実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態に係るコネクタおよびコネクタを備えた照明器具について、図面を参照し説明する。全図を通じて同一の要素には同一の符号を付す。また、同一の要素に関して重複する説明は省略する。なお、これらの実施の形態によって本発明が限定されることはない。
図1は、実施の形態1に係る照明器具の外観を示す下方からの斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明器具の本体ユニットからカバー部材を取り外した状態を示す図である。図3は本体ユニットの内部に形成された穴を示す拡大図である。図1、2に示すように、本実施の形態1に係る照明器具1は、金属製の長尺状の本体ユニット10と、本体ユニット10に取り付けられ、円弧形状を有する半円柱のカバー部材20とを備えている。
図2に示すように、カバー部材20の内側には、点灯装置30と、点灯装置30に接続された光源ユニット40とが固定されている。点灯装置30は光源ユニット40に直流の電力を供給し、光源ユニット40の点灯や消灯、光源ユニット40から発せられる光の強さ等を制御する装置である。点灯装置30には光源側電源配線である第1の配線51が接続され、第1の配線51の端部にはメス型コネクタ52が設けられている。光源ユニット40としては、例えばLEDや有機EL、蛍光管等が適用可能であり、中でも、省エネルギー化の観点から、LEDが好ましい。
本体ユニット10の内部には、電源端子台11が固定され、電源端子台11には、図示しない交流電源からの電力を電源端子台11へと流す電源端子台配線60、図示しないアース線、第2の配線61が接続されている。第2の配線61の端部にはオス型コネクタ62が設けられ、第2の配線61は交流電源からの電力をオス型コネクタ62へと流す電気配線である。また、本体ユニット10内部の表面には点灯装置30から延びる第1の配線51の端部に設けられたメス型コネクタ52が嵌め込まれる2つの係止穴10aが形成されている。
図3に示すように、2つの係止穴10aのうちのひとつである第1の係止穴101aは、本体ユニット10の長手方向に延びる長尺状の第1の領域と長尺状の第2の領域とで形成されている。第1の領域の短手方向の一番短い幅は幅W1であり、第2の領域の短手方向の幅は幅W2であり、幅W1は幅W2よりも狭い。
また、第1の領域の長手方向の長さは奥行D1であり、第2の領域の長手方向の長さは奥行D2である。奥行D1は奥行D2よりも長い方が好ましいが、同じ長さであっても、奥行D2の方が長くても良い。
第1の領域と第2の領域は長手方向に隣接し、互いに連通している。また、第1の領域と第2の領域の短手方向の始点は一致し、第2の領域は短手方向の終点に向かって第2の領域よりも(W2−W1)延びている。なお、第1の領域における、第2の領域と連通する端部は傾斜した幅を有しており、第2の領域との接点部分の幅はW2である。
2つの係止穴10aのうちのひとつである第2の係止穴102aの形状は、本体ユニット10の短手方向において、第1の係止穴101aの形状と鏡像対称であり、第1の係止穴101aと間を開けて形成されている。なお、形状が同じであるため以降の説明では、第1の係止穴101aと第2の係止穴102aの区別をつけずに係止穴10aで説明する。
電源端子台11と点灯装置30とは、第2の配線61、オス型コネクタ62、メス型コネクタ52及び第1の配線51を介して接続されている。これにより、交流電源からの電力が点灯装置30に供給されるようになっており、点灯装置30に供給された電力は、光源ユニット40の駆動に用いられる。なお、本体ユニット10にカバー部材20を取り付ける際、メス型コネクタ52は本体ユニット10に形成された係止穴10aに固定され、オス型コネクタ62はメス型コネクタ52と嵌合して本体ユニット10内に保持される。
このように、照明器具1は、メス型コネクタ52と、オス型コネクタ62を備えることで、電源端子台11と点灯装置30との接続を分離させることができるので、電源端子台11と点灯装置30の接続や脱着を天井から離れた位置でおこなうことができる。
次に、メス型コネクタの詳細について説明する。図4は、実施の形態1に係る照明器具に備えられたメス型コネクタとオス型コネクタが本体ユニット内部に固定された様子を示す図である。図5(a)は、実施の形態1に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す斜視図、図5(b)は、実施の形態1に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す側面図、図5(c)は、実施の形態1に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す正面図である。
図4、5に示すように、メス型コネクタ52は、天面521、底面522、正面523、背面524、第1の側面525、第2の側面526の6面を有する箱型の筐体で構成されている。底面522は本体ユニット10と対向する面であり、天面521は底面521の反対側の面であり、カバー部材20と対向する面である。
