JP6703901B2 - 鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造 Download PDF

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本発明は鉄筋コンクリート造の柱・梁接合部において、梁の降伏時に形成される(塑性)ヒンジが梁端部と接合部との境界面ではなく、境界面より梁の軸方向中心側へ寄った位置に発生するようにした鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造に関するものである。
鉄筋コンクリート造の柱・梁架構において、梁の端部と(柱・梁)接合部との境界面付近が曲げ降伏するように梁を設計する場合、梁内では梁主筋が引張降伏することにより塑性ヒンジが形成されるが、梁主筋の引張降伏は接合部内のコンクリートに伸び変形に伴うひび割れを誘発する等、接合部のコンクリートに損傷を与えるため、接合部内での応力伝達機能を損なうことが想定される。
このような接合部内での応力伝達機能の低下を回避する目的で、ヒンジが梁端部の接合部との境界面ではなく、境界面より梁の軸方向中心側へ寄った位置に形成されるように設計する方法がある。具体的には接合部を含む接合部寄りの区間の梁主筋の径を大きくする、または接合部寄りの区間の梁主筋の本数を増す等の方法が考えられる(特許文献1、2参照)。
しかしながら、前者の方法では径の異なる複数通りの梁主筋を用意し、軸方向に接合しなければならない煩雑さがあり、後者の方法では隣接する梁主筋間の空隙が小さくなることで、打設時のコンクリートの充填性が低下し、打設後のコンクリート中に空洞を生じさせ易い危険性がある。
これに対し、接合部(柱)を挟んで対向する梁の端部から接合部内にまで到達する梁主筋の上下位置に重なるように接合部内に、端部が梁側へ突出するラップ筋(重ね筋)を配筋する方法がある(特許文献3、4参照)。
特許第2757060号公報(第1頁右欄第12行〜第2頁左欄第6行、第5図〜第8図) 特開2005−155058号公報(段落0030、図1) 特開平11−81452号公報(請求項1、段落0015〜0025、図1、図3) 特許第4105191号公報(段落0041〜0046、図1、図3)
特許文献3では梁が、軸方向中央部寄りの区間が中実断面で、柱(接合部)寄りの区間が中空断面のプレキャストコンクリート製であることに伴い、ラップ筋を下端梁主筋の上と上端梁主筋の下に配置せざるを得なくなっている。少なくとも下端梁主筋はプレキャストコンクリート中に埋設されているから、下端梁主筋上のラップ筋は下端梁主筋と直接、接触するように重なって配筋されることはない。このため、例えば下端梁主筋と上端梁主筋の少なくともいずれかが2段に配筋される場合には、全梁主筋毎に1本のラップ筋を配筋することができない。
特許文献4では柱の周囲に柱・梁接合部に相当する跳ね出し部を形成し、跳ね出し部の幅を柱の幅より大きくし(請求項1)、偏平な形状に形成することで(請求項2)、特許文献3のラップ筋に相当する跳ね出し部補強筋を梁主筋の脇に添えて配筋することを可能にしている(図1、図3)。但し、この例では跳ね出し部の幅が柱の幅より大きいこともあり、下端梁主筋と上端梁主筋は1段にしか配筋されないため、2段配筋に対応できないことの特許文献3と同じ問題を抱えている。
また跳ね出し部の幅が柱の幅より大きいこともあり、特許文献3のラップ筋に相当する跳ね出し部補強筋の多くは柱の断面を外した跳ね出し部に配筋され(図1)、柱の断面を貫通する跳ね出し部補強筋と柱の断面を外した跳ね出し部に配筋される跳ね出し部補強筋が均等にはならないため、柱を貫通する梁主筋が配筋される、柱の断面を含む帯状の領域内では格別、降伏強度の低下した箇所が形成されにくい。
柱の断面を含む帯状の領域以外の跳ね出し部内では、跳ね出し部補強筋の端部位置に塑性ヒンジが形成され易いとしても(段落0023)、柱の断面を含む帯状の領域内では塑性ヒンジが形成され易い箇所が特定されにくい。すなわち、降伏強度の低下した箇所が梁の幅方向に不連続になるため、柱の断面を含む帯状の領域内を含め、跳ね出し部補強筋の端部位置を通る線上に一様にヒンジが形成されるとは限らない。
