JP6701042B2 - コンベヤベルトの伸び測定装置およびコンベヤベルトの伸び測定方法 - Google Patents

コンベヤベルトの伸び測定装置およびコンベヤベルトの伸び測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンベヤベルトの伸び測定装置およびコンベヤベルトの伸び測定方法に関する。
従来、石炭や鉱石などの採掘現場における採掘された鉱物の運搬、また工場における工業製品の搬送などにベルトコンベヤが用いられている。また、ベルトコンベヤに用いられるコンベヤベルトの異常を検知する方法が従来から提案されている。
例えば下記特許文献1では、コンベヤベルトの表面に付された複数のマークの間の距離を測定することによって、コンベヤベルトの周方向の伸びを測定する装置を提案している。
特開2014−58394号公報
ところで、コンベヤベルトは蛇行する場合がある。コンベヤベルトが蛇行している場合には、コンベヤベルトの周方向における一部分の長さが実際の長さよりも短く算出されるなどにより、伸びを正確に測定できない場合がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、コンベヤベルトが蛇行している場合であっても、コンベヤベルトの伸びを正確に測定することができるコンベヤベルトの伸び測定装置およびコンベヤベルトの伸び測定方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のコンベヤベルトの伸び測定装置は、無端帯状のコンベヤベルトに、ベルト周方向に間隔をあけて2つ配設された磁石部材と、前記コンベヤベルトの外周面に対向して配設され2つの前記磁石部材が発する磁界を検出する磁気センサと、前記磁気センサからの出力信号に基づいて前記コンベヤベルトの前記ベルト周方向の伸びを算出する演算部と、を備えるコンベヤベルトの伸び測定装置であって、前記演算部は、前記磁気センサからの出力信号に基づいて算出した前記磁石部材のベルト走行方向の長さと、予め実測した前記磁石部材の前記ベルト周方向の長さと、の比率を算出するとともに、前記磁気センサからの出力信号に基づいて算出した、2つの前記磁石部材同士の間の前記ベルト走行方向の距離を、前記比率を用いて補正することを特徴とする。
本発明のコンベヤベルトの伸び測定装置によれば、演算部は、磁気センサからの出力信号に基づいて算出した磁石部材のベルト走行方向の長さと、予め実測した磁石部材のベルト周方向の長さと、の比率を用いて、磁気センサからの出力信号に基づいて算出した2つの磁石部材同士の間のベルト走行方向の距離を補正するため、コンベヤベルトが蛇行していても2つの磁石部材同士の間のベルト周方向の距離を正確に算出することができる。そして、このように補正して算出された距離と、予め実測した2つの磁石部材同士の間のベルト周方向の距離と、の差若しくは比率を算出することによって、コンベヤベルトが蛇行している場合であってもコンベヤベルトの伸びを正確に測定することができる。
ここで、前記磁石部材は、前記コンベヤベルトにベルト幅方向の全域にわたって配設されていてもよい。
この場合、磁石部材が発する磁界をコンベヤベルトのベルト幅方向の広い範囲にわたって大きくすることが可能になり、コンベヤベルトが蛇行していても磁気センサが磁石部材が発する磁界を安定して検出することができる。
なお、コンベヤベルトの伸び測定装置が、コンベヤベルトのうちベルト周方向に高い引張りひずみが生じ易いベルト幅方向の端部におけるベルト周方向の伸びを測定する場合には、コンベヤベルトの劣化などを早期に認識させることができる。
また、前記磁石部材は、前記コンベヤベルトのうち、有端帯状のベルト本体の両周端部同士を連結する連結部を前記ベルト周方向に挟む両側に各別に配設されていてもよい。
この場合、磁石部材が、コンベヤベルトのうち、ベルト周方向に延び易い連結部を、ベルト周方向に挟む両側に各別に配設され、この部分におけるベルト周方向の伸びを測定するので、コンベヤベルトの劣化などを早期に認識させることができる。
