JP6702089B2 - 車両の運動制御方法及び車両の運動制御装置 - Google Patents
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Description
まず、構成を説明する。
実施例1における車両の運動制御方法及び運動制御装置は、外界認識と自車両状態認識とに基づいて車両運動を支援するシステムを搭載した運転支援車両に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「車両運動制御処理構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1の車両の運動制御方法及び運動制御装置が適用された車両運動支援システムを示す全体システム構成図である。以下、図1に基づき、実施例1の全体システム構成を説明する。
この外界認識装置1としては、一般的に使用されているレーザレンジファインダや、超音波を利用するクリアランスソナー、画像を撮影して撮影画像情報を取得する単眼カメラ、複数の撮影部を有するステレオカメラ等を用いる。なお、レーザレンジファインダは、赤外線レーザーを目標物に照射し、その反射の度合いで目標物までの距離を測定できる装置であり、検出物体のまでの距離情報をポイントクラウド情報として取得できるようになっている。更に、外界認識装置1は、測距センサを含み、自車両と周囲の障害物等との距離を計測し、距離データを生成する。
外界認識装置1によって認識された車両周囲の交通環境情報は、車両制御演算装置3に出力される。
この自車状態認識装置2としては、例えば車輪速センサや、操舵角センサ、ヨーレートセンサを用いる。なお、車速センサは、車軸の回転数を検出することで、車速を検出する。また、操舵角センサは、操舵用アクチュエータの回転軸を検出することで、操舵角(車両前後方向に対する車輪の傾き)を検出する。ヨーレートセンサは、ヨーレート(旋回方向への回転角の変化速度)を検出する。
自車状態認識装置2によって認識された自車状態情報は、車両制御演算装置3に出力される。
ここで、「運転シーン」とは、例えば、自車両の直前を走行する車両に接近していく「先行車追従接近シーン」や、自車両の直後を走行する車両が自車両に接近してくる「後方車追従接近シーン」等である。
RP = 1/THW + 1/TTC …(1)
ここで、THW= 車間距離/自車両速度
TTC= 車間距離/相対速度 により求められる。
例えば「先行車追従接近シーン」での第1リスクポテンシャル補正値RPf−1は、下記式(2f)から算出される。また、「後方車追従接近シーン」での第1リスクポテンシャル補正値RPr−1は、下記式(2r)から算出される。
RPf-1= Af/THW + Bf/TTC …(2f)
RPr-1= Ar/THW + Br/TTC …(2r)
これにより、式(2f)と式(2r)とでは、演算式の形は同じであるが、重み付け係数(Af,Bf,Ar,Br)が異なるため、リスク感補正値は、シーンごとに異なるリスク感度に応じた値に補正される。
具体的には、図2に示すように、まず、運転行動データベース100に蓄積されているデータから、ドライバーごとの運転行動データをグルーピングした上、同一ドライバーの運転行動データを道路カテゴリー別に分類する。この「道路カテゴリー」とは、車線の多い幹線道路、幹線道路と生活道路を結ぶ一般道、住宅地周辺の生活道路等、道路の規模を基準とした分類である。道路カテゴリー別に運転行動データを分類するのは、道路の規模によって運転の方法が異なるためである。
次に、道路カテゴリー別に分類した運転行動データから、運転シーン別にデータを選択し、運転行動の切り替わりが生じた場面(ブレーキ・アクセル・ハンドル操作(操舵回避)が行われた場面)に基づいて、運転シーン別のリスク感指標値の分布をドライバーごとに求める。
そして、個人の運転シーン別リスク感指標値の分布を、同一の運転シーンごとに分類し、当該運転シーンでの運転行動の切り替わりが生じるリスク感指標値の平均値から、当該運転シーンにおけるリスク感度が得られる。そして、得られたリスク感度に基づいて運転シーンごとの重み付け係数(Af,Bf,Ar,Br)を算出する。
ドライバーα: RPf-1‐α= Afα/THW + Bfα/TTC …(2f−1)
ドライバーβ: RPf-1‐β= Afβ/THW + Bfβ/TTC …(2f−2)
