JP3809528B2 - 端末位置の検出方法及び、端末位置検出システム - Google Patents

端末位置の検出方法及び、端末位置検出システム Download PDF

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Description

本発明は既存の無線通信システムを用いて、所定の空間内で端末位置を検出する方法及び、そのシステムに関し、より詳しくは例えばブルートゥースのような省電力のデバイスで高速かつ効率的に端末位置を検出する技術に関する。
従来から、端末から無線で電波を発信し、その電波の強弱を複数の基地局で受信して、3角測量と同様の原理で端末の位置を検出する方法が知られている。
また、非特許文献1に開示されるRADARと称される技術のように、既存の無線LAN(802.11b)の通信システムを用いて、ユーザーの位置確認を行うシステムも提案されている。
RADARは、無線LANを用いると共に、特別なハードウェアを要求せず、ソフトウェアによりシステムを実現するため簡便であるが、一方で多くの消費電力を要し、長時間の待機を行うためには端末側に相当のバッテリを備えなければならない問題がある。
P.Bahal and V.Padmanabhan.RADAR:An In−Building RF−based User Location and Tracking System.In Proc.IEEE INFOCOM,Tel−Aviv,Israel,March 2000.
その他、簡便に利用できる無線通信方法としては、赤外線通信やブルートゥースが知られている。赤外線通信は、構造が単純で低コストの利点があるが、障害物で光が遮られるとつながらず、近距離でしか使えない制約があり、位置検出には適していない。
PDA(Personal Digital Assistance)などの携帯情報端末や、携帯電話、ノート型パソコンをはじめとして、一般の家電製品などにBluetooth(ブルートゥース)と呼ばれる規格に基づく通信システムが用いられるようになってきている。ブルートゥースについては、非特許文献2に示すウェブサイトに開示されている。
https://www.bluetooth.org/
ブルートゥースには、パソコンとテレビなど異なる種類の機器同士でも通信ができ、印刷や画像送信にも使えるほか、2.4ギガ・ヘルツの周波数帯域の電波を利用し、どこの国でも制限なしに利用できる利点がある。そして、無線LANに比較して消費電力が少なく、チップも小さい特徴を有している。
このようなブルートゥースを位置検出に用いることは、省電力化を図ると共に、チャンネル数の制約も少ないため好適であり,従来特許文献1、2に示すような技術が開示されている。
特開2003−274441号公報 特開2003−78941号公報
しかしながら、従来の技術はいずれもブルートゥースのいずれの基地局に近づいたかを認識するものであり、より詳細な位置を特定することができるシステムではない。これはブルートゥースにおける電波強度の出力が次のような特性を有しているからである。
すなわち、ごく近距離間での通信を目的とした既存のシステムでは、通信が可能な状態と、不可能な状態を明瞭に区別するために、受信した電波の信号強度を、実際の信号強度そのままではなく、一度変換して強度大の場合と、強度小の場合に偏って出力するようにしている。
このような構成は、実際の通信の場面においては有効であり、この仕組みそのものを排除してしまうのは、通信時の機能を損ねるだけでなく、通信設備の変更が必要となり、設備コスト上の問題もある。
そこで、このような信号強度出力特性を有する既存の無線通信を用いながら、電波強度に相当する情報を得て、高精度な位置検出を行えるような方法が望まれていた。
本発明は、信号強度出力に偏りのある既存の無線通信システムを用いながら、端末位置を高精度に検出可能な位置検出の方法及びシステムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような端末位置検出方法を提供する。