また、前記コンベヤベルトの伸び測定装置は、2つの前記磁気センサを備え、前記演算部は、2つの前記磁気センサ同士の間の前記ベルト走行方向の距離と、前記磁石部材が2つの前記磁気センサを通過する時刻の差と、に基づき、前記コンベヤベルトの走行速度を算出してもよい。
この場合、あらかじめ定められた2つの磁気センサの間の距離と、この2つの磁気センサを磁石部材が通過する時刻の差と、に基づいて、正確にコンベヤベルトの走行速度を算出することができる。走行速度を正確に算出することで、ベルト走行方向における2つの磁石部材同士の間の距離を正確に算出することが可能となり、コンベヤベルトの伸びをより正確に測定することができる。
また、本発明のコンベヤベルトの伸び測定方法は、無端帯状のコンベヤベルトに、ベルト周方向に間隔をあけて2つ配設された磁石部材が発する磁界を検出する工程と、検出された磁界から、前記磁石部材の前記ベルト走行方向における長さを算出する工程と、検出された磁界から、2つの前記磁石部材同士の間の前記ベルト走行方向における距離を算出する工程と、算出された前記磁石部材の前記ベルト走行方向における長さと、予め実測した前記磁石部材の前記ベルト周方向の長さと、の比率を算出する工程と、算出された2つの前記磁石部材同士の間の前記ベルト走行方向の距離を、前記比率を用いて補正する工程と、を有することを特徴とする。
本発明のコンベヤベルトの伸び測定方法によれば、磁石部材が発する磁界の検出結果から算出した磁石部材のベルト走行方向の長さと、予め実測した磁石部材のベルト周方向の長さと、の比率を用いて、磁界の検出結果から算出した2つの磁石部材同士の間のベルト走行方向の距離を補正するため、コンベヤベルトが蛇行していても2つの磁石部材同士の間のベルト周方向の距離を正確に算出することができる。そして、このように補正して算出された距離と、予め実測した2つの磁石部材同士の間のベルト周方向の距離と、の差若しくは比率を算出することによって、コンベヤベルトが蛇行している場合であってもコンベヤベルトの伸びを正確に測定することができる。
本発明のコンベヤベルトの伸び測定装置によれば、コンベヤベルトが蛇行している場合であっても、コンベヤベルトの伸びを正確に測定することができる。
第1実施形態に係るコンベヤベルトの伸び測定装置の構成例を示す図である。 図1の磁気センサ周辺の上面図である。 コンベヤベルトに蛇行が生じている場合における、図1の磁気センサ周辺の上面図である。 第2実施形態に係るコンベヤベルトの伸び測定装置の構成例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係るコンベヤベルトの伸び測定装置10の構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
まず、コンベヤベルト11について説明する。図1に示すように、コンベヤベルト11は、駆動プーリ111および従動プーリ112によって所定の張力をもって支持されるとともに、駆動プーリ111から伝達される駆動力によって走行する。これらの駆動プーリ111および従動プーリ112の回転軸は互いに平行であるとともに、コンベヤベルト11のベルト幅方向Wに沿って延在している。なお、従動プーリ112を駆動プーリに置換し、駆動プーリ2つでコンベヤベルト11を駆動させてもよい。コンベヤベルト11は図示しない搬送物を輸送するのに用いられ、無端帯状に形成されている。コンベヤベルト11の幅や周長は搬送物の種類や輸送量、又は輸送する距離によって決定される。例えば採掘現場において採掘された鉱物を輸送する場合には、幅が600mm〜3000mm程度で周長が100m〜10000m程度のコンベヤベルト11が使用される。
コンベヤベルト11は、上面視において、従動プーリ112側から駆動プーリ111側に向けて走行する。以降、上面視において駆動プーリ111および従動プーリ112の各回転軸に直交する方向のうち、従動プーリ112から駆動プーリ111に向かう方向をベルト走行方向と記す。また、図1における上下方向を、以降は特に断りなく上下方向と記す。