また、「後方車追従接近シーン」では、第1リスクポテンシャル補正値RPr−1を求める演算式は、ドライバーごとに下記式(2r−1)、式(2r−2)のように設定される。
ドライバーα: RPr-1‐α= Arα/THW + Brα/TTC …(2r−1)
ドライバーβ: RPr-1‐β= Arβ/THW + Brβ/TTC …(2r−2)
例えば「先行車追従接近シーン」でのリスク感指標補正値RPf−2は、下記式(3f)から算出される。また、「後方車追従接近シーン」でのリスク感指標補正値RPr−2は、下記式(3r)から算出される。
RPf-2= Cf(Af/THW + Bf/TTC) …(3f)
RPr-2= Cr(Ar/THW + Br/TTC) …(3r)
すなわち、数値化された単位量あたりのリスク感覚量は、リスク感補正係数(Cf,Cr)の設定により変化する。そのため、このリスク感補正係数(Cf,Cr)を適切に設定することで、シーン横断で(どのような運転シーンであっても)、ドライバーの感じるリスクを判断する基準を同等にすることができる。
具体的には、まず、個別のドライバーの運転行動データを、道路状況や走行環境等に応じて分類した運転シーンごとに記録する。次に、リスク感指標値が初期値に設定された運転場面で、運転行動の切り替わりが生じたとき(ブレーキ・アクセル・ハンドル操作(操舵回避)が行われたとき)を、リスク感指標値が初期値を超えた状態であるとみなし、運転シーンごとに暫定の補正係数を設定する。続いて、複数の運転シーンや個別のドライバーごとに同様に暫定補正係数の算出を行う。そして、算出された暫定補正値の平均値を複数のシーン間で統計的に導くことにより、運転シーンごとのリスク感補正係数(Cf,Cr)が算出される。
なお、「走行計画」とは、自車両の今後の速度、車間距離、走行軌跡等であり、今後の車両運動全般である。また、「リスク感統制値」とは、複数の運転シーン間で、ドライバーの感じるリスク感を共通にするための統制された車両運動を生成する際のリスク感指標の基準値である。このリスク感統制値は、このリスク感統制値は、車両運動に対してドライバーが感じる安心感と、走行効率を優先したキビキビとした運転感覚とのバランスを基準として実験等に基づいて任意の値に設定され、制御用情報データベース4のリスク感統制値記憶部43に格納されている。
なお、「リスク感指標補正値に応じて自車両の車両運動を生成する」とは、車両運動によって変化する実際のリスク感指標値が、リスク感指標補正値となるように車両運動の目標値を設定し、当該目標値を目指して車両を制御することである。
RP調整部103では、入力された差分に応じたゲインにより、リスク感指標補正値と実際のリスク感指標値との差分を減ずるように自車両の速度を制御するための速度制御値が演算される。そして、速度算出部104において、演算された速度制御値に外乱の影響を加え、自車両の車速を算出する。なお、車速を制御することで周囲車両との相対速度及び車間距離も変化する。
そして、変化した車速、周囲車両との相対速度、車間距離を用いてフィードバック制御することによって、実際のリスク感指標値をリスク感指標補正値に一致させる車両運動が生成される。
すなわち、図3に示すように、まず、リスク感統制値を目標値として目標RP設定部101に入力する。一方、自車両の車速と、周囲車両との相対速度、車間距離に基づき、実RP算出部102にて実際のリスク感指標値を算出する。そして、目標値であるリスク感統制値と、実際のリスク感指標値との差分(偏差)を演算し、この差分をRP調整部103に入力する。
RP調整部103では、入力された差分に応じたゲインにより、リスク感統制値と実際のリスク感指標値との差分を減ずるように自車両の速度を制御するための速度制御値が演算される。そして、速度算出部104において、演算された速度制御値に外乱の影響を加え、自車両の車速を算出する。なお、車速を制御することで周囲車両との相対速度及び車間距離も変化する。
そして、変化した車速、周囲車両との相対速度、車間距離を用いてフィードバック制御することによって、実際のリスク感指標値がリスク感統制値を超えない車両運動、つまり実際のリスク感指標値をリスク感統制値に一致させる車両運動が生成される。
図4は、実施例1の車両制御演算装置にて実行される車両運動制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、車両運動制御処理構成を表す図4の各ステップについて説明する。