すなわち、請求項1に記載の発明は、端末からの信号を基地局で受信する際に基地局において取得可能な信号強度出力の値が、実際に受信された実信号強度値が通信可能状態と判断される最小値より大きな値である場合に、一定の信号強度の値を出力し、該最小値より小さい実信号強度値である場合に、小さな値に偏った信号強度の値で出力する無線通信システムを用いる端末位置検出方法である。該方法では、位置の異なる複数のアンテナを配設し、全てのアンテナで受信した受信信号に対して異なる複数の減衰量の減衰処理を行い、各減衰量における上記信号強度出力を得ると共に、各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係と、予め複数の位置に端末を設置して該関係を測定した結果とを比較し、最も近似した結果を示す位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する構成において、複数の減衰量のうち少なくとも最大の減衰量は、受信信号に対して、該無線通信システムで出力される信号強度の値が変動するまで減衰可能な量であることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1の端末位置の検出方法において、複数のアンテナを、同一の基地局に接続し、該基地局において各アンテナからの受信信号を順次切り替えることにより前記各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係を得ることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、上記いずれかの端末位置の検出方法において、各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係を、(アンテナ数×減衰量の種類数)次元の信号強度出力のベクトルデータ形式で表し、同様のベクトルデータ形式で表される前記予め測定した結果とのベクトル量の差が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する構成を提供する。
請求項4に記載の発明では、請求項3記載の発明において、ベクトル量の差を求める際に、ベクトル間のユークリッド距離を算出し、該ユークリッド距離が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、前記無線通信システムが、ブルートゥースリンクであることを特徴とする。
本発明では、次のような端末位置検出システムを提供することもできる。
すなわち、請求項6記載の発明は、端末からの信号を基地局で受信する際に基地局において取得可能な信号強度出力の値が、実際に受信された実信号強度値が通信可能状態と判断される最小値より大きな値である場合に、一定の信号強度の値を出力し、該最小値より小さい実信号強度値である場合に、小さな値に偏った信号強度の値で出力する無線通信システムを用いる端末位置検出システムであって、位置の異なる複数のアンテナと、各アンテナからの受信信号をそれぞれ複数の減衰量で減衰処理可能であり、その複数の減衰量のうち少なくとも最大の減衰量は、受信信号に対して、該無線通信システムで出力される信号強度の値が変動するまで減衰可能な量である減衰手段と、該減衰手段を経た受信信号について基地局からの信号強度出力を減衰量と共にアンテナ毎に記録する記録手段と、予め複数の位置に端末を設置してアンテナ毎の減衰量及び信号強度出力の関係を測定した結果を備えたサンプルデータベースと、該記録手段における記録値と、該サンプルデータベースとを比較し、最も近似した結果を示す位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する比較出力手段とを備える。
請求項7に記載の発明は、請求項6の端末位置検出システムにおいて、複数のアンテナを、同一の基地局に接続し、該基地局において各アンテナからの受信信号を順次切り替える入力切り替え手段を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係を、(アンテナ数×減衰量の種類数)次元の信号強度出力のベクトルデータ形式で表して記録手段に記録すると共に、前記サンプルデータベースも同様のベクトルデータ形式で格納しておき、両ベクトル量の差を演算する演算手段と、該演算結果が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として比較出力手段から出力することを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、前記ベクトル量の差を求める際に、前記演算手段でベクトル間のユークリッド距離を算出し、該ユークリッド距離が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として比較出力手段から出力する請求項8記載の端末位置の検出方法を提供する。
また、請求項10の発明に基づけば、前記無線通信システムが、ブルートゥースリンクである端末位置検出システムを提供することもできる。