本発明は上記背景より、下端と上端の梁主筋が2段に配筋される場合にも各梁主筋に1本の、特許文献3のラップ筋に相当する鉄筋を配筋することを可能にし、また柱・梁接合部から梁側へ移行した特定箇所に一様に塑性ヒンジを形成することを可能にする鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造を提案するものである。
請求項1に記載の発明の鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造は、柱に接合される梁内に配筋される梁主筋が前記柱との接合部内に配筋される鉄筋コンクリート造の柱・梁架構において、
少なくとも前記接合部から前記梁までに跨る長さを持ち、少なくとも軸方向一方側の端部にフックが形成された添え筋が前記梁主筋に添って配筋され、前記フックが前記梁中に位置し
前記フックは鉛直方向を向き、前記梁の幅方向に並列する複数本の前記添え筋の前記フックに係合し得る流し筋が、軸方向を前記梁の幅方向に向けて配筋されていることを構成要件とする。
「鉄筋コンクリート造柱・梁架構」とは、柱・梁架構(フレーム)が鉄筋コンクリート造として完成することを言い、柱、もしくは梁、または柱・梁接合部(以下、接合部)の少なくとも一部がプレキャストコンクリートであることを含む。
「柱に接合される梁」とは、梁が接合部に一方向片側にのみ接合される場合と、一方向両側に接合される場合があることを意味し、前者の場合、柱は隅柱か側柱であり、後者の場合、柱は中柱である。梁が接合部の一方向片側にのみ接合される場合、梁主筋は梁中から接合部までに配筋されることから、この梁主筋に添えられる添え筋は接合部内から梁中にまで配筋される。梁が接合部の一方向両側に接合される場合、梁主筋は梁中から接合部までに配筋される場合と、接合部を貫通して対向する梁間に跨って配筋される場合があるため、梁主筋に添えられる添え筋は接合部内から梁中にまで配筋される場合と、図示するように柱1(接合部3)を挟んで対向する梁2、2間に跨って配筋される場合がある。
請求項1における「添え筋が少なくとも接合部から梁までに跨る長さを持つ」とは、上記した梁が接合部に一方向片側にのみ接合される場合での「添え筋が接合部内から梁中にまで配筋されること」と、梁が一方向両側に接合される場合での「接合部を貫通して対向する梁間に跨って配筋されること」を含む趣旨である。「接合部から梁まで」とは、「接合部と梁の境界面から梁の軸方向中心側へ寄った位置まで」の意味である。
「添え筋が接合部内から梁中にまで配筋される」とは、添え筋4の接合部3側の端部が接合部3(のコンクリート)中に定着され、梁2側の端部が梁2と接合部3との境界面から梁2のヒンジ形成予定位置にまで移行した箇所に定着されることを言う。「添え筋4が接合部3を貫通して対向する梁2、2間に跨って配筋される」とは、図1〜図3に示すように添え筋4が少なくとも接合部3を貫通し、端部が接合部3から突出して接合部3から移行した梁2に到達する長さを有することを言い、この場合、添え筋4の両側の端部は柱1(接合部3)を挟んで対向する梁2、2中のヒンジ形成予定位置に定着される。
フック4aは後述のように梁2や接合部3へのコンクリートの充填性を阻害しないことの他、梁2や接合部3中での定着状態の安定性を高めるための流し筋5が係合し易くする意味もあるが、梁2と接合部3との境界面から梁2の軸方向中心側へ移行した領域に定着されることで、そのフック4aの定着位置にヒンジを形成させる役目を持つため、フック4aは添え筋4の軸方向両側の端部の内、少なくとも梁2中に定着される側に形成されればよい。
従って図示するように梁2が接合部3の一方向両側に接合され、添え筋4の軸方向両側の端部が共に、梁2中に定着される場合には、両側の端部にフック4aが形成される。梁2が接合部3に一方向片側にのみ接合され、添え筋4の軸方向一方側の端部が梁2中に位置し、他方側の端部が接合部3中に位置する場合には、少なくとも梁2中に位置する側の端部にフック4aが形成されればよい。この場合、接合部3中に位置する側の端部には必ずしもフック4aが形成される必要はなく、例えば軸線が90度に屈曲した形で接合部3中に定着されることもあり、フック4aが形成されることもある。