正面523は、メス型コネクタ52がオス型コネクタ62と嵌合した際にオス型コネクタ62と対向する面であり、背面425は正面523の反対側の面である。また、正面523は角度が異なる2つの面で構成されており、1つの面は底面522から底面522と垂直に延びる第1の正面523aであり、一方の1つの面は底面522から垂直方向に5mm以上離れた位置にあり、第1の正面523aから天面521に向かうにつれ背面524側に傾斜した第2の正面523bである。第2の正面523bはメス型コネクタ52の底面522と直交する面(第1の正面523aと平行な面)に対して第1の配線51の方向(背面524の方向)に5度以上30度以内の角度を有している。
メス型コネクタ52の筐体の第2の正面523bにはオス型コネクタ62が挿入されるコネクタ挿入口52aが形成され、背面524には第1の配線51が挿入される電線挿入口52bが形成されている。なお、コネクタ挿入口52aは、底面522から離れた位置に設けられた第2の正面523bに設けられているため、オス型コネクタ62と本体ユニット10との間に指が入れやすく、オス型コネクタ62が掴みやすくなるので嵌合作業を容易に行うことができる。
また、オス型コネクタ62の嵌合だけを考慮すると、コネクタ挿入口52aは作業者が力を入れやすいメス型コネクタ52の筐体の天面521に形成されていることが望ましいが、天面521に形成すると嵌合時の高さが高くなり場所をとってしまう。そのため、傾斜した第2の正面523bに嵌合させることで、コネクタ嵌合時の高さを極力低くし、また作業性を改善することができる。さらに、メス型コネクタ52とオス型コネクタ62が発熱した場合であっても、空気の循環による放熱効果が期待できる。
メス型コネクタ52の筐体の天面521にはメス型コネクタ52とオス型コネクタ62の嵌合の外れを防止する嵌合部52cが形成され、第1の側面525及び第2の側面526から底面522に向かって、本体ユニット10に係合される爪52dが2つ形成されている。
なお、メス型コネクタ52の筐体内には、コネクタ挿入口52aと電線挿入口52bが連通された空間が形成され、第1の配線51は電線挿入口52bから筐体内の空間に挿入される。第1の配線51の端部には端子接続部(コンタクト)53が圧入されており、端子接続部53がコネクタ挿入口52aに挿入され、保持されることで第1の配線51がメス型コネクタ52に保持される。なお、コネクタ挿入口52a、電線挿入口52b及び接続端子は、第1の配線51の数と同じ個数設けられ、本実施の形態1では3つずつ設けられている。
嵌合部52cは、メス型コネクタ52の筐体の天面に一体成型され、正面523と平行する面に開口部を有する箱型の筐体で形成されている。オス型コネクタ62の図示しない嵌合部はバネ性を有しており、バネを縮めた状態で嵌合部52cに挿入される。
次に、爪52dについて詳細に説明する。図6は実施の形態1に係る照明器具の本体ユニットに固定されたメス型コネクタの爪のひとつを拡大して示す断面図である。図6に示す断面は、メス型コネクタ52の底面と直交する第1の正面523aと平行する面で切断した面である。図7は、実施の形態1に係る照明器具に備えられたメス型コネクタが本体ユニットに形成された穴と嵌合した状態を示す平面図であり、本体ユニットの表面の裏側から眺めた図である。
なお、メス型コネクタ52の底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる方向を奥行方向、メス型コネクタ52の第1の側面525から第2の側面526に延びる方向を幅方向とする。また、メス型コネクタ52の爪52dが本体ユニット10に係合された際に、本体ユニット10における、メス型コネクタ52が固定される面に投影される形状を投影形状とし、投影形状の面積を投影面積とする。
爪52dは、図6において、本体ユニット10に引っかかる半円状の断面を有する引掛り部521dと、引掛り部521dの支えとなる矩形状の断面を有する支持部522dから構成されメス型コネクタ52の底面522から延び、引掛り部521dの矩形状の断面に相当する第1の断面と、第1の断面から延び、支持部522dの半円状の断面に相当する第2の断面を有している。
爪52dの引掛り部521dは、メス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する際、本体ユニット10の係止穴10aに差し込まれ、本体ユニット10を介してメス型コネクタ52の筐体と反対側の面に突出する部分であり、爪52dの支持部522dは、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定された場合に本体ユニット10の係止穴10aに差し込まれている部分である。
爪52dの支持部522dは、第1の側面525の中央部から底面522よりもさらに離れた方向に向かって延びており、底面522から引掛り部521dまでの高さは高さH1である。また、支持部522dは筐体の底面522と平行に延びる幅W3を有し、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる奥行D3を有している。
幅W3は、本体ユニット10の係止穴10aの第1の領域の幅W1よりも狭く(W1>W3)、奥行D3はW3よりも広い(D3>W3)。支持部522dの投影形状は、幅W3と奥行D3からなる矩形状であり、支持部522dの高さH1はメス型コネクタ52が固定される本体ユニット10の表面の厚さT1よりも長い(H1>T1)。
