JP6707233B2 - 解剖システム - Google Patents

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Description

本発明は、系統解剖、病理解剖、法医解剖等に使用される解剖システムに関するものである。
従来、解剖システムとしては、特許文献1に示すように、作業性及び衛生的観点から、流し台と、流し台に横付けするように設置された解剖台とで構成されたものが知られている。多くの場合、流し台と、解剖台とは、平面視でL字状やT字状になるように配設される。また、解剖台には衛生環境を維持するために、被剖検体から発生するホルムアルデヒドなどの有害ガスを吸引する吸気管(吸気ダクト)が設けられており、吸気管は解剖施設に配設された排気管(排気ダクト)に接続される。解剖台は流し台や排気管の位置に合わせて固定配置される。
特開平6−315485号公報
しかしながら、解剖施設においては、解剖台、流し台のほかに、被剖検体を安置する保冷庫や作業台なども設置される。被剖検体は、保冷庫から解剖台に移動させる必要があるが、上記スペース上の制約により、被剖検体を保冷庫から解剖台に移動させるための動線を十分に確保することが難しく、被剖検体の移動作業は手間がかかる作業となっていた。
そこで、本発明においては、上記問題に鑑み、衛生環境を維持しつつ、被剖検体の移動作業を容易に行なうことができる解剖システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様としての解剖システムは、解剖台と、流し台と、解剖施設に配設された排気ダクトとを備え、前記解剖台は水平方向に移動可能に設けられ、前記解剖台は、上流側端部に吸気部が形成された吸気ダクトを有し、前記流し台に前記排気ダクトの上流側端部が付設され、前記吸気ダクトの下流側端部が、前記排気ダクトの上流端に形成された吸込口に対して接離可能に設けられたことを特徴とする。
前記吸気ダクトの下流側端部と前記吸込口とを同じ高さに配設し、前記解剖台の移動操作によって、前記吸込口に対する前記吸気ダクトの下流側端部の接離操作を可能としてもよい。
前記排気ダクトに排気ファンが介装され、吸気ダクトは、下流側端部の先端部を前記吸込口に挿入することで吸込口に接続可能とされ、前記線端部を所定位置まで吸込口に挿入したときに、前記排気ファンの運転をONにする運転スイッチが設けられた構成としてもよい。
前記吸気ダクトの下流側端部の長さ方向の少なくとも一部がフレキシブル配管で構成されているようにしてもよい。
前記解剖台は、水平方向に移動可能な架台と、前記架台上に置かれ、被剖検体を載置するトレイとを備え、前記吸気ダクトの下流側端部が吸込口に接続された状態で、前記トレイが前記流し台に架け渡し可能であるようにしてもよい。
前記トレイは、水平方向の一方向の一端が前記流し台に架け渡し可能に設けられ、前記トレイが前記流し台に架け渡された状態で、前記トレイの一方向の他端側が一端側よりも高くなるように傾斜させる傾斜装置を設けるようにしてもよい。
本発明の一態様によれば、解剖台を水平方向に移動可能としたため、解剖台を被剖検体移動用のストレッチャーとして利用することができるとともに、従来、固定配置されていた解剖台のスペースを被剖検体移動用の動線として利用することが可能となる。従って、被剖検体を移動させるための動線を十分に確保することができ、被剖検体の移動作業を容易に行なうことができる。また、流し台に排気ダクトの上流側端部を付設し、排気ダクトの上流端に形成された吸込口に対して、解剖台の排気ダクトを接離可能に設けたため、解剖台を移動可能としながらも、有害ガスの吸引が可能となり、衛生環境を維持することができる。
本実施形態の解剖システムを示す側面図であり、昇降機構によって解剖台の上部フレームを上昇させた状態を示す。 図1の正面図 図1の上部フレームを下降させた状態を示す解剖システムの側面図 図3の正面図 図3の平面図 本実施形態の解剖台の吸気ダクトを一部省略した側面図であり、昇降機構によって上部フレームを上昇させた状態を示す。 昇降機構の一部を示す拡大斜視図 本実施形態の解剖台の吸気ダクトを一部省略した側面図であり、昇降機構によって上部フレームを下降させた状態を示す。 前部を切断した状態のトレイの背面斜視図 解剖施設の室内レイアウトの一例を示す概略平面図
