図1を参照すると、部分的に実装された(又は部分的に設置された)ワークプラットフォームシステム110と組み合わされた吊橋100の側面図が提供される。ワークプラットフォームシステム110は、作業員が、吊橋に対して1以上の作業動作をすることを許容するために、吊橋に関連して実装されている。吊橋100は、ワークプラットフォームシステム、例えば部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110(又は以下にさらに説明するように別の実装状態にあるワークプラットフォームシステム)を実装して利用することができる構造物の一例を示したものにすぎないことを理解されたい。しかし、本開示は、吊橋だけでなく、種々の構造物のいかなるものに関連したワークプラットフォームシステム及びワークプラットフォームシステムの実装を包含することを意図している。したがって、図1は吊橋100を示しているが、本開示は、例えば、他の種類の橋、例えばアーチ橋、ビル、塔、掘削装置(例えば、石油掘削装置)、柱、コンベヤ、及び他の構造物を含む他の種々の構造物に関連したワークプラットフォームシステム、及びワークプラットフォームシステムの実装を包含することを意図していることを理解されたい。
本明細書に開示されたワークプラットフォームシステムの少なくともいくつかは、吊橋100などの構造物に関連して使用するのに特に適していることが想定される。吊橋100などの構造物では、ワークプラットフォームシステムが構造物に沿って(かつ、構造物の下にあることが多い)かなりの距離延びることが望ましい。この目的のために、本開示は、特に、それぞれの支持サブシステムと、支持サブシステムの2つの部分の間に延びる(かつ、かなりの距離を延びる可能性がある)それぞれの吊り下げサブシステムとの両方を含むワークプラットフォームシステムを包含する。これに関して、再度図1を参照すると、部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110は、図示のように部分的に実装された状態の場合であっても、両方が、部分的に実装された吊り下げサブシステム120及び支持サブシステム130を含むことがわかる。図示されているように、支持サブシステム130は、それぞれ部分的に実装された吊り下げサブシステム120の対向する端部にある第1部分132及び第2部分134を含み、それぞれ吊橋100の各塔140に支持され、部分的な吊り下げサブシステム120が支持サブシステム130の部分132及び134の間に延びている。
図1は、部分的に実装された状態のワークプラットフォームシステム110を示すことで始まるが、最終的に図15に示すように完全に実装されたワークプラットフォームシステムを形成するように、追加の部品を含み、あるいは他の追加的な特徴を得るように、このワークプラットフォームシステム(特に吊り下げサブシステム)がどのようにさらに修正されるかが、以下に提供された追加の説明から明らかになるであろうことを理解すべきである。すなわち、図1(図2及び3も同様)は、吊橋100に関連したワークプラットフォームシステムの実装(設置)プロセスの初期段階を示している。初期段階では、ワークプラットフォームシステム110は、部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110の形態をとり、以下に提供される追加の説明が、部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110が、どのようにさらに進化して完全に実装されたワークプラットフォームシステムになるかに関する詳細を提供する。完全に実装されたワークプラットフォームは、最後に図15に示される。
さらに図2を参照すると、図1の側面図の領域、すなわち部分150の拡大詳細図が示され、支持サブシステム130の第1部分132のアセンブリ200、及び部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110の部分的な吊り下げサブシステム120の追加部分と共に、吊橋100の一部を示している。図2に、より具体的に示すように、部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110が吊橋100に関連して実装されている本例では、支持サブシステム130の第1部分132が橋の塔(又は柱)140のそれぞれに取り付けられ、それぞれに支持され、したがって、部分的な吊り下げサブシステム120が支持サブシステムの部分132によって、概して接合点225において支持されるように、第1部分132は実装される。したがって、図2に示されている詳細図では、支持サブシステム130の第1部分132が、橋100の第1の塔140に取り付けられ、支持されており、一方、支持サブシステムの、別のほぼ同一の部分(第2部分134)は、(例えば、図1に示すように)(例えば、接合点225に対応する他の接合点にある)他方の塔140に取り付けられ/支持されていることが理解されるべきである。
図3に関連してさらに説明するように、支持サブシステム130の第1部分132及び第2部分134は、塔140に対して直接支持されている(例えば、以下に説明するようにアンカーによって)。しかし、そのような支持の態様に加えて、図2から明らかなように(精査すれば図1からも)、本実施形態においては、支持サブシステム130の第1部分132及び第2部分134は、支持チェーン220によってさらに支持されていることも理解されたい。
図示されているように、支持サブシステム130の追加の部品を構成していると考えることができる支持チェーン220は、吊橋100のデッキ222に沿った位置に接続され、その位置から下方に、支持サブシステム130の本体に沿った位置まで(以下にさらに説明するように、特に、本体の特定の構造支持部品まで)延びている。支持チェーン220は、支持サブシステム130(特に支持サブシステムの本体)が、吊橋100のデッキ222に対して吊り下げられることを可能にするだけでなく、吊橋に関連して支持サブシステム130を実装することを可能にする。具体的には、本実施形態では、支持チェーン220は、支持サブシステム130の、それ以外には完全に組み立てられた部分132、134を上げて、塔140に沿った適切な鉛直方向の高さ位置にある所定位置にするために使用されることが想定される。この位置で、部分132及び134は、以下に説明するように、アンカーによって塔に対して所定位置に固定される。
さらに図3を参照すると、平面図であって、図2のライン3−3に沿った一部断面図が示されており、図2のアセンブリ200に関連して吊橋100の一部をさらに示している。図3は、アセンブリ200内に含まれる部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110の一部の特徴を特に図示している。これに関し、図3は、部分的に実装されている支持サブシステム130の第1部分132を、吊橋100の第1の塔140周囲に完全に延びるものとして示している。図3では図示しないが、本実施形態では、他方の塔140に設けられた、支持サブシステム130の第2部分134が、同様に、その塔の周囲に完全に延びていることを理解されたい。さらに、本実施形態では、第1部分132及び第2部分134は、それぞれの部分が配置及び/又は支持されているそれぞれの塔140の全周にわたって延びているが、別の実施形態では、第1部分及び/又は第2部分(すなわち他のワークプラットフォーム又はワークプラットフォーム部分)は、それぞれの塔(又は柱やその他の構造物)を一周する必要はなく、それぞれの塔(又は柱やその他の構造物)の片側、又は1つの領域、又はある部分のみに沿って配置され、かつ/又は関連して支持され得る。
さらに、本実施形態における、部分的な吊り下げサブシステム120は、複数対の可撓性要素230、例えば、図示の実施形態におけるワイヤテンドンを含むように示されている。より具体的には、本実施形態におけるワイヤテンドン230は、第1対、第2対、第3対、第4対、第5対、第6対、第7対、第8対、第9対のワイヤテンドン301、302、303、304、305、306、307、308、309を有している。第1対のワイヤテンドン301の一部分が、図3Aとして提供された追加の詳細図に示されており、特に、対となったワイヤテンドンは図3には見られないものの、対となったワイヤテンドン230の各々は、2つの独立したワイヤテンドンであって、互いに沿って隣同士に延びるワイヤテンドン(すなわち、それぞれの長さに沿って対応する位置にある2つのワイヤテンドンは、地面に対して、又は同様の鉛直基準若しくはほぼ鉛直基準に対して測定すると、鉛直方向の高さがほぼ同じであること)を示す。また、本実施形態では、対となったワイヤテンドンの各々が、7/16インチ直径のワイヤテンドンであるが、他の実施形態では他のサイズのワイヤテンドン(例えば、5/8インチ直径のワイヤテンドン)を用いることができる。異なるサイズのワイヤテンドンは、所望の負荷容量を提供するために、特に選択され得る。
本実施形態における可撓性要素(例えば、ワイヤテンドン)の対は、対のうち各所与のワイヤテンドンが果たす、他の構造物をそのワイヤテンドン(例えば、後述するパネル部750のようなパネル部の1つなどの特定の側縁)上に支持するという意味における支持役割が、均等、又はほぼ均等に、当該対の他方のワイヤテンドンによっても果たされるという意味において、特に「対」とみなすことができることを理解すべきである。当該支持役割が他方のワイヤテンドンによっても果たされることにより、他方のワイヤテンドンは、対のうち所与のワイヤテンドンに対して実質的に冗長な、又は補助支持役割を果たすようになっている(逆も同様である)。冗長な対のワイヤテンドンを使用することにより、一方のワイヤテンドンが意図された支持役割を果たさなくなったときでさえも、吊り下げサブシステム120の支持が達成される。
さらに、ワイヤテンドンのペアリングに関して、所与の吊り下げサブシステム内に支持役割を果たす2つのワイヤテンドンがあることのみによって、これらのワイヤテンドンが「対」となるわけではないことに留意されたい。各ワイヤテンドンによって提供される支持役割が、シェアされず、かなりの程度まで重複せず、かつ2つのワイヤテンドンによって提供される支持役割の、実質的な質的類似性がない場合は、2つのワイヤテンドンは「対」にならない。例えば、2つのワイヤテンドンの両方が、同じ又は実質的に同じ方法で少なくとも1つの部品を支持する場合(例えば、2つのワイヤテンドンのそれぞれが、後述するパネル部750の1つなどのパネル部の同一の縁部を支持している場合)には、これらの2つのワイヤテンドンは、対であると考えるのが適切であろう。2つのワイヤテンドンが、等量の支持を提供しない場合(例えば、ワイヤテンドンの一方が負荷60%を支え、他方が負荷の40%を支える場合)であっても、同様であり得る。あるいは、例えば、2つのワイヤテンドンの所与の一方が、前述のパネル部の第1側縁を支持するが、他方のワイヤテンドンは、パネル部の対向する第2側縁を支持する場合や、その他、2つのワイヤテンドンが、任意の他の支持役割を共有又は実質的に共有(例えば、何らかの他の部品に対する、なんらかの他の支持役割を共有)しない場合は、これら2つのワイヤテンドンが対であると考えるのは、適切ではないであろう。
以上の説明にもかかわらず、本開示はまた、ワイヤテンドンの多くの他の配置を利用する多くの他の実施形態を含むことが意図されると理解されるべきである。例えば、いくつかの代替実施形態では、所与の対のワイヤテンドンを並べて配置する必要がなく(それらの長さに沿った鉛直高さを共有する必要はない)、互いに対して上又は下に配置され、又は何らかの他の方法で配置することができる。また、例えば、他のいくつかの実施形態では、ワイヤテンドンの対を使用する代わりに、単一のワイヤテンドンを、独立して使用する(すなわち、他の冗長なワイヤテンドン又はテンドンによって共有又は実質的に共有されない支持役割を果たすために用いられる)ことができ、又は、互いと対をなす(すなわち、上述した意味、共有又は実質的に共有された支持役割の意味で対をなす)2つより多いワイヤテンドンのグループとを用いることができる。また、実施形態に応じて、対を成す(又は独立した)ワイヤテンドンの所定の配列は、図3の部分的に実装された吊り下げサブシステム120の場合と同様に、吊り下げサブシステム全体にわたって、一貫して繰り返し使用され得る。あるいは、異なる数の対を成す(又は独立した)ワイヤテンドンが、所与の吊り下げサブシステム内の異なる位置で種々の方法で使用され得る。
支持サブシステム130の第1部分132に関して、第1部分の「骨格」を共に形成する、第1部分132のいくつかの構造支持部品をより明らかに示すために、図3は、フロアパネル及び吊り下げチェーンが取り外された状態で支持サブシステム130の第1部分を示している。このようなフロアパネル(作業員、及び/又はツール、機械若しくは他のアイテムが、フロアパネル上で支持され、移動し、又は移動させられ得る)及び吊り下げチェーン(吊橋100に対する第1部分132の支持を補助する)は、図2、7、及び12の他の場所に示されているが、特に図7がフロアパネルを示す。
しかし、図3に示すように、本実施形態では、支持サブシステム130の第1部分132の構造支持部品(すなわち、「骨格」)は、特に複数のアンカー300、複数のハブ310、及び複数のジョイスト330を含み、ハブ310はジョイスト330によって相互に接続されている。
図3から、アンカー300は、塔140に対して支持サブシステム130の残りの部分を特に固定又は支持するように機能し、各アンカーが、塔140と各々のハブ310との間に配置されていることが理解されるであろう。アンカー300は、例えば、拡張アンカー(ここで塔140に対するボルト締めが行われる)、又は化学的なアンカー(例えば、接着材)を含む種々の形態をとることができる。
図4、及び5を参照すると、ハブ310の1つの例示、及びジョイスト330の1つの例示に関連してハブ310の1つがより詳細に示されている。ジョイスト、例えばジョイスト330は、荷重を支持する、又は支えることに適合された任意の細長い構造部材、例えばバージョイスト、トラス、形鋼(すなわち、I型鋼、C型鋼等)等であると考えられる。一方、ハブ、例えばハブ310は、相互接続構造、例えば、ノード、ヒンジ、旋回軸、束柱、回転中心、シャフト、スピンドル等である。本例では、図4のハブ310(及び、実際には図3のハブ310のそれぞれ)は、図5に示すようにジョイスト330のうちの1つに取り付けられると、ハブ310がジョイスト330に対して関節運動可能となるように構成されている(逆も同様である)。本明細書で用いられる関節運動は、旋回点又は旋回軸を中心に揺動及び/又は回転する能力として定義される。とりわけこの関節運動特徴は、より少ない人手で、システムの部品を、所望の最終位置、又はその近傍に組み立てること、及び取り外すことを容易にする。
さらに図4、及び5に示すように、ハブ310は、中間部315の先端に、互いに間隔が空けられた上部要素311及び底部要素312を有している。上部要素311及び底部要素312はほぼ平面の構成であり、互いに対して平行であってもよい。上部要素311及び底部要素312は、図示の実施形態においては、形状が八角形のほぼ平面である(平面視で)。中間部315は、中間部315の長軸が上部要素311及び底部要素312の平面に対して法線方向となる円筒部であってもよい。示されている実施形態では、中間部315は直円柱である。図4では、中間部315の下部は、明確性のために(位置323で)除去され、中間部315が中空であることを明らかにしている。図4にさらに示すように、上部要素311及び底部要素312の両方を通って延びる複数の開口313、314が存在する。1以上のジョイスト330(例えば図5参照)に接続するための種々の位置を提供するために、複数の開口313(例えば、313A、313B、313C、313D、313E、313F、313G、313H)が、上部要素311上に散在している。開口313、314の各対(例えば、313A、314A)が同軸になるように、複数の開口314(例えば、314A、314B、314C、314D、314E、314F、314G、314H)も同様に底部要素312に間隔をおいて配置されている。
具体的には、本実施形態では、部分的に実装された吊り下げサブシステム120のワイヤのワイヤテンドン230は、これらワイヤテンドンを適切なハブ310の適切な開口313(又は314)のそれぞれに接続することにより、支持サブシステム130にも接続され得ることが、特に理解されるべきである。本実施形態では、これらの接続位置は、図2に関連して上述した接合点225を概して構成している。接続が行われる実際の機構は、実施形態によって変更され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ワイヤテンドン230は、ループ状端部を有することができ、そして、取り付けを実現するために、それぞれのワイヤテンドン230の、それぞれのループ状端部と、ハブ310の対応する開口313(又は314)の両方を通るように追加のループ構造、Cブラケット構造、留め付け構造、又はフック型部品が設けられている。他の実施形態では、種々の他の接続、留め付け、係止、もしくは係着機構、又はブラケットのうち、任意のものを用いて、接合点225において支持サブシステム130にワイヤテンドン230(かつ最終的には完全に完成した吊り下げサブシステム)を取り付けることができる。そのような構造は、支持サブシステムのフロアパネルと吊り下げサブシステムの対応するフロアパネルとの間のスムーズな移行を容易にする追加の構造によって補うことができる。
また、図示されているように、上部要素311の中央には、リンク機構又は吊り下げ接続体を受け入れ可能に構成された中央開口316が形成されている。リンク機構又は吊り下げ接続体によって、ハブ310は、他の構造物から、例えば吊橋100のデッキ222(図2参照)から吊り下げられ得る。中央開口316は、そこから延びる中央開口領域319と4個のスロット317(例えば、317A、317B、317C、317D)とを含むほぼ十形状の構成とすることができる。また、4個のスロット317A、317B、317C、317Dのそれぞれと交差し、相互接続されているのが、一連のクロススロット318A、318B、318C、318Dである。強度を付加するために、上部要素311の下側に補強板320が追加されている。ここで、補強板320上の開口は、中央開口316の構成及びその補助開口(例えば、スロットと領域317、318、319)に対応し(かつこれらとほぼ同じ範囲を有し)ている。ハンドル322は、中間部315の側面に任意で追加される。図4、及び5では見えないが、底部要素312上に同一の(中央)開口が形成されており、底部要素は、その上面に沿って、同様に同一の開口を有する補強板を含むことができる。これも図示していないが、底部要素312に沿った補強板、及び中間部315に取り付けられているのは、ハブ310に追加の支持を提供する複数のガセットであってもよい。
ハブ310の1つと、ジョイスト330の1つとの間の相互接続構造の上方斜視図を示す図5に加えて、さらに図6A、及び6Bは、ハブ310とジョイスト330との間の典型的な接続の、分解上方斜視破断図、及び通常の(分解されていない)上方斜視破断図を示している。図示されているように、ジョイスト330は、上部要素332及び底部要素333を含む。要素332、333の間に散在しているのは、複数の斜め支持部材338である。要素332、333の各々は、アングル材339A、339Bの2つのL字状片で形成されている。上部要素332がその中央部にコネクタ孔354A、354Bを有していることを除き、要素332、333は、通常、同一の構成である。ジョイスト330は、第1端部331A及び第2端部331Bを有する。上部要素332及び底部要素333の両方の端部331A、331Bのそれぞれには、上部接続フランジ335と下部接続フランジ336が延びている。加えて、上部接続フランジ335、及び下部接続フランジ336のそれぞれを通るように、接続孔337が設けられている。
したがって、以上説明が与えられれば、4つの上部接続フランジ335A、335B、335C、335D、及び4つの下部接続フランジ336A、336B、336C、336D、があり、かつ4つの接続孔337A、337B、337C、337Dがジョイスト330にあることを理解されたい。したがって、第1端部331Aにおいて、上部要素332から延びているのは、上部接続フランジ335Aと下部接続フランジ336Aであって、それらを通る接続孔337A(図5及び図6A参照)を有している。同様に、上部要素332の第2端部331Bにおいて、上部接続フランジ335Bと下部接続フランジ336Bが延びており、それらを通る接続孔337Bがある。
また、下部要素333の第1端部331Aにおいては、上部接続フランジ335D及び下部接続フランジ336Dが延びている。これらの接続フランジ335D、336Dに通っているのが接続孔337Dである。さらに、ジョイスト330の第2端部331Bにおいて下部要素333から延びているのは、上部接続フランジ335C及び下部接続フランジ336Cであり、それらを通る接続孔337Cがある。各接続孔337A、337B、337C、337Dに加えて、接続フランジ335A、335B、335C、335Dのそれぞれは、さらに、それぞれの付加係止孔360A、360B、360C、360Dを、それぞれ含む。付加係止孔360A、360B、360C、360はすべて、各接続孔の内方に(すなわち、接続孔に対して、ジョイスト330の中央に向かって軸方向に)配置されている。
さらに、図6A、及び6Bに示すように、ピン340Aを、ジョイスト330の第1端部331Aと第2端部331Bのそれぞれにおいて、接続フランジ335、336の接続孔337を通って、さらにハブ310の2つの対応する開口313、314を通って配置することができる。図6A、及び6Bは、第1端部331Aにおいて使用されるピン340Aの1つを特に示しており、同一又はほぼ同一の配置が、端部331Bに存在し得ることが理解される。このようにして、ジョイスト330は、実質的に無限の数の方法、及び角度で、ハブ310に接続することができる。例えば、特に図6A、及び6Bに示すように、ピン340Aの1つは、接続フランジ335Aを通り、開口313Aを通り、接続フランジ336Aを通り(すべて上部要素332の第1端部331Aにおいて)、接続フランジ335Dを通り、開口314Aを通り、そして接続フランジ336Dを通るように配置され得る。このシナリオでは、ピン340Aは、さらに、接続孔337A、337Dを通っている。
また、図示されているように(特に図6A、及び6B参照)、ピン340Aのそれぞれは、さらに、その上端部に2つのロールピン342を含む。2つのロールピン342のうち下部のものが、ストッパとして作用することにより、ピン340Aがジョイスト330及びハブ310のすべての距離を通って滑ることがない。上部のロールピン342は、ピン340Aを引っかけ、ジョイスト330及びハブ310からピン340Aを除去することを容易にすることができる指掛け部として作用する。これら各部の設計は、ジョイスト330とハブ310とが互いに接続されている場合であっても、ジョイスト330及びハブ310の両方の自由な回転を許容するようになされている。図5、及び6Bの回転矢印R1が、ハブ310に対するジョイスト330の回転を示し、回転矢印R2が、図5、及び6Bのジョイスト330に対するハブ310の回転を示している。ジョイスト330及びハブ310の互いに対する回転能力は、部分的に本設計の関節運動能力を与えている。
ジョイスト330及びハブ310の互いに対する関節運動は、いくつかの実施形態又は動作環境で行うことができるが、他の実施形態又は環境では、関節運動は妨げられる。特に、ワークプラットフォームシステムが完全に実装されるとき、又は部分的に実装されている支持サブシステム130の構造支持体部品が図3に示すように設置されている場合であっても、関節運動は通常妨げられる。そのような関節動作を妨げるために、図6A、及び6Bに示すように、任意選択のロックピン340B(そのうちの1つが示されている)が、インタフェースするハブ310、ジョイスト330に関連して設置されている。より具体的には、図示されているように、相対的な関節運動を防止するための、図6A、及び6Bのハブ310及びジョイスト330の係止は、ジョイスト330の端部331A近傍の係止孔360A、360Dを通るロックピン340Bを付加することによって達成される。ロックピン340Bは、ハブ310の上部要素311及び下部要素312の周囲に沿って形成された複数の溝(又はスロット/ディンプル)324のうち2つに沿ったハブ310との接触により、このような関節運動を(少なくとも部分的に)妨げるように特に動作する。ロックピン340Bは、溝324の2つを通って延びているので、ロックピンが上部要素311、下部要素312の周囲に沿って移動することを効果的に防止し、これに伴ってハブ310に対するジョイスト330のそのような移動を防止することができる。