また、支持部522dの投影形状の対角線の長さは長さL1であり、本体ユニット10の係止穴10aの第1の領域の幅W1よりも長い(L1>W1)。このように、本体ユニット10の係止穴10aの短手方向の長さより、係止穴10aに差し込まれる支持部522dの対角線方向の長さの方が長いため、爪52dが係止穴10aで回転することを防止することができる。
爪52dの引掛り部521dは、支持部522dよりもメス型コネクタ52の底面522から離れた位置に形成され、底面522と平行に延びる幅W4を直径とする円弧状の断面形状を有している。引掛り部521dは、メス型コネクタ52の第1の側面525よりも外側に突出している。幅W4は、支持部522dの幅W3よりも広い幅であり(W4>W3)、本体ユニット10の係止穴10aの第1の領域の幅W1よりも広く、係止穴10aの第2の領域の幅W2よりも狭い幅である(W2>W4>W1)。
また、引掛り部521dは、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる奥行D4を有している。奥行D4は、係止穴10aの第1の領域の奥行D1も短い長さであることが好ましく(D1>D4)、係止穴10aの第2の領域の奥行D2よりも短い長さである(D2>D1)。また、奥行D4は支持部522dの奥行D3と同じであっても、短くても良いが、製造の容易さから奥行D3よりも短い長さであることが好ましい(D3>D4)。
なお、引掛り部521dの断面形状は円弧状に限定されず、メス型コネクタ52の筐体側への移動を制限するため、引掛り部521dの幅W4は、支持部522dの幅W3よりも長い幅を有していればよい(W4>W3)。
すなわち、爪52dの支持部522d及び引掛り部521dの本体ユニット10への差し込み方向の投影面積は、係止穴10aの第2の領域の投影面積より狭いため、メス型コネクタ52のコネクタ爪52dは、変形することなく係止穴10aの第2の領域を貫通することができる。
また、爪52dの支持部522dの本体ユニット10への差し込み方向の投影面積は、係止穴10aの第1の領域の投影面積より狭く、爪52dの引掛り部521dの本体ユニット10への差し込み方向の投影面積は、係止穴10aの第1の領域の投影面積より広いため、本体ユニット10がメス型コネクタ52の筐体とコネクタ爪52dとで挟み込まれ、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定される。
なお、本実施の形態ではメス型コネクタ52に爪52dが形成された例を示したが、オス型コネクタ62に爪が形成され、オス型コネクタ62が本体ユニット10に固定されても良く、形態はメス型コネクタに限定されない。また、本実施の形態ではメス型コネクタ52が第1の配線51に接続され、オス型コネクタ62が第2の配線61に接続されているが、メス型コネクタ52が第2の配線61に接続され、オス型コネクタ62が第1の配線51に接続されていても良い。
次に、本体ユニット10にカバー部材20を取り付ける作業方法について説明する。
まず、メス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する。具体的には、メス型コネクタ52の爪52dを本体ユニット10の係止穴10aの第2の領域に挿入し、その後、オス型コネクタ62を係止穴10aの第1の領域へスライドさせる。
爪52dの引掛り部521dは、引掛り部521dの幅W4よりも広い幅W2を有する係止穴10aの第2の領域を抵抗なく通過した後、係止穴10aの第1の領域へ移動するが、第1の領域の幅W1は引掛り部521dの幅W4よりも狭いため、爪52dの引掛り部521dは本体ユニット10に引掛り、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定される。
次に、本体ユニット10に固定されたメス型コネクタ52のコネクタ挿入口52aに、オス型コネクタ62を挿入し、メス型コネクタ52とオス型コネクタ62を嵌合させる。すると、同時にオス型コネクタ62の嵌合部が図示しないバネ部を縮めながらメス型コネクタ52の嵌合部52cに挿入される。
オス型コネクタ62の嵌合部がメス型コネクタ52の嵌合部52cに挿入されると、オス型コネクタ62の嵌合部のバネ部が嵌合部52c内で元に戻り、メス型コネクタ52に係止される。これにより、オス型コネクタ62とメス型コネクタ52の嵌合の外れが防止される。
メス型コネクタ52とオス型コネクタ62が嵌合することで、メス型コネクタ52の筐体内に保持された端子接続部53とオス型コネクタ62の筐体内に保持された端子接続部53が接続され、第1の配線51と第2の配線61とが電気的に接続され、交流電源からの電力がカバー部材20の内側に備えられた電源装置30や光源ユニット40に供給される。そして、カバー部材20を本体ユニット10に取り付けて作業が完了する。
以上説明したように、メス型コネクタコネクタとオス型コネクタのうち、一方のコネクタが本体ユニットに固定されているため、コネクタを周辺の部材とぶつからない位置や、電源配線に張力が加わらない位置に固定させることができるので、異音の発生や不安定な通電状態を防ぐことができる。
また、コネクタの爪の引掛り部の面積よりも広い穴と狭い穴を連通させた係止穴を設けることで、抵抗なく差し込むことができる広い穴に挿入した後、狭い穴に移動させ、コネクタが本体ユニットに固定される構成にしたので、コネクタを容易に本体ユニットに固定させることができるとともに、コネクタが着脱によって変形する恐れがなく、繰り返し使用することができる経済的なコネクタを提供することができる。
実施の形態2.