以上の発明により次の効果を奏する。すなわち、本発明の請求項1及び請求項6に記載の発明によれば、受信信号に対して複数の減衰量の減衰処理を行うことで、該減衰量と信号強度出力の関係を得ることができる。
小さな減衰量であっても、信号強度出力が急に小さくなる場合は、実際の受信信号強度が小側であることを示し、大きな減衰量としたときに初めて信号強度出力が急に小さくなる場合には、実際の受信信号強度は大側であることを示す。これらの関係により、擬似的に受信信号強度を検知することができる。
また、アッテネータとして知られる減衰器を追加するだけの簡単な構成で本システムを構築できるので、既存の通信システムを活用することができ、また通信機能は従前の通り利用可能である。
これらのシステムは設備コストの抑制、良好なメンテナンス性に寄与するものである。
請求項2及び7に記載の端末位置検出方法・システムでは、基地局を1つとすることにより、端末との接続確立を1回で済ますことができるので、検出時間の短縮に寄与する。すなわち、本システムでは、端末と複数のアンテナとの間で通信を行う(信号強度を測定する)ために、複数のアンテナ毎に基地局を設けると各アンテナとの通信の度に接続確立を行わねばならず、通信時間が極めて長くなる問題がある。この点、1個の基地局として、アンテナだけを切り換えるように構成することで、1度の接続確立で済む。
請求項3又は8に記載の端末位置検出方法・システムでは、ベクトルデータ形式とすることで、演算が簡便であり、少ない記憶容量、計算量にて処理を行うことができる。特に請求項4又は9に記載の発明の通り、ユークリッド距離を用いる方法は、計算量が少なく、位置検出時間の短縮化に寄与するものである。
請求項5又は10記載の発明は、既存のブルートゥースリンクを用いる構成のため、すでにPDAなどに搭載しているブルートゥースタグを用いて、本発明の実施を行うことができる。規格化された通信システムを採用することで、タグの種類にかかわらず、位置検出対象とすることができるため、システムの汎用化を図られる。
以下、本発明の実施形態を、図面に示す実施例を基に説明する。なお、実施形態は下記に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る端末位置検出システムの全体構成図である。端末は、例えば携帯情報端末PDA(10)に公知のブルートゥースモジュール(11)を内蔵し、ブルートゥースを利用可能にしたものである。
そして、位置検出を行う所定の空間、例えばある室内(1)に、ブルートゥースアンテナを4基(2a)(2b)(2c)(2d)設置する。アンテナの基数は任意であり、室内の大小に応じて設置することができるが、適宜十分な間隔を設けて設置することが望ましい。
なお、特に位置検出する領域が室内において限られている場合には、該領域近傍のアンテナ密度を高く、その他の領域では密度を低く設けても良い。
そして、本発明では該アンテナからの受信信号を減衰し、その減衰量を自在に変更できる可変アッテネータを基地局(4)内に設ける。図1では基地局は室外に描いているが、可変アッテネータ(3)や基地局(4)、位置検出サーバー(5)も室内でも室外でも構わない。
各アンテナ(2a)〜(2d)からの信号は、すべて同一の基地局(4)に入力する。基地局(4)の構成図を図2に示す。基地局(4)は既存のブルートゥース通信システムにおけるアクセスポイント(20)に加えてアンテナ切り換え部(21)を設けている。アンテナ切り換え(21)とアクセスポイント(20)の間には上述した可変アッテネータ(3)が配備される。
アクセスポイント(20)の構成は公知であり、アンテナとの信号の入出力を司る信号入出力部(24)や、通信を確立し信号を他のサーバーやクライアント等の接続機器に中継する通信モジュール(22)、受信した信号強度を接続機器に通知する信号強度出力部(23)等が設けられている。
そして、本発明では、アンテナ切り換え部(21)を、アクセスポイント(20)の信号入出力部(24)に接続し、後述する位置検出サーバー(5)からの指示に従って切り換え動作させる。そのため、位置検出サーバー(5)と通信可能なアンテナ切り換え処理部(25)を設け、アンテナ切り換え指示信号を受信すると、スイッチング回路を作動し、接続するアンテナ(2a)〜(2d)をスイッチングするように構成している。
このような構成により、例えば1回の接続確立に3秒を要する通信システムの場合、従来は4つの基地局で12秒必要であったが、これが3秒で済むように短縮できる。
