JP6707012B2 - 情報提供システム、情報提供システムの制御方法、およびプログラム - Google Patents

情報提供システム、情報提供システムの制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、災害などの状況を地図上で確認する技術に関する。
地震、津波、大雨、洪水、暴風など各種の災害が発生した場合に、被害を最小に抑えるためには、初動の対応が重要となる。従来、災害が発生した場合には、現場からの電話やメールなどを用いて被害状況を確認することが行われている。しかしながら、必要な情報が適切なタイミングで対策本部に伝達されない場合も多い。また、被害状況が対策本部に伝達されたとしても、それらの情報の整理に追われてしまい、初動の対策に迅速に取り組むことができない。
特許文献1には、地図を用いて被害状況を確認する技術が開示されている。特許文献1では、地震発生時に各建物のエレベータから収集した異常情報を基に、異常が生じた建物の位置を地図上で表示する技術が開示されている。特許文献1の技術を用いると、異常が生じた建物が地図上に表示されるので、被災した建物の位置を特定することは可能である。
特許第4601280号公報
しかしながら、特許文献1は、エレベータが設置されたその建物に関する異常情報のみを確認できるに過ぎない。災害が発生した場合には、電気などの各種のライフラインの状態や、物資を運搬するための道路の状況などのように、地域を全体として俯瞰した状況の確認が必要となる。このため、被害を受けた地域の状況を多面的に速やかに確認できる仕組みが求められている。
本発明の一実施形態に係る情報提供システムは、複数の種類の観測対象のうち、少なくとも一つの種類の観測対象について、複数の観測対象の各々の状態を示す状態情報を前記少なくとも一つの種類の観測対象を管理する管理システムから取得する状態情報取得部と、複数の種類の観測対象の中から選択された特定の種類の観測対象について、前記特定の種類の観測対象が取り得る複数の状態の中から少なくとも一つの状態をユーザ端末からの指定に基づいて選択する選択部と、前記特定の種類の複数の観測対象の中から、前記選択部で選択された状態を有する観測対象を前記状態情報取得部で取得された状態情報に基づいて抽出し、前記ユーザ端末に表示される地図上において、前記抽出された観測対象の位置に当該観測対象の状態を示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを、前記地図のデータを提供する地図データ提供システムに出力する出力部とを有する。
本発明によれば、被害を受けた地域の状況を多面的に速やかに確認することができる。
情報提供システムを含む視覚化システムの構成の一例を示す図である。 データ構造の一例を示す図である。 ユーザ端末において表示される地図を含む画面の一例を示す図である。 ユーザ端末において表示される地図を含む画面の別の例を示す図である。 ユーザ端末において表示される地図を含む画面の別の例を示す図である。 ユーザ端末において表示される地図を含む画面の別の例を示す図である。 ユーザ端末において表示される設定画面の一例を示す図である。 ユーザ端末において表示される地図を含む画面の別の例を示す図である。 ユーザ端末において表示される観測対象の詳細情報を含む画面の別の例を示す図である。 ユーザ端末において表示される地図を含む画面の別の例を示す図である。 視覚化システムの制御方法の一例を示すフローチャートである。 図11のステップS1104の詳細な処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態において説明する構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<構成>
図1は、本実施形態に係る情報提供システム110を含む視覚化システム100の構成の一例を示す図である。視覚化システム100は、情報提供システム110と地図データ提供システム120とを含む。情報提供システム110と地図データ提供システムとは、ネットワークを通じてユーザ端末10との間で情報のやり取りを行う。情報提供システム110は、状態情報取得部111、選択部112、位置情報取得部113、出力部114、災害情報取得部115、設定部116、および画像受信部117を有する。図1は構成の一例を示したものに過ぎず、他の構成を含んでもよい。また、図1に記載された構成の全てが必須の要件であるとは限らない。
情報提供システム110は、情報処理装置として実現することができる。情報処理装置は、CPU、メモリ、HDD、及びネットワークインタフェースを有してよい。図1に示す各部は、HDDに格納されたプログラムが一時的にメモリに読み出され、CPUがメモリに読み出されたプログラムを実行することで、CPUが図1に示す情報提供システム110の各部として機能してよい。また、図1に示す各部のうちの少なくとも一部が、各種のネットワークを通じて相互に接続された複数の情報処理装置によって実現されてよい。また、図1に示す各部のうちの少なくとも一部は、複数の情報処理装置による分散処理によって実現されてよい。
情報提供システム110は、ユーザ端末10との間で各種のネットワークを通じて通信が可能に構成されている。ユーザ端末10は、ユーザが使用する端末のことであり、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット、モバイル端末、電子ボードなど任意の種類の端末であってよい。ユーザ端末10は、表示部11と入力部12とを有する。ユーザ端末10は、表示部11と入力部12とが一体化されたタッチパネルディスプレイを有してもよい。ここでは例示的に1つのユーザ端末10を示しているが、複数のユーザ端末10を用いてもよい。
