JP6703396B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子に関するものである。
座の背部に背凭れを備えた椅子として、背凭れを使用しないときに、背凭れを座面よりも下方に倒せる構造のものが知られている(特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の椅子は、脚部の上方に取り付けられた左右の側杆に、背凭れを支持する略L字状の背凭れ杆が回動可能に取り付けられている。この椅子では、背凭れを使用するときには、背凭れが座の後部で起立する回動姿勢で背凭れ杆が固定され、背凭れを使用しないときには、背凭れが座の前部下方に垂れ下がるように背凭れ杆が回動操作される。
また、特許文献2に記載の椅子は、座板の後部下面に矩形枠状のパイプ材から成る背凭れが回動可能に取り付けられている。この椅子では、背凭れを使用するときには、矩形枠状の背凭れの上辺部が座の後部上方側に位置されるように、背凭れが座に固定され、背凭れを使用しないときには、矩形枠状の背凭れの上辺部が座の前部側下方に位置されるように、背凭れが座の前方側に回動操作される。
実開昭58−190059号公報 特開2002−010855号公報
特許文献1,2に記載の椅子は、いずれも背凭れを使用しないときに背凭れを倒して椅子の高さを低くすることができる。しかし、これらの椅子は、背凭れを低くすることで椅子をデスクの天板の下方等に容易に収納することができるものの、背凭れを倒した場合には、その背凭れを他の用途で有効活用できるものではない。
そこで本発明は、荷重受け部材を異なる使用形態で有効活用することができる椅子を提供しようとするものである。
本出願に係る一形態の椅子は、フロア上に載置される支持構造体と、前記支持構造体に取り付けられ、着座者の略鉛直方向の着座荷重を受け止める第1の荷重受け部材と、前記第1の荷重受け部材の奥行方向の端部に連設され、前記略鉛直方向の着座荷重と交差する方向の着座者の荷重を受け止める第2の荷重受け部材と、前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも上方に突出する第1の支持形態と、前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも下方に突出する第2の支持形態との間で支持形態を変更可能な支持形態可変機構と、を備え、前記支持形態可変機構は、前記支持構造体に設けられ、前記第1の荷重受け部材の幅方向に沿い前記第1の荷重受け部材を前記第2の荷重受け部材とともに、上下反転可能に支持する軸心を備え、前記第1の荷重受け部材は、上下両面に選択的な使用が可能な座面を備え、前記軸心は、前記支持構造体に突設された枢支軸と同心であり、前記第1の荷重受け部材は、前記枢支軸の係合位置を奥行方向前後に移動可能な係合位置可変機構を備えていることを特徴とする。
上記の構成を採用した場合、第1の荷重受け部材と第2の荷重受け部材は、支持形態可変機構により第1の支持形態と第2の支持形態とに自由に変更することができる。このため、例えば、第1の支持形態のときには第2の荷重受け部材を背凭れとして使用し、第2の支持形態のときには第2の荷重受け部材を脚支持部材として使用することが可能になる。また、第2の支持形態のときには、椅子の全体の高さを低く抑えることが可能になる。
この場合、第1の荷重受け部材を第2の荷重受け部材とともに軸心周りに上下反転させるだけで、第1の荷重受け部材と第2の荷重受け部材を異なる着座形態で使用することが可能になる。
また、この場合、第1の荷重受け部材を第2の荷重受け部材とともに上下反転させるときに、枢支軸の係合位置を第1の荷重受け部材の奥行方向前後に適宜移動させることにより、第1の荷重受け部材や第2の荷重受け部材が支持構造体と干渉するのを回避することができる。
本出願に係る他の形態の椅子は、フロア上に載置される支持構造体と、前記支持構造体に取り付けられ、着座者の略鉛直方向の着座荷重を受け止める第1の荷重受け部材と、前記第1の荷重受け部材の奥行方向の端部に連設され、前記略鉛直方向の着座荷重と交差する方向の着座者の荷重を受け止める第2の荷重受け部材と、前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも上方に突出する第1の支持形態と、前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも下方に突出する第2の支持形態との間で支持形態を変更可能な支持形態可変機構と、を備え、前記支持形態可変機構は、前記支持構造体に設けられ、前記第1の荷重受け部材の幅方向に沿い前記第1の荷重受け部材を前記第2の荷重受け部材とともに、上下反転可能に支持する軸心を備え、前記第1の荷重受け部材は、前記第1の支持形態で上方を向く面に前記座面を備え、前記第2の支持形態で上方を向く面に物品載置部を備えていることを特徴とする。
