JP6702417B2 - 位置検知システム及び受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体の位置を検知するための位置検知システム、及び、位置検知システムを構成する受信機に関する。
従来、移動体の位置を検知するための位置検知システムとして、様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、RFID(Radio Frequency IDentification)を用いた位置検知システムにおいて、繰り返しビーコンを送信するRFタグを移動体に取り付けておき、移動空間における複数の位置(既知の位置)に受信機を配置しておく。各受信機は、移動体に取り付けられたRFタグから送信されるビーコンを受信すると、受信したビーコンの信号強度(RSSI(Received Signal Strength Indication)等)を測定し、測定した結果を示す測定情報を、伝送路を介して位置検出部に送る。位置検出部は、複数の受信機から送られてきた測定情報が示す信号強度の中から最も大きな信号強度を選択し、選択した信号強度に対応する受信機の付近に移動体があると判断する。これにより、移動体の位置が検知される。
特許第3587448号公報
しかしながら、特許文献1の位置検知システムでは、複数の受信機のそれぞれと位置検出部とを伝送路で接続しておく必要がある。そのために、伝送路を通信ケーブルで構成した場合には、受信機の台数分だけ通信ケーブルが必要となり、通信ケーブルの敷設が煩雑となる。また、伝送路を無線で構成した場合には、無線で届く通信範囲による制約を受け、移動空間が狭い範囲に限定されてしまう。
さらに、特許文献1の位置検知システムでは、複数の受信機のそれぞれについて独立した伝送路を確保する必要があるために、受信機の数を増やす等の拡張が困難となる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、通信ケーブルの敷設が煩雑になってしまう等の不具合が抑制され、かつ、システムの拡張が容易な位置検知システム及び受信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る位置検知システムは、繰り返しビーコンを送信する移動体の位置を検知するための情報をサーバ装置に送信する位置検知システムであって、無線メッシュネットワークを構成する複数の受信機と、前記複数の受信機のうちの一つに接続され、前記サーバ装置と通信するゲートウェイ装置とを備え、前記複数の受信機のそれぞれは、前記ビーコン及び他の受信機が送信した無線信号を受信する受信部と、他の受信機に無線信号を送信する送信部と、前記受信部及び前記送信部を制御する制御部とを備え、前記複数の受信機のうち前記ゲートウェイ装置に接続された受信機を除く受信機の前記制御部は、前記受信部が前記ビーコンを受信した場合に、受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と自受信機の識別情報とを含む第1受信情報を生成して前記送信部から送信し、他の受信機が受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と前記他の受信機の識別情報とを含む第2受信情報を前記受信部が受信した場合に、受信した前記第2受信情報を前記送信部から送信し、所定時間内に他の受信機から受信した前記第2受信情報が存在する場合、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度と前記第2受信情報に含まれる情報が示す第2信号強度とを比較し、前記第2信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめ、所定時間内に他の受信機から受信した前記第2受信情報が存在しない場合、過去に他の受信機から受信した前記第2受信情報から前記他の受信機が次に受信する前記ビーコンの第3信号強度を推測し、推測した前記第3信号強度と、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度とを比較し、前記第3信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめ、前記ゲートウェイ装置に接続された前記受信機は、他の受信機が生成した前記第2受信情報を受信した場合に、受信した前記第2受信情報を、前記ゲートウェイ装置を介して前記サーバ装置に送信する。
これにより、複数の受信機は、無線メッシュネットワークを構成し、複数の受信機のそれぞれが送信する第1受信情報が、無線メッシュネットワークで中継等されてゲートウェイ装置を介してサーバ装置に届けられる。よって、複数の受信機のそれぞれとサーバ装置とを伝送路で接続しておく必要がなくなり、通信ケーブルの敷設が煩雑となったり、移動空間が狭い範囲に限定されてしまったり、受信機の数を増やす等の拡張が困難であったり等の不具合が緩和される。
ここで、前記制御部は、前記受信部が前記ビーコンを受信した場合に、受信した前記ビーコンの信号強度が小さいほど長い待ち時間となるような待ち時間が経過した後に、前記送信部から前記第1受信情報を送信し、前記ビーコンを受信してから前記待ち時間が経過する間において他の受信機から前記第2受信情報を受信したときに、前記第1受信情報の送信を取りやめてもよい。
これにより、最も大きな信号強度でビーコンを受信した受信機から順に第1受信情報が送信され、小さい信号強度のビーコンを受信した受信機では、第1受信情報を送信する前に他の受信機から第2受信情報を受信するので、第1受信情報の送信を取りやめる。よって、小さい信号強度に係る受信情報が無線メッシュネットワーク内を伝送されることが回避され、無線メッシュネットワークにおいて受信情報を運ぶパケットの輻輳が抑制される。
また、前記制御部は、前記待ち時間において、前記受信部が受信した前記ビーコンの第1信号強度と前記第2受信情報に含まれる情報が示す第2信号強度とを比較し、前記第2信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめてもよい。
これにより、他の受信機から第2受信情報を受信したときに、ビーコンの信号強度を比較したうえで第1受信情報の送信が取りやめられる。よって、各受信機における処理時間のばらつきや待ち時間のばらつきがあっても、より確実に、小さい信号強度に係る受信情報が無線メッシュネットワーク内を伝送されてしまうことが抑制される。
また、前記移動体は、ビーコンを送信する度に更新するシーケンス番号を含めて前記ビーコンを送信し、前記制御部は、前記第1受信情報の送信においては、前記第1受信情報に前記シーケンス番号を含ませたうえで前記送信部から前記第1受信情報を送信し、前記第1信号強度と前記第2信号強度との比較においては、同じシーケンス番号を含むビーコン同士について前記比較をしてもよい。
これにより、同一の移動体が同一のタイミングで送信したビーコンについて、信号強度が比較される。よって、複数の移動体が存在する場合や、移動体の移動速度が比較的大きい場合等であっても、1台の移動体が送信するビーコンごとに大きな信号強度に係る受信情報だけがゲートウェイ装置を介してサーバ装置に届くことになり、正確な位置検知が実現される。
また、前記移動体は、周期的に前記ビーコンを送信し、前記制御部は、前記待ち時間の最大値が、前記移動体が送信するビーコンの周期よりも小さくなるように、前記信号強度に対応する待ち時間を決定してもよい。
これにより、待ち時間の最大値がビーコンの送信周期よりも小さくなるので、第1受信情報の送信待ちをしている間に同一の移動体からの次のビーコンを受信してしまうことが回避される。よって、待ち時間内に複数のビーコンに係る第1受信情報の送信可否判断が累積されることによる処理の複雑化が回避される。