情報提供システム110は、各種のシステムと連携して情報の提供を行うことができる。本実施形態において情報提供システム110は、地図データ提供システム120、管理システム130a、130b、及び災害情報共有システム140と連携する。
地図データ提供システム120は、例えばクラウド基盤において地図を提供するシステムである。本実施形態においては、地図データ提供システム120の基盤を用いてユーザ端末10に地図を表示させ、かつ、その地図上に付加的な情報を表示させるものである。詳細については後述する。
管理システム130aおよび管理システム130bは、それぞれの管理対象の管理を行うシステムである。ここでは二つの管理システムを例示しているが、管理システムの数はこれに限られるものではない。以下では、管理システム130aを例に挙げて説明する。管理システム130aは、特定の種類の管理対象の管理を行うシステムである。管理対象の種類の中には、例えば、店舗、工場、拠点、病院、官公庁、公民館、学校、ダム、河川、電柱、など様々な種類のものが挙げられる。管理システム130aは、所在位置が変わる管理対象を管理するシステムでもよい。例えば、管理システム130aは、配送車、バイク、自転車などのような所在位置が移動する種類の管理対象を管理するシステムであってもよい。
管理システム130aは、既存の管理システムとすることができる。例えば、管理対象がコンビニエンスストアの店舗である場合を想定する。この場合、各店舗の状態を管理する管理システム130aが既に存在する。また、管理対象が配送車である場合を想定する。この場合、各配送車の位置を管理する管理システム130aが既に存在する。このような管理システム130aでは、日常的に、かつ、恒常的に管理対象の管理が行われている。
本実施形態の情報提供システム110は、このように管理対象の管理を行う既存の管理システム130aと連携を行う。以下、本実施形態においては、上述した管理対象のことを観測対象と呼ぶことにする。かかる構成により、観測対象の状態を管理する新たなシステムを構築せずに、既存の管理システムから得られる情報に基づいて観測対象の状態を確認することができる。
災害情報共有システム140は、例えばLアラートと呼ばれる、災害情報を共有する災害情報共有システムとすることができる。災害情報共有システム140も、既存のシステムである。
このように、本実施形態における情報提供システム110は、既存の各システムと連携をすることができる。
次に、情報提供システム110の各構成について説明する。
状態情報取得部111は、複数の種類の観測対象のうち、少なくとも一つの種類の観測対象について、複数の観測対象の各々の状態を示す状態情報を、少なくとも一つの種類の観測対象を管理する管理システムから取得する。先に説明したように、管理システム130aは、少なくとも一つの種類の観測対象を管理する管理システムである。管理システム130bもまた、少なくとも一つの種類の観測対象を管理する管理システムである。管理システム130bは、管理システム130aとは別の種類の観測対象を管理する管理システムである。状態情報取得部111は、ある管理システム130aにて管理されている複数の観測対象の各々の状態を示す状態情報を、その管理システム130aから、例えば専用線やネットワークなどを介して取得する。
先に説明したように、状態情報取得部111が取得する状態情報は、情報提供システム110が用いる用途とは別の用途で、観測対象の種類ごとに、日常的または恒常的に取得される情報とすることができる。例えば、停電の有無や回線の状態を示すデータが、専用線で各店舗を管理する管理システム130aに対して各店舗から日常的に送られている。状態情報取得部111は、この停電の有無や回線の状態を示すデータを、管理システム130aから取得することができる。また、配送車などの移動体の場合においては、GPS(Global Positioning System)などで測定された配送車の位置情報が、各配送車を管理する管理システム130bにおいて集約されている。状態情報取得部111は、この集約されている各配送車の位置情報を、管理システム130bから取得することができる。
災害が生じた場合には、現場は混乱状態にあることが予想され、このような場合に、通常業務と異なる情報を現場から収集しようとしても適切に情報を収集できない可能性が高い。本実施形態においては、他の用途で観測対象の種類ごとに、日常的または恒常的に取得される状態情報を用いることで、ユーザ端末10のユーザ(例えば対策本部のユーザ)が、災害時において必要な判断を行うための情報量を増やすことができる。
選択部112は、複数の種類の観測対象の中から選択された特定の種類の観測対象について、その特定の種類の観測対象が取り得る複数の状態の中から少なくとも一つの状態を、ユーザ端末10からの指定に基づいて選択する。例えば、ユーザが、ユーザ端末10の入力部12を通じて特定の種類の観測対象の指定を入力する。この指定が、ユーザ端末10から情報提供システム110にネットワークを通じて送信され、情報提供システム110の選択部112が、この指定を受け付ける。例えば、観測対象の種類として「店舗」が選択される。店舗がとり得る状態として、例えば「正常」、「回線障害」、「停電」などの複数の状態がある。ユーザが、ユーザ端末10の入力部12を通じて少なくとも一つの状態を指定する。選択部112は、この指定に基づいて状態を選択する。例えば、ユーザが「正常」のみを指定した場合には、「正常」を選択し、「正常」と「回線障害」とを選択した場合には、この両者の状態を選択する。
