JP6702369B2 - 脱燐処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、脱燐処理方法に関する。
近年、製鉄所の製鋼工程では、溶銑の段階で予め脱燐処理(「予備脱燐処理」ともいう。)を実施し、溶銑中の燐を或る程度除去した後、この溶銑を転炉に装入して脱炭精錬を実施し、溶銑から溶鋼を溶製する製鋼方法が発展してきた。予備脱燐処理では、トーピードカーや溶銑鍋、転炉等の設備を用い、これらの設備に収容された溶銑に酸素ガスや固体の酸化鉄等の酸素源と、脱燐用媒溶剤としてのCaO系媒溶剤とを添加することで溶銑の脱燐処理が行われる。この際、溶銑中の燐が酸素源により酸化することで燐酸化物(P)が生成し、生成した燐酸化物がCaO系媒溶剤によって形成されるスラグ中へ取り込むことで溶銑の脱燐反応が進行する。
このような脱燐処理では、製鋼工程で発生するスラグのリサイクル使用を図るため、脱燐処理でのスラグのリサイクル使用についての様々な取り組みが行われている。
例えば、特許文献1には、脱炭スラグを有効にリサイクル使用するにあたり、脱燐吹錬前および脱燐吹錬の前半において、脱炭スラグ粉をサブランスから溶銑浴面へ吹き付けて添加する脱燐方法が開示されている。
また、特許文献2には、上吹きランスの先端下方に燃料ガスの燃焼による火炎を形成させ、この火炎で、上吹きランスを介して溶銑に供給する粉状精錬剤を加熱しながら溶銑に対して脱燐処理を行う脱燐方法において、精錬剤として、塊状の生石灰を投入後に、生石灰粉と脱炭スラグ粉とを質量比率1:2で事前混合した粉状精錬剤を溶銑浴面に向けて吹き付ける技術が開示されている。
特開2009−52059号公報 特開2017−48460号公報
ところで、特許文献1の方法は、短い脱燐処理の時間内に脱炭スラグを滓化させるため、粒径1mm以下に破砕した脱炭スラグ粉を、溶銑1トン(t)当たり10kg以下に限定している。このため、脱炭スラグを十分有効にリサイクル使用できているとは言えず、溶銑1トン当たり14kg余りのCaO粉を同時に吹き込むことが必要となる。
また、特許文献2の方法は、精錬剤の滓化を促進する効果は有るものの、塊状の生石灰と生石灰粉との合計量が、脱炭スラグ粉の2倍量を必要とするものである。このため、脱炭スラグを製鉄所内で十分有効にリサイクルすることはできていなかった。
さらに、脱燐用媒溶剤として脱炭スラグを再利用する他、燐規格の緩い鋼種で脱炭炉の石灰源の一部として使用すること、焼結鉱の製造工程で副原料の一部として使用することも従来から検討されている。このうち、燐規格の緩い鋼種で利用する方法では、比較的燐濃度が低い脱炭スラグのみがリサイクル可能であるという制限がある。また、焼結鉱の製造工程で使用する方法では、焼結鉱の生産性が脱炭スラグの添加で低下する問題が有る。このため、脱炭スラグを製鉄所内で十分有効に再利用することはできなかった。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、脱炭精錬で発生する脱炭スラグを有効に再利用することができる脱燐処理方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、酸素ガスとCaO系媒溶剤とを用いて、精錬炉の炉体内に収容された溶銑を脱燐処理する脱燐処理方法であって、軸心位置に配された中心孔と、この中心孔の周囲に配された3孔以上の周囲孔とを先端に有する上吹きランスを用い、上記中心孔から上記CaO系媒溶剤を上記溶銑に向けて噴射するとともに、3孔以上の上記周囲孔から少なくとも上記酸素ガスを上記溶銑に向けて噴射し、上記CaO系媒溶剤として、脱炭精錬により発生した脱炭スラグを粉砕した脱炭スラグと、生石灰及び石灰石の少なくとも一方である新規の石灰源とを用い、上記脱炭スラグを上記中心孔から噴射し、上記新規の石灰源を、上記中心孔及び3孔以上の上記周囲孔の少なくとも一方から噴射し、脱燐処理で用いられる上記脱炭スラグの量を、上記脱燐処理で用いられる上記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で50質量%以上80質量%以下とすることを特徴とする脱燐処理方法が提供される。
