JP5503224B2 - コンベアベルト及びベルトコンベア装置 - Google Patents
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Description
この「コンベアベルトのモニタリング装置」は、ローラと接触するコンベアベルトの下面に取り付けた、センサを搭載した小型検出ユニットにより、コンベアベルト走行時に回転不良が生じたローラを検知するものである。
この発明の目的は、検出手段とガイドローラが接触しない場合でも接触しないガイドローラについて検出データを得ることができ、得られた検出データに基づき、回転不良の金属製ガイドローラを検知することができるコンベアベルト及びベルトコンベア装置を提供することである。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトは、前記磁気検出手段が、磁気インピーダンス(Magneto−Impedance)センサ或いはホールセンサである。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトは、前記磁気検出手段及び前記金属検出手段が、前記金属製ガイドローラとの対向面側に埋設状態に配置されている。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトは、前記磁気検出手段及び前記金属検出手段が、ベルト幅方向に並んで配置されている。
また、この発明の他の態様に係るベルトコンベア装置は、前記金属製ガイドローラが各列毎に複数本並列に配置されてトラフ型キャリアを構成し、前記磁気検出手段が、前記金属製ガイドローラのそれぞれに対応して一個ずつ設けられている。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトによれば、磁気検出手段に加え、金属製ガイドローラに反応して金属製ガイドローラを検出する金属検出手段を有しているので、金属検出手段により存在が確認された金属製ガイドローラに対する磁気検出が行われ、回転不良の金属製ガイドローラを確実に検知することができる。
また、この発明の他の態様に係るコンベアベルトによれば、磁気検出手段及び金属検出手段が、ベルト幅方向に並んで配置されているので、両検出手段の検出タイミングが一致し、磁気検出と同時に正常に回転している金属製ガイドローラと正常に回転していない回転不良の金属製ガイドローラの判別ができる。
図1は、この発明の一実施の形態に係るベルトコンベア装置の構成を示す、搬送方向に交差する断面による説明図である。図2は、図1のコンベアベルトをローラ側から見た平面によるセンサ設置部の説明図である。
図1に示すように、ベルトコンベア装置10は、フレーム11に取り付けられた複数のガイドローラ(キャリアローラ)12、及びガイドローラ12に支持されガイドローラ12の回転に伴って搬送方向へ送り出されるコンベアベルト13を有しており、搬送始端部においてコンベアベルト13上に投入された搬送物Wを、コンベアベルト13の搬送面(キャリア)13aに載置して搬送終端部まで搬送する。
このコンベアベルト13の裏面側、即ち、ガイドローラ12側には、磁気センサ(磁気検出手段)14と金属センサ(金属検出手段)15が設置されており、更に、これら磁気センサ14と金属センサ15を、各センサ14,15から引き出された信号ケーブル16と共に覆って、層状に外装材17が装着されている。信号ケーブル16は、コンベアベルト13の一方の側端に設置されたコネクタ18に接続される。
図3は、磁気センサと金属センサの他の設置状態を示し、(a)は、コンベアベルト搬送方向に交差する断面による説明図、(b)は、コンベアベルトをローラ側から見た平面説明図である。
ガイドローラ12は、金属製ガイドローラであることから、地磁気により常に微弱に磁化されており、回転していない静的状態で一定の磁気分布を有している。そこで、ガイドローラ12外表面に接触(距離略0mm)させた磁束密度計(ガウスメータ)により、磁気測定を行った。
図6は、センサ出力に基づく正常回転ローラと回転不良ローラの判別についての説明図である。図6に示すように、ベルト走行時間の経過に伴ってセンサ出力が得られるか否かを検出し、センサ出力が得られた場合、コンベアベルト13の走行に伴って正常に回転しているガイドローラ(正常ローラ)であると判定し、一方、センサ出力が得られない場合、正常に回転していないガイドローラ(回転不良ローラ)であると判定する。
そこで、磁気センサ14のみではなく、ガイドローラ12を検出する金属センサ15を併用することにより、ガイドローラ12の存在を検知しその存在を確認した上で、磁気センサ14のセンサ出力に基づく正常回転ローラと回転不良ローラの判別を行う。
つまり、磁気センサ14と金属センサ15の両方から出力が得られれば、ガイドローラ12は正常に回転している(正常ローラ)と判定し、金属センサ15からの出力は得られるが磁気センサ14からの出力が得られなければ、ガイドローラ12は正常に回転していない回転不良であると判定する。
また、回転不良ローラの検出の際、一対の磁気センサ14と金属センサ15をベルト幅方向に一列に並んで配置することにより、両センサ14,15の検出タイミングが一致するので、センサ検出と同時に、即ち、両センサ14,15間のズレが無く瞬時に、正常回転ローラと回転不良ローラの判別ができる。
例えば、この判定ユニット19により、磁気センサ14と金属センサ15が検出した、コンベアベルト13の走行に伴って変化する検出データをメモリに記憶し、このメモリに記憶されている検出データを、タイマ及びコンベアベルト13の走行状況を検出するエンコーダ等の各データと組み合わせることにより、回転不良のガイドローラ12が発生したとき、そのコンベアライン上の位置と発生時間とを割り出すことができる。
11 フレーム
11a ブラケット
12 ガイドローラ
13 コンベアベルト
13a 搬送面
13b 芯体
14 磁気センサ
15 金属センサ
16 信号ケーブル
17 外装材
18 コネクタ
19 判定ユニット
W 搬送物
Claims (9)
- 無端環状に形成されて金属製ガイドローラに支持され、前記金属製ガイドローラの回転を伴って搬送方向へ送り出されるコンベアベルトであって、
搬送方向へと送り出されて前記金属製ガイドローラを通過する際に、前記金属製ガイドローラの磁気を検出する磁気検出手段を有するコンベアベルト。 - 前記磁気検出手段は、磁気インピーダンス(Magneto−Impedance)センサ或いはホールセンサである請求項1に記載のコンベアベルト。
- 前記金属製ガイドローラに反応して前記金属製ガイドローラを検出する金属検出手段を有する請求項1または2に記載のコンベアベルト。
- 前記磁気検出手段及び前記金属検出手段は、前記金属製ガイドローラとの対向面側に埋設状態に配置されている請求項3に記載のコンベアベルト。
- 前記磁気検出手段及び前記金属検出手段は、ベルト幅方向に並んで配置されている請求項3または4に記載のコンベアベルト。
- 請求項1または2に記載のコンベアベルトと、
前記コンベアベルトを支持して、前記コンベアベルトの搬送方向への送り出しに伴って回転する、搬送方向に沿って複数列配置された前記金属製ガイドローラと
を有するベルトコンベア装置。 - 前記金属製ガイドローラが各列毎に複数本並列に配置されてトラフ型キャリアを構成し、
前記磁気検出手段は、前記金属製ガイドローラのそれぞれに対応して一個ずつ設けられている請求項6に記載のベルトコンベア装置。 - 請求項3から5のいずれか一項に記載のコンベアベルトと、
前記コンベアベルトを支持して、前記コンベアベルトの搬送方向への送り出しに伴って回転する、搬送方向に沿って複数列配置された前記金属製ガイドローラと
を有するベルトコンベア装置。 - 前記金属製ガイドローラが各列毎に複数本並列に配置されてトラフ型キャリアを構成し、
前記磁気検出手段は、前記金属製ガイドローラのそれぞれに対応して一個ずつ、前記金属検出手段は、前記金属製ガイドローラの列に対応して列毎に少なくとも1個、設けられている請求項8に記載のベルトコンベア装置。
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