さらに、図3は、本発明に係る位置検出サーバー(5)の構成図である。該位置検出サーバー(5)は一般的なパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどで構成するのが簡便であり、このような機器は、情報処理・演算処理を行うCPUを中心に、それと連動するメモリ(31)やハードディスク(32)、画面表示を行うモニタ(33)、通信機能を司るネットワークアダプタ(34)、その他図示しないプリンタ、キーボード・マウスなどを備えている。
そして、本発明においては、CPU(30)においてアッテネータ(3a)〜(3d)とネットワークアダプタ(34)をネットワーク接続し、減衰量設定部(35)において所定の減衰量になるようにアッテネータ(3)をソフトウェア制御する。このように、外部からの信号制御によって減衰量が設定できるアッテネータは公知である。
また、同時に減衰量設定部(35)では前記アンテナ切り換え処理部(25)にアンテナの入力を切り換え、各アンテナ入力に対して、各減衰量の条件を与える。記録部(36)では、減衰量設定部(35)の設定値と、アクセスポイント(20)の信号強度出力部(23)からの信号強度を受信し、ハードディスク(32)に記録していく。
この時に得るデータ形式は、アンテナ番号、減衰量をパラメータとする信号強度出力値の集合であり、アンテナ数×減衰量の種類の次元数のベクトルデータで表すことができる。
ここで、以上のように減衰量を変化させる意義につき説述する。
ブルートゥースのようにごく近距離での通信を目的とした無線通信システムでは、アクセスポイントで受信した信号強度を出力する際に、実際のRFレベルをそのまま出力するのではなく、RSSI(Received signal strength indicator)という値に変換して接続機器に出力するものがある。
ここで、RFレベルとRSSI値が線形になっていれば、接続機器では電波強度から端末との距離を推定し、3角測量と同様に位置を検出することができるが、実際には、図4に示すような特性を有している。
図から明らかなように、RFレベルが−70dBm付近まではRSSI値は受信不可能な値として−10を出力し、−65dBmになると急激に受信好適範囲としてRSSI=0を出力する。この範囲は、Golden Received Power Rangeと呼ばれ、機器側に状態を明確に伝えるために通信可能な状態では出来る限り0が出力されるように変換されている。
この変換の結果、機器側では通信可能状態と不可能状態が明瞭に区別され、ブルートゥースリンクの確立が容易となる。
反面、通信可能状態では、ほぼ常に0が出力されるため、機器側で実際の信号強度の大小が認識出来ず、特に上記に示したような位置検出方法は用いることができない。さらに、例えばアンテナと端末が数センチなどの極端に近い場合には、RSSIが0よりも大きくなり、やはり位置検出では用いることができない。
本件発明者らによると、これらの特性は無響室でブルートゥース信号の外乱を除去してもなお同様であり、マルチパスなどの外乱の除去によってもクリアできない問題であることが判っている。
そこで、本発明では、上記したアッテネータ(3)を用いて、減衰量を変化させることで、図5に示すようなRFレベルのシフトを行うことを提案している。
すなわち、アンテナで受信した受信信号をアッテネータで順次0dB、−3dB、−6dB、−9dBと減衰処理する。そうすると、図5のように、RFレベル対RSSI値の特性がシフトする。0dBの(A)の場合には低めのRFレベルでもRSSIが0になるのに対し、減衰量を増すと段々グラフがシフトして、−9dBの(D)の場合には、かなり強いRFレベルでなければRSSIが0にならない。
このようにすると、例えばあるアンテナでRFレベルがαの信号を、別のアンテナではβの信号を、それぞれ受信した時、従前の方法ではいずれもRSSI=0となり、その信号強度を区別できなかったが、本方法では、(B)の場合は0,0、(C)の場合に−10,0、(D)の場合に−10,−3、というように両者を区別することができるようになる。
前述したベクトルデータとして表すと、αがアンテナ1、βがアンテナ2での受信信号強度である時、
Figure 0003809528
数1のように表すことができる。このようなベクトルデータを、記録部(36)でハードディスク(32)に記録する。なお、本実施例ではアンテナ数は4、減衰量は、4通りであるから16次元のベクトルデータとなる。
このようなデータは、電波強度を表しているが、本発明では3角測量を用いずに、サンプルデータとの比較で、いずれの位置であるかを推定する手法を導入する。
すなわち、事前に室内(1)の複数の場所において、端末を配置し、その際の上記ベクトルデータを集め、該位置とデータの組をサンプルデータベースとしてハードディスク(32)内に格納しておく。