「添え筋が梁主筋に添って配筋される」とは、添え筋4が梁主筋21に重なって、または重なる(添う)ように配筋されることを言い、梁主筋21が負担する引張力の一部をコンクリートとの付着力を介して添え筋4が負担し、周囲のコンクリートに分散させて伝達する働きをすることを意味する。
添え筋4が梁主筋21に重なって、または重なるように配筋されることで、添え筋4が配筋される(添え筋4の)区間における梁主筋21の引張力(曲げモーメント)に対する抵抗力が増すため、接合部3を挟んだ添え筋4の配筋区間の曲げ強度が増大する。相対的に添え筋4の端部を境界として添え筋4の配筋されていない梁2内の区間の曲げ強度が低下し、この曲げ強度の急変箇所である、接合部3から梁2側へ移行した添え筋4の端部位置にヒンジが形成され易くなる。
添え筋4の少なくとも軸方向一方側の端部にフック4aが形成されることには、梁2のコンクリート中での定着効果を確保する意味がある。加えて定着部材として添え筋4の断面積より大きい面積を持つ定着板やナット等を接続するような場合より、フック4aは上下に、もしくは梁2の幅方向に隣接する添え筋4、4の端部間の間隔を閉塞するか、狭めるようなことがないため、接合部3、または接合部3付近に打設されるコンクリートの充填性を妨げない意味もある。
また梁2中に定着されるフック4aを鉛直方向に向けた状態で添え筋4を配筋することで(請求項)、フック4aの形成によるコンクリート中での定着効果を更に増すための、フック4aに係合する流し筋5(配力筋)を追加して配筋すること(請求項)に適した配筋状態にできる意味もある。「フック4aが鉛直方向を向く」とは、添え筋4のフック4a以外の本体部の軸線とフック4aの軸線を結ぶ平面が鉛直面をなすことを言う。
フック4aに係合する流し筋5を、軸方向を梁2の幅方向に向けて配筋することで(請求項)、図1に示すように1本の流し筋5を梁2内の同一レベルに配筋される複数本の添え筋4のフック4aに同時に係合させることができるため、フック4aの形成には複数本の添え筋4のフック4aをコンクリート中に定着させるための流し筋5の本数を低減できる、あるいは流し筋5を1本に纏められる利点を得る意味もある。流し筋5は添え筋4の、梁2中に定着される少なくとも一方の端部のフック4aに係合するため、図示しないが、添え筋4が接合部3内から梁2中にまで配筋される(柱1が隅柱か側柱の)場合には、流し筋5は少なくとも梁2中に配筋される。添え筋4の、接合部3中に定着される側の端部にもフック4aが形成される場合には、流し筋5は接合部3中にも配筋される。
「複数本の添え筋が同一レベルに配筋されること」は具体的には添え筋4を梁主筋21の脇に並列させて配筋することで(請求項)可能になる。梁主筋21は上端主筋と下端主筋があり、それぞれ梁2の幅方向に並列して配筋されるため、各梁主筋21に添え筋4が並列して配筋されることで、上端主筋と同一レベルに複数本の添え筋4が配筋され、下端主筋と同一レベルにも複数本の添え筋4が配筋される状態になる。この結果、上端と下端の各梁主筋21と同一レベルに位置する複数本の添え筋4のフック4aに流し筋5を係合させることが可能になる。添え筋4は各梁主筋21に付き、1本、並列して配筋される場合と、そうでない場合がある。
「梁主筋の脇に並列して」(請求項)とは、添え筋4が梁2の幅方向に、梁主筋21に並列して配筋されることの意味であり、実質的には梁主筋21と同一、もしくは同等の高さに配筋されることを言う。「同一、もしくは同等の高さ」は添え筋4の軸と梁主筋21の軸が同一、もしくは同等の高さであることの意味である。「同等の高さ」は後述のように添え筋4の太さが梁主筋21の太さ以下である場合(請求項)に、梁主筋21の高さの範囲内に添え筋4が納まるようなことを言う。添え筋4が梁主筋21の脇に並列して配筋される結果、フック4aに係合する流し筋5が梁2(コンクリート)中に配筋されることで(請求項)、同一、または同等の高さに配筋されている複数の、または全部の添え筋4のフック4aに1本の流し筋5を係合させることができることになる。