上記脱燐処理で用いられる上記脱炭スラグの量を、上記脱燐処理で用いられる上記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で60質量%以上としてもよい。
上記脱燐処理で用いられる上記脱炭スラグの量を、上記脱燐処理で用いられる上記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で70質量%以上としてもよい。
上記脱炭スラグとして、粒径3mm以下の質量比率が100質量%、且つ粒径1mm以下の質量比率が30質量%以上80質量%以下のものを用いてもよい。
上記脱炭スラグの少なくとも一部として、粉砕されたものを用いてもよい。
本発明の一態様によれば、脱炭精錬で発生する脱炭スラグを有効に再利用することができる脱燐処理方法が提供される。
本発明の一実施形態における精錬炉を示す説明図である。 上吹きランスの先端部を示す拡大断面図である。 上吹きランスを示す底面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するように、本発明の実施形態を例示して多くの特定の細部について説明する。しかしながら、かかる特定の細部の説明がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。また、図面は、簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<脱燐処理方法>
本発明の一実施形態に係る脱燐処理方法について説明する。本実施形態では、図1に示す転炉型の精錬炉1を用いて、溶銑2に含まれる燐を酸化除去する脱燐処理を行う。
精錬炉1は、炉体3と、上吹きランス4と、3個のホッパー5a,5b,5cと、第1供給経路6aと、第2供給経路6bと、第3供給経路6cと、を備える。
炉体3は、上部に開口部が形成された精錬炉であり、内部には耐火物がライニングされる。また、炉体3の底部には、複数の底吹きノズル(不図示)が設けられ、供給経路(不図示)から撹拌用の不活性ガスが供給される。
上吹きランス4は、炉体3の上方に配されるランスであり、炉体3の開口部を通じて炉体3の内部に挿通可能なように、鉛直方向(図1の上下方向)に昇降可能に設けられる。上吹きランス4は、図2及び図3に示すように、鉛直方向下側の下端部に、中心孔41と、4孔の周囲孔42a〜42dとを有する。なお、図2は、図3のI−I線矢視図となる。中心孔41は、図3に示す底面視である上吹きランス4の下端側からみて、上吹きランス4の軸心位置である中心位置に配される。4孔の周囲孔42a〜42dは、上吹きランス4の下端側からみて、中心孔41の周囲に配される。また、4孔の周囲孔42a〜42dは、中心孔41と同心円上に、隣接する周囲孔同士が等間隔に離間するように配される。
また、上吹きランス4の内部は、少なくとも2層構造に形成され、内側には上吹きランス4の長手方向である鉛直方向に延在し、上吹きランス4の軸心位置に形成される内管43が形成される。内管43の下端側は、中心孔41に接続される。さらに、上吹きランス4の内部は、内管43の外側に、上吹きランス4の長手方向である鉛直方向に延在する外管44が形成される。外管44の下端側は、4孔の周囲孔42a〜42dに接続される。なお、上吹きランス4には、冷却を目的に、外管44よりもさらに外側に冷却水の流路が形成されてもよい。
3個のホッパー5a,5b,5cは、炉体3の上方に配され、脱燐処理に必要な副原料を貯蔵する。
