JP6707910B2 - 筆記ボード及び表示システム - Google Patents
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Description
また、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状(板状、フィルム状)の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材(板状部材、フィルム状部材)の平面方向と一致する面のことを指す。
筐体11の内側には、演算手段20及び検出手段30が納められる。そのため、筐体11においても演算手段20が納められる部位である制御部12及び検出手段30が納められる検出部13を有して構成されている。
特に検出部13のうち、この上に紙等の被筆記シートが置かれる支持面13aを有する側の板は検出手段30の表層板31も兼ねるように構成されている。当該表層板31については後で詳しく説明する。
このROMに保存されたプログラムには、検出手段30に含まれるタッチセンサ32からの信号、感圧センサ41からの信号に基づき、鉛筆の使用、消しゴムの使用を判断するとともに、使用された位置、範囲、軌跡を演算して、筆記データ、消字データを得るためのプログラムが含まれてもよい。
さらにこのROMには、紙などの被筆記シートの有無を検知する被筆記シート検出手段45からの信号を受信して被筆記シートの存在を判断し、電源の入り切りやその他の制御をするプログラムが含まれてもよい。
この表層板31は、検出手段30に対する入力面(タッチ面、接触面)として機能する。すなわち、表層板31に外部導体(例えば、筆記具、人間の指等)を接触(接近)させることにより、タッチセンサ32に検知させて外部から情報を入力するとともに、表層板31に消しゴムを押圧するように押し当てることで感圧センサ41にこれを検知させて外部からの情報を入力する。そのため、表層板31の厚さは特に限定されることはないが、0.1mm以上1.5mm以下であることが好ましい。さらに望ましくは0.1mm以上0.6mm以下が現実的である。この理由として、タッチセンサが反応しなくなるため0.1mm厚が下限値であり、0.6mm厚以下でないとタッチセンサが動作しなくなるためである。タッチセンサの感度が高ければ1.5mm厚も可能である。
また、上記したように、表層板31は、筐体11の一部を兼ねており、被筆記シートを支持する支持面13aをなしている。
これに対して図6に示した例は、図5(c)からわかるように、第1検知電極34aと第2検知電極35aとが重なると平面視で隙間G1ができるようにされた形態である。
遮蔽フィルム40の厚さは、上記のようにノイズを遮蔽することができればよいのでそのための厚さがあればよい。そのためには、遮蔽フィルムの好ましい厚さは、20μm以上200μm以下である。特に、遮蔽フィルムは遮蔽層と基材フィルムからなるが、遮蔽層の好ましい厚さは0.1μm以上、10μm以下である。
感圧センサ41としては特に限定されることなく汎用の感圧センサを適用することができる。
筆記ボード10の支持面13aに被筆記シート1が載せられると、被筆記シート検出手段45が検知し、その信号を受信した演算手段20により、筆記ボード10を休止状態から入力待ち状態へと移り、筆記ボードへの入力を行うことができる。ただし、これに限らず、電気的にスイッチを備えることもできる。
被筆記シート1としては、紙等の任意の不導体のシートを用いることができる。市販の用紙を用いることができる。なお、被筆記シート1の全体が不導体である必要はなく、被筆記シート1の一部が導電性を有していてもよい。
なお、図12では見易さのため他の層と同様に支持面13aから被筆記シート1が離れて表れているが、実際には被筆記シート1は支持面13aに接触し載置されている。
また、被筆記シート検出手段45にバーコードリーダーを備えておくことにより、被筆記シートに予め付与されたがバーコードに従い、被筆記シートがどのようなシートであるか筆記ボードにて識別することが可能である。
ここで、「先端部近傍」とは、筆記具の先端部から5mm以内の範囲を指す。先端部に導体を有する筆記具5としては、鉛筆、ボールペン、万年筆等を例示することができる、鉛筆は、先端部に黒鉛で形成された芯を有しており、この芯が導体をなす。すなわち、鉛筆の芯、シャープペンシルの芯は導体なので、教育現場で通常に児童、生徒、学生が使用する筆記具を通常通りに使用することができる。先端部に金属部材を有するボールペンや万年筆においては、この金属部材が導体をなす。先端部近傍に導体を有する筆記具5としては、先端部近傍に金属部材を有する種々の筆記具を好適に用いることができる。この場合、消しゴムで消去できるインキを備える筆記具であれば、消しゴムによる字消し検出も可能である。
筆記ボード10が表示装置と接続されている場合、消しゴム6の移動の軌跡のデータを当該表示装置へリアルタイム(実時間処理)で送信することにより、消しゴム6で被筆記シート1に筆記されていた内容が消去された状態で表示装置に表示される。また、消しゴム6の移動の軌跡のデータを、フラッシュメモリ等の記憶装置に記憶するようにしてもよい。
筆記の過程で消しゴムによる字消しが行われても、当該消しゴムによる字消しを検知し、適切にデータに反映させることが可能である。そして再度鉛筆で文字や図形を描けばそれも反映される。
そしてこのような鉛筆の使用及び消しゴムの使用の判別を使用者に頼ることなく筆記ボード10が自動でおこなう。従って、使用者は通常筆記すると同じように書き進めればよく、筆記ボート10を使用することによる追加の操作は必要ないので利便性が高い。
また、使用が終了して紙などの被筆記シートを除去することで休止状態になるように構成してもよい。これにより利便性をさらに高めることができる。
そして、筆記ボード10の支持面13a上で生徒が紙に書いた内容をスクリーンやディスプレイ等の表示装置に表示することができる。紙に印刷された課題(試験問題)への各生徒の回答を教師側のディスプレイに表示するようにすると、各生徒の課題の進行状況をモニターしたり、課題の進行に応じてリアルタイムに採点したりすることが可能となる。
5 外部導体(筆記具)
6 消しゴム
10 筆記ボード
11 筐体
12 制御部
13 検出部
13a 支持面
20 演算手段
30 検出手段
31 表層板
32 タッチセンサ
33 支持フィルム
34 第1電極(検出電極)
35 第2電極(検出電極)
40 遮蔽フィルム
41 感圧センサ
42 補強板
45 被筆記シート検出手段
Claims (6)
- 被筆記シートを支持する支持面を形成する表層板と、
前記表層板に積層され前記支持面上への外部導体の接触位置または接近位置を検出するタッチセンサと、
感圧センサと、
前記被筆記シートが前記支持面に載せられたことを検知する筆記シート検知センサと、
前記タッチセンサ、前記感圧センサ、及び前記筆記シート検知センサからの検知信号を受信し、演算処理をする演算手段と、を備え、
前記演算手段では、
前記タッチセンサによる検知が行われたときに筆記がなされたと判断し、
前記タッチセンサによる検知が行われることなく前記感圧センサによる検知が行われたときに字消しがなされたと判断する演算をおこなう、筆記ボード。 - 前記タッチセンサのうち前記表層板とは反対側に遮蔽フィルムが配置される請求項1に記載の筆記ボード。
- 前記演算手段では、前記筆記シート検知センサにより前記被筆記シートが検知された後、前記タッチセンサによる検知が行われたときに筆記がなされたと判断する請求項1又は2に記載の筆記ボード。
- 前記タッチセンサが前記被筆記シート検知センサを兼ねている、請求項1乃至3のいずれかに記載の筆記ボード。
- 前記支持面に載せられた前記被筆記シートをさらに備える請求項1乃至4のいずれかに記載の筆記ボード。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の筆記ボードと、
前記筆記ボードに接続され、前記被筆記シートへの筆記内容を表示する表示装置と、を備える、表示システム。
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