JP6703737B2 - 制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、制御システムに関する。
従来、移動する者である移動者が携帯している携帯端末からの無線信号を、直接的又は間接的に受信して、受信した無線信号に基づいて、移動者についての制御を行う制御システムが知られていた。この制御システムとしては、例えば、移動者が携帯している携帯端末の位置情報及び識別情報を含む無線信号を生成して、生成した無線信号を定期的にサーバ装置に送信し、送信した無線信号に含まれている情報に基づいて、携帯端末を携帯している移動者の位置を管理する制御を行う位置管理システムが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−154571号公報
しかしながら、特許文献1のシステムにおいては、携帯端末を駆動するための電源として、携帯端末を携帯している移動者の移動範囲が限定されないように、コンセントに有線接続する必要がある商用電源ではなく、携帯端末に内蔵される電池を用いる必要があった。そして、携帯端末を駆動するための電源として電池を用いた場合、携帯端末を続けて利用できる時間が電池容量によって制限され、また移動者が外出する前に事前に充電を完了させておかないといけない必要性があるので、移動者についての制御を連続して安定的に行うという観点において改善の余地があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、移動者についての制御を連続して安定的に行うことを可能にする制御システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に制御システムは、識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、前記中継装置は、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、前記中継装置の現在位置を検出する中継側現在位置検出手段と、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に基づいて、前記中継装置の前記中継側送信手段から前記中継側信号を送信するか否かを決定する中継側決定手段と、を備え、前記制御装置は、前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、前記制御システムは、前記移動者の位置を管理するためのシステムであり、前記中継装置の前記中継側送信手段は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報と共に、前記中継側現在位置検出手段が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む前記中継側信号を無線にて送信し、前記制御装置の前記制御側制御手段は、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に含まれている前記現在位置特定情報に基づいて、前記移動者の位置を管理し、前記中継装置の前記中継側受信手段は、前記移動者の移動に関する情報である移動情報を含む移動信号を、前記制御装置又は他の装置から受信し、前記中継装置の前記中継側決定手段は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号、及び前記中継側受信手段にて受信された前記移動信号に基づいて、前記中継装置の前記中継側送信手段から前記中継側信号を送信するか否かを決定し、前記中継装置の前記中継側送信手段は、前記中継側決定手段の決定結果に基づいて、前記中継側信号を無線にて送信する。
請求項2に記載の制御システムは、識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、前記中継装置は、前記移動者とは異なる中継者が保持するものであり、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、前記制御装置は、前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、前記中継装置の前記中継側受信手段は、前記移動者の移動に関する情報である移動情報を含む移動信号を、前記制御装置又は他の装置から受信し、前記中継装置は、前記中継側受信手段が前記識別側信号を受信し、且つ、前記中継側受信手段が前記移動信号を受信した場合に、前記移動者に関する警報を前記中継者に対して出力する中継側出力手段、を備える。
請求項3に記載の制御システムは、識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、前記中継装置は、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、前記制御装置は、前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者が装着する靴に設けられているものであり、前記移動者が前記発電手段を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であり、前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、前記移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段と、を備え、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段は、第1送信条件が充足した際に、前記第1発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第1識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第1識別側送信手段と、第2送信条件が充足した際に、前記第2発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第2識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第2識別側送信手段と、を備え、前記第1識別側送信手段及び前記第2識別側送信手段は、前記第1識別側送信手段が送信する前記第1識別側信号と、前記第2識別側送信手段が送信する前記第2識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されている。
請求項に記載の制御システムは、識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、前記中継装置は、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、前記制御装置は、前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者が装着する靴に設けられているものであり、前記移動者が前記発電手段を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であり、前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、前記移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段と、を備え、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段は、第1送信条件が充足した際に、前記第1発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第1識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第1識別側送信手段と、第2送信条件が充足した際に、前記第2発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第2識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第2識別側送信手段と、を備え、前記第1識別側送信手段及び前記第2識別側送信手段は、前記第1識別側送信手段が送信する前記第1識別側信号と、前記第2識別側送信手段が送信する前記第2識別側信号とが互いに異なる頻度にて送信されるように構成されている。
請求項に記載の制御システムによれば、送信条件が充足した際に、発電手段にて発電された電力を用いて、送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別側信号を送信するための電力を供給する電池を識別情報送信装置に設ける必要がなくなるので、電池容量の制限を受けずに、移動者についての制御を連続して安定的に行うことが可能になる。
また、識別側信号に含まれている送信装置識別情報と共に、中継側現在位置検出手段が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別情報送信装置と制御装置との間で中継装置が送信装置識別情報を中継するので、送信装置識別情報を制御装置に対して確実に伝達することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
また、識別側信号に基づいて中継側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、中継側信号の送信頻度を調整することができるので、中継側信号の送信頻度を減少させて、中継装置での消費電力を低減したり、中継側信号の送信頻度を増加させて、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
また、識別側信号及び移動信号に基づいて中継側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、移動信号の移動情報として移動者が移動範囲を逸脱したか否かの情報を考慮して、中継側信号の送信の有無を調整することができるので、移動者が移動範囲を逸脱していない場合に、中継側信号の送信を停止させて、中継装置での中継側信号の送信に伴う消費電力をなくしたり、移動者が移動範囲を逸脱した場合に、中継側信号の送信を開始して、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
請求項に記載の制御システムによれば、送信条件が充足した際に、発電手段にて発電された電力を用いて、送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別側信号を送信するための電力を供給する電池を識別情報送信装置に設ける必要がなくなるので、電池容量の制限を受けずに、移動者についての制御を連続して安定的に行うことが可能になる。
また、識別側信号に含まれている送信装置識別情報と共に、中継側現在位置検出手段が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別情報送信装置と制御装置との間で中継装置が送信装置識別情報を中継するので、送信装置識別情報を制御装置に対して確実に伝達することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
また、識別側信号に基づいて中継側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、中継側信号の送信頻度を調整することができるので、中継側信号の送信頻度を減少させて、中継装置での消費電力を低減したり、中継側信号の送信頻度を増加させて、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
また、識別側信号を受信し且つ移動信号を受信した場合に警報を出力することにより、例えば、中継装置のユーザに対して移動者に関する注意喚起を行って、当該ユーザに対して移動者の実際の位置を確認させることができる。
請求項3に記載の制御システムによれば、送信条件が充足した際に、発電手段にて発電された電力を用いて、送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別側信号を送信するための電力を供給する電池を識別情報送信装置に設ける必要がなくなるので、電池容量の制限を受けずに、移動者についての制御を連続して安定的に行うことが可能になる。
また、発電手段が、直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であることにより、例えば、移動者が足を用いて移動した場合に発電するので、発電した電力を用いて識別側信号を確実に送信することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