ホッパー5aには、脱炭スラグが貯蔵される。脱炭スラグは、脱炭精錬によって生じたスラグを粉砕して粉状にしたものである。粉砕後の脱炭スラグは、粒径3mm以下の比率(3mmメッシュの篩下に比率)が100質量%で、粒径1mm以下の比率(1mmメッシュの篩下に比率)が30質量%以上80質量%以下であることが好ましい。脱炭スラグは、転炉を用いた慣用的な脱炭精錬により生じるものであり、SiOの含有濃度[質量%]に対するCaOの含有濃度[質量%]の比である塩基度(CaO/SiO)が3.0以上5.0以下であることが好ましい。このような脱炭スラグは、粉砕に掛かるコストの観点から、主に粒径1mm以下まで粉砕するローラーミルのような粉砕機ではなく、上記の粒径3mm以下程度に粗く粉砕可能なロッドミル等の粉砕機で製造されることが好ましい。
ホッパーbには、生石灰が貯蔵される。生石灰は、4孔の周囲孔42a〜42dからの噴射性の観点から、粒径1mm以下の粉状であることが好ましい。
ホッパーcには、石灰石が貯蔵される。石灰石は、4孔の周囲孔42a〜42dからの噴射性の観点から、粒径1mm以下の粉状であることが好ましい。なお、精錬処理に未だ用いられていない石灰源という意味から、生石灰及び石灰石を総称して、新規の石灰源という。また、脱炭スラグ及び新規の石灰源を総称して、CaO系媒溶剤という。新規の石灰源を粒径1mm以下の粉状にして周囲孔から噴射することにより、火点で生成される酸化鉄との混合によって石灰源の滓化が促進される。
第1供給経路6aは、一端側がホッパー5aに接続され、他端側が上吹きランス4の内管43へと接続される。また、第1供給経路6aは、不図示の窒素ガス等の搬送用の不活性ガスが供給される搬送ガス供給経路に接続される。第1供給経路6aは、ホッパー5aから切り出された脱炭スラグを搬送用の不活性ガスとともに上吹きランス4の内管43に供給する。内管43へと供給された、脱炭スラグ及び不活性ガスは、中心孔41から炉体3内部へと噴射される。
第2供給経路6bは、一端側が不図示の精錬用の酸素ガスが供給される酸素ガス供給経路に接続され、他端側が上吹きランス4の外管44に接続される。第3供給経路6cは、一端側がホッパー5b,5cに接続され、他端側が第2供給経路6bに接続される。第2供給経路6b及び第3供給経路6cでは、第2供給経路6bから供給される酸素ガスと、第3供給経路6cから供給される新規の石灰源とが、合流して上吹きランス4の外管44へと供給される。外管44へと供給された酸素ガス及び新規の石灰源は、4孔の周囲孔42a〜42dから炉体3内部へと噴射される。
本実施形態に係る脱燐処理方法では、まず、脱燐処理する溶銑2を炉体3に装入する(装入工程)。脱燐処理される溶銑2は、高炉から出銑されたものであり、溶銑2中の珪素を除去する鋳床脱珪等の脱珪処理や、溶銑2中の硫黄を除去する脱硫処理が予め施されてもよい。また、装入工程では、溶銑2の装入の前に、炉体3に冷鉄源が装入されてもよい。
次いで、上吹きランス4から酸素ガスやCaO系媒溶剤を噴射することで、溶銑2の脱燐処理が行われる(脱燐工程)。脱燐工程では、上吹きランス4の中心孔41から脱炭スラグと不活性ガスとが噴射され、4孔の周囲孔42a〜42dから酸素ガスと新規の石灰源とが噴射される。また、脱燐工程では、炉体3の底吹きノズルから撹拌用の不活性ガスが吹き込まれることで、溶銑2の撹拌が行われる。
上吹きランス4から噴射された酸素ガスは、溶銑2の浴面へと吹き付けられ、溶銑2中の燐と反応することで燐酸化物を形成する。一方、上吹きランス4から噴射されたCaO系媒溶剤は、溶銑2の浴面へと吹き付けられて溶融し、浴面上にスラグ層を形成する。脱燐工程では、このスラグ層に燐酸化物が吸収されることで、溶銑2から燐が除去される。本実施形態では、新規の石灰源は、酸素ガスとともに4孔の周囲孔42a〜42dから噴射されるため、酸素ガスによる酸化反応によって高温となる浴面の火点に吹き付けられることとなる。このため、吹き付けられた新規の石灰源は、溶融(「滓化」ともいう。)し易くなる。さらに、中心孔41から噴射された脱炭スラグは、溶銑2の浴面の火点で囲まれた高温の領域に吹き付けられることとなる。このため、脱炭スラグが溶融し易くなることから滓化がさらに促進される。