実施の形態1において、コネクタのスライド方向と電源配線の延びる方向が同じため、電源配線に張力が加わるとコネクタのスライド位置が変わり、コネクタの引掛り部の面積よりも広い穴に移動した場合に、コネクタが本体ユニットから外れてしまうおそれがある。そこで、本実施の形態2では、電源配線に張力が加わった場合であっても本体ユニットから外れにくいコネクタについて説明する。
本実施の形態2に係る照明器具の基本構成は、実施の形態1に係る照明器具1と同様であり、メス型コネクタの底面に形成された凸部と、本体ユニットの内側の表面に凸部が嵌合する位置決め穴を有する点のみが異なる。実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態2に係る照明器具に備えられたメス型コネクタについて、図8、9を参照して説明する。図8(a)は実施の形態2に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す側面図、図8(b)は実施の形態2に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す底面図である。図9は、実施の形態2に係る照明器具に備えられたメス型コネクタが本体ユニットに形成された穴と嵌合した状態を示す平面図であり、本体ユニットの表面の裏側から眺めた図である。
なお、メス型コネクタ52の底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる方向を奥行方向、メス型コネクタ52の第1の側面525から第2の側面526に延びる方向を幅方向とする。
図8(a)、(b)に示すように、本実施の形態2に係る照明器具1に備えられたメス型コネクタ52の底面522には、底面522から突出した凸部52eが形成されている。凸部52eは奥行方向において爪52dよりも正面523寄りに位置し、幅方向においてメス型コネクタ52の中心に位置している。なお必ずしも中心でなくてもよい。
凸部52eは本体ユニット10に形成された後述する位置決め穴10bに嵌合する突部である。図8(b)に示すように、メス型コネクタ52の底面522から眺めた凸部52eは、幅方向に長く奥行方向に短い楕円形状であり、幅方向に幅W5、奥行方向に奥行D5を有している。
また、図8(a)に示すように、凸部52eの先端は爪52dにから爪52dから近い面に向かって傾斜しており、爪52d遠い面から遠い面の底面522からの高さは高さH2であり、爪52dに近い面の底面522からの高さは高さH3である。なお、高さH2は高さH3よりも低い(H3>H2)。また、高さH3は、爪52dの支持部522dの高さH1よりも低く、本体ユニット10の表面の厚さT1よりも短い(H1>T1>H3)。なお、高さH2と高さH3は同じであっても良い。
また、図9に示すように、本体ユニット10内部の表面にはメス型コネクタ52の凸部52eが嵌め込まれる位置決め穴10bが形成されている。位置決め穴10bは、第1の係止穴101aと第2の係止穴102aの中間に設けられており、本体ユニット10の短手方向に延びる楕円形状を有している。位置決め穴10bの本体ユニット10の短手方向の長さは幅W6であり、本体ユニット10の長手方向の長さは奥行D6である。幅W6は凸部52eの幅W5よりも長く(W6>W5)、奥行D6は凸部52eの奥行D5よりも広い(D6>D5)。
次に、実施の形態2に係るメス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する方法について説明する。まず、メス型コネクタ52の爪52dを本体ユニット10の係止穴10aの第2の領域に挿入し、その後、メス型コネクタ52を係止穴10aの第1の領域へスライドさせる。
このとき、メス型コネクタ52の凸部52eは、メス型コネクタ52の底面522から高さH3飛び出しているため本体ユニット10の表面に接触し、押し付けられながらスライドされる。しかし、メス型コネクタ52の凸部52eは表面がスライド方向に傾斜しているため、本体ユニット10の表面と接触する部分が少なく、メス型コネクタ52の第2の領域から第1の領域へのスライドはスムーズに行うことが出来る。
そして、メス型コネクタ52をさらに係止穴10aの第1の領域へ移動させていくと、メス型コネクタ52の凸部52eが位置決め穴10bに嵌合する。これにより、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定される。
以上説明したように、メス型コネクタの底面から突出する凸部が本体ユニットに形成された位置決め穴に嵌合することにより、メス型コネクタが本体ユニットに固定される。電源配線に張力が加わった場合であっても、メス型コネクタが位置決め穴の第2の領域に移動することはなく、メス型コネクタの凸部が位置決め穴から抜けない限り、本体ユニットからメス型コネクタが外れることはない。よって、電源配線に張力が加わった場合であっても本体ユニットから外れにくいコネクタを提供することができる。
実施の形態3.