なお、コンベヤベルト11の走行に伴い、コンベヤベルト11が後述のように蛇行した場合、上面視においてコンベヤベルト11のベルト周方向Rがベルト走行方向に対して傾斜する。
図2に示すように、コンベヤベルト11は、有端帯状のベルト本体11aの両周端部同士が連結された連結部113を備える。コンベヤベルト11におけるベルト幅方向Wの両端部には、ベルト周方向Rの全域にわたって保護部材114が配設されている。なお、コンベヤベルト11には保護部材114が配設されていなくてもよい。
ベルト本体11aの材質としては、例えば天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン―ブタジエン共重合ゴム(SBR)などを単独であるいは混合して用いてもよい。
連結部113は、ベルト本体11aの両周端部同士が互いに上下方向に重ね合わされた状態で接合された構成となっている。ベルト本体11aの両周端部における各重ね合せ面には、他方の面から離れるようにくぼむ窪み部が形成されており、コンベヤベルト11の内周面および外周面がそれぞれ全周にわたって段差なく連なっている。
そして、本実施形態のコンベヤベルトの伸び測定装置10は、図1に示すように、無端帯状のコンベヤベルト11のベルト周方向Rに間隔をあけて2つ配設された磁石部材12a、12bと、コンベヤベルト11の外周面に対向して配設された磁気センサ13と、磁気センサ13からの出力信号に基づいてコンベヤベルト11のベルト周方向Rの伸びを算出する演算部141と、を有する。なお、図1に示す磁石部材12a、12bはコンベヤベルト11に2つ配設されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、コンベヤベルト11のベルト周方向Rにおける長さに応じて3つ以上の磁石部材を配設し、そのうちのいずれか2つを磁石部材12a、12bとして用いる場合も含まれる。
図2に示すように、磁石部材12a、12bは、コンベヤベルト11のうち、連結部113をベルト周方向Rに挟む両側に各別に配設されている。磁石部材12a、12bは、コンベヤベルト11にベルト幅方向Wの全域にわたって配設されている。また、本実施形態では、磁石部材12a、12bはコンベヤベルト11の内部に埋設されている。なお、磁石部材12a、12bはコンベヤベルト11の表面にシート状のゴム磁石を貼り付けたものであってもよい。本実施形態における磁石部材12a、12bは、上下方向から見ると図2に示すようにベルト幅方向Wに長い長方形状に形成されている。
磁石部材12a、12bは、コンベヤベルト11に追従して変形可能な程度の柔軟性を具備している。磁石部材12a、12bは、例えば永久磁石材料の磁性粉が配合ゴム中に分散されてなるボンド磁性体等により、コンベヤベルト11の厚さ方向に磁化されるように形成されたゴム磁石であってもよい。前記磁性粉としては、例えばネオジウム鉄ボロンまたはサマリウム鉄窒素等の希土類磁石、アルニコ磁石、およびフェライト等を採用することができる。
磁気センサ13は磁石部材12a、12bが発する磁界を検出する。磁気センサ13としては、例えばMIセンサ(磁気インピーダンスセンサ)を用いることができる。MIセンサは磁力を鋭敏に検知するため、コンベヤベルト11の長さ(伸び)を測定する場合には特に有効である。図1に示すように、磁気センサ13は演算部141に電気的に接続されており、検知した磁界に応じた出力信号を演算部141に出力する。
演算部141は、記憶部142に電気的に接続されている。記憶部142は、予め実測した磁石部材12aのベルト周方向Rの長さ(以降、単に磁石初期長さと記す)Dを記憶している。また、記憶部142は、予め実測したベルト周方向Rにおける磁石部材12a、12bの間の距離(以降、単にベルト初期長さと記す)L1を予め記憶している。
なお、磁石初期長さDの値およびベルト初期長さL1の値は、後述するように、演算部141がコンベヤベルト11のベルト周方向Rにおける伸びの値を算出するための初期データとして用いるものである。また、コンベヤベルト11は、駆動プーリ111および従動プーリ112に巻かれて所定の張力を与えられることで伸びを生じる。したがって、磁石初期長さDおよびベルト初期長さL1は、コンベヤベルト11が駆動プーリ111および従動プーリ112に巻かれた状態で実測するのが望ましい。