以下、本発明の実施形態について図面を基に説明する。図1〜5は、本発明に係る解剖システムの実施形態を示す図である。図1は解剖台の上部フレームを上昇させた状態で、解剖台の吸気ダクトを排気ダクトに接続した状態を示す側面図であり、図2は、図1の正面図である。図3は、図1の状態から解剖台の上部フレームを下降させて解剖台のトレイを流し台に架け渡した状態を示す側面図であり、図4は図3の平面図であり、図5は、図3の正面図である。
本実施形態の解剖システムは、解剖台1と、解剖台1に取付けられる吸気ダクト2と、流し台3と、排気ダクト4を備える。解剖台1は、架台5と、架台5上に置かれ、被剖検体Aを載置するトレイ6とを有する。流し台3は、後面を解剖施設の室内壁Bに接するように配置される。排気ダクト4は、解剖施設に配設され、その上流側端部4aは流し台3に付設される。すなわち、排気ダクトの上流側端部4aは流し台3に付属するように設けられる。
具体的には、排気ダクトの上流側端部4aを、流し台3の筐体内に収容したり、流し台3の下部に配置したり、流し台3に隣接するように配置することができる。ただ、トレイ6を流し台3に架け渡す態様を採用する場合には、排気ダクトの上流側端部4aは、流し台3の下部に配置するのが吸気ダクト2を排気ダクト4に接続しやすいという点で好ましい。本実施形態では、排気ダクトの上流側端部4aはボックス状に形成され、流し台3の下部に配置される。
架台5は、全体として前後方向に長く形成され、下部フレーム7と、下部フレーム7の上方に配される上部フレーム8と、下部フレーム7と上部フレーム8との間に介装され、上部フレーム8を昇降させる昇降機構9とを備える。下部フレーム7には、キャスター11が取付けられており、これにより、解剖台1は水平方向の任意の方向に移動可能とされる。上部フレーム8には、トレイ6を前後方向にスライド可能に載置する複数のローラ12が設けられる。
吸気ダクト2は、架台5の左右両測部に一対設けられる。吸気ダクト2,2は、架台5に沿うように上部フレーム8に固定される上部ダクト2aと、下部フレーム7に固定される下部ダクト2cと、上部ダクト2aと下部ダクト2cを連結する伸縮ダクト2bとを備える。本実施形態では、上部ダクト2aは、前後方向に長く形成された長方体が上下二段に重ねられ、長方体同士が互いに連通するように形成されている。また、伸縮ダクト2bとしては、伸縮可能な蛇腹管が使用されている。
吸気ダクト2は、空気流れ方向の上流側端部、すなわち、上部ダクト2aに、空気を吸い込むための吸気部13が形成され、下流側端部2dは排気ダクトに対して接離可能、すなわち、接続及び分離可能に設けられる。具体的に、本実施形態では、上部ダクト2aのうち、トレイ6よりも上方に突出した部分の内側壁に複数の吸気口が形成され、これが吸気部13とされる。吸気ダクト2の下流側端部2dは、下部ダクト2cから後方に向かって水平方向に突出形成される。排気ダクト4の上流端には一対の吸込口14,14が形成される。吸込口14は、流し台3の前面に向かって開口するように形成される。
吸気ダクト2の下流側端部2dと吸込口14とは同じ高さに配設されており、解剖台1の水平方向移動操作によって、一対の吸込口14,14に対する一対の吸気ダクトの下流側端部2d,2dの接離操作が可能とされる。図1及び3では、吸気ダクトの下流側端部2dを吸込口14に接続した状態を示している。図示のごとく、吸気ダクトの下流側端部2dの先端部(以下、吸気ダクトの下流側先端部という場合がある)2d1は、吸込口14よりも小径の筒状に形成され、吸気ダクトの下流側先端部2d1の基端にはフランジ部2d2が設けられている。
排気ダクト4には図示しない排気ファンが介装されており、排気ファンが駆動することにより、吸込口14から空気を吸い込んで解剖施設の外部に排気する構成とされる。吸込口14の内側にはバネ(図示せず)の付勢力によって吸込口を閉鎖する蓋体15が設けられている。これにより、排気ファンが駆動していないときは、蓋体15が吸込口14を密閉して、排気ダクト4から臭気が漏れない構造とされている。
上記構成の吸気ダクトの下流側端部2dを吸込口14に接続する場合、図1に示すように、解剖台1を水平方向に移動させ、吸気ダクトの下流側先端部2d1を吸込口14に挿入することにより、バネの付勢力に抗して蓋体15が内開きし、フランジ部2d2が吸込口14の周縁部に当接してそれ以上の吸気ダクトの下流側先端部2d1の挿入が規制される。