脱燐工程で用いられる酸素ガスの量及びCaO系媒溶剤の量は、脱燐処理前の溶銑2の燐濃度、脱燐処理後の目標とする燐濃度及び推定される処理効率(脱燐効率)に応じて適宜設定される。また、炉体3内に投入される脱炭スラグの量は、脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤のCaO量に対して、CaO量換算で50質量%以上80質量%以下とする。つまり、脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤のうち、CaO量換算で50質量%以上80質量%以下が脱炭スラグとなり、残りの20質量%以上50質量%以下が新規の石灰源となる。脱炭スラグの量が脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤に対してCaO量換算で50質量%未満となる場合、脱炭精錬により発生したスラグを脱燐処理で再利用できる量が少なくなり、スラグを製鉄所内で有効的に利用することが困難となる。一方、脱炭スラグの量が脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤に対してCaO量換算で80質量%超となる場合、脱炭スラグの使用量が多くなりすぎるため、形成されるスラグ層の塩基度が低下し脱燐効率が低下してしまう。
また、脱燐工程において、4孔の周囲孔42a〜42dから噴射される脱炭スラグの吹き付け速度は、溶銑1トンあたり1.5kg/min以上3.5kg/min以下であることが好ましい。吹き付け速度が溶銑1トンあたり1.5kg/min未満となる場合、脱燐処理に掛かる時間が長くなる問題がある。また、吹き付け速度が溶銑1トンあたり3.5kg/min超となる場合、吹き付けられた脱炭スラグの滓化が遅れる可能性があるため、脱炭スラグの使用量当たりの脱燐量である利用効率が低下することがある。
脱燐工程では、溶銑5の燐濃度が目的とする所定の濃度となるまで、または酸素ガス及びCaO系媒溶剤の投入量が予め設定されたものとなるまで行われる。また、脱燐工程が終了することで、本実施形態における脱燐処理が終了する。
なお、製鋼工程では、脱燐処理の後、溶銑5は転炉で脱炭精錬されることで、炭素濃度の低い溶鋼が溶製される。そして、この脱炭精錬で発生した脱炭スラグは、他の脱燐処理にて脱炭スラグとして用いられることとなる。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態とともに種々の変形例を含む本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲に記載された発明の実施形態には、本明細書に記載したこれらの変形例を単独または組み合わせて含む実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、上記実施形態では、上吹きランス4の周囲孔は4孔としたが、本発明はかかる例に限定されない。上吹きランス4の周囲孔は、3孔以上であればよく、3孔または5孔以上であってもよい。上吹きランス4の周囲孔を3孔以上とすることで、溶銑5の浴面の中心孔41により脱炭スラグが吹き付けられる領域が、周囲孔により形成される火点に囲まれるようになるため、脱炭スラグの滓化が促進されることとなる。
さらに、上記実施形態では、新規の石灰源を4孔の周囲孔42a〜42dから噴射することで、炉体3内へ投入するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。新規の石灰源は、中心孔41から噴射される構成でもよい。この場合、中心孔41からは、新規の石灰源と脱炭スラグとが不活性ガスとともに噴射され、4孔の周囲孔42a〜42dからは、酸素ガスが噴射されることとなる。また、新規の石灰源は、中心孔41及び4孔の周囲孔42a〜42dの両方から噴射するようにしてもよい。さらに、新規の石灰源は、中心孔41及び4孔の周囲孔42a〜42dの少なくとも一方からのみ供給されるだけでなく、炉体3の上方に設けられる投入シュート等の投入設備(不図示)から、その一部が供給されてもよい。この場合、投入設備から投入される新規の石灰源は、脱燐処理で用いられる新規の石灰源の全量に対して、CaO量換算で10質量%以下の量であれば、効果を大きくは妨げない。なお、中心孔41から噴射される脱炭スラグの量を多くするためには、上記実施形態のように中心孔41から脱炭スラグを噴射し、4孔の周囲孔42a〜42dから新規の石灰源を噴射することが好ましい。