ここで、外界認識装置1からは、移動障害物(例えば周囲車両等)の位置と移動速度、移動方向を読み込む。また、地図情報と照合された移動障害物の座標、車両周囲の静止障害物の種類と座標、道路形状情報としての区画線(レーン、通行帯)情報を読み込む。
ここで、自車状態認識装置2からは、自車両の走行速度、地図情報と照合された走行位置、地図上での走行方向を読み込む。
ここで、「運転シーン」の判断は、例えば、自車両が道路の直線部を走行する場面と、自車両の前方に交差点や合流が発生する場面とを区分し、自車両単独の直線走行を維持するシーンか、先行車両に追従するシーンか、車線変更を行うシーンであるかを判断する。
ここで、シーン別リスク感指標式の読み込みを行うには、まず、ステップS103にて判断された運転シーン情報を制御用情報データベース4に入力する。そして、制御用情報データベース4において、入力された運転シーン情報に基づき、当該運転シーンに関連するシーン別リスク感指標式を、シーン別リスク感指標式記憶部41から検索して出力する。
例えば、先行車への接近走行、追従走行、車線変更、合流が生じる運転シーンであると判断されたときには、車両前後方向のリスク感指標式(式(2f)、式(2r)等)を読み込む。
ここで、「リスク感補正係数」は、運転シーンごとに異なるリスク感度に応じて補正したリスク感指標値を、ドライバーの感覚尺度に比例するように補正する補正係数である。
このリスク感補正係数の読み込みを行うには、まず、ステップS103にて判断された運転シーン情報を制御用情報データベース4に入力する。そして、制御用情報データベース4において、入力された運転シーン情報に基づき、当該運転シーンに関連するリスク感補正係数を、シーン間リスク感補正係数記憶部42から検索して出力する。
ここでは、接近追従シーンでのリスク感補正係数(Cf,Cr)を基準とし、車線変更シーンや合流シーンでは、当該シーンに対応したリスク感補正係数を読み込む。
ここで、リスク感指標補正値の算出は、ステップS101にて認識した自車両の周囲の交通環境情報と、ステップS102にて認識した自車両の走行状態情報とを入力値とし、ステップS104にて読み込んだシーン別リスク感指標式と、ステップS105にて読み込んだ運転シーンごとのリスク感補正係数と、を掛け合わせることで算出する(式(3f)、式(3r)参照)。
ここで、リスク感統制値は、制御用情報データベース4のリスク感統制値記憶部43から読み出す。
実施例1の車両の運動制御装置では、走行中、図3に示す車両運動制御処理を実行する。すなわち、ステップS101→ステップS102へと進み、外界認識装置1からの情報により自車両の周囲の交通環境を認識すると共に、自車状態認識装置2からの情報により自車両の走行状態を認識する。そして、ステップS103へと進んで、今後発生する運転シーンを判断する。
一方、リスク感指標補正値<リスク感統制値であれば、ステップS107→ステップS109→ステップS110へと進み、実際のリスク感指標値がリスク感補正値(RPf−2, RPr−2)となるように、実際のリスク感指標値の変動を継続する(制限しない)車両運動を生成し、生成された車両運動となるように車両駆動信号を出力する。
そのため、運転シーンごとに異なるリスク感度が反映されたリスク感指標値に応じて自車両が動くことになり、自車両の動きが、運転シーンに合ったものとなる。この結果、ドライバーは、運転シーンを把握することで、自車両の動きを推測することが可能となり、自車両の動きを感覚的に把握することができる。
また、この実施例1では、上述のように、運転シーンごとのリスク感補正係数(Cf,Cr)をシーン別リスク感指標式(式(2f),式(2r))と掛け合わせ、リスク感指標補正値(RPf−2, RPr−2)を算出する(ステップS104→ステップS105→ステップS106)。ここで、この「リスク感指標補正値」は、運転シーンに応じたリスク感度が反映されたリスク感指標値(RPf−1, RPr−1=第1リスクポテンシャル補正値)を、ドライバーの感覚尺度に比例する補正を行った値であり、実施例1では、最終的な自車両の動きは、この「リスク感指標補正値」を用いて生成されている。