位置情報取得部113は、管理システム130a、130bから得られる情報に基づいて観測対象の位置情報を取得することができる。例えば、管理システム130aからは店舗の位置を示す位置情報を取得することができる。また、例えば、管理システム130bからは、配送車の位置情報を取得することができる。このように、位置情報についても、情報提供システム110が連携する既存の管理システム130a、130bから取得することができる。位置情報は、例えば緯度及び経度を示す座標データとすることができる。なお、管理システム130a、130bから取得された位置情報が住所などの場合には、位置情報取得部113が座標データに変換する処理を行ってもよい。
出力部114は、特定の種類の複数の観測対象の中から、選択部112で選択された状態を有する観測対象を、状態情報取得部111で取得された状態情報に基づいて抽出する。そして、出力部114は、ユーザ端末10に表示される地図上において、抽出された観測対象の位置にその観測対象の状態を示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを、地図データ提供システム120に出力する。
地図データ提供システム120は、地図データを管理している。また、地図データ提供システム120は、ユーザ端末10からの指定に応じて、その指定された位置を含む領域の地図データを、ユーザ端末10に送信する。これにより、ユーザ端末10上で地図が表示される。また、地図データ提供システム120は、出力部114から出力されたアイコン表示データを、ユーザ端末10に送信する。これにより、ユーザ端末10上で表示されている地図上に重畳して、ユーザ端末10からの指定に基づいて選択された観測対象のアイコンが表示されることになる。
地図データ提供システム120は、ユーザ端末10から指定された拡大縮小レベル(以下、拡縮レベルとよぶ)に応じた地図の画像データを地図データとしてユーザ端末10に送信することができる。例えば、地図データ提供システム120は、地図を多段階の拡大縮小レベルでユーザ端末10に提供することが可能であり、ユーザ端末10からの指定に応じた拡縮レベルに対応する地図データ(画像データ)をユーザ端末10に送信することができる。
図2は、本実施形態において、地図データ提供システム120からユーザ端末10に送信されるデータ構造の一例を示す図である。地図データ提供システム120は、複数のレイヤーから成るデータを用いてユーザ端末10の表示部11での表示を行わせる。例えば、図2に示す例においては、地図データ提供システム120は、3つのレイヤーのデータを用意する。図2では、地図データを表示するレイヤー201と、災害情報を表示するレイヤー202と、アイコンを表示するレイヤー203とが含まれる。それぞれのレイヤーのデータは、座標データと関連付けられている。そして、同じ座標データを有するレイヤーのデータが重ねられてユーザ端末10で表示されることになる。例えば、領域R1(緯度X1経度Y1〜緯度X2経度Y2)の地図データと、その領域R1の災害情報のデータと、その領域R1に位置する観測対象であって、選択部112にてユーザから指定を受け付けた観測対象のアイコンとが重ねられてユーザ端末10で表示される。災害情報の詳細については後述することにする。地図データ提供システム120は、3つのレイヤーを合成した表示用の画像データをユーザ端末10に送信してもよいし、それぞれのレイヤーのデータをユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10の表示部11が、送られたレイヤーのデータを重畳して表示させる形態でもよい。
図2に示すように、このレイヤーの階層は、最背面に地図データのレイヤー201を配置し、その次の階層として災害情報のレイヤー202を配置し、最前面にアイコン表示データのレイヤー203を配置する形態を用いている。少なくとも地図データのレイヤー201は、アイコン表示データのレイヤー203よりも背面側に配置するとよい。
なお、ここでは3つのレイヤーを例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。また、レイヤー構造の場合を例に挙げて説明したが、他のデータ構造を用いてもよい。
次に、災害情報のデータについて説明する。選択部112は、起こり得る複数の種類の災害のうち、特定の種類の災害をユーザ端末10からの指定に基づいて選択する。出力部114は、ユーザ端末10に表示される地図上において、選択部112において選択された災害情報の影響が及ぶ領域を強調する災害表示データを、地図データ提供システム120に出力する。地図データ提供システム120は、この災害表示データを、レイヤー202としてユーザ端末10に送信する。これにより、ユーザ端末10上に災害の影響が及ぶ領域が重畳して表示される。また、出力部114は、災害情報の影響が及ぶ領域に位置する観測対象のアイコンを災害の影響度合いを示すアイコンに変更したアイコン表示データを、地図データ提供システム120に出力することができる。これにより、災害の影響度合いが大きい観測対象をユーザ端末10上で迅速に確認することができる。
図1の構成の続きを説明する。
設定部116は、各種の設定を行う。例えば、ユーザ端末10で初期状態において選択される観測対象の設定を行う。また、設定部116は、アイコンを地図上に表示させる拡縮レベルを設定する。出力部114は、設定された拡縮レベルと等しいかまたは設定された拡縮レベルよりも拡大表示がされる地図において、そのアイコンをユーザ端末10上で表示させる。また、設定部116は、観測対象の詳細情報を共有する際の書き込み権限や閲覧権限などを設定することができる。詳細については後述する。