ピン340Aと同様に、図示すように、ロックピン340Bはさらに2つのロールピン342を含むことができ、2つのロールピン342は、ピン340Aに設けられたロールピンに関連して上述したのと同じ目的に役立つ。図6A、及び6Bでは図示しないが、ジョイスト330の端部331B(図5参照)が、ピン340Aの他の1つによって、ハブ310の他の1つに接続されている場合、ロックピン340Bの他の1つが、同様にこの端部331Bの近傍にある係止孔360B、360Cを通るように同様に追加され得ることを同様に理解されたい。
本実施形態においては、支持サブシステム130は、本特許出願の有益な譲受人である、ウィスコンシン州、ワウケシャの有限会社Safway Servicesから入手可能な吊り下げアクセスシステムQuikDeck(登録商標)に従った部品及び機能を採用していることを理解されたい。 すでに述べたように、また以下にさらに説明するように、支持サブシステム130のこれらの部品は、とりわけ、アンカー300、ハブ310、及びジョイスト330、並びに上述した関連サブコンポーネントを含み、さらに、以下でさらに論じるフロアパネル732及び支持チェーン220を含む。しかしながら、種々の他の支持サブシステム及び支持サブシステム部品も併せて、又は代替的に、実施形態又は状況に応じて使用することができること、及びそのような他の支持サブシステム及び関連する部品も本明細書に包含されることが意図されることを理解すべきである。
とりわけ、本開示は、他の部品、例えば2010年8月24日に交付された米国特許第7、779、599号明細書「Articulating Work Platform Support System, Work Platform System, and Methods of Use Thereof」に記載の部品のうち任意のものを採用した支持サブシステムを包含することを意図している。当該明細書は、本明細書において言及されることにより本明細書に組み込まれる(上記の、発行された特許は、本出願と共通の譲受人に譲渡された)。また、例えば、図4、5 6A、及び6Bに示すハブ310、ジョイスト330、及びそれに関連する部品の上記説明にもかかわらず、これらの部品は、支持サブシステム130の下にある/内部の構造支持部品(又は「骨格」)を形成する部品の中から採用することができる例示的な部品にすぎないこと、及び他の構造支持部品を他の実施形態で採用することができることを理解されたい。さらに、例えば、実施形態に応じて、支持サブシステム130は、すでに説明した上記のアンカー、ハブ、ジョイスト、フロアパネル及び、支持チェーンに加えて、及び/又はこれらの部品の代わりに種々の他の部品を含むことができる。
また、例えば、実施形態に応じて、種々の異なる形状の部品を採用することができる。例えば、ジョイスト330などのジョイストは、バージョイストであってもよいが、ジョイストは、オープンウェブジョイスト(open-web joist)及び/又は構造用管(structural tubing)であってもよい。さらに、例えば、1以上のジョイスト330は、複数の構成用管形状の部分から成ってもよく、又はジョイスト330は、単一の構成用管形状であってもよい。同様に、ジョイスト330は、形鋼(例えば、幅広フランジ要素、幅狭フランジ部材等)、又は他の適切な形状及び材料で作ることができる。また、他のタイプのパネル部、及びそのようなパネル部用の支持部も使われ得るので、直線ではなく曲線の、他のタイプのジョイストをさらに用いることができる。さらに、本実施形態では、支持サブシステム130の第1部分132及び第2部分134(すべてのハブ、ジョイスト、アンカー、フロアパネル、及び支持サブシステム130の支持チェーンを含む)は、完全に組み立てられ、吊り下げサブシステム(例えば、部分的に実装された吊り下げサブシステム120)の任意の部分に先立って、塔140に関連して設置されることが想定されているが、代替実施形態では、支持サブシステム130の一部は、吊り下げサブシステムの実装と同時に、又はその後に実装されることが可能である。
ここで図7を参照すると、図1の領域150に対応する、さらに実装されたワークプラットフォームシステム710の部分(すなわち、領域150に位置するであろう、システムの部分)のアセンブリ700の平面図であって、一部断面図が示されている。図7によって提供される特定の図は、図12の線7−7に沿った図であり、以下にさらに説明するように、図1の領域150に対応する吊橋100の部分との組み合わせで、アセンブリ700の側面図のさらなる拡大詳細図を示している。さらに実装されたワークプラットフォームシステム710は、追加の部品を含むようにさらに変更されると、図1〜3の、部分的に実装されたワークプラットフォームシステム110になるべきものであることが、特に理解されるべきである。具体的には、図7に示されている、さらに実装されたワークプラットフォームシステム710の部分は、上述の支持サブシステム130と、さらに実装された吊り下げサブシステム720の部分との両方を含む。さらに実装された吊り下げサブシステム720は、追加の構成要素を含むように変更された後の、部分的に実装された吊り下げサブシステム120である。
支持サブシステム130は、図3と対比すると、図7では幾分異なるように見えるが、これは、図7は、図3に関連して図示し、説明した支持構造物のハブ310及びジョイスト330(「骨格」)に支持されているパネル部732を示しているからに過ぎない。すでに上述したように、パネル部732は、有効にフロアを提供する。このフロア上を作業員が歩いたり、このフロア上で装置及び部品を搬送したり支持したりすることができる。外観上のこの差異にもかかわらず、それでも、図7の支持サブシステム130は図3に示したものと同じであり、かつ図2、及び12に示したものと同じであるため、特に、ハブ310、ジョイスト330、及び図3に示すアンカー300、並びに図2、及び12に関連して図示され説明されたパネル部732及び支持チェーン220のすべてを含んでいる。支持サブシステム130は、本実施形態では完全に実装され、又は設置された支持構造物であると考えられるが、他の実施形態では、図7に(又は図2、3、もしくは12に)は示されていない追加の部品、例えばレールをさらに支持サブシステム130に追加することができること、及び支持サブシステムは、そのような追加の部品が実装された後にのみ完全なものとなるであろうことを、さらに理解されたい。
さらに実装された吊り下げサブシステム720については、図3に示すように、吊り下げサブシステム720が、種々の対のワイヤテンドン230に支持されるように設置された複数のパネル部750を含む点で、特にこの部分的に実装された吊り下げサブシステムが部分的に実装された吊り下げサブシステム120と異なる。より詳細に示されているように、9対のワイヤテンドン230(すなわち、対のワイヤテンドンの301、302、303、304、305、306、307、308、及び309である)が存在するとした場合、8つの部分的に完成したパネル部750の列、すなわち第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8列751、752、753、754、755、756、757、758が図示されており、ここでそれぞれの行(例えば、751、752等)は、連続した1つ1つのワイヤテンドン230の対(例えば、対301及び302、対302及び303等)のうち、対応する対に支持されている。パネル部750の行の実際の数だけでなく、ワイヤテンドン230の対の実際の数は、実施例によって変更され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの他の実施形態では、2対のワイヤテンドン230上、及び間には単一行のパネル部750のみが配置されている。一方、他の実施形態では、パネル部は、8行より多くても少なくてもよく、ワイヤテンドンは9対より多くても少なくてもよい。
ここで、図8A、9、及び10を参照すると、図7のパネル部750の例示的な1つの平面図、側面図、及び右端側面図がそれぞれ示されている。例えば、図8A、9、及び10は、図3に示したパネル部765を示すものと考えられる。このパネル部765は、パネル部の6行目756の最も右側のパネル部であり、図3に示す他のパネル部750のそれぞれと同一であると考えることができる。図示されているように、パネル部765は、概して細長い長方形状を有しており、本実施形態では、92インチ(すなわち約8フィート)の幅寸法759と24インチ(2フィート)の長さ761を有する。この議論の目的のために、幅寸法759は、隣り合ったワイヤテンドンの対の間の距離と実質的に対応している。これらのワイヤテンドンの対の間には、パネル部765が延びており、一方、長さ寸法761は、ワイヤテンドンに沿ったパネル部765の長さに対応する(ただし、他の実施形態では長さ及び幅の寸法は異なるように定義することができる)。
他の実施形態では、所定の吊り下げサブシステムに採用されているパネル部の、任意の1以上のこれらの寸法は、パネル部765に関連して示されたものから変更することができる。例えば、別の実施形態では、パネル部は、約8フィートの幅×1フィートの長さであってもよい。実際には、パネル部は、細長い矩形である必要はなく、他の形状、例えば正方形とすることができる。また、図7には示していないが、いくつかの実施形態では、異なるサイズ(及び/又は形状)を有する異なるパネル部を同じワークプラットフォームシステムで実装することができる。例えば、パネル部のうち、特定のものは、上述した2フィート×8フィートの寸法を有することができ、パネル部のうち、他のものは1フィート×6フィートの寸法を有することができる。寸法が異なる(例えば、異なる長さ及び/又は幅寸法の)パネル部を使用することによって、ワークプラットフォームシステムの実装に関連する、種々の実用的な問題に好適に対処することができる。例えば、1以上の障害(例えば、デッキ22の下方に突出した管)が、パネル部の行のうちの1つに沿ってパネル部750の1つを実装することを不可能にする場合には、代わりに異なるサイズのパネル部を実装できる可能性がある。
一例として、パネル部765は、全体のパネル部765の前述の幅及び長さ寸法759及び761とそれぞれ等しい寸法の上パネル面763を特に含む。上パネル面763は、その上を作業員が歩くことができる面である。本実施形態では、上パネル面763は、木材(例えば、合板)から作られている。上パネル面763として木材を用いると、シートメタルなどの他の材料を使用した場合よりも表面に水分が存在している状態(例えば、暴風雨時)であっても良好な摩擦を得られるという点で、特に有効となり得る。しかしながら、上パネル面763を形成するために用いられる特定の材料は、実施形態に応じて変更され得る。
さらにパネル部765に対して、上パネル面763が、図8A、8B、9、及び10のそれぞれに示されている鋼管又はストラット760(特に図8A、及び8Bでは、ストラットは想像線で示されている)上に取り付けられている。鋼管又はストラット760は、上パネル面763の下にある支持構造物又は「骨格」を形成する。さらに、図示するように、ストラット760は、一対の側部ストラット762、一対の端部ストラット764、及び支持ストラット766を含んでいる。側部ストラット762は、幅寸法759の全長を延び、端部ストラット764が長さ寸法761の全幅を延びて、側部ストラット762及び端部ストラット764は、上パネル面763の周辺部に沿ってループを効果的に形成する。支持ストラット766は、2つの側部ストラット762の間を延びるように、上パネル面763の下に配置されている。
図8Aに示すように、下にある支持構造物(すなわち、側部ストラット762、端部ストラット764及び支持ストラット766)を形成する複数のストラット760は、同一の形状、厚さ、内側寸法、及び外側寸法を有することができる。他の実施形態では、ストラット760は、異なる形状、厚さ、並びに外側寸法及び内側寸法を有することができる。例えば、一実施形態では、側部ストラット762及び端部ストラット764は、角形筒状の鋼であってもよく、支持ストラット766は矩形筒状の鋼であってもよい。
図8Aに示される実施形態において、パネル部765は、端部ストラット764同士の間に配置された単一の支持ストラット766を有している。図8Bに示す実施形態では、パネル部765は、端部ストラット764同士の間に均等に配置された2つの支持ストラット766を含む。図8A、及び8Bに示すように、上パネル面763を支持するために、より多くの又はより少ない支持ストラット766を使用することができ、支持ストラット766の数及び位置は、上パネル面763の材質、重量、強度、及び/又は厚さに依存し得る。例えば、1つの実施形態では、単一の支持ストラット766を、1/2インチの厚さを有するパネル面763と共に使用することができるが、2本の支持ストラット766には、3/8インチの厚さを有するパネル面763が要求され得る。
パネル部765は、上パネル面763及びストラット760に加えて、いくつかの支持部品を含む。いくつかの支持部品は、(例えば、パネル部の列を形成するように)パネル部750のストラット760から外方に延び、ワイヤテンドン230に関連して、かつ他のものにも関連してパネル部765を取り付けることを許容する。より詳細には、図示されているように、これらの支持部品は、4つのワイヤテンドン支持延長部770、及び4つのハンドル支持延長部780を含み、これらのすべてが、前述した幅寸法759及び長さ寸法761のいずれかの範囲を超えて外向きに延びる。図示されているように、ワイヤテンドン支持延長部770は、詳細には、端部ストラット764から外方に離れる方向、すなわち幅寸法759と平行又は実質的に平行な方向に沿って外側に延びている。ワイヤテンドン支持延長部770のうちの2つは、側部ストラット762のうち一方のほぼ両端において、外方に延びており、他の2つのワイヤテンドン支持延長部770は、他方の側部ストラット762のほぼ両端において、外方に延びている。一方、ハンドル支持延長部780は、側部ストラット762から長さ寸法761と平行、又はほぼ平行な方向に外方に延びており、すべてのハンドル支持延長部780は、端部ストラット764の十分内側位置にある。
図8A、及び8Bから明らかであるように、延長部770の外側部776が、内側部778に対してわずかにずれ、それによってワイヤテンドン支持延長部770が端部ストラット764に固定されるように、ワイヤテンドン支持延長部770は、小屈曲部774を含む。より具体的には、本実施形態では、端部ストラット764のうちの第1のもの(例えば、図8Aに示す右端ストラット)から延びているワイヤテンドン支持延長部770の各々は、長さ寸法761に沿った第1の方向にオフセットされ、すなわちずらされるそれぞれの外側部776を有し、端部ストラット764の他方(例えば、図8Aに示す左端ストラット)から延びるワイヤテンドン支持延長部770の各々は、第1の方向とは反対の方向にオフセットされ、すなわちずらされるそれぞれの外側部776を有している。そのような、パネル部765の両端部に位置している外側部776の反対方向のオフセット(又は「ダボ」)は、複数の列のうち隣り合うものにあるパネル部750の2つ(例えば、図7の列756及び列757に隣り合ってそれぞれ配置された2つのパネル部)が、共有されるワイヤテンドン230の対に(例えば、ワイヤテンドン307の対によって)支持されること、及びパネル部のそれぞれの対応する側部ストラット762が互いに対して正確に一直線に並ぶことを可能とするために、相補的である。したがって、図7では、パネル部750の列751、752、753、754、755、756、757、758は互いに対して完全に一直線に並ぶように示されている。
さらに、特に図9において図示されるように、ワイヤテンドン支持延長部770、特にその外側部776の各々は、その下部突条から上方に延びている凹部772を有している。これらの凹部772により、ワイヤテンドン支持延長部770の外側部776は、ワイヤテンドン230のうち2対であって、それらの間にパネル750を配置すべき2対のワイヤテンドン230上を滑り、その上に滑り込む場合がある。したがって、例えば、図8A、8B、9、及び10のパネル部750は、パネル部756の6番目の列のパネル部のうちで最も右の1つである、図7のパネル部765であると仮定すると、図9に示される外側部776の凹部772のうち、左側の1つは、ワイヤテンドン307の対を受ける(対上を滑る)凹部であると考えることができ、図9に示される外側部776の凹部772のうち、右側1つは、ワイヤテンドン306の対を受ける(対上を滑る)凹部であると考えることができる。
以上の特徴部に加えて、図9から、本実施形態においては、ワイヤテンドン支持延長部770の各々は、それぞれのワイヤテンドン支持延長部の凹部772同士の間に概して配置されるオリフィス又は切り欠き781も含むことがわかるだろう。ワイヤテンドン支持延長部のオリフィス781の存在により、いくつかの実施形態では、ガードレールストラット、もしくはワイヤ、又はその他の構造物(不図示)が、ワイヤテンドン支持延長部に固定され得、したがって吊り下げサブシステムの残りの部分に固定され得る。
ワイヤテンドン支持延長部770に関する上記の説明にもかかわらず、これらの延長部(パネル部750が、可撓性支持体、例えばワイヤテンドン230に支持されることを可能にするために使用される同様の構造物)は、他の実施形態では異なる形態とり得ることを理解されたい。例えば、いくつかの代替実施形態では、ワイヤテンドン支持延長部は、オフセット(又は「ダボ」)を有しない。すなわち、このような実施形態では、内側端部及び外側端部(すなわち、上述した内側及び外側部778、776に対応するワイヤテンドン支持延長部の部分)が一直線に並ぶように、ワイヤテンドン支持延長部は直線状である。ワイヤテンドン支持延長部の厚さを薄くすることができるので、又は所与のワイヤテンドンの対の対向する辺の列に並べられたパネル部が完全に一直線に並ぶ(すなわち、異なる列におけるパネル部の側部ストラット762が一直線に並ぶようにする)ことは、必ずしも、特に要求されないので、オフセット(又は「ダボ」)を、すべての実施形態において採用する必要はない。
さらにいくつかの代替実施形態では、1以上のワイヤテンドン支持延長部の、1以上の下位特徴部は、図8A、8B、9、及び10に関連して上述したものとは異なる形態をとることができる。例えば、一代替実施形態では、パネル部のワイヤテンドン支持延長部のうち1以上は、図9に示すワイヤテンドン支持延長部770Aの形態を取ってもよい。ワイヤテンドン支持延長部770Aは、比較のために、図9のワイヤテンドン支持延長部770のうちの1つの部分に対応するように示されている。本実施形態では、形状が同一である2つの凹部772を有するのではなく、ワイヤテンドン支持延長部770Aは、形状が若干異なる第1の凹部772Aと第2の凹部772Bを有し、第2の凹部772Bは、図9の凹部772と同一又は実質的に同一であるが、第1の凹部772Aは、図9の凹部772のサイズ及び形状を超えて凹部を拡張する追加の切り欠き領域783Aを有する。追加の切り欠き領域783Aを有する第1の凹部772Aの拡張されたサイズは、少なくともいくつかの実施形態では、ワイヤテンドン支持延長部770Aをワイヤテンドン、例えばワイヤテンドン230の対に取り付けることをより容易にすることができる。なお、図9Aの代替的な実施形態では、ワイヤテンドン支持延長部770Aは、オリフィス781Aを有することに留意されたい。このオリフィス781Aは、オリフィス781Aが、第1の凹部772Aの追加の切り欠き領域783Aの存在に適応するために、第1の凹部772Aよりも低く、かつより第2の凹部772Bの近くに位置している(少なくとも2つの凹部の最上部を比較した場合に)ことのみを除いて図9のワイヤテンドン支持延長部770のうちの1つのオリフィス781に対応している。図9、及び9Aについての上述の説明にもかかわらず、ワイヤテンドン支持延長部は、他の方法でも修正され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの追加の実施形態では、追加の孔(例えば、オリフィス781、又はオリフィス781Aに加えて)固定及び/又は他のサイズの足場構成での使用を容易にするために追加される。
さらに図8A、8B、9、及び10を参照すると、ハンドル支持延長部780は、ループ構造である点で、ワイヤテンドン支持延長部770と異なる構造形態をとる。このループ構造は、ハンドル支持延長部780のそれぞれが側部ストラット762の一方から外方に離れる(パネル面763から外方へ離れる)方向に延び、その後それぞれ中間ハンドル部779が形成されるように側部ストラットとほぼ平行に延び、その後それぞれの側部ストラットであって、ループ構造が(側部ストラットに沿った異なる位置において)初めに延びる元である側部ストラットと再度接続するようにループバックする。この意味で、ハンドル支持延長部780のそれぞれは、U字状の延長部である。さらに図10から明らかなように、パネル部765を、右端側(又は左端側)から見たとき、ハンドル支持延長部780の各々は、U字状であるだけでなく、L字状の特性を有している。より詳細には、図示するように、ハンドル支持延長部780のそれぞれは、それぞれが取り付けられた各側部ストラット762から、ほぼ水平(すなわち、上パネル面763に平行)に外方に突出するが、その後さらにフック形状785を含むように延びる。このフック形状785において、各ハンドル支持延長部は、まず若干下に下がり(すなわち、上パネル面から離れ)、その後、拡張部の中間ハンドル部779が形成されている位置まで上方に(すなわち、上パネル面の平面に向かい)湾曲している。本実施形態では、それぞれのハンドル支持延長部780の各中間ハンドル部779は、それぞれのハンドル支持延長部780が、まず外方に水平に延びるそれぞれの位置よりもかなり高い位置にある。
パネル部750、例えばパネル部765の、それぞれのハンドル支持延長部780の具体的なフック形状の構成は、いくつかの目的に役立つ。初めに、ハンドル支持延長部780の形状によって、これらの延長部はハンドルとして役立つことができる。そのため、作業員(又は他の設置機器)は、ワークプラットフォームシステムの実装中にパネル部750を把持して支持する(したがって、持ち上げて移動する)ことができる。また、(以下にさらに説明するように)ハンドル支持延長部780の形状及び配置によって、任意の所与の列にあるパネル部750のうち、隣り合ったパネル部を互いに対して容易に配置し、最終的には相互に結合することを可能にする。実際、ハンドル支持延長部780によって提供された所与の列のパネル部の、この結合に起因して、かつパネル部自体の重量と組み合わされて、本実施形態におけるパネル部750は、全体として、追加の固定機構を伴うことなく、(ワイヤテンドンの対を受ける凹部772と共に)ワイヤテンドン230の対に支持されており、ワイヤテンドン230の対に取り付けられ得る。追加の固定機構があった場合には、追加の固定機構は、ワイヤテンドンのパネル部の上昇を妨げる傾向にある。すなわち、パネル部750は、一度所定位置に置かれると、ワイヤテンドンに確実に係止されるのではなく、パネル部750自体の重量及び隣り合うパネル部との相互接続があるため、テンドンに対して所定位置に留まるにすぎない。しかし、別の実施形態では、パネル部750は、パネル部を、これらのパネル部を支持するワイヤテンドンの対に確実に係止し、又は固定するための他の特徴部を含み得ることも理解されたい。
さらに、パネル部765などのパネル部750の設置及び係合に関しては、図11A、11B、及び11Cは、それぞれ、ワイヤテンドン230に(例えば、第6対のワイヤテンドン306及び第7対のワイヤテンドン307に)すでに配置されたパネル部765に関連して設置されている追加のパネル部791(パネル部750のそれぞれと同じタイプのものである)の、第1、第2、及び第3の部分破断概略図を提供している。このように設置されている結果、追加のパネル部791は、同様に、これらのワイヤテンドンに配置され、これらのワイヤテンドンによってよって支持されている。より具体的には、図11A、11B、及び11Cは、それぞれ、パネル部765及び791の両方を通る、パネル部765に関する図8に示した線11−11に対応するラインに沿った断面図である。図8に示すように、ライン11−11は、パネル部765の側部ストラット762の一方に沿ったパネル部765の、ハンドル支持延長部780のその一方を通って切断する。パネル部791は、パネル部765に隣接して配置されるべきものである。さらに、これに関して、図8は、追加のパネル部791も図示していないが、図11A、11B、及び11Cに提供されている断面図は、パネル部765に関連して追加のパネル部791を設置する代表的なプロセスを適切に示しており、これらの図において、2つのパネル部の端部ストラット764が相互に位置合わせされていることを理解すべきである。