本実施の形態3では、本実施の形態2とは別の形態によって、電源配線に張力が加わった場合であっても本体ユニットから外れにくいコネクタについて説明する。
本実施の形態3に係る照明器具の基本構成は、実施の形態1に係る照明器具1と同様であり、メス型コネクタの底面に形成された凹部(空間)と、本体ユニットの内側の表面に凹部が嵌合する舌片が形成された点のみが異なる。実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3に係る照明器具に備えられたメス型コネクタについて、図10、11を参照して説明する。図10は実施の形態3に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す斜視図、図11は、実施の形態3に係る照明器具に備えられたメス型コネクタが本体ユニットに形成された舌片と嵌合した状態を示す図であり、図11(a)はメス型コネクタの側面と平行な面で切断した断面図、図11(b)は、本体ユニットの表面の裏側から眺めた平面図である。
なお、メス型コネクタ52の底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる方向を奥行方向、メス型コネクタ52の第1の側面525から第2の側面526に延びる方向を幅方向とする。
本実施の形態3に係る照明器具1に備えられたメス型コネクタ52には、第1の側面525と第2の側面526との間に第1の側面525と第2の側面526と平行する第3の側面527と第4の側面528とが形成され、第3の側面527と第4の側面528とによって、メス型コネクタ52の底面522と背面524に開口する空間52fが形成されている。空間52fは幅方向においてメス型コネクタ52の中心に位置している。なお、必ずしも中心でなくてもよい。
空間52fは本体ユニット10に形成された後述する舌片10cが保持される空間(凹部)であり、空間52fの底面522からの高さは高さH4、空間52fの奥行は奥行D7、空間52fの幅は幅W7である。
また、本体ユニット10内部の表面にはメス型コネクタ52の空間52fに保持される舌片10cが形成されている。舌片10cは、本体ユニット10の第1の係止穴101aの第1の領域と第2の係止穴102aの第1の領域の中間に設けられており、本体ユニット10の表面の一部を、係止穴10aの長手方向と平行に延びる矩形状に切り起こしたものである。なお、必ずしも係止穴101aの第1の領域と第2の係止穴102aの第1の領域の中間でなくてもよい。
舌片10cは、本体ユニット10の表面において、本体ユニット10の係止穴10aの長手方向と平行に延びる矩形の4辺のうち、短手方向に延びる2本の短辺のうちの1辺と、長手方向に延びる2本の長辺に切込みを入れ、切込みを入れた短辺を、切込みを入れていない短辺に向かって起こすことで形成され、弾性を有している。
なお、本体ユニット10の係止穴10aの第1の領域を奥側、第2の領域を手前側とした場合、2本の短辺のうち切込みを入れた短辺は、手前側の短辺である。本体ユニット10は剛性のある金属で形成されているため、舌片10cは押し付けられる力に対して歪みにくい性質を有している。
舌片10cが空間52f内に保持されていない場合、舌片10cの本体ユニット10の表面からの高さは高さH5であり、空間52fの高さH4よりも高い(H5>H4)。また舌片10cの奥行は奥行D8であり空間52fの奥行D7より狭く(D7>D8)、舌片10cの幅は幅W8であり、空間52fの幅W7よりも狭い(W7>W8)。
舌片10cの高さH5は空間52fの高さH4よりも高いが、舌片10cは弾性を有し本体ユニット10の表面よりも裏面側にしなるため、空間52fに嵌合することができる。また、舌片10cは剛性を有しているため、空間52f内に保持された場合、空間52f内で押し付けられる力に対して反発力が働くことで、メス型コネクタ52を保持することができる。
次に、実施の形態3に係るメス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する方法について説明する。まず、メス型コネクタ52の爪52dを本体ユニット10の係止穴10aの第2の領域に挿入し、その後、メス型コネクタ52を係止穴10aの第1の領域へスライドさせる。メス型コネクタ52を係止穴10aの第1の領域へ移動させていくと、メス型コネクタ52の空間52fに本体ユニット10の表面に切り起こされた舌片10cが入り込む。
すると、舌片10cの高さH5よりも空間52fの高さH4の方が低いため、舌片10cがメス型コネクタ52を、本体ユニットの裏面から表面に向かう上方向に押さえつける。この時、メス型コネクタ52の爪は係止穴10aに係止されているため、上方向の動きは制限される。これにより、メス型コネクタ52が本体ユニット10に保持される。これにより、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定される。