この場合、第1の荷重受け部材を第2の荷重受け部材とともに軸心周りに上下反転させるだけで、第1の荷重受け部材の上側に向く面を座面と物品載置部とに使い分けることが可能になる。物品載置部として使用する場合には、第2の荷重受け部材が下方に向くため、物品載置部に対するアクセスが良好になる。
本発明によれば、第2の荷重受け部材が第1の荷重受け部材の座面よりも上方に突出する第1の支持形態と、第2の荷重受け部材が第1の荷重受け部材の座面よりも下方に突出する第2の支持形態との間で支持形態を変更可能な支持形態可変機構を備えているため、支持形態可変機構により第1の支持形態と第2の支持形態とに自由に変更することができる。したがって、第1の荷重受け部材と第2の荷重受け部材とを異なる使用形態で有効活用することができる。
また、本発明によれば、支持形態可変機構により、第2の荷重受け部材が第1の荷重受け部材の座面よりも下方に突出する第2の支持形態に変更することができるため、この変更によって椅子の全体の高さを低く抑え、デスクの天板の下方等に椅子を容易に収納することが可能になる。
第1の実施形態に係る椅子の斜視図である。 第1の実施形態に係る椅子の使用例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る椅子の斜視図である。 第1の実施形態に係る椅子の別の使用例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る椅子のさらに別の使用例を示す側面図である。 第2の実施形態に係る椅子の斜視図である。 第3の実施形態に係る椅子の使用例を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る椅子と昇降デスクの使用例を示す側面図である。 第4の実施形態に係る椅子の斜視図である。 第4の実施形態に係る椅子の使用例を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る椅子の斜視図である。 第4の実施形態に係る椅子の別の使用例を示す斜視図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、椅子1に正規姿勢で着座した人の前方を「前」、それと逆側を「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子1に正規姿勢で着座した着座者の上方を「上」、それと逆側を「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側方を「左」、それと逆側を「右」と呼ぶものとする。また、座についての「奥行方向」とは、椅子1の前後方向を意味するものとする。
また、図中矢印FRは前方を指し、矢印UPは上方を指し、矢印LHは左側方を指している。
最初に、図1〜図5に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る椅子1を左前部上方側から見た図である。
本実施形態に係る椅子1は、フロア上に載置される脚部10と、脚部10の上端に設置される座受部材11と、座受部材11に支持されて着座者の荷重を直接受け止める荷重受けユニット12と、を備えている。本実施形態においては、脚部10と座受部材11とが、椅子1における支持構造体を構成している。
脚部10は、キャスター13a付きの多岐脚13と、多岐脚13の中央部より上方に起立する脚柱14と、を備え、脚柱14の上端部に座受部材11が取り付けられている。本実施形態に係る椅子1は、多岐脚13の下端のキャスター13aをフロア上で転動させることにより、フロア上を自由に移動できるようなっている。
座受部材11は、左右方向に略水平に延出して左右方向の中央部が脚柱14の上端部に連結されるベース壁11Aと、ベース壁11Aの左右両端部から鉛直方向上方に延出する一対の起立壁11Bとを有している。ベース壁11Aと左右の起立壁11Bとは板状の金属部材によって一体に形成されている。