より具体的には、図11Aは、追加のパネル部791が、初めにパネル部765に関連して設置されるとき、まず追加のパネル部791が(例えば、作業員が、ハンドル支持延長部780を使用してパネル部791を所定位置に持ち上げることによって)どのように配置されるかを示している。追加のパネル部791の上パネル面763が、パネル部765の2つの互いに位置合わせされたハンドル支持部780で受けられ、そのハンドル支持部780から実質的に鉛直方向の上方に受けられると、パネル部765から実質的に垂直に上方に延びるように、追加のパネル部791が配置される。このように配置されると、追加のパネル部791の側部ストラット762のうち、第1のものは、第1のパネル部765のハンドル支持延長部780のフック形状785内に配置される。この第1のパネル部765内に、追加のパネル部791がすでに受けられている。また、この初期位置では、上パネル面763は、パネル部765のハンドル支持延長部780まで(又は、ほぼハンドル支持延長部780まで)、下方に延びており、パネル部765及び791の、隣合う側部ストラット762同士の間を延びている。
図11B、及び11Cをそれぞれ参照すると、図11Aに示すように、パネル部765に対して所定の位置に配置されている追加のパネル部791に、追加のパネル部791をさらに設置することは、図11Bの矢印792で概して示される方向に、そのパネル部791を回転させることによって行われる。すなわち、回転は、パネル部765から離れる方向に、概して下方及び外方に、パネル部791の上パネル面763が水平となり、パネル部765の上パネル面763と平行になるように、追加のパネル部791が完全に所定の位置に配置されるまで行われる。そのような回転移動が完全に完了したときは、パネル部765及び791の両方は、これらのパネルのそれぞれに形成されたワイヤテンドン支持延長部770によって(図8、及び9に関して上述されたように)、それらのパネルが間に延びているワイヤテンドン306、307上に支持されることが理解されよう。また、完全に設置されたときは、パネル部765、及び791の隣合う側部ストラット762は、概して互いに隣接している。
上のハンドル支持延長部は、追加のパネル部791の、パネル部765に対する適切な回転を許容するために、ハンドル支持延長部780は、第1のパネル部765の側部ストラット762から外方に離れるように延びる必要があることが理解されよう。この第1のパネル部765に、これらのハンドル支持延長部が、追加のパネル部791の側部ストラット762の断面幅をいくらか超えた距離だけ離れて取り付けられている。このように、超えた分の距離が、図11Cに距離794として示されている。さらに、適切で完全な設置に続いて、ハンドル支持延長部の結合の結果として、横に並んで組み立てられたパネル部765は、左右及び上下方向の少なくとも一方の、より好ましくは左右及び上下方向の両方における、移動が少なくとも部分的に制限されることが理解されるであろう。したがって、ワイヤテンドン支持延長部770(不図示)と組み合わせた支持延長部ハンドルは、少なくとも部分的に、好ましくは完全に、横に並んで完全に設置されたパネル部の移動を3軸のすべて、すなわち左右、上下、前後で制限する。したがって、いくつかの実施形態では、パネル部765は、追加の係止又は固定構造、機構又は装置を必要とすることなく、テンドンに固定され、かつ互いに対して固定される。
さらに、図11Cに示すように(図11A、及び11Bには示されていないが)、追加のパネル部791は、パネル部765と同様にハンドル支持延長部780を有する。パネル部765、791のそれぞれのハンドル支持延長部780の間隔は図8(パネル部765、791を含むパネル部750のそれぞれの特徴部を表す)に示したものと同じであると仮定すると、パネル部750の側部ストラット762の一方におけるハンドル支持延長部780は、各パネル部の中央のストラット766に対して第1の方向にオフセットされているが、各パネル部750の側部ストラット762の他方におけるハンドル支持延長部780は、中央ストラットから反対方向にオフセットされていることを認識すべきである。すなわち、図8に示す、側部ストラット762の下側の一方に沿ったハンドル部は左にオフセットされている一方、側部ストラット762の上側の一方に沿ったハンドル支持延長部780は右にオフセットされている。より具体的には、図8に示すように、パネル部765の本実施形態では、側部ストラット762の上側の一方から延びる、左のハンドル支持延長部780の左端部は、端部ストラット764の左側の一方の左側縁でもある、パネル部の左側縁から32インチオフセットされており、その側部ストラットから延びている右側のハンドル支持延長部780の左端部は、左側のハンドル支持延長部の左端部から、さらに28インチオフセットされている。一方、側部ストラット762の下側の一方から延びる右側のハンドル支持延長部780の右端部は、端部ストラット764の右側の一方の右側縁でもある、パネル部の右側縁から32インチオフセットされている。当該側部ストラットから延びる左側のハンドル支持延長部の右端部側は、右側のハンドル支持延長部の右端部から、さらに28インチオフセットされている。
パネル部750のそれぞれに対するハンドル支持延長部780のこのような配置を考慮すれば、パネル部750のハンドル支持延長部780は、実質的に相補的であることを理解されたい。すなわち、パネル部750のそれぞれの両側におけるハンドル支持延長部780の逆シフトの配置に起因して、隣接するパネル部は、互いに対して隣り合って配置され得る。この配置では、隣合うパネル部のハンドル支持延長部780が互いと衝突し、妨害する代わりに、隣り合ったパネル構造物の各々のハンドル支持延長部780が、隣合うパネル構造物の他方と係合し、又は噛合するのに役立つ。例えば、パネル部750のうちの例えば追加のパネル部791が、図11Cに示すように、パネル部の他の1つ、例えばパネル部765に関連して実装されるとき、追加のパネル部791に面する、パネル部765の辺にあるハンドル支持延長部780は、追加のパネル部791の、隣接する側部ストラット762の下及び上並びに周りに延び、同様にパネル部765に面する(図11Cに想像線で示されるように)パネル部791の辺にあるハンドル支持延長部780は、パネル部765の隣接する側部ストラット762の下及び上、並びに周りに延びる。
図8、9、及び10、並びに再び図11A、11B、及び図11Cに示したパネル部765は、吊り下げサブシステム、例えばさらに実装された吊り下げサブシステム720で使用することができるパネル部の1つの例示的タイプであるが、すでに上述したように、実施形態又は状況に応じて、多くの異なるタイプの特徴部を有する、多数のタイプのパネル部を使用し得ることを理解されたい。採用された、パネル部全体のサイズ、寸法、又は形状における変更は、特定の吊り下げサブシステムによって変更され、かつ所与の吊り下げサブシステムに関連しても変更され得るが、この変更に加えて、パネル部、例えばハンドル支持延長部の特徴部も変更可能である。図11D、11E、11F、11G、11H、11I、11J、11K、11L、及び11Mは、パネル部765の特徴部とは異なるいくつかの特徴部を有する代替的なパネル部850、856、860、870、880、885、888、及び890のいくつかの例である。より具体的には、図示のように、これらの例示的な実施形態では、代替的なパネル部の各々は、パネル部756のワイヤテンドン支持延長部と実質的に同じワイヤテンドン支持延長部770を備えているが、その代わりに、ハンドル支持延長部、及び/もしくはハンドル支持延長部をインタフェースする相補的な部品の異なるタイプ、又は配置を有している。
より具体的には、この点に関して、図11Dを参照すると、代替的なパネル部850の斜視図が提供されている。代替的なパネル部850は、代替的なパネル部の第1の辺852から延びるハンドル支持延長部の対を備えているが、代替的なパネル部の対向する辺854には他のハンドル支持延長部が設けられていない点を除いて、代替的なパネル部850は、パネル部765と実質的に同一である。さらに、パネル部756に存在するフック状のハンドル支持延長部780を採用するのではなく、代替的なパネル部850は、当該ハンドル支持延長部と異なるハンドル支持延長部851を採用する。このハンドル支持延長部851では、特に図11Gによく示されているように、ハンドル支持延長部は水平方向に、辺852から単に外方に、かつ水平に延び、その後90度上方に屈曲するが、これについては以下にさらに説明する。
さらに、図11Eを参照すると、代替的なパネル部856の斜視図が提供されている。代替的なパネル部856が、一対のハンドル支持延長部851を備えるが、これらのハンドル支持延長部のうち一方(2つではなく)が、この代替的なパネル部の第1の辺858に設けられ、これらのハンドル支持延長部の他方が、この代替的なパネル部の対向する辺859に設けられている点を除いて、代替的なパネル部856は、代替的なパネル部850と実質的に同一である。さらに、図11Fを参照すると、代替的なパネル部853の斜視図が提供されている。代替的なパネル部853が、第1の辺861に沿った単一のハンドル支持延長部851(当該辺のほぼ中央部に配置された)のみを備え、対向する辺864に沿ったハンドル支持延長部がないことを除いて、代替的なパネル部853は、代替的なパネル部856と実質的に同一である。
代替的なパネル部850、856、及び832のそれぞれにおけるハンドル支持延長部851のタイプ、数、及び配置は、パネル部756とは異なるが、これらの代替のパネル部のそれぞれにおけるハンドル支持延長部は、図11A、11B、及び11Cに示すように、パネル部756(及びパネル部791)におけるハンドル支持延長部780によって実行される機能を少なくともある程度まで行うことができることを理解されたい。ハンドル支持延長部851は、(図11D〜11Gに示すように)代替的なパネル部850、856、及び853の運搬、及び移動のためにも用いられ得る。また、ハンドル支持延長部851は、さらに、隣接するパネル部を(少なくともある程度まで)方向付け、捕捉し、支持するのに役立つ。例えば、図11Dの、(パネル部の列であるかのように)横に並んだ状態で、隣接して組み立てられて配置された2つの代替的なパネル部850を、断面の一部破断図において示す図11Gに示すように、一実施形態において、これらの代替的なパネル部のうちの1つの、対向する辺852から延びるハンドル支持延長部851は、これらの代替的なパネル部850のうち他のパネル部の、隣接する側部ストラット862の下、上、及び周りに延び、それによって、少なくとも部分的には、当該他のパネル部を所定の位置に保持し、支持するのに役立つ。
さらに、図11Hに関して、図11Dの代替的なパネル部850とは対照的に、代替的なパネル部870は、第1の辺874から延びるハンドル支持延長部872の対であって、ハンドル支持延長部851とは対照的に、屈曲部を有さず、第1の辺874から純粋に水平に延出するU字状の構造である、ハンドル支持延長部872の対を含む。さらに、代替的なパネル部850の対向する辺878には、いかなるタイプのいかなるハンドル支持延長部も有することなく、代わりに追加のパネル部に相補的な結合装置又は突起876を備えている。図示されているように、それぞれの接続デバイス876の各々は、対向する辺878に沿って、第1の辺874に配置されたハンドル支持延長部872のそれぞれと位置合わせされている。結合装置876は、結合装置の突出部が、代替的なパネル部870の他の1つのハンドル支持延長部872の相補的内側オリフィス領域内に嵌合するようなサイズを有し、そのように構成されている。
そのような配置は、図11Iに示されている。図11Iは、図11Hの代替的なパネル部870のうち横に並ぶように(パネル部の列であるかのように)隣接して配置された2つの側面図を提供する。図示されているように、代替的なパネル部870のうち1つの、対向する辺878に沿った結合装置876は、代替的なパネル部のうち、別の1つの、第1の辺874に配置されたハンドル支持延長部872のそれぞれの内側に受けられ、ハンドル支持延長部872のそれぞれを通り、ハンドル支持延長部872のそれぞれの下に延びている。ハンドル支持延長部872内の結合装置876がこのように位置決めされると、2つの代替的なパネル部870は、相互に結合される。さらに、ハンドル支持延長部780、及び851と同様に、ハンドル支持延長部872も代替的なパネル部870の運搬、及び移動を容易にするハンドルとして役立つだけでなく、隣接する代替的なパネル部を支持するのにも役立つ。例えば、図11Iに示すように、結合装置876を受けるハンドル支持延長部872は、これらの結合装置と関連づけられた代替的なパネル部の、隣接する側部ストラット879の下に延びている。
図11H、及び11Iに示した代替的なパネル部870は、平坦なハンドル支持延長部872を用いた代替的なパネル部の一例であるが、図11J、11K、11L、及び11Mそれぞれに示す代替的なパネル部880、885、888、及び892が、この点に関する別の例である。しかし、追加のパネル部870とは対照的に、追加のパネル部880、885、888、892のいずれも結合装置876を含んでいない。より具体的には、図11Hは、代替的なパネル部880の斜視図を示しており、第1の辺882から(概略的には、その面に沿った中央位置から)延びるハンドル支持延長部872の一方のみを有し、対向する辺883から延びる他のハンドル支持延長部872を有しないものとして代替的なパネル部880を示している。対照的に、図11Kは、第1の辺884から延びるハンドル支持延長部872の一方、及び対向する辺886から延びるハンドル支持延長部872を有するものとして代替的なパネル部885を示し、図11Lは、第1の辺887から延びるハンドル支持延長部872を2つ有するが、対向する辺889から延びるハンドル支持延長部は有さないものとして、代替的なパネル部888を示し、図11Mは、第1の辺890から延びるハンドル支持延長部872の2つ、及び対向する辺894から延びるハンドル支持延長部872の別の2つを有するように代替的なパネル部892を示している。
パネル部756のハンドル支持延長部780と同様に、図11Mの代替的なパネル部890の第1の辺892及び対向する辺894から延びるハンドル支持延長部872の対は、それらの各辺の長さに沿って互いからオフセットされていることを理解すべきである。これは、代替的なパネル部890の複数の、横に並んだ配置を容易にするために、相補的に配置されるようするためである。同様に、反対側に配置されたハンドル支持延長部が、相補的に配置されるようにするために、図11Eの他のパネル部856のハンドル支持延長部851と同様、図11Kの代替的なパネル部885のハンドル支持延長部872は、辺884及び886の長さに沿って互いからオフセットされている。
図11N、11O、11P、11Q、及び11Rを参照すると、さらなる代替的なパネル部1000が示されている。代替的なパネル部1000は、グラビティラッチ1010を有する。図11N、及び11Oでは上位置で示されているグラビティラッチ1010は、テンドン延長部770と旋回点1015で接合されている。グラビティラッチ1010はテンドン係合部1012と、固定開口1014を有する延長部1013と、上面1016とを含んでいる。テンドン係合部1012は、グラビティラッチ1010が図11P、及び11Qに示すように下位置にあるときに、直接的又は間接的にテンドン230同士を係合するように構成されている。図示される例示的な実施形態においては、テンドン係合部1012は、C字状、又はC字構成となっている。
グラビティフック1010が上位置と下位置のいずれにあるときでも、図11P、及び11Qに示すように、グラビティフック1010の重心Aが、旋回点1015から少しオフセットされるように、グラビティフック1010は特別に設計されている。図11O、及び11Rにおいて、領域Aを参照するだけのために円形のマークを用いて重心Aが示されている。グラビティフック1010の実施形態は、重心の可視又は物理的表示を含んでも、含まなくてもよい。
グラビティフック1010が上位置と下位置のいずれにあるときでも、重心Aは、旋回点1015からオフセットしているので、重心Aが旋回点1015の反対側まで通るように、グラビティフック1010が物理的に回転するまで、グラビティフック1010は上位置に留まるであろう。同様に、重心Aが、旋回点1015を通って戻るようにグラビティフック1010が物理的に回転するまで、グラビティフック1010は下位置に留まるであろう。したがって、グラビティフック1010は、テンドン230に対してパネル部750が上方に移動することを防止するように機能する。
延長部1013の開口1014は、テンドン延長部770の開口1017に対応するように構成されている。安定性を増すために、ジップタイ、ボルト、その他の構造のような固定部品は、開口1014、1017を貫通して固定することができ、それによってグラビティフック1010とテンドン延長部770を第2の点で接続する。第1の点は、旋回点1015である。同様に、グラビティフックが下位置にあるとき、テンドン延長部770の切り欠き1018は、上面1016の位置に対応するように構成され、それによって付加的カバー構造物(後述)がグラビティフック1010を介してパネル部750同士の間に設置されることを可能にする。また、切り欠き1018は、下位置から上位置に向けグラビティフック1010を旋回させるために、上面1016にアクセスすることを可能にする。
例えば、図11N、11O、11P、及び11Qに示すように、上面1016は、グラビティフック1010を操作するための把持領域又は接触領域を提供するように構成される。例えばグラビティフック1010が上位置にあるとき、つま先で蹴ることや、手によって上面1016を押し、グラビティフック1010を下位置まで旋回させることができる。グラビティフック1010が下位置にあるとき、足でフック1010を操作したり、手で上面1016を把持したりすることによって、グラビティフック1010がその上位置に戻れるように、上面1016は、切り欠き1018の上方に突出している。
図11Rは、グラビティフック1010をさらに詳細に示す。図11Rに示すように、テンドン係合部1012は、傾斜面1020を有している。上に上げられた状態で(すなわち、テンドン引張力1030の下で)、傾斜面1020は、グラビティフック1010を時計回り(図11Rに示した図に対して)に回転させ、それによってグラビティフック1010を閉位置に維持する。
重心A、及び旋回点1015の位置も、上に上げられた状態でグラビティフック1010を閉位置に維持するのに役立つ。具体的には、閉位置では、重心Aは、旋回点1015の中心から、距離1024のだけオフセットしており、旋回点1015の中心より下側に設定されている。ワイヤテンドン230の位置も、旋回点1015の中心からオフセットしている。その結果、上に上げられた状態では(すなわち、テンドン引張力1030の下で)、グラビティフック1010が時計回りの位置に回転し、閉位置に留まる。
上述したパネル部1000は、本明細書で説明するようなハンドル支持延長部の任意の構成を有することができることを理解されたい。また、上記に説明した代替的なパネル部の例は単なる例であり、本発明に包含される実施形態において、パネル部の、多数の他の変更例を実装可能であることを理解されたい。
図11S、及び11Tは、パネル1000及びグラビティラッチ1010と共に使用するための、修正されたテンドン延長部770a´及び770b´を示している。修正されたテンドン延長部770a´、770b´は、組み立てられていないパネル部1000を積み重ねる際に、支持及び安定性を提供する。図11S、及び11Tに示すように、修正されたテンドン延長部770a´、770b´は輪郭部771bを含み、それによって、テンドン延長部770a´を明確に右側テンドン拡張部とし、テンドン延長部770b´を明確に左側テンドン拡張部としている。すなわち、テンドン延長部770a´、770b´は互いの鏡像である。
図11Tは、修正されたテンドン延長部770a´をより詳細に示している。図示されているように、輪郭部771bは、テンドン延長部770a´の本体771a及びパネル部1000の平面から離れる方向に角度が付けられている。パネル部1000が、(例えば、保管や運搬時)他のものの上に積み上げられる場合、隣接して積み上げられたパネル部の左右のテンドン延長部770a´、770b´は、保管及び運搬の際のパネル1000の移動(例えば左右移動)を防ぐ、又は制限するために、互いに対して重なるように係合する。
図11Uは、グラビティラッチ1010´の代替実施形態を示している。グラビティラッチ1010´は、図11N〜図11Rを参照して説明したのと同様に機能するが、よりフックした形状のテンドン係合部1012´を有している。いくつかの実施形態では、図11Uに示されているように、グラビティラッチ1010´は、隆起部とトーボードを係合させるための受容開口1019´を含む。
図7に戻り、さらに図7A、及び7Bを参照すると、吊り下げサブシステムの完全な実装は、パネル部750をワイヤテンドン230上に実装することだけを含むのではなく、付加的な部品の実装も含む。これらの付加的な部品を示すために、図7Aは、図7の領域961の詳細図を提供する。隣り合う2列のパネル部750のうち、いくつかのパネル部の列751、752の各々が、ワイヤテンドン230の中間対、すなわちワイヤテンドン302上に支持されている位置に、特に焦点が当てられている。さらに、図7Bも、図7Aに示すのと同じ領域(領域961)を示すために提供されるが、その領域は、下方から見られる(すなわち、図7Aが領域961の平面図であるのに対し、図7Bは、その領域、又はほぼ同じ領域の底面図である)。
図7A、及び7Bからは、パネル部750とワイヤテンドン支持延長部770の構成により、パネル部の上パネル面763は、支持ワイヤテンドン302上を覆うことはなく、パネル部の隣接する列、例えば列751及び752のパネル部750の上パネル面同士の間に空間すなわち隙間があることが特に明らかであろう。パネル部750の隣合う列、例えば列751、752のパネル部の上パネル面763同士との間にこの隙間があるので、本実施形態では、ワイヤテンドン230にパネル部を実施した後に付加的カバー構造物(又は隙間フィラー)767が設けられる。特に、付加的カバー構造物767の1つが、図7A、及び7Bに示されている。付加的カバー構造物767は、隣接する列(この場合も、例えば列751及び752)のパネル部750の、上パネル面763同士の間の隙間を埋め、上パネル面763同士の間のワイヤテンドン230の対(例えば、ワイヤテンドンの対302)上をこれらのワイヤテンドンのほぼ全長に沿って覆うことに役立つ。ただし、覆う機能は、以下にさらに説明されるように、吊り下げチェーンが吊り下げ構造物によってワイヤテンドンに接続されている場所を除いて行われる。
特に図7A、及び7Bに示すように、付加的カバー構造物の外縁部899が、実際には、パネル部の縁部(図7Bは外縁部899を想像線で示している)上を延びるように、付加的カバー構造物767は、パネル部の列同士の間の隙間よりも大きい幅を有している。さらに、図7A、7Bだけでなく、以下に説明する図17A、17B、17C、17D、18、19、及び20に示すように、本実施形態における付加的カバー構造物767は、付加的な部品によって、ワイヤテンドン230に強固に接続されている。
より具体的には、本実施形態では、付加的カバー構造物767は、一対のボルト孔950を有している。ボルト孔950によって、付加的カバー構造物767は、テンドン保持構造物769にボルト締めされ得る。図18Aは、付加的カバー構造物767の1つの斜視図を示すものであり、特にボルト孔950を示している。図17A、17B、17C、及び17Dはそれぞれ、テンドン保持構造物769の一例の斜視図、平面図、側面図、及端面図を示している。図示されているように、テンドン保持構造物769は、主外側シェル952を備え、主外側シェル952は、屋根部954と、屋根部の2辺の各々から下方に延びる第1側壁956及び第2側壁957とを備えている。また、テンドン保持構造物769は平坦な内部圧縮構造物958を備えている。内部圧縮構造物958は、2つの耳延長部960を含み、耳延長部960はそれぞれ、2つの側壁956、957の各々の下縁近傍に形成された2つの相補的なスロット962に嵌合される。概略的には相補的であるが、相補的なスロット962は、特に鉛直方向において 耳延長部960よりもわずかに大きい。その結果、耳延長部960が、相補的なスロット962内に延びるように、平坦な内部圧縮構造物958が、側壁956及び957の間の内部チャネル964内に配置されているとき、平坦な内部圧縮構造物958は、主外側シェル952に対して鉛直方向の上方及び下方に移動することができる。