また、前記制御部は、予め定められた複数台の他の受信機について、前記第1信号強度と前記第2信号強度とを比較し、前記予め定められた複数台の他の受信機の全てについて前記第2信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめてもよいし、前記制御部は、複数台の他の受信機から前記第2受信情報を受信した場合に、前記第1信号強度と前記複数台の他の受信機から受信した前記第2受信情報に含まれる第2信号強度とを合わせた信号強度の集まりにおいて、前記第1信号強度が最大の信号強度から予め定められた順位内でない場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめてもよい。
これにより、予め定められた複数台の他の受信機から受信した受信情報に係る信号強度が自受信機に係る信号強度よりも大きい場合に自受信機に係る受信情報の送信が抑制されるので、ある程度大きな信号強度のビーコンを受信した予め定められた複数台の受信機から送信された受信情報だけがサーバ装置に届けられる。また、複数台の他の受信機から第2受信情報を受信した場合に、第1信号強度が最大の信号強度から予め定められた順位内でない場合に自受信機に係る受信情報の送信が抑制されるので、ある程度大きな信号強度のビーコンを受信した複数台の受信機から送信された受信情報だけがサーバ装置に届けられる。よって、サーバ装置において、予め定められた複数台の受信機から届いた受信情報を用いた(例えば、3点測位等の高度な手法による)位置検知が可能になる。
また、前記制御部は、過去に他の受信機から受信した前記第2受信情報から、前記他の受信機が次に受信する前記ビーコンの第3信号強度を推測し、推測した前記第3信号強度と、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度とを比較し、前記第3信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめてもよい。
これにより、各受信機では、待ち時間をおくことなく、推測した他の受信機に係る信号強度と自受信機に係る信号強度とを比較したうえで第1受信情報の送信可否が判断される。よって、移動体がビーコンを送信してから、短時間で、受信機からの受信情報がサーバ装置に届くことになり、位置検知及び更新のレイテンシが低減される。
また、前記制御部は、過去に推測した前記第3信号強度から、前記他の受信機が次に受信する前記ビーコンの第4信号強度を推測し、推測した前記第4信号強度と、前記第1信号強度とを比較し、前記第4信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめてもよい。
これにより、他の受信機での信号強度について、推測した信号強度に基づいてさらに推測した信号強度が推測される。よって、受信機において、電波干渉等の理由によって他の受信機からの受信情報を受け取れなかった場合であっても、第1受信情報の送信可否が適切に判断され得る。
また、前記制御部は、前記信号強度の推測では、直前の信号強度よりも小さい信号強度を推測してもよい。
これにより、他の受信機について、直前の信号強度よりも小さい信号強度が推測される。よって、他の受信機がビーコンを受信していないにも関わらず大きな信号強度が推測されることによって第1受信情報の送信がずっと取りやめられてしまうという状況が回避される。
なお、前記ゲートウェイ装置に接続された前記受信機は、前記受信部が前記ビーコンを受信した場合に、受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と自受信機の識別情報とを含む第1受信情報を生成して前記送信部から送信してもよい。
つまり、複数の受信機について、少なくとも1台の受信機がゲートウェイ装置に接続されている限り、他の受信機についてもゲートウェイ装置に接続されていてもよいし、ゲートウェイ装置と接続するための通信インタフェース(送信部及び受信部)を備えていてもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る受信機は、上記位置検知システムにおける1台の受信機である。
これにより、このような受信機を複数台、準備して無線メッシュネットワークを構成することで、複数の受信機のそれぞれとサーバ装置とを伝送路で接続しておく必要がない位置検知システムが構築される。
本発明により、通信ケーブルの敷設が煩雑になってしまう等の不具合が抑制され、かつ、システムの拡張が容易な位置検知システム及び受信機が実現される。
図1は、実施の形態に係る位置検知システムの設置例を示す図である。 図2は、図1に示された位置検知システムにおける無線メッシュネットワークによる接続例を示す図である。 図3は、図1に示された一つの受信機、ゲートウェイ装置及びサーバ装置の接続関係を示す図である。 図4は、図1に示された受信機それぞれの構成を示すブロック図である。 図5は、図1に示された無線メッシュネットワークにおけるパケットの伝送例を示す図である。 図6は、実施の形態の変形例1に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図7は、実施の形態の変形例2に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図8は、実施の形態の変形例3に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図9は、実施の形態の変形例4に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図10は、実施の形態の変形例5に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図11は、実施の形態の変形例6に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図12は、実施の形態の変形例6に係る位置検知システムにおいてパケットの輻輳が抑圧された例を示す図である。 図13は、実施の形態の変形例7に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。 図14は、実施の形態の変形例8に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
図1は、実施の形態に係る位置検知システム10の設置例を示す図である。ここでは、位置検知システム10を構成する複数(ここでは、7台)の受信機20a〜20gが異なる部屋の壁に取り付けられた様子が図示されている。また、位置検知の対象となる移動体(ここでは、3台の移動体12a〜12c)も併せて図示されている。
位置検知システム10は、繰り返しビーコンを送信する移動体12a〜12cそれぞれの位置を検知するための情報をサーバ装置(図示せず)に送信するシステムであり、例えば、RFIDを用いて流通管理や資材管理を行うアセットトラッキングを構成する。
受信機20a〜20gは、無線メッシュネットワークを構成するノードであり、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)に対応した固定局である。なお、無線メッシュネットワークは、アクセスポイントを必要としないアドホックネットワークの一形態であり、無線メッシュネットワークを構成する各ノード(受信機20a〜20g)がトラフィックの転送(ホップ)を行う。また、受信機20a〜20gのうちの1台(ここでは、受信機20g)は、後述するように、サーバ装置(図示)と通信するゲートウェイ装置(図示せず)と接続され、トラフィックの転送機能を有していなくてもよい。