以上説明したように、本体ユニットの表面に切り起こされた舌片がメス型コネクタに形成された空間に保持されることにより、メス型コネクタが本体ユニットに固定される。電源配線に張力が加わった場合であっても、メス型コネクタが係止穴の第2の領域に移動することはなく、本体ユニットの舌片がメス型コネクタの空間から抜けない限り、本体ユニットからメス型コネクタが外れることはない。よって、電源配線に張力が加わった場合であっても本体ユニットから外れにくいコネクタを提供することができる。
なお、本実施の形態3に係るメス型コネクタに形成された空間と実施の形態2に係るメス型コネクタに形成された凸部は組み合わせて形成することができ、組み合わせることでよりコネクタを本体ユニットからより外れにくくすることができる。なお、凹部と空間を形成する場合、本体ユニットには、位置決め穴と舌片が形成され、位置決め穴は、舌片の切込みを入れていない短辺よりも、切込みを入れた短辺の近くに形成されており、凸部は空間よりもメス型コネクタの正面寄りに形成され、空間は凸部よりもメス型コネクタの背面寄りに形成されている。
実施の形態4.
本実施の形態4では、本実施の形態2,3とは異なる別の形態によって、電源配線に張力が加わった場合であっても本体ユニットから外れにくいコネクタについて説明する。
本実施の形態4に係る照明器具の基本構成は、実施の形態1に係る照明器具1と同様であり、メス型コネクタの底面に形成された凹部と、本体ユニットの内側の表面に凹部が嵌合する舌片が形成された点のみが異なる。実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態4に係る照明器具に備えられたメス型コネクタについて、図12、13を参照して説明する。図12は実施の形態4に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す斜視図、図13は、実施の形態4に係る照明器具に備えられたメス型コネクタが本体ユニットに形成された舌片と嵌合した状態を示す図であり、図13(a)はメス型コネクタの側面と平行な面で切断した断面図、図13(b)は、本体ユニットの表面の裏側から眺めた平面図である。
なお、メス型コネクタ52の底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる方向を奥行方向、メス型コネクタ52の第1の側面525から第2の側面526に延びる方向を幅方向とする。
本実施の形態4に係る照明器具1に備えられたメス型コネクタ52には、メス型コネクタ52の底面522と正面面523に開口する凹部52gが形成されている。凹部52gは幅方向においてメス型コネクタ52の中心に位置している。なお、必ずしも中心でなくてもよい。
凹部52gは本体ユニット10に形成された後述する舌片10dが保持される凹部(空間)であり、凹部52gの底面522からの高さは高さH6、凹部52gの奥行は奥行D9、凹部52gの幅は幅W9である。
また、本体ユニット10内部の表面にはメス型コネクタ52の凹部52gに保持される舌片10dが形成されている。舌片10dは、本体ユニット10の第1の係止穴101aと第2の係止穴102aの中間に設けられており、本体ユニット10の係止穴10aの長手方向と平行に延びる矩形状を有している。なお、必ずしも係止穴101aと第2の係止穴102aの中間でなくてもよい。
舌片10dは、本体ユニット10の係止穴10aの長手方向と平行に延びる矩形の4辺のうち、短手方向に延びる2本の短辺のうちの1辺と、長手方向に延びる2本の長辺に切込みを入れ、切込みを入れた短辺を本体ユニット10の表面に起こすことで形成され、弾性を有している。
なお、本体ユニット10の係止穴10aの第1の領域を奥側、第2の領域を手前側とした場合、2本の短辺のうち切込みを入れた短辺は、奥側の短辺である。また、本体ユニット10は剛性のある金属で形成されているため、舌片10dは押し付けられる力に対して歪みにくい性質を有している。
舌片10dが凹部52g内に保持されていない場合、舌片10dの本体ユニット10の表面からの切り起こし高さは高さH7であり、凹部52gの高さH6よりも高く(H7>H6)、舌片10dの幅は幅W10であり、凹部52gの幅W9よりも狭い(W9>W10)。また、舌片10dの奥行は奥行D10であり本実施の形態では凹部52gの奥行D9より狭いが、同じでも広くても良い。
次に、実施の形態4に係るメス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する方法について説明する。まず、メス型コネクタ52の爪52dを本体ユニット10の係止穴10aの第2の領域に挿入し、その後、メス型コネクタ52を係止穴10aの第1の領域へスライドさせる。