また、移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段とを備え、更に、第1発電手段にて発電された電力を用いて第1識別側信号を送信する第1識別側送信手段と、第2発電手段にて発電された電力を用いて第2識別側信号を送信する第2識別側送信手段とを備えることにより、例えば、中継装置が受信した識別側信号の種類に応じて中継装置の動作を変える(例えば、第1識別側信号を受信した場合には中継側信号を送信せずに、第2識別側信号を受信した場合には中継側信号を送信する等)ことができるので、中継装置での消費電力及び移動者の位置管理の精度を考慮して制御システムを運用することができ、制御システムの利便性を向上させることができる。
特に、第1識別側信号と第2識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者からの距離が近い位置の中継装置の現在位置、及び、移動者からの距離が遠い位置の中継装置の現在位置を考慮して移動者の位置を管理することができるので、移動者の位置の管理精度を向上させることができる。
請求項に記載の制御システムによれば、第1識別側信号と第2識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者からの距離が近い位置の中継装置の現在位置、及び、移動者からの距離が遠い位置の中継装置の現在位置を考慮して移動者の位置を管理することができるので、移動者の位置の管理精度を向上させることができる。
請求項に記載の制御システムによれば、送信条件が充足した際に、発電手段にて発電された電力を用いて、送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別側信号を送信するための電力を供給する電池を識別情報送信装置に設ける必要がなくなるので、電池容量の制限を受けずに、移動者についての制御を連続して安定的に行うことが可能になる。
また、発電手段が、直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であることにより、例えば、移動者が足を用いて移動した場合に発電するので、発電した電力を用いて識別側信号を確実に送信することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
また、移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段とを備え、更に、第1発電手段にて発電された電力を用いて第1識別側信号を送信する第1識別側送信手段と、第2発電手段にて発電された電力を用いて第2識別側信号を送信する第2識別側送信手段とを備えることにより、例えば、中継装置が受信した識別側信号の種類に応じて中継装置の動作を変える(例えば、第1識別側信号を受信した場合には中継側信号を送信せずに、第2識別側信号を受信した場合には中継側信号を送信する等)ことができるので、中継装置での消費電力及び移動者の位置管理の精度を考慮して制御システムを運用することができ、制御システムの利便性を向上させることができる。
特に、第1識別側信号と第2識別側信号とが互いに異なる頻度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者の位置を細かく管理したり、粗く管理したりすることができるので、移動者の位置の管理ニーズに沿って、移動者の位置を適切に管理することができる。
実施の形態に係る位置管理システムの設置状況を示す側面図である。 位置管理システムを例示するブロック図である。 図1の識別情報送信装置の斜め上方からの斜視図である。 移動者テーブルの構成例を示す図である。 位置情報テーブルの構成例を示す図である。 識別側信号送信処理のフローチャートである。 送信対象情報更新処理のフローチャートである。 端末側信号送信処理のフローチャートである。 位置管理処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る制御システムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明に係る制御システムは、識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備えるシステムであって、移動者についての制御を行うシステムである。
ここで、「移動者」とは、移動する者、または移動する物であり、具体的には、人間、及び動物を含む概念であり、例えば、人間である子供、青年、中年、高齢者、及び動物である犬、猫等を含む概念であり、乗り物である自動車、バイク、自転車、車椅子等を含む概念である。また、「移動者についての制御」とは、移動者に関する制御であり、具体的には、移動者を探索するために移動者の位置を管理する制御である。
「識別情報送信装置」とは、識別側信号を無線にて送信する装置であり、具体的には、中継装置と無線通信可能となる装置であって、移動者によって保持される装置である。この識別情報送信装置の具体的な構成は任意であり、例えば、公知の汎用情報装置に識別側信号の送信機能を付加してもよく、あるいは、識別側信号の送信を行う専用装置として構成してもよい。特に、識別情報送信装置は、環境エネルギーを利用して発電された電力を用いて識別情報の送信を行うように構成されており、このことによって、識別情報送信装置を、商用電源を利用することが困難な場所に設置したり、電池容量に関する問題を気にすることなく設置したりすることができる。「識別側信号」とは、識別情報送信装置によって送信される無線信号であり、具体的には、識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を、少なくとも含んでいる信号である。「環境エネルギー」とは、環境において様々な形態で存在するエネルギーを意味し、例えば、光、熱、圧力(水力や波力を含む)、音、振動、及び電波等を含む概念である。このような環境エネルギーを利用した発電(環境発電)により取得した電力であれば、その種類や原理を問わず、利用することが可能である。以下では、環境エネルギーを利用して発電手段を、移動者が保持して発電手段を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電手段が発電を行う「靴内蔵型発電手段」として構成した場合について説明する。
「中継装置」とは、信号を中継する装置であり、具体的には、識別情報送信装置から無線にて送信された識別側信号を受信して、中継側信号を無線にて送信する装置であり、例えば、中継用移動体端末、及び受信装置を含む概念である。「中継側信号」とは、中継装置によって送信される無線信号であり、具体的には、送信装置識別情報を少なくとも含んでいる信号である。「中継用移動体端末」とは、移動可能な情報端末であって、移動者ではなく後述する中継者によって携帯されるものであり、例えば、スマートフォンを含む携帯電話端末、タブレット型コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、メガネ型コンピュータや腕時計型コンピュータの如きウェアラブルデバイス、及び車両に搭載されたカーナビゲーション装置を含む概念である。また、「受信装置」とは、予め定められた地点に固定して設けられている装置であり、例えば、公知の無線LANルータや無線アクセスポイント等の汎用情報装置に信号の中継機能を付加してもよく、あるいは、信号の中継を行う専用装置として構成してもよい。
「制御装置」とは、移動者についての制御を行う装置であり、具体的には、中継装置から無線にて送信された中継側信号を受信して、受信した中継側信号に基づいて、移動者についての制御を行う装置であり、例えば、管理装置等を含む概念である。「管理装置」とは、移動者を探索するために移動者の位置を管理する制御を行う装置であり、例えば、公知の汎用情報サーバ装置に移動者の位置を管理する管理機能を付加してもよく、あるいは、移動者の位置の管理を行う専用装置として構成してもよい
そして、本実施の形態においては、移動者を探索するために移動者の位置を管理する制御を行う場合について説明する。具体的には、「移動者」が管理対象者であって例えば認知症を患って徘徊する可能がある「高齢者」であり、「識別情報送信装置」が移動者によって装着される一足の靴の左右(つまり、右足用の靴、及び左足用の靴)各々に設けられる装置であり、「中継装置」が中継者の「中継用移動体端末」であり、「制御装置」が「管理装置」である場合について説明する。ここで、「中継者」とは、信号を中継する者であり、具体的には、中継用移動体端末を携帯している者であって、人間、及び動物を含む概念であるが、以下では、「中継者」が「人間」である場合について説明する。そして、識別情報送信装置、中継用移動体端末、及び情報提供装置の対応関係は任意に決定することができるが、これらをそれぞれ少なくとも1台設ければよいが、以下では、前述のように1人の移動者が識別情報送信装置を2台保持し、また、複数台の中継用移動体端末に対して1台の管理装置を対応させて設置した場合について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る位置管理システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る位置管理システムの設置状況を示す側面図、図2は、位置管理システムを例示するブロック図である。これら図1、2に示すように、位置管理システム1は、制御システムであり、識別情報送信装置10a、10b、中継用移動体端末20、及び1台の管理装置30を備えて構成されている。なお、これら図1、2に具体的に示す識別情報送信装置10a、10bに関して、位置管理システム1においては、実際には、移動者が複数存在し、識別情報送信装置10a、10bも複数組備えられることになるが、以下の説明では、これらの図1、2に具体的に示されている識別情報送信装置10a、10bを保持している1人の移動者に主に着目して説明する。そして、識別情報送信装置10a、10bを互いに区別する必要が無い場合には、「識別情報送信装置10」と総称して説明する。また、図1、2に具体的に示す中継用移動体端末20に関して、位置管理システム1においては、実際には、中継者が複数存在し、中継用移動体端末20も複数備えられることになるが、以下の説明では、これらの図1、2に具体的に示されている中継用移動体端末20を保持している1人の中継者に主に着目して説明する。識別情報送信装置10は、移動者によって保持されており、具体的には、識別情報送信装置10aは移動者の左足用の靴に設けられて保持されており、識別情報送信装置10bは右足用の靴に設けられて保持されている。中継用移動体端末20は、中継者によって保持されている。管理装置30は、情報管理センターのサーバルーム(図示省略)に設置されている。
(構成−識別情報送信装置)
まず、識別情報送信装置10について説明する。なお、識別情報送信装置10a、10bは、記憶される送信装置識別情報、及び一部の機能を除いて相互に同様に構成することができるので、主に識別情報送信装置10aについて説明し、識別情報送信装置10bについては、識別情報送信装置10aと異なる構成についてのみ説明する。
(構成−識別情報送信装置−左足)
図3は、図1の識別情報送信装置10aの斜め上方からの斜視図である。この識別情報送信装置10aは、移動者の左足用の靴に設けられて保持されるものであり、筐体11の内部に、発電ユニット12、図2の識別側記憶部13、識別側通信部14、及び識別側制御部15を収容して構成されている。
(構成−識別情報送信装置−左足−筐体)
図3の筐体11は、移動者が当該移動者の足によって移動(例えば、歩いたり、又は、走ったり)した場合に、直接的又は間接的に踏まれるように移動者が装着する靴の底に設けられているものであり、当該移動によって踏まれた場合の外力を受けて変位するものである。
(構成−識別情報送信装置−左足−発電ユニット)
発電ユニット12は、環境エネルギーを利用して電力を発電する第1発電手段であり、特に、移動者が発電部を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電部が発電を行う「靴内蔵型発電手段」として構成されている。また、この発電ユニット12の具体的な構成は任意であるが、例えば、何れも不図示の手段である、公知の圧電素子の如き発電手段、公知のブリッジ回路の如き整流手段、及び、公知の2次電池又はキャパシタの如き蓄電手段等を備えて構成されている。
(構成−識別情報送信装置−左足−識別側記憶部)
図2の識別側記憶部13は、識別情報送信装置10aの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。この識別側記憶部13は、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリ(図示省略)を用いて構成されているが、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する各装置の記憶部についても同様とする)。