排気ダクト4には、吸気ダクトの下流側先端部2d1を所定位置まで吸込口14に挿入したときに、排気ファンの運転をONにする運転スイッチ4bが設けられる。これにより、解剖台1を移動させて吸気ダクトの下流側先端部2d1を吸込口14に挿入するだけで、排気ファンを駆動させることが可能となり、解剖システムとしての利便性を高めることができる。
運転スイッチ4bとしては、特に限定されるものでないが、本実施形態では、運転スイッチ4bとして吸込口の周縁部に近接スイッチが設けられ、フランジ部2d2の接近(接触又は当接を含む)によりスイッチONとなり、フランジ部2d2が離れることにより、スイッチOFFとなるように構成されている。
なお、吸気ダクト2は、下流側端部2dの長さ方向の少なくとも一部がフレキシブル配管で構成されたフレキシブル配管部2d3を備えているのが好ましい。本実施形態では、吸気ダクト2の下流側端部2dにおいて、フランジ部2d2の上流側に隣接する位置にフレキシブル配管部2d3として、弾性変形可能な材料によって形成される蛇腹管が用いられている。
これにより、吸気ダクトの下流側先端部2d1が開口部に勢いよく接触した場合であっても、フレキシブル配管部2d3がクッションとなって吸気ダクト2や吸込口14の破損を抑制することができる。また、フレキシブル配管部2d3が有する可撓性によって、後述するように、吸気ダクト2を排気ダクト4に接続した状態で、解剖台1を傾斜させることが可能となる。
図6及び図8は、解剖台1の吸気ダクト2の一部を省略した側面図であり、図6は、昇降機構9によって上部フレーム8を上昇させた状態を示し、図8は、昇降機構9によって上部フレーム8を下降させた状態を示す。さらに、図7は、昇降機構9の一部を示す拡大斜視図である。
上部フレーム8は、左右一対のサイドフレーム8aと、サイドフレーム8a,8a間に横架されるクロスフレーム(図示せず)とを備える。同様に、下部フレーム7も、左右一対のサイドフレーム7aと、サイドフレーム7a,7a間に横架されるクロスフレーム7bとを備える。上部フレーム8には、左右のサイドフレーム8a,8aの前側及び後側の2か所からそれぞれ下方に上部支持部材16,16が突設される。また、下部フレーム7には、左右のサイドフレーム7a,7aの前側及び後側の2か所からそれぞれ上方に下部支持部材17,17が突設される。
図7に示すように、上部支持部材16及び下部支持部材17には、回動アーム18が回動可能に連結される。上部支持部材16と回動アーム18は、第一シャフト19まわりに回動可能とされ、下部支持部材17と回動アーム18は、第二シャフト21まわりに回動可能とされる。回動アーム18,18は、第一シャフト19に対して溶接等によって固定されており、第一シャフト19において左右の回動アーム18,18の間には回動アーム18に対して約90°の位相差で駆動アーム22が第一シャフト19に固定される。すなわち、回動アーム18,18、第一シャフト19及び駆動アーム22は、一つのまとまった構成部品23として機能する。
昇降機構9としては、上部支持部材16、下部支持部材17及び構成部品23からなるユニットが2組用いられる。上記ユニットは、架台5の前側と後側の2か所にそれぞれ設けられ、各ユニットの駆動アーム22,22は、連動杆24によって回動可能に連結される。これにより、平行リンク機構が構成される。一方、架台5の前面には操作ハンドル25及び操作ハンドル25を左右に回転させることで前後方向の長さが変化する駆動体26が設けられる。ハンドル操作により、駆動体26の長さが変化する機構は公知であり、たとえば、特開2012−70957号に記載されている機構を用いることができる。
駆動体26は、連結杆24に連結軸27によって連結されており、操作ハンドル25の回転により、駆動体26の前後方向の長さが変化し、その長さの変化に従って連結杆27が前後方向に移動する。その結果、構成部品23が第二シャフト21まわりに回動し、構成部品23の第一シャフト19に連結された上部支持部材16とともに上部フレーム8が昇降する。
図9は、前部を切断した状態のトレイ6の背面斜視図である。トレイ6の底面6aの周囲には、全周にわたって側壁6bが形成されている。ただし、後側壁の中央部のみ側壁が設けられておらず、いいかえれば、側壁6bを切り欠いた形状とされ、トレイ6に溜まった体液等を排出する排液部6cとされる。下部フレーム7の前側には、解剖台1の傾斜装置28としてペダルロックが設けられる。この傾斜装置28によって、解剖台1の前側を後側よりも高く傾斜させた状態で、解剖台1の移動をロックすることができる。解剖台1を傾斜させることにより、体液等を速やかに排液部6cに導き、流し台のシンク29に排出することができる。