上述した特徴部に加えて、主外側シェル952の第1側壁956は、第1ワイヤ受容凹部966及び第2ワイヤ受容凹部967をそれぞれ有しており、第2側壁957は、第3ワイヤ受容凹部968及び第4ワイヤ受容凹部969をそれぞれ有している。図示のように、ワイヤ受容凹部966、967、968、及び969のすべては、相補的なスロットとほぼ同じ鉛直高さに配置されているが、相補的なスロットよりも、わずかに高く配置されている。また、第1ワイヤ受容凹部966及び第2ワイヤ受容凹部967は、第1側壁956のほぼ両端にそれぞれ配置され、第3ワイヤ受容凹部968及び第4ワイヤ受容凹部969は第2側壁957のほぼ両端にそれぞれ配置されている。以下でさらに説明するように、第1凹部966及び第3凹部968は、それぞれ、第1の形状を共通して有する。第1の形状は、細長い凹部970を含み、それぞれ第1側壁956及び第2側壁957の対向する端部にそれぞれ配置されている。比較により、第2凹部967及び第4凹部969は、それぞれ、細長い凹部を有さない第2の形状を共有し、第1側壁956、及び第2側壁957の対向する端部に配置されている。さらに、主外側シェル952の屋根部954はオリフィス971を含むものであり、平坦な内部圧縮構造物958は、スナップインケージナットも含むものであり、スナップインケージナットは、耳延長部960が、相補的なスロット962内にあるときにオリフィス971とほぼ位置合わせされるねじ付き内部オリフィス972を有することが理解されるであろう。
図20を参照すると、図18の付加的カバー構造物767、付加的な保持ブラケット980、保持ボルト982、及び一対のワイヤのワイヤテンドン302の各々に対するテンドン保持構造物769の分解斜視一部破断図が提供されている。図20は、特に、テンドン保持構造物769が、どのようにワイヤテンドン302の対上に配置され得るのか、及びそのように配置されるとどのようにワイヤテンドンを把持することができるかを示している。より具体的には、まずチャネル964がワイヤテンドン230の長さとほぼ位置合わせされるように、テンドン保持構造物769をほぼワイヤテンドン230同士の間に配置し、その後、ワイヤテンドンが第1、第2 第3及び第4ワイヤ受容凹部966、967、968、969に嵌合するように、テンドン保持構造を矢印984で示す方向を回転させることにより、テンドン保持構造は、まずワイヤテンドン230に配置され得ることが理解されよう。テンドン保持構造物769を回転させて所定の位置に配置するこのプロセスは、これに関し、第1及び第3のワイヤ受容凹部966、968の細長い凹部970により容易となることが理解されるであろう。
また、ワイヤテンドン302上に配置されたテンドン保持構造物769によれば、ボルト孔950の1つがオリフィス971の上にあり、特にねじ付き内部オリフィス972と位置合わせされるように、付加的カバー構造物767が配置される。さらに、保持ブラケット980は、本実施形態では、ブラケットの水平壁部986と鉛直壁部988のそれぞれに配置されている2つのオリフィス985を有するL字状のブラケットであり、かつ水平壁部986上のオリフィス985が、ねじ付き内部オリフィス972と位置合わせもされるように位置合わせされている。付加的カバー構造物767が屋根部954の上にあり、水平壁部986が、付加的カバー構造物の上にあるように、上述のように位置合わせされ配置されたこれらすべての部品により、ボルト982は、オリフィス985、ボルト孔950、オリフィス971を通って、ねじ付きの内部オリフィス972内に挿入され得る。ボルト982の締め付けは、ねじ付き内部オリフィス972が内部に形成されているケージナットを回転させる効果を有する。したがって、平坦な内部圧縮構造及び凹部966、967、968、969の上面でワイヤテンドン302を把持するように、平坦な内部圧縮構造物958を、シェル952に対して上方に移動させる。これが起きると、保持ブラケット980は、保持ブラケット980とテンドン保持構造物769との間に付加的カバー構造物767が挟まった状態でテンドン保持構造物769に押し付けられて保持される。その結果、最終的にすべての保持ブラケット、付加的カバー構造物、及びテンドン保持構造は、ワイヤテンドン302に頑強に、固定的に接続される。パネルに対するテンドン保持構造物769の固定機能を考慮して、テンドン保持構造物769は、いくつか実施形態においてデッキ保持クランプと呼ばれ得る。
図17E、及び17Fは、テンドン保持構造物1200の代替的実施形態を示している。吊り下げサブシステム120のいくつかの実施形態では、ワイヤテンドン230はパネル部750に対して低く構成されている。係る実施形態では、図17E、及び17Fに示すようなテンドン保持構造物1200を使用する。テンドン保持構造物1200は、より低い位置にあるテンドン230を考慮するように細長く形成されている側壁956´、957´、及び平坦ではなく、輪郭づけされた内部圧縮構造物958´を除いて、本質的に保持構造物769と同じである。
また、いくつかの実施形態では、テンドン保持構造物1200は、図17E及び図17Fに示すように、細長い内部圧縮構造物958´を含む。重要なのは、細長くするためには、内部圧縮構造を輪郭づける(958´のように)ことは必要ではないことである。図20のテンドン保持構造物769は、例えば、細長い内部圧縮構造物958も含む。図11P、又は11Qに戻ると、細長い内部圧縮構造物958/958´は、筒状ストラット内に突出するように設計され、それによってパネル構造物の骨格が形成されていることが容易にわかる。
特に保持ブラケット980に関して、そのような保持ブラケットは、テンドン保持構造物769及び付加的カバー構造物767の任意の1つの実装に対して、任意選択的なものに過ぎないことを理解されたい。保持ブラケット980は、特に、例えばワイヤテンドン230及び/又はパネル部750に対して(又はその一部として)他の構造物を固定的に取り付けること、例えばガードレールを取り付けることが所望される領域に設けられ得る。しかし、ここに示す実施形態では、保持ブラケットが存在しないことは、図7A及び7Bから明らかである。保持ブラケットは存在せず、図7Bに示されるように、付加的カバー構造物767のみがテンドン保持構造物769に固定されており、その状態が、図7Bに特に示されている。しかしながら、図7A及び図7Bから特に明らかなように、テンドン保持構造物769に対する付加的カバー構造物767の固定的な接続、及びボルト982による、ワイヤテンドン302に対するこれらの構造の両方の固定的な接続のおかげで、パネル部と重なる縁部899に起因して、付加的カバー構造物767が、パネル部の隣接する列同士の間の隙間を埋めるとともに、ワイヤテンドン302に対してパネル部を固定する冗長手段として機能することもできる。
図18B〜18Hを参照すると、付加的カバー構造物は、代替構成を有することができ、それによって、付加的カバー構造物をテンドン保持構造物769なしで使用することが可能になる。そのような場合、付加的カバー構造物は、デッキパネル同士の間の隙間を覆うための、隙間フィラーとして機能する。
図18B、18C、及び18Dに示すように、付加的カバー構造物1300の代替実施形態は、隆起部1303を有する第1端部1302と、受容開口1316を有する第2端部1315と、テンドン係合側壁1317とを備えている。
隆起部1303は、次に配置されるカバー部1300の受容開口1316と係合するように設計されている。例えば図18B、18C、及び18Dに示し、かつ図18Bのカバー部1300の側面図である図18Cにおそらく最もよく示すように、Z字状の隆起部1303は、付加的カバー構造物1300の本体から離れたところで、鉛直側壁1306に移行する水平延長部1305を含む。鉛直側壁1306は、その後、鉛直側壁1306から水平方向に延びている係合隆起部1307に移行する。
図18B、18C、及び18Dに示された例示的な実施形態では、Z字状の隆起部1303は、付加的カバー構造物1300から離れるように外方へ傾斜した鉛直側壁1306を有し、かつ水平延長部1305と係合隆起部1307とが互いに対してほぼ平行である、ほぼZ字状の構成を有している。さらに別の例示的な実施形態では、Z字状の隆起部1303は、異なる角度を有する鉛直側壁1306を含むことができ、かつ水平延長部1305は、係合隆起部1307とほぼ平行以外の関係であってもよい。
図18Dに示すように組み立てられたとき、第1の付加的カバー構造物1300のZ字状の隆起部1303が、付加的カバー構造物1301の受容開口1316上となるように、第1の付加的カバー構造物1300は、すでに設置された付加的カバー構造物1301にほぼ垂直に保持される。 第1の付加的カバー構造物の係合隆起部1307が、設置された付加的カバー構造物1301の受容開口1316に入ると、係合突起1307が、すでに設置された付加的カバー構造物1301の下に延び、鉛直側壁1306が、設置された付加的カバー構造物1301の受容開口1316に入るように、第1の付加的カバー構造物1300は、より水平に近い位置まで回転する。
第1の付加的カバー構造物1300が最終的な水平位置まで回転し続けると、ワイヤテンドン302は、テンドン係合側壁1317に直接的又は間接的に接触する。図18B〜18Dに示す例示的な実施形態においては、テンドン係合側壁は、2つの脚部1318を備え、2つの脚部1318のそれぞれは、切り欠き1319で分離された、ワイヤテンドン凹部1312と、これに対応する傾斜側面1311とを含む。第1の付加的カバー構造物1300は、水平位置に位置し続けるので、ワイヤテンドン302は、まず、傾斜側面1311に接触する。傾斜側面1311に加えられる圧力が、脚部1318を互いに向かって撓ませ、それによって、第1の付加的カバー構造物1300がその最終的な水平位置に位置し続ける際に、テンドン302が傾斜側面1311を摺動して上昇することが可能となる。
第1の付加的カバー構造物1300がその最終位置に到達すると、Z字状の隆起部1303が完全に受容開口1316に係合し、ワイヤテンドン302は、テンドン凹部1312の位置に嵌合される。脚部1318は、もはや撓んでおらず、付加的カバー構造物1300の、テンドン302に対する上方への移動が、テンドン凹部1312へのテンドン302の係合により防止される。
隆起部1303の代替的な構成は、隆起部1303が受容開口1316と係合するために、異なる配置と回転を必要とすることを理解されたい。
図18E及び18Fは、テンドン係合側壁1325を有する第1端部分1322と、テンドン係合側壁1325を有する第2端部分1324とを含む、付加的カバー構造物1320の第2の代替実施形態を示す。
図18G及び18Hは、テンドン係合側壁1335と受容開口1336を第1端部1334に有し、かつテーパ状本体1331を有することにより、第1端部1334の幅よりも狭い幅の第2端部1332を有する、付加的カバー構造物1330の第3の代替実施形態を示す。以上説明したように、テンドン302を係合させるテンドン係合側壁1335と共に付加的カバー構造物1330を固定するために、第2端部1332が受容開口1336に直接挿入される。
設置されたとき、付加的カバー構造物の一部が重なっていることが理解されよう。付加的カバー構造物1300、1320、1330は、テンドン302と直接的又は間接的に係合するので、代替的な付加的カバー構造物1300、1320、1330を用いた場合は、テンドン保持構造物769は必ずしも必要ではないことをさらに理解されたい。しかし、付加的カバー構造物1300、1320、1330は、いくつかの例、例えば、内点、すなわち、吊り下げサブシステム120の外周に沿っていない点にガードレールを設ける場合において、テンドン保持構造物769と共に使用される。
図18B〜18Hのそれぞれに示されるように、各付加的カバー構造物1300、1320、1330は、中央開口、すなわちボルト孔950´を備えている。中央開口950´は、付加的カバー構造物1300、1320、1330に追加的な構造物を固定するために使用され得る。追加的な構造物としては、当技術分野において知られており、用いられている収容ブラケット、レールポスト、上昇ポスト、及び他の構造物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。図18B〜18Hの付加的カバー構造物は、単に構造物を下方向に、テンドンに対して押し下げ、テンドンが、各テンドン係合部と係合することを許容することによって、テンドンを把持することが理解されよう。すなわち、付加的カバー構造物/隙間フィラーを迅速かつ容易に設置するために、可動部品は使用されない(すなわち、テンドン係合構造の開閉はない)。
図18I〜18Mは、付加的カバー構造物1300の、さらに他の実施形態を示す。図18I〜18Mに示された例示的な実施形態では、付加的カバー構造物1300´は、係合輪郭1303´を含む第1端部1302´と、第1のクリップスロット1310´とを含む。係合輪郭1303´は、図18Iでは、Z字状に屈曲している。図18Iに示されるように、Z字状の隆起部1303は、図18B〜18Dを参照して上述したような構造及び機能において隆起部1303とほぼ同様である。付加的カバー構造物1300´は、第2の端部1315´も含み、第2の端部1315´は、複数のZ字状屈曲スロット1316´及び第2のクリップスロット1310´を含む。図示されている例示的な実施形態では、クリップスロット1310´は、クリップスロット1310´のいずれかの側に対で配置された隆起バンプ1304´を複数含んでいる。
図18Jは、付加的カバー構造物1300´と共に使用されるクリップ1111´を示している。クリップ1111´は、把持部1112´、首部1113´、及びクリップ本体1114´を有する楕円形部品である。図18K、及び18Lに関連してさらに詳細に説明するように、把持部1112´がクリップスロット1310´を通過できるように、把持部1112´は、クリップスロット´1310の寸法とほぼ等しい長さ及び幅を有しているが、クリップスロット´1310の寸法より少し小さい寸法を有している。同様に、首部1113´は、首部1113´がクリップスロット1310´内を回転できるような長さ及び幅を有している。クリップ本体1114´は、テンドン係合部1115´を含み、それぞれのテンドン係合部1115´はテンドン上を摺動し、テンドンを受けるように可撓性を有している。テンドン係合部は、それぞれ2つの脚部1116´を備えている。各々の脚部1116´は、下部に傾斜面1117´を含み、傾斜面1117´と共にテンドン受容開口1118´及び柔軟隙間1119´を形成する。図18B〜18Hの付加的カバー構造物と同様に、クリップ1111´は、可動部品なしに(すなわち、テンドン係合構造が開閉することなく)テンドンと係合していることが理解されよう。
図18K及び18Lは、組み立てられる前に、クリップ1111´が、どのように加的カバー構造物1300´をワークプラットフォームシステムと係合させるかを示している。図18Kに示すように、把持部1112がクリップのクリップスロット1310´と平行になるように、クリップ1111´は、まず下側からクリップスロット1310´内に挿入される。首部1113´がクリップスロット1310´内に入るように、クリップ1111´が、クリップスロット1310´から突出すると、把持部1112´がクリップスロット1310´に垂直となるように、クリップ1111´を回転させる。この目的のために、クリップスロット1310´内のクリップ1111´の自由回転を可能にするために、首部1113´は、クリップスロット1310´の幅より少し小さい直径を有していることを理解されたい。これにより、把持部1112´がバンプ1304´の対同士の間に配置される。バンプ1304´は、クリップ1111´の回転移動を防止する。テンドンを係合しながら、クリップ1111´の回転を防止するために、隆起したバンプの異なる構成だけでなく、他の構造物及び装置を使用できることを理解されたい。
図18M及び18Nは、テンドンを利用する付加的カバー構造物1300a´に係合されるクリップ1111´を示している。図18Mに示すように、付加的カバー構造物1300b´が、テンドンを係合するクリップ1111´によって設置されている。付加的カバー構造物1300a´は、まずZ字状屈曲部1303´を、付加的カバー構造物1300b´の対応するZ字状屈曲スロット1316´と係合させることによって設置される。それぞれの付加的カバー構造物1300a´、1300b´のクリップスロット1310´が重なり合わないことを理解されたい。クリップスロット1310´同士は重なり合わず、付加的カバー構造物1300a´及び1300b´の各クリップスロット1310´は、必要に応じて付加的カバー構造物1300a´、1300b´をテンドンに固定するために使用され得る。
付加的カバー構造物1300a´が下向きに旋回する際(図18B〜18Dを参照して全体的に説明されたように)、クリップ1111´のテンドン係合部1115´は、テンドン上で位置合わせされる。テンドンは、まず下部の傾斜面1117´と係合し、それによって各テンドン係合部1115´の脚部1116´を強制的にわずかに離間する。柔軟隙間1119´は、作業員、又は個人が物理的にテンドン係合部1115´又は脚部1116´を操作(すなわち開閉)する必要なく、脚部1116´がこのように離間することを可能にする。さらに押し込むと、図18Nに示すように、テンドンがテンドン受容開口1118´に入るのに十分に脚部1116´が離間する。
付加的カバー構造物1300´は、テンドンに直接接触したり、載置されたりしないことを理解されたい。直接ではなく、図に示すように、クリップ1111´は、テンドンと付加的カバー構造物1300´との間の間接的接続部として機能する。例えば図18Hを参照して示すように、付加的カバー構造物1300´は、パネル部765と重なり、それによって、付加的カバー構造物1300´上に載置された任意の負荷の少なくとも一部が、クリップ1111´によってパネル部765に、直接的ではなく移行されることをさらに理解されたい。
図7、7A、及び7Bを参照し、また図12を参照すると、本実施形態では、さらに実装された吊り下げサブシステム720も、ワイヤテンドン230の対及び、ワイヤテンドン230の対上に支持されたパネル部750(並びにパネル部の列の間に配置されたカバー部767などのカバー部)に加えて、ワイヤテンドンの長さに沿った種々の位置における吊橋100のデッキ222の下面とワイヤテンドン230の対との間に接続される吊り下げチェーン790であって、ワイヤテンドンの長さに沿った種々の位置に設けられる吊り下げチェーン790を含む。吊り下げチェーン790は、ワイヤテンドン230の対の各々の長さに沿って間隔をおいて定期的に設けることができ、このような吊り下げチェーンの数は状況又は実施形態によって変更することができる。図12は、少なくとも第4対のワイヤテンドン304に沿って配置された2つの吊り下げチェーンを特に示している。この第4対のワイヤテンドン304上には、3列目のパネル部753及び4列目のパネル部754が支持されている。3列目のパネル部753及び4列目のパネル部754は、これらの列のそれぞれが(他の列751、755、756、757、及び758とは異なり)第4対のワイヤテンドン304の全長に沿って実装されたパネル部750を含む点で、完全に完成している。
図12に明示していないが、吊り下げチェーン790の1つ以上が、ワイヤテンドン230の対の各々に関して(例えば、図7の例では対のワイヤテンドン301、302、303、304、305、306、307、308、及び309それぞれに関して)設けられていることを理解されたい。特定のワイヤテンドン230の対に沿った吊り下げチェーン790の各々は、通常、作業員が、各吊り下げチェーンを取り着けるべき各位置まで歩いて行くことを可能にするために、十分な数のパネル部750がそのワイヤテンドンの対に設置されている場合に限り、ワイヤテンドンの対上に設置される。ワイヤテンドン230の対の各々に沿った吊り下げチェーン790の数は同一であってもよく、ワイヤテンドンの対の各々に沿った吊り下げチェーン790の相対的な間隔は、本実施形態では同一であるが、これは、すべての実施形態において同様である必要はない。例えば、別の代替的実施形態では、吊り下げチェーン790は、1対のワイヤテンドンの長さに沿っては第1の間隔で設けられ、別の対のワイヤテンドンの長さに沿っては異なる間隔で設けられ得る。
さらに図示されているように、吊り下げチェーン790をワイヤテンドン230の対に接続するために、本実施形態では、吊り下げ構造物800が使用され、その1つが図7A及び図7Bのそれぞれに示されており、他のものが図12に示されている。さらに、これに関して図13A及び13Bを参照すると、吊り下げ構造物800の特定の特徴部を説明するために、吊り下げ構造物800の1つの分解斜視側面図、及び吊り下げ構造物800の平面図がそれぞれ示されている。図示されるように、吊り下げ構造物800は、側縁804同士の間に延びる上部の平坦な(又はほぼ平坦な)表面802を有し、さらに、吊り下げ構造物800の第1端部及び第2端部808の各々に配置され、下方に延びるブラケット延長部806を備えている。パネル部750のワイヤテンドン支持延長部770と同様に、各々のブラケット延長部806は、例えば図7Bに示すように、ワイヤテンドンの対に関して、吊り下げ構造物800が所定の位置に配置されるように、所与のワイヤテンドン230の対のワイヤテンドン上を覆い、ワイヤテンドンを受けるように意図された凹部810のそれぞれの対を含む。また、上平坦面802は、側縁804同士の間の幅が、付加的カバー構造物767とほぼ等しい。付加的カバー構造物767は、上述したように、複数のパネル部の列のうち、隣接するパネル部750の間に延びるように設けられ得る。したがって、吊り下げ構造物800の上平坦面802は、パネル部のうち、特に、吊り下げ構造物が配置されたワイヤテンドン230の対に沿った位置において、隣接する列の隣接するパネル部間の隙間を埋めることと同様の目的に役立つ。
さらに、図示するように、吊り下げ構造物800は、上ハンドル部812を有する本体801を備える。上ハンドル部812は、上平坦面802の大部分に沿って上平坦面802と重なる平面部814を含み、さらに2つの上方に延びるハンドル部816を含む。ハンドル部816は、平面部814から斜め上方に延び、すなわち両方が上平坦面802から離れるように上方に延び、吊り下げ構造物800のそれぞれの側縁804に向かって概して外側に延びている。各ハンドル部816は、各スロット818を含み、この各スロット818によって、吊り下げ構造物800を実装する作業員は、吊り下げ構造物を把持することができる。さらに図示するように、平面部814だけでなく上平坦面802は、3つの追加の孔、又はオリフィス、すなわち、円形状の第1及び第2の端部オリフィス820、並びに楕円状の中間オリフィス822を含む。端部オリフィス820は、それぞれ、中間オリフィス822の対向する端部に近接し、かつ中間オリフィス822の対向する端部のそれぞれと、平面部814の外側端部824の両端部との間にある。さらに、同じく円形状でオリフィス820よりも小径の付加的オリフィス826が、上平坦面802のブラケット延長部806に近接して配置されている。各付加的オリフィス826は、概略的には平面部814の外側端部824のそれぞれの側に配置されている。
図示されているように、中間オリフィス822は、中央領域821、端部スロット領域823、中間横方向スロット領域825を含んでいる。これらの領域は、中間オリフィスが取付特徴部として役立つことを可能にする。この取付特徴部によって、吊り下げチェーン790のうちの1つ(又は任意選択的に1より多い)を、吊り下げ構造物800に取り付けることが可能となる。図13A及び図13Bに詳細に示されていないが、吊り下げチェーン790の1つは、吊り下げチェーンの自由端を中間オリフィス822の中央領域821に挿入し、次いで、端部スロット領域823のうちの1つの上で、かつその内部に吊り下げチェーンを摺動させることによって、取り付けられ得ることを理解されたい。吊り下げチェーン790が、端部スロット領域823のうちの1つの内部に配置されると、吊り下げチェーン790がそのスロット領域に保持されたままとなるように、吊り下げチェーン保持ピン(不図示)が、当該端部スロット領域に隣接した1つの横方向スロット領域825内に配置される。吊り下げチェーン790及び中間オリフィス822(特に、端部スロット領域823)のサイズ及び構成は、適切な横方向スロット領域内に保持ピンを適切に配置したら、吊り下げチェーンが、吊り下げ構造物800の本体801に効率的に係止され、端部スロット領域823内の保持ピンの位置から鉛直方向又は横方向に摺り出ることを不可能にする。この係止システムは、効率的に吊り下げ構造物800を吊り下げチェーン790に効果的に固定する。さらに、いくつかの実施形態では、設置者を視覚的に助けて、保持ピンが設置されていることを確実にするために、付加的な「ジップタイ」又は他のタグ型構造を、保持ピン内の孔と、吊り下げチェーン790の隣接部分との間に配置することができる。