さらに、上記実施形態では、新規の石灰源として、生石灰または石灰石を用いるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、設備制約上の問題がないようであれば、新規の石灰源として、生石灰及び石灰石の両方を用いるようにしてもよい。
さらに、本発明では、上吹きランスから燃料ガスを酸素ガスとともに吹き込むことで、上吹きランスの先端下方に火炎を形成するようにしてもよい。この場合、例えば、引用文献2のように、上記実施形態の上吹きランス4において、中心孔41からさらに燃料ガスと酸素ガスとを吹き込むようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、脱炭スラグとして脱炭精錬により生じたスラグをロッドミル等の粉砕機で粒径3mm以下に粉砕したものを用いるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、上吹きランス4から噴射可能であれば、脱炭精錬により生じたスラグを粉砕機で粉砕せずに、通常の方法で回収した脱炭スラグを用いてもよい。また、この場合、回収された脱炭スラグを篩にかけて、上吹きランス4から噴射可能な所定の粒径に調整された脱炭スラグを用いてもよい。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一態様に掛かる脱燐処理方法は、酸素ガスとCaO系媒溶剤とを用いて、精錬炉1の炉体3内に収容された溶銑2を脱燐処理する脱燐処理方法であって、軸心位置に配された中心孔41と、中心孔41の周囲に配された3孔以上の周囲孔42a〜42dとを先端に有する上吹きランス4を用い、中心孔41からCaO系媒溶剤を溶銑2に向けて噴射するとともに、3孔以上の周囲孔42a〜42dから少なくとも酸素ガスを溶銑2に向けて噴射し、CaO系媒溶剤として、脱炭精錬により発生した脱炭スラグと、生石灰及び石灰石の少なくとも一方である新規の石灰源とを用い、脱炭スラグを中心孔41から噴射し、新規の石灰源を、中心孔41及び3孔以上の周囲孔42a〜42dの少なくとも一方から噴射し、脱燐処理で用いられる脱炭スラグの量を、脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で50質量%以上80質量%以下とする。
上記(1)の構成によれば、3孔以上の周囲孔42a〜42dから噴射された新規の石灰源は、溶銑2の浴面に形成される火点へと吹き付けられる。また、中心孔41から噴射された脱炭スラグは、溶銑2の浴面において3箇所以上の火点に囲まれた領域へと吹き付けられる。新規の石灰源と脱炭スラグとでは、新規の石灰源の融点が高く、脱炭スラグの融点が低くなる。このため、上記(1)の構成によれば、酸素ガスの酸化反応により最も温度が高い火点に新規の石灰源が吹き付けられることで、新規の石灰源の滓化が促進される。また、火点に囲まれ温度が高くなる領域に粉砕スラグが供給されることで、粉砕スラグの滓化も促進されることとなる。さらに、上吹きランス4から噴射される新規の石灰源及び脱炭スラグは、図1に示すように、スラグ層が形成された後でも酸素ガスや不活性ガスとともに吹きつけられるため、そのほとんどがスラグ層ではなく溶銑2の浴面に直接吹き付けられ、溶融することとなる。つまり、上記(1)の構成によれば、投入される新規の石灰源及び粉砕スラグの滓化が促進されることで、CaO系媒溶剤の利用効率を向上させることができ、脱炭スラグを有効に再利用することができる。