特に、識別側記憶部13は、識別情報送信装置10aを一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段として構成されている。そして、この送信装置識別情報については、識別情報送信装置10aの製造時に所定の入力手段を介して記録される(なお、後述する各装置の識別情報についても、同様にして記録される)。
(構成−識別情報送信装置−左足−識別側通信部)
識別側通信部14は、中継用移動体端末20との間で通信を行う通信手段であり、特に、送信条件(以下、左足用送信条件)(第1送信条件)が充足した際に、発電ユニット12にて発電された電力を用いて、識別側記憶部13にて記憶された送信装置識別情報を含む識別側信号(第1識別側信号)を無線にて送信する識別側送信手段(第1識別側送信手段)である。この識別側通信部14の具体的な構造や通信方法は任意であるが、本実施の形態においては、識別側通信部14は、中継用移動体端末20との間で、公知の構造によりBluetooth(登録商標)、又はiBeacon(登録商標)、無線LAN、Wi−Fiのような近距離無線通信規格による近距離無線通信を行う。ここで「左足用送信条件」とは、識別情報送信装置10aが識別側信号を送信する条件である。例えば、左足用送信条件は、移動者によって図3の筐体11が1回のみ踏まれたこと(発電ユニット12にて電力が1回のみ発電され1回分の発電電力が識別情報送信装置10aの不図示の蓄電手段に蓄電されたこと)であってもよく、また、移動者によって図3の筐体11が複数回踏まれたこと(発電ユニット12にて電力が複数回発電されて複数回分の発電電力が識別情報送信装置10aの不図示の蓄電手段に蓄電されたこと)であってもよい。そして、以下では、左足用送信条件が、移動者によって図3の筐体11が1回のみ踏まれたこと(発電ユニット12にて電力が1回のみ発電され1回分の発電電力が識別情報送信装置10aの不図示の蓄電手段に蓄電されたこと)である場合について説明する。
(構成−識別情報送信装置−左足−識別側制御部)
図2の識別側制御部15は、識別情報送信装置10aを制御する制御手段である。この識別側制御部15は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMやフラシュメモリの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータ、もしくは、同等の機能を実施するために構成された専用の半導体素子である(後述する各装置の制御部についても同様とする)。この識別側制御部15に対しては識別情報送信装置用プログラムが製造工程において構成されるか、あるいは任意の記録媒体又はネットワークを介してインストールされることで、識別側制御部15の各部を実質的に構成する(後述する各装置の制御部についても同様とする)。この識別側制御部15の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−識別情報送信装置−右足)
図2の識別情報送信装置10bは、移動者の右足用の靴に設けられて保持されるものであり、記憶される送信装置識別情報、及び一部の機能を除いて、識別情報送信装置10aが備える構成と同様な構成を備えている。以下の説明では、識別情報送信装置10bが備える発電ユニット、及び各部については、「識別情報送信装置10bの発電ユニット」、「識別情報送信装置10bの識別側通信部」等と称して説明する。このような識別情報送信装置10bにおいて、識別情報送信装置10bの識別側記憶部は、識別情報送信装置10bを一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段である。また、識別情報送信装置10bの識別側通信部は、中継用移動体端末20との間で通信を行う通信手段であり、特に、識別情報送信装置10aの左足用送信条件とは異なる送信条件(以下、右足用送信条件)(第2送信条件)が充足した際に、識別情報送信装置10bの発電ユニット(第2発電手段)にて発電された電力を用いて、識別情報送信装置10bの識別側記憶部にて記憶された送信装置識別情報を含む識別側信号(第2識別側信号)を無線にて送信する第2識別側送信手段である。ここで「右足用送信条件」とは、識別情報送信装置10bが識別側信号を送信する条件である。例えば、右足用送信条件は、移動者によって識別情報送信装置10bの筐体(図3の筐体11と同様な構成)が1回のみ踏まれたこと(識別情報送信装置10bの発電ユニットにて電力が1回のみ発電され1回分の発電電力が識別情報送信装置10bの不図示の蓄電手段に蓄電されたこと)であってもよく、また、移動者によって識別情報送信装置10bの筐体が複数回踏まれたこと(識別情報送信装置10bの発電ユニットにて電力が複数回発電されて複数回分の発電電力が識別情報送信装置10bの不図示の蓄電手段に蓄電されたこと)、あるいは蓄電された電力量が所定の値に達したという条件であってもよい。そして、以下では、右足用送信条件が、移動者によって識別情報送信装置10bの筐体が複数回(具体的には、500回)踏まれたこと(識別情報送信装置10bの発電ユニットにて電力が複数回(具体的には、500回)発電されて複数回分の発電電力が識別情報送信装置10bの不図示の蓄電手段に蓄電されたこと)である場合について説明する。つまり、前述の識別情報送信装置10aの識別側通信部14及び識別情報送信装置10bの識別側通信部が、互いに異なる頻度で互いに異なる強度にて識別側信号を送信するように構成されている場合について、以下説明する。
(構成−中継用移動体端末)
次に、中継用移動体端末20について説明する。なお、複数台の中継用移動体端末20は、記憶される情報を除いて相互に同様に構成することができるので、以下の構成の説明においては、1台の中継用移動体端末20を対象に説明する。図2に示すように、この中継用移動体端末20は、中継装置であり、端末側通信部21、入力部22、出力部23、端末側記憶部24、端末側検出部25、及び端末側制御部26を備える。
(構成−中継用移動体端末−端末側通信部)
端末側通信部21は、識別情報送信装置10との間、及び管理装置30との間で通信を行う通信手段であり、特に、識別情報送信装置10の識別側通信部14から送信された識別側信号を受信する端末側受信手段(中継側受信手段)であり、また、端末側通信部21にて受信された識別側信号に含まれている送信装置識別情報と、端末側検出部25が検出した中継用移動体端末20の現在の位置である現在位置を特定する現在位置特定情報と、を少なくとも含む端末側信号(中継側信号)を無線にて送信する端末側送信手段(中継側送信手段)である。この端末側通信部21の具体的な構造や通信方法は任意であるが、本実施の形態においては、端末側通信部21は、識別情報送信装置10との間で、公知の構造によりBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信規格による近距離無線通信を行うと共に、管理装置30との間で、公知の構造により3Gパケット通信やLTEパケット通信等の広域通信手段、もしくはWi−Fiや無線LANといった中域の通信手段を用いて、インターネットの如きネットワークに対して無線通信を行う。
(構成−中継用移動体端末−入力部)
入力部22は、ユーザ(つまり、中継者)から中継用移動体端末20に対して情報、もしくは指示を入力するための入力手段である。この入力部22の具体的な構成は任意であるが、例えば、入力部22は、ユーザの指等で接触されることにより、当該ユーザから各種手動入力を受け付ける公知のタッチパッドとして構成されている。このタッチパッドは、透明又は半透明状に形成され、後述する出力部23を構成するディスプレイの前面において当該ディスプレイの表示面と重畳するように設けられてタッチパネルとして形成されている。このタッチパッドとしては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパッドを使用することができる。
(構成−中継用移動体端末−出力部)
出力部23は、中継用移動体端末20から外部(ユーザ)に対して情報を出力するための出力手段である。この出力部23の具体的な構成は任意であるが、例えば、出力部23は、ディスプレイ及びスピーカとして構成されている。ディスプレイの具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。スピーカの具体的な構成も任意であり、公知のダイナミックスピーカーやピエゾスピーカを使用することができる。
(構成−中継用移動体端末−端末側記憶部)
端末側記憶部24は、中継用移動体端末20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、特に、中継用移動体端末20を一意に識別するための端末識別情報、及び高頻度側送信対象情報を記憶する端末側記憶手段として構成されている。
ここで「高頻度側送信対象情報」とは、後述する高頻度側送信装置識別情報のうちの、中継用移動体端末20から管理装置30に対して送信するべきものを特定する情報であり、具体的には、高頻度側送信装置識別情報を含む端末側信号を送信するか否かを判定するための基準となる情報(つまり、高頻度側送信装置識別情報を含む端末側信号を送信するためのフラグとして機能する情報)であって、例えば、送信するもののみの送信装置識別情報が含まれている情報である。ここで、「高頻度側送信装置識別情報」とは、移動者各々が保持している2つの識別情報送信装置のうちの、識別側信号の送信頻度が多い方の識別情報送信装置を特定する情報であり、具体的には、当該識別情報送信装置の送信装置識別情報である。そして、この高頻度側送信対象情報については、後述する送信対象情報更新処理を実行することにより更新される。
(構成−中継用移動体端末−端末側検出部)
図2の端末側検出部25は、中継用移動体端末20の現在位置(現在地)を検出する端末側現在位置検出手段(中継側現在位置検出手段)である。この端末側検出部25は、GPS又は複数の基地局情報(緯度・経度・電界強度)、Wi−Fiアクセスポイント情報、iBeacon等の特定位置に帰属する位置情報マーカ情報、画像認識による位置特定情報、超音波を含む音に重畳された位置情報、ならびに赤外線を含む光通信、可視光通信によって得られる位置情報、地磁気の微細な変動により特定できる位置情報など、現在位置を特定するための情報のうち、いずれかひとつ、もしくは複数の機能(いずれも図示省略)を有し、現在の中継用移動体端末20の位置(例えば、経度及び緯度の座標等)等を公知の方法にて検出する。
(構成−中継用移動体端末−端末側制御部)
端末側制御部26は、中継用移動体端末20を制御する制御手段である。この端末側制御部26は、機能概念的に、端末側決定部26aを備える。この端末側決定部26aは、端末側通信部21にて受信された識別側信号に基づいて、端末側通信部21から端末側信号を送信するか否かを決定する端末側決定手段(中継側決定手段)である。この端末側制御部26の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成−管理装置)
次に、管理装置30について説明する。図2に示すように、この管理装置30は、制御装置であり、管理側通信部31、管理側記憶部32、及び管理側制御部33を備える。
(構成−管理装置−管理側通信部)
管理側通信部31は、中継用移動体端末20との間で通信を行う通信手段であり、特に、中継用移動体端末20の端末側通信部21から送信された端末側信号を受信する管理側受信手段(制御側受信手段)である。この管理側通信部31の具体的な構造や通信方法は任意であるが、本実施の形態においては、管理側通信部31は、中継用移動体端末20との間で、公知の構造によりインターネットの如きネットワークを介した通信を行う。
(構成−管理装置−管理側記憶部)
管理側記憶部32は、管理装置30の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、特に、移動者テーブル32a、及び位置情報テーブル32bを記憶する管理側記憶手段である。