トレイ底面6aの裏面後端部には、流し台3のシンク前壁29aに上方から嵌合可能な断面逆U字形の規制部30が形成され、これにより、規制部30が上方からシンク前壁29aに嵌合した状態で、トレイ6が上部フレーム8のローラ12上を移動するのを規制可能とされている。トレイ底面6aは、左右方向に凸状に湾曲した湾曲面とされる。トレイの底面6aは、トレイ6の前方から後方に向かうに従って湾曲度合が徐々に緩やかになるように形成される。被剖検体Aは、頭部がトレイ前方を向くように載置される。これにより、胸部は切開時にトレイ底面6aの湾曲面に沿って開きやすく、解剖を容易に行なうことができる一方、足部側はトレイ底面6aが平坦になっているため、被剖検体Aの安定載置が可能となる。
上記構成の解剖システムの使用方法について説明する。図10は、解剖施設の室内レイアウトの一例を示す概略平面図である。室内壁Bに沿って流し台3と、保冷庫Cが配置される。保冷庫C内には、被剖検体Aが載置されたトレイ6を出し入れする図示しない搬送ローラが敷設されており、そのローラ上でトレイ6ごと被剖検体Aが保管される。
被剖検体Aを解剖するときは、図示のごとく、解剖台1を保冷庫Cに横付けにする。このとき、解剖台1は、上部フレーム8を上昇させて、上部フレーム8のローラ12と、保冷庫Cの搬送ローラとを同じ高さになるように調整する。その後、保冷庫C内から被剖検体Aが載置されたトレイ6を引き出して、上部フレーム8上に載せる。
被剖検体Aを載置した解剖台1は、図1に示すように、矢印Dの方向に移動させて、流し台3の下部に配置された排気ダクト4の吸込口14に吸気ダクトの下流側先端部2d1を挿入する。このとき、トレイ6が流し台3のシンク前壁29aに接触せずにその上を越えるように、上部フレーム8は上昇させた状態とする。
なお、解剖台1と流し台3とに矢印等の位置合せ手段を形成することで、吸気ダクトの下流側先端部2d1が吸込口4の周辺の排気ダクト4への接触を回避することができる。吸気ダクトの下流側端部2dに形成されたフランジ部2d2が吸込口14に近接すると、排気ファンの運転スイッチがONとなるとともに、流し台3に取り付けられた図示しない点灯装置が点灯する。
この場合、解剖台1の左右に形成された一対の吸気ダクトの下流側先端部2d1,2d1の両方が、吸込口14に近接したときに、点灯装置が点灯するように設定しておけば、点灯装置が点灯することで、解剖台1が所期の正しい姿勢で吸込口14に接続されたことを視認することができる。
その後、昇降機構9を操作して上部フレーム8を下降させることにより、トレイ6を流し台3(シンク29)に架け渡すことが可能となる。その後、傾斜装置28によって解剖台1の前側を高くすることで、解剖台1を傾斜させてから解剖が行われる。このとき、トレイ6も傾斜することになるが、規制部30がシンク前壁29aに係合することにより、トレイ6の移動を規制することができる。
解剖台1の上方の天井部には清浄な空気を吹き出す吹出ファンを備えた空気吹出部(図示せず)が設けられており、解剖台1に向かって吹き出された空気は、吸気部13から吸気され、速やかに室外に排気される。このように、プッシュアンドプル方式を採用することによって、有害ガスの室内への拡散を抑制して効率よく室外へ排気することが可能となる。なお、吹出ファンは排気ファンの運転スイッチ4bに連動して運転させるようにすることも可能である。
解剖終了後は、解剖台1はそのまま流し台3に接続した状態で設置しておくことが可能なほか、室内の隅へ移動させることで、室内のスペースを他の用途に有効利用することができる。さらに、保冷庫Cの内部又は下部に解剖台の収容スペースを設け、解剖台1を矢印Eの方向に移動させることで解剖台1の設置スペースまで有効利用することが可能となる。なお、流し台3には、手動で操作可能な排気ファンのON/OFFスイッチを設けることもできる。これにより、解剖台1を流し台3に接続した状態で置いておく場合に、ON/OFFスイッチを操作することにより、手動で排気ファンや吹出ファンを停止させることが可能となる。