そして、CPUの演算処理部(37)において、今回測定したベクトルデータと、サンプルデータベース内の各ベクトルデータとのベクトル量の差を算出する。
ベクトル量の差を求める方法は、任意の手法を用いることができるが、例えば両者のユークリッド距離を求めることができる。又は単純に各成分の差の絶対値を加算したり、特定の成分に重みを乗じる方法もある。
ユークリッド距離を求める場合には、公知のように各成分間の差の2乗を全て加算し、その平方根を求めることで算出される。
演算処理部(37)により、サンプルデータベースのベクトルデータと、測定結果のベクトルデータの距離を順次計算し、比較出力部(38)において最もその距離が小さいものを選択する。
そして、サンプルデータベースにおけるそのベクトルデータに対応する位置を、測定対象の端末の位置としてモニタ(33)などから出力する。
このとき、例えば予め室内(1)を3×3のマス状に分割し、各マス状の中心点に端末を設置して9つの領域のサンプルデータを収集し、位置検出時には、何れのマスにあるか、というように領域として結果を出力する構成でもよい。
あるいは、室内を均等に分割せず、室内における各ブース毎にサンプルデータベースを構築しておけば、例えば室内のテレビ付近、ソファー付近、窓際付近、といったようにそれぞれのブースにおける位置を出力することもできる。
最後に、図6に示すような実験室(40)内において、高さ2mの天井に4つのアンテナを設置し、1.75m四方の9つの領域に分けた場合の位置検出精度の比較実験を示す。
実験室(40)には、コンピュータ及びデスク、テーブル、大型プラズマディスプレイ、スピーカなどが配置され、3面はほぼ木製の壁で囲まれている。
そして、表1には本発明のようにアッテネータを可変する場合と、可変しないで一定量減衰する場合(各0,−3,−6,−9dB)の位置検出精度を示す。
Figure 0003809528
表1のように、全く減衰しない従前のブルートゥースのままの場合、検出精度は38%と低く、−6dB減衰した場合には、72%まで改善している。しかし、これは測定環境や使用した端末の出力などの関係に依存したものであり、汎用的に−6dBが最適ということを示すものではない。
これに対し、本発明のように減衰量を可変にした場合、検出精度は92%まで高まり、アンテナの設置数、位置の調整などにより、さらに高められるものと考えられる。
以上、示したように本発明は、ブルートゥースのように信号強度出力が、実際の信号強度に対して偏って出力されるような無線通信システムであっても、可変アッテネータをアンテナと基地局との間に設置することで、位置検出を可能にすることができる。
なお、アッテネータはソフトウェアで自在に可変したが、複数の減衰量が固定のアッテネータをアンテナの切り換えと同様に切り換えて、他種類の減衰量の場合を測定してもよい。上記構成によれば、アッテネータを1個で構成することができるが、アンテナ毎にアッテネータを設置してもよい。
また、本実施例のように平面的な位置の測定だけでなく、アンテナを3次元に分布配置し、3次元的に位置を計測することもできる。その場合においても、上記ベクトルデータ形式で表すことができる。
アンテナやアッテネータの設置数、アッテネータにおける減衰量の種類数は任意に設定することができる。
本発明による端末位置検出システムの全体構成図である。 本発明に係る基地局の構成図である。 本発明に係る位置検出サーバーの構成図である。 RFレベル対RSSI値の特性を示すグラフである。 本発明に係る特性シフトの原理を示す説明図である。 本発明による試験を行った試験室の平面図である。
符号の説明
1 室内
2a〜2d アンテナ
3 可変アッテネータ
4 基地局
5 位置検出サーバ

Claims (10)

  1. 端末からの信号を基地局で受信する際に基地局において取得可能な信号強度出力の値が、実際に受信された実信号強度値が通信可能状態と判断される最小値より大きな値である場合に、一定の信号強度の値を出力し、該最小値より小さい実信号強度値である場合に、小さな値に偏った信号強度の値で出力する無線通信システムを用い端末位置検出方法であって、
    位置の異なる複数のアンテナを配設し、
    全てのアンテナで受信した受信信号に対して異なる複数の減衰量の減衰処理を行い、各減衰量における上記信号強度出力を得ると共に、
    各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係と、予め複数の位置に端末を設置して該関係を測定した結果とを比較し、