左右の起立壁11Bの上部には、相互に対向する方向(水平方向)に突出する枢支軸15がそれぞれ取り付けられている。左右の起立壁11Bに取り付けられた一対の枢支軸15は、荷重受けユニット12を回動可能に支持している。なお、荷重受けユニット12と起立壁11Bとの間には、荷重受けユニット12の回動をロックする図示しないロック機構が設けられている。
なお、座受部材11は、脚柱14を介して多岐脚13に回転可能に支持されている。座受部材11は、鉛直方向に沿う軸線周りに回転可能とされている。また、この実施形態においては、枢支軸15の軸心が、第1の荷重受け部材を第2の荷重受け部材とともに、上下反転可能に支持する軸心を構成している。
荷重受けユニット12は、基本的に着座者の臀部を支持する座として機能する第1の荷重受け部材16と、着座者の腰部や背部を支持する背凭れ、若しくは、着座者の腿裏や膝裏を支持する脚支持部材として機能する第2の荷重受け部材17と、を備えている。第1の荷重受け部材16は、平面視が略方形状で略一定厚みの板状に形成されており、第2の荷重受け部材17は、平面視が横長の略長方形状で略一定厚みの板状に形成されている。本実施形態の場合、第2の荷重受け部材17は、第1の荷重受け部材16の奥行方向(前後方向)の一端部に、直角に近い鈍角を成して屈曲するように一体に形成されている。ただし、第1の荷重受け部材16と第2の荷重受け部材17とはそれぞれを別体に形成し、両者を締結手段等によって結合するようにしても良い。第1の荷重受け部材16と第2の荷重受け部材17とは、クッション部材の外面を表皮材で被覆した表層部材が、骨格部材の表裏に配置されて構成されている。
また、第2の荷重受け部材17の左右方向の略中央には、長孔状の指掛け孔18が形成されている。この指掛け孔18は、人が椅子1を移動させるときに、指先を中に入れて第2の荷重受け部材17の端部を把持するための孔である。
荷重受けユニット12は、第1の荷重受け部材16の左右の両側部の前後方向の略中央位置が、枢支軸15を介して座受部材11の左右の起立壁11Bに回動可能に支持されている。荷重受けユニット12は、上述したロック機構により、以下で説明する第1の支持形態と第2の支持形態とでロックし得るようになっている。
なお、図1は、第1の支持形態のときの椅子1を示している。また、図2は、第1の支持形態で使用しているときの椅子1を左前部上方側から見た図である。また、図3は、第2の支持形態の椅子1を左前部上方側から見た図であり、図4は、第2の支持形態で使用しているときの椅子1を左前部上方側から見た図である。
<第1の支持形態>
第2の荷重受け部材17が第1の荷重受け部材16よりも上方に突出する支持形態(図1,図2参照)。
この支持形態での第1の荷重受け部材16の上面は、着座者の臀部から略鉛直方向の着座荷重を直接受ける第1の座面16Aを構成している。また、この支持形態での第2の荷重受け部材17の前面は、着座者の腰部や背部から着座荷重を直接受ける背受け面17Aを構成している。
第1の支持形態では、第1の荷重受け部材16の後部から上方に突出した第2の荷重受け部材17は、背凭れとしての使用が可能となる。
<第2の支持形態>
第2の荷重受け部材17が第1の荷重受け部材16よりも下方に突出する支持形態(図3,図4参照)。
この支持形態での第1の荷重受け部材16の上面は、着座者の臀部から略鉛直方向の着座荷重を直接受ける第2の座面16Bを構成している。また、この支持形態での第2の荷重受け部材17の前面は、着座者の腿裏や膝裏の荷重を下方から支持する脚支持面17Bを構成している。
第2の支持形態では、第1の荷重受け部材16の前部から下方に突出した第2の荷重受け部材17は、脚支持部材としての使用が可能となる。
本実施形態においては、荷重受けユニット12の第1の荷重受け部材16を座受部材11に回転可能に支持させる一対の枢支軸15と、第1の荷重受け部材16の回転をロックする図示しないロック機構とが、椅子1の支持形態可変機構を構成している。一対の枢支軸15は、第1の荷重受け部材16を第2の荷重受け部材17とともに表裏反転可能に座受部材11に支持し、ロック機構は、第1の座面16Aが上方を向く第1の支持形態と、第2の座面16Bが上方を向く第2の支持形態とで荷重受けユニット12をロックできるようになっている。
図5は、本実施形態に係る椅子の別の使用例を示す図である。