中間オリフィス822とは対照的に、オリフィス820及び826は、第1及び第2の把持部(留め付け部)830を、吊り下げ構造物800の本体801に組み立てること可能にする。その際、吊り下げ構造物が1対のワイヤテンドン230のワイヤテンドンを把持することを可能にし、これらワイヤテンドンに対して吊り下げ構造物を係止することを可能にするような組み立てが可能となる。ワイヤテンドンに対する吊り下げ構造物の係止は、吊り下げチェーン790によって提供される張力をワイヤテンドンにかけることができ、これらのワイヤテンドンをデッキ222に対して所定の位置に保持できるように行われる。より具体的には、図示するように、各把持部830は、中央位置836から水平延長部834に沿って上方に延びる中央ポスト832を含む。水平延長部834は、中央位置から、互いに反対方向に外方に延びている。さらに、図示されているように、各把持部830は、中央位置836及び中央ポスト832から半径方向にオフセットしており、中央ポストよりも直径が小さい付加的ポスト838も備えている。より具体的には、図示するように、水平延長部834の端部840が、中央ポスト832に対してどの程度近くに配置されているかと比較して、付加的ポスト838の位置は、中央ポスト832に対して比較的近い。ただし、付加的ポスト838の位置は、端部840同士の間に延びる中央軸842からオフセットしている(すなわち、中央軸842から横方向にシフトしている)。
1対のワイヤテンドン230に対する吊り下げ構造物800の実装は、まず、2つのそれぞれの把持部830のそれぞれの中央ポスト832を本体801の各端部オリフィス820内に本体の下から挿入することで進行する。その際、把持部が、図13Bに示すような開始方向843となるように、把持部の両方が、回転した状態で、中央軸842と軸方向に位置合わせされている。中央ポスト832が端部オリフィス820に挿入されると、中央ポスト832は、本体801に対して把持部830を保持するために、ナット844によって本体801に接続される。このように方向付けられた把持部830によれば、当該対のワイヤテンドン230に吊り下げ構造物800(吊り下げ構造物800には、上述のように吊り下げチェーン790がすでに接続されていてもよい)を設置することが可能となる。その結果、ワイヤテンドン230は凹部810内に進行する。中央軸842と位置合わせされた開始方向843における把持部830の両方の位置合わせによって、把持部が、所定の一対のワイヤテンドンのテンドン間にまず摺り込むことが可能になる。
上述したように、吊り下げ構造物800が、当該対のワイヤテンドン230に対して所定の位置になると、把持部830は、付加的ポスト838(特に先端/ヘッド)が、付加的オリフィス826と位置合わせされるまで、さらに90度(90°)回転する。本実施形態では、回転は矢印846で示すように時計回りに行われる。この回転はトルクボルトによって達成され得る。この回転が行われると、把持部830が本体801に向かって上方に動き、かつ把持部と本体との間に延びる当該対のワイヤテンドン230を固定的に把持するように、ナット844をさらに締め付けることができる。
各把持部830の、水平延長部834の上縁に沿って形成された凹部848は、さらにワイヤテンドンが、このように把持されることを可能にする。吊り下げ構造物800の設置手順、及びテンドンを把持して吊り下げチェーンを固定する機能を考慮すると、吊り下げ構造物800は、いくつかの実施形態では、吊り下げクランプと呼ぶことができる。
理解されるであろうように、吊り下げチェーン790は、吊り下げ構造物800によって、支持サブシステム130の部分132、134(例えば、2つの塔140にそれぞれ配置された2つの部分)同士の間の位置において、さらに実装された吊り下げサブシステム720の支持を強化するのに役立つ。部分132、134には、さらに実装された吊り下げサブシステム720及びそのワイヤテンドン230の端部が接続される。そのような支持の強化は、支持サブシステム130を、その長さに沿って平坦(又はほぼ平坦)に保ち、その長さに沿って生じるうねりを除去又は減少させるのに役立つ。また、特に図7Bを参照すると、把持部830(及び水平延長部834)を有する吊り下げ構造物800も、パネル部750を保持するのを助けるのに役立つ。図7Bから明らかなように、吊り下げ構造物800の1つに関連して実装される場合には、パネル部750は、吊り下げ構造物の上平坦面802の側縁804の下方に延びている。また、図7Bに示すように、吊り下げ構造物800の側縁804の下に延びているパネル部750に加えて、吊り下げ構造物800の把持部830(及びその水平延長部834)が所定の位置に回転するとき、吊り下げ構造物800の把持部830は、パネル部750(特にその端部ストラット764)が水平延長部834の端部840との側縁804との間に位置するように配置される。したがって、水平延長部834は、パネル部750の保持を補助することに役立つ。
図14A及び図14Bは、吊り下げ構造物1400の代替実施形態を示す。以下でさらに詳細に説明するように、代替的な吊り下げ構造物1400の種々の変形例は、図13A及び図13Bの吊り下げ構造物800とは独立して使用され得ることを理解されたい。例えば、吊り下げサブシステム880のいくつかの実施形態では、ワイヤテンドン230はパネル部750に対して低く構成されている。そのような実施形態では、テンドン230が低い位置にあることを原因として、細長いブラケット延長部806´を有する、図14Aに示すような吊り下げ構造物1400を用いることができる。テンドン230が低い位置にあることを原因として、種々の表面(すなわち、834´、840´)をさらに変化させることも必要となる場合がある。
図14Aも、テンドン230と係合させるために把持部830´を締め付ける代替的な構造を示す図である。図示されている実施形態では、把持部830から上方に向けて突出しており、かつナット844で本体801に固定する中央ポスト832を使用する代わりに、吊り下げ構造物1400は、本体801´を通って下方へ延びるボルト832´を使用する。ナット844´は、把持部830´の下のボルト832´に固定されている。
図14A及び図14Bに示すように、ボルト832´は、ナット844´がボルト832´のねじ部832b´の周りを回転する際に、把持部830´がボルト832´上を容易に摺動することを可能にするねじなし部分832a´、を含む。ナット844´が、ボルト832´に締め付けられると、把持部830´は上方に向かって動かされ、テンドン230が固定される。ナット844´がボルト832´から緩められると、把持部830´は下方に緩められてテンドン230を開放する。ナット844´が完全に緩められると、ボルト832´の第2のねじなし部分832c´の周りにナット844´が配置される。
また、ボルト832´は、ロールピン837a´によってボルト832´に接続される下部ワッシャ837b´を含む。ロールピン837a´は、ナット844´がボルト832´から係合解除されることを防ぐ。図示されている実施形態では、ばね839´が、ワッシャ837b´とナット844´の間に配置されている。ばね839´は、ボルト832´のねじ部832b´に抗して押し上げられた状態でナット844´を維持し、それによってねじ部832b´が再び係合することがより容易になる。しかし、ばね839´は、他の例示的な実施形態において省略することができ、下部ワッシャ837b´は、追加又は代替の構造を用いてボルト832´に固定され得る。
把持部830´は、図14A及び図14Bに示される実施形態における吊り下げ構造物1400の本体801´から取り外しできないことを理解されたい。これによって、ワークプラットフォームアセンブリの組み立てをより容易にすることができ、部品の紛失を防ぐことができる。吊り下げ構造物1400の設計はまた、ワークプラットフォームアセンブリの上方から、吊り下げ構造物1400をテンドン230に取り付けることを可能にする。
ここで図21〜25を参照すると、図1、3、7等に示したワークプラットフォームシステムのいくつかの実施形態において、付加的部品、例えばトーボード及びレールを、ワークプラットフォームシステム及びパネル部750に組み込むことができる。例えば、図21は、例示的なレールポスト2000を有するパネル部750及び、トーボードフレーム2500への設置準備ができた状態のトーボード2700を有するトーボードフレーム2500を示す。図22は、トーボードフレーム2500をより詳細に示す。
図21は、例示的なレールポスト2000を示す。レールポスト2000は、図示の実施形態では、2つのレールシステム固定構造物2002を含む方形中空ポストである。レールシステム固定構造物2002は、図示した実施形態ではループ構造である。さらなる実施形態において、レールポスト2000は任意の形状を有することができ、レールシステム固定構造物2002は、レールシステムを固定するために設計された任意の構造とすることができる。例えば、チェーン、ロープ又は他の材料を、ループ状構造2002に通して、レールシステムを形成することができる。
図21は、トーボードフレーム2500への設置準備ができたトーボード2700を示している。トーボード2700は、トーボードフレーム2500の形状に対応するように輪郭づけされており、レールポストマウント2400の開口2406に対応する固定用開口2701を有している。ボルト2702は、開口2701、2406を係合させることによって、トーボード2700を固定トーボードフレーム2500に固定するために使用される。しかし、さらに別の例示的な実施形態では、異なる固定機構及び固定構造を使用できることが理解される。
図21及び図22Aに示すように、トーボードフレーム2500は、2つのパネル係合用延長部2505を有し、方形筒状材料からなる屈曲フレーム2502及びレールポスト支持部材2520である。パネル係合用延長部2505は、パネル部750のストラット760内に挿入するように構成されている(図8、図9、図10参照)。中央ブレース2510は、トーボード及び/又はレール2000を取り付けるための固定フランジ2515を有し、固定フランジ2515は、フランジ2515の底部に設置されたケージナット(不図示)を含む。トーボードフレーム2500はまた、パネル部750のテンドン延長部770の開口2503に対応した開口2504を有する。付加的固定部品(すなわち、ジップタイ、ボルト等)は、トーボードフレーム2500をパネル部750にさらに固定するために任意選択的に用いることができる。
図22Bは、トーボードフレーム2500´の代替的な実施形態を示す。図22Bに示す実施形態では、トーボードフレーム2500´は、開口2504に代えて、2つのボタン2580を備えている。ボタン2580は、単一の隆起部2582を各端部に有する可撓性金属2584の屈曲部から構成されている。隆起部2582が、水平延長部2505の孔の外へ延びるように、ボタン2580は、水平延長部2505内に挿入される。ボタン2580は、パネル部750のテンドン延長部770の開口2503と係合する。
以上説明した実施形態では、ボタン2580は、各端部に隆起部を含む可撓性金属の屈曲部として具体的に説明されているが、トーボードフレーム2500´の水平延長部2505から外向きに延びる可動隆起部を提供するために、異なる材料及び構造を使用できることを理解されたい。例えば、当技術分野において知られているスプリング式ピン、ボールロック、摩擦嵌合部品、及び他の構造及び装置のような他の構造である。
図23は、トーボードフレーム2500と共に使用するための例示的なレールポストマウント2400を示す。レールポストマウント2400は、前板2402、第1の側板2412、及び第2の側板2422を備えている。レールポスト2000の外形寸法に対応する内部寸法を有する後方チャネル2450を形成するために、側板2412、2422は、一定の距離だけ離れている。レールポスト2000をレールポストマウント2400に固定するために、側板2412、2422は、レールポスト2000の開口/輪郭線に対応する複数の開口及び/又は輪郭線を含む。そして、レールポスト2000は、当技術分野において知られているボルト、つなぎ材、又は任意の他の構造物又は装置を使用してチャネル2450内に固定することができる。
図24に示すような、いくつかの実施形態では、レールポスト2000は、1以上のスプリング式ピン2005を有し、チャネル2450は、チャネル2450内におけるレールポスト2000の種々の配置に対応する複数の開口を含む。スプリング式ピンを用いると、対応する開口からピンを係合解除するために、単に、ピンを押下すること、及びピンが開口に再び係合するまで、レールポスト2000を上下に摺動させることによって、レールポスト2000をチャネル2450内で容易に上下に移動させることが可能になる。さらなる実施形態において、スプリング式ピン2005又は他の固定機構に加えて、又は単独の固定機構として、1以上のキャリッジボルト2008を用いて、レールポスト2000をレールポストマウント2400に固定することができる。
前板2402は、開口2406を有する底部2403と鉛直面2407と含む。底部2403は、垂直板2404に移行し、その後フック2405に移行する。チャネル2450が3つの側面、上面、底面、及び開いているチャネルの一側面で閉じられるように、垂直板2404は、チャネル2450の第3壁を形成する。
図21に示すように、レールポストマウント2400がトーボードフレーム2500に固定されると、開口2406が、固定フランジ2515の開口2516と位置合わせされ、フック2405がトーボードフレーム2500の上面部2502上に固定されるように、鉛直面2407が中央ブレース2510に接する。その後、レールポストマウント2400及びトーボードフレーム2500は、当技術分野で知られているボルト、つなぎ部材、又は他の任意の構造物又は装置を使用して開口2406、2516にさらに固定される。いくつかの例示的な実施形態では、トーボードフレーム2500は、フランジ2515の下方の中央ブレース2510上にケージナットを含むことができる。レールポストマウント2400が、トーボードフレーム2500に固定されると、鉛直面2407は、フランジ2515の下方であって、ケージナットの上方の中央ブレース2510に接する。レールポストマウント2400を固定トーボードフレーム2500に固定するために、ナットはまずフランジ2515の開口2516を通り、その後レールポストマウント2400の底部2403の開口2406を通り、最終的にケージナットと係合する。
さらなる態様では、底部2403は、開口2406及びスプリング式ピン2409を含む。レールポストマウント2400がトーボードフレーム2500に接続されたとき、鉛直面2407がフランジ2515の下に摺動する際にスプリング式ピン2409が押下される。スプリング式ピン2409が、フランジ2515の対応する開口2516と位置合わせされると、スプリング式ピン2409は開口2516に係合し、レールポストマウント2400をトーボードフレーム2500に固定すること、及びレールポストマウント2400をトーボードフレーム2500と位置合わせすることに役立つ。
図25は、付加的カバー構造物1300と共に所定の位置に設置されたパネル部750を有する例示的なワークプラットフォームシステムを示す図である。トーボード2600は、トーボードフレーム2500に固定されている。図示の例示的な実施形態では、レールポスト2000も、4つのトーボード2600ごとに1つ含まれている。しかし、別の実施形態では、より多くの又はより少ないレールポスト2000を用いることができ、上述したようにレールポスト2000はトーボード2600からポイント内部の点に配置することができる。
図25は、ほぼ6つのトーボード2600のそれぞれの位置に配置された吊り下げ構造物800も示している。しかし、より多数又はより少数の吊り下げ構造物800を使用することができ、吊り下げ構造物800は、トーボードに沿って任意の間隔で配置され得ることを理解すべきである。図13A及び図13Bを参照してより詳細に説明するように、吊り下げ構造物800は、パネル部750同士の間に設置されると、吊り下げ構造物800がパネル部750同士の間の隙間を埋めるように作用するような幅を有し、パネル部750に載置された吊り下げ構造物800の側縁804によって、その位置に安定化される。外装パネル部750に用いた場合には、吊り下げ構造物800を安定化させるために単一のパネル部750のみがある。第2のパネル部750の代わりに、吊り下げ構造物はトーボードフレーム2500の中央のブレース2510を使用する。
図26〜29は代替的な別の部品、トーボード及びレールシステム等を示している。例えば、図26は、固定フランジ2515”及びレールポストマウント2400”を有する代替的なトーボードフレーム2500”を示している。図示されているように、トーボードフレーム2500”は、方形筒状材料からなる屈曲フレーム2502”である。屈曲フレーム2502”は、パネル部750のストラット760/760´内に挿入するように構成された2つのパネル係合延長部2505”と、レールポスト支持部材2520”とを含む。トーボードフレーム2500、2500´とは異なり、トーボードフレーム2500”は、上方鉛直屈曲部を含んでいない。中央ブレース2510”は、トーボードを固定するための開口2406”を有する固定フランジ2515”と、レールポストを固定するためのレールポストマウント2400”とを含む。トーボードフレームもまた、図22A及び図22Bを参照して上述したように、パネル部750上の開口2503”に対応する開口2504”及び/又はボタン2580”を含む。
図26に示すように、レールポストマウント2400”は、レールポスト2000”(図28A)の外径よりもわずかに大きい内径を有する円形筒状構造物であり、内径は材料筒状構造物である。レールポストマウント2400”は、レールポストマウント2400”内にレールポスト2000”を固定するために、レールポスト2000”上に開口及び/又はボタンに対応する開口2410”を含んでいる。レールポスト2000”の鉛直方向の配置を調整可能とするために、レールポストマウント2400”には底面がないことを理解されたい。
さらに、図26に示すように、固定フランジ2515”は、可撓性レールシステム、例えばチェーンと共に使用されるレールシステム固定用開口2512”も含む。
図27はトーボードフレーム2500”と共に用いるための、例示的なトーボード2700”を示している。トーボードフレーム2700は、トーボードフレーム2500、2500´に対応するように特に輪郭づけられたが、トーボードフレーム2700”は、同様にトーボードフレーム2500”に対応するように輪郭づけられる。図示されているように、トーボード2700”は、ボルト(不図示)を用いてトーボード2700”を固定するために、トーボードフレーム2500”の固定フランジ2515”に、開口2406”に対応する開口2701”を含んでいる。
図28A及び図28Bは、レールポスト2000”を詳細に示す。図示されているように、レールポスト2000”は、複数の開口及び/又はボタン2001”を含む筒状ポストである。開口/ボタンの第2のセットが、図示された開口/ボタンと正反対に配置されるように、開口及び/又はボタンは、対応するペアで生じることを理解すべきである。レールポスト2000”をレールポストマウント2400”に固定するとき、対応する一対の開口/ボタンが、レールポストマウント2400”の開口2410”と位置合わせされており、レールポスト2000”が所定位置に固定されている。複数の開口/ボタン対をレールポスト2000”に設けることにより、レールポストは、レールポストマウント2400”内で鉛直方向に調整可能である。
また、レールポスト2000”は、チェーンレールシステム(図29参照)と共に使用するために特に設計されたレールシステム固定構造物2002”を含む。レールシステム固定構造物2002”は、図28Bにより詳細に示されている。レールシステム固定構造物2002”は、レールのレールポスト2000”に固定された本体2002a”を含み、と2つの対応するチェーンスロットの対2002d”/2002e”を含んでいる。グラビティラッチ2002b”は、レールポスト2000”から離れた端部において本体2002a”に旋回可能に接続されている。チェーンレールをレールポスト2000”に固定するために、チェーン(又はストリング又は他の可撓性レールシステム)がグラビティラッチ2002b”上に、所望のチェーンスロット2002d”又は2002e”に押し下げられる。ラッチ本体2002g”が上方に移動させられる際に、グラビティラッチ2002”の側部延長部2002f”は、下方に回転させられる。 グラビティラッチ2002”は、旋回点2002c”を中心に旋回する。チェーン又は他のレール材料が側部延長部2002f”を通り過ぎると、グラビティラッチ2002”が、ラッチ本体2002g”(グラビティラッチ2002”の質量の大部分を含む)を元に戻すように落下させる。それによって、側部延長部2002f´が上方に移動させられ、従って、チェーンスロット2002d”/2002e”を閉じる。
図29は、代替的なトーボードフレーム2500”、レールポスト2000”、及びトーボード2700”が使用され、可撓チェーンのレールシステム2800”が設置されていることを除いて、図25と同様の例示的なワークプラットフォームシステムを示す。図示されている例示的な実施形態において、可撓性チェーンが1つのレールポスト2000”から次のレールポスト2000”に延び、かつ第1のレールポスト2000”の固定構造物2002”からフランジ2515”(図26参照)の固定用開口2512”(図26)まで斜めに延びた状態で、可撓チェーンレールシステム2800”は、上レール固定構造物2002”のチェーンスロット2002d”、2002e”の両方を使用する。各レールポスト2000”上の第2の下部レール固定構造物2002”は、第2のレールシステムのために利用可能なままである。
図1、3、7等に示したワークプラットフォームシステムの一実施形態は、吊り下げサブシステムが、支持サブシステム130の部分132、134の間にほぼ水平にだけに延びることが意図されているのではなく、吊橋100自体がほぼ直線構造であることに起因して、ほぼ直線状に延びることも意図している。ワークプラットフォームシステムの他の実施形態は、吊り下げサブシステムが非直線状に実装することもでき、又はそのように実装することが必要とされる場合もあるだろうことに留意されたい。非直線状に実装するとは、例えば、図30に示す吊り下げサブシステム995によって概略的に示すように湾曲状に実装することである。この種の非直線状の実装は、特殊な実装懸念を生じさせる場合がある。これは、図30に示すように、例えば、異なる列からのパネル部は、例えば、位置997で示すように、位置合わせされた、又は「一致した」特定の位置に配置することができるが、位置999などの他の位置では、パネル部は、もはや位置合わせされておらず、「一致した」位置にないためである。この配置およびこれ自身は、常に困難を生じるものではないが、位置が一致していないパネル部が、吊り下げチェーン790の設置を許容するために、所望の吊り下げ構造物800に嵌合されることを困難にする場合には、困難が生じる場合がある。しかしながら、このような困難は、異なる列のパネル部間の位置合わせの再設定を可能にする種々のサイズのパネル部を使用することによって軽減することができる。例えば、図30の位置997におけるパネル部の列同士の再位置合わせは、ある列のパネルであって、その他で利用されている標準サイズの列パネルの長さの半分の長さを有する列パネルを1つの列に導入することにより達成することができる。
以上のことから、図1及び図3の部分的に完成した吊り下げシステム120に対して、図7及び図12のさらに実装された吊り下げサブシステム720は、部分的に完成した形態であることを理解されたい。すなわち、パネル部750、吊り下げチェーン790、吊り下げ構造物800、及びカバー部767の一部は、図7及び12に関連して実装されるように示されているが、それでも、ワイヤテンドン230の対に沿って、パネル部及び上記の他の部品がまだ設置されていない領域が残されている。より具体的には、図7は、パネル部の列753、754が、パネル部の列のワイヤテンドンの対304の全長であって、パネル部のこれらの列の間にわたって延びるパネル部750の完全に完成した列であり得ることを示唆しているが、図示のように、パネルのその他の列751、752、755、756、757、758はさらなるパネル部750の設置を必要としている。
上記の説明にもかかわらず、ワイヤテンドン230のすべての対の全長に沿ってパネル部750、カバー部767、吊り下げチェーン790、及び吊り下げ構造物800がさらに追加されると、さらに実装された吊り下げサブシステム720は、最終的には、全体的に実装された状態を得るために修正され得ることが、図7及び12から理解されるであろう。より具体的には、図15に示すように、このプロセスが完了した結果、図示されるように、吊橋100に設けられた完全に実装されたワークプラットフォームシステム860が得られる。ここで、完全に実装されたワークプラットフォームシステムは、吊橋の2つ塔140に取り付けられている支持サブシステム130の2つの部分132、134を含む(図7を参照して説明したように)だけでなく、この支持サブシステムの2つの部分間に延びる完全に実装された吊り下げサブシステム120を含んでいる。ここで、完全に実装された吊り下げサブシステム120は、その長さに沿って、吊橋のデッキ222に接続されている吊り下げチェーン790のうちの複数のものを含む。