移動体12a〜12cは、繰り返しビーコンを送信する移動体であり、例えば、ビーコンを送信するRFタグが取り付けられた物又は人である。なお、図1には、3台の移動体12a〜12cが図示されているが、位置検知システム10による位置検知の対象となる移動体の台数は、1台以上であれば、何台であってもよい。
図2は、図1に示された位置検知システム10における無線メッシュネットワークによる接続例を示す図である。ここには、図1に示された移動体12a〜12cも併せて図示されている。
ここで、受信機20a〜20gのうちの一つ(ここでは、受信機20g)には、図3の接続図に示されるように、インターネット等の通信網32を介してサーバ装置34と通信するゲートウェイ装置30が接続されている。
ゲートウェイ装置30は、無線メッシュネットワークと、インターネット等の通信網32とを接続する通信装置であり、例えば、ブロードバンド無線ルータである。
移動体12a〜12cが送信したビーコンは、無線メッシュネットワークを構成する受信機20a〜20gのいずれかで受信されると、ビーコンを受信した受信機から受信情報が発せられ、その受信情報は、無線メッシュネットワークにおいて中継され、受信機20gに届けられる。なお、受信情報とは、受信したビーコンの信号強度(ここでは、RSSI)を示す情報と自受信機の識別情報とを含む情報である。また、同じ2台の受信機間では、個々の受信情報を一方から他方にだけ(一方向だけ)伝送する(つまり、受信情報を受け取った受信機がその受信情報を送信元に返す(戻す)ことをしない)ように、受信機20a〜20gは受信情報を転送する。
このような受信情報が受信機20gに届けられると、受信機20gは、その受信情報を、ゲートウェイ装置30及び通信網32を経てサーバ装置34に転送する。受信情報を受け取ったサーバ装置34は、受信情報に含まれる信号強度及び受信機の識別情報を用いて、移動体12a〜12cの位置を検知する。例えば、サーバ装置34は、受信情報に含まれる受信機の識別情報から、ある受信機の近くに移動体がいる、あるいは、複数の受信機で囲まれる範囲内に移動体がいる等の位置検知を行う。このとき、サーバ装置34は、受信情報に含まれる信号強度を用いることで、受信機からどれくらい離れた位置に移動体がいるかを推測したり、複数の受信情報のうち位置検知に用いる受信情報を選択(例えば、一定値以上の大きさの信号強度をもつ受信情報だけを選択)したりする。
なお、図2では、受信機20gにゲートウェイ装置30が接続されたが、これに代えて、受信機20gがゲートウェイ機能を内蔵していてもよい。また、複数の受信機に、サーバ装置34と通信するためのゲートウェイ装置が接続されてもよい。
図4は、図1に示された受信機20a〜20gの構成を示すブロック図である。
受信機20a〜20gのそれぞれは、アンテナ21、受信部22、送信部23及び制御部24を備える。
アンテナ21は、他の受信機との無線信号の送受信、及び、移動体12a〜12cから送信されるビーコンの受信に用いられ、例えば、ホイップアンテナ、またはパターンアンテナである。
受信部22は、移動体12a〜12cが送信したビーコン及び他の受信機が送信した無線信号を受信する受信回路であり、例えば、バンドパスフィルタ、アンプ及び復調器等から構成される。
送信部23は、他の受信機に無線信号を送信する送信回路であり、例えば、変調器、アンプ及びバンドパスフィルタ等で構成される。
制御部24は、受信部22及び送信部23を制御する回路であり、例えば、プログラムを格納するROM、データを一時的に保持するRAM、プログラムを実行するプロセッサ、タイマ、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータ(あるいはマイクロコントローラ)である。なお、制御部24は、自受信機を識別する識別情報(位置検知システム10においてユニークな識別情報)を保持している。
より詳しくは、ゲートウェイ装置30に接続された受信機を除く受信機20a〜20fの制御部24は、受信部22がビーコンを受信した場合に、受信したビーコンの信号強度を示す情報と自受信機の識別情報とを含む受信情報(自受信機から発せられる受信情報を、以下「第1受信情報」ともいう)を生成して送信部23から送信する。また、受信機20a〜20fの制御部24は、他の受信機が受信したビーコンの信号強度を示す情報と当該他の受信機の識別情報とを含む受信情報(他の受信機から発せられる受信情報を、以下「第2受信情報」ともいう)を受信部22が受信した場合に、受信した第2受信情報を送信部23から送信(つまり、転送)する。
一方、ゲートウェイ装置30に接続された受信機20gの制御部24は、他の受信機が生成した第2受信情報を受信した場合に、受信した第2受信情報を、ゲートウェイ装置30を介してサーバ装置34に送信(つまり、転送)する。なお、受信機20gの制御部24は、受信部22がビーコンを受信した場合に、第1受信情報を生成してゲートウェイ装置30を介してサーバ装置34に送信してもよい。また、ゲートウェイ装置30に接続された受信機20gは、受信部22がビーコンを受信した場合に、第1受信情報を生成して送信部23から送信してもよい。
以上のように構成された本実施の形態に係る位置検知システム10によれば、移動体12a〜12cが送信したビーコンは、無線メッシュネットワークを構成する受信機20a〜20gのいずれかで受信されると、ビーコンを受信した受信機から受信情報が発せられ、無線メッシュネットワークにおいて中継され、受信機20gに届けられる。受信機20gに届けられた受信情報は、受信機20gから、ゲートウェイ装置30及び通信網32を経てサーバ装置34に転送される。サーバ装置34では、受け取った受信情報に含まれる信号強度及び受信機の識別情報に基づいて、移動体12a〜12cの位置が検知される。
このように、本実施の形態に係る位置検知システム10は、繰り返しビーコンを送信する移動体12a〜12cの位置を検知するための情報をサーバ装置34に送信するシステムであって、無線メッシュネットワークを構成する受信機20a〜20gと、受信機20a〜20gのうちの一つに接続され、サーバ装置34と通信するゲートウェイ装置30とを備える。受信機20a〜20gのそれぞれは、ビーコン及び他の受信機が送信した無線信号を受信する受信部22と、他の受信機に無線信号を送信する送信部23と、受信部22及び送信部23を制御する制御部24とを備える。ゲートウェイ装置30に接続された受信機20gを除く受信機20a〜20fの制御部24は、受信部22がビーコンを受信した場合に、受信したビーコンの信号強度を示す情報と自受信機の識別情報とを含む第1受信情報を生成して送信部23から送信し、他の受信機が受信したビーコンの信号強度を示す情報と他の受信機の識別情報とを含む第2受信情報を受信部22が受信した場合に、受信した第2受信情報を送信部23から送信(つまり、転送)する。ゲートウェイ装置30に接続された受信機20gは、他の受信機が生成した第2受信情報を受信した場合に、受信した第2受信情報を、ゲートウェイ装置30を介してサーバ装置34に送信(つまり、転送)する。
これにより、受信機20a〜20gは、無線メッシュネットワークを構成し、受信機20a〜20gのそれぞれが送信する第1受信情報が、無線メッシュネットワークで中継等されてゲートウェイ装置30を介してサーバ装置34に届けられる。よって、位置検知システム10を構成する全ての受信機20a〜20gのそれぞれとサーバ装置34とを伝送路で接続しておく必要がなくなり、従来の位置検知システムにおける不具合が緩和される。つまり、通信ケーブルの敷設が煩雑となったり、移動空間が狭い範囲に限定されてしまったり、受信機の数を増やす等の拡張が困難であったり等の不具合が緩和される。
なお、上記実施の形態に係る位置検知システム10では、1台の受信機が発した受信情報を運ぶパケットが、無線メッシュネットワークを構成するN(ここでは、7)台の受信機で中継され得るために、1台の受信機が発した1個のパケットがN個のパケットに増倍されて無線メッシュネットワーク上で伝送され得る。