この使用例では、椅子1は、天板20が図示しないアクチュエータによって昇降調整可能とされた昇降デスク21とセットで用いられている。なお、図5中の符号22は、天板20を昇降調整可能に支持する昇降デスク21の支持脚である。
この使用例のように昇降デスクとセットで用いる場合には、椅子1を、第2の荷重受け部材17が第1の荷重受け部材16よりも下方に向く第2の支持形態にしておけば、天板20が低くセットされている場合でも、椅子1を天板20の下方にコンパクトに収納することができる。
以上のように、本実施形態に係る椅子1においては、第2の荷重受け部材17が上方に突出する第1の支持形態と、第2の荷重受け部材17が下方に突出する第2の支持形態との間で、荷重受けユニット12の支持形態を変更可能な構成とされている。このため、荷重受けユニット12の支持形態を切り換えることにより、第1の荷重受け部材16と第2の荷重受け部材17とを異なる使用形態で有効活用することができる。
また、本実施形態に係る椅子1では、支持形態可変機構によって第2の荷重受け部材17が下方に突出する第2の支持形態に切り換えることにより、椅子1の全体の高さを低く抑えることができるため、不使用時に、デスクの天板20の下方に易にコンパクトに収納することができる。
さらに、本実施形態のように、支持形態可変機構が、荷重受けユニット12全体を回動可能に支持する枢支軸15を有し、荷重受けユニット12の第1の荷重受け部材16が、上下両面に選択的な使用が可能な第1の座面16Aと第2の座面16Bを有している。このため、簡単な構成でありながら、荷重受けユニット12全体を上下に反転させるだけで、第1の荷重受け部材16と第2の荷重受け部材17を異なる着座形態で使用することができる。
図6は、第2の実施形態に係る椅子101の一部を拡大して示した図である。なお、図6においては、第1の実施形態と同一部分に同一符号を付してある。以下で説明する他の実施形態においても、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してある。
第2の実施形態に係る椅子101は、基本的な構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、荷重受けユニット12の第1の荷重受け部材16の左右両側の側面に、枢支軸15の係合位置を奥行方向の前後に移動可能なスライド溝30(係合位置可変機構)が設けられている点が第1の実施形態と異なっている。
本実施形態に係る椅子101においては、第1の荷重受け部材16の左右両側の側面に枢支軸15の移動をガイドするスライド溝30が設けられている。このため、荷重受けユニット12の支持形態を切り換えるために荷重受けユニット12を回転させるときに、枢支軸15の支持位置をスライド溝30に沿わせて移動させることにより、荷重受けユニット12が座受部材11のベース壁11Aと干渉するのを回避することができる。
図7は、第3の実施形態に係る椅子201を左前部斜め上方側から見た図であり、図8は、第3の実施形態に係る椅子201と昇降デスク21をセットにして使用したときの使用例を示す図である。
第3の実施形態に係る椅子201は、基本的な構成は第1の実施形態とほぼ同様であるが、第1の荷重受け部材16の第2の座面216Bに、物品載置部である矩形状の枠部216B−1と平坦な載置面216B−2が設けられている点が第1の実施形態と異なっている。第2の座面216Bの枠部216B−1と載置面216B−2は、硬質樹脂等によって形成されている。また、載置面216B−2は、椅子201が第2の支持形態のときに略水平になり、その上部にカバンや文具等の物品31を安定的に載せ置くことが可能になる。
したがって、例えば、図8に示すように、昇降デスク21の天板20を上昇させて作業者が立ち作業を行うときに、椅子201を第2の支持形態にし、第2の座面216B(物品載置部)上にカバンや文具等の物品31を載置して椅子201ごと天板20の下方に移動させることも可能になる。
本実施形態に係る椅子201では、荷重受けユニット12を枢支軸15の回りで上下反転させるだけで、第1の荷重受け部材16の上側に向く面を着座用の第1の座面16Aと、物品31を安定して載置することができる物品載置部(第2の座面216B)とに使分けることができる。したがって、この構成を採用することにより、利便性が高まる。