ここで、「移動者テーブル」32aとは、移動者についての情報であり、具体的には、移動者が保持している識別情報送信装置10、移動者が移動する予定の範囲である移動範囲であって、予め定められている当該移動範囲、及び移動者の現在の状態を特定する情報である。図4は、移動者テーブル32aの構成例を示す図である。この移動者テーブル32aは、項目「移動者識別情報」、項目「高頻度側送信装置識別情報」、項目「低頻度側送信装置識別情報」、項目「移動範囲情報」、及び項目「状態情報」を含み、これら各項目に対応する情報を関連付けて構成されている。項目「移動者識別情報」に対応する情報は、図2の位置管理システム1での管理対象者である移動者を特定する移動者識別情報である(図4では、移動者IDであり「AAAA」等)。また、項目「高頻度側送信装置情報」に対応する情報は、前述した高頻度側送信装置識別情報である(図4では、送信装置識別情報であり、「IDAl1」等)。なお、「IDAl1」は、図2の識別情報送信装置10aの送信装置識別情報であり、「IDAl2」及び「IDAl3」は、不図示の識別情報送信装置の送信装置識別情を示しており、この情報中の「l」は高頻度側送信装置情報自体であることを識別するための識別子であるものとして、以下説明する。また、図4の項目「低頻度側送信装置識別情報」に対応する情報は、移動者各々が保持している2つの識別情報送信装置のうちの、識別側信号の送信頻度が少ない方の識別情報送信装置を特定する低頻度側送信装置情報である(図4では、送信装置識別情報であり、「IDAr1」等)。なお、「IDAr1」は、図2の識別情報送信装置10bの送信装置識別情報であり、「IDAr2」及び「IDAr3」は、不図示の識別情報送信装置の送信装置識別情を示しており、この情報中の「r」は低頻度側送信装置情報自体であることを識別するための識別子であるものとして、以下説明する。また、図4の項目「移動範囲情報」に対応する情報は、移動者が移動する予定の範囲である移動範囲(つまり、ジオフェンス)であって、予め定められている移動範囲を特定する移動範囲情報である(図4では、移動範囲を多角形として定義した場合における、当該多角形の頂点に対応する経度及び緯度の座標の集合であり「(X11、Y11)、(X12、Y12)、・・・」の集合等)である。また、項目「状態情報」に対応する情報は、移動者についての現在の状態を特定する状態情報である(図4では、「普通」、「異常」、及び「探索」)。なお、「普通」とは、移動者が普段の活動を行っていることに対応しており、具体的には、移動者が移動範囲内におり、且つ、移動者に関して位置情報取得要求が行われていないことに対応している。ここで、「位置情報取得要求」とは、移動者の位置情報を取得することの要求であり、具体的には、移動者の保護者(例えば、家族等)からの要求であって、当該保護者の不図示の携帯端末等を介して図2の管理装置30に送信される要求であり、例えば、探索の対象の移動者の移動者識別情報を含む要求である。図4の「異常」とは、移動者が普段の活動以外の活動を行っていることに対応しており、具体的には、移動者が移動範囲外に移動しており、且つ、移動者に関して位置情報取得要求が行われていないことに対応している。「探索」とは、移動者が探索されていることに対応しており、具体的には、移動者に関して位置情報取得要求が行われていることに対応している。そして、この移動者テーブル32aについては、図2の中継用移動体端末20、あるいは不図示のパーソナルコンピュータ等の探索依頼者(一例としては、移動者の家族)側が使用するネットワークに接続された入力手段を持つ情報端末装置等を含む任意の装置から入力され、管理装置30に送信されて記録され、また、後述する位置管理処理を実行することにより更新される。
また、図2の「位置情報テーブル」32bとは、移動者の位置についての情報である。図5は、位置情報テーブル32bの構成例を示す図である。この位置情報テーブル32bは、項目「移動者識別情報」、項目「送信装置識別情報」、項目「受信日時情報」、及び項目「現在位置特定情報」を含み、これら各項目に対応する情報を関連付けて構成されている。項目「移動者識別情報」に対応する情報は、図4の同一名称の項目に対応する情報と同一である。また、項目「送信装置識別情報」に対応する情報は、管理側通信部31が受信した端末側信号に含まれている送信装置識別情報である(図5では、「IDAr1」、「IDAl1」等)。また、項目「受信日時情報」に対応する情報は、中継用移動体端末20からの端末側信号(つまり、送信装置識別情報)を受信した日時を特定する受信日時情報(図5では、日時であり「20150202130000等である)。なお、この「20150202130000」については、端末側信号を受信した日時が2015年02月02日の13時00分00秒であることを示している。項目「現在位置特定情報」に対応する情報は、管理側通信部31が受信した端末側信号に含まれている現在位置特定情報である(図5では、経度及び緯度の座標であり「X41、Y41」等)。そして、この位置情報テーブル32bについては、後述する端末側信号送信処理を行うことによって記録される。
(構成−管理装置−管理側制御部)
図2の管理側制御部33は、管理装置30を制御する制御手段(制御側制御手段)である。この管理側制御部33の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
(処理)
次に、このように構成された位置管理システム1によって実行される識別情報送信装置側処理、中継用移動体端末側処理、及び管理装置側処理について説明する。
(処理−識別情報送信装置側処理(識別側信号送信処理))
まず、識別情報送信装置側処理について説明する。識別情報送信装置側処理とは、図2の識別情報送信装置10によって実行される処理であり、具体的には、識別側信号送信処理である。図6は、識別側信号送信処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「識別側信号送信処理」とは、図2の識別情報送信装置10から中継用移動体端末20に識別側信号を送信する処理であり、より詳細には、識別情報送信装置10aから中継用移動体端末20に識別側信号を送信する処理である「左側識別側信号送信処理」(図6の符号「SA」についての処理)と、識別情報送信装置10bから中継用移動体端末20に識別側信号を送信する処理である「右側識別側信号送信処理」(図6の符号「SB」についての処理)と、を含む処理である。この識別側信号送信処理を起動するタイミングは任意であるが、ここでは、例えば、図2の識別情報送信装置10(つまり、自身)の電源が投入された後に起動して実行を開始し、当該処理が終了する毎に繰り返し起動するものとして、起動した後から説明する(後述する各処理についても同様とする)。
(処理−識別側信号送信処(識別側信号送信処理)−左側識別側信号送信処理)
まず、図6に示すように、SA1において識別情報送信装置10aの識別側制御部15は、送信条件を充足したか否かを判定する。具体的には、左足用送信条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定手法については、任意の手法を用いることができるが、例えば、図3の筐体11を踏んだことを検出する不図示の検出手段(以下、識別情報送信装置10a側検出手段)が設けられていることとし、この検出手段による「筐体11を踏んだこと」の検出回数を計数して判定する手法を用いるものとして、以下説明する。そして、移動者が座った状態で筐体11が踏まれておらずに、発電されていない場合、識別情報送信装置10a側検出手段の検出回数が「0回」であるために、送信条件を充足していないものと判定し(SA1のNO)、送信条件を充足したものと判定するまで、繰り返しSA1を実行する。また、移動者が足による移動を開始した場合、筐体11が踏まれることになり、発電ユニット12で発電されて、識別情報送信装置10a側検出手段が「1回」を検出した場合、送信条件(具体的には、左足用送信条件)を充足したものと判定(SA1のYES)し、SA2に移行する。
図6に戻って、SA2において識別情報送信装置10aの識別側制御部15は、識別側信号を送信する。具体的には、図2の自己の識別側記憶部13の送信装置識別情報を取得し、取得した送信装置識別情報を含む識別側信号を生成し、生成した識別側信号を、識別側通信部14を介して、中継用移動体端末20に対して、SA1で発電ユニット12にて発電された電力を用いて、第1の強度で無線にて送信する。ここで、「第1の強度」とは、無線送信される識別側信号の強度であり、具体的には、発電ユニット12での1回分の発電電力に対応する強度であり、例えば、識別情報送信装置10aから3〜30メートル離れた地点にて無線受信できる程度の強度である。ここでは、例えば、図2の場合、「自己の識別側記憶部13の送信装置識別情報」=「IDAl1」を取得し、取得した「IDAl1」を含む識別側信号を生成し、生成した識別側信号を、識別側通信部14を介して、中継用移動体端末20に対して、SA1で発電ユニット12にて発電された電力を用いて、第1の強度で無線にて送信する。これにて、左側識別側信号送信処理を終了する。
(処理−識別側信号送信処(識別側信号送信処理)−右側識別側信号送信処理)
まず、図6に示すように、SB1において識別情報送信装置10bの識別側制御部は、送信条件を充足したか否かを判定する。具体的には、右足用送信条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定手法については、任意の手法を用いることができるが、例えば、SA1での判定と同様な判定手法、つまり、識別情報送信装置10bの筐体を踏んだことを検出する不図示の検出手段(以下、識別情報送信装置10b側検出手段)が設けられていることとし、この検出手段による「識別情報送信装置10bの筐体を踏んだこと」の検出回数を計数して判定する手法を用いるものとして、以下説明する。そして、移動者が座った状態で識別情報送信装置10bの筐体が踏まれておらずに、発電されていない場合、識別情報送信装置10b側検出手段の検出回数が「0回」であるために、送信条件を充足していないものと判定し(SB1のNO)、送信条件を充足したものと判定するまで、繰り返しSB1を実行する。また、移動者が足による移動を開始した場合、識別情報送信装置10bの筐体が踏まれることになり、識別情報送信装置10bの発電ユニットで発電されて、識別情報送信装置10b側検出手段が「500回」を検出した場合、送信条件(具体的には、右足用送信条件)を充足したものと判定(SB1のYES)し、SB2に移行する。
SB2において識別情報送信装置10bの識別側制御部は、識別側信号を送信する。具体的には、自己の識別側記憶部の送信装置識別情報を取得し、取得した送信装置識別情報を含む識別側信号を生成し、生成した識別側信号を、識別情報送信装置10bの識別側通信部を介して、中継用移動体端末20に対して、SB1で識別情報送信装置10bの発電ユニットにて発電された電力を用いて、第2の強度で無線にて送信する。ここで、「第2の強度」とは、無線送信される識別側信号の強度であって、「第1の強度」よりも強い強度であり、具体的には、識別情報送信装置10bの発電ユニットでの500回分の発電電力に対応する強度であり、例えば、識別情報送信装置10bから100〜300メートル離れた地点にて無線受信できる程度の強度である。ここでは、例えば、図2の場合、「自己の識別側記憶部の送信装置識別情報」=「IDAr1」を取得し、取得した「IDAr1」を含む識別側信号を生成し、生成した識別側信号を、識別情報送信装置10bの識別側通信部を介して、中継用移動体端末20に対して、SB1で識別情報送信装置10bの発電ユニットにて発電された電力(発電500回分の電力)を用いて、第2の強度で無線にて送信する。これにて、右側識別側信号送信処理を終了する。
(処理−中継用移動体端末側処理)
次に、中継用移動体端末側処理について説明する。移動体端末側処理とは、図2の中継用移動体端末20によって実行される処理であり、具体的には、送信対象情報更新処理、及び端末側信号送信処理である。
(処理−中継用移動体端末側処理−送信対象情報更新処理)
まず、送信対象情報更新処理について説明する。図7は、送信対象情報更新処理のフローチャートである。「送信対象情報更新処理」とは、図2の中継用移動体端末20の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報を更新する処理である。
まず、図7に示すように、SC1において中継用移動体端末20の端末側制御部26は、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信したか否かを判定する。具体的には、図2の端末側通信部21を介して受信した識別側信号から送信装置識別情報を取得し、取得した送信装置識別情報の識別子を特定し、特定した識別子が低頻度を示す前述の「r」であるか否かに基づいて判定する。そして、識別側信号を受信していない場合、又は、受信した識別側信号に含まれる識別子が「r」でない場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信しなかったものと判定し(SC1のNO)、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信したものと判定するまで、繰り返しSC1を実行する。また、受信した識別側信号に含まれる識別子が「r」である場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信したものと判定し(SC1のYES)、SC2に移行する。ここでは、例えば、「IDAl1」を含む識別側信号を受信した場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信しなかったものと判定し、「IDAr1」を含む識別側信号を受信した場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信したものと判定する。