さらに、実施例1では、上述のように、予め設定したリスク感統制値を超えないリスク感指標値に応じて、自車両の車両運動を生成している。つまり、リスク感指標補正値がリスク感統制値以上であるか否かを判断し、リスク感指標補正値≧リスク感統制値であれば、実際のリスク感指標値がリスク感統制値を超えないように車両運動を生成する。また、リスク感指標補正値<リスク感統制値であれば、実際のリスク感指標値がリスク感補正値となるように車両運動を生成する。
そして、このようなリスク感指標値を運転シーンごとに異なるリスク感度に応じて補正し、さらにドライバーの感覚尺度に比例するように補正しても、補正値であるリスク感指標補正値は変化する。
実施例1の車両の運動制御方法及び車両の運動制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
自車両と、前記自車両の周囲に存在する障害物との物理的相対関係から算出されたリスク感指標であるリスクポテンシャル(リスク感指標値)を、走行環境判断による運転シーンごとに補正してリスクポテンシャル補正値(リスク感指標補正値=RPf−2, RPr−2)を算出し(ステップS103〜ステップS106)、
前記リスクポテンシャル補正値(リスク感指標補正値=RPf−2, RPr−2)に応じて、前記自車両の車両運動を生成する(ステップS107〜ステップS109)構成とした。
これにより、車両に搭載されたシステムによって生成される車両運動を、情報デバイスの確認を行うことなく把握可能とし、ドライバー負荷を軽減することができる。
これにより、(1)の効果に加え、ドライバーの感じるリスクを判断する基準をシーン横断で同等にでき、ドライバーは、自車両の動きを運転シーンに基づいてより適切に推測できて、ドライバー負荷をさらに軽減することができる。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、運転シーンに拘らず実際のリスク感指標値を統制でき、運転中にドライバーが感じるリスク感の変動を抑制して、初めて遭遇する運転シーンでも車両の動きを推測することができる。
これにより、 (3)の効果に加え、運転中にドライバーが感じるリスク感が高くなることを抑制して、ドライバーの安心感を重視した車両運動とすることができる。
これにより、車両の制御特性をドライバーの運転感覚により近いものとすることができ、当該車両の制御特性を感覚によって適切に理解させ、車両の動きに対する安心感をさらにドライバーに与えることができる。
前記コントローラ(車両制御演算装置3)は、
自車両と、前記自車両の周囲に存在する障害物との物理的相対関係から算出されたリスク感指標であるリスクポテンシャル(リスク感指標値)を、走行環境判断による運転シーンごとに補正してリスクポテンシャル補正値(リスク感指標補正値=RPf−2, RPr−2)を算出するリスクポテンシャル補正値算出部(リスク感指標値演算部32)と、
前記リスクポテンシャル補正値(リスク感指標補正値=RPf−2, RPr−2)に応じて、前記自車両の車両運動を生成する車両運動生成部(車両走行計画部33)と、
を有する構成とした。
これにより、車両に搭載されたシステムによって生成される車両運動を、情報デバイスの確認を行うことなく把握可能とし、ドライバー負荷を軽減することができる。
実施例2は、リスク感統制値が上限値と下限値を有しており、実際のリスク感指標値が当該上限値と下限値の間に収束するように車両運動を制御する例である。
ここで、リスク感上限値は、制御用情報データベース4のリスク感統制値記憶部43から読み出す。
なお、実際のリスク感指標値を軽減する際の制御ステップについては、実施例1の場合と同様に、リスク感上限値を目標値として、実際のリスク感指標値をフィードバック制御する。
ここで、リスク感下限値は、制御用情報データベース4のリスク感統制値記憶部43から読み出す。なお、このリスク感下限値は、リスク感上限値よりも小さい値であり、リスク感上限値とリスク感下限値との間には差を持っている。
なお、実際のリスク感指標値を増加する際の制御ステップについては、リスク感指標値を軽減する場合と同様に、リスク感下限値を目標値として、実際のリスク感指標値をフィードバック制御する。
これにより、運転中にドライバーが感じるリスク感の変動幅を小さくして、リスク感の変動をさらに抑制することができ、ドライバーにさらに安定した運転感を感じさせることができる。そして、システムに対するドライバーの信頼感の向上を図ることができる。