また、椅子201の第2の座面216Bを物品載置部として使用する場合には、荷重受けユニット12の第2の荷重受け部材17が第1の荷重受け部材16よりも下方に突出するため、人が物品載置部にアクセスするときに第2の荷重受け部材17が支障になることがなく、物品載置部に対するアクセスが良好になる。
なお、第2の座面216Bには、載置面216B−2上にクッション等の座部材を載置する等して、着座者が直接着座しても良い。
次に、図9〜図12に示す第4の実施形態について説明する。
図9は、第1の支持形態の第4の実施形態に係る椅子301を左前部上方から見た図であり、図10は、第1の支持形態で使用しているときの椅子301を左前部上方側から見た図である。また、図11は、第2の支持形態の椅子301を左前部上方側から見た図であり、図12は、第2の支持形態で使用しているときの椅子301を左前部上方側から見た図である。
第4の実施形態に係る椅子301は、第1の実施形態に係る椅子1と同様の脚部10の上端部に荷重受けユニット312が直接結合されている。脚部10は、脚柱14が多岐脚13に回転可能に保持されている。
荷重受けユニット312は、平面視が略方形状の第1の荷重受け部材316の奥行方向の端部に、左右方向に横長の第2の荷重受け部材317が回動軸40を介して上下方向に回動可能に連結されている。回動軸40は、椅子の左右方向に沿って略水平に延出している。また、第1の荷重受け部材316と第2の荷重受け部材317の間には、第1の荷重受け部材316と第2の荷重受け部材317の相対回動位置を所定の回動位置でロック可能なロック機構41が設けられている。
この実施形態においては、脚部10が支持構造体を構成している。脚部10を構成する脚柱14の上端部は、第1の荷重受け部材316の平面視での略中央部に結合されている。したがって、荷重受けユニット312は、鉛直方向に沿う軸線の周りに回動可能とされている。また、この実施形態においては、回転軸40の軸心が、第2の荷重受け部材を上下方向に回動可能に支持する軸心を構成している。
第4の実施形態に係る椅子301では、荷重受けユニット312の支持形態を切り換える支持形態可変機構は、第1の荷重受け部材316と第2の荷重受け部材317を回動可能に連結する回動軸40と、ロック機構41によって構成されている。支持形態可変機構は、荷重受けユニット312の支持形態を、第2の荷重受け部材317の端部が第1の荷重受け部材316よりも上方に突出する第1の支持形態と、第2の荷重受け部材317の端部が第1の荷重受け部材316よりも下方に突出する第2の支持形態のいずれかに切り換え可能とされている。
本実施形態の場合、荷重受けユニット312が第1の支持形態と第2の支持形態のいずれで支持される場合にも、第1の荷重受け部材316の上面が着座者の略鉛直方向の荷重を受ける共通の座面とされている。また、第2の荷重受け部材317は、第1の荷重受け部材136に対して上方に突出している場合(第1の支持形態の場合)には、その前面317Aが、着座者の腰部や背部から着座荷重を直接受ける背受け面となり、第1の荷重受け部材136に対して下方に突出している場合(第2の支持形態の場合)には、その前面317Aが、着座者の腿裏や膝裏の荷重を下方から支持する脚支持面となる。
図9,図10に示すように、椅子301を第1の支持形態にするときには、第2の荷重受け部材317を第1の荷重受け部材316の奥行方向の一端部において上方側に回動させ、その状態においてロック機構41によって第2の荷重受け部材317の回動をロックする。この結果、第2の荷重受け部材317が第1の荷重受け部材316の一端部において上方に起立し、背凭れとして使用することが可能になる。
また、図11、図12に示すように、椅子301を第2の支持形態にするときには、第2の荷重受け部材317を第1の荷重受け部材316の奥行方向の一端部において下方側に回動させ、その状態においてロック機構41によって第2の荷重受け部材317の回動をロックする。この結果、第2の荷重受け部材317が第1の荷重受け部材316の一端部において下方傾斜して突出し、脚支持部材として使用することが可能になる。
椅子301を第1の支持形態から第2の支持形態に切り換える場合や、逆に第2の支持形態から第1の支持形態に切り換える場合には、荷重受けユニット312、若しくは、椅子301全体を鉛直方向に沿う軸周りに180°回転させて前後を入れ替える。
なお、本実施形態のロック機構41は、第2の荷重受け部材317を第1の荷重受け部材316に対して任意の角度(複数段の角度)でロックできる構造とされている。