また、図5に示されるように、1台の移動体(ここでは、移動体12b)が送信したビーコンがM台の受信機(ここでは、2台の受信機20b及び20c)で受信された場合には、N×M個のパケットが無線メッシュネットワーク上で伝送され得る。
さらに、位置検知システム10内に、L(ここでは、3)台の移動体が存在し、各移動体が1秒間に1回の頻度でビーコンを繰り返し送信する場合には、位置検知システム10全体では、1秒間に、L×M×N個のパケットが無線メッシュネットワーク上で伝送され得る。
このように、上記実施の形態に係る位置検知システム10では、無線メッシュネットワークを構成する受信機の数、移動体の位置及び数、移動体がビーコンを送信する頻度等によっては、非常に多くのパケットが無線メッシュネットワーク上で伝送され、受信情報を運ぶパケットの輻輳が生じ得る。
そこで、以下、上記実施の形態の変形例として、上記実施の形態に係る受信機に、無線メッシュネットワーク上で伝送される受信情報を運ぶパケットの輻輳を抑制する機能を付加した受信機(より具体的には、受信機20a〜20gの制御部24)を説明する。なお、以下で説明する受信機の付加機能については、事前の設定(例えば、外部機器から無線信号で受信機に与える命令等)によって付加するか否かを決定してもよいし、複数の付加機能を任意に組み合わせて有効にしてもよい。
(変形例1)
変形例1では、受信機20a〜20gの制御部24は、受信部22がビーコンを受信した場合に、受信したビーコンの信号強度が小さいほど長い待ち時間となるような待ち時間が経過した後に、第1受信情報を送信する。ただし、制御部24は、ビーコンを受信してから待ち時間が経過する間において他の受信機から第2受信情報を受信したときに、第1受信情報の送信を取りやめる。
図6は、変形例1に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。ここでは、同じビーコンを2台の受信機20a及び20bが受信した場合の動作が示されている。受信機20aが受信したビーコンの信号強度は、受信機20bが受信したビーコンの信号強度よりも大きいとする。
受信機20aでは、制御部24は、受信部22がビーコンを受信すると(S10)、受信したビーコンの信号強度から、予め定められた関数又は表を参照することで、信号強度に対応する待ち時間1を決定し、決定した待ち時間1だけ待つ。
そして、このケースでは、制御部24は、ビーコンを受信してから待ち時間1が経過する間において、他の受信機から受信情報(つまり、第2受信情報)を受信しないので、待ち時間1が経過した後に、いま受信したビーコンについての受信情報(つまり、第1受信情報)を送信部23から送信する(S11)。なお、第1受信情報の生成は、ビーコンを受信してから待ち時間1が経過するまでの間に行われる。
一方、受信機20bでは、制御部24は、受信機20aが受信したビーコンと同じビーコンを受信部22が受信すると(S15)、受信したビーコンの信号強度から、予め定められた関数又は表を参照することで、信号強度に対応する待ち時間2を決定し、決定した待ち時間2だけ待つ。なお、このケースでは、受信機20bが受信したビーコンの信号強度は、受信機20aが受信したビーコンの信号強度よりも小さいので、この受信機20bで決定される待ち時間2は、受信機20aで決定される待ち時間1よりも大きい(つまり、待ち時間2>待ち時間1が成り立つ)。
そして、制御部24は、ビーコンを受信してから待ち時間2が経過する間において他の受信機から受信情報(つまり、第2受信情報)を受信しない場合には、いま受信したビーコンについての受信情報(つまり、第1受信情報)を送信部23から送信する(S17)。ところが、このケースでは、ビーコンを受信してから待ち時間1よりも大きな待ち時間2が経過する間において他の受信機20aからの受信情報(つまり、第2受信情報)を受信するので、制御部24は、第1受信情報の送信(S17)を取りやめる(S16)。なお、制御部24は、他の受信機20aから受信した受信情報(つまり、第2受信情報)については、送信部23から送信(つまり、転送)する。
このように、変形例1によれば、最も大きな信号強度でビーコンを受信した受信機から順に第1受信情報が送信され、小さい信号強度のビーコンを受信した受信機では、第1受信情報を送信する前に他の受信機から第2受信情報を受信するので、第1受信情報の送信を取りやめる。よって、小さい信号強度に係る受信情報が無線メッシュネットワーク内を伝送されることが回避され、無線メッシュネットワークにおいて受信情報を運ぶパケットの輻輳が抑制される。
(変形例2)
変形例2では、上記変形例1のように待ち時間をおいて第1受信情報を送信することを前提として、受信機20a〜20gの制御部24は、さらに、待ち時間において受信部22がビーコンを受信した場合に、受信したビーコンの信号強度(以下、自受信機が受信したビーコンの信号強度を「第1信号強度」ともいう)と、第2受信情報に含まれる情報が示す信号強度(以下、第2受信情報に含まれる情報が示す信号強度を「第2信号強度」ともいう)とを比較し、第2信号強度が第1信号強度よりも大きいときには、第1受信情報の送信を取りやめる。なお、比較においては、マージン(オフセット)を加味してもよい。例えば、第1信号強度に所定のオフセットを加算して得られる値よりも第2信号強度が大きいときに、第1受信情報の送信を取りやめてもよい。
図7は、変形例2に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。ここでは、図6に示される変形例1と同じ状況(つまり、同じビーコンを2台の受信機20a及び20bが受信し、受信機20aが受信したビーコンの信号強度が、受信機20bが受信したビーコンの信号強度よりも大きい)が生じているとする。
受信機20aは、待ち時間1の間に第2受信情報を受信しないので、結果として、上記変形例1と同じ動作をする(S20、S21)。
一方、受信機20bでは、制御部24は、受信機20aが受信したビーコンと同じビーコンを受信部22が受信すると(S25)、受信したビーコンの信号強度から、予め定められた関数又は表を参照することで、信号強度に対応する待ち時間2(>待ち時間1)を決定し、決定した待ち時間2だけ待つ。そして、制御部24は、ビーコンを受信してから待ち時間2が経過する間において、他の受信機から受信情報(つまり、第2受信情報)を受信しない場合には、いま受信したビーコンについての受信情報(つまり、第1受信情報)を送信部23から送信する(S27)。これらの処理(S25、S27)は、上記変形例1と同じである。
ところが、このケースでは、ビーコンを受信してから待ち時間1よりも大きな待ち時間2が経過する間において他の受信機20aからの受信情報(つまり、第2受信情報)を受信するので、制御部24は、ステップS25で受信したビーコンの信号強度(つまり、第1信号強度)と、他の受信機20aから受信した第2受信情報に含まれる情報が示す信号強度(つまり、第2信号強度)とを比較する(S26)。その結果、このケースでは、制御部24は、第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断するので、第1受信情報の送信(S27)を取りやめる。なお、制御部24は、他の受信機20aから受信した受信情報(つまり、第2受信情報)については、送信部23から送信(つまり、転送)する。
このように、変形例2によれば、他の受信機から第2受信情報を受信したときに、ビーコンの信号強度を比較したうえで第1受信情報の送信が取りやめられる。よって、上記変形例1に比べ、各受信機における処理時間のばらつきや待ち時間のばらつきがあっても、より確実に、小さい信号強度に係る受信情報が無線メッシュネットワーク内を伝送されてしまうことが抑制される。