画像受信部117は、位置情報が付加された画像データを受信する。出力部114は、画像データに付加された位置情報が示す位置に、その画像データを示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。詳細については後述する。
図3は、ユーザ端末10の表示部11において表示される地図を含む画面300の一例を示す図である。図3においては、汎用パネル310が含まれる。汎用パネル310は、観測対象のアイコンに関する凡例を表示する領域である。ここでは、汎用パネル310には、コンビニエンスストアの店舗のアイコンに関する凡例が表示される例を示している。また、汎用パネル310には、状態に応じた店舗のパネルボタン311〜316が表示されている。
ユーザがユーザ端末10の入力部12を通じて所望のパネルボタン311〜316を押下すると、地図上においては、その押下された状態に対応する店舗のアイコンが表示されることになる。例えばパネルボタン311を押下すると、表示部11で表示されている地図上に位置するコンビニエンスストアの中で、「正常」という状態情報を有する店舗のアイコンが、その店舗の所在位置に表示される。パネルボタン312を押下すると、地図上に位置するコンビニエンスストアの中で、「停電」という状態情報を有する店舗のアイコンが、その店舗の所在位置に表示される。パネルボタン313を押下すると「電池残量ゼロ」の状態情報を有する店舗のアイコンが、パネルボタン314を押下すると「回線障害」の状態情報を有する店舗のアイコンが、パネルボタン315を押下すると「計画休業」の状態情報を有する店舗のアイコンが、パネルボタン316を押下すると「災害休業」の状態情報を有する店舗のアイコンが、それぞれその店舗の所在位置に表示される。
このように、パネルボタン311〜316のそれぞれは、特定の観測対象(この例では店舗)が取り得る複数の状態の中から一つの状態を有する観測対象を表示させるためのボタンである。ユーザによって所定のパネルボタンが押下されると、選択部112は、ユーザ端末10において押下されたそのパネルボタンの指定を受け付ける。なお、既に選択済みのパネルボタンを再度ユーザが押下すると、そのパネルボタンに対応する観測対象の表示が解除される。すなわち、ユーザ端末10において、その観測対象のアイコンが表示されなくなる。
なお、パネルボタン311〜316のうちの複数のパネルがユーザによって押下されてもよい。この場合、それぞれ押下されたパネルに対応する状態の店舗のアイコンが、その店舗の所在位置に表示される。
このように、本実施形態においては、特定の種類の観測対象が取り得る複数の状態の中から少なくとも一つの状態が、ユーザ端末10からの指定に基づいて選択される。この選択された状態を有する観測対象のアイコンがユーザ端末10に表示される。このように、ユーザ端末10上で表示させる観測対象のアイコンを、ユーザ端末10からの指定に応じて任意に切り替えることができる。したがって、例えば停電状態の店舗と通常状態の店舗との両方を表示することで、その地域において停電が生じている地区を、ユーザは視覚的に迅速に把握することができる。
状態情報取得部111が取得する状態情報は、各店舗からリアルタイムで送信される情報を含んでいる。したがって、例えばパネルボタン311および312が押下されており、アイコン351で示す店舗が停電状態になった場合、出力部114は、アイコン351で示す店舗のアイコンを、通常状態から停電状態のアイコンに変更する。より詳細には、アイコン表示データのうち、当該アイコン351の表示を停電状態にアイコンに変更したアイコン表示データを生成する。そして、出力部114は、この変更されたアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。地図データ提供システム120が、このアイコン表示データをユーザ端末10に送信することでユーザ端末10では、変更されたアイコンが表示される。
なお、ここでは、汎用パネル310を通じてユーザが特定の状態を有する観測対象を指定する形態を説明したが、これに限られるものではない。例えば、プルダウンメニューを通じて指定を行ってもよいし、キーボードなどを通じたコマンド入力を通じて指定を行ってもよいし、音声入力を通じて指定を行ってもよい。ユーザは特定の状態を有する観測対象を任意の態様で指定することができる。
災害情報パネル320は、各種の災害情報のパネルであり、ユーザは、入力部12を通じて特定の災害情報のパネルを指定することができる。詳細については後述する。
拡縮パネル330は、ユーザ端末10の表示部11で表示されている地図の拡縮レベルを示している。拡縮パネル330に含まれるゲージを調整することで、拡縮レベル(拡縮率)が変更された地図が表示部11で表示される。具体的には、地図データ提供システム120は、ユーザ端末10から入力された拡縮レベルに応じた地図データをユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10の表示部11は、送信された地図データを表示する。かかる処理により、拡縮レベルが変更された地図がユーザ端末10で表示される。なお、地図が変更された場合には、表示される位置データも変わるので、変更された位置データに応じたアイコン表示データなども出力部114から地図データ提供システム120に出力され、地図データ提供システム120からユーザ端末10に送信される。