さらに特にこの点において、図7、7A、7B、及び12に関連して提供される説明から、さらに実装された吊り下げサブシステム720は、以下の方法によって、完全に実装された吊り下げサブシステム880を得るために修正され得ることが明らかであろう。方法は、特に、(a)列751、752、753、754、755、756、757、及び758の各々が、2つの塔140に装着された支持サブシステム130の2つの部分132と134の間の距離のすべて、又はほぼすべてに延びるパネル部の全セットを含むように、ワイヤテンドン230の対の全長に沿ってパネル部750の追加のものを配置すること、b)吊橋100のデッキ222と、ワイヤテンドン230との間の、十分な又は適切な数の吊り下げチェーン790を、対応する吊り下げ構造物800であって、ワイヤテンドン230に対してパネル部750を所定の位置に保持することにも役立つ吊り下げ構造物800によって接続すること、及び(c)吊り下げ構造物800の存在にもかかわらず、パネル部の列751、752、753、754、755、756、757、及び758の間に存在する隙間を排除するためにこれらの列の間に付加的カバー構造物767を提供することを含む。
図15の、完全に実装されたワークプラットフォームシステム860の実装/設置/建設ステップをさらに説明するために、フローチャート900が、さらに図16に示される。このフローチャートは、そのようなステップを、本開示の例示的な実施形態に従って示す。フローチャート900のステップは、図1〜15及び16〜26に関して行われた説明にほぼ対応していることが理解されるだろう。
図示されているように、開始ステップ902で始まるプロセスは、まず、支持サブシステム130などの支持サブシステムを組み立てる/設置するステップ904を含む。ステップ904は、構造物の一端において支持サブシステムの第1部分(例えば、第1部分132)を組み立て、固定する第1のサブステップ906と、構造物の別の端部において支持サブシステムの第2部分(例えば、第2部分134)を組み立て、固定する別のサブステップ908とを含む。サブステップ906及び908において、支持サブシステムの各部分の設置及び固定は、必要に応じて任意の適切な吊り下げ構造物、アンカー構造物、及び/又は突っ張り構造物を実装することを含むこと、並びにそのような設置及び固定は、望ましい高さ、又は高さ位置(例えば、地表面上の所望の距離)で行われることが理解されるであろう。
少なくともいくつかの実施形態によれば、サブステップ910も実行される。サブステップ910は、支持サブシステムの各部分に(例えば、支持サブシステムの部分の前縁に)、アダプタブラケット(不図示)などの構造物を用意して設置することを含む。このサブステップは、上述したワイヤテンドン230の対などの可撓性要素に接続されるべき、それぞれの支持サブシステムの部分を準備又は構成することに役立つ。次に、ステップ912において、可撓性要素(前述したように、例えば、ワイヤテンドン230の対)は、上述したアダプタブラケット等によって支持サブシステムの各部に固定される。これらの可撓性要素の取り付けは、通常、可撓性要素同士の間(例えば、異なるワイヤテンドン対の間)の複数の列を確立する。可撓性要素の取り付けは、上述したように吊り下げサブシステムの設置を開始し、最終的には、完全に実装された吊り下げサブシステム120などの完全に吊り下げサブシステムを実装する。したがたって、支持サブシステム130と組み合わせて見ると、上述した完全に実装されたワークプラットフォームシステム110などの完全に実装されたワークプラットフォームシステムの実装である。
可撓性要素を取り付けると、プロセスは、パネル部750などのパネル部を設置することを含むステップ914に進む。ステップ914は、図示するようにいくつかのサブステップ916、918、920、922、及び924を含む。サブステップ916は、構造物の一方の端部、例えば、上述の第1部分132にパネル部の設置が開始されると、まず行われる。このサブステップは、複数の可撓性要素上に複数のパネル部を配置することと、パネル部を支持サブシステム130の部分(この場合も、例えば、第1部分132)に固定することとを含み、かつ、人間が、支持サブシステムから吊り下げサブシステムに移行する際に滑らかな移行を可能にする特別のパネル構造物又は他の構造物(例えば、滑らかな床面)の実装を含むことができる。
次に、サブステップ918において、プロセスは、複数の可撓性要素の上にパネル部750の後続のもの又は追加のものを配置することと、ハンドル支持延長部、例えば上述したハンドル支持延長部780を用いて、先のパネル部のそれぞれに対してそのようなパネル部750の後続のもの又は追加のものを固定することとを含む。このステップは、通常、異なる可撓性要素によって確立されるような吊り下げサブシステムの列のそれぞれに対して行われる。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、パネル部750を配置し、固定するこのステップは、特定の方法でパネル部を配置すること及び下降させることとを含むことができる。例えば、パネル部の配置と下降は、作業員によって完全に手作業で行うこともできるし、又は機械によって行うことができ、かつ/又はランヤードなどの拡張コネクタを含むことができる。ランヤード又は同様のロープ状コネクタを用いた場合には、このようなコネクタは、パネル部の設置中に作業員から離れる方向に回転しようとするハンドル支持延長部(例えば、図11Aに示した場合、追加のパネル部791の最上部にあるであろうハンドル支持延長部)に取り付けられ、かつランヤードの取り付けられていない端部を保持することによって、作業員は、制御された方法でパネル部を下降させることができる。サブステップ918は、1以上のグラビティラッチを作動させることを含むことができる。
また、サブステップ920において、テンドン保持構造物769は、可撓性要素に対して設置され、通常は、可撓性要素に沿った所望の、所定の及び/又は指定された位置にある。サブステップ920は、サブステップ918の後に続いて行われるものとして示されているが、一般的には、サブステップ918に従って、パネル部750が複数の可撓性要素上に配置される際に、サブステップ920を行うことができると考えられる。いくつかの実施形態では、サブステップ918は完全に省略することができる。また、ステップ922において、付加的カバー構造物767は、保持構造物又は接続構造物(例えば、ボルト982などのボルト)を使用してテンドン保持構造物に設置され、固定されている。このサブステップ922はまた、一般的にパネル部750が、複数の可撓性要素上に配置される際にも行うことができる。最後に、サブステップ924で示すように、いくつかの実施形態ではガードレールシステムも、パネル部750に対して設置されており、このサブステップも、一般にパネル部750が複数の可撓性要素上に配置される際に行うことができると考えられる。ガードレールシステムは、例えば、ブラケット980などの保持ブラケット、又はパネル部に関連づけられたオリフィス781などの特徴部を含む種々の他の構造物にガードレール構造物を取り付けることにより実装され得る。
次に、ステップ926によって示されるように、ワークプラットフォーム吊り下げ構造物の設置が行われ、これは、サブステップ928、930、及び932を含む。ステップ926並びに関連するサブステップ928、930、及び932は、図16のフローチャート900では、ステップ及びサブステップ914、916、918、920、922、及び924に従って、パネル部を設置することに続いて行われるものとして示されているが、他の実施形態ではステップ及びサブステップ914、916、918、920、922、924とほぼ同時に行われ得る。示されているように、サブステップ928は、所望の、所定の及び/又は指定した位置に、可撓性要素(ここでも、例えば、ワイヤテンドン230)に吊り下げ構造物800などの吊り下げブラケット構造を設置することと、固定することとを含む。次にサブステップ930が実行される。サブステップ930は、吊り下げ構造物(例えば、吊り下げチェーン790)をビームクランプ又は吊り下げ構造物のその他の部分/部材に設置し固定することを含む。ワークプラットフォームシステムが、この吊り下げ構造物に対して、吊り下げ構造物に沿って所望の、所定の及び/又は特定された位置において(例えば吊橋100のデッキ222に沿った位置に)実装されている。
そして、さらなるサブステップ932で、(可撓性要素に接続された)パネル部750の高さを調整すること(例えば、昇降)と、(例えば、前述したようにチェーン保持構造物を用いて)吊り下げ構造物を吊り下げブラケット構造物に付加的に固定することとを含む。張力が構造物800にかけられ、したがって可撓性要素にもかけられるように、例えば、吊り下げチェーン790のうちの1以上は、吊り下げ構造物800の中間オリフィス822によって、吊り下げ構造物800に取り付けられ得る。高さ調整を、調整又は達成するために、吊り下げ調整ツールなどのツールを使用することができる。また、吊り下げ構造物800などの吊り下げブラケット構造物をサブステップ928において設置するプロセスは、吊り下げ構造物800を可撓性要素に配置することと、その後吊り下げ構造物を可撓性要素に固定するために、(かつパネル部750の端部が、吊り下げ構造物の把持部830と上平坦面802との間の所定位置に係止されるように)把持部830を回転させて締め付けることとを部分的に含むことができることに留意されたい。この実施形態に応じて、回転しており、かつ可撓性要素に対して所定の位置に係止されている把持部830の前に、吊り下げワイヤが代替的に構造物800に接続されていてもよい。
ステップ936で、パネル部の列のうちの任意の1以上に対してパネル部750の設置が完了していないと判定された場合には、ステップ914に戻ることによって、パネル部750とワークプラットフォーム吊り下げ構造物の設置に関するステップ及びサブステップが繰り返される。この状況では、特にステップ914に関連するサブステップを繰り返すことにより、(パネル部の実装が、まさに、通常支持サブシステム及び可撓性要素との間の接合部で起こることはなくなるので)サブステップ916は、通常もはや適用されず、スキップされることに留意されたい。したがって、一般的に、構造物の他端(例えば、第2部分134)に到達するまでステップ及びサブステップ914〜936は繰り返される。しかし、ステップ936において、パネル部750の設置がすべての列に対して完了したと判定された場合には、ステップ938で、パネル部は、最終的に支持サブシステム(例えば、アダプタブラケット構造)の第2部分(例えば、部分134)に固定され、その後、プロセスはステップ940において終了する。フローチャート900は、吊り下げサブシステムの遠位端(例えば、部分134)に到達したときに設置が完了することを想定しているが、他の実施形態では、完了はまた、他の場所に到達するか、又はいくつかの他の実装レベルを達成することによっても実現され得ることを理解されたい。
さらなる実施形態では、フローチャート900は、吊り下げサブシステムの使用及び/又はいかなる任意選択の部品の使用に応じて、追加のサブステップを含むことができる。例えば、フローチャート900は、トーボードフレームを設置し、トーボードを設置し、レールポストマウントを設置し、レールポストを設置し、かつ/もしくはレールシステムを形成する他のステップ又はサブステップを含むことができる。フローチャート900は、また、図18I〜18Nを参照して説明したように、付加的カバー部を設置するためのさらなるサブステップを含んでもよい。付加的なステップ又はサブステップは、上記のものに限定されず、上記に列挙されたステップ又はサブステップは、さらなるサブステップを含み得る。
ワークプラットフォームアセンブリ、サブシステム及びその部品、並びにワークプラットフォームアセンブリ、サブシステム及びその部品に関連した上述の実装/設置/及び使用方法は、実施形態に応じて1以上の点で有利であることを理解されたい。例えば、噛み合いハンドル又は把持部830は、パネル部750を支持するのみならず、支持延長部として機能し、隣接するパネル部が相互に接続され、自己補強することを可能にする(例えば、隣接するパネル部の側部ストラットの下に延びる1つのパネル部の把持部830が、その隣接するパネル部のためのさらなる支持を提供することを助ける)。把持部/支持延長部830は、隣接するパネル部の上パネル面の、互いに対する高さ変化が最小となるように、隣接するパネル部の上パネル面がほぼ位置合わせされた状態に保持するのに役立つ。また、パネル部750は、積み上げ及び輸送が容易である。
適切に配置されたワイヤテンドン230を使用することにより、ワークプラットフォームシステムによって提供される全体的な作業面(例えば、作業員が歩く面)は、ほぼ平坦である。単一のテンドンではなく、支持サブシステム(ワークプラットフォーム)同士の間に延びる対のテンドンを用いることにより、ワークプラットフォームシステムには重要な冗長性が組み込まれる。また、ワークプラットフォームシステムの多くの部品は、モジュール式及び/もしくは交換可能であり、並びに/又は付加的な構造物に関連して新たなワークプラットフォームシステムを実装することに関連して何度も再利用することができる。
上述のワークプラットフォームアセンブリ、サブシステム及びその部品、並びにワークプラットフォームアセンブリ、サブシステム及びその部品に関する実装/設置/使用方法は、例に過ぎず、本開示は、上述した概念の多くの変形を包含するものであることを意図している。例えば、種々のサイズ及び形状を有する種々のパネル部が実施形態に応じて使用可能であり、実際、いくつかの実施形態では、異なるサイズ及び形状のパネル部が1つのワークプラットフォームシステムに実装されている。状況に応じて、異なる幅及び/又は長さのパネル部を使用することも適切となり得る。例えば、いくつかの実施形態又は状況では、ワイヤテンドンの異なる対同士の間に延びる前述の幅寸法(例えば、図8の幅寸法759)が異なるサイズを有するパネル部は、これらのワイヤテンドンの異なる対のワイヤテンドン同士の間における可変の間隔に適応するために、異なる列において適切となり得る。さらに例えば、ワイヤテンドンが端部に取り付けられた支持システムのハブ310のうち、異なるハブ同士の間の可変の間隔を受容するために適している。
また、いくつかの実施形態又は状況では、上述した長さ寸法(例えば、図8の長さ寸法761)と異なるサイズを有するパネル部を提供することができる。異なる長さを有するパネルを使用すると、環境及び他の状況に応じて、必要な場合に、全体的なワークプラットフォームシステムを有効に実装することが可能となる。例えば、異なる長さのパネル部を用いることにより、パネル部を障害物(例えば、橋構造物から突出している管)によりよく合わせること、ワークプラットフォームを輪郭づけされた構造に合わせて湾曲させること、又は、吊り下げ構造物800の設置を容易にする方法で、ワイヤテンドン支持延長部(テンドンフックと呼ぶこともできる)770を離間させる能力を提供することを可能にする。さらにいくつかの実施形態では、種々異なる数及び種類のハンドル支持延長部(又は単に結合ハンドル)のが、任意の2つ以上のパネル部同士を結合するために使用され得る。また、ハンドル支持延長部は、図8に示すハンドル支持延長部780と、数、サイズ、及び形状が同一である必要はない。
ハンドル支持延長部を使用することによって、多くの機能が提供される。多くの機能には、例えば、(a)パネル部が、互いから離れるように摺動しないように、組立時にパネル部を互いに固定すること、(b)ハンドル支持延長部が、組み立て及び分解時に案内及び支持を提供する限りにおいて、ワークプラットフォームの組み立てをより容易にすること、(c)1つのパネル部から他のパネル部に負荷を移すことが可能になるために、パネル部の剛性を高めること、(d)隣接するパネル部が、位置合わせされていない表面を有する度合いを最小限にすること(例えば、隣接するパネル間の段差をなくし、種々の隣接するパネル部の全体的な表面が、実質的に平坦となる度合いを高めること)、(e)ワークプラットフォームシステムが下り坂に延びるような適用例において、パネル部をワイヤテンドン/ケーブルに固定することができる前に、パネル部が離れる方向に摺動することを防ぐことによって、パネル部の組立を容易にすること、並びに/又は(f)パネル部を作業現場に搬送する前に、パネル部の取り扱い、パッキング、及び、固定を容易にすることを含む。
すでに上記で示したように、所与のパネル部に関連づけられた、ハンドル支持延長部の特定の数、大きさ、形状、及び配置は、実施形態又は状況に応じて変更され得る。いくつかのワークプラットフォームシステムでは、パネル部のすべてが同じハンドル支持延長部を有するが、他の実施形態では、1以上の他のパネル部が、1以上のハンドル支持延長部の第1の配置を有し、1以上の他のパネル部は、1以上のハンドル支持延長部の他の配置を有することができる。ハンドル支持延長部の種々の可能な配置のうち、可能なものを以下に示す。すなわち、(a)パネル部の一方の側には単一のハンドル支持延長部のみが設けられる第1の配置、(b)パネル部の一方の側には2以上のハンドルが設けられる(しかし、パネル部の他方の側にはハンドル支持延長部がない)第2の配置、(c)パネル部のそれぞれの側に単一のハンドル支持延長部が設けられる(2つ以上のハンドル支持延長部はない)第3の配置、及び(d)パネル部の両側に2以上のハンドル支持延長部が設けられる第4の配置である。
さらに、本開示は、種々の異なる形状のいずれかを有するハンドル支持延長部、並びに1以上のハンドル支持延長部のみならず、ハンドル支持延長部の1以上の目的に役立つ1以上の他の特徴部を含むパネル部を包含するように意図されていることを認識されたい。例えば、いくつかの実施形態では、パネル部は、隣接するパネル部を支持することに役立つ平坦なU字状のハンドル支持延長部(このようなハンドル支持延長部は、隣接するパネル部の側部ストラットの下に延びるように配置される)を含むことができる。あるいは、例えば、いくつかの実施形態では、パネル部は、隣接するパネル部を支持することに役立ち、かつ隣接するパネル部からの結合装置を受ける役割も果たす平坦なU字状のハンドル支持延長部を含むことができる。
さらに、例えば、いくつかの実施形態では、パネル部は、隣接するパネル部を支持することに役立つ平坦なU字状のハンドル支持延長部を含むことができ、このパネル部は、隣接するパネル部と結合するように構成された(又は隣接するパネル部の結合特徴部を受けるように構成された)付加的な特徴部をさらに含むことができる。また、例えば、いくつかの実施形態では、パネル部は、図8を参照してすでに説明したように、隣接するパネル部を一緒に固定するだけのために、一方の側のみが90度の屈曲部を有しているU字状のハンドルを有することができる。また、ハンドル支持延長部の多くの他の可能な配置もまた本明細書に包含するものとして可能である。さらに、いくつかの代替実施形態では、ハンドル支持延長部と呼ばれる支持延長部は、すべてが、作業員(又は機械)が、支持延長部が形成されているパネル部を把持し、持ち上げ、又移動できるようにするハンドルとして役立つことを目的(又は主な目的)とする必要はない。すなわち、少なくともいくつかの代替的実施形態では、パネル部は1以上の支持延長部を含むことができる。このような支持延長部がハンドルとして構成されていなくても、もしくはハンドルとして用いられていなくても(又は主にハンドルとして構成されていなくても、もしくは主にハンドルとして用いられていなくても)、このような支持延長部は、所与のパネル部が、パネル部のうち所与の列にある(又は、隣接するパネル部の別の配置における)隣接するパネル部に支持を提供し、かつ/又はそのパネル部に関連して配置され(取り付けられ)得るように構成されている。
以上説明した実施形態は、ワイヤテンドンの対301、302、303、304、305、306、307、308、309などのワイヤテンドンの対(又は他の可撓性のリンク機構もしくは要素)を採用し、かつ例えばテンドン支持延長部770などのワイヤテンドン支持延長部(又はテンドンフック)を採用している。ワイヤテンドン支持延長部が、ワイヤテンドンの対上にパネル部を配置し、支持するために用いることができる二重の凹部(又は切り欠き)772を有する限り、ワイヤテンドン支持延長部は、そのようなワイヤテンドンの対に適している。しかしながら、そのようなテンドン支持延長部は、パネル部に隣接して単一のテンドンのみが配置される実施形態において(例えば、パネル部の列が単一のテンドン同士の間に配置されている実施形態において)も用いられ得ることを理解されたい。実際、ワイヤテンドンの対を使用すると、冗長性、システム強度の向上、及び頑強性を提供することができ、かつ他の構造物をワイヤテンドンにバランス良くクランプする(例えば、吊り下げ構造物800又はテンドン保持構造物によって、テンドンをバランス良くクランプする)ことを容易にする点で、ワイヤテンドンの対を使用することは有効である。しかしながら、完全に実装されたワークプラットフォームシステムのすべての、又はほぼすべての部品(例えば、吊り下げ構造物800を含む)は、パネル部の隣接する列同士の間に並んだ(又はパネル部のある列に隣接して並んだ)単一のテンドンのみを使用するワークプラットフォームシステム内でも使用され得ることを理解されたい。
また、完全に実装されたワークプラットフォームシステム860の多くの補助部品は、種々の機能及び利点を提供する特定の特徴を有している。例えば、吊り下げ構造物800に対して、ハンドル部816は、吊り下げ構造物が吊り荷重に耐え得るように、吊り下げ構造物の強度及び剛性のために必要な部分を提供しつつ、吊り下げ構造物の容易な取り扱い/把持を容易にする。また、例えば、テンドン保持構造物(又は回転ケーブル構造物)769は、単一又は2重のテンドン配置に、テンドン保持構造物(ブラケット)を高速かつ単純に設置し、固定することを容易にする。さらに、いくつかの実施形態では、1以上の吊り下げ構造物又はテンドン保持構造物は、視覚インジケータを提供する表示ピンを含む。視覚インジケータは、吊り下げ構造物又はテンドン保持構造物の適切な組み立て又は実装(例えば、1以上のテンドンへの適切なクランプ)が達成されたか否かを表示する。また、いくつかの実施形態では、吊り下げ構造物に関連づけられた視覚インジケータは、高速、単純、かつ視覚的に検証可能に、吊り下げチェーンを吊り下げ構造物に固定することを容易にする。
また、例えば、吊り下げ構造物800の中間オリフィス822のそれぞれは、端部スロット領域823の対及び中間横方向スロット領域825が存在することに起因して、二重チェーンスロットとして役立つことを理解されたい。二重チェーンスロットによって、吊り下げ構造物800は、吊り下げチェーン790、他の結合部、延長部、又はコネクタの1つのみではなく1つより多いもの(例えば、2つ)に取り付けられ得る。また、中間オリフィス822のそれぞれは、吊り下げ構造物800を設置するために、吊り下げ調整器の使用を容易にする。さらにいくつかの実施形態又は状況では、中間オリフィス822は、吊り下げ構造物800に関連して風ブレーシングチェーンの設置を可能にするために使用され得る。また、テンドン保持構造物769は、付加的カバー構造物(隙間フィラー)767をワイヤテンドンに固定することができる接続構造物のみを提供できるのではなく、テンドン保持構造物769は、保持ブラケットをワイヤテンドンに対して固定することができる接続構造物も提供できることを、テンドン保持構造物769に関連して理解すべきである。ここで、付加的カバー構造物(隙間フィラー)767をワイヤテンドンに固定することができるので、付加的カバー構造物は、さらに、ワイヤテンドンから離れる方向にパネル部750が動くことを防止する(例えば、パネル構造物の浮き上がりを防止する)のに役立つ。また、収容ブラケットが、(付加的カバー構造物の上方の位置において)テンドン保持構造物に固定されており、さらに垂直及び水平の収容ワイヤロープを受けて支持できる。
さらに、少なくともいくつかの実施形態においては、本明細書に包含されるワークプラットフォームシステムが吊り下げサブシステム及び支持サブシステムの両方を含むみ、ここで、支持サブシステムは、上述した吊り下げアクセスシステムQuikDeck(登録商標)に対応した部品(ハブ310及びジョイスト330等)を含むが、これは、すべての実施形態でそうである必要はないことを理解されたい。吊り下げアクセスシステムQuikDeck(登録商標)に対応した部品を含む支持サブシステムの使用は、いくつかの理由のいずれにおいても有効である。いくつかの理由には、例えば、吊り下げアクセスシステムQuikDeck(登録商標)に応じたワークプラットフォームの実装が、吊り下げサブシステムのワイヤテンドン(例えば、ワイヤテンドン230の対)を固定するための複数の位置で頑強な固定を提供するのに役立つことが含まれる。実際、そのようなワークプラットフォームは、ワイヤテンドンの取り付けを容易にする安定で頑強な表面を提供する。