さらに、上記(1)の構成によれば、滓化が促進されることから、用いられる脱炭スラグの量をCaO系媒溶剤のとしての全量に対して、CaO量換算で50質量%以上とすることができ、脱炭スラグの使用量を増大させることができる。このため、脱燐処理に掛かるコストを低減させることができる。一般的には、脱炭精錬により発生するスラグは、溶銑1トン当たり20kg〜30kg程度発生する。そして、特許文献1のような従来の脱燐処理では、このスラグを溶銑1トン当たり10kg以下しか用いることができていなかった。しかし、上記(1)の構成によれば、このスラグである脱炭スラグの脱燐処理での使用量を溶銑1トン当たり14kg〜30kg程度とすることができるようになる。このため、脱炭精錬により発生するスラグを製鉄所内でより有効的に再利用することができるようになる。
(2)上記(1)の構成において、脱燐処理で用いられる脱炭スラグの量を、脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で60質量%以上とする。
(3)上記(1)の構成において、脱燐処理で用いられる脱炭スラグの量を、脱燐処理で用いられるCaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で70質量%以上とする。
上記(2)または(3)の構成によれば、上記(1)の構成に比べて、脱炭精錬により発生するスラグを製鉄所内でより有効的に再利用することができるようになる。また、上記(3)の構成によれば、脱炭精錬により発生した脱炭スラグの全量を製鋼工程で再利用することができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの構成において、脱炭スラグとして、粒径3mm以下の質量比率が100質量%、且つ粒径1mm以下の質量比率が30質量%以上80質量%以下のものを用いる。
上記(4)の構成によれば、脱炭スラグを粒径1mm以下とするような粉砕方法に比べて、安価な方法でスラグを粉砕することができるようになるため、粉砕コストを低減させることができるようになる。また、新規の石灰源を粒径1mm以下の粉状とし、CaO系媒溶剤に対してCaO量換算で20質量%以上とし周囲孔から噴射することで、中心孔より噴射される脱炭スラグの到達浴面周りの滓化スラグ量を十分に確保できるため、噴射する脱炭スラグが上記(4)の構成においても十分な滓化性を確保でき、CaO系媒溶剤の利用効率を低下させることなく脱燐処理が可能となる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの構成において、脱炭スラグの少なくとも一部として、粉砕されたものを用いる。
上記(5)の構成によれば、粒径の大きな脱炭スラグも粒径3mm以下に調整して使用できるようになるため、脱炭精錬で発生した脱炭スラグの80質量%以上を、脱燐処理のCaO系媒溶剤として使用することができる。
次に、本発明者らが行った実施例について説明する。実施例では、脱炭スラグとして、表1に示す成分組成の異なる脱炭スラグAと脱炭スラグBとを用いて脱燐処理を行った。なお、表1において、T.Feは、脱炭スラグ中の鉄分の総量を示す。脱炭スラグA及び脱炭スラグBとしては、脱炭精錬により発生したスラグを、粒径3mm以下の質量比率が100質量%、且つ粒径1mm以下の質量比率が65質量%となるようにロッドミルで粉砕したものを用いた。上吹きランス4には、上記実施形態と同様に、4孔の周囲孔42a〜42dを有するものを用いた。上吹きランス4の中心孔41の直径は50mmφとし、4孔の周囲孔42a〜42dの直径は60mmφとした。また、新規の石灰源としては、生石灰または石灰石を用いた。
Figure 0006702369
実施例では、まず、装入工程として、精錬炉1の炉体3に冷鉄源であるスクラップを45トン装入した後、溶銑2を285トン装入した。溶銑2は、温度が1300℃、珪素濃度が0.35質量%、燐濃度が0.14質量%、炭素濃度が4.4質量%のものを用いた。