上記のように添え筋4の少なくとも軸方向一方側の端部にフック4aを形成すること(請求項1)の結果として、梁2中に定着されるフック4aを鉛直方向に向けて添え筋4を配筋することができるため(請求項)、フック4aを梁2のコンクリート中に定着させながらも、コンクリートの充填性を阻害することなく梁2の幅方向に添え筋4を梁主筋21に並列させて配筋することが可能になる(請求項)。従って特許文献3のように梁2の成方向(高さ方向)に添え筋4を梁主筋21に並列させる(上下に重ねる)必要が生じないため、下端梁主筋と上端梁主筋がそれぞれ2段に配筋される場合にも、各梁主筋21に1本の(全梁主筋21毎に1本の)、特許文献3のラップ筋(重ね筋)に相当する添え筋4を配筋することが可能になる。添え筋4の、接合部3中に定着される側の端部にもフック4aが形成された場合には、接合部3におけるコンクリートの充填性も阻害しない利点がある。
また上端と下端を含め、各梁主筋21に付き、1本の添え筋4を配筋できることで、接合部3と梁2間に亘って配筋される全添え筋4の少なくとも梁2側の端部の軸方向の位置を揃え、梁2の材軸に直交する同一の垂直断面内に位置させることができるため、梁2端部の接合部3との境界面を外した箇所にヒンジが形成されるときに、接合部3から梁2側へ移行した特定の箇所に一様にヒンジを生じさせることが可能である。
梁2に形成される場合のヒンジは梁主筋21の引張降伏に起因して発生することから、前記のように曲げモーメントを受ける梁2の断面中、引張力に対する抵抗力が急変する箇所に生じようとするため、梁主筋21に添えられる添え筋4の端部であるフック4aの位置にヒンジが形成されることになる。詳しくは図1に1点鎖線で示すように添え筋4の、フック4aの形成(屈曲)が開始される箇所(点)が、フック4aが受ける引張力により直線状に塑性変形する箇所に当たるため、ヒンジの形成が予定される位置になる。
添え筋4は接合部3内を水平に貫通して対向する梁2、2間に配筋される梁主筋21に重なって、または重なるように配筋されることで、前記のように梁主筋21が負担する引張力の一部を負担し、周辺のコンクリートに分散させて伝達する梁主筋21の機能を補う働きをする。このことから、添え筋4自体は梁主筋21と同等の太さ(径)を有する必要がないため、添え筋4には太さを梁主筋21の太さ以下にできる自由がある。
すなわち、添え筋4の太さを梁主筋21の太さ以下にできることで(請求項)、添え筋4とその梁2の幅方向に隣接する梁主筋21との間に梁2の幅方向に十分な空隙を確保することが可能であり、添え筋4の付加がコンクリートの充填性を阻害することは抑制されるか、回避される。
いずれかの梁主筋21に添えられた添え筋4と、その梁主筋21に隣接する梁主筋21との間に十分な空隙が確保されることで、現場、もしくは工場で打設されるコンクリートの充填性が添え筋4の付加に起因して阻害されることがないため、コンクリート充填性の低下はなく、打設後のコンクリート中に空洞が生じ易い危険性の発生も回避される。また添え筋4の配筋に拘わらず、コンクリートの充填性を確保する目的で、梁2(コンクリート)の断面積を増す必要がなく、躯体質量の増加を招くこともない。
図5は添え筋4のフック4aに係合する流し筋5を梁2の幅方向に向けて配筋した場合(請求項)に、接合部3に柱・梁架構面内の変形を生じさせたときの層間変形角Rsと梁2に作用するせん断力Qbの関係を示す。図6は対比のために添え筋4のみを配筋し、流し筋5を配筋しない場合の、同一条件下での層間変形角Rsと梁に作用するせん断力Qbの関係を示す。
図5と図6の最大耐力を対比すれば、流し筋5がない場合の正の最大耐力は349kNであるのに対し、流し筋5がある場合の正の最大耐力は357kNで、流し筋5がない場合の約2%程度、上昇している。流し筋5がない場合の負の最大耐力は−330kNであるのに対し、流し筋5がある場合の負の最大耐力は−344kNで、流し筋5がない場合の約4%程度、上昇しており、流し筋5の配筋により正負共、最大耐力が上昇している。