(変形例3)
変形例3では、移動体12a〜12cは、ビーコンを送信する度に更新するシーケンス番号を含めてビーコンを送信する。
また、受信機20a〜20gの制御部24は、基本的に上記変形例2と同様の動作をするが、第1受信情報の送信においては、第1受信情報にシーケンス番号を含ませたうえで送信部23から第1受信情報を送信する。さらに、制御部24は、上記変形例2における第1信号強度と第2信号強度との比較では、同じシーケンス番号を含むビーコン同士について比較をする。
図8は、変形例3に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。ここでは、図6に示される変形例1と同じ状況(つまり、同じビーコンを2台の受信機20a及び20bが受信し、受信機20aが受信したビーコンの信号強度が、受信機20bが受信したビーコンの信号強度よりも大きい)が生じているとする。ただし、ビーコンには、個々のビーコンごとに更新されるシーケンス番号(ここでは、「Seq♯5」)が含まれる。
受信機20aは、待ち時間1の間に第2受信情報を受信しないので、結果として、変形例1と同様の動作をする(S30、S31)。ただし、受信機20aの制御部24は、第1受信情報の送信においては、第1受信情報にシーケンス番号(「Seq♯5」)を含ませたうえで送信部23から第1受信情報を送信する(S31)。
一方、受信機20bでは、制御部24は、受信機20aが受信したビーコン(「Seq♯5」を含むビーコン)と同じビーコン(「Seq♯5」を含むビーコン)を受信部22が受信すると(S35)、受信したビーコンの信号強度から、予め定められた関数又は表を参照することで、信号強度に対応する待ち時間2(>待ち時間1)を決定し、決定した待ち時間2だけ待つ。そして、制御部24は、ビーコンを受信してから待ち時間2が経過する間において他の受信機から受信情報(つまり、第2受信情報)を受信しない場合には、いま受信したビーコンについての受信情報(つまり、第1受信情報)を送信部23から送信する(S37)。これらの処理(S35、S37)は、変形例1と同じである。
ところが、このケースでは、ビーコンを受信してから待ち時間1よりも大きな待ち時間2が経過する間において他の受信機20aからの受信情報(つまり、第2受信情報)を受信するので、制御部24は、ステップS35で受信したビーコンに含まれるシーケンス番号(ここでは、「Seq♯5」)と、他の受信機20aから受信した第2受信情報に含まれるシーケンス番号(ここでは、「Seq♯5」)とが一致することを確認したうえで、同じシーケンス番号を含むビーコン同士について、上記変形例2で行った第1信号強度と第2信号強度との比較をする(S36)。その結果、このケースでは、制御部24は、第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断するので、第1受信情報の送信(S37)を取りやめる。なお、制御部24は、他の受信機20aから受信した第2受信情報については、送信部23から送信(つまり、転送)する。
このように、変形例3によれば、同一の移動体が同一のタイミングで送信したビーコンについて、信号強度が比較される。よって、上記変形例2に比べ、複数の移動体が存在する場合や、移動体の移動速度が比較的大きい場合等であっても、1台の移動体が送信するビーコンごとに大きな信号強度に係る受信情報だけがゲートウェイ装置30を介してサーバ装置34に届くことになり、正確な位置検知が実現される。
(変形例4)
変形例4では、移動体12a〜12cは、周期的にビーコンを送信する。
また、受信機20a〜20gの制御部24は、基本的に上記変形例1〜3のいずれかと同様の動作をするが、待ち時間の最大値が、移動体12a〜12cが送信するビーコンの周期よりも小さくなるように、受信したビーコンの信号強度に対応する待ち時間を決定する。なお、変形例4は、上記変形例1〜3のいずれかに対して付加的な機能を与える形態である。
図9は、変形例4に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。ここでは、図8に示される変形例3と同じ状況(つまり、同じビーコンを2台の受信機20a及び20bが受信し、受信機20aが受信したビーコンの信号強度が、受信機20bが受信したビーコンの信号強度よりも大きい)が2回(シーケンス番号「Seq♯5」及び「Seq♯6」の2回)、生じたときの通信シーケンスが図示されている。
受信機20aの動作(S40、S41、S50、S51)及び受信機20bの動作(S45〜S47、S55〜S57)は、それぞれ、基本的には、上記変形例1〜3における受信機20aの動作及び受信機20bの動作と同様である。
ただし、変形例4では、受信機20a及び20bにおいて、制御部24は、受信部22がビーコンの信号強度から待ち時間を決定する際に、待ち時間の最大値が、移動体12a〜12cが送信するビーコンの周期(送信間隔)よりも小さくなるように、受信したビーコンの信号強度に対応する待ち時間を決定する。
具体的には、ビーコンの信号強度を待ち時間に変換する関数又は表として、変換後の待ち時間の最大値がビーコンの周期よりも小さくなるように作成しておく。あるいは、制御部24は、関数又は表を参照して得られた待ち時間に対して、ビーコンの周期に依存した係数を乗じることで、得られる待ち時間の最大値がビーコンの周期よりも小さくなるように、待ち時間を補正する。
このような処理によって、図9の「待ち時間2」に示されるように、受信機において決定される待ち時間は、ビーコンの周期(ここでは、「Seq♯5」を含むビーコンと「Seq♯6」を含むビーコンとの時間間隔)を超えないことが保証される。
このように、変形例4によれば、待ち時間の最大値がビーコンの送信周期よりも小さくなるので、第1受信情報の送信待ちをしている間に同一の移動体からの次のビーコンを受信してしまうことが回避される。よって、待ち時間内に複数のビーコンに係る第1受信情報の送信可否判断が累積されることによる処理の複雑化が回避される。
(変形例5)
変形例5では、受信機20a〜20gの制御部24は、基本的に上記変形例2又は3と同様の動作をするが、第1信号強度と第2信号強度との比較では、予め定められた複数台(例えば、2台)の他の受信機について、第1信号強度と第2信号強度とを比較し、予め定められた複数台(例えば、2台)の他の受信機の全てについて第2信号強度が第1信号強度よりも大きい場合に、第1受信情報の送信を取りやめる。それ以外の場合では、第1受信情報を送信する。なお、この判断基準で用いられる予め定められた複数台は、予め定められる値であり、特定の受信機を指すのではなく、不特定の受信機の台数を示す値である。
図10は、変形例5に係る受信機の動作を示す通信シーケンス図である。ここでは、図7に示される変形例2と同じ状況(つまり、同じビーコンを2台の受信機20a及び20bが受信し、受信機20aが受信したビーコンの信号強度が、受信機20bが受信したビーコンの信号強度よりも大きい)に加えて、受信機20cが同じビーコンを受信した場合における通信シーケンスが図示されている。
つまり、受信機20cは、受信機20a及び20bが受信したビーコンと同じビーコンを受信している。ただし、受信機20cが受信したビーコンの信号強度は、受信機20aが受信したビーコンの信号強度よりも小さく、かつ、受信機20bが受信したビーコンの信号強度よりも大きいとする。
受信機20a及び20cの動作は、上記変形例2における受信機20aの動作と同様である。つまり、受信機20aでは、制御部24は、受信部22がビーコンを受信すると(S60)、受信したビーコンの信号強度に対応する待ち時間1だけ待った後に、受信したビーコンについての受信情報(つまり、第1受信情報)を送信部23から送信する(S61)。受信機20cにおいても、同様に、制御部24は、受信部22がビーコンを受信すると(S62)、受信したビーコンの信号強度に対応する待ち時間2だけ待った後に、受信したビーコンについての受信情報(つまり、第1受信情報)を送信部23から送信する(S63)。