次いで、脱燐工程として、上吹きランス4から酸素ガスとCaO系媒溶剤(脱炭スラグ及び新規の石灰源)とを溶銑2の浴面に向けて吹き付けながら、底吹き羽口から窒素ガスを撹拌用ガスとして溶銑2に吹き込み、9分間の脱燐吹錬を行った。脱燐工程では、4孔の周囲孔42a〜42dから合計で400Nm/minで酸素ガスを噴射し、底吹き羽口から25Nm/minで窒素ガスを吹き込んだ。
表2に、脱燐工程における各種精錬条件を示す。表2に示すように、実施例では、本発明の一態様に係る脱燐処理方法を用いた実施例1〜3の3条件で脱燐処理を行った。また、比較として、比較例1,比較例2の2条件での脱燐処理も行った。実施例1〜3及び比較例1,2では、脱炭スラグA,Bの混合比率、脱炭スラグの噴射速度、新規の石灰源の混合比率(生石灰と石灰石との混合比率)、脱炭スラグの使用比率並びにCaO系媒溶剤の投入箇所が異なる条件でそれぞれ脱燐処理を行った。なお、脱炭スラグの噴射速度(kg/min・t)は、溶銑1トン当たりに対する脱炭スラグの噴射速度を示す。脱炭スラグA,Bを両方用いる場合、脱炭スラグAと脱炭スラグBとを事前に混合したものを脱炭スラグとして用いた。また、表2における各種の使用量の単位(kg/t)は、溶銑1トン当たりの使用量(投入量)である。CaO量換算は、各CaO系媒溶剤にそれぞれ含まれるCaOのみの量である。さらに、実施例1,2及び比較例1では、上吹きランス4の中心孔41から脱炭スラグを噴射し、4孔の周囲孔42a〜42dから新規の石灰源を酸素ガスとともに噴射した。実施例3では、中心孔41から脱炭スラグと新規の石灰源とを噴射し、4孔の周囲孔42a〜42dからは酸素ガスのみを噴射した。比較例2では、上吹きランス4に併設して設けられるサブランスから脱炭スラグを搬送用の不活性ガスともに噴射し、上吹きランス4の4孔の周囲孔42a〜42dから新規の石灰源を酸素ガスとともに噴射した。
Figure 0006702369
実施例の結果、実施例1〜3では、脱燐処理後の溶銑2中の燐濃度が0.020質量%〜0.025質量%ととなり、安定して高い脱燐効率で脱燐処理を行うことができることが確認できた。また、実施例1では、1回の脱炭精錬で発生したスラグのほぼ全量を、1回の脱燐処理のCaO系媒溶剤として使用することができ、製鋼工程でスラグを再利用できることが確認できた。実施例2では、1回の脱炭精錬で発生したスラグの約80質量%を、1回の脱燐処理のCaO系媒溶剤として使用することができた。なお、脱炭精錬で再利用できなかった約20質量%のスラグは、燐濃度の許容上限値が高い鋼種で脱炭精錬における石灰源の一部として使用することができたため、脱炭精錬で発生したスラグを製鋼工程で再利用できることが確認できた。実施例3では、1回の脱炭精錬で発生したスラグの約60質量%を、1回の脱燐処理のCaO系媒溶剤として使用することができた。なお、脱炭精錬で再利用できなかった約40質量%のスラグは、燐濃度の許容上限値が高い鋼種で脱炭精錬における石灰源の一部として使用、または焼結原料の一部として用いることができたため、脱炭精錬で発生したスラグを製鉄所内で再利用できることが確認できた。
これに対して、比較例1では、脱燐処理後の溶銑2中の燐濃度が0.020質量%〜0.025質量%ととなり実施例1〜3と同程度の結果が得られた。一方、比較例2では、脱燐処理後の溶銑2中の燐濃度が0.020質量%〜0.030質量%ととなりバラつきが大きく脱燐効率が低いことがあった。これは、脱炭スラグを浴面の火点に囲まれた温度の高い領域に投入することができず、脱炭スラグを安定して滓化させることができなかったためであると考えられる。また、比較例1,2では、実施例1〜3と異なり、脱炭スラグの使用量が少なかったため、脱炭精錬で発生したスラグの全量を製鉄所内で再利用することができなかった。このため、脱炭精錬で発生したスラグの一部を、蒸気エージング等の処理で安定化させた後に、路盤材等として製鉄所外で再利用する必要があった。