また添え筋4と流し筋5が共にない場合と共にある場合に、接合部3に1/50(rad)と1/25(rad)の層間変形角Rsを与えたときの接合部3に生じる最大ひび割れ幅の最大時と除荷時のひび割れ幅を以下の表1に示す。
Figure 0006703901


ここに示すように添え筋4と流し筋5が共にない場合、Rs=1/25(rad)のときには、最大時のひび割れ幅が5.00mmあり、除荷時に1.70mmにまで縮小される。これに対し、添え筋4と流し筋5が共にある場合には、最大時のひび割れ幅が1.10mmであり、添え筋4と流し筋5が共にない場合の22%に留まっている。除荷時にはひび割れ幅が0.20mmにまで縮小され、添え筋4と流し筋5が共にない場合の約12%程度に留まっている。
また添え筋4と流し筋5が共にない場合、Rs=1/50(rad)のときには、最大時のひび割れ幅が0.70mmあり、除荷時に0.15mmにまで縮小される。これに対し、添え筋4と流し筋5が共にある場合には、最大時のひび割れ幅が0.30mmであり、添え筋4と流し筋5が共にない場合の約43%程度に留まっている。除荷時にはひび割れ幅が0.06mmにまで縮小され、添え筋4と流し筋5が共にない場合の40%に留まっている。
以上の結果から、添え筋4と流し筋5が共にある場合には、ひび割れ幅が最大時と除荷時のいずれのときにも共にない場合より大幅に抑えられるため、少なくとも添え筋4と流し筋5の配筋が柱・梁架構面内の変形時における接合部3の損傷の抑制に多大な効果があることが言える。
図7は層間変形角Rsと、梁2に作用するせん断力Qbを基準化した基準化せん断力との関係を示す。ここには添え筋4と流し筋5が共にない場合の曲線と、共にある場合の曲線を示している。添え筋4がある場合、ヒンジリロケーション距離(ヒンジ移動距離、もしくは柱面からヒンジ位置までの距離)が梁成Dの0.2倍の場合と0.4倍の場合の結果を示している。
添え筋4と流し筋5が共にある場合と、共にない場合のいずれも、層間変形角Rsが20×10−3(rad)辺りで基準化せん断力が一旦、低下した後、上昇する。しかしながら、添え筋4と流し筋5が共にない場合の基準化せん断力はRs=20×10−3(rad)辺りで最大値を迎えた後、次第に低下する傾向を示す。これに対し、添え筋4と流し筋5が共にある場合の基準化せん断力はRs=30×10−3(rad)を超えた後も、最大計測値40×10−3(rad)に至るまで低下せずに上昇する傾向を示している。この結果から、少なくとも添え筋4と流し筋5が共にある場合には、共にない場合より接合部3の靱性が向上することが言える。
以上では添え筋4が接合部3と梁2間に亘って配筋される場合を説明してきたが、添え筋6は梁2を挟んで対向する柱1、1間に配筋されることもある(請求項)。この場合の添え筋6は図4に示すように梁2を挟んで対向する柱1、1間に跨る長さを持ち、軸方向両端部にフック6a、6aが形成され、梁2を挟んで対向する柱1、1内に配筋される柱主筋11に添って配筋される(請求項)。「梁を挟んで対向する柱」は「接合部を挟んで対向する柱」と言い換えられる。
「梁を挟んで対向する柱間に跨る長さを持つ添え筋」とは、添え筋6が少なくとも接合部3を貫通し、端部が接合部3から突出して接合部3から移行した柱1に到達する長さを有することを言う。「添え筋が柱主筋に添って配筋される」とは、添え筋6が柱主筋11に重なって、または重なる(添う)ように配筋されることを言い、柱主筋11が負担する引張力の一部をコンクリートとの付着力を介して添え筋6が負担し、周囲のコンクリートに分散させて伝達する働きをすることを意味する。
柱主筋11用の添え筋6はヒンジの形成には関与しないことから、フック6aには添え筋4のフック4aのように流し筋が係合することを予定しないため、添え筋6が柱主筋11に対し、柱1の幅方向(梁2の幅方向)と成方向(梁2の材軸方向)のいずれの側に配置されるか、の制約はない。添え筋6のフック6aは添え筋4のフック4aと同様、柱1のコンクリート中での定着効果を高めながら、柱1のコンクリートの充填性を確保する意味を持つ。