以上のように、本実施形態に係る椅子301の場合も、第2の荷重受け部材317が上方に突出する第1の支持形態と、第2の荷重受け部材317が下方に突出する第2の支持形態との間で、荷重受けユニット312の支持形態が変更可能とされているため、第2の荷重受け部材317を異なる使用形態で有効活用することができる。
また、本実施形態の場合も、支持形態可変機構によって第2の支持形態に切り換えることにより、椅子301の全体の高さを低く抑えることができるため、不使用時に、デスクの天板の下方に椅子301を容易にコンパクトに収納することができる。
また、本実施形態に係る椅子301においては、第1の荷重受け部材316の奥行方向の端部に回動軸40を介して第2の荷重受け部材317が上下回動可能に連結され、ロック機構41により、第2の荷重受け部材317が上方側に突出する位置と下方側に突出する位置とでロックできるようになっている。このため、極めて簡単な構成でありながら、荷重受けユニット312の支持形態を容易に、かつ確実に変更することができる。
さらに、本実施形態に係る椅子301においては、第1の荷重受け部材316と第2の荷重受け部材317の相対回動位置を所定の回動位置でロック可能なロック機構41が設けられているため、使用者がロック機構41によって第2の荷重受け部材317の傾斜角を調整することにより、適切な角度で第2の荷重受け部材317を利用することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1,101,201,301 椅子
10 脚部(支持構造体)
11 座受部材(支持構造体)
15 枢支軸
16,316 第1の荷重受け部材
16A 第1の座面(座面)
16B,216B 第2の座面(座面)
17,317 第2の荷重受け部材
30 スライド溝(係合位置可変機構)
216B−1 枠部(物品載置部)
216B−2 載置面(物品載置部)
40 回動軸
41 ロック機構

Claims (2)

  1. フロア上に載置される支持構造体と、
    前記支持構造体に取り付けられ、着座者の略鉛直方向の着座荷重を受け止める第1の荷重受け部材と、
    前記第1の荷重受け部材の奥行方向の端部に連設され、前記略鉛直方向の着座荷重と交差する方向の着座者の荷重を受け止める第2の荷重受け部材と、
    前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも上方に突出する第1の支持形態と、前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも下方に突出する第2の支持形態との間で支持形態を変更可能な支持形態可変機構と、を備え
    前記支持形態可変機構は、前記支持構造体に設けられ、前記第1の荷重受け部材の幅方向に沿い前記第1の荷重受け部材を前記第2の荷重受け部材とともに、上下反転可能に支持する軸心を備え、
    前記第1の荷重受け部材は、上下両面に選択的な使用が可能な座面を備え、
    前記軸心は、前記支持構造体に突設された枢支軸と同心であり、
    前記第1の荷重受け部材は、前記枢支軸の係合位置を奥行方向前後に移動可能な係合位置可変機構を備えていることを特徴とする椅子。
  2. フロア上に載置される支持構造体と、
    前記支持構造体に取り付けられ、着座者の略鉛直方向の着座荷重を受け止める第1の荷重受け部材と、
    前記第1の荷重受け部材の奥行方向の端部に連設され、前記略鉛直方向の着座荷重と交差する方向の着座者の荷重を受け止める第2の荷重受け部材と、
    前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも上方に突出する第1の支持形態と、前記第2の荷重受け部材が前記第1の荷重受け部材の座面よりも下方に突出する第2の支持形態との間で支持形態を変更可能な支持形態可変機構と、を備え、
    前記支持形態可変機構は、前記支持構造体に設けられ、前記第1の荷重受け部材の幅方向に沿い前記第1の荷重受け部材を前記第2の荷重受け部材とともに、上下反転可能に支持する軸心を備え、
    前記第1の荷重受け部材は、前記第1の支持形態で上方を向く面に前記座面を備え、前記第2の支持形態で上方を向く面に物品載置部を備えていることを特徴とする椅子。
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