次に、以上のように構成されたコンベヤベルトの伸び測定装置10の作用について説明する。
駆動プーリ111からの駆動力によって、コンベヤベルト11が図2の矢印に示すベルト走行方向に走行すると、コンベヤベルト11に埋設された磁石部材12aは磁気センサ13の近傍を通過する。磁気センサ13は、磁石部材12aが磁気センサ13の検出範囲にある場合に、磁石部材12aが発する磁界を検知し、検知した磁界に応じた出力信号を演算部141に出力する。演算部141は、磁気センサ13からの出力信号に基づいて磁石部材12aのベルト走行方向の長さ(以降、単に磁石実測長さと記す)Dmを算出する。また演算部141は、記憶部142から磁石初期長さDの値を読み取る。ここで、図3に示すようにコンベヤベルト11が蛇行し、上面視においてベルト周方向Rがベルト走行方向に対して角度θだけ傾いている場合には、算出された磁石実測長さDmは磁石初期長さDより短くなり、以下の式(1)を満たす。
cosθ=Dm/D・・・(1)
そして演算部141は、上記の式(1)によって、磁石実測長さDmと磁石初期長さDとの比率であるcosθを算出する。なお、コンベヤベルト11が蛇行していない場合には、θ=0°となりcosθは1となる。
さらに、演算部141は磁気センサ13からの出力信号に基づいて磁石部材12a、12bの間のベルト走行方向の距離(以降、単にベルト実測長さと記す)Lmを算出する。ベルト実測長さLmは、例えばコンベヤベルト11の走行速度の設定値と、磁石部材12a、12bがそれぞれ磁気センサ13の検出範囲を通過する時刻の差と、の積により算出することができる。ここで、前述と同様に図3に示すようにコンベヤベルト11が蛇行し、上面視においてベルト周方向Rがベルト走行方向に対して角度θだけ傾いている場合には、算出されたベルト実測長さLmは、2つの磁石部材12a、12bの間におけるベルト周方向Rの距離(以降、単にベルト真長さと記す)Lより短くなり、以下の式(2)を満たす。
L=Lm/cosθ・・・(2)
そして演算部141は、上記の式(2)によって、cosθを用いてベルト実測長さLmを補正し、ベルト真長さLを算出する。なお、コンベヤベルト11が蛇行していない場合には、cosθは1となるので、ベルト実測長さLmとベルト真長さLは同じ大きさとなる。演算部141は、このようにして求めたベルト真長さLと、先述のベルト初期長さL1と、の差若しくは比率を算出することによって、コンベヤベルト11の周方向Rの伸びを測定する。
以上説明したように、本実施形態によるコンベヤベルトの伸び測定装置10によれば、演算部141は、磁気センサ13からの出力信号に基づいて算出した磁石実測長さDmと、予め実測した磁石初期長さDと、の比率であるcosθを用いて、磁気センサ13からの出力信号に基づいて算出したベルト実測長さLmを補正するため、コンベヤベルト11が蛇行していてもベルト真長さLを正確に算出することができる。そして、このようにベルト実測長さLmを補正して算出されたベルト真長さLと、予め実測したベルト初期長さL1と、の差若しくは比率を算出することによって、コンベヤベルト11が蛇行している場合であっても、コンベヤベルト11の伸びを正確に測定することができる。
また、磁石部材12a、12bはコンベヤベルト11にベルト幅方向Wの全域にわたって配設されているため、磁石部材12a、12bが発する磁界をコンベヤベルト11のベルト幅方向Wの広い範囲にわたって大きくすることが可能になり、コンベヤベルト11が蛇行していても磁気センサ13が磁石部材12a、12bが発する磁界を安定して検出することができる。
また、コンベヤベルトの伸び測定装置10が、コンベヤベルト11のうちベルト周方向Rに高い引張りひずみが生じ易いベルト幅方向Wの端部におけるベルト周方向Rの伸びを測定する場合には、コンベヤベルト11の劣化などを早期に認識させることができる。