柱1内に添え筋6が配筋される場合、添え筋6が柱主筋11に重なって、または重なるように配筋されることで、添え筋6が配筋される区間における柱主筋11の引張力(曲げモーメント)に対する抵抗力が増すため、接合部3を挟んだ添え筋6の配筋区間の柱1における曲げ強度が増大する。
少なくとも軸方向一方側の端部にフックが形成された添え筋を梁主筋に添って配筋することで、梁中に定着されるフックを鉛直方向に向けて添え筋を配筋することができるため、添え筋のフックを梁のコンクリート中に定着させながらも、コンクリートの充填性を阻害することなく梁の幅方向に添え筋を梁主筋に並列させて配筋することができる。この結果、梁の成方向(高さ方向)に添え筋を梁主筋に並列させる必要が生じないため、下端梁主筋と上端梁主筋がそれぞれ2段に配筋される場合にも、各梁主筋に1本の添え筋を配筋することができる。
また各梁主筋に付き、1本の添え筋を配筋できることで、接合部と梁間に亘って配筋される全添え筋の少なくとも梁側の端部の軸方向の位置を揃えることができるため、梁端部の接合部との境界面を外した箇所にヒンジが形成されるときに、接合部から梁側へ移行した特定の箇所に一様にヒンジを生じさせることができる。
両端部にフックが形成された添え筋を、柱(接合部)を挟んで対向する梁間に、梁主筋に添って配筋した様子を示した縦断面図である。 上端梁主筋と下端梁主筋が2段に配筋される場合に、各梁主筋に添って添え筋を配筋した様子を示した水平断面図である。 (a)は図2のx−x線(縦)断面図、(b)は図2のy−y線断面図である。 両端部にフックが形成された添え筋を、接合部を貫通して柱内に配筋される柱主筋に添って配筋した様子を示した縦断面図である。 添え筋のフックに係合する流し筋を梁の幅方向に向けて配筋した場合に、接合部に変形を生じさせたときの層間変形角と梁に作用するせん断力の関係を示したグラフである。 流し筋を配筋しない場合に、接合部に変形を生じさせたときの層間変形角と梁に作用するせん断力の関係を示したグラフである。 接合部に変形を生じさせたときの層間変形角と、梁に作用する基準化せん断力との関係を示したグラフである。
図1は柱1に接合される梁2内に配筋される梁主筋21が柱1との接合部3を貫通して接合部3内に配筋される鉄筋コンクリート造の柱・梁架構において、少なくとも接合部3から梁2までに跨る長さを持ち、少なくとも軸方向一方側の端部にフック4aが形成された添え筋4が梁主筋21に添って配筋され、フック4aが梁2中に位置している接合部3と梁2に跨る領域における配筋構造の構成例を示す。
図1は特に柱1が中柱である場合、すなわち梁主筋21が柱1を挟んで二方向に対向する梁2、2間に跨って配筋され、添え筋4が柱1を挟んで対向する梁2、2間に跨る長さを有する場合の例を示している。但し、添え筋4は柱1が隅柱や側柱である場合のように接合部3内からいずれか一方向片側の梁2中にまで配筋される場合もあり、その場合、フック4aは少なくとも梁2中に位置する側の端部に形成される。「梁2中」は「接合部3と梁2の境界面から梁2の軸方向中心側へ寄った位置」を指す。以下では主に添え筋4が柱1(接合部3)を挟んで対向する梁2、2間に跨って配筋される場合の例を説明する。
図1に示す例(柱1が中柱)の場合、添え筋4の軸方向両端部が梁2中に位置するため、添え筋4の軸方向両端部にフック4a、4aが形成される。この場合、添え筋4の軸方向両端部の少なくともフック4a、4aの部分は接合部3から突出して梁2、2内に位置し、フック4a、4a以外の本体部は接合部3内に位置する。柱1が隅柱や側柱のように添え筋4が接合部3内からいずれか一方向片側の梁2中にまで配筋される場合には、梁2に位置する側の端部にフック4aが形成されるが、接合部3内に位置する側の端部にフック4aが形成されることもある。この場合、接合部3内に位置する側の端部はフック4aにならない程度に折り曲げられて定着されることもある。