    最も近似した結果を示す位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する構成において、
    複数の減衰量のうち少なくとも最大の減衰量は、受信信号に対して、該無線通信システムで出力される信号強度の値が変動するまで減衰可能な量である
    ことを特徴とする端末位置の検出方法。
  2. 前記端末位置の検出方法において、
    前記複数のアンテナを、同一の基地局に接続し、
    該基地局において各アンテナからの受信信号を順次切り替えることにより前記各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係を得る
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末位置の検出方法。
  3. 前記端末位置の検出方法において、
    各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係を、(アンテナ数×減衰量の種類数)次元の信号強度出力のベクトルデータ形式で表し、同様のベクトルデータ形式で表される前記予め測定した結果とのベクトル量の差が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末位置の検出方法。
  4. 前記ベクトル量の差を求める際に、ベクトル間のユークリッド距離を算出し、該ユークリッド距離が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の端末位置の検出方法。
  5. 前記無線通信システムが、ブルートゥースリンクである
    ことを特徴とする請求項1ないし4に記載の端末位置の検出方法。
  6. 端末からの信号を基地局で受信する際に基地局において取得可能な信号強度出力の値が、実際に受信された実信号強度値が通信可能状態と判断される最小値より大きな値である場合に、一定の信号強度の値を出力し、該最小値より小さい実信号強度値である場合に、小さな値に偏った信号強度の値で出力する無線通信システムを用い端末位置検出システムであって、
    位置の異なる複数のアンテナと、
    各アンテナからの受信信号をそれぞれ複数の減衰量で減衰処理可能であり、その複数の減衰量のうち少なくとも最大の減衰量は、受信信号に対して、該無線通信システムで出力される信号強度の値が変動するまで減衰可能な量である減衰手段と、
    該減衰手段を経た受信信号について基地局からの信号強度出力を減衰量と共にアンテナ毎に記録する記録手段と、
    予め複数の位置に端末を設置してアンテナ毎の減衰量及び信号強度出力の関係を測定した結果を備えたサンプルデータベースと、
    該記録手段における記録値と、該サンプルデータベースとを比較し、最も近似した結果を示す位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として出力する比較出力手段と
    を備えたことを特徴とする端末位置検出システム。
  7. 前記端末位置検出システムにおいて、
    前記複数のアンテナを、同一の基地局に接続し、
    該基地局において各アンテナからの受信信号を順次切り替える入力切り替え手段を備えた
    ことを特徴とする請求項6に記載の端末位置検出システム。
  8. 前記端末位置検出システムにおいて、
    各アンテナにおける該減衰量及び信号強度出力の関係を、(アンテナ数×減衰量の種類数)次元の信号強度出力のベクトルデータ形式で表して記録手段に記録すると共に、前記サンプルデータベースも同様のベクトルデータ形式で格納しておき、
    両ベクトル量の差を演算する演算手段と、
    該演算結果が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として比較出力手段から出力する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の端末位置検出システム。
  9. 前記ベクトル量の差を求める際に、前記演算手段でベクトル間のユークリッド距離を算出し、該ユークリッド距離が最小となる位置を、該端末の現在の存在位置又は存在領域として比較出力手段から出力する
    ことを特徴とする請求項8に記載の端末位置の検出システム。
  10. 前記無線通信システムが、ブルートゥースリンクである
    ことを特徴とする請求項6ないし9に記載の端末位置検出システム。
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