図7に戻って、SC2において中継用移動体端末20の端末側決定部26aは、情報を取得する。具体的には、図2の端末側通信部21を介して管理装置30の管理側記憶部32の移動者テーブル32aにアクセスし、アクセスした移動者テーブル32aにおいて図7のSC1で受信した識別側信号の送信装置識別情報に対応付けられている情報として、図4の状態情報及び高頻度側送信装置識別情報を取得する。ここでは、例えば、SC1で「IDAr1」を含む識別側信号を受信した場合、図4の「普通」及び「IDAl1」を取得する。なお、ここでの、端末側決定部26aが管理装置30にアクセスして当該管理装置から取得(受信)する情報(状態情報及び高頻度側送信装置識別情報)が、「移動者の移動に関する情報である移動情報」に相当し、当該アクセスに応じて管理装置30側から中継用移動体端末20側で受信される情報信号であって状態情報及び高頻度側送信装置識別情報を含んでいるものが「移動信号(第1移動信号)」に相当する。
図7に戻って、SC3において中継用移動体端末20の端末側決定部26aは、高頻度側送信対象情報を更新する。具体的には、SC2で取得した情報に基づいて、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報を更新する。詳細には、SC2で取得した図4の状態情報が「普通」である場合には、SC2で取得した高頻度側送信装置識別情報が、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報に含まれないように更新し、SC2で取得した図4の状態情報が「異常」又は「探索」である場合には、SC2で取得した高頻度側送信装置識別情報が、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報に含まれるように更新する。ここでは、例えば、SC2で「普通」及び「IDAl1」を取得した場合において、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報に「IDAl1」が含まれていない場合、現状を維持し、一方、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報に「IDAl1」が既に含まれている場合、当該含まれている「IDAl1」を消去する。また、例えば、SC2で「異常」及び「IDAl2」を取得した場合において、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報に「IDAl2」が含まれていない場合、「IDAl2」を新たに記録し(含め)、一方、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報に「IDAl2」が既に含まれている場合、現状を維持する。なお、SC2で「探索」及び「IDAl3」を取得した場合は、SC2で「異常」及び「IDAl2」を取得した場合と同様な処理を行う。これにて、送信対象情報更新処理を終了する。
(処理−中継用移動体端末側処理−端末側信号送信処理)
次に、端末側信号送信処理について説明する。図8は、端末側信号送信処理のフローチャートである。「端末側信号送信処理」とは、図2の中継用移動体端末20から管理装置30に端末側信号を送信する処理である。
まず、図8に示すように、SD1において中継用移動体端末20の端末側制御部26は、識別側信号を受信したか否かを判定する。具体的には、端末側通信部21を監視して、当該端末側通信部21を介して、識別側信号(低頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号又は高頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号)を受信したか否かを判定する。そして、図6において識別側信号が送信されない場合、又は、図6のSA2又はSB2で送信された識別側信号が中継用移動体端末20に到達しない場合、端末側通信部21は識別側信号を受信せずに、識別側信号を受信しなかったものと判定し(SD1のNO)、識別側信号を受信したものと判定するまで、繰り返しSD1を実行する。また、図6のSA2又はSB2で送信された識別側信号が中継用移動体端末20に到達して、到達した識別側信号を端末側通信部21が受信した場合、識別側信号を受信したものと判定し(SD1のYES)、SD2に移行する。
図8に戻って、SD2において中継用移動体端末20の端末側決定部26aは、端末側信号を送信するか否かを判定する。具体的には、SD1で受信した識別側信号の種類(具体的には、低頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号又は高頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号)及び図2の端末側記憶部24の高頻度送信対象情報に基づいて、端末側信号を送信するか否かを判定する。詳細には、まず、SD1で受信した識別側信号から送信装置識別情報を取得し、取得した送信装置識別情報の識別子を特定し、特定した識別子が低頻度を表す前述の「r」である場合、低頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号であるものと判定し、また、特定した識別子が高頻度を表す前述の「l」である場合、高頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号であるものと判定する(以下、種類判定ステップ)。次に、「種類判定ステップ」にて低頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号であるものと判定した場合、端末側記憶部24の高頻度送信対象情報に関わらず無条件で、端末側信号を送信するものと判定する(つまり、低頻度で送信される識別側信号である場合には、無条件で送信するものと判定する)。また、「種類判定ステップ」にて高頻度側送信装置識別情報を含む識別側信号であるものと判定した場合、端末側記憶部24の高頻度送信対象情報を参照し、参照した高頻度送信対象情報に前述の取得した送信装置識別情報が含まれている場合に、端末側信号を送信するものと判定し、参照した高頻度送信対象情報に前述の取得した送信装置識別情報が含まれていない場合に、端末側信号を送信しないものと判定する(つまり、高頻度で送信される識別側信号である場合には、前述の図7の送信対象情報更新処理で更新される高頻度送信対象情報に基づいて、判定する)。そして、端末側信号を送信するものと判定した場合(SD2のYES)、SD3に移行し、端末側信号を送信しないものと判定した場合(SD2のYES)、SD1に移行する。
ここでは、例えば、SD1にて「IDAr1」を含む識別側信号を受信した場合、端末側信号を送信するものと無条件で判定する。また、例えば、SD1にて「IDAl1」を含む識別側信号を受信した場合、図2の端末側記憶部24の高頻度側送信対象情報を参照して、参照した当該高頻度側送信対象情報に「IDAl1」が含まれている場合に、端末側信号を送信するものと判定し、参照した当該高頻度側送信対象情報に「IDAl1」が含まれていない場合に、端末側信号を送信しないものと判定する。
図8に戻って、SD3において中継用移動体端末20の端末側制御部26は、端末側信号を生成する。具体的には、端末側検出部25の検出結果を現在位置特定情報として取得し、また、SD1で受信した識別側信号から送信装置識別情報を取得し、これらの取得した現在位置特定情報及び送信装置識別情報を含む端末側信号を生成する。ここでは、例えば、図8のSD1において「IDAr1」を含む識別側情報を受信し、また、「X41、Y41」を現在位置特定情報として取得した場合、これらの「IDAr1」及び「X41、Y41」を含む端末側信号を生成する。
次に、SD4において中継用移動体端末20の端末側制御部26は、端末側信号を送信する。具体的には、SD3で生成した端末側信号を、端末側通信部21を介して、管理装置30に無線にて送信する。ここでは、例えば、「IDAr1」及び「X41、Y41」を含む端末側信号を、端末側通信部21を介して、管理装置30に無線にて送信する。これにて、端末側信号送信処理を終了する。
一方、図2の管理装置30の管理制御部33は、図8のSD4で送信された端末側信号を、管理側通信部31及びネットワークを介して受信して、受信した端末側信号に基づいて、位置情報テーブル32bの少なくとも一部の情報を更新(記録)する。具体的には、管理側通信部31を介して受信した端末側信号から送信装置識別情報及び現在位置特定情報を取得し、また、不図示の計時手段の計時結果に基づいて端末側信号を受信した日時を特定し、また、図4において、前述の取得した送信装置識別情報に対応する移動者識別情報を特定した上で、図5において、特定した移動者識別情報、取得した送信装置識別情報、特定した日時を特定する受信日時情報、及び取得した現在位置特定情報を互いに関連付けて記録する。ここでは、例えば、管理側通信部31を介して受信した端末側信号である、「IDAr1」及び「X41、Y41」を含む端末側信号含む端末側信号から「送信装置識別情報」=「IDAr1」及び「現在位置特定情報」=「X41、Y41」を取得し、また、「不図示の計時手段の計時結果に基づいて端末側信号を受信した日時」=「2015年02月02日13時00分00秒」を特定し、また、図4において、前述の取得した「IDAr1」に対応する「移動者識別情報」として「AAAA」を特定した上で、図5において、図面最上段の情報を記録する。
(処理−管理装置側処理(位置管理処理))
次に、管理装置側処理について説明する。管理装置側処理とは、図2の管理装置30によって実行される処理であり、具体的には、位置管理処理である。図9は、位置管理処理のフローチャートである。「位置管理処理」とは、移動者の位置を管理する処理であり、具体的には、管理側記憶部32の移動者テーブル32a(具体的には、図4の状態情報)を更新したり、後述する位置情報を生成したりする処理である。
まず、図9に示すように、SE1において管理装置30の管理側制御部33は、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信したか否かを判定する。具体的には、図7のSC1での識別側信号の判定と同様にして判定する。そして、端末側信号を受信していない場合、又は、受信した端末側信号に含まれる識別子が「r」でない場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信しなかったものと判定し(SE1のNO)、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信したものと判定するまで、繰り返しSE1を実行する。また、受信した端末側信号に含まれる識別子が「r」である場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信したものと判定し(SE1のYES)、SE2に移行する。ここでは、例えば、「IDAl1」を含む識別側信号を受信した場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信しなかったものと判定し、「IDAr1」を含む端末側信号を受信した場合、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信したものと判定する。
図9に戻って、SE2において管理装置30の管理側制御部33は、SE1で受信した端末側信号に対応する移動者の状態が異常であるか否かを判定する。具体的には、図2の管理側記憶部32の移動者テーブル32a及び位置情報テーブル32bに基づいて、移動者が移動範囲を逸脱したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、移動者の状態が、異常であるか否かを判定する。詳細には、図5において、同一の移動者識別情報に対応付けられている情報を、受信日時情報を基準に時系列(例えば、過去から現在に向かって)に並び替えた上で、現在位置特定情報に着目して、移動者の移動経路を特定し、特定した移動経路が図4における対応する移動範囲情報が特定する移動範囲から逸脱しているか否かに基づいて、移動者が移動範囲を逸脱したか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、移動者の状態が異常であるか否かを判定する。ここで、「特定した移動経路が図4における対応する移動範囲情報が特定する移動範囲から逸脱しているか否かに基づいて、移動者が移動範囲を逸脱したか否かを判定する」処理についてより詳細は、図5の現在位置特定情報は、実際には、移動者自体の位置でなく、移動者の周辺(具体的には、識別側信号が到達する範囲)にいる中継者の位置を示していることに着目して、例えば、特定した移動経路が図4における対応する移動者識別情報の移動範囲情報が特定する移動範囲から大きく逸脱(例えば、500メートル以上等)している場合に、移動者が移動範囲を逸脱したものと判定し、また、特定した移動経路が図4における対応する移動者識別情報の移動範囲情報が特定する移動範囲から大きく逸脱(例えば、500メートル以上等)しているわけではない場合に、移動者が移動範囲を逸脱していないものと判定するものとする。そして、移動者が移動範囲を逸脱しているものと判定した場合、移動者の状態が異常であると判定し(SE2のYES)、SE3に移行する。また、移動者が移動範囲を逸脱していないものと判定した場合、移動者の状態が異常でないと判定し(つまり、移動者の状態が普通であると判定)(SE2のNO)、SE8に移行する。