図4は、観測対象の種類が、地区事務所、配送センター、専用工場、取引先工場などを指定するパネル410を含む画面400である。このように、様々な種類の観測対象のアイコンをユーザが選択することができ、選択された観測対象が地図上でアイコン表示されることになる。例えば、災害が生じた場合には、通常とは異なるルートで配送が行われることになる。本実施形態によれば、店舗の状態や配送車の状態などを考慮して、稼働中の工場、配送センターから、どのようなルートで配送をしたらよいかを地図上で視覚的に確認することができるので、災害時において迅速に対策を立てることができる。図4の例では、パネルボタン411およびパネルボタン412が押下されているので、地区事務所と専用工場が地図上においてアイコンで表示がされている。図4の例では、各観測対象のアイコンを例に挙げているが、図3で示したように、各観測対象のアイコンは、それぞれの観測対象の状態に応じたアイコン表示が可能に構成されていてよい。
図5は、移動する観測対象の一例である配送車の場合を例に挙げた図である。パネル510は、配送車の状態を示すアイコンとして、正常、異常、帰庫の3つの場合が含まれる例を示している。状態情報取得部111は、配送車の位置を管理する管理システム130bに集約されている配送車の位置情報を用いて配送車の状態を決定することができる。例えば、配送車の30分間の移動距離が100m未満の場合、渋滞などが生じている可能性がある。あるいは、道路が通行止めになっている可能性がある。このような状態の配送車は、「異常」状態であると決定する。また、位置情報が倉庫を示す場合には、「帰庫」状態であると決定する。それ以外の状態を「正常」状態であると決定する。したがって、ユーザは、地図上に表示される配送車のアイコンを確認することで、どの道路が正常な運行状態であるかを視覚的に迅速に確認することができる。上記で示した3つの状態は一例に過ぎず、これに限られるものではない。また、各状態と決定するための条件についても、上述した例に限られるものではない。
図6は、災害情報を用いる場合の例を説明する図である。図3と図6とを用いて災害情報を用いる場合の画面遷移を説明する。図3に示す画面300をユーザ端末10に表示させている状態において、ユーザが、災害情報パネル320のうちのパネルボタン321を指定した場合を例に挙げて説明する。つまり、災害の種類として、津波の指定が入力部12によって入力される。選択部112は、この入力を受け付ける。災害情報取得部115は、ユーザによって指定された種類の災害情報を取得する。
この例においては、災害情報取得部115は、津波注意報が出されている領域を災害情報として取得したものとする。図3に示すパネルボタン321をユーザが指定すると、アイコンの表示態様が、図3に示す表示態様から図6に示す表示態様に変更される。つまり、出力部114は、災害情報が示す災害(すなわち、この例では津波)の影響の範囲内の観測対象のアイコンを、ユーザ端末10の地図上に表示するためのアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。
図6の例では、図3で通常状態のアイコンとして表示されている店舗のうち、津波の影響の範囲内に位置する店舗のアイコンが、危険状態を示すアイコンとして表示される例が示されている。つまり、図3では、通常状態、停電状態などのように、状態情報に基づくアイコンの表示がなされていたのに対して、図6に示す例では、そのアイコンの表示態様が、災害の影響度合いを示すアイコンの表示態様に変更されて表示される。つまり、出力部114は、状態情報に基づいて表示させているアイコンの表示態様を、災害情報が示す災害の影響度合いを示すアイコンの表示態様に変更したアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。地図データ提供システム120は、このアイコン表示データをユーザ端末10に送る。
これにより、災害が実際に発生する前の段階においても、被害の予測を視覚的に行うことが可能となる。実際に災害が発生する前の段階においてもこのように視覚的に被害予測が可能となるので、その後の被害に対しても迅速な対応をすることができる。この例は、津波に関する災害情報を用いる場合を例に挙げたものであるが、他の種類の災害についても同様に、その災害が影響を与える観測対象のアイコンの表示態様が変更して表示されることができる。なお、ここでは被害予測の場合を例に挙げて説明したが、実際に災害が発生した場合にも同様の処理を行うことができる。
パネル610は、災害として津波が指定された場合に、観測対象である店舗のアイコンとして「正常」と「危険」との2つが含まれる例を示している。また、危険と決定される店舗は、標高が5m以下の店舗であることが示される。このパネル610上でユーザが標高の指定を変更して、「危険」と決定される際のパラメータを変更することもできる。なお、パラメータは、後述する図7で示すような設定画面においても変更することができる。
図7は、設定部116において行われる設定の一例を示す画面である。本実施形態においては、地図データ提供システム120は、ユーザ端末10の表示部11に設定用の画面700を表示させることができる。なお、情報提供システム110がユーザ端末10の表示部11に設定用の画面700を表示させてもよい。画面700は、各種の設定用のパラメータを入力する画面700である。本実施形態においては、ユーザ端末10を通じてユーザが任意にパラメータを変更することができる。図7の例においては、店舗のアイコン(第一のアイコン)が表示される拡縮レベルが「7」であることがユーザによって指定されている例を示している。ユーザによって指定されたパラメータは、設定部116において設定される。
この拡縮レベルは、例えば図3の拡縮パネル330に表示されているレベル数331に対応するパラメータである。出力部114は、設定部116で設定されているパラメータを参照し、設定されたレベルと等しいかまたは設定されたレベルよりも拡大表示がされる地図上に、そのアイコン(第一のアイコン)を表示させる制御をする。