しかし、吊り下げアクセスシステムQuikDeck(登録商標)に応じたサブシステム(ワークプラットフォーム)に関して吊り下げサブシステムを実装するこれらの利点にもかかわらず、本開示は、他のタイプの支持サブシステムを利用する実施形態を包含するものであり、本明細書のいずれの事項もQuikDeck(登録商標)、又は本明細書で説明された特定の支持サブシステム部品又は変形形態のいずれかを使用することの要求を示すものとして解釈されるべきではない。実際に、本開示は、1以上の吊り下げサブシステム部品のみを含むワークプラットフォームシステム又は吊り下げサブシステムと考えることができるもののみを含むワークプラットフォームシステムを包含することが意図されている。この吊り下げサブシステムは、支持サブシステムなどの存在なしに吊橋100などの対象となる構造物に直接接続されているものである。
また、使用される特定の吊り下げサブシステム又は支持サブシステム部品に関わらず、多くの他の変形もまた本明細書中に包含することが意図されている。例えば、完全に実装されたワークプラットフォームシステム860は、単一のワークプラットフォーム高さを含むが、他の実施形態では、複数の高さのワークプラットフォーム構造物があってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、他のタイプの部品もワークプラットフォームシステムに含まれ得る。例えば、いくつかの実施形態において、レール(railing)システムは、ワークプラットフォームシステムの1以上の部分(例えば、ワークプラットフォームシステムの支持サブシステム及び/又は吊り下げサブシステムの1以上の部分)に取り付けられ得る。こうしたシステムのレールは、種々の材料、例えばチェーン、ケーブル(例えば、亜鉛メッキされた航空機ケーブル)、線などから製造され、とりわけ、さらに別の実施形態において、レールスタンダードも作業囲いシステムを立設させるために使用され得る。例えば、タープ、シート等が種々の目的で作業領域(複数可)を囲むようにレールスタンダードに取り付けられ得る。
ワークプラットフォームシステム860又は他の実施形態における他のワークプラットフォームシステムを形成することができる材料は、実施例に応じて変更することができる。例えば、そのようなワークプラットフォームシステムの部品に適した材料には、金属(例えば、鋼、アルミニウムなど)、木材、プラスチック、複合材、又は他の適切な材料が含まれ得る。また、このような部品は、固体の、波型の、グレーチングされた、滑らかな、又は他の適切な構成のものとすることができる。例えば、そのようなワークプラットフォームアセンブリのパネル部は、とりわけ木材シート、合板、ルーフデッキ材料、フレーム上の金属、グレーチング、鋼シートなどからつくられ得る。
さらに、例えば、吊り下げサブシステムの吊り下げチェーン(例えば、吊り下げチェーン790)及び支持サブシステムの支持チェーン(例えば、支持チェーン220)は、実施形態に応じて、歯付チェーン、吊り下げワイヤもしくはワイヤテンドンを含む種々のタイプのチェーンのいずれか、ベルト、又は他の支持部品のいずれの形態も取ることができる。また吊り下げシステムのワイヤテンドン(例えば、対のワイヤテンドン230のワイヤテンドン)は、さらにワイヤ、ケーブル、及び同様の可撓性延在構造の種々の形態のいずれかをとることができる。実際に、実施形態又は状況に依存して、湾曲可能な又は可撓性の結合部、延長部、又は可撓性機械要素(又は単に可撓性要素)の種々のタイプのいずれかが、ワイヤ、ワイヤロープ、チェーン(又は歯付チェーン)、ベルト、又は延長部、結合部、コネクタの同様のタイプ等の吊り下げチェーン790、支持チェーン220、及びワイヤテンドン230のそれぞれの役割で、使用され得ることを理解されたい。
またこれに関連して、典型的には延長部、結合部、又はコネクタは、可撓性がある構造物であって、その幅及び深さよりも実質的に大きい直線寸法に沿った長さを有する構造物となるであろう。ここで、幅及び深さは、それ自体長さよりも小さく、幅及び深さは、それ自体同様のサイズである。しかしながら、いくつかの代替実施形態では、延長部、結合部、又はコネクタは、他の特徴を有する構造物であってもよい。他の特徴には、例えば、長さが、幅よりも実質的に大きく、かつ幅が深さよりも実質的に大きい構造物(例えば、リボンの形態をとる構造物)が含まれる。また、場合によっては、吊り下げチェーン790、支持チェーン220、及び/又はワイヤテンドン230として(又はその代わりに)使用される延長部、結合部、又はコネクタのうちの1以上が、可撓性ではなく、剛性であることができる。
少なくともいくつかの実施形態では、本明細書に記載したワークプラットフォームシステムの一部が、従来のワークプラットフォームシステムの一部とインタフェース接続され、接続され、又は一緒に用いられ得る。また、少なくともいくつかの実施形態では、作業員が、手工具のみを用いて、ワークプラットフォームシステムの部品を延ばし、再配置し、又は除去することができ、かつ、ワークプラットフォームシステムの既存の部品を追加したり除去したりするために、機械的工具、ホイスト、クレーン、又は他の機器が必要とされない。少なくともいくつかの実施形態では、ワークプラットフォームシステムの設置は、基本的に、「空中で」行うことができる。すなわち、ワークプラットフォームシステムは、持ち上げ機器やホイスト機器の複数の部分を使用することによって、部分毎に順番に「空中で」立設され、互いに接続され得る。しかし、代替実施形態では、サブシステム、部分、又は部品のうちの1以上は、地上で、又は遠隔位置で予め組み立てられ、予め組み立てられたモジュールとして所望の位置に移動させて、つり上げる可能性もある。
また、本明細書で説明される実装/設置及び使用のプロセスに加えて、本開示はまた、分解処理などの他のプロセスを包含することが意図されることを理解されたい。例えば、パネル部750を設置するためのプロセスが上記に説明される範囲において、かつランヤードや同様のロープ状構造物によってパネル部の1つを下降させる作業員を含む範囲において、取り外しは、同様に、既に設置されたパネルを上方に持ち上げるために、ランヤードを引っ張ることを含む。そのような状況において、ランヤードは、取り外されようとしているパネル部のハンドル支持延長部であって、ランヤードを引っ張る作業員の位置と反対にある当該パネル部の側部ストラットから延びる支持延長部に取り付けられる。
したがって、本開示の特定の実施形態が示され、上記で詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの変更及び修正が可能であることを理解されたい。例えば、上述したワークプラットフォームシステムは、種々の実施形態、及び本明細書で説明した種々の部品の実施形態の組み合わせを含むことができる。本開示の実施形態の非限定的な例を以下に示す。
ある実施形態E1では、第1の可撓性要素及び第2の可撓性要素であって、各可撓性要素の、それぞれの第1端部が、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、各可撓性要素の第2端部が、第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第1の可撓性要素及び第2の可撓性要素と、可撓性要素上に支持され、第1の可撓性要素と第2の可撓性要素の間に実質的に延びている複数のパネル構造物であって、可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の列を形成するように、相互に連続して配置されている複数のパネル構造物とを備える、ある構造物に関連して実装するためのワークプラットフォームシステムであって、おり、パネル構造物の各々が、第1対の対向する縁部及び第2対の対向する縁部を含み、第1対の対向する縁部の各々は可撓性要素と実質的に平行に延び、第2対の対向する縁部の各々は、第1対の対向する縁部同士の間に延び、複数のパネル構造物のうち、第1のパネル構造物が、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第1支持延長部を含み、第1のパネル構造物の第1支持延長部が、第1構造(本明細書において第1構成ともいう)を有し、この第1構成内に、複数のパネル構造物のうち第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものが配置され、この第1構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、ワークプラットフォームシステム。E2.第1支持延長部が、ハンドル構造物として構成されている、E1のワークプラットフォームシステム。E3.第2のパネル構造物が、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものから離れるように外方に延びる第2ハンドル支持延長部(本明細書において第2支持延長部ともいう)を含み、第2支持延長部が、第2構造(本明細書において第2構成ともいう)を有し、この第2構成内に、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものが配置され、この第2構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、E1のワークプラットフォームシステム。E4.第1のパネル構造物が、さらに、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第3ハンドル支持延長部(本明細書において第3支持延長部ともいう)を含み、第1支持延長部が、第3支持延長部が配置されている第2位置よりも、第1のパネル構造物の、第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものに近い第1位置にあり、第2のパネル構造物が、さらに、第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものから離れるように外方に延びる第4支持延長部を含み、第2支持延長部が、第4ハンドル支持延長部(本明細書において第4支持延長部ともいう)が配置されている第4位置よりも、第2のパネル構造物の、第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものに近い第3位置にあり、第1位置、第4位置、第2位置、及び第3位置が、第1及び第2の可撓性要素の間に連続して存在している、E3のワークプラットフォームシステム。
E5.それぞれパネル構造物が、それぞれのパネル構造物の、それぞれの第2対の対向する縁部の各々から離れるように外方に延びる少なくとも1つのワイヤテンドン支持延長部(本明細書において支持延長部ともいう)を含み、第1のパネル構造物の少なくとも1つの支持延長部が、第1支持延長部を含み、それぞれパネル構造物の、それぞれの第2対の対向する縁部のうち、第1のものから離れるように外方に延びる少なくとも1つの支持延長部が、それぞれのパネル構造物の、それぞれの第2対の対向する縁部のうち、第2のものから離れるように外方に延びる少なくとも1つの支持延長部に対して、相補的にシフトして配置されている、E1のワークプラットフォームシステム。
E6.第1支持延長部が、第1のパネル構造物のパネル構造物表面に実質的に平行な方向に、それぞれの第2対の対向する縁部から離れるように外方に延びる外方延長部と、外方延長部からパネル構造物表面の平面に近づくように上方に延びる上方延長部と、第1対の対向する縁部のうち、第1のもののさらなる平面に近づくように長手方向に延びる長手方向延長部と、パネル構造物表面の平面から離れるように下方に延びる下方延長部と、第2対の対向する縁部のうち、第1のものに向けて内方に延びる内方延長部とを含むU字状構造物であり、第1構成が、上方延長部、長手方向延長部、及び下方延長部を少なくとも含む、E1のワークプラットフォームシステム。E7.外方延長部及び内方延長部が、第1構成に含まれているフック形状の外側部を含み、第1のパネル構造物の、第1対の対向する縁部及び第2対の対向する縁部それぞれが、パネル構造物表面の下を延びる、筒状の支持ストラットで形成される、E6のワークプラットフォームシステム。E8.第1支持延長部が、第1及び第2の可撓性要素に対する第2のパネル構造物の支持を補助するのに役立つ、E6のワークプラットフォームシステム。
E9.パネル構造物の各々が、第1対の対向する縁部の各々から外方に延びる少なくとも2つの支持延長部を含み、パネル構造物が可撓性要素上に支持されたときに、支持延長部の各々が、それぞれ第1の可撓性要素又は第2の可撓性要素を受けるように構成された少なくとも1つの凹部を含む、E1のワークプラットフォームシステム。E10.第3の可撓性要素であって、第3の可撓性要素のそれぞれの第1端部も、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、第3の可撓性要素のそれぞれの第2端部が第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第3の可撓性要素と、第2の可撓性要素及び第3の可撓性要素上に支持された、追加の複数のパネル構造物とをさらに備え、追加の複数のパネル構造物のパネル構造物が、第3の可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の追加の列を形成するように、相互に連続して配置されている、E1のワークプラットフォームシステム。E11.第2の可撓性要素の一部分上を覆うように、初めの前記複数のパネル構造物のうち少なくとも1つと、前記追加の複数のパネル構造物のうちの少なくとも1つとの間に位置する少なくとも1つのカバー部をさらに備えるE10のワークプラットフォームシステム。
E12.吊り下げ部品と、吊り下げチェーンが取り付けられる吊り下げ構造物とをさらに備え、第1の可撓性要素又は第2の可撓性要素がそれぞれ吊り下げ部品に支持されるように、吊り下げ構造物がそれぞれの可撓性要素に接続されている、E1のワークプラットフォームシステム。E13.吊り下げ構造物が、少なくとも一次面構成と、回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている留め付け部品とを含む、E12のワークプラットフォームシステム。E14.一次面構成のオリフィスに嵌合する留め付け部品のポストによって、留め付け部品が係止されていない第1位置から、留め付け部品が一次面構成に対して係止されている第2位置まで回転するように、留め付け部品が構成されている、E13のワークプラットフォームシステム。E15.吊り下げ構造物が、同様に回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている追加の留め付け部品を含む、E13のワークプラットフォームシステム。E16.吊り下げ構造物が、吊り下げ部品の固定と調整のうち、少なくとも一方を可能にするように構成されている、E13のワークプラットフォームシステム。E17.吊り下げ部品が、吊り下げ構造物のスロットによって固定され、又は調整されるように構成されたチェーンである、E16のワークプラットフォームシステム。
E18.構造物の第1部分及び第2の部分にそれぞれ取り付けられた、第1及び第2支持部品をさらに備えるE1のワークプラットフォームシステム。
ある実施形態E19では、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素であって、各可撓性要素の、それぞれの第1端部が、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、各対の可撓性要素の第2端部が、第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素と、可撓性要素上に支持された複数のパネル構造物と、吊り下げ部品と、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方が吊り下げ部品によって支持されるように、第1対の可撓性要素及び第2の対の可撓性要素の当該少なくとも一方に接続された吊り下げ構造物とを備える、ある構造物に関連して実装するためのワークプラットフォームシステムであって、吊り下げ構造物が、少なくとも一次面構成と、回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている留め付け部品とを含む、ワークプラットフォームシステム。
E20.留め付け部品が第1位置まで回転すると、留め付け部品が、第1対及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方の間に嵌合され、第2位置まで回転すると、留め付け部品が、一次面構成のオリフィス内に嵌合する留め付け部品のポストによって、一次面構成に対して所定の位置に係止されるように留め付け部品が構成されている、E19のワークプラットフォームシステム。E21.吊り下げ構造の留め付け部品が、パネル構造物の少なくともそれぞれ1つの端部又は端部をさらに支持する、E19のワークプラットフォームシステム。E22.パネル構造物の各々が、可撓性要素によって支持された第1延長部と、パネル構造物のうち、隣接するものがそれぞれのパネル構造物に対して固定され、実装されることを可能にするのに役立つ第2縁状部とを含む、E19のワークプラットフォームシステム。E23.構造物の第1及び第2の部分にそれぞれ取り付けられる第1支持部及び第2支持部をさらに備えるE19のワークプラットフォームシステム。
E24.複数パネル構造物の各々が、可撓性要素と実質的に平行に延びる、第1対の対向する縁部と、第1対の対向する縁部同士の間に延びる第2対の対向する縁部を含み、複数のパネル構造物のうち、第1のパネル構造物が、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第1支持延長部を含み、第1のパネル構造物の第1支持延長部が、第1構成を有し、この第1構成内に、第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものが配置され、この第1構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立ち、第2のパネル構造物が、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものから離れるように外方に延びる第2支持延長部を含み、第2支持延長部が、第2構成を有し、この第2構成内に、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものが配置され、この第2構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立ち、第1のパネル構造物が、さらに、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第3支持延長部を含み、第1支持延長部が、第3支持延長部が配置されている第2位置よりも、第1のパネル構造物の、第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものに近い第1位置にあり、第2のパネル構造物が、さらに、第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものから離れるように外方に延びる第4支持延長部を含み、第2支持延長部が、第4支持延長部が配置されている第4位置よりも、第2のパネル構造物の、第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものに近い第3位置にあり、第1支持延長部、第2支持延長部は、第3支持延長部、第4支持延長部の各々が、ハンドル構造物として機能するように構成されている、E19のワークプラットフォームシステム。
ある実施形態E25では、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素であって、各可撓性要素のそれぞれの第1端部が、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、各可撓性要素のそれぞれの第2端部が、第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素と、可撓性要素上に支持され、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の間に実質的に延びている複数のパネル構造物であって、可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の列を形成するように、相互に連続して配置されており、かつ、可撓性要素とほぼ平行に延びる第1対の対向する縁部及び第1対の対向する縁部同士の間に延びる第2対の対向する縁部を含む、複数のパネル構造物と、第1のパネル構造物の第2対の対向する縁部ジのそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第1支持延長部とを備える、ある構造物に関連して実装するためのワークプラットフォームシステムであって、第1のパネル構造物の第1支持延長部が、第1構成を有し、この第1構成内に、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものが配置され、この第1構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、ワークプラットフォームシステム。
E26.第1支持延長部が、ハンドル構造物として機能する構造物である、E25のワークプラットフォームシステム。E27.吊り下げ部品に接続されるように構成されている吊り下げ構造物であって、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方が支持部品によって支持されるように、当該第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方に接続されている吊り下げ構造物をさらに備えるE25のワークプラットフォームシステム。E28.吊り下げ構造物が、少なくとも一次面構成と、回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている留め付け部品とを含み、留め付け部品が第1位置まで回転すると、留め付け部品が、上記の第1対及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方の間に嵌合され、第2位置まで回転すると、留め付け部品が、一次面構成のオリフィスに嵌合する留め付け部品のポストによって、一次面構成に対して定位置に係止されるように構成されている、E27のワークプラットフォームシステム。E29.吊り下げ構造物が、チェーンスロットなどの開口部による、チェーンなどの吊り下げ部品の固定及び調整を可能にするように構成されている、E28のワークプラットフォームシステム。
E30.パネル構造物の各々が可撓性要素によって支持されている第1延長部と、支持部として役立ち、さらにパネル構造物のうち隣接するものが、それぞれのパネル構造物に関連して実装されることを可能にするのに役立つ第2延長部とを含む、E25のワークプラットフォームシステム。E31.構造物の第1部分及び第2部分にそれぞれ取り付けられる第1支持部品及び第2支持部品をさらに含む、E25のワークプラットフォームシステム。
E32.第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものから離れるように外方に延びる第2支持延長部をさらに備え、第2支持延長部が、第2構成を有し、この第2構成内に、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものが配置され、この第2構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、E25のワークプラットフォームシステム。E33.(i)第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第3支持延長部と、(ii)第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものから離れるように外方に延びる第4支持延長部とをさらに備え、第1支持延長部が、第3支持延長部が配置されている第2位置よりも、第1のパネル構造物の、第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものに近い第1位置にあり、第4支持延長部が配置されている第4位置よりも、第2のパネル構造物の、第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものに近い第3位置にあり、第1位置、第4位置、第2位置、及び第3位置が、第1及び第2の可撓性要素の間に連続して存在している、E32のワークプラットフォームシステム。