図9に戻って、SE3において管理装置30の管理側制御部33は、SE2で異常であると判定した移動者の状態が異常であることを報知する。ここでの報知手法は任意であるが、例えば、図4の移動者識別情報に対して、当該移動者識別情報が特定する移動者の保護者の連絡先(例えば、保護者の不図示の携帯端末のEメールアドレス等)が関連付けられて登録されているものとして、図4の移動者識別情報が「BBBB」の移動者が異常であることを報知するために、「〇〇〇〇さんが、徘徊している可能性があります。至急確認して下さい。」等の報知メッセージ等の報知情報を、図2の管理側通信部31を介して保護者の連絡先に送信してもよい。このような処理を行うことにより、保護者が、前述の位置情報取得要求等を行うことにより、移動者の異常に対して適切に対処することができる。
図9に戻って、SE4において管理装置30の管理側制御部33は、図4の状態情報を更新する。具体的には、SE2で異常であると判定した移動者に対応する、状態情報が「異常」となるように、当該状態情報を更新する。ここでは、例えば、図4にて移動者識別情報が「BBBB」の移動者が異常であるとSE2で判定した場合、図4に示すように、「BBBB」に対応付けられている状態情報を「異常」に更新する。
図9に戻って、SE5において管理装置30の管理側制御部33は、SE1で受信した端末側信号に対応する移動者の状態が、探索であるか否かを判定する。具体的には、図2の管理側通信部31を監視して、当該管理側通信部31を介して、(一例として、保護者の不図示の携帯端末からの)前述の位置情報取得要求を判定する。そして、位置情報取得要求があると判定した場合、移動者の状態が探索であるものと判定し(SE5のYES)、SE6に移行する。また、位置情報取得要求がなかったものと判定した場合、移動者の状態が探索でないものと判定し(SE5のNO)、終了する。ここでは、例えば、図4にて移動者識別情報が「CCCC」の移動者の保護者から、探索の対象の移動者の移動者識別情報である「CCCC」を含む位置情報取得要求を受信した場合、「CCCC」の移動者の状態が探索であるものと判定する。
図9に戻って、SE6において管理装置30の管理側制御部33は、図4の状態情報を更新する。具体的には、SE5で探索であると判定した移動者に対応する、状態情報が「探索」となるように、当該状態情報を更新する。ここでは、例えば、図4にて移動者識別情報が「CCCC」の移動者に対して、位置情報取得要求があるとSE5で判定した場合、図4に示すように、「CCCC」に対応付けられている状態情報を「探索」に更新する。
図9に戻って、SE7において管理装置30の管理側制御部33は、位置情報を生成する。具体的にはSE2での処理と同様にして、SE5で探索であると判定した移動者の移動経路を特定し、特定した移動経路を地図情報に重畳して、移動者の位置情報として生成する。より具体的には、ほぼ同時刻で複数の中継用移動体端末20から現在位置特定情報が上がってきた場合には、その受信円(識別側信号の強度から、中継用移動体端末20の位置を中心とした識別側信号発信源があると想定できる範囲)の交わり部分を算出し、存在確率のある部分を存在したと推定される時刻情報とともに地図上に帯状に塗り分けて表示する。一方、保護者の不図示の携帯端末は、管理装置30にアクセスした上で、当該管理側制御部33によって生成された地図情報を位置情報として取得し、自己の液晶ディスプレイの如き表示手段に表示する。このように処理した場合、保護者は、自己の携帯端末の表示手段を視認することにより、移動者の各時刻における位置を把握することができる。
SE2でNOと判定された後のSE8において管理装置30の管理側制御部33は、図4の状態情報を更新する。具体的には、SE2で異常でないものと判定した移動者に対応する、状態情報が「普通」となるように、当該状態情報を更新した後、SE5に移行する。ここでは、例えば、図4にて移動者識別情報が「AAAA」の移動者が異常でないとSE2で判定した場合、図4に示すように、「AAAA」に対応付けられている状態情報を「普通」に更新する。これにて、位置管理処理を終了する。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、送信条件が充足した際に、識別情報送信装置10aの発電ユニット12及び識別情報送信装置10bの発電ユニットにて発電された電力を用いて、送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別側信号を送信するための電力を供給する電池を識別情報送信装置10に設ける必要がなくなるので、電池容量の制限を受けずに、移動者についての制御を連続して安定的に行うことが可能になる。
また、識別側信号に含まれている送信装置識別情報と共に、中継用移動体端末20の端末側検出部25が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む端末側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別情報送信装置10と管理装置30との間で中継用移動体端末20が送信装置識別情報を中継するので、送信装置識別情報を管理装置30に対して確実に伝達することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
また、識別側信号に基づいて端末側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて端末側信号を無線にて送信することにより、例えば、端末側信号の送信頻度を調整することができるので、端末側信号の送信頻度を減少させて、中継用移動体端末20での消費電力を低減したり、端末側信号の送信頻度を増加させて、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
また、識別側信号及び移動信号に基づいて端末側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて端末側信号を無線にて送信することにより、例えば、移動信号の移動情報として移動者が移動範囲を逸脱したか否かの情報を考慮して、端末側信号の送信頻度を調整することができるので、移動者が移動範囲を逸脱していない場合に、高頻度側(本実施の形態では、左足)の端末側信号の送信を停止させて、中継用移動体端末20での消費電力をなくしたり、移動者が移動範囲を逸脱した場合に、高頻度側(本実施の形態では、左足)の端末側信号の送信を開始して、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
また、識別情報送信装置10aの発電ユニット12及び識別情報送信装置10bの発電ユニットが、直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によってこれらの発電ユニットが発電を行う靴内蔵型発電手段であることにより、例えば、移動者が足を用いて移動した場合に発電するので、発電した電力を用いて識別側信号を確実に送信することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
また、移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている識別情報送信装置10aの発電ユニット12と、移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている識別情報送信装置10bの発電ユニットとを備え、更に、識別情報送信装置10aの発電ユニット12にて発電された電力を用いて識別側信号を送信する識別情報送信装置10aの識別側通信部14と、識別情報送信装置10bの発電ユニットにて発電された電力を用いて識別側信号を送信する識別情報送信装置10bの識別側通信部とを備えることにより、例えば、中継用移動体端末20が受信した識別側信号の種類に応じて中継装置の動作を変える(例えば、識別情報送信装置10aの識別側通信部14からの識別側信号を受信した場合には端末側信号を送信せずに、識別情報送信装置10bの識別側通信部からの識別側信号を受信した場合には端末側信号を送信する等)ことができるので、中継用移動体端末20での消費電力及び移動者の位置管理の精度を考慮して位置管理システム1を運用することができ、位置管理システム1の利便性を向上させることができる。
また、識別情報送信装置10aの識別側通信部14からの識別側信号と識別情報送信装置10bの識別側通信部からの識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者からの距離が近い位置の中継用移動体端末20の現在位置、及び、移動者からの距離が遠い位置の中継用移動体端末20の現在位置を考慮して移動者の位置を管理することができるので、移動者の周りに中継用移動体端末20を持っている人が少ない場合でも、おおまかな位置を把握することができ、移動者の周りに中継用移動体端末20を持っている人が多い場合には、位置精度を上げて位置を把握することができるため、移動者の位置の管理精度を向上させることができる。
また、識別情報送信装置10aの識別側通信部14からの識別側信号と識別情報送信装置10bの識別側通信部からの識別側信号とが互いに異なる頻度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者の位置を細かく管理したり、粗く管理したりすることができるので、移動者の位置の管理ニーズに沿って、移動者の位置を適切に管理することができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。例えば、本発明に係る制御システムによる移動者についての制御の安定性が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の有用性を有している場合には、本願発明の課題は解決されている。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。また、各装置の記憶部に記憶されている情報を任意の装置に分散した上で、各装置における通信対象を適宜変更した上で、実施の形態の処理を行ってもよい。例えば、図2の移動者テーブル32aを管理装置30とは異なる別の装置(他の装置)に格納した上で、図7のSC2において中継用移動体端末20が、当該別の装置から情報を取得して各処理を行ってもよい。つまり、中継用移動体端末20が、別の装置から前述の移動信号を受信して各処理を行ってもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(捜査について(その1))
また、上記実施の形態の図4の状態情報として、「普通」、「異常」、又は「探索」に加えて、あるいは、これらのうちの少なくとも1つに替えて、「捜査」を採用してもよい。「捜査」とは、保護のために移動者が捜査されていることに対応しており、具体的には、移動者に関して保護要求が行われていることに対応している。ここで、「保護要求」とは、移動者を保護することの要求であり、具体的には、移動者の保護者(例えば、家族等)からの要求であって、当該保護者の不図示の携帯端末等を介して図2の管理装置30に送信される要求であり、例えば、保護の対象の移動者の移動者識別情報を含む要求である。
そして、「捜査」を採用した場合、図2の管理装置30の管理側制御部33は、図9のSE7の後又はその他の任意のタイミングに、SE5及びSE6の場合と同様にして、移動者の状態が、捜査であるか否かを判定し、捜査であると判定した場合にのみ、捜査であると判定した移動者に対応する、図4の状態情報が「捜査」となるように、当該状態情報を更新する。
一方、中継用移動体端末20は、図7の送信対象情報更新処理を実行する場合に、実施の形態の処理に加えて、あるいは、替えて以下の第1又は第2の処理を行ってもよい。
まず、第1の処理は、高頻度側送信対象情報を更新する処理である。この第1の処理において、中継用移動体端末20の端末側決定部26aは、SC3において、「捜査」を実施の形態で説明した「異常」又は「探索」と同様に取り扱って処理する。