例えば、観測対象がコンビニエンスストアの場合を例に挙げて説明する。コンビニエンスストアは、地域によって密集度合が異なる。例えば、第一のレベルで表示されるように設定した場合に、郊外では画面内に5店舗のアイコンが表示される一方で、都市部では、数十店舗のアイコンが表示される場合もある。この状態では、都市部の地図上ではほぼ画面全体がアイコンで埋め尽くされてしまい、視覚化の意味を成さなくなる。また、膨大なアイコンが表示されるような場合には、表示処理に時間を要してしまうことがある。したがって、ユーザが確認したい地域に適したレベルを適宜設定することで、好適な数のアイコンが確認できるようになる。例えば都市部で表示したい場合には、第一のレベルよりも拡大表示される第二のレベルでアイコンの表示がなされるように、ユーザが適宜パラメータを変更すればよい。
なお、本実施形態では、ユーザ端末10の表示部11で表示されている地図の拡縮レベルが、数値化されて地図上において視認可能な状態で表示されている。このため、パラメータを設定したユーザは、どの程度拡大または縮小すればアイコンの表示が切り替わるのかを、速やかに把握することができる。
図7の例では店舗のアイコンの表示に関するパラメータについて説明したが、これ以外のパラメータについても適宜設定部116が設定することができる。例えば初期設定時において選択される観測対象およびその観測対象の状態を設定したり、観測対象の名称を地図上に表示する拡縮レベルを設定したり、災害が発生した場合に地図上に表示しておく期間を設定したり、災害の影響を受けるパラメータを設定したりすることもできる。
図8は、ユーザによって画像がアップロードされた場合、画像があることを示すアイコンを、ユーザ端末10で表示される地図上のその画像が撮影された位置に重畳して表示させる例を示す図である。例えば、災害が発生している現場などの画像を、その現場の近くにいるユーザがスマートフォンなどで撮影する。撮影された画像には、位置情報が関連付けられる。ユーザは、このように撮影した画像を情報提供システム110にアップロードする。画像受信部117は、このようにアップロードされた画像を受信して記憶する。また、ユーザは、画像をアップロードする際に、メッセージと共にアップロードすることができる。
出力部114は、表示対象の地図に撮影位置が含まれる画像がある場合には、その画像の撮影位置にその画像があることを示すアイコン810を、地図上に重畳して表示するための処理を行う。すなわち、アイコン810を含むアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。画像があることを示すアイコンとは、例えば図8に示すように画像のサムネイル画像を含む吹き出し表示が例に挙げられるが、これに限られるものではない。サムネイル表示をせずに単にアイコンを表示させるような形態であってもよい。かかる処理により、実際に被害を受けた現場の様子をユーザが撮影し、その撮影した画像をアップロードすることで、該当する地図上の地点の様子を視覚的に確認することができる。また、アップロードされた画像にメッセージが付加されている場合には、そのメッセージを併せて表示してもよい。また、アップロードされた画像に対して各ユーザがコメントを付加できるように構成されていてもよい。
なお、画像受信部117によって受信されたすべての画像を地図上に表示するのではなく、管理者などによって許可された画像があることを示すアイコンのみを地図上に表示してもよい。すなわち、出力部114は、許可された画像のアイコンのみを表示するアイコン表示データを地図データ提供システムに出力してもよい。ユーザが撮影に用いる端末は、ユーザ端末10であってもよいし、別の端末でもよい。
図9は、地図上で表示されている任意のアイコンを選択した場合にユーザ端末10の表示部11で表示される画面900の例を示す図である。画面900には、そのアイコンの観測対象の詳細情報が含まれている。画面900には、その観測対象の掲示板として機能することができる領域910が含まれる。本実施形態においては、この掲示板に書き込みが可能なユーザを限定することができる。例えば、情報提供システム110は、ログインしたユーザを管理する、図示しないユーザ管理部を有してもよい。そして、ログインIDや携帯電話の番号などによってログインしたユーザを特定する。そして、特定されたユーザが、書き込み権限を有するユーザの場合、掲示板への書き込みを許可してもよい。例えば、観測対象が店舗の場合を例に挙げる。地図上にはYYY店のアイコンがYYY店の所在地に表示されている。そのYYY店のアイコンをユーザが押下すると、画面900が表示される。このとき、領域910に書き込みをすることができるユーザは、その店舗Aに勤務しているユーザ、その店舗Aを監督するユーザ、及び本部のユーザに制限することができる。すなわち、店舗Aに関連しないユーザは、領域910に書き込むことができない。
このように、観測対象ごとの個別の掲示板を、地図上に表示されるアイコンと結びつけることができる。したがって、災害時などにおいて、その観測対象に関連するユーザの安否情報や、その観測対象で不足している物資などの情報を、掲示板機能を用いて共有することができる。地図上に表示されるアイコンとリンクすることにより、ユーザ端末10のユーザは、災害が生じている地区を視覚的に俯瞰しつつ、かつ、各観測対象の詳細情報にダイレクトにアクセスすることができる。
また、例えば図8で説明した画像のアップロード機能によってアップロードされた画像が、図9の詳細情報において表示されてもよい。例えば、アップロードをしたユーザに関連する観測対象の詳細情報において、アップロードされた画像がタイムラインのように表示されてもよい。
