボタン
F 指
Claims (5)
- タッチパネルが検知不可能な大きさからなる接触部と、
タッチパネルが検知可能な大きさからなる認識部と、
1つの前記接触部と、1つの前記認識部とを1対1対応にて結合し、前記接触部及び前記認識部より細い接続部と、
が導電材料からなる導電体を複数有する導電集合体を備え、
前記接触部は、同時に触れられる程度に離散し、かつ、密集して配置されていること、
を特徴とする情報媒体。 - 請求項1に記載の情報媒体であって、
前記複数の接触部が、ユーザの一の指先によって同時に接触可能に配置されていること、
を特徴とする情報媒体。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報媒体であって、
前記導電集合体は、基材上に設けられ、
前記基材上には、カバー層が設けられ、
前記カバー層には、前記複数の接触部が占める位置に、接触位置が示されていること、
を特徴とする情報媒体。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の情報媒体であって、
前記導電集合体を複数備えること、
を特徴とする情報媒体。 - 請求項1から請求項4に記載の情報媒体と、
静電容量方式のタッチパネルを有する情報処理装置と、
を備える情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記認識部の配置のパターンと、前記パターンを認識した際に実行される処理とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記認識部を読み取る読取手段と、
前記記憶手段を参照して、前記読取手段による前記認識部の配置に応じた処理を行う処理手段と、
を備えること、
を特徴とする情報処理システム。
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