一方、受信機20bでは、制御部24は、受信部22がビーコンを受信すると(S65)、受信したビーコンの信号強度に対応する待ち時間3だけ待つ。このとき、受信機20bが受信したビーコンの信号強度は、受信機20a及び20bのいずれが受信したビーコンの信号強度よりも小さいので、決定される待ち時間3は、受信機20aで決定される待ち時間1及び受信機20cで決定される待ち時間2のいずれよりも長い(待ち時間3>待ち時間2>待ち時間1)。
よって、制御部24は、ビーコンを受信してから待ち時間3が経過する間において予め定められた複数台の他の受信機20a及び20cから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信する(S66、S67)。制御部24は、受信機20a及び20cから受信した受信情報のそれぞれについて、自受信機に係る第1信号強度と他の受信機に係る第2信号強度とを比較する。その結果、このケースでは、受信機20a及び20cからの受信情報の両方について、第2信号強度が第1信号強度よりも大きいので、制御部24は、予め定められた複数台(ここでは、2台)の他の受信機の全てについて第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断し、第1受信情報の送信(S68)を取りやめる。なお、制御部24は、予め定められた複数台(ここでは、2台)の他の受信機の全てについて第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断しなかった場合、つまり、待ち時間3において第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断できる受信情報を予め定められた複数台(ここでは、2台)の受信機から受信しない場合には、送信部23から第1受信情報を送信する(S68)。
なお、上記受信機20bにおける判断基準は、言い換えると、次のことと同義となる。つまり、受信機20bでは、制御部24は、複数(例えば、5台)の他の受信機から第2受信情報を受信した場合に、自分の受信に係る第1信号強度が予め定められた順位(例えば、上位2番目)までに入っていなかったら第1受信情報の送信(S68)を取りやめ、自分の受信に係る第1信号強度が予め定められた順位(例えば、上位2番目)までに入っていたら送信部23から第1受信情報を送信する(S68)。上記例における「予め定められた複数台」が、この例における「予め定められた順位」に相当する。要するに、制御部24は、複数台の他の受信機から第2受信情報を受信した場合に、第1信号強度と複数台の他の受信機から受信した第2受信情報に含まれる第2信号強度とを合わせた信号強度の集まりにおいて、第1信号強度が最大の信号強度から予め定められた順位内でない場合に、第1受信情報の送信を取りやめる。
このように、変形例5によれば、複数台の他の受信機から受信した受信情報に係る信号強度が自受信機に係る信号強度よりも大きい場合に自受信機に係る受信情報の送信が抑制されるので、ある程度大きな信号強度のビーコンを受信した複数台の受信機から送信された受信情報だけがサーバ装置34に届けられる。よって、サーバ装置34において、予め定められた複数台の受信機から届いた受信情報を用いた(例えば、3点測位等の高度な手法による)位置検知が可能になる。
(変形例6)
上記変形例1〜5では、受信機がビーコンを受信した場合にビーコンの信号強度に応じた待ち時間だけ待った後に第1受信情報を送信する/しないことでパケットの輻輳を抑制したが、変形例6では、待ち時間を設ける代わりに、他の受信機が受信するビーコンの信号強度を推測し、推測した信号強度を用いて第1受信情報の送信可否を判断することで、パケットの輻輳を抑制する。
具体的には、受信機20a〜20gの制御部24は、過去に他の受信機から受信した受信情報(つまり、第2受信情報)から、当該他の受信機が次に受信するビーコンの信号強度(以下、他の受信機の過去の受信に係る信号強度に基づいて推測される次に受信するビーコンの信号強度を「第3信号強度」ともいう)を推測する。そして、制御部24は、推測した第3信号強度と、受信部22が受信したビーコンの信号強度(つまり、第1信号強度)とを比較し、第3信号強度が第1信号強度よりも大きい場合に、第1受信情報の送信を取りやめる。
なお、推測の具体的な方法として、直前のビーコンの信号強度から予め定められた値又は割合だけ増加又は減少させた値を第3信号強度として推測したり、過去の複数のビーコンの信号強度にフィットする近似曲線を算出し、その近似曲線に従って外挿して得た値を第3信号強度として推測したりする方法が考えられる。
図11は、変形例6に係る受信機の動作を説明する図である。ここでは、自受信機(例えば、受信機20a)で受信したビーコンa1〜a7の信号強度、並びに、他の受信機(例えば、受信機20b)で受信されたビーコンb1〜b6及び他の受信機(例えば、受信機20b)について推測されたビーコンb7の信号強度の時間変化(横軸は時間、縦軸はビーコンの信号強度(RSSI))が示されている。
本図に示される例では、6回分のビーコンa1〜a6については、受信機20aの制御部24は、受信部22がビーコンを受信するのと略同時(厳密には、所定時間内)に受信機20bから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信している。よって、これらのケースでは、制御部24は、自受信機が受信したビーコンの信号強度(第1信号強度)と、受信機20bから受信した受信情報(つまり、第2受信情報)に含まれる情報が示す信号強度(つまり、第2信号強度)とを比較し、第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断するので、第1受信情報の送信を取りやめる。
一方、7回目のビーコンa7については、受信機20aの制御部24は、受信部22がビーコンa7を受信するのと略同時(厳密には、所定時間内)に受信機20bから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信することがなかったので、過去に受信機20bから受信した受信情報(つまり、第2受信情報)から、受信機20bが次に受信すると予想される架空のビーコンb7の信号強度(つまり、第3信号強度)を推測する。このケースでは、第3信号強度は、過去の複数のビーコン(例えば、ビーコンb5及びb6)を外挿して算出されることにより、ビーコンa7の信号強度(つまり、第1信号強度)よりも小さい値となっている。そして、制御部24は、推測した第3信号強度と自受信機に係る第1信号強度とを比較し、第3信号強度が第1信号強度よりも大きくないと判断するので、送信部23から第1受信情報を送信する。
このように、変形例6によれば、各受信機20a〜20gでは、待ち時間をおくことなく、推測した他の受信機に係る信号強度と自受信機に係る信号強度とを比較したうえで受信情報の送信可否を判断できる。よって、移動体12a〜12cがビーコンを送信してから、短時間で、受信機20a〜20gからの受信情報がサーバ装置に届くことになり、受信情報を運ぶパケットの輻輳が抑制されるだけでなく、位置検知及び更新のレイテンシが低減される。
図12は、変形例6に係る位置検知システム10においてパケットの輻輳が抑圧された例を示す図である。図12の(a)は、実験例に係る位置検知システム10を構成する4台の受信機(ここでは、node A〜D)が、1台の移動体が送信するビーコンを受信したときの実際の信号強度(RSSI)の時間変化を示す図である。図12の(b)は、4台の受信機(ここでは、node A〜D)が変形例6に係る処理を行った場合に無線メッシュネットワーク上で伝送されるパケットをシミュレーションによって特定し、そのパケットをプロットした図である。