また、磁石部材12a、12bはコンベヤベルト11のうち、有端帯状のベルト本体11aの両周端部同士を連結する連結部113をベルト周方向Rに挟む両側に各別に配設されているため、ベルト周方向Rに延びやすい連結部113におけるベルト周方向Rの伸びを測定することが可能となり、コンベヤベルト11の劣化などを早期に認識させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態のコンベヤベルトの伸び測定装置10は、磁気センサ13に加えて、コンベヤベルト11の外周面に対向して配設された磁気センサ14を備えている。本実施形態では、ベルト実測長さLmの算出方法が第1実施形態と異なる。
磁気センサ13、14は、ベルト走行方向に距離Ls(以下、センサ間距離Lsと記す)をあけて配設されている。センサ間距離Lsは、あらかじめ定められ、記憶部142に記憶されている。
磁気センサ13、14はそれぞれ、磁石部材12a、12bが発する磁界に応じて演算部141に出力信号を出力する。本実施形態における演算部141は、磁気センサ13、14からの出力信号に基づいて、磁石部材12aが磁気センサ13の検出範囲を通過する時刻(以下、単に第1時刻と記す)T1と、磁石部材12aが磁気センサ14の検出範囲を通過する時刻(以下、単に第2時刻と記す)T2と、磁石部材12bが磁気センサ13の検出範囲を通過する時刻(以下、単に第3時刻と記す)T3と、を記憶部142に記憶させる。
なお、磁石部材12a、12bが磁気センサ13、14の検出範囲を通過する時刻として、磁石部材12a、12bのベルト走行方向の先端部が検出範囲に入った時刻、あるいはベルト走行方向の後端部が検出範囲を出た時刻のいずれを用いてもよい。若しくは、先端部が検出範囲に入った時刻と、後端部が検出範囲を出た時刻の中間の時刻を用いてもよい。
ここで、コンベヤベルト11の走行速度Vは、以下の式(3)を満たす。
V=Ls/(T2−T1) ・・・(3)
演算部141は、記憶部142が記憶しているセンサ間距離Ls、第1時刻T1、および第2時刻T2に基づき、上記の式(3)によって、走行速度Vを算出する。記憶部142は、算出された走行速度Vを記憶する。
また、ベルト実測長さLmは、以下の式(4)により算出することができる。
Lm=(T3−T1)×V ・・・(4)
演算部141は、記憶部142に記憶された走行速度V、第1時刻T1、および第3時刻T3に基づき、上記の式(4)によって、ベルト実測長さLmを算出する。
本実施形態によれば、あらかじめ定められた2つの磁気センサ13、14の間の距離Lsと、この2つの磁気センサ13、14を磁石部材12aが通過する時刻T2、T1の差と、に基づいて、正確に走行速度Vを算出することができる。走行速度Vを正確に算出することで、ベルト走行方向における2つの磁石部材12a、12b同士の間の距離を正確に算出することが可能となり、コンベヤベルト11の伸びをより正確に測定することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、磁石部材12a、12bはコンベヤベルト11のベルト幅方向Wの全域にわたって配設したが、コンベヤベルト11のベルト幅方向Wの一部に磁石部材12a、12bが配設されてもよい。
また、前記実施形態では、磁石部材12a、12bは、コンベヤベルト11のうち連結部113をベルト周方向Rに挟む両側に各別に配設したが、これらの磁石部材を、連結部113を間に挟まない箇所に配設してもよい。
また、連結部113をコンベヤベルト11にベルト周方向Rに間隔をあけて複数配設し、連結部113ごとに、前述した伸び検出用の磁石部材12a、12bとは別に、位置検出用の磁石部材を配設してもよい。この構成において、位置検出用の磁石部材が具備する磁気パターンを、この磁石が配設された連結部113ごとで異ならせてもよい。
この場合、複数の連結部113のなかで、どの連結部113で伸びが大きくなっているかなどを容易に特定することができる。