フック4aは添え筋4端部のU字状の部分を指すが、直線部分を含む場合と含まない場合がある。梁2の端部に予定されるヒンジは前記のように図1に1点鎖線で示すフック4aの屈曲開始点かその付近にあり、フック4aが接合部3から梁2に移行した箇所にあれば、屈曲開始点は梁2と接合部3との境界面より梁2側に位置するから、梁2と接合部3との境界面を外した梁2内にヒンジを生じさせることができる。図1では添え筋4のフック4aとフック4a寄りの本体部まで梁2内に位置させ、ヒンジが境界面から梁2の軸方向中心寄りに形成されるようにしている。
添え筋4が梁主筋21に添って配筋されることには、梁2の幅方向に添え筋4が梁主筋21の脇に並列して配筋される場合と、梁2の成方向に添え筋4が梁主筋21に並列して配筋される場合がある。またフック4aが梁2のコンクリート中に定着される上では、基本的にはフック4aの向きは問われない。
但し、図1〜図3に示すように梁2の幅方向に並列する添え筋4のフック4aに同時に係合する流し筋5を効率的に配筋し、少ない本数で済ませる上では、流し筋5がフック4aを挿通するよう、添え筋4はフック4aが鉛直方向を向き、梁2の幅方向に並列するように梁主筋21の脇に配筋されることが合理的である。「フック4aが鉛直方向を向く」とは、フック4aの軸線がフック4a以外の本体部の軸線と同一鉛直面内に位置することを言う。
添え筋4は原則として梁2内に配筋される梁主筋21単位で配筋されるが、必ずしも全梁主筋21に添って配筋される必要はない。添え筋4は梁主筋21単位で配筋されることで、梁主筋21の梁2内での配筋状態に応じ、梁2の幅方向にも成方向(高さ方向)にもそれぞれ複数本、配筋可能であるが、梁2のヒンジが梁2の材軸に直交する同一の鉛直面上に生じるよう、図1に示すように両端部のフック4a、4aは同一鉛直面上に位置するように揃えられる。同一鉛直面上に揃えられる部分はヒンジの形成予定位置になる上記のフック4aの屈曲開始点、または屈曲(湾曲)部分である。
図1中、1点鎖線を含む鉛直面は梁2に想定されるヒンジ形成予定位置を示している。ヒンジの形成時には添え筋4のフック4aの区間が引張降伏し、屈曲している形状から伸びた形状に塑性変形しようとするため、フック4aの形成開始点(屈曲開始点)がヒンジ形成予定位置として想定される。
図1はまた、上端の梁主筋21と下端の梁主筋21が共に2段に配筋される場合の添え筋4と流し筋5の配筋状態を示している。図3−(a)は図1の詳細例を示す。この例では上端と下端の梁主筋21が共に2段に配筋されていることに伴い、添え筋4も各段の梁主筋21に添い、梁主筋21の脇に並列し、4段に配筋される。図3−(a)の直交方向断面図である(b)に示すように流し筋5も各段の添え筋4単位で、各段の複数本の添え筋4のフック4aを挿通して配筋される。
図1、図3に示すように添え筋4を梁主筋21の脇に並列させ、フック4aを鉛直方向に向けて配筋する場合、上側の上端の梁主筋21に添えられる添え筋4のフック4aはコンクリートの上端面からの突出がないよう、下方に向けられ、下側の下端の梁主筋21に添えられる添え筋4のフック4aは上方に向けられる。流し筋5は軸方向を梁2の幅方向に向けて配筋される。
図2、図3は上端の梁主筋21と下端の梁主筋21が共に2段に配筋された図1の詳細例を示す。図2、図3−(b)に示すように梁2の幅方向に隣接する梁主筋21、21間には少なくとも接合部3を鉛直方向に貫通して配筋される柱主筋11が挿通できる程度の間隔が確保され、この間隔は接合部3と梁2のコンクリート充填時のコンクリートの充填のためにも利用される。
この関係で、隣接する梁主筋21、21間の間隔を添え筋4が阻害しないよう、添え筋4の太さ(径)は梁主筋21の太さ(径)以下に設定される。ここで言う「太さ」は鉄筋の軸に直交する断面積の大きさであり、実質的に径と同義であるが、断面が円形でない異形鉄筋等の場合を含む意味で「太さ」と言っている。添え筋4は梁主筋21の脇に添い、重なるように配筋されるため、柱主筋11は図2に示すように添え筋4と梁主筋21との間の間隔を通って配筋される。