なお、このシミュレーションでは、各受信機において、直前に受信した全ての受信情報が示す信号強度の最大値よりも−6dB小さい値を第3信号強度として算出し、算出した第3信号強度が自受信機に係る第1信号強度よりも大きいときに第1受信情報の送信を取りやめている。
図12の(b)から分かるように、信号強度(RSSI)の小さい受信情報を運ぶパケットの送信が抑圧され、無線メッシュネットワークにおけるパケットの輻輳が抑制されている。なお、信号強度(RSSI)の大きい受信情報を運ぶパケットは、抑圧されずに無線メッシュネットワークで伝送されるので、移動体の位置検知に悪影響が与えられることはない。
(変形例7)
変形例7では、上記変形例6のように他の受信機が受信するビーコンの信号強度を推測する機能を有することを前提として、受信機20a〜20gの制御部24は、ある他の受信機について過去に推測した信号強度(つまり、第3信号強度)から、当該他の受信機が次に受信するビーコンの信号強度(以下、他の受信機について推測された第3信号強度に基づいて推測される次に受信するビーコンの信号強度を「第4信号強度」ともいう)を推測する。そして、制御部24は、推測した第4信号強度と、自受信機に係る第1信号強度とを比較し、第4信号強度が第1信号強度よりも大きい場合に、第1受信情報の送信を取りやめる。
なお、第4信号強度の推測の具体的な方法は、基本的には、上記変形例6における第3信号強度の推測と同様である。つまり、過去の最新のビーコンの信号強度(現実の値及び推測の値を含む)から予め定められた値又は割合だけ増加又は減少させた値を第4信号強度として推測したり、過去の複数のビーコンの信号強度にフィットする近似曲線を算出し、その近似曲線に従って外挿して得た値を第4信号強度として推測したりする方法が考えられる。
図13は、変形例7に係る受信機の動作を説明する図である。ここでは、自受信機(例えば、受信機20a)で受信したビーコンa1〜a9の信号強度、他の受信機(例えば、受信機20b)で受信されたビーコンb1、b2及びb5〜b9、並びに、他の受信機(例えば、受信機20b)について推測されたビーコンb3及びb4の信号強度の時間変化(横軸は時間、縦軸はビーコンの信号強度(RSSI))が示されている。
本図に示される例では、最初の2回分のビーコンa1及びa2については、受信機20aの制御部24は、受信部22がビーコンを受信するのと略同時(厳密には、所定時間内)に、受信機20bから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信している。よって、これらのケースでは、制御部24は、自受信機が受信したビーコンの信号強度(第1信号強度)と、受信機20bから受信した受信情報(つまり、第2受信情報)に含まれる情報が示す信号強度(つまり、第2信号強度)とを比較し、第2信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断するので、第1受信情報の送信を取りやめる。
一方、3回目のビーコンa3については、受信機20aの制御部24は、受信部22がビーコンa3を受信するのと略同時(厳密には、所定時間内)に受信機20bから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信することがなかったので、上記変形例6と同様にして、受信機20bが次に受信すると予想される架空のビーコンb3の信号強度(つまり、第3信号強度)を推測する。そして、このケースでは、制御部24は、推測した第3信号強度と自受信機に係る第1信号強度とを比較し、第3信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断するので、第1受信情報の送信を取りやめる。
さらに、4回目のビーコンa4についても、受信機20aの制御部24は、受信部22がビーコンa4を受信するのと略同時(厳密には、所定時間内)に受信機20bから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信することがなかったので、過去に推測した第3信号強度(つまり、架空のビーコンb3の信号強度)から、受信機20bが次に受信すると予想される架空のビーコンb4の信号強度(つまり、架空のビーコンb4の信号強度)を推測する。そして、このケースでは、制御部24は、推測した第4信号強度と、自受信機に係る第1信号強度とを比較し、第4信号強度が第1信号強度よりも大きいと判断するので、第1受信情報の送信を取りやめる。
なお、5回目以降のビーコンa5〜a9については、受信機20aの制御部24は、受信部22がビーコンを受信するのと略同時(厳密には、所定時間内)に、受信機20bから受信情報(つまり、第2受信情報)を受信している。よって、これらのケースでは、制御部24は、自受信機が受信したビーコンの信号強度(第1信号強度)と、受信機20bから受信した受信情報(つまり、第2受信情報)に含まれる情報が示す信号強度(つまり、第2信号強度)とを比較し、比較結果に従って、第1受信情報の送信を取りやめる(ビーコンa5及びa6の場合)、又は、受信部22から第1受信情報を送信する(ビーコンa7〜a9の場合)。
このように、変形例7によれば、他の受信機での信号強度について、推測した信号強度に基づいてさらに推測した信号強度が推測される。よって、受信機において、電波干渉等の理由によって他の受信機からの受信情報を受け取れなかった場合であっても、第1受信情報の送信可否が適切に判断され得る。
(変形例8)
変形例8では、上記変形例6又は7のように他の受信機が受信するビーコンの信号強度を推測する機能を有することを前提として、受信機20a〜20gの制御部24は、信号強度の推測では、直前の信号強度(現実の信号強度又は推測した信号強度)よりも小さい信号強度を推測する。
なお、推測の具体的な方法として、直前のビーコンの信号強度(現実の信号強度又は推測した信号強度)から予め定められた値又は割合だけ減少させた値を推測した信号強度とする方法が考えられる。
図14は、変形例8に係る受信機の動作を説明する図である。ここでは、自受信機(例えば、受信機20a)で受信したビーコンa1〜a9の信号強度、他の受信機(例えば、受信機20b)で受信されたビーコンb1〜b4、及び、他の受信機(例えば、受信機20b)について推測されたビーコンb5〜b7の信号強度の時間変化(横軸は時間、縦軸はビーコンの信号強度(RSSI))が示されている。
本図に示されるように、推測されたビーコンb5〜b7の信号強度のそれぞれは、直前の信号強度よりも小さい値となっている。
このように、変形例8によれば、他の受信機について直前の信号強度よりも小さい信号強度が推測される。よって、他の受信機がビーコンを受信していないにも関わらず大きな信号強度が推測されることによって第1受信情報の送信がずっと取りやめられてしまうという状況が回避される。
以上、本発明の位置検知システム及び受信機について、実施の形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態及び変形例に施したものや、実施の形態及び変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態及び変形例では、位置検知システム10を構成する受信機20a〜20gは、部屋の壁に取り付けられた固定局であったが、このような形態に限定されず、移動局であってもよい。受信機20a〜20gが移動する場合には、受信機20a〜20gのそれぞれは、移動する度に現在位置をサーバ装置34に報告するのが好ましい。これにより、サーバ装置34は、移動する受信機20a〜20gの位置も考慮したうえで移動体12a〜12cの位置を検知し得る。