舌片10dの本体ユニット10の表面からの切り起こし高さは高さH6であり、舌片10dは本体ユニット10から高さH6飛び出しているが、舌片10dは弾性を有しており、メス型コネクタ52の底面522によって本体ユニット10の表面の裏側へ押し付けられるため、メス型コネクタ52の第2の領域から第1の領域へのスライドはスムーズに行うことが出来る。
そして、メス型コネクタ52を係止穴10aの第1の領域へ移動させていくと、メス型コネクタ52の凹部52gに、メス型コネクタ52の底面522によって押さえつけられていた舌片10cが飛び出し、メス型コネクタ52を、本体ユニットの裏面から表面に向かう上方向に押さえつける。この時、メス型コネクタ52の爪は係止穴10aに係止されているため、上方向の動きは制限される。これにより、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定される。
以上説明したように、本体ユニットの表面に切り起こされた舌片がメス型コネクタに形成された凹部に保持されることにより、メス型コネクタが本体ユニットに固定される。電源配線に張力が加わった場合であっても、メス型コネクタが係止穴の第2の領域に移動することはなく、本体ユニットの舌片がメス型コネクタの凹部から抜けない限り、本体ユニットからメス型コネクタが外れることはない。よって、電源配線に張力が加わった場合であっても本体ユニットから外れにくいコネクタを提供することができる。
なお、本実施の形態4に係るメス型コネクタに形成された凹部と実施の形態2に係るメス型コネクタに形成された凸部、本実施の形態3に係るメス型コネクタに形成された凹部は組み合わせて形成しても良い。
実施の形態5.
実施の形態1では、コネクタ同士の着脱方向とコネクタの本体ユニットへのスライド方向が等しいやめ、コネクタ同士を着脱させる際、コネクタの爪が本体ユニットに形成された係止穴を移動しコネクタが動くためにコネクタ同士の着脱作業が困難であった。そこで、本実施の形態5では、コネクタ同士の着脱作業が容易なコネクタについて説明する。
本実施の形態5に係る照明器具の基本構成は、実施の形態1に係る照明器具1と同様であり、メス型コネクタの爪及び、本体ユニットの内側の表面に形成された係止穴の形状のみが異なる。実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態5に係る照明器具に備えられたメス型コネクタについて、図14、15を参照して説明する。図14は実施の形態5に係る照明器具に備えられたメス型コネクタの構造を示す斜視図、図15は、実施の形態5に係る照明器具に備えられたメス型コネクタが本体ユニットに形成された穴と嵌合した状態を示す平面図であり、図15(a)はメス型コネクタの側面と平行な面で切断した断面図、図15(b)は、本体ユニットの表面の裏側から眺めた図である。
なお、メス型コネクタ52の底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、底面522から天面521に延びる方向を高さ方向、メス型コネクタ52の第1の正面523aから背面524に延びる方向を奥行方向、メス型コネクタ52の第1の側面525から第2の側面526に延びる方向を幅方向とする。また、メス型コネクタ52の爪52dが本体ユニット10に係合された際に、本体ユニット10における、メス型コネクタ52が固定される面に投影される形状を投影形状とし、投影形状の面積を投影面積とする。
本体ユニット10内部の表面には点灯装置30から延びる第1の配線51の端部に設けられたメス型コネクタ52が嵌め込まれる係止穴10eが形成されている。図15(b)に示すように、係止穴10eは、本体ユニット10の短手方向に延びる長尺状の第1の領域と長尺状の第2の領域とで形成されている。第1の領域の短手方向の一番短い幅は奥行D11であり、第2の領域の短手方向の幅は奥行D12であり、奥行D11は奥行D12よりも狭い。
また、第1の領域の長手方向の長さは幅W11であり、第2の領域の長手方向の長さは幅W12である。幅W11は幅W12よりも長い方が好ましいが、同じ長さであっても、幅W12の方が長くても良い。
第1の領域と第2の領域は長手方向に隣接し、互いに連通している。また、第1の領域と第2の領域の長手方向に延びる中心線は一致し、第2の領域は第1の領域よりも短手方向に長い幅を有している。なお第1の領域における、第2の領域と連通する端部は傾斜した幅を有しており、第2の領域との接点部分の幅は奥行D12である。
本実施の形態5に係る照明器具1に備えられたメス型コネクタ52の筐体の底面522には、本体ユニット10の係止穴10eに係止される爪52hが形成されている。爪52hは、幅方向においてメス型コネクタ52の中心に位置しているが、必ずしも中心でなくてもよい。