また、前記実施形態では、演算部141は磁石部材12aの磁石初期長さDと磁石実測長さDmとの比率を算出したが、これに限られず、磁石部材12bの磁石初期長さDと磁石実測長さDmとの比率を算出する演算部141を採用してもよい。
また、前記実施形態では、磁石初期長さDおよびベルト初期長さL1はコンベヤベルト11が駆動プーリ111および従動プーリ112に巻かれた状態で実測したが、これに限られず、コンベヤベルトがこれらのプーリに巻かれていない状態で実測してもよい。
また、前記第2実施形態では、2つの磁気センサ13、14が配設されたコンベヤベルトの伸び測定装置10について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば3つ以上の磁気センサを配設し、そのうちのいずれか2つを磁気センサ13、14として用いる場合も含まれる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施例や変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 コンベヤベルトの伸び測定装置
11 コンベヤベルト
12a、12b 磁石部材
13 磁気センサ
11a ベルト本体
111 駆動プーリ
112 従動プーリ
113 連結部
114 保護部材
141 演算部
142 記憶部

Claims (5)

  1. 無端帯状のコンベヤベルトに、ベルト周方向に間隔をあけて2つ配設された磁石部材と、
    前記コンベヤベルトの外周面に対向して配設され2つの前記磁石部材が発する磁界を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサからの出力信号に基づいて前記コンベヤベルトの前記ベルト周方向の伸びを算出する演算部と、を備えるコンベヤベルトの伸び測定装置であって、
    前記演算部は、
    前記磁気センサからの出力信号に基づいて算出した前記磁石部材のベルト走行方向の長さと、予め実測した前記磁石部材の前記ベルト周方向の長さと、の比率を算出するとともに、
    前記磁気センサからの出力信号に基づいて算出した、2つの前記磁石部材同士の間の前記ベルト走行方向の距離を、前記比率を用いて補正することを特徴とするコンベヤベルトの伸び測定装置。
  2. 前記磁石部材は、前記コンベヤベルトにベルト幅方向の全域にわたって配設されていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤベルトの伸び測定装置。
  3. 前記磁石部材は、前記コンベヤベルトのうち、有端帯状のベルト本体の両周端部同士を連結する連結部を前記ベルト周方向に挟む両側に各別に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンベヤベルトの伸び測定装置。
  4. 2つの前記磁気センサを備え、
    前記演算部は、
    2つの前記磁気センサ同士の間の前記ベルト走行方向の距離と、前記磁石部材が2つの前記磁気センサを通過する時刻の差と、に基づき、前記コンベヤベルトの走行速度を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコンベヤベルトの伸び測定装置。
  5. 無端帯状のコンベヤベルトに、ベルト周方向に間隔をあけて2つ配設された磁石部材が発する磁界を検出する工程と、
    検出された磁界から、前記磁石部材の前記ベルト走行方向における長さを算出する工程と、
    検出された磁界から、2つの前記磁石部材同士の間の前記ベルト走行方向における距離を算出する工程と、
    算出された前記磁石部材の前記ベルト走行方向における長さと、予め実測した前記磁石部材の前記ベルト周方向の長さと、の比率を算出する工程と、
    算出された2つの前記磁石部材同士の間の前記ベルト走行方向の距離を、前記比率を用いて補正する工程と、
    を有することを特徴とするコンベヤベルトの伸び測定方法。
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