また、上記実施の形態及び変形例では、全ての受信機20a〜20gが同一の機能を有したが、これに限られず、上記実施の形態及び変形例のうちの異なる形態に対応した受信機が混在してもよい。機能が異なる受信機で構成される位置検知システムであっても、受信機20a〜20gのそれぞれは、少なくとも上記実施の形態における受信機(無線メッシュネットワークを構成する受信機)としての機能を有するので、通信ケーブルの敷設が煩雑になってしまう等の不具合が抑制され、かつ、システムの拡張が容易な位置検知システムが実現され得る。
また、上記実施の形態及び変形例では、受信機20a〜20gは、位置検知システム10を構成するノードとして機能したが、この機能に加えて、位置検知とは関係しない他の情報(例えば、外部の通信装置から1台の受信機に与えられた情報等)に係るパケットの中継器として機能してもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、位置検知システム10にゲートウェイ装置30が設けられたが、ゲートウェイ装置30は、一般に「ゲートウェイ装置」と呼ばれる装置に限られず、受信機20gとサーバ装置34とを接続する通信インタフェースであれば、いかなる装置であってもよい。
また、上記実施の形態及び変形例では、位置検知システム10の外にサーバ装置34が設けられたが、サーバ装置34は、このような設置形態に限定されず、位置検知システム10内に設けられてもよい。例えば、受信機20a〜20gのいずれかが、サーバ装置34としての機能(収集した受信情報から移動体の位置を特定する機能)を有してもよい。
本発明は、移動体の位置を検知するための位置検知システム、及び、位置検知システムを構成する受信機として、例えば、流通管理や資材管理に利用されるアセットトラッキングを構成する位置検知システムとして、利用できる。
10 位置検知システム
12a〜12c 移動体
20a〜20g 受信機
21 アンテナ
22 受信部
23 送信部
24 制御部
30 ゲートウェイ装置
32 通信網
34 サーバ装置

Claims (7)

  1. 繰り返しビーコンを送信する移動体の位置を検知するための情報をサーバ装置に送信する位置検知システムであって、
    無線メッシュネットワークを構成する複数の受信機と、
    前記複数の受信機のうちの一つに接続され、前記サーバ装置と通信するゲートウェイ装置とを備え、
    前記複数の受信機のそれぞれは、
    前記ビーコン及び他の受信機が送信した無線信号を受信する受信部と、
    他の受信機に無線信号を送信する送信部と、
    前記受信部及び前記送信部を制御する制御部とを備え、
    前記複数の受信機のうち前記ゲートウェイ装置に接続された受信機を除く受信機の前記制御部は、
    前記受信部が前記ビーコンを受信した場合に、受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と自受信機の識別情報とを含む第1受信情報を生成して前記送信部から送信し、
    他の受信機が受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と前記他の受信機の識別情報とを含む第2受信情報を前記受信部が受信した場合に、受信した前記第2受信情報を前記送信部から送信し、
    所定時間内に他の受信機から受信した前記第2受信情報が存在する場合、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度と前記第2受信情報に含まれる情報が示す第2信号強度とを比較し、前記第2信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめ、
    所定時間内に他の受信機から受信した前記第2受信情報が存在しない場合、過去に他の受信機から受信した前記第2受信情報から前記他の受信機が次に受信する前記ビーコンの第3信号強度を推測し、推測した前記第3信号強度と、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度とを比較し、前記第3信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめ、
    前記ゲートウェイ装置に接続された前記受信機は、他の受信機が生成した前記第2受信情報を受信した場合に、受信した前記第2受信情報を、前記ゲートウェイ装置を介して前記サーバ装置に送信する
    位置検知システム。
  2. 前記制御部は、過去に推測した前記第3信号強度から、前記他の受信機が次に受信する前記ビーコンの第4信号強度を推測し、推測した前記第4信号強度と、前記第1信号強度とを比較し、前記第4信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめる
    請求項1記載の位置検知システム。
  3. 前記制御部は、前記信号強度の推測では、直前の信号強度よりも小さい信号強度を推測する
    請求項1又は2記載の位置検知システム。
  4. 前記ゲートウェイ装置に接続された前記受信機は、前記受信部が前記ビーコンを受信した場合に、受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と自受信機の識別情報とを含む第1受信情報を生成して前記送信部から送信する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置検知システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置検知システムにおける前記複数の受信機のうち前記ゲートウェイ装置に接続された受信機を除く1台の受信機。
  6. 繰り返しビーコンを送信する移動体の位置を検知するための情報をサーバ装置に送信する位置検知システムであって、
    無線メッシュネットワークを構成する複数の受信機を備え、
    前記複数の受信機のそれぞれは、
    前記ビーコン及び他の受信機が送信した無線信号を受信する受信部と、
    他の受信機に無線信号を送信する送信部と、
    前記受信部及び前記送信部を制御する制御部と、を含み、
    記制御部は、
    前記受信部が前記ビーコンを受信した場合に、受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と受信機の識別情報とを含む第1受信情報を生成して前記送信部から送信し、
    他の受信機が受信した前記ビーコンの信号強度を示す情報と前記他の受信機の識別情報とを含む第2受信情報を前記受信部が受信した場合に、受信した前記第2受信情報を前記送信部から送信し、
    所定時間内に受信した前記第2受信情報が存在する場合、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度と前記第2受信情報に含まれる情報が示す第2信号強度とを比較し、前記第2信号強度が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめ、
    所定時間内に受信した前記第2受信情報が存在しない場合、過去に受信した前記第2受信情報に基づき推測した第2信号強度と、前記受信部が受信したビーコンの第1信号強度とを比較し、前記推測値が前記第1信号強度よりも大きい場合に、前記第1受信情報の送信を取りやめる
    位置検知システム。
  7. 請求項6に記載の位置検知システムにおける1台の受信機。
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