解剖台1を移動させる手順としては、傾斜装置28をもとの状態に戻して解剖台1の前側キャスター11を接地させる。次いで、昇降機構9により、上部フレーム8を上昇させて規制部30をシンク前壁29aから離脱させる。そして、解剖台1を前方に移動させることにより、吸気ダクトの下流側端部2dを排気ダクトの吸込口14から離脱させることができる。これによって、排気ファンが停止し、蓋体15によって吸込口14が閉鎖される。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。たとえば、本実施形態において、昇降機構は、公知の機構であれば制限なく使用することができる。具体的に、下部フレームと上部フレームとを連結するX字形リンクを設け、操作ハンドルによりX字形リンクの上端部間距離を変化させることで上部フレームを昇降させることができる。
また、本実施形態では、トレイの側壁の一部を切り欠いてに排液部を設け、トレイをシンクに架け渡すことによってトレイからシンク内に排液していたが、排液部を設けず、トレイ底面にフレキシブル配管からなる排液管を接続し、トレイを流し台から離した状態のままこの排液管と流し台の排液管とをカプラー接続等によって接離可能に設けることも可能である。
また、本実施形態では、吸気ダクトの下流側端部は解剖台の左右に一対設けられているが、これに限らず、左右の吸気ダクトを途中で合流させ、吸気ダクトの下流側端部は一つにして、吸込口も一つにすることも可能である。実施形態及び上記変形例に開示されている構成要件は互いに組合せ可能であり、組合せることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 解剖台
2 吸気ダクト
2a 上部ダクト
2b 伸縮ダクト
2c 下部ダクト
2d 吸気ダクトの下流側端部
2d1 吸気ダクトの下流側先端部
2d2 フランジ部
2d3 フレキシブル配管部
3 流し台
4 排気ダクト
4a 排気ダクトの上流側端部
5 架台
6 トレイ
6a トレイ底面
6b 側壁
6c 排液部
7 下部フレーム
7a サイドフレーム
7b クロスフレーム
8 上部フレーム
8a サイドフレーム
9 昇降機構
11 キャスター
12 ローラ
13 吸気部
14 排気ダクトの吸込口
15 蓋体
16 上部支持部材
17 下部支持部材
18 回動アーム
19 第一シャフト
21 第二シャフト
22 駆動アーム
23 構成部品
24 連動杆
25 操作ハンドル
26 駆動体
27 連結軸
28 傾斜装置
29 シンク
29a シンク前壁
30 規制部
A 被剖検体
B 室内壁
C 保冷庫

Claims (5)

  1. 解剖台と、流し台と、解剖施設に配設された排気ダクトと、前記排気ダクトに介装された排気ファンとを備えた解剖システムであって、前記解剖台は水平方向に移動可能に設けられ、前記解剖台は、上流側端部に吸気部が形成された吸気ダクトを有し、前記流し台に前記排気ダクトの上流側端部が付設され、前記吸気ダクトの下流側端部が、前記排気ダクトの上流端に形成された吸込口に対して接離可能に設けられ、前記吸気ダクトは、下流側端部の先端部を前記吸込口に挿入することで前記吸込口に接続可能とされ、前記先端部を所定位置まで前記吸込口に挿入したときに、前記排気ファンの運転をONにする運転スイッチが設けられたことを特徴とする解剖システム。
  2. 前記解剖台の移動操作によって、前記吸込口に対する前記吸気ダクトの下流側端部の接離操作を可能としたことを特徴とする請求項1に記載の解剖システム。
  3. 前記吸気ダクトの下流側端部の長さ方向の少なくとも一部がフレキシブル配管で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の解剖システム。
  4. 前記解剖台は、水平方向に移動可能な架台と、前記架台上に置かれ、被剖検体を載置するトレイとを備え、前記吸気ダクトの下流側端部が吸込口に接続された状態で、前記トレイが前記流し台に架け渡し可能とされたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の解剖システム。
  5. 前記トレイは、水平方向の一方向の一端が前記流し台に架け渡し可能に設けられ、前記トレイが前記流し台に架け渡された状態で、前記トレイの一方向の他端側が一端側よりも高くなるように傾斜させる傾斜装置が設けられたことを特徴とする請求項に記載の解剖システム。
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