また、このように書き込んだ内容を閲覧できるユーザを、任意に設定することもできる。例えば、観測対象に関連するユーザのみが閲覧できてもよいし、観測対象に関連するユーザ全員が閲覧できてもよいし、書き込んだ本人のみが閲覧できるように、閲覧権限が制限されてもよい。
このような書き込み制限、閲覧制限などは、設定部116が設定することができる。
図10は、地図上の特定の地点に関する情報を、ユーザ端末10からの操作によって地図上に書き込むことが可能な例を示している。例えば、車を運転しているユーザが、土砂崩れなどにおいて道路が通行止めになっていることを発見することがある。この場合、ユーザは、ユーザ端末10の表示部11に表示されている地図上でその特定の地点を指定する。そして、通行止めの記号1010をその地点に登録する。具体的には、選択部112は、ユーザから地図上の特定の地点の指定と、地点に関する情報(例えば道が塞がっているなどの情報)の入力を受け付ける。出力部114は、ユーザから入力を受け付けた情報に対応するアイコン(例えば通行止めを示すアイコン)を、その特定の地点に表示するアイコン表示データを生成して、地図データ提供システム120に送信する。
この図10においては、一部の地域が停電になっており、また、通行止めも発生していることが、地図を見るだけで視覚的に速やかに即座に判断することができる。つまり、被害の発生状況を地図上で視覚的に速やかに把握することができる。したがって、災害の初期段階において迅速に対応策を考えることができる。
図11は、本実施形態における視覚化システムの制御方法の一例を示すフローチャートである。図11に示す処理は、ユーザ端末10から地図データの表示要求を地図データ提供システム120が受け付けた場合に開始される。
ステップ1101において地図データ提供システム120は、ユーザ端末10に地図データを表示させる。すなわち、ユーザ端末10に地図データを送信し、これを受けてユーザ端末10の表示部11が地図データを表示する。
ステップS1102において状態情報取得部111は、状態情報を取得する。状態情報取得部111は、管理システム130a、130bでそれぞれ管理されている各観測対象の状態情報を適宜取得する。状態情報取得部111は、定期的に、あるいは不定期で各観測対象の状態情報を取得してよい。
ステップS1103において情報提供システム110は、特定の種類の観測対象がとり得るうちの一つの状態を選択部112が選択したかを判定する。ユーザ端末10からの指定に基づいて選択部112が選択してもよいし、初期状態の設定に基づいて選択部112が選択してもよい。ステップS1103において選択されたと判定した場合、ステップS1104に進む。そうでない場合、ステップS1102の処理を繰り返す。
ステップS1104において出力部114は、ステップS1103において選択された状態を有する観測対象のアイコンをユーザ端末10に表示させるためのアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。
図12は、ステップS1104の詳細な処理を示す図である。
ステップS1201において、出力部114は、特定の種類の複数の観測対象の中から、選択された状態を有する観測対象を、ステップS1202で取得された状態情報に基づいて抽出する。
ステップS1202において、情報提供システム110は、ユーザ端末10の表示部11が表示している地図(すなわち、ステップS1101で送信された地図データ)の領域の通知を受信する。ステップS1202においては、情報提供システム110は、地図データ提供システム120から、ユーザ端末10の表示部11が表示している地図の領域の通知を受信してもよいし、ユーザ端末10から、ユーザ端末10の表示部11が表示している地図の領域の通知を受信してもよい。
ステップS1203において、情報提供システム110は、ステップS1202で通知された領域に含まれる観測対象であってステップS1201で抽出された観測対象を、位置情報取得部113によって取得された位置情報に基づいて特定する。
ステップS1204において、出力部114は、ステップS1203で特定された観測対象を表示するためのアイコン表示データを生成する。出力部114は、ステップS1202で通知された領域において、ステップS1203で特定された観測対象のアイコンを、その観測対象の位置に表示する、アイコン表示データを生成する。
ステップS1205において出力部114は、ステップS1204で生成されたアイコン表示データを地図データ提供システム120に出力する。
図11に戻り説明を続ける。その後、ステップS1105において地図データ提供システム120は、出力部114から出力されたアイコン表示データをユーザ端末10に表示させる。すなわち、地図データ提供システム120は、出力部114から出力されたアイコン表示データをユーザ端末10に送信する。ユーザ端末10は、アイコン表示データを地図に重畳して表示する。
以上説明したように、本実施形態によれば、被害が生じている状態の観測対象、被害が生じていない状態の観測対象、および他の観測対象の状態などを、任意にユーザが選択して確認することができる。したがって、特定の観測対象の被害状況を確認することに加えて、地域全体の被害状況を視覚的に、迅速に確認することができる。
また、災害が発生する前の時点においては、各種の予測を含む災害情報に基づいて、災害が影響を及ぼす地域が地図上に重畳して表示されるので、予報に基づいて災害の影響が及ぶ地域をユーザが視覚的に容易に把握することができる。また、災害が発生した時点においても、その時点の観測対象の状態情報に基づいて地図上に表示されるアイコンの表示態様が変更されるので、被害の状況を視覚的に迅速かつ容易に把握することができる。したがって、各種の対策を迅速に行うことが可能となる。