また、第2の処理は、警報を行う処理である。この第2の処理において、中継用移動体端末20の端末側制御部26は、SC2の処理おいて、状態情報として「捜査」を取得した場合、SC3の前又は後に、図2の出力部23を介して、移動者が捜査対象となっていることを報知するための警報画像あるいは警報音を出力することにより警報する。ここでは、捜査対象となっている移動者を、中継用移動体端末20のユーザである中継者側に把握させるために、図4の移動者テーブルの移動者識別情報に対して、当該移動者識別が特定する移動者の特徴を特定する特徴情報(例えば、外見的特徴のテキスト情報あるいは画像情報等)が関連付けられて格納されていることとし、SC2にて中継用移動体端末20側から管理装置側30にアクセスする場合に、当該特徴情報も取得し、中継用移動体端末20側で警報を行う場合に、取得した特徴情報を警報画像あるいは警報音と共に出力してもよい。なお、ここでの、端末側制御部26が管理装置30にアクセスして当該管理装置から取得(受信)する情報(状態情報としての「捜査」)が、「移動者の移動に関する情報である移動情報」に相当し、当該アクセスに応じて管理装置30側から送信されて中継用移動体端末20側で受信される情報信号であって状態情報を含んでいるものが「移動信号(第2移動信号)」に相当し、図7のSC1において識別側信号を受信し、且つ、SC2にて「捜査」の状態情報を含む第2移動信号を受信した場合に、警報を出力する端末側制御部26の機能が「中継側出力手段」に相当する。
(捜査について(その2))
また、上述の警報を、中継用移動体端末20から管理装置30へのアクセスを待たずに行うために、保護要求が保護者の不図示の携帯端末等を介して図2の管理装置30に送信された場合に直ちに、管理装置30が、前述の特徴情報を中継用移動体端末20に既存のプッシュ通知方法を用いて送信することにより、中継用移動体端末20側で警報を行ってもよい。また、例えば、警報を行うために必要な情報と共に保護要求を、保護者の不図示の携帯端末から、中継用移動体端末20に直接送信して、中継用移動体端末20側で警報を行ってもよい。また、上述のあらゆるバリエーションの警報では、保護者の連絡先も出力してもよい。また、上述の警報の出力を許可又は禁止する設定を、図2の中継用移動体端末20に行えるように構成した上で、許可設定が行われている場合に警報を出力し、禁止設定が行われている場合に警報を行わないようにしてもよい。
(発電ユニットについて)
また、上記実施の形態では、発電ユニットを、靴内蔵型発電手段として構成する場合について説明したが、これに限られない。例えば、発電ユニットを、移動者が保持する杖に設けられるユニットであり、杖を地面に当接させたり地面から離したりすることにより発電するものとして構成してもよいし、また、移動者が保持する腕時計に設けられるユニットであり、腕を振ることにより発電するものとして構成してもよい。
(識別情報送信装置について(その1))
また、上記実施の形態では、識別情報送信装置10aを移動者の左足に用いて、識別情報送信装置10bを移動者の右足に用いる場合について説明したが、これに限られない。例えば、これらを入れ替えて、識別情報送信装置10aを移動者の右足に用いて、識別情報送信装置10bを移動者の左足に用いてもよい。
(識別情報送信装置について(その2))
また、上記実施の形態では、左足用送信条件と右足用送信条件とが互い異なっている場合について説明したが、これに限られない。例えば、これらの左足用送信条件及び右足用送信条件として互いに同じ送信条件を用いてもよい。このように構成した場合、識別情報送信装置10a、10bから互いに同じ強度且つ同じ頻度で識別側信号が送信されることになる。
(識別側信号の強度について)
また、上記実施の形態の図2の位置管理システム1を適用する地域における、中継用移動体端末20の密度に応じて、識別情報送信装置10から送信される識別側信号の強度を調整してもよい。具体的には、中継用移動体端末20の密度が低い場合いは、移動者を確実に探索するために、識別側信号の強度を増大させて識別側信号が到達できる範囲を広げてもよいし、中継用移動体端末20の密度が高い場合いは、移動者の位置を細かく管理するために、識別側信号の強度を低下させて識別側信号が到達できる範囲を狭めてもよい。
(受信日時情報について)
また、上記実施の形態の図8のSD4の後に行われる、図5の受信日時情報の記録については、中継用移動体端末20が図8のSD4で端末側信号を送信する時刻と、管理装置30が当該端末側信号を受信する時刻との間にズレが生じることを考慮して、中継用移動体端末20側で端末側信号に送信日時を含めて送信した上で、管理装置30側で端末側信号に含まれている送信日時を取得し、取得した送信日時を図5の受信日時情報に記録してもよい。
(位置情報の生成について)
また、上記実施の形態の図9のSE7において、例えば三角測量の原理等を用いて、さらに高い精度で位置を割り出せるように構成してもよい。この場合、例えば、図8のSD1で受信した識別側信号の電界強度を検出し、図8のSD3において当該検出した電界強度が含まれるように端末側信号を生成した上で、実施の形態と同様な処理を行ってもよい。そして、図9のSE7において、端末側信号に含まれている電界強度に基づいて、例えば三角測量の原理等を用いて、さらに高い精度で位置を割り出してもよい。
(各処理の起動について)
また、上記実施の形態の図6〜図9の各処理について、所定のイベントが発生した場合に起動されることとしてもよい(つまり、いわゆるイベントドリブンにて実行してもよい)。具体的には、図6の左側識別側信号送信処理については、1回分の発電電力が蓄電された場合に起動し、起動後にSA2を実行し、また、右側識別側信号送信処理については、500回分の発電電力が蓄電された場合に起動し、起動後にSB2を実行してもよい。また、図7では、低頻度側送信装置識別情報が含まれている識別側信号を受信した場合に起動して、この後にSC2及びSC3を実行してもよい。また、図8では、識別側信号を受信した場合に起動して、SD2〜SD4を実行してもよい。また、図9では、低頻度側送信装置識別情報が含まれている端末側信号を受信した場合に起動して、この後にSE2〜SE7を実行してもよい。
(中継装置について)
また、上記実施の形態では、中継装置が中継者の中継用移動体端末である場合について説明したが、これに限られない。例えば、中継装置として、屋内又は屋外の建造物(例えば、ビル、電柱、信号機、自動販売機等)に固定して設けられている受信装置を用いてもよいし、中継装置として中継用移動体端末及び受信装置の両方を用いてもよい。
(特徴について)
また、実施の形態及び変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。
(付記)
付記1の制御システムは、識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、前記中継装置は、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、前記制御装置は、前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備える。
付記2の制御システムは、付記1に記載の制御システムにおいて、前記制御システムは、前記移動者の位置を管理するためのシステムであり、前記中継装置は、前記中継装置の現在位置を検出する中継側現在位置検出手段、を備え、前記中継装置の前記中継側送信手段は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報と共に、前記中継側現在位置検出手段が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む前記中継側信号を無線にて送信し、前記制御装置の前記制御側制御手段は、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に含まれている前記現在位置特定情報に基づいて、前記移動者の位置を管理する。
付記3の制御システムは、付記2に記載の制御システムにおいて、前記中継装置は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に基づいて、前記中継装置の前記中継側送信手段から前記中継側信号を送信するか否かを決定する中継側決定手段、を備え、前記中継装置の前記中継側送信手段は、前記中継側決定手段の決定結果に基づいて、前記中継側信号を無線にて送信する。
付記4の制御システムは、付記3に記載の制御システムにおいて、前記中継装置の前記中継側受信手段は、前記移動者の移動に関する情報である移動情報を含む移動信号を、前記制御装置又は他の装置から受信し、前記中継装置の前記中継側決定手段は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号、及び前記中継側受信手段にて受信された前記移動信号に基づいて、前記中継装置の前記中継側送信手段から前記中継側信号を送信するか否かを決定する。
付記5の制御システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の制御システムにおいて、前記中継装置の前記中継側受信手段は、前記移動者の移動に関する情報である移動情報を含む移動信号を、前記制御装置又は他の装置から受信し、前記中継装置は、前記中継側受信手段が前記識別側信号を受信し、且つ、前記中継側受信手段が前記移動信号を受信した場合に、警報を出力する中継側出力手段、を備える。
付記6の制御システムは、付記1から5のいずれか一項に記載の制御システムにおいて、前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者が装着する靴に設けられているものであり、前記移動者が前記発電手段を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段である。
付記7の制御システムは、付記6に記載の制御システムにおいて、前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、前記移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段と、を備え、前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段は、第1送信条件が充足した際に、前記第1発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第1識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第1識別側送信手段と、第2送信条件が充足した際に、前記第2発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第2識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第2識別側送信手段と、を備える。
付記8の制御システムは、付記7に記載の制御システムにおいて、前記第1識別側送信手段及び前記第2識別側送信手段は、前記第1識別側送信手段が送信する前記第1識別側信号と、前記第2識別側送信手段が送信する前記第2識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されている。
付記9の制御システムは、付記7又は8に記載の制御システムにおいて、前記第1識別側送信手段及び前記第2識別側送信手段は、前記第1識別側送信手段が送信する前記第1識別側信号と、前記第2識別側送信手段が送信する前記第2識別側信号とが互いに異なる頻度にて送信されるように構成されている。
(付記の効果)
付記1に記載の制御システムによれば、送信条件が充足した際に、発電手段にて発電された電力を用いて、送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別側信号を送信するための電力を供給する電池を識別情報送信装置に設ける必要がなくなるので、電池容量の制限を受けずに、移動者についての制御を連続して安定的に行うことが可能になる。
付記2に記載の制御システムによれば、識別側信号に含まれている送信装置識別情報と共に、中継側現在位置検出手段が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、識別情報送信装置と制御装置との間で中継装置が送信装置識別情報を中継するので、送信装置識別情報を制御装置に対して確実に伝達することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
付記3に記載の制御システムによれば、識別側信号に基づいて中継側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、中継側信号の送信頻度を調整することができるので、中継側信号の送信頻度を減少させて、中継装置での消費電力を低減したり、中継側信号の送信頻度を増加させて、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
付記4に記載の制御システムによれば、識別側信号及び移動信号に基づいて中継側信号を送信するか否かを決定し、決定結果に基づいて中継側信号を無線にて送信することにより、例えば、移動信号の移動情報として移動者が移動範囲を逸脱したか否かの情報を考慮して、中継側信号の送信の有無を調整することができるので、移動者が移動範囲を逸脱していない場合に、中継側信号の送信を停止させて、中継装置での中継側信号の送信に伴う消費電力をなくしたり、移動者が移動範囲を逸脱した場合に、中継側信号の送信を開始して、移動者の位置を細かく管理したりすることができる。