E34.それぞれパネル構造物が、それぞれのパネル構造物の、それぞれの第2対の対向する縁部の各々から離れるように外方に延びる少なくとも1つの支持延長部を含み、第1のパネル構造物の少なくとも1つの支持延長部が、第1支持延長部を含み、それぞれパネル構造物の、それぞれの第2対の対向する縁部のうち、第1のものから離れるように外方に延びる少なくとも1つの支持延長部が、それぞれのパネル構造物の、それぞれの第2対の対向する縁部のうち、第2のものから離れるように外方に延びる少なくとも1つの支持延長部に対して、相補的にシフトして配置されている、E25のワークプラットフォームシステム。
E35.第1支持延長部が、第1のパネル構造物のパネル構造物表面に実質的に平行な方向に、それぞれの第2対の対向する縁部から離れるように外方に延びる外方延長部と、外方延長部からパネル構造物表面の平面に近づくように上方に延びる上方延長部と、第1対の対向する縁部のうち、第1のもののさらなる平面に近づくように長手方向に延びる長手方向延長部と、パネル構造物表面の平面から離れるように下方に延びる下方延長部と、第2対の対向する縁部のうち、第1のものに向けて内方に延びる内方延長部とを含むU字状構造物であり、第1構成が、上方延長部、長手方向延長部、及び下方延長部を少なくとも含む、E25のワークプラットフォームシステム。E36.外方延長部及び内方延長部が、第1構成に含まれているフック形状の外側部を含み、第1のパネル構造物の、第1対の対向する縁部及び第2対の対向する縁部それぞれが、パネル構造物表面の下を延びる、支持ストラットで形成される、E35のワークプラットフォームシステム。E37.第1支持延長部が、第1対及び第2対の可撓性要素に対する第2のパネル構造物の支持を補助するのに役立つ、E36のワークプラットフォームシステム。
E38.パネル構造物の各々が、第1対の対向する縁部の各々から外方に延びる少なくとも2つの支持延長部を含み、パネル構造物が可撓性要素上に支持されたときに、支持延長部の各々が、それぞれ第1対の可撓性要素又は第2対の可撓性要素を受けるように構成されたそれぞれの対の凹部を含む、E25のワークプラットフォームシステム。
E39.第3対の可撓性要素であって、第3対の可撓性要素の各々のそれぞれの第1端部も、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、第3対の可撓性要素の各々のそれぞれの第2端部が第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第3対の可撓性要素と、第2対の可撓性要素及び第3対の可撓性要素上に支持された、追加の複数のパネル構造物であって、追加の複数のパネル構造物のパネル構造物が、第3対の可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の追加の列を形成するように、相互に連続して配置されている、追加の複数のパネル構造物とを備えるE25のワークプラットフォームシステム。E40.第2対の可撓性要素の各部分上を覆うように、初めの前記複数のパネル構造物のうち少なくとも1つと、前記追加の複数のパネル構造物のうちの少なくとも1つとの間に位置する少なくとも1つのカバー部をさらに備えるE39のワークプラットフォームシステム。E41.吊り下げ部品と、吊り下げ部品が取り付けられる吊り下げ構造物とをさらに備え、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方が吊り下げ部品に支持されるように、吊り下げ構造物が第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方に接続されている、E39のワークプラットフォームシステム。E42.吊り下げ構造物が、少なくとも一次面構成と、回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている留め付け部品とを含む、E41のワークプラットフォームシステム。E43.留め付け部品が第1位置まで回転すると、留め付け部品が、第1対及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方の間に嵌合され、第2位置まで回転すると、留め付け部品が、一次面構成のオリフィス内に嵌合する留め付け部品のポストによって、一次面構成に対して所定の位置に係止されるように留め付け部品が構成されている、E42のワークプラットフォームシステム。
E44.吊り下げ構造物が、同様に回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている追加の留め付け部品を含む、E42のワークプラットフォームシステム。E45.吊り下げ構造の留め付け部品が、パネル構造物の少なくともそれぞれ1つの端部又は端部をさらに支持する、E44のワークプラットフォームシステム。
E46.構造物の第1部分及び第2の部分にそれぞれ取り付けられた、第1及び第2支持部品をさらに備えるE25のワークプラットフォームシステム。E47.少なくとも1つのカバー部をさらに備え、パネル部の少なくとも1つが、少なくとも部分的にカバー部によって、少なくとも実質的に所定の位置に保持されている、E25のワークプラットフォームシステム。E48.カバー部が、テンドン保持構造物に固定的に取り付けられている隙間フィラーを備える、E47のワークプラットフォームシステム。E49.テンドン保持構造物が主外側シェルを含み、主外側シェルが、屋根部と、屋根部の2辺の各々から下方にそれぞれ延びる第1側壁及び第2側壁と、2つの側壁の各々の下縁近傍に形成された2つの相補的なスロットにそれぞれ嵌合される2つの耳延長部を含む平坦な内部圧縮構造物とを有する、E48のワークプラットフォームシステム。E50.テンドン保持構造物が、第1対及び第2対の可撓性要素のうちの少なくとも一方を受けるための凹部を含む、E49のワークプラットフォームシステム。E51.テンドン保持構造に少なくとも間接的に固定されている収容ブラケットをさらに備えているE50のワークプラットフォームシステム。
ある実施形態E52では、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素を、第1支持部及び第2支持部にそれぞれ少なくとも間接的に取り付けることと、第1対及び第2対の可撓性要素上に第1のパネル部を設置することと、第1対及び第2対の可撓性要素上に第2のパネル部を設置することとを含む、ある構造物に対してワークプラットフォームシステムを実装する方法であって、第2のパネル部を設置することが、第1のパネル部の第1の側縁から外方に延びる少なくとも1つの支持部品に、第2のパネル部の第2の側縁を配置すること、及び第2のパネルが、第1対及び第2対の可撓性要素上に支持されるまで、第2パネル部を回転させることを含み、方法が、少なくとも1つの支持部品を、第1対及び第2対の可撓性要素に対して設置すべきか否かを判定することと、設置すべきと判定された場合には、少なくとも1つの吊り下げ構造物を第1対及び第2対の可撓性要素の少なくとも1つ上に設置し、少なくとも1つの吊り下げ部品を少なくとも1つの吊り下げ構造物に接続することとをさらに含む方法。
E53.少なくとも1つの支持部品が、ハンドル構造物として構成されており、方法が、ハンドルの構造物によって、第1のパネル部を動かすことをさらに含むE52の方法。E54.表示装置に対する第1支持部及び第2支持部の少なくとも一方が、細長い構造部材と、相互接続構造物の、細長い構造部材に対する関節運動を可能にするような方法で、細長い部材に接続された相互接続構造物とを含み、取り付けることが、可撓性要素の少なくとも1つを、少なくとも間接的に少なくとも1つの相互接続構造に接続することを含む、E52の方法。
E55.第1の可撓性要素及び第2の可撓性要素であって、各可撓性要素の、それぞれの第1端部が、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、各対の可撓性要素の第2端部が、第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素と、可撓性要素上に支持され、第1の可撓性要素と第2の可撓性要素の間に実質的に延びている複数のパネル構造物であって、とを備える、ある構造物に関連して実装するためのワークプラットフォームシステムであって、複数のパネル構造物が、可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の列を形成するように、相互に連続して配置されており、パネル構造物の各々が、第1対の対向する縁部及び第2対の対向する縁部を含み、第1対の対向する縁部の各々は可撓性要素と実質的に平行に延び、第2対の対向する縁部の各々は、第1対の対向する縁部同士の間に延び、複数のパネル構造物のうち、第1のパネル構造物が、第1のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第1のものから離れるように外方に延びる第1支持延長部を含み、第1のパネル構造物の第1支持延長部が、第1構成を有し、この第1構成内に、複数のパネル構造物のうち第2のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、第2のものが配置され、この第1構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、ワークプラットフォームシステム。
E56.パネル構造物の各々が、第1対の対向する縁部の各々から外方に延びる少なくとも2つの支持延長部を含み、パネル構造物が可撓性要素上に支持されたときに、支持延長部の各々が、それぞれ第1の可撓性要素又は第2の可撓性要素を受けるように構成された少なくとも1つの凹部を含む、E55のワークプラットフォームシステム。E57.第1対の対向する縁部の、少なくとも2つの支持延長部のうち、少なくとも1つに旋回可能に接続されたラッチをさらに備えるE56のワークプラットフォームシステム。E58.ラッチが、グラビティラッチである、E57のワークプラットフォームシステム。E59.ラッチが、支持延長部の少なくとも1つの凹部に対応し、かつラッチが下位置にあるとき、第1又は第2の可撓性要素を受けるように構成された凹部を含む、E57のワークプラットフォームシステム。E60.第1対の対向する縁部の各々上の、少なくとも1つの支持延長部に旋回可能に接続されたラッチをさらに備えている、E57のワークプラットフォームシステム。
E61.第3の可撓性要素であって、第3の可撓性要素のそれぞれの第1端部も、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、第3の可撓性要素のそれぞれの第2端部が第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第3の可撓性要素と、第2の可撓性要素及び第3の可撓性要素上に支持された、追加の複数のパネル構造物とをさらに備え、追加の複数のパネル構造物のパネル構造物が、第3の可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の追加の列を形成するように、相互に連続して配置されている、E55のワークプラットフォームシステム。E62.第2の可撓性要素の一部分上を覆うように、初めの前記複数のパネル構造物のうち少なくとも1つと、前記追加の複数のパネル構造物のうちの少なくとも1つとの間に位置する少なくとも1つのカバー部をさらに備えるE61のワークプラットフォームシステム。E63.少なくとも1つのカバー部が、第2の可撓性要素と、第3の可撓性要素とを少なくとも間接的に係合させるように構成された鉛直側壁を有する少なくとも第1端部を備える、E62のワークプラットフォームシステム。E64.鉛直側壁が、2つの脚部を備え、各脚部が凹部を有しており、各凹部が、第2及び第3の可撓性要素の一方を受けるように構成されている、E63のワークプラットフォームシステム。E65.少なくとも互いに隣接して配置された第1カバー部と第2カバー部をさらに備え、各カバー部が、第2の可撓性要素の一部上を覆うように、初めの前記複数のパネル構造物のうち少なくとも1つと、前記追加の複数のパネル構造物のうち少なくとも1つとの間に配置されている、E62のワークプラットフォームシステム。E66.第1カバー部及び第2カバー部が、受容開口部、及び第2の可撓性要素と第3の可撓性要素を少なくとも間接的に係合させるように構成された鉛直側壁を有する第1端部と、Z字状隆起部を有する第2端部とを含む、E65のワークプラットフォームシステム。E67.第1のカバー部のZ字状隆起部が、第2のカバー部の受容開口に少なくとも間接的に係合するように構成されており、第2のカバー部に対する第1のカバー部の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、E66のワークプラットフォームシステム。
E68.吊り下げ部品と、吊り下げ部品が取り付けられる吊り下げ構造物とをさらに備え、第1の可撓性要素又は第2の可撓性要素がそれぞれ吊り下げ部品に支持されるように、吊り下げ構造物がそれぞれの可撓性要素に接続されている、E55のワークプラットフォームシステム。E69.複数パネルの構造物が、ストラット上に取り付けけられた上パネル面を含み、第1対の対向する筒状ストラットは、第1対の対向する縁部に対応し、第2対の対向する筒状ストラットは、第2対の対向する縁部に対応している、E55のワークプラットフォームシステム。E70.第1対の対向する縁部の第1縁部において、第1のパネル構造物に少なくとも間接的に固定されたトーボードフレームをさらに備えるE69のワークプラットフォームシステム。E71.トーボードフレームが、2つの水平延長部を有する筒状フレームを含み、水平延長部を対応する筒状ストラットに挿入することによってトーボードフレームが第1のパネル構造物に固定されるように、水平延長部の各々が、第1対の対向する筒状ストラットの一方に対応している、E70のワークプラットフォームシステム。E72.前板、第1側板、及び第2側板を含む少なくとも1つのレールポストマウントをさらに備え、第1側板及び第2側板が、チャネルを形成するために、前板によって、一定の距離だけ離れている、E70のワークプラットフォームシステム。E73.レールポストマウントが、少なくとも間接的にトーボードフレームと係合するように構成された少なくとも1つのフックを備えている、E72のワークプラットフォームシステム。E74.レールポストマウントのチャネル内に固定するように構成されたレールポストをさらに備える、E71のワークプラットフォームシステム。
E75.第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素であって、各可撓性要素のそれぞれの第1端部が、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、各可撓性要素のそれぞれの第2端部が、第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素と、可撓性要素上に支持された複数のパネル構造物であって、各々が、第1対の可撓性要素と第2対の可撓性要素との間に延びる第1対の対向する縁部と、それぞれの第1対の対向する縁部の各々から外方に延びる少なくとも2つの支持延長部を有する、複数のパネル構造物とを備える、ある構造物に関連して実装するためのワークプラットフォームシステムであって、各支持延長部が、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素のいずれかを受けるように構成された、それぞれ少なくとも1つの凹部と、第1対の対向する縁部のそれぞれの少なくとも一方の支持延長部に旋回可能に取り付けられたグラビティフックとを含み、ワークプラットフォームシステムが、さらに、吊り下げ部品と、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方が吊り下げ部品によって支持されるように、第1対の可撓性要素及び第2の対の可撓性要素の当該少なくとも一方に接続され、かつその吊り下げ部品を係合するように構成された吊り下げ構造物であって、少なくとも一次面構成、及び回転可能に一次面構成に取り付けられているが、一次面構成に対して所定の位置に係止されている留め付け部品を含む吊り下げ構造物とを備えるワークプラットフォームシステム。
E76.留め付け部品が第1位置まで回転すると、留め付け部品が、第1対及び第2対の可撓性要素の少なくとも一方の間に嵌合され、第2位置まで回転すると、留め付け部品が、一次面構成のオリフィス内に嵌合する留め付け部品のポストによって、一次面構成に対して所定の位置に係止されるように留め付け部品が構成されている、E75のワークプラットフォームシステム。E77.少なくとも1つのパネル構造物の端部又は端部に少なくとも間接的に固定されたトーボードフレームをさらに備え、吊り下げ構造の留め付け部品が、少なくとも1つのパネル構造物の端部をさらに支持する、E75のワークプラットフォームシステム。
E78.第1対の可撓性要素と第2対の可撓性要素であって、各可撓性要素の、それぞれの第1端部が、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、各対の可撓性要素の第2端部が、第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素と、可撓性要素上に支持され、第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素の間に実質的に延びている複数のパネル構造物であって、可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の列を形成するように、相互に連続して配置されており、かつ、可撓性要素とほぼ平行に延びる第1対の対向する縁部及び第1対の対向する縁部同士の間に延びる第2対の対向する縁部を含む、複数のパネル構造物と、第1対の支持延長部であって、支持延長部の各々が、パネル構造物の第1対の対向する縁部のそれぞれのうち、一方から離れるように外方に延び、第1支持延長部が、第1対の可撓性要素又は第2対の可撓性要素を受けるように構成された凹部を含み、第1対及び第2対の可撓性要素に対するパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ第1対の支持延長部と、第2対の支持延長部であって、各々が、パネル構造物の第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、一方から離れるように外方に延び、第2支持延長部が、ある構成を有し、この構成内に別のパネル構造物の、第2対の対向する縁部のそれぞれのうち、一方が配置され、この構成が、第1のパネル構造物に対する第2のパネル構造物の動きを少なくとも部分的に制限するのに役立つ、第2対の支持延長部とを備える、ある構造物に関連して実装するためのワークプラットフォームシステム。
E79.第3対の可撓性要素であって、第3対の可撓性要素の各々のそれぞれの第1端部も、第1支持部に少なくとも間接的に接続され、第3対の可撓性要素の各々のそれぞれの第2端部が第2支持部に少なくとも間接的に接続されている、第3対の可撓性要素と、第2対の可撓性要素及び第3対の可撓性要素上に支持された、追加の複数のパネル構造物であって、追加の複数のパネル構造物のパネル構造物が、第3対の可撓性要素に沿って延びるパネル構造物の追加の列を形成するように、相互に連続して配置されている、加の複数のパネル構造物と、第2対の可撓性要素の各部分上を覆うように、初めの前記複数のパネル構造物と、前記追加の複数のパネル構造物との間に位置する複数のカバー部とをさらに備えるE75のワークプラットフォームシステム。
E80.カバー部が、第2の可撓性要素と、第3の可撓性要素とを少なくとも間接的に係合させるように構成された鉛直側壁を有する少なくとも第1端部を備える、E79のワークプラットフォームシステム。E81.鉛直側壁が、2つの脚部を備え、各脚部が凹部を有しており、各凹部が、第2及び第3の可撓性要素の一方を受けるように構成されている、E80のワークプラットフォームシステム。E82.少なくとも2つのトーボードフレームであって、各々が、第1対の対向する縁部の第1縁部において、パネル構造物に少なくとも間接的に固定された少なくとも2つのトーボードフレームをさらに備えるE78のワークプラットフォームシステム。E83.複数パネルの構造物が、筒状ストラット上に取り付けけられた上パネル面を含み、第1対の対向する筒状ストラットは、第1対の対向する縁部に対応し、第2対の対向する筒状ストラットは、第2対の対向する縁部に対応している、E82のワークプラットフォームシステム。E84.トーボードフレームが、2つの水平延長部を有する筒状フレームを含み、水平延長部を対応する筒状ストラットに挿入することによってトーボードフレームが第1のパネル構造物に固定されるように、水平延長部の各々が、第1対の対向する筒状ストラットの一方に対応している、E83のワークプラットフォームシステム。
E85.少なくとも2つのレールポストマウントであって、各々が前板、第1側板、及び第2側板を含む、少なくとも2つのレールポストマウントをさらに備え、第1側板及び第2側板が、チャネルを形成するために、前板によって、一定の距離だけ離れている、E78のワークプラットフォームシステム。E86.レールポストマウントのチャネル内に固定するように構成されたレールポストをさらに備える、E85のワークプラットフォームシステム。E87.少なくとも2つのレールポストマウントであって、各々が、少なくとも間接的にトーボードフレームと係合するように構成された少なくとも1つのフックを備えている、少なくとも2つのレールポストマウントを備える、E82のワークプラットフォームシステム。
E88.第1対の可撓性要素及び第2対の可撓性要素を、第1支持部及び第2支持部にそれぞれ少なくとも間接的に取り付けることと、第1対及び第2対の可撓性要素上に第1のパネル部を設置することと、第1対及び第2対の可撓性要素上に第2のパネル部を設置することとを含む、ある構造物に対してワークプラットフォームシステムを実装する方法であって、第2のパネル部を設置することが、第1のパネル部の第1の側縁から外方に延びる少なくとも1つの支持部品に、第2のパネル部の第2の側縁を配置すること、及び第2のパネルが、第1対及び第2対の可撓性要素上に支持されるまで、第2パネル部を回転させることを含み、方法が、少なくとも1つの支持部品を、第1対及び第2対の可撓性要素に対して設置すべきか否かを判定することと、設置すべきと判定された場合には、少なくとも1つの吊り下げ構造物を第1対及び第2対の可撓性要素の少なくとも1つ上に設置し、少なくとも1つの吊り下げ部品を少なくとも1つの吊り下げ構造物に接続することとをさらに含む方法。E89.第1対及び第2対の可撓性要素上に第1のパネル部を設置することが、グラビティラッチを作動させることを含む、E88の方法。E90.第3対の可撓性要素を、第1支持部及び第2支持部にそれぞれ少なくとも間接的に取り付けることと、第2対及び第3対の可撓性要素上に第3のパネル部を設置することとをさらに含み、第3のパネル部が、第1及び第2のパネル部のうち一方と隣接する、E88の方法。E91.カバー部を、第3のパネル部と、第1及び第2のパネル部のうちの少なくとも一方との間に設置することをさらに含む、E90の方法。E92.第1又は第2のパネル部の少なくとも一方に、少なくとも1つのトーボードフレームを設置することをさらに含む、E88の方法。E93.(a)トーボードフレーム上に少なくとも1つのトーボードを設置することと、(b)トーボードフレームと係合するように構成された少なくとも1つのレールポストマウントであって、少なくとも1つのレールポストを受けるように構成されたレールポストマウントを設置することと、(c)(a)及び(b)の両方からなる群から選択された少なくとも1つのステップをさらに含むE92の方法。
とりわけ、本開示の範囲が、上述した部品の数、その材料、その形状、その相対的配置等に限定されるものではなく、上記の開示は、単に、例示的な実施形態として提供されたものであることを理解すべきである。
したがって、具体的には、本発明は、本明細書に含まれる実施形態及び図に限定されることなく、それらの実施形態の修正形態であって、実施形態の一部及び異なる実施形態の部品の組み合わせを含む修正形態を、以下の請求項の範囲内に入るものとして含むことを意図している