10 ユーザ端末
11 表示部
12 入力部
100 視覚化システム
110 情報提供システム
111 状態情報取得部
112 選択部
113 位置情報取得部
114 出力部
115 災害情報取得部
116 設定部
117 画像受信部
120 地図データ提供システム
130a、130b 管理システム
140 災害情報共有システム

Claims (8)

  1. 複数の種類の観測対象のうち、少なくとも一つの種類の観測対象について、複数の観測対象の各々の正常な状態を含む状態を示す状態情報を前記少なくとも一つの種類の観測対象を管理する管理システムから取得する状態情報取得部と、
    複数の種類の観測対象の中から選択された特定の種類の観測対象について、前記特定の種類の観測対象が取り得る複数の前記状態の中から少なくとも一つの状態をユーザ端末からの指定に基づいて選択する選択部と、
    前記特定の種類の複数の観測対象の中から、前記選択部で選択された状態を有する観測対象を前記状態情報取得部で取得された状態情報に基づいて抽出し、前記ユーザ端末に表示される地図上において、前記抽出された観測対象の位置に当該観測対象の前記状態を示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを、前記地図のデータを提供する地図データ提供システムに出力する出力部と
    を有する、情報提供システム。
  2. 災害の注意報を含む災害情報を共有する災害情報共有システムから前記災害情報を取得する災害情報取得部をさらに有し、
    前記選択部は、起こり得る複数の種類の災害のうち、特定の種類の災害を前記ユーザ端末からの指定に基づいてさらに選択し、
    前記出力部は、
    前記ユーザ端末に表示される地図上において、前記選択された前記災害に対応する前記災害情報の影響が及ぶ領域を強調する災害表示データを、前記地図データ提供システムに出力し、
    前記災害情報の影響が及ぶ領域に位置する観測対象のアイコンを前記災害の影響度合いを示すアイコンに変更したアイコン表示データを、前記地図データ提供システムに出力する、請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 位置情報が付加された画像データを受信する画像受信部をさらに有し、
    前記出力部は、前記画像データに付加された位置情報が示す位置に前記画像データを示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを出力する、請求項1または2に記載の情報提供システム。
  4. 前記ユーザ端末から前記地図上の特定の地点の指定と、当該地点に関する情報の入力を受け付けた場合、前記出力部は、前記地図上の当該特定の地点に、前記入力を受け付けた情報を表示するアイコン表示データを出力する、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  5. 前記ユーザ端末において表示されている前記アイコンが選択された場合に、当該アイコンによって表されている観測対象の詳細情報の書き込みまたは閲覧を、当該観測対象に関連するユーザに制限する設定を行う設定部をさらに有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  6. 複数の種類の観測対象のうち、少なくとも一つの種類の観測対象について、複数の観測対象の各々の正常な状態を含む状態を示す状態情報を前記少なくとも一つの種類の観測対象を管理する管理システムから取得するステップと、
    複数の種類の観測対象の中から選択された特定の種類の観測対象について、前記特定の種類の観測対象が取り得る複数の前記状態の中から少なくとも一つの状態をユーザ端末からの指定に基づいて選択するステップと、
    前記特定の種類の複数の観測対象の中から、前記選択された状態を有する観測対象を取得された前記状態情報に基づいて抽出するステップと、
    前記ユーザ端末に表示される地図上において、前記抽出された観測対象の位置に当該観測対象の前記状態を示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを、前記地図のデータを提供する地図データ提供システムに出力するステップと
    を有する、情報提供システムの制御方法。
  7. コンピュータを、請求項1からのいずれか一項に記載の情報提供システムの各部として機能させるためのプログラム。
  8. 複数の種類の観測対象のうち、少なくとも一つの種類の観測対象について、複数の観測対象の各々の正常な状態を含む状態を示す状態情報を取得する状態情報取得部と、
    複数の種類の観測対象の中から選択された特定の種類の観測対象について、前記特定の種類の観測対象が取り得る複数の前記状態の中から少なくとも一つの状態をユーザ端末からの指定に基づいて選択する選択部と、
    前記特定の種類の複数の観測対象の中から、前記選択部で選択された状態を有する観測対象を前記状態情報取得部で取得された状態情報に基づいて抽出し、前記ユーザ端末に表示される地図上において、前記抽出された観測対象の位置に当該観測対象の前記状態を示すアイコンを表示するためのアイコン表示データを、前記地図のデータを提供する地図データ提供システムに出力する出力部と
    を備える情報提供システムと、
    前記ユーザ端末から指定された位置を含む領域の地図データと前記領域に対応するアイコン表示データとを前記ユーザ端末に送信する地図データ提供システムと
    を有する、視覚化システム。
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