付記5に記載の制御システムによれば、識別側信号を受信し且つ移動信号を受信した場合に警報を出力することにより、例えば、中継装置のユーザに対して移動者に関する注意喚起を行って、当該ユーザに対して移動者の実際の位置を確認させることができる。
付記6に記載の制御システムによれば、発電手段が、直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であることにより、例えば、移動者が足を用いて移動した場合に発電するので、発電した電力を用いて識別側信号を確実に送信することができ、移動者の位置を確実に管理することができる。
付記7に記載の制御システムによれば、移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段とを備え、更に、第1発電手段にて発電された電力を用いて第1識別側信号を送信する第1識別側送信手段と、第2発電手段にて発電された電力を用いて第2識別側信号を送信する第2識別側送信手段とを備えることにより、例えば、中継装置が受信した識別側信号の種類に応じて中継装置の動作を変える(例えば、第1識別側信号を受信した場合には中継側信号を送信せずに、第2識別側信号を受信した場合には中継側信号を送信する等)ことができるので、中継装置での消費電力及び移動者の位置管理の精度を考慮して制御システムを運用することができ、制御システムの利便性を向上させることができる。
付記8に記載の制御システムによれば、第1識別側信号と第2識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者からの距離が近い位置の中継装置の現在位置、及び、移動者からの距離が遠い位置の中継装置の現在位置を考慮して移動者の位置を管理することができるので、移動者の位置の管理精度を向上させることができる。
付記9に記載の制御システムによれば、第1識別側信号と第2識別側信号とが互いに異なる頻度にて送信されるように構成されていることにより、例えば、移動者の位置を細かく管理したり、粗く管理したりすることができるので、移動者の位置の管理ニーズに沿って、移動者の位置を適切に管理することができる。
1 位置管理システム
10 識別情報送信装置
10a 識別情報送信装置
10b 識別情報送信装置
11 筐体
12 発電ユニット
13 識別側記憶部
14 識別側通信部
15 識別側制御部
20 中継用移動体端末
21 端末側通信部
22 入力部
23 出力部
24 端末側記憶部
25 端末側検出部
26 端末側制御部
26a 端末側決定部
30 管理装置
31 管理側通信部
32 管理側記憶部
32a 移動者テーブル
32b 位置情報テーブル
33 管理側制御部

Claims (4)

  1. 識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、
    前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、
    環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、
    当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、
    送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、
    前記中継装置は、
    前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、
    前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、
    前記中継装置の現在位置を検出する中継側現在位置検出手段と、
    前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に基づいて、前記中継装置の前記中継側送信手段から前記中継側信号を送信するか否かを決定する中継側決定手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、
    前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、
    前記制御システムは、前記移動者の位置を管理するためのシステムであり、
    前記中継装置の前記中継側送信手段は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報と共に、前記中継側現在位置検出手段が検出した現在位置を特定する現在位置特定情報を含む前記中継側信号を無線にて送信し、
    前記制御装置の前記制御側制御手段は、前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に含まれている前記現在位置特定情報に基づいて、前記移動者の位置を管理し、
    前記中継装置の前記中継側受信手段は、前記移動者の移動に関する情報である移動情報を含む移動信号を、前記制御装置又は他の装置から受信し、
    前記中継装置の前記中継側決定手段は、前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号、及び前記中継側受信手段にて受信された前記移動信号に基づいて、前記中継装置の前記中継側送信手段から前記中継側信号を送信するか否かを決定し、
    前記中継装置の前記中継側送信手段は、前記中継側決定手段の決定結果に基づいて、前記中継側信号を無線にて送信する、
    制御システム。
  2. 識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、
    前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、
    環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、
    当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、
    送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、
    前記中継装置は、前記移動者とは異なる中継者が保持するものであり、
    前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、
    前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、
    前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、
    前記中継装置の前記中継側受信手段は、前記移動者の移動に関する情報である移動情報を含む移動信号を、前記制御装置又は他の装置から受信し、
    前記中継装置は、前記中継側受信手段が前記識別側信号を受信し、且つ、前記中継側受信手段が前記移動信号を受信した場合に、前記移動者に関する警報を前記中継者に対して出力する中継側出力手段、を備える、
    制御システム。
  3. 識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、
    前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、
    環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、
    当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、
    送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、
    前記中継装置は、
    前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、
    前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、
    前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、
    前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者が装着する靴に設けられているものであり、前記移動者が前記発電手段を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であり、
    前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、前記移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段と、を備え、
    前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段は、
    第1送信条件が充足した際に、前記第1発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第1識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第1識別側送信手段と、
    第2送信条件が充足した際に、前記第2発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第2識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第2識別側送信手段と、を備え
    前記第1識別側送信手段及び前記第2識別側送信手段は、前記第1識別側送信手段が送信する前記第1識別側信号と、前記第2識別側送信手段が送信する前記第2識別側信号とが互いに異なる強度にて送信されるように構成されている、
    制御システム。
  4. 識別情報送信装置と、中継装置と、制御装置とを備える制御システムであって、
    前記識別情報送信装置は、移動者が保持するものであり、
    環境エネルギーを利用して電力を発電する発電手段と、
    当該識別情報送信装置を一意に識別するための送信装置識別情報を記憶する識別側記憶手段と、
    送信条件が充足した際に、前記発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む識別側信号を無線にて送信する識別側送信手段と、を備え、
    前記中継装置は、
    前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段から送信された前記識別側信号を受信する中継側受信手段と、
    前記中継側受信手段にて受信された前記識別側信号に含まれている前記送信装置識別情報を、少なくとも含む信号である中継側信号、を無線にて送信する中継側送信手段と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記中継装置の前記中継側送信手段から送信された前記中継側信号を受信する制御側受信手段と、
    前記制御側受信手段にて受信された前記中継側信号に基づいて、前記移動者についての制御を行う制御側制御手段と、を備え、
    前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者が装着する靴に設けられているものであり、前記移動者が前記発電手段を直接的又は間接的に踏んだ際の圧力によって当該発電手段が発電を行う靴内蔵型発電手段であり、
    前記識別情報送信装置の前記発電手段は、前記移動者の一方の足に装着される一方の靴に設けられている第1発電手段と、前記移動者の他方の足に装着される他方の靴に設けられている第2発電手段と、を備え、
    前記識別情報送信装置の前記識別側送信手段は、
    第1送信条件が充足した際に、前記第1発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第1識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第1識別側送信手段と、
    第2送信条件が充足した際に、前記第2発電手段にて発電された電力を用いて、前記識別側記憶手段にて記憶された前記送信装置識別情報を含む第2識別側信号を前記識別側信号として無線にて送信する第2識別側送信手段と、を備え、
    前記第1識別側送信手段及び前記第2識別側送信手段は、前記第1識別側送信手段が送信する前記第1識別側信号と、前記第2識別側送信手段が送信する前記第2識別側信号とが互いに異なる頻度にて送信されるように構成されている、
    制御システム。
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