さらに、発明者らは、スラグの粉砕粒度が脱燐性能に与える影響に関して調査した。この調査では、脱炭精錬により発生したスラグをロッドミルで粉砕し、粒径3mm以下の質量比率が100質量%で、粒径1mm以下の質量比率を変えたスラグ粉を用意した。そして、実施例2の条件で、用意した表3のスラグを用いて脱燐吹錬を行った。但し、スラグ粉は脱炭スラグAのみを溶銑1トン当たり20kg使用した。なお、表3において、粉砕能力は、同じ粉砕機を用いて、粒径1mm以下のものが各条件となるまでスラグを粉砕する際の粉砕機の粉砕能力(時間あたりの処理量)を示すものであり、粒径1mm以下のものが50質量%となる粉砕能力を1とした相対値である。
Figure 0006702369
表3に示すように、粒径1mm以下の質量比率が15質量%の条件に比べ、粒径1mm以下の質量比率が30質量%以上の条件では、脱燐処理後の燐濃度のばらつきが少なく安定して脱燐反応が進んだことが分かる。粒径1mm以下の質量比率が50質量%以上とした場合は、更に安定して脱燐反応が進むので、より好ましい。但し、粒径1mm以下の質量比率を100質量%とした場合には、同じ粉砕機で比較した粉砕能力が、粒径1mm以下の質量比率が50質量%の条件の半分以下となり、粉砕機の台数を2倍以上とする過剰な投資が必要となる。
1 精錬炉
2 溶銑
3 炉体
4 上吹きランス
41 中心孔
42a〜42d 周囲孔
43 内管
44 外管
5a〜5c ホッパー
6a 第1供給経路
6b 第2供給経路
6c 第3供給経路

Claims (6)

  1. 酸素ガスとCaO系媒溶剤とを用いて、精錬炉の炉体内に収容された溶銑を脱燐処理する脱燐処理方法であって、
    軸心位置に配された中心孔と、該中心孔の周囲に配された3孔以上の周囲孔とを先端に有する上吹きランスを用い、
    孔以上の前記周囲孔から少なくとも前記酸素ガスを前記溶銑に向けて噴射し、
    前記CaO系媒溶剤として、脱炭精錬により発生した脱炭スラグと、生石灰及び石灰石の少なくとも一方である新規の石灰源とを用い、
    前記脱炭スラグを前記中心孔から噴射し、
    前記新規の石灰源を、前記中心孔及び3孔以上の前記周囲孔の少なくとも一方から噴射し、
    脱燐処理で用いられる前記脱炭スラグの量を、前記脱燐処理で用いられる前記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で50質量%以上80質量%以下とすることを特徴とする脱燐処理方法。
  2. 前記脱燐処理で用いられる前記脱炭スラグの量を、前記脱燐処理で用いられる前記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で60質量%以上とすることを特徴とする請求項1に記載の脱燐処理方法。
  3. 前記脱燐処理で用いられる前記脱炭スラグの量を、前記脱燐処理で用いられる前記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で70質量%以上とすることを特徴とする請求項1に記載の脱燐処理方法。
  4. 前記脱炭スラグとして、粒径3mm以下の質量比率が100質量%、且つ1mm以下の質量比率が30質量%以上80質量%以下のものを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱燐処理方法。
  5. 前記新規の石灰源の量は、前記脱燐処理で用いられる前記CaO系媒溶剤に対して、CaO量換算で20質量%以上とし、粒径1mm以下の粉状にして前記周囲孔から噴射されることを特徴とする請求項4に記載の脱燐処理方法。
  6. 前記脱炭スラグの少なくとも一部として、粉砕されたものを用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の脱燐処理方法。
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