爪52hは、メス型コネクタ52の筐体において、挿入口52aが形成された第2の正面523bと直交する面、すなわち、メス型コネクタ52の側面と平行な断面において、T字が逆さを向いた形状を有しており、本体ユニット10に引っかかる台形形状の断面を有する引掛り部521hと、引掛り部521hの支えとなる矩形状の断面を有する支持部522hから構成されている。
爪52hの引掛り部521hは、メス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する際、本体ユニット10の係止穴10eに差し込まれ、本体ユニット10を介してメス型コネクタ52の筐体と反対側の面に突出する部分であり、爪52hの支持部522hは、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定された場合に本体ユニット10の係止穴10eに差し込まれている部分である。
図15(a)に示すように、爪52hの支持部522hは、メス型コネクタ52の底面522から延びており、底面522から引掛り部521hまでの高さは高さH8である。支持部522hの高さH8は、メス型コネクタ52が固定される本体ユニット10の表面の厚さT1よりも長い。また、支持部522hは筐体の底面522と平行に延びる奥行D13を有し、爪52hの引掛り部521hは、奥行D13よりも長い奥行D14を有している。
図15(b)に示すように、爪52hの支持部522hの奥行D14は、本体ユニット10の係止穴10eの第1の領域の奥行D11及び第2の領域の奥行D12よりも狭く、爪52hの引掛り部521hの奥行D14は、本体ユニット10の係止穴10eの第1の領域の奥行D11より広く、第2の領域の奥行D12よりも狭い。
また、爪52hは、メス型コネクタ52の筐体において、挿入口52aが形成された第2の正面523bと平行に延びる幅を有しており、爪52hの引掛り部521hの幅は幅W13、支持部522hの幅は幅W14であり、幅W13と幅W14は等しい。
爪52hの支持部522hの投影形状の対角線の長さは長さL2であり、本体ユニット10の係止穴10eの第1の領域の奥行D11よりも長い。このように、本体ユニット10の係止穴10eの短手方向の長さより、係止穴10eに差し込まれる支持部522hの対角線方向の長さの方が長いため、爪52hが係止穴10eで回転することを防止することができる。
なお、爪52hの断面形状はT字形状に限定されず、メス型コネクタ52の筐体側への移動を制限するため、引掛り部521hの奥行D14は、支持部522hの奥行D13よりも長い幅を有していればその他の形状でもよい。
次に、メス型コネクタ52を本体ユニット10に固定する方法について説明する。まず、メス型コネクタ52の爪52hを本体ユニット10の係止穴10eの第2の領域に挿入し、その後、メス型コネクタ52を係止穴10eの第1の領域へスライドさせる。
爪52hの引掛り部521hは、引掛り部521hの幅よりも広い幅を有する係止穴10eの第2の領域を抵抗なく通過した後、係止穴10eの第1の領域へ移動するが、第1の領域の幅は引掛り部521hの幅よりも狭いため、爪52hの引掛り部521hは本体ユニット10に引掛り、メス型コネクタ52が本体ユニット10に固定される。そして、カバー部材20を本体ユニット10に取り付けて作業が完了する。
以上説明したように、メス型コネクタコネクタとオス型コネクタのうち、一方のコネクタが本体ユニットに固定されているため、コネクタを周辺の部材とぶつからない位置や、電源配線に張力が加わらない位置に固定させることができるので、異音の発生や不安定な通電状態を防ぐことができる。
また、コネクタの爪の引掛り部の面積よりも広い穴と狭い穴を連通させた係止穴を設けることで、抵抗なく差し込むことができる広い穴に挿入した後、狭い穴に移動させ、コネクタが本体ユニットに固定される構成にしたので、コネクタを容易に本体ユニットに固定させることができるとともに、コネクタが着脱によって変形する恐れがなく、繰り返し使用することができる経済的なコネクタを提供することができる。
さらに、コネクタ同士を嵌合させる際や、コネクタ同士を外す際にコネクタの爪が本体ユニットに形成された係止穴を移動しコネクタが動くためにコネクタ同士の着脱作業が行いにくいが、爪はコネクタの挿入口と直交する方向に延び、コネクタの挿入口と直交する方向にスライドさせて本体ユニットに固定させるため、スライド方向がコネクタの挿入方向と異なるので、コネクタ同士の着脱する作業を容易に行うことできるコネクタを提供することができる。
なお、本実施の形態5に係るメス型コネクタに形成された爪と実施の形態2に係るメス型コネクタに形成された凸部、本実施の形態3に係るメス型コネクタに形成された凹部、本実施の形態3に係るメス型コネクタに形成された凹部を組み合わせて形成しても良い。なお、組み合わせた場合、凸部や凹部は爪のスライド方向に形成され、本体ユニットに形成された穴も凸部や凹部に対応した位置に形成される。