図4は梁2を挟んで対向する柱1、1間に跨る長さを持ち、軸方向両端部にフック6a、6aが形成された添え筋6を梁2を挟んで対向する柱1、1内に配筋される柱主筋11に添って配筋した場合の配筋例を示す。軸方向両端部にフック6aが形成される点で、添え筋6自体は梁主筋21に添えられる添え筋4と同じ形状に形成される。
添え筋6は添え筋4と同じく、柱主筋11に重なって、または重なるように配筋され、添え筋6が配筋される区間における柱主筋11の引張力(曲げモーメント)に対する抵抗力を増す働きをする。
図4の場合、添え筋6には必ずしも図1〜図3の例における流し筋5が伴う必要はないため、添え筋6の柱主筋11に対する位置は任意であり、梁2の幅方向(柱1の幅方向)と同一方向に柱主筋11に並列する必要はなく、梁2の軸方向(柱1の成方向)に並列することもある。フック6aの向きも任意であり、必ずしも図示するように梁2の添え筋4のフック4aのように鉛直面に平行に向ける必要はなく、柱1の幅方向に向けることもある。
図1〜図4は柱1が中柱の場合の例を示しているが、柱1が側柱の場合も、梁2との接合部3は梁2、2が柱1を挟んで対向する接合部3になるため、対向する梁2、2間は図1〜図4と同様の納まりになる。
梁2が接合部3のいずれか一方向の片側にのみ接合される隅柱の場合、梁主筋21は梁2中から接合部3までに配筋されるため、フック4aは少なくとも梁2側の端部に形成される。添え筋4は接合部3内から、接合部3に接合される梁2中にまで配筋され、フック4aが梁2の境界面から梁2の軸方向中心側へ移行した箇所に定着される。添え筋4の接合部3側の端部は接合部3内の、梁2から遠い側の端部に定着される。この接合部3に定着される端部もフック4aの場合がある。
柱1が側柱の場合の、接合部3の一方向片側にのみ接合される方向の梁2と接合部3との間においても同様に、梁主筋21は接合部3から梁2中までに配筋されるため、梁主筋21に添えられる添え筋4は接合部3内から梁2中にまで配筋され、フック4aが梁2の境界面から梁2の軸方向中心側へ移行した箇所に定着される。添え筋4の接合部3側の端部は接合部3内の、梁2から遠い側の端部に定着される。
方側のフック4aは梁2の境界面から梁2の軸方向中心側へ移行した箇所に定着される。
1……柱、11……柱主筋、
2……梁、21……梁主筋、
3……接合部、
4……添え筋(梁主筋用)、4a……フック、
5……流し筋、
6……添え筋(柱主筋用)、6a……フック。

Claims (4)

  1. 柱に接合される梁内に配筋される梁主筋が前記柱との接合部内に配筋される鉄筋コンクリート造の柱・梁架構において、
    少なくとも前記接合部から前記梁までに跨る長さを持ち、少なくとも軸方向一方側の端部にフックが形成された添え筋が前記梁主筋に添って配筋され、前記フックが前記梁中に位置し
    前記フックは鉛直方向を向き、前記梁の幅方向に並列する複数本の前記添え筋の前記フックに係合し得る流し筋が、軸方向を前記梁の幅方向に向けて配筋されていることを特徴とする鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造。
  2. 前記添え筋は前記梁主筋の脇に並列して配筋されていることを特徴とする請求項に記載の鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造。
  3. 前記添え筋の太さは前記梁主筋の太さ以下であることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造。
  4. 前記梁を挟んで対向する前記柱間に跨る長さを持ち、軸方向両端部にフックが形成された添え筋が前記梁を挟んで対向する前記柱内に配筋される柱主筋に添って配筋されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の鉄筋コンクリート造柱・梁架構における梁の配筋構造。
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