この場合であっても、運転シーンごとに異なるリスク感度が反映されたリスク感指標値に応じた車両運動となり、ドライバーは、運転シーンを把握することで、自車両の動きを推測することが可能となって、自車両の動きを感覚的に把握することができる。
2 自車状態認識装置
3 車両制御演算装置(コントローラ)
31 走行環境判断部
32 リスク感指標値演算部(リスクポテンシャル補正値算出部)
33 車両走行計画部(車両運動生成部)
4 制御用情報データベース
41 シーン別リスク感指標式記憶部
42 シーン間リスク感補正係数記憶部
43 リスク感統制値記憶部
5 車両駆動装置
Claims (7)
- 外界認識と自車両状態認識とに基づいて車両運動を制御する車両の運動制御方法において、
自車両の周囲の交通環境を認識し、
前記自車両の走行状態を認識し、
前記交通環境及び前記走行状態に基づき、これから発生する運転シーンを判断し、
前記運転シーンごとに異なるリスク感度に応じた重みづけ係数を用いて、前記自車両と、前記自車両の周囲に存在する障害物との物理的相対関係から算出されたリスク感指標であるリスクポテンシャルを、これから発生する運転シーンに応じて補正してリスクポテンシャル補正値を算出し、
前記リスクポテンシャル補正値に応じて、前記自車両の車両運動を生成する
ことを特徴とする車両の運動制御方法。 - 請求項1に記載された車両の運動制御方法において、
前記リスクポテンシャル補正値を算出する際、前記重みづけ係数を用いて補正したリスクポテンシャルを第1リスクポテンシャル補正値とし、前記第1リスクポテンシャル補正値を、ドライバーの感覚尺度に比例させるリスク感補正係数を用いて補正して前記リスクポテンシャル補正値を算出する
ことを特徴とする車両の運動制御方法。 - 請求項1又は請求項2に記載された車両の運動制御方法において、
前記車両運動を生成する際、予め設定したリスク感統制値を超えないリスクポテンシャル補正値に応じて、前記自車両の車両運動を生成する
ことを特徴とする車両の運動制御方法。 - 請求項3に記載された車両の運動制御方法において、
前記車両運動を生成する際、前記リスクポテンシャル補正値が前記リスク感統制値以上のとき、前記リスク感統制値に応じて前記自車両の車両運動を生成し、前記リスクポテンシャル補正値が前記リスク感統制値未満のとき、前記リスクポテンシャル補正値に応じて前記自車両の車両運動を生成する
ことを特徴とする車両の運動制御方法。 - 請求項3に記載された車両の運動制御方法において、
前記リスク感統制値は、上限値であるリスク感上限値と、下限値であるリスク感下限値と、を有し、
前記車両運動を生成する際、前記リスクポテンシャル補正値が前記リスク感上限値以上のとき、前記リスク感上限値に応じて前記自車両の車両運動を生成し、前記リスクポテンシャル補正値が前記リスク感下限値未満のとき、前記リスク感下限値に応じて前記自車両の車両運動を生成し、前記リスクポテンシャル補正値が前記リスク感下限値以上であって前記リスク感上限値未満のとき、前記リスクポテンシャル補正値に応じて前記自車両の車両運動を生成する
ことを特徴とする車両の運動制御方法。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された車両の運動制御方法において、
前記リスクポテンシャル補正値を算出する際、個人感度差による補正を加える
ことを特徴とする車両の運動制御方法。 - 外界認識と自車両状態認識とに基づいて車両運動を制御するコントローラを搭載した車両の運動制御装置において、
前記コントローラは、
自車両の周囲の交通環境を認識する外界認識装置と、
前記自車両の走行状態を認識する自車状態認識装置と、
前記交通環境及び前記走行状態に基づき、これから発生する運転シーンを判断する走行環境判断部と、
前記運転シーンごとに異なるリスク感度に応じた重みづけ係数を用いて、前記自車両と、前記自車両の周囲に存在する障害物との物理的相対関係から算出されたリスク感指標であるリスクポテンシャルを、これから発生する運転シーンに応じて補正してリスクポテンシャル補正値を算出するリスクポテンシャル補正値算出部と、
前記リスクポテンシャル補正値に応じて、前記自車両の車両運動を生成する車両運動生成部と、
を有することを特徴とする車両の運動制御装置。
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